説明

耐力フレーム

【課題】斜材の座屈及び連結部の破壊の発生が抑制されると共に、高い変形能を有する耐力フレームを提供する。
【解決手段】耐力フレーム1は、2本の柱材2、3と、2本の枠材4、5と、4本の斜材6〜9とを有している。柱材3と枠材4との連結点41と、最も上方に配置された斜材6と柱材3との連結点43とは距離L1だけ離隔しており、柱材3と枠材5との連結点48と、最も下方に配置された斜材9と柱材3との連結点47とは距離L2だけ離隔している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の壁面を形成するために用いられる耐力フレームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な耐力フレームは、2本の柱材の両端部が2本の枠材でそれぞれ連結された略矩形状であって、その2本の柱材が複数の斜材で斜めに連結されたトラス構造になっている(例えば、特許文献1、2参照)。ここで、従来の耐力フレームでは、最も上方及び下方に配置された斜材と柱材との連結点はフレームの角部と一致している。この構造の耐力フレームでは、力が円滑に伝達される反面、過大な水平荷重が作用した場合には、斜材及び連結部に応力が集中することにより、斜材の座屈や連結部の破壊が早期に発生し、フレーム全体の変形能が小さいという問題がある。この問題を解消するためには、斜材の強度(断面性能)や連結部の剛性を増大させることが考えられるが、この場合には最大耐力は増加するもののフレーム全体の変形能(ねばり)が小さくなるので、荷重が最大に達した後でフレーム全体が急激に崩壊することがある。また、上記問題のその他の解消方法としては、斜材と柱材との連結部を上下に離隔させることが考えられる(例えば、特許文献3参照)。この構造の耐力フレームでは、水平荷重が作用した場合には、斜材が軸方向に塑性変形すると共に、柱材も曲げ塑性変形するので、フレーム全体の変形能が向上する。
【特許文献1】特開2002−30745号公報(図1)
【特許文献2】特開2004−116036号公報(図1)
【特許文献3】特許2942481号明細書(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、この構造の耐力フレームでは、過大な水平荷重が作用した場合には、柱材が曲げにより塑性変形するので、鉛直方向の荷重を支える耐力が著しく低下してしまう。そのため、この耐力フレームは、建築物の主構造としては使用できず、鉛直荷重を支える別の柱材の近傍にしか配置することができない。
【0004】
そこで、本発明の主な目的は、斜材の座屈及び連結部の破壊の発生が抑制されると共に、高い変形能を有する耐力フレームを提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0005】
本発明の耐力フレームは、第1の柱材と、第2の柱材と、前記第1の柱材及び前記第2の柱材のそれぞれの一端部を連結する第1の枠材と、前記第1の柱材及び前記第2の柱材のそれぞれの他端部を連結する第2の枠材とを有する耐力フレームにおいて、前記第1の柱材の両端部以外の連結位置と、前記第2の柱材の両端部以外の位置であり且つ前記連結位置よりも前記第2の柱材の一端部側の位置とを連結する第1の斜材、及び、前記第1の柱材の両端部以外の連結位置と、前記第2の柱材の両端部以外の位置であり且つ前記連結位置よりも前記第2の柱材の他端部側の位置とを連結する第2の斜材が、1又は複数の連結位置に関して設けられており、最も前記第2の柱材の一端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点は、前記第2の柱材と前記第1の枠材との連結点から離隔し、且つ、最も前記第2の柱材の他端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点は、前記第2の柱材と前記第2の枠材との連結点から離隔していることを特徴としている。
【0006】
ここで、第1の斜材と第2の柱材との連結点とは第1の斜材の中心軸の延長線と第2の柱材の中心軸との交点を示し、第2の柱材と第1の枠材との連結点とは第2の柱材の中心軸と第1の枠材の中心軸との交点を示し、第2の柱材と第2の枠材との連結点とは第2の柱材の中心軸と第2の枠材の中心軸との交点を示す。
【0007】
この構成によると、耐力フレームに水平荷重(柱材と垂直な方向の荷重)が作用した場合でも、水平荷重は斜材に直接伝わらず、フレームの角部と斜材との間の柱材を介して間接的に伝わるので、斜材及び連結部に過大な応力が発生するのが抑制される。また、斜材と柱材との連結点がフレームの角部と一致する従来のフレームと比較して、フレームの剛性が小さくなり変形し易くなるので、最大荷重に達した後の急激な崩壊を防ぐことができる。そのため、本発明では、斜材の座屈及び連結部の破壊の早期発生が抑制され、フレーム全体として変形能に優れたエネルギー吸収性能が得られる。
【0008】
