箱詰装置
【課題】集積部から挿入部まで物品の姿勢を起立姿勢の状態で、かつ物品の厚み方向に安定して移動することができる箱詰装置を提供する。
【解決手段】箱詰装置は、傾斜支持板570により包装物110の挿入部側が起立姿勢に保持され、第3姿勢制御板により包装物110の集積部側が起立姿勢に保持され、傾斜支持板570および第3姿勢制御板により包装物110が起立姿勢で保持されつつ包装物110の下面が接地されて移送される。
【解決手段】箱詰装置は、傾斜支持板570により包装物110の挿入部側が起立姿勢に保持され、第3姿勢制御板により包装物110の集積部側が起立姿勢に保持され、傾斜支持板570および第3姿勢制御板により包装物110が起立姿勢で保持されつつ包装物110の下面が接地されて移送される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟な薄状体によって包装された包装物を箱詰する箱詰装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、包装物を箱詰する場合に種々の箱詰装置が使用されている。例えば、包装物を真空吸着機器により吸着し、移動させて箱詰を行う装置がある。このように、日々、効率よく箱詰作業を行う研究が重ねられている。
【0003】
特許文献1は、トレーを使用したテーパー状商品の自動箱詰めはもとより、トレーを使用せず、直接ダンボールケース等の内部定位置に確実にテーパー状商品を供給して自動箱詰めをすることができる自動箱詰装置について開示されている。
【0004】
特許文献1記載のテーパー状商品の自動箱詰装置においては、適数列にテーパー状商品を移送するベルトコンベアの前方に該ベルトコンベア上面と水平に支持板が設けられ、ベルトコンベア先端部及び支持板の側方には順次該ベルトコンベア先端部及び支持板上に進出してテーパー状商品のそれぞれ横列間に侵入し、さらに該テーパー状商品をベルトコンベアの先端部から支持板上面に移送する整列移送杆が設けられ、支持板上方には適時に下降して支持板上面に整列させられた適数のテーパー状商品に吸着して上昇し、隣設した箱詰部にテーパー状商品を移送する吸着移送装置(真空吸着機器)が設けられてなるものである。
【0005】
また、特許文献2には、袋物を落下させる箱体内に段積み用プレートと崩れ防止用プレートを適宜繰出して規制し集積と詰めの工程を一挙に果たす構成とし、課題を解決する如くした袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置について開示されている。
【0006】
特許文献2記載の袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置においては、箱体が所定の詰込み位置に来たとき、横方向のワークコンベヤ側からワーク案内杆を突出すると共に、上方から段積み用プレートを箱体下方に降下させ詰込み間隙を形成し、該詰込み間隙にワークコンベヤから繰出される包装物を落下詰込みをし、所定個数の段積みの後、この包装物群を上方から降下する崩れ防止用プレートで積み整えをしながら箱体と一緒に所定ピッチ分前進させ、該崩れ防止用プレートと不動待機の段積み用プレート間の詰込み間隙に後続の包装物を段積みし、この段積み用プレートと崩れ防止用プレートの昇降で所定列分の整列段積みするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−91704号公報
【特許文献2】特開平03−00604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1記載のテーパー状商品の自動箱詰装置においては、真空吸着機器を用いているため、吸着部の平面度が必要となる。したがって、固形の商品でなく袋状の包装物の場合、真空吸着が安定して実現できず問題となる。
【0009】
また、特許文献2に記載の袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置においては、横方向のワークコンベヤ側からワーク案内杆を突出すると共に、上方から段積み用プレートを箱体下方に降下させ詰込み間隙を形成するため、数多くの包装物を短時間で箱詰する場合には、ワーク案内杆の移動速度をあげる必要があり問題となる。さらに、箱内にワーク案内杆を入れる場合、箱内にワーク案内杆を突入させるスペースが必要となり、箱内に空きスペースが発生することとなる。
【0010】
また、図15(a)は、ダンボール箱500zに従来の箱詰装置により包装物110を収納する一例を示した説明図であり、図15(b)は、ダンボール箱500に手作業により包装物110を収納する一例を示した説明図である。
【0011】
まず、図15(a)に示すように、従来の箱詰装置を利用した場合、ダンボール箱500z内に整列された包装物110を5個収納することができる。一方、図15(b)に示すように、手作業により包装物110を収納する場合、包装物110を斜めに配置させることにより7個収納することができる。
【0012】
すなわち、従来の箱詰装置においては、ダンボール箱500zの空き領域を埋めることができない。例えば、特許文献2記載の袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置では、上方から段積み用プレートを箱体下方に降下させるため、当該段積み用プレートの降下領域が必要となるからである。また、図15(b)に示すように、従来の箱詰装置により包装物110を斜めに配置させることは、困難である。
【0013】
また、この図15(b)に示すように、箱詰装置により包装物110を隙間なく箱詰する場合には、包装物110を種々の方向で搬送させ、集積させて箱内に詰める必要がある。すなわち、包装物110の高さ方向、幅方向、厚み方向のいずれにおいても安定して搬送する必要がある。しかしながら、包装物110を厚み方向に移動させる場合には、包装物110の姿勢が不安定になるという問題があった。
【0014】
本発明の目的は、集積部から挿入部まで物品の姿勢を起立姿勢の状態で、かつ物品の厚み方向に安定して移動することができる箱詰装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
(1)
一局面に従う箱詰装置は、集積部から挿入部まで物品の厚み方向に移送し箱詰を行う箱詰装置であって、物品の挿入部側を起立姿勢に保持する第1保持部材と、物品の集積部側を起立姿勢に保持する第2保持部材と、第1保持部材および第2保持部材により物品を起立姿勢で保持しつつ物品の下面を接地させて移送するものである。
【0016】
箱詰装置は、第1保持部材により物品の挿入部側が起立姿勢に保持され、第2保持部材により物品の集積部側が起立姿勢に保持され、第1保持部材および第2保持部材により物品が起立姿勢で保持されつつ物品の下面が接地されて移送される。
【0017】
この場合、物品の下面を搬送面に接地させつつ、物品の厚み方向に移送を行うため、物品の姿勢が不安定になるが、第1保持部材および第2保持部材により物品を起立姿勢で保持しつつ、搬送するので、物品を確実に搬送することができる。
【0018】
(2)
第1保持部材は、物品が直立姿勢となる前に集積部側に移動していることが好ましい。
【0019】
この場合、第1保持部材は、物品が直立姿勢となる前に集積部側に移動しているので、物品の姿勢を確実に保持することができる。すなわち、物品が直立姿勢となる前に第1保持部材は、物品を集積部へ迎えにいくので、物品姿勢を起立姿勢で保持することができる。
【0020】
(3)
第1保持部材は、挿入部において物品を傾斜姿勢で保持することが好ましい。
【0021】
この場合、第1保持部材は、挿入部において、物品を傾斜姿勢で保持することができるので、第2保持部材により物品が押された場合であっても、物品を傾斜姿勢で保持することができる。
