説明

真空成形金型およびキャリアテープの成形方法

【課題】ポケット開口部の曲率半径が小さく、微少電子部品チップを所定の配置で収納でき、しかも配置がずれにくいエンボスキャリアテープが得られる金型およびキャリアテープの製造方法を提供する。
【解決手段】側板A11、成形型13、側板B12、からなり、下記のa〜dの要件を具備するエンボスキャリアテープの雄型真空成形用金型。(a)側板Aの溝側面111と溝底面112、および側板Bの溝側面121と溝底面122で形成される溝の中央部に、雄型を形成する成形型13を有する。(b)成形型頭部131は、成形型足部132に、成形型足部の幅133よりも大きな幅で複数形成されていて、成形型足部132から頭部131に該当する部分の断面形状がT字型である。(c)両側板11、12と成形型13の合わせ面に真空孔14を有する。(d)成形型頭部の裏面134と両側板溝底面112、122の間に間隙を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンボスキャリアテープ用金型およびそれを用いたキャリアテープの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子部品等を実装機に搬送する手段として、テープ状基材にエンボス部が形成されたキャリアテープが広く用いられている。キャリアテープとしては、その用途によって、基材の一部を打抜き加工により取り除いた後、基材裏面にボトムテープを装着して部品収納部を形成したパンチドキャリアテープや、基材の一部をエンボス形に加工して部品収納部を形成したエンボスキャリアテープ等が用いられている。
【0003】
キャリアテープの基材としては、その表面を帯電防止処理または、導電性を付与した熱可塑性樹脂基材が用いられるようになってきている。特にこの基材を用いたエンボスキャリアテープは、コストおよび寸法精度が優れていることから広く使用されている。またエンボスの成形方法としては、一定方向に回転しているドラムの周方向に凸型形状の金型を配置し、加熱されたテープ状基材を金型側に真空で吸引して凸型形状の金型の周囲に引き込むことによりエンボスを形成する「ロータリー式雄型真空成形」が用いられている。これは一周毎に同じ成形が繰り返されることにより、形成されるポケット間の寸法の累積誤差が極めて小さいことや、ポケット内側の高い寸法精度が得られるという特徴があり、電子部品の実装工程での高い送り精度が要求される用途のキャリアテープの製造に適していることによる。(特許文献1参照)
【0004】
しかしながら、この成形方法では、その成形の原理より金型凸部の根本、即ちキャリアテープのポケット開口部の賦形性が十分でなく、開口部の曲率半径が大きくなりやすいことが問題であった。この曲率半径が大きいと、チップを収納した際のチップとポケット内面の隙間が大きくなり、チップの配置が大きく制限されたり、このキャリアテープ搬送時に振動や衝撃によってチップがポケット壁面に乗り上げて傾いたりすることで、ポケット内でのチップの配置がずれてしまい、チップを電子機器に実装する際のトラブルの原因となることがあった。このような問題点を解決する方法として、予備加熱されたテープ状基材のその金型の凸部に接する部分を、成形直前に金型の反対側から再度加熱する方法が提案されている。(特許文献2参照)
また、図3に示す従来金型の仕様で、前記曲率半径を小さくする目的で、真空孔24の幅を広げる対策を取ると、加熱されたシートが真空孔部へ引き込まれ、キャリアテープに真空孔形状の転写が発生するため、真空孔24の幅をシート厚みの40〜20%程度に限定する必要があり、この金型を用いて成形した成形品の開口部の曲率半径を小さくするための十分な排気をすることは困難であった。
一方でポケットサイズの異なるエンボスキャリアテープを製造するときは、前記の金型を一式交換する必要があり、必然的に設備投資費用も高くなるため、このような場合のより効率の良い金型構造が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−088949号公報
