説明

置換ヘテロ環化合物

本発明は、様々な疾患状態、特に循環器疾患(例えば、心房不整脈、心室性不整脈、間欠性は行、プリンツメタル(異型)アンギナ、安定型アンギナ、不安定型アンギナ、運動誘発性アンギナ、うっ血性心不全、または心筋梗塞)の処置に有効な、新規なヘテロ環誘導体を提供する。該化合物はまた、糖尿病の処置においても有効であることを開示する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(技術分野)
本発明は、新規なヘテロ環誘導体;並びに、様々な疾患状態、特に循環器疾患(例えば、心房不整脈、心室性不整脈、間欠性は行、プリンツメタル(異型)アンギナ、安定型および不安定型アンギナ、運動誘発性アンギナ、うっ血性心不全、虚血、再かん流損傷、心筋梗塞、および糖尿病)の処置におけるそれらの使用に関する。本発明はまた、それらの製造方法、および該化合物を含有する医薬組成物にも関する。
【0002】
(背景技術)
あるクラスのピペラジン化合物は、循環器疾患(これは、不整脈、アンギナ、心筋梗塞、並びに関連疾患(例えば、間欠性は行および糖尿病など)を含む)の処置に有用であることが知られる。例えば、米国特許第4,567,264号は、ラノラジン(ranolazine)、(±)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)−プロピル]−1−ピペラジンアセトアミドとして知られる化合物を含む置換されたピペラジン化合物の1クラス、およびその医薬的に許容し得る塩、並びに上記疾患状態におけるそれらの使用を開示する。
【0003】
ラノラジン(このものは、非常に有効な心臓の治療学的薬物であって、そして脂肪酸酸化インヒビターとして機能すると考えられている)が示す所望する性質にもかかわらず、ラノラジンと同様な治療学的性質を有するが、しかしより強力であって且つより長い半減期を有する化合物に対する要求がなおある。
【0004】
(発明の概要)
本発明の目的は、良好な治療学的な半減期を有する脂肪酸酸化インヒビターである、新規な置換ヘテロ環化合物を提供することである。従って、第1の態様において、本発明は式I:
【化1】

