説明

翻訳処理プログラム、翻訳処理方法及び翻訳処理

【課題】一般ユーザがウェブページの翻訳を容易に取得及び利用できるようにする。
【解決手段】本翻訳処理プログラムは、原文と当該原文の訳文とURLとを対応付けて格納する対訳テーブルを管理するサーバに対して、クライアントコンピュータで実行されるウェブブラウザが取得して記憶装置に格納する特定ウェブページ・データの取得元URLを含む訳文取得要求を送信するステップと、サーバから、特定ウェブページ・データの取得元URLに対応して対訳テーブルに登録されている原文と当該原文の訳文とを受信するステップと、記憶装置に格納された特定ウェブページ・データを、受信した原文で探索し、当該原文と合致する部分を当該原文の訳文で置換して、当該訳文を含む特定ウェブページ・データをウェブブラウザに表示させるステップとを、クライアントコンピュータに実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブページの翻訳を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在様々な機械翻訳プログラムや機械翻訳サイトが存在しており、利用されているが、その翻訳精度はまだ十分なものとなっていない。特に、内容の面白さやニュアンスを楽しむようなサイトについての翻訳については、原文の雰囲気を出すのは非常に困難である。
【0003】
また、一般ユーザが、専門家による翻訳を入手するのは、コストや時間の面で難しい。さらに、現状では対訳コーパスを大量に取得することも困難である。
【0004】
例えば、翻訳支援技術としては、特開2002−24213号公報に記載のような技術が存在する。すなわち、コンピュータ(B)における翻訳支援情報エディタにより、英語の記事情報(例えばホームページ)の翻訳対象とする文章中の翻訳支援をすべき文字列部分に対して、この文字列部分に対する翻訳を支援するための翻訳支援情報を挿入する。翻訳支援情報は、翻訳対象とする文章とは異なる形式によって挿入され、コンピュータ(C)のブラウザプログラムにより閲覧された場合には表示されない。コンピュータ(C)は、ブラウザプログラムにより表示されるホームページに対して、翻訳プログラムにより翻訳を実行する。翻訳プログラムは、文章中に挿入された翻訳支援情報を用いて、この情報が対応づけられた文字列部分に対する翻訳を実行する。
【特許文献1】特開2002−24213号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上で述べたように、現状では、一般ユーザが気軽に精度の高い翻訳を取得して利用したり、逆に一般ユーザが翻訳を行った結果を他人に提供したり、その翻訳結果について評価を受けるといった仕組みは、存在していない。
【0006】
従って、本発明の目的は、一般ユーザがウェブページの翻訳を容易に取得及び利用できるようにするための技術を提供することである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、一般ユーザがウェブページの翻訳を他人に提供することができるようにするための技術を提供することである。
【0008】
さらに、本発明の他の目的は、一般ユーザが提供した、ウェブページの翻訳についてフィードバックを得られるようにするための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様に係る翻訳処理プログラムは、原文と当該原文の訳文(本願では、「文」の単位に限定されず、単語やフレーズ単位の翻訳をも含む。)とURLとを対応付けて格納する対訳テーブルを管理するサーバに対して、クライアントコンピュータで実行されるウェブブラウザが取得して記憶装置に格納する特定ウェブページ・データの取得元URLを含む訳文取得要求を送信するステップと、サーバから、特定ウェブページ・データの取得元URLに対応して対訳テーブルに登録されている原文と当該原文の訳文とを受信するステップと、記憶装置に格納された特定ウェブページ・データを、受信した原文で探索し、当該原文と合致する部分を当該原文の訳文で置換して、当該訳文を含む特定ウェブページ・データをウェブブラウザに表示させるステップとを、クライアントコンピュータに実行させるための翻訳処理プログラムである。
【0010】
このように対訳テーブルをサーバに用意することによって、翻訳処理プログラムによって、一般ユーザでもウェブページの訳文を取得及び利用することが容易になる。なお、翻訳処理プログラムは、ウェブブラウザのプラグインのような態様で実行される場合もあれば、ウェブページ自体に含まれてウェブブラウザ上で実行される場合もある。
【0011】
また、本発明の第1の態様において、特定ウェブページにおいて原文の特定の範囲の選択指示を受け付けた場合、当該原文の特定の範囲と当該原文の特定の範囲の訳文の入力欄とを含む第1のポップアップ表示を行う第1ポップアップ表示ステップをさらに実行させるようにしても良い。このようにすれば、一般ユーザでもウェブページの翻訳を他人に提供することができるようになる。
【0012】
