説明

空気ばね支持構造の傾き防止機構

【課題】 簡単な構造で被支持体を下方から支持する空気ばね支持構造を提供しようとする。
【解決手段】
従来の空気ばね支持構造にかわって、PポートとAポートとを連通状態に維持しようとし該パイロットポートに圧力が作用すると該Pポートと該Aポートとを遮断状態にするマスターバルブと、前記マスターバルブを介して前記圧力源と前記空気ばねとを連通する主配管系と、前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より高いときにPポートと大気開放されるBポートとを連通状態にし前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より低いときにPポートとAポートとを連通状態にするバランスバルブと、前記バランスバルブのPポートと前記マスターバルブの前記パイロットポートとを連通するラインと、前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートに導くラインと、を備えるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気ばねを用いて被支持体を下方から支持する空気ばね支持構造とその空気ばね支持構造を利用した空気ばね支持装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
空気ばね支持装置が、建物、プラント、機械設備等の被支持体を支持し、免震するのに用いられる。
また、空気ばね支持装置が、建物、プラント、機械設備等の被支持体を支持し、防振するのに用いられる。
例えば、空気ばね支持装置は、空気ばねを用いて被支持体を下方から支持する空気ばね支持構造を備える。
例えば、空気ばね支持装置は、被支持体を支持する複数の空気ばねと自動レベリング装置とを備える。
空気ばねは、圧力流体の注入と排出とで伸縮する。例えば、流体は空気である。
自動レベリング装置は、複数の空気ばねに圧力流体を注入しまたは排出して、被支持体のレベルを調整する装置である。
【0003】
例えば、被支持体を支持する複数の空気ばねを3群に分割して、各群ごとに給気配管系と自動レベリング装置とを設けて、各々の自動レベリング装置が、各々の群に属する空気ばねに設けられた給気配管系へ供給する流体の量、または各々の群に属する空気ばねに設けられた給気配管系から排気する排気量を調整して、各群に含まれる空気ばねにより支持される被支持体のレベルを調整する。
【0004】
地震が発生したときに、空気ばね支持装置の自動レベリング装置が頻繁に作動する。地震時には停電することが予測されることから、空気ばね支持装置は、無給電でも作動することが望まれる。
また、地震の発生していない通常時には、空気ばね支持装置は水平度を高精度にレベリングすることを要求される。
また、地震が発生した際は、空気ばね支持装置は免震し、または防振しつつレベルを維持することを要求される。
【0005】
空気ばねは、内部に圧力空気を貯留する機能をもつ機械要素であるので、危機管理のために、圧力空気が漏れる事象に対する対策を検討しなければならない場合がある。
例えば、地震が発生した際に空気ばねから圧力流体が漏れる場合を想定すると、圧力源に溜められた圧力流体が枯渇する恐れがある。
また、圧力流体の漏れる速度が大きいと、自動レベリング装置が十分にその機能を発揮できない恐れもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡単な構造で被支持体を下方から支持する空気ばね支持構造とそれを用いて被支持体を支持し免震、または防振する空気ばね支持装置とを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る被支持体を支持する空気ばね支持構造を、圧力流体を供給する圧力源と、前記圧力流体を流入/流出されて被支持体を支持する空気ばねと、PポートとAポートとパイロットポートとを持ち該Pポートと該Aポートとを連通状態に維持しようとし該パイロットポートに圧力が作用すると該Pポートと該Aポートとを遮断状態にする切替弁であるマスターバルブと、前記マスターバルブの前記Aポートと前記Pポートとを介して前記圧力源と前記空気ばねとを連通する配管系である主配管系と、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より高いときに該Pポートと該Bポートとを連通状態にし前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より低いときに該Pポートと該Aポートとを連通状態にするバランスバルブと、前記バランスバルブの前記Pポートと前記マスターバルブの前記パイロットポートとを連通するパイロットラインと、設定圧力を作る設定圧力バルブと、前記設定圧力バルブの作る前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートに導くことをできる設定圧力ラインと、を備えるものとした。
【0008】
上記本発明の構成により、圧力源が、圧力流体を供給する。空気ばねが、前記圧力流体を流入/流出されて被支持体を支持する。マスターバルブが、PポートとAポートとパイロットポートとを持ち該Pポートと該Aポートとを連通状態に維持しようとし該パイロットポートに圧力が作用すると該Pポートと該Aポートとを遮断状態にする切替弁である。
主配管系が、前記マスターバルブの前記Aポートと前記Pポートとを介して前記圧力源と前記空気ばねとを連通する配管系である。バランスバルブが、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より高いときに該Pポートと該Bポートとを連通状態にし前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より低いときに該Pポートと該Aポートとを連通状態にする。パイロットラインが、前記バランスバルブの前記Pポートと前記マスターバルブの前記パイロットポートとを連通する。設定圧力バルブが、設定圧力を作る、設定圧力ラインが、前記設定圧力バルブの作る前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートに導くことをできる。
その結果、 なんらの理由により空気ばねの内部圧力が下がると空気ばねへの圧力流体の供給を停止できる。
【0009】
以下に、本発明の実施形態にかかる空気ばね支持構造を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0010】
本発明の実施形態に係る空気ばね支持構造は、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記設定圧力ラインに設けられ前記バランスバルブの前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる切替弁である設定圧力遮断バルブと、を備える。
上記実施形態の構成により、設定圧力遮断バルブが、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記設定圧力ラインに設けられ前記バランスバルブの前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる切替弁である。
