説明

眼科検査装置

【課題】操作部材の存在する領域に応じて、復帰機構が働いたり、働かなかったりするようにすることができるジョイスティック装置を備えた眼科検査装置を提供する。
【解決手段】眼科検査装置は、少なくとも多方向に傾斜操作可能に保持された操作部材(31)と、操作部材(31)を中心位置方向に復帰させる復帰機構(34,36)と、操作部材(31)が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、操作部材(31)が復帰機構(34,36)によって中心位置方向に復帰されることを制限する制限部(37)と、を有するジョイスティック装置(1)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等の入力装置等として用いられるジョイスティック装置を有する眼科検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、操作部材を原点位置に復帰させるための機構を備えたジョイスティック装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−4315号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のジョイスティック装置では、特許文献1のように、ジョイスティック装置の操作部材を原点位置に復帰させるか、あるいは、そのような復帰機構を備えないかのどちらかのジョイスティック装置しかなかった。したがって、ジョイスティック装置の操作部材が、ある領域に存在する場合には復帰機構が働かず、その他の領域に存在する場合には復帰機構が働くようにすることができなかった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、操作部材の存在する領域に応じて、復帰機構が働いたり、働かなかったりするようにできるジョイスティック装置を備えた眼科検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明によるジョイスティック装置は、少なくとも多方向に傾斜操作可能に保持された操作部材と、前記操作部材を中心位置方向に復帰させる復帰機構と、前記操作部材が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、前記操作部材が前記復帰機構によって中心位置方向に復帰されることを制限する制限部と、を備えたものである。また、前記復帰機構は、前記操作部材と同軸に設けられた単一のバネを備え、前記バネの付勢力によって、前記操作部材を中心位置方向に復帰させてもよい。
【0006】
このような構成により、操作部材が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、復帰機構が働かないようにすることができる。そのため、中心位置から所定の傾斜角までの範囲では、操作部材を任意の位置で保持することができ、例えば、細かい操作等を行うことができうる。一方、操作部材が所定の傾斜角より大きい傾斜角の範囲では、例えば、ユーザが操作部材の傾倒操作を開放した場合に、所定の傾斜角の位置まで操作部材を復帰させることができる。そのため、例えば、操作部材が中心位置から所定の傾斜角より大きい傾斜角の範囲において大まかな操作等を行った後に、ユーザが操作部材の傾倒操作を開放することによって、細かい操作を行うことができる領域の外縁まで、操作部材を自動的に戻すことができうる。したがって、例えば、細かい操作を行う範囲と、大まかな操作を行う範囲との区別が外からは明らかではない場合でも、ユーザが操作部材の傾倒操作を開放することによって、細かい操作を行うことができる領域の外縁まで操作部材が復帰するため、細かい操作を行う範囲と、大まかな操作を行う範囲との境界を容易に知ることができるようになりうる。
【0007】
また、本発明によるジョイスティック装置では、前記操作部材が中心位置から前記所定の傾斜角までの範囲にある場合には、前記操作部材によって微動操作が行われ、前記操作部材が前記所定の傾斜角よりも大きな傾斜角の範囲にある場合には、前記操作部材によって粗動操作が行われてもよい。
【0008】
このような構成により、例えば、復帰機構によって操作部材が復帰されることが制限されている領域において、細かい操作を行うことができ、復帰機構によって操作部材が復帰される領域において、大まかな操作を行うことができうる。
【0009】
また、本発明によるジョイスティック装置では、前記操作部材の第1の方向への移動について、前記操作部材が中心位置から前記所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出する第1のセンサと、前記操作部材の前記第1の方向に直交する第2の方向への移動について、前記操作部材が中心位置から前記所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出する第2のセンサと、前記第1のセンサの検出結果と、前記第2のセンサの検出結果とを用いて、前記操作部材が微動操作の領域に存在するか、あるいは、前記操作部材が粗動操作の領域に存在するかを判断する判断部と、をさらに備えてもよい。
【0010】
