説明

粉粒体供給装置及び粉粒体供給システム

【課題】従来より微量の粉粒体を連続して供給可能な粉粒体供給装置及び粉粒体供給システムを提供する。
【解決手段】 本発明の粉粒体供給装置10では、回転盤50の回転を停止した状態では、粉粒体供給筒11内の粉粒体が下端側部開口21から側方に流出して安息角を有した粉粒体の山を形成し、その粉粒体の山が崩壊せずに一定の形状に保持されて下端側部開口21から粉粒体が流出し続けることを防止する。そして、回転盤50を回転駆動すると、下端側部開口21を閉塞していた粉粒体の山が崩壊して回転盤50上に広がるように流下する。また、回転盤50上に排出された粉粒体は、回転盤50の回転によって案内レール63に押しつけられて回転盤50の外縁部から落下するように案内され、下方に配置した容器104に供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微量の粉粒体を連続して供給可能な粉粒体供給装置及び粉粒体供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の粉粒体供給装置として、水平方向に延びた筒体の内部でスクリューを回転させて、微量の粉粒体を連続して供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−90756号公報([0023]、[0025]、[0027]、[0028]、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来の粉粒体供給装置では、スクリューの翼の間で粉粒体同士が互いの付着力により塊になり、その塊の状態のまま筒体から排出され得るので、その塊より微量の粉粒体を供給することが困難であった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より微量の粉粒体を連続して供給可能な粉粒体供給装置及び粉粒体供給システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る粉粒体供給装置は、上下方向に延びて下端面が開放し、下方に向けて粉粒体を送給可能な筒体と、筒体の下端開放口に宛がわれると共に筒体の側方に張り出し、鉛直方向を向いた回転軸を中心にして筒体に対して回転可能な回転盤と、筒体の下端縁の全体又は一部を回転盤から上方に離すことで成形されて、筒体内の粉粒体を筒体の側方に流出可能としかつ、安息角を有して回転盤上に堆積した粉粒体の山によって閉塞可能な下端側部開口と、回転盤を筒体に対して回転駆動して粉粒体の山を崩壊させて、下端側部開口から側方に粉粒体を排出させるための回転駆動手段と、筒体に取り付けられ、回転盤のうち筒体から側方に張り出した部分に上方から宛がわれ、回転盤の回転によって移動する粉粒体をその回転盤の外縁部から下方に落下させるように案内する案内レールとを備えたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の粉粒体供給装置において、下端側部開口は、筒体の下端縁における周方向の一部を切除して成形されたところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載の粉粒体供給装置において、下端側部開口の開口面積を変更するための可動扉を設けたところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3に記載の粉粒体供給装置において、筒体の外面に回転可能に嵌合した回動ブラケットと、回動ブラケットを任意の位置で回転不能に固定するための回動ブラケット固定手段とを備え、案内レールは、回動ブラケットを介して筒体に取り付けられると共に、案内レールの一端に可動扉が設けられたところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1に記載の粉粒体供給装置において、下端側部開口は、筒体の下端縁全体を回転盤の上方に離して配置することにより、筒体の全周に亘って形成されたところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の粉粒体供給装置において、筒体の上方に配置された回転駆動手段としてのモータと、モータの回転出力軸に連結されて筒体の中心部に挿通されかつ、下端部が回転盤に固定されたトルク伝達軸とを設けたところに特徴を有する。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6に記載の粉粒体供給装置において、トルク伝達軸に一体回転可能に取り付けられてトルク伝達軸と平行に延び、トルク伝達軸と筒体との間の粉粒体を撹拌する撹拌部材を備えたところに特徴を有する。
【0012】
請求項8の発明は、請求項6又は7に記載の粉粒体供給装置において、筒体には、大径円筒部と小径円筒部とが上下に並べて備えられ、大径円筒部の内部には、トルク伝達軸に一体回転可能に取り付けられて、大径円筒部内の粉粒体をその下側の小径円筒部へと案内する内側旋回案内部材が設けられたところに特徴を有する。
【0013】
請求項9の発明は、請求項6乃至8の何れかに記載の粉粒体供給装置において、トルク伝達軸の断面を多角形にしたところに特徴を有する。
【0014】
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の粉粒体供給装置において、回転盤の外縁部全周から上方に突出し、回転盤の上面に粉粒体の堆積層を維持するための外縁環状突壁を設け、案内レールは、粉粒体の堆積層の上面が環状突壁の上面と面一になるように均しながら粉粒体を回転盤の外縁部側に案内するところに特徴を有する。
【0015】
請求項11の発明は、請求項10に記載の粉粒体供給装置において、回転盤の上面のうち筒体と外縁環状突壁との間の囲まれた中間環状領域には、外縁環状突壁より低く上方に突出しかつ水平方向に向けて回転盤の中心部から放射状に張り出した粉粒体ストッパが設けられたところに特徴を有する。
【0016】
請求項12の発明は、請求項1乃至11に記載の粉粒体供給装置において、回転盤の外縁部を下方に向けて先細りにして下面テーパ部を形成したところに特徴を有する。
【0017】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の粉粒体供給装置において、筒体に対して上下動可能に嵌合した直動ブラケットと、直動ブラケットを任意の位置で上下動不能に固定するための直動ブラケット固定手段とを備え、案内レールは、直動ブラケットを介して筒体に取り付けられたところに特徴を有する。
【0018】
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れかに粉粒体供給装置において、筒体に取り付けられ、回転盤のうち筒体から側方に張り出した部分に上方から宛がわれると共に、案内レールの下面より上方に位置した均し下面を有し、回転盤上の粉粒体のうち案内レールに向かって移動する粉粒体の堆積高さを均し下面の高さに均すためのスクレイパーを備えたところに特徴を有する。
【0019】
