説明

空間同期装置及び仮想共有空間システム

【課題】より簡単に現実の会議の状況を仮想空間に反映し、仮想空間による会議を実現することができるようにできる装置及びシステムを得る。
【解決手段】割り当てられた固有のIDデータを含むID信号の送受信関係に基づいて、現実の配置を反映した仮想空間を生成するための信号を共有空間生成サーバ1000に送信する空間同期装置となる机100であって、ID信号を発信する机側赤外線発信器101等と、ID信号を受信する机側赤外線受信器102等と、机側赤外線受信器102等に係るデータと机側赤外線受信器102等の受信に係るIDデータとを関連付けた配置データを生成する机側中央制御手段112と、配置データを含む信号を送信する机側通信手段113とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現実の世界(空間)における会議等の参加者の着席等の状況を、3次元仮想共有空間に同期させて(反映して)表現するための空間同期装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、電気通信ネットワーク(電気通信網。以下、ネットワークという)を介して送受信する信号に含まれるデータを処理することにより、会議室となる3次元仮想共有空間(以下、仮想空間という)を生成し、遠隔地にいる者同士が会議を行うようにすることができる。このとき、会議等の参加者(以下、単に参加者という)はアバター(仮想空間に表現される分身画像)で仮想空間に登場する。そして、この仮想空間の様子をコンピュータの表示装置等に表示するようにしたシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このシステムでは、例えば各参加者の頭、手、腕等にマーカを付す。そして、各参加者をカメラで撮像してマーカの位置に基づく動作認識処理を行うようにしている。これにより、参加者の動きに合わせて仮想空間のアバターが動作を行うようにして、会議の臨場感を高めることができるようになっている。
【特許文献1】特開2000−244886号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようなシステムにおける方法では様々な制約等がある。例えば、参加者の頭、手等の位置を分からせるためにマーカを付す必要がある。参加者がそれぞれ複数のマーカを付さなければならないのは面倒であり、外見的に不自然さもある。例えば、現実世界の複数箇所の会議室での会議を仮想空間において1つの会議での会議とする場合、マーカを付した参加者がそれぞれ隣、対面に着席しているのは不自然な感覚を受ける。また、上記のようなシステムでは、カメラで撮像して得られたマーカの位置に基づいて参加者の動作認識を行っているが、動作認識の精度も完全ではなく、さらに動作認識処理を行う装置等に費やされるコストも高くなりがちになっていた。また、カメラの設置条件も厳しくなる。
【0005】
そこで、より簡単に現実の会議の状況を仮想空間に反映し、仮想空間を用いた会議を実現することができるようにできる装置、システム等が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る空間同期装置は、割り当てられた固有のIDデータを含むID信号の送受信関係に基づいて、現実の配置を反映した仮想空間を生成するための空間同期装置であって、ID信号を発信する発信器と、ID信号を受信する受信器と、該受信器に係るデータと受信器の受信に係るIDデータとを関連付けた配置データを生成する中央制御手段と、配置データを含む信号を送信する通信手段とを備える。
【0007】
また、本発明に係る仮想空間共有システムは、上記のような空間同期装置と、空間同期装置の中央制御手段が生成した配置データに基づいて、空間同期装置の配置関係を判断し、仮想空間を生成する仮想空間生成装置とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ID信号を発信する発信器が発信したID信号とそのID信号を受信した受信器との組み合わせたデータに基づいて、現実における配置状況に同期した(配置状況を反映した)仮想空間を生成することができるので、低コストで容易に臨場感を高めることができる装置及びシステムを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は本発明に係る空間同期装置を備える机100を中心とする仮想共有空間システムの構成を表す図である。本実施の形態のシステムは、現実の会議等における参加者900等の着席状況等を仮想空間に同期させて(反映して)、表示手段にその表示を行うようにするものであるが、現実の会議等における関係を示すためのデータを含む信号を送信する空間同期装置が設けられている物体として、1又は複数の机100を用いるものとする。図1では2つの机100(机100−1及び100−2)を示している(特に区別する必要がない場合には机100として説明する。以下、2以上同じ手段等を図示している場合には同じようにする)。
