説明

省燃費運転支援装置

【課題】ドライバがエコドライブ(省燃費運転)の運転を持続できるようにしてエコドライブを効果的に促進する。
【解決手段】車両1が一定距離走行する毎に環境への影響の大きさを示す走行データを評価して基準のエコドライブを達成したか否かを判定部14により判定・評価し、特典情報蓄積部19に記憶した所定テーマの情報体(図鑑等)を構成する複数の特典情報に基づき、判定部14によりエコドライブを達成したと評価される毎に、表示部23に表示可能な特典情報を少しずつ増加し、しだいに前記図鑑等の情報体が完成するようにしてドライバがエコドライブの運転を持続できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ドライバに燃費が向上する省燃費運転(エコドライブ)を促す省燃費運転支援装置に関し、詳しくは、省燃費運転を効果的に推進する工夫に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大気環境を改善するため、車両の好ましい運転として、急加速や急減速を極力控えて燃費を向上し、二酸化炭素(CO)の排出を抑える省燃費運転(以下、「エコドライブ」という)が推進されている。
【0003】
そして、ドライバのエコドライブの意欲を高めるため、従来、エンジン回転数、アクセル開度、車速、燃料流量等に基づき、燃料消費量、走行距離等を演算し、その演算結果および運転評価に係る項目(アクセル開度等)と警告のメッセージ(ワンポイントアドバイス、シフトアップを促すメッセージ等)を表示手段に表示することが提案されている(例えば、特許文献1(段落[0012]−[0026]、[0038]、図1〜図3等)、特許文献2(段落[0007]−[0015]、[0027]−[0038]、図1、図2等)参照)。
【0004】
また、車両のアクセル開度、車速等から、車両が走行することによる環境への影響の大きさを示す走行データを評価してエコドライブの達成度合いを判定し、車両に搭載しているカーナビゲーション装置に、総合評価、アクセル操作、ブレーキ操作、アイドリングストップによる燃料節約についての例えば10段階評価と警告メッセージを表示することも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−77665号公報
【特許文献2】特開2006−76415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来の構成のように、エンジン回転数、アクセル開度等の演算結果や運転評価に係る項目やそれらの達成度合いを表示するのみでは、ドライバにはメリットがなく、エコドライブを意識するきっかけになりにくい。また、運転が上達してエコドライブが行なえるようになると、その後は表示される達成度合い(運転の評価)が略いつも満点となり、表示に対する興味が薄れ、エコドライブへの関心が長続きしない。
【0007】
そして、ドライバのエコドライブへの関心を引き起こし、かつ、エコドライブの運転技術が身についた後にもドライバがエコドライブを続けるようにしなければ、エコドライブの促進は困難であるが、前記従来の構成では、運転の評価が表示されるので最初はエコドライブへの関心を引き起すことができたとしても、ドライバのエコドライブへの関心を持続させることは困難であり、エコドライブを効果的に促進できない問題がある。
【0008】
本発明は、ドライバがエコドライブへの関心を持続するようにしてエコドライブを効果的に促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、本発明の省燃費運転支援装置は、車両が一定距離走行する毎に環境への影響の大きさを示す走行データを評価して基準のエコドライブを達成したか否かを判定する評価手段と、集合して所定テーマの情報体を構成する複数の部分情報を前記省燃費運転の特典情報として記憶した記憶手段と、前記評価手段により前記エコドライブを達成したと評価される毎に前記記憶手段から読み出されて表示可能な前記特典情報が少しずつ増加する表示手段とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0010】
また、本発明の省燃費運転支援装置は、前記表示部に表示可能な前記特典情報を外部に取り出す情報出力手段をさらに備えることを特徴としている(請求項2)。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明の場合、車両が一定距離走行する毎に運転評価手段が基準のエコドライブを達成したか否かを判定し、基準以上のエコドライブを達成したと判定する毎に、集合して所定テーマの情報体を構成する複数の部分情報(例えば植物や動物の画像等の情報)からなる各特典情報のうちの表示部に表示可能な情報が少しずつ増える。
