説明

自動楽曲指示装置、自動楽曲選択装置、自動楽曲指示方法、及び自動楽曲指示プログラム

【課題】
本発明の目的は、所定のテンポ範囲差内の楽曲テンポを有する楽曲が、多数検索された場合であっても、運動テンポに適した楽曲を選択するための時間と労力を軽減することが可能な自動楽曲指示装置及び自動楽曲指示方法を提供することである。
【解決手段】
運動内容の運動テンポに対して、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲が、楽曲情報記憶領域74に記憶されているかが判定される。楽曲情報記憶領域74に記憶されていると判定された場合、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲が、運動テンポに近い順番に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動テンポに近い楽曲テンポを有する複数の楽曲情報を、運動テンポに近い楽曲テンポの楽曲情報から順番に指示する自動楽曲指示装置、自動楽曲選択装置及び自動楽曲指示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ランニングしているユーザの運動テンポを検出し、検出した運動テンポとほぼ等しい楽曲テンポを有する楽曲情報を検索する技術が開示されている。検出した運動テンポを基準として楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポとほぼ等しいテンポを有する楽曲情報として検索される。
【特許文献1】特開2007−172784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、多数検索された場合、ユーザは検索された多数の楽曲情報の中から、運動テンポに適した所望の楽曲テンポを有する楽曲情報を選択する必要がある。運動テンポに適した楽曲情報を選択するために、多数の楽曲情報の中から1曲ごとに調べる必要があり、時間と労力を要していた。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、所定のテンポ差範囲内の楽曲テンポを有する楽曲情報が、複数検索された場合であっても、運動テンポに適した楽曲情報を選択するための時間と労力を軽減することが可能な自動楽曲指示装置及び自動楽曲指示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明によれば、所定の運動を行うための運動テンポを取得する運動テンポ取得部と、楽曲を再生する楽曲テンポを含む楽曲を表す楽曲情報を複数取得する楽曲情報取得部と、前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されているか否かを判定するテンポ差判定部と、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する楽曲指示部と、を備えることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の発明によれば、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されていないと判定された場合、前記テンポ差範囲を所定のテンポ分大きくする範囲更新部を備え、前記テンポ差判定部は、前記テンポ差が前記範囲更新部により更新されたテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されているか否かを再度判定することを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の発明によれば、前記楽曲指示部は、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報を、前記運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示することを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の発明によれば、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されていないと判定された場合、前記楽曲指示部は、前記楽曲情報取得部により取得されている複数の楽曲情報を、前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示することを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載の発明によれば、ユーザのお気に入り楽曲メニューからお気に入り楽曲情報を取得するお気に入り楽曲情報取得部と、前記取得されたお気に入り楽曲情報を他の楽曲情報から識別する識別符号を前記お気に入り楽曲情報に付与する識別符号付与部と、前記楽曲指示部は、前記楽曲指示部により指示される楽曲情報とともに、前記識別符号を指示することを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載の発明によれば、特定のユーザを認識する認識部と、前記楽曲情報取得部により取得されている前記複数の楽曲情報について、前記認識された特定のユーザにより各楽曲情報が過去に選択された選択回数を取得する回数取得部と、前記取得された選択回数を前記楽曲情報に付与する回数付与部と、前記楽曲指示部は、前記楽曲指示部により指示される楽曲情報とともに、前記選択回数を指示することを特徴としている。
【0011】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載の自動楽曲指示装置と、前記楽曲指示部により指示された複数の楽曲情報の中から所望の楽曲情報を選択する楽曲情報選択部と、を備えることを特徴とする自動楽曲選択装置である。
【0012】
請求項8に記載の発明によれば、運動を表す運動情報を複数取得する運動情報取得部と、複数の前記運動情報から、所望の運動情報を複数選択する運動情報選択部と、を備え、前記運動テンポ取得部は、前記運動情報選択部により選択された複数の運動情報の各々が表す運動を行うための運動テンポを取得し、前記テンポ差判定部は、前記運動テンポ取得部により取得された各運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されているか否かを判定し、前記楽曲指示部は、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報を、前記各運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示し、前記楽曲情報選択部は、前記運動情報選択部により選択された複数の運動情報の各々が表す運動について、前記楽曲指示部により指示された楽曲情報から所望の楽曲情報を選択することを特徴とする請求項7に記載の自動楽曲選択装置である。
【0013】
請求項9に記載の発明によれば、所定の運動を行うための運動テンポを取得する運動テンポ取得ステップと、前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が、楽曲を再生する楽曲テンポを含む楽曲情報を複数取得する楽曲情報取得部に取得されているか否かを判定するテンポ差判定ステップと、前記テンポ差判定ステップにより、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における前記運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する楽曲指示ステップと、を備えることを特徴とする自動楽曲指示方法である。
【0014】
請求項10に記載の発明によれば、所定の運動を行うための運動テンポを取得する運動テンポ取得ステップと、前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が、楽曲を再生する楽曲テンポを含む楽曲情報を複数取得する楽曲情報取得部に取得されているか否かを判定するテンポ差判定ステップと、前記テンポ差判定ステップにより、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における前記運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する楽曲指示ステップと、をコンピュータに実現させるための自動楽曲指示プログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、楽曲指示部は、テンポ差がテンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における運動テンポに対する楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する。この結果、テンポ差が所定のテンポ差範囲にある楽曲情報が複数存在する場合であっても、ユーザは、楽曲指示部によるテンポ差に基づく指示情報に従って、運動テンポに適した楽曲情報を容易に選択することができ、所定の運動を行う前の準備時間を短縮することができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、テンポ差がテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が楽曲情報取得部により取得されていないと判定された場合、テンポ差判定部は、テンポ差が更新テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が楽曲情報取得部により取得されているか否かを再度判定する。テンポ差範囲に含まれる楽曲情報がない場合であっても、無条件に多数の楽曲情報がユーザに指示されることはなく、更新テンポ差範囲により、運動テンポに近い楽曲テンポを有する楽曲情報の数が絞られて楽曲情報が指示情報により指示される。この結果、ユーザは、楽曲指示部による指示に従って、更新テンポ差範囲により絞られた数の楽曲情報の中から、運動テンポに可能な限り近い楽曲テンポを有する楽曲情報を容易に選択することができ、運動テンポに適した楽曲情報が存在しない場合でも、ユーザは、所定の運動前の楽曲選択に時間を費やす必要がなくなる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、テンポ差判定部により、テンポ差がテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、楽曲指示部は、テンポ差がテンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報を、運動テンポに対して楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示する。この結果、テンポ差が所定のテンポ差範囲にある楽曲情報が複数存在する場合であっても、ユーザは、楽曲指示部によりテンポ差の小さい順番に指示された指示結果に従って、運動テンポに適した楽曲情報を容易に選択することができ、所定の運動を行う前の準備時間を短縮することができる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、テンポ差がテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が楽曲情報取得部により取得されていないと判定された場合、楽曲指示部は、楽曲取得部により取得されている複数の楽曲情報を、運動テンポに対する楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示する。この結果、ユーザは、楽曲指示部による指示に従って、運動テンポには適してはいないが、その運動テンポに近い楽曲テンポの楽曲情報から知ることができ、ユーザが納得できるテンポを有する楽曲情報を容易に選択することができ、所定の運動前に楽曲情報選択に時間をかける必要がなくなる。
