説明

粉粒体搬送装置

【課題】粉粒体や穀粒を移送排出する、固定用移送筒へ伸縮自在に挿入した移動用移送筒の先端部へ設けて、穀粒を排出する排穀口を有する排出筒を円周方向の左右両側へ容易に回動移動操作できるようにする。
【解決手段】粉粒体を移送排出する移送排出筒装置の一部を構成する固定用移送筒の外周部へ挿入して長手方向へ伸縮自在な移動用移送筒と、該移動用移送筒の移送終端部には、排穀口を有する排出筒14を設け、該排出筒は手動操作で左右方向へ回動可能に構成し、該移動用移送筒と排出筒とには、後・中・前移動移送螺旋を軸支する移動螺旋軸9を軸支内装して設ける構成とし、前記排出筒の前側部に回動装置17の支持枠17aを設けると共に、該支持枠に前記移動螺旋軸の軸心を誇ぐように、前記排出筒の回動作動操作用の回動用レバー17bを設けたことを特徴とする粉粒体搬送装置の構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、粉粒体を移送排出する粉粒体搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
貯留した穀粒を、機外へ排出する排出作業は、下述のように行われる構成である。
特に特開2003−79230号公報で示すように、グレンタンク内の穀粒の機外への排出は、このグレンタンク内から、後側へ設けた揚穀筒内へ供給され、この揚穀筒から穀粒搬送オーガへ供給され、この穀粒搬送オーガで引継ぎ移送され、穀粒排出口から機外へ排出される。
【0003】
前記穀粒搬送オーガが一般的には、固定搬送オーガの外周部へ移動搬送オーガを挿入して、伸縮自在な構成であると共に、円周方向の左右両側へ回動自在であり、移動搬送オーガの移送終端部へ設けた排出筒が、この移動搬送オーガと共に、円周方向の左右両側へ回動移動される。本発明のように、排出筒のみを単独で円周の左右両側へ手動操作で回動させる構成でなく、又、手動回動用の回動用レバー等も設けない構成である。
【特許文献1】特開2003−79230号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
穀粒を機外へ移送排出する穀粒搬送オーガは、固定搬送オーガの外周部へ移動搬送オーガを挿入して伸縮自在であると共に、円周方向の左右両側へ回動自在であり、移動搬送オーガの移送終端部へ設けた排出筒が、この移動搬送オーガと共に、円周方向の左右両側へ回動移動することにより、所定の回動位置へ正確に移動させることが困難であったり、又、回動させるものが大きいことにより、回動移動の操作性が悪いことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、請求項1に記載の発明においては、粉粒体を移送排出する移送排出筒装置(6)の一部を構成する固定用移送筒(8)の外周部へ挿入して長手方向へ伸縮自在な移動用移送筒(13)と、該移動用移送筒(13)の移送終端部には、排穀口(14a)を有する排出筒(14)を設け、該排出筒(14)は手動操作で左右方向へ回動可能に構成し、該移動用移送筒(13)と排出筒(14)とには、後・中・前移動移送螺旋(10),(12),(11)を軸支する移動螺旋軸(9)を軸支内装して設ける構成とし、前記排出筒(14)の前側部に回動装置(17)の支持枠(17a)を設けると共に、該支持枠(17a)に前記移動螺旋軸(9)の軸心(ニ)を誇ぐように、前記排出筒(14)の回動作動操作用の回動用レバー(17b)を設けたことを特徴とする粉粒体搬送装置としたものである。
【0006】
例えば、コンバインへ粉粒体搬送装置を使用した時には、このコンバインの穀粒貯留タンク内へ貯留した粉粒体や穀粒を機外へ排出は、搬送装置である移送排出筒装置(6)で機外へ移送排出される。
【0007】
前記穀粒貯留タンク内へ一時貯留された、粉粒体や穀粒の機外へ排出作業は、穀粒貯留タンク内から後側へ設けた、移送排出筒装置(6)の縦移送筒(5)内へ排出され、この縦移送筒(5)の上部へ設けた、固定用移送筒(8)内へ引継ぎされ、この固定用移送筒(8)内を移送される。この固定用移送筒(8)の外周部へ挿入して、長手方向へ伸縮自在に設けた、移動用移送筒(13)内へ引継ぎされ、この移動用移送筒(13)と、排出筒(14)とへ軸支内装した移動螺旋軸(9)の前後両側へ前・後移動移送螺旋(11),(10)を軸支固定して設け、これら前・後移動移送螺旋(11),(10)間には、複数個の中移動移送螺旋(12)を伸縮自在に軸支して設けている。これら後・中・前移動移送螺旋(11),(12),(10)で移送終端部へ穀粒は移送され、移動用移送筒(13)の移送終端部へ設けた。手動操作で円周の左右両側へ回動自在な排出筒(14)の排出口(14a)から機外へ排出される。
【0008】