で示される化合物に関する。
上記式中、
およびRは独立して、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロ環、または場合により置換されたヘテロアリールであり;
は、共有結合または−(CR1516)−であって、ここで、R15およびR16は独立して、水素、ヒドロキシ、低級アルキル、または−C(O)OR17であって、R17は水素、低級アルキル、または場合により置換されたフェニルであり、そしてpは1、2または3であり;
但し、pが1である場合には、R15およびR16はヒドロキシではなく;
21は、水素または低級アルキルであり;
Tは、酸素または硫黄であり;
YおよびZは−(CR1819)−であって、ここで各qは1、2または3であり、R18およびR19は各々、水素または低級アルキルであり;
Aは−(CR10)−であって、mは1または2であり;
、R、R、R、R、R、RおよびR10は各々、水素、低級アルキル、または−C(O)Rであって、ここで、Rは−OR11または−NR1112であり、R11およびR12は水素または低級アルキルであるか;
とR、RとR、RとR、RとR10は、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルであるか;あるいは、
とR、RとR、RとR、またはRとRは一緒になって架橋基−(CR1314)−を形成し、ここで、nは1、2または3であり、そしてR13およびR14は独立して、水素または低級アルキルであり;
但し、カルボニル基の最大数は1であり、−C(O)R基の最大数は1であり、そして架橋基の最大数は1であり;
Qは酸素、硫黄、または−NR20−であって、R20は水素または場合により置換された低級アルキルであり;
は、共有結合または−(CR1819)−であって、ここで、各qは1、2または3であって、そしてR18およびR19は各々、水素または低級アルキルであり;
但し、Xが共有結合であって且つYが−(CR1819)−(ここで、qは1であり、そしてR18およびR19は水素である)である場合には、Rは場合により置換されたフェニルではない。
【0005】
本発明の第2の態様は、治療学的に有効な量の式1の化合物および少なくとも1つの医薬的に許容し得る賦形剤を含有する医薬組成物に関する。
【0006】
本発明の第3の態様は、脂肪酸酸化インヒビターによって処置可能な哺乳動物の疾患または病気の処置における、式1の化合物の使用方法に関する。該疾患としては例えば、外傷が原因の損傷からの骨格筋の保護、間欠性は行、ショックおよび循環器疾患(これは、心房不整脈、心室性不整脈、間欠性は行、プリンツメタル(異型)アンギナ、安定型アンギナ、不安定型アンギナ、運動誘発性アンギナ、うっ血性心不全、および心筋梗塞を含む)を含むが、これらに限定されない。式Iの化合物はまた、移植において使用されるドナーの組織および臓器を保存するために使用することもできる。
【0007】
本発明の第4の態様は、式Iの化合物の製造法に関する。
【0008】
式Iの化合物のうち1つの好ましいクラスは、Aがメチレンである化合物を含み、特にR、R、R、R、R、RおよびR10が水素であって、そしてRが水素またはメチルである化合物を含む。このクラス内の好ましい群は、QおよびTが共に酸素であって、そしてXが共有結合である化合物を含む。
【0009】
好ましいサブ群は、R21が水素であり、Yがメチレンまたはエチレンであって、そしてZがメチレンである、式Iの化合物を含む。このサブ群の好ましい要素は、Rが場合により置換されたアリールまたは場合により置換されたヘテロアリールであり、そしてRは場合により置換されたヘテロアリールであって、特にRが場合により置換されたベンゾチアゾリルまたは場合により置換されたベンゾオキサゾリルであり、そしてXが共有結合、メチレンまたは−CH(CH)−である、式Iの化合物を含む。
【0010】
現在、本発明の好ましい化合物は、以下の化合物を含む:
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-(2-ナフチル)エチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-[4-(4-クロロフェニル)(1,3-チアゾール-2-イル)]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-[4-(4-クロロフェニル)(1,3-チアゾール-2-イル)]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(9-エチルカルバゾール-3-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(6-キノリル)アセトアミド;および、
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(8-キノリル)アセトアミド。
【0011】
(定義および一般的なパラメータ)
本明細書中で使用する、以下の用語および語句は、特に断って使用する文脈の場合を除いて、通常以下に記載する意味を有すると意図する。
【0012】
用語「アルキル」とは、1〜20個の炭素原子を有する一価の分枝または非分枝の飽和炭化水素鎖を意味する。この用語は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、n−デシル、テトラデシルなどの基によって例示される。
【0013】
用語「置換アルキル」とは、以下のものを意味する:
1)1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)を有する、上で定義するアルキル基(ここで、該置換基は、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−アリールおよび−SO−ヘテロアリールからなる群から選ばれる;該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる置換基の1〜3個によって置換され得る);
2)1〜10個の原子によって中断される上で定義するアルキル基(ここで、該原子は独立して、酸素、硫黄および−NR−から独立して選ばれ、Rは水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルから選ばれる;全ての置換基は場合により更に、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、または−S(O)R(ここで、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)によって置換され得る);または、
3)上で定義する1〜5個の置換基を有し且つ上で定義する1〜10個の原子によって中断されてもいる、上で定義するアルキル基。
【0014】
用語「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を有する一価の分枝または非分枝の飽和炭化水素鎖を意味する。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ヘキシルなどの基によって例示される。
【0015】
用語「置換された低級アルキル」とは、置換アルキルについて定義する1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)を有する上で定義する低級アルキル基;置換アルキルについて定義する1〜5個の原子によって中断される上で定義する低級アルキル基;または、上で定義する1〜5個の置換基を有し且つ上で定義する1〜5個の原子によって中断されてもいる上で定義する低級アルキル基を意味する。
【0016】
用語「アルキレン」とは、好ましくは1〜20個の炭素原子、より好ましくは1〜10個の炭素原子、更により好ましくは1〜6個の炭素原子を有する、分枝または非分枝の飽和炭化水素鎖の二価の基を意味する。この用語は、例えばメチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン異性体(例えば、−CHCHCH−および−CH(CH)CH−)などの基によって例示される。
【0017】
用語「低級アルキレン」とは、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する分枝または非分枝の飽和炭化水素鎖の二価の基を意味する。
【0018】
用語「置換アルキレン」とは、以下のものを意味する:
(1)1〜5個の置換基を有する上で定義するアルキレン基(ここで、該置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−アリールおよび−SO−ヘテロアリールからなる群から選ばれる;該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)R(ここで、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる置換基の1〜3個によって置換され得る);
(2)1〜20個の原子によって中断される上で定義するアルキレン基(該原子は独立して、酸素、硫黄または−NR−(ここで、Rは、水素、場合により置換されたアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、または基(これは、カルボニル、カルボキシエステル、カルボキシアミド、またはスルホニルから選ばれる)から選ばれる)から独立して選ばれる);または
(3)上で定義する1〜5個の置換基を有し且つ上で定義する1〜20個の原子によって中断されてもいる、上で定義するアルキレン基(ここで、置換アルキレン基としては例えば、クロロメチレン(−CH(Cl)−)、アミノエチレン(−CN(NH)CH−)、メチルアミノエチレン(−CH(NHMe)CH−)、2−カルボキシプロピレン異性体(−CHCH(COH)CH−)、エトキシエチル(−CHCHO−CHCH−)、エチルメチルアミノエチル(−CHCHN(CH)CHCH−)、1−エトキシ−2−(2−エトキシ−エトキシ)エタン(−CHCHO−CHCH−OCHCH−OCHCH)などを挙げられる)。
【0019】
用語「アラルキル」とは、アルキレン基と共有結合したアリール基を意味し、ここでアリールおよびアルキレンは本明細書中に定義する。「場合により置換されたアラルキル」とは、場合により置換されたアルキレン基と共有結合する場合により置換されたアリール基を意味する。該アラルキル基は、ベンジル、フェニルエチル、3−(4−メトキシフェニル)プロピルなどによって例示される。
【0020】
用語「アルコキシ」とは、基R−Oを意味し、ここで、Rは、場合により置換されたアルキルまたは場合により置換されたシクロアルキルであるか;Rは、基−Y−Z(ここで、Yは場合により置換されたアルキレンであり、そしてZは、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、または場合により置換されたシクロアルケニルである)であって、該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは本明細書中で定義する通りである)である。好ましいアルコキシ基は、アルキル−O−であり、このものは例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシオキシ、1,2−ジメチルブトキシなどを含む。
【0021】
用語「アルキルチオ」とは、基R−S−を意味し、ここでRはアルコキシについて定義する通りである。
【0022】
用語「アルケニル」とは、好ましくは2〜20個の炭素原子、より好ましくは2〜10個の炭素原子、一層より好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、且つ1〜6個、好ましくは1個の二重結合(ビニル)を有する、分枝または非分枝の不飽和炭化水素基の一価の基を意味する。好ましいアルケニル基は例えば、エテニルまたはビニル(−CH=CH)、1−プロピレンまたはアリル(−CHCH=CH)、イソプロピレン(−C(CH)=CH)、ビシクロ[2.2.1]ヘプテンなどを含む。アルケニルが窒素と結合する場合には、該二重結合は窒素に対してアルファ位であり得ない。
【0023】
用語「低級アルケニル」とは、2〜6個の炭素原子を有する上で定義するアルケニルを意味する。
【0024】
用語「置換されたアルケニル」とは、1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)を有する上で定義するアルケニル基を意味し、該置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルキルアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アリール、および−SO−ヘテロアリールからなる群から選ばれる。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に、1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)R(ここで、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。
【0025】
用語「アルキニル」とは、好ましくは2〜20個の炭素原子、より好ましくは2〜10個の炭素原子、一層より好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、且つ少なくとも1個、好ましくは1〜6個のアセチレン(三重結合)不飽和の部位を有する、不飽和炭化水素の一価の基を意味する。好ましいアルキニル基は、エチニル(−C≡CH)、プロパルギル(または、プロピニル、−C≡CCH)などを含む。アルキニルが窒素と結合する場合には、該三重結合は該窒素のアルファ位であり得ない。
【0026】
用語「置換アルキニル」とは、1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)を有する上で定義するアルキニル基を意味し、ここで該置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−アリール、および−SO−ヘテロアリールからなる群から選ばれる。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に、1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)R(ここで、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。
【0027】
用語「アミノカルボニル」とは、基−C(O)NRRを意味し、ここで各Rは独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリルであるか、あるいは両方のR基が一緒になってヘテロ環基(例えば、モルホリノ)を形成する。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノまたは−S(O)R(ここで、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。
【0028】
用語「エステル」または「カルボキシエステル」とは、基−C(O)ORを意味し、ここでRは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロサイクリルであって、これらは場合により更に、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミの、置換アミノ、シアノ、または−S(O)によって置換され得て、ここでRは、アルキル、アリール、またはヘテロアリールであって、そしてnは、0、1、または2である。
【0029】
用語「アシルアミノ」とは、基−NRC(O)Rを意味し、ここで各Rは独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロサイクリルである。全ての置換基は場合により更に、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノまたは−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)によって置換され得る。
【0030】
用語「アシルオキシ」とは、基−O(O)C−アルキル、−O(O)C−シクロアルキル、−O(O)C−アリール、−O(O)C−ヘテロアリールおよび−O(O)C−ヘテロサイクリルを意味する。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により、更に1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、または−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであって、nは0、1または2である)から選ばれる。
【0031】
用語「アリール」とは、単環(例えば、フェニル)、多環(例えば、ビフェニル)、または多縮合(融合)環(例えば、ナフチル、アントリル、テトラヒドロナフチル、またはインダンなど)を有する、6〜20個の炭素原子の芳香族炭素環式基を意味する。好ましいアリールは、フェニル、ナフチルなどを含む。
【0032】
アリール置換基についての定義によって特に制限されない限り、それらのアリール基は場合により、1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)で置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−アリールおよび−SO−ヘテロアリールからなる群から選ばれる。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に、1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノおよび−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。
【0033】
用語「アリールオキシ」とは、基アリール−O−を意味し、ここで該アリール基は上で定義する通りであり、そしてこのものは例えば上でも定義する場合により置換されたアリール基を含む。用語「アリールチオ」とは、基R−S−を意味し、ここでRはアリールについて定義する通りである。
【0034】
用語「アミノ」とは、基−NHを意味する。
【0035】
用語「置換アミノ」とは、基−NRR(ここで、両方のR基が水素でないという条件で、各Rは独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルからなる群から選ばれる)、または基−Y−Z(ここで、Yは場合により置換されたアルキレンであり、そしてZはアルケニル、シクロアルケニルまたはアルキニルである)を意味する。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に、1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであって、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。
【0036】
用語「カルボキシアルキル」とは、基−C(O)O−アルキル、−C(O)O−シクロアルキルを意味し、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは本明細書中で定義する通りであり、そしてこのものは場合により更に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノまたは−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであって、そしてnは0、1または2である)によって置換され得る。
【0037】
用語「シクロアルキル」とは、単環または多縮合環を有する、炭素数が3〜20個の環状アルキル基を意味する。該シクロアルキル基は例えば、単環(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチルなど)、多環構造(例えば、アダマンチルおよびビシクロ[2.2.1]へプタン)、またはアリール基と縮合した環状アルキル基(例えば、インダン)などを含む。
【0038】
用語「置換シクロアルキル」とは、1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)を有するシクロアルキル基を意味し、ここで該置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−アリールおよび−SO−ヘテロアリールからなる群から選ばれる。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に、1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノまたは−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであって、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。
【0039】
用語「ハロゲン」または「ハロ」とは、フルオロ、ブロモ、クロロおよびヨードを意味する。
【0040】
用語「アシル」とは、基−C(O)Rを意味し、ここで、Rは、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロサイクリル、場合により置換されたアリールおよび場合により置換されたヘテロアリールである。
【0041】
用語「ヘテロアリール」とは、1〜15個の炭素原子、並びに少なくとも1つの環内に酸素、窒素および硫黄から選ばれるヘテロ原子を1〜4個含有する芳香族基(すなわち、不飽和)を意味する。
【0042】
ヘテロアリール置換基についての定義によって特に制限されない限り、該ヘテロアリール基は、場合により1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)で置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル(アルキルエステル)、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−アリール、および−SO−ヘテロアリールからなる群から選ばれる。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノまたは−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。該ヘテロアリール基は、単環(例えば、ピリジルまたはフリル)または多縮合環(例えば、インドリジニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル)を有し得る。窒素ヘテロ環およびヘテロアリールとしては例えば、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シノリン、プテリジン、カルバゾール、9−エチルカルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、チアゾール、イソチアゾール、フェナジン、オキサゾール、イソオキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリンなど、並びにN−アルコキシ−窒素含有のヘテロアリール化合物を含むが、これらに限定されない。
【0043】
用語「ヘテロアリールオキシ」とは、基ヘテロアリール−O−を意味する。
【0044】
用語「ヘテロサイクリル」とは、単環または多縮合環を有し、該環内に1〜40個の炭素原子、並びに1〜10個のヘテロ原子(1〜4個のヘテロ原子が好ましい)(このものは、窒素、硫黄、リンおよび/または酸素から選ばれる)を有する、一価の飽和または部分的な不飽和の基を意味する。
【0045】
ヘテロ環の置換基について特に制限されない限り、該ヘテロ環基は場合により1〜5個の置換基(1〜3個の置換基が好ましい)で置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロサイクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロサイクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−アリールまたは−SO−ヘテロアリールから選ばれる。該定義によって特に制限されない限り、全ての置換基は場合により更に1〜3個の置換基によって置換され得て、ここで該置換基は、アルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノまたは−S(O)R(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてnは0、1または2である)から選ばれる。ヘテロ環基は、単環または多縮合環を有し得る。好ましいヘテロ環としては、テトラヒドロフラニル、モルホリノ、ピペリジニルなどを含む。
【0046】
用語「チオール」とは、基−SHを意味する。
【0047】
用語「置換アルキルチオ」とは、基−S−置換されたアルキルを意味する。
【0048】
用語「ヘテロアリールチオール」とは、基−S−ヘテロアリールを意味し、ここで該ヘテロアリール基は上で定義する通りであり、このものは場合により置換されたヘテロアリール基(これもまた上で定義する通りである)を含む。
【0049】
用語「スルホキシド」とは、基−S(O)Rを意味し、ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールである。「置換スルホキシド」とは、基−S(O)Rを意味し、ここで、Rは置換アルキル、置換アリールまたは置換ヘテロアリール(これらは、本明細書中に定義する)である。
【0050】
用語「スルホン」とは、基−S(O)Rを意味し、ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロアリールである。「置換スルホン」とは、基−S(O)Rを意味し、ここで、Rは置換アルキル、置換アリールまたは置換ヘテロアリール(これらは、本明細書中に定義する)である。
【0051】
用語「ケト」とは、基−C(O)を意味する。用語「チオカルボニル」とは、基C(S)−を意味する。用語「カルボキシ」とは、基−C(O)−OHを意味する。
【0052】
「場合の」または「場合により」とは、あとに記載する事象または状況が生じても生じなくてもよいこと、および該記載は該事象または状況が生じる場合とそのようなことが生じない場合とを含むことを意味する。
【0053】
用語「式Iの化合物」とは、開示する本発明の化合物、並びに該化合物の医薬的に許容し得る塩、医薬的に許容し得るエステル、多形およびプロドラッグを包含すると意図する。加えて、本発明の化合物は1つ以上の不斉中心を有し得て、そしてこのものはラセミ混合物として、または個々のエナンチオマーもしくはジアステレオマーとして得ることができる。式Iのいずれかの示す化合物に存在する立体異性体の数は、存在する不斉中心の数に依存する(nが不斉中心の数である場合には、2個の立体異性体があり得る)。個々の立体異性体は、合成のある適当な段階での中間体のラセミもしくは非ラセミの混合物を分割することによって、または通常の方法による式Iの化合物の分割によって、得ることができる。個々の立体立体異性体(このものは、個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーを含む)並びに立体異性体のラセミおよび非ラセミの混合物は、本発明の範囲内に包含され、それらの全ては特に断らなければ、本明細書の構造によって示されると意図する。
【0054】
「異性体」とは、同じ分子式を有する異なる化合物を意味する。
【0055】
「立体異性体」とは、原子が空間中に配置される様式のみが異なる異性体を意味する。
【0056】
「エナンチオマー」とは、互いに重ね合わせることができない鏡像体である立体異性体の対を意味する。エナンチオマー対の1:1混合物は、「ラセミ」混合物である。用語「(±)」を用いて、適宜ラセミ混合物を示す。
【0057】
「ジアステレオ異性体」とは、少なくとも2個の不斉原子を有するが、しかし互いに鏡像ではない立体異性体を意味する。
【0058】
該絶対的な立体配置は、カーン−インゴールド−プレログ(Cahn-Ingold-Prelog)R−Sシステムに従って明記する。該化合物が純粋なエナンチオマーである場合には、各々のキラル炭素原子上の立体化学はRまたはSのいずれかによって明記される。絶対配置が分かっていない分割された化合物は、それらがナトリウムD線の波長での偏光面を回転する方向(右旋性または左旋性)に従って、(+)または(−)と示す。
【0059】
用語「治療学的に有効な量」とは、それらの処置の必要な哺乳動物に投与する場合に、以下で定義する処置を有効とするのに十分である式Iの化合物の量を意味する。該治療学的に有効な量は、処置する被験者および疾患状態、該被験者の体重および年齢、該疾患の激しさ、投与の様式などによって変わり、このことは当該分野の当業者によって容易に決定することができる。
【0060】
用語「処置」または「処置するため」とは、哺乳動物における疾患のいずれかの処置を意味し、このものは例えば、
(i)該疾患を予防すること、すなわち、該疾患の臨床的な症状が発生しないようにすること;
(ii)該疾患を抑制すること、すなわち、臨床的な症状の発生を抑止すること;および/または
(iii)該疾患を軽減すること、すなわち、臨床的な症状の後退を引き起こすこと;を含む。
【0061】
多くの場合に、本発明の化合物は、アミノ基および/カルボキシ基またはそれらに類似する基の存在によって、酸および/または塩基の塩を形成することができる。用語「医薬的に許容し得る塩」とは、式Iの化合物の生物学的な有効性および性質を保持し、そして生物学的にまたはそれ以外に望ましくない塩を意味する。医薬的に許容し得る塩基付加塩は、無機および有機の塩基から製造することができる。無機塩基から誘導される塩は例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩を含む。有機塩基から誘導される塩は例えば、第1級、第2級および第3級のアミン(例えば、アルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、置換アルキルアミン、ジ(置換アルキル)アミン、トリ(置換アルキル)アミン、アルケニルアミン、ジアルケニルアミン、トリアルケニルアミン、置換アルケニルアミン、ジ(置換アルケニル)アミン、トリ(置換アルケニル)アミン、シクロアルキルアミン、ジ(シクロアルキル)アミン、トリ(シクロアルキル)アミン、置換シクロアルキルアミン、ジ置換クロアルキルアミン、トリ置換シクロアルキルアミン、シクロアルケニルアミン、ジ(シクロアルケニル)アミン、トリ(シクロアルケニル)アミン、置換シクロアルケニルアミン、ジ置換シクロアルケニルアミン、トリ置換シクロアルケニルアミン、アリールアミン、ジアリールアミン、トリアリールアミン、ヘテロアリールアミン、ジヘテロアリールアミン、トリヘテロアリールアミン、ヘテロ環状アミン、ジヘテロ環状アミン、トリヘテロ環状アミン、混合型ジ−およびトリ−アミン(ここで、該アミン上の少なくとも2つの置換基は異なり、そしてこのものはアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ環などからなる群から選ばれる))の塩を含むが、これらに限定されない。該2または3個の置換基がアミノ窒素と一緒になってヘテロ環基またはヘテロアリール基を形成するアミンをも含む。
【0062】
適当なアミンの具体的な例は例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソプロピル)アミン、トリ(n−プロピル)アミン、エタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、トロメタミン(tromethamine)、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカリン、ヒドラブラミン(hydrabamine)、クロリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、N−アルキルグルカミン、テオブロミン(theobromine)、プリン、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、N−エチルピペリジンなどを含む。
【0063】
医薬的に許容し得る酸付加塩は、無機および有機の酸から製造することができる。無機酸から誘導される塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの塩を含む。有機酸から誘導される塩としては、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む。
【0064】
本明細書で使用する「医薬的に許容し得る担体」とは、いずれかのおよび全ての溶媒、分散媒質、コーティング剤、抗菌剤、抗真菌剤、等張剤、および吸収遅延剤などを含む。医薬的に活性な物質のためのそれらの媒質および剤の使用は、当該分野においてよく知られる。いずれかの通常の媒質または剤が活性成分と不適合である場合を除いて、治療学的な組成物中でのその使用が企図される。補助的な活性成分もまた、該組成物中に含有することができる。
【0065】
(命名法)
本発明の化合物の命名および番号付けは、式Iの代表的な化合物を用いて例示する。式中、Rはシクロヘキシルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、R、R、R、R、RおよびRは水素であり、Aは−(CR10)であり、ここで、RおよびR10は水素であって、そしてmは1であり、R21は水素であり、QおよびTは共に酸素であり、XおよびXは共に共有結合であり、Yは−(CR1819)であり、R18およびR19は水素であって、そしてqは1であり、そしてZはC(R1819)であり、ここで、R18およびR19は水素であって、そしてqは1である。
【化2】