その結果、空気ばねの内部圧力の如何にかかわらず、圧力流体を空気ばねに供給できる。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る基礎をベースとして被支持体を支持する空気ばね支持装置を、圧力流体を供給する圧力源と、被支持体と基礎との間に配置され被支持体を支持し3つの空気ばね群に分割される複数の空気ばねと、3つの前記空気ばね群に対応して各々に設けられ対応する前記空気ばね群に属する複数の空気ばねに前記圧力源から圧力流体を供給できる3つの給気配管系と、を備え、上から見て被支持体の重心の位置が3つの前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねの支持力の合力の各々の位置を頂点とする仮想の三角形の内側に位置し、前記給気配管系が、対応する前記空気ばね群に含まれる前記空気ばねの支持する箇所を代表する被支持体の1箇所の高さを所定高さに維持する様に前記圧力源から前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに圧力流体を供給しまたは排気する自動切替弁を持つ自動レベリング装置と、PポートとAポートとパイロットポートとを持ち該Pポートと該Aポートとを連通状態に維持しようとし該パイロットポートに圧力が作用すると該Pポートと該Aポートとを遮断状態にする切替弁であるマスターバルブと、前記自動切替弁と前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートとを介して前記圧力源と前記空気ばねとを連通する配管系である主配管系と、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より高いときに該Pポートと該Bポートとを連通状態にし前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より低いときに該Pポートと該Aポートとを連通状態にするバランスバルブと、前記バランスバルブの前記Pポートと前記マスターバルブの前記パイロットポートとを連通するパイロットラインと、設定圧力を作る設定圧力バルブと、前記設定圧力バルブの作る前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートに導くことをできる設定圧力ラインと、を有する、ものとした。
【0012】
上記本発明の構成により、圧力源が、圧力流体を供給する。複数の空気ばねが、被支持体と基礎との間に配置され被支持体を支持し3つの空気ばね群に分割される。3つの給気配管系が、3つの前記空気ばね群に対応して各々に設けられ対応する前記空気ばね群に属する複数の空気ばねに前記圧力源から圧力流体を供給できる。上から見て被支持体の重心の位置が3つの前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねの支持力の合力の各々の位置を頂点とする仮想の三角形の内側に位置する。前記給気配管系の自動レベリング装置が、対応する前記空気ばね群に含まれる前記空気ばねの支持する箇所を代表する被支持体の1箇所の高さを所定高さに維持する様に前記圧力源から前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに圧力流体を供給しまたは排気する自動切替弁を持つ。前記給気配管系のマスターバルブが、PポートとAポートとパイロットポートとを持ち該Pポートと該Aポートとを連通状態に維持しようとし該パイロットポートに圧力が作用すると該Pポートと該Aポートとを遮断状態にする切替弁である。前記給気配管系の主配管系が、前記自動切替弁と前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートとを介して前記圧力源と前記空気ばねとを連通する配管系である。前記給気配管系のバランスバルブが、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より高いときに該Pポートと該Bポートとを連通状態にし前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より低いときに該Pポートと該Aポートとを連通状態にする。
前記給気配管系のパイロットラインが、前記バランスバルブの前記Pポートと前記マスターバルブの前記パイロットポートとを連通する。前記給気配管系の設定圧力バルブが、設定圧力を作る。前記設定圧力バルブの作る前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートに導くことができる。
その結果、3つの空気ばね群に分割された複数の空気ばねが被支持体を支持し、被支持体の重心を囲む三角形の頂点での高さを調整する様に3つの空気ばね群に属する複数の空気ばねに圧力流体を各々に供給し、複数の空気ばねが被支持体を支持する際に、なんらの理由により空気ばねの内部圧力が下がると空気ばねへの圧力流体の供給を停止でき、流体圧力の漏れを抑制でき、被支持体のレベルを調整できる。
【0013】
以下に、本発明の実施形態にかかる空気ばね支持装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0014】
本発明の実施形態に係る空気ばね支持装置は、前記給気配管系が、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記設定圧力ラインに設けられ前記バランスバルブの前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる切替弁である設定圧力遮断バルブと、を有する。
上記実施形態の構成により、前記給気配管系の設定圧力遮断バルブが、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記設定圧力ラインに設けられ前記バランスバルブの前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる切替弁である。
その結果、空気ばねの内部圧力の如何にかかわらず、圧力流体を空気ばねに供給でき、例えば、圧力流体が空気ばねから抜けた状態から空気ばね支持装置を立ち上げることをできる。
【0015】
本発明の実施形態に係る空気ばね支持装置は、1つの前記給気配管系が1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと主配管系と複数の前記バランスバルブと複数のパイロットラインと1つの設定圧力バルブと1つの設定圧力ラインとを有し、1つの前記自動レベリング装置が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に圧力流体を供給しまたは排気する1つの自動切替弁を持ち、複数の前記マスターバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられ、主配管系が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記自動切替弁と対応する前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートとを介して前記圧力源と複数の前記空気ばねとを各々に連通し、複数の前記バランスバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に対応して設けられ、複数のパイロットラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられ、1つの設定圧力バルブが1つの設定圧力を作り、1つの設定圧力ラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記設定圧力バルブの作る1つの前記設定圧力を複数の前記空気ばねに対応して設けられる前記バランスバルブの前記Aポートに各々に導くことをできる。
