省エネ型の保温調理器具
省エネ型の保温調理器具が開示されている。調理器具は、調理器具本体と、調理器具蓋と、及び調理器具台座とを備える。調理器具本体は、保温性を有する本体部と、本体部の下方に設けられ、熱伝導性を有する底部とを有する。本体部は真空二層構造である。熱伝導性を有する金属ブロックが、底部の内部に設けられている。本発明における調理器具は、簡単な構造であり、便利に使用することができる。また、金属ブロックは底部の内層と外層との間に設けられているため、調理器具本体における熱伝導は均一で速い。そして、二層構造の保温のおかげで、熱分散が遅く、食品の調理に要する加熱時間が大幅に減少する。したがって、本発明における調理器具は、省エネ型である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は調理器具に関するものであり、特に真空二層構造を有する省エネ型の保温調理器具に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
この頃、広く使われている調理器具は、金属材料の単層からなる調理器具本体を備える。金属材料は熱の良導体であるため、調理器具の保温性は低く、多くの熱エネルギーが失われる。調理された料理を保温するためには、調理器具は省エネ型ではないので調理された料理を保温容器に移さなければならない。また、改良された真空二層構造の調理器具は存在していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の調理器具は上述の欠点を有するため、本発明の目的は、良い熱特性を有する省エネ型の保温調理器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記の目的を達成するための本発明の技術的解決方法は以下のとおりである。
【０００５】
省エネ型の保温調理器具は、調理器具本体と、調理器具蓋と、調理器具台座とを備える。上記調理器具本体は、保温性を有する本体部と、上記本体部の下方に設けられ、熱伝導性を有する底部を有する。上記本体部は真空二層構造である。上記底部の内部には、熱伝導性を有する金属ブロックが設けられている。
【０００６】
上記底部は二層構造であり、上記金属ブロックは、上記底部の内層と外層との間に包まれ、上記底部は本体部の下方に溶接されているのが好ましい。
【０００７】
上記本体部及び上記底部は、一体真空構造であり、上記金属ブロックは、上記底部の内層と外層との間に設けられているのが好ましい。
【０００８】
上記金属ブロックは、アルミニウムブロックであるのが好ましい。
【０００９】
上記調理器具本体、上記調理器具蓋、及び上記調理器具台座は、ステンレス製であるのが好ましい。
【００１０】
上記調理器具蓋は、真空二層構造であるのが好ましい。
【００１１】
上記調理器具台座は、真空二層構造であるのが好ましい。
【００１２】
上記調理器具台座には、上記底部を受けるように構成された凹部が設けられているのが好ましい。
【００１３】
上記調理器具蓋には、上記調理器具蓋の内側の縁に沿う封止リングが設けられているのが好ましい。
【発明の効果】
【００１４】
本発明の長所は以下の二点である。（１）調理器具は、簡単な構造であり、便利に使用することができる。（２）金属ブロックが調理器具底部の内層と外層との間に設けられているため、エネルギーが節約される一方で調理器具本体の熱伝導が改善される。そして、調理容器の保温のおかげで、水やお粥のような食品の調理に要する加熱時間が大幅に減少する。
【００１５】
実験において、当該分野における既知の調理器具と比較して、エネルギーの１０〜２０％が節約され、スープやお粥を調理するときにはエネルギーの５０パーセント以上が節約されることが示されている。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明に係る保温調理器具の斜視図である。
【図２】図１の分解断面図である。
【図３】本発明の他の実施形態における保温調理器具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１７】
本発明は、図面に基づいて以下の実施形態でより詳細に説明する。しかしながら、それによって本発明の範囲が、何ら制限を受けるものではない。
【００１８】
《実施形態１》
図１及び図２に示すように、省エネ型の保温調理器具は、調理器具蓋１、調理器具本体２、及び調理器具台座３を備える。調理器具蓋１、調理器具本体２、及び調理器具台座３はステンレス製である。調理器具本体２は、保温性を有する本体部２１と、本体部２１の下方に連結され、熱伝導性を有する底部２２とを有する。本体部２１は、真空二層構造である。本発明の実施形態として、底部２２は、外層及び内層を有する二層構造であり、外層と内層との間には、金属ブロック４が包まれている。金属ブロック４は、アルミニウムブロックであるのが好ましい。
【００１９】
図２に示すように、調理器具蓋１には、調理器具蓋１の内側の縁に沿う封止リング１１が設けられている。調理器具台座３は真空二層構造である。調理器具台座３には、底部２２を受けるように構成された凹部３１が設けられている。
【００２０】
《実施形態２》
本発明の他の実施形態として、図３に示すように、保温性を有する本体部２１’及び熱伝導性を有する底部２２’は、一体真空構造である。アルミニウムブロック４’は、底部２２’の内層と外層との間に設けられている。実施形態２の他の態様は実施形態１と同様である。
【００２１】
上述の実施形態は自由に組み合わせることができることは強調されなければならない。本発明の上述の実施形態において、本発明の精神及び原理を実質的に逸脱することなく、多くの変更及び変形がなされうる。このような全ての変更及び変形は、本明細書及び本発明の範囲内に含まれるものであり、特許請求の範囲によって保護されるものである。
【技術分野】
【０００１】