【0019】
請求項5記載の発明によれば、識別符号付与部は、取得されたお気に入り楽曲情報を他の楽曲情報から識別する識別符号を前記お気に入り楽曲情報に付与する。楽曲指示部は、楽曲指示部により指示される楽曲情報とともに、識別符号を指示する。この結果、ユーザは、運動テンポに近い楽曲テンポを有する楽曲情報が順番に多数指示された場合でも、ユーザのお気に入りを示す識別符号を基に、お気に入りの楽曲情報を選択することができる。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、回数取得部は、楽曲情報取得部に取得されている複数の楽曲情報について、認識された特定のユーザにより各楽曲情報が過去に選択された選択回数を取得する。回数付与部は、取得された選択回数を楽曲情報に付与する。楽曲指示部は、楽曲指示部により指示される楽曲情報とともに、選択回数を指示する。この結果、ユーザは、運動テンポに近い楽曲テンポを有する楽曲情報が順番に多数指示された場合でも、過去の選択回数を基に、過去頻繁に選択した楽曲情報を再度初めから探す必要がないため、楽曲情報選択の時間を短縮することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載の自動楽曲指示装置と、楽曲指示部により指示された複数の楽曲情報の中から所望の楽曲情報を選択する楽曲情報選択部と、を備える。この結果、テンポ差が所定のテンポ差範囲にある楽曲情報が複数存在する場合であっても、ユーザは、楽曲指示部による指示に従って、運動テンポに適した楽曲情報を容易に選択することができ、所定の運動を行う前の準備時間を短縮することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、運動を表す運動情報を複数取得する運動取得部と、複数の運動情報から、所望の運動情報を複数選択する運動情報選択部と、を備える。楽曲情報選択部は、運動情報選択部により選択された複数の運動情報の各々が表す運動について、楽曲指示部により指示された楽曲情報から所望の楽曲情報を選択する。この結果、所定の運動メニューを構成する複数の運動ぞれぞれについて、楽曲情報を選択する場合であっても、ユーザは、楽曲指示部による指示に従って、各運動を実行する運動テンポに適した楽曲情報を容易に選択することができる。ユーザは、複数の運動により構成される所定の運動メニューを行う前の準備時間を短縮することができる。
【0023】
請求項9及び請求項10記載の発明によれば、楽曲指示ステップは、テンポ差判定ステップにより、テンポ差がテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が、複数取得されていると判定された場合、テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における運動テンポに対して楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する。この結果、テンポ差が所定のテンポ差範囲にある楽曲情報が複数存在する場合であっても、ユーザは、楽曲指示ステップによる指示に従って、運動テンポに適した楽曲情報を容易に選択することができ、所定の運動を行う前の準備時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
[第1の実施形態]
以下、複数の楽曲情報の中から運動テンポに適した楽曲情報を選択する自動楽曲選択装置を備えた運動支援装置に本発明を適用した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0025】
<第1の実施形態の外観的構成>
図1は、本発明を適用した第1の実施形態の運動支援装置1の外観図である。運動支援装置1は、スピーカ2と、スピーカ3と、ディスプレイ4と、情報入力部5とを備える。ディスプレイ4は、ユーザ100に運動映像110を表示する。運動映像110がディスプレイ4により表示されるときに、運動映像110と共に出力される楽曲が、スピーカ2とスピーカ3とにより出力される。情報入力部5により、ユーザの個人情報と、特定部位情報と、ステップ運動の選択と、楽曲を選択するための情報とが入力される。例えば、情報入力部5は、キーボードやマウスである。図1に示すように、ユーザ100は、ディスプレイ4により表示される運動映像110を見ることで、運動を行うことができる。情報入力部5は、本発明の楽曲情報選択部と運動情報選択部との一例である。
【0026】
<第1の実施形態の電気的構成>
図2は、第1の実施形態の運動支援装置1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、第1の実施形態の運動支援装置1には、運動支援装置1を制御するCPU6が備えられている。CPU6には、ディスプレイ4と、スピーカ2と、スピーカ3と、情報入力部5と、HDD7と、RAM8とがそれぞれ電気的に接続されている。CPU6は、HDD7、RAM8などの記憶手段と共に、運動支援装置1の動作を制御処理するコンピュータを構成している。
【0027】
HDD7は、運動情報記憶領域71とプログラム情報記憶領域72と運動映像情報記憶領域73と楽曲情報記憶領域74と体力レベルテーブル情報記憶領域75と運動テンポ決定情報記憶領域76とテンポ差範囲情報記憶領域77と個人情報記憶領域78とを備える。運動情報記憶領域71は、ディスプレイ4により表示される運動情報を記憶する。運動情報は、運動内容を表す。運動情報記憶領域71は、本発明の運動情報取得部の一例である。プログラム記憶領域72は、運動支援装置1を制御するためのプログラムを記憶する。運動映像情報記憶領域73は、運動情報記憶領域71に記憶される運動情報に対応する運動内容を示す映像情報を記憶する。運動映像情報記憶領域73は、本発明の運動情報取得部の一例である。楽曲情報記憶領域74は、スピーカ2とスピーカ3とにより出力される数100曲以上の楽曲情報を記憶する。楽曲情報記憶領域74は、本発明の楽曲情報取得部の一例である。体力レベルテーブル情報記憶領域75は、情報入力部5により入力された情報に基づいて、ユーザの体力レベルを決定するためのテーブルを記憶する。運動テンポ決定情報記憶領域76は、各ユーザの体力レベルに基づいて運動テンポを決定するための情報を記憶する。テンポ差範囲情報記憶領域77は、運動テンポ決定情報記憶領域76に記憶された情報により決定された運動テンポに対する楽曲テンポの差を記憶する。楽曲テンポは、スピーカ2及びスピーカ3から出力される楽曲のテンポである。運動テンポと楽曲テンポとのテンポ差が、テンポ差範囲情報記憶領域77に記憶される値の範囲に含まれる場合、運動テンポに適した楽曲であると判定される。個人情報記憶領域78は、運動支援装置1のユーザに関する個人情報を記憶する。個人情報記憶領域78に記憶された個人情報は、ユーザ名とお気に入り楽曲情報と楽曲の選択回数とから構成される。ユーザ名と、お気に入り楽曲情報及び楽曲の選択回数とが対応付けられて、個人情報記憶領域78に記憶される。
【0028】
運動情報記憶領域71は、ステップ運動情報記憶領域711と筋力トレーニング情報記憶領域712とを備える。ステップ運動情報記憶領域711は、複数種類のステップ運動内容を示す情報を記憶する。ステップ運動は、主に脚部を用いた運動で一定期間同じパターンを繰り返す運動である。ステップ運動は、各ユーザごとに適切な運動テンポにより実行されることで、効果的な有酸素運動として実行される。効果的な有酸素運動は、酸素を体に取り込みながら過度の疲労無しに続けることができる運動(例えば、ステップ運動及びジョギング)である。有酸素運動は、脂肪が燃焼し易い最低限の運動強度を越える運動である。適切なテンポ以下、例えばテンポが遅い場合、運動強度が弱く、有酸素運動としての効果が得られない可能性がある。また、適切なテンポ以上、例えばテンポが速い場合でも、運動強度が強く、有酸素運動としての効果が出ずに無酸素運動となってしまう可能性がある。この場合、過度の疲労をユーザは感じる事になり、運動を長時間続けられないだけではなく、有酸素運動としての効果が得られない可能性がある。第1の実施形態では、運動経験として運動習慣を含む個人情報を入力することで、各ユーザに適切な運動テンポでステップ運動を実行させることが可能となる。そのため、ステップ運動は、各ユーザごとに適切な運動テンポにより有酸素運動として実行される。また、筋力トレーニング運動は、筋力トレーニングを実行する運動テンポを替えることで、持久力を付けるための筋力トレーニング運動と、瞬発力を付けるための筋力トレーニング運動とに切り替えられる。そのため、筋力トレーニング運動は、持久力を付けたいのか瞬発力を付けたいのかといった筋力トレーニングの目的によって、各ユーザごとに運動テンポを変えることで、筋力トレーニングの目的を達成できる運動が実行される。筋力トレーニング情報記憶領域712は、各身体部位の筋力を鍛えるための複数種類の運動内容を示す情報を記憶する。図3は、複数種類のステップ運動が、運動情報としてステップ運動情報記憶領域711に記憶される記憶状態を示す概念図である。図3に示すように、複数種類のステップ運動が、そのステップ運動の運動強度と対応付けられて、ステップ運動情報記憶領域711に記憶される。図4は、複数の身体部位と体力レベルとに対応する筋力トレーニング運動が、運動情報として筋力トレーニング情報記憶領域712に記憶される記憶状態を示す概念図である。図4に示すように、胸部、腹部、太腿といった身体部位と体力レベルとに対応した「腕立て」、「腹筋」、「スクワット」といった筋力トレーニング運動と、その筋力トレーニング運動を行う運動テンポとが、筋力トレーニング情報記憶領域712に記憶される。
