説明

移動通信システムの管理システム及び方法と装置

【課題】マクロセルの基地局とホーム(屋内)基地局の管理の連携、効率化を容易に行えるようにしたシステム、方法、装置の提供。
【解決手段】移動通信システムの第1の基地局を管理、その置局、及び無線ネットワーク設定を行う第1のサーバと、顧客情報を記憶管理するとともに、移動通信システムの第2の基地局に関する情報を、前記顧客情報とを関連付けて記憶管理する顧客管理システムと、前記第2の基地局の保守を行う第2のサーバと、前記第1、第2のサーバと顧客管理システム間を相互接続する通信プロトコル・インタフェースと、を備え、前記第1のサーバは、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記第1の基地局の設置位置情報に対応する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連する顧客情報とを顧客管理システムから取得し前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムの管理技術に関し、例えばマクロセルとフェムトセルの基地局が共存するシステムの置局管理等に適用して好適なシステム、方法、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第3.9世代の移動通信システムである、3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)システムでは、標準化団体NGMN(next generation mobile networks)により、ネットワーク事業者の設備投資に関する資本的支出(CAPEX(Capital Expenditure))の低減を目的とする置局設計の自動化が提唱されている。
【0003】
CAPEXの低減には、LTEの基地局eNB(evolved NodeB)の価格が重要である。そしてeNBの置局設計には、該eNBのカバレージと収容サービスの能力が重要である。
【0004】
eNBの置局設計では、通常、該設計を行うための地図情報とコスト情報をプラニングツールよりSON(Self Organizing Networks)サーバに入力する。なお、LTEでは、オペレーションコスト(OPEX:Operation Expenditure)削減等の観点から、SONの検討が行われている。SONサーバには、自己構成(Self−configuration)、自己最適化(Self−optimization)、自己修復(Self−healing)等の機能が実装され、カバレッジ(セルサイズ)、キャパシティ(容量)、干渉、セルトポロジー、周波数割当、帯域幅等を自動的に変更、設定、最適化する。そして、SONサーバにより最適化が図られる無線パラメータとしては、eNBの送信電力、アンテナチルト角、ハンドオーバ・パラメータ等がある、SONサーバにおいてこれら無線パラメータの変更が適宜行われる。なお、SONサーバについては、例えば非特許文献1乃至4等が参照される。
【0005】
屋内や高層(マンション)等、電波の不感地域(coverage hole)をカバーするために、屋内基地局(ホーム基地局)HeNB(Home eNodeB)が設置される。
【0006】
屋内基地局HeNBは、eNBの置局設計とは別に、例えば顧客のクレーム(例えばセルの受信品質劣化、無線リンク断等のクレーム)や不感地帯のスポット対応等を契機として事業者により設置される。このように、屋内基地局HeNBは、その設置を決める要因とアプローチがeNBとは相違している。
【0007】
屋内基地局HeNBを設置する事業者の観点では、eNBだけでなく、HeNBについても、その導入と設置のコストがかかる。そして、無線上は、eNB/HeNBは、双方とも相手方の干渉源となる。フェムトセルの基地局(すなわちホーム基地局HeNB)が、マクロセルの基地局eNBに対して干渉源となる場合がある一方、マクロセルの基地局eNBもフェムトセルの基地局HeNBの干渉源となる場合がある。このため、eNBとHeNBを別々に管理するのではなく、一元的に管理することが望まれる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】標準化団体 Next generation mobile networks,「NGMN Recommendation on SON and O&M Requirements」2008年12月05日
【非特許文献2】標準化団体 Next generation mobile networks,「NGMN Informative List of SON Use Cases」2007年04月17日
【非特許文献3】3GPP TR 36.902 V9.2.0 (2010−06) Technical Report 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E−UTRAN); Self−configuring and self−optimizing network (SON) use cases and solutions (Release 9)