請求項15の発明は、請求項14に記載の粉粒体供給装置において、筒体に対して上下動可能に嵌合したスクレイパー取付ブラケットと、スクレイパー取付ブラケットを任意の位置で上下動不能に固定するためのブラケット固定手段とを備え、スクレイパーは、スクレイパー取付ブラケットを介して筒体に取り付けられたところに特徴を有する。
【0020】
請求項16の発明は、請求項14又は15に記載の粉粒体供給装置において、案内レールの一端部を、回転盤の上面のうち筒体の外側面から離れた所定位置に配置して、その所定位置から回転盤の外縁部まで領域に堆積した粉粒体を案内レールにて回転盤の外縁部から下方へと案内し、スクレイパーの一端部を、回転盤の上面のうち筒体の外側面から離れた所定位置に配置して、その所定位置から回転盤の外縁部まで領域に堆積した粉粒体をスクレイパーにて均し下面の高さに均し、回転盤の上面のうち案内レールの一端部及びスクレイパーの一端部より筒体寄りの領域に上方から宛がわれ、その領域に堆積した粉粒体をスクレイパー側に誘導するための粉粒体誘導部材を備えたところに特徴を有する。
【0021】
請求項17の発明は、請求項16に記載の粉粒体供給装置において、粉粒体誘導部材は、スクレイパーの一端部に一体形成されると共に、回転盤上の粉粒体の移動方向の先方に向かって徐々に筒体の外側面に接近するように配置され、筒体の外側面と粉粒体誘導部材との間で下端側部開口から流出した粉粒体を掻き集めてスクレイパー側に誘導するように構成したところに特徴を有する。
【0022】
請求項18の発明に係る粉粒体供給システムは、請求項1乃至17に記載の粉粒体供給装置と、それら粉粒体供給装置から供給された粉粒体の重量を計量する計量器と、計量器が予め設定された重量に達したときに粉粒体供給装置の回転駆動手段としてのモータを停止するモータ制御部とを備えたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0023】
[請求項1の発明]
請求項1の粉粒体供給装置では、筒体内の粉粒体が筒体の下端側部開口から側方に流出して安息角を有した粉粒体の山を形成し、その粉粒体の山によって下端側部開口が閉塞される。そして、粉粒体の山は、回転盤が停止した状態では崩壊せずに一定の形状に保持されて下端側部開口から粉粒体が流出し続けることを防止する。また、回転盤を回転した場合には、粉粒体の山が崩壊して回転盤上に広がるように流下し、その崩壊した分の粉粒体を補充するように筒体内の粉粒体が下端側部開口に供給される。このようにして、回転盤が回転し続けている間は、その回転速度に対応した分量の粉粒体が下端側部開口から回転盤上に流出する。ここで、筒体の下端側部開口から流出する際に、粉粒体は筒体と回転盤との間で力を受けるので、粉粒体の凝集塊があっても解砕され、微量の粉粒体を下端側部開口から回転盤上に排出することができる。
【0024】
回転盤上に排出された粉粒体は、回転盤の回転によって案内レールに押しつけられ、その案内レールの案内により回転盤の外縁部から落下し、下方に配置した容器等に供給することができる。ここで、粉粒体は案内レールにて案内される過程において案内レールと回転盤との間で力を受けるので、粉粒体の凝集塊があっても解砕され、微量の粉粒体を回転盤の下方の容器等に供給することができる。このように、本発明の粉粒体供給装置では、従来より微量の粉粒体を連続して供給することができる。
【0025】
なお、本発明の粉粒体供給装置において回転盤の回転速度を任意の一定速度にすれば、任意の一定量の粉粒体を微少かつ正確に供給することできる。
【0026】
[請求項2の発明]
請求項2の構成のように、下端側部開口を筒体の周方向における一部に設ければ、下端側部開口からの粉粒体の流出量が抑えられ、下端側部開口を筒体の全周に亘って形成した場合に比べて微量の粉粒体を連続して供給することができる。
【0027】
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、可動扉により開口面積を変更することで、筒体から回転盤上への粉粒体の流出量が変更され、その結果、粉粒体供給装置による粉粒体の供給量を変更することができる。また、粉粒体の種類に応じて最適な粉粒体の山が下端側部開口に形成されるように開口面積を調整することも可能になる。
【0028】
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、案内レールは回動ブラケットを介して筒体に取り付けられ、その回動ブラケットの筒体における位置を変更することで、案内レールの一端に設けた可動扉によって下端側部開口の開口面積を変更することができる。
【0029】
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、下端側部開口を筒体の全周に亘って形成したので、下端側部開口から流出し難い粉粒体であっても、スムーズに筒体から回転盤上に流出させることができる。
【0030】
[請求項6の発明]
回転盤を回転駆動するための回転駆動手段は、モータであってもよいし、作業者の手動による動力を伝達するための動力伝達機構であってもよい。また、モータを回転盤の下方に配置して回転盤を回転駆動するようにしてもよいし、請求項6の構成のように、モータを筒体の上方に配置し、筒体の中心部に挿通したトルク伝達軸の上端部をモータの回転出力軸を連結する一方、トルク伝達軸の下端部を回転盤に固定してもよい。この構成によれば、回転盤から下方に粉粒体を落下させて容器等に供給する際にモータが邪魔にならず、粉粒体供給装置の使い勝手がよくなる。
【0031】
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、トルク伝達軸と共に回転する撹拌部材により、筒体内の粉粒体が撹拌されて塊になることを防止することができる。
【0032】
[請求項8の発明]
請求項8の構成によれば、筒体の上端側は大径円筒部になっているので一度に多くの粉粒体を筒体に収容することができ、筒体の下端側は小径円筒部になっているので、下端側部開口に係る粉粒体の圧力が安定し、下端側部開口からの粉粒体の流出量も安定する。また、大径筒部の底部で内側旋回案内部材が旋回することにより、大径筒部から小径筒部へと強制的に粉粒体が送給され、粉粒体が大径筒部に滞留することを防ぐことができる。
【0033】
[請求項9の発明]
請求項9の構成によれば、トルク伝達軸の断面を多角形にしたので、トルク伝達軸により筒体内の粉粒体が撹拌されて塊になることを防止することができる。
【0034】
[請求項10の発明]
請求項10の構成によれば、外縁環状突壁により回転盤の上面に粉粒体の堆積層を維持されるので、案内レールと回転盤との間に粉粒体が噛み込まれることが防がれ、回転盤の回転が安定する。そして、粉粒体の堆積層のうち案内レール側に突出した部分のみが案内レールに案内されて回転盤から下方の容器等に供給される。
【0035】
[請求項11の発明]
請求項11の構成によれば、案内レールの下面と回転盤の上面との間に粉粒体の堆積層が回転盤に備えた粉粒体ストッパに押されて回転盤と共に回転するので、案内レールと回転盤との間で粉粒体の凝集塊を確実に解砕することができる。
【0036】
[請求項12の発明]
