統合機能制御プログラム、統合機能制御装置、統合機能制御方法
【課題】周辺の機器の機能を用いて容易に統合機能を実現する統合機能制御プログラム、統合機能制御装置、統合機能制御方法を提供する。
【解決手段】複数の機器を制御することにより、複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部22と、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部23と、予め登録された機器情報と機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部24と、統合機能定義記憶情報における機器の機能と発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、統合機能に用いる機器の機能を決定する機器統合部21と、機器統合部により決定された機器の機能を制御する機器切替部25とを備えた。
【解決手段】複数の機器を制御することにより、複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部22と、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部23と、予め登録された機器情報と機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部24と、統合機能定義記憶情報における機器の機能と発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、統合機能に用いる機器の機能を決定する機器統合部21と、機器統合部により決定された機器の機能を制御する機器切替部25とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の機器を組み合わせた機能を実現する統合機能制御プログラム、統合機能制御装置、統合機能制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報通信装置においてユーザがある機能を実行する場合に、周辺の適切な機器を利用し、その機能を実現する技術として、Task Computingが提案されている。例えば、情報通信装置上の音楽ファイルを再生しようとした場合に、同じ部屋に設置されたオーディオスピーカを発見し、オーディオスピーカから出力することができる。
【0003】
なお、本発明の関連ある従来技術として、例えば、下記に示す特許文献1が知られている。このサービス提供装置は、周辺のBluetooth(登録商標)機器が提供するサービスを記憶し、利用することにより、サービス提供装置のサービスとしてユーザに提供するものである。
【特許文献1】特開2004−272376号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数の機器を組み合わせて利用しようとすると、ユーザが複数の機器を管理すると共に、煩雑な操作が必要であった。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、周辺の機器の機能を用いて容易に統合機能を実現する統合機能制御プログラム、統合機能制御装置、統合機能制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップとをコンピュータに実行させるものである。
【0007】
また、本発明の一態様は、複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合部と、前記機器統合部により決定された機能を制御する機器切替部とを有するものである。
【0008】
また、本発明の一態様は、コンピュータが複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、前記コンピュータが、統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、前記コンピュータが、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、前記コンピュータが、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、前記コンピュータが、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、前記コンピュータが、前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップとを実行するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、統合機能制御装置が周辺の機器の機能を認識して、自動的に統合機能を提供することにより、ユーザは周囲の機器を把握することなく、容易に統合機能を利用することができる。また、統合機能制御装置が統合機能の利用前や利用中に機器選択画面をユーザに提供することにより、ユーザは制御装置が推奨した機器の候補を利用できると共に、候補の中から自由に選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0011】
実施の形態1.
まず、本発明に係る統合機能制御装置が携帯通信端末で、統合機能としてTV電話を実行する場合について説明する。
【0012】
まず、本実施の形態に係る携帯通信端末の使用環境について説明する。
【0013】
図1は、実施の形態1に係る携帯通信端末の使用環境の構成の一例を示すブロック図である。この環境は、携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13、無線ネットワーク14、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント15、インターネット16、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ17、通話先通信端末19を備える。また、携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13が、無線LANアクセスポイント15のサービスエリア18に入っているものとする。本実施の形態において、携帯通信端末11の操作を行う人をユーザとして説明する。
【0014】
本実施の形態では、携帯通信端末11が無線ネットワーク14に接続し、携帯通信端末11が通話先通信端末16とTV電話を行う。携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13は、無線LANアクセスポイント15のサービスエリア内に存在し、無線ネットワーク14を介して無線LANアクセスポイント15に接続される。更に、無線LANアクセスポイント15は、インターネット16を介してSIPサーバ17に接続する。無線LANアクセスポイント15とインターネット16の間には、ファイアウォール等が存在しても良い。スピーカ12は、無線ネットワーク14から受信した音声データを出力するものである。ディスプレイ13は、無線ネットワーク14から受信した映像を出力するものである。携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13、無線LANアクセスポイント15は、適切なIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。一方、通話先通信端末19も、インターネット16を介してSIPサーバ17に接続する。SIPサーバ17は、IP電話の管理を行う。
【0015】
次に、本実施の形態に係る携帯通信端末の構成について説明する。
【0016】
図2は、実施の形態1に係る携帯通信端末の構成の一例を示すブロック図である。この携帯通信端末11は、機器統合部21、統合機能定義情報記憶部22、機器発見部23、発見機器リスト記憶部24、機器切替部25、NI(ネットワークインタフェース)部26、音声データ送信部31、音声データ受信部32、映像データ送信部33、映像データ受信部34、マイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38、UI(ユーザインタフェース)部39、操作部40を備える。
【0017】
ネットワークインタフェース部26は、無線ネットワーク14を介して無線LANアクセスポイント15に接続する。音声データ送信部31は、マイク35が受音した音声を音声データとしてネットワークインタフェース部26へ出力する。音声データ受信部32は、ネットワークインタフェース部26から入力された音声データをスピーカ36に出力させる。映像データ送信部33は、カメラ37が撮影した映像を映像データとしてネットワークインタフェース部26へ出力する。映像データ受信部34は、ネットワークインタフェース部26から入力された映像データを画面38に出力させる。ユーザインタフェース部39は、ユーザの操作に必要な情報を画面38に出力させるとともに、操作部40におけるユーザの操作を受け付ける。
【0018】
次に、本実施の形態に係る携帯通信端末の動作に必要な情報について説明する。
【0019】
図3は、実施の形態1に係るSIPサーバへの携帯通信端末の登録情報の一例を示す表である。映像データ送信部33、映像データ受信部34、音声データ送信部31、音声データ受信部32は、それぞれ独立してSIPサーバに登録される。登録情報として、URL(Uniform Resource Locators)、IPアドレス、ポート番号が含まれる。
【0020】
