説明

絶縁筒

【課題】絶縁スペーサと結合される際の絶縁筒の移動を容易にするために絶縁スペーサに塗布されるグリスによる絶縁スペーサと絶縁筒の界面における接触抵抗を抑制し、静電容量を大きくすることによって、絶縁筒の外部半導電層に誘起される電圧を小さくすることができる絶縁筒を提供する。
【解決手段】内部半導電層、絶縁層および外部半導電層を備え、端部の一部に半導電材を備えた絶縁スペーサが収納される空洞部を有し、絶縁スペーサの半導電材と接する外部半導電層の内壁に突起部を備えた絶縁筒。絶縁スペーサは、筒状の絶縁材の一方の端部を覆うように半導電材が一体的に形成され、外部半導電層の内壁と絶縁スペーサの半導電材の外表面が接触するとき、内部半導電層の内壁が絶縁スペーサの絶縁材と接触するように、内部半導電層、絶縁層および外部半導電層が配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ケーブルに取り付けられた絶縁スペーサに外周側から結合される絶縁筒に関し、特に、結合する際に、絶縁スペーサの表面に塗布されたグリスを削ぎ落とす構造を備えた絶縁筒に関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブルを機器等の端末に接続する際に、導体および絶縁体を順次露出させる段剥ぎ加工を施したケーブル端末の一部を覆うように絶縁スペーサが取り付けられる。このように取り付けられた絶縁スペーサに更に絶縁筒が結合される。
絶縁筒は、ケーブルの導体が機器側の端部(例えば圧縮端子)に接続され、固定された状態で、先ず露出した導体と反対側に導体の軸方向に沿って移動されて導体の接続部分が露出し、絶縁スペーサとの接触が解かれた状態になる。次いで、絶縁筒は、露出した導体側に導体の軸方向に沿って移動し、絶縁筒の内壁が外周側から覆うように絶縁スペーサの外周面に結合される。
【0003】
絶縁スペーサと結合される際の上述した絶縁筒の移動を容易にするために、絶縁スペーサまたはケーブル絶縁層にシリコングリスが塗布される。
【0004】
【特許文献1】特開平10−313529号公報
【特許文献2】特開2000−308249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した絶縁スペーサまたはケーブル絶縁層に塗布されるシリコングリスは絶縁性である。従って、絶縁スペーサまたはケーブル絶縁層と絶縁筒との界面に残るグリスが厚い場合には、接触抵抗が大きく逆に静電容量が小さくなり、絶縁筒の外部半導電層に誘起される電圧が高くなってしまうという問題がある。
【0006】
従って、この発明の目的は、絶縁スペーサと結合される際の絶縁筒の移動を容易にするために絶縁スペーサに塗布されるグリスによる絶縁スペーサと絶縁筒の界面における接触抵抗を抑制し、静電容量を大きくすることで絶縁筒の外部半導電層に誘起される電圧を小さくすることができる絶縁筒を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者は上述した従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、絶縁筒の一方の端部の内壁に環状に突起部を設けると、絶縁スペーサの表面に塗布されたグリスを削ぎ落とすことができることが判明した。
換言すると、絶縁筒仮装着状態(即ち、ケーブルの導体が機器側の圧縮端子に接続された状態で、先ず露出した導体と反対側に導体の軸方向に沿って移動されて導体の接続部分が露出し、絶縁スペーサとの接触が解かれた状態)から、絶縁筒装着状態(即ち、絶縁筒が、露出した導体側に導体の軸方向に沿って移動し、絶縁筒の内壁が外周側から覆うように絶縁スペーサの外周面に結合される状態)に移動する際、絶縁筒の端部の外部半導電層の内壁面に環状の突起部を設けると、絶縁筒の端部の外部半導電層の内壁面と絶縁スペーサの半導電材で覆われた部分の表面との界面に塗布されたグリスが、突起部によって削ぎ落とされて、界面に残るグリスの厚さが薄くなり、絶縁スペーサと絶縁筒の界面における接触抵抗を抑制し、静電容量を大きくすることで絶縁筒の外部半導電層に誘起される電圧を小さくすることができることが判明した。