さらに、上で述べた第1ポップアップ表示ステップが、原文の特定の範囲を含む翻訳要求を、機械翻訳サーバに送信するステップと、機械翻訳サーバから原文の特定の範囲の翻訳を受信するステップとを含むようにしてもよい。この場合、第1のポップアップ表示に上記原文の特定の範囲の翻訳を含める。このようにすれば、機械翻訳の結果を参考にして、訳文の入力を行うことができるようになる。
【0013】
なお、上で述べた対訳テーブルに上記訳文の評価値が登録されるようにしてもよい。その場合、本発明の第1の態様において、特定のウェブページにおいて訳文の選択指示を受け付けた場合、訳文の評価のための第2のポップアップ表示を行うステップと、訳文の評価入力を、サーバに送信するステップとをさらに実行させてもよい。そして、対訳テーブルに登録されている上記訳文の評価値が、評価入力に応じて更新されるようにする。訳文についての評価を後で参照できるようにすれば、訳文登録ユーザは他のユーザからのフィードバックを得ることができるようになる。
【0014】
さらに、本発明の第1の態様において、特定のウェブページにおいて訳文の選択指示を受け付けた場合、訳文の修正又は新規訳文の登録ポップアップを表示するステップをさらに実行させるようにしてもよい。これによって、よりよい訳文を重複して登録すること又はよりよい訳文に修正することができるようになる。
【0015】
本発明の第2の態様に係る翻訳処理方法は、URLと当該URLのウェブページの特定部分の原文と当該原文の訳文とを対応付けて格納する対訳テーブルを管理するサーバにより実行される。そして、クライアントコンピュータから、特定のURLを含む訳文取得要求を受信するステップと、特定のURLで対訳テーブルを検索して、該当する原文と当該原文の訳文とを抽出するステップと、抽出された原文と原文の訳文とのペアのうち所定のルールで、送信すべきペアを特定する特定ステップと、特定された送信すべきペアに係る原文と原文の訳文とをクライアントコンピュータに送信するステップとを含む。
【0016】
このような処理を行うことによって、一般ユーザでもウェブページの訳文を取得及び利用することが容易になる。
【0017】
さらに、本発明の第2の態様において、クライアントコンピュータから、URLと特定の原文と当該特定の原文の訳文とを受信するステップと、特定の原文の機械翻訳結果を取得し、特定の原文の訳文とのマッチングを判定するステップと、特定の原文の機械翻訳結果と特定の原文の訳文とのマッチングが所定の条件を満たす場合に、対訳テーブルにURLと特定の原文と特定の原文の訳文とを対応付けて格納するステップとをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、機械翻訳結果によって一応の訳文の品質を確認の上、一般のユーザでも他のユーザに対して訳文を提供することができるようになる。
【0018】
さらに、上で述べた対訳テーブルが、URLと原文と当該原文の訳文とに対応してさらに当該訳文の評価値を格納するようにしてもよい。この場合、クライアントコンピュータから、上記送信すべきペアに係る訳文の評価入力を受信するステップと、上記送信すべきペアに係る訳文の評価入力に応じて、対訳テーブルにおける上記送信すべきペアに係る訳文の評価値を更新するステップとをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、訳文を登録したユーザは、訳文の品質についてフィードバックを得ることができるようになる。
【0019】
また、上で述べた対訳テーブルが、URLと原文と当該原文の訳文とに対応してさらに当該訳文の評価値及び当該原文の長さを格納するようにしてもよい。そして、上で述べた所定のルールが、抽出された原文が一部重複する場合には当該原文の長さが長い方を優先し、抽出された原文が完全に重複し又は一部重複し且つ当該原文の長さの差が所定の範囲内である場合には、当該原文の訳文の評価値が大きい方を優先するというルールである場合もある。このようにすれば、より長くの品質の良い訳文が優先してユーザに提供されるようになる。
【0020】
また、本発明の第2の態様において、対訳テーブルに登録されている特定のURLのウェブページのデータを取得し、当該ウェブページの全文の訳文が対訳テーブルに登録されているか判断するステップと、ウェブページの全文の訳文が対訳テーブルに登録されている場合には、対訳テーブルに特定のURLに対応して登録されている訳文を用いて、ウェブページの全訳ページ・データを生成するステップをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、ウェブページの利用が拡大する。
【0021】
本発明に係る方法は、コンピュータ・ハードウエアとプログラムとの組み合わせにより実施される場合があり、本発明に係るプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、一般ユーザがウェブページの翻訳を容易に取得及び利用できるようになる。
【0023】
また、本発明の他の側面によれば、一般ユーザがウェブページの翻訳を他人に提供することができるようになる。
【0024】
