説明

自動車用ウエザーストリップ

【課題】 遮音性、ドア閉じ性および外観性に優れる自動車用のウエザーストリップを提供する。
【解決手段】 中空シール部10を略C字状に形成して、ボディパネル2またはドアパネル3に弾接する円弧壁15に加えて、室内側40と車外側50との間に、第一壁11、第二壁12、第三壁13および第四壁14を順に形成する。ドア閉時に圧縮弾性変形した際、第一壁11と第二壁12の連接部分である第一連接部16を第三壁13の基端部13aまたはその近傍に弾接させる。また、第二壁12と第三壁13の連接部分である第二連接部17を円弧壁15の中間部15aに弾接させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遮音性、ドア閉じ性および外観性に優れる自動車用のウエザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
中空シール部を備える自動車用のウエザーストリップにおいて、遮音性の向上を図るためにこれまで様々な手段が創案されている。例えば、図2に示すウエザーストリップ30は、ドアパネル3に弾接する中空シール部31(中空壁)の肉厚tを大きくすることで遮音性の向上を図っている。
【0003】
しかし、このウエザーストリップ30は、その中空シール部31の肉厚tが大きいことからドア閉時において圧縮変形し難く、図2(b)のPで示す部分の反力が大きくなってドア閉じ性が悪くなるといった問題がある。
【0004】
また、図3に示すウエザーストリップ30は、中空シール部31の内部に肉太で無垢状の突起32を設け、ドア閉時にドアパネル3に弾接する中空シール部31が弾性変形した際、その突起32の先端部が中空シール部(中空壁)31に弾接するようにして当該中空シール部31の内部に壁を形成し、遮音性の向上を図っている。
【0005】
しかし、このウエザーストリップ30は、突起32の先端部が中空シール部31に弾接するので、同様に反力が高くなり、ドア閉じ性が悪くなるといった問題がある。
【0006】
さらに、図4に示すウエザーストリップ30は、中空シール部31の内部に略L字状の隔壁33を設けることによって遮音性の向上を図っている。しかし、これは中空シール部(中空壁)31の隔壁33に対向する部分(図4(b)のLで示す部分)の変形量が制限されるためドア閉時の反力が大きくなり、よってドア閉じ性が悪くなるといった問題がある。
【0007】
さらに、これまでに、中空シール部を片持ち形状で略U字状に形成し、ドア閉時にその先端部を内装材に弾接させて、室内側と車外側との間に四つの壁を形成して遮音性の向上を図ったもの(例えば、特許文献1参照)や、車外側にV字状の凹部を形成する壁を中空シール部の内部に設けることによって室内側と車外側との間に四つの壁を設けて遮音性の向上を図ったもの(例えば、特許文献2参照)が創案されている。
【特許文献1】特許第4094540号
【特許文献2】実開昭60−085216号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載のウエザーストリップは、ドア閉時に中空シール部の先端部を内装材に弾接させる構成であるため、内装材の成形や建て付けのバラツキによって、中空シール部の先端部を設定通りに弾接させることができない場合が多々ある。従って、所望の遮音性を確保することができないという問題が残る。
【0009】
また、特許文献2に記載のウエザーストリップは、車外側にV字状の凹部を形成しているので、ドア閉時においてもこの凹部が外から視覚され、外観性の点で問題がある。また、車外側に凹部を形成しているので、実質的には二つの壁で遮音する構成であり、従って、これも遮音性の点で問題がある。
【0010】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、遮音性、ドア閉じ性および外観性に優れる自動車用のウエザーストリップを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
図1および図5乃至図11を参照して説明する。請求項1に記載の自動車用ウエザーストリップ1は、取付基部20と中空シール部10を備えるものであって、前記中空シール部10を略C字状に形成して、ボディパネル2またはドアパネル3に弾接する円弧壁15に加えて、室内側40と車外側50との間に、第一壁11、第二壁12、第三壁13および第四壁14を順に形成し、ドア閉時に圧縮弾性変形した際、前記第一壁11と第二壁12の連接部分である第一連接部16を前記第三壁13の基端部13aまたはその近傍に弾接させ、前記第二壁12と第三壁13の連接部分である第二連接部17を前記円弧壁15の中間部15aに弾接させるものである。