本発明の耐力フレームでは、最も前記第2の柱材の一端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点と、前記第2の柱材と前記第1の枠材との連結点との間の距離、及び、最も前記第2の柱材の他端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点と、前記第2の柱材と前記第2の枠材との連結点との間の距離は、前記第2の柱材の全長の5〜20%に対応した距離であってもよい。
【0009】
この構成によると、斜材の座屈及び連結部の破壊の早期発生を抑制すると共に、フレーム全体の耐力が大幅に低下するのを防止できる。
【0010】
本発明の耐力フレームでは、前記第1の枠材の両端部以外の位置と前記第2の枠材の両端部以外の位置とを連結し、且つ、前記第1の斜材及び第2の斜材に接合されている補強材をさらに備えていてもよい。
【0011】
この構成によると、斜材の長さがフレーム高さ(矩形枠高さ)に比べて長い場合(フレームの幅と高さとの比が大きい場合)でも、斜材の座屈耐力を向上させることができる。そのため、フレーム全体の耐力の向上を図ることができる。
【0012】
本発明の耐力フレームでは、前記第1及び第2の柱材と前記第1及び第2の斜材との間に配置された連結部材をさらに備えており、前記連結部材は、前記第1及び第2の柱材の柱角部から内側に離隔した固定位置で前記第1及び第2の柱材に固定されていてもよい。
【0013】
この構成によると、柱材から離れる方向への力が斜材に作用した場合でも、連結部材の塑性変形によりエネルギーが吸収される。そのため、フレーム全体の耐力が向上する。
【0014】
本発明の耐力フレームでは、前記第1及び第2の柱材の柱角部と前記固定位置との間の距離は、前記第1及び第2の柱材の側面幅の20〜30%に対応した距離であってもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る耐力フレームの概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。図2は、柱材と連結部材との連結部近傍の拡大図である。図2では、柱材3と連結部材10との連結部近傍が図示されているが、柱材2と連結部材10との連結部近傍の構成は同様である。図3は、図2のIII-III線における断面図である。
【0016】
図1に示す耐力フレーム1(以下、フレーム1と称する)は、スチールハウス用の鋼製フレームである。フレーム1は、2本の柱材2、3と、2本の枠材4、5と、4本の斜材6〜9とを有している。柱材2、3及び枠材4、5は、矩形状の断面を有する角管部材(図2参照)であり、斜材6〜9は、開断面形状の部材である。
【0017】
2本の柱材2、3は、上下方向に延在し所定間隔を隔てて互いに平行に配置されている。2本の枠材4、5は、水平に配置されており、柱材2、3のそれぞれの上端部または下端部を連結している。従って、フレーム1の外形は、柱材2、3及び枠材4、5によって略矩形状に構成される。
【0018】
4本の斜材6〜9は、柱材2、3の上端部及び下端部以外の位置同士を連結部材10を介して連結する。ここで、斜材6〜9と連結部材10とはスポット溶接により接合され、図1では接合位置が丸印(○印)で図示されている。また、連結部材10と柱材2、3とは後述するようにねじ締結により接合される。
【0019】
斜材6〜9は、上方から下方に向かって順に配置されている。そして、斜材6、8はその左端部が右端部より下方になるように傾斜し且つ互いに平行に配置されており、斜材7、9はその右端部が左端部より下方になるように傾斜し且つ互いに平行に配置されている。
【0020】
さらに詳細には、斜材6は、柱材3と枠材4との連結点41(柱材3の中心軸と枠材4の中心軸との交点)から距離L1だけ下方に離隔した柱材3の連結点43と、柱材2と枠材4との連結点42(柱材2の中心軸と枠材4の中心軸との交点)から距離L1+L3だけ下方に離隔した柱材2の連結点44とを連結する。ここで、例えば斜材6と柱材3とが連結点43で連結される状態とは、柱材3の中心軸と斜材6の中心軸の延長線との交点が連結点43で交差する状態を示している。
【0021】
また、斜材7は、連結点42から距離L1+L3だけ下方に離隔した柱材2の連結点44と、連結点41から距離L1+2×L3だけ下方に離隔した柱材3の連結点45とを連結する。同様に、斜材8は、連結点41から距離L1+2×L3だけ下方に離隔した柱材3の連結点45と、連結点42から距離L1+3×L3だけ下方に離隔した柱材2の連結点46とを連結し、斜材9は、連結点42から距離L1+3×L3だけ下方に離隔した柱材2の連結点46と、柱材3と枠材5との連結点48(柱材3の中心軸と枠材5の中心軸との交点)から距離L2だけ上方に離隔した柱材3の連結点47(連結点41から距離L1+4×L3だけ下方に離隔した柱材3の連結点と一致する)とを連結する。
【0022】
本実施の形態では、柱材3と枠材4との連結点41と、最も上方に配置された斜材6と柱材3との連結点43との間の距離L1は柱材3の全長の8.8%に対応した距離である。また、柱材3と枠材5との連結点48と、最も下方に配置された斜材9と柱材3との連結点47との間の距離L2は柱材全長の15.8%に対応した距離である。ここで、距離L1、L2が柱材3の全長の5%未満の距離の場合には、斜材と柱材との連結部の応力が過大となり、斜材の座屈及び連結部の破壊が早期に発生してしまう。一方、距離L1、L2が柱材3の全長の20%を超える距離の場合には、斜材に伝達される力が過小になり、フレーム全体の耐力が大幅に低下する。従って、距離L1、L2は、柱材3の全長の5〜20%に対応した距離であることが好ましい。