穀粒を排出する円周方向の排出位置を変更するときは、移動用移送筒(13)の移送終端部へ手動回動操作で、円周の左右両側へ回動自在に設けた、排穀口(14a)を有する排出筒(14)を回動移動させるが、この回動移動操作のときには、この排出筒(14)の前側部へ回動装置(17)の支持枠(17a)を設け、この支持枠(17a)に移動螺旋軸(9)の軸心(ニ)を誇ぐように、排出筒(14)を回動作動操作用の回動用レバー(17b)を設け、この回動用レバー(17b)を操作して、排出筒(14)を所定位置の左側、又は右側位置へ回動移動操作して、所定の排出位置へ穀粒を排出する。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、前記回動装置(17)の回動用レバー(17b)には、排出筒(14)の回動移動を防止するブレーキ装置(18)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体搬送装置としたものである。
【0010】
前記回動装置(17)の回動用レバー(17b)の先端近傍部には、排出筒(14)が自然に回動することを防止するブレーキ装置(18)を設けて、このブレーキ装置(18)でブレーキ荷重を負荷して、この排出筒(14)の自然回動移動を防止している。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、前記排出筒(14)を回動作動操作させる回動用レバー(17b)のワンタッチ操作により、前記ブレーキ装置(18)のブレーキ荷重を解除すべく設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の粉粒体搬送装置としたものである。
【0012】
前記排出筒(14)を回動作動操作用の回動用レバー(17b)をワンタッチ操作することにより、ブレーキ装置(18)でブレーキ荷重を負荷していた、このブレーキ荷重が解除され、排出筒(14)を任意位置へ回動操作することができる。又、任意の回動位置で回動用レバー(17b)の把持を解除すると、ブレーキ装置(18)でブレーキ荷重が負荷されて、排出筒(14)が固定される。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明において、粉粒物や穀粒を移送排出する、移送排出筒装置(6)の移動用移送筒(13)の移送終端部へ手動回動操作により、円周の左右両側へ回動自在で、穀粒を排出する排穀口(14a)を有する排出筒(14)を設け、この排出筒(14)の前側部へ回動装置(17)の支持枠(17a)を設けると共に、この支持枠(17a)に移動用移送筒(13)と排出筒(14)とへ軸支内装した移動螺旋軸(9)の軸心(ニ)を誇ぐように、排出筒(14)を回動作動操作用の回動用レバー(17b)を設けたことにより、排出筒(14)を円周の左右両側への回動移動操作が容易である。又、回動用レバー(17b)の幅を広巾にすることができ、このために、操作性の向上を図ることができる。 請求項2に記載の発明においては、前記回動装置(17)の回動用レバー(17b)には、排出筒(14)の自然回動移動を防止するブレーキ装置(18)を設けたことにより、排出筒(14)が自然に回動移動することがない。又、設定した回動位置へ確実に停止させて、固定することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明においては、前記排出筒(14)を回動作動操作用の回動用レバー(17b)のワンタッチ操作により、ブレーキ装置(18)のブレーキ荷重を解除されることにより、排出筒(14)を回動移動操作のときに、大きな力を必要とせず、楽に排出筒(14)を任意位置へ回動移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側へ脱穀機4、及び穀粒貯留タンク4c等を載置すると共に、この穀粒貯留タンク4c内は、コンバイン1のときには、粉粒体は穀粒である。この穀粒を移送排出するこの穀粒貯留タンク4cへ設けた、縦移送筒5の上端部には、搬送装置である移送排出筒装置6を設け、この移送排出筒装置6は固定移送螺旋7を軸支内装した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して長手方向へ伸縮移動装置9aで伸張移動、及び短縮移動自在に移動用移送筒13と、先端部へ手動操作により、円周方向の左右へ回動自在に回動装置17で回動させて、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを有する排出筒14を設けている。これら移動用移送筒13と、排出筒14とに軸支内装した伸縮移動自在な移動螺旋軸9の前後端部へ軸支して、前・後移動移送螺旋11,10と、これら前・後移動移送螺旋11,10間で移動螺旋軸9へ伸縮自在な複数個の中移動移送螺旋12を軸支して設けている。
