説明

自動ドア連動型エアーカーテン装置

【課題】エアーカーテンが有する気流的な遮断機能を、自動ドアが開いている時並びにその前後にだけ生かすようにした自動ドア連動型エアーカーテン装置を提供する。
【解決手段】建造物2の出入口3を開閉する自動ドア4に、その開放時に出入口3を気流的に遮断するためのエアーカーテン装置5を取り付けてなり、このエアーカーテン装置5は自動ドア4に組み込んだドアセンサ6に基づく「開」及び「閉」の情報のうち「開」情報を得ている間作動して、エアーカーテン7を吹き出し続け、自在に時間の設定が出来るタイマー8が組み込まれて、タイマー8がドアセンサ6に基づく「閉」情報を得た後作動して、タイマー8で自在に設定し得る時間の範囲内で、設定した時間経過後に、タイマー8からの「閉」情報を得て、エアーカーテン7を停止することで、上記課題を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物の出入口に設けた自動ドアに、その開放時に出入口を気流的に遮断するためのエアーカーテン装置を取り付けて、自動ドアの開放時にも一定の遮断効果を有するようにした自動ドア連動型エアーカーテン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今まで、建造物の出入口に設けた自動ドアに、その出入口を気流的に遮断するエアーカーテン装置を設置するケースはあった。その一例として、建造物の出入口に設けた自動回転ドアの外側及び内側通過開口のうち、建造物外側となる外側通過開口の上部にエアーカーテン装置を設けたものがある。そして、この例では、自動回転ドアを利用して人などが建造物に出入りする際、一時的に建造物の内側と外側とが開放状態となるが、エアーカーテン装置から常時エアーカーテンを吹き下ろすことで、一定の遮断効果を出そうとするものである(例えば、特開2008−101331号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2008−101331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のエアーカーテン利用の自動回転ドアは、人が建造物に出入りする際、一時的に建造物の内側と外側とが開いた状態となり、それ以外は閉じた状態であるので、常時エアーカーテンを吹き下ろして、自動回転ドアが閉じているのに、エアーカーテンにて気流的に遮断し続けて、空調負荷の軽減及び虫や粉塵などの侵入を阻止する意味が少なく、無駄となる。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、エアーカーテンが有する気流的な遮断機能を、自動ドアが開いている時並びにその前後にだけ生かすようにした自動ドア連動型エアーカーテン装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、請求項1記載の発明は、建造物の出入口を開閉する自動ドアに、これの開放時に前記出入口を気流的に遮断するためのエアーカーテン装置を取り付けてなり、前記エアーカーテン装置は、前記自動ドアに組み込んだドアセンサに基ずく「開」及び「閉」の情報のうち、「開」情報を得ている間作動して、エアーカーテンを吹き出し続けることを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置である。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、前記エアーカーテン装置は、これに組み込んだ自在に時間設定出来るタイマーが、前記ドアセンサに基づく「閉」情報を得た後作動して、前記タイマーで自在に設定し得る時間の範囲内において設定した時間の経過後に、前記タイマーからの「閉」情報にて、エアーカーテンの吹き出しを停止することを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置である。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、建造物の出入口を開閉する自動ドアに、これの開放時に前記出入口を気流的に遮断するためのエアーカーテン装置を取り付けてなり、前記エアーカーテン装置に、前記自動ドアに「開」及び「閉」の情報をもたらすドアセンサを組み込むことで、このドアセンサに基づく「開」及び「閉」の情報により、前記自動ドアの開閉を行うと共に、前記エアーカーテン装置からのエアーカーテンの吹き出し及び停止を行うことを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置である。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、前記エアーカーテン装置が、これに組み込んだ自在に時間設定出来るタイマーが、前記エアーカーテン装置のドアセンサに基づく「閉」情報を得た後作動して、前記タイマーで設定し得る時間の範囲内において設定した時間の経過後に、前記タイマーからの「閉」情報にて、エアーカーテンの吹き出しを停止することを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置である。
