説明

落下物捕捉装置およびこれを用いた画像形成装置

【課題】給紙口に向かって落下する異物の進入を防ぐことができ、不要時にはコンパクトに収容できること。
【解決手段】複合機100は、スキャナケース111およびプリンタケース121と、原稿カバー112と、給紙口カバー134とを備える。スキャナケース111およびプリンタケース121は、給紙口130Aが形成されている。原稿カバー112はスキャナケース111およびプリンタケース121に対して開閉自在である。給紙口カバー134は、給紙口130Aと原稿カバー112との間に設けられ、原稿カバー112の開閉によって原稿カバー112上の異物の給紙口130Aへの進入を防止する立設状態と、原稿カバー112の形状に沿って折曲する収納状態と、をそれぞれとる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、落下物捕捉装置およびこれを用いた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷装置によって用紙に画像などのデータを印刷するプリンタなどの画像形成装置では、用紙を筺体内部に格納された印刷装置に供給するために筐体に設けられた給紙口から、異物が筐体の内部に進入することがある。これに対し、給紙口への異物の進入を防ぐための給紙口カバーを備えた画像形成装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。
【0003】
そして、プリンタと原稿を読み取るイメージスキャナとを一体化した複合機などの画像形成装置では、例えば、原稿カバーの上面に放置されたクリップなどが原稿カバーの開閉によって給紙口に落下し、筐体の内部に進入するおそれがある。上記の給紙口カバーによれば、原稿カバー上から落下する異物の給紙口への進入を防ぐことができる。
【0004】
【特許文献1】特開平4−125175号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、給紙口を使用しないときに給紙口全体を閉塞する構成である。したがって、給紙口を使用する際に給紙口の方向に向かって落下する塵埃などの異物の進入を防ぐことができない問題が生じた。
【0006】
特に、複合機などでは、コピー操作時などには、イメージスキャナの機能と、プリンタの機能とを同時に使用するため、用紙の給紙のために給紙口を開放した状態にする必要がある。この際に、イメージスキャナで原稿を読むために原稿カバーを開いたとき、原稿カバー上に異物があるとこの異物が給紙口から筐体の内部に進入する、という問題が生じる。
【0007】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、給紙口への異物の進入を防ぐことができ、不要時にはコンパクトに収容できる落下物捕捉装置およびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる落下物捕捉装置は、開口部が形成された筺体と、前記筺体の開口部近傍において開閉自在なカバーと、前記開口部と前記カバーとの間に設けられ、前記カバーの開閉によって当該カバー上の異物の前記開口部への進入を防止する立設状態と、前記カバーの形状に沿って折曲する収納状態と、をそれぞれとる捕捉部材と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、カバーの上面に異物が載置されていても、カバーを開いたときにカバーの上面から開口部の方向に向かって滑り落ちてくる異物を、立設状態の捕捉部材によって捕捉し、開口部への異物の進入を防ぐことができる。一方、この捕捉部材は収納状態では、カバーの形状に沿って、筺体から突出することなく収納することができる。
【0010】
また、この発明にかかる落下物捕捉装置は、上記に記載の発明において、前記捕捉部材は、複数の捕捉板と、複数の前記捕捉板の間に設けられ、前記捕捉板を折曲自在に連結する連結部材と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、複数の捕捉板を、連結部材を支点として折り曲げることによって、カバーの形状に沿ってコンパクトに収納することができる。
【0012】
