自動倉庫
【課題】選別された農畜産物等をはじめとする所定の物品を効率よく搬送して収納するとともに、収納された物品を効率よく取り出すことのできる自動倉庫を提供する。
【解決手段】自動倉庫５０には、選別集合部３、収納ユニットＪ１，Ｊ２および包装部１３ａ〜１３ｄが設けられている。選別集合部３と収納ユニットＪ１，Ｊ２とを繋ぐ入庫用コンベア８ａ，８ｂ，８ｃの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機が設けられ、その入庫用昇降機の直上には、入庫ステーションが配設されている。収納ユニットＪ１，Ｊ２と包装部１３ａ〜１３ｄとを繋ぐ出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機が設けられ、その出庫用昇降機の直上には、出庫ステーションが配設されている。
【解決手段】自動倉庫５０には、選別集合部３、収納ユニットＪ１，Ｊ２および包装部１３ａ〜１３ｄが設けられている。選別集合部３と収納ユニットＪ１，Ｊ２とを繋ぐ入庫用コンベア８ａ，８ｂ，８ｃの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機が設けられ、その入庫用昇降機の直上には、入庫ステーションが配設されている。収納ユニットＪ１，Ｊ２と包装部１３ａ〜１３ｄとを繋ぐ出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機が設けられ、その出庫用昇降機の直上には、出庫ステーションが配設されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は自動倉庫に関し、特に、農畜産物を収納して取り出す自動倉庫に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
農家等において生産された農畜産物は、通常、等階級別に選別された後、包装されて出荷される。生産量や需要に応じた適切な出荷を行うために、自動倉庫が使用される。選別された農畜産物は、一旦、この自動倉庫にストックされ、そして、必要なときに所望の選別された農畜産物が自動倉庫から取り出されて出荷されることになる。そのような農畜産物の自動倉庫の一例として、特許文献１に提案された鶏卵の自動倉庫について説明する。
【０００３】
図６および図７に示すように、自動倉庫１００には、主に、鶏卵Ｅを選別して集合させる選別集合部１０２、選別された鶏卵Ｅをストックするストッカー部１０３、選別された鶏卵Ｅを包装する包装部１０７が設けられている。選別集合部１０２とストッカー部１０３とは第１コンベア１０８によって繋がっており、ストッカー部１０３と包装部１０７とは第２コンベア１０９によって繋がっている。ストッカー部１０３には、互いに間隔を隔てられた２つの収納棚１０４，１０５が配設されている。
【０００４】
一方の収納棚１０４の最下段には入庫ステーション１１０が設けられ、他方の収納棚１０５の最下段には出庫ステーション１１１が設けられている。入庫ステーション１１０は、第１コンベア１０８と同じ高さに位置し、出庫ステーション１１１は、第２コンベア１０９と同じ高さに位置している。２つの収納棚１０４，１０５の間には、ｘ方向と高さ方向に移動自在のスタッカークレーン１０６が配設されている。
【０００５】
次に、上述した自動倉庫１００の動作の一例について説明する。選別集合部１０２において所定の等階級に選別されてパレットに集められた鶏卵Ｅは、第１コンベア１０８によって入庫ステーション１１０まで搬送される。入庫ステーション１１０に搬送された鶏卵Ｅは、スタッカークレーン１０６によって収納棚１０４，１０５の所定の収納部に移載され、鶏卵Ｅの等階級と収納部の位置に関する情報が記憶される。こうして、種々の等階級の鶏卵Ｅが、それぞれ所定の段に収納されることになる。
【０００６】
一方、自動倉庫１００に所定の等階級の鶏卵Ｅを出荷させる命令が送られると、スタッカークレーン１０６によって該当する等階級の鶏卵Ｅの収納されている収納棚１０４，１０５の収納部から、その鶏卵Ｅが出庫ステーション１１１に移載される。出庫ステーション１１１に移載された鶏卵Ｅは、第２コンベア１０９によって包装部１０７へ搬送され、所定の包装容器に包装されて出荷される。この種の自動倉庫１００は、以上のように動作する。
【特許文献１】特開２００５−９６７８４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
近年、鶏卵を選別して包装する処理能力の向上が求められている。この処理能力の向上に対応するため、自動倉庫には、鶏卵をストックするストッカー部の収納棚の数を増やすことが求められる。このとき、スタッカークレーンの移動方向（ｘ方向）に沿って収納棚を拡張しようとすると、スタッカークレーンの移動距離も長くなって入出庫に時間を要してしまう。そのため、このような収納棚の拡張には限界がある。
【０００８】
そこで、スタッカークレーンの移動距離を抑えて収納棚を確保するには、第１コンベア１０８または第２コンベア１０９の搬送方向（ｙ方向）に沿って収納棚の数を増やすことが望ましい。ところが、ｙ方向に収納棚が増えると、それに伴ってｙ方向に入庫ステーションの数が増えるとともに、出庫ステーションの数も増えることになる。そうなると、第１コンベアによる入庫ステーションへの鶏卵の搬送動作、スタッカークレーンによる鶏卵の移載動作、出庫ステーションからの第２コンベアによる鶏卵の搬送動作を、互いに干渉しないようにスムースに行わせる必要がある。
【０００９】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、選別された農畜産物等をはじめとする所定の物品を効率よく搬送して収納するとともに、収納された物品を効率よく取り出すことのできる自動倉庫を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明に係る自動倉庫は、１対の収納棚と第１搬送部と第２搬送部と入庫ステーションと出庫ステーションと移載部とスタッカークレーンとを備えている。１対の収納棚は、互いに対向するように間隔を隔てて配設され、高さ方向に区画されるとともに水平方向に区画された複数の物品収納部をそれぞれ有している。第１搬送部は１対の収納棚に所定の物品を搬入する。第２搬送部は、１対の収納棚に収納された物品を１対の収納棚から搬出する。入庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、第１搬送部によって物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて、第１搬送部から搬送される物品を受入れる。出庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、第２搬送部によって物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて第２搬送部へ物品を送出す。移載部は、第１搬送部によって搬送される物品を入庫ステーションへ移載する機能および出庫ステーションに収納された物品を第２搬送部へ移載する機能の少なくともいずれかの機能を有している。スタッカークレーンは１対の収納棚の間に配設され、第１搬送部および第２搬送部によって物品が搬送される方向と交差する方向に移動可能とされて、入庫ステーション、複数の物品収納部のうちの所定の物品収納部および出庫ステーションへの物品の出し入れを行う。
【００１１】
この構成によれば、所定の物品が収納される１対の収納棚に入出庫を行う入庫ステーションおよび出庫ステーションが、第１搬送部または第２搬送部によって物品が搬送される搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されている。これにより、第１搬送部および第２搬送部によって物品を搬送させる動作と、入庫ステーションから１対の収納棚へ物品を移送し、１対の収納棚から出庫ステーションへ物品を移送する動作とにおいて、一方の動作が他方の動作に影響を与えるのを最小限に抑えて、物品を効率よく搬送して収納させるとともに、収納された物品を効率よく取り出すことができる。
【００１２】
具体的には、入庫ステーションおよび出庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかにおける高さ方向の最下段に配設され、第１搬送部は入庫ステーションの下方に配設され、第２搬送部は出庫ステーションの下方に配設されていてもよい。
【００１３】
あるいは、入庫ステーションおよび出庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかにおける高さ方向の最上段に配設され、第１搬送部は入庫ステーションの上方に配設され、第２搬送部は出庫ステーションの上方に配設されていてもよい。
【００１４】
物品収納部の数を増やすには、１対の収納棚およびスタッカークレーンを一つのユニットとして、ユニットの１対の収納棚において互いに対向する側とは反対側を背面側とすると、一のユニットの背面側と他のユニットの背面側とを対向させる態様で、複数のユニットを並設させることが好ましい。
【００１５】
さらに、第１搬送部の上流側には、物品を選別する選別部が配設されていることが好ましい。
【００１６】
これにより、等階級別に選別された物品を自動倉庫に収納させることができる。
また、第２搬送部の下流側には、第２搬送部によって搬送される物品を包装する包装部が配設されていることが好ましい。
【００１７】
これにより、自動倉庫から搬出された物品を包装して出荷させることができる。
物品のより具体的なものとして、鶏卵が取り扱われることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
本発明の実施の形態に係る自動倉庫として、鶏卵の自動倉庫について説明する。
図１および図２に示すように、自動倉庫５０には、鶏卵Ｅを選別して集合させる選別集合部３、選別された鶏卵Ｅをストックする収納ユニットＪ１，Ｊ２、選別された鶏卵Ｅを包装する包装部１３が設けられている。選別集合部３と収納ユニットＪ１，Ｊ２とは、入庫用コンベア８ａ，８ｂ，８ｃによって繋がっている。収納ユニットＪ１，Ｊ２と包装部１３とは、出庫用コンベア１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄによって繋がっている。
【００１９】
選別集合部３には、選別放出部５ａ，５ｂ，５ｃと集合区画部６ａ，６ｂ，６ｃが設けられている。選別放出部５ａ，５ｂ，５ｃは、供給コンベア１から供給されて分配コンベア１４によって搬送される鶏卵Ｅを等階級別に選別放出する。集合区画部６ａ，６ｂ，６ｃは、等階級別に選別放出された鶏卵Ｅを仮容器４ａに収納して集合させる。なお、供給コンベア１の搬送端には、鶏卵Ｅの個別卵重を測定する計量器（図示せず）と移し替え部２が配設されて、卵重測定された鶏卵Ｅが分配コンベア１４に移し替えられる。
【００２０】
入庫用コンベア８ａ，８ｂ，８ｃは集合区画部６に対応して設けられ、その途中には段積部７ａ，７ｂ，７ｃが配設されている。段積部７ａ，７ｂ，７ｃでは、鶏卵の収容された所定数の仮容器４ａが段積みされる。所定数の仮容器４ａが段積みされた仮容器群４ｂはｙ方向（図３参照）に搬送される。
【００２１】
収納ユニットＪ１には、互いに間隔を隔てられた１対の収納棚Ｔ１，Ｔ２が配設されている。その収納棚Ｔ１と収納棚Ｔ２との間には、スタッカークレーン９ａが配設されている。また、収納ユニットＪ２には、互いに間隔を隔てられた１対の収納棚Ｔ３，Ｔ４が配設されている。その収納棚Ｔ３と収納棚Ｔ４との間には、スタッカークレーン９ｂが配設されている。スタッカークレーン９ａ，９ｂは、走行レールＳａ上（ｚ方向）と高さ方向に移動可能とされる。収納ユニットＪ１と収納ユニットＪ２とは、１対の収納棚Ｔ１，Ｔ２（Ｔ３，Ｔ４）において互いに対向する側とは反対の側を背面側とすると、収納ユニットＪ１の背面側と収納ユニットＪ２の背面側とが対向する態様で並設されている。