【特許文献2】特開2006−160369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、T字型の成形型13を用いた金型および成形方法により、ポケット間の累積誤差が小さく、ポケット内側の高い寸法精度が得られるロータリー式雄型真空成形において、その特徴を維持して更に従来問題であったポケット開口部の表面から部品収納部の側面にかけた部分の曲率半径Rが極力小さいポケット形状のキャリアテープを得るための金型および成形方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は雄型成形によってポケット部を成形するための金型について鋭意検討を重ねた結果、ポケット部を成形する雄型の部分を、後述するような成形型頭部を有するT字型の成形型にて形成し、真空孔に通じた成形型頭部の裏面の間隙より排気することで大きな排気量を得ることが可能となり、成形されたエンボスキャリアテープのポケット開口部の表面とポケット側面の間の曲率半径Rを著しく小さくすることができ、且つポケットサイズの変更が極めて容易となることを見出し本発明に至った。
即ち本発明の第一の発明は、側板A11、成形型13、側板B12、からなり、下記の(a)〜(d)の要件を具備するエンボスキャリアテープの雄型真空成形用金型である。
(a) 側板Aの溝側面111と溝底面112、および側板Bの溝側面121と溝底面122で形成される溝の中央部に、雄型を形成する成形型13を有する。
(b)成形型頭部131は、成形型足部132に、成形型足部の幅133よりも大きな幅で複数形成されていて、成形型足部132から頭部131に該当する部分の断面形状がT字型である。
(c)両側板(11、12)と成形型13の合わせ面に真空孔14を有する。
(d)成形型頭部の裏面134と両側板溝底面(112、122)の間に間隙を有する。
【0008】
第二の発明は、両側板(11、12)および、成形型13がリング形状である、ロータリー式雄型真空成形用の前記の金型である。
第三の発明は、前記の金型を用いて、金型の成形型頭部131に樹脂テープの一部を密着させるエンボスキャリアテープの製造方法であって、樹脂テープの成形型頭部131に接する部分を加熱後に、加熱された樹脂テープを真空孔14から真空に引き、成形型頭部131の周囲に引き込んでエンボスキャリアテープのエンボス部を形成することを特徴とする、エンボスキャリアテープの雄型真空成形方法である。
第四の発明は、前記の成形方法がロータリー式雄型真空成形であるエンボスキャリアテープの成形方法である。
第五の発明は、前記の金型を用いて成形した、ポケット開口部の表面から部品収納部の側面にかけた部分の曲率半径Rが、シート厚みの50〜120%であるエンボスキャリアテープである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の金型および成形方法により、ポケット間の累積誤差が小さく、ポケット内側の高い寸法精度が得られるロータリー式雄型真空成形において、従来問題であったポケット開口部の曲率半径Rが極力小さいポケット形状が得られる。得られたキャリアテープを用いた電子部品の実装テストでは、実装不良を極めて低く抑えることができる。更に、本発明においてはポケットサイズの変更が容易であり、異なるサイズの成形体の生産が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1a】図1aは、本発明の一実施形態の金型断面図である。
【図1b】図1bは、本発明の金型上面図の2つ実施形態(イおよびロ)を示す説明図である。
【図1c】図1cは本発明の金型上面図の別の2つの実施形態(ハおよび二)を示す説明図である。
【図2】図2は、本発明のロータリー式雄型真空成形の概念図である。
【図3】図3は、図1と対比した従来金型の断面図の一例である。
【図4】図4は、請求項1に記載の金型を用いて成形したエンボスキャリアテープ断面図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のエンボスキャリアテープ用金型の一実施形態例について説明する。
図2は、本実施形態例のエンボスキャリアテープの成形の概念図である。
スリットした樹脂テープ1を、予備加熱装置2によって予熱し、その後加熱装置3にて成形温度に加熱し、ドラム4の周表面に連続的に設置された複数の成形金型(雄型)5によってロータリー雄型真空成形してポケット部を形成し、冷却器6によって冷却し巻き取ることでエンボスキャリアテープが成形される。