【0012】
この場合、ドライバにエコドライブのメリット(例えば植物や動物の図鑑を手に入れることができるメリット)を与えて、エコドライブを意識するきっかけを与えることができる。また、エコドライブで一定距離走行する毎に例えば表示される図鑑の植物や動物の種類が少しずつ増えるので、それを励みとして、エコドライブの運転技術が身についた後にもドライバはエコドライブへの関心を持続し、エコドライブを実行する。そのため、エコドライブを効果的に促進することができる従来にない省燃費運転支援装置を提供することができる。
【0013】
つぎに、請求項2の発明の場合、表示部に表示可能になった植物や動物の画像等の特典情報は出力手段により取り出して外部装置で利用することが可能であり、例えば植物や動物の画像等の情報を携帯型の端末装置に取り込んで簡易的なポケット図鑑として野外で活用することも可能になり、エコドライブによって得られた情報の利用価値が高まり、エコドライブを一層効果的に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】図1の特典画像の表示例の説明図である。
【図3】図1の評価判定の処理のフローチャートである。
【図4】図1の表示出力処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、一実施形態について、図1〜図4を参照して詳述する。
【0016】
(構成)
図1は車両(自車)1に備えられた省燃費運転支援装置のブロック構成を示し、積算走行距離計2、燃料計3、車速センサ4、アクセル開度センサ5、ブレーキ圧センサ6、舵角センサ7、シフトレバー位置センサ8等の車両1の走行に関連する各種の計測器やセンサの時々刻々の計測データ、検出信号は、マイクロコンピュータ構成の評価処理部9の算出手段10に取り込まれる。
【0017】
本実施形態の場合、ドライバの運転による車両走行の環境への影響の大きさを示す走行データを、エコドライブのとくに重要な指標となる平均燃費、急な加減速、アイドリング時間の3データとする。そのため、算出手段10は、平均燃費データ算出部11、加減速データ算出部12、アイドリングデータ算出部13を有する。各算出部11〜13は、例えば1か月の周期で、平均燃費、単位時間(例えば1時間や1日)当たりの急な加減速(又は加速)の平均回数、アイドリング時間の割合(パーセント)を算出する。
【0018】
さらに具体的には、平均燃費データ算出部11は、燃料計3の計測データに基づく1か月間の燃料消費量と積算走行距離計2のその1か月間の積算走行距離とから、平均燃費のデータを算出する。
【0019】
加減速データ算出部12は、主にアクセル開度センサ5、ブレーキ圧センサ6のアクセル開度、ブレーキ圧の検出に基づき、所定以上の大きさのアクセル開度、ブレーキ圧から急な加減速(又は加速)の発生を検出し、例えば単位時間としての1時間あるいは1日当たりの急な加減速(又は加速)の発生回数の1か月の平均を算出する。
【0020】
アイドリングデータ算出部13は、車速センサ4の車速が0(走行停止)の状態でアクセル開度センサ6のアクセル開度が有開度になることから、車両1のアイドリング状態の時間を検出し、アクセル開度が有開度になる1か月の総時間に対するアイドリング状態の1か月の合計時間の割合から、アイドリング時間の割合を算出する。
【0021】
算出手段10の後段の判定手段14は、算出手段10と共に本発明の評価手段を形成し、平均燃費の良否判定部15、急な加減速の良否判定部16、アイドリングの良否判定部17および、各判定部15〜17の判定結果に基づいてエコドライブを総合評価する総合評価部18を有し、例えば前記の1か月毎に判定、評価を行なう。
【0022】
平均燃費の良否判定部15は、平均燃費データ算出部11により算出された最新の平均燃費が設定された平均燃費の判定基準以上になると、「燃費良」と判定し、最新の平均燃費が設定された平均燃費の判定基準より小さいと、「燃費否」と判定する。なお、「燃費良」、「燃費否」は、燃料消費量の計測結果に基づいてなされた燃費がよい、わるいという判定である。
【0023】