【0022】
(4)
物品の姿勢を伏姿勢から起立姿勢に変更する起立装置を別途設けることが好ましい。
【0023】
この場合、起立装置により物品の姿勢を伏姿勢から起立姿勢に変更することができる。
【0024】
(5)
第1保持部材および第2保持部材は、複数の開口部を有することが好ましい。
【0025】
この場合、第1保持部材および第2保持部材は、複数の開口部を有するので、物品を保持する際に、当該開口部から空気を逃がすことができるので、空気の抵抗を除去することができる。
【0026】
(6)
第1保持部材および第2保持部材は、透視可能な樹脂部材からなってもよい。
【0027】
この場合、第1保持部材および第2保持部材は、透視可能な樹脂部材からなるので、物品の姿勢が異常となった場合でも、確実に視認することができ、対応をとることが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の箱詰装置によれば、集積部から挿入部まで物品の姿勢を起立姿勢の状態で、かつ物品の厚み方向に安定して移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る一実施の形態に係る箱詰装置の一例を示す模式的外観図
【図2】包装物の姿勢を説明するための模式図
【図3】第3搬送部における第1姿勢制御板,第2姿勢制御板および第3姿勢制御板の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図
【図4】第3搬送部における第1姿勢制御板,第2姿勢制御板および第3姿勢制御板の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図
【図5】第3搬送部における第1姿勢制御板,第2姿勢制御板および第3姿勢制御板の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図
【図6】第2姿勢制御板の構造および動作を示す模式図
【図7】第2姿勢制御板の構造および動作を示す模式図
【図8】第2姿勢制御板の構造および動作を示す模式図
【図9】包装物の移送状態を説明するための模式図
【図10】包装物の移送状態を説明するための模式図
【図11】包装物の姿勢を説明するための模式図
【図12】一対の水平シャッタ、矩形壁において包装物が箱詰めされる状態を説明するための模式的斜視図
【図13】図9および図10に示した包装物の他の移送状態を説明するための模式図
【図14】図9および図10に示した包装物の他の移送状態を説明するための模式図
【図15】ダンボール箱に収納された包装物を上方から視野した状態を示す説明図
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。本実施の形態においては、変形し得る包装物を搬送し、ダンボール箱に箱詰めする箱詰装置について具体例を挙げて説明する。本実施の形態においては、複数の包装物110が搬送される状態について説明する。なお、本実施の形態においては、外形が変形し得る包装物(例えば、柔軟な薄状体によって包装された包装物)について説明するが、本発明の箱詰装置は、箱状の包装物、その他任意の包装物についても、適用することができる。
【0031】
(一実施の形態)
図1は、本発明に係る一実施の形態に係る箱詰装置100の一例を示す模式的外観図である。
【0032】
図1に示す箱詰装置100は、主に第1搬送部200、第2搬送部400、第3搬送部410、伸縮性搬送部420および箱搬送部550を含む。
【0033】
第1搬送部200および第2搬送部400、第3搬送部410および伸縮性搬送部420は、無端のベルトコンベアを有する搬送構造からなる。また、当該ベルトコンベアは、第2水平搬送部206および伸縮性搬送部420を除いて、搬送面に凹凸が形成されており、包装物の姿勢を崩し難い摩擦力を発生させるものからなる。さらに、伸縮性搬送部420は、搬送面の距離が伸縮自在であるベルトコンベア、例えばシャトルコンベアからなる。
【0034】
第1搬送部200は、矢印M1の方向に複数の包装物を移送する。第1搬送部200は、シールチェッカ700を備えたシールチェッカ搬送部204、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206および方向転換装置220からなり、シールチェッカ搬送部204、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206の順に、連続して設けられる。
【0035】
また、シールチェッカ搬送部204には、空隙を設けた搬送部710を有する。当該搬送部710は、搬送される包装物の大きさよりも狭い範囲で搬送部から設けられており、シールチェッカ搬送部204において包装物が確実に封止されておらず、包装物の内容物が流出した場合であっても、第1水平搬送部205に当該内容物が搬送されない構造を有する。
【0036】
なお、本実施の形態においては、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206に区分して設けることとしたが、これに限定されず、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206の全てまたは一部を一体として設けてもよく、個別制御ができるように設けてもよい。
【0037】
また、第1搬送部200の下方には、第2搬送部400、第3搬送部410および伸縮性搬送部420が設けられる。第2搬送部400は、傾斜角度を変更できるように設けられる。
【0038】
図1に示すように、複数の包装物は、連続してシールチェッカ搬送部204、第1搬送部200の第1水平搬送部205上を移送され、次いで、傾斜部を含む第2水平搬送部206上を搬送され、第2搬送部400の集積部AR1において集められる。
【0039】
第1番目の包装物110が第2搬送部400の集積部AR1に落下する場合、第2搬送部400は、水平面に沿って設けられており、包装物110は、第2搬送部400の集積部AR1に落下された際に横倒し姿勢になる。また、第2搬送部400が水平面に沿って設けられるので、第1番目の包装物110の転がりを防止することができる。
【0040】
そして、第2搬送部400が水平面に対して傾斜角度となるように回動され、第2番目の包装物110以降は、第2搬送部400に既に落下された第1番目の包装物110に寄りかかり、立姿勢となる。そして、第2搬送部400、第3搬送部410および伸縮性搬送部420は、矢印M1の方向と逆方向の矢印M2の方向に包装物110を移送する。
【0041】
そして、包装物110が、第1姿勢制御板405、第2姿勢制御板406および第3姿勢制御板407により整列され、第3姿勢制御板407により図1の奥方向に押し出された後、後述するようにダンボール箱500の上方から下方に設けられたダンボール箱500内に投入される。そして、ダンボール箱500が箱搬送部550により矢印M2の方向に移動され、シール装置(図示せず)または卍状蓋折装置(図示せず)によりダンボール箱500のシールまたは封止が行われ、包装物110の箱詰作業が終了する。
【0042】
なお、図1においては、図示していないが、ダンボール箱500を広げてシールし、ダンボール箱500を形成する装置が別途備えられていることが好ましい。また、ダンボール箱500を箱搬送部550(コンベアまたは搬送ローラ)により移動させているが、これに限定されず、他の任意の装置によりダンボール箱500を移動させてもよい。
【0043】
さらに、本実施の形態においては、包装物110をダンボール箱500の上方から落下させて箱詰を行っているが、これに限定されず、ダンボール箱500の開口部を側面に配置し、包装物110をスライドさせて箱詰してもよい。
【0044】