このような構成により、判断部による判断結果を用いることによって、操作部材が、微動操作が行われる領域に存在するのか、あるいは、粗動操作が行われる領域に存在するのかを知ることができる。その結果、例えば、ジョイスティック装置の操作部材の傾倒操作に応じて、粗動操作や微動操作を行う場合に、判断部による判断結果を用いて、微動操作と粗動操作のどちらを行うのかを知ることができる。
【0011】
また、本発明によるジョイスティック装置では、前記操作部材が貫通する貫通孔を有する固定板をさらに備えており、前記復帰機構は、前記操作部材の長さ方向に移動可能に設けられた復帰用リングをさらに備え、前記バネは、前記復帰用リングを前記固定板の方向に付勢するものであり、前記制限部は、前記操作部材が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合に、前記復帰用リングが前記固定板に接しないように前記復帰用リングの移動を制限してもよい。
【0012】
このような構成により、操作部材が所定の傾斜角より大きい傾斜角の範囲にある場合にのみ、付勢部材による付勢力によって、その操作部材を中心位置方向に復帰させることができる。
【0013】
本発明による眼科検査装置は、前記ジョイスティック装置を備えたものである。
【0014】
このような構成により、眼科検査装置において、例えば、左右眼切替時には、操作部材を所定の傾斜角より大きい傾斜角だけ傾倒操作することによって、光軸中心を大きく動かすことができ、眼の近くに光軸中心が来ると、その操作部材の傾倒操作を開放することによって、操作部材を細かい操作を行うことができる領域にまで復帰させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による眼科検査装置によれば、ジョイスティック装置の操作部材の存在する領域に応じて、復帰機構が働いたり、働かなかったりするようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明によるジョイスティック装置、及び眼科検査装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素は同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
【0017】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1によるジョイスティック装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態によるジョイスティック装置は、操作部材を中心位置方向に復帰させる復帰機構を備えたものである。
【0018】
図1は、本実施の形態によるジョイスティック装置1の外観構成の一例を示す斜視図である。図2は、そのジョイスティック装置1の外観構成の一例を示す正面図である。図3は、そのジョイスティック装置1の外観構成の一例を示す側面図である。図4は、そのジョイスティック装置1の外観構成の一例を示す上面図である。図5は、図4のA−A断面図の例示である。図6は、図4のB−B断面図の例示である。図7は、ジョイスティックブラケット14、ジョイスティックベース15、シャフトベース16等を取り除いたジョイスティック装置1の外観構成の一例を示す斜視図である。
【0019】
図1等で示されるように、ジョイスティックブラケット14の上面にジョイスティックベース15が固着されている。また、ジョイスティックベース15を介して、シャフトベース16が固定されている。また、シャフトベース16の下方には、基板17が固着されている。また、図5等で示されるように、ジョイスティックベース15に固定板32が固定されている。ジョイスティックブラケット14、ジョイスティックベース15、シャフトベース16、固定板32のそれぞれには、中央に貫通孔が設けられており、その貫通孔を操作部材31が貫通している。固定板32の中央に設けられている貫通孔は円形である。その固定板32のジョイスティックベース15と反対面(図5、図6における下方)には、円環状に盛り上がっている。
【0020】
図5等で示されるように、固定板32のジョイスティックベース15と反対面には、中空の復帰用リング34が固定されずに配置される。その中空の部分には、操作部材31が貫通している。復帰用リング34は、固定板32の側に、円環状に盛り上がっている座部を有する。操作部材31が所定の角度以上傾斜された際に、その座部が固定板32に接する。また、復帰用リング34は、固定板32と反対側に、中空の略円筒部を有する。その略円筒部に操作部材31が貫通しており、その略円筒部が操作部材31に対して摺動可能に設けられていることにより、復帰用リング34は操作部材31の長さ方向に移動可能に設けられている。操作部材31には、円環状の部材である制限部37が固着されており、その制限部37によって、復帰用リング34が制限部37よりもジョイスティックベース15側に移動しないように、復帰用リング34の移動が制限されている。また、復帰用リング34のジョイスティックベース15と反対面において、操作部材31に円環状のバネワッシャ35が固着されている。そして、そのバネワッシャ35と、復帰用リング34の座部との間にバネ36が配置されており、そのバネ36によって、復帰用リング34が固定板32の方向に付勢されている。なお、本実施の形態では、復帰用リング34がバネ36によって固定板32の方向に付勢されている場合について説明するが、復帰用リング34は、他の付勢部材によって、固定板32の方向に付勢されてもよい。その付勢部材は、例えば、ゴム等の弾性を有するものであってもよい。