本発明は調理器具に関するものであり、特に真空二層構造を有する省エネ型の保温調理器具に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
この頃、広く使われている調理器具は、金属材料の単層からなる調理器具本体を備える。金属材料は熱の良導体であるため、調理器具の保温性は低く、多くの熱エネルギーが失われる。調理された料理を保温するためには、調理器具は省エネ型ではないので調理された料理を保温容器に移さなければならない。また、改良された真空二層構造の調理器具は存在していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の調理器具は上述の欠点を有するため、本発明の目的は、良い熱特性を有する省エネ型の保温調理器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記の目的を達成するための本発明の技術的解決方法は以下のとおりである。
【０００５】
省エネ型の保温調理器具は、調理器具本体と、調理器具蓋と、調理器具台座とを備える。上記調理器具本体は、保温性を有する本体部と、上記本体部の下方に設けられ、熱伝導性を有する底部を有する。上記本体部は真空二層構造である。上記底部の内部には、熱伝導性を有する金属ブロックが設けられている。
【０００６】
上記底部は二層構造であり、上記金属ブロックは、上記底部の内層と外層との間に包まれ、上記底部は本体部の下方に溶接されているのが好ましい。
【０００７】
上記本体部及び上記底部は、一体真空構造であり、上記金属ブロックは、上記底部の内層と外層との間に設けられているのが好ましい。
【０００８】
上記金属ブロックは、アルミニウムブロックであるのが好ましい。
【０００９】
上記調理器具本体、上記調理器具蓋、及び上記調理器具台座は、ステンレス製であるのが好ましい。
【００１０】
上記調理器具蓋は、真空二層構造であるのが好ましい。
【００１１】
上記調理器具台座は、真空二層構造であるのが好ましい。
【００１２】
上記調理器具台座には、上記底部を受けるように構成された凹部が設けられているのが好ましい。
【００１３】
上記調理器具蓋には、上記調理器具蓋の内側の縁に沿う封止リングが設けられているのが好ましい。
【発明の効果】
【００１４】
本発明の長所は以下の二点である。（１）調理器具は、簡単な構造であり、便利に使用することができる。（２）金属ブロックが調理器具底部の内層と外層との間に設けられているため、エネルギーが節約される一方で調理器具本体の熱伝導が改善される。そして、調理容器の保温のおかげで、水やお粥のような食品の調理に要する加熱時間が大幅に減少する。
【００１５】
実験において、当該分野における既知の調理器具と比較して、エネルギーの１０〜２０％が節約され、スープやお粥を調理するときにはエネルギーの５０パーセント以上が節約されることが示されている。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明に係る保温調理器具の斜視図である。
【図２】図１の分解断面図である。
【図３】本発明の他の実施形態における保温調理器具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１７】
本発明は、図面に基づいて以下の実施形態でより詳細に説明する。しかしながら、それによって本発明の範囲が、何ら制限を受けるものではない。
【００１８】
《実施形態１》
図１及び図２に示すように、省エネ型の保温調理器具は、調理器具蓋１、調理器具本体２、及び調理器具台座３を備える。調理器具蓋１、調理器具本体２、及び調理器具台座３はステンレス製である。調理器具本体２は、保温性を有する本体部２１と、本体部２１の下方に連結され、熱伝導性を有する底部２２とを有する。本体部２１は、真空二層構造である。本発明の実施形態として、底部２２は、外層及び内層を有する二層構造であり、外層と内層との間には、金属ブロック４が包まれている。金属ブロック４は、アルミニウムブロックであるのが好ましい。
【００１９】
図２に示すように、調理器具蓋１には、調理器具蓋１の内側の縁に沿う封止リング１１が設けられている。調理器具台座３は真空二層構造である。調理器具台座３には、底部２２を受けるように構成された凹部３１が設けられている。
【００２０】
《実施形態２》
本発明の他の実施形態として、図３に示すように、保温性を有する本体部２１’及び熱伝導性を有する底部２２’は、一体真空構造である。アルミニウムブロック４’は、底部２２’の内層と外層との間に設けられている。実施形態２の他の態様は実施形態１と同様である。
【００２１】
上述の実施形態は自由に組み合わせることができることは強調されなければならない。本発明の上述の実施形態において、本発明の精神及び原理を実質的に逸脱することなく、多くの変更及び変形がなされうる。このような全ての変更及び変形は、本明細書及び本発明の範囲内に含まれるものであり、特許請求の範囲によって保護されるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
省エネ型の保温調理器具であって、
上記調理器具は、調理器具本体と、調理器具蓋と、調理器具台座とを備え、
上記調理器具本体は、保温性を有する本体部と、上記本体部の下方に設けられ、熱伝導性を有する底部とを有し、
上記本体部は真空二層構造であり、
熱伝導性を有する金属ブロックが、上記底部の内部に設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項２】
請求項１に記載の調理器具において、
上記底部は二層構造であり、
上記金属ブロックは、上記底部の上記内層と上記外層との間に包まれ、
上記底部は上記本体部の下方に溶接されている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項３】
請求項１に記載の調理器具において、