次に、図2は、包装物の姿勢を説明するための模式図である。図2(a)は、包装物の斜視図を示し、図2(b)は、包装物に対して使用する文言の定義を説明する説明図である。
【0045】
図2(a)に示すように、包装物110は、距離L110、幅H110および厚みA110からなる。本実施の形態においては、厚みA110方向に包装物を搬送する場合について説明を行う。
【0046】
また、図2(b)に示すように、包装物110は、搬送面HMに対して、垂直な状態、すなわち、図中包装物110MSの状態を直立姿勢と呼び、包装物110MK1から包装物110MK2の姿勢を起立姿勢と呼び、起立姿勢のうち直立姿勢を除いた状態を傾斜姿勢と呼ぶ。また、搬送面HMに対して包装物が±45でなく、±180度の状態を伏姿勢と呼ぶ。
【0047】
次に、図3,〜,図5は、第3搬送部410における第1姿勢制御板405,第2姿勢制御板406および第3姿勢制御板407の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図であり、図6,〜,図8は、第2姿勢制御板407の構造および動作を示す模式図である。
【0048】
まず、図3(a)に示すように、第3搬送部410の下流側へ所定の個数の包装物110が搬送され、すべての包装物110が第1姿勢制御板405の近傍を通過し、伸縮性搬送部420に移送された場合、第1姿勢制御板405が伸縮性搬送部420の搬送面上に突出するよう、矢印M3の方向に移動される。
【0049】
また、図3(b)に示すように、所定の個数の包装物110が搬送され、最前の包装物110の約半分が第2姿勢制御板406上に載置された場合、伸縮性搬送部420の軸Hが矢印R7の水平方向に移動し始める。
【0050】
軸Hが移動する場合、伸縮性搬送部420の搬送面が相対的に移動しないように制御される。すなわち、搬送面が移動されず、軸Hが搬送面を短縮させるように移動する。そのため、包装物110が移動されない。また、伸縮性搬送部420の軸Lが矢印R7と同方向に水平移動する。
【0051】
同時に、伸縮性搬送部420の軸Hが、矢印R7の方向に移動しつつ、第2姿勢制御板406が、矢印R6の方向に回転移動し始める。この場合、伸縮性搬送部420の軸Lがさらに矢印R7の方向に移動する。そして、包装物が、第1姿勢制御板405および第2姿勢制御板406に囲まれる(集積部)。
【0052】
続いて、図4に示すように、第1姿勢制御板405および第2姿勢制御板406に囲まれた上方には、第3姿勢制御板407が配置される。本実施のイ形態において、第3姿勢制御板407は、透明の板部材(樹脂製)からなる。
また、伸縮性搬送部420の搬送面の幅方向に、姿勢制御板408が設けられ、さらに姿勢制御板408の奥側に一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560からなる挿入部が設けられる。矩形壁560には、後述する傾斜支持板570が形成されている。
【0053】
図5に示すように、第3姿勢制御板407は、矢印R8の方向に回転し、包装物110の側方に移動する。すなわち、伸縮性搬送部420の搬送面(集積部
に垂直な姿勢で待機する。
【0054】
ここで、具体的な第3姿勢制御板407の構造および詳細動作の一例について説明する。図6から図8は、第3姿勢制御板407の動作を説明するための模式的断面図である。
【0055】
図6(a)に示すように、第3姿勢制御板407は、第1保持板481、第2保持板482、シリンダ470およびモータ480からなる。第1保持板481は、箱詰装置100の壁(図示省略)に取り付けられている。
【0056】
第1保持板481は、モータ480が駆動することにより、第2保持板482に対して進退可能(スライド移動可能)に設けられている。また、第3姿勢制御板407が一端側近傍の軸483を中心に回動可能に設けられている。そして、シリンダ470は軸474を中心に回動可能に設けられており、シリンダ470の突出棒の先端は第3姿勢制御板407の一端側の軸473に軸支されている。
【0057】
次に、包装物110を移動させる場合には、図6(b)に示すように、シリンダ470により突出棒471が矢印H47の方向に伸張される。この場合、シリンダ470は、軸474周りに自由回動する。それにより、軸473を中心に第3姿勢制御板407の端部が押され、第3姿勢制御板407が軸483周りに矢印R8の方向に回転し始める(第1動作)。
【0058】
この場合、図6(b)に示すように、搬送幅境界領域TL1との間に隙間TLSが生じる。そこで、図6(c)に示すように、モータ480の回動により第1保持板481が第2保持板482から矢印−R9の方向にスライド移動する(第2動作)。この場合、隙間TLSの存在がなくなり、さらに、シリンダ470により突出棒471が矢印H47の方向に伸張される。それにより、軸473を中心に第3姿勢制御板407の端部が押され、第3姿勢制御板407が軸483周りに矢印R8の方向に回転される。
【0059】
そして、図7(d)に示すように、さらにモータ480を回動させるとともにシリンダ470により突出棒471を伸張することにより、第1保持板481が第2保持板482から矢印−R9の方向にスライド移動しつつ、軸473を中心に第3姿勢制御板407の端部が押され、第3姿勢制御板407が軸483周りに矢印R8の方向に回転される。
【0060】
そして、図7(e)に示すように、第3姿勢制御板407が鉛直姿勢となるまで、シリンダ470により突出棒471が伸張される。また、第3姿勢制御板407が搬送幅境界領域TL1に近づくように、モータ480が回動し、第1保持板481が第2保持板482から矢印−R9の方向にスライド移動する。
【0061】
次に、図8(f)に示すように、モータ480が逆回転され、第1保持板481が第2保持板482に向けて矢印R9の方向にスライド移動する(第3動作)。
【0062】
最後に、図8(g)に示すように、第2保持板482が第1保持板481と共に矢印R9の方向にスライド移動する。その結果、第3姿勢制御板407が鉛直姿勢(起立姿勢)の状態を維持しつつ、矢印R9の方向にスライド移動する。このようにして、第3姿勢制御板407の矢印R8の方向の回動動作が行われる。
【0063】
続いて、図9および図10は、集積部から挿入部までの包装物110の移送状態を説明するための模式図であり、図11は、図9(a)の状態を示す模式的斜視図である。
【0064】
また、図12は、包装物110の搬送時における姿勢を説明するための模式図であり、図13は、挿入部を形成する一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560において包装物が箱詰めされる状態を説明するための模式的斜視図である。
【0065】
まず、図9(a)および図11に示すように、包装物110が姿勢制御板408の上に載置されている。そして、姿勢制御板408が姿勢制御板408の軸408Gを回転軸として、矢印R10の方向に回転する。そして、図11に示すように、傾斜支持板570が傾斜支持棒570Sが延伸動作をすることにより矢印−R9の方向に移動する。ここで、傾斜支持板570は、平板の剛性を高めるため、コ字状からなる。
【0066】
次に、図9(b)に示すように、姿勢制御板408が90度以上回転を行う。具体的には、図12に示すように、姿勢制御板408は、包装物110の上側を傾斜支持板570に押し付けるように回転する。
【0067】
その結果、図9(b)に示すように、包装物110は、傾斜支持板570に保持される。続いて、姿勢制御板408は、矢印−R10の方向に回転し、水平状態で保持される。
【0068】
この場合、図9(c)および図12に示すように、包装物110は、傾斜支持板570に角度θ(鈍角)となるように支持されているので、包装物110は、矢印−R10の方向に崩れない。したがって、包装物110は、傾斜姿勢を保持することができる。
