第Xa因子阻害剤のための解毒剤および血液凝固剤と組み合わせて該解毒剤を使用する方法
本発明は、第Xa因子をターゲットにする抗凝血物質の解毒剤であって、被験体における出血を予防または低減するために血液凝固剤または他のヘパリン解毒剤と併用される解毒剤に関する。本明細書に記載する解毒剤は、低減された内因性凝血活性有する、または内因性凝血活性を有さない。第Xa因子阻害剤での抗凝固療法を受けているまたは受けることとなる患者における出血を停止または予防する方法を本明細書に開示する。一実施形態において、第Xa因子(fXa)阻害剤での抗凝固療法を受けている被験体における出血を予防または低減するための方法が提供され、この方法は、このfXa阻害剤に結合するが集合してプロトロンビナーゼ複合体を構築しないfXaタンパク質誘導体と血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とをこの被験体に投与することを含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第Xa因子(fXa)阻害剤での抗凝固療法を受けている被験体における出血を予防または低減するための方法であって、該fXa阻害剤に結合するが集合してプロトロンビナーゼ複合体を構築しないfXaタンパク質誘導体と血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項2】
fXa阻害剤での抗凝固療法を受けている被験体における出血を予防または低減するための方法であって、配列番号12、13もしくは15のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド、または配列番号12、13もしくは15に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項3】
前記誘導体が、fXa阻害剤に直接または間接的に結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記誘導体が、低減された凝血促進活性を有する、または凝血促進活性を有さない、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記誘導体が、Gla欠損fXaタンパク質誘導体またはdes−Gla fXaタンパク質である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記誘導体が、修飾された活性部位を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記誘導体が、配列番号3の少なくともアミノ酸残基46から448またはその等価物を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記誘導体が、配列番号3の少なくともアミノ酸残基46から139および195から448またはその等価物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記誘導体が、fXaの軽鎖を欠き、かつ重鎖内に存在するセリンプロテアーゼ触媒ドメインを含有する、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記誘導体が、配列番号5のアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記誘導体が、タンパク質分解活性を欠くが結合に必要な構造的特徴を維持するように場合により化学修飾または組換え修飾された触媒ドメインを含み、該ドメインが、
a.血漿カリクレイン、トロンビンおよびトリプシンからなる群より選択される哺乳動物プロテアーゼ;または
b.細菌プロテアーゼ・サブチリシン
、のいずれかに由来する、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記誘導体が、修飾された軽鎖を有する配列番号7のアミノ酸配列またはその等価物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記修飾された軽鎖が、野生型ヒト第Xa因子タンパク質のGlaドメインと比較して、Glaドメイン内での少なくとも1つのアミノ酸置換、付加または欠失を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記誘導体が、未カルボキシル化(uncarboxylated)、低カルボキシル化(undercarboxylated)、および脱カルボキシル化(decarboxylated)第Xa因子タンパク質からなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項15】
前記誘導体が、修飾されている配列番号7の重鎖またはその等価物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項16】
前記誘導体が、Glu216、Glu218、Arg332、Arg347、Lys371およびSer379からなる群より選択されるアミノ酸の少なくとも1つのアミノ酸置換によって修飾されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記誘導体が、配列番号10のアミノ酸配列またはその等価物を有するdes−Gla anhydro−fXaである、請求項3に記載の方法。
【請求項18】
前記誘導体が、配列番号11のアミノ酸配列またはその等価物を有するdes−Gla fXa−S379Aである、請求項3に記載の方法。
【請求項19】
前記誘導体が、ATIII、補因子fV/fVaおよび/またはfVIII/fVIIIaとの低減された相互作用を有し、ならびに配列番号7のアミノ酸配列またはその等価物を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記誘導体が、アミノ酸位置Arg306、Glu310、Arg347、Lys351、Lys414またはArg424での少なくとも1つのアミノ酸置換を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記誘導体が、EGFドメイン内に修飾を有し、該修飾が、EGF1ドメインの欠失、EGF2ドメインの欠失、およびEGF1ドメインとEGF2ドメインの両方の欠失からなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項22】
前記血液凝固剤が、血液凝固を開始もしくは増進する、または線維素溶解もしくは血栓症を阻害する、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項23】
前記血液凝固剤が、凝血促進活性、抗血栓溶解活性、および/または抗線維素溶解活性を有する、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項24】