【0012】
また、請求項5記載の発明は、前記エアーカーテン装置が、これに組み込んだエアーカーテンセンサにて建造物の出入口に近づいてくる人を検知して、前記ドアセンサに基づく「開」情報より先に、前記エアーカーテン装置に前記エアーカーテンセンサに基づく作動の情報を出し、エアーカーテンの吹き出しを行うものであることを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置である。
【0013】
また、請求項6記載の発明は、前記エアーカーテン装置に除菌イオン発生器を設けて、該除菌イオン発生器は、少なくとも前記エアーカーテン装置が作動している間作動して、前記エアーカーテン装置からのエアーカーテンに、前記除菌イオン発生器からの除菌イオンを供給することを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置である。
【0014】
そして、請求項7記載の発明は、前記エアーカーテン装置に薬剤噴霧装置を設けて、該薬剤噴霧装置は、少なくとも前記エアーカーテン装置が作動している間作動して、前記エアーカーテン装置からのエアーカーテンに、前記薬剤噴霧装置からの薬剤を供給することを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置である。
【0015】
上記請求項1の発明による作用は次の通りである。すなわち、ドアセンサに基づく「開」情報を得ている間、エアーカーテン装置からエアーカーテンを吹き出し続ける。
【0016】
上記請求項2の発明による作用は、ドアセンサに基づく「閉」情報を得た後、タイマーが作動し、このタイマーで設定した時間の経過後に、タイマーからの「閉」情報にて、エアーカーテン装置からのエアーカーテンの吹き出しを停止する。
【0017】
上記請求項3の発明による作用は、エアーカーテン装置に組み込んだドアセンサに基づく「開」及び「閉」の情報により、自動ドアの開閉を行い、且つエアーカーテン装置からのエアーカーテンの吹き出し及び停止も行う。
【0018】
上記請求項4の発明による作用は、エアーカーテン装置に組み込んだドアセンサに基づく「閉」情報を得た後、タイマーが作動し、このタイマーで設定した時間の経過後に、タイマーからの「閉」情報にて、エアーカーテン装置からのエアーカーテンの吹き出しを停止する。
【0019】
上記請求項5の発明による作用は、エアーカーテン装置に組み込んだエアーカーテンセンサにて建造物の出入口に近づいてくる物体を検知して、ドアセンサに基づく「開」情報より先に、エアーカーテン装置にエアーカーテンセンサに基づく作動の情報を出し、エアーカーテンの吹き出しを行う。
【0020】
上記請求項6の発明による作用は、エアーカーテン装置が作動している間、そのエアーカーテンに除菌イオン発生器からの除菌イオンを供給する。
【0021】
上記請求項7の発明による作用は、エアーカーテン装置が作動している間、そのエアーカーテンに薬剤噴霧装置からの薬剤を供給する。
【発明の効果】
【0022】
以上詳述したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1記載の発明は、自動ドアが開いている時に、エアーカーテンが有する気流的な遮断機能を生かすことができ、建造物内の空調負荷を軽減でき、さらに虫や粉塵などの侵入を防ぐことが出来る効果がある。
【0023】
請求項2記載の発明は、上記の効果に加えて、自動ドアが閉じた後でも、自在のタイマー設定により、エアーカーテン装置を作動させてエアーカーテンを吹き出し、自動ドアのドア面に付着した虫や粉塵を除去できる効果がある。
【0024】
請求項3記載の発明は、エアーカーテン装置にドアセンサを組み込んでも、上記と同様の効果を得ることができる。
【0025】
請求項4記載の発明は、エアーカーテン装置に組み込んだドアセンサにタイマーを連動させても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0026】
