説明

移動体監視装置及び移動体の監視方法

【課題】車両の監視を行う際のバッテリ消費量を低減させる。
【解決手段】車両Vの周囲の物体を検出する超音波センサ2と、車両Vの周囲を撮像するカメラ1とを備え、超音波センサ2により物体が検出された場合に、カメラ1に車両Vの周囲を撮像させる処理を実行させる制御装置10を有する監視装置100と、通信装置400と、外部端末装置800とを備える車両監視システム1000を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などの移動体に設置されたカメラ及び近接センサを利用して、移動体の内外を監視する移動体監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置に関し、電気自動車等の充電中にカメラと超音波センサを動作させることにより周囲を監視し、物体が接近した場合に警報を発し又は携帯電話に通報するシステムが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−140451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、カメラと超音波センサを常時作動させて車両を監視するので、外部電源から電力が供給されない場合には、車両のバッテリからカメラと超音波センサに給電する必要があるため、車両に搭載されたバッテリの電力の消費量が増加するという問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、車両などの移動体を監視するために用いられるカメラと近接センサの電力消費量を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、エンジン停止中における所定の契機で、車両等の移動体の周囲の物体を検出する近接センサを起動し、近接センサにより物体が検出された場合に、移動体の周囲を撮像するカメラを起動させることにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、近接センサで物体を検出してからカメラを起動するため、常時カメラを起動させておく必要が無いので、移動体を監視するために消費される電力量を抑制することができる。この結果、移動体に搭載されたバッテリの電力の消費量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る第1実施形態の監視装置を含む車両監視システムの構成図である。
【図2】超音波センサ及びカメラの設置例を示す図である。
【図3A】超音波センサの動作に関するタイミングチャートの一例を示す図である。
【図3B】超音波センサの動作に関するタイミングチャートの他の例を示す図である。
【図4】物体を検出した超音波センサと、起動させるカメラとの第1対応情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る車両監視システムの制御手順を示すフローチャート図である。
【図6】本発明に係る第2実施形態の超音波センサの設置例を示す図である。
【図7】物体を検出した超音波センサ及びその両隣の超音波センサの検出結果と、起動させるカメラとの第2対応情報の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る車両監視システムの制御手順を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る移動体監視装置を、車両を監視するための車両監視システム1000に適用した場合を例にして説明する。なお、監視の対象となる移動体は車両に限定されず、本発明に係る移動体監視装置は二輪車、船、重機、フォークリフト等を監視することもできる。特に限定されないが、本実施形態の車両監視システム1000が搭載される車両は、エンジンの駆動に電力を用いる電気自動車又はハイブリッド車両とすることができる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る監視装置100を含む車両監視システム1000のブロック構成図である。図1に示すように、本実施形態の車両監視システム1000は、車両に設置された4つのカメラ1a〜1dと(以下、カメラ1と総称することもある)、同じく車両に設置された4つの超音波センサ2a〜2d(以下、超音波センサ2又は近接センサ2と総称することもある)と、監視装置100と、車両コントローラ200と、通信装置400と、外部端末装置800と、を有する。この車両監視システム1000は、車両コントローラ200と情報の授受が可能なイグニッションスイッチ500と、ポジショニングスイッチ600と、出力装置300と、を備えることができる。これらの各装置はCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続され、相互に情報の授受を行うことができる。
【0011】