前記血液凝固剤が、凝固因子、該凝固因子に関連したポリペプチド、組換え型凝固因子、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項25】
前記凝固因子が、血漿由来第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記組換え型凝固因子が、組換え型第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記組換え型凝固因子が、組換え型第VIIa因子である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記血液凝固剤が、非特異的抗出血剤である、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記非特異的抗出血剤が、吸着性化学薬品、止血剤、トロンビン、フィブリン糊、デスモプレシン、寒冷沈降物および新鮮凍結血漿、凝固因子濃縮物、活性化または非活性化プロトロンビン複合体濃縮物、Feiba Vh、血小板濃縮物ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記血液凝固剤が、トロンビン活性化線溶阻害因子(TAFI)、プロテインCインヒビター(PCI)、プロテインSインヒビター(PSI)、アルファ−2抗プラスミン、トラネキサム酸、アミノカプロン酸、アプロチニンおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記ヘパリン解毒剤が、プロタミン(protamie)、PMX 60102、PMX 60126、PMX 60138、PMX 60100、PMX 60056、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項32】
前記fXaタンパク質誘導体が、治療有効量でまたは治療有効量以下の量で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記単離されたポリペプチドが、治療有効量でまたは治療有効量以下の量で投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項34】
前記血液凝固剤またはヘパリン解毒剤が、治療有効量でまたは治療有効量以下の量で投与される、請求項32または請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記fXaタンパク質誘導体に共有結合によりまたは非共有結合により連結された担体を含むペプチド結合体をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
前記担体が、リポソーム、ミセル、薬学的に許容されるポリマーおよび薬学的に許容される担体からなる群より選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記fXa阻害剤が、フォンダパリヌクス、イドラパリヌクス、ビオチン化イドラパリヌクス、エノキサパリン、フラグミン、NAP−5、rNAPc2、組織因子経路阻害剤、ヘパリン、低分子量ヘパリン、DX−9065a、YM−60828、YM−150、アピキサバン、リバロキサバン、ベトリキサバン、PD−348292、オタミキサバン、DU−176b、LY517717、GSK913893およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項38】
前記被験体が、出血(hemorrhage)、生命維持に必要不可欠な器官への出血、再手術または新たな治療手技を必要とする出血、および随伴顕性出血を伴う2.0以上の出血指数からなる群より選択される臨床的大出血事象を経験している、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項39】
前記被験体が、持続性または再発性鼻出血、治療手技を必要としない直腸出血または尿路出血、実質的な注射部位血腫、非注射部位の特発性血腫、些細な外傷で発生する血腫、実質的血失、および予定外の輸血を必要とする出血からなる群より選択される出血事象を経験している、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項40】
前記fXaタンパク質誘導体が、外科手術前に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記ポリペプチドが、外科手術前に投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項42】
前記血液凝固剤またはヘパリン解毒剤が、外科手術前または外科手術中に投与される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項43】
前記fXaタンパク質誘導体が、前記血液凝固剤またはヘパリン解毒剤の投与の前に、該投与の後に、または該投与と同時に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
前記ポリペプチドが、前記血液凝固剤の投与の前に、該投与の後に、または該投与と同時に投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項45】
前記被験体がヒトである、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項46】
(i)fXa阻害剤に結合するが集合してプロトロンビナーゼ複合体を構築しないfXaタンパク質誘導体と、(ii)凝血促進、抗血栓溶解もしくは抗線維素溶解活性を有する血液凝固剤、またはヘパリン解毒剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項47】
(i)配列番号12、13もしくは15のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド、または配列番号12、13もしくは15に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、(ii)血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項48】
(i)配列番号13のアミノ酸配列を含む単離された二つの鎖のポリペプチド、または配列番号13に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、(ii)凝血促進、抗血栓溶解もしくは抗線維素溶解活性を有する血液凝固剤、またはヘパリン解毒剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項49】
前記血液凝固剤が、凝固因子、該凝固因子に関連したポリペプチド、組換え型凝固因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項50】