さらに、本発明の他の側面によれば、一般ユーザが提供した、ウェブページの翻訳についてフィードバックを得られるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の一実施の形態に係るシステム概要を図1に示す。例えばインターネットなどのネットワーク1には、無数のWeb(ウェブ)サーバ9と、ネットワーク1を介して機械翻訳サービスを提供する機械翻訳サーバ11と、複数のユーザ端末3及び7と、以下で述べる本実施の形態に係る処理を実施するサーバ5とが接続されている。
【0026】
ユーザ端末3及び7は、Webブラウザ31を有しており、Webブラウザ31は、本実施の形態のための処理を行う翻訳処理部311を有する。翻訳処理部311は、例えばWebブラウザ31のプラグインであって、Webブラウザ31と協働して、訳文表示処理部3111、翻訳支援部3112、評価支援部3113を有するものとして機能する。
【0027】
また、サーバ5は、訳文処理部51と、スコア更新部52と、マイページ処理部53と、完全訳ページ生成部54と、対訳テーブル55と、完全訳ページデータ格納部56とを有する。
【0028】
対訳テーブル55のデータ例を図2に示す。図2に示した対訳テーブル55は、レコードのIDの列と、原文のウェブページのURLの列と、訳文作成者のuser IDの列と、言語の組み合わせ(原文言語−訳文言語)を表すlang pairの列と、原文テキストを表すoriginalの列と、訳文テキストを表すtranslateの列と、評価値(スコア)を表すscoreの列と、原文テキストの長さを表すlengthの列とを含む。
【0029】
次に、図1に示したシステムの処理内容について図3乃至図19を用いて説明する。なお、ユーザは、予め、例えば翻訳処理部311などにログインしておき、ユーザIDをサーバ5に通知することができるようにしておく。まず、ユーザ端末3のWebブラウザ31は、ユーザからの指示に応じて例えばWebサーバ9から特定のURLのWebページ・データを取得し、ユーザ端末3のキャッシュ領域などに格納する(ステップS1)。この際、翻訳処理部311の訳文表示処理部3111は、Webブラウザ31からURLを取得して、当該URLを含む対訳要求をサーバ5に送信する(ステップS3)。サーバ5の訳文処理部51は、ユーザ端末3からURLを含む対訳要求を受信すると(ステップS5)、当該URLで対訳テーブル55を検索して、該当するレコードを読み出す(ステップS7)。当然ながら、URLに対応するレコードが対訳テーブル55に登録されていなければ、何も読み出されない。
【0030】
また、同じような部分について複数の訳文が対訳テーブル55に登録される可能性がある。例えば、「この車は赤い」という原文に対して「This car is red.」という訳文が登録され、また「車」という原文に対して「car」という訳文が登録される場合がある。このように原文の一部が重複する場合には、lengthの値が大きいものを優先する。このようにしないと、ユーザにとってより有効である長い訳文が表示されなくなってしまうからである。一方、原文の全部が重複し又は一部が一致し且つ原文の差が所定の範囲内である場合(例えば、同一原文について複数の訳文が登録されている場合、「この車は赤い」と「この車は」というように原文の差が少ない場合)にはスコアの値が大きい方を優先する。よりよいとされる訳文を優先するためである。また、本実施の形態では、原文の一部又は全てが一致する場合には、スコアに準じた確率に応じた割合で、スコアが小さい値の訳文でも採用するケースを設けるようにする。以下で述べるように、訳文は評価される可能性があるので、評価の機会を与えるためである。
【0031】
このように、上で述べたような場合に該当すれば、同じく上で述べたようなルールに基づき検索結果を絞り込む。
【0032】
そして、訳文処理部51は、絞り込み後の検索結果又は該当無しという検索結果をユーザ端末3に送信する(ステップS9)。ユーザ端末3における翻訳処理部311の訳文表示処理部3111は、サーバ5から検索結果を受信し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS11)。そして、検索結果に訳文が含まれているか、すなわち該当無しという検索結果でないか判断する(ステップS13)。検索結果に訳文が含まれていない場合には、訳文表示処理部3111は、Webブラウザ31に、原文のままステップS1で取得したWebページ・データを表示させる(ステップS17)。例えば図4のようなWebページの場合、図4のような表示がそのままなされる。本実施の形態では、いままで翻訳が行われていないようなサイトについては、訳文を表示することはできないためである。
【0033】
一方、検索結果に訳文が含まれている場合には、翻訳処理部311の訳文表示処理部3111は、受信した検索結果に含まれる原文で、ステップS1で取得したWebページを検索して、該当部分を訳文で置換し、当該訳文を選択可能な態様でWebブラウザ31に表示させる(ステップS15)。
【0034】