請求項12の構成によれば、回転盤の外縁部を下方に向けて先細りにして下面テーパ部を形成したので、回転盤の外縁部から落下した粉粒体が、回転盤の側面及び下部に付着することを防ぐことができる。
【0037】
[請求項13の発明]
請求項13の構成によれば、筒体に対する直動ブラケットの位置を上下方向の任意の位置に変更することで、回転盤に対する案内レールの上下方向の位置関係を粉粒体の種類に応じて適宜変更することができ、案内レールと回転盤との間の粉粒体の噛み込みを防ぐことができる。
【0038】
[請求項14の発明]
請求項14の構成によれば、回転盤上に堆積した粉粒体は、スクレイパーによって均し下面の高さに均される。そして、その均し下面と案内レールの下面との高低差分の粉粒体が案内レールに案内されて回転盤から落下し、下方に配置した容器等に供給される。これにより、粉粒体供給装置による粉粒体の供給量のばらつきが抑えられる。
【0039】
[請求項15の発明]
請求項15の構成によれば、筒体に対するスクレイパー取付ブラケットの位置を上下方向の任意の位置に変更することで、回転盤上の粉粒体の堆積高さを粉粒体の種類、粉粒体の供給量に応じて、適宜変更することができる。
【0040】
[請求項16の発明]
請求項16の構成によれば、粉粒体誘導部材により回転盤上の粉粒体をスクレイパー側に誘導するので、そのスクレイパーにて均された粉粒体が案内レールによって回転盤上から削り取られるようにして回転盤の下方に案内される。
【0041】
[請求項17の発明]
請求項17の構成によれば、粉粒体誘導部材が筒体の外側面との間で粉粒体を掻き集めてスクレイパー側に誘導することができる。
【0042】
[請求項18の発明]
請求項18の粉粒体供給システムでは、粉粒体供給装置から供給された粉粒体の重量が予め設定された重量に達したときにその粉粒体の供給が停止するので、設定した重量分の粉粒体を正確に供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
[第1実施形態]
以下、本発明に係る粉粒体供給装置の一実施形態を、図1〜図12に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の粉粒体供給装置10は、上下方向に延びた粉粒体供給筒11(本発明の「筒体」に相当する)を備え、その内部に粉粒体を収容している。粉粒体供給筒11は、大径円筒部12と小径円筒部20とを上下に並べて備えている。また、小径円筒部20の上端部は、大径円筒部12に向かって拡径したテーパ部20Tになっている。
【0044】
粉粒体供給筒11の上端部からは側方にフランジ11Fが張り出されている。また、フランジ11F上に載置された上面蓋13によって粉粒体供給筒11の上端開放口12Jが閉塞されている。
【0045】
上面蓋13の上面には、モータ14(本発明の「回転駆動手段」に相当する)が取り付けられ、上面蓋13の中心に貫通形成された中心孔13Aを通してモータ14の回転出力軸14Aが粉粒体供給筒11内に突出している。粉粒体供給筒11の中心部には回転出力軸14Aの下方にトルク伝達軸15が設けられ、そのトルク伝達軸15の上端部がカップリング14Bを介して回転出力軸14Aに連結されている。また、トルク伝達軸15の下端部は、粉粒体供給筒11の下端開放口20Aから僅かに突出し、その下端面に回転盤50が取り付けられている。
【0046】
回転盤50は、扁平な円柱体50Aの上面に薄皿状の皿部50Bを一体形成した構造をなしている。そして、回転盤50のうち皿部50Bが粉粒体供給筒11の下端開放口20Aに宛がわれると共に、粉粒体供給筒11の小径円筒部20から側方に張り出した状態になっている。そして、トルク伝達軸15の下端面が皿部50Bの底面中心に面当接し、回転盤50の中心を貫通したボルト15Eがトルク伝達軸15に芯部の螺子孔に締め付けられている。これにより、回転盤50の下端面とトルク伝達軸15の底面とが互いに摩擦係合し、モータ14にてトルク伝達軸15を回転駆動すると、回転盤50がトルク伝達軸15と一体に回転する。
【0047】
また、モータ14によって回転盤50は、ボルト15Eの締め付け方向とは逆向きに回転駆動される。具体的には、図12(A)に示すように、回転盤50は、上方から見た状態で、同図の時計回り方向に回転駆動される。これにより、ボルト15Eの締め付けが緩むことが防止されている。
【0048】
皿部50Bのうち底面の外縁部から上方に突出た周壁は、本発明に係る外縁環状突壁50Hになっている。詳細には、外縁環状突壁50Hは、皿部50Bの底面に対して斜め上方外側に突出している。その結果、外縁環状突壁50Hの外側面における下側部分が本発明に係る下面テーパ部50Tになっている。また、外縁環状突壁50Hの上面50Jは、小径円筒部20の下面と同じ高さの水平面になっている。さらに、外縁環状突壁50Hの外側面の上端部分は、上面50Jに直行した垂直外側面50Sになっている。
【0049】
粉粒体供給筒11の下端面は、外縁環状突壁50Hの上面50Jと同じ高さに位置し、皿部50Bの底面に対して僅かな間隔を開けて対向している。また、回転盤50のうち外縁環状突壁50Hの内側部分には、常に粉粒体が堆積しており、その堆積した粉粒体によって小径円筒部20の下端面と皿部50Bの底面との間の隙間は、常に閉塞されている。また、後述するように、回転盤50上に常時堆積した粉粒体の堆積層(以下、これを「常時堆積層」という。図1及び図2の符号「Z」参照)は外縁環状突壁50Hの上面50Jより下方に掘り下げられることがないので、回転盤50の上面全体が、実質的に外縁環状突壁50Hの上面50Jと面一になっている。即ち、常時堆積層の上面と外縁環状突壁50Hの上面50Jとを含めて本発明に係る「回転盤の上面」と言うことができる。以下、「回転盤50の上面」は、特記しない限り、常時堆積層の上面と外縁環状突壁50Hの上面50Jとを含めて回転盤50全体の上面を指すものとする。
【0050】
粉粒体供給筒11には、その下端縁における周方向の一部を切除して本発明に係る下端側部開口21が形成されている。この下端側部開口21は、粉粒体供給筒11内の粉粒体を粉粒体供給筒11の側方に流出可能な大きさになっている。そして、モータ14による回転盤50の回転が停止した状態では、下端側部開口21から流出した粉粒体が安息角(図2の符号「α」参照)を有して回転盤50の上面に堆積した粉粒体の山(図2の符号「M」参照)を形成して、その粉粒体の山によって下端側部開口21が閉塞される。
【0051】
トルク伝達軸15は、全体が図3に示されており、例えば、断面が正六角形の角柱体の上端部を円柱状に切削して上端円柱部15Aを備えると共に、上端寄り位置を軸方向の僅かな範囲に亘って円柱状に切削して中間円柱部15Cを備えた構造になっている。そして、上端円柱部15Aが前記カップリング14Bを介して上述の通りモータ14の回転出力軸14Aに連結されている。また、中間円柱部15Cには、図4に示した第1軸装着部品45(本発明の「撹拌部材」に相当する)が装着され、中間円柱部15Cより上方の上側角柱部分15Bには、図5に示した第2軸装着部品40(本発明の「内側旋回案内部材」に相当する)が装着されている。
【0052】