【0021】
図5,図7等で示されるように、操作部材31は、軸45によって軸支されることによって、少なくとも多方向に傾斜操作可能に保持されている。少なくとも多方向とは、2方向以上のことであり、本実施の形態で説明するように、任意の方向であってもよく、3以上の方向であってもよく、あるいは、2方向であってもよい。2方向の場合には、例えば、十字レバーのように第1の方向と、その第1の方向に直交する第2の方向にのみ傾斜操作可能なジョイスティック装置1となる。その操作部材31の一端には、操作グリップ12が接続されている。ジョイスティック装置1のユーザは、この操作グリップ12を握って任意の方向に傾倒操作することによって、ジョイスティック装置1を操作することができる。なお、操作グリップ12の一端にはローラ11が設けられている。ユーザがローラ11を回転させることによって、操作対象に対する制御を行うことができる。その操作部材31の一部は、シャフトカバー13によって覆われている。操作部材31の他端には、他の部分よりも径を小さくした棒状部材である突起部31aが設けられている。
【0022】
図7等で示されるように、操作部材31は、Yシャフト42の中央に設けられた楕円状孔を貫通している。その楕円状孔の長手方向の内径は、操作部材31の外形よりも広めに形成されており、その楕円状孔の短手方向の内径は、操作部材31の外形よりわずかに広く形成されている。また、軸45は、その楕円状孔の短手方向が軸方向となるようにYシャフト42に設けられている。Yシャフト42は、中央の楕円状孔を有する円環状部材の両端に、外側に延びる棒状部材を一体形成した形状からなる。そのYシャフト42の一端には、位置検出板21が固着されており、他端には、動作切替板25が固着されている。
【0023】
また、図7等で示されるように、Yシャフト42と直交する方向にXシャフト41が設けられている。そのXシャフト41は、略コ型部材の両端に、外側に延びる棒状部材を一体形成した形状からなる。その略コ型部材における2本の棒状部材をむすぶ構造体の内側には、その長さ方向に溝が設けられており、図6、図7等で示されるように、その溝に操作部材31の突起部31aが挿入されている。その突起部31aは、その溝に沿って摺動可能に配置される。なお、Xシャフト41は、軸45と同軸状に配置されている。そのXシャフト41の一端には、位置検出板23が固着されており、他端には、動作切替板27が固着されている。
【0024】
Xシャフト41、Yシャフト42は、シャフトベース16に設けられた図示しない凹部によってそれぞれ軸支されている。また、Xシャフト41、Yシャフト42は、それぞれシャフト押え板43,44によって図示しない凹部の窪みの方向に押さえられている。シャフト押え板43,44がXシャフト41、Yシャフト42をそれぞれ押さえることにより、Xシャフト41、Yシャフト42の回転に摩擦力が働くことになる。その結果、後述する微動領域においては、操作部材31が任意の傾斜位置においてが保持されることになる。
【0025】
操作部材31がXシャフト41を回転させる方向に傾斜される場合には、操作部材31は、Yシャフト42の中央に設けられた楕円状孔の内部で軸45を中心として回転することになる。したがって、その操作部材31の動きがYシャフト42によって妨げられない構成になっている。その操作部材31の回転にともなって、操作部材31の突起部31aがXシャフト41に設けられた溝の内側面を押すことにより、Xシャフト41が回転することになる。一方、操作部材31がYシャフト42を回転させる方向に傾斜される場合には、操作部材31は、Yシャフト42の中央に設けられた楕円状孔の内部でYシャフト42を回転させる方向に押すことにより、Yシャフト42が回転する。その際に、操作部材31の突起部31aは、Xシャフト41に設けられた溝に沿って摺動運動することによって、その動きがXシャフト41によって妨げられない構成になっている。
【0026】
Xシャフト41の回転にともなって、位置検出板23、及び動作切替板27も回転する。また、Yシャフト42の回転にともなって、位置検出板21、及び動作切替板25も回転する。そして、位置検出板21,23に設けられた扇状のスリットの通過を、位置検出センサ22,24によって検知することにより、操作部材31の傾斜の程度を知ることができる。なお、位置検出センサ22,24は、発光素子と、その発光素子の発した光を受光する受光素子とを有している。位置検出センサ22,24は、発光素子の発した光が、位置検出板21,23に設けられた扇状のスリットを通過したり、位置検出板21,23で遮蔽されたりすることを受光素子によって検知することによって、そのスリットの動きを検出することができ、操作部材31のXシャフト41の回転軸方向、及びYシャフト42の回転軸方向の傾斜角度をそれぞれ知ることができる。なお、位置検出センサ22,24によって操作部材31の傾斜角度を検出する方法はすでに公知であり、その詳細な説明を省略する。
【0027】