前記凝固因子が、血漿由来第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
前記組換え型凝固因子が、組換え型第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項48に記載の組成物。
【請求項52】
前記血液凝固剤が、非特異的抗出血剤である、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項53】
前記非特異的抗出血剤が、吸着性化学薬品、止血剤、トロンビン、フィブリン糊、デスモプレシン、寒冷沈降物および新鮮凍結血漿、凝固因子濃縮物、活性化または非活性化プロトロンビン複合体濃縮物、Feiba Vh、血小板濃縮物ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
前記血液凝固剤が、TAFI、PCI、PSI、アルファ−2抗プラスミン、トラネキサム酸、アミノカプロン酸、アプロチニンおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項55】
前記ヘパリン解毒剤が、プロタミン(protamie)、PMX 60102、PMX 60126、PMX 60138、PMX 60100、PMX 60056、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項56】
薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項57】
fXa阻害剤での抗凝固療法を受けている被験体における出血を予防または低減するための方法であって、請求項46から48のいずれかに記載の組成物の有効量を該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項58】
a)fXa阻害剤に結合するが集合してプロトロンビナーゼ複合体を構築しないfXaタンパク質誘導体と、b)血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを含む、キット。
【請求項59】
a)配列番号12、13もしくは15のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド、または配列番号12、13もしくは15に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、b)血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを含む、キット。
【請求項60】
前記血液凝固剤が、凝固因子、該凝固因子に関連したポリペプチド、組換え型凝固因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項58または59のいずれかに記載のキット。
【請求項1】
第Xa因子(fXa)阻害剤での抗凝固療法を受けている被験体における出血を予防または低減するための方法であって、該fXa阻害剤に結合するが集合してプロトロンビナーゼ複合体を構築しないfXaタンパク質誘導体と血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項2】
fXa阻害剤での抗凝固療法を受けている被験体における出血を予防または低減するための方法であって、配列番号12、13もしくは15のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド、または配列番号12、13もしくは15に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項3】
前記誘導体が、fXa阻害剤に直接または間接的に結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記誘導体が、低減された凝血促進活性を有する、または凝血促進活性を有さない、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記誘導体が、Gla欠損fXaタンパク質誘導体またはdes−Gla fXaタンパク質である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記誘導体が、修飾された活性部位を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記誘導体が、配列番号3の少なくともアミノ酸残基46から448またはその等価物を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記誘導体が、配列番号3の少なくともアミノ酸残基46から139および195から448またはその等価物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記誘導体が、fXaの軽鎖を欠き、かつ重鎖内に存在するセリンプロテアーゼ触媒ドメインを含有する、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記誘導体が、配列番号5のアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記誘導体が、タンパク質分解活性を欠くが結合に必要な構造的特徴を維持するように場合により化学修飾または組換え修飾された触媒ドメインを含み、該ドメインが、
a.血漿カリクレイン、トロンビンおよびトリプシンからなる群より選択される哺乳動物プロテアーゼ;または
b.細菌プロテアーゼ・サブチリシン
、のいずれかに由来する、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記誘導体が、修飾された軽鎖を有する配列番号7のアミノ酸配列またはその等価物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記修飾された軽鎖が、野生型ヒト第Xa因子タンパク質のGlaドメインと比較して、Glaドメイン内での少なくとも1つのアミノ酸置換、付加または欠失を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記誘導体が、未カルボキシル化(uncarboxylated)、低カルボキシル化(undercarboxylated)、および脱カルボキシル化(decarboxylated)第Xa因子タンパク質からなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項15】
前記誘導体が、修飾されている配列番号7の重鎖またはその等価物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項16】
前記誘導体が、Glu216、Glu218、Arg332、Arg347、Lys371およびSer379からなる群より選択されるアミノ酸の少なくとも1つのアミノ酸置換によって修飾されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記誘導体が、配列番号10のアミノ酸配列またはその等価物を有するdes−Gla anhydro−fXaである、請求項3に記載の方法。
