説明

磁気浮上車両を操作する方法と構成

【課題】少なくとも1つの長固定子リニアモータを備えた構成によって磁気浮上車両を操作する方法。リニアモータは軌道の長手方向に個別のモータ領域(A3、A4)に分割され、通常、個別のモータ領域では一度に1つの車両(7e、7f)だけが走行可能になっている。後続の車両が、先行の車両がそのモータ領域を出る前であっても、当該モータ領域に入ることを可能にして軌道上の車両集中を増加させる。
【解決手段】選択されたモータ領域(A4)は、少なくとも2つの相互に独立のモータ領域区間(A4a、A4b)に分割され、1つの車両は、各モータ領域区間(A4a、A4b)において、各モータ領域(A4)用に事前に設定された電力の一部で操作される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの長固定子リニアモータを有する構成によって磁気浮上車両を操作する方法及び、磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成に関する。より具体的には、請求項1と請求項8の前文に明確化されている、磁気浮上車両を操作するための方法と構成、すなわち、少なくとも1つの長固定子リニアモータを有する構成によって磁気浮上車両を操作する方法であって、前記構成は、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間に分割されている少なくとも1つの交流巻き線と、車両上に装着された励磁構成と、軌道の長手方向に配置された軌道セグメントケーブルと、軌道セグメントケーブルに割り当てられた電圧供給源と、を具備し、前記巻き線区間は、車両の動きに並行するように、割り当てられた軌道セグメントケーブルおよび電圧供給源に接続されており、軌道セグメントケーブル、巻き線区間、および電圧供給源は、軌道に沿って一方が他方の後に続くモータ領域に割り当てられていて、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両は各モータ領域用に事前設定され、割り当てられた電圧供給源によって供給される電力で各モータ領域において操作されるようにした方法、および磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成であって、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間に分割された少なくとも1つの交流巻き線と、車両上に装着された励磁構成と、軌道の長手方向に配列された軌道セグメントケーブルと、軌道の長手方向にある距離をおいて配置された電圧供給源、車両の動きに並行するように、巻き線区間を割り当てられた軌道セグメントケーブルと電圧供給源に連続して接続するための制御手段と、を装備し、軌道の方向に一方が他方の後に続き、割り当てられた巻き線区間によって形成されたモータ領域、軌道セグメントケーブルおよび電圧供給源は、その各々において、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両だけが、関係するモータ領域用に事前に設定され、割り当てられた電圧供給源によって供給される電力で操作できるように設けられている構成に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の公知方法と構成では、長固定子リニアモータ(例えば、特許文献1と特許文献2)が利用されており、このリニアモータは、一次部材として、所与の軌道の長手方向に敷設され、少なくとも1つの長固定子巻き線(例えば、特許文献3と特許文献4)を具備する長固定子を含み、その長固定子巻き線では、操作される車両の移動方向に前進する走行電磁場が生成されている。他方、二次部材として作用するものとして励磁構成があり、これは車両上に装着され、一般に車両の全長にわたって延びていて(例えば、特許文献4)、支持マグネットとしても作用する電磁石から構成されている。長固定子巻き線は、走行方向に一方が他方の背後になるように置かれた複数の巻き線区間(winding section)に分割されているのが通常で、巻き線区間は切り換えポイント(change-over point)によって電気的に相互から分離され、長さが例えば1000m乃至2000mのとき、これらは比較的短くなっているが、それでも、例えば、最大250mの長さにできる車両よりも大幅に長くなっている。また、複数の比較的長い(例えば、約20m長)軌道セグメントケーブル(または軌道ケーブル)が軌道に平行に敷設されており、これらのケーブルは、一端で(=シングル給電(single feed))または両端で(=ダブル給電(double feed))所謂サブステーションに接続され、サブステーションには、長固定子巻き線に電流と電圧を供給するために必要とされる、コンバータの形をした電圧供給源、局所制御手段などが設置されている。エネルギ消費と実効インピーダンスを制限するために、その時点に車両が位置している巻き線区間だけに電流が供給され、これは、車両の動きと並行して、個別巻き線区間を個別的にかつ連続してスイッチング手段によって、割り当てられた軌道セグメントケーブルと電圧供給源に接続することによって行われる。軌道セグメントケーブルと電圧供給源の間を接続するために、適当な切り換え手段(change-over means)が設けられている(特許文献6)。この種の磁気浮上車両が操作されるとき、電圧供給源は、車両によって誘起される電圧(誘起電圧)、関係する巻き線区間の両端の電圧降下および軌道セグメントケーブルの関連部分の両端の電圧降下の和にほぼ相当する電圧を供給する。
【0003】
上述した操作方法では、駆動手段、すなわち、磁気浮上車両用のモータは、軌道方向に一方が他方の後に続く複数のモータ領域(motor region)に分割されている。各モータ領域は、少なくとも1つの軌道セグメントケーブル、その軌道セグメントケーブルに割り当てられた巻き線区間、およびエネルギ供給のために軌道セグメントケーブルに接続された少なくとも1つの電圧供給源を収容している。この場合には、実用上と技術上の理由から、各モータ領域に置かれているのは、いつの場合も1つの磁気浮上車両だけである。つまり、後続の車両は、先行の車両がそのモータ領域を出るまではモータ領域に入ることができない。車両集中(vehicle concentration)、従って、タイムテーブル、つまり、車両が最大許容頻度で操作可能とされる時間はモータ領域の長さによって事前設定されているため、磁気浮上鉄道がいったん構築されると変更ができなくなっている。
【0004】
この種の磁気浮上鉄道の実際の応用では、スケジュールされた行程と行程の間に追加の特別な行程を設けること、およびサービスのタイミングを短縮化すること、具体的には、少なくとも軌道の一部において半分にすること(例えば、10分から5分に)が要件になっている。
【0005】
しかるに、本明細書の冒頭に引用したすでに公知の種類の方法と構成では、このことが可能であるのは、最善の場合であっても、モータ領域の長さを半分にし、電圧供給源の数を倍にすることによってである。
【0006】
このことは、設備費が大幅に増加すること、および特別な未スケジュールの行程の必要が起こるのはある時間帯だけであること、つまり、一日のある時間帯や予測不能なトラフィック条件が存在するときだけであることから、いかなる場合も好ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,053,654号明細書
【特許文献2】ドイツ国特許第DE 199 22 441 A1号明細書
【特許文献3】米国特許第4,665,329号明細書
【特許文献4】米国特許第4,728,382号明細書
【特許文献5】ドイツ国特許第DE 34 10 119 A1号明細書
【特許文献6】ドイツ国特許第DE 29 32 764 A1号明細書
【特許文献7】ドイツ国特許第OS 29 32 764 A2号明細書
【特許文献8】ドイツ国特許第DE 30 06 382 C2号明細書
【特許文献9】ドイツ国特許第DE 33 03 961 A1号明細書
【特許文献10】ドイツ国特許第DE 102 27 253 A1号明細書
