説明

筐体構造、及び電子機器

【課題】可動部の多い電子機器であっても、確実なロックが可能であり、且つ機能追加を可能にする。
【解決手段】第1ブロック1と、その第1ブロック1に回転可能に結合される第2ブロック2と、これら第1ブロック1及び第2ブロック2を部分的に覆い、且つ第1ブロック1に回転可能に結合される第3ブロック3と、を備える筐体構造であって、第3ブロック3は、第1ブロック1に対し回転可能に接続される端部部材9と、その端部部材9に対し着脱可能に接続される本体部材8とからなり、本体部材8の内部に、第1ブロック1内部の回路基板13に導通可能な回路が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のブロックにより構成される筐体構造と、その筐体構造を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器において、本体に対しカバー等の部材を着脱可能に取り付ける機構が考えられている。
例えば特許文献1には、携帯電話において、本体部に対し装着部材を着脱可能にロックする機構が開示されている。これによれば、確実にロックされ、落下等の衝撃においては外れない機構となっている。
このように、本体部と着脱部とを着脱可能にする機構については、携帯電話等を中心に考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−166434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、可動部が多い電子機器の場合、着脱可能な部材を確実にロックする機構を有するのは極めて困難であるという問題がある。
また、可動部が多い電子機器の場合、何某かのデバイスを装着することにより機能追加を行なうと、可動範囲が犠牲になるという問題もある。
【0005】
本発明の課題は、可動部の多い電子機器であっても、確実なロックが可能であり、且つ機能追加を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、本発明は、第1ブロックと、前記第1ブロックに回転可能に結合される第2ブロックと、前記第1ブロック及び第2ブロックを部分的に覆い、且つ前記第1ブロックに回転可能に結合される第3ブロックと、を備える筐体構造であって、前記第3ブロックは、前記第1ブロックに対し回転可能に接続される端部部材と、前記端部部材に対し着脱可能に接続される本体部材とからなり、前記本体部材の内部に、前記第1ブロック内部の回路基板に導通可能な回路が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、可動部の多い電子機器であっても、確実なロックが可能であり、且つ機能追加を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成を示すもので、カメラの斜視図(a)、フレームブロックを回転させた図(b)、表示ブロックを回転させた図(c)、フレームブロックを開いて三脚スタンドのように立てた図(d)である。
【図2】図1のフレームブロックの分解斜視図(a)、その本体部材の拡大図(b)、その端部の拡大図(c)、そのFPC及び押えを省略した図(d)である。
【図3】図2のFPCの端部の拡大正面図である。
【図4】図1のフレームブロック端部部材及び第2ヒンジ部の分解斜視図である。
【図5】図4のフレームブロック端部部材のヒンジ可動部を示す斜視図(a)、そのヒンジ可動部に対するフレームブロック本体部材端部の挿入の仕方を示す図(b)、その挿入途中の図(c)、その挿入完了した接続状態の図(d)である。
【図6】図5の接続部に組み付けた押しボタンを押した状態の図(a)、その横断面図(b)である。
【図7】フレームブロックにキーを設けた例を示すカメラの斜視図である。
【図8】フレームブロックの他の箇所にキーを設けた例を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成としてカメラを示すもので、1はレンズブロック、2は表示ブロック、3はフレームブロック、4は撮影レンズ、5は表示部、6はシャッターボタン、7はラッチ部である。
【0010】
図示のように、カメラの筐体は、撮影レンズ4を有するレンズブロック1と、液晶表示による表示部5及びその隣に並ぶシャッターボタン6を有する表示ブロック2と、これら二つのレンズブロック1及び表示ブロック2の周囲を覆うコ字型のフレーム形状に形成したフレームブロック3とからなる三つのブロックにより構成されている。
【0011】
そして、レンズブロック1に対し表示ブロック2とフレームブロック3が二軸ヒンジ部を介してそれぞれ回転可能に結合されている。