【0010】
図2は机100の外観及び構成を表す図である。本実施の形態における机100は、図2(b)に示すように、少なくとも2つを組み合わせることで正方形とすることができるように、天板の形状が直角二等辺三角形であるものとする。また、1つの机側赤外線受信器102、104、106(机100)に1名の参加者900を対応させるため、天板の一辺の長さ(特に等しい2辺の長さ)を1人分の幅(例えば約60cm〜100cm)とするものとする。そして、机100は机側赤外線発信器101、103及び105、机側赤外線受信器102、104及び106並びに机側記憶手段111、机側中央制御手段112及び机側通信手段113を有している。ここで、本実施の形態においては、現実空間を仮想空間に反映させた表示できるようにすることを主とするため、音声に係る事項についての詳細な説明は省略するものとするが、参加者900が発した音声を電気信号に変換するマイク等を机100に設けるようにしてもよい。
【0011】
机側赤外線発信器101、103及び105は、机100の各側面部分(三角形のため、側面は3つある)に設けられ、机側中央制御手段112の指示に基づいて赤外光(赤外線)の明滅によりデータを搬送するための信号を発信する。ここで机側赤外線発信器101、103及び105が発信する信号は、各机100の各机側赤外線発信器101、103及び105のそれぞれに定められた固有のIDに係るデータ(以下、IDデータという)を含む信号(以下、ID信号という)である。また、机側赤外線受信器102、104及び106も各側面に設けられており、机側赤外線発信器からの信号を受信して電気信号に変換し、机側中央制御手段112に送信する。本実施の形態では、机側赤外線発信器101と机側赤外線受信器102、机側赤外線発信器103と机側赤外線受信器104、机側赤外線発信器105と机側赤外線受信器106とが対となって同じ側面に設けられているものとする。ここで、図2(b)では、図示できるようにするために机側赤外線発信器101、103及び105並びに机側赤外線受信器102、104及び106を側面から突出させているが、実際には、机100間の隙間をなくすため、机100の内側に設ける等の処置を行っているものとする。また、本実施の形態においては、送信出力を制御する(場合によっては受信感度を制御する)ことにより、机側赤外線発信器101、103及び105と机側赤外線受信器102、104及び106との間の信号送受信距離は約5cmとする。そのため、図2(c)に示すように、基本的には近接対向する机側赤外線発信器と机側赤外線受信器との間でのみ通信を行うことができるものとする。これにより、例えば共有空間生成サーバ1000において、複数の机100での配置状況(どの机100とどの机100とがそれぞれどの側面で接しているか)を判断することができる。以下、机側赤外線発信器101、103及び105をそれぞれ区別する必要がない場合には机側赤外線発信器101等とする。また、机側赤外線受信器102、104及び106もそれぞれ区別する必要がない場合には机側赤外線受信器102等とする。
【0012】
机側記憶手段111は、例えば机側赤外線発信器101、103及び105並びに机側赤外線受信器102、104及び106に係るIDデータを記憶している。また、例えば机側赤外線受信器102等の受信に係るデータ等、机側中央制御手段112が処理したデータを記憶する。さらに机側中央制御手段112が各種データの処理を行うためのプログラムに係るデータをあらかじめ記憶している。
【0013】
机側中央制御手段112は、机100の各手段、機器の制御を行う。そして、例えば机側赤外線受信器102等からの信号に含まれるデータに基づいた配置判断処理を行い、その処理に係るデータ(以下、配置データという)を含む信号(以下、配置信号という)を机側通信手段113に送信させる。ここで、配置データは、例えば机側赤外線受信器102等のIDデータと各机側赤外線受信器102等の受信に係るIDデータとを関連付けたデータ等である。
【0014】
机側通信手段113は、机側中央制御手段112からの指示に基づいてネットワーク(電気通信網)300に配置信号を送信する。図1ではネットワーク300と直接的に接続しているが、机側通信手段113(机100)とネットワーク300との間に通信に係る様々な手段を介するようにしてもよい。また、上述したように、会議における音声に係るデータを含む信号についてもネットワーク300を介して共有空間生成サーバ1000に送信される。