また、フォトインタラプタ26,28も、発光素子と、その発光素子の発した光を受光する受光素子とを有している。操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、動作切替板25,27によって、フォトインタラプタ26,28の発光素子から発した光が遮蔽されており、操作部材31が所定の傾斜角よりも大きな傾斜角の範囲にある場合には、動作切替板25,27によって、フォトインタラプタ26,28の発光素子から発した光が遮蔽されないような動作切替板25,27の形状となっている。したがって、フォトインタラプタ26によって、操作部材31の第1の方向(Yシャフト42を回転させる方向)への移動について、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出することができる。なお、この検出は、結果として操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出することができればよいため、フォトインタラプタ26は、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にないかどうかを検出してもよい。また、フォトインタラプタ28によって、操作部材31の第2の方向(第1の方向に垂直な方向であって、Xシャフト41を回転させる方向)への移動について、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出することができる。なお、この検出は、結果として操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出することができればよいため、フォトインタラプタ28は、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にないかどうかを検出してもよい。
【0028】
図8は、本実施の形態によるジョイスティック装置1からの信号を受けて、ジョイスティック装置1による操作対象を制御する構成について説明するための図である。
【0029】
位置検出センサ出力受付部101は、位置検出センサ22,24からの出力を受け付ける。方向・傾斜検出部102は、位置検出センサ出力受付部101が受け付けた位置検出センサ22,24の出力を用いて、操作部材31の傾斜方向と、中心位置からの傾斜角とを検出する。位置検出センサ22,24の出力は、Yシャフト42と、Xシャフト41との傾きを示すものであるため、それらを用いて、操作部材31の傾斜方向と、中心位置からの傾斜角とを算出することができる。フォトインタラプタ出力受付部103は、フォトインタラプタ26,28からの出力を受け付ける。判断部104は、フォトインタラプタ26,28の検出結果を用いて、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲に存在するか、あるいは、操作部材31が所定の傾斜角より大きい範囲に存在するかを判断する。制御部105は、方向・傾斜検出部102による検出結果と、判断部104の判断結果とを用いて、ジョイスティック装置1による操作対象の制御を行う。例えば、操作対象が移動体であり、その移動体をジョイスティック装置1によって移動させる場合には、制御部105は、方向・傾斜検出部102の検出結果を用いて、その移動体を移動させてもよい。その移動の際に、判断部104による判断結果を用いて、移動体の移動方法を切り替えてもよい。例えば、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にあると判断部104によって判断された場合には、制御部105は、操作部材31による操作によって微動操作が行われるように制御し、操作部材31が所定の傾斜角よりも大きな傾斜角の範囲にあると判断部104によって判断された場合には、制御部105は、操作部材31によって粗動操作が行われるように制御してもよい。本実施の形態では、そのような制御が行われる場合について説明する。ここで、微動操作とは、細かい操作のことであり、粗動操作とは、大まかな操作のことである。例えば、微動操作においては、操作部材31の動きに応じて、移動体が移動するようにしてもよい。すなわち、微動操作では、操作部材31が止まっている場合には、移動体が移動しないことになる。そして、操作部材31を動かすことに応じて、移動体が、操作部材31の向き・傾斜角の変化に応じた移動を行うことになる。一方、粗動操作では、操作部材31の向き・傾斜角に応じて、移動体が移動するようにしてもよい。すなわち、粗動操作では、操作部材31が止まっている場合であっても、移動体が移動し続けることになる。なお、その際の移動のスピードは、例えば、操作部材31の傾斜角が大きいほど、移動のスピードが大きくなるようにしてもよく、傾斜角の大きさに関係なく、移動のスピードを一定にしてもよい。以下、移動体が微動操作で移動する場合における操作部材31の存在する範囲を微動領域と呼び、移動体が粗動操作で移動する場合における操作部材31の存在する範囲を粗動領域と呼ぶこともある。
【0030】
なお、位置検出センサ出力受付部101、方向・傾斜検出部102、フォトインタラプタ出力受付部103、判断部104、制御部105の少なくとも一部の構成要素を、例えば、ジョイスティック装置1が備えていてもよく、ジョイスティック装置1に接続されている装置等が備えていてもよい。また、ジョイスティック装置1を用いた操作対象の操作は、図8以外の構成によって行われてもよいことは言うまでもない。
【0031】