【0069】
次いで、第3姿勢制御板407が、図5において説明したように矢印R8の方向に回転され、垂直方向に沿った状態を維持しつつ、図10(d)に示すように、矢印R9の方向にスライド移動する。
【0070】
そして、包装物110に第3姿勢制御板407が接触する。この場合、図10(e)に示すように、第3姿勢制御板407と同速度で、傾斜支持板570が矢印R9の方向に移動する。それにより、包装物110の搬送方向前後を支持しつつ包装物110を起立姿勢の状態で移送させることができる。それにより厚みA110方向に包装物110を安定して搬送することができる。
【0071】
図12に示すように、一対の水平シャッタ510に載置された包装物110は、一対の水平シャッタ510が矢印V1およびV2の方向に移動するとともに、上方から矢印L1の方向に移動する落とし板320により、矢印L2の方向に移送され、一対の水平シャッタ510の下方に配置されたダンボール箱500に収容される。なお、図12においては、矩形壁560の図示を省略している。
【0072】
(他の例)
次に、図13および図14は、図9および図10に示した包装物110の他の移送状態を説明するための模式図である。
【0073】
図13(a1)に示すように、他の例において図9(a)に示した移送の構成と異なる点は、姿勢制御板408を取り外し、第3姿勢制御板407の代わりにL字状からなる第3姿勢制御板407mを設けたものである。また、第3姿勢制御板407mは、軽量化および包装物110の姿勢を空気流により乱さないように、複数の孔407hを有する。
【0074】
次に、図13(b1)に示すように、傾斜支持板570が矢印−R9の方向に移動する。
そして、第3姿勢制御板407mが僅かに上方(矢印R11の方向)に移動しつつ、矢印R8の方向に回転する。
【0075】
続いて、図13(c1)に示すように、第3姿勢制御板407mが、さらに矢印R8の方向に回転し、矢印−R11の方向に移動することにより、包装物110の下面に第3姿勢制御板407mの先端が入り込む。
【0076】
そして、図13(d1)に示すように、包装物110が、第3姿勢制御板407mのL字状の一面側に載置されるまで、矢印R9の方向に移動させる。その結果、第3姿勢制御板407mのL字状の一面に包装物110が載置された状態となる。
【0077】
次いで、図14(e1)に示すように、第3姿勢制御板407mが矢印R10の方向に移動する。この場合、第3姿勢制御板407mが包装物110を保持しつつ、起立状態にする。
【0078】
さらに、図14(f1)に示すように、第3姿勢制御板407mが、さらに矢印R12の方向に移動する。そして、図14(g1)に示すように、第3姿勢制御板407mと傾斜支持板570に包装物110が囲まれた状態となる。次に、第3姿勢制御板407と同速度で、傾斜支持板570を矢印R9の方向に移動させる。それにより、包装物110の搬送方向前後を支持しつつ包装物110を起立姿勢の状態で移送させることができる。それにより厚みA110方向に包装物110を安定して搬送することができる。
【0079】
以上のように、本発明に係る箱詰装置100は、包装物110の下面を搬送面に接地させつつ、包装物110の厚みA110の方向に移送を行うため、包装物110の姿勢が不安定になるが、傾斜支持板570および第3姿勢制御板407により物品を起立姿勢で保持しつつ、搬送するので、包装物110を確実に搬送することができる。
【0080】
また、傾斜支持板570は、包装物110が直立姿勢となる前に伸縮性搬送部420の搬送面側に移動しているので、包装物110の姿勢を確実に保持することができる。すなわち、包装物110が直立姿勢となる前に傾斜支持板570は、包装物110を迎えにいくので、包装物110の姿勢を起立姿勢で保持することができる。
【0081】
さらに、傾斜支持板570は、一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560からなる挿入部において、包装物110を傾斜姿勢で保持することができるので、第3姿勢制御板407mまたは姿勢制御板408により包装物110が押された場合であっても、包装物110を傾斜姿勢で保持することができる。
【0082】
また、包装物110の姿勢が伏姿勢の場合であっても、第3姿勢制御板407mまたは姿勢制御板408により起立姿勢に変更することができる。また、第3姿勢制御板407mおよび傾斜支持板570の少なくとも一方が、孔407hを有するので、包装物110を保持する際に、当該孔407hから空気を逃がすことができるので、空気の抵抗を除去することができる。さらに、第3姿勢制御板407および第3姿勢制御板407mが透明の部材からなるので、包装物110の姿勢が異常となった場合でも、確実に視認することができ、対応をとることが可能となる。
【0083】
なお、本実施の形態においては、矩形壁560の一部に傾斜支持板570を設けることとしたが、これに限定されず、矩形壁560の全面に傾斜支持板を設ける構成としてもよい。また、傾斜支持板570の駆動をステッピングモータによる構成としたが、これに限定されず、エアーシリンダ等の他の駆動装置からなってもよい。
【0084】
さらに、傾斜支持板570を剛性を有するコ字状の板部材からなることとしたが、これに限定されず、包装物110を保持することができる枠体、網部材、複数の棒部材からなってもよい。
【0085】
本発明に係る箱詰装置100においては、伸縮性搬送部420の搬送面側が、集積部側に相当し、一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560からなる挿入部側が、挿入部側に相当し、厚みA110の方向が包装物110の厚み方向に相当し、箱詰装置100が箱詰装置に相当し、傾斜支持板570が第1保持部材に相当し、第3姿勢制御板407mおよび姿勢制御板408が起立装置に相当し、包装物110MK1から包装物110MK2の姿勢が起立姿勢に相当し、孔407hが複数の開口部に相当し、第3姿勢制御板407、第3姿勢制御板407mが第2保持部材に相当する。
【0086】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれらだけに制限されない。本発明の主旨と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0087】
100 箱詰装置 420 伸縮性搬送部 510 一対の水平シャッタ 530、540、560 矩形壁 A110 厚み 570 傾斜支持板 407,407m 第3姿勢制御板 408 姿勢制御板
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟な薄状体によって包装された包装物を箱詰する箱詰装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、包装物を箱詰する場合に種々の箱詰装置が使用されている。例えば、包装物を真空吸着機器により吸着し、移動させて箱詰を行う装置がある。このように、日々、効率よく箱詰作業を行う研究が重ねられている。
【0003】
特許文献1は、トレーを使用したテーパー状商品の自動箱詰めはもとより、トレーを使用せず、直接ダンボールケース等の内部定位置に確実にテーパー状商品を供給して自動箱詰めをすることができる自動箱詰装置について開示されている。
【0004】
特許文献1記載のテーパー状商品の自動箱詰装置においては、適数列にテーパー状商品を移送するベルトコンベアの前方に該ベルトコンベア上面と水平に支持板が設けられ、ベルトコンベア先端部及び支持板の側方には順次該ベルトコンベア先端部及び支持板上に進出してテーパー状商品のそれぞれ横列間に侵入し、さらに該テーパー状商品をベルトコンベアの先端部から支持板上面に移送する整列移送杆が設けられ、支持板上方には適時に下降して支持板上面に整列させられた適数のテーパー状商品に吸着して上昇し、隣設した箱詰部にテーパー状商品を移送する吸着移送装置(真空吸着機器)が設けられてなるものである。