【0016】
又、前記コンバイン1の穀粒貯留タンク4cへ貯留した貯留物は穀粒であり、この穀粒を移送排出する粉粒体搬送装置は、移送排出筒装置6であり、この移送排出筒装置6の排出筒14と回動装置17等とを主に図示して説明する。
【0017】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図8で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ22aを張設した走行装置22を配設し、走行車台2の上側面には、脱穀機4を載置している。走行車台2の前方部の刈取機3で立毛穀稈を刈取りして、後方上部へ移送し、脱穀機4のフィードチェン4aと、挟持杆4bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機4の右横側に配設して、底部へタンク移送螺旋4dを前後方向へ軸支した穀粒貯留タンク4c内へ供給され、一時貯留される。
【0018】
前記走行車台2の前方部には、図8で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド19a、及び各分草体19bと、立毛穀稈を引起す各引起装置19cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置20の各掻込装置20aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置19dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀機4のフィードチェン4aと挟持杆4bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置20の根元・穂先移送装置20b・20c等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ19eにより、土壌面に対して昇降する。
【0019】
前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆23aの上端部に設ける支持パイプ杆23bを走行車台2の上側面に設けた支持装置23cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ19eを作動させると、支持杆23aと共に、刈取機3を上下回動自在に設けている。
【0020】
前記刈取機3の穀稈掻込移送装置20によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機4へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けている。
【0021】
前記穀粒貯留タンク4c側の前部には、図8で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う本体側の操作装置21aと、操縦席21bとを設け、この操縦席21bの下側にエンジン21cを載置している。
【0022】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース24内の伝動機構24aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ24bを設けている。
【0023】
前記穀粒貯留タンク4cの底部には、図8で示すように、貯留穀粒を後方へ移送するタンク移送螺旋4dを前後方向に軸支して設けると共に、後方へ移送される穀粒を引継ぎして、方向を変換する継手ケース5bは、穀粒貯留タンク4cの後側板の外側面へ装着する。この継手ケース5bの上側には、移送排出筒装置6の縦移送螺旋5aを内装軸支した縦移送筒5を略垂直姿勢で基部を、回動(旋回)操作可能に設け、穀粒貯蔵タンク4c内の穀粒を引継ぎ揚送する。
【0024】
図8〜図11で示すように、前記縦移送筒5の上端部に、穀粒を機外へ排出する移送排出筒装置6を設ける。
前記移送排出筒装置6は、固定移送螺旋7を内装軸支した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して、伸縮移動自在な移動用移送筒13と先端部の排出筒14と、これら移動用移送筒13と排出筒14へ内装して伸縮移動自在な移動螺旋軸9へ軸支した前・後・中移動移送螺旋11,10,12と、移動用移送筒13とを伸張、及び短縮させる伸縮移動装置9aと、正逆回転する移動用モータ9bとを固定用移送筒8の外周上側部へ設けた構成である。伸縮移動装置9aの外側に外カバー9cを装着する。
【0025】