また、この発明にかかる落下物捕捉装置は、上記に記載の発明において、前記開口部を閉塞する閉塞手段をさらに備え、前記閉塞手段は、前記筺体に開閉自在に設けられ、収納状態として折曲させた前記捕捉部材と干渉せずに、前記開口部を閉塞することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、開口部を覆う必要がない時には、閉塞手段によって開口部を閉塞することで、開口部の上方から落下する異物の、開口部への進入を防ぐことができる。
【0014】
また、この発明にかかる画像形成装置は、給紙口が形成された筺体と、前記筺体に対して開閉自在なカバーと、前記給紙口と前記カバーとの間に設けられ、前記カバーの開閉によって当該カバー上の異物の前記給紙口への進入を防止する立設状態と、前記カバーの形状に沿って折曲する収納状態と、をそれぞれとる捕捉部材と、を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、カバーの上面に異物が載置されていても、カバーを開いたときにカバーの上面から給紙口の方向に向かって滑り落ちてくる異物を、立設状態の捕捉部材によって捕捉し、給紙口への異物の進入を防ぐことができる。一方、この捕捉部材は、収納状態では、カバーの形状に沿って、筺体から突出することなく収納することができる。
【0016】
また、この発明にかかる画像形成装置は、上記に記載の発明において、前記捕捉部材は、複数の捕捉板と、複数の前記捕捉板の間に設けられ、前記捕捉板を折曲自在に連結する連結部材と、を有することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、複数の捕捉板を、連結部材を支点として折り曲げることによって、カバーの形状に沿ってコンパクトに収納することができる。
【0018】
また、この発明にかかる画像形成装置は、上記に記載の発明において、前記給紙口を閉塞する閉塞手段をさらに備え、前記閉塞手段は、前記筺体に開閉自在に設けられ、収納状態として折曲させた前記捕捉部材と干渉せずに、前記給紙口を閉塞することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、給紙口を使用しない時には、閉塞手段によって開口部を閉塞することで、給紙口の上方から落下する異物の、給紙口への進入を防ぐことができる。
【0020】
また、この発明にかかる画像形成装置は、上記に記載の発明において、所定の画像を用紙に印刷する印刷手段をさらに備え、前記印刷手段は、前記給紙口から前記用紙を給紙することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、印刷手段を備えたプリンタなどであっても、カバーを開いたときにカバーの上面から給紙口の方向に向かって滑り落ちてくる異物を、捕捉部材によって捕捉し、給紙口への異物の進入を防ぐことができる。また、捕捉部材を、カバーの形状に沿って、筺体より突出することなく収納することができる。
【0022】
また、この発明にかかる画像形成装置は、上記に記載の発明において、前記カバーの開閉によって原稿から画像を読み取る画像読取手段をさらに備え、前記印刷手段は、前記画像読取手段によって読み取られた画像を前記用紙に印刷することを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、複合機のコピー操作のために、プリンタの給紙口が開いた状態にあり、画像読取手段のカバーを開いたときに、カバーの上面から給紙口の方向に向かって滑り落ちてくる異物を、捕捉部材によって捕捉し、給紙口への異物の進入を防ぐことができる。また、捕捉部材を、カバーの形状に沿って、筺体より突出することなく収納することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる落下物捕捉装置およびこれを用いた画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。まず、この発明の実施の形態にかかる複合機100の全体構成について図1、図2および図3を用いて説明する。
【0025】
図1は、この発明の実施の形態にかかる複合機の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す複合機の側断面図である。また、図3は、図1に示す複合機に備えられたプリンタケースに収容されるASF(オートシートフィーダ)ユニットおよび印刷機構部の側断面図である。