【0005】
また、特許文献2には、袋物を落下させる箱体内に段積み用プレートと崩れ防止用プレートを適宜繰出して規制し集積と詰めの工程を一挙に果たす構成とし、課題を解決する如くした袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置について開示されている。
【0006】
特許文献2記載の袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置においては、箱体が所定の詰込み位置に来たとき、横方向のワークコンベヤ側からワーク案内杆を突出すると共に、上方から段積み用プレートを箱体下方に降下させ詰込み間隙を形成し、該詰込み間隙にワークコンベヤから繰出される包装物を落下詰込みをし、所定個数の段積みの後、この包装物群を上方から降下する崩れ防止用プレートで積み整えをしながら箱体と一緒に所定ピッチ分前進させ、該崩れ防止用プレートと不動待機の段積み用プレート間の詰込み間隙に後続の包装物を段積みし、この段積み用プレートと崩れ防止用プレートの昇降で所定列分の整列段積みするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−91704号公報
【特許文献2】特開平03−00604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1記載のテーパー状商品の自動箱詰装置においては、真空吸着機器を用いているため、吸着部の平面度が必要となる。したがって、固形の商品でなく袋状の包装物の場合、真空吸着が安定して実現できず問題となる。
【0009】
また、特許文献2に記載の袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置においては、横方向のワークコンベヤ側からワーク案内杆を突出すると共に、上方から段積み用プレートを箱体下方に降下させ詰込み間隙を形成するため、数多くの包装物を短時間で箱詰する場合には、ワーク案内杆の移動速度をあげる必要があり問題となる。さらに、箱内にワーク案内杆を入れる場合、箱内にワーク案内杆を突入させるスペースが必要となり、箱内に空きスペースが発生することとなる。
【0010】
また、図15(a)は、ダンボール箱500zに従来の箱詰装置により包装物110を収納する一例を示した説明図であり、図15(b)は、ダンボール箱500に手作業により包装物110を収納する一例を示した説明図である。
【0011】
まず、図15(a)に示すように、従来の箱詰装置を利用した場合、ダンボール箱500z内に整列された包装物110を5個収納することができる。一方、図15(b)に示すように、手作業により包装物110を収納する場合、包装物110を斜めに配置させることにより7個収納することができる。
【0012】
すなわち、従来の箱詰装置においては、ダンボール箱500zの空き領域を埋めることができない。例えば、特許文献2記載の袋物等の包装物の箱詰方法及びその装置では、上方から段積み用プレートを箱体下方に降下させるため、当該段積み用プレートの降下領域が必要となるからである。また、図15(b)に示すように、従来の箱詰装置により包装物110を斜めに配置させることは、困難である。
【0013】
また、この図15(b)に示すように、箱詰装置により包装物110を隙間なく箱詰する場合には、包装物110を種々の方向で搬送させ、集積させて箱内に詰める必要がある。すなわち、包装物110の高さ方向、幅方向、厚み方向のいずれにおいても安定して搬送する必要がある。しかしながら、包装物110を厚み方向に移動させる場合には、包装物110の姿勢が不安定になるという問題があった。
【0014】
本発明の目的は、集積部から挿入部まで物品の姿勢を起立姿勢の状態で、かつ物品の厚み方向に安定して移動することができる箱詰装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
(1)
一局面に従う箱詰装置は、集積部から挿入部まで物品の厚み方向に移送し箱詰を行う箱詰装置であって、物品の挿入部側を起立姿勢に保持する第1保持部材と、物品の集積部側を起立姿勢に保持する第2保持部材と、第1保持部材および第2保持部材により物品を起立姿勢で保持しつつ物品の下面を接地させて移送するものである。
【0016】
箱詰装置は、第1保持部材により物品の挿入部側が起立姿勢に保持され、第2保持部材により物品の集積部側が起立姿勢に保持され、第1保持部材および第2保持部材により物品が起立姿勢で保持されつつ物品の下面が接地されて移送される。
【0017】
この場合、物品の下面を搬送面に接地させつつ、物品の厚み方向に移送を行うため、物品の姿勢が不安定になるが、第1保持部材および第2保持部材により物品を起立姿勢で保持しつつ、搬送するので、物品を確実に搬送することができる。
【0018】
(2)
第1保持部材は、物品が直立姿勢となる前に集積部側に移動していることが好ましい。
【0019】
この場合、第1保持部材は、物品が直立姿勢となる前に集積部側に移動しているので、物品の姿勢を確実に保持することができる。すなわち、物品が直立姿勢となる前に第1保持部材は、物品を集積部へ迎えにいくので、物品姿勢を起立姿勢で保持することができる。
【0020】
(3)
第1保持部材は、挿入部において物品を傾斜姿勢で保持することが好ましい。
【0021】
この場合、第1保持部材は、挿入部において、物品を傾斜姿勢で保持することができるので、第2保持部材により物品が押された場合であっても、物品を傾斜姿勢で保持することができる。
【0022】
(4)
物品の姿勢を伏姿勢から起立姿勢に変更する起立装置を別途設けることが好ましい。
【0023】
この場合、起立装置により物品の姿勢を伏姿勢から起立姿勢に変更することができる。
【0024】
(5)
第1保持部材および第2保持部材は、複数の開口部を有することが好ましい。
【0025】
この場合、第1保持部材および第2保持部材は、複数の開口部を有するので、物品を保持する際に、当該開口部から空気を逃がすことができるので、空気の抵抗を除去することができる。
【0026】
(6)
第1保持部材および第2保持部材は、透視可能な樹脂部材からなってもよい。
【0027】
この場合、第1保持部材および第2保持部材は、透視可能な樹脂部材からなるので、物品の姿勢が異常となった場合でも、確実に視認することができ、対応をとることが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の箱詰装置によれば、集積部から挿入部まで物品の姿勢を起立姿勢の状態で、かつ物品の厚み方向に安定して移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る一実施の形態に係る箱詰装置の一例を示す模式的外観図
【図2】包装物の姿勢を説明するための模式図
【図3】第3搬送部における第1姿勢制御板,第2姿勢制御板および第3姿勢制御板の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図
【図4】第3搬送部における第1姿勢制御板,第2姿勢制御板および第3姿勢制御板の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図
【図5】第3搬送部における第1姿勢制御板,第2姿勢制御板および第3姿勢制御板の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図
