説明

空気軸受、及び産業機械

【課題】軸受本体を大型化する場合や、矩形板状以外の様々な形状の軸受本体を用いる場合であっても軸受本体を容易に加工することができる空気軸受の提供。
【解決手段】空気軸受2は、軸受本体3を備え、軸受本体3は、軸受面41を有する矩形板状に形成される板状部材4と、軸受面41の裏面42に取り付けられる矩形板状の蓋部材5とを備える。軸受面41には、空気を排気するための複数の排気孔が軸受面41の四辺に沿って形成される。軸受面41の裏面42には、溝部421が裏面42の四辺に沿って形成される。各排気孔は、溝部421に連通し、蓋部材5にて溝部421を覆うことで排気用流路を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気軸受、及び空気軸受を備える産業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気を排気するための排気孔が形成される軸受面、及び排気孔に連通する排気用流路を有する軸受本体を備え、排気用流路を介して排気孔から空気を排気することで軸受本体を対象物に対して非接触で軸受面に沿って運動させる静圧型の空気軸受と、この空気軸受を備える測定機や、工作機械などの産業機械とが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の三次元測定機(産業機械)は、空気軸受を備え、空気軸受は、空気噴出孔(排気孔)が形成される軸受面、及び連結空間(排気用流路)を有するエアーパッド(軸受本体)を備えている。そして、空気軸受は、空気噴出孔から圧縮空気を噴出することでエアーパッドを軸受面に沿って三次元測定機の案内部材(対象物)に対して非接触で運動させている。
以下、従来の空気軸受の構成について、図面を参照して説明する。
【0003】
図4は、従来の空気軸受10における矩形板状の軸受本体100を示す模式図である。なお、図4(A)は、軸受本体100の平面図であり、図4(B)は、軸受本体100のAA断面図であり、図4(C)は、軸受本体100のBB断面図である。
空気軸受10は、図4(A)〜(C)に示すように、軸受面110を有する矩形板状に形成される軸受本体100を備えている。なお、図4(A)は、軸受本体100を軸受面110の裏面120側から見た平面図である。
軸受面110には、空気を排気するための複数の排気孔111が軸受面110の四辺に沿って形成されているとともに、断面矩形状の凹部112が中央位置に形成されている。凹部112には、空気を吸気するための吸気孔113が形成されている。
【0004】
軸受本体100は、各排気孔111に連通するように軸受面110の四辺に沿って形成される排気用流路130と、吸気孔113に連通する吸気用流路140とを内部に有し、排気用流路130には、排気用ポート131が取り付けられ、吸気用流路140には、吸気用ポート141が取り付けられている。
なお、排気用ポート131には、正圧を発生させる正圧発生装置(図示略)が接続され、排気用流路130を介して各排気孔111から空気が排気される。また、吸気用ポート141には、負圧を発生させる負圧発生装置(図示略)が接続され、吸気用流路140を介して吸気孔113から空気が吸気される。
したがって、軸受本体100は、対象物に対して非接触で軸受面110に沿って運動させることができるとともに、対象物に対して吸着することができる。
【0005】
そして、このような軸受本体100では、各排気孔111は、図4(B)に示すように、裏面120から軸受面110に向かって所定の深さまでドリルにて穴114を形成し、穴114を形成したドリルより細いドリルにて軸受面110まで穴114を貫通させた後、穴114に裏面120側から円柱状の栓115を挿入して穴114の裏面120側を閉塞させることで形成されている。
また、排気用流路130は、軸受面110の各辺に沿ってドリルにて軸受本体100を貫通させることで穴132を形成した後、穴132の両端に円柱状の栓133を挿入して穴132を閉塞させることで形成されている。
なお、凹部112、吸気孔113、及び吸気用流路140の加工についての説明は省略する。
【0006】
図5は、従来の空気軸受20における円盤状の軸受本体200を示す模式図である。なお、図5(A)は、軸受本体200の平面図であり、図5(B)は、軸受本体200のAA断面図である。
空気軸受20は、図5(A),(B)に示すように、軸受面210を有する円盤状に形成される軸受本体200を備えている。なお、図5(A)は、軸受本体200を軸受面210の裏面220側から見た平面図である。
軸受面210には、空気を排気するための複数の排気孔211が周面に沿って形成されている。
なお、各排気孔211は、図5(B)に示すように、裏面220から軸受面210に向かってドリルにて穴212を形成し、穴212を形成したドリルより細いドリルにて軸受面210まで穴212を貫通させた後、穴212に裏面120側から円柱状の栓213を挿入して穴212の裏面220側を閉塞させることで形成されている。
【0007】