【0026】
図1に示すように、複合機100は、上部にスキャナ部110と、下部にプリンタ部120と、正面側に操作パネル150とを備えて構成されている。スキャナ部110は、原稿に記載された図形、テキスト、写真などのデータを読み取り、それぞれのデータに対応する形式の電子データを生成する。図2に示すように、スキャナ部110は、スキャナケース111と、原稿カバー112と、原稿台113と、スキャナキャリッジ114と、キャリッジガイド115と、給紙口カバー受け116と、突起部117とを備えて構成されている。
【0027】
スキャナケース111は、上部が開口した箱形に形成され、内部に原稿に記載されたデータを読み取るための各部材が格納される。スキャナケース111は、背面側に形成されたヒンジによって開閉可能にプリンタケース121に連結されている。原稿カバー112は、原稿台113に載置された原稿を上方から覆うようにして、原稿台113に対して押さえつける。原稿カバー112には、原稿を押さえつける部分に、原稿台113とほぼ同じ大きさの板状の保護マットが備えられている。原稿カバー112は、背面側に形成されたヒンジによって開閉可能にスキャナケース111に連結されている。スキャナケース111の背面側には、後述する給紙口カバー134が回動可能に連結されるための給紙口カバー受け116と、給紙口カバー134の回動を係止するための突起部117とが形成されている。なお、給紙口カバー受け116および突起部117の詳細については、図8を用いて後述する。
【0028】
原稿台113は、透明なガラス材などからなる板状部材によって構成されており、スキャナケース111の上部に形成された開口部を閉塞するように固定されている。原稿台113には、ユーザによって、電子データ化するためのデータが記載された原稿が載置される。スキャナキャリッジ114は、画像を読み取るための各部材を内部に格納しており、スキャナケース111の内部に収容されている。スキャナキャリッジ114は、スキャナ部110に設けられたモータによって駆動されるベルトに係合されており、モータの回転に伴って、ベルトを介してキャリッジガイド115に支持されながら副走査方向に往復移動する。
【0029】
スキャナキャリッジ114の内部には、リニアイメージセンサを実装した走査回路基板と、レンズと、ミラーと、光源とが搭載されている。光源は、蛍光管ランプなどによって構成されており、原稿に対して光を照射する。ミラーおよびレンズは、光源によって照射された光の原稿からの反射光や透過光を光学像としてリニアイメージセンサの受光面に結像させる。
【0030】
リニアイメージセンサは、フォトダイオードなどの受光素子が主走査方向に直線状に並ぶ姿勢で走査回路基板に搭載されている。リニアイメージセンサは、受光面に結像された光学像を光電変換して、受光素子ごとの受光量に応じた電気信号を出力する。キャリッジガイド115は、スキャナケース111に固定された棒状の部材であり、スキャナキャリッジ114を副走査方向に摺動自在に支持する。
【0031】
プリンタ部120は、複合機100とネットワークを介して接続されたPC(パーソナルコンピュータ)などから送信された電子データに対応するデータを用紙に印刷する。プリンタ部120は、プリンタケース121と、ASFユニット130と、後述する印刷機構部140とによって構成されている。プリンタケース121は、上部が開口した箱形に形成され、データを用紙に印刷するための各部材が内部に格納されている。
【0032】
プリンタケース121の上方には、背面側に形成されたヒンジによってスキャナケース111が開閉可能に連結されている。プリンタケース121の上部には、開口部121Aが形成されており、スキャナケース111を上方に開放させることによって、開口部121Aを露出させ、プリンタケース121の内部に格納された各部材をメンテナンスすることができる。
【0033】
ASFユニット130は、給紙口130Aの近傍に設けられ、給紙ローラ131と、紙支持板132と、給紙板133と、後述する給紙口カバー134、図示しないヒンジとによって構成されている。給紙ローラ131は、給紙口130Aの近傍において給紙方向に回転可能にプリンタケース121に軸支されている。給紙ローラ131は、ASFユニット130などに設けられたモータの回転に伴って回転することによって、給紙板133により押し出された用紙を給紙口130Aからプリンタケース121の内部に引き込み、後述する印刷ヘッド144とプラテン145との間に搬送する。