【0023】
連結部材10は、図2に示すように、コの字断面を有する部材であり、その一側面には8個のねじ穴10a(図3参照)が形成されている。また、柱材2、3の一側面において連結部材10の取り付け位置には、連結部材10の8個のねじ穴10aに対応した8個のねじ穴2a、3a(図3参照)が形成されている。従って、図3に示すように、連結部材10は、そのねじ穴10aと柱材2のねじ穴2aまたは柱材3のねじ穴3aとが一致した状態で、ねじ11によってねじ締結される。
【0024】
また、連結部材10は、柱材2、3の一側面及び連結部材10の一側面の幅をDとすると、その両端から内側に距離Cだけ離隔した位置でねじ締結される。つまり、ねじ穴2a、3a、10aは、柱角部から距離Cだけ離隔した位置に形成されている。ここで、柱角部とねじ締結位置との距離Cは、柱材2、3の内側面の幅Dの20〜30%に対応した距離であることが好ましい。このように、柱角部から一定間隔だけ離れた位置で連結部材10をねじ締結するのは、図4に示すように、柱材2、3から離れる方向(図4の矢印方向)への力が斜材に作用した場合に、連結部材10が塑性変形することによってエネルギーを吸収するためである。図4では、塑性変形前の連結部材10は破線で図示され、塑性変形後の連結部材10は太線で図示されている。
【0025】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る耐力フレームについて、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係る耐力フレームの概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
【0026】
第2の実施の形態の耐力フレーム101(以下、フレーム101)が、第1の実施の形態のフレーム1と異なる点は、2枚の補強材102、102をさらに有している点である。フレーム101のその他の構成はフレーム1と同様であるので、同じ符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0027】
2枚の補強材102、103は平板状部材である。補強材102は、フレーム101の手前側の面に配置されており、枠材4の中央部と枠材5の中央部とを連結し、且つ、斜材6〜9の中央部に接合されている。同様に、補強材103は、フレーム101の奥側の面に配置されており、枠材4の中央部と枠材5の中央部とを連結し、且つ、斜材6〜9の中央部に接合されている。
【0028】
次に、フレーム1、101に対する評価試験及びその結果について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、評価試験におけるフレームの固定条件及び載荷条件を示す図である。図7は、試験結果を示しており、せん断変形角と水平荷重との関係(せん断変形角−水平荷重曲線の包絡線)を示す図である。ここで、評価試験は、フレーム1、101の下端部を固定した状態で、水平荷重をフレーム1、101の上端部に繰り返し作用させることにより行った。また、比較例として、フレーム1、101の他に、従来のフレームに関しても同様の試験を行った。
【0029】
従来のフレームでは、連結部が破壊して終局に至った。一方、フレーム1では、連結部は破壊せず、図6の試験結果から分かるように、従来のフレームと比較して変形能及び最大荷重が大幅に高くなっている。そして、フレーム1は、最終的には斜材が塑性座屈して終局に至ったが、補強材を追加したフレーム101では、連結部の破壊は勿論のこと、斜材の座屈も発生せず、フレーム1よりもさらに高いエネルギー吸収性能が得られた。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態のフレーム1、101では、水平荷重が作用した場合でも、水平荷重は斜材6〜9に直接伝わらず、フレームの角部と斜材との間の柱材(柱材3の連結点41と連結点43との間に対応した部分、及び、柱材3の連結点47と連結点48との間に対応した部分)を介して間接的に伝わるので、斜材6〜9及び連結部に過大な応力が発生するのが抑制される。また、斜材と柱材との連結部がフレームの角部と一致する従来のフレームと比較して、フレームの剛性が小さくなり変形し易くなるので、最大荷重に達した後の急激な崩壊を防ぐことができる。そのため、本発明では、斜材6〜9の座屈及び連結部の破壊の早期発生が抑制され、フレーム全体として変形能に優れたエネルギー吸収性能が得られる。
【0031】
また、本発明のフレーム1、101は、柱材の曲げ塑性変形によりエネルギーを吸収する構造ではなく、斜材の座屈及び連結部の破壊の発生を遅延させることで、フレーム全体としてバランスの取れたエネルギー吸収性能を実現できる。また、鉛直方向の荷重に対する耐力が著しく低下することはないので、建築物の主構造としても使用可能である。
【0032】