すなわち、レンズブロック1に対して、第1ヒンジ部を介して表示ブロック2が回転可能に結合されるとともに、第2ヒンジ部を介してフレームブロック3が回転可能に結合されている。
【0012】
二軸ヒンジ部は、レンズブロック1に表示ブロック2を結合する第1ヒンジ部の回転軸線と、レンズブロック1にフレームブロック3を結合する第2ヒンジ部の回転軸線が互いに直交している。
【0013】
また、図1(b)に示すように、レンズブロック1及び表示ブロック2に対しフレームブロック3が第2ヒンジ部の回転軸線を中心に回転する。
また、図1(c)に示すように、レンズブロック1に対し表示ブロック2が第1ヒンジ部の回転軸線を中心に回転する。
【0014】
具体的には、フレームブロック3は360度回転し、使用時にフレームブロック3の角度を変えることで様々なスタイルで撮影ができる。
まず、図1(a)に示すように、フレームブロック3でレンズブロック1及び表示ブロック2の周囲を覆った状態では通常のカメラスタイルで撮影ができる。
【0015】
また、図1(b)に示すように、フレームブロック3をグリップしてカムコーダーのような持ち方でも撮影ができる。
また、図1(d)に示すように、フレームブロック3を開いて三脚スタンドのように立てて撮影できる。
なお、フレームブロック3のコ字型フレーム形状を活かして壁面などのフックに掛けて撮影できる。
【0016】
ここで、通常のカメラスタイルで撮影するとき、シャッターボタン6やその他のコントロールキーを親指で操作する際、その操作中に指で表示ブロック2やその表示部5の画面を押し込む力がかかりやすい。
そのとき、レンズブロック1と反対側において、表示ブロック2とフレームブロック3のグラつきを防ぐために、第1ヒンジ部の回転軸線の延長線上に位置するラッチ部7が設けられている。
【0017】
すなわち、レンズブロック1と反対側において、表示ブロック2とフレームブロック3がラッチ部7により係合状態に保持されるため、図1(a)に示すように、通常のカメラスタイルでシャッターボタン6を押しても、表示ブロック2のグラつきを防いで良好な撮影が行える。
また、その他のコントロールキーを親指で操作する際、その操作中に指で表示ブロック2や表示部5の画面を押し込んだときでも、表示ブロック2のグラつきを防ぐことができる。
【0018】
そして、図1(c)に示すように、レンズブロック1に対し表示ブロック2を第1ヒンジ部の回転軸線を中心に回転させる場合は、その第1ヒンジ部の回転軸線の延長線上において、ラッチ部7によりロック状態に保たれているため、表示ブロック2とフレームブロック3とのクリアランスは小さく安定している。
従って、三つのブロックにより構成されるカメラ筐体として良好な外観が得られる。
【0019】
次に、図2はフレームブロック3の構成を示すもので、8はフレームブロック本体部材、9はフレームブロック端部部材である。
【0020】
図示のように、フレームブロック3は、フレームブロック本体部材8と、このフレームブロック本体部材8の両端部に対しそれぞれ着脱可能に接続されるフレームブロック端部部材9とからなる。
また、フレームブロック端部部材9は、レンズブロック1に対し第2ヒンジ部を介して回転可能に接続される
【0021】
フレームブロック本体部材8は、金属部品(例えばステンレス鋼等の強度部品)によるグリップフレーム81と、そのグリップフレーム81の両端部を除いて外周側を覆う樹脂材質によるグリップケース82とから構成されている。
そして、グリップフレーム81の外周にはFPC(フレキシブル回路基板)83が重ねられ、そのFPC83を挟んでグリップフレーム81の両端部にネジ止め固定するFPC押え84が設けられている。
【0022】
また、グリップフレーム81の両端部には、先端に開放される切り欠き溝81aと、その切り欠き溝81aに連続する丸孔81bと、内側の斜面81cが形成されている。
さらに、FPC押え84にも、グリップフレーム81の切り欠き溝81aに対応する切り欠き溝84aが形成されている。
【0023】
図3はFPC83の端部を拡大したもので、FPC83の端部には、グリップフレーム81の切り欠き溝81aに対応する切り欠き溝83aが形成されて、実装された回路の電極パターン85の対を成す接点86・87が設けられている。
【0024】
図4はフレームブロック端部部材9及び第2ヒンジ部の構成を示すもので、11はヒンジ軸、12はカシメ部品、13はFPC、14はFPC押え、15は圧縮コイルバネ、19は固定部材である。
【0025】
図示のように、レンズブロック1の両側部には、非導電材質による円筒状のヒンジ軸11が、その基端部のフランジに、レンズブロック1の内部に設けた固定部材19の一対のピン19aを挿通することで、回転止めして組み付けられる。