また、本実施形態の車両監視システム1000において、監視装置100は、通信装置400を介して携帯電話、スマートフォンその他の通信装置810を備える外部端末装置800(コンピュータ)と相互に通信が可能である。また、外部端末装置800は、監視装置100から通信装置810を介して取得した車両その他の移動体の監視に関する監視情報をディスプレイ821やスピーカ822を含む出力装置820を用いて出力することができる。外部端末装置800を所持するユーザは、監視装置100から送出された移動体の監視情報を、外部端末装置800を用いて視聴することができる。
【0012】
図2は、本発明の実施形態における近接センサの一例として採用される超音波センサ2a〜2dを車両Vに取り付けた場合の配置例を示す図である。本実施形態における近接センサは、物体の存在、その位置、接近・離隔(移動)を無接触で検出することができるセンサである。本実施形態の近接センサは、検出媒体として、超音波、光、電界、電磁波、静磁界、交流磁界などを用いることができ、検出空間内で生じた上記検出媒体の変化を抽出し、検出空間における検出対象の物理的状態を検出する。各センサにおいて用いられる検出媒体の変化の変換手法、検出対象による物理的変化の検出手法は出願時に知られているものを適宜に使用することができる。具体的に、本実施形態の近接センサとしては、音波センサ、赤外線センサ、静電容量センサ、レーダーセンサなどを用いることができる。
【0013】
本実施形態では、超音波を検出媒体として用いる超音波センサ(ソナー“SONAR”:“Sound navigation and ranging”を含む)を近接センサとして利用する。
【0014】
本実施形態の超音波センサ2a〜2dは、車両Vの外部の異なる位置に各々設置され、車両周囲の物体の存在並びに物体までの距離及び距離の変化を検出する。図2に示す、車両Vの前方右側の所定位置に設置された超音波センサ2aと車両Vの前方左側の所定位置に配置された超音波センサ2dは、車両Vの前方のエリアSP1及びその前方の空間に存在する物体の存在等を検出する。左サイドミラーなどの車両Vの左側方の所定位置に設置された超音波センサ2bは、車両Vの左側方のエリアSP2及びその周囲の空間の物体の存在等を検出する。右サイドミラーなどの車両Vの右側方の所定位置(不図示)に超音波センサ2を設けることも可能である。車両Vの後方右側の所定位置に設置された超音波センサ2cは、車両Vの後方向のエリアSP3及びその後方の空間に存在する物体の存在等を検出する。また、車両Vの後方左側の処置位置(不図示)に超音波センサ2を設けることも可能である。制御装置10は、超音波センサ2a〜2dの検出結果をそれぞれ取得する。なお、超音波センサ2の配置数及び配置位置は、車両Vの大きさ、形状、検出領域の設定手法等に応じて適宜に決定することができる。
【0015】
また、図2は、カメラ1a〜1dを車両Vに取り付ける場合の配置例を示す図である。カメラ1a〜1dはCCD(Charge Coupled Devices)等の撮像素子を用いて構成され、車両Vの外部の異なる位置に各々設置され、車両周囲の4方向の画像をそれぞれ撮影する。例えば、図2に示すように、フロントグリル近傍などの車両Vの前方の所定位置に設置されたカメラ1aは、車両Vの前方のエリアSP1内及びその前方の空間に存在する物体又は路面の画像(以下、フロントビュー画像という)を撮影する。左サイドミラーなどの車両Vの左側方の所定位置に設置されカメラ1dは、車両Vの左側方のエリアSP2内及びその周囲の空間に存在する物体又は路面の画像(以下、左サイドビュー画像という)を撮影する。ルーフスポイラーなどの車両Vの後方の所定位置に設置されたカメラ1cは、車両Vの後方のエリアSP3内及びその後方の空間に存在する物体又は路面の画像(以下、リアビュー画像という)を撮影する。右サイドミラーなどの車両Vの右側方の所定位置に設置されたカメラ1bは、車両Vの右側方のエリアSP4内及びその周囲の空間に存在する物体又は路面の画像(以下、右サイドビュー画像という)を撮影する。制御装置10は、カメラ1a〜1dによって撮像された撮像画像をそれぞれ取得する。なお、カメラ1の配置数及び配置位置は、車両Vの大きさ、形状、検出領域の設定手法等に応じて適宜に決定することができる。
【0016】
なお、上述した複数のカメラ1及び超音波センサ2は、それぞれのアドレス(配置)に応じた識別子が付されており、制御装置10は、各識別子に基づいて各カメラ1及び各超音波センサ2のそれぞれを識別することができる。また、制御装置10は、識別子を付することにより、特定のカメラ1及び特定の超音波センサ2に起動命令その他の命令を送出することができる。
【0017】
また、同図に示すように、本実施形態に係る監視装置100の制御装置10は、カメラ1と超音波センサ2の動作を制御するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、監視装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13と、を備えている。
