説明

空気調和機

【課題】高価な振動検出装置を全ての製品に搭載することなく、製造におけるばらつきによる共振周波数のずれを考慮せずとも、共振による配管の振動に伴う騒音の増大や、冷媒配管の疲労破壊を最適に回避すること。
【解決手段】インバータ駆動制御装置に書替え可能なデータ記憶手段と、振動検出手段からの電気信号入力部と圧縮機の実際の運転周波数検出手段を備えたもので、製品組立後の、一時的な試運転時にのみ、振動検出手段を接続し、圧縮機運転を実際に使用される最小周波数から最大周波数にわたり運転し、各々の運転周波数における最大負荷条件を熱交換器の温度から、推定することで実現し、その時に振動検出手段からの信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の通常の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインバータを用いて圧縮機の回転数を可変速とした空気調和機に係わり、特に冷媒配管の共振現象を回避するための、圧縮機の回転数制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の空気調和機は圧縮機モータの電源周波数をインバータにより幅広く制御するために、圧縮機において発生する振動と、圧縮機に連接される冷媒配管系の固有振動数とが共振する場合があり、共振した状態で圧縮機の運転を継続すると、共振による配管の振動に伴う騒音の増大や、冷媒配管の疲労破壊を起こす恐れがあり、従来、予め共振が予測される運転周波数をシミュレーションや実験により求め、その運転周波数をスキップさせる、あるいは特許文献1に示されるように、圧縮機のケース或いは冷媒配管等に振動検出装置を備え、この振動検出装置が検出した振動値が予め設定した異常振動値を超えた場合に前記圧縮機の運転周波数を上昇または下降させる手段により、冷媒配管系の共振現象を回避する方法が提案されている。
【0003】
図2は、特許文献1に記載された従来の空気調和機の構成を示すものである。
図2に示すように、電源1より、整流回路2を介して、インバータ3に直流電力が供給される。インバータ3は6個のトランジスタと6個のダイオードがブリッジ結線され、正極側に配備されたトランジスタをチョッパ制御することによって、圧縮機モータ4の回転数を制御する構成となっている。インバータ3は室外制御装置5の制御下に配され、室外制御装置5は内蔵された制御プログラムと、制御用データによりインバータ3を通じて圧縮機モータ4を運転させる。室外制御装置5には振動検出装置6が電気的に接続されると共に、振動検出装置6は圧縮機のケースまたは接続配管に装着される。室外制御装置5が圧縮機をある周波数で運転した時、振動検出装置6によって検出された振動値が、予め設定された異常振動値を超えて所定時間以上継続した時、室外制御装置5は、その運転周波数での圧縮機の運転を継続させず、圧縮機の運転周波数を上昇または降下させることにより、圧縮機と接続配管の共振周波数での圧縮機の運転を回避する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭60−125790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成は、高価な振動検出装置を全ての製品に搭載しなければならず、一般には普及していない。また、予め共振が予測される運転周波数をシミュレーションや実験により求め、その運転周波数をスキップさせる方法では、配管製造における成形ばらつきや、組立時のばらつきによる共振周波数のずれを考慮する必要があり、回避すべき運転周波数範囲を必要以上に大きく確保する必要があり、快適性を犠牲にせざるを得ない面があった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高価な部品を全ての製品に使用することなく、共振による配管の振動に伴う騒音の増大や、冷媒配管の疲労破壊を回避することを目的とする。
【0007】
また本発明は、回避すべき運転周波数を製品ごとに必要最小限に留め、快適性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、インバータ駆動制御装置に書替え可能なデータ記憶手段と、振動検出手段からの電気信号入力部と圧縮機の実際の運転周波数検出手段を備えたもので、圧縮機運転を運転させ、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0009】
これによって、圧縮機の運転において、配管と共振する周波数での運転を回避し、共振による配管の振動に伴う騒音の増大や、冷媒配管の疲労破壊を防ぐことができる。
【0010】
また本発明の空気調和機は、空気調和機ユニット組立完成時に一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0011】
これによって、振動検出手段として用いられる高価な部品を全ての製品に使用することなく、また配管製造における成形ばらつきや、組立時のばらつきを考慮して、回避すべき運転周波数範囲を必要以上に大きく確保する必要がなくなり、快適性を向上させることができる。
【0012】
また本発明の空気調和機は、空気調和機ユニットを家屋等に設置後一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0013】
これによって、振動検出手段として用いられる高価な部品を全ての製品に使用することなく、また配管製造における成形ばらつきや、組立時のばらつきを考慮して、回避すべき運転周波数範囲を必要以上に大きく確保する必要がなくなり、快適性を向上させることができる。
【0014】