また、距離L1、L2は、柱材3の全長の5〜20%に対応した距離になっているので、斜材の座屈及び連結部の破壊の早期発生を抑制すると共に、フレーム全体の耐力が大幅に低下するのを防止できる。
【0033】
また、フレーム101では、補強材102、103により補強されているので、斜材6〜9の距離がフレーム高さ(矩形枠高さ)に比べて長い場合(フレームの幅と高さとの比が大きい場合)でも、斜材の座屈耐力を向上させることができる。そのため、フレーム全体の耐力の向上を図ることができる。
【0034】
また、連結部材10は、柱材2、3の柱角部から内側に所定間隔だけ離隔したねじ締結位置で柱材2、3にネジ締結されているので、柱材2、3から離れる方向への力が斜材6〜9に作用した場合でも、連結部材10の塑性変形によりエネルギーが吸収される。そのため、フレーム全体の耐力が向上する。
【0035】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、フレーム1、101は4本の斜材6〜9を有しているが、斜材の数は変更してもよい。また、距離L1、L2は変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る耐力フレームの概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
【図2】柱材と連結部材との連結部近傍の拡大図である。
【図3】図2のIII-III線における断面図である。
【図4】連結部材の変形状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る耐力フレームの概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
【図6】評価試験におけるフレームの固定条件及び載荷条件を示す図である。
【図7】評価試験の結果を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1、101 耐力フレーム
2、3 柱材
4、5 枠材
6、7、8、9 斜材
10 連結部材
102、103 補強材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の柱材と、第2の柱材と、前記第1の柱材及び前記第2の柱材のそれぞれの一端部を連結する第1の枠材と、前記第1の柱材及び前記第2の柱材のそれぞれの他端部を連結する第2の枠材とを有する耐力フレームにおいて、
前記第1の柱材の両端部以外の連結位置と、前記第2の柱材の両端部以外の位置であり且つ前記連結位置よりも前記第2の柱材の一端部側の位置とを連結する第1の斜材、及び、前記第1の柱材の両端部以外の連結位置と、前記第2の柱材の両端部以外の位置であり且つ前記連結位置よりも前記第2の柱材の他端部側の位置とを連結する第2の斜材が、1又は複数の連結位置に関して設けられており、
最も前記第2の柱材の一端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点は、前記第2の柱材と前記第1の枠材との連結点から離隔し、且つ、最も前記第2の柱材の他端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点は、前記第2の柱材と前記第2の枠材との連結点から離隔していることを特徴とする耐力フレーム。
【請求項2】
最も前記第2の柱材の一端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点と、前記第2の柱材と前記第1の枠材との連結点との間の距離、及び、最も前記第2の柱材の他端部側に配置された前記第1の斜材と前記第2の柱材との連結点と、前記第2の柱材と前記第2の枠材との連結点との間の距離は、前記第2の柱材の全長の5〜20%に対応した距離であることを特徴とする請求項1に記載の耐力フレーム。
【請求項3】
前記第1の枠材の両端部以外の位置と前記第2の枠材の両端部以外の位置とを連結し、且つ、前記第1の斜材及び第2の斜材に接合されている補強材をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の耐力フレーム。
【請求項4】
前記第1及び第2の柱材と前記第1及び第2の斜材との間に配置された連結部材をさらに備えており、
前記連結部材は、前記第1及び第2の柱材の柱角部から内側に離隔した固定位置で前記第1及び第2の柱材に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐力フレーム。
【請求項5】
前記第1及び第2の柱材の柱角部と前記固定位置との間の距離は、前記第1及び第2の柱材の側面幅の20〜30%に対応した距離であることを特徴とする請求項4に記載の耐力フレーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−191854(P2007−191854A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−8217(P2006−8217)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】