例えば、図4に示すようなWebページの場合に、「私の兄は、医者です。」という原文に対する訳文がサーバ5から対訳テーブル55の検索結果として送信されてきた場合には、図5に示すような表示がなされる。「My older brother is a doctor.」という訳文は選択可能となっており、図5では点線下線で選択可能であることを示している。なお、訳文に対応して、レコードのID、URL、登録ユーザのユーザID、原文などを保持しておく。
【0035】
このように、ユーザは、自ら選択したWebページについて他のユーザによって登録された訳文を、一部でも取得して利用することができるようになる。
【0036】
そして、ステップS15又はS17の後に、翻訳支援部3112は、ユーザがWebページの原文の一部(特定の範囲)を選択したか判断する(ステップS19)。例えば図6に示すように、「弟は、会社員です。」という部分を選択して、その部分をクリックしたか判断する。図6では、選択範囲が白黒反転で表されている。
【0037】
原文の一部が選択された場合には、翻訳支援部3112が、翻訳処理を実施する(ステップS21)。翻訳処理については、図7乃至図11を用いて説明する。
【0038】
翻訳支援部3112は、選択された原文を含む翻訳要求を機械翻訳サーバ11に送信する(ステップS31)。機械翻訳サーバ11は、ユーザ端末3から、選択された原文を含む翻訳要求を受信し(ステップS33)、選択された原文の機械翻訳を実施する(ステップS35)。この処理自体は周知の技術であるので詳細な説明は省略する。そして、機械翻訳サーバ11は、要求元のユーザ端末3に、機械翻訳結果を返信する(ステップS37)。ユーザ端末3における翻訳処理部311の翻訳支援部3112は、機械翻訳サーバ11から機械翻訳結果を受信する(ステップS39)。
【0039】
そして、翻訳支援部3112は、選択された原文、訳文の入力欄及び機械翻訳結果を含む登録ポップアップを表示する(ステップS41)。例えば図8に示すような表示を行う。ポップアップ1000には、「弟は、会社員です。」という原文と、訳文の入力欄と、訳文を送信するための実行ボタンと、機械翻訳結果である「My brother is an office worker.」とが表示される。なお、右上の×印は、終了を指示するためのボタンである。
【0040】
翻訳支援部3112は、ユーザによって終了が指示されたか判断する(ステップS43)。ユーザが×印をクリックした場合には、終了が指示されたと言うことで、元の処理に戻る(ステップS45)。
【0041】
ユーザによって終了が指示されたわけではない場合には、翻訳支援部3112は、登録指示(図8の例では実行ボタンのクリック)がなされたか判断する(ステップS47)。登録指示がなされたわけではない場合にはステップS43に戻る。一方、登録指示がなされた場合には、WebページのURLと、入力された訳文と、選択された原文と、ユーザIDとをサーバ5に送信する(ステップS49)。例えば図9に示されるように、「My younger brother is an office worker.」を入力欄に入力し、実行ボタンをクリックすると、登録指示がなされたものとして、当該入力訳文などを送信する。なお、以下で述べる修正の場合にも翻訳処理が実施されるが、この場合には既に対訳テーブル55におけるレコードのIDが付与されているので、当該レコードのIDもサーバ5に送信する。
【0042】
サーバ5の訳文処理部51は、ユーザ端末3から、URLと、入力訳文と、選択原文と、ユーザIDとを受信すると(ステップS51)、選択原文について機械翻訳を機械翻訳サーバ11に依頼して機械翻訳結果を取得し、入力訳文と機械翻訳結果とを比較する(ステップS53)。処理は、端子A及びBを介して図10の処理に移行する。
【0043】
図10の処理の説明に移行して、訳文処理部51は、比較結果に基づき入力訳文がスパムであるか判断する(ステップS55)。例えば、機械翻訳結果に含まれる単語が一つも入力訳文に含まれないなど、問題と考えられる一定の入力訳文をスパムと判断する。スパムと判断した場合には、訳文処理部51は、受信した入力訳文などを破棄すると共に(ステップS57)、破棄通知をユーザ端末3に送信する(ステップS59)。ユーザ端末3における翻訳処理部311の翻訳支援部3112は、サーバ5から入力訳文の破棄通知を受信した場合には、当該破棄通知によるメッセージ「訳文は破棄されました」などを表示する(ステップS61)。そして元の処理に戻る(ステップS63)。
【0044】
一方、入力訳文がスパムではないと判断された場合には、訳文処理部51は、入力訳文などを対訳テーブル55に登録する(ステップS65)。具体的には、新規にレコードのIDを発行し(但しレコードのIDをユーザ端末3から受信した場合には発行無し)、原文の言語と訳文の言語とからlang pairを特定し、原文のlength(例えば文字数など)を算出し、URL、ユーザID、言語(original)、訳文(translate)及び初期スコア(例えば1.0)と共に、対訳テーブル55に登録する。そして、ユーザ端末3に、登録通知を送信する(ステップS67)。
【0045】