軸受本体200は、各排気孔211に連通するように周面から中心に向かってドリルにて所定の深さに形成される穴からなる複数の排気用流路230を有し、各排気用流路230には、それぞれ排気用ポート231が取り付けられている。なお、各排気用ポート231は、数珠繋ぎに接続されている。また、図5(A)中右端の排気用ポート231には、正圧を発生させる正圧発生装置(図示略)が接続され、各排気用流路230を介して各排気孔211から空気が排気される。
したがって、軸受本体200は、対象物に対して非接触で軸受面210に沿って運動させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭59−26007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前述した空気軸受10では、排気用流路130は、軸受面110の各辺に沿ってドリルにて軸受本体100を貫通させることで形成されているので、軸受本体を大型化する場合には、長いドリルにて軸受本体を貫通させるか、ドリルにて両側から穴を形成し、これらの穴を連結させることで軸受本体を貫通させる必要がある。したがって、軸受本体を大型化する場合には、軸受本体の加工が困難になるという問題がある。
【0010】
また、ドリルにて排気用流路を形成すると、排気用流路は直線状に形成されることになるので、矩形板状以外の様々な形状の軸受本体を用いる場合には、前述した空気軸受20における円盤状の軸受本体200のように、複数の排気用流路を形成する必要がある。したがって、様々な形状の軸受本体を用いる場合には、軸受本体の加工に手間がかかるという問題がある。
さらに、各排気孔111は、ドリルにて穴114を形成した後、穴114に裏面120側から円柱状の栓115を挿入して穴114の裏面120側を閉塞させることで形成されているので、軸受本体の加工に手間がかかるという問題がある。
【0011】
本発明の目的は、軸受本体を大型化する場合や、矩形板状以外の様々な形状の軸受本体を用いる場合であっても軸受本体を容易に加工することができる空気軸受、及びこの空気軸受を備える産業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の空気軸受は、空気を排気するための排気孔が形成される軸受面、及び前記排気孔に連通する排気用流路を有する軸受本体を備え、前記排気用流路を介して前記排気孔から空気を排気することで前記軸受本体を前記軸受面に沿って対象物に対して非接触で運動させる空気軸受であって、前記軸受本体は、前記軸受面を有する板状に形成されるとともに、前記排気孔に連通する溝部が前記軸受面の裏面に形成される板状部材と、前記軸受面の裏面に取り付けられ、前記溝部を覆うことで前記排気用流路を構成する蓋部材とを備えることを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、排気用流路は、板状部材における軸受面の裏面に形成される溝部と、溝部を覆う蓋部材とで構成される。したがって、従来の軸受本体と比較して、板状部材の板厚方向に対して直交する方向からドリルで加工する範囲を大幅に削減することができるので、軸受本体を大型化する場合であっても軸受本体を容易に加工することができる。また、矩形板状以外の様々な形状の軸受本体を用いる場合であっても軸受本体を容易に加工することができる。
また、排気孔は、溝部に連通しているので、排気孔の裏面側を栓などで閉塞させる必要がなく、軸受本体を容易に加工することができる。
【0014】
本発明では、前記軸受本体は、前記板状部材、及び前記蓋部材の間に設けられるシール部材を備えることが好ましい。
このような構成によれば、板状部材、及び蓋部材の間には、シール部材が設けられるので、板状部材、及び蓋部材のみで排気用流路を構成する場合と比較して排気用流路の密閉性を向上させることができる。
【0015】
本発明では、前記軸受面には、凹部が形成されるとともに、前記凹部には、空気を吸気するための吸気孔が形成され、前記軸受本体は、前記吸気孔に連通する吸気用流路を有し、前記吸気用流路を介して前記吸気孔から空気が吸気されることで前記対象物に対して吸着することが好ましい。
このような構成によれば、排気用流路は、板状部材における軸受面の裏面に形成される溝部と、溝部を覆う蓋部材とで構成されるので、軸受本体の内部に排気用流路を形成する場合と比較して吸気用流路の経路を容易に確保することができる。
【0016】
本発明では、前記軸受本体は、軸方向に沿って孔が形成されたブシュを備え、前記排気孔は、前記軸受面に前記ブシュが取り付けられることで構成されることが好ましい。
このような構成によれば、排気孔は、軸方向に沿って孔が形成されたブシュが軸受面に取り付けられることで構成されるので、ブシュの孔が欠損した場合や、ごみ等が付着することでブシュの孔が閉塞した場合であってもブシュを交換することで軸受本体を容易に修理することができる。
【0017】
本発明の産業機械は、前述した空気軸受を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、産業機械は、前述した空気軸受と同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態に係る三次元測定機に用いられる空気軸受の軸受本体を示す模式図。