そして、ヒンジ軸11の外周に、円筒状のカシメ部品12が回転自在に装着される。
【0026】
また、ヒンジ軸11の基端部には、レンズブロック1内部の図示しないメイン回路基板に接続されているFPC13が重ねられ、そのPPC13を挟んでヒンジ軸11の基端部のフランジに嵌め付け固定するFPC押え14が設けられている。
さらに、FPC押え14と固定部材19との間に圧縮コイルバネ15を介装して、ヒンジ軸11及びカシメ部品12の基端部のフランジがレンズブロック1内部に組み込まれる(図6参照)。
【0027】
また、フレームブロック端部部材9は、カシメ部品12の先端部のフランジにカシメ付けて固定されるヒンジ可動部91(図5(a)参照)と、そのヒンジ可動部91の外側を覆う樹脂部品によるグリップケース92とから構成されている。
そして、グリップケース92には、樹脂部品による押しボタン93が組み付けられている。すなわち、押しボタン93は、グリップケース92の内部にネジ止め固定されて、グリップケース92に形成した窓部92aに配置されている。
【0028】
また、押しボタン93には、内側に突出する突起93aが設けられている。
【0029】
また、非導電材質による円筒状のヒンジ軸11の内部には、図5(a)及び図6(b)にも示すように、中心に位置する丸棒状の導電体16と、ヒンジ軸11の内周に接する円環状の導電体17と、これら導電体16・17間に介装される円環状の非導電体18が組み込まれて一体化されている。
なお、導電体16・17は、FPC13の電極パターンの対をなす接点(図略)にそれぞれ接続状態となっている。
【0030】
ここで、ヒンジ軸11の一体化部品作製方法としては、導電体16と導電体17の材質を、例えばSUS等の高強度材にして、ヒンジ軸11と非導電体18を、例えばPPS等の高強度樹脂で一体成形して、図のような4重構造を作製する。
【0031】
あるいは、最外形部のヒンジ軸11を強度確保のため、例えば金属の削り出しやダイカストで作成し、導電体17の周囲に絶縁加工を施して、導電体16、導電体17、非導電体18の一体部品を挿入などで作製する。なお、この場合は5重構造となる。
【0032】
または、最外形部のヒンジ軸11と導電体17を、例えば同一の材質(金属)で作成して、導電体16と非導電体18と一体成形を行って作製する。
これにより、最外形部は金属部品と接触しているため、GNDとして使用し、導電体16を信号線としての使用が可能となる。なお、この場合は3重構造となる。
その他、何種類かの作製方法が考えられる。
【0033】
以上のフレームブロック端部部材9及び第2ヒンジ部において、ヒンジ可動部91は、フランジをカシメ付けて固定したカシメ部品12と一緒にヒンジ軸11の周りを回転する。
そして、ヒンジ軸11は、FPC押え14と固定部材19との間の圧縮コイルバネ15により突出方向に付勢されている。
従って、ヒンジ可動部91の外側には、図5(a)に示すように、ヒンジ軸11の先端が突出状態にある。
【0034】
図5(b)〜(d)はフレームブロック本体部材8のグリップフレーム81をフレームブロック端部材9のヒンジ可動部91に接続する仕方を説明したものである。
【0035】
図5(b)に示すように、グリップフレーム81をヒンジ可動部91のスライドガイド部に挿入し、スライドさせていくと、図5(c)に示すように、グリップフレーム81の先端斜面81cがヒンジ軸11の先端に乗り上げて、圧縮コイルバネ15の付勢に抗してヒンジ軸11が押し込まれる。
そして、図5(d)に示すように、グリップフレーム81をヒンジ可動部91のスライドガイド部の最奥までスライドさせると、グリップフレーム81先端の丸孔81bにおいて、圧縮コイルバネ15の付勢によりヒンジ軸11の先端が突出してロック状態となる。
【0036】
なお、このとき、押しボタン93の突起93aは、グリップフレーム81、FPC83及びFPC押え84端部の切り欠き溝81a・83a・84aの内方に位置している。
【0037】
以上の接続状態において、グリップフレーム81先端のFPC83の接点86はヒンジ軸11の中央の導電体16と導通し、FPC83の接点87はヒンジ軸11の内周の導電体17と導通する。
【0038】
すなわち、グリップフレーム81に固定されたFPC83は、フレームブロック3の回転に伴いヒンジ軸11内の導電体16・17に接したまま摺動する。
そして、グリップフレーム81のFPC83の接点86とヒンジ軸11の導電体16は同心円のため、フレームブロック3が回転しても常に接している。
また、ヒンジ軸11内周の導電体17は円環状のため、グリップフレーム81のFPC83の接点87は回転中もヒンジ軸11内周の導電体17と常に接している。
