説明

置換ビシクロカルボキシアミド化合物

本発明は、式(I)の化合物を提供する。これらの化合物は、哺乳動物における疼痛などのVR1受容体の過活性化により誘発される疾患状態を治療するために有用である。本発明はまた、前記化合物を含む医薬組成物を提供する。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物:
【化1】

[式中、
およびYは、それぞれ独立に、NまたはCHであり、ただし、YおよびYのうちの1個のみが、Nであってよく、
およびRは、それぞれ独立に、水素、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキルまたは(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、シクロプロピル基を形成してよく、
は、ハロまたはハロ(C〜C)アルキルによりそれぞれ置換されていてもよい(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル−シクロプロピル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルまたはヒドロキシ(C〜C)アルキルであり、
およびRは、それぞれ独立に、水素、ハロ、シアノ、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシまたは(C〜C)アルキルであり、ここで、(C〜C)アルキルは、ハロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、RNC(O)−およびROC(O)−から選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、(C〜C)シクロアルキルまたは(C〜C)アルキルであり、ここで、(C〜C)アルキルは、ハロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、RNC(O)−またはROC(O)−から選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
ただし、R、RおよびRのうちの少なくとも1個は、水素ではなく、
およびRは、それぞれ独立に、水素または(C〜C)アルキルである]。
【請求項2】
がNであり、YがCHであるか、またはYがHであり、YがNである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項3】
がCHであり、YがCHである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項4】
およびRが、それぞれ独立に、水素、エチルまたはメチルであり、ここで、メチルおよびエチルは、1個または複数のフルオロ原子で置換されていてもよい、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項5】
が、水素、エチルまたはメチルであり、Rが、水素である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項6】
が、1−メチルシクロプロピルであるか、またはRが、ハロまたはハロ(C〜C)アルキルによりそれぞれ置換されていてもよい(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルまたはヒドロキシ(C〜C)アルキルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項7】
が、水素または(C〜C)アルキルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項8】
が、水素、ハロ、シアノ、(C〜C)アルコキシまたは(C〜C)アルキルであり、ここで、(C〜C)アルキルは、ハロおよびヒドロキシから選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項9】
が、水素、シクロプロピル、シクロブチルまたは(C〜C)アルキルであり、ここで、(C〜C)アルキルは、ハロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、RNC(O)−およびROC(O)−から選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項10】
N−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(5−シアノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(5−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(5−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(5−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[1−(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
2−(5−メチル−4−(1−(2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート;
N−(1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−2−(1−メチルシクロプロピル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[1−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−シクロブチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−(1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−カルボキサミド;
6−tert−ブチル−N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−2−ナフトアミド;
6−tert−ブチル−N−[(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−2−ナフトアミド;
6−tert−ブチル−N−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−2−ナフトアミド;
6−tert−ブチル−N−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−2−ナフトアミド;
6−tert−ブチル−N−(1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)プロピル)−2−ナフトアミド;
N−(1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−6−(トリフルオロメチル)−2−ナフトアミド;
N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−6−(1−メチルシクロプロピル)−2−ナフトアミド;
N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−6−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ナフトアミド;
N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−6−(2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシ−1−メチルエチル)−2−ナフトアミド;
6−tert−ブチル−N−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]キノリン−2−カルボキサミド;
6−tert−ブチル−N−((1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−ナフトアミド;
6−tert−ブチル−N−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−2−ナフトアミド;
N−[1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル]−6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ナフトアミド;
(S)−N−(1−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
(R)−N−(1−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
(S)−N−(1−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−カルボキサミド;
(R)−N−(1−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−カルボキサミド;
(S)−N−(1−(1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−カルボキサミド;
(R)−N−(1−(1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−カルボキサミド;
(S)−N−(1−(1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
(R)−N−(1−(1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[(1R)−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
N−[(1S)−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)]−2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
および
N−(1−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル)−2−(ペンタフルオロエチル)キノリン−6−カルボキサミド;
ならびに薬学的に許容できるその塩および溶媒和物
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
医薬品として使用するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を薬学的に許容できる賦形剤と共に包含する医薬組成物。
【請求項13】
VR1アンタゴニストが適応とされる疾患を治療するための医薬品を製造するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項14】
前記疾患が、慢性疼痛、急性疼痛、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、炎症性疼痛、ヘルペス後神経痛、神経障害、神経痛、糖尿病性神経障害、HIV関連神経障害、神経損傷、関節リウマチ性疼痛、変形性関節症性疼痛、熱傷、背痛、内臓痛、癌性疼痛、歯痛、頭痛、偏頭痛、手根管症候群、線維筋痛、神経炎、坐骨神経痛、骨盤過敏症、骨盤痛および月経痛を包含する疼痛;失禁、下部尿路症状、排尿障害、腎疝痛および膀胱炎などの膀胱疾患;熱傷、関節リウマチおよび変形性関節症などの炎症;卒中、卒中後疼痛および多発性硬化症などの神経変性疾患;咳、気管支収縮、刺激、炎症などの感覚求心性神経系から、ならびに喘息およびCOPDなどの下部気道の疾患、さらにアレルギー性鼻炎および慢性副鼻腔炎などの上気道の疾患において他の経路から生じる症状または病理の一因となる呼吸樹の疾患;胃食道逆流疾患(GERD)、嚥下困難、潰瘍、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)、大腸炎およびクローン病などの胃腸障害;脳血管虚血および急性脳虚血などの虚血;癌化学療法誘発嘔吐などの嘔吐;糖尿病および肥満から選択される、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
ヒトを包含する哺乳動物におけるVR1アンタゴニストが適応とされる疾患を治療する方法であって、前記哺乳動物を治療有効量の請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物で、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物で治療することを包含する方法。
【請求項16】
請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と他の薬理学的に活性な薬剤との組合せ。
【請求項17】
請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と他の薬理学的に活性な薬剤とを包含する医薬組成物。


【公表番号】特表2010−510202(P2010−510202A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536817(P2009−536817)
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【国際出願番号】PCT/IB2007/003559
【国際公開番号】WO2008/059370
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(000204343)ファイザー株式会社 (38)
【出願人】(505362056)レノヴィス・インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】