図9は、微動領域、粗動領域について説明するための図である。前述の説明から明らかなように、微動領域は、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある領域である。一方、粗動領域は、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角よりも大きな傾斜角の範囲にある領域である。
【0032】
次に、操作部材31が傾斜した際に操作部材31に対して復帰力が作用することについて、図10〜図12を用いて説明する。
【0033】
図10で示されるように、操作部材31を傾倒操作していない状態(中心位置)では、復帰用リング34の座部が固定板32に接していない。したがって、バネ36の付勢力が操作部材31に作用しないため、操作部材31には復帰力が働かないことになる。また、前述のように、シャフト押え板43,44による摩擦力がXシャフト41とYシャフト42に作用しているため、復帰用リング34の座部が固定板32に接しない範囲、すなわち、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲である微動領域では、操作部材31は、任意の方向、任意の傾斜角で保持されることになる。
【0034】
図11は、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角だけ傾倒した状態を示す図である。その際に、復帰用リング34の座部が固定板32にちょうど接することになる。そして、図11で示される状態よりもさらに操作部材31が傾倒されることによって、図12で示されるように、復帰用リング34は、バネ36の付勢力に抗して、バネワッシャ35側に移動される。その結果、復帰用リング34と固定板32との接している箇所には、両者が離れる方向に力が作用することになり、操作部材31は中心位置の方向に付勢されることになる。なお、操作部材31が傾倒したとしても、制限部37が固定板32に接しないように構成されていることが好適である。
【0035】
なお、操作部材31が傾倒操作される際には、前述のように、Xシャフト41、及びYシャフト42の少なくとも一方がその傾倒方向に応じて回転し、それにともなって位置検出板21,23の少なくとも一方も位置検出センサ22,24の間で回転運動を行う。そして、位置検出センサ22,24の少なくとも一方によって位置検出板21,23の回転が検出され、操作部材31が中心位置からどれぐらい傾倒されたかを知ることができうる。
【0036】
また、操作部材31が傾倒操作に応じてXシャフト41、及びYシャフト42の少なくとも一方がその傾倒方向に応じて回転すると、動作切替板25,27の少なくとも一方もフォトインタラプタ26,28の間で回転運動を行う。そして、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角を超えて傾倒されると、フォトインタラプタ26,28の少なくとも一方の受光素子が発光素子から発した光を受光することになり、その結果、判断部104によって、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角よりも大きな傾斜角の範囲に存在すると判断される。その場合には、制御部105によって粗動操作が行われるように制御されてもよい。
【0037】
図12の状態においてユーザが操作グリップ12から手を離すと、操作部材31は、図11で示される状態まで復帰することになる。一方、図11の状態になると、復帰用リング34の軸45側への移動が制限部37によって制限されるため、復帰用リング34と固定板32との間に力が作用しなくなり、操作部材31は、図11で示される状態で保持されることになる。
【0038】
このように、操作部材31の長さ方向に移動可能に設けられた復帰用リング34と、その復帰用リング34を、操作部材31が貫通する貫通孔を有する固定板32の方向に付勢する付勢部材(バネ36)と、によって、操作部材31を中心位置方向に復帰させる復帰機構が構成されることになる。また、制限部37によって、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合に、復帰用リング34が固定板32に接しないように復帰用リング34の移動を制限することによって、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、操作部材31が、その復帰機構によって中心位置方向に復帰されることが制限されることになる。なお、その復帰機構によって操作部材31が中心位置方向に復帰されるようにするため、シャフト押え板43,44によってXシャフト41とYシャフト42に作用している摩擦力は、復帰機構によって操作部材31を復帰させる力よりも弱いものとする。
【0039】