各機器には、予めプロファイル情報が与えられる。図4は、実施の形態1に係るプロファイル情報の一例を示す表である。プロファイル情報には、機器名、表示名、URL、Input Data Type(入力データ型)、Output Data Type(出力データ型)、が含まれる。入力データ型、出力データ型にはAudio、Videoがあり、更に、入力データ型にはRouter Control Command、出力データ型にはRouter Control Responseがある。例えば、ディスプレイ13は、映像データを入力とする機器、と定義されている。
【0021】
また、機器の持つ機能を統合することにより実現する統合機能について、統合機能の定義である統合機能定義情報を予め統合機能定義情報記憶部22に格納しておく。図5は、実施の形態1に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。統合機能定義情報には、機能名、構成機器の機能を含む。この例において、機能名は、TV電話であり、構成機器の機能として、Output(出力データ型)、Input(入力データ型)、Location(位置)が定義される。入力データ型、出力データ型は、プロファイル情報と同様である。Location情報には、Local、Near、Remoteがあり、携帯通信端末11がプロファイル情報を取得した方法により分類される。Localは、携帯通信端末11に内蔵された機器であり、予め発見機器リストに登録される機器である。Nearは、同一のネットワークに問い合わせて発見機器リストに登録された機器である。Remoteは、その他の方法で発見機器リストに登録された機器である。また、この例においては、統合機能であるTV電話機能に必要な、音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能について定義されている。
【0022】
次に、本発明に係る機器追加処理の動作について説明する。
【0023】
図6は、本発明に係る機器追加処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、機器統合部21、機器発見部23、機器の動作を示す。ここで、機器とは、携帯通信端末11と同じ無線ネットワーク14内に存在するスピーカ12、ディスプレイ13に対応する。まず、携帯通信端末11が起動されると、機器発見部23は、機器情報問い合わせ要求を機器へ送信する(T11)。機器情報問い合わせ要求を受信した機器は、自身のプロファイル情報を機器情報として機器発見部23へ送信する(T12)。機器情報を受信した機器発見部23は、この機器情報を発見機器リスト記憶部24の発見機器リストに追加し(T13)、機器情報更新通知を機器統合部21へ送信する(T14)。次に、機器統合部21が、機器情報更新を認識し(T15)、このシーケンスを終了する。
【0024】
図7は、実施の形態1に係る発見機器リストの一例を示す表である。これは、各機器から受信したプロファイル情報にLocation情報が付加された情報である。Location情報において、携帯通信端末11に内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38がLocal、無線ネットワーク14内の機器であるスピーカ12、ディスプレイ13がNear、通話先通信端末19の機器がRemoteである。
【0025】
次に、本発明に係る機器削除処理の動作について説明する。
【0026】
図8は、本発明に係る機器削除処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、機器統合部21、機器発見部23、機器の動作を示す。まず、機器は、機器停止時に機器停止メッセージを機器発見部23へ送信する(T21)。機器停止メッセージを受信した機器発見部23は、対応する機器情報を発見機器リスト記憶部24の発見機器リストから削除し(T22)、機器情報更新通知を機器統合部21へ送信し(T23)、このシーケンスを終了する。
【0027】
上述した機器追加処理、機器削除処理により、ユーザが携帯通信端末11を持ち込んだ環境の機器を利用することができる。
【0028】
次に、本発明に係る統合機能開始処理の動作について説明する。
【0029】
図9は、本発明に係る統合機能開始処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、ユーザインタフェース部39、機器統合部21、機器発見部23、機器切替部25、機器の動作を示す。ここで、機器とは、スピーカ12、ディスプレイ13、映像データ送信部33、映像データ受信部34、音声データ送信部31、音声データ受信部32、に対応する。
【0030】
まず、ユーザインタフェース部39は、操作部40において統合機能の起動が指示されると、統合機能の起動の指示を機器統合部21へ送信する(T31)。次に、機器統合部21は、発見機器リスト取得要求を機器発見部23へ送信する(T32)。発見機器リスト取得要求を受信した機器発見部23は、発見機器リスト記憶部24の発見機器リストを機器統合部21へ送信する(T33)。発見機器リストを受信した機器統合部21は、発見機器リストと統合機能定義情報記憶部22の統合機能定義情報における機器の照合を行い(T34)、照合の結果、抽出された機器の候補を機器選択画面としてユーザインタフェース部40に表示させる(T35)。次に、ユーザインタフェース部40は、操作部40において機器の選択の操作が行われると、機器の選択結果を機器統合部21へ送信する(T36)。機器の選択結果を受信した機器統合部21は、選択された機器の開始要求を機器切替部25へ送信する(T37)。開始要求を受信した機器切替部25は、選択された機器に対して開始制御処理を行う(T38)。次に、機器は、機器切替部25の開始制御処理に従って統合機能を開始し(T39)、このシーケンスを終了する。
【0031】
ここで、統合機能開始処理における機器選択画面について説明する。図10は、実施の形態1に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。この例において、ユーザは、音声の出力機器をスピーカ12、映像の出力機器をディスプレイ13として選択している。図11は、実施の形態1に係る統合機能開始処理における統合機能開始処理後の画面の一例を示す図である。機器選択画面において選択された機器が表示されている。
【0032】
また、本実施の形態における開始制御処理は、SIPサーバ17を介して行われ、携帯通信端末11と通話先通信端末19のネットワーク接続を確立する。ここで、音声データ送信部31、音声データ受信部32、映像データ送信部33、映像データ受信部34、のそれぞれが、映像データ送信先URL、映像データ送信元URL、音声データ送信先URL、音声データ送信元URLを取得することにより、映像データと音声データの双方向通信が開始される。
【0033】
次に、本発明に係る機器切替処理の動作について説明する。
【0034】
図12は、本発明に係る機器切替処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、統合機能開始処理のシーケンス図と同様、ユーザインタフェース部39、機器統合部21、機器発見部23、機器切替部25、機器の動作を示す。
【0035】
まず、ユーザインタフェース部39は、操作部40において機器選択が指示されると、機器選択の指示を機器統合部21へ送信する(T51)。次に、機器統合部21は、発見機器リスト取得要求を機器発見部23へ送信する(T52)。発見機器リスト取得要求を受信した機器発見部23は、発見機器リスト記憶部24の発見機器リストを機器統合部21へ送信する(T53)。発見機器リストを受信した機器統合部21は、発見機器リストと統合機能定義情報記憶部22の統合機能定義情報における機器の照合を行い(T54)、照合の結果、抽出された機器の候補を機器選択画面としてユーザインタフェース部40に表示させる(T55)。次に、ユーザインタフェース部40は、操作部40において機器の選択の操作が行われると、機器の選択結果を機器統合部21へ送信する(T56)。機器の選択結果を受信した機器統合部21は、選択された機器への切替要求を機器切替部25へ送信する(T57)。切替要求を受信した機器切替部25は、選択された機器に対して切替制御処理を行う(T58)。次に、機器は、機器切替部25の切替制御処理に従って切替を実行し(T59)、このシーケンスを終了する。
【0036】
ここで、機器切替処理における機器選択画面について説明する。図13は、実施の形態1に係る機器切替処理における機器選択画面の一例を示す図である。この例において、ユーザは、音声の出力機器をスピーカ12から携帯通信端末11のスピーカ36に切り替え、映像の出力機器をディスプレイ13から携帯通信端末11の画面38に切り替えている。
【0037】
また、本実施の形態における切替制御処理は、携帯通信端末11の内蔵または周辺の機器に対して、ユーザから指示された切替を行うと共に、通話先通信端末19に対して、切替による機器毎のURLの変更を通知し、通話を再開する処理である。
【0038】
次に、本実施の形態に係る携帯通信端末の統合機能終了処理の動作について説明する。
【0039】
携帯通信端末11と通話先通信端末19のいずれか一方の通信端末において、通話終了の操作が行われると、その通信端末は、通話終了メッセージをSIPサーバ17へ送信し、更にSIPサーバ17は、通話終了メッセージを他方の通信端末へ送信する。SIPサーバ17は、双方の通信端末で通話が終了している状態であることを保存する。携帯通信端末11と通話先通信端末19は、音声及び映像の送受信を停止し、待ち受け状態に移行する。
【0040】
上述した統合機能開始処理、機器切替処理により、制御装置が推奨した機器の候補を利用できると共に、ユーザが候補の中から自由に選択することができる。
【0041】
実施の形態2.