ユーザ端末3における翻訳処理部311の翻訳支援部3112は、サーバ5から登録通知を受信すると(ステップS69)、訳文表示処理部3111は、Webブラウザ31に、選択された原文を、入力された訳文で置換表示させる(ステップS71)。例えば図11のような表示がなされるようになる。そして元の処理に戻る(ステップS73)。
【0046】
このように、ユーザは、他のユーザにより登録された訳文を参照するだけではなく、自ら翻訳可能な部分については、訳文を登録することができるようになる。
【0047】
図3の処理の説明に戻って、ステップS21の後にステップS19に戻る。なお、ユーザの指示に応じてステップS1に戻って新たなWebページ・データを取得するようにしても良い。
【0048】
ステップS19で、原文の一部が選択されたわけではない場合には、評価支援部3113は、表示されている訳文が選択されたか判断する(ステップS23)。表示されている訳文が選択されたわけではない場合にはステップS19に戻る。
【0049】
表示されている訳文が選択された場合には、評価支援部3113は、評価処理を実施する(ステップS25)。この評価処理の詳細については、図12乃至図16を用いて説明する。
【0050】
ここでは、例えば図12に示すように、「My older brother is a doctor.」が選択された場合を説明する。そうすると、評価支援部3113は、評価ポップアップを表示する(図13:ステップS81)。例えば図14に示すようなポップアップ1003が表示される。ホップアップ1003には、「OK」という評価と、「NG」という評価と、「DEL」という削除指示と、「MOD」という修正指示とが選択可能となっている。
【0051】
ここで、評価支援部3113は、ユーザからの入力を受け付け、「OK」又は「NG」という評価入力であるか判断する(ステップS83)。評価入力であれば、訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザであるか判断する(ステップS85)。訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザであれば、自らの訳文に評価を行うことになるので、「評価できません」といった評価不可メッセージを表示して処理を終了する(ステップS87)。
【0052】
一方、訳文の選択を行ったユーザと、選択された訳文の登録ユーザとが異なる場合には、評価支援部3113は、選択された訳文のレコードのID及び入力評価をサーバ5に送信する(ステップS89)。サーバ5のスコア更新部52は、ユーザ端末3から、選択された訳文のID及び入力評価を受信し(ステップS91)、入力評価に基づき、レコードのIDに対応して対訳テーブル55に登録されているスコアを更新する(ステップS93)。例えば、「OK」という評価の場合には、スコアを1.25倍したり、「NG」という評価の場合には、スコアを0.75倍したりする。その他の調整法を採用しても良い。そして、処理完了をユーザ端末3に通知する(ステップS95)。ユーザ端末3における翻訳処理部311の評価支援部3113は、処理完了を受信し、場合によっては登録完了を表示する(ステップS97)。
【0053】
一方、評価入力ではない場合には、翻訳支援部3112は、修正が指示されたか判断する(ステップS99)。修正が指示された場合には、訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザであるか判断する(ステップS107)。訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザである場合には、翻訳支援部3112は、旧訳文を取り込んで、ステップS21(図7及び図10)の翻訳処理を実施する(ステップS109)。すなわち、図9のようなポップアップが表示される。
【0054】
一方、訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザでない場合には、新規登録ということになるので、翻訳支援部3112は、ステップS21(図7及び図10)の翻訳処理を実施する(ステップS111)。すなわち、図8のようなポップアップが表示される。
【0055】
さらに、修正指示でない場合には、削除指示であるから、翻訳支援部3112は、訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザであるか判断する(ステップS101)。訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザでない場合には、削除不可能であるから、「削除できません」といったような削除不可表示を行う(ステップS103)。一方、訳文の選択を行ったユーザが、選択された訳文の登録ユーザである場合には、翻訳支援部3112は、削除処理を実施する(ステップS105)。削除処理については、図15を用いて説明する。
【0056】