この発明は、上述した研究成果に基づいてなされたものである。
【0008】
この発明の絶縁筒の第1の態様は、内部半導電層、絶縁層および外部半導電層を備え、端部の一部に半導電材を備えた絶縁スペーサが収納される空洞部を有し、前記絶縁スペーサの前記半導電材と接する前記外部半導電層の内壁に突起部を備えた絶縁筒である。
【0009】
この発明の絶縁筒の第2の態様は、前記絶縁スペーサは、筒状の絶縁材の一方の端部を覆うように前記半導電材が一体的に形成され、前記外部半導電層の内壁と前記絶縁スペーサの前記半導電材の外表面が接触するとき、前記内部半導電層の内壁が前記絶縁スペーサの前記絶縁材と接触するように、前記内部半導電層、前記絶縁層および前記外部半導電層が配置されている絶縁筒である。
【0010】
この発明の絶縁筒の第3の態様は、前記突起部は、前記外部半導電層の内壁が前記絶縁スペーサの前記半導電材の外表面との界面に沿って摺動するとき、前記絶縁スペーサの前記半導電材の外表面に塗布されたグリスを削ぎ落とすことができる形状を有している絶縁筒である。
【0011】
この発明の絶縁筒の第4の態様は、前記絶縁スペーサを前記外部半導電層の内壁側から仮挿入した後、その挿入方向と逆方向に前記絶縁筒を移動させることによって、前記絶縁スペーサが本装着される機構を備え、当該仮挿入の方向側の前記外部半導電層の内壁の傾斜面が当該逆方向側の前記傾斜面に比べ緩やかな角度で形成されている絶縁筒である。
【0012】
この発明の絶縁筒の第5の態様は、前記突起部が1つの環状凸部からなっている絶縁筒である。
【0013】
この発明の絶縁筒の第6の態様は、前記突起部の、前記絶縁スペーサの挿入方向軸を含む面における断面形状が、略三角形状または略台形状である絶縁筒である。
【0014】
この発明の絶縁筒の第7の態様は、前記突起部が複数の環状凸部からなっている絶縁筒である。
【0015】
この発明の絶縁筒の第8の態様は、前記突起部の、前記絶縁スペーサの挿入方向軸を含む面における断面形状が、角度が異なる傾斜面を有する略三角形状または略台形状である絶縁筒である。
【0016】
この発明の絶縁筒の第9の態様は、前記絶縁スペーサの前記絶縁材および前記半導電材がエチレンプロピレンゴムもしくはシリコーンゴムからなっている絶縁筒である。
【0017】
この発明の絶縁筒の第10の態様は、前記絶縁筒が機器直結端末絶縁筒である。
【発明の効果】
【0018】
この発明の絶縁筒によると、絶縁スペーサと結合される際の絶縁筒の移動を容易にするために絶縁スペーサに塗布されるグリスによる絶縁スペーサと絶縁筒の界面における接触抵抗を抑制し、静電容量を大きくすることで絶縁筒の外部半導電層に誘起される電圧を小さくすることができる絶縁筒を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
この発明の絶縁筒を、図面を参照しながら説明する。
この発明の絶縁筒の1つの態様は、内部半導電層、絶縁層および外部半導電層を備え、端部の表面の一部に半導電材を備えた絶縁スペーサが収納される空洞部を内部に有し、前記絶縁スペーサの前記半導電材と接する前記外部半導電層の内壁に突起部を備えた絶縁筒である。
【0020】
図1は、この発明の1つの態様の絶縁筒の断面図である。図1(a)は絶縁筒の断面図である。図1(b)はAで示す部分の拡大図である。