前記コンバイン1で収穫作業時には、粉粒体である穀粒を、穀粒貯留タンク4c内へ貯留し、この穀粒を機外へ移送排出する移送排出筒装置6の固定用移送筒8の外周部には、図9〜図11で示すように、移動用移送筒13を、固定用移送筒8の外周上側部へ設けた移動用モータ9bの正回転、又は逆回転駆動により、伸張移動、及び短縮移動自在に挿入して設ける。
【0026】
前記移送排出筒装置6の固定用移送筒8は、図12、及び図13で示すように、後支持メタル27と、縦移送筒5の上端部に設けた引継メタル5cとで装着して設ける。この固定用移送筒8に内装する固定移送螺旋7は、固定螺旋軸7aの外周部に、固定螺旋プレート7bを固着している。固定螺旋軸7aの内径部は丸孔に形成すると共に、移送終端部の内径部には、丸孔より小径で後述する移動螺旋軸9が挿入されて摺動移動する内径部に六角孔を形成した補助軸7cを軸支して設けている。固定用移送筒8の外周部には、詳細後述するローラ装置28のローラ28bの側面部を受けて、このローラ28bを直線状に移動させ、移動用移送筒13を直線状に移動すべく所定間隔に、各レール8aを設ける。
【0027】
前記固定用移送筒8の移送終端部には、図12、及び図13で示すように、後支持メタル27の外周部の外ボス27aを、固定用移送筒8の外周部から突出させて固着して設けると共に、後支持メタル27の内径部には、補助軸7cを軸支して設けている。固定移送螺旋7の固定螺旋軸7aの移送終端部の内径部は、補助軸7cの移送始端の外径部で軸支すると共に、移送始端部の外径部は、引継メタル5cの内側部に設けた受メタル5dで軸支する。7dは受ブッシュであり、移動螺旋軸9を軸支している。
【0028】
前記移動用移送筒13は、図12、及び図13で示すように、固定用移送筒8の外周部より突出した後支持メタル27の外周の外ボス27a部と、固定用移送筒8の外周部に設けた外メタル27bとの外周部へ移動自在で収縮自在に嵌め合せしている。移動用移送筒13の前端部には、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを下部側へ設けた排出筒14を、円周方向へ回動自在に軸支する。
【0029】
前記移動用移送筒13と、排出筒14とには、図9〜図11で示すように、移動螺旋軸9を、後支持メタル27と排出筒14に設けた前支持メタル16とにより内装軸支する。
前記移動螺旋軸9の移送始端部と、移送終端部とには、図9〜図11で示すように、後移動移送螺旋10と、前移動移送螺旋11とを軸支して、ボルト等により、固定して設ける。
【0030】
前記後移動移送螺旋10は、図9〜図11、及び図14で示すように、後固定ボス10aへ支持板10bを固着し、この支持板10bと、後固定ボス10aとに移動螺旋プレート10cを固着している。又、支持板10bには、結合部10dを設け、この結合部10dと、隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させる。後固定ボス10aの内径部は、補助軸7cの移送終端部の外径部へ挿入して、ボルト等により、装着する。
【0031】
前記前移動移送螺旋11は、図9〜図11、及び図14で示すように、前固定ボス11aへ支持板11bを固着して設け、この支持板11bと、前固定ボス11aとに移動螺旋プレート11cを固着している。又、支持板11bには、結合部11dを設け、この結合部11dと、隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させる。前固定ボス11aの内径部は、移動螺旋軸9の移送終端部へ六角の外径部へ挿入して、ボルト等で装着する。
【0032】
前記中移動移送螺旋12は、図9〜図11、及び図14〜図16で示すように、中移動ボス12aと、径大ボス12bと、両端部に結合部12dを有する移動螺旋プレート12cとを、一体に樹脂材等で成形する。
【0033】
前記中移動移送螺旋12は、図14で示すように、移動用移送筒13の移動螺旋軸9の前後両端部に装着した前・後移動移送螺旋11,10間に、複数個の中移動移送螺旋12を移動螺旋軸9へ伸縮移動自在に軸支している。隣接する各中移動移送螺旋12が最伸張状態になると、各移動螺旋プレート12cに設けた各結合部12dが、互に係合状態になり、所定長さ以上は伸張しない。
【0034】
前記移動用移送筒13と、排出筒14との伸縮移動は、移動用モータ9bの正逆回転の始動操作により、伸縮移動する構成である。この伸縮移動に伴なって、移動螺旋軸9と、各中移動移送螺旋12とが同時に伸縮移動する。
【0035】
前記移動用移送筒13の移送始端部の外周部には、図12、及び図13で示すように、複数個のローラ装置28のローラ受具28aを装着している。このローラ装置28は、コ字形状のローラ受具28aへローラ28bを回転自在に軸支したローラピンを軸支して設け、ローラ28bは固定用移送筒8の外周部へ当接させて移動させる。
