説明

移動データ装置アクセスシステムと方法

移動データ装置(22)を管理する中間システム(20)が開示されている。移動データ装置(22)にアクセスする中間システム(20)およびそれを実行する方法により、移動データ装置(22)と接続された移動ネットワーク(21)上のデータ要求者(24)は、それらの移動データ装置(22)のMSISDNまたは移動データ装置識別名を知ることなしにかつそれら移動データ装置の利用可能性を個々にモニターすることなしに、それらの移動データ装置(22)から内容にアクセスできる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は移動データ装置のための中間システムに関するものであり、特に移動または固定ネットワーク上で内容要求者が中間システムを介して移動データ装置にアクセスすることを可能とする改良されたアクセス方法論とシステムに関するものである。該移動データ装置とは移動カメラ、移動測定スキャン装置その他の移動内容装置を含むものである。
【背景技術】
【0002】
移動通信ネットワークにおける最近の進歩は移動装置使用者に利用可能な帯域の増加を帰してきた。そのような移動装置の古典的な例としては我々の日常生活における必須の機器となった移動電話がある。帯域の増加と共に、今や移動装置使用者はデータ送信・受信の目的で装置を使用することが可能である。例えば画像、音声およびビデオなどのデータである。すでにPCおよび他の通信装置は時にはそのようなデータにアクセスするのに使われている。
【0003】
現在、新しいクラスの移動データ装置が現れており、移動ネットワーク上で操作可能であり、かつ移動ネットワークを介して送られる要求内容に応答することができる。そのような移動データ装置はいかなる数のデータ収集装置をも有することができ、オーディオ、ビデオ、環境温度、明るさ、化学物質の有無、他の環境要因その他のデータ内容などのデータ要求を扱うことができるものである。
【0004】
現在、これらの移動データ装置にあっては、要求者が移動データ装置のMobile Station International Subscriber Device Number(MSISDN)またはしばしば「移動電話番号」と呼ばれるものに送られるべき要求を送る必要がある。ついでそれらの移動データ装置は移動データ装置が渡す内容にアクセスすることが要求者に認可されているか否かを判定する。移動データ装置は要求者の移動装置のMSISDNをチェックし、認可MSISDNを含んだ検索テーブルと比較して要求者が認可されているか否かを判定する。
【0005】
上記したような方法の欠点は、各移動データ装置のMSISDNを要求者が知っていることが必要であるということである。この問題は、要求者が移動データ装置のMSISDNを自分の移動装置(移動電話の電話帳/住所録)に記憶することにより、克服できるだろう。しかし、多数の移動データ装置が利用可能である場合には、これは二次的な解決法である。
【0006】
この場合には要求者は関心のある各々の移動データ装置MSISDNを記憶して、記憶したもののそれぞれに意味のある名前を割り当てなければならない。さらに新たな関心のある追加移動データ装置が利用可能となる毎に記録を更新し続けなければならない。または移動データ装置のMSISDNがなんらかの理由で変更された場合には移動データ装置が除かれる毎にそうしなければならない。
【0007】
このシステムの他の欠点は、現在要求者がShort Messaging Service(SMS)を使って要求を移動データ装置に送っている点である。これは要求者が固定ライン使用者ではあるが移動ネットワーク使用者ではないときには心配なことである。
【0008】
上記した方法のさらなる欠点は、移動データ装置が実際に要求の時点で利用可能であるか否かを判定する実際的な方法がないと言う点である。この結果使用者が自分の内容要求が応答され得るか否かを知る方法がないのである。
【0009】
上記した方法のさらなる欠点は、それら移動データ装置の記憶容量が現在迄のところ制限されてきたという点である。この結果移動データ装置は限られた数の認可要求者MSISDNしか記憶できないのである。だから、例を挙げると、移動データ装置が20個の認可要求者MSISDNの容量を持っているとすると、それ以上の要求者MSISDNを支持することができず、移動データ装置はたった20の許された要求者によってしか使用されないのである。
【0010】
以上に代えて、移動データ装置が制限なしに全ての要求者によりアクセスできるようにする。この二者択一の計画は深刻な制約となる。特に移動データ装置の所有者が該装置を営業目的で使おうと意図すると、所有者は移動データ装置にアクセスする権利について要求者に請求することを目論むし、特定の移動データ装置へのアクセスを移動データ装置にアクセスする権利について支払いをしたか支払いをする意志を表明した者にのみ限定しようと目論む。これはそのような解決法に必須の制約であり、しかもメモリー価格の下落とメモリーの絶え間ない小型化にも拘わらず、移動データ装置における必須のサイズ・記憶・電力の交換条件の故に欠点であり続ける。
