真空パックを用いたガラス基板の梱包方法及びその包装体
【課題】カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用のガラス基板の梱包、運搬において、安全、かつコンパクトにガラス基板を梱包する事が出来るとともに輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止するガラス基板の梱包方法及び運搬方法適したその包装体を提供することにある。
【解決手段】ガラス基板を立てた状態で横方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包、又はガラス基板を寝せた状態で縦方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包し、梱包体を形成するガラス基板の梱包方法において、少なくとも１枚以上からなる梱包体は、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とするガラス基板の梱包方法。
【解決手段】ガラス基板を立てた状態で横方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包、又はガラス基板を寝せた状態で縦方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包し、梱包体を形成するガラス基板の梱包方法において、少なくとも１枚以上からなる梱包体は、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とするガラス基板の梱包方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用のガラス基板の梱包、運搬において安全、かつコンパクトに梱包する事が出来るとともに輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止する梱包、運搬方法に関し、特に、真空パックを用いたガラス基板の梱包方法及びその包装体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来は、液晶表示用等のガラス基板を梱包、運搬する場合には、ポリプロピレン製の発泡ケース、樹脂製ケース等が用途に応じて用いられている。この方式は主に第５世代といわれる長さ１ｍ強までのガラス基板の梱包、運搬に使用されており、運搬性に優れている反面ケース内のガラス基板の間隔が２０ｍｍ程度必要な為、ケース内に収納出きる枚数とトラック等で運搬できる枚数に限度があり、また空になったケースの返却では非効率な方法とされていた。
【０００３】
上記現象を考慮してリブで区画された中空部を有する箱本体と蓋体をシール材で密閉梱包する方法が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
さらに、ガラス基板等の板材の１枚づつの表裏を２枚の保護フィルムで挟み密閉梱包する方法等も提案されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００５】
上記特許文献１はリブで区画された複数の中空部を有する箱体にガラス板を立てて収納し、蓋体との隙間を弾性シール材で密閉し留め具で固定する梱包とされている。しかし、箱体が従来の発泡ケースと同じように基板間の間隔があるためコンパクトな梱包には不向きとされ、さらに箱体の内部を常に清浄な状態に保つことは困難とされてきた。
【０００６】
次に、特許文献２に記載の手段は、板材１枚１枚を保護フィルムで挟む為、保護フィルムの使用量が膨大なものとなり、また梱包形態のコンパクト化が困難であった。
【０００７】
以下に公知文献を示す。
【特許文献１】特開２００１−３５４２８１号公報
【特許文献２】特開平１１−１９８９０２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明の課題は、カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用ガラス基板の梱包、運搬において安全、かつコンパクトに梱包する事が出来るとともに輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止するガラス基板の梱包方法及び運搬方法に適したガラス基板の包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明は、上記の問題を解決するために成されたもので、本発明の請求項１に係る発明は、大型液晶表示用カラーフィルタ等の膜面が形成されたガラス基板を立てた状態で横方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包して、梱包体を形成するガラス基板の梱包方法において、少なくとも１枚以上からなる梱包体は、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とするガラス基板の梱包方法である。
【００１０】
本発明によれば、ガラス基板を立てた状態に置いて接触させながら横方法に重ねて並べ、一定枚数を一括での真空パックを行うために、梱包容積が極めて小さくなるとともにパーティクル、水分等の侵入を防ぐことを特徴とする梱包方法である。