次に、本発明に係る統合機能制御装置が会議室サーバで、統合機能として電子会議を実行する場合について説明する。
【0042】
まず、本実施の形態に係る会議室サーバの使用環境である電子会議システムについて説明する。
【0043】
図14は、実施の形態2に係る会議室サーバの使用環境の構成の一例を示すブロック図である。この電子会議システムは、会議室51a,51bとイントラネット52を備える。会議室51aは、会議室サーバ53a、参加者毎のノートPC(Personal Computer)54a,54b、スピーカ55a、ディスプレイ56aを備える。同様に、会議室51bは、会議室サーバ53b、参加者毎のノートPC54c,54d、スピーカ55b、ディスプレイ56bを備える。会議室サーバ53a,53b、ノートPC54a,54b,54c,54d、スピーカ55a、ディスプレイ56a、スピーカ55b、ディスプレイ56bは、有線あるいは無線でイントラネット52に接続されている。本実施の形態において、ノートPC54aの操作を行う人をユーザとして説明する。
【0044】
次に、本実施の形態に係る会議室サーバとノートPCの構成について説明する。実施の形態1における携帯通信端末11の構成は、本実施の形態2における会議室サーバ53aとノートPC54aに分けられている。
【0045】
会議室サーバ53aは、電子会議システムを管理するものであり、会議室サーバとして構成されていても良い。図15は、実施の形態2に係る会議室サーバの構成の一例を示すブロック図である。図15において、図2と同一符号は図2に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。携帯通信端末11と比較すると会議室サーバ53aは、機器統合部21の代わりに機器統合部121を備え、映像データ送信部33、映像データ受信部34、音声データ送信部31、音声データ受信部32、カメラ35、画面36、マイク37、スピーカ38、ユーザインタフェース部39、操作部40を必要としない。会議室サーバ53bも、会議室サーバ53aと同様の構成である。
【0046】
図16は、実施の形態2に係るノートPCの構成の一例を示すブロック図である。図16において、図2と同一符号は図2に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。携帯通信端末11と比較するとノートPC54aは、新たに操作データ送信部41、操作データ受信部42を備え、機器統合部21、統合機能定義情報記憶部22、機器発見部23、発見機器リスト記憶部24、機器切替部25を必要としない。ノートPC54b,54c,54dも、ノートPC54aと同様の構成である。操作データ送信部41は、ユーザインタフェース部39におけるキーボードやマウス等の操作データを、操作データを入力とする外部の機器へ送信する。操作データ受信部42は、外部の機器における操作データを受信し、この操作データをユーザインタフェース部39に与える。
【0047】
また、ノートPC54a,54b,54c,54dには、アプリケーション共有プログラムがインストールされている。このアプリケーション共有プログラムは、対象とするアプリケーションの画面を他の機器に表示させる機能や、他の機器からキーボードやマウスの操作を受け付ける機能を持つ。このアプリケーション共有プログラムを利用することにより、ノートPC上で実行しているプレゼンテーションファイル等の画面を別のディスプレイで共有することや、アプリケーションに対する操作権限を別の参加者に委譲することが可能である。
【0048】
次に、本実施の形態に係る会議室サーバの動作に必要な情報について説明する。
【0049】
実施の形態1と同様、各機器には、予めプロファイル情報が与えられる。図17と図18は、実施の形態2に係るプロファイル情報の一例を示す表である。この例において、入力データ型、出力データ型には、Audio、Videoがあり、更に、出力データ型にはKeyControlがある。ここで、KeyControlとは、ユーザによるキーボードやマウス等の操作を示す操作データである。また、実施の形態1と同様、統合機能定義情報を予め統合機能定義情報記憶部22に格納しておく。図19は、実施の形態2に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。Location情報において、Localは、ノートPC54aに内蔵された機器であり、予め発見機器リストに登録される機器である。Nearは、同一のネットワークに問い合わせて発見機器リストに登録された機器である。Remoteは、その他の方法で発見機器リストに登録された機器である。
【0050】
次に、本実施の形態に係る会議室サーバとノートPCの動作について説明する。
【0051】
機器追加処理、機器削除処理は、実施の形態1と同様である。ここで、機器統合部と機器発見部は、それぞれ会議室サーバ53aの機器統合部121と機器発見部23に対応する。また、機器とは、ノートPC54aに内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38、会議室51aの機器であるスピーカ12、ディスプレイ13に対応する。図20と図21は、実施の形態2に係る発見機器リストの一例を示す表である。Location情報において、ノートPC54aに内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38がLocal、会議室51aの機器であるスピーカ12、ディスプレイ13がNear、会議室51bの機器がRemoteである。
【0052】
また、統合機能開始処理、機器切替処理は、実施の形態1と同様である。ここで、機器統合部、機器発見部、機器切替部とは、それぞれ会議室サーバ53aの機器統合部121、機器発見部23、機器切替部25に対応し、ユーザインタフェース部とは、ノートPC54aのユーザインタフェース部39に対応する。従って、実施の形態1における機器統合部21は同じ装置内のユーザインタフェース部39と通信を行っていたのに対し、本実施の形態における機器統合部121は、イントラネット52を介してノートPC54aのユーザインタフェース部39と通信を行う点が異なる。機器とは、ノートPC54aに内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38、会議室51aの機器であるスピーカ12、ディスプレイ13に対応する。
【0053】
また、機器選択画面は、ノートPC54a上に表示される。図22は、実施の形態2に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。この例において、ユーザは、ノートPC54aの共有アプリケーション画面をノートPC54cが操作するように選択し、更に、ノートPC54aの共有アプリケーション画面を会議室51bのディスプレイに表示するように選択している。この例における開始制御処理は、ノートPC54aの映像データ送信部33に映像データを表示させ、ノートPC54cの操作データを操作データ送信部41からノートPC54aの操作データ受信部42へ送信させるものである。
【0054】
なお、本実施の形態において、ディスプレイやマイクが動作中であることを確認するための機能を付加し、機器の選択においては機器が動作中か否かの判断に従って優先度を与えても良い。例えば、アプリケーション共有プログラム上の画面を表示する機器の選択において、電子会議の画面として使用中の機器の優先度を上げる、アプリケーション共有プログラム上の操作の対象となる機器の選択において、電子会議の画面として使用中の機器の優先度を上げる、等の処理を行う。
【0055】
更に、統合機能制御装置を構成するコンピュータに上述した各ステップを実行させるプログラムを、統合機能制御プログラムとして提供することができる。上述したプログラムは、コンピュータにより読取り可能な記録媒体に記憶させることによって、統合機能制御装置を構成するコンピュータに実行させることが可能となる。ここで、上記コンピュータにより読取り可能な記録媒体としては、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体や、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、更に回線上の伝送媒体をも含むものである。
【0056】
なお、機器統合部とは、実施の形態1における機器統合部とユーザインタフェース部に対応し、実施の形態2における機器統合部に対応する。また、情報処理装置とは、実施の形態2におけるノートPCに対応する。
【0057】
(付記1) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を表示し、ユーザにより前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラム。
(付記2) 付記1に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記統合機能定義情報及び前記発見機器リストは、機器の入力データの型、機器の出力データの型、機器の位置を含むことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記3) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラム。
(付記4) 付記1もしくは付記3に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記統合機能は、TV電話であり、前記統合機能に必要な機能は、音声データ送信機能、音声データ受信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記5) 付記3に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記統合機能は、電子会議であり、前記統合機能に必要な機能は、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記6) 付記5に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記情報処理装置は、アプリケーション共有プログラムを実行することにより、操作データ及び映像データの送信または受信を行うことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記7) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、