【００２２】
スタッカークレーン９ａの走行レールＳａは入庫用コンベア８の搬送路（ｙ方向）と直交するように、入庫用コンベア８の上方に敷設されている。また、スタッカークレーン９ｂの走行レールＳａは、出庫用コンベア１１の搬送路と直交するように、出庫用コンベア１１の上方に敷設されている。
【００２３】
収納棚Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３，Ｔ４は階層式とされて、段積みされた仮容器群４ｂがそれぞれ収納される複数の収納部が設けられている。収納棚Ｔ１〜Ｔ４では、入庫用コンベア８または出庫用コンベア１１の搬送方向とほぼ直交するｚ方向に９つの収納部が設けられている。これらは、収納棚Ｔ１では符号Ａ−１〜Ａ−９、収納棚Ｔ２では符号Ｂ−１〜Ｂ−９、収納棚Ｔ３では符号Ｃ−１〜Ｃ−９、収納棚Ｔ４では符号Ｄ−１〜Ｄ−９でそれぞれ示されている（図３参照）。
【００２４】
また、収納部は、高さ方向には５つ（５階層）設けられている。これらは、下から上に向かって、たとえばＢ−３ａ〜Ｂ−３ｅのように、上記符号の横にアルファベットａ〜ｅを付して示されている（図４または図５参照）。
【００２５】
入庫用コンベア８ａの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機１０ａがそれぞれ設けられている。それぞれの入庫用昇降機１０ａの直上には入庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ１には入庫ステーションＮ−１が配設され、収納棚Ｔ３には入庫ステーションＮ−４が配設されている。
【００２６】
また、入庫用コンベア８ｂの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機１０ａがそれぞれ設けられている。それぞれの入庫用昇降機１０ａの直上には入庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ１には入庫ステーションＮ−２が配設され、収納棚Ｔ３には入庫ステーションＮ−５が配設されている。
【００２７】
さらに、入庫用コンベア８ｃの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機１０ａがそれぞれ設けられている。それぞれの入庫用昇降機１０ａの直上には入庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ１には入庫ステーションＮ−３が配設され、収納棚Ｔ３には入庫ステーションＮ−６が配設されている。入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６には、対応する入庫用昇降機１０ａによって段積みされた仮容器群４ｂが移載されることになる。
【００２８】
一方、出庫用コンベア１１ａの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−１が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−５が配設されている。
【００２９】
また、出庫用コンベア１１ｂの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−２が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−６が配設されている。
【００３０】
さらに、出庫用コンベア１１ｃの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−３が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−７が配設されている。
【００３１】
そして、出庫用コンベア１１ｄの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−４が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−８が配設されている。
【００３２】
出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８は、段積みされた仮容器群４ｂを収納ユニットＪ１，Ｊ２から搬出する際の待機場所とされ、出庫ステーションに移載された仮容器群４ｂは出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１へ載せられることになる。出庫用コンベア１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄの搬送路の途中には、段ばらし部１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄが配設されている。段ばらし部１２ａ〜１２ｄでは、段積みされた仮容器群４ｂから仮容器４ａが１段ずつばらされる。包装部１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄは、仮容器４ａに収容されている鶏卵Ｅを所定サイズの包装容器（図示せず）に移し替える。本自動倉庫５０は上記のように構成される。
【００３３】
次に、上述した自動倉庫５０の動作について説明する。供給コンベア１によって供給される鶏卵Ｅは、卵重等の等階級別に選別された後に自動倉庫５０に収納され、そして、要求に応じて所望の等階級の鶏卵が自動倉庫５０から搬出されて包装されることになる。
【００３４】
そこで、まず、鶏卵を卵重によって、サイズＳ、サイズＭおよびサイズＬの三区分にて選別し、選別されたサイズＳの鶏卵を集合区画６ａに、サイズＭの鶏卵を集合区画６ｂに、サイズＬの鶏卵を集合区画６ｃにそれぞれ集合させ、そして、集合させた鶏卵Ｅを自動倉庫５０の所定の収納棚Ｔ１〜Ｔ４に収容するまでの入庫動作について説明する。
【００３５】
（入庫動作）
（サイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ａ−９ｃに移載する場合）
まず、サイズＳの鶏卵Ｅが集合区画６ａの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ａによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ａによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−１の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−１まで持ち上げられる（図４参照）。
【００３６】
入庫ステーションＮ−１まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ａによって入庫ステーションＮ−１から取り出される。スタッカークレーン９ａは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ａ−９ｃの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ａ−９ｃに移載される。
【００３７】
（サイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｄ−５ｂに移載する場合）
まず、サイズＳの鶏卵Ｅが集合区画６ａの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ａによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ａによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−４の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−４まで持ち上げられる（図４参照）。
【００３８】
入庫ステーションＮ−４まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ｂによって入庫ステーションＮ−４から取り出される。スタッカークレーン９ｂは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｄ−５ｂの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｄ−５ｂに移載される。
【００３９】
（サイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｂ−３ｄに移載する場合）
まず、サイズＭの鶏卵Ｅが集合区画６ｂの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｂによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｂによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−２の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−２まで持ち上げられる。
【００４０】
入庫ステーションＮ−２まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ａによって入庫ステーションＮ−２から取り出される。スタッカークレーン９ａは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｂ−３ｄの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｂ−３ｄに移載される。
【００４１】
（サイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｃ−１ｂに移載する場合）
まず、サイズＭの鶏卵Ｅが集合区画６ｂの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｂによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｂによって収納ユニットＪ２の入庫ステーションＮ−５の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−５まで持ち上げられる。
【００４２】
入庫ステーションＮ−５まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ｂによって入庫ステーションＮ−５から取り出される。スタッカークレーン９ｂは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｃ−１ｂの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｃ−１ｂに移載される。
【００４３】
（サイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ａ−６ｃに移載する場合）
まず、サイズＬの鶏卵Ｅが集合区画６ｃの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｃによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｃによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−３の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−３まで持ち上げられる。
【００４４】