【００１１】
本発明の請求項２に係る発明は、前記ラミネートフィルムの材質が、無延伸ポリプロピレンであることを特徴とする請求項１記載のガラス基板の梱包方法である。
【００１２】
本発明の請求項３に係る発明は、前記ラミネートフィルムの材質が、ポリエステル、ナイロン、又はアルミ箔のいずれか１種類、又は２種類以上を複合したラミネートフィルムを用いることを特徴とする請求項１、又は２記載の梱包方法である。
【００１３】
本発明によれば、梱包方法が、より真空パックのシール性を向上させ、多数のガラス基板を一括で真空パックする場合にフィルム強度を上げたことにより、保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止する梱包方法である。
【００１４】
本発明の請求項４に係る発明は、前記梱包体は、ガラス基板に形成されてガラス基板膜面側と、次のガラス基板のガラス基板裏面側との間に保護シートを挿入し梱包した後、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法である。
【００１５】
本発明の請求項５に係る発明は、請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体である。
【００１６】
本発明の請求項６に係る発明は、前記ガラス基板を寝かせた状態で縦方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法である。
【００１７】
本発明によれば、カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用ガラス基板を立てた状態でガラス基板を横方向に重ねて梱包を行う場合にガラス基板膜面側のキズ、ダメージを防止するとともに多数枚数を一括で真空パックする梱包方法であり、輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止するガラス基板の梱包方法を提供する。
【００１８】
本発明の請求項７に係る発明は、請求項６記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体である。
【００１９】
本発明によれば、ガラス基板膜面側のキズ、ダメージを防止するとともに多数枚数を一括で真空パックする梱包方法であり、輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止する包装体であり、その運搬方法を提供する。
【発明の効果】
【００２０】
カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用ガラス基板を立てた状態でガラス基板を横方向に真空パックを行う梱包方法において、従来の梱包方法に比べてその容積が大幅に減少し、同じ梱包容積に対して概ね１５〜２５倍の梱包枚数増加が可能である。
【００２１】
また、本発明の梱包方法では、ガラス基板を６００枚を重ねた後、一括での真空パックが可能であることが確認されている。
【００２２】
また、本発明の梱包方法では、ガラス基板６００枚を重ねた後、一括での真空パックした梱包体での振動試験において周波数８０Ｈｚまでの振動に対してガラス基板、膜面への
影響、キズ、ダメージが発生しないことが確認されている。
【００２３】
本発明の活用例として、従来のガラス基板の梱包方法による梱包体も含め、膜面付き液晶表示用ガラス基板以外の膜面無しガラス、その他の薄板ガラスに幅広く利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
本発明のガラス基板の梱包方法を実施する形態に沿って図面を参照し、詳細に説明する。図１は、本発明の一実施例を示す側断面図である。
【００２５】
また、本方法は、ガラスサイズが１ｍを超える大型ガラス基板の梱包、運搬に有利で、膜面が形成された液晶表示用ガラス基板、例えば、より大型化する第６世代、第７世代ガラス基板サイズのカラーフィルタ等に適するものである。
【００２６】
図１に示すように、ガラス基板１は、隣接するガラス基板との間に保護シートを挟み、梱包体１０を形成した後、一括での真空パック３を行った後、梱包後のシール位置４の開口部より減圧し、真空パック３内を所定の圧力にして、梱包後のシール位置４を閉じて真空パック３の梱包が終了する。ガラス基板は、立てた状態で収納されており、このときに運搬中の振動でのガラス基板膜面側５へのダメージを発生させない為にガラス基板膜面側５と保護シート２との間に隙間が発生しないように接触させる。前記梱包体１０は、一定枚数のガラス基板ごとに、所定の手順に従って所定の梱包材料を用いて梱包したものであり、少なくとも１枚以上ものとした。本発明での梱包体１０は、従来の梱包方法、又は本発明の梱包方法により梱包したものであり、例えば、樹脂製ケース等で梱包したものも含まれている。
【００２７】
図２は、本発明の一実施例を示す側断面図である。保護シート２とガラス基板１の梱包体１０を、さらに、梱包体１０を上下の２枚のラミネートフイルムで覆い、該ラミネートフイルムの両端部のみをシール貼り合わせをした後、梱包後のシール位置４で、加熱溶融させ、大気と遮断する真空パック３の梱包方法である。真空パック３の内圧は、大気と同等が、又は若干減圧された状態で真空パックされている。
