説明

窒化物半導体発行素子及びその製造方法

【課題】窒化物半導体発光素子の光抽出効率(extraction efficiency)を高めると共に発光素子の寿命及び動作信頼性を向上させることができる窒化物半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明は表面が所定のパターンにエッチングされた基板401と、前記基板401のエッチングされない領域上に設けられ、第1バッファー層403と第1窒化物半導体層405とが積層形成される突出部と、前記基板のエッチングされた領域に形成される第2バッファー層409と、前記第2バッファー層409及び前記突出部の上に形成された第2窒化物半導体層411と、前記第2窒化物半導体層411上に形成された第3窒化物半導体層413と、前記第3窒化物半導体層413上に形成されて光を放出する活性層417と、及び前記活性層417上に形成された第4窒化物半導体層419を含む窒化物半導体発光素子を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関し、窒化物半導体発光素子の光抽出効率(extraction efficiency)を高める窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
窒化物半導体発光素子の光抽出効率(extraction efficiency)を増加させるための従来の技術としてはパターニングされた基板に窒化物半導体層を成長させる製造方法が提示されている。
【0003】
従来、窒化物半導体発光素子の製造方法を紹介すれば、サファイア基板またはシリコンカーバイド(SiC)基板表面にマスク(MASK)物質を用いて選択的に一定した形状を有する模様にパターニング(patterning)を行う。そして、前記基板の露出した部分に対しては選択的にドライエッチング(dry etching)を進行する。その後、マスキング材を取り除いて所定の形態にパターニングされた基板を得て、前記パターニングされた基板を用いてその上方に窒化物半導体層を成長させる。
【0004】
このような製造方法によって形成された窒化物半導体発光素子の積層構造を図1に示した。従来の窒化物半導体発光素子は、図1に示したように、パターニングされた基板101、第1の電極接触層であるn−GaN層103、光を発生させる活性層105、第2の電極接触層であるp−GaN層107、バイアス電圧を印加する第1電極109及び第2電極111が含まれる。
【0005】
このような従来の技術によれば、パターニングされたサファイア基板(PSS、patterned sapphire substrate)を用いて窒化物半導体発光素子を作製して、サファイア基板側へ発光する光を発光素子の表面側へ更に反射することで、光抽出効率を高めることができる。ここで、一般的にマスキング材はエッチングが進行された後に除去し易いSiO、Si絶縁体または金属物質が使用可能である。
【0006】
また、シリコンカーバイド(SiC)基板を利用して光抽出効率を高める方法としては、前記サファイア基板を適用したPSS方法とは異なり、対面的高出力発光素子を得るために適用されるフリップチップ(flip chip)方法で、光抽出効率を極大化させるためにシリコンカーバイド基板の裏面をエッチングする方法が提案されている。このような方案では、基本的にエッチングされる形態及び側面角や形状に対してシミュレーション段階を経って最大抽出効率を得る条件でエッチングが成り立つ。進んで、前記エッチングされた基板の表面に再びテクスチャリング(texturing)工程を行うこともできる。
【0007】
また、前記した方法は応用する製品の要求される性能によって基板表面をパターニングする工程と裏面をパターニングする工程を選択的に進行することができる。
【0008】
一方、従来のサファイア基板表面を選択的にエッチングして窒化物半導体発光素子を成長させて光抽出効率を増大させる方法によれば、基板は一般的にトレンチ(trench)構造を有するようになる。このような基板のトレンチ構造は図2に詳細に示されている。
【0009】
しかし、前記トレンチ表面とエッチングされないサファイア表面において、低温のバッファー層と高温のGaN層とが成長される過程の中には、トレンチ内で前記GaN層がc軸方向に成長が進行されながらトレンチの深さを充填するとともに表面で成長されるGaN層と会う境界面で、多くの量の貫通転位(threading dislocation、TD)が密集され、その結果発光素子の信頼性に影響を及ぼすようになる問題点が発生される。
【0010】
このような結果はトレンチ内の表面とサファイア基板表面の成長率(growth rate)の差によって発生するもので、一定した深さ及び面積を有するトレンチ内の表面状態がドライエッチングによって相対的に粗く、エッチングされた側壁の表面エネルギーが非常に高く、このため相対的に表面におけるGaN層の成長率が高いからである。
【0011】
また、トレンチ内の成長率が速いため、一部分がサファイア基板で成長されたGaN層と会えば2次元の「沿面成長(lateral growth)」が優勢に進行されることによりボイド(void)を形成する結果をもたらす。前記ボイドは図3におけるA領域に示されている。
【0012】
また、トレンチ内で成長されるGaN層はサファイア基板で成長されるGaN層より結晶欠陥(例えば、TDなど)が相対的に多くなる。たとえ、その結晶欠陥密度(defect density)はトレンチを形成する表面の粗さ及び深さ、そしてパターニング形状によって決められるとしても、結果的にトレンチ内で成長されたGaN層に結晶欠陥がたくさん存在することになる。そして、前記欠陷は発光素子の活性領域(active region)を透過して表面まで伝播(propagation)され漏洩電流の増大及び低い逆方向降伏電圧(reverse breakdown voltage、Vbr)特性を有するようにして発光素子の信頼性に大きい影響を及ぼすようになる。そして、発光素子表面まで伝播された結晶欠陥は電流に対する進行経路(pathway)を提供することにより、人体モデルでESD特性を低減する結果を招く。