上記実施形態の構成により、1つの前記給気配管系が1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと主配管系と複数の前記バランスバルブと複数のパイロットラインと1つの設定圧力バルブと1つの設定圧力ラインとを有する。1つの前記自動レベリング装置が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に圧力流体を供給しまたは排気する1つの自動切替弁を持つ。複数の前記マスターバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられる。主配管系が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記自動切替弁と対応する前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートとを介して前記圧力源と複数の前記空気ばねとを各々に連通する。複数の前記バランスバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に対応して設けられる。複数のパイロットラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられる。1つの設定圧力バルブが1つの設定圧力を作る。1つの設定圧力ラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記設定圧力バルブの作る1つの前記設定圧力を複数の前記空気ばねに対応して設けられる前記バランスバルブの前記Aポートに各々に導くことをできる。
その結果、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネに同一の設定圧力を供給して、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネの内圧が何らかの理由で下がったときの挙動を同一にできる。
【0016】
本発明の実施形態に係る空気ばね支持装置は、1つの前記給気配管系が1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと前記主配管系と複数の前記バランスバルブと複数の前記パイロットラインと1つの前記設定圧力バルブと1つの前記設定圧力ラインと1つの前記設定圧力遮断バルブとを有し、1つの前記設定圧力遮断バルブがPポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち1つの前記設定圧力ラインに設けられ対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられる複数の前記バランスバルブの各々の前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる。
上記実施形態の構成により、1つの前記給気配管系が1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと主配管系と複数の前記バランスバルブと複数のパイロットラインと1つの設定圧力バルブと1つの設定圧力ラインと1つの設定圧力遮断バルブとを有する。1つの前記設定圧力遮断バルブがPポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち1つの前記設定圧力ラインに設けられ対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられる複数の前記バランスバルブの各々の前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる。
その結果、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネに同一の設定圧力を供給して、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネの内圧が何らかの理由で下がったときの挙動を同一にできる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明に係る空気ばね支持構造は、その構成により、以下の効果を有する。
前記設定圧力バルブが作った設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートへ導びくと、前記空気ばねの内部圧力が前記Aポートに作用する圧力より高いときに前記マスターバルブが圧力源の圧力流体を空気ばねに流し、前記空気ばねの内部圧力が前記Aポートに作用する圧力より低いときに前記バランスバルブが設定圧力を前記マスターバルブの前記パイロットポートに導びいて前記マスターバルブが圧力流体の前記空気ばねへの流れを遮断する様にしたので、なんらの理由により前記空気ばねの内部圧力が下がると前記空気ばねへの圧力流体の供給を停止できる。
また、前記設定圧力ラインに設けられた前記設定圧力遮断バルブが前記バランスバルブの前記Aポートを大気開放された前記Bポートに連通すると、前記マスターバルブの前記パイロットポートが大気圧開放され、前記マスターバルブが圧力源の圧力流体を空気ばねに流す様になるので、空気ばねの内部圧力の如何にかかわらず、圧力流体を空気ばねに供給できる。
【0018】
以上説明したように本発明に係る空気ばね支持装置は、その構成により、以下の効果を有する。
被支持体を複数の前記空気ばねで支持し、複数の前記空気ばねを3つの前記空気ばね群に分割し、3つの空気ばね群毎に複数の前記空気ばねに圧力流体を供給し、上から見て3つの空気ばね群に属する複数の前記空気ばねが被支持体の重心を囲う様に支持し、3つの空気ばね群の毎に前記空気ばねの支持する被支持体の高さを一定に維持する様に複数の前記空気ばねに圧力流体を供給し、3つの空気ばね群毎に、前記設定圧力バルブが作った前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートへ導びき、前記空気ばねの前記内部圧力が前記Aポートに作用する圧力より高いときに前記マスターバルブが前記圧力源の圧力流体を前記空気ばねに流し、前記空気ばねの前記内部圧力が前記Aポートに作用する圧力より低いときに前記バランスバルブが前記設定圧力を前記マスターバルブの前記パイロットポートに導びいて前記マスターバルブが圧力流体の前記空気ばねへの流れを遮断する様にしたので、3つの空気ばね群に分割された複数の前記空気ばねが被支持体を支持し、被支持体の重心を囲む三角形の頂点での高さを調整する様に3つの空気ばね群に属する複数の前記空気ばねに圧力流体を各々に供給し、複数の前記空気ばねが被支持体を支持する際に、なんらの理由により前記空気ばねの内部圧力が下がると前記空気ばねへの圧力流体の供給を停止でき、流体圧力の漏れを抑制でき、被支持体のレベルを調整できる。
また、前記設定圧力ラインに設けられた前記設定圧力遮断バルブが前記バランスバルブの前記Aポートを大気開放された前記Bポートに連通すると、前記マスターバルブの前記パイロットポートが大気圧開放されるので、前記マスターバルブが圧力源の圧力流体を前記空気ばねに流す様になるので、前記空気ばねの内部圧力の如何にかかわらず、圧力流体を前記空気ばねに供給でき、例えば、圧力流体が前記空気ばねから抜けた状態から前記空気ばね支持装置を立ち上げることをできる。
また、3つの空気ばね群毎に1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと主配管系と複数の前記バランスバルブと複数のパイロットラインと1つの設定圧力バルブと1つの設定圧力ラインとで構成されるを1つの前記給気配管系を各々に設け、1つの設定圧力バルブにより作られた設定圧力を複数の空気バネに対応して設置された前記バランスバルブに各々に導き、設定圧力を複数の前記パイロットラインを介して複数の前記マスターバルブに各々に導く様にしたので、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネに同一の設定圧力を供給して、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネの内圧が何らかの理由で下がったときの挙動を同一にできる。