【図2】前記実施形態におけるブシュの近傍を拡大した模式図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る軸受本体を示す図。
【図4】従来の空気軸受における矩形板状の軸受本体を示す模式図。
【図5】従来の空気軸受における円盤状の軸受本体を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る三次元測定機1に用いられる空気軸受2の軸受本体3を示す模式図である。なお、図1(A)は、軸受本体3の平面図であり、図1(B)は、軸受本体3のAA断面図であり、図1(C)は、軸受本体3のBB断面図である。
産業機械としての三次元測定機1は、被測定物(図示略)を測定するための測定子(図示略)と、測定子を移動させる移動機構(図示略)とを備え、測定子を被測定物の表面に倣って移動させることによって被測定物の形状を測定するものである。三次元測定機1の移動機構には、図1に示すように、摩擦による損失を低減させるための空気軸受2が用いられている。なお、三次元測定機1は、空気軸受2の構成を除き、特許文献1に記載の三次元測定機と同様の構成とされている。以下、空気軸受2の構成について詳細に説明する。
【0020】
空気軸受2は、軸受本体3を備え、軸受本体3は、図1(A)〜(C)に示すように、軸受面41を有する矩形板状に形成される板状部材4と、軸受面41の裏面42に取り付けられる矩形板状の蓋部材5と、板状部材4、及び蓋部材5の間に設けられるシール部材6とを備える。なお、図1(A)は、軸受本体3を蓋部材5側から見た平面図である。
軸受面41には、複数のブシュ411が軸受面41の四辺に沿って取り付けられるとともに、断面矩形状の凹部412が中央位置に形成される。凹部412には、空気を吸気するための吸気孔413が形成される。
また、軸受面41の裏面42には、溝部421が裏面42の四辺に沿って形成される。
【0021】
図2は、ブシュ411の近傍を拡大した模式図である。
各ブシュ411は、図1(B)、及び図2に示すように、溝部421から軸受面41に向かって所定の深さまでドリルにて穴414を形成し、穴414を形成したドリルより細いドリルにて軸受面41まで穴414を貫通させることで形成される穴415に取り付けられている。
また、各ブシュ411には、図2に示すように、孔411Aが軸方向に沿って形成されている。すなわち、本実施形態では、空気を排気するための排気孔は、穴414と、孔411Aとで構成され、各排気孔は、軸受面41に形成されるとともに、溝部421と連通している。
【0022】
板状部材4は、各穴414のうち、図1(A)中右端中央の穴414に連通する穴43と、吸気孔413に連通する吸気用流路44とを有し、穴43には、排気用ポート431が取り付けられ、吸気用流路44には、吸気用ポート441が取り付けられている。
なお、排気用ポート431には、正圧を発生させる正圧発生装置(図示略)が接続され、穴43、及び溝部421を介して各孔411Aから空気が排気される。すなわち、本実施形態では、蓋部材5、及びシール部材6にて溝部421を覆うことで排気用流路を構成している。また、吸気用ポート441には、負圧を発生させる負圧発生装置(図示略)が接続され、吸気用流路44を介して吸気孔413から空気が吸気される。
したがって、軸受本体3は、対象物に対して非接触で軸受面41に沿って運動させることができるとともに、対象物に対して吸着することができる。
【0023】
このような本実施形態によれば以下の効果がある。
(1)排気用流路は、板状部材4における軸受面41の裏面42に形成される溝部421と、溝部421を覆う蓋部材5とで構成される。したがって、従来の軸受本体と比較して、板状部材4の板厚方向に対して直交する方向からドリルで加工する範囲を大幅に削減することができるので、軸受本体3を大型化する場合であっても軸受本体3を容易に加工することができる。
(2)排気孔は、溝部421に連通しているので、排気孔の裏面42側を栓などで閉塞させる必要がなく、軸受本体3を容易に加工することができる。
(3)板状部材4、及び蓋部材5の間には、シール部材6が設けられるので、板状部材4、及び蓋部材5のみで排気用流路を構成する場合と比較して排気用流路の密閉性を向上させることができる。
【0024】
(4)排気用流路は、板状部材4における軸受面41の裏面42に形成される溝部421と、溝部421を覆う蓋部材5とで構成されるので、軸受本体3の内部に排気用流路を形成する場合と比較して吸気用流路44の経路を容易に確保することができる。
(5)排気孔は、軸方向に沿って孔411Aが形成されたブシュ411が軸受面41に取り付けられることで構成されるので、ブシュ411の孔411Aが欠損した場合や、ごみ等が付着することでブシュ411の孔411Aが閉塞した場合であってもブシュ411を交換することで軸受本体3を容易に修理することができる。
【0025】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る軸受本体3Aを示す図である。なお、図3(A)は、軸受本体3Aの平面図であり、図3(B)は、軸受本体3AのAA断面図である。
前記第1実施形態では、軸受本体3は、矩形板状の板状部材4、及び蓋部材5を備えていた。これに対して、本実施形態では、軸受本体3Aは、円盤状の板状部材4A、及び蓋部材5Aを備えている点で異なる。