図9で示されるように、粗動領域においてユーザが操作グリップ12から手を離すと、微動領域と粗動領域との境界にまで操作部材31が自動復帰されることになるが、微動領域においてユーザが操作グリップ12から手を離しても、操作部材31がその位置で保持されることになる。その結果、微動領域では、付勢力を受けずに、微細な操作を行うことができる。一方、粗動領域では、大まかな操作を行うことができる。したがって、例えば、本実施の形態によるジョイスティック装置1によって移動体を移動させる場合には、ユーザは、粗動領域によってだいたいの位置決めを行い、その後に操作グリップ12を開放して操作部材31を微動領域の最外周まで自動復帰させ、その後に微動領域内において微細な操作を行うことによって、所望の位置に移動体を移動させることができうる。また、本実施の形態では、バネ36は、操作部材31と同軸に設けられており、本実施の形態で用いられる付勢部材は、単一のバネ36であるため、粗動領域において操作部材31の中心位置からの傾斜角が一定であれば、傾斜方向に依存しないでほぼ一定の復帰力が操作部材31に働くことになる。したがって、ユーザは、操作部材31にかかる付勢力の強さによって、操作部材31の傾斜の程度を知ることができるようになる。また、粗動領域と微動領域の境界が、ジョイスティック装置1を上面から見た場合に、ほぼ真円になる。すなわち、操作部材31の任意の傾斜方向について、中心位置から一定の傾斜角の位置が、操作部材31にバネ36による復帰力がかかる範囲と、かからない範囲の境界となる。その結果、ユーザにとって、粗動領域と微動領域との境界が分かりやすいものとなりうる。
【0040】
また、一般に、ジョイスティック装置1の外観から、ユーザが粗動領域と微動領域とを区別をすることは難しいが、粗動領域では操作部材31に付勢力が作用するのに対し、微動領域では操作部材31に付勢力が作用しないため、操作グリップ12を操作するユーザは、その付勢力の有無によって、粗動領域と、微動領域との違いを容易に判断することができるというメリットもある。例えば、ユーザが操作グリップ12を傾倒操作することによって、操作部材31が粗動領域にある場合に、粗動領域の範囲で操作を行いたいのであれば、付勢力の作用する範囲で操作を行えばよく、微動領域に移動したいのであれば、操作グリップ12の傾倒操作を開放し、付勢力によって微動領域の外縁まで操作部材31を復帰させればよいことになる。一方、例えば、ユーザが操作グリップ12を傾倒操作することによって、操作部材31が微動領域にある場合に、微動領域の範囲で操作を行いたいのであれば、付勢力の作用しない範囲で操作を行えばよく、粗動領域に移動したいのであれば、付勢力が作用するようになるまで操作グリップ12を傾倒操作すればよいことになる。このように、外からは判断しにくい粗動領域と微動領域の違いを、付勢力の有無によってユーザに知らしめることができるというメリットがある。
【0041】
なお、本実施の形態では、フォトインタラプタ26,28によって、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出する場合について説明したが、そうでなくてもよい。その他の第1及び第2のセンサを用いて、フォトインタラプタ26,28と同様の検出処理を行ってもよい。例えば、第1のセンサは、操作部材31の第1の方向への移動について、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出してもよい。また、第2のセンサは、操作部材31の第1の方向に直交する第2の方向への移動について、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出してもよい。この場合には、判断部104は、その第1及び第2のセンサの検出結果を用いて、操作部材31が微動操作の領域に存在するか、あるいは、操作部材31が粗動操作の領域に存在するかを判断してもよい。その第1及び第2のセンサは、例えば、Xシャフト41やYシャフト42の回転軸に固着された位置検出板を用いてそれらの傾斜角を検出する位置検出センサと、その位置検出センサが検出した傾斜角度が所定の傾斜角よりも小さいかどうか(あるいは、大きいかどうか)を判断する判断部とから構成されてもよい。その場合には、位置検出板21,23や位置検出センサ22,24等によって、動作切替板25,27やフォトインタラプタ26,28の処理をも行うことができるため、ジョイスティック装置1は、動作切替板25,27と、フォトインタラプタ26,28とを備えていなくてもよい。位置検出センサ22,24等を用いて、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出する場合に、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲に存在する場合に位置検出センサ22,24を通過する位置検出板21,23のスリットの幅と、操作部材31が所定の傾斜角よりも大きい傾斜角の範囲に存在する場合に位置検出センサ22,24を通過する位置検出板21,23のスリットの幅とを変えることによって(例えば、一方のスリット幅が、他方のスリット幅よりも大きくてもよい)、位置検出センサ22,24が、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲に存在するかどうかを判断できるようにしてもよい。
【0042】
また、本実施の形態では、位置検出板21,23と、位置検出センサ22,24とによって、操作部材31の傾斜角や傾斜方向を検出する場合について説明したが、それ以外の方法によって、操作部材31の傾斜角や傾斜方向を検出してもよい。例えば、操作部材31の突起部31aの位置、あるいは、突起部31aの近傍に磁石を配置し、その磁石の位置を、2次元平面上に配置された複数のホール素子によって検出することによって、突起部31aの座標値を検出し、その座標値を用いて、操作部材31の傾斜角や傾斜方向を検出してもよい。その場合に、複数のホール素子は、操作部材31があらゆる方向に傾倒操作された際に操作部材31に配置された磁石が通過する位置の近傍に配置されることが好適である。また、その他の方法を用いて、操作部材31の傾斜角や傾斜方向を検出してもよいことは言うまでもない。