【0018】
また、本実施形態の制御装置10は、画像処理コントロールユニット(Image Processing Control Unit: IPCU)を備える。制御装置10は、画像処理コントロールユニットを用いて、撮像画像を解析し、撮像データから物体に対応する画像を抽出し、さらに抽出した画像に基づいて物体の動きを追跡し、経時的な物体の位置の変化を記憶することができる。この経時的な物体の位置の変化に基づいて、制御装置10は、車両Vの状態が異常であるか否かを判断することができる。例えば、制御装置10は、検出した物体に対応する画像が所定時間以上に渡って抽出される場合には、物体が車両Vの近傍に所定時間以上滞在していると判断し、車両Vの状態が異常であると判断することができる。また、物体を捉えた画像は、経時的に制御装置10内の画像メモリに記憶することができる。なお、これらの画像処理には、出願時に用いられる手法を用いることができる。
【0019】
本実施形態に係る監視装置100の制御装置10は、制御機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実行することができる。本実施形態では、制御装置10がカメラ1、超音波センサ2、出力装置300、通信装置400の制御命令を送る態様を例にして説明するが、本実施形態の制御装置10は、車両コントローラ200を介してカメラ1、超音波センサ2、出力装置300、通信装置400を制御することも可能である。
【0020】
以下に、監視装置100の制御装置10が実現する制御機能について説明する。
【0021】
本実施形態の制御装置10は、エンジンの停止中において、監視動作の開始信号の入力に応じて超音波センサ2a〜2dを起動させる。特に限定されないが、本実施形態の制御装置10は、イグニッションスイッチ500に入力されたエンジンのオフ信号により、エンジンの停止を認識することができる。また、本実施形態の制御装置10は、監視装置100のスイッチ(図示せず)に外部端末装置から送信入力された監視開始信号などを監視動作の開始信号とすることができる。本実施形態の監視動作は、車両Vから乗員が離れる際に開始させることが好ましい。このため、監視動作の開始信号は運転者が車両から離れたこと、例えば、運転者が携帯する通信機能を有する鍵が車両側と交信ができなくなったことを監視動作の開始信号とすることができる。その後は、遠隔の利用者の外部端末装置800を介して入力された監視命令により監視動作を開始することができる。
【0022】
開始信号が入力されると、制御装置10は、超音波センサ2を起動させる。
【0023】
特に限定されないが、本実施形態の制御装置10は、図3Aのタイミングチャートに示すように、複数の超音波センサ2a〜2dを同時に、同じ周期で起動させることができる。
【0024】
また、本実施形態の制御装置10は、図3Bのタイミングチャートに示すように、複数の超音波センサ2a〜2dを所定の順番に従って起動させることができる。例えば、超音波センサ2a〜2dのうち、最初に超音波センサ2aを起動し、所定時間経過後に超音波センサ2aの動作を終了させてから所定のタイミングで超音波センサ2bを起動し、所定時間経過後に超音波センサ2bの動作を終了させてから所定のタイミングで超音波センサ2cを起動し、所定時間経過後に超音波センサ2cの動作を終了させてから所定のタイミングで超音波センサ2dを起動し、所定時間経過後に超音波センサ2dの動作を終了させてから所定のタイミングで超音波センサ2aを起動し、これを繰り返すことができる。このように、車両Vの周囲を複数の超音波センサ2a〜2dで順番に所定時間ずつ分担して監視するので、超音波センサ2a〜2dの稼働時間を短縮させ、車両Vの全方位を効率良く監視することができる。
【0025】
さらに、本実施形態の制御装置10は、超音波センサ2が検出した物体までの距離に変化が無く、その物体が静止物体であると判断された場合には、静止物体を検出した超音波センサ2の起動頻度を低くするため、その物体を検出した超音波センサ2の前回の起動タイミングから今回の起動タイミングまでの起動周期を長く設定することができる。上述したように、超音波センサ2を順次起動させる場合には、静止物体を検出した超音波センサ2の起動頻度を低くするため、一巡おきに各超音波センサ2を起動させるようにすることもできる。このように、静止物に対しては警戒の程度を低くすることにより、警戒の程度に応じて車両Vの周囲を監視することができるので、所定水準の監視処理を実行するために要する消費電力を低減することができる。
【0026】
そして、超音波センサ2a〜2dは、各検出領域(検出空間)に物体が存在するか否かを検出し、検出結果を制御装置10へ送出する。本実施形態の超音波センサ2a〜2dは、反射波の有無、反射波の帰還時間に基づいて各検出領域(検出空間)に物体が存在するか否かを検出する。また、本実施形態の超音波センサ2a〜2dは、反射波の帰還時間の変化に基づいて各検出領域(検出空間)に存在する物体が移動物体であるか否かを検出する。なお、物体検出及び移動物体検出の手法は、一般的な超音波センサにおいて利用される検出手法を用いることができる。