【0012】
具体的には、まず、樹脂テープ1を予備加熱する。ここで、樹脂テープ1としては、上述したエンボスキャリアテープを構成する樹脂からなるシートが用いられる。樹脂テープの厚みとしては、後述するように曲がり部の曲率半径Rを小さく保つためには、0.2mm以下であることが好ましい。
予備加熱における加熱手段としては、マスキングプレートを使用したインフラヒータ(赤外線ヒータ)、熱風ブロー等の間接加熱方式、ヒートバーを樹脂テープ1に接触させる直接加熱方式などが挙げられる。このような加熱手段によれば、所定とする場所のみを加熱することができる。
【0013】
次いで、樹脂テープ1を成形金型5に一定量移送する。樹脂テープ1の移送方法としては、例えば、エアフィーダ、グリッパーフィーダ、ロールフィーダなどを用いる方法が挙げられが、テープが巻き取られているリールを金型の回転速度に同期させるように繰り出す機構があれば、上記方法を用いなくても良い。
真空成形機内では、図2に示すように、成形金型5の表面の上方に樹脂テープ1を配置させ、成形金型5の周表面に対して樹脂テープ1の表面を平行にして近接して配置させる。
【0014】
次いで、樹脂テープ1における金型の雄型部に接する部分(以下、金型接触部という)を、加熱装置3を用いて、成形金型5の反対側から再度、成形直前まで加熱する。その加熱装置3としては、上記予備加熱と同じ加熱手段を用いることができる。
次いで、樹脂テープ1を、成形金型5の、図1aに示す真空孔14を介して真空引きして、樹脂テープ1の一部を成形金型5の成形型13に密着させる。この際に、軟化した樹脂テープ1は、成形頭部の裏面134と両側板溝底面(112、122)の間隙を介して真空に引かれるため、成形型頭部131の根本、即ち得られるエンボスキャリアテープのポケット開口部の表面と部品収納部の側面の曲率半径Rが極めて小さなポケット部を有するエンボスキャリアテープが得られる。
真空孔14のテープ流れ方向の幅は、図1bの(イ)のように成形型頭部131と同じ幅であってもいいし、図1bの(ロ)のように、成形型頭部131の幅の50%以上の狭い幅であっても良い。本図の右側の図は、(イ)の場合のA−A’断面の形状と、(ロ)の場合のB−B’及びC−C’の断面形状を模式的に示したもので、(ロ)の場合のC−C’断面では、両側板(11,12)と成形型足部132は密着している。同様に、図1cの(ハ)および(二)のように、真空孔14を成形型足部132側に形成させた形状であっても良い。図1cの右側の図は、図1bと同様に、D―D’、E−E’およびF−F’断面形状を模式的に示したもので、(ニ)の場合F−F’断面では、図1bの場合と同様に、両側板(11,12)と成形型足部132は密着している。
【0015】
そして、樹脂テープ1を、材料となる樹脂の二次転移点以下の温度まで冷却し、エンボス状のポケット部を形成し、これを順次繰り返すことにより、エンボス状のポケット部が長さ方向に沿って多数形成されたエンボスキャリアテープを得ることができる。
【0016】
図3は、従来金型の一例であるが、この金型では、成形型23は頭部と足部の幅が同一であり、真空孔24は、両側板(21、22)と成形型23の合わせ面と平行に形成されていて、この真空孔24を介した真空引きでは、前記のようにエンボスキャリアテープのポケット開口の部表面と部品収納部の側面の曲率半径Rを一定値以上小さくすることができない。
【0017】
本発明の金型で用いる金属材料は、この種の金型で一般的に用いられているものであれば、特に限定されるものではないが、SUS、銅、真鍮、アルミニウム等を用いることができ、異素材を組み合わせて使用する際には、線膨張係数が近い素材を用いることが好ましい。また、金型離型性を向上させる手段として、一般的に用いられるダイヤモンドライクコーティング(DLC)、チタンコーティング、フッ素コーティング等のコーティング処理などの表面処理を用いることもできる。このコーティング処理により、金型表面硬度の向上による、金型の長寿命化を図る効果も得る事が可能となる。
【0018】