【0029】
プログラム記憶領域72は、メイン動作プログラム情報記憶領域721と、運動メニュー情報生成プログラム情報記憶領域722と、楽曲表示プログラム情報記憶領域723とを含む。メイン動作プログラム情報記憶領域721は、運動支援装置1の全体を制御するためのメイン動作プログラムを記憶する。運動メニュー情報生成プログラム情報記憶領域722は、情報入力部5により入力された運動習慣を運動経験として含む個人情報に基づいて体力レベルを決定し、体力レベルに応じたステップ運動と筋力トレーニング運動とを選択する運動メニュー情報生成プログラムを記憶する。楽曲表示プログラム情報記憶領域723は、運動メニューを構成する各運動の運動テンポに適した楽曲テンポを有する楽曲から順番にディスプレイ4により表示するための楽曲表示プログラムを記憶する。
【0030】
運動映像情報記憶領域73は、ステップ運動映像情報記憶領域731と筋力トレーニング映像情報記憶領域732とを備える。ステップ運動映像情報記憶領域731は、ステップ運動の内容を表す映像情報を記憶する。筋力トレーニング映像情報記憶領域732は、筋力トレーニング運動の内容を表す映像情報を記憶する。図5は、ステップ運動または筋力トレーニング運動の内容を表す映像情報が、ステップ運動映像情報記憶領域731または筋力トレーニング映像情報記憶領域732から読み出されてディスプレイ4に表示される概念図である。図5(a)は、ディスプレイ4の表示画面中におけるX軸、Y軸、Z軸を定義して、CGにより人の形を表した映像情報50をディスプレイ4に表示する概念図である。また、図5(b)は、図5(a)に示す映像情報50が表す人の各身体部位の座標位置を示す概念図である。図5(b)のP1〜P17は、人の各身体部位を表している。図6は、人の所定の1動作を表示するために図5(b)の各身体部位を表しているP1〜P17の座標位置を示す説明図である。図6に示す人の各身体部位を表すP1〜P17についてのX軸、Y軸、Z軸における座標位置を表す映像が静止画像を示す。図6に示す座標位置を表す映像の静止画像が、複数連続してディスプレイ4に表示されることで、ステップ運動または筋力トレーニング運動を行う人の映像がディスプレイ4に表示される。図7は、ステップ運動映像情報記憶領域731に記憶されている図3の運動名「マーチ」を表す映像情報が、ディスプレイ4により表示される表示状態を示す概念図である。図7中の「1」〜「16」の番号は、ディスプレイ4に表示される静止画像の順序を表している。図7中の「1」〜「16」に対応する静止画像がディスプレイ4により連続して表示されることで、映像としてステップ運動「マーチ」が1回実行される。図7に示す所定の運動内容を表す静止画像群が、ステップ運動映像情報記憶領域731と筋力トレーニング映像情報記憶領域732とに記憶される。ステップ運動「マーチ」が実行される回数分だけステップ運動映像情報が、ステップ運動映像情報記憶領域731から読み出され、ディスプレイ4に表示される。
【0031】
楽曲情報記憶領域74は、数百曲以上の多数の楽曲情報を記憶する。楽曲情報は、楽曲を特定するための曲名及びアーティスト名と、楽曲を再生するための楽曲テンポ及び楽曲演奏情報とから構成される。図8は、多数の楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に記憶される記憶状態を示す概念図である。図8に示すように、各楽曲情報について、曲名「A」及びアーティスト「a」に対応付けられた楽曲テンポ「130」及び楽曲演奏情報「A.midi」が、楽曲情報記憶領域74に記憶されている。第1の実施形態のHDD7に備えられた楽曲情報記憶領域74は、本発明の楽曲情報取得部の一例である。
【0032】
体力レベルテーブル情報記憶領域75は、情報入力部5により入力された情報に基づいて、体力レベルを決定するためのテーブルを記憶する。図9は、体力レベルテーブルが、体力レベルテーブル情報記憶領域75に記憶される記憶状態を示す概念図である。図9(a)は、情報入力部5により性別が「男性」と入力されたときに用いられる体力レベルテーブルである。図9(b)は、情報入力部5により性別が「女性」と入力されたときに用いられる体力レベルテーブルである。情報入力部5により入力された性別と年齢と運動習慣とから、体力レベル「1」〜「5」が決定される。体力レベルの数字が大きいことは、体力が非常にあることを示す。体力レベルの数字が小さいことは、体力が非常にないことを示す。
【0033】
運動テンポ決定情報記憶領域76は、各ユーザの体力レベルに基づいて運動テンポを決定するための情報を記憶する。図10は、体力レベルテーブル情報記憶領域75に記憶される体力レベルテーブルにより決定された体力レベルに基づいて運動テンポを決定するための情報が、運動テンポ決定情報記憶領域76に記憶される記憶状態を示す概念図である。図10に示すように、運動テンポを決定する決定情報は、体力レベルに対応する補正値を表す。この補正値を用いて、各ユーザの運動内容についての運動テンポが決定される。
【0034】
テンポ差範囲情報記憶領域77は、運動テンポに対する楽曲テンポのテンポ差範囲情報を記憶する。テンポ差範囲情報は、運動テンポに対する楽曲テンポが所定のテンポ差範囲に含まれるか否かを判定するための情報である。図11は、テンポ差範囲情報がテンポ差範囲情報記憶領域77に記憶される記憶状態を示す概念図である。図11に示すように、各運動に対して、テンポ差範囲が設定される。後述のように運動テンポに対する楽曲テンポが、その設定されたテンポ差範囲に含まれるか否かが判定される。
【0035】
個人情報記憶領域78に記憶された個人情報は、複数のユーザ名とお気に入り楽曲情報と楽曲情報の選択回数とから構成される。ユーザ名と、お気に入り楽曲情報及び楽曲情報の選択回数とが対応付けられて、個人情報記憶領域78に記憶される。図12は、各ユーザ名と各ユーザのお気に入り楽曲情報及び楽曲情報の選択回数とが対応付けられて、個人情報記憶領域78に記憶される記憶状態を示す概念図である。
【0036】
RAM8は、ユーザ入力情報記憶領域81と、体力レベル情報記憶領域82と、運動テンポ情報記憶領域83と、運動メニュー情報記憶領域84と、テンポ差範囲内楽曲情報記憶領域85と、ユーザ選択楽曲情報記憶領域86とを含む。
【0037】
ユーザ入力情報記憶領域81は、情報入力部5により入力されたユーザの入力情報を一時記憶する。図13は、情報入力部5によりユーザ入力情報記憶領域81に記憶される情報が入力されるときに、ディスプレイ4により表示される表示情報60を示す。ユーザが図13に示す表示情報60を閲覧しながら、ユーザ入力情報記憶領域81に記憶される情報として、ユーザ名21と年齢22と性別23と身長24と体重25と運動習慣26とが情報入力部5により入力される。情報入力部5により入力されたユーザの入力情報は、ユーザ入力情報記憶領域81に一時記憶される。図14は、ユーザにより入力された情報が、ユーザ入力情報記憶領域81に一時記憶される記憶状態を示す概念図である。図14に示すように、ユーザ名と年齢と性別と身長と体重と運動習慣とが、ユーザ入力情報記憶領域81に一時記憶される。
【0038】
体力レベル情報記憶領域82は、ユーザ入力情報記憶領域81に記憶される入力情報と体力レベルテーブル情報記憶領域75に記憶される情報とに基づいて決定された体力レベルを一時記憶する。図9に示す体力レベルテーブルに基づいて、体力レベルが決定され、体力レベル情報記憶領域82に一時記憶される。
【0039】
運動テンポ情報記憶領域83は、体力レベル情報記憶領域82に記憶された情報と、決定されたステップ運動とに基づいて決定される所定のステップ運動を実行するための運動テンポを一時記憶する。運動テンポは、運動強度と補正値とに基づいて決定される。運動強度は、ステップ運動情報記憶領域711に記憶されるステップ運動と対応付けられて記憶される。補正値は、運動テンポ決定情報記憶領域76に記憶される。例えば、体力レベルが「5」のユーザが、ステップ運動「バックランジ」を選択した場合、図10に示す体力レベル「5」に対応する補正値「140」がHDD7から読み出される。図3に示すステップ運動「バックランジ」に対応する運動強度「1.4」がHDD7から読み出される。補正値「140」を運動強度「1.4」により割ることにより算出される値が、「バックランジ」を実行するときに、ユーザに適した運動テンポと決定され、運動テンポ情報記憶領域83に一時記憶される。各ステップ運動に対して上述した処理により運動テンポが決定され、運動テンポ情報記憶領域83に一時記憶される。
【0040】
運動メニュー情報記憶領域84は、運動メニュー情報生成プログラム情報記憶領域722に記憶されたプログラムにより生成される複数のステップ運動と筋力トレーニング運動とから構成される運動メニュー情報を一時記憶する。図15は、運動メニュー情報生成プログラムにより、生成される運動メニュー情報が運動メニュー情報記憶領域84に一時記憶される記憶状態を示す概念図である。運動メニュー情報は、運動メニュー名と、運動内容と、運動内容を繰り返す運動回数と、運動内容を実行する運動テンポとから構成される。運動メニュー名「サーキット」として、ステップ運動情報記憶領域711及び筋力トレーニング情報記憶領域712に記憶される運動内容から所定の運動がユーザにより情報入力部5を用いて選択され、各運動内容に対応する運動映像が運動回数分繰り返しディスプレイ4により出力される。図15の運動メニュー「サーキット」は、図15に示すステップ運動である「マーチ」、「サイドステップ」、「バックランジ」、「ニーアップ」と、筋力トレーニング運動である「腕立て伏せ」と「腹筋」とから、生成されている。
【0041】
テンポ差範囲内楽曲情報記憶領域85は、運動メニュー情報記憶領域84に記憶される運動メニュー情報の各運動内容について、運動テンポに対する楽曲テンポのテンポ差が、テンポ差範囲情報記憶領域77に記憶されるテンポ差範囲内に含まれる楽曲情報を記憶する。
【0042】