また、3つの空気ばね群毎に1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと主配管系と複数の前記バランスバルブと複数のパイロットラインと1つの設定圧力バルブと1つの設定圧力ラインと複数の設定圧力遮断バルブとで構成されるを1つの前記給気配管系を各々に設け、1つの設定圧力バルブにより作られた設定圧力を複数の空気バネに対応して設置された前記バランスバルブに1つの設定圧力ラインを介して各々に導き、1つの設定圧力遮断バルブが1つの設定圧力ラインを遮断する様にしたので、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネに同一の設定圧力を供給して、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネの内圧が何らかの理由で下がったときの挙動を同一にできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持装置の側面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持装置のA−A矢視図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持装置の配管系統図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の部分概念図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の作用図その1である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の作用図その2である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の作用図その3である。
【図8】本発明の第二の実施形態に係る空気ばね支持装置の配管系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
最初に、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造とそれを用いた空気ばね支持装置とを、図を基に、説明する
図1は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持装置の側面図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持装置のA−A矢視図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持装置の配管系統図である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の部分概念図である。
【0022】
空気ばね支持装置20は、被支持体10を支持する装置である。
空気ばね支持装置20は、基礎30の上に配され、被支持体10を支持する。
空気ばね支持装置20は、圧力源100と複数の空気ばね200と複数の給気配管系300と水平方向制振機器(図示せす)とで構成される。
空気ばね支持装置20は、圧力源100と複数の空気ばね200と3つの給気配管系300と水平方向制振機器(図示せす)とで構成されてもよい。
【0023】
圧力源100は、圧力流体を供給するものである。
例えば、圧力源100は、圧力発生装置110と圧力ライン120とで構成される。
【0024】
空気ばね200は、圧力流体の注入と排出とで上下方向に伸縮し、被支持体を支持するものである。
図2は、28個の空気ばね200が被支持体10を支持しているのを示している。
空気ばね200は、空気ばね本体210と補助タンク220とで構成される。
空気ばね本体210は、伸縮自在の布材で形成された気密の円筒状の部材であり、たがが上下方向に所定のピッチで並べられて円筒の円周に外側から嵌められている。
補助タンク220は、内部が空洞の円筒状の部材である。
空気ばね本体210が補助タンク220の上部に配される。
空気ばね本体210の内部と補助タンク220の内部とは連通される。
後述する給気配管系300が、複数の空気ばね200に圧力流体を供給する。
後述する給気配管系300が、自動レベリング装置310を介して複数の空気ばね200に圧力流体を供給してもよい。
空気ばね200が被支持体10を支持している際に、空気ばね200に空気を流入すると、空気ばね本体210が上下方向に伸びて、被支持体の支持点のレベルが高くなる。
空気ばね200から空気を流出すると、空気ばね本体210が上下方向に縮んで、被支持体の支持点のレベルが低くなる。
加速度が作用しない状態である静的な状態で、空気ばね200の内部圧力は被支持体の重量を支えるのに必要な圧力である。
【0025】
複数の空気ばね200は、3つの群に分割される。
図2と図3は、28個の空気ばね200が、図を見て上部左側の9個の空気ばね200と下部左側の12個の空気ばね200と右側の7個の空気ばね200に分割されるのを示す。
上部左側の9個の空気ばね200の群を第一空気ばね群200a、下部左側の12個の空気ばね200の群を第二空気ばね群200b、右側の7個の空気ばね200の群を第三空気ばね群200cと呼称する。
後述する3つの自動レベリング装置310a、310b、310cが、3個の空気ばね群200a、200b、200cに各々に対応して設けられる。3つの自動レベリング装置の各々の第一自動切替弁311a、第二自動切替弁311b、第三自動切替弁311cが、第一空気ばね群200a、第二空気ばね群200b、第三空気ばね群200cに各々に圧力流体を給排気する。
【0026】
3つの給気配管系300は、3個の空気ばね群200a、200b、200cに対応して各々に設けられ、対応する空気ばね群に属する複数の空気ばね200に圧力源100から圧力流体を供給できる配管系である。
上から見て被支持体10の重心の位置が3つの空気ばね群に含まれる複数の空気ばねの支持力の合力の各々の位置を頂点とする仮想の三角形の内側に位置する。
【0027】
一個の給気配管系300が、第一空気ばね群200aに属する空気ばね200に互いに連通して給排気する様に設けられる。この給気配管系300を第一給気配管系300aと呼称する。第一給気配管系300aは複数の枝分かれした配管を第一空気ばね群200aに属する空気ばね200に各々に連通する。
他の1個の給気配管系300が、第二空気ばね群200bに属する空気ばね200に互いに連通して給排気する様に設けられる。この給気配管系300を第二給気配管系300bと呼称する。第二給気配管系300bは複数の枝分かれした配管を第二空気ばね群200bに属する空気ばね200に各々に連通する。
他の1個の給気配管系300が、第三空気ばね群200cに属する空気ばね200に互いに連通して給排気する様に設けられる。この給気配管系300を第三給気配管系300cと呼称する。第三給気配管系300cは複数の枝分かれした配管を第三空気ばね群200cに属する空気ばね200に各々に連通する。
また、3個の給気配管系300は圧力検知回路130に各々に連通する。圧力検知回路130は、3個の給気配管系300の圧力を検知する回路である。
【0028】
水平方向制振機器(図示せす)は、被支持体10に作用する水平方向の加速度を制振する装置である。
例えば、水平方向制振機器(図示せす)は、上下方向に複数のゴム板が積層されたものである。
【0029】
以下に、1個の空気ばね200の圧力流体を流入・流出させる給気配管系の構造を、図を基に、詳述する。
図4は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の部分概念図である。
給気配管系300は、自動レベリング装置310とマスターバルブ320と主配管系330とバランスバルブ340とパイロットライン350と設定圧力バルブ360と設定圧力ライン370と内部圧力ライン390とで構成される。
給気配管系300は、自動レベリング装置310とマスターバルブ320と主配管系330とバランスバルブ340とパイロットライン350と設定圧力バルブ360と設定圧力ライン370と設定圧力遮断バルブ380と内部圧力ライン390とで構成されてもよい。
圧力源100と複数の空気ばね群と複数の給気配管系300とが、被支持体を支持する空気ばね支持構造に相当する。
【0030】
自動レベリング装置310は、対応する空気ばね群に含まれる空気ばね200の支持する箇所を代表する被支持体の1箇所の高さを所定高さに維持する様に圧力源から空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200に圧力流体を流入させまたは流出させるものである。