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】雑誌Electrotechnische Zeitshrift etz, Vol. 108, 1987, No. 9, pp. 378-381
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上に鑑みて、本発明が解決しようとする技術的課題は、少なくとも1つの長固定子リニアモータを有する構成によって磁気浮上車両を操作する方法であって、前記構成は、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間に分割されている少なくとも1つの交流巻き線と、車両上に装着された励磁構成と、軌道の長手方向に配置された軌道セグメントケーブルと、軌道セグメントケーブルに割り当てられた電圧供給源と、を具備し、前記巻き線区間は、車両の動きに並行するように、割り当てられた軌道セグメントケーブルおよび電圧供給源に接続されており、軌道セグメントケーブル、巻き線区間、および電圧供給源は、軌道に沿って一方が他方の後に続く複数のモータ領域にそれぞれ割り当てられていて、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両は各モータ領域用に事前設定され、割り当てられた電圧供給源によって供給される電力で各モータ領域において操作されるようにした方法、および磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成であって、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間に分割された少なくとも1つの交流巻き線と、車両上に装着された励磁構成と、軌道の長手方向に配列された軌道セグメントケーブルと、軌道の長手方向にある距離をおいて配置された電圧供給源、車両の動きに並行するように、巻き線区間を割り当てられた軌道セグメントケーブルと電圧供給源に連続して接続するための制御手段と、を装備し、軌道の方向に一方が他方の後に続き、割り当てられた巻き線区間によって形成された複数のモータ領域、軌道セグメントケーブルおよび電圧供給源は、その各々において、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両だけが、関係するモータ領域用に事前に設定され、割り当てられた電圧供給源によって供給される電力で操作できるように設けられている構成において、ハードウェアに大幅な変更を加えることなく、時間間隔を少なくとも半分にすることを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、この発明が提案する発明は以下の通りである。
【0011】
請求項1に係る発明は、少なくとも1つの長固定子リニアモータを有する構成によって磁気浮上車両を操作する方法であって、前記構成は、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間5.1−5.9、26.1−26.9に分割されている少なくとも1つの交流巻き線5、26と、車両7上に装着された励磁構成6と、軌道の長手方向に配置された軌道セグメントケーブル51、52、65−68、77、86と、軌道セグメントケーブル51、52、65−68、77、86に割り当てられた電圧供給源55、56、61−64、78、79、87−91と、を具備し、前記巻き線区間5.1−5.9、26.1−26.9は、車両7の移動と並行するように、割り当てられた軌道セグメントケーブル51、52、64−86、77、86および電圧供給源55、56、61−64、78、79、87−91に接続されており、軌道セグメントケーブル51、52、65−68、77、86、巻き線区間5.1−5.9、26.1−26.9、および電圧供給源55、56、61−64、78、79、87−91は、軌道に沿って一方が他方の後に続く複数のモータ領域(A)にそれぞれ割り当てられていて、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両7は各モータ領域(A)用に事前設定され、割り当てられた電圧供給源55、56、61−64、78、79、87−91によって供給される電力で各モータ領域(A)において操作されるようにした方法において、軌道上の車両集中を増加するために、選択されたモータ領域A2、A4、A6、A7は、少なくとも2つの相互に独立したモータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7bに分割されていると共に、1つの車両7は、各モータ領域(A)用に事前に設定された電力の一部で各モータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7bにおいて操作されることを特徴とする方法である。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の方法において、軌道セグメントケーブル77、86用のダブル給電を有するモータ領域A6、A7が存在するときは、2つのモータ領域区間A6aとA6b、A7aとA7bへの分割は、当該モータ領域A6、A7においてシングル給電からダブル給電へ切り換えることによって行われることを特徴とする方法。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の方法において、ダブル給電からシングル給電への切り替えの場合は、軌道セグメントケーブル77a、77cは切り離しスイッチ82、83を備え、これらのケーブルは開状態に移されることを特徴とする方法である。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の方法において、ダブル給電からシングル給電への切り換えの場合は、軌道セグメントケーブル86の各々は、2つの割り当てられた電圧供給源87−91の一方だけに接続されていることを特徴とする方法である。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の方法において、少なくとも2つの相互に独立する長固定子リニアモータを具備する車両7の場合には、少なくとも2つのモータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4bへの分割は、リニアモータの一方だけを各モータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4bに割り当てることによって行われることを特徴とする方法である。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の方法において、軌道セグメントケーブル65−68用のシングル給電を有するモータ領域A4の場合には、割り当ては、軌道セグメントケーブル65−68を選択された電圧供給源61−64に接続するスイッチング手段69、74、75によって行われることを特徴とする方法である。
【0017】
請求項7に係る発明は、請求項5に記載の方法において、軌道セグメントケーブル51、52用のシングル給電を有するモータ領域A2の場合には、割り当ては、巻き線区間5b1と26b1、5b2と26b2を選択された電圧供給源51、52に接続するスイッチング手段57、58によって行われることを特徴とする方法である。
【0018】