【0034】
紙支持板132は、給紙板133の上方に形成された板状の部材であり、紙支持板132と給紙板133の間に設けられた図示しないヒンジによって給紙板133の上端に開閉可能に連結されている。紙支持板132は、図2に示すように、給紙する時には、前面が開放された状態で、給紙板133の前面の傾斜角度と紙支持板132の前面の傾斜角度とが一致する位置に係止される。紙支持板132は、前面に平面が形成されており、この平面によって、第一支持部133Bに下端を支持された用紙束122の背面を支持する。
【0035】
紙支持板132は、給紙しない時には、紙支持板132と給紙板133の間に設けられた図示しないヒンジによって、複合機100の正面側に向かって折り畳むことができる。このように折り畳まれた紙支持板132は、紙支持板132の上方の前面が、原稿カバー112と当接することによって係止され、これによって、給紙口130Aが閉塞される。
【0036】
また、紙支持板132の両外側には、後述する給紙口カバー134の方向に向かって突出している平板状の側壁部132Aが設けられている。給紙板133は、用紙束122を給紙口130Aに供給できる位置に設けられた板状の部材であり、用紙束122を保持する。給紙板133は、側壁部133Aと、第一支持部133Bとを備えて構成されている。
【0037】
給紙板133は、上端に設けられた揺動軸が側壁部133Aに軸受けされている、板状の部材である。側壁部133Aは、給紙板133の両外側に平行に設けられている平面であり、少なくとも一方に対して用紙束122が寄せられる。これによって、待機位置における用紙束122の幅方向の位置決めを行う。第一支持部133Bは、給紙板133の下方に設けられている平面であり、用紙束122の下端を支持する。これによって、待機位置における用紙束122の長さ方向の位置決めを行う。給紙板133は、モータの回転に伴って揺動し、第一支持部133Bおよび側壁部133Aに支持された用紙束122の下端を給紙口130A側に押し出すことによって、給紙口130Aに用紙を滑り落とす。
【0038】
図3に示すように、印刷機構部140は、プリンタキャリッジ141、インクカートリッジ142、ガイドロッド143、印刷ヘッド144、プラテン145、排紙ローラ146、スタッカ147などによって構成されている。プリンタキャリッジ141は、内部にインクカートリッジ142を脱着自在に格納する。プリンタキャリッジ141は、印刷機構部140に設けられたモータによって駆動されるベルトに係合されており、モータの回転に伴って、ベルトを介してガイドロッド143に支持されながらガイドロッド143の軸方向に往復移動する。
【0039】
インクカートリッジ142は、各色のインクが貯蔵された容器であり、プリンタキャリッジ141に脱着自在に格納される。インクカートリッジ142に貯蔵されたインクは、インク通路を通じて、印刷ヘッド144のノズルに供給される。ガイドロッド143は、プリンタケース121に固定された棒状の部材であり、プリンタキャリッジ141を複合機100の横幅方向に摺動自在に支持する。
【0040】
印刷ヘッド144は、プリンタキャリッジ141の下方に設けられ、インクジェット方式によりインクカートリッジ142から供給されたインクを用紙に定着させる。印刷ヘッド144には、インクを吐出するノズル、インク通路などが備えられている。印刷ヘッド144はプリンタキャリッジ141とともにガイドロッド143の軸方向に往復運動する。なお、本実施の形態においてはインクジェット方式の印刷手段を用いているが、レーザ方式、昇華方式、インパクト方式などを用いてもよい。
【0041】
プラテン145は、印刷ヘッド144の下方に位置し、上方に平面を有する棒状の部材であり、プリンタケース121に固定されている。プラテン145の上方に形成された平面は、印刷用紙に摺接し、印刷ヘッド144から下方にわずかに離れた位置に印刷用紙を位置決めする。排紙ローラ146は、排紙口140Aの近傍において排紙方向に回転可能に設けられている。排紙ローラ146は、印刷機構部140に設けられたモータなどの駆動により回転することによって、印刷が行われた用紙を引き出し、排紙口140Aからプリンタケース121の外部に排出する。排紙ローラ146によってプリンタケース121の外部に排出された用紙は、プリンタケース121に揺動自在に支持されたスタッカ147の上面に堆積される。