請求項5記載の発明は、上記の効果に加えて、自動ドアが開く前にエアーカーテン装置を作動させて、エアーカーテンを吹き出すから、開く前に自動ドアのドア面に付着していた虫や粉塵を事前に除去し、なお一層、虫や粉塵などの侵入を防ぐことが出来る効果がある。
【0027】
請求項6記載の発明は、上記の効果に加えて、除菌イオンの有する効果を享受できる。
【0028】
請求項7記載の発明は、上記の効果に加えて、薬剤の有する効果を享受できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態を示す自動ドア連動型エアーカーテン装置を建造物の出入口に設置した状態の斜視図である(実施例1)。
【図2】図1の自動ドア連動型エアーカーテン装置を構成するエアーカーテン装置の正面図である(実施例1)。
【図3】エアーカーテン装置の断面図である(実施例1)。
【図4】自動ドア連動型エアーカーテン装置を制御するためのブロック図である(実施例1)。
【図5】自動ドア連動型エアーカーテン装置を制御するための他のブロック図である(実施例1)。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す自動ドア連動型エアーカーテン装置を建造物の出入口に設置した状態の断面図である(実施例2)。
【図7】図6の自動ドア連動型エアーカーテン装置を構成するエアーカーテン装置の断面図である(実施例2)。
【図8】図6の自動ドア連動型エアーカーテン装置を制御するためのブロック図である(実施例2)。
【図9】図6の自動ドア連動型エアーカーテン装置を制御するための他のブロック図である(実施例2)。
【発明を実施するための形態】
【0030】
【実施例1】
【0031】
図1〜3において、自動ドア連動型エアーカーテン装置1は、建造物2の出入口3を開閉する自動ドア4に、これの開放時に出入口3を気流的に遮断するためのエアーカーテン装置5を取り付けてなるものであり、このエアーカーテン装置5は、自動ドア4に組み込んだドアセンサ6に基づく「開」及び「閉」の情報のうち、「開」情報を得ている間作動して、エアーカーテン7を吹き出し続け、さらに、自在に時間の設定が出来るタイマー8(図4参照)が組み込まれていて、タイマー8がドアセンサ6に基づく「閉」情報を得た後作動して、このタイマー8で自在に設定し得る時間の範囲内において、その設定した時間の経過後に、タイマー8からの「閉」情報を得て、エアーカーテン7の吹き出しを停止するものである。
【0032】
自動ドア4は、出入口3の外側及び内側にドアセンサ6が組み込まれ、人の存否を検知したドアセンサ6の情報に基づいて、後述する制御部30から発信される「開」及び「閉」の情報、すなわち、運転指令及び停止指令に基づき開閉するものである。この自動ドア4は、片開きタイプ、両開きタイプ、回転タイプなど種々あるが、その形式を問わない。
【0033】
前記エアーカーテン装置5は、機体10に吸込口11とエアーカーテン7を吹き出す吹出口12とを備え、これら吸込口11と吹出口12との間の機体10内に送風機13を配設し、この送風機13と吹出口12との間の機体10内に除菌イオン発生器14を設けてなり、送風機13からのエアー流15に除菌イオン発生器14からの除菌イオンRを放出すると共に、吹出口12からエアーカーテン7を吹き出して、除菌イオン含有のエアーカーテン7とするものである。なお、除菌イオン発生器14は、少なくともエアーカーテン装置5が作動している間作動して、エアーカーテン7に除菌イオンRを供給し続けるものである。
【0034】
前記機体10は、偏平な箱体であり、正側面10aの上部に前記吸込口11が設けられ、底面10bに前記吹出口12が設けられている。機体10内は、仕切り板16により区切られ、吸込側室17と除菌イオン供給室18とに分かれている。これらの吸込側室17と除菌イオン供給室18とを跨いで、前記送風機13が配設されている。さらに、前記除菌イオン発生器14は、仕切り板16の吸込側室17に取り付けられ、除菌イオンRの放出部14aが除菌イオン供給室18側に臨んでいる。そして、送風機13と除菌イオン発生器14との間の除菌イオン供給室18に混合器19が取り付けられている。この混合器19は、除菌イオンRの機能を損なうことなく、効率よく混合出来るものであれば特に限定がない。この例では二枚の乱流板20を設けてなるものであり、送風機13からの前記エアー流15に乱流を起こさせ、放出部14aから除菌イオンRが放出された際、効率良く除菌イオンRを混合するものである。なお、この混合器19の設置は、必須条件ではない。
【0035】