翻訳支援部3112は、選択された訳文のレコードIDを含む削除要求をサーバ5に送信する(図15:ステップS121)。サーバ5の訳文処理部51は、選択された訳文のIDを含む削除要求を受信し(ステップS123)、受信したIDに係るレコードを対訳テーブル55から削除する(ステップS125)。そして、削除完了通知を、要求送信元のユーザ端末3に送信する(ステップS127)。ユーザ端末3における翻訳処理部311の翻訳支援部3112は、削除完了通知を受信し、「削除完了しました」といったメッセージを表示する(ステップS129)。さらに、翻訳支援部3112は、訳文表示処理部3111に対して削除訳文に対応する原文を表示するように命じ、訳文表示処理部3111は、Webブラウザ31に、削除指示された訳文に代えて対応する原文を表示させる(ステップS131)。すなわち、図16に示すように、Webページの表示は、上の文が「兄は、医者です。」に戻り、下の文が「My younger brother is an office worker.」のままになる。
【0057】
このような処理を行うことによって、ユーザは他のユーザの訳文の評価を行ったり、気に入らなければ新たに訳文を登録することができるようになる。また、自らの訳文について必要に応じて修正したり削除したりすることも可能である。
【0058】
次に、自らの翻訳リストを見たり他人の翻訳結果を見て採点するような場合の処理を説明する。なお、本処理の前に、ユーザは、サーバ5にログインしているものとする。ユーザの指示に応じて、Webブラウザ31は、訳文評価ページにアクセスする(ステップS141)。サーバ5のマイページ処理部53は、ユーザ端末3からのアクセスに応じて、例えばユーザIDに応じて訳文評価ページ・データを生成し、ユーザ端末3に送信する(ステップS143)。ユーザ端末3のWebブラウザ31は、サーバ5から訳文評価ページ・データを受信し、マイページとして表示装置に表示する(ステップS145)。例えば図18に示すような表示がなされる。図18の例では、自らの訳文についての評価(成績)を表示する、成績のタブ、これまでの訳文を表示するタブと、友達リストのタブと、環境設定のタブとが設けられている。図18の例では、成績のタブの内容が表示されており、このタブ内には、総合得点、本サービスを利用しているユーザ中の総合順位、総訳数、平均得点が列挙されており、さらに訳文一覧として各訳文のスコア(評価値)、原文、訳文などのセットが列挙される。また、ここで、他ユーザからのコメントを表示させたり、友人に評価を依頼したりすることも可能となっている。
【0059】
また、図示していないが友達リストのタブを選択すると、友人のリストと共に、友人から評価を依頼された訳文のリストなどが含まれる。
【0060】
ここでは、ユーザは、友達リストのタブを選択し、例えば特定の友人の特定の訳文の評価を入力したものとする。すなわち、Webブラウザ31は、ユーザからの評価入力(「OK」又は「NG」)を受け付け、訳文のレコードIDと共にサーバ5に送信する(ステップS147)。サーバ5のマイページ処理部53は、ユーザ端末3から評価入力を受信すると(ステップS149)、対訳テーブル55を訳文のレコードIDで検索し、該当するレコードのスコア(score)を評価入力に基づいて更新する(ステップS151)。その後、マイページ処理部53は、登録完了通知をユーザ端末3に返信する(ステップS153)。
【0061】
ユーザ端末3のWebブラウザ31は、サーバ5から登録完了通知を受信し(ステップS155)、表示装置に表示する(ステップS155)。
【0062】
以上のように、Webページ中の訳文の評価だけではなく、コミュニティの中で依頼された訳文の評価について行うことができる。
【0063】
次に、完全訳ページ生成部54の処理について図19を用いて説明する。完全訳ページ生成部54は、周期的に又は任意のタイミングで、対訳テーブル55において同じURLのレコードを集約する(ステップS161)。そして、所定量以上の訳文が登録されているサイトについては、当該サイトのURLにアクセスして原文テキストを取得し、ステップS161で集約したレコードに含まれる原文と原文テキストとを比較して、全原文テキストに訳文が登録されているか判断する。これを繰り返して、全原文テキストに訳文が登録されたサイトを特定する(ステップS163)。全原文テキストに訳文が登録されているサイトについては、全原文テキストをカバーすることを前提にして(すなわちlengthが長いものを優先して)、スコアの良い方を優先して最適訳文を選択し(ステップS165)、完全訳ページを生成して完全訳ページデータ格納部56に登録する(ステップS167)。このように集合知的に訳付けされたWebページが生成されて、外部に公開されれば、Webページが広く利用されるようになる。
【0064】
以上のような処理を行うことによって、一般のユーザでも他のユーザによって登録された集合知的な訳文を取得及び利用することができるようになる。また、自ら翻訳できる場合には、訳文を入力して登録し、他ユーザの利用に供することもできる。さらに、他人の訳文については、その良否を評価して、他ユーザにフィードバックすることによって、翻訳学習に役立てることも可能である。コメントを、翻訳したユーザに残すようにすれば、それによって学習を促進することも可能となる。
【0065】
さらに、対訳テーブル55には様々なWebページについて対訳が登録される。すなわち、大量の対訳コーパスがセンテンスレベルで取得できるようになる。また、完全訳ページを公開すれば、Webページの利用が促進される。