また本発明の空気調和機は、試運転モードにおいて最大負荷状態を作り出しながら圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0015】
これによって、試運転時の運転環境にかかわらず、圧縮機の振動が最大となる最大負荷状態で、回避すべき運転周波数を設定できるので、実用上必要とされる回避すべき運転周波数を漏れなく設定できる。
【0016】
また本発明の空気調和機は、振動検出手段として加速度センサを用いたものである。
【0017】
これによって、振動状態を電気信号に変換し、上記動作を実現することができる。
また本発明の空気調和機は、振動検出手段として歪ゲージと動歪計を用いたものである。
【0018】
これによって、振動状態を電気信号に変換し、かつ配管の伸縮のみを検出できるため、送風機等の振動要素を排除し、精度良く、回避すべき運転周波数を漏れなく設定できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の空気調和機は、インバータ駆動制御装置に書替え可能なデータ記憶手段と、振動検出手段からの電気信号入力部と圧縮機の実際の運転周波数検出手段を備えたもので、圧縮機運転を運転させ、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避することで、圧縮機の運転において、配管と共振する周波数での運転を回避し、共振による配管の振動に伴う騒音の増大や、冷媒配管の疲労破壊を防ぎ、信頼性の高い空気調和機を提供できる。
【0020】
また本発明の空気調和機は、空気調和機ユニット組立完成時に一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避することで、振動検出手段として用いられる高価な部品を全ての製品に使用することを必要とせず、安価な空気調和機を提供でき、また配管製造における成形ばらつきや、組立時のばらつきを考慮して、回避すべき運転周波数範囲を必要以上に大きく確保する必要がなくなり、快適性の高い空気調和を行うことができる。
【0021】
また本発明の空気調和機は、空気調和機ユニットを家屋等に設置後一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避することで、振動検出手段として用いられる高価な部品を全ての製品に使用することを必要とせず、安価な空気調和機を提供でき、また配管製造における成形ばらつきや、組立時のばらつきを考慮して、回避すべき運転周波数範囲を必要以上に大きく確保する必要がなくなり、快適性の高い空気調和を行うことができる。
【0022】
また本発明の空気調和機は、試運転モードにおいて最大負荷状態を作り出しながら圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避することで、試運転時の運転環境にかかわらず、圧縮機の振動が最大となる最大負荷状態で、回避すべき運転周波数を設定できるので、実用上必要とされる回避すべき運転周波数を漏れなく設定できるので、快適性を向上させつつ、信頼性の高い空気調和機を提供できる。
【0023】
また本発明の空気調和機は、振動検出手段として加速度センサを用いることで、振動状態を電気信号に変換し、上記動作を実現し、安価で快適性の高い、かつ信頼性の高い空気調和機を提供できる。
【0024】
また本発明の空気調和機は、振動検出手段として歪ゲージと動歪計を用いることで、振動状態を電気信号に変換し、かつ配管の伸縮のみを検出でき、送風機等の振動要素を排除し、精度良く回避すべき運転周波数を漏れなく設定できるので、安価で快適性の高い、か
つ信頼性の高い空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態1における空気調和機の制御回路図
【図2】従来の空気調和機の制御回路図
【発明を実施するための形態】
【0026】
第1の発明は、インバータ駆動制御装置に書替え可能なデータ記憶手段と、振動検出手段からの電気信号入力部と圧縮機の実際の運転周波数検出手段を備えたもので、圧縮機運転を運転させ、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0027】
第2の発明は、空気調和機ユニット組立完成時に一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0028】
第3の発明は、空気調和機ユニットを家屋等に設置後一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0029】
第4の発明は、試運転モードにおいて最大負荷状態を作り出しながら圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避するものである。
【0030】
第5の発明は、振動検出手段として加速度センサを用いたものである。
【0031】
第6の発明は、振動検出手段として歪ゲージと動歪計を用いたものである。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0033】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における空気調和機の制御回路を示すシステム図である。
【0034】
電源1は整流回路2直流電源化され、インバータ3に直流電力を供給している。インバータ3は6個のトランジスタと6個のダイオードがブリッジ結線され、正極側に配備されたトランジスタをチョッパ制御することによって、圧縮機モータ4の回転数を制御する構成となっている。インバータ3はマイコン7の制御下に配され、マイコン7は室外制御装置51上に配された定電圧回路8から駆動用の電源を供給されている。マイコン7内部または外部に制御プログラムを書込んだROM(リードオンリーメモリ)9、および圧縮機