【0011】
この解決方法のさらなる欠点は、移動データ装置のMSISDNが潜在的な要求者に知られることになり、該要求者はMSISDNを悪用しようとする点である。例えば移動データ装置のMSISDNへの要求者の連続的な送信などであり、これにより移動データ装置が他の潜在的要求者に利用不可能となるか、移動データ装置のMSISDNへの音声コールを作りかつ同様に他の潜在的合法的使用者に移動データ装置を利用不可能とし、他の形態での合法的使用者へのサービス拒絶を作り出し、かつ他での形態の潜在的詐欺を作り出すことになる。
【0012】
さらなる欠点は、移動ネットワークを介して移動データ装置が要求者に直接応答する点である。管理的分析、マーケット分析のための使用の集中ロギングのための特定の提供がない。かつ移動データ装置の不道徳的・不適切使用の予防策がないのである。
【0013】
他の欠点は、一般のネットワーク構造はあるネットワーク上の要求者が他のネットワーク上の移動データ装置からのデータを要求することも許さなければ、あるネットワーク上の移動データ装置からの応答を他のネットワーク上の移動データ要求者に送り返すことも許さないという点である。
【0014】
かくして移動データ装置にアクセスする中間システムを使って従来の方法およびシステムの前記の欠点に対処するための改善したアクセス方法が必要なことは明らかである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
この発明は中間システムを使ったネットワークへ接続された複数の移動データ装置へのアクセスの管理に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この発明の一技術思想はネットワークに接続された複数の移動データ装置への中間システムを使ったアクセスの管理に関するものである。
【0017】
該方法においては、それぞれがデータを提供しかつ中間システムと通信している複数の移動データ装置を登録し、中間システム中の利用可能移動データ装置のリストを発生し、データ要求者からデータ要求を受信し、かつデータ応答を提供するものである。
【0018】
この発明の他の技術思想はネットワークに接続された複数の移動データ装置へのアクセスの管理中間システムに関するものである。該中間システムはそれぞれがデータを提供しかつ中間システムと通信している複数の移動データ装置を登録する登録手段と、中間システム中の利用可能移動データ装置のリストを発生する発生手段と、データ要求者からデータ要求を受信する受信手段と、データ応答を提供する手段とを含んでなるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下前記の問題に対処するべくネットワークに接続された複数の移動データ装置へのアクセスを中間システムを用いて管理するシステムと方法とを説明する。
【実施例】
【0020】
この発明の一実施例においては、図2に示すように、この発明の方法100を実行する管理システムを図1により説明する。
【0021】
図2において、この発明のシステムはネットワーク21、中間システム20、複数のデータ要求者24および複数の移動データ装置22を含んでいる。
【0022】
複数のデータ要求者24、複数の移動データ装置22および中間システム20はネットワーク21を介して相互に接続されている。ネットワーク21は移動電話ネットワークであって、周知の移動電話システム上で動作することができる。例を挙げるとGSM、GPRS、UMTSおよびWCDMAなどである。
【0023】
1個のネットワークだけでなく代りのネットワーク31もあり、同様に複数の代替データ要求者34、複数の代替移動データ装置24および代替中間システム30を相互接続している。この発明は個数および種々の異なるプロトコルまたは送信方法を使う異なる電気通信プロバイダーなどにより制約されるものではない。
【0024】
代替ネットワークシステム31はネットワークシステム21と直接通信であってもよくインターネットなどの共有ネットワークを介しての通信であってもよい。また代替ネットワークシステム31はそれぞれの中間システム20、30を介してネットワークシステム21と通信してもよい。代替中間システム30はネットワークシステム20と直接通信でもよくまたはインターネットなどの共有ネットワークを介して通信してもよい。
【0025】
複数の移動データ装置22、第1の複数のデータ要求者24、中間システム20およびネットワーク21間の相互作用はネットワーク31およびその相互接続装置にも適用できる。
【0026】
複数の移動データ装置22はそこからデータが始まるものである。これらの移動データ装置22は独立に作用してもよくネットワーク21に接続された中間システム20の制御の下に作用してもよい。複数のデータ要求者24は中間システム20を介して第1の複数の移動データ装置22からのデータにアクセスするのみである。