【0015】
図3はバッチホルダ800の外観例を表す図である。バッチホルダ800は、例えば参加者900が自身を示すためのバッチ等を胸に留めるためのものである。例えば、このバッチホルダ800に参加者側赤外線発信器801が取り付けられている。ここで参加者側赤外線発信器801が発信する信号も、例えば各参加者900(バッチホルダ800、参加者側赤外線発信器801)に定められたIDデータを含むID信号である。
【0016】
図4は赤外線発信器801と机側赤外線受信器102等との関係を表す図である。例えば、参加者900が机100−1に対向して着席すると、赤外線発信器801と赤外線受信器(図4では赤外線受信器106−1)が近接する。そして、赤外線発信器801から発信されたID信号を赤外線受信器が受信して電気信号に変換し、机側中央制御手段112に送信する。机側中央制御手段112は、参加者900(参加者側赤外線発信器801)に係るIDデータについても、机100の場合と同様に関連付けを行い、前述した配置データを生成する(そのため、以下、参加者900の着席についても参加者900の配置として説明することとする)。
【0017】
一方、共有空間生成サーバ1000は、現実空間の机100及び参加者900の配置に基づいて仮想空間を生成するための処理を行うものである。本実施の形態では、サーバ側記憶手段1003、サーバ側中央制御手段1004及びサーバ側通信手段1005を有している。
【0018】
サーバ側記憶手段1003は、サーバ側中央制御手段1004が処理を行うために必要となるデータを記憶する。例えば、各参加者900に対応したアバターに係るデータ、机100に対応する机の画像データ等、生成した仮想空間における会議を画像により表示するためのデータを記憶している。また、各参加者900(参加者側赤外線発信器801)等に係るIDデータとアバターのデータとを関連付けて記憶する。ここで、配置状況を判断するためには、机100の側面同士の対応関係がわかればよいので、各机100に関するデータは必ず必要となるものではないが、例えば各机100の各机側赤外線発信器101等、各机側赤外線受信器102等のIDデータを記憶するようにしてもよい。また、サーバ側中央制御手段1004が処理したデータを記憶する。さらに机側中央制御手段112が各種データの処理を行うためのプログラムに係るデータをあらかじめ記憶している。
【0019】
サーバ側中央制御手段1004は、共有空間生成サーバ1000の各手段の制御を行う。本実施の形態では、各机100からの配置信号に含まれる配置データに基づく処理を行い、各机100、各参加者900の配置状況を判断する。そして、この判断に基づいて仮想空間を生成し、その表示に係るデータ(以下、仮想空間表示データという)を生成し、サーバ側通信手段1005に仮想空間表示データ含む仮想空間表示信号をクライアント端末2000(図1では2000−1と2000−2)に対して送信させる。また、同時に音声に係るデータを処理し、音声に係る信号も送信させる。
【0020】
サーバ側通信手段1005は、ネットワーク300又は400とサーバ側中央制御手段1004との間で通信を行うためのインターフェースとなる。本実施の形態では、特にネットワーク300を介して各机100からの配置信号を受信し、また、ネットワーク400を介してクライアント端末2000に仮想空間表示信号を送信する。なお、ここではネットワーク300と400とをそれぞれ別のネットワークとして記載しているが、同じネットワークとしてもよい。
【0021】
クライアント端末2000は、仮想空間表示データに基づいて仮想空間に係る表示を行う。本実施の形態では、端末中央制御手段2001、端末表示手段2002及び端末通信手段2003を有している。端末中央制御手段2001は、仮想空間表示信号に含まれる仮想空間表示データに基づいて処理を行い、端末表示手段2002に表示信号を送信する。また、音声に係る信号に基づく処理を行う。端末表示手段2002は表示信号に基づいて表示を行う。電気通信網400と端末中央制御手段2001との間で通信を行うためのインターフェースとなり、例えば電気通信網400を介して仮想空間表示信号を受信する。また、図では特に示していないが、音を発生させるためのスピーカ等の音発生手段を有している。
【0022】