【0066】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図1に示した機能ブロック図は一例であって、必ずしも実際のプログラムモジュール構成と一致しない場合もある。
【0067】
さらに、上で述べた例では翻訳処理部311は、プラグインとしてWebブラウザ31と協働する例を示したが、例えばJavascript(Javaは登録商標)等などでWebページ・データに上記機能を実現するためのプログラムを含ませてWebブラウザ31に実行させるようにしても良い。
【0068】
さらに、上で述べた例ではサーバ5は、機械翻訳機能を有さない例を示したが、サーバ5自身が機械翻訳機能を有するようにしても良い。
【0069】
また、サーバ5がWebサーバとしても機能して、サーバ5に登録されているWebページ・データについてのみ上で述べた機能を実現できるようにしてもよい。
【0070】
さらに、上で述べた例では、対訳テーブル55に訳文が登録されていないサイトについては何らの翻訳も表示されないが、例えば、ニューラルネットワークなどの機械学習などで、新規なサイトの内容に合致するような登録済みサイトを抽出して、当該登録済みサイトの訳文で、原文が一致するものについてのみユーザに提示するようにしても良い。
【0071】
また、ユーザ端末3及び7、サーバ5、機械翻訳サーバ11、Webサーバ9は、図20のようなコンピュータ装置であって、メモリ2501(記憶装置)とCPU2503(処理装置)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施の形態における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施の形態では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステム概要を説明するための図である。
【図2】対訳テーブルの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る処理フローを示す図である。
【図4】第1の表示例を示す図である。
【図5】第2の表示例を示す図である。
【図6】第3の表示例を示す図である。
【図7】翻訳処理の第1の処理フローを示す図である。
【図8】第4の表示例を示す図である。
【図9】第5の表示例を示す図である。
【図10】翻訳処理の第2の処理フローを示す図である。
【図11】第6の表示例を示す図である。
【図12】第7の表示例を示す図である。
【図13】評価処理の処理フローを示す図である。
【図14】第8の表示例を示す図である。
【図15】削除処理の処理フローを示す図である。
【図16】第9の表示例を示す図である。
【図17】マイページについての処理を示す図である。
【図18】マイページの一例を示す図である。
【図19】訳文ページ生成処理の処理フローを示す図である。
【図20】コンピュータの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0073】
1 ネットワーク 3,7 ユーザ端末
5 サーバ 9 Webサーバ
11 機械翻訳サーバ
31 Webブラウザ
311 翻訳処理部
3111 訳文表示処理部
3112 翻訳支援部
3113 評価支援部
51 訳文処理部
52 スコア更新部
53 マイページ処理部
54 完全訳ページ生成部
55 対訳テーブル
56 完全訳ページデータ格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントコンピュータに実行される翻訳支援プログラムであって、
原文と当該原文の訳文とURLとを対応付けて格納する対訳テーブルを管理するサーバに対して、前記クライアントコンピュータで実行されるウェブブラウザが取得して記憶装置に格納する特定ウェブページ・データの取得元URLを含む訳文取得要求を送信するステップと、
前記サーバから、前記特定ウェブページ・データの取得元URLに対応して前記対訳テーブルに登録されている原文と当該原文の訳文とを受信するステップと、
前記記憶装置に格納された前記特定ウェブページ・データを、受信した前記原文で探索し、当該原文と合致する部分を当該原文の訳文で置換して、当該訳文を含む前記特定ウェブページ・データを前記ウェブブラウザに表示させるステップと、
を、前記クライアントコンピュータに実行させるための翻訳処理プログラム。
【請求項2】
前記特定ウェブページにおいて原文の特定の範囲の選択指示を受け付けた場合、当該原文の特定の範囲と当該原文の特定の範囲の訳文の入力欄とを含む第1のポップアップ表示を行う第1ポップアップ表示ステップ
をさらに前記クライアントコンピュータに実行させるための翻訳処理プログラム。
【請求項3】
前記第1ポップアップ表示ステップが、
前記原文の特定の範囲を含む翻訳要求を、機械翻訳サーバに送信するステップと、
前記機械翻訳サーバから前記原文の特定の範囲の翻訳を受信するステップと、
を含み、
前記第1のポップアップ表示に前記原文の特定の範囲の翻訳を含める