【0039】
なお、レンズブロック1のヒンジ軸11と固定されたFPC13も同構造になっているが、回転しないため、その対を成す接点は導電体16・17にそれぞれ電気的に常に接している。
【0040】
また、フレームブロック本体部材8を外すときには、図6(a)、(b)のように、フレームブロック端部部材9の押しボタン93を矢印Aの方向に押すことにより、その突起93aで押されてヒンジ軸11が圧縮コイルバネ15の付勢に抗して引っ込む。
これにより、グリップフレーム81先端の丸孔81bに対するヒンジ軸11先端のロックが解除されて、グリップフレーム81、すなわち、フレームブロック本体部材8を抜くことができる。
【0041】
以上のように、レンズブロック1とフレームブロック3の電気的な接続が可能になったことにより、フレームブロック3に、次のような機能の追加が行える。
【0042】
例えば図7のように、フレームブロック本体部材8にズームキー31を設置する。
【0043】
また、フレームブロック3のFPC83をレンズブロック1の両側ともに接続させることで、例えば図8のように、ストラップ通し部材を兼ねた、押圧操作されることにより無線LAN等を用いたアクセスポイントのサーチを実行させる等のキー32を設け、その接点33をFPC83に電気的接続して、複数の機能を追加することも可能である。
【0044】
また、例えば自転車に固定するアタッチメントなど電気的要素を必要としないフレームブロック3として、色々な柄の着せ替え部品として脱着も可能である。
【0045】
以上のとおり、レンズブロック1、表示ブロック2、フレームブロック3を備えた可動部の多いカメラであっても、フレームブロック3は、レンズブロック1にヒンジ軸11を介して結合したフレームブロック端部部材9に対しフレームブロック本体部材8が着脱可能に接続される筐体構造のため、フレームブロック端部部材9にフレームブロック本体部材8を接続して確実にロックすることができる。
【0046】
そして、フレームブロック本体部材8の内部に、レンズブロック1内部の回路基板に導通可能な回路が設けられているため、機能追加を可能にすることができる。
【0047】
すなわち、カメラのレンズブロック1に対するフレームブロック3の物理的な脱着が可能になったことにより、色違いの部品を着せ替えたり、例えば自転車固定用のアタッチメントを取り付けたりすることができる。
【0048】
さらに、レンズブロック1とフレームブロック3を電気的に接続可能としたことで、フレームブロック3にズームキー31や、キー32等の機能を持たせることができる。
以上により、カメラとしての商品価値を向上させることができる。
【0049】
(変形例)
以上の実施形態においては、カメラとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラを備える携帯電話など他の電子機器であってもよい。
また、実施形態では、レンズブロックにフレームブロックを回転可能に結合したが、表示ブロックにフレームブロックを回転可能に結合してもよい。
また、各ブロックの形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0050】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
第1ブロックと、
前記第1ブロックに回転可能に結合される第2ブロックと、
前記第1ブロック及び第2ブロックを部分的に覆い、且つ前記第1ブロックに回転可能に結合される第3ブロックと、を備える筐体構造であって、
前記第3ブロックは、前記第1ブロックに対し回転可能に接続される端部部材と、前記端部部材に対し着脱可能に接続される本体部材とからなり、前記本体部材の内部に、前記第1ブロック内部の回路基板に導通可能な回路が設けられていることを特徴とする筐体構造。
<請求項2>
前記第3ブロックは、前記本体部材内部の前記回路が、前記端部部材の前記第1ブロックに対する回転可能な接続箇所で前記回路基板に電気的接続され、
前記第1ブロックは、前記端部部材に対する回転可能な接続箇所の内部に、前記回路基板と前記本体部材の前記回路とを電気的に導通させるための導通部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筐体構造。
<請求項3>
前記本体部材内部の前記回路が、前記端部部材の前記第1ブロックに対する回転可能な接続箇所において、前記回路基板に対し、前記導通部材を前記第1ブロックから突出方向に付勢する弾性部材の付勢力により電気的接続状態に保持されることを特徴とする請求項2に記載の筐体構造。
<請求項4>