入庫ステーションＮ−３まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ａによって入庫ステーションＮ−３から取り出される。スタッカークレーン９ａは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ａ−６ｃの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ａ−６ｃに移載される。
【００４５】
（サイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｄ−１ｅに移載する場合）
まず、サイズＬの鶏卵Ｅが集合区画６ｃの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｃによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｃによって収納ユニットＪ２の入庫ステーションＮ−６の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−６まで持ち上げられる。
【００４６】
入庫ステーションＮ−６まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ｂによって入庫ステーションＮ−６から取り出される。スタッカークレーン９ｂは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｄ−１ｅの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｄ−１ｅに移載される。このようにして、各収納部に鶏卵Ｅが収納されると、鶏卵Ｅの等階級と収納部の位置に関する情報が所定の制御部（図示せず）に記憶される。
【００４７】
次に、自動倉庫５０に収納された所望の等階級の鶏卵Ｅが所定の収納棚から取り出されて包装されるまでの出庫動作として、サイズＳの鶏卵を包装部１３ａへ、サイズＭの鶏卵を包装部１３ｂ，１３ｃへ、サイズＬの鶏卵を包装部１３ｄへそれぞれ送り出す動作について説明する。
【００４８】
（出庫動作）
（収納部Ａ−９ｃに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ａが収納部Ａ−９ｃの前まで移動して停止し、収納部Ａ−９ｃに収納されているサイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ａは、出庫ステーションＳ−１の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−１に移載される（図５参照）。出庫ステーションＳ−１に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ａの所定の位置まで降ろされる。
【００４９】
次に、出庫用コンベア１１ａに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ａによって段ばらし部１２ａまで搬送される。段ばらし部１２ａでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＳの鶏卵Ｅが、包装部１３ａによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ａ−９ｃに収納されていたサイズＳの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５０】
（収納部Ｄ−５ｂに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ｂが収納部Ｄ−５ｂの前まで移動して停止し、収納部Ｄ−５ｂに収納されているサイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ｂは、出庫ステーションＳ−５の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−５に移載される（図５参照）。出庫ステーションＳ−５に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ａの所定の位置まで降ろされる。
【００５１】
次に、出庫用コンベア１１ａに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ａによって段ばらし部１２ａまで搬送される。段ばらし部１２ａでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらしされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＳの鶏卵Ｅが、包装部１３ａによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｄ−５ｂに収納されていたサイズＳの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５２】
（収納部Ｂ−３ｄに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ａが収納部Ｂ−３ｄの前まで移動して停止し、収納部Ｂ−３ｄに収納されているサイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ａは、出庫ステーションＳ−２の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−２に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−２に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｂの所定の位置まで降ろされる。
【００５３】
次に、出庫用コンベア１１ｂに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｂによって段ばらし部１２ｂまで搬送される。段ばらし部１２ｂでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらしされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＭの鶏卵Ｅが、包装部１３ｂによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｂ−３ｄに収納されていたサイズＭの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５４】
（収納部Ｃ−１ｂに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ｂが収納部Ｃ−１ｂの前まで移動して停止し、収納部Ｃ−１ｂに収納されているサイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ｂは、出庫ステーションＳ−７の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−７に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−７に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｃの所定の位置まで降ろされる。
【００５５】
次に、出庫用コンベア１１ｃに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｃによって段ばらし部１２ｃまで搬送される。段ばらし部１２ｃでは、段積みされていた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＭの鶏卵Ｅが、包装部１３ｃによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｃ−１ｂに収納されていたサイズＭの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５６】
（収納部Ａ−６ｃに載置されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ａが収納部Ａ−６ｃの前まで移動して停止し、収納部Ａ−６ｃに収納されているサイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ａは、出庫ステーションＳ−４の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−４に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−４に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｄの所定の位置まで降ろされる。
【００５７】
次に、出庫用コンベア１１ｄに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｄによって段ばらし部１２ｄまで搬送される。段ばらし部１２ｄでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＬの鶏卵Ｅが、包装部１３ｄによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ａ−６ｃに収納されていたサイズＬの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５８】
（収納部Ｄ−１ｅに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ｂが収納部Ｄ−１ｅの前まで移動して停止し、収納部Ｄ−１ｅに収納されているサイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ｂは、出庫ステーションＳ−８の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−８に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−８に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｄの所定の位置まで降ろされる。
【００５９】
次に、出庫用コンベア１１ｄに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｄによって段ばらし部１２ｄまで搬送される。段ばらし部１２ｄでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＬの鶏卵Ｅが、包装部１３ｄによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｄ−１ｅに収納されていたサイズＬの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。こうして、所定の等階級の鶏卵Ｅを出荷させる命令が制御部に入力されると、該当する等階級の鶏卵Ｅが収納されている収納部からその等階級の鶏卵Ｅが取り出されて出荷されることになる。
【００６０】
上述した自動倉庫５０では、等階級別に選別された鶏卵Ｅの入庫動作や出庫動作は並行して行われることになる。このとき、各入庫用コンベア８ａ〜８ｃに対する入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６は、対応する入庫用コンベア８ａ〜８ｃの直上に配置されて、入庫用コンベア８ａ〜８ｃによって搬送される仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって直ちに入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６まで持ち上げられる。