ユーザ選択楽曲情報記憶領域86は、ユーザにより選択された楽曲を表す楽曲情報を記憶する。運動メニュー情報生成プログラム情報記憶領域722に記憶されたプログラムにより生成された運動メニューの各運動内容に対応する楽曲情報が、ユーザにより情報入力部5を用いて選択される。ユーザにより各運動内容に対応付けられて選択された楽曲情報が、ユーザ選択楽曲情報記憶領域86に一時記憶される。図16は、生成された運動メニューの各運動内容に対応する楽曲情報が、ユーザ選択楽曲情報記憶領域86に一時記憶される記憶状態を示す概念図である。例えば、運動内容として記憶されるステップ運動「マーチ」に対応する楽曲情報として、曲名「XXXXXX」とアーティスト「mm」と楽曲テンポ「151」と楽曲演奏情報「XXXXXX.midi」とが、対応付けられてユーザ選択楽曲情報記憶領域86に記憶される。
【0043】
<第1の実施形態のメイン動作の説明>
以上説明した構成からなる第1の実施形態の運動支援装置1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図17は、運動支援装置1におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。メイン動作は、電源またはコンセントを介して商用電源などの外部電源と運動支援装置1とが接続されたことにより、CPU6がメイン動作プログラムを実行することにより、遂行される。以下に示す処理は、CPU6により処理される。
【0044】
運動支援装置1では、最初にステップS101で本装置の電源スイッチがユーザによりONされたかが判定される。電源スイッチがONにされたと判定されるまで、ステップS101が繰り返される。電源スイッチがONにされたと判定されると、ステップS102が実行される。電源スイッチはハードウェアスイッチであっても、ソフトウェアにより動作される電源スイッチであっても良い。
【0045】
ステップS102では、図13に示す表示情報60が、ディスプレイ4により表示される。ユーザは、図13に示す表示情報60を閲覧しながら、情報入力部5によりユーザ情報を入力することができる。情報入力部5により入力された情報は、ユーザ入力情報記憶領域81に一時記憶される。
【0046】
ステップS103では、ユーザ入力情報記憶領域81と体力レベルテーブル情報記憶領域75とに記憶された情報に基づいて、ユーザの体力が決定される。例えば、ステップS102により図14に示す情報が入力された場合、性別「女性」に対応する図9(b)のテーブルが選択される。そして、年齢が「25」で運動習慣が「4」であれば、それに対応する体力レベル「5」が決定される。決定された体力レベル「5」は、体力レベル情報記憶領域82に一時記憶される。
【0047】
ステップS104では、ユーザ入力情報記憶領域81と体力レベル情報記憶領域82とに記憶される情報に基づいて、運動メニュー生成プログラムにより運動メニュー情報が生成される。運動メニュー情報は、図15に示すように複数の運動内容から構成される運動メニューを表す。
【0048】
ステップS105では、テンポ差範囲内楽曲情報記憶領域85に記憶される楽曲情報に基づいて、運動内容に対応するテンポ差範囲内にある楽曲情報がディスプレイ4に表示される。図21に示すように、テンポ差範囲内にある楽曲情報が、ユーザにより指示された運動を実行する運動テンポの値に近い楽曲テンポを有する楽曲情報から順番にディスプレイ4により表示される。図21の詳細な説明は、後述する。
【0049】
ステップS106では、運動メニュー情報記憶領域84とユーザ選択楽曲情報記憶領域86とに記憶される情報に基づいて、ディスプレイ4により映像情報が表示され、スピーカ2とスピーカ3とにより楽曲情報が出力される。運動メニュー情報記憶領域84に記憶される各運動内容と運動テンポとに対応する映像情報が、運動映像情報記憶領域73から読み出され、ディスプレイ4に表示される。各ステップ運動が実行される運動テンポに基づいて、運動映像情報記憶領域73に記憶される図7に示す静止画像の数が決定される。例えば、運動テンポが「100」のとき、図7に示す16個の静止画像が全てがディスプレイ4に表示されたとする。ユーザの体力レベルにより、運動テンポが「100」より小さい運動テンポ「50」と決定された場合、運動テンポが「100」のときと比較すると、ディスプレイ4により静止画像が出力される間隔が長くなる。そのため、単に運動テンポ「50」に合わせて16個の静止画像を出力するだけでは、静止画像を出力する間隔が長くなるため、滑らかな映像が表示されない。そのため、静止画像「1」及び静止画像「2」、静止画像「2」及び静止画像「3」など、連続する2つの静止画像が順番にそれぞれ補完されて新しい静止画像が生成され、ディスプレイ4に表示される静止画像の数が31個とされる。補完画像を生成することにより、静止画像が運動テンポに応じた数だけ生成されることで滑らかな映像が出力される。補完画像を生成せず、静止画像「1」と静止画像「2」との間、静止画像「2」と静止画像「3」との間など、連続する2つの静止画像の間の動作を示す静止画像が予め記憶されていても良い。また、ユーザの体力レベルにより、運動テンポが「100」より大きい運動テンポ「200」と決定された場合、運動テンポが「100」のときと比較すると、ディスプレイ4により静止画像が出力される間隔が短くなる。そのため、単に運動テンポ「200」に合わせて16個の静止画像を出力するだけでは、ディスプレイ4により表示を切り替える速度に追いつかず、滑らかな映像が表示されない場合がある。そのため、運動テンポが「100」のとき、16個の静止画像が出力されたのに対し、運動テンポが「200」のとき、静止画像「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」、「13」、「15」のみの8個の静止画像が出力される。ディスプレイ4により運動映像が表示されるとき、スピーカ2とスピーカ3とにより楽曲が出力される。各運動内容に対応する映像が、ディスプレイ4により表示されるとともに、ステップ運動を実行する運動テンポに応じて楽曲がスピーカ2とスピーカ3とにより出力される。
【0050】
ステップS107では、ユーザにより電源スイッチがOFFされたかが判定される。電源スイッチがOFFにされなかった場合は、再度ステップS102が実行される。電源スイッチがOFFにされた場合は、ステップS101へ戻り再びステップS101が実行される。
【0051】
(運動メニュー情報生成処理動作)
図18は、運動メニュー情報生成プログラムに従う運動支援装置1の運動メニュー情報生成処理を実行するフローチャートである。まず、ステップS201では、ユーザによりステップ運動が選択される。具体的には、図3に示す運動名により表された複数のステップ運動が、ディスプレイ4により表示される。ユーザは情報入力部5を用いて、ディスプレイ4により表示された複数のステップ運動から、所望のステップ運動とそのステップ運動を繰り返す運動回数とを選択する。ステップ運動を繰り返す運動回数は、情報入力部5を用いてユーザにより入力される。ユーザにより選択されたステップ運動と運動回数とは、運動メニュー情報の一部として運動メニュー情報記憶領域84に一時記憶される。
【0052】
ステップS202では、ユーザの体力に基づいて運動テンポが決定される。例えば、ユーザ入力情報記憶領域81に、図14に示す情報が記憶され、ステップS201で、ステップ運動として、「マーチ」、「サイドステップ」、「バックランジ」、「ニーアップ」がユーザにより選択された場合、ステップS103で決定された体力レベル5に対応する補正値を用いて、「マーチ」の運動テンポは「140/1=140」と決定される。「サイドステップ」の運動テンポは「140/1.1=127」と、小数点以下は切り捨てられて決定される。「バックランジ」の運動テンポは「140/1.4=100」と決定される。「ニーアップ」の運動テンポは「140/1.5=93」と決定される。決定された運動テンポは、運動メニュー情報の一部として運動メニュー情報記憶領域84に一時記憶される。
【0053】
ステップS203では、ユーザにより鍛えたい部位が入力される。筋力トレーニング情報記憶領域712に記憶される身体部位として「胸部」、「腹部、」「太腿」が、ディスプレイ4により表示される。ユーザは情報入力部5を用いて、ディスプレイ4により表示された身体部位の中から、希望身体部位を選択する。
【0054】
ステップS204では、筋力トレーニング運動が決定される。ユーザの体力とステップS203で入力された身体部位に対応する筋力トレーニング運動が決定される。ステップS202と同様に、ユーザの体力レベルが「5」で、ステップS203で選択された身体部位が「胸部」、「腹部」の場合、図4に示すように、「片手腕立て伏せ」と「ひねり腹筋」とが筋力トレーニング運動として決定される。また、「片手腕立て伏せ」を実行する運動テンポが、ユーザの体力レベル「5」に基づいて「120」と決定される。「ひねり腹筋」を実行する運動テンポが、ユーザの体力レベル「5」に基づいて「120」と決定される。決定された運動テンポは、運動メニュー情報の一部として運動メニュー情報記憶領域84に一時記憶される。
【0055】
ステップS205では、ステップS201とステップS204とで決定されたステップ運動と筋力トレーニング運動とにより、運動メニュー情報の各運動内容が構成される。第1の実施形態では、ステップ運動と筋力トレーニング運動とが交互に実行されるように、図15に示すように、「マーチ→腕立て伏せ→サイドステップ・・・→ニーアップ→腹筋」の順に各運動を実行する運動メニュー情報が生成される。生成された運動メニュー情報は、運動を実行する運動テンポと、運動回数とが対応付けられて、運動メニュー情報記憶領域84に一時記憶される。
【0056】
(楽曲表示処理動作)
図19は、楽曲表示プログラムに従う運動支援装置1の楽曲表示処理を実行するフローチャートである。まず、ステップS301では、ディスプレイ4により運動メニュー情報生成プログラムにより生成された運動メニュー情報が表示される。また、ユーザがディスプレイ4により表示された運動メニュー情報の中の所定の運動内容を指示したかが判定される。具体的に第1の実施形態では、ディスプレイ4に表示された運動内容が、情報入力部5により指示されたかが判定される。ユーザにより所定の運動内容が指示された場合、ステップS302が実行される。所定の運動が指示されなかった場合、ステップS322が実行される。
【0057】
ステップS302では、ステップS301で指示された運動内容の運動テンポが、運動メニュー情報記憶領域84から取得される。図20は、ディスプレイ4に表示された運動内容120を示す「ニーアップ」が、情報入力部5により指示された表示状態を示す概念図である。図20に示す運動内容120が指示されると、運動内容120を示す「ニーアップ」の運動テンポ「93」が、運動メニュー情報記憶領域84から取得される。第1の実施形態のコンピュータとステップS302とは、本発明の運動テンポ取得部の一例である。また、ステップS302は、本発明の運動テンポ取得ステップの一例である。