本実施の形態は、安価な機器を用いて、例えばある箇所での参加者等の配置関係を仮想空間に表現し、例えば現実の空間において複数箇所で行われる会議等の臨場感をより簡単に高めようとするものである。そのため、会議に用いる机100に机側赤外線発信器101等、机側赤外線受信器102等を設ける。また、各参加者900は、参加者に係るID信号を発信する参加者側赤外線発信器801を備えたバッチホルダ800を有している。そして、机側赤外線発信器101等、参加者側赤外線発信器801はそれぞれID信号を発信し、机側赤外線受信器102等はID信号を受信する。これにより、送信側と受信側の組み合わせができることになる。それらの組み合わせに基づいて、サーバ側中央制御手段1004は、机100及び参加者900の配置状態を判断し、仮想空間に基づく仮想空間表示データを含む仮想空間表示信号をクライアント端末2000に送信して表示させるようにする。これにより、マーカ、カメラ等を用いずに手間を省きつつ、臨場感を演出することができる。また、机100、参加者900の配置変更、数の増減等にもすぐに対応することができる。そのため、仮想世界における会議においてもその対応に応じて雰囲気を変えることができる。
【0023】
図5は本実施の形態のシステムによる仮想空間を利用した会議の適用例を表す図である。本実施の形態のシステムを適用すると、各机100からの配置信号を処理することにより、例えば、図5のように2箇所における現実の会議での配置状況を合成して仮想空間を生成し、それぞれの端末表示手段2003に表示することもできる。例えばそれぞれの会議の参加者の人数に偏りがある場合、人数の少ない方の会議の参加者が疎外感を感じることがあるが、本実施の形態におけるシステムを適用すれば、仮想空間で1つの会議として臨場感を高めることができるため、疎外感を解消することが期待できる。
【0024】
また、図5に示すように、サーバ側中央制御手段1004は、生成した仮想空間について、それぞれの会議の視点に応じた仮想空間表示データ生成するようにしてもよい。そして、サーバ側通信手段1005は、クライアント端末2000にそれぞれのデータを含んだ仮想空間表示信号として送信するようにしてもよい。
【0025】
以上のように、実施の形態1のシステムによれば、会議に用いる机100に机側赤外線発信器101等、机側赤外線受信器102等を設け、さらに参加者900にはバッチホルダ800に参加者側赤外線発信器801に設け、机側赤外線発信器101等、参加者側赤外線発信器801が送信するID信号を机側赤外線受信器102等が受信することによりできる組み合わせに基づいて、サーバ側中央制御手段1004が仮想空間を生成するようにしたので、例えば机100を配置し、参加者900が着席をするだけで、複雑な処理を行わなくても、その状況を仮想空間に反映することができ、簡単でかつ臨場感を高めた仮想空間を生成することができる。そのため、例えば遠隔地の2箇所の会議のそれぞれの机100及び参加者900の配置状況に基づいて組み合わせ、仮想空間に1つの会議室を生成することができるため、自然なコミュニケーションを図ることができる。また、机側赤外線発信器101等、机側赤外線受信器102等、参加者側赤外線発信器801による安価な機器を用いて、現実の会議等における机100、参加者900の配置状況を判断し、容易に臨場感を高めることができる。また、通信及びサーバ側中央制御手段1004が仮想空間を生成するために処理するデータ量が少なくてすむため、サーバ側中央制御手段1004を高性能な処理手段で構成する必要がない。そのため、仮想空間を用いた会議等に係る実現コストを大幅に削減することができる。さらに、仮想空間を生成するためのデータを得るために、例えば、机100を並べる、参加者900が着席する等、通常の会議と同様のセッティング処理を行うだけでよいため、カメラ等の特別な機器をセッティングする必要がない。そして、カメラ等に比べると、机側赤外線発信器101等、机側赤外線受信器102等の設置条件が厳しくないため、作業的にも便利である。
【0026】
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る複数の机100の配置例を表す図である。図6に示すように、現実空間の会議に対応して、様々な形態で複数の机100を配置することができる。これにより、会議の目的、人数に応じた配置を仮想空間内でも表現することができる。例えば、複数の机100を長方形状に並べることによりフォーマルな会議の雰囲気を演出することができる。また、少人数で机100を囲み、インフォーマルな雰囲気を演出することもできる。
【0027】
また、机100の天板の形状を直角二等辺三角形であるものとして説明したが、天板の形状を限定するものではなく、長方形(正方形を含む)等、様々な形状の机100とすることができる。例えば、直角三角形を2つ組み合わせると長方形の形状となる。そして、空間同期装置を設ける物体の例として机100を例としたが、いす、テーブルの並び等、配置を特定できるものであれば机に限定するものではない。
【0028】
実施の形態3.