【図6】第2姿勢制御板の構造および動作を示す模式図
【図7】第2姿勢制御板の構造および動作を示す模式図
【図8】第2姿勢制御板の構造および動作を示す模式図
【図9】包装物の移送状態を説明するための模式図
【図10】包装物の移送状態を説明するための模式図
【図11】包装物の姿勢を説明するための模式図
【図12】一対の水平シャッタ、矩形壁において包装物が箱詰めされる状態を説明するための模式的斜視図
【図13】図9および図10に示した包装物の他の移送状態を説明するための模式図
【図14】図9および図10に示した包装物の他の移送状態を説明するための模式図
【図15】ダンボール箱に収納された包装物を上方から視野した状態を示す説明図
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。本実施の形態においては、変形し得る包装物を搬送し、ダンボール箱に箱詰めする箱詰装置について具体例を挙げて説明する。本実施の形態においては、複数の包装物110が搬送される状態について説明する。なお、本実施の形態においては、外形が変形し得る包装物(例えば、柔軟な薄状体によって包装された包装物)について説明するが、本発明の箱詰装置は、箱状の包装物、その他任意の包装物についても、適用することができる。
【0031】
(一実施の形態)
図1は、本発明に係る一実施の形態に係る箱詰装置100の一例を示す模式的外観図である。
【0032】
図1に示す箱詰装置100は、主に第1搬送部200、第2搬送部400、第3搬送部410、伸縮性搬送部420および箱搬送部550を含む。
【0033】
第1搬送部200および第2搬送部400、第3搬送部410および伸縮性搬送部420は、無端のベルトコンベアを有する搬送構造からなる。また、当該ベルトコンベアは、第2水平搬送部206および伸縮性搬送部420を除いて、搬送面に凹凸が形成されており、包装物の姿勢を崩し難い摩擦力を発生させるものからなる。さらに、伸縮性搬送部420は、搬送面の距離が伸縮自在であるベルトコンベア、例えばシャトルコンベアからなる。
【0034】
第1搬送部200は、矢印M1の方向に複数の包装物を移送する。第1搬送部200は、シールチェッカ700を備えたシールチェッカ搬送部204、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206および方向転換装置220からなり、シールチェッカ搬送部204、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206の順に、連続して設けられる。
【0035】
また、シールチェッカ搬送部204には、空隙を設けた搬送部710を有する。当該搬送部710は、搬送される包装物の大きさよりも狭い範囲で搬送部から設けられており、シールチェッカ搬送部204において包装物が確実に封止されておらず、包装物の内容物が流出した場合であっても、第1水平搬送部205に当該内容物が搬送されない構造を有する。
【0036】
なお、本実施の形態においては、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206に区分して設けることとしたが、これに限定されず、第1水平搬送部205、傾斜部を含む第2水平搬送部206の全てまたは一部を一体として設けてもよく、個別制御ができるように設けてもよい。
【0037】
また、第1搬送部200の下方には、第2搬送部400、第3搬送部410および伸縮性搬送部420が設けられる。第2搬送部400は、傾斜角度を変更できるように設けられる。
【0038】
図1に示すように、複数の包装物は、連続してシールチェッカ搬送部204、第1搬送部200の第1水平搬送部205上を移送され、次いで、傾斜部を含む第2水平搬送部206上を搬送され、第2搬送部400の集積部AR1において集められる。
【0039】
第1番目の包装物110が第2搬送部400の集積部AR1に落下する場合、第2搬送部400は、水平面に沿って設けられており、包装物110は、第2搬送部400の集積部AR1に落下された際に横倒し姿勢になる。また、第2搬送部400が水平面に沿って設けられるので、第1番目の包装物110の転がりを防止することができる。
【0040】
そして、第2搬送部400が水平面に対して傾斜角度となるように回動され、第2番目の包装物110以降は、第2搬送部400に既に落下された第1番目の包装物110に寄りかかり、立姿勢となる。そして、第2搬送部400、第3搬送部410および伸縮性搬送部420は、矢印M1の方向と逆方向の矢印M2の方向に包装物110を移送する。
【0041】
そして、包装物110が、第1姿勢制御板405、第2姿勢制御板406および第3姿勢制御板407により整列され、第3姿勢制御板407により図1の奥方向に押し出された後、後述するようにダンボール箱500の上方から下方に設けられたダンボール箱500内に投入される。そして、ダンボール箱500が箱搬送部550により矢印M2の方向に移動され、シール装置(図示せず)または卍状蓋折装置(図示せず)によりダンボール箱500のシールまたは封止が行われ、包装物110の箱詰作業が終了する。
【0042】
なお、図1においては、図示していないが、ダンボール箱500を広げてシールし、ダンボール箱500を形成する装置が別途備えられていることが好ましい。また、ダンボール箱500を箱搬送部550(コンベアまたは搬送ローラ)により移動させているが、これに限定されず、他の任意の装置によりダンボール箱500を移動させてもよい。
【0043】
さらに、本実施の形態においては、包装物110をダンボール箱500の上方から落下させて箱詰を行っているが、これに限定されず、ダンボール箱500の開口部を側面に配置し、包装物110をスライドさせて箱詰してもよい。
【0044】
次に、図2は、包装物の姿勢を説明するための模式図である。図2(a)は、包装物の斜視図を示し、図2(b)は、包装物に対して使用する文言の定義を説明する説明図である。
【0045】
図2(a)に示すように、包装物110は、距離L110、幅H110および厚みA110からなる。本実施の形態においては、厚みA110方向に包装物を搬送する場合について説明を行う。
【0046】
また、図2(b)に示すように、包装物110は、搬送面HMに対して、垂直な状態、すなわち、図中包装物110MSの状態を直立姿勢と呼び、包装物110MK1から包装物110MK2の姿勢を起立姿勢と呼び、起立姿勢のうち直立姿勢を除いた状態を傾斜姿勢と呼ぶ。また、搬送面HMに対して包装物が±45でなく、±180度の状態を伏姿勢と呼ぶ。
【0047】
次に、図3,〜,図5は、第3搬送部410における第1姿勢制御板405,第2姿勢制御板406および第3姿勢制御板407の動作の一例を詳細に説明するための模式的斜視図であり、図6,〜,図8は、第2姿勢制御板407の構造および動作を示す模式図である。
【0048】
まず、図3(a)に示すように、第3搬送部410の下流側へ所定の個数の包装物110が搬送され、すべての包装物110が第1姿勢制御板405の近傍を通過し、伸縮性搬送部420に移送された場合、第1姿勢制御板405が伸縮性搬送部420の搬送面上に突出するよう、矢印M3の方向に移動される。
【0049】
また、図3(b)に示すように、所定の個数の包装物110が搬送され、最前の包装物110の約半分が第2姿勢制御板406上に載置された場合、伸縮性搬送部420の軸Hが矢印R7の水平方向に移動し始める。
【0050】
軸Hが移動する場合、伸縮性搬送部420の搬送面が相対的に移動しないように制御される。すなわち、搬送面が移動されず、軸Hが搬送面を短縮させるように移動する。そのため、包装物110が移動されない。また、伸縮性搬送部420の軸Lが矢印R7と同方向に水平移動する。
【0051】