図1(a)に示すように、この態様の絶縁筒は、内部に空洞部を備えた円筒形状からなっている。即ち、絶縁筒1は、内壁面が外部半導電層4からなる部分1−1、部分1−1に連接して内壁面が絶縁層3からなる部分1−2、部分1−2に連接して内壁面が内部半導電層2からなる部分1−3、部分1−3に連接して内壁面が絶縁層3からなる部分1−4からなっている。
【0021】
この態様の絶縁筒1は、概ね、内部半導電層2、絶縁層3、外部半導電層4の3層からなっている。即ち、上述した絶縁層3は、内部半導電層2を外側から覆うように形成され、絶縁層3の外周部を更に外部半導電層4が覆うように一体的に形成されている。
【0022】
絶縁筒1の内壁の構造は、後述するように所定の形状をしている。詳細は、絶縁筒の空洞部に挿入される絶縁スペーサと関連して説明する。
絶縁筒1の部分1−1の内壁には突起部5が形成されている。その拡大図を1(b)に示す。図1(b)に示すように、部分1−2を形成する絶縁層3に連接して形成された部分1−1の外部半導電層4の内壁面に突起部5が形成されている。突起部5は好ましくは環状の凸部からなっている。凸部の形状は、絶縁筒の空洞部に挿入される絶縁スペーサの表面に塗布されたグリスを削ぎ落とすことができる形状であればよい。
【0023】
なお、上述した外部半導電層の突起部を有する内壁面、外部半導電層の内壁面に連接する絶縁層の内壁面および絶縁層の内壁面に連接する内部半導電層の内壁面の一部が同一面上に位置している。
【0024】
図4は、絶縁スペーサを説明する図である。図4(a)は、絶縁スペーサの一部切り欠き図を示す。図4(b)は、絶縁スペーサの内部に段剥ぎ加工が施されたケーブルの部分が挿入された状態を示す断面図である。図4(a)には、中心線を境に上側は断面を示し、下側は外観を示す。
【0025】
図4(a)に示すように、絶縁スペーサ10は円筒状の主要部12と頭部11とを備えた部材からなっており、主要部は絶縁材12からなり、頭部は、主要部の一方の端部を覆うように形成された半導電材11からなっており、主要部と頭部が一体的に形成されている。図4(b)に示すように、絶縁材12および半導電材11からなる絶縁スペーサ10の内部に、段剥ぎ加工が施されたケーブルの導体21、絶縁体26、外部半導電層27、遮蔽層28が収納固定される。
【0026】
図5および図6を参照して、絶縁筒と絶縁スペーサとの結合状態を説明する。
図5は、絶縁筒の仮装着状態を説明する断面図である。図6は、絶縁筒の装着状態を説明する断面図である。
【0027】
図5に示すように、図4(b)を参照して説明したケーブルの導体の端末部分が、圧縮端子23に挿入されて、機器側ブッシング25の中に設けられた端子に固定されている。絶縁筒1の仮装着状態では、絶縁筒1は、圧縮端子23の反対側に導体21の軸線方向に移動され、機器側ブッシング25、絶縁スペーサ10と、絶縁筒1の接触が解かれた状態である。
【0028】
この状態では、ケーブルは、段剥ぎ加工が施されて、シース20と遮蔽層28の境界部分から接地線が設けられ、図4(b)を参照して説明したように、絶縁材12および半導電材11からなる絶縁スペーサ10の内部に、段剥ぎ加工が施されたケーブルの導体21、絶縁体26、外部半導電層27、遮蔽層28が収納固定されている。
【0029】
上述したように、絶縁筒1は、圧縮端子23の反対側に導体21の軸線方向に移動され、機器側ブッシング25、絶縁スペーサ10と、絶縁筒1の接触が解かれた状態である。次いで、図6に示すように、この状態から絶縁筒1が、圧縮端子23の側に向かって導体21の軸線方向に移動され、機器側ブッシング25、絶縁スペーサ10と、絶縁筒1が接触する。
【0030】