は、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−シクロヘキシルアセトアミドと命名する。
【0066】
(式Iの化合物の製造)
式Iの化合物の1製造方法を、反応式Iに示す。
【化3】

ここで、A、R、R、R、R、R、R、R、R、R21、T、X、X、YおよびZは本発明の概要に定義する通りであって、そしてPは保護基(例えば、BOCまたはCBZである)であり、そしてHalはハロゲンである。
【0067】
工程1.式(3)の化合物の製造
式(3)の化合物は、式(1)の化合物を式(2)の化合物(このものは、商業的に入手可能である(例えば、Aldrich))と反応させることによって、容易に製造する。通常、該2個の化合物は不活性溶媒(例えば、アセトン)中、第3級有機塩基(例えば、トリエチルアミン)または無機塩基(例えば、炭酸カリウム)の存在下で反応させる。該反応は、ほぼ還流温度で、約8〜48時間(終夜が好ましい)行なう。該反応が実質的に完結した後に、式(3)の生成物を通常の方法(例えば、シリカゲルクロマトグラフィー精製)によって単離精製する。
【0068】
工程2.式(4)の化合物の製造
A.保護基Pがカルボベンジルオキシである式(4)の製造
Pがカルボベンジルオキシである式(3)の化合物は、不活性溶媒(例えば、メタノール)中、加圧下、触媒(例えば、Pd/C)の存在下で水素添加(30psiの水素)することによって脱保護する。該反応は、約0〜30℃で(約室温が好ましい)、約8〜48時間(24時間が好ましい)行なう。該反応が実質的に完結した後に、式(4)の生成物を通常の方法によって単離精製する。
【0069】
B.保護基Pが1−tert−ブトキシカルボニルである、式(4)の製造
Pがt−ブトキシカルボニルである式(3)の化合物は、酸加水分解によって脱保護する。通常、式(3)の化合物は、不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン)中に溶解し、そして強酸(例えば、トリフルオロ酢酸)を加える。該反応は、約0〜30℃で(およそ室温が好ましい)、約8〜48時間(終夜が好ましい)行なう。該反応が実質的に完結した後に、式(4)の生成物は通常の方法によって単離精製する。
【0070】
工程3.式Iの化合物の製造
次いで、式(4)の化合物を式(5)の化合物(このものは、商業的に入手可能であるか、または例えば反応式V中に示す通りに製造する)と反応させる。該反応を不活性溶媒(例えば、エタノール)中で行なう。該反応は、約30〜100℃で(約還流温度が好ましい)、約8〜48時間(24時間が好ましい)行なう。該反応が実質的に完結した後に、式Iの生成物を通常の方法(例えば、プレパラティブ薄層クロマトグラフィー)によって単離精製する。
【0071】
式Iの化合物の別製造法は、反応式II(ここで、PはBOCまたはCBZである)に示す通りである。
【化4】

【0072】
工程1.式(7)の化合物の製造
式(6)の化合物は、例えば1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−tert−ブチル−3−メチル−4−イミダゾリジノン(BOC−ON)と反応させることによって保護する。該反応は、有機溶媒(例えば、クロロホルム)中、第3級有機アミン(例えば、トリエチルアミン)の存在下、室温で約15時間行なう。該反応が実質的に完結した後に、式(7)の生成物を通常の方法(例えば、カラムクロマトグラフィー)によって単離精製する。
【0073】
工程2.式(8)の化合物の製造
式(7)の保護された化合物は、式(5)の化合物(このものは、商業的に入手可能であるか、または例えば反応式V中に示す通り製造する)と反応させる。通常、該反応は不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン)中、場合により触媒(例えば、イッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネート)の存在下で行なう。該反応は、触媒が存在する場合には、約0〜30℃で(約室温が好ましい)、約8〜48時間(終夜が好ましい)行なう。触媒が存在しない場合には、該混合物をトリエチルアミンの存在下、エタノール中で同じ期間還流する。該反応が実質的に完結した後に、式(8)の生成物を通常の方法(例えば、該残基のシリカゲルクロマトグラフィー)によって単離精製する。
【0074】
工程3.式(9)の化合物の製造
次いで、式(8)の化合物を脱保護する。通常、式(8)の化合物を不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン)中に溶解し、そして強酸(例えば、トリフルオロ酢酸)を加える。該反応を約0〜30℃で(約室温が好ましい)、約8〜48時間(終夜が好ましい)行なう。該反応が実質的に完結した後に、式(9)の生成物を通常の方法によって単離精製する。
【0075】
工程4.式Iの化合物の製造
次いで、式(9)の化合物を式(1)の化合物と反応させる。通常、該2個の化合物を不活性溶媒(例えば、エタノール)中、無機または第3級有機塩基(例えば、炭酸カリウムまたはトリエチルアミン)の存在下で混合する。該反応は、約30〜100℃で(約還流温度が好ましい)、約8〜48時間(終夜が好ましい)行なう。該反応が実質的に完結した後に、式Iの生成物を通常の方法(例えば、クロマトグラフィー)によって単離精製する。
【0076】
上記の製法法を用いて、光学活性な中間体を出発とすることによって、式Iの化合物のラセミ混合物または光学活性な異性体を製造することができる。
【0077】
C.式Iの化合物の別製造法
樹脂媒介性の方法を用いる式Iの化合物の別製造法を、反応式IIIに示す。
【化5】

【0078】
通常、式(1)の化合物および式(9)の化合物をバイアル中に置き、そしてこのものを有機溶媒(例えば、ジクロロエタン)を用いて希釈する。樹脂(例えば、ポリスチレン−ジイソプロピルエチルアミン(PS−DIEA)樹脂)を加え、そして該バイアルを約60〜120℃で(約80℃が好ましい)、6〜24時間(終夜が好ましい)振り混ぜる。室温まで冷却後に、樹脂の混合物(例えば、PS−イソシアネート樹脂およびPS−トリスアミン樹脂)を加え、そしてこのものを約10〜25℃(室温が好ましい)で振り混ぜ、次いで約60〜120℃(約80℃が好ましい)、6〜24時間(終夜が好ましい)保つ。室温まで冷却後に、該バイアルの内容物をフリット−適合シリンジに移し、更なる有機塩基(例えば、ジクロロエタン)を用いて繰り返して洗浄する。濃縮後に(例えば、Speedvac(登録商標)による)、該粗混合物を標準的な方法によって精製しそして分析する。式Iの化合物は、標準的な方法論を用いて遊離塩基として単離する。
【0079】
式Iについての上記反応式を用いて、式Iの化合物の光学活性異性体のラセミ混合物を製造することができる。
【0080】
(式(1)の化合物の製造)
式(1)の化合物は、当該分野の当業者にとってよく知られる通常の方法によって製造することができる。例えば、Xが共有結合である式(1)の化合物の製造を、反応式IVA中に示す。Xが共有結合以外である式(1)の化合物の製造は、反応式IVB中に示す。Xが(CR1516)であって、R16が−C(O)OR17である、式(1)の化合物の製造を、反応式IVCに示す。
【0081】
A.Xが共有結合である式(1)の化合物の製造
【化6】

通常、式(10)のアミン(このものは、商業的に入手可能である)を式(11)の化合物(このものは、商業的に入手可能であるかまたは当該分野の当業者にとってよく知られる方法によって製造可能であるかのいずれかである)と、不活性溶媒(例えば、エチルエーテル)中、塩基(例えば、炭酸水素ナトリウム)の存在下で反応させる。該混合物を、約−10℃〜10℃(例えば、約0℃)で約1〜3時間(2時間が好ましい)、次いで室温で更に30分間〜4時間(1時間が好ましい)撹拌する。式(1)の生成物を、通常の方法によって単離する。
【0082】
B.Xは共有結合以外である式(1)の化合物の製造
は共有結合以外である式(1)の化合物の製造は、反応式IVB中に示す。
【化7】

【0083】
不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)中の式(12)の適当なアミンおよび式(13)のクロロ酸無水物(これらは共に、商業的に入手可能である)の混合物に、塩基(例えば、トリエチルアミン)を加える。該混合物を、約0℃で30分間〜4時間(例えば、約1時間)、および更に約室温で30分間〜2時間(約1時間が好ましい)撹拌する。該溶媒を除去し、そして式(1)の生成物を通常の方法によって単離する。
【0084】
C.Xが(CR1516)であって、R16が−C(O)OR17である、式(1)の化合物の製造
が(CR1516)であって、R16が−C(O)OR17である、式(1)の化合物の製造を、反応式IVC中に示す。
【化8】

【0085】
工程1.式(15)の化合物の製造
式(15)の化合物は、式(14)の化合物の通常のエステル化によって製造する。通常、式(14)の化合物は、酸(例えば、塩酸ガス)の存在下、約0℃で、アルコール(例えば、エタノール)と反応させる。該混合物を、約8〜24時間(例えば、終夜)撹拌する。該反応が実質的に完結した後に、式(15)の生成物を通常の方法(例えば、シリカゲルクロマトグラフィー)によって単離する。
【0086】
工程2.式(1)の化合物の製造
式(15)のエステルを、不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)中に溶解し、そしてこのものを塩基(立体障害(hindered)アミン(例えば、ジイソプロピルエチルアミン)が好ましい)の存在下、式(13)の酸無水物(例えば、クロロ無水酢酸)と反応させる。該反応を不活性雰囲気(例えば、窒素)下、約0〜30℃(約室温が好ましい)、約8〜24時間(終夜が好ましい)行なう。該反応が実質的に完結した後に、式(1)の生成物を、通常の方法(例えば、残渣のシリカゲルクロマトグラフィー)によって単離精製する。
【0087】
(式(5)の化合物の製造)
Qが酸素である式(5)のエポキシドの製造を、反応式Vに示す。
【化9】

【0088】
式(16)および(17)の化合物は、商業的に入手可能であるかまたは当該分野の当業者にとってよく知られる通常の方法によって製造するかのいずれかで可能である。式(16)の化合物を式(17)のエポキシドと不活性溶媒(例えば、アセトン)中、第3級有機塩基または無機塩基(例えば、炭酸カリウム)の存在下、温度が約40〜75℃(約還流温度が好ましい)で、約8〜48時間(例えば、終夜)反応させることによって、式(5)の化合物を容易に製造する。該反応が実質的に完結した後に、式(5)の生成物を、通常の方法(例えば、該残渣のシリカゲルクロマトグラフィー)によって単離精製する。別法として、ろ過後に、該生成物を該ろ液から結晶化することができる。
【0089】
がエチレンである式(16)の化合物の製造の具体的な実施例を以下の反応式IVF中に示し、このものは、Qが酸素であってそしてRが2−フェニルチアゾール−4−イルである例によって例示される。
【0090】
【化10】