【0027】
複数の移動データ装置22はネットワーク21を介して信号を送受信できる。移動データ装置22は移動データ装置22に中間システム20と通信させるべく特定のソフトまたは他の順応を要求することができる。
【0028】
図1において、この発明の方法100は複数のデータ要求者24による複数の移動データ装置22へのアクセスを管理するものである。この方法100はステップ102において始まり、ここで複数の移動データ装置22が中間システム20にまず登録される。
【0029】
つぎにステップ104において利用可能な移動データ装置22のリストが中間システム20により発生される。このリスト中に含まれる移動データ装置22はデータを提供するためのものである。
【0030】
ステップ104に続いて、ステップ106において中間システム20によるデータ要求の受信が起きる。データ要求に応答して、中間システム20はデータ応答をステップ108においてデータ要求者24に提供する。データ要求はデータ要求者24により開始されるかまたはタイマー型イベントなどのイベントにより開始される。データ要求は他の外部刺激によっても開始できる。例えば運動検知、温度変化、湿度変化、カウント変化および装置または制御器からの入力トリガーなどである。
【0031】
図3において、移動データ装置を登録するステップ102はさらにステップ120における移動データ装置22の登録データの進入によっても開始する。
【0032】
この登録はオンライン形態を有することによりインターネットを介して行われ、そこでは特有の名前が各移動データ装置22に割り当てられ、移動データ装置のMSISDNなどの移動データ装置識別名がこの特有な名前に割り当てられる。このMSISDNは移動データ装置の識別名の一例としてこの明細書では使われる。これに代えて、登録はWAPを介してまたはシステム管理者によりまたは資格のある作業員によりクライアントサーバネットワークを介して行なわれてもよい。さらにこれに代わるものとして、移動データ装置22に割り当てられた移動データ装置識別名International Mobile Equipment Identifier(IMEI)番号または移動データ装置22のIPアドレスであってもよい。
【0033】
移動データ装置22の登録データに進入すると、中間システム20がステップ122において、登録データを使って移動データ装置22との通信を確立するテストをすることにより、登録データの確認を行なう。この確認はさらに移動データ装置22のMSISDNまたはIMEIまたはIPアドレスが有効な番号またはフォーマットであるか否かの判定を含んでいる。
【0034】
ステップ122におけるように一旦登録データが確認されると、移動データ装置22がステップ124において利用可能な移動データ装置22のリストに追加されて、中間システム20中のデータベース中に移動データ装置22の登録データが記憶される。ステップ122におけるデータの確認が不可能な場合には、確認は選択的にスキップされてステップ124におけるように移動データ装置22が利用可能移動データ装置22のリストに追加される。
【0035】
ステップ120で移動データ装置22の登録データに進入する際に、移動データ装置22により提供されたデータの内容記載および内容カテゴリーも登録される。内容カテゴリーはついで各移動データ装置により提供されたデータのタイプの識別に使うこともできる。
【0036】
登録データはさらにアクセスリストを含むことができ、該リストは特定の移動データ装置22へのアクセス権利を有した認可データ要求者24のリストを含んでいる。アクセスリストは認可データ要求者24のMSISDN、eメールアドレスまたは特有なデータ要求者識別名を含むこともできる。データ要求者識別名はデータ要求者24のIPアドレスをも含むことができる。
【0037】
利用可能な移動データ装置のリストは、新たな移動データ装置22の登録または前に登録された移動データ装置22の登録データの変更の際に、更新される。ステップ104において、利用可能な移動データ装置22のリストの発生は図4のステップ130に示すような移動データ装置22の利用可能性のチェックも含むことができる。ステップ130において、中間システム20は移動データ装置22のアクセス可能性を周期的にチェックして、応答に基づいて利用可能な移動データ装置のリストをステップ132において更新する。
【0038】
中間システム20は自分に利用可能な移動データ装置22のリストの判定をデータ要求者24に行なわせるメカニズムを提供する。中間システム20はステップ106においてデータ要求を受信する。これは図5のステップ140における利用可能移動装置20のリストへの要求である。
【0039】