【請求項18】
前記誘導体が、配列番号11のアミノ酸配列またはその等価物を有するdes−Gla fXa−S379Aである、請求項3に記載の方法。
【請求項19】
前記誘導体が、ATIII、補因子fV/fVaおよび/またはfVIII/fVIIIaとの低減された相互作用を有し、ならびに配列番号7のアミノ酸配列またはその等価物を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記誘導体が、アミノ酸位置Arg306、Glu310、Arg347、Lys351、Lys414またはArg424での少なくとも1つのアミノ酸置換を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記誘導体が、EGFドメイン内に修飾を有し、該修飾が、EGF1ドメインの欠失、EGF2ドメインの欠失、およびEGF1ドメインとEGF2ドメインの両方の欠失からなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項22】
前記血液凝固剤が、血液凝固を開始もしくは増進する、または線維素溶解もしくは血栓症を阻害する、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項23】
前記血液凝固剤が、凝血促進活性、抗血栓溶解活性、および/または抗線維素溶解活性を有する、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項24】
前記血液凝固剤が、凝固因子、該凝固因子に関連したポリペプチド、組換え型凝固因子、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項25】
前記凝固因子が、血漿由来第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記組換え型凝固因子が、組換え型第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記組換え型凝固因子が、組換え型第VIIa因子である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記血液凝固剤が、非特異的抗出血剤である、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記非特異的抗出血剤が、吸着性化学薬品、止血剤、トロンビン、フィブリン糊、デスモプレシン、寒冷沈降物および新鮮凍結血漿、凝固因子濃縮物、活性化または非活性化プロトロンビン複合体濃縮物、Feiba Vh、血小板濃縮物ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記血液凝固剤が、トロンビン活性化線溶阻害因子(TAFI)、プロテインCインヒビター(PCI)、プロテインSインヒビター(PSI)、アルファ−2抗プラスミン、トラネキサム酸、アミノカプロン酸、アプロチニンおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記ヘパリン解毒剤が、プロタミン(protamie)、PMX 60102、PMX 60126、PMX 60138、PMX 60100、PMX 60056、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項32】
前記fXaタンパク質誘導体が、治療有効量でまたは治療有効量以下の量で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記単離されたポリペプチドが、治療有効量でまたは治療有効量以下の量で投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項34】
前記血液凝固剤またはヘパリン解毒剤が、治療有効量でまたは治療有効量以下の量で投与される、請求項32または請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記fXaタンパク質誘導体に共有結合によりまたは非共有結合により連結された担体を含むペプチド結合体をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
前記担体が、リポソーム、ミセル、薬学的に許容されるポリマーおよび薬学的に許容される担体からなる群より選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記fXa阻害剤が、フォンダパリヌクス、イドラパリヌクス、ビオチン化イドラパリヌクス、エノキサパリン、フラグミン、NAP−5、rNAPc2、組織因子経路阻害剤、ヘパリン、低分子量ヘパリン、DX−9065a、YM−60828、YM−150、アピキサバン、リバロキサバン、ベトリキサバン、PD−348292、オタミキサバン、DU−176b、LY517717、GSK913893およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項38】
前記被験体が、出血(hemorrhage)、生命維持に必要不可欠な器官への出血、再手術または新たな治療手技を必要とする出血、および随伴顕性出血を伴う2.0以上の出血指数からなる群より選択される臨床的大出血事象を経験している、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項39】
前記被験体が、持続性または再発性鼻出血、治療手技を必要としない直腸出血または尿路出血、実質的な注射部位血腫、非注射部位の特発性血腫、些細な外傷で発生する血腫、実質的血失、および予定外の輸血を必要とする出血からなる群より選択される出血事象を経験している、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項40】
前記fXaタンパク質誘導体が、外科手術前に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記ポリペプチドが、外科手術前に投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項42】
前記血液凝固剤またはヘパリン解毒剤が、外科手術前または外科手術中に投与される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項43】
前記fXaタンパク質誘導体が、前記血液凝固剤またはヘパリン解毒剤の投与の前に、該投与の後に、または該投与と同時に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
前記ポリペプチドが、前記血液凝固剤の投与の前に、該投与の後に、または該投与と同時に投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項45】