予め登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を表示し、ユーザにより前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合部と、
前記機器統合部により決定された機器を制御する機器切替部と、
を備えてなる統合機能制御装置。
(付記8) 付記7に記載の統合機能制御装置において、
前記統合機能定義情報及び前記発見機器リストは、機器の入力データの型、機器の出力データの型、機器の位置を含むことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記9) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、
予め登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合部と、
を備えてなる統合機能制御装置。
こ(付記10) 付記7または付記9に記載の統合機能制御装置において、
前記統合機能は、TV電話であり、前記統合機能に必要な機能は、音声データ送信機能、音声データ受信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記11) 付記9に記載の統合機能制御装置において、
前記統合機能は、電子会議であり、前記統合機能に必要な機能は、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記12) 付記11に記載の統合機能制御装置において、
前記情報処理装置は、アプリケーション共有プログラムを実行することにより、操作データ及び映像データの送信または受信を行うことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記13) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
を実行する統合機能制御方法。
(付記14) 付記13に記載の統合機能制御方法において、
前記統合機能定義情報及び前記発見機器リストは、機器の入力データの型、機器の出力データの型、機器の位置を含むことを特徴とする統合機能制御方法。
(付記15) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
を実行する統合機能制御方法。
(付記16) 付記13に記載の統合機能制御方法において、
前記統合機能は、TV電話であり、前記統合機能に必要な機能は、音声データ送信機能、音声データ受信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御方法。
(付記17) 付記15に記載の統合機能制御方法において、
前記統合機能は、電子会議であり、前記統合機能に必要な機能は、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御方法。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施の形態1に係る携帯通信端末の使用環境の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る携帯通信端末の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係るSIPサーバへの携帯通信端末の登録情報の一例を示す表である。
【図4】実施の形態1に係るプロファイル情報の一例を示す表である。
【図5】実施の形態1に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。
【図6】本発明に係る機器追加処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図7】実施の形態1に係る発見機器リストの一例を示す表である。
【図8】本発明に係る機器削除処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図9】本発明に係る統合機能開始処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図10】実施の形態1に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1に係る統合機能開始処理における統合機能開始処理後の画面の一例を示す図である。
【図12】本発明に係る機器切替処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図13】実施の形態1に係る機器切替処理における機器選択画面の一例を示す図である。
【図14】実施の形態2に係る会議室サーバの使用環境の構成の一例を示すブロック図である。
【図15】実施の形態2に係る会議室サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図16】実施の形態2に係るノートPCの構成の一例を示すブロック図である。
【図17】実施の形態2に係るプロファイル情報の一例を示す第1の表である。
【図18】実施の形態2に係るプロファイル情報の一例を示す第2の表である。
【図19】実施の形態2に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。
【図20】実施の形態2に係る発見機器リストの一例を示す第1の表である。
【図21】実施の形態2に係る発見機器リストの一例を示す第2の表である。
【図22】実施の形態2に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
11 携帯通信端末、12 スピーカ、13 ディスプレイ、14 無線ネットワーク、15 無線LANアクセスポイント、16 インターネット、17 SIPサーバ、18 サービスエリア、19 通話先通信端末、21,121 機器統合部、22 統合機能定義情報記憶部、23 機器発見部、24 発見機器リスト記憶部、25 機器切替部、26 ネットワークインタフェース部、31 音声データ送信部、32 音声データ受信部、33 映像データ送信部、34 映像データ受信部、35 マイク、36 スピーカ、37 カメラ、38 画面、39 ユーザインタフェース部、40 操作部、41 操作データ送信部、42 操作データ受信部、51a,51b 会議室、52 イントラネット、53a,53b 会議室サーバ、54a,54b,54c,54d ノートPC、55a,55b スピーカ、56a,56b ディスプレイ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の機器を組み合わせた機能を実現する統合機能制御プログラム、統合機能制御装置、統合機能制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報通信装置においてユーザがある機能を実行する場合に、周辺の適切な機器を利用し、その機能を実現する技術として、Task Computingが提案されている。例えば、情報通信装置上の音楽ファイルを再生しようとした場合に、同じ部屋に設置されたオーディオスピーカを発見し、オーディオスピーカから出力することができる。
【0003】
なお、本発明の関連ある従来技術として、例えば、下記に示す特許文献1が知られている。このサービス提供装置は、周辺のBluetooth(登録商標)機器が提供するサービスを記憶し、利用することにより、サービス提供装置のサービスとしてユーザに提供するものである。
【特許文献1】特開2004−272376号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数の機器を組み合わせて利用しようとすると、ユーザが複数の機器を管理すると共に、煩雑な操作が必要であった。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、周辺の機器の機能を用いて容易に統合機能を実現する統合機能制御プログラム、統合機能制御装置、統合機能制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップとをコンピュータに実行させるものである。
【0007】
また、本発明の一態様は、複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合部と、前記機器統合部により決定された機能を制御する機器切替部とを有するものである。
【0008】
また、本発明の一態様は、コンピュータが複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、前記コンピュータが、統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、前記コンピュータが、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、前記コンピュータが、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、前記コンピュータが、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、前記コンピュータが、前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップとを実行するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、統合機能制御装置が周辺の機器の機能を認識して、自動的に統合機能を提供することにより、ユーザは周囲の機器を把握することなく、容易に統合機能を利用することができる。また、統合機能制御装置が統合機能の利用前や利用中に機器選択画面をユーザに提供することにより、ユーザは制御装置が推奨した機器の候補を利用できると共に、候補の中から自由に選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0011】
実施の形態1.