【0013】
また、従来の窒化物半導体発光素子の製造方法によれば、光抽出効率(extraction efficiency)を改善するためにサファイア基板をマスキング(masking)してストリップ、正四角形、六角形、ピラミッドなどの一定した形状を有する形態でパターニング(patterning)を行った後、0.1〜3μm深さにドライエッチング(dry etching)を行うPSS(patterned sapphire substrate)の凹状になるようにエッチングする技法が主に使われた。しかし、前記PSS方式を利用した窒化物半導体発光素子は、一般的にエッチングされたトレンチ(trench)構造でのサファイア基板表面と、側面と、サファイア表面との表面粗さ(surface roughness)と、それによる表面エネルギーが異なることから初期の窒化物半導体の成長モードの差によってそれぞれの表面で成長される窒化物半導体内に含有される結晶欠陥密度(crystal defect density)に差が発生される。このような結晶欠陥密度は、つまり窒化物半導体発光素子の漏洩電流を発生させて、それによって長期間の動作で光出力及び寿命(life time)のような信頼性に影響を及ぼす結果をもたらす問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は前記した問題点を改善するために案出されたもので、窒化物半導体発光素子の光抽出効率(extraction efficiency)を高めると共に発光素子の寿命及び動作信頼性を向上させることができる窒化物半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
【0015】
また、基板を介して外部に放出され得る光を反射させて光出力を向上させる所定の反射部を基板に設けるとともに、前記反射部によってもたされる結晶欠陥を減らすことができる窒化物半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明による窒化物半導体発光素子は、表面が所定のパターンにエッチングされた基板;前記基板のエッチングされない領域上に設けられ、第1バッファー層と第1窒化物半導体層が積層形成される突出部;前記基板のエッチングされた領域に形成される第2バッファー層;前記第2バッファー層及び前記突出部の上に形成された第2窒化物半導体層;前記第2窒化物半導体層上に形成された第3窒化物半導体層;前記第3窒化物半導体層上に形成されて光を放出する活性層;及び前記活性層上に形成された第4窒化物半導体層を含む。
【0017】
本発明の他の態様に係る窒化物半導体発光素子は、表面が所定のパターンにエッチングされた基板;前記基板のエッチングされない領域上に、第1バッファー層と第1窒化物半導体層とが積層されて形成される突出部;前記基板のエッチングされた領域上に形成される第2バッファー層;前記第2バッファー層及び前記突出部の上に形成された第2窒化物半導体層;前記第2窒化物半導体層上に形成されて光を放出する活性層;及び前記活性層上に形成された第3窒化物半導体層を含む。
【0018】
本発明のまた他の態様に係る窒化物半導体発光素子の製造方法は、基板上に第1バッファー層と第1窒化物半導体層とが突出部を形成し、前記突出部が形成されていない領域は前記基板の表面が所定の深さにエッチングされる段階;前記エッチングされた基板上に第2バッファー層を形成する段階;前記第2バッファー層上に第2窒化物半導体層を形成する段階;前記第2窒化物半導体層上に第3窒化物半導体層を形成する段階;前記第3窒化物半導体層上に光を放出する活性層を形成する段階;及び前記活性層上に第4窒化物半導体層を形成する段階を含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、窒化物半導体発光素子の光抽出効率(extraction efficiency)を高めるとともに、発光素子の動作信頼性が向上するという利点を得ることができる。
【0020】
また、消失可能性のある光が反射して光の活用度が高かめることで発光効率を向上させることができるだけでなく、基板のパターニングされた部分によって発生される結晶欠陥が抑制されるため、発光素子の動作信頼性が一層向上するという利点を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、添付された図面を参照して本発明による実施例を詳しく説明する。
【0022】
<第1実施例>
図4ないし図6は本発明に係る窒化物半導体発光素子の製造方法によるSEGSS(Selective Etched GaN and Sapphire substrate)構造の製造工程を説明するための図である。
【0023】
本発明によるSEGSS基板製造工程を行うためには、まず図4に示したような積層構造を有するように、基板401上に第1バッファー層403及び第1のInドープGaN層405を順次に形成する。
【0024】
ここで、前記基板401はサファイア基板だけでなく、シリコンカーバイド基板、シリコン基板、GaAs基板のうちいずれかを選択的に使用してもよい。そして、前記第1バッファー層403はAlInN/GaN積層構造、InGaN/GaN超格子構造、Ina1−xN/GaN積層構造、AlInGa1−(x+y)N/InGa1−xN/GaNの積層構造のうちいずれかを選択して形成することができる。また、図4では前記第1バッファー層403上に形成されるGaN層としてInドープGaN層405が形成された場合を例えて示したが、前記GaN層としては非ドープのGaN層や他の物質がドープされたGaN層を形成することもできる。例えば、前記ドープ物質には、インジウム、シリコン、インジウム/シリコン、アルミニウムなどのうちいずれかを選択することができ、1〜9×1017/cmドープ濃度を有する層と1〜9×1017/cmドープ濃度を有する層からなる2層以上に形成してもよい。望ましくは、前記基板401上に第1バッファー層403として低温の第1のAlInN/第1のGaN/第2のAlInN/第2のGaNの多重バッファー層を成長した後、高温で1〜2μm厚さを有するインジウムがドープされた第1のInドープGaN層405を成長させる。