【００６１】
これにより、たとえば入庫用コンベア８ａによって収納ユニットＪ２に収納されようと仮容器群４ｂが搬送され、そして、その仮容器群４ｂの先（下流）に、収納ユニットＪ１に収容されようとする仮容器群４ｂが搬送されている場合に、収納ユニットＪ１に収納されようとする仮容器群４ｂがスタッカークレーン９ａに保持されるまで入庫ステーションＮ−１に待機しているような場合でも、収納ユニットＪ２に収納されようとする仮容器群４ｂを、収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−１の直下を搬送させて、収納ユニットＪ２の入庫ステーションＮ−４の直下に搬送させることができる。
【００６２】
すなわち、搬送の上流側の収納ユニットＪ１に収納されようとする仮容器群（仮容器群α）の後（上流）に、下流側の収納ユニットＪ２に収納されようとする仮容器群（仮容器群β）が搬送されているような場合に、仮容器群αがスタッカークレーンに保持されるまで入庫ステーションに待機しているような場合でも、仮容器群βを下流側の収納ユニットＪ２へ搬送することができる。その結果、等階級別に選別された鶏卵Ｅを収納ユニットＪ１，Ｊ２にスムースに入庫させることができる。
【００６３】
また、上述した自動倉庫５０では、各出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄに対する出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８は、対応する出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの直上に配置されて、収納棚から取り出された仮容器群４ｂは、一旦、出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８に待機され、その後、出庫用昇降機１０ｂによって出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８まで降ろされる。
【００６４】
これにより、たとえば収納ユニットＪ１から取り出された仮容器群が出庫用コンベア１１ａによって搬送され、そして、その仮容器群４ｂの先（下流）に、収納ユニットＪ２から取り出された仮容器群４ｂを出庫用ステーションＳ−５に移載させる場合に、収納ユニットＪ１から取り出されて搬送される仮容器群４ｂが収納ユニットＪ２を通過するまで、出庫ステーションへ移載するのを待機することなく、収納ユニットＪ２から取り出された仮容器群４ｂを出庫ステーションＳ−５に直ちに移載して、スタッカークレーン９ｂに次の動作を行わせることができる。
【００６５】
すなわち、搬送の上流側の収納ユニットＪ１から取り出されて搬送される仮容器群（仮容器群γ）の前（下流）に、収納ユニットＪ２から取り出された仮容器群（仮容器群δ）を出庫用ステーションに移載させる場合に、仮容器群γが下流側の収納ユニットＪ２を通過するまで、出庫ステーションへ移載するのを待機することなく、仮容器群δを出庫ステーションに直ちに移載して、スタッカークレーン９ｂに次の動作を行わせることができる。その結果、収納ユニットＪ１，Ｊ２に収納された所望の等階級別に選別された鶏卵Ｅをスムースに出庫させて包装することができる。
【００６６】
さらに、上述した自動倉庫５０では、スタッカークレーン９ａ，９ｂの走行レールＳａは、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄと直交するように、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの上方に配設されている。これにより、入庫用コンベア８ａ〜８ｃによって入庫される仮容器群や、出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄによって出庫される仮容器群に妨げられることなく、スタッカークレーン９ａ，９ｂをｚ方向に移動させて、入出庫作業を行うことができる。
【００６７】
また、上述した自動倉庫５０では、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの搬送方向と交差する方向に延在する収納ユニットＪ１，Ｊ２の収納棚Ｔ１〜Ｔ４が、搬送方向に間隔を隔てて配設されている。つまり、１対の収納棚の背面側同士を対向させる態様で並設されている。これにより、収納棚を搬送方向と交差する方向に拡張させる場合と比べて、スタッカークレーン９ａ，９ｂのｚ方向の移動距離が抑えられて、スタッカークレーン９ａ，９ｂによる各動作のタクトタイムを短くして、効率のよい入出庫作業を行うことができる。
【００６８】
なお、上述した自動倉庫では、入庫用コンベアとして３つの入庫用コンベア８ａ〜８ｃ、出庫用コンベアとして４つの出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄ、自動倉庫の収納棚として、４つの収納棚Ｔ１〜Ｔ４を例に挙げて説明したが、入庫用コンベア、出庫用コンベアおよび収納棚の数としては、これらの数に限られるものではない。
【００６９】
また、入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６および出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８が、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの上方に配置される場合を例に挙げて説明したが、入庫ステーションおよび出庫ステーションの少なくともいずれか一つを、入庫用コンベア８ａ〜８ｃの下方に配置したり、出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの下方に配置してもよい。
【００７０】
また、入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６を収納棚Ｔ１と収納棚Ｔ３とに配設し、出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８を収納棚Ｔ２と収納棚Ｔ４とに配設する場合を例に挙げたが、入庫ステーションを収納棚Ｔ２や収納棚Ｔ４にさらに設け、出庫ステーションを収納棚Ｔ１や収納棚Ｔ３にさらに設けるようにしてもよい。
【００７１】
さらに、スタッカークレーン９ａ，９ｂの走行レールＳａが、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの上方に配置される場合を例に挙げて説明したが、走行レールを入庫用コンベアや出庫用コンベアの下方に配設してもよい。
【００７２】
また、入庫用昇降機１０ａおよび出庫用昇降機１０ｂの昇降機構として、段積みされた仮容器群４ｂを左右両側面から保持して昇降させる方式の他に、たとえば前後左右から保持する方式や、下方から支える方式を採用することが可能である。さらに、昇降機として、入庫用と出庫用とに分けた場合を例に挙げて説明したが、１つの昇降機に入庫させる機能と出庫させる機能を持たせるようにしてもよい。また、コンベアとして、入庫用と出庫用とに分けた場合を例に挙げて説明したが、１つのコンベアに入庫と出庫の機能を持たせるようにしてもよい。
【００７３】
さらに、上述した自動倉庫では、鶏卵を例に挙げて説明したが、鶏卵以外の等階級に選別される農畜産物をはじめ、さまざまな物品の収納にも適用することができる。
【００７４】
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【００７５】
【図１】本発明の実施の形態に係る自動倉庫の平面図である。
【図２】同実施の形態において、図１に示す自動倉庫の側面図である。
【図３】同実施の形態において、自動倉庫の動作を説明するための平面図である。
【図４】同実施の形態において、自動倉庫の動作を説明するための第１の部分断面図である。
【図５】同実施の形態において、自動倉庫の動作を説明するための第２の部分断面図である。
【図６】従来の自動倉庫の平面図である。
【図７】図６に示す自動倉庫の側面図である。
【符号の説明】
【００７６】
１ 供給コンベア、２ 移し替え器、４ａ 仮容器、４ｂ 仮容器群、３ 選別集合部、５ａ，５ｂ，５ｃ 選別放出部、６ａ，６ｂ，６ｃ 集合区画部、７ａ，７ｂ，７ｃ 段積部、８ａ，８ｂ，８ｃ 入庫用コンベア、９ａ，９ｂ スタッカークレーン、１０ａ 入庫用昇降機、１０ｂ 出庫用昇降機、１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ 出庫用コンベア、１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ 段ばらし部、１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ 包装部、１４ 分配コンベア、Ｅ 鶏卵、Ｊ１，Ｊ２ 収納ユニット、Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３，Ｔ４ 収納棚、Ａ−１〜Ａ−９，Ａ−２ａ〜Ａ−２ｅ，Ａ−３ｂ〜Ａ−３ｅ 収納部、Ｂ−１〜Ｂ−９，Ｂ−２ｂ〜Ｂ−２ｅ，Ｂ−３ａ〜Ｂ−３ｅ 収納部、Ｃ−１〜Ｃ−９，Ｃ−２ａ〜Ｃ−２ｅ，Ｃ−３ｂ〜Ｃ−３ｅ 収納部、Ｄ−１〜Ｄ−９，Ｄ−２ｂ〜Ｄ−２ｅ，Ｄ−３ａ〜Ｄ−３ｅ 収納部、Ｎ−１，Ｎ−２，Ｎ−３，Ｎ−４，Ｎ−５，Ｎ−６ 入庫ステーション、Ｓ−１，Ｓ−２，Ｓ−３，Ｓ−４，Ｓ−５，Ｓ−６，Ｓ−７，Ｓ−８ 出庫ステーション、Ｓａ 走行レール、５０ 自動倉庫。
【技術分野】
【０００１】
本発明は自動倉庫に関し、特に、農畜産物を収納して取り出す自動倉庫に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
農家等において生産された農畜産物は、通常、等階級別に選別された後、包装されて出荷される。生産量や需要に応じた適切な出荷を行うために、自動倉庫が使用される。選別された農畜産物は、一旦、この自動倉庫にストックされ、そして、必要なときに所望の選別された農畜産物が自動倉庫から取り出されて出荷されることになる。そのような農畜産物の自動倉庫の一例として、特許文献１に提案された鶏卵の自動倉庫について説明する。
【０００３】
図６および図７に示すように、自動倉庫１００には、主に、鶏卵Ｅを選別して集合させる選別集合部１０２、選別された鶏卵Ｅをストックするストッカー部１０３、選別された鶏卵Ｅを包装する包装部１０７が設けられている。選別集合部１０２とストッカー部１０３とは第１コンベア１０８によって繋がっており、ストッカー部１０３と包装部１０７とは第２コンベア１０９によって繋がっている。ストッカー部１０３には、互いに間隔を隔てられた２つの収納棚１０４，１０５が配設されている。
【０００４】
一方の収納棚１０４の最下段には入庫ステーション１１０が設けられ、他方の収納棚１０５の最下段には出庫ステーション１１１が設けられている。入庫ステーション１１０は、第１コンベア１０８と同じ高さに位置し、出庫ステーション１１１は、第２コンベア１０９と同じ高さに位置している。２つの収納棚１０４，１０５の間には、ｘ方向と高さ方向に移動自在のスタッカークレーン１０６が配設されている。
【０００５】
次に、上述した自動倉庫１００の動作の一例について説明する。選別集合部１０２において所定の等階級に選別されてパレットに集められた鶏卵Ｅは、第１コンベア１０８によって入庫ステーション１１０まで搬送される。入庫ステーション１１０に搬送された鶏卵Ｅは、スタッカークレーン１０６によって収納棚１０４，１０５の所定の収納部に移載され、鶏卵Ｅの等階級と収納部の位置に関する情報が記憶される。こうして、種々の等階級の鶏卵Ｅが、それぞれ所定の段に収納されることになる。