【非特許文献4】3GPP TS 32.500 V10.1.0 (2010−09)Technical Specification 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Telecommunication Management; Self−Organizing Networks (SON);Concepts and requirements (Release 10)
【非特許文献5】標準化団体 W3C, SOAP v1.2 Part0:Primer 2007年04月27日
【非特許文献6】標準化団体 Broadband Forum TR−069 <URL: http://www.broadband−forum.org/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以下に関連技術の分析を与える。
【0010】
共存する基地局eNBと屋内基地局HeNBの一元管理を実現する場合に問題となる点は、それぞれの基地局の用途の違いである。
【0011】
屋内基地局HeNBは、例えば顧客又は地下の店舗等が屋内で利用される。事業者からみて最終のエンドユーザ(顧客)は、屋内基地局HeNBが動作している状態を直接みることができる。そして、設置台数も、eNBが数万台のオーダーであるのに対し、HeNBは、例えば数百万台とオーダーが2桁大きくなる。
【0012】
さらに、数量の相違だけでなく、HeNBは、よりプライベートな形態で使用されるものである。このため、HeNBを使用している顧客から直接料金を徴収する事業形態や、高速度のデータ通信サービス向けにHeNBを特化した設置等、eNBとは、その事業モデルが異なる可能性がある。
【0013】
そして、前述したように、HeNBは顧客から直接みえるものであることから、HeNBの使い勝手の悪さは、顧客満足度の低下に直結する。
【0014】
これに対して、eNBは、公共性を念頭に置き、多数の顧客の携帯電話サービスを1台のeNBでまとめて処理を行う。すなわち、eNBは、顧客側でその設置を直接意識するといった類の装置ではない。このため、eNBの設置や無線パラメータ設定の変更等は、事業者側の意思、判断等(例えば、カバレッジ・干渉回避等の最適化の実現を目的とする)にしたがって、特定の顧客とは関係なく、行うことができる。
【0015】
しかしながら、無線の観点では、HeNBとeNBとも、LTEシステムであることから、双方で区別はない。
【0016】
eNBの置局設計の観点では、カバレージ向上(カバレッジ最適化)の観点から、スポットで存在するHeNBの情報が必要である。また、無線干渉の観点(干渉回避の最適化)でも、HeNBの位置情報が必要である。
【0017】
逆に、eNBの無線環境がHeNB側に影響を与える。最大で設置台数が数百万台に達するかもしれないHeNBの情報を、手動(人手)で管理し、eNBのプラニングを行うSONサーバと連携することは、事業者のCAPEXとして、大きな負担を強いることになる。あるいは、HeNBの設置台数によっては、HeNBの管理業務は、現実的な範囲を超えてしまう。
【0018】
したがって、本発明の目的は、マクロセルの基地局とホーム(屋内)基地局の管理の連携、効率化を容易に行えるようにしたシステム、方法、装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決する本発明は、概略以下の構成とされる(ただし、以下の構成に制限されるものではない)。
【0020】
本発明によれば、移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行う第1のサーバと、顧客情報を記憶管理するとともに、前記移動通信システムの第2の基地局に関する情報を前記顧客情報と関連付けて記憶管理する顧客管理システムと、前記第1のサーバと前記顧客管理システム間を相互接続する通信プロトコルのインタフェースと、を備え、前記第1のサーバは、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記第1の基地局の設置位置に対応して位置する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを、前記顧客管理システムから取得し、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断する移動通信システムの管理システムが提供される。
【0021】
本発明の他の側面によれば、移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行う第1のサーバと、顧客情報を記憶管理するとともに、前記移動通信システムの第2の基地局に関する情報を前記顧客情報と関連付けて記憶管理する顧客管理システム間を相互接続して互いに連携させ、
前記第1のサーバは、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記第1の基地局の設置位置に対応して位置する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを、前記顧客管理システムから取得し、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断する移動通信システムの管理方法が提供される。