工程1.式(20)の製造
ベンゾチオアミド(18)を、式(19)の4−クロロ−3−オキソブタノエート(例えば、4−クロロ−3−オキソブタン酸エチル)と温度が約120℃で約2時間反応させる。該反応が実質的に完結した後に、生成物である2−(2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)酢酸エステルを通常の方法によって単離し、そして該残渣を例えばシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、式(20)の化合物を得る。
【0091】
工程2.式(16)の製造
次いで、式(20)の化合物は、例えばエーテル中で水素化アルミニウムリチウムを用いて容易に還元して、上記の実施例中の式(16)の(2−(2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)エタン−1−オールのアルコールを得る。
【0092】
次いで、このアルコールを反応式V中に上に示す通り、式(17)のハロエポキシドと反応させて式(5)の化合物を得て、次いでこのものを反応式I中に示す通り式Iの化合物中に変換する。
【0093】
はメチレンまたはプロピレンである化合物を、同じ方法によって製造する。
【0094】
(一般的な有用性)
式Iの化合物は、脂肪酸酸化インヒビターの投与に応答することが知られる病気の処置において有効であり、該病気としては、糖尿病、外傷が原因の損傷からの骨格筋の保護、間欠性は行、ショック、および循環器疾患(これは、心房不整脈、心室性不整脈、プリンツメタル(異型)アンギナ、安定型アンギナ、不安定型アンギナ、虚血、再かん流損傷(心臓、腎臓、肝臓、および脳における)、うっ血性心不全、および心筋梗塞を含む)を含む。式Iの化合物はまた、移植において使用するドナー組織および臓器を保存するために使用することができ、そしてこのものは血栓溶解薬、抗凝固薬および他の薬物と一緒に同時投与することができる。
【0095】
(試験)
活性試験は、上で引用する特許や特許出願、および以下の実施例に記載されている通りに、並びに当該分野の当業者にとって明らかな方法によって行なう。
【0096】
(医薬組成物)
式Iの化合物は通常、医薬組成物の形態で投与する。従って、本発明は活性成分として式Iの化合物またはその医薬的に許容し得る塩もしくはエステルの1つ以上、および1つ以上の医薬的に許容し得る賦形剤、担体(これは、不活性な固体希釈剤および賦形剤を含む)、希釈剤(これは、減菌水溶液および様々な有機溶媒を含む)、浸透増強剤、可溶化剤およびアジュバントを含む、医薬組成物を提供する。式Iの化合物は、単独でまたは他の治療学的な薬物と組み合わせて投与することができる。それら組成物は、医薬分野においてよく知られる方法で製造する(例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, Mace Publishing Co., Philadelphia, PA 17版 (1985)、および「Modern Pharmaceutics」, Marcel Dekker, Inc. 3版 (G.S. Banker & C.T. Rhodes編)を参照)。
【0097】
(投与)
式Iの化合物は、例えば引用によって包含する特許および特許出願に記載されているのと同様な有用性を有する薬物の許容される投与様式のいずれかによって、1回投与または複数回投与のいずれかで投与することができる。該投与は、直腸、頬側、鼻腔内、動脈内注射による経皮、静脈内、腹腔内、非経口、筋肉内、皮下、経口、局所(吸入剤として、または浸透性デバイスもしくは被覆デバイス(例えば、動脈挿入したシリンドリカルな高分子などのステント)による)の経路を含む。
【0098】
1投与様式は、非経口、特に注射によるものである。注射による投与のための本発明の新規な組成物が包含することができる形態としては、ゴマ油、コーン油、綿実油もしくはピーナッツ油、およびエリキシル剤、マンニトール、デキストロースを有する水性もしくは油性の懸濁液もしくは乳液、または減菌水溶液、並びに同様な医薬ビヒクルを含む。生理食塩水の水溶液はまた通常注射に使用されるが、本発明においてはあまり好ましくはない。エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール液など(および、それらの適当な混合物)、シクロデキストリン誘導体、および植物性油をまた使用することができる。適当な流動性は、例えばコーティング剤(例えば、レシチン)を使用することによって、分散の場合には必要とされる粒子サイズを保持することによって、および界面活性剤を使用することによって、保持することができる。微生物の作用からの防止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール(thimerosal)など)によって行なうことができる。
【0099】
減菌注射可能な液剤は、適当な溶媒中で、上に列挙する様々な他の活性成分と一緒に式Iの化合物を含有することによって、および必要に応じて、続いて減菌ろ過することによって製造する。通常、分散剤は、減菌ビヒクル(このものは、塩基性分散媒質および上で列挙するものからの必要とされる他の成分を含む)中に様々な減菌活性成分を含有させることによって製造する。減菌注射可能な液剤の製造のための減菌散剤の場合には、好ましい製造法は真空乾燥法および凍結乾燥法であり、これらは、その予め減菌ろ過した溶液から、該活性成分の粉末に加えていずれかの別の所望する成分を与える。
【0100】
式Iの化合物は、例えば本発明の開示に照らして当該分野の当業者によって知られる方法を用いて、分散によってステント中に浸透させ、または例えばゲル形態などのステント中にコーティングすることができる。
【0101】
経口投与は、式Iの化合物の別投与経路である。投与は、カプセル剤または腸溶錠などによることができる。式Iの化合物の少なくとも1つを含む医薬組成物を製造する際には、該活性成分は通常、賦形剤によって希釈しおよび/または例えばカプセル剤、サッシェ、紙剤もしくは他の容器の形態をとることができる担体中に取り込む。賦形剤が希釈剤として機能する場合には、そのものは固体、半固体、または液体物質(上記)の形態であり得て、このものはビヒクル、担体または活性成分のための媒質として機能する。従って、該組成物は、錠剤、丸剤、散剤、トローチ剤、サッシェ、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、液剤、シロップ剤、エアロゾル剤(固体としてまたは液体媒質中で)、例えば活性化合物の10重量%までを含有する軟膏、軟カプセル剤および硬カプセル剤、減菌注射可能な液剤、並びに減菌パッケージ散剤の形態をとり得る。
【0102】
適当な賦形剤の例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギン酸、トラガカント、ゼラチン、経皮酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、減菌水、シロップ、およびメチルセルロースを含む。該製剤は加えて、滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱油);湿潤剤;乳化剤および懸濁化剤;保存剤(例えば、メチル安息香酸、およびプロピルヒドロキシ安息香酸);甘味剤;および芳香剤を含む。
【0103】
本発明の組成物は、当該分野において知られる方法を用いることによって、患者に投与後に、活性成分の速効性で、持続性または遅延性の放出を与えるために、製剤化することができる。経口投与のための徐放性の薬物運搬システムとしては、高分子被覆貯蔵または薬物−高分子マトリックス製剤を含有する浸透圧ポンプシステムおよび溶解(dissolutional)システムを含む。徐放性システムの例としては、米国特許第3,845,770号、第4,326,525号、第4,902,514号および第5,616,345号において示されている。本発明の方法における使用のための別製剤は、経皮運搬デバイス(「パッチ」)を使用する。該経皮パッチを用いて、徐放量で本発明の化合物の連続的なまたは非連続的な注入を得ることができる。医薬的な薬物の運搬のための経皮パッチの構築および使用は、当該分野においてよく知られる。例えば、米国特許第5,023,252号、第4,992,445号および第5,001,139号を参照。該パッチは、医薬的な薬物の連続的な、拍動性のまたはオンデマンドの運搬のために構築することができる。
【0104】
該組成物は例えば、単位用量形態で製剤化する。用語「単位用量形態」とは、ヒト被験者および他の動物にとって1回用量として適当な物理的に別個の単位を意味し、ここで各単位は、適当な医薬賦形剤(例えば、錠剤、カプセル剤、アンプル)と組み合わせて、所望する治療学的な効果を得るように算出した、予め決めた量の活性物質を含有する。式Iの化合物は、広い用量範囲において有効であり、そしてこのものは通常、医薬的に有効な量で投与する。例えば、経口投与の場合には、各用量単位は式Iの化合物の1mg〜2gを含み、そして非経口投与の場合には、式Iの化合物の0.1〜700mgを含む。しかしながら、実際に投与される式Iの化合物の量は、関連する状況(これは、処置する病気、投与の選択経路、投与する実際の化合物、およびその相対的な活性、個体患者の年齢、体重および反応、該患者の症状の激しさなどを含む)に照らして、医師によって決められると理解されるであろう。
【0105】
固体組成物(例えば、錠剤)を製造する場合に、実際の活性成分を医薬賦形剤と一緒に混合して、本発明の化合物の均一な混合物を含有する固体の予備処方(preformulation)組成物を得る。これらの予備処方組成物が均一であると呼ぶ場合には、それは、該活性成分が該組成物中に均一に分散されて、その結果該組成物が等しく有効な単位用量形態(例えば、錠剤、丸剤およびカプセル剤)に容易に細分化することができることを意味する。
【0106】
本発明の錠剤または丸剤は、コーティングしたり、またはそれ以外には、長時間作用の利点を与える剤形を供するためにもしくは胃の酸性条件から防止するために、成型することができる。例えば、該錠剤または丸剤は、内部投与成分または外部投与成分を含むことができ、該後者は前者のエンベローブの形態である。該2つの成分は、胃中での分解に抵抗しおよび該内部成分が無傷で十二指腸を通過させるために、または放出を遅延させるために役立つ腸溶層によって隔離することができる。様々な物質を、それらの腸溶の層またはコーティング剤のために使用することができ、該物質としては多数の高分子の酸、並びに例えばセイラック、セチルアルコールおよびセルロースアセテートなどの物質との高分子酸の混合物を含む。
【0107】
吸入またはガス注入のための組成物は、医薬的に許容し得る水性もしくは有機の溶媒、またはそれらの混合物中の溶液および懸濁液、並びに粉末を含む。該液体および固体の組成物は、上記の適当な医薬的に許容し得る賦形剤を含み得る。例えば、該組成物は、局所または全身の効果のための経口または鼻腔呼吸の経路によって投与することが好ましい。例えば、医薬的に許容し得る溶媒中の組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧することができる。噴霧溶液は噴霧デバイスから直接的に吸入することができ、または噴霧デバイスをフェイスマスクテントもしくは間欠的な加圧呼吸機と連結することができる。溶液、懸濁液または粉末の組成物を、適当な方法で該製剤を運搬するデバイスから、例えば経口または鼻腔的に投与することができる。
【0108】
以下の実施例を、本発明の好ましい実施態様を実証するために含める。以下の実施例に開示する方法は本発明の実施において十分に機能すると本発明者によって発見された方法であり、従ってこのものはその実施のための好ましいモデルを構築すると考えることができることを、当該分野の当業者によって認められるべきである。しかしながら、当該分野の当業者は、本発明の開示に照らして、開示されている具体的な実施態様において多数の改変を行なうことができ、そして更に本発明の精神および範囲を逸脱することなく同じかまたは似た結果を得ることができる、ことを認めるべきである。
【0109】
(実施例1)
式(1)の化合物の製造
A.Xが共有結合であり、Tが酸素であり、YがCHであり、Rが2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、R21が水素であって、そしてHalがクロロである、式(1)の化合物の製造
【化11】

2−メチルベンゾチアゾール−5−イルアミン(1.0g、4.2mmol)を、1:1のエチルエーテル:飽和炭酸水素ナトリウムの混合物中に懸濁した。該懸濁液に、クロロアセチルクロリド(0.7g、6.5mmol)を10分間かけて加えた。該混合物を室温で24時間撹拌し、次いでこのものを酢酸エチル(50mL)を用いて希釈した。該有機相を分離し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、そしてろ過した。該溶媒を該ろ液から蒸発させて、そして得られた該白色固体残渣をエーテル中でトリチュレートして、式(I)の化合物である、2−クロロ−N−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)アセトアミドを得た。
【0110】
B.XおよびYが共にCHであり、Tが酸素であり、Rが2,6−ジフルオロフェニルであり、Tが酸素であり、R21が水素であって、そしてHalがクロロである、式(1)の化合物の製造
【化12】

テトラヒドロフラン(100mL)中の2,6−ジフルオロベンジルアミン(3g、21.4mmol)および無水クロロ酢酸(1.5g、14mmol)の混合物に、トリエチルアミン(3mL、30mmol)を加えた。該混合物を0℃で1時間、室温で更に1時間撹拌した。該溶媒を除去し、そしてエーテル(100mL)を該残渣に加えた。該エーテル相を10%クエン酸(50mL)を用いて2回洗浄し、MgSOを用いて乾燥してろ過した。該溶媒を除去して、白色固体の式(1)の化合物である、N−[(2,6−ジフルオロフェニル)メチル]−2−クロロアセトアミドを得た。
【0111】
C.Xが共有結合であり、Tが酸素であり、Rが2,6−ジメチルフェニルであり、R21が水素であり、Yが−CHCH−であって、そしてHalがブロモである、式(1)の化合物の製造
【化13】