まず、本発明に係る統合機能制御装置が携帯通信端末で、統合機能としてTV電話を実行する場合について説明する。
【0012】
まず、本実施の形態に係る携帯通信端末の使用環境について説明する。
【0013】
図1は、実施の形態1に係る携帯通信端末の使用環境の構成の一例を示すブロック図である。この環境は、携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13、無線ネットワーク14、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント15、インターネット16、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ17、通話先通信端末19を備える。また、携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13が、無線LANアクセスポイント15のサービスエリア18に入っているものとする。本実施の形態において、携帯通信端末11の操作を行う人をユーザとして説明する。
【0014】
本実施の形態では、携帯通信端末11が無線ネットワーク14に接続し、携帯通信端末11が通話先通信端末16とTV電話を行う。携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13は、無線LANアクセスポイント15のサービスエリア内に存在し、無線ネットワーク14を介して無線LANアクセスポイント15に接続される。更に、無線LANアクセスポイント15は、インターネット16を介してSIPサーバ17に接続する。無線LANアクセスポイント15とインターネット16の間には、ファイアウォール等が存在しても良い。スピーカ12は、無線ネットワーク14から受信した音声データを出力するものである。ディスプレイ13は、無線ネットワーク14から受信した映像を出力するものである。携帯通信端末11、スピーカ12、ディスプレイ13、無線LANアクセスポイント15は、適切なIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。一方、通話先通信端末19も、インターネット16を介してSIPサーバ17に接続する。SIPサーバ17は、IP電話の管理を行う。
【0015】
次に、本実施の形態に係る携帯通信端末の構成について説明する。
【0016】
図2は、実施の形態1に係る携帯通信端末の構成の一例を示すブロック図である。この携帯通信端末11は、機器統合部21、統合機能定義情報記憶部22、機器発見部23、発見機器リスト記憶部24、機器切替部25、NI(ネットワークインタフェース)部26、音声データ送信部31、音声データ受信部32、映像データ送信部33、映像データ受信部34、マイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38、UI(ユーザインタフェース)部39、操作部40を備える。
【0017】
ネットワークインタフェース部26は、無線ネットワーク14を介して無線LANアクセスポイント15に接続する。音声データ送信部31は、マイク35が受音した音声を音声データとしてネットワークインタフェース部26へ出力する。音声データ受信部32は、ネットワークインタフェース部26から入力された音声データをスピーカ36に出力させる。映像データ送信部33は、カメラ37が撮影した映像を映像データとしてネットワークインタフェース部26へ出力する。映像データ受信部34は、ネットワークインタフェース部26から入力された映像データを画面38に出力させる。ユーザインタフェース部39は、ユーザの操作に必要な情報を画面38に出力させるとともに、操作部40におけるユーザの操作を受け付ける。
【0018】
次に、本実施の形態に係る携帯通信端末の動作に必要な情報について説明する。
【0019】
図3は、実施の形態1に係るSIPサーバへの携帯通信端末の登録情報の一例を示す表である。映像データ送信部33、映像データ受信部34、音声データ送信部31、音声データ受信部32は、それぞれ独立してSIPサーバに登録される。登録情報として、URL(Uniform Resource Locators)、IPアドレス、ポート番号が含まれる。
【0020】
各機器には、予めプロファイル情報が与えられる。図4は、実施の形態1に係るプロファイル情報の一例を示す表である。プロファイル情報には、機器名、表示名、URL、Input Data Type(入力データ型)、Output Data Type(出力データ型)、が含まれる。入力データ型、出力データ型にはAudio、Videoがあり、更に、入力データ型にはRouter Control Command、出力データ型にはRouter Control Responseがある。例えば、ディスプレイ13は、映像データを入力とする機器、と定義されている。
【0021】
また、機器の持つ機能を統合することにより実現する統合機能について、統合機能の定義である統合機能定義情報を予め統合機能定義情報記憶部22に格納しておく。図5は、実施の形態1に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。統合機能定義情報には、機能名、構成機器の機能を含む。この例において、機能名は、TV電話であり、構成機器の機能として、Output(出力データ型)、Input(入力データ型)、Location(位置)が定義される。入力データ型、出力データ型は、プロファイル情報と同様である。Location情報には、Local、Near、Remoteがあり、携帯通信端末11がプロファイル情報を取得した方法により分類される。Localは、携帯通信端末11に内蔵された機器であり、予め発見機器リストに登録される機器である。Nearは、同一のネットワークに問い合わせて発見機器リストに登録された機器である。Remoteは、その他の方法で発見機器リストに登録された機器である。また、この例においては、統合機能であるTV電話機能に必要な、音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能について定義されている。
【0022】
次に、本発明に係る機器追加処理の動作について説明する。
【0023】
図6は、本発明に係る機器追加処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、機器統合部21、機器発見部23、機器の動作を示す。ここで、機器とは、携帯通信端末11と同じ無線ネットワーク14内に存在するスピーカ12、ディスプレイ13に対応する。まず、携帯通信端末11が起動されると、機器発見部23は、機器情報問い合わせ要求を機器へ送信する(T11)。機器情報問い合わせ要求を受信した機器は、自身のプロファイル情報を機器情報として機器発見部23へ送信する(T12)。機器情報を受信した機器発見部23は、この機器情報を発見機器リスト記憶部24の発見機器リストに追加し(T13)、機器情報更新通知を機器統合部21へ送信する(T14)。次に、機器統合部21が、機器情報更新を認識し(T15)、このシーケンスを終了する。