【0025】
その後、表面にフォトリソグラフィ工程を通じて3〜5μm直径を有する円形のマスキング材を選択的にパターニングする。
【0026】
以後に、エッチング工程(例えば、ドライエッチング工程)を通じて、前記基板401表面とマスキング材とを同時にエッチングすることで、最終的に図5及び図6に示したような形状を有するSEGSS構造を形成することができる。図5はエッチングが行われたSEGSS構造を示す断面図で、図6はエッチングが行われたSEGSS構造を示す平面図である。
【0027】
図5及び図6に示すように、前記SEGSS基板の一部の領域に対しては前記基板401そのものがエッチングされ、前記基板401がエッチングされていない領域では前記第1バッファー層403及び前記第1のInドープGaN層405が緩やかな斜面を有する円錐状の突出した積層構造を成すように凸状になるようにエッチングされた。これは、前記フォトリソグラフィ工程遂行時に選択的に円形のマスクパターニングを行ったが、円形のマスキングが残っている箇所では前記第1バッファー層403及び前記第1のInドープGaN層405が円錐状に積層構造を成すようになり、前記マスキングが形成されていない箇所では基板401自体がエッチングされることにより、前記基板401が所定の深さにエッチングされるようになる。この時、前記円形のマスキングの直径は3〜5μmの範囲内で形成されるように調節することができる。
【0028】
また、前記SEGSS構造は既存の方式と異なり、円錐形状を具現するために、サファイア基板とマスキング(mask)材とのエッチング速度比(etch rate ratio)の差を利用して形成されるようにした。本発明によれば、マスキングが行われていない部分に対する表面が先にエッチングされ、エッチング工程が進行されるほどマスキングが行われた部分でマスキング材の周縁部からエッチングが進行される。その結果、マスキング材が完全にエッチングが行われて初期の円形の形態から円錐形態へGaN層とサファイア表面とが同時にエッチングされるようにすることで、SEGSS(Selective Etched GaN and Sapphire Substrate)構造を形成することができる。
【0029】
その後は、前記SEGSS構造を利用してその上にバッファー層とGaN層を2次再成長させることで、光抽出効率が向上した窒化物半導体発光素子を製造することができるようになる。
【0030】
図7は前記SEGSS構造を示す断面図であって、図7を参照してSEGSS構造の製造過程をもう一度説明する。
【0031】
前記基板401上に低温で第1バッファー層403を成長した後、インジウムがドープされた1〜3μm厚さの範囲内で良質のInドープGaN層405を成長してフォトリソグラフィ工程を利用して円形のマスク形態でパターニングを進め、前記基板401、例えばサファイア基板表面及びマスキング材をドライエッチングを進めることで所望の深さに前記サファイア基板表面をエッチングする。この際、前記サファイア基板表面のエッチング深さは同時にエッチングが行われるマスキング材の条件によって決められるが、窒化物半導体発光素子の光抽出効率の效果を得るためには基板表面を0.3〜1μmの範囲内でエッチングが行われるようにすることが望ましい。
【0032】
前記SEGSS構造が得られた後には図8に示すように前記SEGSS構造の上に1000Å厚さを有する絶縁膜407を形成する。ここで、前記絶縁膜407としてはSiO物質を用いて形成することができる。そして、前記絶縁膜407を形成した後には、円錐状を有する部分のみを残しておいて2次で再成長される部分であるサファイア基板表面のSiO絶縁膜は取り除く。前記絶縁膜407のパターニング工程は後述する2次再成長過程で、円錐形状の第1のInドープGaN層405でGaN層が成長されることを抑制し、エッチングされたサファイア基板表面のみでGaN層の再成長が起こるようにするために行われた。勿論、前記絶縁膜407が基板401に限って提供されることは、マスキング工程とエッチング工程によって行われることができる。
【0033】
次に、図9を参照すれば、前記結果物上に第2バッファー層409を形成する工程を行う。ここで前記第2バッファー層409は前記第1バッファー層403を成す物質と同じ物質で形成することもでき、AlInN/GaN積層構造、InGaN/GaN超格子構造、Ina1−xN/GaN積層構造、AlInGa1−(x+y)N/InGa1−xN/GaNの積層構造の中で選択されて形成されることもできる。詳くには、選択的にSiO絶縁膜が形成されたSEGSS構造の上に2次GaN層の再成長を行うために、低温で第2バッファー層409を成長させる。
【0034】
その後、高温の成長温度で第2のInドープGaN層(図10の411を参照)を成長させる段階が行われる。
【0035】
前記第2のInドープGaN層411の再成長段階は、既に形成された円錐状の第1のInドープGaN層405を完全に覆う厚さに成長されなければならず、一般的に絶縁膜407、例えばSiO絶縁膜の表面では第2InドープGaN層411の成長が行われることなくエッチングされた基板401の表面のみに成長が行われる。
【0036】