【0042】
操作パネル150は、プリンタケース121の正面側に設けられており、ユーザによって操作されることによって、複合機100に対する画像読み取り処理、印刷処理などの各種の処理要求を受け付ける。操作パネル150には、液晶パネル151、複数の押しボタン152などが設けられている。液晶パネル151には、設定メニュー、操作メニュー、処理状況などが表示される。ユーザは処理要求に応じた押しボタン152を押すことによって、複合機100に対して処理を要求する。
【0043】
次に、本発明の落下物捕捉装置にあたる給紙口カバー134の構成について図4、図5、図6および図7を用いて説明する。
【0044】
図4は、この発明の実施の形態にかかる給紙口カバーの正面側斜視図である。また、図5は、図4に示す給紙口カバーの背面側斜視図である。また、図6は、図4に示す給紙口カバーの側面図である。また、図7は、図4に示す給紙口カバーの断面図である。
【0045】
図4及び図5に示すように、給紙口カバー134は、第一捕捉板401と、第二捕捉板402とによって構成されている。第一捕捉板401は、横幅Wが長手方向であり、高さH1が短手方向である矩形の板状部材である。第一捕捉板401は、正面401Aと、背面401Bと、軸受部401Cと、開口部401Dとが一体成型により構成されている。
【0046】
正面401Aは、複合機100の上方からの落下物を捕捉するために形成された平面である。軸受部401Cは、第一捕捉板401の下端部に突出するように形成されており第一捕捉板401の横幅方向を軸方向とする、円筒形状である。軸受部401Cは、後述する第二捕捉板402に形成された第一軸部402C(図7参照)に軸支され、ヒンジとして機能する。
【0047】
軸受部401Cの下部には、後述する第二捕捉板402の第一軸部402Cを嵌合するための開口部401Dが形成されている。なお、本実施の形態においては、第一捕捉板401の横幅方向の2箇所に軸受部401Cが形成されているが、横幅方向にヒンジとして機能するならば所定長さを有する1箇所だけでも良いし、または3箇所以上形成してもよい。
【0048】
第二捕捉板402は、横幅Wが長手方向であり、高さH2が短手方向である矩形の板状部材である。第二捕捉板402は、正面402Aと、背面402Bと、第一軸部402Cと、側壁部402Dと、第二軸部402Eと、突起部402Fと、係止部402Gとが一体成型により構成されている。なお、第一捕捉板401と、第二捕捉板402には、樹脂材料や金属材料を用いることができる。
【0049】
正面402Aは、第一捕捉板401の正面401Aとともに、複合機100の上方からの落下物を捕捉するために形成された平面である。図7に示すように、第一軸部402Cは、第二捕捉板402の上端部に形成された、第二捕捉板402の長手方向を軸方向とする円柱形状である。
【0050】
第一軸部402Cは、第一捕捉板401の軸受部401Cに嵌合され回動自在な直径を有する。第一軸部402Cの背面側には、係止面401Caが形成されている。係止面401Caは、第二捕捉板402の係止部402Gに形成された係止面402Gaと当接する。第一軸部402Cは、第一捕捉板401に形成された軸受部401Cを軸支するヒンジとして機能する。
【0051】
側壁部402Dは、第一軸部402Cの両端に第一軸部402Cを挟み込むように形成された平板である。側壁部402Dは、第一軸部402Cに嵌合される第一捕捉板401の軸受部401Cの横幅方向への移動を規制する。第二軸部402Eは、第二捕捉板402の下端部に突出するように形成された、第二捕捉板402の長手方向を軸方向とする円柱形状である。第二軸部402Eは、後述する給紙口カバー受け116に形成された軸受け部116A(図8参照)に軸支されヒンジとして機能する。
【0052】
第一軸部402Cの両端は、給紙口カバー受け116に形成された軸受け部116Aに嵌合されて回動自在な直径を有する。突起部402Fは、第二捕捉板402が後述する給紙口カバー受け116に組み込まれたときに、給紙口カバー受け116の溝部116C(図8参照)に嵌合されるように形成されている。突起部402Fは、給紙口カバー受け116に対する第二捕捉板402の横幅方向へのガタつきを抑制する。
【0053】