上記本体部及び上記底部は、一体真空構造であり、
上記金属ブロックは、上記底部の内層と外層との間に設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項４】
請求項１に記載の調理器具において、
上記金属ブロックはアルミニウムブロックである
ことを特徴とする調理器具。
【請求項５】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具本体、上記調理器具蓋、及び上記調理器具台座は、ステンレス製である
ことを特徴とする調理器具。
【請求項６】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具蓋は真空二層構造である
ことを特徴とする調理器具。
【請求項７】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具台座は、真空二層構造である
ことを特徴とする調理器具。
【請求項８】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具台座には、上記底部を受けるように構成された凹部が設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項９】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具蓋には、上記調理器具蓋の内側の縁に沿う封止リングが設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項１】
省エネ型の保温調理器具であって、
上記調理器具は、調理器具本体と、調理器具蓋と、調理器具台座とを備え、
上記調理器具本体は、保温性を有する本体部と、上記本体部の下方に設けられ、熱伝導性を有する底部とを有し、
上記本体部は真空二層構造であり、
熱伝導性を有する金属ブロックが、上記底部の内部に設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項２】
請求項１に記載の調理器具において、
上記底部は二層構造であり、
上記金属ブロックは、上記底部の上記内層と上記外層との間に包まれ、
上記底部は上記本体部の下方に溶接されている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項３】
請求項１に記載の調理器具において、
上記本体部及び上記底部は、一体真空構造であり、
上記金属ブロックは、上記底部の内層と外層との間に設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項４】
請求項１に記載の調理器具において、
上記金属ブロックはアルミニウムブロックである
ことを特徴とする調理器具。
【請求項５】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具本体、上記調理器具蓋、及び上記調理器具台座は、ステンレス製である
ことを特徴とする調理器具。
【請求項６】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具蓋は真空二層構造である
ことを特徴とする調理器具。
【請求項７】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具台座は、真空二層構造である
ことを特徴とする調理器具。
【請求項８】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具台座には、上記底部を受けるように構成された凹部が設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【請求項９】
請求項１に記載の調理器具において、
上記調理器具蓋には、上記調理器具蓋の内側の縁に沿う封止リングが設けられている
ことを特徴とする調理器具。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公表番号】特表２０１２−５１９５６０（Ｐ２０１２−５１９５６０Ａ）
【公表日】平成２４年８月３０日（２０１２．８．３０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−５５３２７４（Ｐ２０１１−５５３２７４）
【出願日】平成２２年１１月３０日（２０１０．１１．３０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＣＮ２０１０／０７９２７３
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０７６０５５
【国際公開日】平成２３年６月３０日（２０１１．６．３０）
【出願人】（５１１２１９６１８）シンホイ リーシン ステンレス スティール プロダクツ カンパニー リミテッド (1)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２４年８月３０日（２０１２．８．３０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１１月３０日（２０１０．１１．３０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＣＮ２０１０／０７９２７３
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０７６０５５
【国際公開日】平成２３年６月３０日（２０１１．６．３０）
【出願人】（５１１２１９６１８）シンホイ リーシン ステンレス スティール プロダクツ カンパニー リミテッド (1)
【Ｆターム（参考）】
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