説明

給水給湯配管用の保護管および給水給湯配管

【課題】給水給湯配管の内管を流れる水の急激な温度変化が生じても、内管と保護管との間で騒音の生じない給湯給水配管用の保護管およびその保護管を使用する給水給湯配管を提供する。
【解決手段】通水用の内管の外周面に設けられた、給水給湯配管用の保護管であって、
前記内管側に突出する凹部および前記凹部に連なり外側に突出する凸部からなる、凹凸形状の断面を備えた管本体からなり、前記凹部が前記内管と接する接触凹部と前記内管に接触しない非接触凹部とからなっている、給水給湯配管用の保護管。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、給水給湯配管用の保護管および給水給湯配管に関し、特に、通水用の内管の熱による伸縮時に発生する異音を抑制することができる、給水給湯配管用の保護管およびその保護管を使用する給水給湯配管に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、給水給湯配管は、通水用の内管と、内管の外周面に設けられて内管を保護する保護管(通称波付さや管と呼ばれる)とからなっている。通水用の内管として、ポリブテン管(PB)、架橋ポリエチレン管(X−PE)等の樹脂管が広く用いられている。これらの樹脂管、特に架橋ポリエチレン管は、耐久性、耐食性、可とう性に優れている。特に、架橋ポリエチレン管は、架橋によって、熱可塑性プラスチックであるポリエチレン分子間を結合・架橋して、熱硬化性プラスチックのような立体網目構造を形成し、その結果、耐熱性能、クリープ特性を向上させている。保護管は、通水用の内管をその内部に通管して保護をする機能を備え、ポリエチレン等によって形成された波付管であり、軽量で可とう性があり、施工性に優れている。
【0003】
図7は、従来の給水給湯配管を説明する部分断面図である。図8は、図7に示す給水給湯配管の部分拡大断面図である。
図7に示すように、従来の給水給湯配管100は、通水用の内管101と、通水用の内管101の外周面に一部が接触して設けられ、その内部に内管101が通管される保護管102からなっている。保護管102は、内管101側に突き出て、頂部が内管101の外周面と接触する凹部104と、内管101の反対側(外部)に向かって突出する凸部103とが交互に連続して繋がって一体的に形成されている。図8にその詳細を示すように、凹部104の頂部の全体が内管101の外周面と接触している。保護管102は、連続する凹凸部104、103によって内管の径方向の応力を吸収して、内管を保護している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−77813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、上述した従来の給水給湯配管の内管内を、用途に応じて水および湯が流れる。内管内を流れる水の温度は0℃から約95℃の範囲内で急激な変化を伴うことがある。給水給湯管の内管内を流れる温度の低い水が、給湯時には湯に変わり、温度が急激に上昇する。その際、内管を通るお湯の温度の上昇によって、内管が熱膨張する。内管の膨張時には、内管の外周面に接して設けられた保護管102の凹部の頂部を擦るようにして、内管が長軸線方向に沿って移動する。その際に、内管と保護管の凹部との間で異音が発生する。給水給湯配管の敷設場所によっては、不快な音として嫌われることがある。特に、配管の曲げ部分において、内管が保護管に接しながら伸びて、大きな音が発生し、騒音として問題になることがあった。
【0006】
お湯が流れることによって熱膨張した内管が保護管と接触しながら伸びることによる異音の発生を抑制するために、図8に示すように、内管の外周面に消音テープ等の消音材等105を介在させて、内管と保護管の間の摩擦力を小さくし、熱によって内管が滑らかに伸縮することができるような構造が知られている。しかし、このように消音材を介在させる場合には、内管の外周面の全体にわたって消音材を介在させる必要があり、部品数が多くなり、コストが高くなるという問題点がある。
【0007】
従って、この発明の目的は、給水給湯配管の内管を流れる水の急激な温度変化が生じても、内管と保護管との間で騒音の生じない給湯給水配管用の保護管およびその保護管を使用する給水給湯配管を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上述した従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、以下のことが判明した。