【0024】
図7は、実施の形態1に係る発見機器リストの一例を示す表である。これは、各機器から受信したプロファイル情報にLocation情報が付加された情報である。Location情報において、携帯通信端末11に内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38がLocal、無線ネットワーク14内の機器であるスピーカ12、ディスプレイ13がNear、通話先通信端末19の機器がRemoteである。
【0025】
次に、本発明に係る機器削除処理の動作について説明する。
【0026】
図8は、本発明に係る機器削除処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、機器統合部21、機器発見部23、機器の動作を示す。まず、機器は、機器停止時に機器停止メッセージを機器発見部23へ送信する(T21)。機器停止メッセージを受信した機器発見部23は、対応する機器情報を発見機器リスト記憶部24の発見機器リストから削除し(T22)、機器情報更新通知を機器統合部21へ送信し(T23)、このシーケンスを終了する。
【0027】
上述した機器追加処理、機器削除処理により、ユーザが携帯通信端末11を持ち込んだ環境の機器を利用することができる。
【0028】
次に、本発明に係る統合機能開始処理の動作について説明する。
【0029】
図9は、本発明に係る統合機能開始処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、ユーザインタフェース部39、機器統合部21、機器発見部23、機器切替部25、機器の動作を示す。ここで、機器とは、スピーカ12、ディスプレイ13、映像データ送信部33、映像データ受信部34、音声データ送信部31、音声データ受信部32、に対応する。
【0030】
まず、ユーザインタフェース部39は、操作部40において統合機能の起動が指示されると、統合機能の起動の指示を機器統合部21へ送信する(T31)。次に、機器統合部21は、発見機器リスト取得要求を機器発見部23へ送信する(T32)。発見機器リスト取得要求を受信した機器発見部23は、発見機器リスト記憶部24の発見機器リストを機器統合部21へ送信する(T33)。発見機器リストを受信した機器統合部21は、発見機器リストと統合機能定義情報記憶部22の統合機能定義情報における機器の照合を行い(T34)、照合の結果、抽出された機器の候補を機器選択画面としてユーザインタフェース部40に表示させる(T35)。次に、ユーザインタフェース部40は、操作部40において機器の選択の操作が行われると、機器の選択結果を機器統合部21へ送信する(T36)。機器の選択結果を受信した機器統合部21は、選択された機器の開始要求を機器切替部25へ送信する(T37)。開始要求を受信した機器切替部25は、選択された機器に対して開始制御処理を行う(T38)。次に、機器は、機器切替部25の開始制御処理に従って統合機能を開始し(T39)、このシーケンスを終了する。
【0031】
ここで、統合機能開始処理における機器選択画面について説明する。図10は、実施の形態1に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。この例において、ユーザは、音声の出力機器をスピーカ12、映像の出力機器をディスプレイ13として選択している。図11は、実施の形態1に係る統合機能開始処理における統合機能開始処理後の画面の一例を示す図である。機器選択画面において選択された機器が表示されている。
【0032】
また、本実施の形態における開始制御処理は、SIPサーバ17を介して行われ、携帯通信端末11と通話先通信端末19のネットワーク接続を確立する。ここで、音声データ送信部31、音声データ受信部32、映像データ送信部33、映像データ受信部34、のそれぞれが、映像データ送信先URL、映像データ送信元URL、音声データ送信先URL、音声データ送信元URLを取得することにより、映像データと音声データの双方向通信が開始される。
【0033】
次に、本発明に係る機器切替処理の動作について説明する。
【0034】
図12は、本発明に係る機器切替処理の動作の一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、統合機能開始処理のシーケンス図と同様、ユーザインタフェース部39、機器統合部21、機器発見部23、機器切替部25、機器の動作を示す。
【0035】
まず、ユーザインタフェース部39は、操作部40において機器選択が指示されると、機器選択の指示を機器統合部21へ送信する(T51)。次に、機器統合部21は、発見機器リスト取得要求を機器発見部23へ送信する(T52)。発見機器リスト取得要求を受信した機器発見部23は、発見機器リスト記憶部24の発見機器リストを機器統合部21へ送信する(T53)。発見機器リストを受信した機器統合部21は、発見機器リストと統合機能定義情報記憶部22の統合機能定義情報における機器の照合を行い(T54)、照合の結果、抽出された機器の候補を機器選択画面としてユーザインタフェース部40に表示させる(T55)。次に、ユーザインタフェース部40は、操作部40において機器の選択の操作が行われると、機器の選択結果を機器統合部21へ送信する(T56)。機器の選択結果を受信した機器統合部21は、選択された機器への切替要求を機器切替部25へ送信する(T57)。切替要求を受信した機器切替部25は、選択された機器に対して切替制御処理を行う(T58)。次に、機器は、機器切替部25の切替制御処理に従って切替を実行し(T59)、このシーケンスを終了する。
【0036】
ここで、機器切替処理における機器選択画面について説明する。図13は、実施の形態1に係る機器切替処理における機器選択画面の一例を示す図である。この例において、ユーザは、音声の出力機器をスピーカ12から携帯通信端末11のスピーカ36に切り替え、映像の出力機器をディスプレイ13から携帯通信端末11の画面38に切り替えている。
【0037】
また、本実施の形態における切替制御処理は、携帯通信端末11の内蔵または周辺の機器に対して、ユーザから指示された切替を行うと共に、通話先通信端末19に対して、切替による機器毎のURLの変更を通知し、通話を再開する処理である。
【0038】
次に、本実施の形態に係る携帯通信端末の統合機能終了処理の動作について説明する。
【0039】
携帯通信端末11と通話先通信端末19のいずれか一方の通信端末において、通話終了の操作が行われると、その通信端末は、通話終了メッセージをSIPサーバ17へ送信し、更にSIPサーバ17は、通話終了メッセージを他方の通信端末へ送信する。SIPサーバ17は、双方の通信端末で通話が終了している状態であることを保存する。携帯通信端末11と通話先通信端末19は、音声及び映像の送受信を停止し、待ち受け状態に移行する。
【0040】
上述した統合機能開始処理、機器切替処理により、制御装置が推奨した機器の候補を利用できると共に、ユーザが候補の中から自由に選択することができる。
【0041】
実施の形態2.