機体10の吹出口12は、エアーカーテン7を形成且つ吹き出すものであり、このエアーカーテン7は、自動ドア4が開いている際、その開口を遮断するものであるから、遮断するのに充分な到達距離とエアー量とをエアーカーテン7に付与しなければならない。したがって、吹出口12の内側に整流板21を平行に配設して、エアーカーテン7を整流するための助走スペースを与えることで、必要な到達距離を得るようにしている。
【0036】
前記送風機13は、自動ドア4が開いている際の開口を遮断するのに充分な到達距離とエアー量とを、エアーカーテン7に付与するのに必要な風量と風圧とがあれば、特に限定がないが、幅広で高い開口を遮断するには貫流式の送風機がベターである。
【0037】
前記除菌イオン発生器14は、除菌イオンRを発生させ、人体に対して安全性を確保しつつエアー中に浮遊している菌やウイルスを死滅させ得るものであれば、特に限定がない。更に、これに加えて人や物体に付着している菌やウイルスをも死滅させ得る除菌イオン発生器14であれば、なおさらベターである。
【0038】
そして、図1ないし3に示す自動ドア連動型エアーカーテン装置1は、図4に示すように、自動ドア4の外側及び内側に設けられたドアセンサ6によって人の存在が検知されると、その情報が制御部30に送られ、この制御部30にて自動ドア4、エアーカーテン装置5及び除菌イオン発生器14に運転指令が出され、自動ドア4が開かれると共に、エアーカーテン装置5及び除菌イオン発生器14も運転されて、自動ドア4が開かれることによって生じた開口が、除菌イオン含有のエアーカーテン7が吹出口12から吹き出されることにより、空調的に遮断されることになる。
【0039】
その後、ドアセンサ6による人の不存在を検知すると、その情報を制御部30に送り、この制御部30にて自動ドア4、エアーカーテン装置5及び除菌イオン発生器14に停止指令が出される。しかしながら、エアーカーテン装置5及び除菌イオン発生器14には、自在に時間設定出来るタイマー8が介在しているから、この停止指令に基づきタイマー8が作動し、設定した時間が経過した後、制御部30による停止指令が実行されて、エアーカーテン装置5及び除菌イオン発生器14の運転が停止される。
【0040】
なお、図2、3、5に示すように、エアーカーテン装置5にエアーカーテンセンサ31が組み込まれていると、建造物2の出入口3に近づいて来る人が、ドアセンサ6による人の存在の検知より先に検知され、その情報が制御部30に送られるから、この制御部30にて、運転指令が自動ドア4よりも先にエアーカーテン装置5及び除菌イオン発生器14に出されて、自動ドア4が閉じられているにもかかわらず、除菌イオン含有のエアーカーテン7が吹き出されることになる。このため、閉じられている自動ドア4のドア面に付着していた虫や粉塵が事前に除去され、なお一層、虫や粉塵などの侵入を防ぐことが出来る。
【0041】
なお、図1〜3に示す自動ドア連動型エアーカーテン装置1につき、図4及び5に示すブロック図において、タイマー8、除菌イオン発生器14、エアーカーテンセンサ31が存在する場合について説明したが、これらタイマー8及び除菌イオン発生器14が無くても、あるいはエアーカーテンセンサ31が無くても、自動ドア連動型エアーカーテン装置1を運転することは出来る。
【0042】
【実施例2】
【0043】
図6ないし至9は、本発明の他の実施の形態を示す自動ドア連動型エアーカーテン装置1Aであり、図1ないし図5の実施の形態との相違点は、ドアセンサ6Aがエアーカーテン装置5に組み込まれ、且つ、除菌イオン発生器14に替えて、薬剤噴霧装置からの噴霧薬剤を供給する供給口32がエアーカーテン装置5Aに設けられている点にある。したがって、ドアセンサ6Aは、エアーカーテン装置5Aの下面やエアーカーテン装置5Aの反対側に位置する出入口3上部に取り付けられることになる。ドアセンサ6及び6A自体は、自動ドア4に組み込まれていようと、エアーカーテン装置5Aに組み込まれていようと、特に差はない。図1ないし図5のドアセンサ6は、人の重さを感知することで、人の存否を検知する方式を意識しているのに対し、ドアセンサ6Aは、人の姿や人の発する熱を感知して、人の存否を検知する方式を意識しているが、いずれも限定的ではない。
【0044】
また、薬剤噴霧装置は、薬剤を貯留且つ噴霧させるものであり、その噴霧手段としては、強制的な加熱手段や超音波振動手段などがあるが、自然蒸散による場合も考えられる。要は薬剤を必要とする量が必要に応じて噴霧供給出来れば良く、噴霧手段を格別限定しない。なお、薬剤としては、主に除菌剤、防虫剤などが考えられるが、芳香剤や消臭剤などであって良く、これも特に限定がない。そして、その他の構成、作用は図1ないし5に示す自動ドア連動型エアーカーテン装置1と大差なく、図面に符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0045】