自動レベリング装置310は、自動切替弁311と位置制御機器(図示せず)とで構成される。
【0031】
自動切替弁311は、PポートとAポートとBポートとを持ち、位置制御機器の制御に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に選択的に圧力流体を流すことをできる弁である。
PポートとAポートとBポートは、自動切替弁本体に設けられた気体の出入りする穴である。空気配管が、PポートとAポートとBポートに連結される。
Pポートが空気ばね200に連通し、Aポートが系外に連通し、Bポートが流体の圧力源100に連通する。
例えば、Aポートが大気に開放される。
【0032】
位置制御機器(図示せず)は、対応する空気ばね群に含まれる空気ばね200の支持する箇所を代表する被支持体の1箇所の高さを検知し、所定高さとの差をフィードバックして自動切替部311を制御する。
【0033】
マスターバルブ320は、PポートとAポートとパイロットポートとを持ち、PポートとAポートとを連通状態に維持しようとし、パイロットポートに圧力が作用するとPポートとAポートとを遮断状態にする切替弁である。
【0034】
主配管系330は、マスターバルブ320のPポート及びAポートを介して圧力源100と空気ばね200とを連通する配管系である。
主配管系330は、自動切替弁311とマスターバルブ320のPポート及びAポートとを介して圧力源100と空気ばね200とを連通する配管系であってもよい。
例えば、主配管系330は、第一主配管系331と第二主配管系332と第三主配管系333とで構成される。
第一主配管系331は、圧力ライン120と自動切替弁311のBポートとを連通する。
第二主配管系332は、自動切替弁311のPポートとマスターバルブ320のAポートとを連通する。
第三主配管系333は、マスターバルブ320のPポートと空気ばね200とを連通する。
【0035】
バランスバルブ340は、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち、空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より高いときにPポートとBポートとを連通状態にし、空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より低いときにPポートとAポートとを連通状態にするバルブである。
例えば、バランスバルブ340は、ダイアフラムアクチエータ341と切替弁342とサイレンサー343とで構成される。
ダイアフラムアクチエータ341は、柔軟膜でできたダイフラムに仕切られた第一室と第二室とをもち、第一室に空気ばね200の内部圧力が導入され、第二室にAポートに作用する圧力を導入される。ダイアフラムアクチエータ341は切替弁のスプールを移動させる。
空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より高いときに、柔軟膜は第二室の方へ移動し、スプールを一方の方向に移動させる。
空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より低いときに、柔軟膜は第一室の方へ移動し、スプールを他方の方向に移動させる。
切替弁342は、PポートとAポートとBポートとをもち、ダイアフラムアクチエータ341に切り替えられる切替弁である。
例えば、切替弁342は、PポートとAポートとBポートとをもち、ダイアフラムアクチエータ341によりスプールを移動させられる切替弁である。
サイレンサー343がBポートに連結される。
AポートとPポートとが連通すると、Aポートに作用する圧力がパイロットライン350を介してマスターバルブ320のパイロットポートに作用する。
BポートとPポートとが連通すると、パイロットライン350を介してマスターバルブ320のパイロットポートが大気開放される。
【0036】
パイロットライン350は、マスターバルブ320のパイロットポートとバランスバルブ340のPポートとを連通する回路である。
【0037】
設定圧力バルブ360は、設定圧力を作るバルブである。
設定圧力バルブ360は、圧力源から設定圧力を作るバルブである。
設定圧力バルブ360は、圧力調整弁361と圧力計362とで構成されてもよい。
設定圧力は、静的な状態で被支持体を支持する空気ばね200の内部圧力より所定の圧力だけ低い圧力に設定される。
【0038】
設定圧力ライン370は、設定圧力バルブ360の作る設定圧力をバランスバルブ340のAポートに導くことをできる回路である。
例えば、設定圧力ライン370は、第一設定圧力ライン371と第二設定圧力ライン372と第三設定圧力ライン373とで構成される。
第一設定圧力ライン371は、圧力調整弁361と設定圧力遮断バルブ380のAポートとを連通する回路である。
第二設定圧力ライン372は、設定圧力遮断バルブ380のPポートの圧力をバランスバルブ340に導く回路である。
例えば、第二設定圧力ライン372は、設定圧力遮断バルブ380のPポートとバランスバルブ340のダイアフラムアクチエータ341の第二室とを連通する回路である。
第三設定圧力ライン373は、設定圧力遮断バルブ380のPポートとバランスバルブ340のAポートとを連通する回路である。
例えば、第三設定圧力ライン373は、設定圧力遮断バルブ380のPポートとバランスバルブ340のAポートとを連通する。
【0039】
設定圧力遮断バルブ380は、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち、設定圧力ライン370に設けられバランスバルブのAポートとPポートとを接続し、設定圧力バルブとAポートとを接続し、AポートとPポートとの間またはBポートとPポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる切替弁である。
例えば、設定圧力遮断バルブ380は、切替弁381とサイレンサー382とで構成される。
切替弁381は、PポートとAポートとBポートとをもつ切替弁である。
PポートとAポートとが連通すると、設定圧力バルブ360の作った設定圧力がバランスバルブ340に導かれる。
PポートとBポートとが連通すると、第二設定圧力ライン372と第三設定圧力ライン373とが大気圧開放される。
サイレンサー382は、Bポートに連通する。
【0040】
内部圧力ライン390は、空気ばね200の内部圧力をバランスバルブ340に導く回路である。
例えば、内部圧力ライン390は、空気ばね200の内部圧力をダイアフラムアクチエータ341の第一室に導く。
例えば、内部圧力ライン390の一端部は主配管系330から枝分かれする。
【0041】
以下に、本発明の第一の実施形態にかかる空気ばね支持装置と空気ばね支持構造の作用を説明する。
図5は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の作用図その1である。図6は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の作用図その2である。図7は、本発明の第一の実施形態に係る空気ばね支持構造の作用図その3である。
【0042】
最初に、複数の空気ばね200が被支持体を支持し、空気ばねに圧力流体の漏れ等がない状態を説明する。
図5は、その様な状態を示している。
設定圧力遮断バルブ380のPポートとAポートとが連通している。
空気ばね200の内部圧力が設定圧力よりも大きい。
バランスバルブ340のPポートとBポートとが連通し、パイロットライン350が大気開放される。
マスターバルブ320のPポートとAポートとが連通し、自動切替弁311が空気ばね200に圧力空気を供給して、被支持体の高さを維持する。
【0043】
次に、複数の空気ばね200が被支持体を支持し、少なくとも1個の空気ばねに圧力流体の漏れが発生する状態を説明する。