同時に、伸縮性搬送部420の軸Hが、矢印R7の方向に移動しつつ、第2姿勢制御板406が、矢印R6の方向に回転移動し始める。この場合、伸縮性搬送部420の軸Lがさらに矢印R7の方向に移動する。そして、包装物が、第1姿勢制御板405および第2姿勢制御板406に囲まれる(集積部)。
【0052】
続いて、図4に示すように、第1姿勢制御板405および第2姿勢制御板406に囲まれた上方には、第3姿勢制御板407が配置される。本実施のイ形態において、第3姿勢制御板407は、透明の板部材(樹脂製)からなる。
また、伸縮性搬送部420の搬送面の幅方向に、姿勢制御板408が設けられ、さらに姿勢制御板408の奥側に一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560からなる挿入部が設けられる。矩形壁560には、後述する傾斜支持板570が形成されている。
【0053】
図5に示すように、第3姿勢制御板407は、矢印R8の方向に回転し、包装物110の側方に移動する。すなわち、伸縮性搬送部420の搬送面(集積部
に垂直な姿勢で待機する。
【0054】
ここで、具体的な第3姿勢制御板407の構造および詳細動作の一例について説明する。図6から図8は、第3姿勢制御板407の動作を説明するための模式的断面図である。
【0055】
図6(a)に示すように、第3姿勢制御板407は、第1保持板481、第2保持板482、シリンダ470およびモータ480からなる。第1保持板481は、箱詰装置100の壁(図示省略)に取り付けられている。
【0056】
第1保持板481は、モータ480が駆動することにより、第2保持板482に対して進退可能(スライド移動可能)に設けられている。また、第3姿勢制御板407が一端側近傍の軸483を中心に回動可能に設けられている。そして、シリンダ470は軸474を中心に回動可能に設けられており、シリンダ470の突出棒の先端は第3姿勢制御板407の一端側の軸473に軸支されている。
【0057】
次に、包装物110を移動させる場合には、図6(b)に示すように、シリンダ470により突出棒471が矢印H47の方向に伸張される。この場合、シリンダ470は、軸474周りに自由回動する。それにより、軸473を中心に第3姿勢制御板407の端部が押され、第3姿勢制御板407が軸483周りに矢印R8の方向に回転し始める(第1動作)。
【0058】
この場合、図6(b)に示すように、搬送幅境界領域TL1との間に隙間TLSが生じる。そこで、図6(c)に示すように、モータ480の回動により第1保持板481が第2保持板482から矢印−R9の方向にスライド移動する(第2動作)。この場合、隙間TLSの存在がなくなり、さらに、シリンダ470により突出棒471が矢印H47の方向に伸張される。それにより、軸473を中心に第3姿勢制御板407の端部が押され、第3姿勢制御板407が軸483周りに矢印R8の方向に回転される。
【0059】
そして、図7(d)に示すように、さらにモータ480を回動させるとともにシリンダ470により突出棒471を伸張することにより、第1保持板481が第2保持板482から矢印−R9の方向にスライド移動しつつ、軸473を中心に第3姿勢制御板407の端部が押され、第3姿勢制御板407が軸483周りに矢印R8の方向に回転される。
【0060】
そして、図7(e)に示すように、第3姿勢制御板407が鉛直姿勢となるまで、シリンダ470により突出棒471が伸張される。また、第3姿勢制御板407が搬送幅境界領域TL1に近づくように、モータ480が回動し、第1保持板481が第2保持板482から矢印−R9の方向にスライド移動する。
【0061】
次に、図8(f)に示すように、モータ480が逆回転され、第1保持板481が第2保持板482に向けて矢印R9の方向にスライド移動する(第3動作)。
【0062】
最後に、図8(g)に示すように、第2保持板482が第1保持板481と共に矢印R9の方向にスライド移動する。その結果、第3姿勢制御板407が鉛直姿勢(起立姿勢)の状態を維持しつつ、矢印R9の方向にスライド移動する。このようにして、第3姿勢制御板407の矢印R8の方向の回動動作が行われる。
【0063】
続いて、図9および図10は、集積部から挿入部までの包装物110の移送状態を説明するための模式図であり、図11は、図9(a)の状態を示す模式的斜視図である。
【0064】
また、図12は、包装物110の搬送時における姿勢を説明するための模式図であり、図13は、挿入部を形成する一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560において包装物が箱詰めされる状態を説明するための模式的斜視図である。
【0065】
まず、図9(a)および図11に示すように、包装物110が姿勢制御板408の上に載置されている。そして、姿勢制御板408が姿勢制御板408の軸408Gを回転軸として、矢印R10の方向に回転する。そして、図11に示すように、傾斜支持板570が傾斜支持棒570Sが延伸動作をすることにより矢印−R9の方向に移動する。ここで、傾斜支持板570は、平板の剛性を高めるため、コ字状からなる。
【0066】
次に、図9(b)に示すように、姿勢制御板408が90度以上回転を行う。具体的には、図12に示すように、姿勢制御板408は、包装物110の上側を傾斜支持板570に押し付けるように回転する。
【0067】
その結果、図9(b)に示すように、包装物110は、傾斜支持板570に保持される。続いて、姿勢制御板408は、矢印−R10の方向に回転し、水平状態で保持される。
【0068】
この場合、図9(c)および図12に示すように、包装物110は、傾斜支持板570に角度θ(鈍角)となるように支持されているので、包装物110は、矢印−R10の方向に崩れない。したがって、包装物110は、傾斜姿勢を保持することができる。
【0069】
次いで、第3姿勢制御板407が、図5において説明したように矢印R8の方向に回転され、垂直方向に沿った状態を維持しつつ、図10(d)に示すように、矢印R9の方向にスライド移動する。
【0070】
そして、包装物110に第3姿勢制御板407が接触する。この場合、図10(e)に示すように、第3姿勢制御板407と同速度で、傾斜支持板570が矢印R9の方向に移動する。それにより、包装物110の搬送方向前後を支持しつつ包装物110を起立姿勢の状態で移送させることができる。それにより厚みA110方向に包装物110を安定して搬送することができる。
【0071】
図12に示すように、一対の水平シャッタ510に載置された包装物110は、一対の水平シャッタ510が矢印V1およびV2の方向に移動するとともに、上方から矢印L1の方向に移動する落とし板320により、矢印L2の方向に移送され、一対の水平シャッタ510の下方に配置されたダンボール箱500に収容される。なお、図12においては、矩形壁560の図示を省略している。
【0072】
(他の例)
次に、図13および図14は、図9および図10に示した包装物110の他の移送状態を説明するための模式図である。
【0073】
図13(a1)に示すように、他の例において図9(a)に示した移送の構成と異なる点は、姿勢制御板408を取り外し、第3姿勢制御板407の代わりにL字状からなる第3姿勢制御板407mを設けたものである。また、第3姿勢制御板407mは、軽量化および包装物110の姿勢を空気流により乱さないように、複数の孔407hを有する。
【0074】
次に、図13(b1)に示すように、傾斜支持板570が矢印−R9の方向に移動する。
そして、第3姿勢制御板407mが僅かに上方(矢印R11の方向)に移動しつつ、矢印R8の方向に回転する。
【0075】
続いて、図13(c1)に示すように、第3姿勢制御板407mが、さらに矢印R8の方向に回転し、矢印−R11の方向に移動することにより、包装物110の下面に第3姿勢制御板407mの先端が入り込む。