【0022】
本発明のさらに他の側面によれば、移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行うサーバ装置であって、
顧客情報を記憶管理するとともに、移動通信システムの第2の基地局に関する情報を前記顧客情報とを関連付けて記憶管理する顧客管理システムと、前記第2の基地局の保守を行う第2のサーバ装置とに、予め定められた通信プロトコルのインタフェースで通信接続され、
前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記第1の基地局の設置位置に対応する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを、前記顧客管理システムから取得し、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断し、
前記第2の基地局の設置/撤去又は無線パラメータ設定変更にあたり、前記顧客管理システムから、前記第2の基地局に関する情報を入力し、前記第2の基地局の設置位置に対応する既設の前記第1の基地局の前記第2の基地局に対する影響の如何に応じて、前記第2の基地局の設置及び又は無線パラメータ設定内容の補正の必要の有無を判別し、
前記第2の基地局に関する補正の有無と、前記補正が必要な場合には補正値情報を、前記顧客管理システムに送信するサーバ装置が提供される。
【0023】
本発明のさらに他の側面によれば、移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行う第1のサーバと、前記移動通信システムの第2の基地局の保守を行う第2のサーバとに所定のインタフェースで相互接続され、
顧客情報を記憶管理する記憶装置を備え、前記第2の基地局に関する情報を、前記顧客情報と関連付けて前記記憶装置で記憶管理する、顧客管理システムのサーバ装置であって、
前記第1のサーバで前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記記憶装置から、前記第1の基地局の設置位置に対応する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを取得して、前記第1のサーバに送信して、
前記第2の基地局の設置/撤去又は無線パラメータ設定変更にあたり、前記第2の基地局に関する情報を入力して前記第1のサーバに送信して、前記第1のサーバに、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断させ、
前記第1のサーバから返送される、既設の前記第1の基地局の前記第2の基地局に対する影響の如何に応じた、前記第2の基地局に関する補正の有無と、前記補正が必要な場合の補正値情報を受け取り、
前記第2の基地局に関して補正が必要な場合には、前記記憶装置で記憶管理する前記第2の基地局に関する情報の変更を行うとともに、前記第2の基地局に関する補正値情報を、前記第2のサーバに送信して前記第2の基地局の無線パラメータ設定の補正を行わせる、顧客管理システムのサーバ装置が提供される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、基地局(eNB)と屋内基地局(HeNB)の管理の連携、効率化を容易に行うことを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態のシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるeNB/HeNB設置の手順を示すシーケンス図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるCRMシステム内の顧客情報、HeNB情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施形態について説明する。本発明の好ましい一つの態様においては、屋内基地局(HeNB)の顧客管理システムによる顧客管理と、基地局(eNB)の情報の管理を連携させることで、
・eNB/HeNBの無線パラメータ設定の効率化、設定精度の向上と、
・HeNB側の顧客満足度の低下を防止、
の実現を図るものである。
【0027】
本発明の好ましい一つの態様においては、移動通信システム(LTEシステム)の第1の基地局(eNB)を管理を行い、第1の基地局(eNB)の置局設計、及び無線パラメータ設定を行う第1のサーバ(103:SONサーバ)と、顧客情報を記憶装置(112−2)に記憶管理するとともに、移動通信システム(LTEシステム)の第2の基地局(HeNB)に関する情報を、前記顧客情報と関連付けて記憶装置(112−2)に記憶管理する顧客管理システム(112:CRM(Customer Relationship Management)システム、サーバ)と、第1のサーバ(103)と顧客管理システム(112)間を相互接続する通信プロトコルのインタフェース(121:SOAPインタフェース)を備えている。第1のサーバ(103)は、第1の基地局(eNB)の設置及び/又は無線パラメータの設定にあたり、第1の基地局(eNB)の設置位置に対応する第2の基地局(HeNB)の情報と、前記第2の基地局(HeNB)に関連付けされる顧客情報とを、前記顧客管理システム(112)から取得し、前記第1の基地局(eNB)の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断する。