図6は、1個の空気ばねのそのような状態を示す。
設定圧力遮断バルブ380のPポートとAポートとを連通している。
空気ばね200の内部圧力が設定圧力よりも小さい。
バランスバルブ340のPポートとAポートとが連通し、設定圧力がパイロットポートに作用する。
マスターバルブ320のPポートとAポートとが遮断され、自動切替弁311から空気ばね200に圧力空気を供給できなくなる。
したがって、圧力源の圧力流体を1個の空気ばねの圧力流体の漏れにより消耗しない。
【0044】
次の、複数の空気ばね200が被支持体を支持し、被支持体に上向きの加速度が生じ、いくつかの空気ばねの内部圧力が低下した状態を説明する。
図6は、いくつかの空気ばねのその様な状態を示す。
設定圧力遮断バルブ380のPポートとAポートとを連通している。
被支持体に上向きの加速度が生じ、空気ばね200の内部圧力が一時的に設定圧力よりも小さくなる。
バランスバルブ340のPポートとAポートとが連通し、設定圧力がパイロットポートに作用する。
マスターバルブ320のPポートとAポートとが遮断され、自動切替弁311から空気ばね200に圧力空気を供給できなくなる。
被支持体に上向きの加速度が生じなくなると、空気ばね200の内部圧力が設定圧力よりも大きくなる
バランスバルブ340のPポートとBポートとが連通し、パイロットライン350が大気開放される。
マスターバルブ320のPポートとAポートとが連通し、自動切替弁311が空気ばね200に圧力空気を供給して、被支持体の高さを維持する。
【0045】
次に、空気ばね支持装置の複数の空気ばね200に圧力流体を注入する状態を説明する。
図7は、複数の空気ばね200に圧力流体を注入する際の状態を示す。
図5は、複数の空気ばね200の圧力流体を注入し終わったときの状態を示す。
設定圧力遮断バルブ380のPポートとBポートを連通させると、第二設定圧力ライン372と第三設定圧力ライン373とが大気開放される。その結果、バランスバルブ340の状態の如何にかかわらず、マスターバルブ320のパイロットポートが大気開放され、PポートとAポートが連通する。
自動切替弁311が空気ばね200に圧力流体を注入する。
自動レベリング装置310が被支持体を所定の高さになる様にすると、設定圧力遮断バルブ380のPポートとAポートを連通する。
空気ばね200の内部圧力が設定圧力よりも大きいので、バランスバルブ340のPポートとBポートが連通し。マスターバルブ320のパイロットポートが大気開放される。
【0046】
以下に、本発明の第二の実施形態に係る空気ばね支持装置を、図を基に、説明する。
図8は、本発明の第二の実施形態に係る空気ばね支持装置の配管系統図である。
【0047】
空気ばね支持装置20は、被支持体10を支持する装置である。
空気ばね支持装置20は、基礎30の上に配され、被支持体10を支持する。
空気ばね支持装置20は、圧力源100と複数の空気ばね200と3つの給気配管系300と水平方向制振機器(図示せす)とで構成される。
圧力源100と複数の空気ばね200とは、第一の実施形態にかかる空気ばね支持装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0048】
複数の空気ばね200は、3つの群に分割される。
図8は、28個の空気ばね200が、図を見て上部左側の9個の空気ばね200と下部左側の12個の空気ばね200と右側の7個の空気ばね200に分割されるのを示す。
上部左側の9個の空気ばね200の群を第一空気ばね群200a、下部左側の12個の空気ばね200の群を第二空気ばね群200b、右側の7個の空気ばね200の群を第三空気ばね群200cと呼称する。
後述する3つの自動レベリング装置310a、310b、310cが、3個の空気ばね群200a、200b、200cに各々に対応して設けられる。3つの自動レベリング装置の各々の第一自動切替弁311a、第二自動切替弁311b、第三自動切替弁311cが、第一空気ばね群200a、第二空気ばね群200b、第三空気ばね群200cに各々に圧力流体を給排気する。
【0049】
3つの給気配管系300は、3個の空気ばね群200a、200b、200cに対応して各々に設けられ、対応する空気ばね群に属する複数の空気ばね200に圧力源100から圧力流体を供給できる配管系である。
上から見て被支持体10の重心の位置が3つの空気ばね群に含まれる複数の空気ばねの支持力の合力の各々の位置を頂点とする仮想の三角形の内側に位置する。
【0050】
1つの給気配管系が、1つの自動レベリング装置310と複数のマスターバルブ320と主配管系330と複数のバランスバルブ340と複数のパイロットライン350と1つの設定圧力バルブ360と1つの設定圧力ライン370と1つの設定圧力遮断バルブ380とで構成される。
1つの自動レベリング装置310が、対応する空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200に各々に圧力流体を供給しまたは排気する1つの自動切替弁311を持つ。
複数のマスターバルブ320が、対応する空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200に各々に設けられる。
主配管系330が、対応する空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200毎に1つの自動切替弁311と対応するマスターバルブ320のAポート及びPポートとを介して圧力源と複数の空気ばね200とを各々に連通する。
複数のバランスバルブ340が、対応する空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200に各々に対応して設けられる。
複数のパイロットライン350が、対応する空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200に各々に設けられる。
1つの設定圧力バルブ360が、1つの設定圧力を作る。
1つの設定圧力ライン370が、対応する空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200毎に1つの設定圧力バルブ360の作る1つの設定圧力を複数の空気ばね200に対応して設けられるバランスバルブ340のAポートに各々に導くことをできる、
1つの設定圧力遮断バルブ380が、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち1つの設定圧力ライン270に設けられ対応する空気ばね群に含まれる複数の空気ばね200に各々に設けられる複数のバランスバルブ340の各々のAポートと該Pポートとを接続し設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる。
【0051】
自動レベリング装置、マスターバルブ、主配管系、バランスバルブ、パイロットライン、設定圧力バルブ、設定圧力ライン、及び設定圧力遮断バルブの個々の構造とその作用は、第一の実施形態にかかる空気ばね支持装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0052】
上述のとおり、本発明の実施実施形態に係る空気ばね支持構造と空気ばね支持装置を用いれば、以下の効果を有する。
設定圧力が静的な状態で被支持体を支持する空気ばね200の内部圧力より所定の圧力だけ低い圧力であって、設定圧力バルブ360が作った設定圧力をバランスバルブ340のAポートへ導びくと、空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より高いときにマスターバルブ320が圧力源の圧力流体を空気ばね200に流し、空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より低いときにバランスバルブ340が設定圧力をマスターバルブ320のパイロットポートに導びいてマスターバルブ320が圧力流体の空気ばね200への流れを遮断する様にしたので、なんらの理由により空気ばね200の内部圧力が下がると空気ばね200への圧力流体の供給を停止できる。