【0027】
本実施形態の制御装置10は、超音波センサ2a〜2dが物体を検出した旨の検出結果を得た場合には、カメラ1a〜1dに起動命令を出力し、カメラ1a〜1dに車両Vの周囲を撮像させる。このように、監視時においては、超音波センサ2a〜2dのみを起動させておき、超音波センサ2a〜2dが物体を検出したことをトリガとしてカメラ1a〜1dを起動するので、監視処理に要する消費電力を低減させることができる。
【0028】
また、本実施形態の制御装置10は、超音波センサ2a〜2dから物体が存在することを検出した旨及び物体が移動物体であることを検出した旨の検出結果を得た場合に、カメラ1a〜1dに起動命令を出力し、カメラ1a〜1dに車両Vの周囲を撮像させることもできる。このように、物体が存在することに加えて車両Vの安全を脅かす危険の高い移動物体を検出した場合に限ってカメラ1を起動するようにしたので、監視処理に要する消費電力をより低減させることができる。
【0029】
本実施形態の制御装置10は、カメラ1a〜1dを起動させる際に、超音波センサ2が検出した物体の存在位置を判断し、この判断した存在位置の方向を撮像するカメラ1a〜1dに車両Vの周囲を撮像させることができる。
【0030】
超音波センサ2の検出領域が固定されている場合には、物体を検出した超音波センサ2の検出領域に基づいて物体の存在位置を判断し、超音波センサ2の検出領域を撮像するカメラ1に車両Vの周囲を撮像させることができる。本実施形態では、超音波センサ2と、各超音波センサの検出領域を撮像するカメラ1とを予め対応づけた第1対応情報T1を参照して、物体を検出した超音波センサ2に対応づけられた所定のカメラ1を起動させることができる。
【0031】
本実施形態の第1対応情報T1の一例を図4に示す。図4の第1対応情報T1には、物体又は移動物体を検出した超音波センサ2に、起動させるカメラ1が対応づけられている。本実施形態において、制御装置10は、超音波センサ2aが物体又は移動物体を検出した場合には、超音波センサ2aの検出領域である車両Vの前方のエリアSP1及びその前方の空間を撮像するカメラ1a及びカメラ1bを起動し、車両Vの周囲を撮像させる。制御装置10は、超音波センサ2bが物体又は移動物体を検出した場合には、超音波センサ2bの検出領域である車両Vの側方のエリアSP2及びその周囲の空間を撮像するカメラ1d及びカメラ1cを起動し、車両Vの周囲を撮像させる。制御装置10は、超音波センサ2cが物体又は移動物体を検出した場合には、超音波センサ2cの検出領域である車両Vの側方のエリアSP3及びその周囲の空間を撮像するカメラ1c及びカメラ1dを起動し、車両Vの周囲を撮像させる。制御装置10は、超音波センサ2dが物体又は移動物体を検出した場合には、超音波センサ2dの検出領域である車両測方のエリアSP1及びその前方の空間を撮像するカメラ1a及びカメラ1dを起動し、車両Vの周囲を撮像させる。第1対応情報T1は、車両Vの大きさ、超音波センサ2位置及び検出領域、カメラ1の位置及び撮像領域などに応じて、適宜に定義をすることができる。
【0032】
他方、超音波センサ2が駆動装置を備え、超音波センサ2の検出方向及び検出領域が可変である場合には、本実施形態の制御装置10は、駆動装置の動作量に基づいて物体検出時における超音波センサ2の検出領域を求めて物体の存在位置を判断し、この検出領域を撮像するカメラ1に車両Vの周囲を撮像させることができる。
【0033】
このように、超音波センサ2により検出された物体の存在位置の方向を撮像するカメラ1a〜1dを選択して起動させるので、監視処理に要する消費電力をより低減させることができる。また、起動するカメラ1の数を減らしても、選択されたカメラ1が物体の存在位置の方向を撮像することができるので、物体を正確に監視しつつ監視処理に要する消費電力をより低減させることができる。
【0034】
続いて、図5のフローチャート図に基づいて、本実施形態の監視システム1000の制御手順を説明する。本実施形態の監視システム1000は、イグニッションスイッチ500にエンジンオフ信号が入力され、運転者が携帯する通信機能を有する鍵が車両側と交信ができなくなった場合に、監視動作を開始する。その後は、所定周期又は利用者の外部端末装置800から受け付けた監視命令によって監視動作を実行する。
【0035】
まず、ステップ10において、監視装置100は、監視モードの指定があるか否かを判断する。第1モードの指定がある場合はステップ20へ進み、第2モードである場合はステップS11へ進む。モードの指定は、監視装置100のスイッチを介して入力される。
【0036】
第1モードが選択された場合は、監視装置100は、ステップ20において、全ての超音波センサ2を同時に起動する。他方、第2モードが選択された場合は(ステップ11)、監視装置100は、ステップ12において、超音波センサ2を順次起動させる。
【0037】