【００２８】
また、真空パック後のガラス基板は前後左右上下の固定を行い運搬中の振動でガラス基板同士がこすれてキズが発生しないように充分な固定を施す。この際に梱包ケース下面の強度はガラス基板総数の重量に充分絶えうる強度を有するものとする。
【００２９】
次に、前記梱包体を、外装面の全面を外装用包装材により密封包装しガラス基板の包装体が完成する。該ガラス基板の包装体は、保管・運搬中の外界よりの汚染を防止する。外装用包装材は、発塵・発ガスのない、クリーンな材料を選択使用することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明のガラス板の真空パック梱包方法の一実施例を示す側断面図である。
【図２】本発明のガラス板の真空パック梱包方法の一実施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
【００３１】
１…ガラス基板
２…保護シート
３…真空パック
４…梱包後のシール位置
５…ガラス基板膜面側
６…ガラス基板裏面側
１０…梱包体
【技術分野】
【０００１】
本発明は、カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用のガラス基板の梱包、運搬において安全、かつコンパクトに梱包する事が出来るとともに輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止する梱包、運搬方法に関し、特に、真空パックを用いたガラス基板の梱包方法及びその包装体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来は、液晶表示用等のガラス基板を梱包、運搬する場合には、ポリプロピレン製の発泡ケース、樹脂製ケース等が用途に応じて用いられている。この方式は主に第５世代といわれる長さ１ｍ強までのガラス基板の梱包、運搬に使用されており、運搬性に優れている反面ケース内のガラス基板の間隔が２０ｍｍ程度必要な為、ケース内に収納出きる枚数とトラック等で運搬できる枚数に限度があり、また空になったケースの返却では非効率な方法とされていた。
【０００３】
上記現象を考慮してリブで区画された中空部を有する箱本体と蓋体をシール材で密閉梱包する方法が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
さらに、ガラス基板等の板材の１枚づつの表裏を２枚の保護フィルムで挟み密閉梱包する方法等も提案されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００５】
上記特許文献１はリブで区画された複数の中空部を有する箱体にガラス板を立てて収納し、蓋体との隙間を弾性シール材で密閉し留め具で固定する梱包とされている。しかし、箱体が従来の発泡ケースと同じように基板間の間隔があるためコンパクトな梱包には不向きとされ、さらに箱体の内部を常に清浄な状態に保つことは困難とされてきた。
【０００６】
次に、特許文献２に記載の手段は、板材１枚１枚を保護フィルムで挟む為、保護フィルムの使用量が膨大なものとなり、また梱包形態のコンパクト化が困難であった。
【０００７】
以下に公知文献を示す。
【特許文献１】特開２００１−３５４２８１号公報
【特許文献２】特開平１１−１９８９０２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明の課題は、カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用ガラス基板の梱包、運搬において安全、かつコンパクトに梱包する事が出来るとともに輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止するガラス基板の梱包方法及び運搬方法に適したガラス基板の包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明は、上記の問題を解決するために成されたもので、本発明の請求項１に係る発明は、大型液晶表示用カラーフィルタ等の膜面が形成されたガラス基板を立てた状態で横方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包して、梱包体を形成するガラス基板の梱包方法において、少なくとも１枚以上からなる梱包体は、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とするガラス基板の梱包方法である。
【００１０】
本発明によれば、ガラス基板を立てた状態に置いて接触させながら横方法に重ねて並べ、一定枚数を一括での真空パックを行うために、梱包容積が極めて小さくなるとともにパーティクル、水分等の侵入を防ぐことを特徴とする梱包方法である。
【００１１】
本発明の請求項２に係る発明は、前記ラミネートフィルムの材質が、無延伸ポリプロピレンであることを特徴とする請求項１記載のガラス基板の梱包方法である。
【００１２】