前記SEGSS構造におけるGaN層の2次再成長過程の中で、前記第2バッファー層409以後の初期成長はエッチングされたサファイア基板の領域でc軸方向の3次元成長(垂直成長(vertical growth))より優勢に進行される。その原因はエッチングされたサファイア基板の表面エネルギーの差によって同一条件のバッファー層を成長させても、バッファー層の成長厚さ及び結晶性の差によってその上に成長される初期のGaN種子密度(seed density)が減少されて、成長が進行されながら形成された島(island)同士の融合過程で2次元成長(沿面成長(lateral growth))より3次元成長(垂直成長(vertical growth))が優勢に成長されるからである。すなわち、一般に使われるサファイア基板で低温のバッファー層成長後、高温のGaN層の初期成長の島密度(island density)が多く、これによって島(island)同士の再結合が進行される融合が盛んにに行われ、全体的にc軸方向に3次元成長が優勢に進行されて0.5μmの臨界厚さ以上に成長される時に良質の結晶性を有する鏡面の第2のInドープGaN層411を再成長できるようになる。
【0037】
前記2次再成長において、良質の結晶性を有する第2のInドープGaN層411を成長させるためには、エッチングされたサファイア基板401の表面状態及び表面エネルギーが相異なるので、既存の第2バッファー層409の成長条件の最適化が要求される。一般的に低温の第2バッファー層409の成長温度及び厚さ、そして高温の第2InドープGaN層411の成長速度(growth rate)、V/III比(ratio)及び成長温度が重要成長要因(critcial growth factor)として作用する。
【0038】
図10は本発明の第1実施例によって完成された窒化物半導体発光素子を示す断面図である。
【0039】
図10を参照すれば、前記第2のInドープGaN層411上には、n−GaN層413、低分子量のInドープGaN層または低分子量のInGaN層415、活性層417、p−GaN層419、n−InGaN層421を順次に形成することで、光抽出効率が向上した窒化物半導体発光素子を製造することができるようになる。
【0040】
また、本発明では第1の電極接触層として使われる前記n−GaN層413を形成するにおいて、AlGaN/n−GaN超格子層が形成されるようにできる。ここで前記AlGaN/n−GaN超格子層は、ドープされない10〜200Å範囲内で成長され、Al組成は0.01〜0.02の範囲を有するAlGaN層と、シリコンがドープされ300Å以下の厚さを有するn−GaN層の超格子構造に形成される。また、前記AlGaN/n−GaN超格子層はAlGaN層とn−GaN層とからなる1周期を400Å以下で成長させ、その周期で繰り返して成長させて全体厚さが2μm以下に形成されるようにする。
【0041】
また、前記第1の電極接触層はAlGaN/非ドープのGaN/GaN(Si)超格子構造を1周期として形成されることもでき、その周期で数回繰り返して成長されることもできる。ここでGaN(Si)はシリコン(Si)がドープされて形成されたGaN層を示した。
【0042】
また、前記第1の電極接触層としてはシリコン/インジウムまたはシリコン/アルミニウムが同時ドープされたn−GaN層に形成することができ、この時、ドープ濃度は2〜9×1018cm範囲内で形成することができる。
【0043】
また、本発明では前記活性層417の内部量子効率(internal quantum efficiency)を増加させるために前記活性層417成長前に、前記活性層417の歪み(strain)を制御できるようにインジウム含量の低い低分子量のInドープGaN層または低分子量のInGaN層415を成長させた。ここで前記低分子量のInドープGaN層または低分子量のInGaN層415を成長させるに際して、ドープされるインジウムの含量は5%未満になるように調節した。また、前記低分子量のInドープGaN層または低分子量のInGaN層415を成長させるに際してその厚さは100〜300Å範囲内で形成されるようにした。前記低分子量のInドープGaN層または低分子量のInGaN層415は人為的に「螺旋状(spiral)」を有する形態で成長モード(growth mode)を制御した後、その「螺旋状」を有する低分子量のInドープGaN層または低分子量のInGaN層415上に活性層417を成長した。
【0044】
そして、所望の波長帯域の光を放出する前記活性層417としては、井戸層/障壁層を1周期とするInGa1−xN(15〜35%)/InGa1−yN(5%未満)構造の単一量子井戸層(single quantum well)又は多重量子井戸層(multi quantum well)を成長させた。ここで、図示を省略したが、前記井戸層と障壁層との間にはSiNxクラスタ層を更に形成することができ、これは原子尺度として形成されて前記活性層417の発光効率を増進させる役割を果たすようになる。
【0045】
また、前記活性層417が成長された後には、成長温度を増加させてNH/H雰囲気下で、全体厚さが1000Å程度になるように前記p−GaN層419を成長させた。前記p−GaN層はu−GaN/Mgドープp−GaN/Mg++(delta doping)の1周期を有することを基本にしてその周期を繰り返して連続的に成長させた。前記構造の1周期の厚さは250Å未満であり、Mgのドープ効率を改善した。
【0046】
また、前記p−GaN層419はGaN/GaN(Mg)またはu−GaN/(Mg++)/GaN(Mg)/(Mg++)超格子構造を1周期として有することを基本にして、その周期を繰り返して500〜5000Å範囲内の厚さに成長してもよい。ここで(Mg++)層はデルタドープされて形成された層を示したものであり、例えばGa供給なしに1〜60秒の範囲内でデルタドープされて形成されることができる。
【0047】