前記被験体がヒトである、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項46】
(i)fXa阻害剤に結合するが集合してプロトロンビナーゼ複合体を構築しないfXaタンパク質誘導体と、(ii)凝血促進、抗血栓溶解もしくは抗線維素溶解活性を有する血液凝固剤、またはヘパリン解毒剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項47】
(i)配列番号12、13もしくは15のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド、または配列番号12、13もしくは15に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、(ii)血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項48】
(i)配列番号13のアミノ酸配列を含む単離された二つの鎖のポリペプチド、または配列番号13に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、(ii)凝血促進、抗血栓溶解もしくは抗線維素溶解活性を有する血液凝固剤、またはヘパリン解毒剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項49】
前記血液凝固剤が、凝固因子、該凝固因子に関連したポリペプチド、組換え型凝固因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項50】
前記凝固因子が、血漿由来第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
前記組換え型凝固因子が、組換え型第VII/VIIa因子、第IX/IXa因子、第X/Xa因子、第II/IIa因子、第VIII/VIIIa因子、第V/Va因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項48に記載の組成物。
【請求項52】
前記血液凝固剤が、非特異的抗出血剤である、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項53】
前記非特異的抗出血剤が、吸着性化学薬品、止血剤、トロンビン、フィブリン糊、デスモプレシン、寒冷沈降物および新鮮凍結血漿、凝固因子濃縮物、活性化または非活性化プロトロンビン複合体濃縮物、Feiba Vh、血小板濃縮物ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
前記血液凝固剤が、TAFI、PCI、PSI、アルファ−2抗プラスミン、トラネキサム酸、アミノカプロン酸、アプロチニンおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項55】
前記ヘパリン解毒剤が、プロタミン(protamie)、PMX 60102、PMX 60126、PMX 60138、PMX 60100、PMX 60056、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項56】
薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項46から48のいずれかに記載の組成物。
【請求項57】
fXa阻害剤での抗凝固療法を受けている被験体における出血を予防または低減するための方法であって、請求項46から48のいずれかに記載の組成物の有効量を該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項58】
a)fXa阻害剤に結合するが集合してプロトロンビナーゼ複合体を構築しないfXaタンパク質誘導体と、b)血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを含む、キット。
【請求項59】
a)配列番号12、13もしくは15のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド、または配列番号12、13もしくは15に対して少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドと、b)血液凝固剤またはヘパリン解毒剤とを含む、キット。
【請求項60】
前記血液凝固剤が、凝固因子、該凝固因子に関連したポリペプチド、組換え型凝固因子およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項58または59のいずれかに記載のキット。
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図26】
【図2】
【図15】
【図16】
【図24】
【図25】
【図3】
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【図5】
【図6】
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【図10】
【図11】
【図12】
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【図14】
【図17】
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【図19】
【図20】
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【図26】
【図2】
【図15】
【図16】
【図24】
【図25】
【公表番号】特表2012−508751(P2012−508751A)
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536446(P2011−536446)
【出願日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【国際出願番号】PCT/US2009/064060
【国際公開番号】WO2010/056765
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(506109155)ポートラ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【国際出願番号】PCT/US2009/064060
【国際公開番号】WO2010/056765
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(506109155)ポートラ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
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