【0058】
ステップS303では、ステップS302で取得された運動内容の運動テンポに対して、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に複数記憶されているかが判定される。ステップS302で取得された運動テンポに対して、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に記憶されていると判定された場合、ステップS304が実行される。複数の楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に記憶されていないと判定された場合、ステップS309が実行される。第1の実施形態のコンピュータとステップS303とは、本発明のテンポ差判定部の一例である。また、ステップS303は、本発明のテンポ差判定ステップの一例である。
【0059】
ステップS304では、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74から取得される。
【0060】
ステップS305では、メイン動作処理のステップS102で入力された情報と、個人情報記憶領域78に記憶された情報とに基づいて、特定のユーザを認識する。具体的には、図12に示す個人情報記憶領域78の識別IDと図14に示すユーザ入力情報記憶領域81の入力された識別IDとを用いて、特定のユーザを認識する。第1の実施形態のコンピュータとステップS305とは、本発明の認識部の一例である。
【0061】
ステップS306では、ステップS305で認識されたユーザのお気に入り楽曲情報と楽曲選択回数とが、個人情報記憶領域78から取得される。第1の実施形態のコンピュータとステップS306とは、本発明のお気に入り楽曲情報取得部と回数取得部との一例である。
【0062】
ステップS307では、ステップS303で判定された所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲が、運動テンポに近い順番に表示される。図21は、楽曲情報記憶領域74に所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲情報が複数ある場合に、その楽曲情報が運動テンポに近い順番にディスプレイ4により表示された例である。具体的には、図21は、ユーザにより運動内容120が示す運動テンポ「93」の「ニーアップ」が指示され、楽曲情報記憶領域74に記憶されていた数百曲の楽曲情報から「ニーアップ」のテンポ差範囲内83〜103に含まれる楽曲6曲を表す楽曲情報がディスプレイ4により表示された場合の例である。図21に示すように、ステップS301でユーザにより指示された運動内容120の運動テンポに対して、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲リスト130として運動テンポに近い順番に表示される。楽曲リスト130は、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報を運動テンポに近い順番に表示するとともに、ユーザのお気に入り楽曲情報と楽曲情報の選択回数とがディスプレイ4により表示される。お気に入り楽曲情報は、丸印「○」の識別符号が付されて表示される。図21に示すように、「ニーアップ」の運動テンポ「93」に最も近い楽曲テンポ「95」を有する楽曲情報「AAAAAAAA」が、楽曲リスト130の最上位に表示される。次に、楽曲テンポ「90」、楽曲テンポ「97」と順番に、「ニーアップ」の運動テンポ「93」に近い楽曲テンポを有する楽曲情報から順番にディスプレイ4により表示される。ディスプレイ4により表示される楽曲リスト130は、スクロールにより1曲づつ表示されても良い。第1の実施形態のコンピュータとステップS307とは、本発明の楽曲指示部と識別符号付与部と回数付与部との一例である。また、ステップS307は、本発明の楽曲指示ステップの一例である。
【0063】
ステップS308では、運動メニュー情報が表す運動メニューの中の各運動内容が実行されるときに、スピーカ2とスピーカ3とから出力される楽曲が、ステップS307でディスプレイ4により表示された楽曲情報の中から情報入力部5を用いてユーザにより選択される。選択された楽曲情報に関する情報は、図16に示すようにユーザ選択楽曲情報記憶領域86に一時記憶される。
【0064】
ステップS309では、ステップS302で取得された運動情報の運動テンポに対して、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に1楽曲記憶されているかが判定される。所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に1楽曲記憶されていると判定された場合、ステップS310が実行される。テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に記憶されていないと判定された場合、ステップS312が実行される。
【0065】
ステップS310では、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する1楽曲を表す楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74から取得される。
【0066】
ステップS311では、ステップS301で指示された運動内容が実行されるときに、スピーカ2とスピーカ3とから出力される楽曲情報として、ステップS310で取得された楽曲が決定される。
【0067】
ステップS312では、テンポ差範囲情報記憶領域77に記憶されたテンポ差範囲情報が所定のテンポ分更新される。第1の実施形態では、ステップS312が実行されるごとに±5テンポ差範囲が更新される。そのため、テンポ差範囲が±10のときにステップS312が実行されると、更新テンポ差範囲は±15と更新される。第1の実施形態のコンピュータとステップS312とは、本発明の範囲更新部の一例である。
【0068】
ステップS313では、ステップS312で更新された更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に複数記憶されているかが判定される。複数の楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に記憶されていると判定された場合、ステップS314が実行される。複数の楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に記憶されていないと判定された場合、ステップS319が実行される。
【0069】
ステップS314では、所定の更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74から取得される。
【0070】
ステップS315では、メイン動作処理のステップS102で入力された情報と、個人情報記憶領域に記憶された情報とに基づいて、特定のユーザを認識する。図12に示す識別IDと図14に示す識別IDとを用いて、特定のユーザを認識する。第1の実施形態のコンピュータとステップS315とは、本発明の認識部の一例である。
【0071】
ステップS316では、ステップS315で認識されたユーザのお気に入り楽曲情報と楽曲選択回数とが、個人情報記憶領域78から読み出される。第1の実施形態のコンピュータとステップS316とは、本発明のお気に入り楽曲情報取得部と回数取得部との一例である。
【0072】
ステップS317では、ステップS313で判定された所定の更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示される。図22は、楽曲情報記憶領域74に所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲情報がなく、楽曲情報記憶領域74に所定の更新テンポ差範囲内に含まれる複数の楽曲情報がある場合に、その楽曲情報が運動テンポに近い順番にディスプレイ4により表示された例である。具体的には、図22は、ユーザにより運動内容121が示す「マーチ」が指示され、楽曲情報記憶領域74に記憶されていた数百曲の楽曲を表す楽曲情報から「マーチ」の更新テンポ差範囲内125〜155に含まれる楽曲6曲がディスプレイ4により表示された例である。テンポ差範囲内±10、つまりテンポ差範囲内130〜150に含まれる楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に記憶されていないと判定された後に、テンポ差範囲が±15、つまりテンポ差範囲内125〜155と更新された場合の例である。図22に示すように、ユーザにより指示された運動内容121が示す「マーチ」の運動テンポ「140」に対して、所定の更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲リスト131として運動テンポに近い順番に表示される。楽曲リスト131は、所定の更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報を運動テンポに近い順番に表示するとともに、ユーザのお気に入り楽曲情報と楽曲情報の選択回数とがディスプレイ4により表示される。図22に示すように、「マーチ」の運動テンポ「140」に最も近い楽曲テンポ「151」を有する楽曲情報「XXXXXX」が、楽曲リスト131の最上位に表示される。次に、楽曲テンポ「151」、「152」、「128」と順番に、「マーチ」の運動テンポ「140」に近い楽曲テンポを有する楽曲情報から順番にディスプレイ4により表示される。ディスプレイ4により表示される楽曲リスト131は、スクロールにより1曲づつ表示されても良い。第1の実施形態のコンピュータとステップS317とは、本発明の楽曲指示部と識別符号付与部と回数付与部との一例である。また、ステップS317は、本発明の楽曲指示ステップの一例である。
【0073】
ステップS318では、運動メニュー情報が表す運動メニューの中の各運動内容が実行されるときに、スピーカ2とスピーカ3とから出力される楽曲情報が、ステップS317でディスプレイ4により表示された楽曲情報の中から情報入力部5を用いてユーザにより選択される。選択された楽曲情報は、図16に示すようにユーザ選択楽曲情報記憶領域86に一時記憶される。