第1軸装着部品45は、図4に示すように、Eリング部45Rに撹拌バー47を一体形成してなる。Eリング部45Rは、通常、軸部品の抜け止め等に用いられるEリングと同構造をなし、一部が切り欠かれたリングの内周面に3つの突部を有している。また、撹拌バー47は、Eリング部45Rのうち切り欠き部45Aと対向した部分から下方に延びている。そして、Eリング部45Rが中間円柱部15Cに側方から装着され、撹拌バー47がトルク伝達軸15のうち中間円柱部15Cより下方の下側角柱部分15Bと平行に延びている。
【0053】
一方、第2軸装着部品40は、図5に示すように、トルク伝達軸15に嵌合装着される角柱嵌合リング40Rと、角柱嵌合リング40Rのうち周方向で3等分する位置に一体形成された集粉アーム41、係止片43及び撹拌突片44を備えている。その角柱嵌合リング40Rは正六角形の多角形孔40Aを有し、トルク伝達軸15に第1軸装着部品45を装着した状態で、トルク伝達軸15を上端側から角柱嵌合リング40Rの多角形孔40Aに挿入される。これにより、図7に示すように角柱嵌合リング40Rが第1軸装着部品45に当接してトルク伝達軸15の中間円柱部15Cに多角形孔40Aが嵌合した状態で位置決めされ、中間円柱部15Cと角柱嵌合リング40Rとの係合により第2軸装着部品40がトルク伝達軸15と一体回転する。また、係止片43は、角柱嵌合リング40Rの外縁部から下方に垂下し、第1軸装着部品45の切り欠き部45Aに収まって第2軸装着部品40と第1軸装着部品45とを一体回転可能に連結している。そして、第1軸装着部品45がトルク伝達軸15及び第2軸装着部品40と共に回転すると、第1軸装着部品45の撹拌バー47が、粉粒体供給筒11の小径円筒部20で、粉粒体のブリッジが形成されることを防ぐ。
【0054】
集粉アーム41は、角柱嵌合リング40Rの外縁部から径方向に張り出し、その先端部が水平面内で係止片43側に略直角に曲げされて延び、さらにその先端部が水平面内で係止片43側に僅かに曲げられた構造をなしている。また、集粉アーム41は先端部が粉粒体供給筒11のうち大径円筒部12の内側面の近傍位置に達している。そして、トルク伝達軸15がモータ14によって回転駆動されたときに、集粉アーム41の先端部が先行し、大径円筒部12の底部における粉粒体を集粉アーム41全体で掻き集めて小径円筒部20側に案内する。また、集粉アーム41の基端部には回転方向に対して迎角を有した案内板42が備えられており、中心方向に集められた粉粒体は下方にの小径円筒部20に案内する。
【0055】
撹拌突片44は、角柱嵌合リング40Rの外縁部から径方向に突出し、小径円筒部20の上端開口縁まで延びている(図6参照)。そして、小径円筒部20の上端開口に粉粒体のブリッジが形成されることを防ぐ。なお、トルク伝達軸15全体が角柱構造になっているので、その角部によっても粉粒体供給筒11内の粉粒体が撹拌され、ブリッジが形成されることを防ぐ。
【0056】
図8に示すように、粉粒体供給筒11の下端部には、本発明の「回動ブラケット」と「直動ブラケット」との両方に相当する環状ブラケット25が取り付けられている。環状ブラケット25は、図9に示すように、中心に締付孔25Aを備えた環状をなし、周方向の一部がスリット状に切り欠かれている。また、環状ブラケット25には、前記した切り欠き部分を跨ぐようにして調節ボルト25B(本発明に係る「回動ブラケット固定手段」と「直動ブラケット固定手段」に相当する)が取り付けられ、その環状ブラケット25の締め付け量を変更することで、締付孔25Aが拡縮する。そして、締付孔25A内に粉粒体供給筒11の小径円筒部20が嵌合され、調節ボルト25Bを緩めた状態で、環状ブラケット25を小径円筒部20に対して上下及び回動して任意の位置に配置することができると共に、その任意の位置で調節ボルト25Bを閉めて環状ブラケット25を小径円筒部20に対して固定することができる。
【0057】
環状ブラケット25のうち外側面の一部は平坦にカットされ、そこに粉粒体案内部材60が固定されている。粉粒体案内部材60は、環状ブラケット25の外側面に宛がわれる平板部61を備え、その平板部61には、図10に示すように、横方向に延びた1対の長孔61A,61Aが形成されている。そして、これら長孔61A,61Aに挿通したボルト26(図8参照)によって環状ブラケット25に粉粒体案内部材60が固定されている。
【0058】
平板部61の下端縁は段付き形状をなし、その段差部から水平方向に案内レール63が延びている。案内レール63は、図11に示すように、回転盤50の外縁部より外側位置から粉粒体供給筒11の外側面に向かって延び、回転盤50のうち粉粒体供給筒11から側方に張り出した部分に上方から宛がわれている。そして、回転盤50の上面に堆積した粉粒体が回転盤50の回転によって案内レール63側に移動したときに、その粉粒体をその回転盤50の外縁部から下方に落下させるように案内する。
【0059】
詳細には、案内レール63のうち平板部61側の基端部から中間部に亘った部分は、図12(A)に示すように、水平面内において、粉粒体供給筒11の外側面である外周円弧面の接線方向に延びている。また、案内レール63の基端部が、案内レール63の先端部より、回転盤50の回転方向の先方側に位置し、さらに、案内レール63の基端部は、回転盤50の外側から外縁環状突壁50Hの上面50Jを横切っている。これにより、回転盤50が回転したときに、案内レール63の先端側に当接した粉粒体を基端側に案内し、回転盤50の外縁部から下方に落下させるように案内することができる。
【0060】
図11に示すように案内レール63の下面63Bは、水平な面一平坦面になっており、その下面63Bが外縁環状突壁50Hの上面50Jに摺接可能に面当接している。これにより、案内レール63は、回転盤50が回転したときに、外縁環状突壁50Hの内側に堆積した粉粒体を外縁環状突壁50Hの上面50Jと面一な状態に均す。これにより、上記したように、回転盤50上に「常時堆積層」が形成されるようになっている。なお、環状ブラケット25を小径円筒部20に対する上下方向で位置調節することで、案内レール63と外縁環状突壁50Hとの間の摺接状態を好適な状態に調節することができる。
【0061】
案内レール63の先端部は、本発明に係る可動扉64になっており、その可動扉64は、円弧状に湾曲し、小径円筒部20の外側面である外周円弧面に面当接している。また、可動扉64は、案内レール63全体に対して図10に示すように上方側に張り出している。そして、この可動扉64によって下端側部開口21の開口面積を変更することができる。即ち、環状ブラケット25を小径円筒部20に対して回動することで、図12(A)と図12(B)とに比較して示すように、下端側部開口21の開口面積を変更することができる。なお、可動扉64を小径円筒部20の外側面である外周円弧面に好適に面当接させるためには、前記長孔61Aの長手方向の範囲で平板部61を環状ブラケット25に対して位置調節すればよい。
【0062】