次に、本発明に係る統合機能制御装置が会議室サーバで、統合機能として電子会議を実行する場合について説明する。
【0042】
まず、本実施の形態に係る会議室サーバの使用環境である電子会議システムについて説明する。
【0043】
図14は、実施の形態2に係る会議室サーバの使用環境の構成の一例を示すブロック図である。この電子会議システムは、会議室51a,51bとイントラネット52を備える。会議室51aは、会議室サーバ53a、参加者毎のノートPC(Personal Computer)54a,54b、スピーカ55a、ディスプレイ56aを備える。同様に、会議室51bは、会議室サーバ53b、参加者毎のノートPC54c,54d、スピーカ55b、ディスプレイ56bを備える。会議室サーバ53a,53b、ノートPC54a,54b,54c,54d、スピーカ55a、ディスプレイ56a、スピーカ55b、ディスプレイ56bは、有線あるいは無線でイントラネット52に接続されている。本実施の形態において、ノートPC54aの操作を行う人をユーザとして説明する。
【0044】
次に、本実施の形態に係る会議室サーバとノートPCの構成について説明する。実施の形態1における携帯通信端末11の構成は、本実施の形態2における会議室サーバ53aとノートPC54aに分けられている。
【0045】
会議室サーバ53aは、電子会議システムを管理するものであり、会議室サーバとして構成されていても良い。図15は、実施の形態2に係る会議室サーバの構成の一例を示すブロック図である。図15において、図2と同一符号は図2に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。携帯通信端末11と比較すると会議室サーバ53aは、機器統合部21の代わりに機器統合部121を備え、映像データ送信部33、映像データ受信部34、音声データ送信部31、音声データ受信部32、カメラ35、画面36、マイク37、スピーカ38、ユーザインタフェース部39、操作部40を必要としない。会議室サーバ53bも、会議室サーバ53aと同様の構成である。
【0046】
図16は、実施の形態2に係るノートPCの構成の一例を示すブロック図である。図16において、図2と同一符号は図2に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。携帯通信端末11と比較するとノートPC54aは、新たに操作データ送信部41、操作データ受信部42を備え、機器統合部21、統合機能定義情報記憶部22、機器発見部23、発見機器リスト記憶部24、機器切替部25を必要としない。ノートPC54b,54c,54dも、ノートPC54aと同様の構成である。操作データ送信部41は、ユーザインタフェース部39におけるキーボードやマウス等の操作データを、操作データを入力とする外部の機器へ送信する。操作データ受信部42は、外部の機器における操作データを受信し、この操作データをユーザインタフェース部39に与える。
【0047】
また、ノートPC54a,54b,54c,54dには、アプリケーション共有プログラムがインストールされている。このアプリケーション共有プログラムは、対象とするアプリケーションの画面を他の機器に表示させる機能や、他の機器からキーボードやマウスの操作を受け付ける機能を持つ。このアプリケーション共有プログラムを利用することにより、ノートPC上で実行しているプレゼンテーションファイル等の画面を別のディスプレイで共有することや、アプリケーションに対する操作権限を別の参加者に委譲することが可能である。
【0048】
次に、本実施の形態に係る会議室サーバの動作に必要な情報について説明する。
【0049】
実施の形態1と同様、各機器には、予めプロファイル情報が与えられる。図17と図18は、実施の形態2に係るプロファイル情報の一例を示す表である。この例において、入力データ型、出力データ型には、Audio、Videoがあり、更に、出力データ型にはKeyControlがある。ここで、KeyControlとは、ユーザによるキーボードやマウス等の操作を示す操作データである。また、実施の形態1と同様、統合機能定義情報を予め統合機能定義情報記憶部22に格納しておく。図19は、実施の形態2に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。Location情報において、Localは、ノートPC54aに内蔵された機器であり、予め発見機器リストに登録される機器である。Nearは、同一のネットワークに問い合わせて発見機器リストに登録された機器である。Remoteは、その他の方法で発見機器リストに登録された機器である。
【0050】
次に、本実施の形態に係る会議室サーバとノートPCの動作について説明する。
【0051】
機器追加処理、機器削除処理は、実施の形態1と同様である。ここで、機器統合部と機器発見部は、それぞれ会議室サーバ53aの機器統合部121と機器発見部23に対応する。また、機器とは、ノートPC54aに内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38、会議室51aの機器であるスピーカ12、ディスプレイ13に対応する。図20と図21は、実施の形態2に係る発見機器リストの一例を示す表である。Location情報において、ノートPC54aに内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38がLocal、会議室51aの機器であるスピーカ12、ディスプレイ13がNear、会議室51bの機器がRemoteである。
【0052】
また、統合機能開始処理、機器切替処理は、実施の形態1と同様である。ここで、機器統合部、機器発見部、機器切替部とは、それぞれ会議室サーバ53aの機器統合部121、機器発見部23、機器切替部25に対応し、ユーザインタフェース部とは、ノートPC54aのユーザインタフェース部39に対応する。従って、実施の形態1における機器統合部21は同じ装置内のユーザインタフェース部39と通信を行っていたのに対し、本実施の形態における機器統合部121は、イントラネット52を介してノートPC54aのユーザインタフェース部39と通信を行う点が異なる。機器とは、ノートPC54aに内蔵された機器であるマイク35、スピーカ36、カメラ37、画面38、会議室51aの機器であるスピーカ12、ディスプレイ13に対応する。
【0053】
また、機器選択画面は、ノートPC54a上に表示される。図22は、実施の形態2に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。この例において、ユーザは、ノートPC54aの共有アプリケーション画面をノートPC54cが操作するように選択し、更に、ノートPC54aの共有アプリケーション画面を会議室51bのディスプレイに表示するように選択している。この例における開始制御処理は、ノートPC54aの映像データ送信部33に映像データを表示させ、ノートPC54cの操作データを操作データ送信部41からノートPC54aの操作データ受信部42へ送信させるものである。
【0054】
なお、本実施の形態において、ディスプレイやマイクが動作中であることを確認するための機能を付加し、機器の選択においては機器が動作中か否かの判断に従って優先度を与えても良い。例えば、アプリケーション共有プログラム上の画面を表示する機器の選択において、電子会議の画面として使用中の機器の優先度を上げる、アプリケーション共有プログラム上の操作の対象となる機器の選択において、電子会議の画面として使用中の機器の優先度を上げる、等の処理を行う。
【0055】
更に、統合機能制御装置を構成するコンピュータに上述した各ステップを実行させるプログラムを、統合機能制御プログラムとして提供することができる。上述したプログラムは、コンピュータにより読取り可能な記録媒体に記憶させることによって、統合機能制御装置を構成するコンピュータに実行させることが可能となる。ここで、上記コンピュータにより読取り可能な記録媒体としては、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体や、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、更に回線上の伝送媒体をも含むものである。
【0056】
なお、機器統合部とは、実施の形態1における機器統合部とユーザインタフェース部に対応し、実施の形態2における機器統合部に対応する。また、情報処理装置とは、実施の形態2におけるノートPCに対応する。
【0057】
(付記1) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を表示し、ユーザにより前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラム。
(付記2) 付記1に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記統合機能定義情報及び前記発見機器リストは、機器の入力データの型、機器の出力データの型、機器の位置を含むことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記3) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラム。
(付記4) 付記1もしくは付記3に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記統合機能は、TV電話であり、前記統合機能に必要な機能は、音声データ送信機能、音声データ受信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記5) 付記3に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記統合機能は、電子会議であり、前記統合機能に必要な機能は、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記6) 付記5に記載の統合機能制御プログラムにおいて、
前記情報処理装置は、アプリケーション共有プログラムを実行することにより、操作データ及び映像データの送信または受信を行うことを特徴とする統合機能制御プログラム。
(付記7) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、
予め登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を表示し、ユーザにより前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合部と、
前記機器統合部により決定された機器を制御する機器切替部と、
を備えてなる統合機能制御装置。
(付記8) 付記7に記載の統合機能制御装置において、
前記統合機能定義情報及び前記発見機器リストは、機器の入力データの型、機器の出力データの型、機器の位置を含むことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記9) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、
予め登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合部と、
を備えてなる統合機能制御装置。
こ(付記10) 付記7または付記9に記載の統合機能制御装置において、
前記統合機能は、TV電話であり、前記統合機能に必要な機能は、音声データ送信機能、音声データ受信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記11) 付記9に記載の統合機能制御装置において、