【0074】
ステップS319では、ステップS302で取得された運動情報の運動テンポに対して、更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に1楽曲記憶されているかが判定される。更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に1楽曲記憶されていると判定された場合、ステップS320が実行される。更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に記憶されていないと判定された場合、ステップS312が実行される。
【0075】
ステップS320では、更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する1楽曲を表す楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74から取得される。
【0076】
ステップS321では、ステップS301で指示された運動内容が実行されるときに、スピーカ2とスピーカ3とから出力される楽曲として、ステップS320で取得された楽曲情報が決定される。
【0077】
ステップS322では、ユーザにより楽曲設定終了の指示があったかが判定される。図20及び図21及び図22に示す設定完了90がユーザにより指示されたかが判定される。楽曲設定完了の指示があった場合、楽曲表示処理は終了される。楽曲設定完了の指示がなかった場合、ステップS301が再度実行される。
【0078】
[第2の実施形態]
以下、複数の楽曲の中から運動テンポに適した楽曲を選択する自動楽曲選択装置を備えた運動支援装置に本発明を適用した第2の実施形態について図面を参照して説明する。第2の実施形態の外観的構成及び電気的構成は、第1の実施形態と同じ構成であるので、相違する部分についてのみ説明する。
【0079】
(楽曲表示処理動作)
図23は、楽曲表示プログラムに従う運動支援装置1の楽曲表示処理を実行するフローチャートである。まず、ステップS401では、ディスプレイ4により運動メニュー情報生成プログラムにより生成された運動メニュー情報が表示される。また、ユーザがディスプレイ4により表示された運動メニュー情報の中の所定の運動内容を指示したかが判定される。具体的に第2の実施形態では、ディスプレイ4に表示された運動内容が、情報入力部5により指示されたかが判定される。ユーザにより所定の運動内容が指示された場合、ステップS402が実行される。所定の運動内容が指示されなかった場合、ステップS417が実行される。
【0080】
ステップS402では、第1の実施形態のステップS302と同様にステップS401で指示された運動内容の運動テンポが、運動メニュー情報記憶領域84から取得される。第2の実施形態のコンピュータとステップS402とは、本発明の運動テンポ取得部の一例である。また、ステップS402は、本発明の運動テンポ取得ステップの一例である。
【0081】
ステップS403では、ステップS402で取得された運動内容の運動テンポに対して、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に複数記憶されているかが判定される。所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に複数記憶されていると判定された場合、ステップS404が実行される。複数の楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に記憶されていないと判定された場合、ステップS409が実行される。第2の実施形態のコンピュータとステップS403とは、本発明のテンポ差判定部の一例である。また、ステップS403は、本発明のテンポ差判定ステップの一例である。
【0082】
ステップS404では、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74から取得される。
【0083】
ステップS405では、メイン動作処理のステップS102で入力された情報と、個人情報記憶領域に記憶された情報とに基づいて、特定のユーザを認識する。具体的には、図12に示す識別IDと図14に示す識別IDとを用いて、特定のユーザを認識する。第2の実施形態のコンピュータとステップS405とは、本発明の認識部の一例である。
【0084】
ステップS406では、ステップS405で認識されたユーザのお気に入り楽曲情報と楽曲選択回数とが、個人情報記憶領域78から読み出される。第2の実施形態のコンピュータとステップS406とは、本発明のお気に入り楽曲情報取得部と回数取得部との一例である。
【0085】
ステップS407では、第1の実施形態のステップS307と同様に、ステップS403で判定された所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示される。第2の実施形態のコンピュータとステップS407とは、本発明の楽曲指示部と識別符号付与部と回数付与部との一例である。また、ステップS407は、本発明の楽曲指示ステップの一例である。
【0086】
ステップS408では、運動メニュー情報が表す運動メニューの中の各運動内容が実行されるときに、スピーカ2とスピーカ3とから出力される楽曲が、ステップS407でディスプレイ4により表示された楽曲情報の中から情報入力部5を用いてユーザにより選択される。選択された楽曲情報は、図16に示すようにユーザ選択楽曲情報記憶領域86に一時記憶される。
【0087】
ステップS409では、ステップS402で取得された運動情報の運動テンポに対して、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74に1楽曲記憶されているかが判定される。所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が楽曲情報記憶領域74に1楽曲記憶されていると判定された場合、ステップS410が実行される。いかなる楽曲情報も楽曲情報記憶領域74に記憶されていないと判定された場合、ステップS412が実行される。
【0088】
ステップS410では、所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する1楽曲を表す楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74から取得される。
【0089】
ステップS411では、ステップS401で指示された運動内容が実行されるときに、スピーカ2とスピーカ3とから出力される楽曲情報として、ステップS410で取得された楽曲情報が決定される。
【0090】
ステップS412では、所定のテンポ差範囲外に含まれる所定のテンポ差範囲内に近いテンポを有する上位15楽曲情報が、楽曲情報記憶領域74から取得される。
【0091】
ステップS413では、メイン動作処理のステップS102で入力された情報と、個人情報記憶領域に記憶された情報とに基づいて、特定のユーザを認識する。図12に示す識別IDと図14に示す識別IDとを用いて、特定のユーザを認識する。第2の実施形態のコンピュータとステップS413とは、本発明の認識部の一例である。
【0092】
ステップS414では、ステップS413で認識されたユーザのお気に入り楽曲情報と楽曲選択回数とが、個人情報記憶領域78から読み出される。第2の実施形態のコンピュータとステップS414とは、本発明のお気に入り楽曲取得部と回数取得部との一例である。
【0093】
ステップS415では、ステップS412で取得された所定のテンポ差範囲外に含まれる楽曲テンポを有する上位15曲の楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示される。図24は、楽曲情報記憶領域74に所定のテンポ差範囲外に含まれる楽曲情報がある場合に、その上位15曲の楽曲情報が運動テンポに近い順番にディスプレイ4により表示された例である。具体的には、図24は、ユーザにより運動内容123が示す「マーチ」が指示され、楽曲情報記憶領域74に記憶されていた数百曲の楽曲情報から「マーチ」のテンポ差範囲外に含まれる所定のテンポ差範囲内に近いテンポを有する上位15楽曲情報がディスプレイ4により表示された例である。図24に示すように、ステップS401でユーザにより指示された運動内容123が示す「マーチ」の運動テンポ「140」に対して、所定のテンポ差範囲外、つまり楽曲テンポが130以下または楽曲テンポが150以上の楽曲情報が、「マーチ」の運動テンポ「140」に近い順番から楽曲リスト133として表示される。楽曲リスト133は、所定のテンポ差範囲外に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報を運動テンポに近い順番に表示するとともに、ユーザのお気に入り楽曲情報と楽曲情報の選択回数とがディスプレイ4により表示される。お気に入り楽曲情報は、丸印「○」の識別符号が付与されて表示される。図24に示すように、運動内容123の「マーチ」の運動テンポ「140」に最も近い楽曲テンポ「151」を有する楽曲情報「XXXXXX」が、楽曲リスト131の最上位に表示される。次に、楽曲テンポ「151」、「152」、「128」と順番に、「マーチ」の運動テンポ「140」に近い楽曲テンポを有する楽曲情報から順番にディスプレイ4により表示される。ディスプレイ4により表示される楽曲リスト133は、スクロールにより1曲づつ表示されても良い。第2の実施形態のコンピュータとステップS415とは、本発明の楽曲指示部と識別符号付与部と回数付与部との一例である。また、ステップS415は、本発明の楽曲指示ステップの一例である。
【0094】
ステップS416では、運動メニュー情報が表す運動メニューの中の各運動が実行されるときに、スピーカ2とスピーカ3とから出力される楽曲が、ステップS415でディスプレイ4により表示された楽曲情報の中から情報入力部5を用いてユーザにより選択される。選択された楽曲情報は、図16に示すようにユーザ選択楽曲情報記憶領域86に一時記憶される。
【0095】
ステップS417では、ユーザにより楽曲設定終了の指示があったかが判定される。図24に示す設定完了90がユーザにより指示されたかが判定される。楽曲設定完了の指示があった場合、楽曲表示処理は終了される。楽曲設定完了の指示がなかった場合、ステップS401が再度実行される。
【0096】