急な加減速の良否判定部16は、加減速データ算出部12により算出された急な加減速の最新の平均回数が設定された判定基準より少ないと、「運転操作良」と判定し、最新の平均回数が設定された判定基準より小さいと、「運転操作否」と判定する。なお、「運転操作良」の判定は、急な加減速が少なく燃費がよい運転であるという判定であり、「運転操作否」の判定は、急な加減速が多く燃費がわるい運転であるという判定である。
【0024】
アイドリングの良否判定部17は、アイドリングデータ算出部13により算出された最新のアイドリング時間の割合が、設定された判定基準より小さいと、「アイドリング時間良」と判定し、最新のアイドリング時間の割合が設定された判定基準以上であると、「アイドリング時間否」と判定する。なお、「アイドリング時間良」の判定は、アイドリング時間が短く燃費がよいという判定であり、「アイドリング時間否」の判定は、アイドリング時間が長く燃費がわるいという判定である。
【0025】
総合評価部18は、判定部15〜17の判定結果を総合し、判定部15〜17の全ての判定結果が「良」になるときにのみ、基準のエコドライブを達成したと判定する。
【0026】
本発明の記憶手段を形成する特典情報蓄積部19は、例えばカーナビゲーション装置20のHDDにより形成される。そして、例えば車両1を購入する際に、車両1の販売店に予め用意された複数のエコドライブ特典のディスク(例えばCD又はDVD)から、チャレンジしたいエコドライブレベルのディスクあるいは好みの内容のディスクを選択することにより、カーナビゲーション装置20の制御部21のデータ書込みの制御にしたがって、選択したディスクの後述する複数の特典情報が特典情報蓄積部19に書込まれて蓄積される。
【0027】
特典情報蓄積部19に蓄積される各特典情報は、集合して所定テーマの情報体(植物や動物の図鑑等)を構成する部分情報であり、具体的には、前記図鑑の植物や動物の種類毎の画像や解説表示の情報である。また、前記特典情報には判定部15〜17の判定基準の設定情報が含まれる。そして、前記テーマが専門的で高度になる程、あるいは人気の高い画像の図鑑等である程、各判定部15〜17の判定基準の設定情報はエコドライブ達成の基準(ハードル)を高く設定する情報になる。
【0028】
評価処理部9の表示出力制御部22は、RAMやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリからなり、特典情報蓄積部19に前記各特典情報が書込まれると、書込まれた情報のファイル・アロケーション・テーブル等を参照して、例えば植物や動物の種類毎の表示出力の可否のフラグテーブルが設定される。そして、総合評価部18がエコドライブの達成の判定をする毎に、前記フラグテーブルの表示出力可にセットされるフラグが1つ増える。
【0029】
そして、カーナビゲーション装置20の表示部23のメニュー画面にタッチする等して特典情報の表示が選択されると、制御部21の表示指令に基づき、表示出力制御部22は前記フラグテーブルのフラグが表示出力可にセットされた特典情報の画像等を、カーナビゲーション装置20の表示ページの切替操作等にしたがって特典情報蓄積部19から読み出し、本発明の表示手段を形成するカーナビゲーション装置20の表示部23に例えば一定数ずつ表示する。また、特典情報が表示部23に階層表示される場合は、例えば表示された画像等にタッチすることにより、表示出力制御部22を介して表示部23に、その画像の解説等の下層の情報を読み出して表示する。
【0030】
図2は特典情報が所定テーマの植物図鑑の各植物の画像や解説の情報である場合の表示部23の表示例を示し、(a)は植物図鑑の2ページ目の表示であり、複数の植物の葉の画像αを含み、左右の「▲」のアイコンβにタッチすれば表示ページが前後のページに切替わり、「終了」のアイコンγにタッチすれば表示を終了する。(b)は特定の画像αにタッチして選択された下層の解説画像の表示であり、「戻る」のアイコンδにタッチすれば制御部21の制御に基づき、表示出力制御部22により表示部23の表示が元の画像αの表示に戻される。
【0031】
つぎに、本実施形態においては、本発明の出力手段として、例えば有線、無線のLAN端末からなる外部出力部24を評価処理部9に備える。そして、表示部23のメニュー画面にタッチする等して特典情報の外部出力を選択すると、制御部21の外部出力指令に基づき、表示出力制御部22は、表示部23に表示可能な特典情報、すなわち、フラグが表示出力可にセットされている現在までに獲得した特典情報の画像等を、特典情報蓄積部19から読み出して外部出力部24に送る。外部出力部24は、表示出力制御部22からの特典情報の画像等のデータを有線又は無線で外部装置25に送る。外部装置25は例えば画像表示の機能を有する携帯端末装置であり、受信してダウンロードした前記特典情報の画像等のデータを他の画像等のデータと同様に蓄積保持し、表示の選択操作等にしたがって前記特典情報の画像等を表示画面25aに表示する。