請求項8に係る発明は、磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成であって、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間5.1−5.9、26.1−26.9に分割された少なくとも1つの交流巻き線5、26と、車両7上に装着された励磁構成6と、軌道の長手方向に配列された軌道セグメントケーブル51、52、65−68、77、86と、軌道の長手方向にある距離をおいて配置された電圧供給源55、56、61−65、78、79、87−91、車両7の移動と並行するように、巻き線区間5.1−5.9、26.1−26.9を割り当てられた軌道セグメントケーブル51、52、65−68、77、86と電圧供給源55、56、61−64、77、79に連続して接続するための制御手段と、を装備し、長手方向に敷設されている軌道の長手方向において、一方が他方の後に続き、割り当てられた巻き線区間5.1−5.9、26.1−26.9によって形成された複数のモータ領域A、軌道セグメントケーブル51、52、65−68、77、86および電圧供給源55、56、61−64、78、79、87−91は、その各々において、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両7だけが、モータ領域A用に事前に設定され、割り当てられた電圧供給源55、56、61−64、78、79、87−91によって供給される電力で操作できるように設けられている構成において、軌道上の車両集中を増加するために、選択されたモータ領域A2、A4、A6、A7は、少なくとも2つの相互に独立のモータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7bに分割されて、1つの車両7が各モータ領域A用に事前に設定された電力の一部で各モータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7bにおいて操作できるようになっていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成である。
【0019】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の構成において、モータ領域A3、A4、A7、A8は、各々がスイッチング手段69、74、75、92−96を介して2つの電圧供給源に接続可能である軌道セグメントケーブル65、67、86を収容していること、および制御手段42は、軌道セグメントケーブル65、67、86が2つの電圧供給源61−64、87−91のうち選択された1つだけにスイッチング手段69、74、75、92−96によって接続されるように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成である。
【0020】
請求項10に係る発明は、請求項8に記載の構成において、モータ領域A5、A6は、各々が2つの電圧供給源78、79に永続的に割り当てられ、切り離しスイッチ82、83がそこに組み込まれている軌道セグメントケーブル77を収容していること、および制御手段42は、切り離しスイッチ82、84を作動させることによって、軌道セグメントケーブル77が、各々が割り当てられた電圧供給源78、79の1つだけに接続されている2つの相互に独立した軌道セグメントケーブル区間77c1、77c2に分割されるように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成である。
【0021】
請求項11に係る発明は、請求項8乃至10のいずれか1つに記載の構成において、少なくとも2つの長固定子リニアモータと各モータ領域(A)用に2つのモータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4bを有していること、およびスイッチング手段57−59、70−73は、各車両7b、7c、7f、7gが2つのモータ領域区間A2aとA2b、A4aとA4bの1つだけによって操作できるように設けられていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成である。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項11に記載の構成において、モータ領域A2は、各々が割り当てられた電圧供給源55、56にスイッチング手段57−59によって永続的に割り当てられている軌道セグメントケーブル51、52を収容していること、および制御手段42は、モータ領域区間A2a、A2bが相互に隣り合うように置かれ、車両7b、7cがリニアモータの一方または他方に属する軌道セグメントケーブル51、52によって交互に操作できるように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成である。
【0023】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の構成において、スイッチング手段57−59は、巻き線区間5b1と26b1、5b2と26b2を、必要に応じて一方または他方の軌道セグメントケーブル51、52に接続するように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成である。
【0024】
請求項14に係る発明は、請求項11に記載の構成において、モータ領域A3、A4は、割り当てられた電源供給源61−64に必要に応じてスイッチング手段69、74、75によって接続可能である軌道セグメントケーブル66、68を有していること、および制御手段42は、モータ領域区間A4a、A4bが相互に隣り合うように置かれ、車両7が一方または他方のリニアモータに属する軌道セグメントケーブル66、68によって交互に操作できるように構成されていることを特徴とする構成である。
【0025】
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の構成において、スイッチング手段69、74、75は、各モータ領域区間A4a、A4bにおいてリニアモータの一方に属する軌道セグメントケーブルだけを、割り当てられた電源供給源62、64に接続するように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、少なくとも1つの長固定子リニアモータを有する構成によって磁気浮上車両を操作する方法及び、磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成において、ハードウェアに大幅な変更を加えることなく、時間間隔を少なくとも半分にすることが可能になる。
【0027】
また、この場合、すでに設置されているモータを、少なくとも半分にした時間間隔で操作が可能になるように、過去にさかのぼって変換することも可能である。
【0028】
本発明によれば、車両集中の増加が比較的低コストで実現できると。また、本発明には、シングル給電リニアモータにも、ダブル給電リニアモータにも応用できるという利点がある。
【0029】
本発明によれば、通常操作用に設計されているモータ領域の一部または全部を、短縮した長さの少なくとも2つのモータ領域に分割すると、設置された電力がそのまま維持される場合、電力の損失、従ってモータ領域区間において走行速度の低下が起こることになる。しかしながら、ここで問題にしている種類の磁気浮上車両の場合には、電力を半分にすることは、速度も半分になることに相当しないので、特殊な行程の場合にのみ起こる電力損失は容易に許容し得ることが可能である。車両集中の増加が比較的低コストで実現できるという利点に鑑みると、このことは特に妥当する。また、本発明には、シングル給電リニアモータにも、ダブル給電リニアモータにも応用できるという利点がある。
【0030】
本発明によれば、駆動手段、すなわち、磁気浮上車両用のモータが、軌道方向に一方が他方の後に続く複数のモータ領域(motor region)に分割されていて、各モータ領域は、少なくとも1つの軌道セグメントケーブル、その軌道セグメントケーブルに割り当てられた巻き線区間、およびエネルギ供給のために軌道セグメントケーブルに接続された少なくとも1つの電圧供給源を収容していて、通常は、各モータ領域に置かれているのは、いつの場合も1つの磁気浮上車両だけであるような、少なくとも1つの長固定子リニアモータを有する構成によって磁気浮上車両を操作する方法及び、磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成において、後続の車両は、先行の車両がそのモータ領域を出る前であっても、当該モータ領域に入ることが可能になり、ハードウェアに大幅な変更を加えることなく、車両集中の増加が比較的低コストで実現できる。
【0031】
以下では、添付図面を参照して本発明について詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】長固定子モータの領域における磁気浮上車両とその軌道を示す概略断面図。