【0028】
さらに、本発明の好ましい一つの態様においては、第2の基地局(HeNB)の保守を行う第2のサーバ(111:TR−069準拠サーバ)と、第2のサーバ(111)と第1のサーバ(103)及び顧客管理システム(112)間を相互接続する通信プロトコルのインタフェース(121:SOAインタフェース)とをさらに備えている。第2の基地局(HeNB)の設置/撤去又は無線パラメータ設定変更にあたり、顧客管理システム(112)から前記第2の基地局に関する情報が入力され、顧客管理システム(112)は、前記第2の基地局に関する情報を第1のサーバ(103)に送信する。第1のサーバ(103)では、既設の第1の基地局群のうち、前記第2の基地局(HeNB)の設置位置に対応する第1の基地局(eNB)が前記第2の基地局(HeNB)へ及ぼす影響の如何に応じて、前記第2の基地局の設置及び又は無線パラメータの設定内容の補正の必要の有無を判別し、前記第2の基地局に関する補正の有無と、前記補正が必要な場合には、補正値情報を顧客管理システム(112)に送信する。顧客管理システム(112)は、第1のサーバ(103)から送信された情報に基づき、設置、撤去、又は無線パラメータ設定変更対象の前記第2の基地局(HeNB)に関して、補正が必要な場合には、顧客管理システム(112)で記憶管理する前記第2の基地局に関する情報の変更を行い、さらに前記第2の基地局に関する補正値情報を、第2のサーバ(111)に送信する。第2のサーバ(111)では、前記補正値情報に基づき、前記第2の基地局の無線パラメータ設定の補正を行う。
【0029】
本発明の一態様によれば、顧客に関連付けられる第2の基地局(HeNB)の情報を、顧客管理システム(112:CRMシステム)で一元的に管理し、第2の基地局(HeNB)に関する必要な情報は、第1のサーバ(SONサーバ)から自動で供給することによって、第1のサーバ(SONサーバ)において、移動通信ネットワーク(LTE)設計のプラニングを行うためのプラニングツールから得るマップ情報(例えば第1基地局eNB等の設置位置、地図情報)と、第2の基地局(HeNB)に関連付けされる顧客情報を併せて、第1の基地局(eNB)の置局、及び無線パラメータ設定のプラニング作業、管理を容易化する。
【0030】
また、本発明の一態様によれば、第1のサーバ(SONサーバ)と顧客管理システム(CRMシステム)を相互接続して連携させることで、顧客の情報を考慮した、無線ネットワーク設定作業、管理を可能としている。例えば、顧客管理システム(CRMシステム)で管理される顧客毎のこれまでのクレーム度等の特性を考慮することで、顧客満足度の低下を回避しながら、カバレッジ、干渉対策の自動化を実現可能としている。以下、本発明を例示的な実施形態に即して説明する。
【0031】
図1は、本発明の一つの例示的な実施形態のシステム構成を示す図である。図1を参照すると、このシステムは、
LTEの基地局eNB群101と、
LTEの屋内基地局(ホーム基地局)HeNB群110と、
基地局eNB群101に接続されeNBの監視し、障害検出、保守管理を行うeNB用保守卓102と、
eNBの置局設計、LTEネットワークの運用管理を自律的に行うSONサーバ103と、
HeNB群110を監視する保守卓として機能し、HeNB群110を遠隔管理し、ファームウェア等の監視制御等の保守を行うTR−069準拠サーバ111と、
SONサーバ103と、TR−069準拠サーバ111に接続され、顧客を管理する顧客管理システムであるCRMシステム112と、
SONサーバ103に対して、eNBの置局設計の情報を与える、置局設計の基礎情報入力用(SONサーバ103による置局設計のための地図情報、eNBのコスト情報等を入力用)のツールであるプラニングツール104と、を備えている。
【0032】
TR−069準拠サーバ111は、Broadband Forumで標準化されている宅内機器遠隔管理プロトコル(CPE(Customer Premises Equipment) WAN(Wide Area Network)管理プロトコル(CPE WAN Management Protocol:CWMP))をサポートするセンタである。このTR−069準拠サーバ111は、HeNB群110をリモートで管理するTR069対応サーバとして機能する。なお、TR−069についての詳細は例えば非特許文献6が参照される。
【0033】
上記したように、HeNB群110は、顧客の視点を考慮して管理する必要がある、また、eNB群101の情報管理には、事業者の公共サービスの視点から行う必要がある。 SONサーバ103で設定、変更等された無線パラメータは、eNB保守卓102、TR−069準拠サーバ111を介してそれぞれ設定対象のeNB、HeNBに設定される。
【0034】
なお、CRMシステムがどのようなプラットフォームであるかは、本発明の主題に直接関係しはないが、SOAP(Simple Object Access Protocol)インタフェースを容易にインポートでき、広く使われている特に制限されないが、本実施形態では、Salesforce社製CRMを、CRMシステムとして用いる。