【0012】
請求項2に記載の自動車用ウエザーストリップ1は、取付基部20と中空シール部10を備えるものであって、前記中空シール部10を略C字状に形成して、ボディパネル2またはドアパネル3に弾接する円弧壁15に加えて、室内側40と車外側50との間に、第一壁11、第二壁12、第三壁13および第四壁14を順に形成し、ドア閉時に圧縮弾性変形した際、前記第一壁11と第二壁12の連接部分である第一連接部16を前記第三壁13の基端部13aまたはその近傍に弾接させ、前記第二壁12と第三壁13の連接部分である第二連接部17を前記円弧壁15の中間部15aに弾接させるものである。また、前記第三壁13の基端部13aまたはその近傍に、前記第一連接部16が弾接する突起部18を突設している。
【0013】
請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップ1は、取付基部20と中空シール部10を備える自動車用のウエザーストリップ1であって、前記中空シール部10を略C字状に形成して、ドアパネル3またはボディパネル2に弾接する円弧壁15に加えて、室内側40と車外側50との間に、第一壁11、第二壁12、第三壁13および第四壁14を順に形成し、ドア閉時に圧縮弾性変形した際、前記第一壁11と第二壁12の連接部分である第一連接部16を前記取付基部20の取付壁21に弾接させるものである。また、前記第二壁12と第三壁13の連接部分である第二連接部17を前記円弧壁15の中間部15aに弾接させる。
【0014】
なお、取付基部20の取付壁21とは、取付基部20のうち、中空シール部10が立設されている部分を言う(以下同じ)。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の自動車用ウエザーストリップ1は、円弧壁15に加えて、第一壁11、第二壁12、第三壁13および第四壁14を順に形成し、中空シール部10がドア閉時に圧縮弾性変形した際、第一連接部16を第三壁13の基端部13aまたはその近傍に弾接させ、また、第二連接部17を円弧壁15の中間部15aに弾接させるので、優れた遮音性を発揮することができる。
【0016】
すなわち、室内側40と車外側50が、これら四つの壁によって遮断されるので車外の騒音が室内へ侵入すること、および室内の音が車外へ漏れることが効果的に防止される。特に、中空シール部10の部材である第一連接部16を基端部13aに弾接させ、第二連接部17を中間部15aに弾接させるので、例えば、特許文献1に記載の従来技術のように、中空シール部10以外の部材(内装材)に弾接させる場合と異なり、中空シール部10以外の部材の成形や建て付けのバラツキに影響を受けることなく、確実に高い遮音性を発揮することができる。
【0017】
また、上記した構成により、中空シール部10の内部に三つの密閉された空間を形成することができるので(第一壁11と第二壁12と円弧壁15で第一密閉空間S1を形成し、第二壁12と第三壁13で第二密閉空間S2を形成し、第三壁13と第四壁14と円弧壁15で第三密閉空間S3を形成する)、音の通過をより確実に防止することができる。よって、優れた遮音性を発揮する。ちなみに、特許文献1および特許文献2に記載のウエザーストリップ1は、中空シール部10自体ではそれぞれ二つの空間部を形成しているにすぎない。
【0018】
また、この自動車用ウエザーストリップ1は、優れたドア閉じ性を発揮する。すなわち、図6に示すように、ドアを閉じると、中空シール部10が圧縮弾性変形して、当初の(a)に示す状態から、(b)に示すように、第一壁11が移動して第一連接部16が基端部13aに弾接する。この状態から、さらに圧縮弾性変形して(c)に示すように、第二連接部17が円弧壁15の中間部15aに弾接する。この際、中空シール部10には反力が作用するが、当該中空シール部10は三つの中空(第一密閉空間S1、第二密閉空間S2、第三密閉空間S3)を成しているのでその反力は矢印で示す方向に分散される。従って、中空シール部10には大きな反力が作用せず、これにより優れたドア閉じ性を発揮することができる。
【0019】