この際、絶縁筒1の端部の外部半導電層4の内壁面に、図1を参照して説明した環状の突起部5によって、絶縁筒1の端部の外部半導電層4の内壁面と絶縁スペーサ10の半導電材で覆われた部分11の表面との界面に塗布されたグリスが、削ぎ落とされて、界面に残るグリスの厚さが薄くなる。その結果、絶縁スペーサ10と絶縁筒1の界面における接触抵抗を抑制し、静電容量を大きくすることで絶縁筒1の外部半導電層4に誘起される電圧を小さくすることができる。
【0031】
図6に示すように、絶縁筒1が、圧縮端子23の側に向かって導体21の軸線方向に移動され、機器側ブッシング25、絶縁スペーサ10と、絶縁筒1が接触するとき、絶縁筒1の内部半導電層2は、一方の端部が機器側ブッシング25と接触し、他方の端部が絶縁スペーサ10の一部と接触している。特に、内部半導電層2の一部が絶縁スペーサ10の一部と接触している必要がある。内部半導電層2と絶縁スペーサ10とが接触しないで空気が存在すると、内部半導電層2と絶縁スペーサ10の間の空気の部分に高電界部が生じる。
【0032】
図1(a)を参照して説明したように、内部半導電層からなる部分1−3は、一方の端部が機器側ブッシング25と接触し、他方の端部が絶縁スペーサ10の一部と接触していることが必要である。即ち、絶縁筒1の内部半導電層2の内壁が絶縁スペーサ10の絶縁材12と接触するように、絶縁筒1の内部半導電層2、絶縁層3および外部半導電層4が配置されている。
【0033】
図2はこの発明の他の1つの態様の絶縁筒の断面図である。図2(a)は絶縁筒の断面図である。図2(b)はBで示す部分の拡大図である。図2(a)に示すように、絶縁筒1の端部の内壁には複数の突起部5が形成されている。その拡大図を図2(b)に示す。図2(b)に示すように、絶縁層3に連接して形成された外部半導電層4の内壁面に複数の突起部5−1、5−2が形成されている。突起部5−1、5−2は何れも好ましくは環状の凸部からなっている。凸部の形状は、絶縁筒の空洞部に挿入される絶縁スペーサの表面に塗布されたグリスを所定の厚さまで削ぎ落とすことができる形状であれば、同じ形状でも、異なった形状の組み合わせでもよい。絶縁筒1のその他の部分は、図1を参照して説明した絶縁筒と実質的に同じである。
【0034】
図3はこの発明の他の1つの態様の絶縁筒の断面図である。図3(a)は絶縁筒の断面図である。図3(b)はCで示す部分の拡大図である。図3(a)に示すように、絶縁筒1の端部の内壁には突起部5が形成されている。その拡大図を図3(b)に示す。図3(b)に示すように、絶縁層3に連接して形成された外部半導電層4の内壁面に突起部5が形成されている。この態様においては、突起部5は2つの角度が異なる傾斜面を有する環状頂部からなっている。即ち、突起部5は、傾斜の緩い斜面6と傾斜の急な斜面7を備えている。傾斜の急な斜面が、絶縁筒1の絶縁層3側に位置している。
【0035】
このように傾斜の緩い斜面6と傾斜の急な斜面7を配置することによって、絶縁筒と絶縁スペーサとの相対移動において、一方の側への移動を容易にし、他方の側への移動の抵抗を大きくする。抵抗を大きくする側において、絶縁筒1の端部の外部半導電層4の内壁面と絶縁スペーサ10の半導電材で覆われた部分11の表面との界面に塗布されたグリスが、削ぎ落とされる。
【0036】
この発明によると、絶縁スペーサと結合される際の絶縁筒の移動を容易にするために絶縁スペーサに塗布されるグリスによる絶縁スペーサと絶縁筒の界面における接触抵抗を抑制し、静電容量を大きくすることで絶縁筒の外部半導電層に誘起される電圧を小さくすることができる絶縁筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、この発明の1つの態様の絶縁筒の断面図である。図1(a)は絶縁筒の断面図である。図1(b)はAで示す部分の拡大図である。
【図2】図2はこの発明の他の1つの態様の絶縁筒の断面図である。図2(a)は絶縁筒の断面図である。図2(b)はBで示す部分の拡大図である。