【図2】シングル給電リニアモータを具備する公知構成であって、図1に示す磁気浮上車両を操作するための構成を示す概略図。
【図3】(a)、(b)は、それぞれ、図2に示すシングル給電が採用されているときの、従来技術によるものと本発明によるもののモータ領域の構造の実施形態を示す概略図である。
【図4】(a)、(b)は、それぞれ、従来技術によるものと本発明によるものの他の実施形態を示す、それぞれ、図3(a)、図3(b)に対応する概略図である。
【図5】(a)、(b)は、それぞれ、従来技術によるものと本発明によるものの更に他の実施形態を示す、それぞれ、図3(a)、図3(b)に対応する概略図である。
【図6】(a)、(b)は、それぞれ、従来技術によるものと本発明によるものの更に他の実施形態を示す、それぞれ、図3(a)、図3(b)に対応する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
同期式長固定子リニアモータを装備した磁気浮上鉄道(図1と図2)では、複数の溝と歯が相互に対して連続して配列されている積層固定子コア(laminated stator core)1は、事前に設定されたルートに沿ってセットアップされた軌道4に固定位置で接続されている。
【0034】
積層固定子コア1の溝内には、三相巻き線の形体をした長固定子巻き線5が挿入されており、長固定子巻き線5にはコンバータによって可変振幅と周波数の三相電流が供給される結果、前進走行(過渡)波(advancing traveling(transient)wave)が長固定子リニアモータの長手方向に公知のようにセットアップされている。
【0035】
長固定子リニアモータの励磁場は、車両7側に装着された複数のマグネットによって形成された励磁構成(exciter arrangement)によって生成される。前記マグネットは、車両の長手方向に分布するように配置され、同時に支持機能を果たし、各々がマグネットコア8と励磁巻き線9で構成されている。
【0036】
さらに、一般的に、通常は三相である長固定子巻き線5を有する積層固定子コア1と割り当てられた励磁構成6は、三相電流の三相に属する3つの個別巻き線を軌道4の両側に備えており、これらの巻き線は、車両の長手方向に対応する軌道4が敷設されている方向に沿って、隣接する一方が他方の背後になるように、順次に配列されているか、あるいは相互により合わされ、例えば、スター結線されている。
【0037】
長固定子モータによる無効電力と電圧の要求量を最小限にするために、任意の時点(図2)で活動化されるのは、車両7が、例えば、軌道の方向(矢印v)に、固定子巻き線5のうちその時点で走行している部分だけである。
【0038】
この目的のために、図2に概略図で示す長固定子巻き線5は、複数の巻き線区間(winding section)5.1−5.9に分割され、これらの巻き線区間は軌道の長手方向に直接連続して一方が他方の後に続くように配置され、その各々は、スイッチング手段15と16を介して、中立ポイント(neutral point)またはスターポイント(star point)17と軌道セグメントケーブル19とに接続されている。図2に示す時点では、このことが当てはまるのは、巻き線区間5.4である。
【0039】
この実施形態では、軌道セグメントケーブル19の一端は電圧供給源20に接続されている。電圧供給源20は少なくとも1つのコンバータを含んでいるのが一般的であり、巻き線区間5.1−5.9に電流を送り込むために最低限必要な手段のほかに、必要に応じて、軌道セグメントケーブル19によって電流が供給されている長固定子巻き線5の領域で車両を制御し、監視するために必要なすべての手段が置かれているサブステーションに収容されている。
【0040】
別の電圧供給源21は、軌道に沿って続く別の軌道セグメントケーブル22に接続され、リニアモータの後続する巻き線区間に同じように電流を供給している。スイッチング手段23、24により、種々の電圧供給源20、21は、車両7が電圧供給源20、21、つまり、軌道セグメントケーブル19、22によって規定された軌道の区間に入ると、あるいはそこから出ると活動化される。
【0041】
図2に示すように、軌道セグメントケーブル19、22は、各々が1つの電圧供給源20、21だけに接続されているので、この操作モードは「シングル給電(single-feed)」として知られている。
【0042】
他方、「ダブル給電(double-feed)」と呼ばれる操作モードも知られており、この操作モードでは、各軌道セグメントケーブル19の両端は、破線で示す別のスイッチング手段24aによって図2に示すように、それぞれの電圧供給源20または21に接続可能になっている。この変形モードは冗長性の理由から好ましいとされているが、一方では、電圧供給源の設置電力(installed power)を低減化することを可能にし、他方では、一方の電圧供給源に障害が起きたときも、他方の電圧供給源から供給される電流で車両7が操作されることを可能にしている。
【0043】
また、図2に示す巻き線区間5.1−5.9は、一般に、車両7の一方の側、例えば、右側を駆動するために使用されている。別の巻き線区間26.1−26.9、スイッチング手段27、28および29、30、電圧供給源31と32および軌道セグメントケーブル33、34は、車両の左側を駆動するために同じように使用されている。
【0044】
上述した磁気浮上鉄道を制御するために、速度、つまり、電流コントローラ36が利用されており、このコントローラには、車両7に到達または維持させる速度の所望値がライン37から送られ、車両7から送信される現行位置信号がライン38から、あるいは無線で送られるようになっている。所望速度値は、例えば、所望値メモリ39などのストアに格納され、このメモリには位置信号も入力され、そこからは、その時点で走行している巻き線区間用に事前設定された電流または速度の所望値が発信される。
【0045】
電流コントローラ36は、例えば、所望電圧値を含む所望値を出力40から供給し、これらの所望値は、軌道セグメントケーブルに印加すべき電圧を電圧供給源20、21、31および32で生成するために、言い換えれば、公称速度を得るために必要な電流を巻き線区間に送り込むために電圧供給源に送られる。車両7側で判断されてライン41上に現れる速度の実測値信号によって、速度コントローラ36は、規定の公称速度が守られているかをチェックする。
【0046】
最後に、図2に簡略化して示すように、制御手段42はライン38に接続され、その制御手段42によって、図2に示す軌道区間に属している種々のスイッチング手段15、16、23、24、(24a)、29および30は、その時点で通り抜けようとしているのが、常に巻き線区間だけと、異なる軌道セグメントケーブルに接続された関連電圧供給源であるように、v方向の車両7の実際位置の関数として制御される。電圧供給源20、21などと同じように、制御手段42もサブステーションに収容しておくことができる。
【0047】
上述した種類の方法と構成、およびその操作は、公知文献(特許文献1、特許文献3、特許文献4、特許文献7、特許文献8、特許文献9)から公知であるので、重複を避けるために、本明細書ではこれらの文献を引用するだけに留めておく。
【0048】
図2に示す構成では、軌道セグメントケーブル19、そのケーブルに接続された電圧供給源20、および軌道セグメントケーブル19に接続可能である巻き線区間5.1−5.9はユニットを構成し、以下では、これを駆動領域(drive region)または「モータ領域(motor region)」と呼ぶことにする。図2に示す車両7は長手方向の両側で駆動されるので、軌道セグメントケーブル33、電圧供給源31および巻き線区間26.1−26.9もこのモータ領域に属している。
【0049】
磁気浮上車両は上述したように操作されるので、従来は、一度に1つの磁気浮上車両だけがモータ領域内を走行することができる。その結果、そのタイミングは、軌道セグメントケーブル19と33によって供されている軌道部分の長さ(例えば、20 km)と車両の速度に依存している。
【0050】