【0043】
また、本実施の形態では、復帰用リング34やバネ36から構成される復帰機構が操作部材31の軸45よりも突起部31a側に存在する場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、特許文献1と同様に、その復帰機構が操作部材31の軸45よりもローラ11側に存在してもよい。
【0044】
また、本実施の形態によるジョイスティック装置1では、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、操作部材31によって微動操作が行われ、操作部材31が所定の傾斜角より大きい傾斜角の範囲にある場合には、操作部材31によって粗動操作が行われると説明したが、そうでなくてもよい。操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、操作部材31によって第1の操作が行われ、操作部材31が所定の傾斜角より大きい傾斜角の範囲にある場合には、操作部材31によって第2の操作が行われてもよい。第1及び第2の操作の内容は問わないが、例えば、第1の操作が第1の操作対象物の操作であって、第2の操作が第2の操作対象物の操作であってもよく、その他の操作であってもよい。
【0045】
また、本実施の形態では、操作部材31を中心位置方向に復帰させる復帰機構が機械的な構成によって実現される場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、ジョイスティック装置1が、Xシャフト41、及びYシャフト42を回転軸周りに回転させるためのモータをそれぞれ備え、それらのモータによって操作部材31が中心位置方向に復帰するように、Xシャフト41、及びYシャフト42に対して回転力を加えるようにしてもよい。この場合には、それらのモータが復帰機構となりうる。また、この場合には、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合に、制限部が、それらのモータによる復帰力が操作部材31に作用しないように制御する(例えば、モータが動作しないようにモータに供給される電力を遮断する)ものとする。また、例えば、図10で示されるように操作部材31が中心位置にある場合における突起部31aの近傍に電磁石を配置し、突起部31a、あるいはその近傍の操作部材31の部分を強磁性体で構成し、それ以外のジョイスティック装置1の部分を常磁性体や反磁性体などの強磁性体に比べると磁石に引き寄せられる力が格段に小さい物質(例えば、樹脂など)で構成し、電磁石に電気を流すことによって、操作部材31が中心位置方向に復帰するようにしてもよい。この場合には、その電磁石と、強磁性体で構成された部分とが復帰機構となりうる。また、この場合には、操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合に、制限部が、その電磁石による復帰力が操作部材31に作用しないように制御する(例えば、電磁石が動作しないように電磁石に供給される電力を遮断する)ものとする。
【0046】
また、本実施の形態によるジョイスティック装置1は、どのような装置において用いられてもよい。例えば、このジョイスティック装置1を、被検眼の検査を行う光学測定機能付きの眼科検査装置において用いてもよい。図13は、本実施の形態によるジョイスティック装置1を備えた眼科検査装置2の外観の一例を示す模式図である。その眼科検査装置2において、ジョイスティック装置1によって、例えば、被検眼に対する光軸を移動させるようにしてもよく、その他の操作を行ってもよい。眼科検査装置2は、例えば、眼圧を測定するものであってもよく、眼屈折力を測定するものであってもよく、被検眼を観察したり、被検眼を撮影したりするものであってもよく、角膜の形状を測定するものであってもよく、その他の眼科に関する検査を行うものであってもよい。ジョイスティック装置1の操作部材31が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、操作部材31によって眼科検査装置2に関する第1の操作が行われ、操作部材31が所定の傾斜角より大きい傾斜角の範囲にある場合には、操作部材31によって眼科検査装置2に関する第2の操作が行われてもよい。第1及び第2の操作の内容は問わないが、例えば、第1の操作が被検眼に対する光軸の微調整を行う操作であって、第2の操作が左右眼切替時に光軸中心を大きく動かす操作であってもよい。このようにすることで、例えば、左右眼切替時には、粗動領域において操作部材31を操作することによって、光軸中心を素早く動かすことができ、眼の近くに光軸中心が来ると、その操作部材31の傾倒操作を開放することによって操作部材31を微動領域に移動させ、光軸を被検眼に位置あわせするなどの細かい操作を行うことができる。その結果、操作性のよい眼科検査装置2を提供することができる。また、ジョイスティック装置1は、工作機械等での操作で用いられてもよく、ゲーム装置等での操作で用いられてもよい。
【0047】