本発明の請求項３に係る発明は、前記ラミネートフィルムの材質が、ポリエステル、ナイロン、又はアルミ箔のいずれか１種類、又は２種類以上を複合したラミネートフィルムを用いることを特徴とする請求項１、又は２記載の梱包方法である。
【００１３】
本発明によれば、梱包方法が、より真空パックのシール性を向上させ、多数のガラス基板を一括で真空パックする場合にフィルム強度を上げたことにより、保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止する梱包方法である。
【００１４】
本発明の請求項４に係る発明は、前記梱包体は、ガラス基板に形成されてガラス基板膜面側と、次のガラス基板のガラス基板裏面側との間に保護シートを挿入し梱包した後、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法である。
【００１５】
本発明の請求項５に係る発明は、請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体である。
【００１６】
本発明の請求項６に係る発明は、前記ガラス基板を寝かせた状態で縦方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法である。
【００１７】
本発明によれば、カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用ガラス基板を立てた状態でガラス基板を横方向に重ねて梱包を行う場合にガラス基板膜面側のキズ、ダメージを防止するとともに多数枚数を一括で真空パックする梱包方法であり、輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止するガラス基板の梱包方法を提供する。
【００１８】
本発明の請求項７に係る発明は、請求項６記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体である。
【００１９】
本発明によれば、ガラス基板膜面側のキズ、ダメージを防止するとともに多数枚数を一括で真空パックする梱包方法であり、輸送中・保管中のパーティクル、水分、有機物の影響を防止する包装体であり、その運搬方法を提供する。
【発明の効果】
【００２０】
カラーフィルタ等の膜面が形成された大型液晶表示用ガラス基板を立てた状態でガラス基板を横方向に真空パックを行う梱包方法において、従来の梱包方法に比べてその容積が大幅に減少し、同じ梱包容積に対して概ね１５〜２５倍の梱包枚数増加が可能である。
【００２１】
また、本発明の梱包方法では、ガラス基板を６００枚を重ねた後、一括での真空パックが可能であることが確認されている。
【００２２】
また、本発明の梱包方法では、ガラス基板６００枚を重ねた後、一括での真空パックした梱包体での振動試験において周波数８０Ｈｚまでの振動に対してガラス基板、膜面への
影響、キズ、ダメージが発生しないことが確認されている。
【００２３】
本発明の活用例として、従来のガラス基板の梱包方法による梱包体も含め、膜面付き液晶表示用ガラス基板以外の膜面無しガラス、その他の薄板ガラスに幅広く利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
本発明のガラス基板の梱包方法を実施する形態に沿って図面を参照し、詳細に説明する。図１は、本発明の一実施例を示す側断面図である。
【００２５】
また、本方法は、ガラスサイズが１ｍを超える大型ガラス基板の梱包、運搬に有利で、膜面が形成された液晶表示用ガラス基板、例えば、より大型化する第６世代、第７世代ガラス基板サイズのカラーフィルタ等に適するものである。
【００２６】
図１に示すように、ガラス基板１は、隣接するガラス基板との間に保護シートを挟み、梱包体１０を形成した後、一括での真空パック３を行った後、梱包後のシール位置４の開口部より減圧し、真空パック３内を所定の圧力にして、梱包後のシール位置４を閉じて真空パック３の梱包が終了する。ガラス基板は、立てた状態で収納されており、このときに運搬中の振動でのガラス基板膜面側５へのダメージを発生させない為にガラス基板膜面側５と保護シート２との間に隙間が発生しないように接触させる。前記梱包体１０は、一定枚数のガラス基板ごとに、所定の手順に従って所定の梱包材料を用いて梱包したものであり、少なくとも１枚以上ものとした。本発明での梱包体１０は、従来の梱包方法、又は本発明の梱包方法により梱包したものであり、例えば、樹脂製ケース等で梱包したものも含まれている。
【００２７】
図２は、本発明の一実施例を示す側断面図である。保護シート２とガラス基板１の梱包体１０を、さらに、梱包体１０を上下の２枚のラミネートフイルムで覆い、該ラミネートフイルムの両端部のみをシール貼り合わせをした後、梱包後のシール位置４で、加熱溶融させ、大気と遮断する真空パック３の梱包方法である。真空パック３の内圧は、大気と同等が、又は若干減圧された状態で真空パックされている。
【００２８】
また、真空パック後のガラス基板は前後左右上下の固定を行い運搬中の振動でガラス基板同士がこすれてキズが発生しないように充分な固定を施す。この際に梱包ケース下面の強度はガラス基板総数の重量に充分絶えうる強度を有するものとする。
【００２９】