即ち、保護管の伸縮性を確保しつつ、内管と接する保護管の面積を小さくすることによって、先ず、内管が熱膨張によって長軸方向に移動しても、保護管が伸縮性を備えているので、内管の動きに追従することができ、次いで、内管の外周面と保護管の間の摩擦力が小さくなるので、異音の発生を抑制することができることが判明した。具体的な対策として、保護管の硬度を下げるまたは肉厚を薄くすることによって保護管の伸縮性を確保する。保護管の凹凸部の内管外周面と接触する凹部と接触しない凹部の2種類の凹部を設けることによって、内管と接触する保護管の面積を小さくする。更に、保護管の少なくとも内管と接触する部位の表面粗さを小さくすることによって、内管と接触する保護管の面積を小さくする。
【0009】
更に、上述したように保護管の伸縮性を確保しつつ、内管と接する保護管の面積を小さくしても、発生した異音は、保護管の材質によって、遮断して、外部に漏れないようにする。その結果、一方で異音の発生を抑制し、他方でそれでも発生した異音は保護管によって遮断するので、確実に異音の発生・外部への漏れを抑制することができる。具体的な対策として、保護管の内管側を例えば発泡層によって形成する、2層構造にすることによって、内管が伸縮する際に発生する音を遮断する。
【0010】
この発明は、上記研究結果に基づいてなされたものであって、この発明の給水給湯配管用の保護管の第1の態様は、通水用の内管の外周面に設けられた、給水給湯配管用の保護管であって、
前記内管側に突出する凹部および前記凹部に連なり外側に突出する凸部からなる、凹凸形状の断面を備えた管本体からなり、前記凹部が前記内管と接する接触凹部と前記内管に接触しない非接触凹部とからなっている、給水給湯配管用の保護管である。
【0011】
この発明の給水給湯配管用の保護管の第2の態様は、前記管本体が、一体的に形成された少なくとも2層構造からなり、前記2層構造の前記内管側の層が遮音機能を備えた材料からなっている、給水給湯配管用の保護管である。
【0012】
この発明の給水給湯配管用の保護管の第3の態様は、前記接触凹部と隣接する前記接触凹部の間に複数個の非接触凹部が連続して配置されている、給水給湯配管用の保護管である。
【0013】
この発明の給水給湯配管用の保護管の第4の態様は、前記非接触凹部が略台形状または略楕円形状からなっている給水給湯配管用の保護管である。
【0014】
この発明の給水給湯配管用の保護管の第5の態様は、前記接触凹部の少なくとも頂部の材料が、前記接触凹部の他の部分の材料と異なっている、給水給湯配管用の保護管である。
【0015】
この発明の給水給湯配管用の保護管の第6の態様は、前記管本体が、前記内管の熱による伸縮に追従して伸縮する部材からなっている、給水給湯配管用の保護管である。
【0016】
この発明の給水給湯配管用の保護管の第7の態様は、前記管本体が波付さや管からなっており、前記管本体の前記内管側の層が発泡層からなっている、給水給湯配管用の保護管である。
【0017】
この発明の給水給湯配管の第1の態様は、通水用の内管と、前記内管の外周面に設けられた、上述した何れか1つの保護管とを備えた給水給湯配管。
【0018】
この発明の給水給湯配管の第2の態様は、前記内管および前記保護管を固定する固定部に、前記内管および前記保護管が移動可能である固定用サドルを備えている、給水給湯配管である。
【0019】
この発明の給水給湯配管の第3の態様は、前記内管および前記保護管がカバーを介して、前記固定用サドルによって固定されている、給水給湯配管である。
【0020】
この発明の給水給湯配管の第4の態様は、前記固定用サドルと前記保護管の間に消音テープ部材を備えている、給水給湯配管である。
【発明の効果】
【0021】
この発明によると、給水給湯配管の内管を流れる水の急激な温度変化が生じても、配管の曲がり部を含んで、内管と保護管との間で騒音の生じない給湯給水配管用の保護管およびその保護管を使用する給水給湯配管を提供することができる。即ち、保護管の伸縮性を確保しつつ、内管と接する保護管の面積を小さくすることによって、先ず、内管が熱膨張によって長軸方向に移動しても、保護管が伸縮性を備えているので、内管の動きに追従することができ、更に、内管の外周面と保護管の間の摩擦力が小さくなり、異音の発生を抑制することができる。