【０００６】
一方、自動倉庫１００に所定の等階級の鶏卵Ｅを出荷させる命令が送られると、スタッカークレーン１０６によって該当する等階級の鶏卵Ｅの収納されている収納棚１０４，１０５の収納部から、その鶏卵Ｅが出庫ステーション１１１に移載される。出庫ステーション１１１に移載された鶏卵Ｅは、第２コンベア１０９によって包装部１０７へ搬送され、所定の包装容器に包装されて出荷される。この種の自動倉庫１００は、以上のように動作する。
【特許文献１】特開２００５−９６７８４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
近年、鶏卵を選別して包装する処理能力の向上が求められている。この処理能力の向上に対応するため、自動倉庫には、鶏卵をストックするストッカー部の収納棚の数を増やすことが求められる。このとき、スタッカークレーンの移動方向（ｘ方向）に沿って収納棚を拡張しようとすると、スタッカークレーンの移動距離も長くなって入出庫に時間を要してしまう。そのため、このような収納棚の拡張には限界がある。
【０００８】
そこで、スタッカークレーンの移動距離を抑えて収納棚を確保するには、第１コンベア１０８または第２コンベア１０９の搬送方向（ｙ方向）に沿って収納棚の数を増やすことが望ましい。ところが、ｙ方向に収納棚が増えると、それに伴ってｙ方向に入庫ステーションの数が増えるとともに、出庫ステーションの数も増えることになる。そうなると、第１コンベアによる入庫ステーションへの鶏卵の搬送動作、スタッカークレーンによる鶏卵の移載動作、出庫ステーションからの第２コンベアによる鶏卵の搬送動作を、互いに干渉しないようにスムースに行わせる必要がある。
【０００９】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、選別された農畜産物等をはじめとする所定の物品を効率よく搬送して収納するとともに、収納された物品を効率よく取り出すことのできる自動倉庫を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明に係る自動倉庫は、１対の収納棚と第１搬送部と第２搬送部と入庫ステーションと出庫ステーションと移載部とスタッカークレーンとを備えている。１対の収納棚は、互いに対向するように間隔を隔てて配設され、高さ方向に区画されるとともに水平方向に区画された複数の物品収納部をそれぞれ有している。第１搬送部は１対の収納棚に所定の物品を搬入する。第２搬送部は、１対の収納棚に収納された物品を１対の収納棚から搬出する。入庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、第１搬送部によって物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて、第１搬送部から搬送される物品を受入れる。出庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、第２搬送部によって物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて第２搬送部へ物品を送出す。移載部は、第１搬送部によって搬送される物品を入庫ステーションへ移載する機能および出庫ステーションに収納された物品を第２搬送部へ移載する機能の少なくともいずれかの機能を有している。スタッカークレーンは１対の収納棚の間に配設され、第１搬送部および第２搬送部によって物品が搬送される方向と交差する方向に移動可能とされて、入庫ステーション、複数の物品収納部のうちの所定の物品収納部および出庫ステーションへの物品の出し入れを行う。
【００１１】
この構成によれば、所定の物品が収納される１対の収納棚に入出庫を行う入庫ステーションおよび出庫ステーションが、第１搬送部または第２搬送部によって物品が搬送される搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されている。これにより、第１搬送部および第２搬送部によって物品を搬送させる動作と、入庫ステーションから１対の収納棚へ物品を移送し、１対の収納棚から出庫ステーションへ物品を移送する動作とにおいて、一方の動作が他方の動作に影響を与えるのを最小限に抑えて、物品を効率よく搬送して収納させるとともに、収納された物品を効率よく取り出すことができる。
【００１２】
具体的には、入庫ステーションおよび出庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかにおける高さ方向の最下段に配設され、第１搬送部は入庫ステーションの下方に配設され、第２搬送部は出庫ステーションの下方に配設されていてもよい。
【００１３】
あるいは、入庫ステーションおよび出庫ステーションは、１対の収納棚の少なくともいずれかにおける高さ方向の最上段に配設され、第１搬送部は入庫ステーションの上方に配設され、第２搬送部は出庫ステーションの上方に配設されていてもよい。
【００１４】
物品収納部の数を増やすには、１対の収納棚およびスタッカークレーンを一つのユニットとして、ユニットの１対の収納棚において互いに対向する側とは反対側を背面側とすると、一のユニットの背面側と他のユニットの背面側とを対向させる態様で、複数のユニットを並設させることが好ましい。
【００１５】
さらに、第１搬送部の上流側には、物品を選別する選別部が配設されていることが好ましい。
【００１６】
これにより、等階級別に選別された物品を自動倉庫に収納させることができる。
また、第２搬送部の下流側には、第２搬送部によって搬送される物品を包装する包装部が配設されていることが好ましい。
【００１７】
これにより、自動倉庫から搬出された物品を包装して出荷させることができる。
物品のより具体的なものとして、鶏卵が取り扱われることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
本発明の実施の形態に係る自動倉庫として、鶏卵の自動倉庫について説明する。
図１および図２に示すように、自動倉庫５０には、鶏卵Ｅを選別して集合させる選別集合部３、選別された鶏卵Ｅをストックする収納ユニットＪ１，Ｊ２、選別された鶏卵Ｅを包装する包装部１３が設けられている。選別集合部３と収納ユニットＪ１，Ｊ２とは、入庫用コンベア８ａ，８ｂ，８ｃによって繋がっている。収納ユニットＪ１，Ｊ２と包装部１３とは、出庫用コンベア１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄによって繋がっている。
【００１９】
選別集合部３には、選別放出部５ａ，５ｂ，５ｃと集合区画部６ａ，６ｂ，６ｃが設けられている。選別放出部５ａ，５ｂ，５ｃは、供給コンベア１から供給されて分配コンベア１４によって搬送される鶏卵Ｅを等階級別に選別放出する。集合区画部６ａ，６ｂ，６ｃは、等階級別に選別放出された鶏卵Ｅを仮容器４ａに収納して集合させる。なお、供給コンベア１の搬送端には、鶏卵Ｅの個別卵重を測定する計量器（図示せず）と移し替え部２が配設されて、卵重測定された鶏卵Ｅが分配コンベア１４に移し替えられる。
【００２０】
入庫用コンベア８ａ，８ｂ，８ｃは集合区画部６に対応して設けられ、その途中には段積部７ａ，７ｂ，７ｃが配設されている。段積部７ａ，７ｂ，７ｃでは、鶏卵の収容された所定数の仮容器４ａが段積みされる。所定数の仮容器４ａが段積みされた仮容器群４ｂはｙ方向（図３参照）に搬送される。
【００２１】
収納ユニットＪ１には、互いに間隔を隔てられた１対の収納棚Ｔ１，Ｔ２が配設されている。その収納棚Ｔ１と収納棚Ｔ２との間には、スタッカークレーン９ａが配設されている。また、収納ユニットＪ２には、互いに間隔を隔てられた１対の収納棚Ｔ３，Ｔ４が配設されている。その収納棚Ｔ３と収納棚Ｔ４との間には、スタッカークレーン９ｂが配設されている。スタッカークレーン９ａ，９ｂは、走行レールＳａ上（ｚ方向）と高さ方向に移動可能とされる。収納ユニットＪ１と収納ユニットＪ２とは、１対の収納棚Ｔ１，Ｔ２（Ｔ３，Ｔ４）において互いに対向する側とは反対の側を背面側とすると、収納ユニットＪ１の背面側と収納ユニットＪ２の背面側とが対向する態様で並設されている。
【００２２】
スタッカークレーン９ａの走行レールＳａは入庫用コンベア８の搬送路（ｙ方向）と直交するように、入庫用コンベア８の上方に敷設されている。また、スタッカークレーン９ｂの走行レールＳａは、出庫用コンベア１１の搬送路と直交するように、出庫用コンベア１１の上方に敷設されている。
【００２３】
収納棚Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３，Ｔ４は階層式とされて、段積みされた仮容器群４ｂがそれぞれ収納される複数の収納部が設けられている。収納棚Ｔ１〜Ｔ４では、入庫用コンベア８または出庫用コンベア１１の搬送方向とほぼ直交するｚ方向に９つの収納部が設けられている。これらは、収納棚Ｔ１では符号Ａ−１〜Ａ−９、収納棚Ｔ２では符号Ｂ−１〜Ｂ−９、収納棚Ｔ３では符号Ｃ−１〜Ｃ−９、収納棚Ｔ４では符号Ｄ−１〜Ｄ−９でそれぞれ示されている（図３参照）。
【００２４】
また、収納部は、高さ方向には５つ（５階層）設けられている。これらは、下から上に向かって、たとえばＢ−３ａ〜Ｂ−３ｅのように、上記符号の横にアルファベットａ〜ｅを付して示されている（図４または図５参照）。
【００２５】
入庫用コンベア８ａの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機１０ａがそれぞれ設けられている。それぞれの入庫用昇降機１０ａの直上には入庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ１には入庫ステーションＮ−１が配設され、収納棚Ｔ３には入庫ステーションＮ−４が配設されている。
【００２６】
また、入庫用コンベア８ｂの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機１０ａがそれぞれ設けられている。それぞれの入庫用昇降機１０ａの直上には入庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ１には入庫ステーションＮ−２が配設され、収納棚Ｔ３には入庫ステーションＮ−５が配設されている。
【００２７】
さらに、入庫用コンベア８ｃの搬送路には、収納棚Ｔ１，Ｔ３と交差する部分に入庫用昇降機１０ａがそれぞれ設けられている。それぞれの入庫用昇降機１０ａの直上には入庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ１には入庫ステーションＮ−３が配設され、収納棚Ｔ３には入庫ステーションＮ−６が配設されている。入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６には、対応する入庫用昇降機１０ａによって段積みされた仮容器群４ｂが移載されることになる。
【００２８】
一方、出庫用コンベア１１ａの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−１が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−５が配設されている。
【００２９】
また、出庫用コンベア１１ｂの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−２が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−６が配設されている。
【００３０】
さらに、出庫用コンベア１１ｃの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−３が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−７が配設されている。