例えば、空気ばね200に漏れが発生したときに、空気ばね200への圧力流体の供給を停止できる。
また、設定圧力ライン370に設けられた設定圧力遮断バルブ380がバランスバルブ340のAポートを大気開放された設定圧力遮断バルブ380のBポートに連通すると、マスターバルブ320のパイロットポートが大気圧開放されるので、マスターバルブ320が圧力源の圧力流体を空気ばね200に流す様になるので、空気ばね200の内部圧力の如何にかかわらず、圧力流体を空気ばね200に供給できる。
例えば、空状態にある空気ばね200に圧力流体を供給できる。
被支持体を複数の空気ばね200で支持し、複数の空気ばね200を3つの空気ばね群に分割し、3つの空気ばね群毎に複数の空気ばね200に圧力流体を供給し、上から見て3つの空気ばね群に属する複数の空気ばね200が被支持体の重心を囲う様に支持し、3つの空気ばね群の毎に空気ばね200の支持する被支持体の高さを一定に維持する様に複数の空気ばね200に圧力流体を供給し、3つの空気ばね群毎に、設定圧力バルブが作った設定圧力をバランスバルブ340のAポートへ導びくと、空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より高いときにマスターバルブ320が圧力源の圧力流体を空気ばね200に流し、空気ばね200の内部圧力がAポートに作用する圧力より低いときにバランスバルブ340が設定圧力をマスターバブル320のパイロットポートに導びいてマスターバルブ320が圧力流体の空気ばねへの流れを遮断する様にしたので、
3つの空気ばね群に分割された複数の空気ばね200が被支持体を支持し、被支持体の重心を囲む三角形の頂点での高さを調整する様に3つの空気ばね群に属する複数の空気ばねに圧力流体を各々に供給し、複数の空気ばね200が被支持体を支持する際に、なんらの理由により空気ばね200の内部圧力が下がると空気ばね200への圧力流体の供給を停止でき、流体圧力の漏れを抑制でき、被支持体のレベルを調整できる。
また、設定圧力ライン370に設けられた設定圧力遮断バルブ380がバランスバルブ340のAポートを大気開放された設定圧力遮断バルブ380のBポートに連通すると、マスターバルブ320のパイロットポートが大気圧開放され、マスターバルブ320が圧力源の圧力流体を空気ばねに流す様になるので、空気ばね200の内部圧力の如何にかかわらず、圧力流体を空気ばね200に供給でき、例えば、圧力流体が空気ばね200から抜けた状態から空気ばね支持装置を立ち上げることをできる。
したがって、複数の空気ばね200のうちのいくつかの空気ばね200から圧力流体が漏れる事態が生じても、いくつかの空気ばねへの圧力流体の供給を停止して、被支持体の支持を維持できる。
また、3つの空気ばね群毎に1つの自動レベリング装置310と複数のマスターバルブ320と主配管系330と複数のバランスバルブ340と複数のパイロットライン350と1つの設定圧力バルブ360と1つの設定圧力ライン370とで構成されるを1つの給気配管系300を各々に設け、1つの設定圧力バルブに360より作られた設定圧力を複数の空気バネ200に対応して設置されたバランスバルブ340に各々に導き、設定圧力を複数のパイロットライン350を介して複数のマスターバルブ320に各々に導く様にしたので、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネ200に同一の設定圧力を供給して、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネ200の内圧が何らかの理由で下がったときの挙動を同一にできる。
また、3つの空気ばね群毎に1つの自動レベリング装置310と複数のマスターバルブ320と主配管系330と複数のバランスバルブ340と複数のパイロットライン350と1つの設定圧力バルブ360と1つの設定圧力ライン370と複数の設定圧力遮断バルブ380とで構成されるを1つの給気配管系を各々に設け、1つの設定圧力バルブ360により作られた設定圧力を複数の空気バネ200に対応して設置されたバランスバルブ340に1つの設定圧力ライン370を介して各々に導き、1つの設定圧力遮断バルブ380が1つの設定圧力ライン370を遮断する様にしたので、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネ200に同一の設定圧力を供給して、1つの空気ばね群に含まれる複数の空気バネ200の内圧が何らかの理由で下がったときの挙動を同一にできる。
また、地震時には、電源の遮断が同時に発生しても、被支持体の支持を維持できる。
また、被支持体に上向きの加速度が生じても、依然として被支持体の支持を維持できる。
【0053】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
また、圧力作用手段が直動ピストン、空気ばねであるとして説明したがこれに限定されず、例えば、回転式のものであるとしてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0054】
【特許文献1】公開実用昭和50−111596号
【特許文献2】公開実用昭和50−147083号
【特許文献3】公開実用昭和53− 90756号
【特許文献4】公開実用昭和54−148782号
【特許文献5】公開実用昭和57− 87844号
【符号の説明】
【0055】
10 被支持体
20 空気ばね支持装置
30 基礎
100 圧力源
110 圧力発生装置
120 圧力ライン
130 圧力検知回路
200 空気ばね
210 空気ばね本体
220 補助タンク
200a 第一空気ばね群
200b 第二空気ばね群
200c 第三空気ばね群
300 給気配管系
300a 第一給気配管系
300b 第二給気配管系
300c 第三給気配管系
310 自動レベリング装置
311 自動切替弁
311a 第一自動切替弁
311b 第二自動切替弁
311c 第三自動切替弁
320 マスターバルブ
330 主配管系
331 第一主配管系
332 第二主配管系
333 第三主配管系
340 バランスバルブ
341 ダイアフラムアクチエータ
342 切替弁
343 サイレンサー
350 パイロットライン
360 設定圧力バルブ
361 圧力調整弁
362 圧力計
370 設定圧力ライン
370a 第一群設定圧力ライン
370b 第二群設定圧力ライン
370c 第三群設定圧力ライン
371 第一設定圧力ライン
372 第二設定圧力ライン
373 第三設定圧力ライン
380 設定圧力遮断バルブ
381 切替弁
382 サイレンサー
390 内部圧力ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被支持体を支持する空気ばね支持構造であって、
圧力流体を供給する圧力源と、
前記圧力流体を流入/流出されて被支持体を支持する空気ばねと、
PポートとAポートとパイロットポートとを持ち該Pポートと該Aポートとを連通状態に維持しようとし該パイロットポートに圧力が作用すると該Pポートと該Aポートとを遮断状態にする切替弁であるマスターバルブと、
前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートを介して前記圧力源と前記空気ばねとを連通する配管系である主配管系と、
PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より高いときに該Pポートと該Bポートとを連通状態にし前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より低いときに該Pポートと該Aポートとを連通状態にするバランスバルブと、
前記バランスバルブの前記Pポートと前記マスターバルブの前記パイロットポートとを連通するパイロットラインと、
設定圧力を作る設定圧力バルブと、