粉粒体案内部材60のうち平板部61の下端部には、側面摺接部材62が備えられている。この側面摺接部材62は、案内レール63の下面63Bより下方に突出すると共に、粉粒体案内部材60のうち回転盤50の回転方向の先方側に配置されている。そして、側面摺接部材62の一端部が回転盤50の垂直外側面50Sに側方から摺接可能な状態に当接し、図12(A)に示すように側面摺接部材62の一端面62Aが回転盤50の垂直外側面50Sから径方向に起立した状態になっている。そして、案内レール63の案内によって回転盤50の外縁部から下方に落下した粉粒体が、回転盤50の垂直外側面50Sに付着した場合に、この側面摺接部材62によって掻き落とすようになっている。
【0063】
本実施形態の粉粒体供給装置10の構成に関する説明は以上である。次に、その作用効果について説明する。この粉粒体供給装置10における回転盤50の回転を停止した状態では、粉粒体供給筒11内の粉粒体が粉粒体供給筒11の下端側部開口21から側方に流出して安息角(図2の符号「α」参照)を有した粉粒体の山(図2の符号「M」参照)を形成し、その粉粒体の山が崩壊せずに一定の形状に保持されて下端側部開口21から粉粒体が流出し続けることを防止する。
【0064】
モータ14にて回転盤50を回転駆動すると、下端側部開口21を閉塞していた粉粒体の山が崩壊して回転盤50上に広がるように流下し、その崩壊した分の粉粒体を補充するように粉粒体供給筒11内の粉粒体が下端側部開口21に供給される。このようにして、回転盤50が回転し続けている間は、その回転速度に対応した分量の粉粒体が下端側部開口21から回転盤50上に流出する。ここで、粉粒体供給筒11の下端側部開口21から流出する際に、粉粒体は粉粒体供給筒11と回転盤50との間で力を受けるので、粉粒体の凝集塊があっても解砕され、微量の粉粒体を下端側部開口21から回転盤50上に排出することができる。
【0065】
回転盤50上に排出された粉粒体は、回転盤50の回転によって案内レール63に押しつけられ、その案内レール63の案内により回転盤50の外縁部から落下し、下方に配置した容器104(図1参照)に供給することができる。ここで、粉粒体は案内レール63にて案内される過程において案内レール63と回転盤50との間で力を受けるので、粉粒体の凝集塊があっても解砕され、微量の粉粒体を回転盤50の下方の容器104に供給することができる。
【0066】
このように、本実施形態の粉粒体供給装置10では、従来より微量の粉粒体を連続して供給することができる。また、モータ14による回転盤50の回転速度を変更することで、粉粒体の供給量を変更することができる。そして、回転盤50の回転速度を任意の一定速度にすれば、任意の一定量の粉粒体を微少かつ正確に供給することできる。
【0067】
また、下端側部開口21に設けた可動扉64によって下端側部開口21の開口面積を変更することができるので、この下端側部開口21によっても粉粒体の供給量を変更することができる。そして、モータ14の回転速度と下端側部開口21の開口面積とを両方を適宜変更することで、所望の供給量に対して適量を自由に調節することができる。さらに、可動扉64により下端側部開口21の開口面積を変更することで、粉粒体の種類に応じて最適な粉粒体の山が下端側部開口21に形成されるように開口面積を調整することもできる。
【0068】
また、本実施形態の粉粒体供給装置10に備えた粉粒体供給筒11は、上端側が大径円筒部12になっているので一度に多くの粉粒体を粉粒体供給筒11に収容することができる。さらに、粉粒体供給筒11の下端側は小径円筒部20になっているので、下端側部開口21に係る粉粒体の圧力が安定し、下端側部開口21からの粉粒体の流出量も安定する。
【0069】
また、この粉粒体供給装置10では、モータ14を粉粒体供給筒11の上方に配置し、そのモータ14のトルクを粉粒体供給筒11内のトルク伝達軸15によって回転盤50に伝達して回転盤50を回転駆動するので、回転盤50の下方にモータを配置した場合に比べて、回転盤50の下方に障害物がなくなる。これにより、回転盤50から下方に粉粒体を落下させて容器等に供給する際に、モータ14が邪魔にならず、粉粒体供給装置10の使い勝手がよくなる。しかも、モータ14のトルクを回転盤50に伝達するためのトルク伝達軸15を利用して粉粒体供給筒11内に粉粒体を撹拌し、粉粒体供給筒11内での粉粒体同士の固着を防ぐことができる。
【0070】
また、回転盤50に外縁環状突壁50Hを形成したので、回転盤50上に常時堆積層(図1及び図2の符号「Z」参照)が維持され、その常時堆積層により案内レール63と回転盤50との間に粉粒体を噛み込み現象を防ぐことができ、回転盤50の回転が安定する。そして、粉粒体の堆積層のうち案内レール63側に突出した部分のみを案内レール63にて案内して回転盤50から下方の容器104に供給することができる。さらには、回転盤50の外縁部を下方に向けて先細りにして下面テーパ部50Tを形成したので、回転盤50の外縁部から落下した粉粒体が、回転盤50の側面及び下部に付着することを防ぐことができる。
【0071】
[第2実施形態]
本実施形態は、図13〜図17に示されており、前記第1実施形態とは、主として、回転盤50V、粉粒体案内部材60V、下端側部開口21Vの形状が主として異なる。即ち、前記第1実施形態の回転盤50は、図1に示すように外縁環状突壁50Hの内側の陥没して常時堆積層の収容部になっていたが、本実施形態の回転盤50Vは、その常時堆積層の収容部を廃止し、図13及び図14に示すように上面全体が面一の平坦上面50Gになっている。
【0072】
また、前記第1実施形態では、図1に示すように粉粒体供給筒11の下端縁の一部を切り欠いて下端側部開口21を形成していたが、本実施形態では、図13に示すように粉粒体供給筒11の下端縁に切り欠きを設けず、粉粒体供給筒11の下端縁全体を回転盤50Vの平坦上面50Gから上方に離して配置したことにより、粉粒体供給筒11の下端縁と回転盤50Vの平坦上面50Gとの間に、粉粒体供給筒11内の粉粒体を粉粒体供給筒11の側方に流出可能とするための下端側部開口21Vが形成されている。そして、回転盤50Vの回転が停止した状態では、小径円筒部20の全周において下端側部開口21Vから側方に流出した粉粒体が安息角(図13及び図14の符号「α」参照)を有して回転盤50Vの上面に堆積した粉粒体の山(図13及び図14の符号「M」参照)を形成し、下端側部開口21Vを閉塞するようになっている。
【0073】
前記第1実施形態の粉粒体案内部材60に備えた案内レール63は、図12(A)に示すように粉粒体供給筒11の外側面の接線方向に延び、回転盤50の上面のうち粉粒体供給筒11より外側部分の全体で粉粒体を案内可能な構成になっていたが、本実施形態の粉粒体案内部材60Vに備えた案内レール63Vは、図17に示すように粉粒体供給筒11の外径より大きな架空の同心円(図17の63E)の接線方向に延び、回転盤50Vの平坦上面50Gのうち外縁寄りに堆積した粉粒体のみを回転盤50Vの下側に案内可能な構成になっている。なお、案内レール63Vの下面63Bは、回転盤50Vの平坦上面50Gに摺接可能に配置されている(図15参照)。また、案内レール63Vの先端部には、板厚が先細りになるように、粉粒体を受け止める側の面を傾斜させて先端案内面63Cが形成されている(図14参照)。
【0074】