2,6−ジメチルアニリン(2g、16.5mmol)、ジメチルエーテルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50:50容量比)の混合物に、エーテル(5mL)中の3−ブロモプロピオニルクロリド(2g、19.8mmol)を滴下した。該混合物を0℃で2時間、および室温で更に1時間撹拌した。該有機相を10%クエン酸を用いて洗浄し、MgSOを用いて乾燥し、次いでろ過した。該溶媒を蒸発させて、白色固体の式(1)の化合物である、N−(2,6−ジメチルフェニル)−3−ブロモプロパンアミドを得た。
【0112】
D.R、X、YおよびHalを変えた、式(1)の化合物の製造
同様に、上記の1A、1Bまたは1Cの方法に従って(但し、場合により該アミンを式(10)の他のアミンで置き代えて、そして場合により酸ハライドを式(II)の他の化合物で置き代える)、以下の式(1)の化合物を製造する:
2-クロロ-N-(ベンゾチアゾール-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(5-クロロベンゾオキサゾール-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(4-クロロベンゾオキサゾール-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(1-メチルベンゾイミダゾール-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(4-クロロベンゾチアゾール-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-シクロヘキシルアセトアミド;
2-クロロ-N-シクロヘキシル-N-メチルアセトアミド;
2-クロロ-N-シクロペンチルアセトアミド;
2-クロロ-N-メチルエチルアセトアミド;
2-クロロ-N-(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(5-メチルイソオキサゾール-3-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(インダン-5-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
2-クロロ-N-(4-クロロナフタ-1-イルアセトアミド;
2-クロロ-N-(2-ピロリルフェニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(5,6-ジメチルベンゾチアゾール-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3-キノリニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2-メチル-4-キノリニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(5-キノリニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(6-キノリニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(7-キノリニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(8-キノリニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(1H-インダゾール-5-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2-フルオロフェニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-ベンジルアセトアミド;
2-クロロ-N-アダマンタ-2-イルアセトアミド;
2-クロロ-N-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1R)5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S)5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(4-フルオロ-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(ベンゾ[2,3-c]1,2,5-チアジアゾール-4-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2-メチルフェニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3-メチルフェニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(4-メチルフェニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S,2R)-2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S,2R)-4-フルオロ-2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S)-インダニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1R)-インダニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2H,3H-ベンゾ[e]1,4-ダイオキシン(dioxin)-6-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2H,3H-ベンゾ[e]1,4-ダイオキシン-5-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(インダン-2-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(インダン-4-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(インダン-5-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(ベンゾトリアゾリル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(インドール-4-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S)-4-クロロインダニル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(クロマン-4-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((5S,3R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(1-ナフチルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2-ナフチルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,6-ジフルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(シクロヘキシルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,2-ジメチルプロピル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,2-ジフェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3-(メチルフェニルアミノ)プロピル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,4-ジクロロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,4-ジクロロフェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3,4-ジクロロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(4-クロロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3,5-ジフルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3-フルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2-フルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,4-ジフルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,6-ジフルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2,5-ジフルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3,4-ジフルオロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(3-クロロフェニルメチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1R)-1-フェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S)-1-フェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(4-フルオロフェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1R)-2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((2S,1R)-2-ヒドロキシ-1-メチル-2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-1-メチル-2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(1-アセチルインドリン-7-イル)アセトアミド;
2-クロロ-N-(9-エチルカルバゾール-3-イル)アセトアミド;
N-ベンゾチアゾール-2-イル-3-ブロモプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(1-メチルベンゾイミダゾール-2-イル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(6-クロロベンゾオキサゾール-2-イル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(4-クロロベンゾチアゾール-2-イル)プロピオンアミド;
N-(2,6-ジメチルフェニル)-3-ブロモプロパンアミド;
3-ブロモ-N-(7-クロロベンゾチアゾール-2-イル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-シクロヘキシルプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-シクロペンチルプロピオンアミド;
N-(5,6-ジメチルベンゾチアゾール-2-イル)-3-ブロモプロピオンアミド;
N-((2S,1R)-2-ヒドロキシインダニル)-3-ブロモプロピオンアミド;
N-((1S)インダニル)-3-ブロモプロピオンアミド;
N-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル-3-ブロモプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(5-メチルイソオキサゾール-3-イル)プロピオンアミド;
N-(2,2-ジメチルプロピル)-3-ブロモプロピオンアミド;
N-アダマンタニル-3-ブロモプロピオンアミド;
N-((1S)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-3-ブロモプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(1-メチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル)プロピオンアミド;
N-((1R)-4-クロロインダニル)-3-ブロモプロピオンアミド;
N-ベンゾ[2,3-c]-1,2,5-チアジアゾール-4-イル-3-ブロモプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-インダン-2-イルプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-インダン-4-イルプロピオンアミド;
N-((1S,2R)-2-ヒドロキシインダニル)-3-ブロモプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-インドール-4-イルプロピオンアミド;
N-((1S)-(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-3-ブロモプロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(5-イソキノリル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(6-キノリル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(3-キノリル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(5-キノリル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(8-キノリル)プロピオンアミド;
3-ブロモ-N-(2-キノリル)プロピオンアミド;
1-アセチル-7-(3-ブロモ-2-オキソプロピル)インドリン;
3-ブロモ-N-クロマン-4-イルプロピオンアミド;
N-ベンゾトリアゾリル-3-ブロモプロピオンアミド;および、
3-ブロモ-N-[2-メチル-5-(メチルエチル)シクロヘキシル]プロピオンアミド。
【0113】
E.式(1)の化合物の製造
同様に、上記の1A、1Bまたは1Cの方法に従って(但し、場合により該アミンを式(10)の他のアミンで置き代えて、そして場合により酸ハライドを式(11)の他の化合物で置き代える)、式(1)の他の化合物を製造する。
【0114】
(実施例2)
式(7)の化合物の製造法
A.R、R、R、R、R、RおよびR10が水素であってそしてRがメチルである、式(7)の化合物の製造
【化14】

クロロホルム(15mL)中の1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−tert−ブチル−3−メチル−4−イミダゾリジノン(2g、8.3mmol)(BOC−ON)の溶液に、クロロホルム中の(2S)−2−メチルピペラジン(5g、50mmol)、式(6)の化合物、およびトリエチルアミン(1.25g、12.5mmol)を加えた。該混合物を室温で約15分間撹拌し、次いで水洗し、該溶媒を該有機相から減圧下で除去し、そして該残渣をカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、式(7)の化合物である、(3S)−3−メチルピペラジンカルボン酸tert−ブチルを得た。
【0115】
B.R、R、R、R、R、R、RおよびR10を変えた、式(7)の化合物の製造
同様に、実施例2Aの方法に従って、(2S)−2−メチルピペラジンを式(6)の他の化合物で置き代えて、式(7)の他の化合物を製造する。
【0116】
(実施例3)
式(9)の化合物の製造法
A.AおよびZがCHであり、Qが酸素であり、Xが共有結合であり、R、R、R、R、R、RおよびR10が水素であり、Rがメチルであって、そしてRが2−メチルベンゾチアゾール−5−イルである、式(9)の化合物の製造
【化15】

(3S)−3−メチルピペラジンカルボン酸tert−ブチル(3g、15mmol)および2−(2R)−メチル−5−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾチアゾール(3.3g、15mmol)、式(5)の化合物の溶液を、エタノール中で24時間還流した。該溶媒を減圧下で除去し、そして該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー精製(メタノール/ジクロロメタンの1/15を用いて溶出)を行なって、(3S)−4−[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]−3−メチルピペラジンカルボン酸tert−ブチル、式(8)の化合物を得た。
【0117】
トリフルオロ酢酸中の(3S)−4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]−3−メチルピペラジンカルボン酸tert−ブチル(3g)の溶液を、室温で3日間撹拌した。該溶媒を減圧下で除去して、そして該残渣をメタノール(50mL)中に溶解した。この溶液のpHを8〜9に調節して、該メタノールを減圧下で除去して、残渣の式(9)の化合物である、(2R)−1−((2S)−2−メチルピペラジニル)−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロパン−2−オールを得て、このものを更に精製することなく次の反応に使用した。
【0118】
B.式(9)の他の化合物の製造
同様に、上記の3Aの方法に従って(但し、(3S)−3−メチルピペラジンカルボン酸tert−ブチルを式(7)の化合物で置き代えて、そして場合により2−メチル−5−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾチアゾールを式(5)の他の化合物で置き代える)、以下の式(9)の化合物を製造する:
3-(2-メトキシフェノキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(3-メトキシフェノキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(4-メトキシフェノキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イルオキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(2-フルオロフェノキシ)-1-(3-メチルピペラジニル)プロパン-2-オール;
3-(2-フェニルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(2-(4-クロロフェニル)ベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;
3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール;および、
3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-6-イルオキシ)-1-ピペラジニルプロパン-2-オール。
【0119】
C.式(9)の他の化合物の製造
同様に、上記の3Aの方法に従って(但し、場合により(3S)−3−メチルピペラジンカルボン酸tert−ブチルを式(7)の他の化合物で置き代えて、そして場合により2−メチル−5−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾチアゾールを式(5)の他の化合物で置き代える)、式(9)の他の化合物を製造する。
【0120】
(実施例4)
A、YおよびZがCHであり、QおよびTが酸素であり、XおよびXが共に共有結合であり、RおよびRが2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、そしてR、R、R、R、R、RおよびR21が水素である、式Iの化合物の製造
【化16】

エタノール中の(2R)−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)−1−ピペラジニルプロパン−2−オール(0.2g、0.65mmol)および2−クロロ−N−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)アセトアミド(0.155g、0.65mmol)の混合物を、24時間還流下で撹拌した。該溶媒を減圧下で除去し、そして該残渣をプレパラティブ薄層クロマトグラフィーを用いて精製して、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)アセトアミドを得た。
【0121】
B、樹脂媒介の合成法による、A、YおよびZがCHであり、QおよびTが酸素であり、Xが−(CH)CH−であり、Xが共有結合であり、Rが2−ナフチルであり、Rが2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、そしてR、R、R、R、R、RおよびR21が水素である、式Iの化合物の別製造法
【化17】