【0036】
前記移送排出筒装置6の固定用移送筒7と、移動用移送筒13と、排出筒14との上下回動は、図17、及び図18で示すように、縦移送筒5の上端部に設けた引継ぎメタル5cを、左右に二分割した構成として、一方側を上下回動自在に接続して、他方側の固定部には、上下モータ29で上下回転駆動する回動具29aと、固定用移送筒8に設けた取付具30の取付板30aとを、接続具29bで接続すると共に、取付具30に設けた各上取付板31aと、縦移送筒5に設けた各下取付板31bとの間にガスダンパー31を設ける。
【0037】
前記上下モータ29の正回転、又は逆回転駆動により、回動具29aが回動されて、接続具29b、及び取付具30等を介して、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14等とが上昇移動、又は下降移動制御される構成である。これら上昇、又は下降移動制御に伴ない、各ガスダンパー31も上昇、又は下降移動制御される。この各ガスダンパー31はアシスト用として使用する。
【0038】
前記縦移送筒5の旋回構成は、図8で示すように、この縦移送筒5に、旋回モータ32を設けると共に、この旋回モータ32の下側に旋回具32aを設け、旋回モータ32の正回転、又は逆回転駆動により、旋回具32aが左回転駆動、又は右回転駆動され、縦移送筒5が継手ケース5bの上側部より、左旋回、又は右旋回して、固定用移送筒8と移動用移送筒13と排出筒14等とが左旋回、又は右旋回する。
【0039】
前記移送排出筒装置6の移動用移送筒13の移送終端部側には、図1、及び図2で示すように、前後方向に所定長さの開口部13aを、円周の下側半分に設けると共に、この開口部13aの前側の前端部に、円形で筒状の外蓋13bの取付用のフランジ部を、外側へ向けて設けて、このフランジ部を固着して、穀粒の溜りを防止する。この外蓋13bの内側面にベアリング16aを内装した前支持メタル16を、ボルト、及びナット等で装着して、この前支持メタル16のベアリング16aで移動螺旋軸9の前端部を軸支している。
【0040】
前記移動用移送筒13の開口部13aには、図1、及び図2で示すように、手動操作により、円周方向の左右両側へ回動自在に、下端部に排穀口14aを設けた排出筒14を設けている。
【0041】
前記排出筒14は、図1、及び図2で示すように、正面視天井部を半円形状で左右巾は、移動用移送筒13の外径(D1)より広巾に形成して左右両側が下方へ所定長さの左右側板14bには、前・後側板14c,14dに各フランジ14e,14eを設け、この各フランジ14e,14e部を固着して、略箱形状に形成している。この後側板14dの天井部のフランジ14eの半円形状の内側面と、下側のこのフランジ14eの半円形状の内側面とには、弾性材のゴム材、又は樹脂材等よりなるシール14fを円周に亘って装着して、穀粒、及び塵埃等の吹き出しを防止すると共に、排出筒14の後側部を支持させて、この排出筒14の回動移動をスムーズにしている。
【0042】
又、前側板14cの略中央部を、図1、及び図2で示すように、移動用移送筒13の外蓋13bの外側面へ装着した支持ピン13cの先端部側へ軸支した、弾性材のゴム材、又は樹脂材等よりなるブッシュ13dの外径部へ挿入して、排出筒14の前側部を支持させている。このブッシュ13dの外側で支持ピン13cには、簡単に抜き取ることができる。抜け止めピン13eを挿入して、排出作業中に排出筒14の外れを防止している。抜け止めピン13eを抜き取ることにより、排出筒14を組立品の状態で取り外し可能であり、メンテナンス性の向上を図っている。
【0043】
前記排出筒14の下端の四面部には、図1、及び図2で示すように、弾性材のゴム材、又は樹脂材よりなる板状の飛散防止板15を巻き付けて、一面部を重合させて、ボルト、及びナット等で装着する。又、他の三面部も、ボルト、及びナット等で装着する。この飛散防止板15の下端部にも、穀粒を排出する排穀口15aを設けている。この飛散防止板15をゴム材、又は樹脂材で形成して設けたことにより、移動用移送筒13、及び排出筒14を収納時に、飛散防止板15が他部品へ当接しても、変形を防止できる。
【0044】
前記排出筒14の前側板14cの外側面には、図1、及び図2で示すように、回動装置17のコ字形状の支持枠17aを装着している。この支持枠17aへ排出筒14を手動回動時に操作する。回動作動操作用の回動用レバー17bを上端部近傍部を支持ピン17cで回動自在に設けている。この回動用レバー17bは、移動用移送筒13と排出筒14とへ軸支内装した、移動螺旋軸9と支持ピン13cとの軸心(ニ)を上下に誇ぐように、下方向へ吊り下げ状態に設けている。又、この回動用レバー17bの後側部には、空間部(イ)を設け、この回動用レバー17bと排出筒14の前側板14cとの間には、邪魔になる干渉物をなくして、この回動用レバー17bの操作の容易を図っている。更に、回動用レバー17bが全長が長くなり、操作荷重の減少を図っている。