本実施形態の粉粒体案内部材60Vには、供給補助アーム70が設けられている。より具体的には、図15に示すように、粉粒体案内部材60Vにおける平板部61の下端縁からは突片61Tが下方に向けて突出形成され、案内レール63Vは、突片61Tのうち回転盤50Vの回転方向で後方側に位置した一方の側縁部から水平方向に延び、供給補助アーム70は、平板部61の他方の側縁部から水平方向に延びている。そして、図17に示すように、案内レール63Vと供給補助アーム70とがV字状の両辺を構成するように配置されている。
【0075】
図15に示すように供給補助アーム70の下端面には、長手方向の中間部分に粉粒体通過口72Aが形成されている。供給補助アーム70のうち粉粒体通過口72Aの上方に位置した部分は、本発明に係るスクレイパー72になっており、粉粒体通過口72Aの天井面、即ち、そのスクレイパー72の下面は、案内レール63Vの下面63Bより上方に位置した均し下面72Bになっている。そして、供給補助アーム70の全体の下面70Bが回転盤50Vの平坦上面50Gに摺接可能に配置されると共に、均し下面72Bが平坦上面50Gから上方に配置されて、回転盤50V上の粉粒体のうち案内レール63Vに向かって移動する粉粒体の堆積高さを均し下面72Bの高さに均す。
【0076】
なお、本実施形態の均し下面72Bは、図16(A)に示すようにスクレイパー72全体の下面70Bに対して平行になっているが、図16(B)に示すように均し下面72Bをスクレイパー72全体の下面70Bに対して傾斜させた構成にしてもよい。
【0077】
図17に示すように、供給補助アーム70は、回転盤50V上の粉粒体の移動方向の先方に向かって徐々に粉粒体供給筒11の外側面に接近するように配置されている。また、供給補助アーム70の先端部は、本発明に係る粉粒体誘導部材71になっている。そして、その粉粒体誘導部材71が、粉粒体供給筒11の外側面との間で回転盤50V上の粉粒体を掻き集める。その結果、行き場を失った粉粒体がスクレイパー72側に移動し、粉粒体通過口72Aを通過して、均し下面72Bの高さに均される。即ち、粉粒体誘導部材71によって粉粒体をスクレイパー72側に誘導するようになっている。
【0078】
上記以外の構成は、第1実施形態の同一であるので、第1実施形態と同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0079】
本実施形態の構成によれば、回転盤50V上に堆積した粉粒体は、スクレイパー72によって均し下面72Bの高さに均される。そして、その均し下面72Bにて均された粉粒体が案内レール63に案内されて回転盤50Vから落下する。詳細には、案内レール63の下面63Bとの高低差分の粉粒体が案内レール63に案内されて回転盤50Vから落下し、下方に配置した容器104に供給される。これにより、粉粒体供給装置10による粉粒体の供給量のばらつきが抑えられる。
【0080】
また、本実施形態では、環状ブラケット25が、本発明の「スクレイパー取付ブラケット」に相当し、その環状ブラケット25の位置を上下方向の任意の位置に変更することで、回転盤50V上の粉粒体の堆積高さを粉粒体の種類、粉粒体の供給量に応じて、適宜変更することができる。
【0081】
[第3実施形態]
本発明に係る粉粒体供給システムの一本実施形態は、図18に基づいて説明する。この実施形態の粉粒体供給システム100は、計量器110と、その計量器110の上面に備えた透過ケース102と、透過ケース102内に収容された前記第1実施形態の粉粒体供給装置10と、計量器110に内蔵されたモータ制御部120とを備えてなる。
【0082】
計量器110は、平坦な上面を有し、その上面の中央に計量皿101を備えている。そして、計量皿101に載置された物の重量(又は、質量)を検出し、その検出結果を、前面に備えた表示部111に表示するようになっている。
【0083】
透過ケース102は、下面が開放した直方体形状をなし、その下面開放口を計量器110の上面の縁部に当接させた状態で計量器110に固定されている。また、透過ケース102の側壁部は、透過部材(例えば、アクリル板、ガラス板)で構成され、内部を透視することができる。さらに、透過ケース102の前面壁は、開閉扉102Aになっており、一側縁部に備えたヒンジ100Hを中心に回動し、図示しない磁石等によって開閉扉102Aが閉じた状態に保持されるようになっている。
【0084】
透過ケース102内には、その上面壁102Jから下方にオフセットした位置に支持壁103が設けられている。そして、その支持壁103に貫通係止された保持孔(図示せず)に粉粒体供給筒11の大径円筒部12が上方から挿通し、その保持孔の縁部にフランジ11Fを当接させて、粉粒体供給装置10が計量皿101の上方に保持されている。なお、透過ケース102の上面壁102Jは、支持壁103と対向した部分が上方に開放しており、その開放口は、上面壁102J上に載置した開閉蓋102Fによって閉じられている。
【0085】
また、モータ14から延びたケーブルは、透過ケース102に備えた図示しない孔を通して計量器110内のモータ制御部120に接続されている。また、モータ制御部120は、計量器110の前面に備えた操作ボタン112の操作による入力情報を受け取るようになっている。そして、操作ボタン112にて入力された情報に応じてモータ14を制御する。
【0086】
具体的には、容器104を計量皿101上に載置し、操作ボタン112に含まれるリセットボタンをオンすると、計量結果が「0」になる。そして、操作ボタン112にて重量(又は、質量)の所定の設定値を入力し、操作ボタン112に含まれる起動ボタンをオンすると、モータ14が起動して回転盤50を回転駆動し、粉粒体供給装置10から粉粒体が容器104に連続して供給される。このとき、計量器110は計量皿101に係る重量の増加分を検出してその検出結果を表示部111に表示すると共に、モータ制御部120に付与する。そして、モータ制御部120は、計量器110による重量の検出結果が、操作ボタン112にて入力した設定値と一致したときに、モータ14を停止する。このように本実施形態の粉粒体供給システム100によれば、粉粒体供給装置10から供給された粉粒体の重量が予め設定された重量(設定値)に達したときにその粉粒体の供給を停止するので、設定した重量分の粉粒体を正確に容器104に供給することができる。
【0087】
[第4実施形態]
本実施形態の粉粒体供給システム130は、図19及び図20に示されており、粉粒体供給装置10全体を計量器110Vで計測している点が第3実施形態と異なる。この計量器110Vは、吊り下げ型の計測器であって、吊り下げシャフト91を下方に垂下した状態に備えている。
【0088】
図20に示すように吊り下げシャフト91の下端部には下方に拡径したテーパ部91Tが備えられ、そのテーパ部91Tの下方には、テーパ部91Tより側方に張り出した係止フランジ部91Bが備えられている。
【0089】
また、吊り下げシャフト91の下端部には中継ブラケット90が取り付けられている。中継ブラケット90は、図20に示すように、係止フランジ部91Bと平行に配置された主板壁90Aの両側部から1対の側壁90S,90Sを垂下し、それら側壁90S,90Sの下端部を互いに接近する方向に直角曲げして保持壁90T,90Tを形成した構造になっている。
【0090】