【００３１】
そして、出庫用コンベア１１ｄの搬送路には、収納棚Ｔ２，Ｔ４と交差する部分に出庫用昇降機１０ｂがそれぞれ設けられている。それぞれの出庫用昇降機１０ｂの直上には出庫ステーションが配設され、収納棚Ｔ２には出庫ステーションＳ−４が配設され、収納棚Ｔ４には出庫ステーションＳ−８が配設されている。
【００３２】
出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８は、段積みされた仮容器群４ｂを収納ユニットＪ１，Ｊ２から搬出する際の待機場所とされ、出庫ステーションに移載された仮容器群４ｂは出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１へ載せられることになる。出庫用コンベア１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄの搬送路の途中には、段ばらし部１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄが配設されている。段ばらし部１２ａ〜１２ｄでは、段積みされた仮容器群４ｂから仮容器４ａが１段ずつばらされる。包装部１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄは、仮容器４ａに収容されている鶏卵Ｅを所定サイズの包装容器（図示せず）に移し替える。本自動倉庫５０は上記のように構成される。
【００３３】
次に、上述した自動倉庫５０の動作について説明する。供給コンベア１によって供給される鶏卵Ｅは、卵重等の等階級別に選別された後に自動倉庫５０に収納され、そして、要求に応じて所望の等階級の鶏卵が自動倉庫５０から搬出されて包装されることになる。
【００３４】
そこで、まず、鶏卵を卵重によって、サイズＳ、サイズＭおよびサイズＬの三区分にて選別し、選別されたサイズＳの鶏卵を集合区画６ａに、サイズＭの鶏卵を集合区画６ｂに、サイズＬの鶏卵を集合区画６ｃにそれぞれ集合させ、そして、集合させた鶏卵Ｅを自動倉庫５０の所定の収納棚Ｔ１〜Ｔ４に収容するまでの入庫動作について説明する。
【００３５】
（入庫動作）
（サイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ａ−９ｃに移載する場合）
まず、サイズＳの鶏卵Ｅが集合区画６ａの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ａによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ａによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−１の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−１まで持ち上げられる（図４参照）。
【００３６】
入庫ステーションＮ−１まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ａによって入庫ステーションＮ−１から取り出される。スタッカークレーン９ａは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ａ−９ｃの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ａ−９ｃに移載される。
【００３７】
（サイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｄ−５ｂに移載する場合）
まず、サイズＳの鶏卵Ｅが集合区画６ａの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ａによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ａによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−４の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−４まで持ち上げられる（図４参照）。
【００３８】
入庫ステーションＮ−４まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ｂによって入庫ステーションＮ−４から取り出される。スタッカークレーン９ｂは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｄ−５ｂの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｄ−５ｂに移載される。
【００３９】
（サイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｂ−３ｄに移載する場合）
まず、サイズＭの鶏卵Ｅが集合区画６ｂの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｂによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｂによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−２の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−２まで持ち上げられる。
【００４０】
入庫ステーションＮ−２まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ａによって入庫ステーションＮ−２から取り出される。スタッカークレーン９ａは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｂ−３ｄの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｂ−３ｄに移載される。
【００４１】
（サイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｃ−１ｂに移載する場合）
まず、サイズＭの鶏卵Ｅが集合区画６ｂの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｂによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｂによって収納ユニットＪ２の入庫ステーションＮ−５の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−５まで持ち上げられる。
【００４２】
入庫ステーションＮ−５まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ｂによって入庫ステーションＮ−５から取り出される。スタッカークレーン９ｂは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｃ−１ｂの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｃ−１ｂに移載される。
【００４３】
（サイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ａ−６ｃに移載する場合）
まず、サイズＬの鶏卵Ｅが集合区画６ｃの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｃによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｃによって収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−３の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−３まで持ち上げられる。
【００４４】
入庫ステーションＮ−３まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ａによって入庫ステーションＮ−３から取り出される。スタッカークレーン９ａは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ａ−６ｃの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ａ−６ｃに移載される。
【００４５】
（サイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂを収納部Ｄ−１ｅに移載する場合）
まず、サイズＬの鶏卵Ｅが集合区画６ｃの仮容器４ａに収容される。仮容器４ａはｙ方向に搬送される。仮容器４ａは段積み装置７ｃによって段積みされる。段積みされた仮容器群４ｂは、入庫用コンベア８ｃによって収納ユニットＪ２の入庫ステーションＮ−６の直下の所定の位置にまで搬送されて停止する（図３参照）。所定の位置で停止した段積み仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって入庫ステーションＮ−６まで持ち上げられる。
【００４６】
入庫ステーションＮ−６まで持ち上げられた段積み仮容器群４ｂは、スタッカークレーン９ｂによって入庫ステーションＮ−６から取り出される。スタッカークレーン９ｂは、走行レールＳａに沿った（Ｚ方向）移動と昇降移動によって収納部Ｄ−１ｅの前まで移動して停止し、段積み仮容器群４ｂが収納部Ｄ−１ｅに移載される。このようにして、各収納部に鶏卵Ｅが収納されると、鶏卵Ｅの等階級と収納部の位置に関する情報が所定の制御部（図示せず）に記憶される。
【００４７】
次に、自動倉庫５０に収納された所望の等階級の鶏卵Ｅが所定の収納棚から取り出されて包装されるまでの出庫動作として、サイズＳの鶏卵を包装部１３ａへ、サイズＭの鶏卵を包装部１３ｂ，１３ｃへ、サイズＬの鶏卵を包装部１３ｄへそれぞれ送り出す動作について説明する。
【００４８】
（出庫動作）
（収納部Ａ−９ｃに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ａが収納部Ａ−９ｃの前まで移動して停止し、収納部Ａ−９ｃに収納されているサイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ａは、出庫ステーションＳ−１の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−１に移載される（図５参照）。出庫ステーションＳ−１に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ａの所定の位置まで降ろされる。
【００４９】
次に、出庫用コンベア１１ａに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ａによって段ばらし部１２ａまで搬送される。段ばらし部１２ａでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＳの鶏卵Ｅが、包装部１３ａによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ａ−９ｃに収納されていたサイズＳの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５０】