【0045】
前記排出筒14の前外側部へこの排出筒14を、手動回動時に操作する、回動作動操作用の回動用レバー17bを、回動装置17の支持枠17aへ移動用移送筒13へ軸支内装した移動螺旋軸9の軸心(ニ)を上下に誇ぐように設けたことにより、排出筒14を円周の左右両側へ回動移動操作が容易である。又、回動用レバー17bを広巾にすることができ、このために、操作性の向上を図ることができる。
【0046】
前記回動装置17の回動作動操作用の回動用レバー17bには、図1、及び図2で示すように、排出筒14が自然回動移動することを防止するブレーキ装置18を設けている。
前記回動装置17の回動用レバー17bには、排出筒14の自然回動移動を防止するブレーキ装置18を設けたことにより、排出筒14が自然に回動移動することを防止できる。又、設定した回動移動位置へ容易に確実に停止させて、固定することができる。
【0047】
前記排出筒14を回動作動操作用の回動用レバー17bのワンタッチ操作により、図1、及び図2で示すように、ブレーキ装置18のブレーキ荷重を解除するよう設けている。
前記排出筒14を回動作動操作用の回動用レバー17bのワンタッチ操作により、ブレーキ装置18のブレーキ荷重が解除されることにより、排出筒14を回動移動操作のときに、大きな力を必要とせず、楽に排出筒14を任意の所定位置へ回動移動させることができる。
【0048】
前記ブレーキ装置18は、図1、及び図2で示すように、ブレーキ軸18aを回動用レバー17bの下端部へ取付ピン18bで装着している。このブレーキ軸18aは、支持枠17aと、排出筒14の前側板14cへ設けた受ブッシュ14hとで摺動移動自在に軸支している。又、ブレーキ軸18aの後側端部には、ブレーキ具18cを設けている。更に、ブレーキ軸18aの外径部で回動用レバー17bと、支持枠17aとの間には、スプリング18dを軸支して設け、このスプリング18dの弾発により、ブレーキ具18cの後側面が移動用移送筒13へ設けた、外蓋13bへ当接されて、ブレーキ荷重が負荷されて、排出筒14が自然に回動移動されない。
【0049】
又、前記排出筒14を円周方向の左側、又は右側へ回動移動操作するときには、回動用レバー17bを把持することにより、この回動用レバー17bは、支持ピン17cを回動中心として、外側へ回動移動すると共に、スプリング18dは押圧される。この回動移動に連動して、ブレーキ軸18a、及びブレーキ具18cが外側へ摺動移動され、このブレーキ具18cの後側面と、外蓋13bの外側面との間に隙間が発生し、ブレーキ装置18のブレーキ荷重が解除される。この状態の時で回動用レバー17bを把持状態の時には、排出筒14を円周方向の左側、又は右側へ回動移動操作することができて、この排出筒14を任意の位置へ回動移動させることができる。回動用レバー17bの把持状態を解除すると、ブレーキ装置18は元位置へ復元されて、ブレーキ荷重が負荷される。
【0050】
図1、及び図2で示すように、前記回動装置17の回動用レバー17bと、ブレーキ装置18のブレーキ軸18aとは、取付ピン18bで直結させている。
これにより、構成がシンプルとなると共に、コスト低減を図ることができる。
【0051】
図1、及び図3で示すように、前記移動用移送筒13の外蓋13bの外側面の左右方向の所定位置には、各ストッパ13fを固着して設け、排出筒14のブレーキ装置18のブレーキ具18cが所定の左右位置へ上昇回動移動すると、各ストッパ13fへ当接し、それ以上は上昇回動しない構成である。
【0052】
これにより、前記排出筒14が所定位置以上には、上昇回動移動しないことにより、穀粒の詰りを防止することができる。
図1、及び図2で示すように、前記回動装置17の回動用レバー17cを把持操作して、ブレーキ装置18のブレーキ具18cのブレーキ荷重が解除状態の時に、「ON」−「OFF」スイッチ方向のリミットスイッチ17dへ回動用レバー17cが当接して「ON」状態になるように、支持枠17aへこのリミットスイッチ17dを設けている。
【0053】
前記リミットスイッチ17dが「ON」状態のときには、移送排出筒装置6は伸縮移動、上下回動移動、及び左右回動移動(旋回移動)等の自動制御が開始されない構成である。
【0054】
これにより、排出作業を安全に行うことができる。
図1で示すように、前記移動用移送筒13の前端部と、排出筒14の前側板14cの内側面との間の隙間は、できる限り最小隙間(h)にして設けている。又、この隙間にダストシール14jを設けている。
【0055】