ステップ140で要求を受信すると、中間システム20はデータ要求者24のMSISDNまたはデータ要求者の識別名をチェックすることによりデータ要求者24のアクセス権利を判定して、ステップ144において関連するデータ要求者24に利用可能な移動データ装置22のリストを閲覧する。代替中間システム30によりこのリストはデータ要求者24に利用可能な代替移動データ装置32をも含んでいる。中間システム20はついで、関連する移動データ装置22のリストをステップ146でデータ要求者に種々の方法(例えばSMSを介して)送ることにより、データ要求者24に応答する。
【0040】
ステップ106において中間システム20はまたデータ要求者24からの特定の移動データ装置22または代替移動データ装置32からの内容への要求を受信する。図6において、中間システム20はステップ150と同様に移動データ装置22の内容への要求を受信する。ここで要求はSMSを介してなされかつそこからの内容が望まれる移動データ装置20に割り当てられた特有の名前を含んでいる。ついで中間システム20は特有の名前を割り当てられた特定の移動データ装置22のMSISDNまたは移動データ装置識別名の判定に進む。
(英文10頁前段上)
【0041】
ステップ152において、中間システム20は特定の移動データ装置22からの内容にアクセスするデータ要求者24のアクセス権利がどうか判定し、かつ特定の移動データ装置22の利用可能性を判定する。
【0042】
データ要求者24が特定の移動データ装置22からの内容にアクセスする資格がありかつ特定の移動データ装置22が内容の通信に利用可能な場合には、中間システム20は要求をロギングして特定の移動データ装置22に要求されたデータを取得して要求されたデータをデータ要求者24に送ることをステップ153において指示する。要求されたデータのフォーマットと性質は特定の移動データ装置22の容量、内容の性質および要求される時間感度により左右される。
【0043】
中間システム20はさらに要求データを中間システム20に送り返すことをステップ154で移動データ装置22に指示し、この場合さらに移動データ装置22の利用可能性を更新する。ステップ155において、管理分析や他の目的のために、中間システム20はついで移動データ装置22からの応答をロギングし、さらに要求されたデータをデータ要求者24に送る。これには内容の性質およびデータ要求者24の装置容量に応じて最も適切な手段を用いる。特定の内容引渡しメカニズムに属する指示は最初の要求においてデータ要求者24により送られるか、または中間システム20中の要求者プロフィール中に記憶される。
【0044】
中間システム20が所定の期間内に特定の移動データ装置22から応答を受信しない場合には、移動データ装置22がデータ要求を受信するのに利用可能でないと中間システム20は判定し、利用可能移動データ装置リストから特定の移動データ装置22を一時的または永久的に除去し、この利用可能性の欠落についてデータ要求者24に通報する。
【0045】
移動データ装置のための中間システム20は、直接データ要求者24に内容を通信することを特定の移動データ装置22に指示する。この場合特定の移動データ装置22から中間システム20は内容を受信せず、特定の移動データ装置22からのデータはロギングされず、移動データ装置利用可能性リストの更新は行われない。
【0046】
移動データ装置のための中間システム20は、要求された内容を直接特定のデータ要求者24に送信し、かつ管理分析または他の目的のために要求された内容を移動データ装置のための中間システム20に送り返すことを特定の移動データ装置22に指示する。
【0047】
特定の移動データ装置22を特定せずにデータ要求者24は特定の内容カテゴリーまたは記載キーワードに基づいたデータを要求できる。中間システム20は、データ要求者24が該カテゴリーまたは特定された記載の内容にアクセスする権利を有しているか否か、を判定する。
【0048】
一旦中間システム20が特定のデータ要求者24が要求される権利を有していると判定すると、中間システム20はついでデータ要求者24により要求されたカテゴリーまたは記載の内容を提供できかつデータ要求者24に利用可能である移動データ装置22を選択する。これにステップ153、154および155が続く。アクセスが代りのネットワーク31上の他の代替移動データ装置32により要求された場合には、中間システム20はまず代替中間システム30との通信を確立しついで前記の方法に従わなければならない。代替中間システム30は最初のデータ要求者24が接続された中間システム20の代りに要求を取り扱う。
【0049】
またデータ要求者24は多数の移動データ装置22のいずれかひとつから内容を要求でき、特定の移動データ装置22の決定は中間システム20に任せることもできる。中間システム20はデータ要求者24に利用可能ないずれかの移動データ装置22のひとつを選択する。以下ステップ153、154、155に従う。この選択プロセスはランダムにしてもよくまたは代りのアルゴリズムに基づいてもよい。
【0050】
全ての場合、移動データ装置22は要求された内容を中間システム20またはデータ要求者24にeメールを介して送ることができる。これに代えて、移動データ装置22はSMSまたはWAPまたは他のデータ移送形態を介して中間システム20またはデータ要求者24へ要求された内容を送ることもできる。