また、前記p−GaN層419はGaN/AlGaN(Mg)、GaN/AlGaN(Mg)/GaN(Mg)またはGaN/(Mg++)/AlGaN(Mg)/(Mg++)/GaN(Mg)超格子構造のうちいずれか一つの一構造を1周期として形成し、その周期で数回繰り返して成長してもよく、前記(Mg++)層はNH/H雰囲気下で1〜60秒の範囲内でデルタドープされて形成してもよい。
【0048】
また、第2の電極接触層は60Å未満の厚さを有するn−InGaN層421を成長して最終的に10〜20%光出力が向上したn−/p−/n−接合構造の発光素子を形成した。この時、前記n−InGaN層421はインジウム含量を順次に制御したスーパーグレーディング(super grading)構造で成長させることができる。更に、前記n−InGaN層421上に形成される第2電極物質は前記n−InGaN層421のドープ上またはエネルギーバンドギャップの差によって決まる。ところが、前記n−InGaN層421は電流注入效果(current spreading effect)を増加させるためにインジウム含量を線形的に変化させてエネルギーバンドギャップを制御したスーパーグレーディング(super grading)構造であるので、第2電極物質は透過性金属酸化物や透過性抵抗性金属が使用可能である。その具体例として、ITO、IZO(In−ZnO)、GZO(Ga−ZnO)、AZO(Al−ZnO)、AGZO(Al−GaZnO)、IGZO(In−GaZnO)、IrO、RuO、RuO/ITO、Ni/IrO/Au、Ni/IrO/Au/ITOなどのような物質が用いられる。
【0049】
また、第2の電極接触層としてはn−InGaN/InGaN超格子構造層に形成することもでき、このような場合にも前述した透明電極が同様に適用されて形成されることができる。
【0050】
本発明では、基板上に低温のバッファー層を成長して高温で更に結晶性に優れた良質のGaN層を成長させた後、そのものを選択的にマスキングしてサファイア基板まで円錐状の凸状になるようにドライエッチング工程を行ってパターニング(patterning)されたSEGSS(Selective Etched GaN and Sapphire Substrate)構造を利用して、光出力及び動作信頼性が向上する窒化物半導体発光素子を製造する方案を提示した。そして、前記SEGSS構造は既存方式と違い円錐形状を具現するためにサファイア基板とマスキング(mask)材とのエッチング速度比(etch rate ratio)の差を利用して形成した。
【0051】
本発明によれば、サファイア基板表面が先にエッチングされてそれによってエッチング工程が進行されるほどマスキング材も最外周からエッチングが進行されて、結局マスキング材が完全にエッチングが行われて初期の円形の形態から円錐形態へとサファイア表面とGaN層とが同時にエッチングされることで、SEGSS(Selective Etched GaN and Sapphire Substrate)構造を形成することができる。
【0052】
また、本発明によれば、前記選択的エッチングが行われたSEGSS基板そのものを対象にして2次で低温のバッファー層とGaN層を再成長(re−growth)して窒化物半導体発光素子を成長させることで、光抽出効率(extraction efficiency)を高めて再成長の際に漏洩電流を抑制することができる窒化物半導体発光素子の製造方法を提供することができるようになる。ここで、円錐状の形成レベルは初期mpGaN層の厚さおよびマスキング材の状態によって決められ、良質の結晶性を有するGaN層自体をエッチングさせるためには2次元成長が完全に行われた臨界厚さ(critical thickness)以上に成長されなければならない。
【0053】
また、前記した本発明は基板に向けて発光される光が基板の表面で反射して発光素子の表面に出力されることで、光の抽出効率が向上することによって、その結果発光効率が改善することも当然である。
【0054】
<第2実施例>
図11及び図12は本発明による窒化物半導体発光素子の製造方法の第2実施例を説明するための図で、図13は本発明による窒化物半導体発光素子の第2実施例の積層構造を説明する断面図である。
【0055】
図11、図12、及び図13を参照すれば、前述した第1実施例に比べてみるとき、本発明による第2実施例では前記第1のInドープGaN層405上に絶縁膜407をパターニングして形成する工程を省いた点にその差がある。よって、ここではその工程上の差異点のみにに対して説明を追加することにし、具体的に説明されない部分は前記第1実施例で説明された事項を援用する。
【0056】
本発明による第2実施例はSiO絶縁膜パターニング工程段階を行わずに、SEGSS構造の上に直ちに2次GaN層を再成長させる方法であって、エッチングされた円錐状のGaN層とエッチングされたサファイア基板の表面とがそのまま露出した状態で2次GaN成長が行われる。
【0057】
前記GaN層の2次再成長過程は円錐状のGaN層の表面とサファイア基板の表面との間の表面状態及び表面エネルギーの差による歪み(strain)の変化によって、円錐状のGaN層の表面では同一成長時間に限ってGaN種子(seed)形態にだけ成長が起きてエッチングされたサファイア基板の表面に限って優勢に成長が進行される。言い換えれば、たとえ、円錐状を有するGaN層の表面が成長雰囲気に露出しているとしても、GaN層はエッチングされたサファイア基板表面でc軸方向に優勢に成長する反面、傾斜した部分で曲面に沿う全方向に対してはc軸方向とは垂直的に進行されるから成長が進行されにくい。
【0058】