【0035】
Salesforce社製のCRMシステムのクライアント部分に、SOAPの通信アダプタ機能を実装しSOAPインタフェースを実現している。
【0036】
TR−069準拠サーバ111とSONサーバ103、CRMシステム112のサーバ(CRMサーバ)112−1とは、SOAPインタフェース121で相互に通信接続する。一方、eNB用保守卓102とSONサーバ103はインタフェース120で相互に接続される。なお、SOAPインタフェースの詳細は例えば非特許文献5が参照される。
【0037】
CRMシステム112のサーバ(CRMサーバ)112−1、TR069準拠サーバ111に通信接続するクライアントの画面では、例えば、顧客情報と、HeNB情報を、SOAP通信相手と一画面で連携させて作業することが可能となる。
【0038】
CRMシステム112では、HeNBを設置する契機となった顧客情報と、HeNBの情報とを関連付けて記憶装置(データベース)112−2で記憶管理する。
【0039】
CRMシステム112の記憶装置(データベース112−2)で管理される情報のうち、例えば
・新規登録、削除(HeNBを設置する契機となった顧客の新規登録、削除を含む)、
・HeNBの無線パラメータの変更等、
・eNBの設置、無線パラメータ設定に影響する情報
は、CRMシステム112よりSOAPインタフェース121を介して自動的にSONサーバ103に通知される。
【0040】
SONサーバ103では、
・eNBの新規の設置、
・eNBの無線パラメータの変更
等を行う。
【0041】
HeNBの無線環境が変わり、HeNBの使用勝手に影響が出る可能性があると判断される場合には、SONサーバ103は、CRMシステム112に、該当HeNB(無線環境が変わり使用勝手に影響が出る可能性のあるHeNB)がどれであるかをSOAPインタフェース121を介して通知する。
【0042】
SONサーバ103から該当HeNB(無線環境が変わり使用勝手に影響が出る可能性のあるHeNB)を通知されたCRMシステム103では、
・顧客の重要度、
・クレームに対する敏感度、
等の顧客情報に応じて、該当HeNBに関連付けされる顧客に対する対応策を決める。このように、本実施形態によれば、SONサーバ103とCRMシステム112を相互接続して連動させることによって、顧客に応じた、きめ細かやな対応が実現可能となる。
【0043】
一般に、HeNBの無線パラメータの設定変更等は、例えば顧客から事業者に通知されるクレーム(カバレッジ、干渉等の問題に関するクレーム)等に基づき行われる。本実施形態によれば、顧客側で必要とする事項は、CRMシステム112とSONサーバ103の間で事前に連絡し、調整を行うことで、顧客満足度の向上にもつながる。
【0044】
用途の異なるHeNBの管理とeNBの管理を、標準化又は管理に適した別のサーバ、すなわち、SONサーバ103と、CRMシステム112のサーバ上で行うが、SOAPインタフェース121で連携する。このように、異なる業務システム間で、必要なデータを共有し、両者を合わせたシステムの構築費用(CAPEX)を低減することができる。
【0045】
本実施形態によれば、HeNBの管理を、顧客管理用のCRMシステム上で行うことができる。顧客情報を参照しながら、HeNBの管理作業を行うことが可能となる。このため、情報不足による作業ミス、必要な顧客への連絡漏れ等のミスによる顧客満足度の低減を防止することができる。
【0046】
以下、図1におけるCRMサーバ112、SONサーバ103、TR−069準拠サーバ111間の動作シーケンスを図2に示す。
【0047】
図2を参照すると、LTEシステムのeNBの置局候補、無線パラメータを決定するためにプラニングツール104から決定するための地図情報、eNBの価格などのコスト情報をSONサーバ103に対して入力する(200)。
【0048】
SONサーバ103では、プラニングツール104から入力された情報を元に、置局候補と、無線パラメータ情報の追加、変更、削除を決定する(201)。その過程で、SONサーバ103は、HeNBに対して影響が出ないかを判断するため、CRMシステム112に対して、該当地域のHeNBの情報を送付するように依頼を行う(202)。
【0049】
SONサーバ103からの依頼を受けたCRMシステム112では、CRMサーバ112−1が、該当地域に含まれるHeNB情報を記憶装置112−2から読み出し、HeNB情報をSONサーバ103に送信する(203)。その際、CRMシステム112は、HeNB情報として、図3を参照して説明されるHeNB情報に関連付けされた個人情報等を記憶装置112−2から読み出して、SONサーバ103に送信してもよい。
【0050】