これにより、前記ブレーキ装置18のブレーキ具18c部へ排塵等の侵入を防止できる。又、コスト低減を図ることができる。
図1で示すように、前記回動装置17の回動用レバー17bの取付部の支持ピン17cの中心位置から下端部までの全長(L1)は、移動用移送筒13の外径(D1)より、大きくして設けている。
【0056】
これにより、前記回動用レバー17bの操作荷重の減少かを図ることができる。
前記回動装置17の回動用レバー17bは、図4、及び図5で示すように、支持枠17aの下側部へ支持ピン17cで回動自在に軸支して設け、この回動用レバー17bの上部へブレーキ装置18のブレーキ具18aを取付ピン18bで摺動自在に設けている。このブレーキ装置18は、前述の構成、及び作用と同じである。
【0057】
これにより、前記回動装置17の回動用レバー17bの回動支点を下部へ設けたことにより、この回動用レバー17bの把持、及び回動移動操作が容易である。又、操作性の向上を図ることができる。
【0058】
前記移動用移送筒13の前端部の排出筒14の一方側の側面と、上側面とには、図6、及び図7で示すように、移送排出筒装置6を主に操作する操作装置21dの操作ケース21e,21fを設けている。
【0059】
前記操作ケース21eには、排出作業を開始、及び停止すると操作する排出スイッチレバー25aを回動自在に設け、この排出スイッチレバー25aの操作により、「ON」−「OFF」するスイッチ(図示せず)を、この排出スイッチレバー25aの近傍部へ設けている。
【0060】
前記操作ケース21fには、移動用移送筒13を伸張、又は収縮させるときに操作する自動伸縮スイッチ25bの伸張スイッチ25cと、収縮スイッチ25dとを設けると共に、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14等とを、昇降回動移動と、これら固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14と縦移送筒5等とを、左右両側へ回動移動(旋回移動)等とを行うときに操作する、操作スイッチレバー25eとを設けている。25fは両者のハーネスである。
【0061】
これにより、前記排出筒14の移動により、操作装置21dも同時に移動することにより、作業者の位置に対して、この操作装置21dの位置を一定にでき、このために、操作性が向上する。
【0062】
前記移送排出筒装置6の移動用移送筒13は、図21、及び図22で示すように、手動操作により、伸縮移動する。この伸縮移動を手動操作で任意位置で固定する固定装置34を、移動用移送筒13の移送始端部側へ設けている。この固定装置34は、固定支持枠34aへ回動用レバー34bを回動自在に設け、この回動用レバー34bの基部には、固定用ボス34cを設けている。この固定用ボス34cは、移動用移送筒13の外径部へ設けた挿入用孔を経て固定用移送筒8の外周部へ押圧されて、移動用移送筒13を任意の位置へ固定できる。又、回動用レバー34bを把持操作により、固定用ボス34cが固定用移送筒8の外周部への押圧が解除され、移動用移送筒13を任意の位置へ移動操作ができる。
【0063】
前記移動用移送筒13の前部の排出筒14の前側板14cの外側面には、図21、及び図22で示すように、回動装置17と、ブレーキ装置18とを設けて、この排出筒14を左側、又は右側の任意へ回動移動、及び固定できる。この回動装置17と、ブレーキ装置18との作用、及び構成は、図1、及び図2と同じである。
【0064】
前記固定装置34の回動用レバー34bと、ブレーキ装置18のブレーキ軸18aの外端部とは、ワイヤ36で接続している。この回動用レバー34bの把持操作により、固定装置34の固定用ボス34cの固定解除と、ブレーキ装置18のブレーキ具18cのブレーキ荷重とが、同時に行われて、移動用移送筒13の伸縮移動操作と、排出筒14の回動移動操作とを、同時に行うことができる。
【0065】
これにより、前記回動用レバー34b一個の操作で、伸縮移動と、回動移動とが行えることにより、操作性が向上する。
前記エンジン21cの回転動力は、図20で示すように、このエンジン21cへ軸支したエンジンプーリ33aと、タンク移送螺旋4dへ軸支したタンクプーリ4eとにベルト33bを掛け渡して伝動する。このベルト33bには排出クラッチ装置26bをテンションモータ26aのモータ軸26cへ軸支して設ける。
【0066】
前記排出スイッチレバー25aの「入」操作により、排出クラッチ装置26bが、テンションモータ26aで回動されて「入」状態となり、ベルト33bが張状態に作動され、エンジン21cの回転動力がタンク移送螺旋4dへ入力され、このタンク移送螺旋4d、移送排出筒装置6の各螺旋5a,7、及び移動螺旋軸9の後・中・前移動移送螺旋10,12,11等の穀粒を機外へ排出する排出経路の部品が回転駆動される構成である。又、排出スイッチレバー25aの「切」操作により、エンジン21cの回転駆動は、入力されなくなる。