【0022】
更に、保護管の伸縮性を確保しつつ、内管と接する保護管の面積を小さくしても、発生した異音は、保護管の材質によって、遮断して、外部に漏れないようにすることによって、一方で異音の発生を抑制し、他方でそれでも発生した異音は保護管によって遮断するので、確実に異音の発生・外部への漏れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、この発明の給水給湯配管を説明する部分断面図である。
【図2】図2は、この発明の給水給湯配管を説明する部分拡大断面図である。
【図3】図3は、図3は、この発明の給水給湯配管用の保護管の別の態様の部分拡大図である。
【図4】図4は、この発明の非接触凹部の形状を説明する部分断面拡大図である。
【図5】図5は、この発明の給水給湯配管用の保護管の更に別の態様の部分拡大図である。
【図6】図6は、立ち上がり部においても、効果的に異音を抑制するための給水給湯配管の配設を説明する図である。
【図7】図7は、固定部に使用される円筒状パイプを固定する固定用サドルを説明する図である。図7(a)は斜視図、図7(b)は、裏面から見た図である。
【図8】図8は、従来の給水給湯配管を説明する部分断面図である。
【図9】図9は、図8に示す給水給湯配管の部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
この発明の給水給湯配管用の保護管およびそれを用いた給水給湯配管の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この発明の給水給湯配管用の保護管の1つの態様は、通水用の内管の外周面に設けられた、給水給湯配管用の保護管であって、前記内管側に突出する凹部および前記凹部に連なり外側に突出する凸部からなる、凹凸形状の断面を備えた管本体からなり、前記凹部が前記内管と接する接触凹部と前記内管に接触しない非接触凹部とからなっている、給水給湯配管用の保護管である。
【0025】
図1は、この発明の給水給湯配管を説明する部分断面図である。図2は、この発明の給水給湯配管を説明する部分拡大断面図である。図1に示すように、この発明の給水給湯配管10は、通水用の内管1と、通水用の内管1の外周面に限られた一部が接触して設けられ、その内部に内管1が通管される保護管2を備えている。
【0026】
この発明の保護管2は、内管1側に突き出て、頂部が内管1の外周面と直接接触する第1の凹部5と、内管1側に突き出て、頂部が内管1の外周面に接触しない第2の凹部4からなる凹部と、内管1の反対側(外部)に向かって突出する凸部3とを備えている。凹部と凸部は交互に連続して繋がって一体的に形成されている。
【0027】
図2に示すように、凹部は、内管1側に突き出て、頂部が内管1の外周面と直接接触する第1の凹部5(即ち、接触凹部)と、内管1側に突き出て、頂部が内管1の外周面に接触しない第2の凹部4(即ち、非接触凹部)とからなっている。図1に示すように、第1の凹部5は所定の間隔で設けられ、2つの第1の凹部5の間にそれぞれ複数個の第2の凹部4が連なって設けられている。
【0028】
上述したように、保護管2に凹凸部を設け、更に、凹部を内管1側に突き出て、頂部が内管1の外周面と直接接触する第1の凹部5と、内管1側に突き出て、頂部が内管1の外周面に接触しない第2の凹部4からなるように設けることによって、保護管2の伸縮性を確保しつつ、内管1と接する保護管2の面積を小さくすることができる。従って、内管1が熱膨張によって長軸方向に移動しても、保護管2が伸縮性を備えているので、内管1の動きに追従することができ、更に、内管1の外周面と保護管2の間の摩擦力が小さくなり、異音の発生を抑制することができる。
【0029】
図3は、この発明の給水給湯配管用の保護管の別の態様の部分拡大図である。給水給湯配管用の保護管のこの態様においては、保護管2の管本体が、一体的に形成された少なくとも2層構造からなり、2層構造の内管1側の層が遮音機能を備えた材料からなっている。図3に示すように、保護管2の管本体は第1の凹部5および第2の凹部4からなる凹部と、凸部3とからなっており、更に、管本体が全体として、内管1側の第1の層6と反対側(外側)の第2の層7とからなっている。
【0030】