他方、本発明によれば、二倍の集中度で、つまり、軌道上の車両密度で、車両を軌道上に走行させることを可能にしている。これについては、4つの実施形態を参照して以下で詳しく説明する。
【0051】
図3(a)は公知の操作モードを示す概略図であり、そこでは、給電はシングルであり、コンバータと軌道セグメントケーブルの割り当ては永続的になっている。なお、ここでは、車両7aと7bは矢印vの方向に移動するものと想定されている。
【0052】
この目的のために、この実施形態では、車両の右側(図3(a)の下段)と車両の左側(図3(a)の上段)には、隣接する軌道セグメントケーブルが、一方が他方の背後になるように配列された4つの軌道セグメントケーブル51a−51dおよび、一方が他方の背後になるように配列された4つの軌道セグメントケーブル52a−52dが、軌道に沿って示されている。
【0053】
各軌道セグメントケーブル(例えば、51b、51c、52b、52c)は、永続的にそこに割り当てられ、例えば、コンバータを含んでいる電圧供給源(例えば、55a、55bまたは56a、56b)に、それぞれのスイッチング手段(例えば、53a、53b、54a、54b)を介して接続されている。
【0054】
図2とは対照的に、電圧供給源55a、55b、56a、56bは、一方では、隣接する軌道セグメントケーブル(例えば、図2中の19と22)に切り換えることが不可能で、他方では、矢印vの方向の先端に常に配置されているが、例えば、軌道セグメントケーブルの先端と後端に交互に配置されている。つまり、このことは、例えば、電圧供給源55bは軌道セグメントケーブル51cに給電し、電圧供給源55aは軌道セグメントケーブル51bに給電することを意味している。軌道セグメントケーブルの残余は、電圧供給源と巻き線区間に同じように接続することができる。
【0055】
図2に示すものと同じように、軌道セグメントケーブル51b、51c、52b、52cは、それぞれに割り当てられた巻き線区間5.1−5.9と26.1−26.9に、スイッチング手段57a、57b、58a、58bを介して接続可能であるが、説明を簡単にするために、軌道セグメントケーブル51b、52bと51c、52cの各々について図3(a)に示されているのは、それぞれ割り当てられた単一の代表的巻き線区間5a、26aと5b、26bだけであり、これらは、図2と同じように、スイッチング手段(例えば、59aと59b)を介して中立ポイント60a、60bに接続可能になっている。軌道セグメントケーブルと巻き線区間の残余は、同じように電圧供給源(図示せず)に接続可能である。
【0056】
通常操作では、軌道セグメントケーブル51b、52bは、電圧供給源55a、56aおよび巻き線区間5a、26bと共にモータ領域A1を形成し、他方、軌道セグメントケーブル51c、52cは、電圧供給源55b、56bおよび巻き線区間5b、26bと共にモータ領域A2を形成している。これらのモータ領域A1、A2の各々には、一度に1つの車両7aまたは7bだけが位置している。そのために、スイッチング手段53a、53b、54a、54bと57a、57b、58a、58bと59a、59bの各々は、車両7a、7bがそれぞれそこを通過するとき閉状態になっている。
【0057】
説明を簡単にするために、この場合、すべての車両7a、7bは同じ速度で操作され、例えば、モータ領域A1からモータ領域A2への切り換えが行われるとき、制御手段42(図2)のプログラミングの変更は必要がないものと想定されている。軌道に沿って存在する軌道セグメントケーブル、電圧供給源、および巻き線区間の残余は、同じように操作されるモータ領域を形成している。
【0058】
図3(b)は、モータ領域における車両集中を、本発明に従って倍増することを示し、そこでは、同じ部品には図3(a)と同じ参照符号が付けられている。これが可能であるのは、モータ領域A2が2つのモータ領域区間A2aとA2bに分割されているからである。モータ領域区間A2aは、このケースでは、電圧供給源56b、右側軌道セグメントケーブル52cおよびケーブル52cに接続可能な右側巻き線(例えば、5b1と5b2)を、それぞれのスイッチング手段57c、57bおよび59e、59bと一緒に収容しており、他方、モータ領域区間A2bは、同じように、電圧供給源56b、左側軌道セグメントケーブル52cおよびケーブル52cに接続可能な左側巻き線(例えば、26b1と26b2)を、それぞれのスイッチング手段58c、58bおよび59c、59dと一緒に収容している。
【0059】
矢印vの方向から見たとき、隣接する2つのモータ領域区間A2aとA2bは、一方が他方の背後になるように置かれている。このケースでは、最初の車両7bが通過したとき、例えば、左側スイッチング手段58b、59dだけが閉じられ、右側巻き線区間5b2用の対応するスイッチング手段57b、59bは開状態のままにあることが、制御手段42(図2)によって保証される。
【0060】
他方、2番目の車両7cが同じモータ領域A2を通過する場合は、スイッチング手段58c、59cは開状態にあり、スイッチング手段57c、59cは閉状態にある。この結果、車両7bは電圧供給源56bによってのみ供給され、車両7cは電圧供給源55bによってのみ供給されるので、その各々は半分のエネルギだけが供給されることになる。
【0061】
このようにすると、走行速度が若干低下するが、これは、従来行われていたことに比べて(図3(a))、2倍の車両数を操作可能にするために必要なことは、スイッチング手段(例えば、57c、58c、57b、58b)の作用化が異なるため、ソフトウェアを変更するだけで済むという利点を考えると、許容し得るものである。他方、ハードウェアは未変更のままにしておくことができる。
【0062】
モータ領域区間A2a、A2bおよび車両7b、7cに関して例示した変更は、必要ならば、選択した複数のモータ領域Aで行うことができ、その場合には、この複数には、軌道上に存在するすべてのモータ領域を含めることができるので、理想的なケースでは、軌道全体に沿って車両集中を2倍にすることが可能になる。車両を通常のタイムテーブルで操作させることが望ましい場合は、従来と同じように、種々のスイッチング手段の操作条件を、車両7aについて図3(a)と図3(b)に示したようにすることが可能である。
【0063】
図4(a)と図4(b)に示す実施形態では、図3(a)と図3(b)に示すものと同じようにシングル給電で操作されるが、電圧供給源は、図2に示すものと同じように、2つの軌道セグメントケーブルの一方に切り替えることが可能になっている。しかし、そこに示されているものとは対照的に、電圧供給源61、62および63、64は、それぞれペアの軌道セグメントケーブル65a、65bと66a、66b、および67a、67bと68a、68bなどの間に配置されており、軌道セグメントケーブル65a、66aと67a、68aは相互に隣接する端で切り離されている。従って、電圧供給源61は、スイッチング手段69a、69bによって最初に軌道セグメントケーブル65aに接続し、軌道セグメントケーブル65bから切り離すことができる。他方、車両7eが前記軌道セグメントケーブルに接続された巻き線区間を通過したとき、電圧供給源61は軌道セグメントケーブル65bに接続され、同時に軌道セグメントケーブル65aから切り離される。同じように、電圧供給源63、64は軌道セグメントケーブル67a−68bと接続することが可能である。この場合には、図4(a)に示すように、車両7eはそのとき巻き線区間5e、26cによって駆動され、巻き線区間5e、26cは、閉位置にあるスイッチング手段70a、71aと72a、73aによって活動化されている。
【0064】
電圧供給源61-64の各々は、2つの異なる軌道セグメントケーブルに電流を供給できるので、図4(a)の場合には、モータ領域A3は電圧供給源(例えば、61)、その電圧供給源に割り当てられた2つの軌道セグメントケーブル(例えば、65a、65b)、およびその軌道セグメントケーブルに割り当てられた巻き線区間(例えば、5c)によって形成されている。
【0065】
車両ごとに2つのリニアモータがあるので、モータ領域A3は、電圧供給源63、軌道セグメントケーブル67a、67bおよび巻き線区間26cも収容している。このことは、モータ領域A4の場合も同じである。
【0066】