請求項2記載の翻訳処理プログラム。
【請求項4】
前記対訳テーブルに前記訳文の評価値が登録されており、
前記特定のウェブページにおいて前記訳文の選択指示を受け付けた場合、前記訳文の評価のための第2のポップアップ表示を行うステップと、
前記訳文の評価入力を、前記サーバに送信するステップと、
をさらに前記クライアントコンピュータで実行させ、
前記対訳テーブルに登録されている前記訳文の評価値が、前記評価入力に応じて更新される
請求項1記載の翻訳処理プログラム。
【請求項5】
前記特定のウェブページにおいて前記訳文の選択指示を受け付けた場合、前記訳文の修正又は新規訳文の登録ポップアップを表示するステップ
をさらに前記クライアントコンピュータに実行させるための請求項1記載の翻訳処理プログラム。
【請求項6】
URLと当該URLのウェブページの特定部分の原文と当該原文の訳文とを対応付けて格納する対訳テーブルを管理するサーバにより実行される翻訳支援処理方法であって、
クライアントコンピュータから、特定のURLを含む訳文取得要求を受信するステップと、
前記特定のURLで前記対訳テーブルを検索して、該当する原文と当該原文の訳文とを抽出するステップと、
抽出された前記原文と前記原文の訳文とのペアのうち所定のルールで、送信すべきペアを特定する特定ステップと、
前記特定された送信すべきペアに係る前記原文と前記原文の訳文とを前記クライアントコンピュータに送信するステップと、
を含む翻訳処理方法。
【請求項7】
前記クライアントコンピュータから、URLと特定の原文と当該特定の原文の訳文とを受信するステップと、
前記特定の原文の機械翻訳結果を取得し、前記特定の原文の訳文とのマッチングを判定するステップと、
前記特定の原文の機械翻訳結果と前記特定の原文の訳文とのマッチングが所定の条件を満たす場合に、前記対訳テーブルに前記URLと前記特定の原文と前記特定の原文の訳文とを対応付けて格納するステップと、
をさらに含む請求項6記載の翻訳処理方法。
【請求項8】
前記対訳テーブルが、前記URLと前記原文と当該原文の訳文とに対応してさらに当該訳文の評価値を格納しており、
前記クライアントコンピュータから、前記送信すべきペアに係る前記訳文の評価入力を受信するステップと、
前記送信すべきペアに係る前記訳文の評価入力に応じて、前記対訳テーブルにおける前記送信すべきペアに係る前記訳文の評価値を更新するステップと、
をさらに含む請求項6記載の翻訳処理方法。
【請求項9】
前記対訳テーブルが、前記URLと前記原文と当該原文の訳文とに対応してさらに当該訳文の評価値及び当該原文の長さを格納しており、
前記所定のルールが、抽出された前記原文が一部重複する場合には当該原文の長さが長い方を優先し、抽出された前記原文が完全に重複し又は一部重複し且つ当該原文の長さの差が所定の範囲内である場合には、当該原文の訳文の評価値が大きい方を優先するというルールである
請求項6記載の翻訳処理方法。
【請求項10】
前記対訳テーブルに登録されている特定のURLのウェブページのデータを取得し、当該ウェブページの全文の訳文が前記対訳テーブルに登録されているか判断するステップと、
前記ウェブページの全文の訳文が前記対訳テーブルに登録されている場合には、前記対訳テーブルに前記特定のURLに対応して登録されている前記訳文を用いて、前記ウェブページの全訳ページ・データを生成するステップ
をさらに含む請求項6記載の翻訳処理方法。
【請求項11】
ウェブブラウザと、
翻訳処理部と、
を有し、
前記翻訳処理部が、
原文と当該原文の訳文とURLとを対応付けて格納する対訳テーブルを管理するサーバに対して、前記ウェブブラウザが取得して記憶装置に格納する特定ウェブページ・データの取得元URLを含む訳文取得要求を送信する手段と、
前記サーバから、前記特定ウェブページ・データの取得元URLに対応して前記対訳テーブルに登録されている原文と当該原文の訳文とを受信する手段と、
前記記憶装置に格納された前記特定ウェブページ・データを、受信した前記原文で探索し、当該原文と合致する部分を当該原文の訳文で置換して、当該訳文を含む前記特定ウェブページ・データを前記ウェブブラウザに表示させる手段と、
を有する、翻訳処理装置。
【請求項12】
請求項6乃至10のいずれか1つ記載の翻訳処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
URLと当該URLのウェブページの特定部分の原文と当該原文の訳文とを対応付けて格納する対訳テーブルと、
クライアントコンピュータから、特定のURLを含む訳文取得要求を受信する手段と、
前記特定のURLで前記対訳テーブルを検索して、該当する原文と当該原文の訳文とを抽出する手段と、
抽出された前記原文と前記原文の訳文とのペアのうち所定のルールで、送信すべきペアを特定する特定手段と、
前記特定された送信すべきペアに係る前記原文と前記原文の訳文とを前記クライアントコンピュータに送信する手段と、
を有する翻訳処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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