SONサーバ103では、CRMシステム112から送信されたHeNB情報を受信し、HeNB情報に基づき、既存のHeNBへの影響の有無の判断と、影響がある場合には、当該HeNBに影響の出ないように、eNB置局候補の補正、又は無線パラメータ設定内容の補正を行う(204)。ここでは、HeNBは、既に設置されているため、基本的に、置局候補の補正、又は無線パラメータ設定内容の補正は、当該HeNBよりあとから導入されるeNB側で負うものとする。例えば、eNBの設置により、既存のHeNBのセル(フェムトセル)への干渉(セル間干渉)が問題となるかチェックし、干渉が問題となる場合、例えば設置するeNBの送信電力、アンテナチルト角等の無線パラメータの設定を補正して、カバレッジ(セルサイズ)の縮減(Shrinkage)を行い、eNBからの既存のHeNB側への干渉を回避するように、設定変更する。その際、SONサーバ103では、eNBの設置により既存のHeNBのセル(フェムトセル)への干渉が問題となるか判定にあたり、SONサーバ103では、HeNB情報に関連付けされた個人情報を考慮してもよい。例えば個人情報のうち過去のクレーム数、頻度等が予め定められた値を超えている場合、当該eNBの既存のHeNBに対する干渉対策を強化するようにしてもよい。なお、SONサーバ103では、CRMシステム112にフィードバックする情報がある場合(例えばCRMシステム112から送信されたHeNBの情報に変更等がある場合)、当該情報をCRMシステム112に送信する(205)。
【0051】
一方、HeNBの新規の設置、撤去、無線パラメータ設定の変更の場合には、CRMシステム112からHeNBに関する情報を入力し(206)、CRMシステム112は、入力されたHeNBの情報を、SONサーバ103で確認してもらうため、HeNBの情報をSONサーバ103に送信する(207)。
【0052】
SONサーバ103は、CRMシステム112より送信されたHeNBの情報を受け取り、管理対象の既設eNBのうち、HeNBの設置位置に対応する地域の既設eNBから、無線上の干渉等の影響がどのようになるか、HeNBに対する無線パラメータの設定内容の補正が必要か等のチェックを行い(208)、HeNB側での無線パラメータの補正の有無と、HeNB側での無線パラメータの設定の補正が必要な場合には、補正値を、CRMシステム112に対して送付する(209)。
【0053】
CRMシステム112では、補正が必要とされた場合には、HeNBの設置の見直し、無線パラメータ設定内容の見直し等、CRMシステム112で管理する情報のうち、必要な情報変更を行う(210)。すなわち、CRMサーバ112−1は、記憶装置112−2に記憶されるHeNBの設置情報を変更情報で更新する。なお、CRMシステム112において、HeNBの設置、無線パラメータ設定の見直しは、必要に応じてCRMシステム112の顧客情報をもとに、顧客の了解を得ながら行う必要がある。この作業も、顧客情報のメールアドレス情報を元に、HeNBの設置、無線パラメータ設定の見直しの定型文(予め記憶保持される)に、HeNBの設置、無線パラメータ設定変更内容情報を埋め込んで自動生成したメールを自動送信する等、確認作業の一部を自動化するようにしてもよい。
【0054】
CRMシステム112は、HeNBの設置の見直し、無線パラメータ設定内容の見直し等、HeNBに関する情報の変更をTR−069準拠サーバ111に送信する(211)。TR−069準拠サーバ111は、CRMシステム112からのHeNBの情報に基づき、HeNBの無線パラメータ設定の補正等を行う。
【0055】
図3は、CRMシステム112内の記憶装置(DB:データベース)112−2で記憶管理されるデータレコードの一例を示した図である。なお、記憶装置112−2は、データレコードを記憶、参照、更新等が可能であればよく、データベースシステムに制限されるものではない。データレコード301は、複数の顧客のそれぞれに対応して設けられ、顧客情報とHeNB情報とが対で管理される。なお、例えば顧客情報をキーとしてHeNB情報を検索し、一方、HeNB情報をキーとして対応する顧客情報を検索できる構成とされている。
【0056】
データレコード301において、顧客情報としては、氏名、電話番号、メールアドレスの有無等の連絡先など個人情報が記憶管理される。
【0057】
HeNBの情報として、HeNBの型名、メーカー名、識別ID、経度緯度の位置情報、設置高さ等の基本諸元(SONサーバ103で用いられる)と、HeNBの周波数、送信電力、所要S/N(信号対雑音比)等の無線諸元(無線パラメータ緒言)が記憶管理される。
【0058】
さらに、HeNBと顧客の関係を示すものとして、
・HeNBを入れることになった契機、
・設置時期、
・顧客との過去のクレーム情報(無線カバレッジ等に関連する顧客からのクレームの履歴情報:回数や頻度)、
・顧客と交換した情報、
・訪問情報
等、事業者との関連情報が記憶管理される。
【0059】
また、当該HeNBの修理履歴、修理の経過情報等、保守管理情報も記憶管理される。なお、図3の内容はあくまで一例を例示したものであり、本発明は、かかる内容、形式に制限されるものでないことは勿論である。
【0060】
これらの情報は、CRMシステム112で入力、加工が可能であり、必要な場合、SONサーバ103と連携して(例えばSONサーバ103からの情報を参照して)、データを補正することができるように構成されている。
【0061】
CRMシステム112上で確定したデータ(例えばHeNBの無線パラメータの設定値、補正値等のデータ)は、SOAPインタフェース121を介してTR−069準拠サーバ111に通知され、TR−069準拠サーバ111を介して該等するHeNBに設定される。
【0062】