また、本発明による第2実施例の2次再成長時に、第2バッファー層409に更に積層される第2のInドープGaN層411はc軸方向に優勢な成長が進行されて、円錐状の緩やかな曲面によって既存のPSS(Patterned Sapphire substrate)方法によるトレンチ構造(trench structure)で発生された結晶欠陥を低減することができることにより発光素子の漏洩電流を抑制することができ、信頼性を向上させることができる。また円錐状の終端部分の曲面では表面エネルギーが強いから、基板表面で発生して発光素子の表面まで伝播される貫通前衛(threading dislocation、TD)の方向を水平方向に曲げることでこれ以上伝播させない役割をも果たす。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明による窒化物半導体発光素子及びその製造方法によれば、窒化物半導体発光素子の光抽出効率(extraction efficiency)を向上させることができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】通常の窒化物半導体発光素子の積層構造の断面図である。
【図2】トレンチ構造を説明するための基板の写真である。
【図3】ボイドを示す半導体発光素子の断面図である。
【図4】本発明に係る窒化物半導体発光素子の製造方法によるSEGSS(Selective Etched GaN and Sapphire substrate)構造の製造工程を説明するための図であって、図4はエッチングが行われる前のSEGSS構造の断面図である。
【図5】本発明に係る窒化物半導体発光素子の製造方法によるSEGSS(Selective Etched GaN and Sapphire substrate)構造の製造工程を説明するための図であって、図5はエッチングが行われたSEGSS構造を示す断面図である。
【図6】本発明に係る窒化物半導体発光素子の製造方法によるSEGSS(Selective Etched GaN and Sapphire substrate)構造の製造工程を説明するための図であって、図6はエッチングが行われたSEGSS構造を示す平面図である。
【図7】SEGSS構造を示す断面図である。
【図8】絶縁膜が形成されたSEGSS構造を示す断面図である。
【図9】第2バッファー層が形成されたSEGSS構造を示す断面図である。
【図10】第1実施例によって完成された窒化物半導体発光素子を示す断面図である。
【図11】本発明に係る窒化物半導体発光素子の製造方法の第2実施例を説明するための図で、図11はエッチングが行われたSEGSS構造を示す断面図である。図12はエッチングが行われた後に第2バッファー層が更に形成された状態でSEGSS構造を示す断面図である。
【図12】本発明に係る窒化物半導体発光素子の製造方法の第2実施例を説明するための図で、図12はエッチングが行われた後に第2バッファー層が更に形成された状態でSEGSS構造を示す断面図である。
【図13】第2実施例によって完成された窒化物半導体発光素子を示す断面図である。
【符号の説明】
【0061】
401 基板、403 第1バッファー層、405 InドープGaN層、407 絶縁膜、409 第2バッファー層、411 第2のInドープGaN層、413 n−GaN層、415 InGaN層、417 活性層、419 p−GaN層、421 n−InGaN層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面が所定のパターンにエッチングされた基板;
前記基板のエッチングされない領域上に設けられ、第1バッファー層と第1窒化物半導体層とが積層形成される突出部;
前記基板のエッチングされた領域に形成される第2バッファー層;
前記第2バッファー層及び前記突出部の上に形成された第2窒化物半導体層;
前記第2窒化物半導体層上に形成された第3窒化物半導体層;
前記第3窒化物半導体層上に形成されて光を放出する活性層;及び
前記活性層上に形成された第4窒化物半導体層を含む窒化物半導体発光素子。
【請求項2】
前記基板は、サファイア、シリコンカーバイド、シリコン、GaAsのうちいずれか一つの物質で提供される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項3】
前記第1バッファー層及び/または第2バッファー層は、AlInN/GaN積層構造、InGaN/GaN超格子構造、InGa1−xN/GaN積層構造、AlInGa1−(x+y)N/InGa1−xN/GaNの積層構造の中で選択される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項4】
前記第1バッファー層及び/または第2バッファー層はドープされないGaN層で形成される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項5】
前記第1バッファー層及び/または第2バッファー層は、インジウム、シリコン、インジウム/シリコン、アルミニウムの中で選択された物質がドープされて形成されたn−GaN層である請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項6】
前記第3窒化物半導体層は、シリコン/インジウムまたはシリコン/アルミニウムが同時にドープされたn−GaN層で形成される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項7】
前記第3窒化物半導体層は、AlGaN/GaN(Si)またはAlGaN/非ドープのGaN/GaN(Si)超格子構造を1周期として形成されて、その周期で1回以上繰り返して成長される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項8】
前記第3窒化物半導体層はその全体厚さが1〜2μm範囲内で形成される請求項7記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項9】
前記AlGaN層は不純物がドープされない層であり、Al組成は0.01〜0.02(1基準)に形成され、その厚さは10〜200Å範囲内で形成されることを特徴とする請求項7記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項10】