(変形例1)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例1について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、運動情報記憶領域71と運動映像情報記憶領域73と楽曲情報記憶領域74と体力レベルテーブル情報記憶領域75と運動テンポ決定情報記憶領域76とテンポ差範囲情報記憶領域77と個人情報記憶領域78とが、運動支援装置1のHDD7に記憶される。第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例1では、運動情報記憶領域71と運動映像情報記憶領域73と楽曲情報記憶領域74と体力レベルテーブル情報記憶領域75と運動テンポ決定情報記憶領域76とテンポ差範囲情報記憶領域77と個人情報記憶領域78との全てが、運動支援装置1とインターネットで接続可能なサーバに備えられ、運動支援装置1により取得されても良い。また、運動情報記憶領域71と運動映像情報記憶領域73と楽曲情報記憶領域74と体力レベルテーブル情報記憶領域75と運動テンポ決定情報記憶領域76とテンポ差範囲情報記憶領域77と個人情報記憶領域78との中の一部が、運動支援装置1とインターネットで接続可能なサーバに備えられ、運動支援装置1により取得されても良い。変形例1では、サーバから取得される情報に基づいて、運動支援装置1は、スピーカ2とスピーカ3とにより楽曲を、ディスプレイ4により映像情報を出力する構成でも良い。
【0097】
(変形例2)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例2について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、情報入力部5により入力された情報に基づいて、メイン動作処理、運動メニュー情報生成処理及び楽曲表示処理が、運動支援装置1により行われている。第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例2では、運動支援装置1とインターネットで接続可能なサーバが、第1の実施形態及び第2の実施形態のHDD7とRAM8とを備え、上記の処理を実行する構成でも良い。運動支援装置1に備えられた情報入力部5により入力された情報に基づいて、サーバはメイン動作処理、運動メニュー情報生成処理及び楽曲表示処理を実行する。変形例2では、運動支援装置1は、サーバからの処理結果として運動映像情報と楽曲情報とを取得する。サーバから取得された楽曲情報は、運動支援装置1に備えられたスピーカ2とスピーカ3とにより出力される。サーバから取得された運動映像情報は、運動支援装置1に備えられたディスプレイ4により出力される。
【0098】
(変形例3)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例3について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、テンポ差範囲情報記憶領域77に記憶されるテンポ差範囲情報として、運動テンポを基準に対して絶対値「±10」テンポが図11に示すように記憶されている。第1の実施形態及び第2の実施形態では、全ての運動についてテンポ差範囲は、図11に示すように同じ値が設定されている。変形例3では、図11に示す各運動内容ごとに異なるテンポ差範囲情報が、予め設定されてテンポ差範囲情報記憶領域77に記憶されても良い。情報入力部5によりテンポ差範囲情報が、変更されてテンポ差範囲情報記憶領域77に記憶されても良い。また、「±10」テンポといった絶対値が用いられず、運動テンポの10%といった相対値が、テンポ差範囲情報として用いられても良い。
【0099】
(変形例4)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例4について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、運動テンポ対して所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポに近い順番にディスプレイ4に表示される。変形例4では、ディスプレイ4がなくても良い。変形例4では、運動テンポ対して所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポに近い順番に音声により出力されても良い。また、運動テンポ対して所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポに近い順番から出力されるように、別装置に備えられる表示装置や音声出力装置へ指示を送る構成であっても良い。
【0100】
(変形例5)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例5について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、ユーザ入力情報記憶領域81に一時記憶される情報に基づいて、運動テンポが決定されている。変形例5では、運動支援装置1により運動テンポは決定されず、運動内容と運動テンポとが予め対応付けられて運動情報記憶領域71に記憶されても良い。
【0101】
(変形例6)
第2の実施形態の変形例6について説明する。第2の実施形態の楽曲表示処理のステップS415では、S412で取得された所定のテンポ差範囲外に含まれる所定のテンポ差範囲内に近いテンポを有する上位15楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示されている。変形例6では、所定のテンポ差範囲外に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報全てが、ディスプレイ4により表示されても良い。また、所定のテンポ差範囲外に含まれる選択回数が多い上位15楽曲情報がディスプレイ4により表示されても良い。ステップS415で表示される楽曲情報の数は、特に限定されない。
【0102】
(変形例7)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例7について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、運動支援装置1に備えられたHDD7が楽曲情報記憶領域74を備えている。変形例7では、HDDの楽曲情報記憶領域が、運動支援装置とインターネットを介して接続可能なサーバに備えられても良い。運動支援装置は、サーバに備えられたHDDの楽曲情報記憶領域から、楽曲情報を取得する。取得された楽曲情報は、運動支援装置に備えられたRAMの楽曲情報一時記憶領域に記憶される。変形例7のサーバに備えられたHDDの楽曲情報記憶領域と、運動支援装置に備えられた楽曲情報一時記憶領域とは、本発明の楽曲取得部の一例である。
【0103】
(変形例8)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例8について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、楽曲表示プログラムに従って、所定のテンポ差範囲内または更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示される。変形例8では、楽曲表示プログラムにより、所定のテンポ差範囲内または更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が表示される際、その範囲内に含まれる楽曲情報の楽曲テンポと運動テンポとのテンポ差が表示されても良い。この場合、第1の実施形態及び第2の実施形態のように、運動テンポに近い楽曲テンポを持つ楽曲情報から順番に表示されなくても良い。
【0104】
(変形例9)
第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例9について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、楽曲表示プログラムに従って、所定のテンポ差範囲内または更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する複数の楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示される。変形例9では、楽曲表示プログラムにより、所定のテンポ差範囲内または更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が表示される際、その範囲内に含まれる楽曲情報の楽曲テンポが運動テンポに近い順番を示す順番情報を表示しても良い。この場合、第1の実施形態及び第2の実施形態のように、運動テンポに近い楽曲テンポを持つ楽曲情報から順番に表示されなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】第1の実施形態における運動支援装置1の外観図である。
【図2】第1の実施形態における運動支援装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態におけるステップ運動情報記憶領域711にステップ運動情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図4】第1の実施形態における筋力トレーニング情報記憶領域712に筋力トレーニング運動情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図5】第1の実施形態における映像情報50がディスプレイ4に表示される表示状態を示す概念図である。
【図6】第1の実施形態における映像情報50の各身体部位の座標位置を表す説明図である。
【図7】第1の実施形態における運動映像情報記憶領域73に記憶される映像情報がディスプレイ4に表示される表示状態を示す概念図である。
【図8】第1の実施形態における楽曲情報記憶領域74に楽曲情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図9】第1の実施形態における体力レベルテーブル情報記憶領域75に体力レベルテーブル情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図10】第1の実施形態における運動テンポ決定情報記憶領域76に運動テンポ決定情報である補正値が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図11】第1の実施形態におけるテンポ差範囲情報がテンポ差範囲情報記憶領域77に記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図12】第1の実施形態における各ユーザと各ユーザのお気に入り楽曲情報及び楽曲情報の選択回数とが対応付けられて、個人情報記憶領域78に記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図13】第1の実施形態における情報入力部5により情報が入力されるときに、ディスプレイ4により表示される表示情報60を説明するための説明図である。