なお、本発明において、SONサーバと接続するサーバは、CRMシステムのサーバ、TR−069準拠サーバに制限されるものでなく、SOAPのインタフェースを用いてSONサーバと情報の送受ができれるものであれば、他の業務オペレーションを行うサーバとの連携も可能である。これにより、CAPEXの更なる低減を実現するための自動化手法が期待できる。
【0063】
なお、上記の非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0064】
101 eNB
102 eNB用保守卓
103 SONサーバ
104 プラニングツール
110 ホームeNB
111 TR−069準拠サーバ
112 CRMシステム
112−1 サーバ
112−2 記憶装置(データベース)
120 インタフェース
121 SOAPインタフェース
301 データレコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行う第1のサーバと、
顧客情報を記憶管理するとともに、前記移動通信システムの第2の基地局に関する情報を前記顧客情報と関連付けて記憶管理する顧客管理システムと、
前記第1のサーバと前記顧客管理システム間を相互接続する通信プロトコルのインタフェースと、
を備え、
前記第1のサーバは、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記第1の基地局の設置位置に対応して位置する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを、前記顧客管理システムから取得し、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断する、ことを特徴とする、移動通信システムの管理システム。
【請求項2】
前記第2の基地局の保守を行う第2のサーバと、
前記第2のサーバと、前記第1のサーバ及び前記顧客管理システム間を相互接続する通信プロトコルのインタフェースと、
をさらに備え、
前記第2の基地局の設置/撤去又は無線パラメータ設定変更にあたり、前記顧客管理システムは、前記第2の基地局に関する情報を入力し、入力した前記第2の基地局に関する情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバでは、前記第2の基地局の設置位置に対応する既設の前記第1の基地局の前記第2の基地局への影響の如何に応じて、前記第2の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判別し、前記第2の基地局に関する補正の有無と、前記補正が必要な場合には補正値情報を前記顧客管理システムに送信し、
前記顧客管理システムは、前記第1のサーバから送信された情報に基づき、前記第2の基地局に関して補正が必要な場合に、前記顧客管理システムで記憶管理する前記第2の基地局に関する情報の変更を行うとともに、前記第2の基地局に関する前記補正値情報を、前記第2のサーバに送信し、
前記第2のサーバは、前記補正値情報に基づき、前記第2の基地局の無線パラメータ設定の補正を行う、ことを特徴とする請求項1記載の移動通信システムの管理システム。
【請求項3】
前記顧客管理システムは、顧客の個人情報に対応させて、前記第2の基地局の設置の契機、設置時期、設置位置の少なくとも一つと、前記顧客と前記移動通信システムの事業者との関係情報を記憶管理する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の移動通信システムの管理システム。
【請求項4】
前記第1の基地局の置局設計を行うための地図情報と、前記第1の基地局のコスト情報とを含む情報を入力する入力手段を備え、前記入力手段で入力された情報が、前記第1のサーバに入力され、
前記第1のサーバは、前記入力した情報に基づき、前記第1の基地局の置局設計を行う、ことを特徴とする請求項1又は2記載の移動通信システムの管理システム。
【請求項5】
前記第1のサーバは、前記移動通信システムの前記第1の基地局群の監視・保守を行う保守卓を介して、前記第1の基地局に接続される、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信システムの管理システム。
【請求項6】
前記移動通信システムがLTEシステムであり、
前記第1の基地局がLTEの基地局eNodeBであり、
前記第2の基地局がLTEのホーム基地局Home eNodeBであり、
前記第1のサーバが、前記第1の基地局群を監視する保守卓に接続され、置局設計、LTEネットワークの運用管理を自律的に行うSONサーバであり、
前記通信プロトコルインタフェースがSOAPインタフェースである、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信システムの管理システム。
【請求項7】
移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行う第1のサーバと、顧客情報を記憶管理するとともに、前記移動通信システムの第2の基地局に関する情報を前記顧客情報と関連付けて記憶管理する顧客管理システム間を相互接続して互いに連携させ、