図3(a)に示す実施形態と同じように、先行車両7fがモータ領域A4を離れたときだけ、車両7eはモータ領域A4に入ることができることは、従来と同じように、通常操作の前提条件となっている。これは、図4(a)に示す状況では、電圧供給源62、64が軌道セグメントケーブル66b、68bに接続されて、車両7fを駆動している間は、例えば、軌道セグメントケーブル66a、68aは車両7eを駆動するために利用できないからである。
【0067】
本発明によれば、車両集中を二倍にすることは、必要時に、図3(b)に示すものと同じように、車両を2つのリニアモータの一方または他方だけで車両を操作することによって達成される。これが可能であるのは、例えば、モータ領域A4が2つの相互に独立のモータ区間A4aとA4bに分割されているからである。
【0068】
モータ領域区間A4aは、このケースでは、電圧供給源62、電圧供給源62の上流側に位置する軌道セグメントケーブル66a、および巻き線区間5dを収容しており、他方、モータ領域区間A4bは、電圧供給源64、矢印vの方向に電圧供給源の下流側に位置する軌道セグメントケーブル68b、および巻き線区間26dを収容している。
【0069】
図3(b)とは対照的に、モータ領域区間A4a、A4bは、相互に隣り合うのではなく、走行方向に一方が他方の背後になるように配置されている。
【0070】
図4(b)に示す構成の操作は、図3(b)に示すものとほぼ同じである。車両集中を二倍にすることが必要ならば、例えば、モータ領域区間A4aにおいて、電圧供給源62が、モータの右側に属する軌道セグメントケーブル66aに、スイッチング手段74aによって接続され、他方、モータの左側に属する軌道セグメントケーブル68aは開状態にあるスイッチング手段75aによって電源供給源64から切り離されることが制御手段42(図2)によって保証される。他方、後続のモータ領域区間A4bでは、反対のことが行われる。この場合には、右側軌道セグメントケーブル66bは、スイッチング手段74bによって関連電圧供給源62から切り離され、これと同時に、左側軌道セグメントケーブル68bは、閉状態にあるスイッチング手段75bによって電圧供給源64に接続される。
【0071】
従って、図4(a)にも示され、スイッチング手段72b、73bを閉にして、モータ領域区間A4bを通過する車両7fのほかに、2番目の車両7gは、スイッチング手段70c、71cで巻き線区間5dを活動化することによってモータ領域区間A4aで操作することができる。
【0072】
スイッチング手段70b、71bおよび対応するスイッチング手段72c、73cは、このケースでは開状態にある。必要な場合は、この場合も、存在するすべてのモータ領域を上述した方法で分割することが可能である。各ケースにおいて存在する2モータ領域区間A4aとA4bへ設置電力を供給することに関しては、図3(b)に示すモータ領域区間A2aとA2bに適用されるのと同じことが適用される。
【0073】
図3(b)のケースと同じように、図4(b)に示す構成は、制御手段42のプログラムを変更するだけで、つまり、ソフトウェアに変更を加えるだけで簡単に実現することができる。追加のハードウェアコンポーネントは不要である。
【0074】
図5(a)と図5(b)に示す実施形態では、ダブル給電および永続的に割り当てられた電圧供給源と軌道セグメントケーブルを装備している。図を簡略化するために、このケースで示されているすべては、車両の一方の側に設けられた手段、つまり、一方のリニアモータ用の手段であるが、これは、各車両に対して2または3つのリニアモータが存在するとき、前記手段がほぼ同一形体をしているからである。
【0075】
図5(a)では、従来から採用されている操作モードと同じように、例えば、4つの隣接する軌道セグメントケーブル77a−77dは、隣接する一方が他方の背後になるように配置されている。軌道セグメントケーブル77b、77cの各々は、それぞれペアの永続的に割り当てられた電圧供給源78a、78bおよび79a、79bにその両端で接続されている。各軌道セグメントケーブル(例えば、77c)も、2つの接続された電圧供給源(例えば、79a、79b)および割り当てられたき巻き線区間(5e)と共に、モータ領域A5またはA6を形成し、そこでは、一方では、軌道セグメントケーブルが割り当てられた電圧供給源79a、79bなどにスイッチング手段80a、80bなどを介して接続されていることを条件として、他方では、巻き線区間5eなどがスイッチング手段81a、81bを介して活動化されることを条件として、一度に1つの車両7hまたは7iだけが走行可能になっている。
【0076】
他方、図5(b)は、図5(a)の場合に、モータ領域A5とA6を分割すると、車両集中の増加がどのように達成されるかを示している。この目的のために、本発明によれば、軌道セグメントケーブル(例えば、77c)は切り離しスイッチ82を備え、これは、それぞれの軌道セグメントケーブル77cの中心部に置かれているのが通常で、閉状態にあるとき、軌道セグメントケーブル77bとそこに配置された切り離しスイッチ83について図5(b)に示されているように連続の軌道セグメントケーブルが得られるようにする。
【0077】
他方、切り離しスイッチ82が開状態にあるときは、2つの相互に独立の軌道セグメントケーブル区間77c1と77c2が得られ、その場合には、例えば、軌道セグメントケーブル77c1はスイッチング手段80aによって電圧供給源79aにのみ接続され、軌道セグメントケーブル77c2はスイッチング手段80bによって電圧供給源79bにのみ接続されることが可能になっている。
【0078】
図5(a)に示す構成で、車両集中を2倍にすることが望ましければ、切り離しスイッチ82および/または83は、制御手段42(図2)によって開状態に制御される。図5aに示すのと同じように、電圧供給源79bと軌道セグメントケーブル区間73c2が置かれているモータ領域区間A6bに位置している車両7iのほかに、電圧供給源79aと軌道セグメントケーブル区間77c1が置かれているモータ領域区間A6aに別の車両7jを移動させることが可能であり、これは、スイッチング手段80aによって軌道セグメントケーブル区間77c1を電圧供給源79aに接続し、スイッチング手段84a、84bによって対応する巻き線区間5fを活動化することによって行われる。
【0079】
モータ領域を分割すると行われる電圧供給源79a、79bの設置電力の分割は、図3(b)と図4(b)を参照して説明したのと同じように許容し得るものでる。しかるに、図3(b)および図4(b)とは対照的に、このケースでは、車両集中の増加は、ダブル給電(図5(a))からシングル給電(図5(b))に切り換えると行われる。
【0080】
代替方法として、あるいは追加的に、図3(b)に示すのと同じように、モータ領域を左側領域と右側領域(図示せず)に分割することが可能である。
【0081】
最後に、図6(a)と図6(b)に示す別の実施形態では、図5(a)と図5(b)に示すのと同じように、ダブル供給が設けられているが、図5(a)と図4(b)に示すのと同じように、切り替え可能なコンバータが設けられている。この場合も、シングルリニアモータに属する手段だけが示されているのは、存在する他のどのリニアモータも同じ形体をしているからである。
【0082】
図6(a)には、軌道の方向に一方が他方の背後になるように配置された6つの軌道セグメントケーブル86a−86fおよび5つの電圧供給源87−91が示されており、後者はスイッチング手段92a、92bなどから96a、96bまでによって軌道セグメントケーブル86a−86fに接続可能になっている。
【0083】
例えば、スイッチング手段92b、93aおよび94b、95bが図6(a)に示すように閉状態にあり、他方、他のすべてのスイッチング手段が開状態にあるときは、軌道セグメントケーブル86bと86dは事前設定の公称電流が供給されることになるので、車両7kと7lは、事前に選択された通常条件の下で公称速度でもって操作されることが可能になる。
【0084】
ここで注意すべきことは、軌道セグメントケーブル86a、86cおよび86eに割り当てられた電圧供給源87−91はこれらの軌道セグメントケーブルに利用できないので、そこには電流が供給されてはならないことである。
【0085】