上述の実施の形態では、机側赤外線発信器101等、机側赤外線受信器102等のように、発信器、受信器として赤外線を用いて信号の送受信を行うものとして説明したが、これに限定するものではない。例えば、音波を用いたドップラーセンサ、ZigBee(ZigBeeはKoninklijke Philips Electronics NVの登録商標)ノード等を用いて信号の送受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る空間同期装置を中心とする仮想共有空間システムの構成を表す図である。
【図2】机100の外観及び構成を表す図である。
【図3】バッチホルダ800の外観例を表す図である。
【図4】赤外線発信器801と机側赤外線受信器102等との関係を表す図である。
【図5】本実施の形態のシステムによる仮想空間を利用した会議の適用例を表す図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る複数の机100の配置例を表す図である。
【符号の説明】
【0030】
100,100−1,100−2 机
101−1,103−1,105−1,101−2,103−2,105−2 机側赤外線発信器
102−1,104−1,106−1,102−2,104−2,106−2 机側赤外線受信器
111−1,111−2 机側記憶手段
112−1,112−2 机側中央制御手段
113−1,113−2 机側通信手段
300,400 電気通信網
800 バッチホルダ
801 参加者側赤外線発信器
900 参加者
1000 共有空間生成サーバ
1003 サーバ側記憶手段
1004 サーバ側中央制御手段
1005 サーバ側通信手段
2000−1,2000−2 クライアント端末
2001−1,2001−2 端末中央制御手段
2002−1,2002−2 端末表示手段
2003−1,2003−2 端末通信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
割り当てられた固有のIDデータを含むID信号の送受信関係に基づいて、現実の配置を反映した仮想空間を生成するための信号を、仮想空間を生成するための装置に送信する空間同期装置であって、
前記ID信号を発信する発信器と、
前記ID信号を受信する受信器と、
該受信器に係るデータと前記受信器の受信に係るIDデータとを関連付けた配置データを生成する中央制御手段と、
前記配置データを含む信号を送信する通信手段と
を備えることを特徴とする空間同期装置。
【請求項2】
前記複数の箇所に前記発信器と前記受信器とを備え、
前記発信器は、それぞれのIDデータを含むID信号を送信することを特徴とする請求項1記載の空間同期装置。
【請求項3】
前記空間同期装置を机に設けることを特徴とする請求項1記載の空間同期装置。
【請求項4】
前記机の天板の一辺を60〜100cmとすることを特徴とする請求項3記載の空間同期装置。
【請求項5】
前記机の各側面に前記発信器と前記受信器とを備え、
前記発信器は、それぞれのIDデータを含むID信号を送信することを特徴とする請求項3又は4記載の空間同期装置。
【請求項6】
前記机が備える前記受信器は、
人が有する発信器からのID信号も受信することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の空間同期装置。
【請求項7】
請求項1〜6に記載された空間同期装置と、
該空間同期装置の前記中央制御手段が生成した前記配置データに基づいて、前記空間同期装置の配置関係を判断し、前記配置関係に基づく仮想空間を生成する仮想空間生成装置と
を備えることを特徴とする仮想共有空間システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−188593(P2009−188593A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−24880(P2008−24880)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】