第1の層6および第2の層7は一体的に形成されている。内管1側の第1の層6は、例えば発泡体によって形成された発泡層からなっている。図3に示す給水給湯配管用の保護管の態様によると、保護管2そのものが第1の凹部5および第2の凹部4からなる凹部と、凸部3とからなっており、更に、管本体が全体として、内管1側の第1の層6と反対側(外側)の第2の層7とからなっているので、保護管2の伸縮性を確保しつつ、内管1と接する保護管2の面積を小さくすることができ、更に、例え、内管1と保護管2の間で、減少された異音が発生しても、保護管2の内管1側に設けられた発泡層によって音が遮断されて、実質的に外部に漏れることを抑制する。
【0031】
図4は、この発明の非接触凹部の形状を説明する部分断面拡大図である。図4(a)に示すように、非接触凹部は概ね台形状(下に向かって台形状)である。非接触凹部の先端部が基部よりも小さくなり、内管1との接触面積が小さい。更に、図4(b)に示すように、非接触凹部は概ね楕円形状(下に向かって楕円形状)であってもよい。楕円形状の場合は、台形状の場合よりも更に先端部が小さくなり、内管1との接触面積が一層小さくなる。
【0032】
図5は、この発明の給水給湯配管用の保護管の更に別の態様の部分拡大図である。この態様の保護管においては、内管1の外周面と接触する管本体の第1の凹部(接触凹部)5の頂部は、他の部分の材料と異なった材料からなっている。即ち、図5に示すように、保護管2の凹凸部の中で、内管1の外周面と直接接触する第1凹部5の頂部8は、管本体の他の部分(即ち、第2の凹部4、凸部3)と異なる材料、好ましくは表面粗さの小さな材料によって形成されている。
【0033】
上述した態様においては、内管の外周面と接触する管本体の第1の凹部(接触凹部)5の頂部は、他の部分の材料と異なった材料によって形成しているが、内管1の外周面と直接接触する第1凹部5の頂部を他の部分の材料と異なる材料によって形成する代わりに、同一材料で形成して、内管1の外周面と直接接触する第1凹部5の頂部の表面粗さを小さくしてもよい。例えば、(ラップ仕上げ等によって)金型の管径する部位の粗さを小さくすることによって、内管1の外周面と直接接触する第1凹部5の頂部の表面粗さを小さくする。
【0034】
更に、図3を参照して説明したように、保護管2の管本体を材料の異なる2層構造によって形成し、内管1の外周面と直接接触する第1凹部5の頂部を、図5参照して説明したように、別の部材で形成してもよいし、または、内管1の外周面と直接接触する第1凹部5の頂部の表面粗さを小さくしてもよい。
【0035】
更に、保護管の伸縮性を確保して、内管が熱膨張によって長軸方向に移動したときに、内管の動きに追従するように、保護管の硬度を小さくする。更に、保護管の伸縮性を確保して、内管が熱膨張によって長軸方向に移動したときに、内管の動きに追従するように、保護管の肉厚を薄くする。
【0036】
次に、上述したこの発明の保護管を内管の外周面に備えた給水給湯配管について説明する。給水給湯配管10は、平らな水平面に配設されるだけでなく、水平方向から垂直方向へと方向を変換して配設される(所謂立ち上がり部を備えて配設される)。このように配設された給水給湯配管10についても、熱膨張によって伸縮する内管1と保護管2との間で生じる異音が問題になっている。従来の給水給湯配管において生じる異音は、上述したこの発明の保護管を使用することによって、効果的に抑制することができる。
【0037】
図6は、立ち上がり部においても、効果的に異音を抑制するための給水給湯配管の配設を説明する図である。図6に示すように、給水給湯配管10は、図中左側から水平方向に配設され、立ち上がり部において垂直方向に上方に曲げられて配設されている、図6に示す態様においては、固定部11が垂直面に1箇所のみ設けられている。固定部11は、その中を給水給湯配管10が円滑に移動可能なように給水給湯配管10の径よりも大きい径を有する円筒状のパイプ8と、円筒状のパイプを垂直壁面に固定する固定用サドル9からなっている。
【0038】
図7は、固定部に使用される円筒状パイプを固定する固定用サドルを説明する図である。図7(a)は斜視図、図7(b)は、裏面から見た図である。図7(a)、図7(b)に示すように、固定用サドル9は、壁面15に接する平らな底面12と半円筒状の本体部13とからなっている。ネジ等の固定部材を孔14に挿入して底面12を壁面15に固定する。半円筒状の本体部13は、円筒状パイプ8を外周面から押さえて壁面15に固定する。