前記第3窒化物半導体層と前記活性層との間にインジウム含量が1〜5%である低分子量の窒化物半導体層が更に形成される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項11】
前記活性層は、井戸層と障壁層とからなるの単一陽子井戸層または多重陽子衣井戸層で構成され、前記井戸層と障壁層との間にはSiNxクラスタ層が更に形成される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項12】
前記第4窒化物半導体層は、GaN/GaN(Mg)、GaN/GaN(Mg)/(Mg++)またはGaN/(Mg++)/GaN(Mg)/(Mg++)超格子構造のうちいずれか一つの構造を1周期として形成されて、その周期で1回以上繰り返して成長される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項13】
前記(Mg++)層は、Ga供給なしに1〜60秒範囲内でデルタドープされて形成される請求項12に記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項14】
前記第4窒化物半導体層は、GaN/AlGaN(Mg)、GaN/AlGaN(Mg)/GaN(Mg)またはGaN/(Mg++)/AlGaN(Mg)/(Mg++)/GaN(Mg)超格子構造のうちいずれか一つの構造を1周期として形成され、その周期で1回以上繰り返して成長される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項15】
前記(Mg++)層はNH/H雰囲気下で1〜60秒の範囲内でデルタドープされて形成される請求項14に記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項16】
前記第4窒化物半導体層上に形成された第5窒化物半導体層を更に含むことを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項17】
前記第5窒化物半導体層は、インジウム含量が順次に変化されたスーパーグレーディング(super grading、SG)構造のn−InGaN層またはn−InGaN/InGaN超格子構造層で形成される請求項16記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項18】
前記第5窒化物半導体層上に透明電極が更に形成される請求項16記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項19】
前記透明電極はITO、IZO(In−ZnO)、GZO(Ga−ZnO)、AZO(Al−ZnO)、AGZO(Al−GaZnO)、IGZO(In−GaZnO)、IrO、RuO、RuO/ITO、Ni/IrO/Au、Ni/IrO/Au/ITOうちいずれか一つから形成される請求項18記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項20】
前記第3窒化物半導体層及び5窒化物半導体層はn型窒化物半導体層で形成され、前記第4窒化物半導体層はp型窒化物半導体層で形成され、n−/p−/n−型の接合構造で提供される請求項16記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項21】
前記突出部の上に絶縁膜が更に形成される請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項22】
前記絶縁膜はSiOからなる請求項21記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項23】
前記突出部は円錐状である請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項24】
前記円錐は緩やかな曲面で傾斜する請求項23記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項25】
前記第1バッファー層と前記第1窒化物半導体層とは前記基板のエッチング時に一緒にエッチングされる請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
【請求項26】
表面が所定のパターンにエッチングされた基板;
前記基板のエッチングされない領域上に、第1バッファー層と第1窒化物半導体層とが積層されて提供される突出部;
前記基板のエッチングされた領域上に形成される第2バッファー層;
前記第2バッファー層及び前記突出部の上に形成された第2窒化物半導体層;
前記第2窒化物半導体層上に形成されて光を放出する活性層;及び
前記活性層上に形成された第3窒化物半導体層を含む窒化物半導体発光素子。
【請求項27】
基板上に第1バッファー層と第1窒化物半導体層とが突出部を形成し、前記突出部が形成されていない領域は前記基板の表面が所定の深さにエッチングされる段階;
前記エッチングされた基板上に第2バッファー層を形成する段階;
前記第2バッファー層上に第2窒化物半導体層を形成する段階;
前記第2窒化物半導体層上に第3窒化物半導体層を形成する段階;
前記第3窒化物半導体層上に光を放出する活性層を形成する段階;及び
前記活性層上に第4窒化物半導体層を形成する段階を含む窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項28】
前記第4窒化物半導体層上に第5窒化物半導体層を形成する段階が更に含む請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項29】