続く、ステップ30において、監視装置100は、超音波センサ2a〜2dから物体を検出した旨の信号を待機する。超音波センサ2a〜2dから物体を検出した旨の信号を受信した場合にはステップ40へ進む。
【0038】
さらに、超音波センサ2a〜2dから検出された物体が人間などの移動物である旨の信号を待機する。超音波センサ2a〜2dから物体を検出した旨の信号を受信した場合にはステップ50へ進む。
【0039】
ステップ50において、監視装置100は、物体を検出した一つの超音波センサ2a〜2dを特定する。そして、ステップ60において、監視装置100は、予め定義された第1対応情報T1を参照し、特定された超音波センサ2の検出領域を撮像するカメラ1を特定する。
【0040】
さらに、監視装置100は、ステップ70において、特定されたカメラ1a〜1dを起動し、撮像を開始させる。
【0041】
上述の手順において、ステップ30で超音波センサ2が物体を検出した場合に、物体が移動物体であるか否かの判断を待つことなくステップ50へ進み、又は起動させるカメラ1を特定することなくステップ70へ進むように制御手順を構成することもできる。同様に、ステップ40で超音波センサ2が移動物体を検出した場合に、起動させるカメラ1を特定することなくステップ70へ進むように制御手順を構成することもできる。
【0042】
続いて、ステップ80において、監視装置100は、画像処理コントロールユニットを用いて撮像画像を解析し、撮像データから物体を抽出し、物体の動きを追跡するといった画像処理を実行する。さらに、ステップ90において、監視装置100は、経時的な物体の位置の変化に基づいて、車両Vの状態が異常であるか否かを判断する。本実施形態では、車両周囲で検出された物体が所定時間以上、車両周囲にとどまっている場合には、車両Vの状態が異常であると判断する。車両Vの周囲に異常が発生した場合には、ステップ100へ進む。
【0043】
ステップ100において、監視装置100は、車両Vの周囲の異常が検出された撮像画像を記憶する。
【0044】
ステップ110において、監視装置100は、車両Vの周囲に異常が検出された旨を車両外部に報知する。具体的に、監視装置100は、車両Vのディスプレイ301に異常を検知した旨を文字や図形で表示する、スピーカ302で異常を検知した旨を音声で出力する、車両コントローラ200を介して車両Vのライトを点滅させ又は車両Vのホーンを鳴らすなどの報知処理を実行させることができる。この報知処理と並行して、監視装置100は、車両Vの異常が検知された旨を、通信装置400を介して外部端末装置800に報知することができる。
【0045】
最後に、ステップ120において、監視装置100は、ステップ100で記憶した撮像画像を、通信装置400を介して車両Vの所有者・管理者の外部端末装置800に送出する。外部端末装置800は通信装置810を介して撮像画像を含む監視情報を取得する。外部端末装置800は、これが備えるディスプレイ821に受信した監視情報の撮像画像を表示し、又はスピーカ822を用いて異常が検知された旨をユーザに報知する。このように、ユーザは、車両Vから離隔した場所で、外部端末装置800を利用して車両Vを画像により監視することができる。
【0046】
なお、本実施形態では、監視装置100が車両Vに配置された場合を例にして説明したが、本発明の本実施形態に係る車両Vその他の移動体の監視方法を、カメラ1、超音波センサ2(近接センサ2)、出力装置300、通信装置400を制御可能なクライアント(コンピュータ・制御装置)と情報の授受が可能なサーバ(コンピュータ・制御装置)において実行することもできる。サーバは、クライアントと離隔した場所に配置することができる。
【0047】
サーバは、車両V側に配置されたクライアントに以下の指令を送出して、監視方法を実行することができる。指令の内容は、所定の契機で、車両Vの周囲の物体を検出する近接センサ2を起動する(ステップ)、近接センサ2により物体が検出された場合に、車両Vの周囲を撮像するカメラ1を起動して、当該カメラ1に車両Vの周囲を撮像する(ステップ)と、カメラ1により撮像された車両Vの周囲の監視画像に基づく監視情報を外部に送出する(ステップ)を含む。処理の具体的な内容は、本実施形態の監視装置100、車両監視システム1000と共通するのでこれらの説明を援用する。
【0048】
本発明は以上のように構成され、以上のように作用するので、以下の効果を奏する。
【0049】
本実施形態の監視装置100、車両監視システム1000によれば、超音波センサ2で物体を検出してからカメラ1を起動するため、常時カメラ1を起動させておく必要が無いので、車両Vなどの移動体を監視するために用いられるカメラ1と超音波センサ2の電力消費量を抑制することができる。この結果、移動体に搭載されたバッテリの電力の消費量を低減させることができる。
【0050】
本実施形態における車両V(移動体)の監監視方法を使用した場合においても、監視装置100、車両監視システム1000と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。