次に、前記梱包体を、外装面の全面を外装用包装材により密封包装しガラス基板の包装体が完成する。該ガラス基板の包装体は、保管・運搬中の外界よりの汚染を防止する。外装用包装材は、発塵・発ガスのない、クリーンな材料を選択使用することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明のガラス板の真空パック梱包方法の一実施例を示す側断面図である。
【図２】本発明のガラス板の真空パック梱包方法の一実施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
【００３１】
１…ガラス基板
２…保護シート
３…真空パック
４…梱包後のシール位置
５…ガラス基板膜面側
６…ガラス基板裏面側
１０…梱包体
【特許請求の範囲】
【請求項１】
大型液晶表示用カラーフィルタ等の膜面が形成されたガラス基板を立てた状態で横方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包して、梱包体を形成するガラス基板の梱包方法において、少なくとも１枚以上からなる梱包体は、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とするガラス基板の梱包方法。
【請求項２】
前記ラミネートフィルムの材質が、無延伸ポリプロピレンであることを特徴とする請求項１記載のガラス基板の梱包方法。
【請求項３】
前記ラミネートフィルムの材質が、ポリエステル、ナイロン、又はアルミ箔のいずれか１種類、又は２種類以上を複合したラミネートフィルムを用いることを特徴とする請求項１、又は２記載の梱包方法。
【請求項４】
前記梱包体は、ガラス基板に形成されてガラス基板膜面側と、次のガラス基板のガラス基板裏面側との間に保護シートを挿入し梱包した後、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法。
【請求項５】
請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体。
【請求項６】
前記ガラス基板を寝かせた状態で縦方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法。
【請求項７】
請求項６記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体。
【請求項１】
大型液晶表示用カラーフィルタ等の膜面が形成されたガラス基板を立てた状態で横方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包して、梱包体を形成するガラス基板の梱包方法において、少なくとも１枚以上からなる梱包体は、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とするガラス基板の梱包方法。
【請求項２】
前記ラミネートフィルムの材質が、無延伸ポリプロピレンであることを特徴とする請求項１記載のガラス基板の梱包方法。
【請求項３】
前記ラミネートフィルムの材質が、ポリエステル、ナイロン、又はアルミ箔のいずれか１種類、又は２種類以上を複合したラミネートフィルムを用いることを特徴とする請求項１、又は２記載の梱包方法。
【請求項４】
前記梱包体は、ガラス基板に形成されてガラス基板膜面側と、次のガラス基板のガラス基板裏面側との間に保護シートを挿入し梱包した後、該梱包体ごとにラミネートフィルムを使用して真空パックを施すことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法。
【請求項５】
請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体。
【請求項６】
前記ガラス基板を寝かせた状態で縦方向に重ねて一定枚数のガラス基板ごとに梱包することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項記載のガラス基板の梱包方法。
【請求項７】
請求項６記載のガラス基板の梱包方法を用いて梱包したことを特徴とするガラス基板の梱包体。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００６−１５１４３５（Ｐ２００６−１５１４３５Ａ）
【公開日】平成１８年６月１５日（２００６．６．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３４３６３９（Ｐ２００４−３４３６３９）
【出願日】平成１６年１１月２９日（２００４．１１．２９）
【出願人】（０００００３１９３）凸版印刷株式会社 (10,630)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年６月１５日（２００６．６．１５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１１月２９日（２００４．１１．２９）
【出願人】（０００００３１９３）凸版印刷株式会社 (10,630)
【Ｆターム（参考）】
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