【0039】
上述したように、円筒状パイプ8は、その中を給水給湯配管10が円滑に移動可能なように給水給湯配管10の径よりも大きい径を有しているので、熱膨張・収縮によって内管が伸縮する際に、保護管2が内管1の動きに追従して容易に移動することができる。その結果、内管1と保護管2との間の摩擦によって生じる異音の発生を効果的に抑制することができる。
【0040】
図6に示す態様においては、固定部11は垂直な壁面のみに設けられているが、更に、水平面にも設けてもよい。水平面に固定部11を設ける場合には、円筒状パイプ8が給水給湯配管10を押さえ付けて、給水給湯配管10の移動を妨害しない処置を行う必要がある。このような対応を備えて、水平面にも固定部11を設けてもよい。
【0041】
更に、図6を参照して説明した態様における円筒状パイプ8の代わりに、円筒状の消音テープ材を使用してもよい。この場合も、図6を参照して説明したように、円筒状の消音テープ材の中を、給水給湯配管10が容易に移動できるように円筒状の消音テープの径を給水給湯配管10の径よりも大きくする必要がある。
【0042】
上述したように、この発明によると、給水給湯配管の内管を流れる水の急激な温度変化が生じても、配管の曲がり部を含んで、内管と保護管との間で騒音の生じない給湯給水配管用の保護管およびその保護管を使用する給水給湯配管を提供することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 通水用の内管
2 保護管
3 凸部
4 第2の凹部
5 第1の凹部
6 第1の層
7 第2の層
8 第1凹部の頂部
9 固定用サドル
10 給水給湯配管
11 固定部
12 底面
13 半円筒状の本体部
14 孔
15 壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通水用の内管の外周面に設けられた、給水給湯配管用の保護管であって、
前記内管側に突出する凹部および前記凹部に連なり外側に突出する凸部からなる、凹凸形状の断面を備えた管本体からなり、前記凹部が前記内管と接する接触凹部と前記内管に接触しない非接触凹部とからなっている、給水給湯配管用の保護管。
【請求項2】
前記管本体が、一体的に形成された少なくとも2層構造からなり、前記2層構造の前記内管側の層が遮音機能を備えた材料からなっている、請求項1に記載の給水給湯配管用の保護管。
【請求項3】
前記接触凹部と隣接する前記接触凹部の間に複数個の非接触凹部が連続して配置されている、請求項1または2に記載の給水給湯配管用の保護管。
【請求項4】
前記非接触凹部が略台形状または略楕円形状からなっている、請求項1から3の何れか1項に記載の給水給湯配管用の保護管。
【請求項5】
前記接触凹部の少なくとも頂部の材料が、前記接触凹部の他の部分の材料と異なっている、請求項1から4の何れか1項に記載の給水給湯配管用の保護管。
【請求項6】
前記管本体が、前記内管の熱による伸縮に追従して伸縮する部材からなっている、請求項1から5の何れか1項に記載の給水給湯配管用の保護管。
【請求項7】
前記管本体が波付さや管からなっており、前記管本体の前記内管側の層が発泡層からなっている、請求項1から5に記載の給水給湯配管用の保護管。
【請求項8】
通水用の内管と、前記内管の外周面に設けられた請求項1から7の何れか1項に記載の保護管とを備えた給水給湯配管。
【請求項9】
前記内管および前記保護管を固定する固定部に、前記内管および前記保護管が移動可能である固定用サドルを備えている、請求項8に記載の給水給湯配管。
【請求項10】
前記内管および前記保護管がカバーを介して、前記固定用サドルによって固定されている、請求項9に記載の給水給湯配管。
【請求項11】
前記固定用サドルと前記保護管の間に消音テープ部材を備えている、請求項10に記載の給水給湯配管。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−210041(P2010−210041A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−58126(P2009−58126)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】