係止部402Gは、第一軸部402Cの下方に形成された突起である。係止部402Gは、第一軸部402Cに嵌合される第一捕捉板401の背面401B方向への回動を係止する。係止部402Gには、係止面402Gaが形成されている。係止面402Gaは、第一捕捉板401の軸受部401Cに形成された係止面401Caと当接する。
【0054】
このように構成された第一捕捉板401および第二捕捉板402は、図7に示すように、第二捕捉板402の第一軸部402Cと、第一捕捉板401の軸受部401Cとが嵌合することによって、第一捕捉板401が、第二捕捉板402の第一軸部402Cを軸として回動自在に連結される。
【0055】
そして、第一捕捉板401を背面401Bの方向に回動させたときに、第二捕捉板402に形成された係止部402Gの係止面402Gaと、第一捕捉板401に形成された第一軸部402Cの係止面401Caとが当接することによって、第一捕捉板401の背面401B方向への回動が係止される。これによって、第一捕捉板401は、上方からの落下物の捕捉可能な状態を保つことができる。この状態は、図4および図6に示すように、第一捕捉板401の面と、第二捕捉板402の面とがほぼ同一面となるよう所定の高さ(H1+H2)を有している。
【0056】
図8は、スキャナケースの一部拡大斜視図である。次に、スキャナケース111の背面側に形成されている、給紙口カバー受け116および突起部117の構成について図8を用いて説明する。図8に示すように、給紙口カバー受け116は、軸受け部116Aと、曲面部116Bと、溝部116Cとによって構成されている。
【0057】
軸受け部116Aは、第二捕捉板402の第二軸部402Eの両端が嵌合されるように、曲面部116Bの両端に形成された円形の開口部である。軸受け部116Aは、第二捕捉板402の第二軸部402Eを軸支するヒンジとして機能する。曲面部116Bは、第二捕捉板402に形成された第二軸部402Eが摺動するように形成された、凹状の曲面である。
【0058】
溝部116Cは、第二捕捉板402の突起部402Fが嵌合されるように形成されている。溝部116Cは、給紙口カバー受け116に対する第二捕捉板402の横幅方向へのガタつきを軽減する。
【0059】
また、突起部117は、給紙口カバー受け116より背面側に向かって突出し、さらに、上方に向かって突出するように折曲形成されている。この突起部117は、第二捕捉板402の背面402B(図6参照)が当接することによって、給紙口カバー受け116に対する第二捕捉板402の回動を係止する。
【0060】
このように構成された給紙口カバー受け116には給紙口カバー134が連結される。そして、給紙口カバー受け116の軸受け部116Aに、給紙口カバー134の第二捕捉板402の第二軸部402Eが嵌合することによって、給紙口カバー134は、第二捕捉板402の第二軸部402Eを軸として回動自在となる。
【0061】
なお、落下物捕捉装置およびこれを用いた画像形成装置の各機能のうち、筺体は、スキャナケース111とプリンタケース121とが、カバーは、原稿カバー112が、捕捉部材は、給紙口カバー134が、複数の捕捉板は、第一捕捉板401と第二捕捉板402とが、連結部材は、第二捕捉板402の第一軸部402Cと第一捕捉板401の軸受部401Cとが、閉塞手段は、紙支持板132が、印刷手段は、プリンタ部120が、画像読取手段は、スキャナ部110が、それぞれその機能を実現する。
【0062】
次に、給紙口カバー134の動作について図9、図10、図11および図12を用いて説明する。
【0063】
図9は、図1に示す複合機の原稿カバーを開放した時の側断面図である。図9に示す状態は、原稿カバー112を閉じた状態(図1参照)から、紙支持板132を複合機100の背面側に向かって所定角度開いた状態である。これによって、複合機100は、給紙口130Aに用紙を給紙することができる。そして、原稿カバー112を複合機100の背面側に向かって所定角度開いた状態である。これによって、複合機100は、原稿台113上に原稿を載置することができる。このように、複合機100においては、例えばコピー操作などのときには、給紙口130Aを開放したまま、原稿カバー112を開く必要がある。
【0064】
このとき、原稿カバー112を複合機100の背面側方向(方向A)に向かって開放することに伴って、原稿カバー112の傾斜面112Aに寄りかかるように収納されていた給紙口カバー134は、原稿カバー112の傾斜面112Aによって押し出され、複合機100の背面側方向(方向B)に回動する。