また、本実施の形態によるジョイスティック装置1における操作部材31の傾斜角や傾斜方向を検出する方法は一例であって、その他の方法を用いて、操作部材31の傾斜角や傾斜方向を検出してもよいことは言うまでもない。
【0048】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上より、本発明による眼科検査装置は、その眼科検査装置が備えるジョイスティック装置の操作部材の存在する領域に応じて、復帰機構が働いたり、働かなかったりするようにすることができ、例えば、操作対象に対する操作を行うジョイスティック装置を備えた眼科検査装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本実施の形態によるジョイスティック装置の外観構成の一例を示す斜視図
【図2】同実施の形態によるジョイスティック装置の外観構成の一例を示す正面図
【図3】同実施の形態によるジョイスティック装置の外観構成の一例を示す側面図
【図4】同実施の形態によるジョイスティック装置の外観構成の一例を示す上面図
【図5】同実施の形態によるジョイスティック装置の断面の一例を示す図
【図6】同実施の形態によるジョイスティック装置の断面の一例を示す図
【図7】同実施の形態による、ジョイスティックブラケット等を取り除いたジョイスティック装置の外観構成の一例を示す斜視図
【図8】同実施の形態による信号処理等について説明するための図
【図9】同実施の形態による微動領域・粗動領域等について説明するための図
【図10】同実施の形態によるジョイスティック装置の復帰動作について説明するための図
【図11】同実施の形態によるジョイスティック装置の復帰動作について説明するための図
【図12】同実施の形態によるジョイスティック装置の復帰動作について説明するための図
【図13】同実施の形態によるジョイスティック装置を備えた眼科検査装置の外観の一例を示す模式図
【符号の説明】
【0051】
1 ジョイスティック装置
2 眼科検査装置
11 ローラ
12 操作グリップ
13 シャフトカバー
14 ジョイスティックブラケット
15 ジョイスティックベース
16 シャフトベース
17 基板
21、23 位置検出板
22、24 位置検出センサ
25、27 動作切替板
26、28 フォトインタラプタ
31 操作部材
31a 突起部
32 固定板
34 復帰用リング
35 バネワッシャ
36 バネ
37 制限部
41 Xシャフト
42 Yシャフト
43、44 シャフト押え板
45 軸
101 位置検出センサ出力受付部
102 傾斜検出部
103 フォトインタラプタ出力受付部
104 判断部
105 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも多方向に傾斜操作可能に保持された操作部材と、
前記操作部材を中心位置方向に復帰させる復帰機構と、
前記操作部材が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合には、前記操作部材が前記復帰機構によって中心位置方向に復帰されることを制限する制限部と、を有するジョイスティック装置を備え、
前記復帰機構は、前記操作部材と同軸に設けられた単一のバネを備え、前記バネの付勢力によって、前記操作部材を中心位置方向に復帰させる、眼科検査装置。
【請求項2】
前記操作部材が中心位置から前記所定の傾斜角までの範囲にある場合には、前記操作部材によって微動操作が行われ、
前記操作部材が前記所定の傾斜角よりも大きな傾斜角の範囲にある場合には、前記操作部材によって粗動操作が行われる、請求項1記載の眼科検査装置。
【請求項3】
前記ジョイスティック装置は、
前記操作部材の第1の方向への移動について、前記操作部材が中心位置から前記所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出する第1のセンサと、
前記操作部材の前記第1の方向に直交する第2の方向への移動について、前記操作部材が中心位置から前記所定の傾斜角までの範囲内にあるかどうかを検出する第2のセンサと、
前記第1のセンサの検出結果と、前記第2のセンサの検出結果とを用いて、前記操作部材が微動操作の領域に存在するか、あるいは、前記操作部材が粗動操作の領域に存在するかを判断する判断部と、をさらに備えた、請求項2記載の眼科検査装置。
【請求項4】
前記ジョイスティック装置は、
前記操作部材が貫通する貫通孔を有する固定板をさらに備えており、
前記復帰機構は、
前記操作部材の長さ方向に移動可能に設けられた復帰用リングをさらに備え、
前記バネは、前記復帰用リングを前記固定板の方向に付勢するものであり、
前記制限部は、前記操作部材が中心位置から所定の傾斜角までの範囲にある場合に、前記復帰用リングが前記固定板に接しないように前記復帰用リングの移動を制限する、請求項1から請求項3のいずれか記載の眼科検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−268682(P2009−268682A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−121354(P2008−121354)
【出願日】平成20年5月7日(2008.5.7)
【出願人】(390000594)隆祥産業株式会社 (64)
【Fターム(参考)】