以上、本発明の実施例1、2を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更・追加、各請求項における他の組み合わせにかかるものも、適宜可能であることが理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の自動ドア連動型エアーカーテン装置は、エアーカーテンが有する気流的な遮断機能を、自動ドアが開いている時並びにその前後に生かして、空調負荷の軽減及び虫や粉塵などの侵入を阻止したいような場合に、利用可能性が極めて高くなる。
【符号の説明】
【0047】
1、1A 自動ドア連動型エアーカーテン装置
2 建造物
3 出入口
4 自動ドア
5、5A エアーカーテン装置
6、6A ドアセンサ
7 エアーカーテン
8 タイマー
10 機体
10a 正側面
10b 底面
11 吸込口
12 吹出口
13 送風機
14 除菌イオン発生装置
14a 放出部
15 エアー流
16 仕切り板
17 吸込側室
18 除菌イオン供給室
19 混合器
20 乱流板
21 整流板
30 制御部
31 エアーカーテンセンサ
32 供給口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建造物の出入口を開閉する自動ドアに、これの開放時に前記出入口を気流的に遮断するためのエアーカーテン装置を取り付けてなり、前記エアーカーテン装置は、前記自動ドアに組み込んだドアセンサに基ずく「開」及び「閉」の情報のうち、「開」情報を得ている間作動して、エアーカーテンを吹き出し続けることを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置。
【請求項2】
前記エアーカーテン装置は、これに組み込んだ自在に時間設定出来るタイマーが、前記ドアセンサに基づく「閉」情報を得た後作動して、前記タイマーで自在に設定し得る時間の範囲内において設定した時間の経過後に、前記タイマーからの「閉」情報にて、エアーカーテンの吹き出しを停止する請求項1記載の自動ドア連動型エアーカーテン装置。
【請求項3】
建造物の出入口を開閉する自動ドアに、これの開放時に前記出入口を気流的に遮断するためのエアーカーテン装置を取り付けてなり、前記エアーカーテン装置に、前記自動ドアに「開」及び「閉」の情報をもたらすドアセンサを組み込むことで、このドアセンサに基づく「開」及び「閉」の情報により、前記自動ドアの開閉を行うと共に、前記エアーカーテン装置からのエアーカーテンの吹き出し及び停止を行うことを特徴とする自動ドア連動型エアーカーテン装置。
【請求項4】
前記エアーカーテン装置は、これに組み込んだ自在に時間設定出来るタイマーが、前記エアーカーテン装置のドアセンサに基づく「閉」情報を得た後作動して、前記タイマーで設定し得る時間の範囲内において設定した時間の経過後に、前記タイマーからの「閉」情報にて、エアーカーテンの吹き出しを停止する請求項3記載の自動ドア連動型エアーカーテン装置。
【請求項5】
前記エアーカーテン装置は、これに組み込んだエアーカーテンセンサにて建造物の出入口に近づいてくる人を検知して、前記ドアセンサに基づく「開」情報より先に、前記エアーカーテン装置に前記エアーカーテンセンサに基づく作動の情報を出し、エアーカーテンの吹き出しを行うものである請求項3または4記載の自動ドア連動型エアーカーテン装置。
【請求項6】
前記エアーカーテン装置に除菌イオン発生器を設けて、該除菌イオン発生器は、少なくとも前記エアーカーテン装置が作動している間作動して、前記エアーカーテン装置からのエアーカーテンに、前記除菌イオン発生器からの除菌イオンを供給する請求項1、2、3、4または5記載の自動ドア連動型エアーカーテン装置。
【請求項7】
前記エアーカーテン装置に薬剤噴霧装置を設けて、該薬剤噴霧装置は、少なくとも前記エアーカーテン装置が作動している間作動して、前記エアーカーテン装置からのエアーカーテンに、前記薬剤噴霧装置からの薬剤を供給する請求項1、2、3、4または5記載の自動ドア連動型エアーカーテン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−112636(P2012−112636A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274061(P2010−274061)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(000228028)株式会社トルネックス (25)
【出願人】(501013156)寺岡ファシリティーズ株式会社 (8)
【Fターム(参考)】