さらに、本発明に係る自動車用ウエザーストリップ1の外観性は、ドアを閉じた状態では、第一連接部16が基端部13aに弾接するため、特許文献2に記載のウエザーストリップ1のように外観から視覚される凹部が存在しない。従って、外観性にも優れる。
【0020】
請求項2に記載の自動車用ウエザーストリップ1は、請求項1に記載の発明と同様に、遮音性、ドア閉じ性および外観性に優れる。また、このウエザーストリップ1は、第三壁13の基端部13aまたはその近傍に、第一連接部16が弾接する突起部18を突設したので、第一連接部16を基端部13a(あるいはそれに連続する突起部18)に確実に弾接させることができる。これにより、第二密閉空間S2に侵入した音が第一連接部16と基端部13aとの間から漏出するのを防止することができ、遮音性をさらに高めることができる。
【0021】
なお、この突起部18は、第二壁12の移動を規制し、第二連接部17が円弧壁15の中間部15aに確実に弾接させるための機能を併せて有する。従って、第一連接部16と基端部13aの弾接に加えて、第二連接部17と中間部15aの弾接を確実に達成させて、遮音性の向上をさらに図ることができる。
【0022】
請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップ1は、請求項1に記載の発明と同様に、優れた遮音性、ドア閉じ性および外観性を発揮する。また、ドア閉時に圧縮弾性変形した際、第一連接部16を取付基部20の取付壁21に弾接させるので、ボディパネル2(フランジ2a)とドアパネル3との間の全体にわたって四枚の壁を設けることができる。また第二壁12の第一連接部16に近い部分である近接部12aを第三壁13の基端部13aに弾接させることにより、遮音性をさらに高めることができる。
【0023】
また、こうした構成によって当該部分における弾接範囲を広く設定することができるので、第二密閉空間S2の密閉性を高めることができる。これにより、第二密閉空間S2に侵入した音が第一連接部16と基端部13aとの間から漏出するのを、より確実に防止することができる。従って、遮音性をさらに高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明に係る自動車用ウエザーストリップ1の第一実施形態を、図5に示す。これは、断面略U字状の取付基部20と、それに一体成形された中空シール部10を備え、ボディに形成されたドア開口縁のフランジ2aに取付けられるウエザーストリップ(いわゆるオープニングシール)1である。このウエザーストリップ1はドアパネル3に弾接して、ドアとボディとの間をシールする。
【0025】
当該ウエザーストリップ1の中空シール部10は、略C字状に形成されており、ドアパネル3に弾接する円弧壁15に加えて、室内側40と車外側50との間に、車外側50から順に、第一壁11、第二壁12、第三壁13および第四壁14を形成している。そして、ドア閉時に中空シール部10が圧縮弾性変形した際、第一壁11と第二壁12の連接部分である第一連接部16が第三壁13の基端部13aに弾接し、第二壁12と第三壁13の連接部分である第二連接部17が円弧壁15の中間部15aに弾接するように設定している。
【0026】
なお、第三壁13の基端部13aは逆V字状に形成して第一連接部16に近接させており、これによって第一連接部16との弾接を確実なものとすると共に弾接力を高めている。なお、こうした形状の基端部13aは、下記の各実施形態においても同様である。
【0027】
このウエザーストリップ1は、室内側40と車外側50を四つの壁で遮断しているので音の侵入および漏出を効果的に防止することができる。特に、中空シール部10の部材である第一連接部16を第三壁13の基端部13aに弾接させると共に、第二連接部17を円弧壁15の中間部15aに弾接させ、中空シール部10自体によって当該中空シール部10の内部に三つの密閉された空間を形成しているからである。
【0028】
すなわち、第一壁11と第二壁12と円弧壁15で第一密閉空間S1を形成し、第二壁12と第三壁13で第二密閉空間S2を形成し、第三壁13と第四壁14と円弧壁15で第三密閉空間S3を形成している。従って、他の部材(例えば内装材)の成形や建て付けのバラツキに影響を受けることなく、中空シール部10のみで優れた遮音性を発揮することができる。
【0029】
また、中空シール部10は中空状であり、その内部に剛性の高い部材を持たないので、ドアを閉じた際の反力が小さい。従って、ドア閉じ性に優れる。また、ドアを閉じた際に、外から視覚される凹部を持たないので、外観性にも優れる。