前記統合機能は、電子会議であり、前記統合機能に必要な機能は、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記12) 付記11に記載の統合機能制御装置において、
前記情報処理装置は、アプリケーション共有プログラムを実行することにより、操作データ及び映像データの送信または受信を行うことを特徴とする統合機能制御装置。
(付記13) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
を実行する統合機能制御方法。
(付記14) 付記13に記載の統合機能制御方法において、
前記統合機能定義情報及び前記発見機器リストは、機器の入力データの型、機器の出力データの型、機器の位置を含むことを特徴とする統合機能制御方法。
(付記15) 複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、
統合機能に必要な機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて前記統合機能に用いる機器の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機器として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機器を制御する機器切替ステップと、
を実行する統合機能制御方法。
(付記16) 付記13に記載の統合機能制御方法において、
前記統合機能は、TV電話であり、前記統合機能に必要な機能は、音声データ送信機能、音声データ受信機能、映像データ送信機能、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御方法。
(付記17) 付記15に記載の統合機能制御方法において、
前記統合機能は、電子会議であり、前記統合機能に必要な機能は、映像データ受信機能を含むことを特徴とする統合機能制御方法。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施の形態1に係る携帯通信端末の使用環境の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る携帯通信端末の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係るSIPサーバへの携帯通信端末の登録情報の一例を示す表である。
【図4】実施の形態1に係るプロファイル情報の一例を示す表である。
【図5】実施の形態1に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。
【図6】本発明に係る機器追加処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図7】実施の形態1に係る発見機器リストの一例を示す表である。
【図8】本発明に係る機器削除処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図9】本発明に係る統合機能開始処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図10】実施の形態1に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1に係る統合機能開始処理における統合機能開始処理後の画面の一例を示す図である。
【図12】本発明に係る機器切替処理の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図13】実施の形態1に係る機器切替処理における機器選択画面の一例を示す図である。
【図14】実施の形態2に係る会議室サーバの使用環境の構成の一例を示すブロック図である。
【図15】実施の形態2に係る会議室サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図16】実施の形態2に係るノートPCの構成の一例を示すブロック図である。
【図17】実施の形態2に係るプロファイル情報の一例を示す第1の表である。
【図18】実施の形態2に係るプロファイル情報の一例を示す第2の表である。
【図19】実施の形態2に係る統合機能定義情報の一例を示す表である。
【図20】実施の形態2に係る発見機器リストの一例を示す第1の表である。
【図21】実施の形態2に係る発見機器リストの一例を示す第2の表である。
【図22】実施の形態2に係る統合機能開始処理における機器選択画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
11 携帯通信端末、12 スピーカ、13 ディスプレイ、14 無線ネットワーク、15 無線LANアクセスポイント、16 インターネット、17 SIPサーバ、18 サービスエリア、19 通話先通信端末、21,121 機器統合部、22 統合機能定義情報記憶部、23 機器発見部、24 発見機器リスト記憶部、25 機器切替部、26 ネットワークインタフェース部、31 音声データ送信部、32 音声データ受信部、33 映像データ送信部、34 映像データ受信部、35 マイク、36 スピーカ、37 カメラ、38 画面、39 ユーザインタフェース部、40 操作部、41 操作データ送信部、42 操作データ受信部、51a,51b 会議室、52 イントラネット、53a,53b 会議室サーバ、54a,54b,54c,54d ノートPC、55a,55b スピーカ、56a,56b ディスプレイ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップと、
をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラム。
【請求項2】
更に、前記機器統合ステップにおいて、前記外部の情報処理装置のユーザインタフェース部における操作データを受信すること、
を特徴とする請求項1に記載の統合機能制御プログラム。
【請求項3】
複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、
統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、
予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合部と、
前記機器統合部により決定された機能を制御する機器切替部と、
を備える統合機能制御装置。
【請求項4】
更に、前記機器統合部は、前記外部の情報処理装置のユーザインタフェース部における操作データを受信すること、
を特徴とする請求項3に記載の統合機能制御装置。
【請求項5】
コンピュータが複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、
前記コンピュータが、統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
前記コンピュータが、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
前記コンピュータが、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記コンピュータが、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、
前記コンピュータが、前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップと、
を実行する統合機能制御方法。
【請求項1】
複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラムであって、
統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、
前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップと、
をコンピュータに実行させる統合機能制御プログラム。
【請求項2】
更に、前記機器統合ステップにおいて、前記外部の情報処理装置のユーザインタフェース部における操作データを受信すること、
を特徴とする請求項1に記載の統合機能制御プログラム。
【請求項3】
複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御装置であって、
統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶部と、
ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見部と、
予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見部が受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶部と、
前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合部と、
前記機器統合部により決定された機能を制御する機器切替部と、
を備える統合機能制御装置。
【請求項4】
更に、前記機器統合部は、前記外部の情報処理装置のユーザインタフェース部における操作データを受信すること、
を特徴とする請求項3に記載の統合機能制御装置。
【請求項5】
コンピュータが複数の機器を制御することにより、前記複数の機器の機能を組み合わせた機能である統合機能を提供する統合機能制御方法であって、
前記コンピュータが、統合機能に必要な音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の組み合わせを表す統合機能定義情報を記憶する統合機能定義情報記憶ステップと、
前記コンピュータが、ネットワーク上に存在する機器から、該機器の機能を表す機器情報を受信する機器発見ステップと、
前記コンピュータが、予め前記コンピュータの機器の機能が登録された機器情報と前記機器発見ステップが受信した機器情報とを、発見機器リストとして記憶する発見機器リスト記憶ステップと、
前記コンピュータが、前記統合機能定義記憶情報における機器の機能と前記発見機器リストにおける機器の機能との照合に基づいて、前記統合機能に用いる機器の機能の中から前記統合機能に用いる音声データ受信機能、音声データ送信機能、映像データ受信機能、映像データ送信機能の候補を抽出し、該候補の情報を外部の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において前記候補の中から選択された結果を前記統合機能に用いる機能として決定する機器統合ステップと、
前記コンピュータが、前記機器統合ステップにより決定された機能を制御する機器切替ステップと、
を実行する統合機能制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2009−116887(P2009−116887A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311770(P2008−311770)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【分割の表示】特願2005−72929(P2005−72929)の分割
【原出願日】平成17年3月15日(2005.3.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【分割の表示】特願2005−72929(P2005−72929)の分割
【原出願日】平成17年3月15日(2005.3.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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