本発明で作成されたエンボスキャリアテープの材質は、この種のテープに用いられている熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものではなく、ポリスチレン、ABS、ポリフェニレンエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂およびこれら2種以上を混合したポリマーアロイ等が挙げられる。
また、これらの樹脂やこれらの樹脂を含むポリマーアロイに、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤等の帯電防止剤、導電性カーボン、カーボンやステンレス等の導電性繊維、酸化スズや酸化チタン等の導電性金属酸化物、アニリン、ピロール、チオフェン等の有機導電性物質等の導電剤を添加して、帯電防止や導電性を付与した樹脂組成物であっても良い。
【0019】
本発明で用いる樹脂テープの厚みは、通常0.05〜0.50mmの範囲が一般的だが、前記のように曲がり部の曲率半径Rを小さくに保つためには、0.2mm以下であることが好ましい。また樹脂テープは、同じ材料や異なる材料を積層したものであってもよい。本発明で用いる樹脂テープを作成する方法は、特に限定されるものではなく一般的に行われている方法で行うことができる。例えば原料の樹脂組成物を押出成形してシートに加工し、そのシートを目的の幅にスリットして用いることができる。また樹脂テープの表面に帯電防止剤や導電性物質を塗布することで、帯電防止層や導電層を設けることもできる。
【0020】
この方法で作成したエンボスキャリアテープは、略直方体状の微細部品を収納するためのポケットが形成されたものである(図4参照)。このエンボスキャリアテープのポケットに収納される微細部品としては、例えば、セラミックコンデンサ、抵抗、ICチップなどが挙げられる。エンボスキャリアテープは、ポケット開口部の表面から部品収納部の側面にかけた部分の曲率半径Rが、シート厚みの50〜120%で曲げられている。曲がり部において曲率半径Rがシート厚みの50〜120%で曲げられていることにより、ポケット部内に微細部品を所定の配置で収納でき、しかも収納した微細部品を動きにくくすることができる。曲率半径Rが小さいほどその効果は大きくなるが、本発明の成形方法では、曲率半径Rは通常シート厚みの50%以上となる。Rが120%を超えると、微細部品を所定の配置で収納しにくくなり、しかも収納した微細部品が動きやすくなるため、テーピングおよび実装が困難になる。
【0021】
部品サイズが小さくなると、部品収納部からの取り出しやすさより、所定の配置で収納されていることが求められるようになる。したがって、本発明のエンボスキャリアテープは、部品サイズが1005サイズ(長辺寸法;1.0mm、短辺寸法;0.5mm)以下の微細部品を収納するのに適している。1005サイズの他に、例えば、0402サイズ(長辺寸法;0.4mm、短辺寸法;0.2mm)、0603サイズ(長辺寸法;0.6mm、短辺寸法;0.3mm)などが挙げられる。
【0022】
以上説明したエンボスキャリアテープは、微細部品の形状に応じたポケットが形成されているため、微細部品をポケット部品収納部内に所定の配置で収納することができる。また、部品収納部の内面と微細部品との隙間が小さいため、収納後に微細部品が動きにくく、振動や衝撃等があっても配置がずれにくい微細部品が回転しようとしても、ポケット部の側面に引っ掛かるため回転しない。
【実施例】
【0023】
(実施例1)
0603サイズのセラミックコンデンサ用のエンボスキャリアテープを以下のようにして製造した。
まず、プラスチック基材であるカーボン練り込みタイプの導電性PC系シート(厚み;0.15mm)を、予備加熱装置で100℃に予備加熱した。次いで、予備加熱したPC系シートを、図1a及び図1b-(イ)に示した形状のT字型の雄型部が垂直に設けられた成形型を備えた成形金型に移送し、PC系シートの金型接触部を、該金型の反対側から加熱装置(熱風ブロー)により再度加熱した(熱風温度;600℃)。その後、金型の真空孔を介して真空引きしながら、金型の雄型部とPC型シートとを密着させ、5m/minで連続的に部品収納部を形成して、エンボスキャリアテープを得た。