【0030】
本発明の第二実施形態に係る自動車用ウエザーストリップ1を図7に示す。このウエザーストリップ1もドア開口縁に沿って取付けられ、ドアパネル3に弾接するものであり、その特徴は、第一連接部16を、第三壁13の基端部13aの近傍(基端部13aに達する手前)に弾接させたことである。このウエザーストリップ1も、第一実施形態と同様に、優れた遮音性、ドア閉じ性および外観性を発揮することができる。
【0031】
本発明に係る自動車用ウエザーストリップ1の第三実施形態を、図8に示す。このウエザーストリップ1もドア開口縁に沿って取付けられるものであり、ドア閉時に圧縮弾性変形した際、第一連接部16を取付基部20の取付壁21に弾接させ、それに連続して、第二壁12の第一連接部16に近い部分である近接部12aを第三壁13の基端部13aに弾接させたことを特徴としている。
【0032】
こうした構成によって、ボディパネル2(フランジ2a)とドアパネル3との間の全体にわたって四枚の壁を設けることができるので、遮音性をさらに高めることができる。つまり、取付基部20と円弧壁15の間は、途切れることなく4材の壁が存在している。また、弾接範囲をさらに広くかつ強固なものとすることができるので、第二密閉空間S2に侵入した音が第一連接部16と基端部13aの弾接部分から漏出するのを未然に防止し、遮音性をさらに高めることができる。
【0033】
本発明に係る自動車用ウエザーストリップ1の第四実施形態を、図9に示す。このウエザーストリップ1も同じくボディパネル2に形成されたドア開口縁に取付けられるもので、第三壁13の基端部13aに、第一連接部16が弾接する突起部18を突設したことを特徴としている。
【0034】
この突起部18を設けたことによって、第一連接部16を基端部13aおよびそれに連続する突起部18に確実に弾接させることができ、第二密閉空間S2に侵入した音が第一連接部16と基端部13aとの間から漏出するのを防止して、遮音性をさらに高めることができる。
【0035】
なお、この突起部18は、第二壁12の移動を規制し、第二連接部17が円弧壁15の中間部15aに確実に弾接させるための機能を併せて有する。従って、第一連接部16と基端部13aの弾接に加えて、第二連接部17と中間部15aの弾接を確実に達成させて、遮音性の向上をさらに図ることができる。
【0036】
なお、本発明に係る自動車用ウエザーストリップ1は、上記したウエザーストリップ(オープニングシール)1に限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、ドアパネル3の取付部3aに取付けられてボディパネル2に弾接するドアウエザーストリップ1にも適用することができる。同様に、図11に示すように、ボディパネル2のバックドア開口縁に沿って設けられたフランジ2aに取付けられ、バックドアパネル3に弾接するバックドア用のウエザーストリップ1にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ウエザーストリップが取付けられる自動車を示す側面図である。
【図2】従来例に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は圧縮弾性変形前の状態を示す断面図であり、(b)は圧縮弾性変形した状態を示す拡大断面図である。
【図3】他の従来例に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は圧縮弾性変形前の状態を示す断面図であり、(b)は圧縮弾性変形した状態を示す拡大断面図である。
【図4】さらに他の従来例に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は圧縮弾性変形前の状態を示す断面図であり、(b)は圧縮弾性変形した状態を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを示すもので、(a)は圧縮弾性変形前の状態を示す断面図であり、(b)は圧縮弾性変形した状態を示す拡大断面図である(共に、図1のX−X線断面図)。
【図6】図5に示すウエザーストリップの圧縮弾性変形の段階を示すもので、(a)は初期、(b)は中期、(c)は後期をそれぞれ示す断面図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを示すもので、図1のX−X線断面図である(圧縮弾性変形した状態)。