【0051】
移動データ装置22はさらにMMS(マルチメディア・メッセージ・サービス)を利用して要求された内容を中間システム20またはデータ要求者24に送ることもできる。移動データ装置22が中間システム20またはデータ要求者24にデータを送るのに使われる詳細なモードは、特定の移動データ装置22と中間システム20とに利用可能なデータ移送モードにより、左右される。また特定の移動データ装置22と特定のデータ要求者24の容量にも左右される。
【0052】
代替データ要求者34、代替移動データ装置32、代替中間システム30間の相互作用は上記したものと同じである。代替ネットワーク31上の代替移動データ装置32によりアクセスが要求された場合には、中間システム20はまず代替中間システム30との通信を確立しついで上記した方法に従わなければならない。代替中間システム30は最初のデータ要求者24が接続された中間システム20の代りに要求を取り扱う。
【0053】
上記においては、前記した従来技術の欠点を克服すべく、中間システムを使ってネットワークに接続された複数の移動データ装置へのアクセスを管理するシステムと方法とを記載した。しかしその内容に適宜変更を加えることは可能である。
【産業上の利用可能性】
【0054】
この発明は所謂IT産業分野において広く利用され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】この発明の移動データ装置へのアクセスを管理する方法の流れ図である。
【図2】この発明の移動データ装置へのアクセスを管理するシステムレイアウトを示す図である。
【図3】図1の移動データ装置を登録するステップを示す図である。
【図4】図1の利用可能移動データ装置のリストを発生するステップを示す図である。
【図5】図1のデータ要求を受信するステップを示す図である。
【図6】図1のデータ要求を受信する代替実施例のステップを示す図である。
【符号の説明】
【0056】
20: 中間システム
21、31: ネットワーク
22: 移動データ装置
24: データ要求者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された複数の移動データ装置へのアクセスを中間システムを使って管理する方法であって、
(a)それぞれデータを提供すべく中間システムと通信している複数の移動データ装置を登録し、
(b)中間システム中の利用可能移動データ装置のリストを発生し、
(c)データ要求者からのデータ要求を受信し、
(d)データ応答を提供する
ステップを含んでなることを特徴とする管理方法。
【請求項2】
ステップ(a)がさらに
(i)複数の移動データ装置の登録データに進入し、
(ii)これら複数の移動データ装置の登録データを確認し、
(iii)これら複数の移動データ装置を利用可能移動データ装置のリストに加えるステップを含んでなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記のステップ(i)がオンライン形態を有することによりインターネットを介して行われることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記のステップ(i)がWAP型形態を使って移動ネットワークを介して行われることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記のステップ(i)がインタラクティブSMSを使って移動ネットワークを介して行われることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
登録データが各複数の移動データ装置の各移動データ装置識別名に割り当てられた特有の名前を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記の移動データ装置識別名が移動データ装置のMSIDSNまたはIMEIまたはIPアドレスを含んでいることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
登録データがさらに複数の移動データ装置により提供されたデータの内容記載を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項9】
登録データがさらに複数の移動データ装置により提供されたデータの内容カテゴリーを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項10】
登録データがさらに特定の移動データ装置へのアクセス権利を有した認可データ要求者のアクセスリストを含んでおり、該アクセスリストが認可データ要求者のMSISDN、eメールアドレスまたは特有なデータ要求者識別名を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記のステップ(ii)がさらに登録データを使って複数の移動データ装置との通信を確立するテストを行うことを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記のステップ(b)がさらに