（収納部Ｄ−５ｂに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ｂが収納部Ｄ−５ｂの前まで移動して停止し、収納部Ｄ−５ｂに収納されているサイズＳの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ｂは、出庫ステーションＳ−５の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−５に移載される（図５参照）。出庫ステーションＳ−５に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ａの所定の位置まで降ろされる。
【００５１】
次に、出庫用コンベア１１ａに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ａによって段ばらし部１２ａまで搬送される。段ばらし部１２ａでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらしされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＳの鶏卵Ｅが、包装部１３ａによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｄ−５ｂに収納されていたサイズＳの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５２】
（収納部Ｂ−３ｄに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ａが収納部Ｂ−３ｄの前まで移動して停止し、収納部Ｂ−３ｄに収納されているサイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ａは、出庫ステーションＳ−２の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−２に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−２に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｂの所定の位置まで降ろされる。
【００５３】
次に、出庫用コンベア１１ｂに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｂによって段ばらし部１２ｂまで搬送される。段ばらし部１２ｂでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらしされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＭの鶏卵Ｅが、包装部１３ｂによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｂ−３ｄに収納されていたサイズＭの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５４】
（収納部Ｃ−１ｂに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ｂが収納部Ｃ−１ｂの前まで移動して停止し、収納部Ｃ−１ｂに収納されているサイズＭの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ｂは、出庫ステーションＳ−７の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−７に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−７に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｃの所定の位置まで降ろされる。
【００５５】
次に、出庫用コンベア１１ｃに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｃによって段ばらし部１２ｃまで搬送される。段ばらし部１２ｃでは、段積みされていた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＭの鶏卵Ｅが、包装部１３ｃによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｃ−１ｂに収納されていたサイズＭの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５６】
（収納部Ａ−６ｃに載置されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ａが収納部Ａ−６ｃの前まで移動して停止し、収納部Ａ−６ｃに収納されているサイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ａは、出庫ステーションＳ−４の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−４に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−４に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｄの所定の位置まで降ろされる。
【００５７】
次に、出庫用コンベア１１ｄに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｄによって段ばらし部１２ｄまで搬送される。段ばらし部１２ｄでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＬの鶏卵Ｅが、包装部１３ｄによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ａ−６ｃに収納されていたサイズＬの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。
【００５８】
（収納部Ｄ−１ｅに収納されている仮容器群４ｂを取り出す場合）
まず、スタッカークレーン９ｂが収納部Ｄ−１ｅの前まで移動して停止し、収納部Ｄ−１ｅに収納されているサイズＬの鶏卵を収納した仮容器群４ｂが取り出される。次に、仮容器群４ｂを保持したスタッカークレーン９ｂは、出庫ステーションＳ−８の前まで移動して停止し、仮容器群４ｂが出庫ステーションＳ−８に移載される（図３参照）。出庫ステーションＳ−８に移載された仮容器群４ｂは、出庫用昇降機１０ｂによって出庫用コンベア１１ｄの所定の位置まで降ろされる。
【００５９】
次に、出庫用コンベア１１ｄに降ろされた仮容器群４ｂは、出庫用コンベア１１ｄによって段ばらし部１２ｄまで搬送される。段ばらし部１２ｄでは、段積みされた仮容器群４ｂが一段ずつばらされる。次に、ばらされた仮容器４ａにそれぞれ収納されているサイズＬの鶏卵Ｅが、包装部１３ｄによって所定の包装容器に移し替えられる。こうして、収納部Ｄ−１ｅに収納されていたサイズＬの鶏卵Ｅが、包装容器に収納されて出荷されることになる。こうして、所定の等階級の鶏卵Ｅを出荷させる命令が制御部に入力されると、該当する等階級の鶏卵Ｅが収納されている収納部からその等階級の鶏卵Ｅが取り出されて出荷されることになる。
【００６０】
上述した自動倉庫５０では、等階級別に選別された鶏卵Ｅの入庫動作や出庫動作は並行して行われることになる。このとき、各入庫用コンベア８ａ〜８ｃに対する入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６は、対応する入庫用コンベア８ａ〜８ｃの直上に配置されて、入庫用コンベア８ａ〜８ｃによって搬送される仮容器群４ｂは、入庫用昇降機１０ａによって直ちに入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６まで持ち上げられる。
【００６１】
これにより、たとえば入庫用コンベア８ａによって収納ユニットＪ２に収納されようと仮容器群４ｂが搬送され、そして、その仮容器群４ｂの先（下流）に、収納ユニットＪ１に収容されようとする仮容器群４ｂが搬送されている場合に、収納ユニットＪ１に収納されようとする仮容器群４ｂがスタッカークレーン９ａに保持されるまで入庫ステーションＮ−１に待機しているような場合でも、収納ユニットＪ２に収納されようとする仮容器群４ｂを、収納ユニットＪ１の入庫ステーションＮ−１の直下を搬送させて、収納ユニットＪ２の入庫ステーションＮ−４の直下に搬送させることができる。
【００６２】
すなわち、搬送の上流側の収納ユニットＪ１に収納されようとする仮容器群（仮容器群α）の後（上流）に、下流側の収納ユニットＪ２に収納されようとする仮容器群（仮容器群β）が搬送されているような場合に、仮容器群αがスタッカークレーンに保持されるまで入庫ステーションに待機しているような場合でも、仮容器群βを下流側の収納ユニットＪ２へ搬送することができる。その結果、等階級別に選別された鶏卵Ｅを収納ユニットＪ１，Ｊ２にスムースに入庫させることができる。
【００６３】
また、上述した自動倉庫５０では、各出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄに対する出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８は、対応する出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの直上に配置されて、収納棚から取り出された仮容器群４ｂは、一旦、出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８に待機され、その後、出庫用昇降機１０ｂによって出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８まで降ろされる。
【００６４】
これにより、たとえば収納ユニットＪ１から取り出された仮容器群が出庫用コンベア１１ａによって搬送され、そして、その仮容器群４ｂの先（下流）に、収納ユニットＪ２から取り出された仮容器群４ｂを出庫用ステーションＳ−５に移載させる場合に、収納ユニットＪ１から取り出されて搬送される仮容器群４ｂが収納ユニットＪ２を通過するまで、出庫ステーションへ移載するのを待機することなく、収納ユニットＪ２から取り出された仮容器群４ｂを出庫ステーションＳ−５に直ちに移載して、スタッカークレーン９ｂに次の動作を行わせることができる。
【００６５】
すなわち、搬送の上流側の収納ユニットＪ１から取り出されて搬送される仮容器群（仮容器群γ）の前（下流）に、収納ユニットＪ２から取り出された仮容器群（仮容器群δ）を出庫用ステーションに移載させる場合に、仮容器群γが下流側の収納ユニットＪ２を通過するまで、出庫ステーションへ移載するのを待機することなく、仮容器群δを出庫ステーションに直ちに移載して、スタッカークレーン９ｂに次の動作を行わせることができる。その結果、収納ユニットＪ１，Ｊ２に収納された所望の等階級別に選別された鶏卵Ｅをスムースに出庫させて包装することができる。
【００６６】
さらに、上述した自動倉庫５０では、スタッカークレーン９ａ，９ｂの走行レールＳａは、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄと直交するように、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの上方に配設されている。これにより、入庫用コンベア８ａ〜８ｃによって入庫される仮容器群や、出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄによって出庫される仮容器群に妨げられることなく、スタッカークレーン９ａ，９ｂをｚ方向に移動させて、入出庫作業を行うことができる。
【００６７】