前記端部部材には、前記本体部材を外す際に操作される押しボタンが設けられ、
前記押しボタンが操作されると、前記弾性部材が圧縮変形して前記端部部材から前記本体部材を取り外し可能な状態となることを特徴とする請求項3に記載の筐体構造。
<請求項5>
前記押しボタンには、前記弾性部材を圧縮変形させる突起が設けられ、
前記本体部材内部の前記回路を実装する基板には、前記突起を通すための溝が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の筐体構造。
<請求項6>
請求項1から5のいずれか一項に記載の筐体構造を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項7>
前記第1ブロックに撮影レンズが設けられ、
前記第2ブロックに表示部及びシャッターボタンが設けられて、
前記第3ブロックが前記第1ブロック及び第2ブロックの周囲を囲むフレーム形状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【符号の説明】
【0051】
1 第1ブロック
11 ヒンジ軸
12 カシメ部品
13 回路基板
14 基板押え
15 弾性部材
16 導通部材
17 導通部材
18 非導通部材
19 固定部材
19a ピン
2 第2ブロック
3 第3ブロック
31 ズームキー
32 キー
33 接点
4 撮影レンズ
5 表示部
6 シャッターボタン
7 ラッチ部
8 第3ブロック本体部材
81 グリップフレーム
81a 溝
81b 孔
81c 斜面
82 グリップケース
83 回路基板
83a 溝
84 基板押え
84a 溝
85 電極パターン
86 接点
87 接点
9 第3ブロック端部部材
91 ヒンジ可動部
92 グリップケース
93 押しボタン
93a 突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ブロックと、
前記第1ブロックに回転可能に結合される第2ブロックと、
前記第1ブロック及び第2ブロックを部分的に覆い、且つ前記第1ブロックに回転可能に結合される第3ブロックと、を備える筐体構造であって、
前記第3ブロックは、前記第1ブロックに対し回転可能に接続される端部部材と、前記端部部材に対し着脱可能に接続される本体部材とからなり、前記本体部材の内部に、前記第1ブロック内部の回路基板に導通可能な回路が設けられていることを特徴とする筐体構造。
【請求項2】
前記第3ブロックは、前記本体部材内部の前記回路が、前記端部部材の前記第1ブロックに対する回転可能な接続箇所で前記回路基板に電気的接続され、
前記第1ブロックは、前記端部部材に対する回転可能な接続箇所の内部に、前記回路基板と前記本体部材の前記回路とを電気的に導通させるための導通部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筐体構造。
【請求項3】
前記本体部材内部の前記回路が、前記端部部材の前記第1ブロックに対する回転可能な接続箇所において、前記回路基板に対し、前記導通部材を前記第1ブロックから突出方向に付勢する弾性部材の付勢力により電気的接続状態に保持されることを特徴とする請求項2に記載の筐体構造。
【請求項4】
前記端部部材には、前記本体部材を外す際に操作される押しボタンが設けられ、
前記押しボタンが操作されると、前記弾性部材が圧縮変形して前記端部部材から前記本体部材を取り外し可能な状態となることを特徴とする請求項3に記載の筐体構造。
【請求項5】
前記押しボタンには、前記弾性部材を圧縮変形させる突起が設けられ、
前記本体部材内部の前記回路を実装する基板には、前記突起を通すための溝が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の筐体構造。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の筐体構造を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項7】
前記第1ブロックに撮影レンズが設けられ、
前記第2ブロックに表示部及びシャッターボタンが設けられて、
前記第3ブロックが前記第1ブロック及び第2ブロックの周囲を囲むフレーム形状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−33795(P2013−33795A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168125(P2011−168125)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】