の実際の運転周波数検出手段を備えており、マイコン7の外部には電気消去書込み可能な不揮発性メモリ10に空気調和機の制御用データが書込まれている。
【0035】
室外制御装置51のマイコン7は、ROM9に書込まれた制御プログラムと、不揮発性メモリ10に書込まれた制御用データの内容を参照しながらインバータ3を通じて圧縮機モータ4を運転させる。
【0036】
同じく室外制御装置51には、振動検出装置61を接続する電気信号入力部11を備えている。
【0037】
振動検出装置61は加速度センサ、または歪ゲージと動歪計を用いている。
【0038】
実使用に先立ち、空気調和機ユニット組立完成時、あるいは空気調和機ユニットを家屋等に設置後、一時的に振動検出装置61を圧縮機ケースまたは接続配管に取付け、信号出力線12を室外制御装置51の電気信号入力部11に接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出装置61からの電気信号が、予め設定ROM9または不揮発性メモリ10に記憶していた基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を不揮発性メモリ10に運転禁止周波数として記憶させる。この試運転モードにおける運転禁止周波数データの補正を終えた後、振動検出装置61は取り外され、他のユニットの補正に繰返し供される。それ以降の実使用において、マイコン7は圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した周波数での運転指令をインバータ3に発令することを回避する。
【0039】
また、室外制御装置51には室外熱交換器の温度を検出するサーミスタからなる配管温度センサ13と、室外ファンモータ14がファンモータ駆動回路15を介し接続されており、前記試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転するとき、予めマイコン7のROM9または、不揮発性メモリ10に記憶された、各周波数での最大負荷に相当する熱交換器温度に合う様、マイコン7は室外ファンモータ14の回転数を変化させ、各周波数での最大負荷を圧縮機に与える。これにより、試運転時の運転環境に関わらず、実使用において予想される、或いは運転保証の範囲で最大となる圧縮機、または配管の振動状態を実現し、振動による騒音の増大や、配管の疲労破壊を回避する。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、安価に、かつ製造におけるばらつきを考慮せずとも、回避すべき運転周波数範囲を正確に設定することができるので、圧縮機を用いた冷凍サイクルを使用した機器、即ちヒートポンプ式給湯器や、除湿機、冷蔵庫等の機器の用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0041】
3 インバータ
5 室外制御装置
6 振動検出装置
7 マイコン
13 配管温度センサ
51 室外制御装置
61 振動検出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機モータの回転数を変えて能力制御を行うインバータ駆動空気調和機で、インバータ駆動制御装置に書替え可能なデータ記憶手段と、振動検出手段からの電気信号入力部と圧縮機の実際の運転周波数検出手段を備えたもので、圧縮機運転を運転させ、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避する空気調和機。
【請求項2】
空気調和機ユニット組立完成時に一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避する請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
空気調和機ユニットを家屋等に設置後一時的に振動検出手段を接続し、試運転モードにおいて圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避する請求項1に記載の空気調和機。
【請求項4】
試運転モードにおいて最大負荷状態を作り出しながら圧縮機を実運転で使用される最小周波数と最大周波数の範囲で変化させ運転し、振動検出手段からの電気信号が、予め設定した基準値を超えたとき、その時点の圧縮機の運転周波数を書替え可能なデータ記憶手段に運転禁止周波数として記憶させ、以降の圧縮機運転時に、運転禁止周波数として記憶した運転周波数での連続運転を回避する請求項1または請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
【請求項5】
振動検出手段として加速度センサを用いた請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載の空気調和機。
【請求項6】
振動検出手段として歪ゲージと動歪計を用いた請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載の空気調和機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2012−110070(P2012−110070A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−254689(P2010−254689)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】