【0032】
(動作)
図3は上記構成に基づく本実施形態の省燃費運転支援装置の評価手順を示し、例えば車両1のエンジンが始動する毎に、エンジンが停止するまで省燃費運転支援装置は図3のステップS1〜S5の運転評価処理を実行する。
【0033】
そして、算出手段10の各算出部11〜13は前記の平均燃費、単位時間(例えば1時間や1日)当たりの急な加減速(又は加速)の平均回数、アイドリング時間の割合(パーセント)を算出し(ステップS1)、一定距離(例えば500Km)走行する毎に、図3のステップS1からステップS2を介してステップS3に移行する。ステップS3において、判定手段14の各判定部15〜17は各算出部11〜13の算出結果とそれぞれの設定された判定基準とを比較し、平均燃費、単位時間(例えば1時間や1日)当たりの急な加減速(又は加速)の平均回数、アイドリング時間の割合(パーセント)の良否を判定し、総合評価部18はそれらの判定結果を総合して基準のエコドライブを達成したか否かを判定してエコドライブの観点から運転操作を評価する。
【0034】
基準のエコドライブを達成していると判定、評価した場合、図3のステップS3からステップS4を介してステップS5に移行し、総合評価部18の評価に基づき、表示出力制御部22の表示出力可にセットされるフラグを1つ追加し、例えば表示可能な植物の種類を1つ増やす。
【0035】
図4は上記構成に基づく本実施形態の省燃費運転支援装置の特典情報の表示出力の手順を示し、省燃費運転支援装置は前記運転評価処理と並行して図4のステップQ1〜Q5の表示出力処理を実行する。
【0036】
そして、カーナビゲーション装置20の表示部23のメニュー画面にタッチする等して特典情報の表示が選択されると、図4のステップQ1からステップQ2に移行する。このとき、表示出力制御部22は、フラグが表示出力可にセットされた特典情報の画像α、その解説表示を、カーナビゲーション装置20の表示ページの切替操作等にしたがって特典情報蓄積部19から読み出して表示部23に表示し、「終了」のアイコンγにタッチすることで表示を終了する(ステップQ3)。
【0037】
また、表示部23のメニュー画面にタッチする等して特典情報の外部出力を選択すると、図4のステップQ1からステップQ4を介してステップQ5に移行する。このとき、表示出力制御部22は、フラグが表示出力可にセットされている現在までに獲得した特典情報(画像αや解説画像の情報)を特典情報蓄積部19から読み出して外部出力部24に送る。
【0038】
したがって、前記実施形態の場合、車両1が一定距離(500Km)走行する毎に、運転判定部14により基準のエコドライブを達成したか否かが判定され、基準以上のエコドライブを達成する毎に、特典情報記憶部19に記憶されている集合情報(例えば図鑑の情報)を成す各特典情報(例えば植物や動物の画像等の情報)のうちの表示可能な特典情報が少しずつ(具体的には異種類ずつ)追加され、表示部23に表示される植物や動物の種類が基準のエコドライブを達成する毎に少しずつ増えて所定テーマの植物や動物の図鑑等がしだいに完成される。
【0039】
この場合、エコドライブの運転をすることで前記したように植物や動物の図鑑等が完成されていくという直接的なメリットがあるため、ドライバのエコドライブへの関心を引き起こし、ドライバは積極的にエコドライブに関心をもつようになる。また、ドライバは表示部23に表示される植物や動物の種類が次第に増えるのを励みとしてエコドライブへの関心を持続し、エコドライブを心掛ける。
【0040】
そして、前記植物や動物の図鑑が例えば100種類の植物や動物で完成するとしても、最短でも5万Km走行しなければ図鑑が完成しないため、完成までに時間がかかり、エコドライブの運転技術が身についた後にもドライバはエコドライブへの関心が持続して積極的にエコドライブを継続する。
【0041】