(2R)−1−((2S)−2−メチルピペラジニル)−3−(2−メチルベンゾチアゾール−6−イルオキシ)プロパン−2−オール、式(8)の化合物、およびN−((1R)−1−(2−ナフチル)エチル)−2−クロロアセトアミド、式(1)の化合物をジクロロエタン中に溶解した。ポリスチレン−ジイソプロピルエチルアミン(PS−DIEA)樹脂を加え、そして該バイアルを80℃で終夜振りまぜた。室温まで冷却後に、ポリスチレン−イソシアネート樹脂(各200mg)を加え、そしてこのものをおよそ室温で終夜振り混ぜた。室温まで冷却後に、該バイアルの内容物をフリット適合シリンジ中に移し、ろ過し、該樹脂をジクロロメタンを用いて繰り返して洗浄した。Speedvac(登録商標)による濃縮後に、該粗混合物を半プレパラティブHPLC(アセトニトリル/水/0.1%TFAを使用)を用いて精製して、該画分をMSおよびHPLCによって分析して、式(I)の化合物である、N−((1R)−1−(2−ナフチル)エチル)−2−{(3S)−4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]−3−メチルピペラジニル}アセトアミドを得た。
【0122】
C.A、Z、Q、X、X、T、R、R、R、R、R、R、R、R、およびR21を変えた、式Iの化合物の製造
同様に、上記の3Aおよび3Bの方法に従って、以下の式Iの化合物を製造した:
N-ベンゾチアゾール-2-イル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(1-メチルベンゾイミダゾール-2-イル)アセトアミド;
N-(5-クロロベンゾオキサゾール-2-イル)-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-(4-クロロベンゾオキサゾール-2-イル)-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(1-メチルベンゾイミダゾール-2-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(4-クロロベンゾチアゾール-2-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-シクロヘキシルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-シクロヘキシル-N-メチルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-シクロペンチルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-メチル-3-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(メチルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-シクロヘキシルアセトアミド;
N-(4-クロロベンゾチアゾール-2-イル)-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-2-メチルピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロペンチル-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-2-メチルピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-(5-メチルイソオキサゾール-3-イル)アセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
N-(4-クロロナフタ-1-イル)-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-(2-ピロリルフェニル)アセトアミド;
N-(5,6-ジメチルベンゾチアゾール-2-イル)-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-(8-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-(5-キノリル)アセトアミド;
N-ベンゾチアゾール-2-イル-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}アセトアミド;
N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-アセトアミド;
N-ベンゾチアゾール-2-イル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-ベンゾチアゾール-2-イル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-ベンゾチアゾール-2-イル-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロヘキシル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロヘキシル-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロペンチル-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロペンチル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロヘキシル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロペンチル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロペンチル-2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-シクロヘキシル-2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-ベンゾチアゾール-2-イル-2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-シクロペンチルアセトアミド;
2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-ナフタ-1-イルアセトアミド;
N-シクロペンチル-2-(4-{3-[(2-フルオロフェニル)カルボニルアミノ]-2-ヒドロキシプロピル}-ピペラジニル)アセトアミド;
2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-シクロヘキシルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-アダマンタニルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-アダマンタン-2-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)アセトアミド;
2-(4-{(2R)-3-[2-(4-クロロフェニル)ベンゾオキサゾール-5-イルオキシ]-2-ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)-N-アダマンタニルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((2S,1R)-2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)インダニル)アセトアミド;
N-(2H,3H-ベンゾ[e]1,4-ダイオキシン-6-イル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)インダニル)アセトアミド;
N-((1R,2R)-2-ヒドロキシインダニル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-6-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
N-((1R)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)インダニル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ベンゾトリアゾリルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インドール-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-6-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((2S,1R)-2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)インダニル)アセトアミド;
N-((1S)-4-クロロインダニル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-2-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-4-イルアセトアミド;
N-((1R)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-2-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S,2R)-2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S,2R)-4-フルオロ-2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(5-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(6-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(3-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(5-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(8-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(7-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(3-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(1-アセチルインドリン-7-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-クロマン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-クロマン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ベンゾトリアゾリルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル)アセトアミド;
N-((1R)-1-(2-ナフチル)エチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((5S,3R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-[(2,6-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(シクロヘキシルメチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
N-(2,2-ジメチルプロピル)-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}アセトアミド;
N-(2,2-ジフェニルエチル)-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}アセトアミド;
N-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-[3-(メチルフェニルアミノ)プロピル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(2,4-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(4-クロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(3,5-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(2-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(2,6-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(2,5-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(3,4-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(3-クロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(2-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(3-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{4-[(2R)-3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル](3S)-3-メチルピペラジニル}-N-[(4-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
N-[(4-クロロフェニル)メチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(4-クロロフェニル)メチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(4-クロロフェニル)メチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(2,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(2,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(2,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-(2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2-フェニルエチル)アセトアミド;
N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(4-クロロフェニル)メチル]-2-[4-(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)ピペラジニル]アセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2-フェニルエチル)アセトアミド;
N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル]-2-{4-[3-(2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-(2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
N-[(2,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(4-クロロフェニル)メチル]-2-{4-[3-(2-エチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル]-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(2,4-ジクロロフェニル)メチル]-2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-ベンジルアセトアミド;
2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}-N-(2-フェニルエチル)アセトアミド;
N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル]-2-{4-[3-(2,5-ジメトキシフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)-1-フェニルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-フェニルエチル)アセトアミド;
N-((1R)-1-フェニルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)-1-ナフチルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1S)-1-(2-ナフチル)エチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-ナフチルエチル)アセトアミド;
N-[(1R)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1S)-1-(2-ナフチル)エチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-ナフチルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-ナフチルエチル)アセトアミド;
N-[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(1R)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)-1-(2-ナフチル)エチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
(2R)-2-(2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)-2-フェニル酢酸メチル;
(2S)-2-(3-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}プロパノイルアミノ)-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸エチル;
2-(2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-(4-フルオロフェニル)酢酸エチル;
2-(2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-(4-フルオロフェニル)酢酸;
2-(2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-シクロヘキシル酢酸メチル;
2-(2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-アセチルアミノ)(2S)-2-フェニル酢酸;
2-(2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)アセトアミド;
N-((1R)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1S)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダニルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インドール-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((5S,3R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((2S,1R)-2-ヒドロキシ-1-メチル-2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-1-メチル-2-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(5-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(6-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(3-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(8-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2-メチル(4-キノリル))アセトアミド;
N-((1R)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(1-アセチルインドリン-7-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-クロマン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(9-エチルカルバゾール-3-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-ナフチルエチル)アセトアミド;
N-((1R)-1-ナフチルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)-1-ナフチルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1S)-1-(2-ナフチル)エチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-[(1R)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-フェニルエチル)アセトアミド;
N-[(1R)-1-フェニルエチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(4-フルオロ(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル))アセトアミド;
N-((1S)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル))-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
N-(1S)-インダニル-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)インダニル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-2-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-5-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インダン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S,2S)-2-ヒドロキシインダニル)アセトアミド;
N-((1R,2R)-2-ヒドロキシインダニル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-インドール-4-イルアセトアミド;
N-(2H,3H-ベンゾ[e]1,4-ダイオキシン-5-イル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(5-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(7-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(3-キノリル)アセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-クロマン-4-イルアセトアミド;
2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-((1S)-1-ナフチルエチル)アセトアミド;
N-((1R)-1-ナフチルエチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセトアミド;
N-((1R)-1-(2-ナフチル)エチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;
2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イル)アセトアミド;
N-ベンゾチアゾール-2-イル-2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}-アセトアミド;
2-{(3S)-4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-(5-フェニル(1,3,4-チアジアゾール-2-イル))アセトアミド;
2-{(3S)-4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-3-メチルピペラジニル}-N-[2-(4-クロロフェニル)(1,3-チアゾール-4-イル)]アセトアミド;
N-((1S)-1-(2-ナフチル)エチル)-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド;および
N-[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]-2-{4-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(2-フェニルベンゾオキサゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド。
【0123】
D.A、Z、Q、X、X、T、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR21を変えた、式Iの化合物の製造
同様に、上記3Aまたは3Bの方法に従って、式Iの他の化合物を製造する。全ての式Iの化合物は、満足すべきNMRおよびMass分析の確認データを示した。
【0124】
(実施例4)
AがCHであり、Rが2,6−ジメチルフェニルであり、R、R、R、R、R、RおよびR21が水素であり、Tが酸素であり、Xが共有結合であって、そしてYが−CHCH−である、式(4)の化合物の製造
【化18】

A.アセトン(10mL)中のN−(2,6−ジメチルフェニル)−3−ブロモプロパンアミド(1g、4.5mmol)およびN−カルボベンジルオキシピペラジン(1.7g、6.8mmol)の混合物に、炭酸カリウム(0.93g、6.8mmol)を加えた。該混合物を24時間還流した。該混合物をろ過し、そして該溶媒を該ろ液から減圧下で除去した。該残渣をカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、式(3)の化合物である、N−(2,6−ジメチルフェニル)−3−(4−カルボベンジルオキシピペラジニル)プロパンアミドを得た。
【0125】
B.メタノール(10mL)中のN−(2,6−ジメチルフェニル)−3−(4−カルボベンジルオキシピペラジニル)プロパンアミド(1.3g)に、10%Pd/Cを加え、そして該混合物を30psiで24時間水素添加を行なった。該混合物をろ過し、そして該溶媒を該ろ液から減圧下で除去して、式(4)の化合物である、N−(2,6−ジメチルフェニル)−3−ピペラジニルプロパンアミドを得て、このものを更に精製することなく使用した。
【0126】
(実施例5)
AがCHであり、Rが2,6−ジメチルフェニルであり、Rが2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、R、R、R、R、R、RおよびR21が水素であり、Tが酸素であり、Xが共有結合であって、そしてYが−CHCH−である、式Iの化合物の製造
【化19】

A.エタノール(8mL)中のN−(2,6−ジメチルフェニル)−3−ピペラジニルプロパンアミド(0.15g、0.57mmol)および2−メチル−5−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾチアゾール(0.127g、0.57mmol)の混合物を24時間還流した。該混合物を減圧下で除去し、そして該残渣をプレパラティブTLCを用いて精製した。
【0127】
B.式Iの他の化合物の製造
同様に、上記の5Aの方法に従って(但し、場合によりN−(2,6−ジメチルフェニル)−3−ピペラジニルプロパンアミドを式(4)の他の化合物で置き代えて、そして場合により2−メチル−5−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾチアゾールを式(5)の他の化合物で置き代える)、以下の式Iの化合物を製造した:
3-{4-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}-N-(2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド;
N-(2,6-ジメチルフェニル)-3-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェノキシ)-プロピル]ピペラジニル}プロパンアミド;および、
3-{4-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-2,5-ジメチルピペラジニル}-N-(2,6-ジメチルフェニル)プロパンアミド。
【0128】
C.式Iの他の化合物の製造
同様に、上記の5Aの方法に従って(但し、場合によりN−(2,6−ジメチルフェニル)−3−ピペラジニルプロパンアミドを式(4)の他の化合物で置き代えて、そして場合により2−メチル−5−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾチアゾールを式(5)の他の化合物で置き代える)、以下の式Iの化合物を製造した。
【0129】
(実施例6)
が4−フルオロフェニルであり、R17がエチルであってそしてR21が水素である、式(15)の化合物の製造
【化20】

テトラヒドロフラン(20mL)中の(2S)−2−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)酢酸エチル(2.2g、9.4mmol)、式(f)の化合物に、無水クロロ酢酸(1.0g、6.3mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3.3mL、19.0mmol)を加え、そして該混合物を窒素下、室温で終夜撹拌した。該溶媒を減圧下で除去し、該残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて3回洗浄し、そして硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。該溶媒を真空下で除去して、(2S)−2−(2−クロロアセチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)酢酸エチルを得て、このものを更に精製することなく使用した。
【0130】
(実施例7)
が4−フルオロフェニルであり、AがCHであり、Rが2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、R、R、R、R、R、RおよびR21が水素であり、Tが酸素であり、Xが−(CR1516)−であって、ここで、R15が水素であり、R16がカルボキシエチルであり、そしてYが−CH−である、式Iの化合物の製造
【化21】

(2S)−2−(2−クロロアセチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)酢酸エチル(400mg、1.46mmol)、(2S)−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)−1−ピペラジニルプロパン−2−オール(560mg、1.46mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.26mL、7.3mmol)を、エタノール中で24時間還流した。溶媒を減圧下で除去し、そして該残渣をプレパTLCによって精製して、(2S)−2−(2−{4−[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)酢酸エチルを得た。
【0131】
同様に、以下の化合物を製造した:
(2R)-2-(2-{4-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)-2-フェニル酢酸メチル;
2-(2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸エチル;
2-(2-{4-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-(4-フルオロフェニル)酢酸エチル;
2-(2-{4-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-(4-フルオロフェニル)酢酸;
2-(2-{4-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-シクロヘキシル酢酸メチル;
2-(2-{4-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]-ピペラジニル}アセチルアミノ)(2S)-2-フェニル酢酸;および、
2-(2-{4-[2-ヒドロキシ-3-(2-メチルベンゾチアゾール-5-イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}アセチルアミノ)-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸。
【0132】
(実施例8)
式(5)の化合物の製造
A.2−(4−フルオロフェニル)−5−メトキシベンゾオキサゾールの製造
【化22】

メタノール(40mL)中の2−アミノ−4−メトキシフェノール(3.07g、22.09mmol)および4−フルオロベンズアルデヒド(3.55mL、33.14mmol)の混合物を、45℃で終夜撹拌した。該溶媒を減圧下で蒸発させて、そして該残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解し、このものにDDQ(6.02g、26.51mmol)をゆっくりと加えた。得られた混合物を室温で45分間撹拌した。該溶媒を減圧下で蒸発して、そして該残渣に酢酸エチル(300mL)を加えた。該有機相を飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラインを用いて連続して洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。カラムクロマトグラフィー精製(酢酸エチル:ヘキサン=1:9を使用)により、白色固体の2−(4−フルオロフェニル)−5−メトキシベンゾオキサゾールを得た。
【0133】
B.2−(4−フルオロフェニル)ベンゾオキサゾール−5−オールの製造
【化23】

ジクロロメタン(70mL)中の2−(4−フルオロフェニル)−5−メトキシベンゾオキサゾール(2.89g、11.89mmol)の撹拌溶液に、BBr(1MのCHCH溶液、13.08mL)を氷浴中で滴下した。得られた混合物を室温で36時間撹拌した。該溶媒を減圧下で蒸発して、そして該残渣を酢酸エチル(150mL)中に溶解した。該有機相を飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラインを用いて連続して洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、そして減圧下で蒸発した。カラムクロマトグラフィー精製(酢酸エチル:ヘキサン=1:4を使用)により、白色固体の2−(4−フルオロフェニル)ベンゾオキサゾール−5−オールを得た。
【0134】
エピクロロヒドリンと反応させることにより、式(5)の化合物を得る。
【0135】
(実施例9)
A.2−アミノ−4−メトキシフェノールの製造
【化24】

商業的に入手可能な4−メトキシ−2−ニトロフェノール(1g、5.9mmol)をメタノール(10mL)中に溶解し、そして10%Pd/Cを該混合物に加えた。該混合物を、パール(登録商標)振り混ぜ器中で水素の消費が止まるまで30psiで水素添加した。該混合物をセライトを用いてろ過してそして減圧下で濃縮して、2−アミノ−4−メトキシフェノールを得た。
【0136】
B.2−(2,4−次クロロフェニル)−5−メトキシベンゾオキサゾールの製造
【化25】