【0051】
本実施形態の監視装置100、車両監視システム1000によれば、検出物体までの距離に変化があった場合、つまり、検出物体が移動物体である場合にカメラ1に車両Vの周囲を撮像させることにより、車両Vの安全を脅かす危険の高い移動物体を検出した場合に限ってカメラ1を起動するようにしたので、監視処理に要する消費電力をより低減させることができる。言い換えれば、車両Vの安全を脅かす危険の低い静止物を検出した場合にまでカメラ1を起動させることを防止して、消費電力の低減を図ることができる。
【0052】
本実施形態の監視装置100、車両監視システム1000によれば、複数の超音波センサ2を所定の順番に従って起動させ、複数の超音波センサ2a〜2dで順番に所定時間ずつ分担して車両周囲を監視するので、車両の全方位を効率良く監視することができる。
【0053】
本実施形態の監視装置100、車両監視システム1000によれば、超音波センサ2が物体を検出した場合に、超音波センサ2が検出した物体の存在位置を判断し、判断した存在位置の方向を撮像するので、超音波センサ2により検出された物体を撮像するカメラ1a〜1dを選択的に起動させるので、物体を正確に監視しつつも監視処理に要する消費電力をより低減させることができる。
【0054】
本実施形態の監視装置100、車両監視システム1000によれば、超音波センサ2が検出した物体が静止物体である場合には、静止物体を検出した超音波センサ2の動作周期を長く設定することにより、静止物に対しては警戒の程度を低くすることができる。このように、警戒の程度に応じて車両Vの周囲を監視することにより、所定水準の監視処理を実行するために要する消費電力を低減することができる。
【0055】
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態の監視装置100、車両監視システム1000を図6〜8に基づいて説明する。第2実施形態の監視装置100、車両監視システム1000は、移動物体の存在位置の検出手法が第1実施形態のそれと異なるが、構成及び基本的な制御手順は共通する。重複した説明を避けるため、以下には異なる点を中心に説明し、それ以外の点については第1実施形態における説明を援用する。
【0056】
本実施形態では、移動物体の存在位置をより正確に検出し、精度の高い監視処理を行う観点から、車両Vの周囲の八方向を監視できるように八つの超音波センサ2が車両Vの外側に設置されている。
【0057】
本実施形態においては、8つの超音波センサ2が、車両Vの外側に離散的に設けられている。図6に超音波センサ2の配置位置を丸印で示し、配置される超音波センサ2の符号を示す。図6に示すように、本実施形態では、車両Vの前方中心に設けられた超音波センサ2a、車両Vの前方右側に設けられた超音波センサ2b、車両Vの右側方に設けられた超音波センサ2c、車両Vの後方右側に設けられた超音波センサ2d、車両Vの後方中心に設けられた超音波センサ2e、車両Vの後方左側に設けられた超音波センサ2f、車両Vの左側方に設けられた超音波センサ2g、及び車両Vの前方左側に設けられた超音波センサ2hの8つの超音波センサ2が離散的に設けられている。
【0058】
また、本実施形態においては、4つのカメラ1が、車両Vの外側に離散的に設けられている。図6にカメラ1の配置位置を三角印で示し、配置されるカメラ1の符号を示す。図6に示すように、本実施形態では、車両Vの前方中心に設けられたカメラ1a、車両Vの右側方に設けられたカメラ1b、車両Vの後方中心に設けられた超音波センサ2e、及び車両Vの左側方に設けられたカメラ1dの4つのカメラ1が離散的に設けられている。なお、図6は、カメラ1と超音波センサ2の配置の概要を示すものであって、正確な設置位置を表示するものではない。
【0059】
そして、本発明の本実施形態に係る監視装置100の制御装置10は、近接センサとしての超音波センサ2が物体を検出した場合には、この物体を検出した超音波センサ2の両隣に取り付けられた超音波センサ2を起動させ、起動させた超音波センサ2の物体の検出結果に基づいて超音波センサ2が検出した物体の存在位置を判断し、その存在位置の方向を撮像するカメラ1に車両Vの周囲を撮像させる。
【0060】
移動物体を検出した超音波センサ2と、物体を検出した超音波センサ2の両隣の超音波センサ2と、起動した超音波センサ2の検出結果と、起動するカメラ1とは、予め対応づけておくことができる。これらを対応づけた第2対応情報T2の一例を図7に示す。なお、第2対応情報T2の内容は、超音波センサ2の位置及びその検出空間、カメラ1の位置及びその撮像領域、並びに車両Vの形状や大きさに応じて適宜に定義することができる。
【0061】
図7に示すように、本実施形態において、車両Vの前方の超音波センサ2aが物体(又は移動物体)を検出した場合には、超音波センサ2aの両隣に配置された超音波センサ2bと超音波センサ2hとを起動させる。そして、超音波センサ2a,2b,2hの検出結果に基づいて物体が存在する位置を判断する。3つの超音波センサ2を起動させ、そのうちの隣り合う2つの超音波センサ2の両方が物体を検出した場合には、それら2つの超音波センサ2の検出空間の重複領域に物体が存在することが予測できる。このため、この検出空間を撮像するカメラ1を起動させれば、物体を確実に撮像することができる。