(i)複数の移動データ装置の利用可能性をチェックし、
(ii)利用可能移動データ装置のリストを更新する
ステップを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記のステップ(c)がさらに
(i)データ要求者から利用可能移動データ装置についての要求を受信し、
(ii)データ要求者のアクセス権利を判定し、
(iii)データ要求者に利用可能な関連する移動データ装置を探し出し、
(iv)データ要求者に関連移動データ装置のリストを送信する
ステップを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記のステップ(c)がさらに
(i)データ要求者による特定の移動データ装置からの内容要求を受信し、
(ii)特定の移動データ装置のMSISDNを判定し、
(iii)データ要求者のアクセス権利と特定の移動データ装置の接続資格とを判定し、
(iv)特定の移動データ装置からの内容への要求をロギング(logging)する
ステップを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
ステップ(c)がさらに
(v)要求された内容を含んだ特定の移動データ装置からの応答を受信して利用可能移動データ装置のリストを選択的に更新し、
(vi)特定の移動データ装置からの応答をロギングしてデータ要求者に要求された内容を送信する
ステップを含んでいることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
ステップ(c)がさらに
(v)要求を特定の移動データ装置に送信し、
(vi)特定の移動データ装置によりネットワークを介して要求内容をデータ要求者に送信する
ステップを含んでいることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
ステップ(c)がさらに
(i)内容カテゴリーからデータ要求者による内容についての要求を受信し、
(ii)該内容カテゴリーを有したいずれかの移動データ装置を選択し、
(iii)該データ要求者のアクセス権利と移動データ装置の接続資格とを判定して、
(iv)特定の移動データ装置からの内容についての要求をロギングする
ステップを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
ステップ(d)がデータ要求者からのデータ要求により開始されることを特徴とする請求項13、14に記載の方法。
【請求項19】
ステップ(d)がタイマー型イベントにより開始されることを特徴とする請求項13、14に記載の方法。
【請求項20】
ステップ(d)が運動検知、温度変化、湿度変化、カウント変化などの外部刺激により開始されることを特徴とする請求項13、14に記載の方法。
【請求項21】
ネットワークに接続された複数の移動データ装置へのアクセスを管理する中間システムであって、それぞれがデータを提供するための複数の移動データ装置を登録しかつネットワークを介して中間システムと通信する登録手段と、中間システム中の利用可能移動データ装置のリストを発生する発生手段と、データ要求者からのデータ要求を受信する受信手段と、データ応答を提供する提供手段とを含んでいることを特徴とする中間システム。
【請求項22】
登録手段が複数の移動データ装置の登録データを入力する入力手段と、複数の移動データ装置の登録データを確認する確認手段と、複数の移動データ装置を利用可能移動データ装置のリストに追加する追加手段を含んでいることを特徴とする請求項21に記載の中間システム。
【請求項23】
確認手段が複数の移動データ装置の利用可能性をチェックするチェック手段と、利用可能移動データ装置のリストを更新する更新手段とを含んでいることを特徴とする請求項21に記載の中間システム。
【請求項24】
受信手段が利用可能移動データ装置への要求または特定の移動データ装置からの内容への要求を受信することを特徴とする請求項21に記載の中間システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−527639(P2007−527639A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518600(P2006−518600)
【出願日】平成16年6月9日(2004.6.9)
【国際出願番号】PCT/SG2004/000171
【国際公開番号】WO2005/004078
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(506002487)ワイアーレス インテレクト ラブズ プライベート リミテッド (1)
【Fターム(参考)】