また、中継ブラケット90のうち主板壁90Aの中央部には丸孔90Bに貫通形成され、そこに吊り下げシャフト91のテーパ部91Tが挿通され、係止フランジ部91Bが主板壁90Aの下面側から丸孔90Bの縁部に当接している。主板壁90Aのうち丸孔90Bの近傍には、係止孔90Cが形成され、係止フランジ部91Bの上面から突出した係止突起91Cがこの係止孔90Cに係合して吊り下げシャフト91に対して中継ブラケット90が回り止めされている。
【0091】
さらに、粉粒体供給装置10は、側壁90S,90Sの間に配置されて、保持壁90T,90Tに上方側からフランジ11Fを当接させた状態になって中継ブラケット90に保持されている。
【0092】
上記以外の構成は、第3実施形態と同じであるので、重複した説明は省略する。
【0093】
本実施形態の構成では、計量器110Vにて粉粒体供給装置10の重量の減量分を粉粒体の供給量として検出し、その検出した粉粒体の供給量が設定値と一致したときに、モータ14を停止する。これにより第3実施形態と同様に、設定した重量分の粉粒体を正確に容器104に供給することができる。
【0094】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0095】
(1)前記第1実施形態の粉粒体供給装置10では、回転盤50に外縁環状突壁50Hを設けることで、回転盤50の上面に常時堆積層を収容するための凹部を備えていたが、第1実施形態の粉粒体供給装置10の回転盤50を、前記第2実施形態の回転盤50Vと交換して、第1実施形態の粉粒体供給装置10において常時堆積層が維持されない構成にしてもよい。
【0096】
(2)また、第2実施形態の粉粒体供給装置10Vの回転盤50Vを、前記第1実施形態の回転盤50と交換して、第2実施形態の粉粒体供給装置10Vにおいて常時堆積層が維持されるように構成にしてもよい。
【0097】
(3)また、第1実施形態のように粉粒体供給筒11の下端縁の一部を切り欠いて下端側部開口21を形成した粉粒体供給装置10において、第2実施形態のようにスクレイパー72及び粉粒体誘導部材71を備えた構成にしてもよい。
【0098】
(4)前記第2実施形態のスクレイパー72及び粉粒体誘導部材71は、回転盤50上の粉粒体の移動方向において、案内レール63Vより先方に配置されていたが、図21に示すように、スクレイパー72及び粉粒体誘導部材71を、回転盤50上の粉粒体の移動方向において、案内レール63Vより手前側に配置してもよい。
【0099】
(5)前記第2実施形態の供給補助アーム70は、その下面70Bに部分的に粉粒体通過口72Aを設けたことで、粉粒体誘導部材71とスクレイパー72とを一体に備えていたが、供給補助アーム70の下面70B全体を平坦面にして回転盤50の平坦上面50Gから上方に浮かせた位置に配置し、供給補助アーム70全体を本発明に係る「スクレイパー」としてもよい。
【0100】
(6)前記第1〜第4の各実施形態では、本発明に係る「回転駆動手段」がモータ14であったが、本発明に係る「回転駆動手段」は、作業者の手動による動力を伝達するための動力伝達機構であってもよい。
【0101】
(7)前記第1〜第4の各実施形態では、モータ14は粉粒体供給筒11の上面に配置されていたが、回転盤の下面にモータを配置して、そのモータによって回転盤を回転駆動する構成にしてもよい。
【0102】
(8)前記第1実施形態では、案内レール63の先端に可動扉64を設けて下端側部開口21の開口面積を変更可能としたが、案内レール63とは別に、可動扉を設けて下端側部開口の開口面積を変更できるようにしてもよい。
【0103】
(9)前記第1〜第4の実施形態では、回転盤の回転中心軸と同軸上に粉粒体供給筒11が配置されていたが、例えば、回転盤の上面のうち回転中心軸から偏心した位置に粉粒体供給筒の下端面を突き合わせ、回転盤の下方に配置したモータによって回転盤を回転駆動する構成にしてもよい。
【0104】
(10)第1実施形態では、回転盤50のうち外縁環状突壁50Hに囲まれた部分の底面(本発明の「中間環状領域」に相当する)が平坦になっていたが、その底面に外縁環状突壁50Hより低く上方に突出しかつ水平方向に向けて回転盤50の中心部から放射状に張り出した粉粒体ストッパを設けてよい。そのような粉粒体ストッパを設ければ、常時堆積層が粉粒体ストッパに押されて回転盤50と共に回転するので、案内レール63と回転盤50との間で粉粒体の凝集塊を確実に解砕することができる。
【0105】
(11)上記した粉粒体ストッパは、例えば、図22に示したストッパ構成板52を外縁環状突壁50Hの内側の底面に配置することで形成することができる。具体的には、ストッパ構成板52は、中心部にトルク伝達軸15に対応した多角形孔52Aを有しかつ側面全体に放射状に側方に張り出した三角突片52Bを備えた構造になっている。そして、このストッパ構成板52を外縁環状突壁50Hの内側の底面(本発明の「中間環状領域」に相当する)に載置し、トルク伝達軸15を多角形孔52Aに嵌合することで、本発明に係る粉粒体ストッパを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1実施形態に係る粉粒体供給装置の断面図
【図2】粉粒体供給装置の下端部を拡大した部分断面図
【図3】トルク伝達軸の斜視図
【図4】第1軸装着部品の斜視図
【図5】第2軸装着部品の斜視図
【図6】粉粒体供給筒における大径円筒部の内部を示した部分破断斜視図
【図7】粉粒体供給筒における小径円筒部の内部を示した部分破断斜視図
【図8】粉粒体供給装置の側面図
【図9】環状ブラケットの斜視図
【図10】粉粒体案内部材の斜視図
【図11】大径筒部の上部を除いた粉粒体供給装置の斜視図
【図12】図8のA−A切断面における断面図
【図13】第2実施形態に係る粉粒体供給装置の断面図
【図14】粉粒体供給装置の下端部の部分破断断面図
【図15】粉粒体供給装置の下端部の側面図
【図16】供給補助アームの側面図
【図17】図13のB−B切断面における断面図
【図18】第3実施形態の粉粒体供給システムの側面図
【図19】第4実施形態の粉粒体供給システムにおける主要部の側面図
【図20】その粉粒体供給システムに備えた中継ブラケットの側断面図
【図21】スクレイパーの変形例を示した断面図
【図22】粉粒体ストッパ構成板の斜視図
【符号の説明】
【0107】
10,10V 粉粒体供給装置
11 粉粒体供給筒(筒体)
12 大径円筒部
12J 上端開放口
14 モータ(回転駆動手段)
14A 回転出力軸
15 トルク伝達軸
20 小径円筒部
20A 下端開放口
21,21V 下端側部開口
40 第2軸装着部品(内側旋回案内部材)
45 第1軸装着部品(撹拌部材)
50,50V 回転盤
50H 外縁環状突壁
50T 下面テーパ部
52 ストッパ構成板
60,60V 粉粒体案内部材
63,63V 案内レール
63B 下面
64 可動扉
71 粉粒体誘導部材
72 スクレイパー
72B 均し下面
100,130 粉粒体供給システム
110,110V 計量器
120 モータ制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びて下端面が開放し、下方に向けて粉粒体を送給可能な筒体と、