【0065】
そして、複合機100の背面側方向に回動した給紙口カバー134は、まず、第二捕捉板402の背面402Bと突起部117の上端とが当接することによって、第二捕捉板402の回動が係止する。次に、第二捕捉板402の回動に伴って生じた慣性力によって、第一捕捉板401が、複合機100の背面側方向に回動する。
【0066】
そして、第一捕捉板401に形成された係止面401Caと、第二捕捉板402に形成された係止面402Gaとが当接することによって、第一捕捉板401の回動が係止する。これにより、給紙口カバー134は、紙支持板132が保持する用紙束122と干渉せずに、原稿カバー112の上面112Bから給紙口130Aの方向(方向C)へ向かう異物などを捕捉することができる状態となり、この状態を開放状態として定位する。
【0067】
このように、給紙口130Aが開放されている状態のときでも、原稿カバー112を開放することに伴って、給紙口カバー134を開放状態とすることができる構成とした。これによって、複合機100は、原稿カバー112を開放したときに、例えば、原稿カバー112の上面112Bにクリップなどの異物が載置されていたとしても、上面112Bから給紙口130Aの方向に向かって滑り落ちてくる異物を、所定の高さ(H1+H2)を有する給紙口カバー134によって捕捉し、給紙口130Aへの異物の進入を防ぐことができる。
【0068】
なお、原稿カバー112を開放する以前に、あらかじめ給紙口カバー134を開放状態としておいてもよい。この場合も同様に、原稿カバー112の上面112Bから給紙口130Aの方向に向かって滑り落ちてくる異物を、給紙口カバー134によって捕捉し、給紙口130Aへの異物の進入を防ぐことができる。
【0069】
さらに、給紙口カバー134および紙支持板132の収納時には、例えば、給紙口カバー134が紙支持板132に寄りかかるように収納される構成としてもよい。このような構成によれば、原稿カバー112を開放する以前であっても、紙支持板132を複合機100の背面側に向かって開くことで、給紙口カバー134を自らの重みによって複合機100の背面側に向かって回動させ、開放状態とすることができる。そして、給紙口130Aを開放しているときには、常に給紙口カバー134を開放状態とすることができる。
【0070】
図10は、図1に示す複合機の給紙口カバーを収納した時の側断面図である。図10に示すように、給紙口カバー134の収納時には、給紙口カバー134を、給紙口カバー受け116を軸として複合機100の正面側方向に向けて回動させる。
【0071】
そして、第一捕捉板401を、第一軸部402Cを軸として複合機100の正面側方向に向けて回動させ、第一捕捉板401の正面401Aが原稿カバー112の背面側に形成された傾斜面112Aに対して寄りかかるように面接触させる。給紙口カバー134は、図10に示す状態を収納状態として定位する。
【0072】
このように、第一捕捉板401が、第二捕捉板402の第一軸部402Cを軸として回動自在に連結される構成とした。これによって、複合機100は、給紙口カバー134を使用しないときには、給紙口カバー134を、原稿カバー112の形状に沿って、突出させることなく収納することができる。
【0073】
図11は、図1に示す複合機の給紙口を使用しない時の側断面図である。図11に示すように、給紙口を使用しない時には、給紙口カバー134を収納した状態(図10参照)から、さらに、紙支持板132を、紙支持板132と給紙板133の間に設けられた図示しないヒンジによって、複合機100の正面側方向に向かって回動させる。
【0074】
そして、紙支持板132は、側壁部132Aが原稿カバー112の背面側に形成された傾斜面112Aに当接することによって、原稿カバー112に対して寄りかかるような状態で給紙口130Aを閉塞し、この状態を収納状態として定位する。このように、複合機100は、紙支持板132を収納状態とすることによって、給紙口130Aを閉塞することができる。
【0075】
また、紙支持板132の正面側の上方には、傾斜面112Aに寄りかかるようにして収納された給紙口カバー134との干渉を防ぐための、逃げ部132Bが形成されている。これにより、紙支持板132は、収納状態であっても、給紙口カバー134と干渉することなく、給紙口130Aを閉塞することができる。