図示の状態にあるときは、すでに説明した実施形態と同じように、一方では、電圧供給源87、88および89は、その電圧供給源に割り当てられた軌道セグメントケーブル86bと86cおよび巻き線区間5gと共に、第1モータ領域A7を形成し、他方では、電圧供給源89、90および91は、割り当てられた軌道セグメントケーブル86dと86eおよびそのケーブルに接続可能な巻き線区間5hと共に、第2モータ領域A8を形成している。
【0086】
そのあと、軌道セグメントケーブル86cまたは86eに接続されている巻き線区間(図示せず)の領域まで車両7kと7lが進行すると、スイッチング手段92b、93aまたは94b、95bは開かれ、その代わりにスイッチング手段93b、94aと95b、96aが閉じられるので、軌道セグメントケーブル86cと86eに電流が供給されることになる。しかし、前述した実施形態と同じように、車両7kは、車両7lがモータ領域A8から出て、電圧供給源90が車両7k用に利用可能になるまでそのモータ領域に進入することができない。
【0087】
他方、図6(b)は、本発明によれば、スイッチング手段がどのように制御されるかを示している。この方法によると、例えば、スイッチング手段92b、93bおよび94bは閉状態にあり、他方、スイッチング手段93aと94bは開状態にある。
【0088】
その結果、軌道セグメントケーブル86bには、電圧供給源87によってのみ電流が供給され、軌道セグメントケーブル86cには、電圧供給源88によってのみ電流が供給される。
【0089】
これにより、一方では、電圧供給源87、軌道セグメントケーブル86bおよび巻き線区間5gを収容している第1モータ領域区間A7aが得られ、他方では、第1モータ領域区間A7aとは独立していて、電圧供給源88、軌道セグメントケーブル86cおよび巻き線区間5iを収容している第2モータ領域A7bが得られる。
【0090】
その結果、車両7kがモータ領域区間A7a内を走行できると共に、別の車両7mもモータ領域A7b内を走行できることになる。すなわち、車両集中がモータ領域A7で二倍になる。モータ領域の残余(例えば、A8)の各々は、同じように2つのモータ区間に分割することができる。
【0091】
この実施形態においても、車両集中の増加は、ダブル給電(図6(a))からシングル給電(図6(b))に切り換えると行われる。上述した他の構成の場合と同じように、その結果として起こる駆動電力の損失は許容し得る。
【0092】
また、図6(b)に示す構成の利点は、図5(b)とは対照的に、追加の切り離しスイッチ82、83を必要としないことである。その他、図6(b)に示す構成を実現するために必要なことは、スイッチング手段を従来とは異なる方法で制御手段42(図2)によって制御させることである。すなわち、ハードウェアの追加費用の必要がないことである。
【0093】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、これらの実施形態は種々態様に変更が可能である。
【0094】
具体的には、個別巻き線区間間の切り換えポイントをオーバランしたときに起こるスラストの損失を防止するために、その目的のために従来から知られているすべての措置をとることが可能であり、これらは、馬跳び (leapfrog)、交互ステップ、3ステップまたは4ステッププロセスとして知られている(例えば、非特許文献1、特許文献2、特許文献10)。軌道セグメントケーブルの切り換えについても、同じ措置をとることができる。
【0095】
さらに、当然のことであるが、電圧供給源が図2に示すように軌道セグメントケーブルに接続され、図3(a)、(b)と図4(a)、(b)に示すように、軌道セグメントケーブル19、22または軌道セグメントケーブル33、34だけが車両7を駆動するために交互に使用されるような構成に本発明を応用することも可能である。
【0096】
上述したスイッチング手段と制御手段、および異なるモータ領域またはモータ領域区間に関する条件は、上述したものとは異なるものにすることも可能である。
【0097】
最後に、当然に理解されるように、種々の特徴は、上述し、図示したものとは別の組み合わせで応用することも可能である。
【符号の説明】
【0098】
5、26 交流巻き線
5.1−5.9、26.1−26.9 巻き線区間
5b1、26b1、5b2、26b2 巻き線区間
6 励磁構成
7 車両
7b、7c、7f、7g 車両
42 制御手段
51、52、65−68、77、86 軌道セグメントケーブル
55、56、61−64、78、79、87−91 電圧供給源
69、74、75 スイッチング手段
82、83 切り離しスイッチ
A モータ領域
A2、A4、A6、A7 選択されたモータ領域
A2a、A2b、A4a、A4b、A6a、A6b、A7a、A7b モータ領域区間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの長固定子リニアモータを有する構成によって磁気浮上車両を操作する方法であって、前記構成は、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間(5.1−5.9、26.1−26.9)に分割されている少なくとも1つの交流巻き線(5、26)と、車両(7)上に装着された励磁構成(6)と、軌道の長手方向に配置された軌道セグメントケーブル(51、52、65−68、77、86)と、軌道セグメントケーブル(51、52、65−68、77、86)に割り当てられた電圧供給源(55、56、61−64、78、79、87−91)と、を具備し、前記巻き線区間(5.1−5.9、26.1−26.9)は、車両(7)の移動と並行するように、割り当てられた軌道セグメントケーブル(51、52、64−86、77、86)および電圧供給源(55、56、61−64、78、79、87−91)に接続されており、軌道セグメントケーブル(51、52、65−68、77、86)、巻き線区間(5.1−5.9、26.1−26.9)、および電圧供給源(55、56、61−64、78、79、87−91)は、軌道に沿って一方が他方の後に続く複数のモータ領域(A)にそれぞれ割り当てられていて、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両(7)は各モータ領域(A)用に事前設定され、割り当てられた電圧供給源(55、56、61−64、78、79、87−91)によって供給される電力で各モータ領域(A)において操作されるようにした方法において、軌道上の車両集中を増加するために、選択されたモータ領域(A2、A4、A6、A7)は、少なくとも2つの相互に独立したモータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7b)に分割されていると共に、1つの車両(7)は、各モータ領域(A)用に事前に設定された電力の一部で各モータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7b)において操作されることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、軌道セグメントケーブル(77、86)用のダブル給電を有するモータ領域(A6、A7)が存在するときは、2つのモータ領域区間(A6aとA6b、A7aとA7b)への分割は、当該モータ領域(A6、A7)においてシングル給電からダブル給電へ切り換えることによって行われることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、ダブル給電からシングル給電への切り替えの場合は、軌道セグメントケーブル(77a、77c)は切り離しスイッチ(82、83)を備え、これらのケーブルは開状態に移されることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法において、ダブル給電からシングル給電への切り換えの場合は、軌道セグメントケーブル(86)の各々は、2つの割り当てられた電圧供給源(87−91)の一方だけに接続されていることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、少なくとも2つの相互に独立する長固定子リニアモータを具備する車両(7)の場合には、少なくとも2つのモータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b)への分割は、リニアモータの一方だけを各モータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b)に割り当てることによって行われることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法において、軌道セグメントケーブル(65−68)用のシングル給電を有するモータ領域(A4)の場合には、割り当ては、軌道セグメントケーブル(65−68)を選択された電圧供給源(61−64)に接続するスイッチング手段(69、74、75)によって行われることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項5に記載の方法において、軌道セグメントケーブル(51、52)用のシングル給電を有するモータ領域(A2)の場合には、割り当ては、巻き線区間(5b1と26b1、5b2と26b2)を選択された電圧供給源(51、52)に接続するスイッチング手段(57、58)によって行われることを特徴とする方法。