【0062】
他方、後に起動された二つの超音波センサ2の何れもが物体を検出しない場合には、最初に物体を検出した超音波センサ2の検出領域のみに物体が存在することが予測できる。このため、この検出空間を撮像するカメラ1を起動させれば、物体を確実に撮像することができる。
【0063】
以下、図7bに示す第2対応情報T2の第1欄に定義された、超音波センサ2aが最初に物体を検出し、その後に超音波センサ2aの両隣の超音波センサ2b、2hを起動させた場合を例に、カメラ1の起動処理について説明する。
【0064】
第1に、最初に物体を検出した超音波センサ2aと、両隣の超音波センサ2のうちの超音波センサ2bとが物体を検出した場合は、物体は超音波センサ2aの検出空間及び超音波センサ2bの検出空間の重複部分、つまり、車両Vの前方右斜め方向に存在すると判断できる。このため、制御装置10は、カメラ1a及びカメラ1bを選択して起動し、物体の存在する方向を選択的に撮像する。
【0065】
第2に、最初に物体を検出した超音波センサ2aと、両隣の超音波センサ2のうちの超音波センサ2hとが物体を検出した場合は、物体は超音波センサ2aの検出空間及び超音波センサ2hの検出空間の重複部分、つまり、車両Vの前方左斜め方向に存在すると判断できる。このため、制御装置10は、カメラ1a及びカメラ1dを選択して起動し、物体の存在する方向を選択的に撮像する。
【0066】
第3に、最初に物体を検出した超音波センサ2aと、両隣の超音波センサ2のいずれの超音波センサ2hもが物体を検出しなかった場合は、物体は超音波センサ2aの検出空間のみ、つまり、車両Vの前方方向に存在すると判断できる。このため、制御装置10は、カメラ1aのみを選択して起動し、物体の存在する方向を選択的に撮像する。
なお、図7の第2欄、及びこれに続く第n欄も同様の考え方に基づいて定義されている。
【0067】
このように、最初に物体を検出した超音波センサ2の両隣の超音波センサ2を起動させ、それらの検出結果に基づいて物体の存在位置を判断するので、物体を撮像可能なカメラ1を適切に選択し、物体を確実に監視することができる。
【0068】
以下、図8のフローチャートに基づいて、本実施形態の監視装置10の制御手順を説明する。本実施形態の監視装置10の制御手順は、第1実施形態において説明した図5に示す制御手順と基本的に共通する。ここでは異なる点を中心に説明する。まず、図5に示すフローチャートのステップ10からステップ50までの処理は図5に示す処理と共通する。
【0069】
ステップ50において物体又は移動物体を検出した超音波センサ2が特定された後、ステップ210において制御装置10は特定された超音波センサ2の両隣の超音波センサ2を起動する。制御装置10は、各超音波センサ2の配置を予め記憶し、各超音波センサ2に付与されたアドレス信号によって任意の超音波センサ2へ起動命令を送出することができる。
【0070】
続くステップ220において、制御装置10は、起動させている3つの超音波センサ2の検出結果を取得する。そして、ステップ230において、制御装置10は、取得した検出結果に基づいて、移動物体(物体)の存在位置を判断する。
【0071】
最後に、ステップ240において、制御装置10は、予め定義された第2対応情報T2(図7)を参照し、移動物体(物体)の存在位置の方向を撮像するカメラ1を選択し、これを起動させる。制御装置10は、各カメラ1の配置を予め記憶し、各カメラ1に付与されたアドレス信号によって任意のカメラ1へ起動命令を送出することができる。
【0072】
以上のように構成され、動作する第2実施形態の監視装置100、車両監視システム1000によれば、最初に物体を検出した超音波センサ2の両隣の超音波センサ2を起動させ、それらの検出結果に基づいて物体の存在位置を判断し、物体の存在位置の方向を撮像するカメラ1を選択して起動させることができるので、物体を確実に監視することができる。また、つまり、車両V周囲を監視する超音波センサ2及びカメラ1の全てを起動させておく必要がないので、監視処理に要する消費電力を低減させつつ、高い精度で車両Vを監視することができる。
【0073】
なお、以上説明したすべての実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0074】
本明細書では、本発明に係る移動体監視装置の一態様として監視装置100及び車両監視システム1000を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0075】
また、本明細書では、本発明に係る移動体監視装置の一態様として、カメラ1及び超音波センサ2を制御可能な、CPU11、ROM12、RAM13を含む制御装置10を備える監視装置100を一例として説明するが、これに限定されるものではない。また、本明細書では、制御手段を有する本発明に係る移動体監視装置の一態様として、監視装置100を説明するが、これに限定されるものではない。