【図8】本発明の第三実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを示すもので、図1のX−X線断面図である(圧縮弾性変形した状態)。
【図9】本発明の第四実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを示すもので、図1のX−X線断面図である(圧縮弾性変形した状態)。
【図10】本発明の他の実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを示す断面図である(圧縮弾性変形前の状態)。
【図11】本発明のさらに他の実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを示す断面図である(圧縮弾性変形前の状態)。
【符号の説明】
【0038】
1 自動車用ウエザーストリップ
2 ボディパネル
2a フランジ
3 ドアパネル
3a 取付部
10 中空シール部
11 第一壁
12 第二壁
12a 近接部
13 第三壁
13a 基端部
14 第四壁
15 円弧壁
15a 中間部
16 第一連接部
17 第二連接部
18 突起部
20 取付基部
21 取付壁
30 ウエザーストリップ
31 中空シール部
32 突起
33 隔壁
40 室内側
50 車外側
S1 第一密閉空間
S2 第二密閉空間
S3 第三密閉空間
t 肉厚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付基部(20)と中空シール部(10)を備える自動車用のウエザーストリップであって、前記中空シール部を略C字状に形成して,ボディパネル(2)またはドアパネル(3)に弾接する円弧壁(15)に加えて,室内側(40)と車外側(50)との間に,第一壁(11),第二壁(12),第三壁(13)および第四壁(14)を順に形成し、ドア閉時に圧縮弾性変形した際,前記第一壁と第二壁の連接部分である第一連接部(16)を前記第三壁の基端部(13a)またはその近傍に弾接させ、前記第二壁と第三壁の連接部分である第二連接部(17)を前記円弧壁の中間部(15a)に弾接させることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
【請求項2】
取付基部(20)と中空シール部(10)を備える自動車用のウエザーストリップであって、前記中空シール部を略C字状に形成して,ボディパネル(2)またはドアパネル(3)に弾接する円弧壁(15)に加えて,室内側(40)と車外側(50)との間に,第一壁(11),第二壁(12),第三壁(13)および第四壁(14)を順に形成し、ドア閉時に圧縮弾性変形した際,前記第一壁と第二壁の連接部分である第一連接部(16)を前記第三壁の基端部(13a)またはその近傍に弾接させ、前記第二壁と第三壁の連接部分である第二連接部(17)を前記円弧壁の中間部(15a)に弾接させ、前記第三壁の基端部またはその近傍に,前記第一連接部が弾接する突起部(18)を突設したことを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
【請求項3】
取付基部(20)と中空シール部(10)を備える自動車用のウエザーストリップであって、前記中空シール部を略C字状に形成して,ドアパネル(3)またはボディパネル(2)に弾接する円弧壁(15)に加えて,室内側(40)と車外側(50)との間に,第一壁(11),第二壁(12),第三壁(13)および第四壁(14)を順に形成し、ドア閉時に圧縮弾性変形した際,前記第一壁と第二壁の連接部分である第一連接部(16)を前記取付基部の取付壁(21)に弾接させ、前記第二壁と第三壁の連接部分である第二連接部(17)を前記円弧壁の中間部(15a)に弾接させることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−23601(P2010−23601A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−185631(P2008−185631)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(000196107)西川ゴム工業株式会社 (454)
【Fターム(参考)】