前記第1のサーバは、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記第1の基地局の設置位置に対応して位置する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを、前記顧客管理システムから取得し、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断する、ことを特徴とする移動通信システムの管理方法。
【請求項8】
前記第2の基地局の保守を行う第2のサーバと、前記第1のサーバ及び前記顧客管理システム間を相互接続して連携させ、
前記第2の基地局の設置/撤去又は無線パラメータ設定変更にあたり、前記顧客管理システムは、前記第2の基地局に関する情報を入力し、入力した前記第2の基地局に関する情報を前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバでは、前記第2の基地局の設置位置に対応する既設の前記第1の基地局の前記第2の基地局への影響の如何に応じて、前記第2の基地局の設置及び又は無線パラメータの設定内容の補正の必要の有無を判別し、前記第2の基地局に関する補正の有無と、前記補正が必要な場合には補正値情報を前記顧客管理システムに送信し、
前記顧客管理システムは、前記第1のサーバから送信された情報に基づき、前記第2の基地局に関して補正が必要な場合に、前記顧客管理システムで記憶管理する前記第2の基地局に関する情報の変更を行うとともに、前記第2の基地局に関する前記補正値情報を、前記第2のサーバに送信し、
前記第2のサーバは、前記補正値情報に基づき、前記第2の基地局の無線パラメータ設定の補正を行う、ことを特徴とする請求項7記載の移動通信システムの管理方法。
【請求項9】
移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行うサーバ装置であって、
顧客情報を記憶管理するとともに、移動通信システムの第2の基地局に関する情報を前記顧客情報とを関連付けて記憶管理する顧客管理システムと、前記第2の基地局の保守を行う第2のサーバ装置とに、予め定められた通信プロトコルのインタフェースで通信接続され、
前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記第1の基地局の設置位置に対応する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを、前記顧客管理システムから取得し、前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断し、
前記第2の基地局の設置/撤去又は無線パラメータ設定変更にあたり、前記顧客管理システムから、前記第2の基地局に関する情報を入力し、前記第2の基地局の設置位置に対応する既設の前記第1の基地局の前記第2の基地局に対する影響の如何に応じて、前記第2の基地局の設置及び又は無線パラメータの設定内容の補正の必要の有無を判別し、
前記第2の基地局に関する補正の有無と、前記補正が必要な場合には補正値情報を、前記顧客管理システムに送信する、ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
移動通信システムの第1の基地局を管理しその置局設計及び無線パラメータ設定を行う第1のサーバと、前記移動通信システムの第2の基地局の保守を行う第2のサーバとに所定のインタフェースで相互接続され、
顧客情報を記憶管理する記憶装置を備え、前記第2の基地局に関する情報を、前記顧客情報と関連付けて前記記憶装置で記憶管理する、顧客管理システムのサーバ装置であって、
前記第1のサーバで前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定にあたり、前記記憶装置から、前記第1の基地局の設置位置に対応する前記第2の基地局の情報と、前記第2の基地局に関連付けされる顧客情報とを取得して、前記第1のサーバに送信して、
前記第2の基地局の設置/撤去又は無線パラメータ設定変更にあたり、前記第2の基地局に関する情報を入力して前記第1のサーバに送信して、前記第1のサーバに前記第1の基地局の設置及び/又は無線パラメータ設定の補正の必要の有無を判断させ、
前記第1のサーバから返送される、既設の前記第1の基地局の前記第2の基地局に対する影響の如何に応じた、前記第2の基地局に関する補正の有無と、前記補正が必要な場合の補正値情報を受け取り、
前記第2の基地局に関して補正が必要な場合には、前記記憶装置で記憶管理する前記第2の基地局に関する情報の変更を行うとともに、前記第2の基地局に関する補正値情報を、前記第2のサーバに送信して前記第2の基地局の無線パラメータ設定の補正を行わせる、ことを特徴とする顧客管理システムのサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−85201(P2012−85201A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231292(P2010−231292)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】