【0076】
本明細書では、本発明に係る移動体監視システムの一態様として、本願発明に係る近接センサ2と、カメラ1と、監視装置100と、車両コントローラ200と、通信装置400と、外部端末装置800とを備えた車両監視システム1000を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0077】
1000…車両監視システム
1a〜1d…カメラ
2a〜2d…超音波センサ,近接センサ
100…監視装置
V…車両
10…制御装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
200…車両コントローラ
300…出力装置
301…ディスプレイ
302…スピーカ
400…通信装置
500…イグニッションスイッチ
600…ポジショニングスイッチ
800…外部端末装置
T1…第1対応情報
T2…第2対応情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に設けられ、当該移動体の周囲の物体を検出する近接センサと、
前記移動体に設けられ、当該移動体の周囲を撮像するカメラと、
前記移動体のエンジン停止中において、所定の契機により、前記移動体の周囲の物体を検出する近接センサを起動し、当該近接センサにより物体が検出された場合に、前記カメラを起動し、前記移動体の周囲を撮像させる制御手段と、
前記カメラにより撮像された前記移動体の周囲の監視画像に基づく監視情報を外部に送出する通信手段と、を備えることを特徴とする移動体監視装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記近接センサが検出した物体までの距離に変化があった場合に、前記カメラを起動し、前記移動体の周囲を撮像させることを特徴とする請求項1に記載の移動体監視装置。
【請求項3】
前記近接センサは、前記移動体の複数個所に取り付けられ、
前記制御手段は、前記複数の近接センサを所定の順番に従って起動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体監視装置。
【請求項4】
前記カメラは、前記移動体の複数個所に取り付けられ、
前記制御手段は、前記近接センサが物体を検出した場合には、前記近接センサが検出した物体の存在位置を判断し、前記判断した存在位置の方向を撮像する前記カメラを起動し、当該カメラに前記移動体の周囲を撮像させることを特徴とする請求項3に記載の移動体監視装置。
【請求項5】
前記カメラは、前記移動体の複数個所に取り付けられ、
前記制御手段は、前記近接センサが物体を検出した場合には、当該物体を検出した近接センサの両隣に取り付けられた前記近接センサを起動させ、前記起動させた近接センサの物体の検出結果に基づいて前記近接センサが検出した物体の存在位置を判断し、前記判断した存在位置の方向を撮像する前記カメラを起動し、当該カメラに前記移動体の周囲を撮像させることを特徴とする請求項3に記載の移動体監視装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記近接センサが検出した物体が静止物体である場合には、当該静止物体を検出した前記近接センサの動作周期を長く設定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の移動体監視装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか一項に記載された移動体監視装置と、前記移動体監視装置と相互に情報の授受が可能な外部端末装置とを備え、
前記外部端末装置は、前記移動体監視装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段を介して前記移動体監視装置から取得した監視情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする移動体監視システム。
【請求項8】
移動体のエンジン停止中において、所定の契機で前記移動体の周囲の物体を検出する近接センサを起動し、
前記近接センサにより物体が検出された場合には、前記移動体の周囲を撮像するカメラを起動して、前記移動体の周囲を撮像させ、
前記カメラにより撮像された前記移動体の周囲の監視画像に基づく監視情報を外部に送出することを特徴とする移動体の監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−242991(P2012−242991A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111119(P2011−111119)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】