【請求項8】
磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成であって、軌道の長手方向に敷設され、巻き線区間(5.1−5.9、26.1−26.9)に分割された少なくとも1つの交流巻き線(5、26)と、車両(7)上に装着された励磁構成(6)と、軌道の長手方向に配列された軌道セグメントケーブル(51、52、65−68、77、86)と、軌道の長手方向にある距離をおいて配置された電圧供給源(55、56、61−65、78、79、87−91)、車両(7)の移動と並行するように、巻き線区間(5.1−5.9、26.1−26.9)を割り当てられた軌道セグメントケーブル(51、52、65−68、77、86)と電圧供給源(55、56、61−64、77、79)に連続して接続するための制御手段と、を装備し、長手方向に敷設されている軌道の長手方向において、一方が他方の後に続き、割り当てられた巻き線区間(5.1−5.9、26.1−26.9)によって形成された複数のモータ領域(A)、軌道セグメントケーブル(51、52、65−68、77、86)および電圧供給源(55、56、61−64、78、79、87−91)は、その各々において、通常の操作条件下にあるとき、1つの車両(7)だけが、モータ領域(A)用に事前に設定され、割り当てられた電圧供給源(55、56、61−64、78、79、87−91)によって供給される電力で操作できるように設けられている構成において、軌道上の車両集中を増加するために、選択されたモータ領域(A2、A4、A6、A7)は、少なくとも2つの相互に独立のモータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7b)に分割されて、1つの車両(7)が各モータ領域(A)用に事前に設定された電力の一部で各モータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b、A6aとA6b、A7aとA7b)において操作できるようになっていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成。
【請求項9】
請求項8に記載の構成において、モータ領域(A3、A4、A7、A8)は、各々がスイッチング手段(69、74、75、92−96)を介して2つの電圧供給源に接続可能である軌道セグメントケーブル(65、67、86)を収容していること、および制御手段(42)は、軌道セグメントケーブル(65、67、86)が2つの電圧供給源(61−64、87−91)のうち選択された1つだけにスイッチング手段(69、74、75、92−96)によって接続されるように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成。
【請求項10】
請求項8に記載の構成において、モータ領域(A5、A6)は、各々が2つの電圧供給源(78、79)に永続的に割り当てられ、切り離しスイッチ(82、83)がそこに組み込まれている軌道セグメントケーブル(77)を収容していること、および制御手段(42)は、切り離しスイッチ(82、84)を作動させることによって、軌道セグメントケーブル(77)が、各々が割り当てられた電圧供給源(78、79)の1つだけに接続されている2つの相互に独立した軌道セグメントケーブル区間(77c1、77c2)に分割されるように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成。
【請求項11】
請求項8乃至10のいずれか1つに記載の構成において、少なくとも2つの長固定子リニアモータと各モータ領域(A)用に2つのモータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b)を有していること、およびスイッチング手段(57−59、70−73)は、各車両(7b、7c、7f、7g)が2つのモータ領域区間(A2aとA2b、A4aとA4b)の1つだけによって操作できるように設けられていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成。
【請求項12】
請求項11に記載の構成において、モータ領域(A2)は、各々が割り当てられた電圧供給源(55、56)にスイッチング手段(57−59)によって永続的に割り当てられている軌道セグメントケーブル(51、52)を収容していること、および制御手段(42)は、モータ領域区間(A2a、A2b)が相互に隣り合うように置かれ、車両(7b、7c)がリニアモータの一方または他方に属する軌道セグメントケーブル(51、52)によって交互に操作できるように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成。
【請求項13】
請求項12に記載の構成において、スイッチング手段(57−59)は、巻き線区間(5b1と26b1、5b2と26b2)を、必要に応じて一方または他方の軌道セグメントケーブル(51、52)に接続するように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成。
【請求項14】
請求項11に記載の構成において、モータ領域(A3、A4)は、割り当てられた電源供給源(61−64)に必要に応じてスイッチング手段(69、74、75)によって接続可能である軌道セグメントケーブル(66、68)を有していること、および制御手段(42)は、モータ領域区間(A4a、A4b)が相互に隣り合うように置かれ、車両(7)が一方または他方のリニアモータに属する軌道セグメントケーブル(66、68)によって交互に操作できるように構成されていることを特徴とする構成。
【請求項15】
請求項14に記載の構成において、スイッチング手段(69、74、75)は、各モータ領域区間(A4a、A4b)においてリニアモータの一方に属する軌道セグメントケーブルだけを、割り当てられた電源供給源(62、64)に接続するように構成されていることを特徴とする磁気浮上車両用の少なくとも1つの長固定子モータを有する構成。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−120437(P2012−120437A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−1350(P2012−1350)
【出願日】平成24年1月6日(2012.1.6)
【分割の表示】特願2005−325800(P2005−325800)の分割
【原出願日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(500209848)トランスラピッド インターナショナル ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー (3)
【氏名又は名称原語表記】Transrapid International GmbH & Co. KG
【Fターム(参考)】