前記設定圧力バルブの作る前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートに導くことをできる設定圧力ラインと、
を備えることを特徴とする空気ばね支持構造。
【請求項2】
PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記設定圧力ラインに設けられ前記バランスバルブの前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる切替弁である設定圧力遮断バルブと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気ばね支持構造。
【請求項3】
基礎をベースとして被支持体を支持する空気ばね支持装置であって、
圧力流体を供給する圧力源と、
被支持体と基礎との間に配置され被支持体を支持し3つの空気ばね群に分割される複数の空気ばねと、
3つの前記空気ばね群に対応して各々に設けられ対応する前記空気ばね群に属する複数の空気ばねに前記圧力源から圧力流体を供給できる3つの給気配管系と、
を備え、
上から見て被支持体の重心の位置が3つの前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねの支持力の合力の各々の位置を頂点とする仮想の三角形の内側に位置し、
前記給気配管系が、対応する前記空気ばね群に含まれる前記空気ばねの支持する箇所を代表する被支持体の1箇所の高さを所定高さに維持する様に前記圧力源から前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに圧力流体を供給しまたは排気する自動切替弁を持つ自動レベリング装置と、PポートとAポートとパイロットポートとを持ち該Pポートと該Aポートとを連通状態に維持しようとし該パイロットポートに圧力が作用すると該Pポートと該Aポートとを遮断状態にする切替弁であるマスターバルブと、前記自動切替弁と前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートとを介して前記圧力源と前記空気ばねとを連通する配管系である主配管系と、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より高いときに該Pポートと該Bポートとを連通状態にし前記空気ばねの内部圧力が該Aポートに作用する圧力より低いときに該Pポートと該Aポートとを連通状態にするバランスバルブと、前記バランスバルブの前記Pポートと前記マスターバルブの前記パイロットポートとを連通するパイロットラインと、設定圧力を作る設定圧力バルブと、前記設定圧力バルブの作る前記設定圧力を前記バランスバルブの前記Aポートに導くことをできる設定圧力ラインと、を有する、
ことを特徴とする空気ばね支持装置。
【請求項4】
前記給気配管系が、PポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち前記設定圧力ラインに設けられ前記バランスバルブの前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる切替弁である設定圧力遮断バルブと、を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の空気ばね支持装置。
【請求項5】
1つの前記給気配管系が1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと前記主配管系と複数の前記バランスバルブと複数の前記パイロットラインと1つの前記設定圧力バルブと1つの前記設定圧力ラインとを有し、
1つの前記自動レベリング装置が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に圧力流体を供給しまたは排気する1つの自動切替弁を持ち、
複数の前記マスターバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられ、
主配管系が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記自動切替弁と対応する前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートとを介して前記圧力源と複数の前記空気ばねとを各々に連通し、
複数の前記バランスバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に対応して設けられ、
複数のパイロットラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられ、
1つの設定圧力バルブが1つの設定圧力を作り、
1つの設定圧力ラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記設定圧力バルブの作る1つの前記設定圧力を複数の前記空気ばねに対応して設けられる前記バランスバルブの前記Aポートに各々に導くことをできる、
ことを特徴とする請求項4に記載の空気ばね支持装置。
【請求項6】
1つの前記給気配管系が1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと前記主配管系と複数の前記バランスバルブと複数のパイロットラインと1つの前記設定圧力バルブと1つの前記設定圧力ラインと1つの前記設定圧力遮断バルブとを有し、
1つの前記設定圧力遮断バルブがPポートとAポートと大気開放されるBポートとを持ち1つの前記設定圧力ラインに設けられ対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられる複数の前記バランスバルブの各々の前記Aポートと該Pポートとを接続し前記設定圧力バルブと該Aポートとを接続し該Aポートと該Pポートとの間または該Bポートと該Pポートとの間のどちらか一方を選択的に連通できる、
ことを特徴とする請求項5に記載の空気ばね支持装置。
【請求項7】
1つの前記給気配管系が1つの前記自動レベリング装置と複数の前記マスターバルブと主配管系と複数の前記バランスバルブと複数のパイロットラインと1つの設定圧力バルブと1つの設定圧力ラインとを有し、
1つの前記自動レベリング装置が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に圧力流体を供給しまたは排気する1つの自動切替弁を持ち、
複数の前記マスターバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられ、
主配管系が対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記自動切替弁と対応する前記マスターバルブの前記Aポート及び前記Pポートとを介して前記圧力源と複数の前記空気ばねとを各々に連通し、
複数の前記バランスバルブが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に対応して設けられ、
複数のパイロットラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばねに各々に設けられ、
1つの設定圧力バルブが1つの設定圧力を作り、
1つの設定圧力ラインが対応する前記空気ばね群に含まれる複数の前記空気ばね毎に1つの前記設定圧力バルブの作る1つの前記設定圧力を複数の前記空気ばねに対応して設けられる前記バランスバルブの前記Aポートに各々に導くことをできる、
ことを特徴とする請求項3に記載の空気ばね支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−72841(P2012−72841A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218312(P2010−218312)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(391039494)株式会社エーエス (18)
【Fターム(参考)】