また、上述した自動倉庫５０では、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの搬送方向と交差する方向に延在する収納ユニットＪ１，Ｊ２の収納棚Ｔ１〜Ｔ４が、搬送方向に間隔を隔てて配設されている。つまり、１対の収納棚の背面側同士を対向させる態様で並設されている。これにより、収納棚を搬送方向と交差する方向に拡張させる場合と比べて、スタッカークレーン９ａ，９ｂのｚ方向の移動距離が抑えられて、スタッカークレーン９ａ，９ｂによる各動作のタクトタイムを短くして、効率のよい入出庫作業を行うことができる。
【００６８】
なお、上述した自動倉庫では、入庫用コンベアとして３つの入庫用コンベア８ａ〜８ｃ、出庫用コンベアとして４つの出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄ、自動倉庫の収納棚として、４つの収納棚Ｔ１〜Ｔ４を例に挙げて説明したが、入庫用コンベア、出庫用コンベアおよび収納棚の数としては、これらの数に限られるものではない。
【００６９】
また、入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６および出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８が、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの上方に配置される場合を例に挙げて説明したが、入庫ステーションおよび出庫ステーションの少なくともいずれか一つを、入庫用コンベア８ａ〜８ｃの下方に配置したり、出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの下方に配置してもよい。
【００７０】
また、入庫ステーションＮ−１〜Ｎ−６を収納棚Ｔ１と収納棚Ｔ３とに配設し、出庫ステーションＳ−１〜Ｓ−８を収納棚Ｔ２と収納棚Ｔ４とに配設する場合を例に挙げたが、入庫ステーションを収納棚Ｔ２や収納棚Ｔ４にさらに設け、出庫ステーションを収納棚Ｔ１や収納棚Ｔ３にさらに設けるようにしてもよい。
【００７１】
さらに、スタッカークレーン９ａ，９ｂの走行レールＳａが、入庫用コンベア８ａ〜８ｃおよび出庫用コンベア１１ａ〜１１ｄの上方に配置される場合を例に挙げて説明したが、走行レールを入庫用コンベアや出庫用コンベアの下方に配設してもよい。
【００７２】
また、入庫用昇降機１０ａおよび出庫用昇降機１０ｂの昇降機構として、段積みされた仮容器群４ｂを左右両側面から保持して昇降させる方式の他に、たとえば前後左右から保持する方式や、下方から支える方式を採用することが可能である。さらに、昇降機として、入庫用と出庫用とに分けた場合を例に挙げて説明したが、１つの昇降機に入庫させる機能と出庫させる機能を持たせるようにしてもよい。また、コンベアとして、入庫用と出庫用とに分けた場合を例に挙げて説明したが、１つのコンベアに入庫と出庫の機能を持たせるようにしてもよい。
【００７３】
さらに、上述した自動倉庫では、鶏卵を例に挙げて説明したが、鶏卵以外の等階級に選別される農畜産物をはじめ、さまざまな物品の収納にも適用することができる。
【００７４】
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【００７５】
【図１】本発明の実施の形態に係る自動倉庫の平面図である。
【図２】同実施の形態において、図１に示す自動倉庫の側面図である。
【図３】同実施の形態において、自動倉庫の動作を説明するための平面図である。
【図４】同実施の形態において、自動倉庫の動作を説明するための第１の部分断面図である。
【図５】同実施の形態において、自動倉庫の動作を説明するための第２の部分断面図である。
【図６】従来の自動倉庫の平面図である。
【図７】図６に示す自動倉庫の側面図である。
【符号の説明】
【００７６】
１ 供給コンベア、２ 移し替え器、４ａ 仮容器、４ｂ 仮容器群、３ 選別集合部、５ａ，５ｂ，５ｃ 選別放出部、６ａ，６ｂ，６ｃ 集合区画部、７ａ，７ｂ，７ｃ 段積部、８ａ，８ｂ，８ｃ 入庫用コンベア、９ａ，９ｂ スタッカークレーン、１０ａ 入庫用昇降機、１０ｂ 出庫用昇降機、１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ 出庫用コンベア、１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ 段ばらし部、１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ 包装部、１４ 分配コンベア、Ｅ 鶏卵、Ｊ１，Ｊ２ 収納ユニット、Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３，Ｔ４ 収納棚、Ａ−１〜Ａ−９，Ａ−２ａ〜Ａ−２ｅ，Ａ−３ｂ〜Ａ−３ｅ 収納部、Ｂ−１〜Ｂ−９，Ｂ−２ｂ〜Ｂ−２ｅ，Ｂ−３ａ〜Ｂ−３ｅ 収納部、Ｃ−１〜Ｃ−９，Ｃ−２ａ〜Ｃ−２ｅ，Ｃ−３ｂ〜Ｃ−３ｅ 収納部、Ｄ−１〜Ｄ−９，Ｄ−２ｂ〜Ｄ−２ｅ，Ｄ−３ａ〜Ｄ−３ｅ 収納部、Ｎ−１，Ｎ−２，Ｎ−３，Ｎ−４，Ｎ−５，Ｎ−６ 入庫ステーション、Ｓ−１，Ｓ−２，Ｓ−３，Ｓ−４，Ｓ−５，Ｓ−６，Ｓ−７，Ｓ−８ 出庫ステーション、Ｓａ 走行レール、５０ 自動倉庫。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
互いに対向するように間隔を隔てて配設され、高さ方向に区画されるとともに水平方向に区画された複数の物品収納部をそれぞれ有する１対の収納棚と、
前記１対の収納棚に所定の物品を搬入する第１搬送部と、
前記１対の収納棚に収納された前記物品を、前記１対の収納棚から搬出する第２搬送部と、
前記１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、前記第１搬送部によって前記物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて、前記第１搬送部から搬送される前記物品を受入れる入庫ステーションと、
前記１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、前記第２搬送部によって前記物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて、前記第２搬送部へ前記物品を送出す出庫ステーションと、
前記第１搬送部によって搬送される前記物品を前記入庫ステーションへ移載する機能および前記出庫ステーションに収納された前記物品を前記第２搬送部へ移載する機能の少なくともいずれかの機能を有する移載部と、
前記１対の収納棚の間に配設され、前記第１搬送部および前記第２搬送部によって前記物品が搬送される方向と交差する方向に移動可能とされて、前記入庫ステーション、複数の前記物品収納部のうちの所定の物品収納部および前記出庫ステーションへの前記物品の出し入れを行うスタッカークレーンと
を備えた、自動倉庫。
【請求項２】
前記入庫ステーションおよび前記出庫ステーションは、前記１対の収納棚の少なくともいずれかにおける前記高さ方向の最下段に配設され、
前記第１搬送部は前記入庫ステーションの下方に配設され、前記第２搬送部は前記出庫ステーションの下方に配設された、請求項１記載の自動倉庫。
【請求項３】
前記入庫ステーションおよび前記出庫ステーションは、前記１対の収納棚の少なくともいずれかにおける前記高さ方向の最上段に配設され、
前記第１搬送部は前記入庫ステーションの上方に配設され、前記第２搬送部は前記出庫ステーションの上方に配設された、請求項１記載の自動倉庫。
【請求項４】
前記１対の収納棚および前記スタッカークレーンを一つのユニットとして、前記ユニットの前記１対の収納棚において互いに対向する側とは反対側を背面側とすると、
一の前記ユニットの前記背面側と他の前記ユニットの前記背面側とを対向させる態様で、複数の前記ユニットを並設させた、請求項１〜３のいずれかに記載の自動倉庫。
【請求項５】
前記第１搬送部の上流側には、前記物品を選別する選別部が配設された、請求項１〜４のいずれかに記載の自動倉庫。
【請求項６】
前記第２搬送部の下流側には、前記第２搬送部によって搬送される前記物品を包装する包装部が配設された、請求項１〜５のいずれかに記載の自動倉庫。
【請求項７】
前記物品として鶏卵が取り扱われる、請求項１〜６のいずれかに記載の自動倉庫。
【請求項１】
互いに対向するように間隔を隔てて配設され、高さ方向に区画されるとともに水平方向に区画された複数の物品収納部をそれぞれ有する１対の収納棚と、
前記１対の収納棚に所定の物品を搬入する第１搬送部と、
前記１対の収納棚に収納された前記物品を、前記１対の収納棚から搬出する第２搬送部と、
前記１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、前記第１搬送部によって前記物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて、前記第１搬送部から搬送される前記物品を受入れる入庫ステーションと、
前記１対の収納棚の少なくともいずれかに設けられ、前記第２搬送部によって前記物品が搬送される位置とは高さが異なる所定の位置に配置されて、前記第２搬送部へ前記物品を送出す出庫ステーションと、
前記第１搬送部によって搬送される前記物品を前記入庫ステーションへ移載する機能および前記出庫ステーションに収納された前記物品を前記第２搬送部へ移載する機能の少なくともいずれかの機能を有する移載部と、
前記１対の収納棚の間に配設され、前記第１搬送部および前記第２搬送部によって前記物品が搬送される方向と交差する方向に移動可能とされて、前記入庫ステーション、複数の前記物品収納部のうちの所定の物品収納部および前記出庫ステーションへの前記物品の出し入れを行うスタッカークレーンと
を備えた、自動倉庫。
【請求項２】
前記入庫ステーションおよび前記出庫ステーションは、前記１対の収納棚の少なくともいずれかにおける前記高さ方向の最下段に配設され、
前記第１搬送部は前記入庫ステーションの下方に配設され、前記第２搬送部は前記出庫ステーションの下方に配設された、請求項１記載の自動倉庫。
【請求項３】
前記入庫ステーションおよび前記出庫ステーションは、前記１対の収納棚の少なくともいずれかにおける前記高さ方向の最上段に配設され、
前記第１搬送部は前記入庫ステーションの上方に配設され、前記第２搬送部は前記出庫ステーションの上方に配設された、請求項１記載の自動倉庫。
【請求項４】
前記１対の収納棚および前記スタッカークレーンを一つのユニットとして、前記ユニットの前記１対の収納棚において互いに対向する側とは反対側を背面側とすると、
一の前記ユニットの前記背面側と他の前記ユニットの前記背面側とを対向させる態様で、複数の前記ユニットを並設させた、請求項１〜３のいずれかに記載の自動倉庫。
【請求項５】
前記第１搬送部の上流側には、前記物品を選別する選別部が配設された、請求項１〜４のいずれかに記載の自動倉庫。
【請求項６】
前記第２搬送部の下流側には、前記第２搬送部によって搬送される前記物品を包装する包装部が配設された、請求項１〜５のいずれかに記載の自動倉庫。
【請求項７】
前記物品として鶏卵が取り扱われる、請求項１〜６のいずれかに記載の自動倉庫。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００９−２８６５９９（Ｐ２００９−２８６５９９Ａ）
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１４２６２１（Ｐ２００８−１４２６２１）
【出願日】平成２０年５月３０日（２００８．５．３０）
【出願人】（５９７０１７８１２）株式会社ナベル (56)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年５月３０日（２００８．５．３０）
【出願人】（５９７０１７８１２）株式会社ナベル (56)
【Ｆターム（参考）】
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