【0067】
前記移送排出筒装置6の固定用移送筒8の前方部の所定位置を支持するオーガ受装置35の全高を高くして、従来は排出筒14部が所定角度で上方へ位置すべく、前方の先端部を高所位置とし、後方基部を低所位置として、所定角度に傾斜させて設けた構成であったが、これをこの排出筒14部が回動移動する構成としたことにより、図8で示すように、前後方向に略水平状態に支持させるべくオーガ受装置35の受主柱35aの全高を低くして、この受主柱35aの上端部には、受ガイド35bを設け、この受ガイド35bで略水平状態に支持させる。又、これら固定用移送筒8と移動用移送筒13の地上高を低くしたことにより、コンバイン1の収納スペースを低くすることができる。
【0068】
前記穀粒移送排出筒装置6の固定用移送筒8、及び移動用移送筒13は、最下端位置を略水平状態に下降制御されることにより、操作が簡単である。又、コンバイン1の収納スペースを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】排出筒へブレーキ荷重を負荷時の拡大側断面図
【図2】排出筒へブレーキ荷重を解除時の拡大側断面図
【図3】排出筒の上昇回動時の拡大正面図
【図4】排出筒へブレーキ荷重を負荷時の拡大側断面図
【図5】排出筒へブレーキ荷重を解除時の拡大側断面図
【図6】排出筒の操作装置部の拡大側面斜視図
【図7】排出筒の操作装置部の拡大側面斜視図
【図8】コンバインの左側全体側面図
【図9】移送排出筒装置の最短縮時の拡大側面図
【図10】移送排出筒装置の最伸張途中時の拡大側面図
【図11】移送排出筒装置の最伸張時の拡大側面図
【図12】固定用移送筒と移動用移送筒との拡大側断面図
【図13】図12のA−A断面図
【図14】前・中・後移動移送螺旋の拡大側面斜視図
【図15】中移動移送螺旋部の拡大側面図
【図16】中移動移送螺旋部の拡大側面斜視図
【図17】移送排出筒装置の昇降回動部の拡大側面図
【図18】移送排出筒装置の昇降回動部の拡大平面図
【図19】移動用移送筒の移送終端部の拡大側面図
【図20】排出クラッチ装置部の平面図
【図21】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置部の拡大側面図
【図22】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の排出筒部の拡大側面図
【符号の説明】
【0070】
6 移送排出筒装置
8 固定用移送筒
9 移動螺旋軸
10 後移動移送螺旋
11 前移動移送螺旋
12 中移動移送螺旋
13 移動用移送筒
14 排出筒
14a 排穀口
17 回動装置
17a 支持枠
17b 回動用レバー
18 ブレーキ装置
ニ 軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体を移送排出する移送排出筒装置(6)の一部を構成する固定用移送筒(8)の外周部へ挿入して長手方向へ伸縮自在な移動用移送筒(13)と、該移動用移送筒(13)の移送終端部には、排穀口(14a)を有する排出筒(14)を設け、該排出筒(14)は手動操作で左右方向へ回動可能に構成し、該移動用移送筒(13)と排出筒(14)とには、後・中・前移動移送螺旋(10),(12),(11)を軸支する移動螺旋軸(9)を軸支内装して設ける構成とし、前記排出筒(14)の前側部に回動装置(17)の支持枠(17a)を設けると共に、該支持枠(17a)に前記移動螺旋軸(9)の軸心(ニ)を誇ぐように、前記排出筒(14)の回動作動操作用の回動用レバー(17b)を設けたことを特徴とする粉粒体搬送装置。
【請求項2】
前記回動装置(17)の回動用レバー(17b)には、排出筒(14)の回動移動を防止するブレーキ装置(18)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体搬送装置。
【請求項3】
前記排出筒(14)を回動作動操作させる回動用レバー(17b)のワンタッチ操作により、前記ブレーキ装置(18)のブレーキ荷重を解除すべく設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の粉粒体搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2007−143482(P2007−143482A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−342302(P2005−342302)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】