【図3】図3はこの発明の他の1つの態様の絶縁筒の断面図である。図3(a)は絶縁筒の断面図である。図3(b)はCで示す部分の拡大図である。
【図4】図4は、絶縁スペーサを説明する図である。図4(a)は、絶縁スペーサの一部切り欠き図を示す。図4(b)は、絶縁スペーサの内部に段剥ぎ加工が施されたケーブルの部分が挿入された状態を示す断面図である。
【図5】図5は、絶縁筒の仮装着状態を説明する断面図である。
【図6】図6は、絶縁筒の装着状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 絶縁筒
2 内部半導電層
3 絶縁層
4 外部半導電層
5 突起部
6 傾斜の緩い斜面
7 傾斜の急な斜面
10 絶縁スペーサ
11 半導電材
12 絶縁材
20 ケーブル(シース)
21 導体
22 絶縁テープ
23 圧縮端子
24 接地線
25 機器側ブッシング
26 絶縁体
27 外部半導電層
28 遮蔽層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部半導電層、絶縁層および外部半導電層を備え、端部の一部に半導電材を備えた絶縁スペーサが収納される空洞部を有し、前記絶縁スペーサの前記半導電材と接する前記外部半導電層の内壁に突起部を備えた絶縁筒。
【請求項2】
前記絶縁スペーサは、筒状の絶縁材の一方の端部を覆うように前記半導電材が一体的に形成され、前記外部半導電層の内壁と前記絶縁スペーサの前記半導電材の外表面が接触するとき、前記内部半導電層の内壁が前記絶縁スペーサの前記絶縁材と接触するように、前記内部半導電層、前記絶縁層および前記外部半導電層が配置されている、請求項1に記載の絶縁筒。
【請求項3】
前記突起部は、前記外部半導電層の内壁が前記絶縁スペーサの前記半導電材の外表面との界面に沿って摺動するとき、前記絶縁スペーサの前記半導電材の外表面に塗布されたグリスを削ぎ落とすことができる形状を有している、請求項2に記載の絶縁筒。
【請求項4】
前記絶縁スペーサを前記外部半導電層の内壁側から仮挿入した後、その挿入方向と逆方向に前記絶縁筒を移動させることによって、前記絶縁スペーサが本装着される機構を備え、当該仮挿入の方向側の前記外部半導電層の内壁の傾斜面が当該逆方向側の前記傾斜面に比べ緩やかな角度で形成されている、請求項3に記載の絶縁筒。
【請求項5】
前記突起部が1つの環状凸部からなっている、請求項3に記載の絶縁筒。
【請求項6】
前記突起部の、前記絶縁スペーサの挿入方向軸を含む面における断面形状が、略三角形状または略台形状である、請求項3に記載の絶縁筒。
【請求項7】
前記突起部が複数の環状凸部からなっている、請求項3に記載の絶縁筒。
【請求項8】
前記突起部の、前記絶縁スペーサの挿入方向軸を含む面における断面形状が、角度が異なる傾斜面を有する略三角形状または略台形状である、請求項3に記載の絶縁筒。
【請求項9】
前記絶縁スペーサの前記絶縁材および前記半導電材がエチレンプロピレンゴムもしくはシリコーンゴムからなっている、請求項2から8の何れか1項に記載の絶縁筒。
【請求項10】
前記絶縁筒が機器直結端末絶縁筒である、請求項1から9の何れか1項に記載の絶縁筒。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−245364(P2008−245364A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−79082(P2007−79082)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(000139872)株式会社井上製作所 (13)
【Fターム(参考)】