MeOH(20mL)中の2−アミノ−4−メトキシフェノール(1g、7.1mmol)および式(j)の化合物の溶液に、(2,4−ジクロロフェニル)ホルムアルデヒド(1.2g、7.1mmol)、式(k)の化合物を加えた。該混合物を45℃で12時間加熱した。該混合物を減圧下で濃縮し、そして該残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解した。該溶液に、DDQ(1.7g、7.8mmol)を加え、そして該混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、該反応混合物を、更なる(30mL)ジクロロメタンを用いて希釈し、そして飽和NaHCO(2×50mL)およびブラインを用いて連続して洗浄した。該有機相を分離し、MgSOを用いて乾燥し、そして減圧下で濃縮して、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メトキシベンゾオキサゾール、式(l)の化合物を得て、このものをフラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて精製した。
【0137】
C.2−(2,4−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール−5−オール、式(m)の化合物の製造
【化26】

2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メトキシベンゾオキサゾール(0.5g、1.7mmol)をジクロロメタン(25mL)中に溶解した。該溶液に、三臭化ホウ素(8mmol)を加え、そして該混合物を室温で48時間撹拌した。次いで、該混合物をジクロロメタン(25mL)を用いて希釈し、そして飽和炭酸水素ナトリウム(2×25mL)、続いてブラインを用いて連続して洗浄した。該有機相を分離し、MgSOを用いて乾燥し、そしてろ過した。該溶媒を減圧下で除去して、2−(2,4−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール−5−オールを得て、このものをフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製した。
【0138】
(実施例10)
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾオキサゾール、式(5)の化合物の製造
【化27】

アセトン(100mL)中の2−(2,4−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール−5−オール(6.0g、36mmol)、(S)−(+)−エピクロロヒドリン(3.3g、315mmol)および炭酸カリウム(20g、144mmol)の混合物を加熱還流し、そしてこのものを終夜撹拌した。該溶液を冷却し、そしてセライト512を用いてろ過した。該ろ液を減圧下で蒸発させて油状物を得て、このものをシリカゲルクロマトグラフィー精製(20%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出する)を行なって、白色固体の5−[((2R)オキシラン−2−イル)メトキシ]−2−(2,4−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール(6.2g、28mmol)を得た。
【0139】
以下の例は、式Iの化合物(例えば、実施例4に従って製造する化合物)を含有する代表的な医薬製剤の製造法を例示する。
【0140】
(実施例11)
以下の成分を含有する硬カプセル剤を製造する:
【表1】

【0141】
上記の成分を混合し、そして硬カプセル剤中に充填する。
【0142】
(実施例12)
錠剤製剤を、以下の成分を用いて製造する:
【表2】

【0143】
該構成成分を混合し、そして圧縮して錠剤を得る。
【0144】
(実施例13)
以下の構成成分を含有する乾燥粉末吸入用製剤を製造する:
【表3】

【0145】
該活性成分をラクトースと混合し、そして該混合物を乾燥粉末吸入用装置に加える。
【0146】
(実施例14)
各活性成分(30mg)を含有する錠剤を、以下の通り製造する:
【表4】

【0147】
該活性成分、デンプンおよびセルロースを20番メッシュのU.S.ふるいに通し、そして十分に混合する。ポリビニルピロリドン溶液を得られた粉末と一緒に混合し、次いでこのものを16番メッシュのU.S.ふるいに通す。その結果得られた顆粒物を50℃〜60℃で乾燥し、そしてこのものを16番メッシュのU.S.ふるいに通す。次いで、予め30番メッシュのU.S.ふるいに通したカルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およびタルクを該顆粒物に加え、混合後、そのものを錠剤機を用いて圧縮して、各重量が120mgである錠剤を得る。
【0148】
(実施例15)
各活性成分(25mg)を含有する坐剤を、以下の通り製造する:
【表5】

【0149】
該活性成分を60番メッシュのU.S.ふるいに通し、そしてこのものを必要な最少量の熱を用いて予め融解した飽和脂肪酸グリセリド中で懸濁させる。次いで、該混合物を名目上2.0g容量の坐剤型中に注ぎ、そしてこのものを冷却する。
【0150】
(実施例16)
各々、用量5.0mL当たり活性成分の50mgを含有する懸濁剤を、以下の通り製造する:
【表6】

【0151】
該活性成分、スクロースおよびキサンタンガムを混合し、10番メッシュのU.S.ふるいを通し、そして次いでこのものを予め調製した微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムの溶液と水中で混合する。安息香酸ナトリウム、芳香剤および着色剤を水を用いて希釈し、そしてこのものを撹拌しながら加える。次いで、十分な量の水を加えて、必要とされる容量を得る。
【0152】
(実施例17)
皮下製剤を、以下の通り製造することができる:
【表7】

【0153】
(実施例18)
以下の構成成分を有する注射可能な製剤を製造する:
【表8】

【0154】
(実施例19)
以下の構成成分を有する局所用製剤を製造する:
【表9】

【0155】
水を除く上記の活性成分の全てを混合し、そして60℃まで撹拌しながら加熱する。次いで、60℃の十分な量の水を激しく撹拌しながら加えて該成分を乳化し、次いで十分な量の水を加えて100gとする。
【0156】
(実施例20)
徐放性組成物
【表10】

【0157】
本発明の徐放性製剤は、以下の通り製造する:化合物、pH依存性結合剤およびいずれかの任意の賦形剤を完全に混合(乾燥混合)する。次いで、該乾燥混合した混合物を、強塩基の水溶液の存在下で造顆し、このものを混合粉末中にスプレーする。該顆粒物を乾燥し、スクリーニングし、任意の滑沢剤(例えば、タルクまたはステアリン酸マグネシウム)と一緒に混合し、そして圧縮して錠剤を得る。強塩基の好ましい水溶液は、アルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであり、例えば、水酸化ナトリウムである)の水溶液(このものは、場合により25%までの水混和性溶媒(例えば、低級アルコール)を含有する)である。
【0158】
得られた錠剤を、確認のため、風味をマスクする目的で、および嚥下の容易さを改善するために、任意の被膜剤を用いてコーティングすることができる。該被膜剤は典型的に、錠剤の重量の2%〜4%の範囲の量で存在する。適当な被膜剤は当該分野においてよく知られており、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン性メタクリル酸共重合体(ジメチルアミノエチルメタクリレート/メチル−ブチルメタクリレート共重合体−ユードラジッド(Eudragit)E(登録商標)(Rohm. Pharma製))などを含む。これらの被膜剤は、場合により着色剤、可塑剤および他の補充成分を含むことができる。
【0159】
圧縮錠剤は、例えば8Kpの圧縮にまで広げるのに十分な硬度を有する。該錠剤の大きさは、第1に該錠剤中の化合物の量に依存する。該錠剤は、化合物の遊離塩基の300〜1100mgを含む。例えば、該錠剤は化合物の遊離塩基の量が400〜600mg、650〜850mg、および900〜1100mgの範囲を含む。
【0160】
溶解速度に影響を及ぼすために、該粉末を含有する化合物を湿式混合する間の時間を制御する。例えば、粉末混合の総時間、すなわち該粉末を水酸化ナトリウム溶液に曝露する期間は、1〜10分間の範囲であり、好ましくは2〜5分間である。造顆後に、該粒子を該造顆機から取り出し、そしてこのものを約60℃で乾燥するために、流動層乾燥機中に置く。
【0161】
(実施例21)
(ミトコンドリアのアッセイ)
ラットの心臓ミトコンドリアは、NedergardおよびCannonによる方法(Methods in Enzymol. 55, 3, 1979)によって単離する。
【0162】
パルミトイルCoA酸化−パルミチルCoA酸化は、以下の物質を含有する総容量が100μL中で行なう:110mM KCl、33mM トリス緩衝液(pH8)、2mM KPi、2mM MgCl、0.1mM EDTA、14.7μM 脱脂BSA、0.5mM リンゴ酸、13mM カルニチン、1mM ADP、52μg ミトコンドリアタンパク質、および16μM 1−C14パルミトイルCoA(Sp.活性 60mCi/mmole;20μCi/ml、アッセイ当たり5μLを使用)。本発明の化合物を、100μモル濃度、30μモル濃度、および3μモル濃度のDMSO溶液中に加える。各アッセイにおいて、DMSOコントロールを使用する。30℃で15分後に、該酵素反応液を遠心分離し(20,000gで1分間)、そして該上清液の70μLを活性化した逆相ケイ酸カラム(約0.5mLのケイ酸)に加える。該カラムを、水(2mL)を用いて溶出し、そして該溶出液の0.5mLをシンチレーションカウントのために使用して、C14炭酸水素塩イオンとしてトラップしたC14の量を測定する。
【0163】
本発明の化合物は、本アッセイにおいて脂肪酸酸化インヒビターとしての活性を示した。試験データの代表例を、それらのNMRと合わせて以下に示す。
【化28】