【図14】第1の実施形態におけるユーザ入力情報記憶領域81にユーザの入力情報が一時記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図15】運動メニュー情報生成プログラム情報記憶領域722に記憶される運動メニュー情報生成プログラムより、生成される運動メニュー情報が運動メニュー情報記憶領域84に一時記憶される記憶状態を示す概念図である
【図16】生成された運動メニュー情報が表す各運動内容に対応する楽曲情報が、ユーザ選択楽曲情報記憶領域86に一時記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図17】第1の実施形態におけるメイン動作を示すフローチャートである。
【図18】第1の実施形態における運動メニュー情報生成処理動作を示すフローチャートである。
【図19】第1の実施形態における楽曲表示処理動作を示すフローチャートである。
【図20】第1の実施形態における情報入力部5によりディスプレイ4に表示された運動内容120である「ニーアップ」が、指示された表示状態を示す概念図である。
【図21】第1の実施形態における所定のテンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示される表示状態を示す概念図である。
【図22】第1の実施形態において所定の更新テンポ差範囲内に含まれる楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポに近い順番に表示される表示状態を示す概念図である。
【図23】第2の実施形態における楽曲表示処理動作を示すフローチャートである。
【図24】第2の実施形態において所定のテンポ差範囲外にある楽曲テンポを有する楽曲情報が、運動テンポに近い順番に楽曲情報が表示される表示状態を示す概念図である。
【符号の説明】
【0106】
1 運動支援装置
2 スピーカ
3 スピーカ
4 ディスプレイ
5 情報入力部
6 CPU
7 HDD
8 RAM
21 ユーザ名
22 年齢
23 性別
24 身長
25 体重
26 運動習慣
50 映像情報
60 表示情報
71 運動情報記憶領域
72 プログラム情報記憶領域
73 運動映像情報記憶領域
74 楽曲情報記憶領域
75 体力レベルテーブル情報記憶領域
76 運動テンポ決定情報記憶領域
77 テンポ差範囲情報記憶領域
78 個人情報記憶領域
81 ユーザ入力情報記憶領域
82 体力レベル情報記憶領域
83 運動テンポ情報記憶領域
84 運動メニュー情報記憶領域
85 テンポ差範囲内楽曲情報記憶領域
86 ユーザ選択楽曲情報記憶領域
90 設定完了
120 運動内容
121 運動内容
123 運動内容
130 楽曲リスト
131 楽曲リスト
133 楽曲リスト
100 ユーザ
110 運動映像
711 ステップ運動情報記憶領域
712 筋力トレーニング情報記憶領域
721 メイン動作プログラム情報記憶領域
722 運動メニュー情報生成プログラム情報記憶領域
723 楽曲表示プログラム情報記憶領域
731 ステップ運動映像情報記憶領域
732 筋力トレーニング映像情報記憶領域
P1 身体部位
P2 身体部位
P3 身体部位
P4 身体部位
P5 身体部位
P6 身体部位
P7 身体部位
P8 身体部位
P9 身体部位
P10 身体部位
P11 身体部位
P12 身体部位
P13 身体部位
P14 身体部位
P15 身体部位
P16 身体部位
P17 身体部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の運動を行うための運動テンポを取得する運動テンポ取得部と、
楽曲を再生する楽曲テンポを含む楽曲を表す楽曲情報を複数取得する楽曲情報取得部と、
前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されているか否かを判定するテンポ差判定部と、
前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する楽曲指示部と、
を備えることを特徴とする自動楽曲指示装置。
【請求項2】
前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されていないと判定された場合、前記テンポ差範囲を所定のテンポ分大きくする範囲更新部を備え、
前記テンポ差判定部は、前記テンポ差が前記範囲更新部により更新されたテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されているか否かを再度判定することを特徴とする請求項1に記載の自動楽曲指示装置。
【請求項3】
前記楽曲指示部は、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報を、前記運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動楽曲指示装置。
【請求項4】
前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されていないと判定された場合、前記楽曲指示部は、前記楽曲情報取得部により取得されている複数の楽曲情報を、前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示することを特徴とする請求項1に記載の自動楽曲指示装置。
【請求項5】
ユーザのお気に入り楽曲メニューからお気に入り楽曲情報を取得するお気に入り楽曲情報取得部と、
前記取得されたお気に入り楽曲情報を他の楽曲情報から識別する識別符号を前記お気に入り楽曲情報に付与する識別符号付与部と、
前記楽曲指示部は、前記楽曲指示部により指示される楽曲情報とともに、前記識別符号を指示することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の自動楽曲指示装置。
【請求項6】
特定のユーザを認識する認識部と、
前記楽曲情報取得部により取得されている前記複数の楽曲情報について、前記認識された特定のユーザにより各楽曲情報が過去に選択された選択回数を取得する回数取得部と、
前記取得された選択回数を前記楽曲情報に付与する回数付与部と、
前記楽曲指示部は、前記楽曲指示部により指示される楽曲情報とともに、前記選択回数を指示することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の自動楽曲指示装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の自動楽曲指示装置と、
前記楽曲指示部により指示された複数の楽曲情報の中から所望の楽曲情報を選択する楽曲情報選択部と、
を備えることを特徴とする自動楽曲選択装置。
【請求項8】
運動を表す運動情報を複数取得する運動情報取得部と、
複数の前記運動情報から、所望の運動情報を複数選択する運動情報選択部と、
を備え、
前記運動テンポ取得部は、前記運動情報選択部により選択された複数の運動情報の各々が表す運動を行うための運動テンポを取得し、
前記テンポ差判定部は、前記運動テンポ取得部により取得された各運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により取得されているか否かを判定し、
前記楽曲指示部は、前記テンポ差判定部により、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が前記楽曲情報取得部により複数取得されていると判定された場合、テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報を、前記各運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差が小さい楽曲情報から順番に指示し、
前記楽曲情報選択部は、前記運動情報選択部により選択された複数の運動情報の各々が表す運動について、前記楽曲指示部により指示された楽曲情報から所望の楽曲情報を選択することを特徴とする請求項7に記載の自動楽曲選択装置。
【請求項9】
所定の運動を行うための運動テンポを取得する運動テンポ取得ステップと、
前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が、楽曲を再生する楽曲テンポを含む楽曲情報を複数取得する楽曲情報取得部に取得されているか否かを判定するテンポ差判定ステップと、
前記テンポ差判定ステップにより、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における前記運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する楽曲指示ステップと、
を備えることを特徴とする自動楽曲指示方法。
【請求項10】
所定の運動を行うための運動テンポを取得する運動テンポ取得ステップと、
前記運動テンポに対する前記楽曲テンポのテンポ差が所定のテンポ差範囲に含まれる楽曲情報が、楽曲を再生する楽曲テンポを含む楽曲情報を複数取得する楽曲情報取得部に取得されているか否かを判定するテンポ差判定ステップと、
前記テンポ差判定ステップにより、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる楽曲情報が複数取得されていると判定された場合、前記テンポ差が前記テンポ差範囲に含まれる複数の楽曲情報における前記運動テンポに対して前記楽曲テンポのテンポ差に基づく指示情報を指示する楽曲指示ステップと、
をコンピュータに実現させるための自動楽曲指示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−136747(P2010−136747A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313025(P2008−313025)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】