【0076】
そして、図13(d1)に示すように、包装物110が、第3姿勢制御板407mのL字状の一面側に載置されるまで、矢印R9の方向に移動させる。その結果、第3姿勢制御板407mのL字状の一面に包装物110が載置された状態となる。
【0077】
次いで、図14(e1)に示すように、第3姿勢制御板407mが矢印R10の方向に移動する。この場合、第3姿勢制御板407mが包装物110を保持しつつ、起立状態にする。
【0078】
さらに、図14(f1)に示すように、第3姿勢制御板407mが、さらに矢印R12の方向に移動する。そして、図14(g1)に示すように、第3姿勢制御板407mと傾斜支持板570に包装物110が囲まれた状態となる。次に、第3姿勢制御板407と同速度で、傾斜支持板570を矢印R9の方向に移動させる。それにより、包装物110の搬送方向前後を支持しつつ包装物110を起立姿勢の状態で移送させることができる。それにより厚みA110方向に包装物110を安定して搬送することができる。
【0079】
以上のように、本発明に係る箱詰装置100は、包装物110の下面を搬送面に接地させつつ、包装物110の厚みA110の方向に移送を行うため、包装物110の姿勢が不安定になるが、傾斜支持板570および第3姿勢制御板407により物品を起立姿勢で保持しつつ、搬送するので、包装物110を確実に搬送することができる。
【0080】
また、傾斜支持板570は、包装物110が直立姿勢となる前に伸縮性搬送部420の搬送面側に移動しているので、包装物110の姿勢を確実に保持することができる。すなわち、包装物110が直立姿勢となる前に傾斜支持板570は、包装物110を迎えにいくので、包装物110の姿勢を起立姿勢で保持することができる。
【0081】
さらに、傾斜支持板570は、一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560からなる挿入部において、包装物110を傾斜姿勢で保持することができるので、第3姿勢制御板407mまたは姿勢制御板408により包装物110が押された場合であっても、包装物110を傾斜姿勢で保持することができる。
【0082】
また、包装物110の姿勢が伏姿勢の場合であっても、第3姿勢制御板407mまたは姿勢制御板408により起立姿勢に変更することができる。また、第3姿勢制御板407mおよび傾斜支持板570の少なくとも一方が、孔407hを有するので、包装物110を保持する際に、当該孔407hから空気を逃がすことができるので、空気の抵抗を除去することができる。さらに、第3姿勢制御板407および第3姿勢制御板407mが透明の部材からなるので、包装物110の姿勢が異常となった場合でも、確実に視認することができ、対応をとることが可能となる。
【0083】
なお、本実施の形態においては、矩形壁560の一部に傾斜支持板570を設けることとしたが、これに限定されず、矩形壁560の全面に傾斜支持板を設ける構成としてもよい。また、傾斜支持板570の駆動をステッピングモータによる構成としたが、これに限定されず、エアーシリンダ等の他の駆動装置からなってもよい。
【0084】
さらに、傾斜支持板570を剛性を有するコ字状の板部材からなることとしたが、これに限定されず、包装物110を保持することができる枠体、網部材、複数の棒部材からなってもよい。
【0085】
本発明に係る箱詰装置100においては、伸縮性搬送部420の搬送面側が、集積部側に相当し、一対の水平シャッタ510、矩形壁530、540、560からなる挿入部側が、挿入部側に相当し、厚みA110の方向が包装物110の厚み方向に相当し、箱詰装置100が箱詰装置に相当し、傾斜支持板570が第1保持部材に相当し、第3姿勢制御板407mおよび姿勢制御板408が起立装置に相当し、包装物110MK1から包装物110MK2の姿勢が起立姿勢に相当し、孔407hが複数の開口部に相当し、第3姿勢制御板407、第3姿勢制御板407mが第2保持部材に相当する。
【0086】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれらだけに制限されない。本発明の主旨と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0087】
100 箱詰装置 420 伸縮性搬送部 510 一対の水平シャッタ 530、540、560 矩形壁 A110 厚み 570 傾斜支持板 407,407m 第3姿勢制御板 408 姿勢制御板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積部から挿入部まで前記物品の厚み方向に移送し箱詰を行う箱詰装置であって、
前記物品の前記挿入部側を起立姿勢に保持する第1保持部材と、
前記物品の前記集積部側を起立姿勢に保持する第2保持部材と、
前記第1保持部材および前記第2保持部材により前記物品を起立姿勢で保持しつつ前記物品の下面を接地させて移送する箱詰装置。
【請求項2】
前記第1保持部材は、前記物品が直立姿勢となる前に集積部側に移動していることを特徴とする請求項1記載の箱詰装置。
【請求項3】
前記第1保持部材は、前記挿入部において前記物品を傾斜姿勢で保持することを特徴とする請求項1または2に記載の箱詰装置。
【請求項4】
前記物品の姿勢を伏姿勢から起立姿勢に変更する起立装置を別途設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の箱詰装置。
【請求項5】
前記第1保持部材および前記第2保持部材は、複数の開口部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の箱詰装置。
【請求項6】
前記第1保持部材および前記第2保持部材は、透視可能な樹脂部材からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の箱詰装置。
【請求項1】
集積部から挿入部まで前記物品の厚み方向に移送し箱詰を行う箱詰装置であって、
前記物品の前記挿入部側を起立姿勢に保持する第1保持部材と、
前記物品の前記集積部側を起立姿勢に保持する第2保持部材と、
前記第1保持部材および前記第2保持部材により前記物品を起立姿勢で保持しつつ前記物品の下面を接地させて移送する箱詰装置。
【請求項2】
前記第1保持部材は、前記物品が直立姿勢となる前に集積部側に移動していることを特徴とする請求項1記載の箱詰装置。
【請求項3】
前記第1保持部材は、前記挿入部において前記物品を傾斜姿勢で保持することを特徴とする請求項1または2に記載の箱詰装置。
【請求項4】
前記物品の姿勢を伏姿勢から起立姿勢に変更する起立装置を別途設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の箱詰装置。
【請求項5】
前記第1保持部材および前記第2保持部材は、複数の開口部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の箱詰装置。
【請求項6】
前記第1保持部材および前記第2保持部材は、透視可能な樹脂部材からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の箱詰装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−219124(P2011−219124A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−89654(P2010−89654)
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】
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