説明

線維症関連疾患を治療するためのEphA2およびエフリンA1モジュレーター

本発明は、細胞外マトリックス成分(たとえば、コラーゲン、プロテオグリカン、テネイシン、フィブロネクチン)の沈着の増加および/または異常な血管形成を伴う障害を包含するがそれだけには限定されない非新生物性過剰増殖性の上皮および/または内皮細胞障害を、治療、管理、予防および/または改善するために設計した方法および組成物に関する。そのような障害の非限定的な例には、硬変、線維症(たとえば、肝臓、腎臓、肺、心臓、網膜および他の内臓の線維症)、喘息、虚血、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、血管再狭窄、黄斑変性症、関節リウマチ、骨関節炎、小児血管腫、尋常性疣贅、カポジ肉腫、神経線維腫症、劣性栄養障害性表皮水疱症、強直性脊椎炎、全身性ループス、ライター症候群、シェーグレン症候群、子宮内膜症、子癇前症、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、乾癬性関節症および乾癬が含まれる。本発明の方法は、EphA2および/またはその内在性リガンドであるエフリンA1のモジュレーターである1つまたは複数の薬剤を有効量で投与することを含む。本発明はまた、1つまたは複数の本発明のEphA2/エフリンA1モジュレーターを、単独で、またはそのような非新生物性過剰増殖性の上皮および/または内皮障害の治療に有用な1つまたは複数の他の薬剤と組み合わせて含む、医薬組成物も提供する。診断方法およびEphA2/エフリンA1モジュレーターのスクリーニング方法も提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
その治療を必要としている患者において非新生物性過剰増殖性の上皮もしくは内皮細胞障害またはその症状を治療する方法であって、前記患者に治療上有効な量のEphA2/エフリンA1モジュレーターを投与することを含む方法。
【請求項2】
前記非新生物性過剰増殖性の上皮および/または内皮細胞障害が線維症である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記線維症が肝臓、腎臓、肺、心臓または網膜の線維症である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記非新生物性過剰増殖性の上皮または内皮細胞が、順番が硬変、喘息、虚血、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、血管再狭窄、黄斑変性症、関節リウマチ、骨関節炎、小児血管腫、尋常性疣贅、カポジ肉腫、神経線維腫症、劣性栄養障害性表皮水疱症、強直性脊椎炎、全身性ループス、ライター症候群、シェーグレン症候群、子宮内膜症、子癇前症、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、乾癬性関節症および乾癬である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記投与により、未処理の上皮細胞または内皮細胞層中におけるECM成分の沈着レベルと比較して、上皮細胞または内皮細胞層中におけるECM成分の沈着が予防または遅延される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ECM成分がコラーゲン、プロテオグリカン、テネイシンまたはフィブロネクチンである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記投与により、未処理EphA2−内在性リガンドの結合の量と比較して、EphA2−内在性リガンドの結合が減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記内在性リガンドがエフリンA1である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記投与により、未処理のEphA2の細胞質側末端リン酸化のレベルと比較して、EphA2の細胞質側末端リン酸化が減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記投与により、EphA2の遺伝子発現が増加する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記投与により、エフリンA1の遺伝子発現が減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記EphA2/エフリンA1モジュレーターがEphA2のリガンド結合ドメインを含むEphA2ポリペプチド断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記EphA2/エフリンA1モジュレーターがEphA2抗体またはその抗原結合断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記EphA2/エフリンA1モジュレーターがエフリンA1抗体またはその抗原結合断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記モノクローナル抗体がヒト抗体である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記モノクローナル抗体がヒト化されている、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記EphA2/エフリンA1モジュレーターが小分子アンタゴニスト、酵素活性アンタゴニスト、エフリンA1のsiRNAまたはeiRNA分子、エフリンA1アンチセンス分子、ドミナントネガティブEphA2分子、ドミナントネガティブエフリンA1分子、EphA2ベースのワクチンおよびエフリンA1ベースのワクチンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記EphA2/エフリンA1モジュレーターが、EphA2のタンパク質安定性またはタンパク質蓄積を増加させる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
非新生物性過剰増殖性の上皮または内皮細胞障害に対し、EphA2またはエフリンA1の発現または活性を変更しない1つまたは複数の追加の治療を施すことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記追加の治療が免疫調節剤を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記免疫調節剤がIL−9に免疫特異的に結合する抗体である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記追加の治療が抗血管形成剤を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記追加の治療が抗炎症剤を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記症状が、血管形成の増加である、請求項1に記載の方法。

【公表番号】特表2008−518022(P2008−518022A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539086(P2007−539086)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/038667
【国際公開番号】WO2006/047638
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(504333972)メディミューン,インコーポレーテッド (108)
【Fターム(参考)】