なお、エコドライブを継続した結果、例えば図2に示した「日本の樹木100選」の図鑑が完成した後には、前記販売店に出向く等して他のエコドライブ特典のディスク、例えば「身近な生き物100選」のエコドライブ特典のディスクを選択することにより、完成した「日本の樹木100選」の図鑑の特典情報を保持しつつ、新たに選択した「身近な生き物100選」の図鑑の特典情報が特典情報蓄積部19にさらに書込まれて蓄積される。そして、カーナビゲーション装置20の表示選択等に基づく表示出力制御部22の制御により、表示部23には「日本の樹木100選」の全種類の植物、「身近な生き物100選」の現在までに獲得された種類の生き物が選択的に表示される。そのため、ドライバは、二冊目の「身近な生き物100選」の図鑑の完成を目指してエコドライブの運転をさらに継続する。そして、表示可能な図鑑等を3冊目、4冊目、…と増やすことにより、ドライバは自然にエコドライブの運転をさらに継続するようになる。
【0042】
したがって、エコドライブを効果的に促進することができる従来にない省燃費運転支援装置を提供することができる。
【0043】
また、現在までに獲得した特典情報の画像等を外部出力部2から携帯端末装置構成の外部装置25に送って外部装置25で見ることができる。そのため、エコドライブの運転をすることで得られた植物や動物の図鑑等の情報体を、簡易的なポケット図鑑等として持ち歩き、活用することができる利点も生じ、エコドライブの運転を一層推進できる。しかも、植物や動物の図鑑の情報の場合、植物や動物に興味を持つことができ、生態学(エコロジー)への理解も深まる。
【0044】
そして、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、走行データは、平均燃費、急な加減速、アイドリング時間の3データを含む4データ以上であってもよく、前記3データのうちのいずれか1又は2のデータであってもよく、さらに、前記3データ以外のエコドライブの指標となる1つ又は複数のデータであってもよい。そして、走行データに応じて判定部14での判定対象の種類や数等も前記実施形態と異ならせてもよい。
【0045】
つぎに、基準以上のエコドライブを達成することによってドライバが手に入れることができる特典情報は、植物図鑑や動物図鑑等の図鑑類の植物や動物の種類等毎の部分情報に限るものではなく、例えば、人気タレントや人気漫画のキャラクタの画像集の個別の肖像画やキャラクタ画像の情報等であってもよく、さらには、百科事典や国語辞典のような辞書、事典の部分的な情報等であってもよい。また、特典情報は静止画の情報でなく動画の情報であってもよく、音声を含む情報等であってもよい。
【0046】
また、特典情報蓄積部19、表示部23はカーナビゲーション装置20と別個に設けたものであってもよい。したがって、本発明はカーナビゲーション装置20を備えていない車両にも適用できる。特典情報蓄積部19はRAM、フラッシュメモリのような固体記憶素子等で構成されていてもよい。
【0047】
さらに、外部出力部24は種々の出力インターフェース部であってよい。また、外部装置25は携帯端末装置の構成に限るものではなく、少なくとも画像表示の機能を有する種々の構成の装置であってよい。
【0048】
そして、本発明は、とくにエンジンを駆動源とする種々の車両のエコドライブの省燃費運転支援に適用することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 車両
10 算出手段
14 判定手段
19 特典情報蓄積部
22 表示出力制御部
23 表示部
24 外部出力部
25 外部装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が一定距離走行する毎に環境への影響の大きさを示す走行データを評価して基準の省燃費運転を達成したか否かを判定する評価手段と、
集合して所定テーマの情報体を構成する複数の部分情報を前記省燃費運転の特典情報として記憶した記憶手段と、
前記評価手段により前記省燃費運転を達成したと評価される毎に前記記憶手段から読み出されて表示可能な前記特典情報が少しずつ増加する表示手段とを備えたことを特徴とする省燃費運転支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の省燃費運転支援装置において、
前記表示部に表示可能な前記特典情報を外部装置に出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする省燃費運転支援装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−261398(P2010−261398A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−113850(P2009−113850)
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】