【0026】
軸受本体3Aは、図3(A),(B)に示すように、軸受面41を有する円盤状に形成される板状部材4Aと、軸受面41の裏面42に取り付けられる円盤状の蓋部材5Aと、板状部材4A、及び蓋部材5Aの間に設けられるシール部材6とを備える。なお、図3(A)は、軸受本体3Aを蓋部材5A側から見た平面図である。
軸受面41には、複数のブシュ411が軸受面41の円周に沿って取り付けられている。
また、軸受面41の裏面42には、各排気孔に連通する溝部421Aが裏面42の円周に沿って形成される。
【0027】
このような本実施形態においても、前記第1実施形態における(2),(3),(5)と同様の作用、効果を奏することができる他、以下の作用、効果を奏することができる。
(6)排気用流路は、板状部材4Aにおける軸受面41の裏面42に形成される溝部421Aと、溝部421Aを覆う蓋部材5Aとで構成される。したがって、矩形板状以外の様々な形状の軸受本体を用いる場合であっても軸受本体を容易に加工することができる。
【0028】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、軸受本体3,3Aは、シール部材6を備えていたが、板状部材、及び蓋部材のみで排気用流路を十分に密閉することができる場合には、軸受本体は、シール部材を備えていなくてもよい。
前記各実施形態では、蓋部材5,5Aは、板状部材4,4Aと同一の形状に形成されていたが、溝部を覆うことができる形状であれば、どのような形状であってもよい。
【0029】
前記各実施形態では、排気孔は、軸方向に沿って孔411Aが形成されたブシュ411が軸受面41に取り付けられることで構成されていたが、従来の軸受本体100,200のように、軸受面に形成されていてもよい。
前記第1実施形態では、軸受本体3は、吸気孔413、吸気用流路44、及び吸気用ポート441を備えていたが、これらを備えていなくてもよい。また、前記第2実施形態では、軸受本体3Aは、吸気孔、吸気用流路、及び吸気用ポートを備えていないが、これらを備えていてもよい。
前記各実施形態では、空気軸受2は、三次元測定機1に用いられていたが、他の測定機や、工作機械などの他の産業機械に用いられていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、空気軸受、及び空気軸受を備える産業機械に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1…三次元測定機(産業機械)
2…空気軸受
3,3A…軸受本体
4,4A…板状部材
5,5A…蓋部材
6…シール部材
41…軸受面
42…裏面
43…穴(排気用流路)
44…吸気用流路
411…ブシュ
411A…小孔(排気孔)
412…凹部
413…吸気孔
414…穴(排気孔)
421,421A…溝部(排気用流路)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を排気するための排気孔が形成される軸受面、及び前記排気孔に連通する排気用流路を有する軸受本体を備え、前記排気用流路を介して前記排気孔から空気を排気することで前記軸受本体を前記軸受面に沿って対象物に対して非接触で運動させる空気軸受であって、
前記軸受本体は、
前記軸受面を有する板状に形成されるとともに、前記排気孔に連通する溝部が前記軸受面の裏面に形成される板状部材と、
前記軸受面の裏面に取り付けられ、前記溝部を覆うことで前記排気用流路を構成する蓋部材とを備えることを特徴とする空気軸受。
【請求項2】
請求項1に記載の空気軸受において、
前記軸受本体は、
前記板状部材、及び前記蓋部材の間に設けられるシール部材を備えることを特徴とする空気軸受。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の空気軸受において、
前記軸受面には、凹部が形成されるとともに、前記凹部には、空気を吸気するための吸気孔が形成され、
前記軸受本体は、前記吸気孔に連通する吸気用流路を有し、前記吸気用流路を介して前記吸気孔から空気が吸気されることで前記対象物に対して吸着することを特徴とする空気軸受。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気軸受において、
前記軸受本体は、軸方向に沿って孔が形成されたブシュを備え、
前記排気孔は、前記軸受面に前記ブシュが取り付けられることで構成されることを特徴とする空気軸受。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気軸受を備えることを特徴とする産業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−127699(P2011−127699A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−287107(P2009−287107)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(000137694)株式会社ミツトヨ (979)
【Fターム(参考)】