前記突出部は円錐形状である請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項30】
前記突出部には緩やかな曲面部が形成される請求項29記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項31】
前記第2窒化物半導体層は前記突出部を覆うように積層される請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項32】
前記突出部とエッチングされた基板とを形成する段階は、
前記基板上に前記第1バッファー層を形成する段階;
前記第1バッファー層上に前記第1窒化物半導体層を形成する段階;
前記第1窒化物半導体層上に所定のパターニングされたマスキングを形成する段階;及び
前記結果物に対するエッチングを行って、前記マスキングが形成された領域は前記第1バッファー層と第1窒化物半導体層とが積層された突出部を形成し、前記マスキングが形成されていない領域は前記基板を所定の深さにエッチングする段階を含む請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項33】
前記基板及びマスキングを構成する物質はそのエッチング速度比が互いに異なっている請求項32記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項34】
前記パターニングされたマスキングは2次元配列の円形に形成される請求項32記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項35】
前記パターニングされたマスキングはフォトリソグラフィ工程によって形成される請求項32記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項36】
前記エッチング工程はドライエッチングにより行われる請求項32記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項37】
前記マスキングが形成された領域は外周部からエッチングされる請求項32記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項38】
前記突出部は前記第1バッファー層と第1窒化物半導体層とがエッチングされて提供される請求項32記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項39】
前記基板がエッチングされた後に、
前記基板上に絶縁膜を形成する段階;及び
前記突出部が形成されていない領域に対して前記絶縁膜を取り除く段階が更に行われる請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項40】
前記第1バッファー層及び/または第2バッファー層はAlInN/GaN積層構造、InGaN/GaN超格子構造、InGa1−xN/GaN積層構造、AlInyGa1−(x+y)N/InGa1−xN/GaNの積層構造の中で選択されて形成される請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項41】
前記第3窒化物半導体層はシリコン/インジウムまたはシリコン/アルミニウムが同時にドープされたn−GaN層で形成される請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項42】
前記第3窒化物半導体層は、AlGaN/GaN(Si)またはAlGaN/非ドープのGaN/GaN(Si)超格子構造を1周期として形成され、その周期で数回繰り返して成長される請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項43】
前記第3窒化物半導体層と前記活性層との間にインジウム含量が1〜5%である低分子量の窒化物半導体層が形成される段階が更に含まれる請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項44】
前記第4窒化物半導体層はGaN/GaN(Mg)、GaN/GaN(Mg)/(Mg++)またはGaN/(Mg++)/GaN(Mg)/(Mg++)超格子構造のうちいずれか一つの構造を1周期として形成され、その周期で数回繰り返して成長される請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項45】
前記第4窒化物半導体層はGaN/AlGaN(Mg)、GaN/AlGaN(Mg)/GaN(Mg)またはGaN/(Mg++)/AlGaN(Mg)/(Mg++)/GaN(Mg)超格子構造のうちいずれか一つの構造を1周期として形成され、その周期で数回繰り返して成長される請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
【請求項46】
前記第5窒化物半導体層の上に、インジウム含量が順次に変化されたスーパーグレーディング(super grading、SG)構造のn−InGaN層またはn−InGaN/InGaN超格子構造層に形成される第5窒化物半導体層を更に形成する請求項27記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−526015(P2008−526015A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548058(P2007−548058)
【出願日】平成17年12月5日(2005.12.5)
【国際出願番号】PCT/KR2005/004121
【国際公開番号】WO2006/068377
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(504181731)エルジー イノテック カンパニー リミテッド (56)
【Fターム(参考)】