【化29】

【化30】

【0164】
(実施例22)
(灌流液)
ランゲンドルフ灌流を、以下のものを含有するクレブス−ヘンセレイト(Krebs-Henseleit)溶液を用いて行なう:(mM単位)NaCl(118.0)、KCl(4.7)、KHPO(1.2)、MgSO(1.2)、CaCl(2.5)、NaHCO(25.0)およびグルコース(5.5または11)(Fineganらによる1996)。研究用心臓灌流は、クレブス−ヘンセレイト溶液、加えて3%ウシ血清アルブミン(このものは、本質的に脂肪酸なしのBSA)と予め結合させたパルミチン酸(0.4または1.2mM)、およびインスリン(100μU/mL)から構成する。パルミチン酸を最初に、エタノール:水の混合物(40%:60%)(このものは、パルミチン酸のg当たり0.5〜0.6gのNaCOを含有する)中に溶解する。加熱して該エタノールを蒸発後に、次いで、この混合物を該3%BSA−クレブス−ヘンセレイト混合物(グルコースなし)に加え、そしてこのものを10倍容量のグルコースなし−クレブス−ヘンセレイト溶液中で終夜、透析する(8000MW カットオフ)。翌日に、グルコースを該溶液に加え、そして該混合物をガラスマイクロファイバーフィルター(GF/C、ワットマン(Whatman), Maidstone, 英国)を通してろ過し、そして使用前に氷上に保ちまたは冷蔵する。該灌流液を、有酸素条件を維持するために灌流装置中で、絶えず95%COと5%Oのガス混合物を用いて酸素負荷する。
【0165】
(実施例23)
(心臓灌流プロトコール)
ラットを、ペントバルビタール(60mg/kg、腹腔内)を用いて麻酔をかけ、そして心臓をすばやく取り出し、そしてこのものを氷冷クレブス−ヘンセレイト溶液中に置く。次いで、心臓を大動脈スタンプによってすばやくカニューレ処置し、一定の圧(60mmHg)でのランゲンドルフ灌流を開始し、そして10分間の平衡期間を継続する。この平衡期間の間に、該肺動脈を切断し、そして過剰量の脂肪および肺組織を取り出して、肺静脈を明らかにする。左心房をカニューレ処置し、そしてこのものを酸素負荷チャンバーから出る前負荷(preload)ラインと連結する。10分間の平衡期間の後、心臓を作業モードに切り替え(ランゲンドルフラインをクランプオフし、および前負荷ラインおよび後負荷ラインを開口することによる)、そして一定の左心房前負荷(11.5mmHg)および大動脈後負荷(80mmHg)での有酸素条件下、37℃で灌流する。該コンプライアンスチャンバーを、展開する圧を50〜60mmHgに保つのに十分な空気で満たす。灌流液は、貯蔵チャンバー(このものは、大動脈血流および冠動脈血流、並びに酸素負荷機からのオーバーフローを集める)からのぜん動(peristaltic)ポンプによって該酸素負荷チャンバーにまで運搬する。
【0166】
典型的に、心臓は有酸素条件下で60分間灌流する。心臓は、そのものが自発的に拍動することができる再灌流の最初の5分間を除いて、灌流プロトコール(必要であれば、電位を調節する)の各段階中、300ビート/分で歩調する。
【0167】
灌流プロトコールの最後に、心臓を、液体窒素の温度まで冷却したウォーレンベルガー(Wollenberger)クランプを用いて素早く凍結させる。凍結組織を微粉砕し、そして得られる粉末を−80℃で保存する。
【0168】
(実施例24)
(心筋の機械的な機能)
大動脈の収縮期および拡張期の圧は、大動脈拍出ラインと結合しそしてADインスツルメントデータ獲得システムと連結したセンソナー(Sensonor)(Horten Norway)圧トランスデューサーを用いて測定する。心拍出量、大動脈流量および冠状動脈流量(心拍出量−大動脈流量)を、トランソニック(Transonic)T206超音波流量メーターと連結したインライン(in-line)超音波流量プローブを用いて測定する(mL/分)。左心室の分作用(LV作用)(このものは、心拍出量×左心室での展開(developed)圧(このものは、大動脈収縮期圧−前負荷圧である)で算出される)を、機械的機能の連続的指標として使用する。LV作用が有酸素灌流の60分間の期間中に20%以上低下する場合には、心臓を除外する。
【0169】
(実施例25)
(心筋による酸素の消費および心臓の効率)
灌流液中での酸素含有量の心房と静脈の差違を測定し、および心拍出量を掛けることにより、酸素消費量の指標を提供する。心房の酸素含有量(mmHg)は、前負荷ラインまたは左心房に入る直前の灌流液中を測定する。静脈の酸素含有量は、肺動脈を出て且つインラインOプローブおよびメーター微小電極(in-line O2 probes and meters Microelectrodes)(Bedford, NH)を通過する灌流液から測定する。心臓の効率は、酸素消費量当たりの心臓の作用として算出する。
【0170】
(実施例26)
(グルコースおよび脂肪酸の代謝の測定)
単離した研究用ラットモデルにおける[H/14C]グルコースからのOおよび14COの産生の速度を測定することにより、解糖およびグルコース酸化の速度の直接的且つ連続的な測定が可能となる。別に、[5−H]パルミチン酸からOの産生の測定は、パルミチン酸酸化の速度の直接的且つ連続的な測定を与える。二組の標識基質は、解糖およびグルコース酸化、または脂肪酸酸化およびグルコース酸化のいずれかの同時測定を可能とする。灌流液の試料(3mL)を、Oおよび14COの分析のためのプロトコール中、様々な時点で、該再循環性灌流装置の注射部分から取り出し、そしてこのものを直ぐに代謝性産物の蓄積についてアッセイするまで鉱油下に置く。灌流液を、[H/14C]グルコースまたは[5−H]パルミチン酸を用いて補足して、比活性を約20dpm/mmolとする。解糖およびグルコース酸化の平均速度は、有酸素灌流の15分から60分間の間の産物の蓄積の、直線的で蓄積的な時間経過(linear cumulative time-courses)から算出する。解糖およびグルコース酸化の速度は、代謝されたグルコースのμmol/分/乾燥重量gとして表す。
【0171】
(実施例27)
(心筋による解糖の測定)
解糖の速度は、上記の通り(Saddik & Lopaschukによる1991)、解糖のエノラーゼ段階での放射標識[5−H]グルコースから遊離するOの定量的な測定から直接的に測定する。灌流液試料を、灌流プロトコール中、様々な時点で集める。Oは、灌流液試料をDowex 1−X4アニオン交換樹脂(200〜400メッシュ)を含有するカラムに通すことによって分離する。0.4Mテトラボレートカリウム混合物中の90g/LのDowexを終夜撹拌し、その後に該懸濁液(2mL)を分離用カラム中にロードし、そしてdHOで十分に洗浄して、該テトラボレートを除去する。該カラムは、全[H]グルコースの98〜99.6%を除くことが分かっている(Saddik & Lopaschukによる1996)。灌流液の試料(100μL)を各々、該カラムにロードし、そしてこのものをdHO(1.0ml)で洗浄する。溶出液をエコライトシンチレーション液(Ecolite Scintillation Fluid)(ICN, Radiochemicals, Irvine, CA)(5mL)中に集め、このものを自動二重(H/14C)クエンチ校正プログラムを備えたベックマン(Beckman)LS6500シンチレーションカウンター中で5分間カウントする。灌流液の各段階についての解糖の平均速度を、上記の通り、代謝されたグルコースのμmol/分/乾燥重量gとして表す。
【0172】
(実施例28)
(心筋によるグルコース酸化の測定)
グルコース酸化はまた、ピルビン酸デヒドロゲナーゼのレベルで遊離する[14C]グルコース由来のおよびクレブス回路中の14COを測定することによって、上記の通り(Saddik & Lopaschukによる1991)直接的に測定する。酸素負荷チャンバーから出る14COガスおよび溶液中に残存する[14C]炭酸水素塩の両方を、測定する。灌流液試料を、灌流プロトコール中、様々な時点で集める。該酸素負荷器から出るガスをヒアミン(hyamine)水酸化物トラップに通すことによって、14COガスを集める(灌流期間に応じて、20〜50mL)。灌流液試料(2×1mL)(このものは、大気COとの平衡によるガスの漏れを防止するために、油下で保存する)を、9N HSO(1mL)を含有する試験管(16×150mm)中に注入する。この操作により、存在する該灌流液から、H14COとして14COを放出する。これら二組のチューブを、ヒアミン水酸化物(250μL)を用いて飽和としたろ紙片(2×5cm)を含有するシンチレーションバイアル(7mL)と連結させたゴムストッパーを用いて封する。次いで、ろ紙を有する該シンチレーションバイアルを取り出し、そしてエコライトシンチレーション液(7mL)を加える。試料を、上記の通り標準的な方法によってカウントする。各段階の灌流についてのグルコース酸化の平均速度を、上記の通り、代謝されたグルコースのμmol/分/乾燥重量gとして表す。
【0173】
(実施例29)
(心筋による脂肪酸酸化の測定)
パルミチン酸酸化の速度は、上記の通り(Saddik & Lopaschukによる1991)、放射標識[5−H]パルミチン酸から遊離するHHOの定量的な測定から、直接的に測定する。緩衝液の試料(0.5mL)をクロロホルム:メタノール(容量比が1:2である、1.88mL)で抽出し、次いでクロロホルム(0.625mL)および2M KCl:HCl溶液(0.625mL)を加えた後に、Oを[5−H]パルミチン酸から分離する。該水相を取り出し、そしてこのものをクロロホルム、メタノールおよびKCl:HClの混合物(容量比が、1:1:0.9である)を用いて処理する。液体シンチレーションカウントのために、二組の試料を該水相から取り出し、そして酸化の速度を希釈因子を考慮に入れて決定する。これは、[5−H]パルミチン酸からのOの>99%の抽出および分離を示す。各段階の灌流についてのグルコース酸化の平均速度を、上記の通り、代謝されたグルコースのμmol/分/乾燥重量gとして表す。
【0174】
(湿性に対する乾燥の比率)
凍結した心室(ventricle)を、液体窒素の温度で、乳鉢および乳棒を用いて微粉砕する。湿性に対する乾燥の測定は、凍結した心臓組織の少量を秤量し、同じ組織を風乾の24〜48時間後に再秤量し、そして該2つの重量の比率を計ることによって、行なう。この比率から、全乾燥組織を算出することができる。この比率を用いて、乾燥重量g基準当たりの、解糖の速度、グルコース酸化の速度、およびグリコーゲン代謝回転の速度、並びに代謝産物の含有量について正規化する。
【0175】
本発明の化合物は、本アッセイにおける脂肪酸酸化インヒビターとしての活性を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、
およびRは独立して、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロ環、または場合により置換されたヘテロアリールであり;
は、共有結合または−(CR1516)−であって、ここで、R15およびR16は独立して、水素、ヒドロキシ、低級アルキル、または−C(O)OR17であって、R17は水素、低級アルキル、または場合により置換されたフェニルであり、そしてpは1、2または3であり;
但し、pが1である場合には、R15およびR16はヒドロキシではなく;
21は、水素または低級アルキルであり;
Tは、酸素または硫黄であり;
YおよびZは−(CR1819)−であって、ここで各qは1、2または3であり、R18およびR19は各々、水素または低級アルキルであり;
Aは−(CR10)−であって、mは1または2であり;
、R、R、R、R、R、RおよびR10は各々、水素、低級アルキル、または−C(O)Rであって、ここで、Rは−OR11または−NR1112であり、R11およびR12は水素または低級アルキルであるか;
とR、RとR、RとR、RとR10は、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルであるか;あるいは、
とR、RとR、RとR、またはRとRは一緒になって架橋基−(CR1314)−を形成し、ここで、nは1、2または3であり、そしてR13およびR14は独立して、水素または低級アルキルであり;
但し、カルボニル基の最大数は1であり、−C(O)R基の最大数は1であり、そして架橋基の最大数は1であり;
Qは酸素、硫黄、または−NR20−であって、R20は水素または場合により置換された低級アルキルであり;
は、共有結合または−(CR1819)−であって、ここで、各qは1、2または3であって、そしてR18およびR19は各々、水素または低級アルキルであり;
但し、Xが共有結合であって且つYが−(CR1819)−(ここで、qは1であり、そしてR18およびR19は水素である)である場合には、Rは場合により置換されたフェニルではない]
で示される化合物。
【請求項2】
Aがメチレンである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
、R、R、R、R、RおよびR10は各々水素であって、そしてRは水素またはメチルである、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
QおよびTは共に酸素であって、そしてXは共有結合である、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
21は水素であり、Yはメチレンまたはエチレンであって、そしてZはメチレンである、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
は場合により置換されたアリールまたは場合により置換されたヘテロアリールであって、そしてRは場合により置換されたヘテロアリールである、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
は場合により置換されたアリールであり、そしてRは場合により置換されたベンゾチアゾリルまたは場合により置換されたベンゾオキサゾリルである、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
はインダン−4−イルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、Rは水素であり、そしてXは共有結合である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−インダンアセトアミドである、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
は(1,2,3,4−テトラヒドロナフタ−1−イルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、Rは水素であり、そしてXは共有結合である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−((1S)(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル))アセトアミドである、請求項7記載の化合物。
【請求項10】
はナフタ−2−イルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、Rは水素であり、そしてXは−CH(CH)−である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−((1S)−1−(2−ナフチル)エチル)アセトアミドである、請求項7記載の化合物。
【請求項11】
はフェニルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、Rは水素であり、そしてXは−CH(CH)−である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−((1S)−1−フェニルエチル)アセトアミドである、請求項7記載の化合物。
【請求項12】
は場合により置換されたヘテロアリールであって、そしてRは場合により置換されたベンゾチアゾリルまたは場合により置換されたベンゾオキサゾリルである、請求項6記載の化合物。
【請求項13】
は4−(4−クロロフェニル)−チアゾール−2−イルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、Rは水素であり、そしてXは共有結合である、すなわち2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−[4−(4−クロロフェニル)(1,3−チアゾール−2−イル)]アセトアミドである、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
は4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−イルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、Rはメチルであり、そしてXは共有結合である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[4−(4−クロロフェニル)(1,3−チアゾール−2−イル)]アセトアミドである、請求項12記載の化合物。
【請求項15】
は9−エチルカルバゾール−3−イルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾール−5−イルであり、Rは水素であり、そしてXは共有結合である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−(9−エチルエチルカルバゾール−3−イル)アセトアミドである、請求項12記載の化合物。
【請求項16】
は6−キノリルであり、Rは2−フェニルベンゾオキサゾール−5−イルであり、Rは水素であり、そしてXは共有結合である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−フェニルベンゾオキサゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−(6−キノリル)アセトアミドである、請求項12記載の化合物。
【請求項17】
は8−キノリルであり、Rは2−メチルベンゾチアゾールであり、Rは水素であり、そしてXは共有結合である、すなわち、2−{4−[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルオキシ)プロピル]ピペラジニル}−N−(8−キノリル)アセトアミドである、請求項12記載の化合物。
【請求項18】
治療学的に有効な量の請求項1記載の化合物を投与することによって、哺乳動物における糖尿病、外傷またはショックから生じる骨格筋肉の損傷、および循環器疾患から選ばれる疾患状態の処置方法。
【請求項19】
循環器疾患は、心房不整脈、間欠性は行、心室性不整脈、プリンツメタル(異型)アンギナ、安定型アンギナ、不安定型アンギナ、うっ血性心不全、または心筋梗塞である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
疾患状態は糖尿病である、請求項18記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つの医薬的に許容し得る賦形剤および治療学的に有効な量の式Iの化合物を含有する、医薬組成物。

【公表番号】特表2006−510670(P2006−510670A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−559388(P2004−559388)
【出願日】平成15年12月5日(2003.12.5)
【国際出願番号】PCT/US2003/038867
【国際公開番号】WO2004/052887
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(504003226)シーブイ・セラピューティクス・インコーポレイテッド (62)
【氏名又は名称原語表記】CV Therapeutics, Inc.
【Fターム(参考)】