得られたエンボスキャリアテープは、部品収納部同士の間隔は2mmで、部品収納部における短辺寸法A0は0.38mm、深さ寸法K0は0.40mm、曲がり部の曲率半径は0.15mmであった。
(比較例1)
成形型として図3に示した形状のものを用いた以外は、実施例1と同様にしてエンボスキャリアテープを得た。得られたエンボスキャリアテープの部品収納部における短辺寸法A0は0.38mm、深さ寸法K0は0.40mm、曲がり部の曲率半径は0.19mmであった。
【0024】
実施例および比較例で得られたエンボスキャリアテープを以下のようにして評価した。
(実装不良率の評価)
実装機(高速モジュラータイプ、装着精度±0.05mm/チップ)を用い、装着タクト0.10秒/チップで、エンボスキャリアテープの部品収納部に収納したセラミックコンデンサ0603を1万個実装した。その際の実装エラー率を下記の式によって求めた。実装されなかったセラミックコンデンサは、部品収納部に所定の配置で収納されていなかったものである。したがって、実装不良率は、エンボスキャリアテープの部品収納部に、所定の配置で収納されていなかったセラミックコンデンサ数と対応している。評価結果を表1に示す。
(実装不良率)=[(実装されなかったセラミックコンデンサ数)/(全セラミックコンデンサ数)]×1000000(ppm)
【0025】
【表1】

【符号の説明】
【0026】
1 樹脂テープ
2 予備加熱装置
3 加熱装置
4 ドラム
5 成形金型(雄型)
6 冷却器
7 巻取機
11 側板A
111 側板A溝側面
112 側板A溝底面
12 側板B
121 側板B溝側面
122 側板B溝底面
13 成形型
131 成形型頭部
132 成形型足部
133 成形型足部の幅
134 成形型頭部の裏面
14 真空孔
21 側板A
211 側板A溝側面
212 側板A溝底面
22 側板B
221 側板B溝側面
222 側板B溝底面
23 成形型
24 真空孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側板A(11)、成形型(13)、側板B(12)、からなり、下記のa〜dの要件を具備するエンボスキャリアテープの雄型真空成形用金型。
(a) 側板Aの溝側面(111)と溝底面(112)、および、側板Bの溝側面(121)と溝底面(122)で形成される溝の中央部に、雄型を形成する成形型(13)を有する。
(b)成形型頭部(131)は、成形型足部(132)に、成形型足部の幅(133)よりも大きな幅で複数形成されていて、成形型足部(132)から頭部(131)に該当する部分の断面形状がT字型である。
(c)両側板(11、12)と成形型(13)の合わせ面に真空孔(14)を有する。
(d)成形型頭部の裏面(134)と両側板溝底面(112、122)の間に間隙を有する。
【請求項2】
両側板(11、12)および、成形型(13)がリング形状である、ロータリー式雄型真空成形用の請求項1に記載の金型。
【請求項3】
請求項1または、請求項2に記載の金型を用いて、金型の成形型頭部(131)に樹脂テープの一部を密着させるエンボスキャリアテープの製造方法であって、樹脂テープの成形型頭部(131)に接する部分を加熱後に、加熱された樹脂テープを真空孔(14)から真空に引き、成形型頭部(131)の周囲に引き込んでエンボスキャリアテープのエンボス部を形成することを特徴とする、エンボスキャリアテープの雄型真空成形方法。
【請求項4】
成形方法がロータリー式雄型真空成形である請求項3に記載のエンボスキャリアテープの成形方法。
【請求項5】
ポケット開口部の表面から部品収納部の側面にかけた部分の曲率半径Rが、シート厚みの50〜120%である、請求項1に記載の金型を用いて成形したエンボスキャリアテープ。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−37215(P2011−37215A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188858(P2009−188858)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【出願人】(000003296)電気化学工業株式会社 (1,539)
【Fターム(参考)】