前記筒体の下端開放口に宛がわれると共に前記筒体の側方に張り出し、鉛直方向を向いた回転軸を中心にして前記筒体に対して回転可能な回転盤と、
前記筒体の下端縁の全体又は一部を前記回転盤から上方に離すことで成形されて、前記筒体内の粉粒体を前記筒体の側方に流出可能としかつ、安息角を有して前記回転盤上に堆積した粉粒体の山によって閉塞可能な下端側部開口と、
前記回転盤を前記筒体に対して回転駆動して前記粉粒体の山を崩壊させて、前記下端側部開口から側方に粉粒体を排出させるための回転駆動手段と、
前記筒体に取り付けられ、前記回転盤のうち前記筒体から側方に張り出した部分に上方から宛がわれ、前記回転盤の回転によって移動する粉粒体をその回転盤の外縁部から下方に落下させるように案内する案内レールとを備えたことを特徴とする粉粒体供給装置。
【請求項2】
前記下端側部開口は、前記筒体の下端縁における周方向の一部を切除して成形されたことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体供給装置。
【請求項3】
前記下端側部開口の開口面積を変更するための可動扉を設けたことを特徴とする請求項2に記載の粉粒体供給装置。
【請求項4】
前記筒体の外面に回転可能に嵌合した回動ブラケットと、
前記回動ブラケットを任意の位置で回転不能に固定するための回動ブラケット固定手段とを備え、
前記案内レールは、前記回動ブラケットを介して前記筒体に取り付けられると共に、前記案内レールの一端に前記可動扉が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の粉粒体供給装置。
【請求項5】
前記下端側部開口は、前記筒体の下端縁全体を前記回転盤の上方に離して配置することにより、前記筒体の全周に亘って形成されたことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体供給装置。
【請求項6】
前記筒体の上方に配置された前記回転駆動手段としてのモータと、
前記モータの回転出力軸に連結されて前記筒体の中心部に挿通されかつ、下端部が前記回転盤に固定されたトルク伝達軸とを設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の粉粒体供給装置。
【請求項7】
前記トルク伝達軸に一体回転可能に取り付けられて前記トルク伝達軸と平行に延び、前記トルク伝達軸と前記筒体との間の粉粒体を撹拌する撹拌部材を備えたことを特徴とする請求項6に記載の粉粒体供給装置。
【請求項8】
前記筒体には、大径円筒部と小径円筒部とが上下に並べて備えられ、
前記大径円筒部の内部には、前記トルク伝達軸に一体回転可能に取り付けられて、前記大径円筒部内の粉粒体をその下側の前記小径円筒部へと案内する内側旋回案内部材が設けられたことを特徴とする請求項6又は7に記載の粉粒体供給装置。
【請求項9】
前記トルク伝達軸の断面を多角形にしたことを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の粉粒体供給装置。
【請求項10】
前記回転盤の外縁部全周から上方に突出し、前記回転盤の上面に前記粉粒体の堆積層を維持するための外縁環状突壁を設け、前記案内レールは、前記粉粒体の堆積層の上面が前記環状突壁の上面と面一になるように均しながら粉粒体を前記回転盤の外縁部側に案内することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の粉粒体供給装置。
【請求項11】
前記回転盤の上面のうち前記筒体と前記外縁環状突壁との間の囲まれた中間環状領域には、前記外縁環状突壁より低く上方に突出しかつ水平方向に向けて前記回転盤の中心部から放射状に張り出した粉粒体ストッパが設けられたことを特徴とする請求項10に記載の粉粒体供給装置。
【請求項12】
前記回転盤の外縁部を下方に向けて先細りにして下面テーパ部を形成したことを特徴とする請求項1乃至11に記載の粉粒体供給装置。
【請求項13】
前記筒体に対して上下動可能に嵌合した直動ブラケットと、
前記直動ブラケットを任意の位置で上下動不能に固定するための直動ブラケット固定手段とを備え、
前記案内レールは、前記直動ブラケットを介して前記筒体に取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の粉粒体供給装置。
【請求項14】
前記筒体に取り付けられ、前記回転盤のうち前記筒体から側方に張り出した部分に上方から宛がわれると共に、前記案内レールの下面より上方に位置した均し下面を有し、前記回転盤上の粉粒体のうち前記案内レールに向かって移動する粉粒体の堆積高さを前記均し下面の高さに均すためのスクレイパーを備えたことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに粉粒体供給装置。
【請求項15】
前記筒体に対して上下動可能に嵌合したスクレイパー取付ブラケットと、
前記スクレイパー取付ブラケットを任意の位置で上下動不能に固定するためのブラケット固定手段とを備え、
前記スクレイパーは、前記スクレイパー取付ブラケットを介して前記筒体に取り付けられたことを特徴とする請求項14に記載の粉粒体供給装置。
【請求項16】
前記案内レールの一端部を、前記回転盤の上面のうち前記筒体の外側面から離れた所定位置に配置して、その所定位置から前記回転盤の外縁部まで領域に堆積した粉粒体を前記案内レールにて前記回転盤の外縁部から下方へと案内し、
前記スクレイパーの一端部を、前記回転盤の上面のうち前記筒体の外側面から離れた所定位置に配置して、その所定位置から前記回転盤の外縁部まで領域に堆積した粉粒体を前記スクレイパーにて前記均し下面の高さに均し、
前記回転盤の上面のうち前記案内レールの一端部及び前記スクレイパーの一端部より前記筒体寄りの領域に上方から宛がわれ、その領域に堆積した粉粒体を前記スクレイパー側に誘導するための粉粒体誘導部材を備えたことを特徴とする請求項14又は15に記載の粉粒体供給装置。
【請求項17】
前記粉粒体誘導部材は、前記スクレイパーの一端部に一体形成されると共に、前記回転盤上の粉粒体の移動方向の先方に向かって徐々に前記筒体の外側面に接近するように配置され、前記筒体の外側面と前記粉粒体誘導部材との間で前記下端側部開口から流出した粉粒体を掻き集めて前記スクレイパー側に誘導するように構成したことを特徴とする請求項16に記載の粉粒体供給装置。
【請求項18】
請求項1乃至17に記載の粉粒体供給装置と、それら粉粒体供給装置から供給された粉粒体の重量を計量する計量器と、前記計量器が予め設定された重量に達したときに前記粉粒体供給装置の前記回転駆動手段としてのモータを停止するモータ制御部とを備えたことを特徴とする粉粒体精密供給システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−265792(P2008−265792A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−109512(P2007−109512)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(302055139)
【Fターム(参考)】