【0076】
このように、給紙を行わないときには、給紙口カバー134を収納し、さらに、給紙口130Aを閉塞するように紙支持板132を収納することができる構成とした。これによって、複合機100は、給紙しないときには給紙口130Aを閉塞して、給紙口130Aの上方から落下する異物の、給紙口130Aへの進入を防ぐことができる。
【0077】
また、紙支持板132には、側壁部132Aが形成されている。側壁部132Aは、紙支持板132の収納に伴って、開放状態にある給紙口カバー134を押し出す。これによって、給紙口カバー134は、収納状態へと遷移する。
【0078】
このように、紙支持板132を収納することによって、開放状態にあった給紙口カバー134も同時に収納される構成とした。これによって、複合機100は、給紙口カバー134が開放状態にあったとしても、紙支持板132を収納するように操作するだけで、給紙口130Aを閉塞して、上方から複合機100に向かって落下する塵埃などの落下物の、給紙口130Aへの進入を防ぐことができる。
【0079】
図12は、図1に示す複合機のスキャナケースを開放した時の側断面図である。図12に示す状態は、原稿カバー112を閉じた状態(図1参照)から、スキャナケース111を複合機100の背面側に向かって所定角度開いた状態である。複合機100は、スキャナケース111を開放することによって、露出されたプリンタケース121の開口部121Aから、プリンタケース121内部に格納された各部材(例えば、インクカートリッジ142など)をメンテナンスすることができる。
【0080】
スキャナケース111を開放することに伴って、原稿カバー112の傾斜面112Aに寄りかかるように収納されていた給紙口カバー134は、複合機100の背面側方向に向かって回動し、開放状態となる。これにより、給紙口カバー134は、原稿カバー112の上面112Bから給紙口130Aの方向へ向かう異物などを捕捉することができる。
【0081】
このように、スキャナケース111を開放することに伴って、給紙口カバー134を開放状態とすることができる構成とした。これによって、複合機100は、原稿カバー112を開放したときと同様に、スキャナケース111を開放したときにも、例えば、原稿カバー112の上面112Bにクリップなどの異物が載置されていたとしても、上面112Bから給紙口130Aの方向に向かって滑り落ちてくる異物を、所定の高さ(H1+H2)を有する給紙口カバー134によって捕捉し、給紙口130Aへの異物の進入を防ぐことができる。
【0082】
なお、スキャナケース111を開放する以前に、あらかじめ給紙口カバー134が開放状態となっていてもよい。この場合も同様に、スキャナケース111を開放することに伴って、原稿カバー112の上面112Bから給紙口130Aの方向に向かって滑り落ちてくる異物を、給紙口カバー134によって捕捉し、給紙口130Aへの異物の進入を防ぐことができる。
【0083】
また、スキャナケース111を開放することに伴って開放された給紙口カバー134は、紙支持板132の両外側に設けられている側壁部132Aに当接することによって、用紙束122と干渉しない位置に定位する。このように、複合機100は、紙支持板132が用紙束122を保持しているときであっても、用紙束122を傷つけることなく、スキャナケース111を開放して、プリンタケース121内部に格納された各部材(インクカートリッジ142など)をメンテナンスすることができる。
【0084】
なお、本実施の形態においては、この発明にかかる落下物捕捉装置を用いた画像形成装置の一例として、プリンタ機能、スキャナ機能およびコピー機能を備えた複合機100を用いたが、筺体に給紙口が形成されている装置であれば、例えば、プリンタ、コピー機、ファクシミリなどであってもよい。
【0085】
また、本実施の形態においては、この発明にかかる落下物捕捉装置を用いた画像形成装置の一例として、印刷機構部140に対して用紙束122を給紙口からのみ給紙することができる複合機100を用いたが、例えば、プリンタケース121の内部に用紙束122を保持することができ、この用紙を印刷機構部140に対して給紙することができる第二の給紙手段を備えている複合機やプリンタなどであってもよい。
【0086】
さらに、本実施の形態においては、この発明にかかる落下物捕捉装置を用いた画像形成装置の一例として、原稿カバー112の上面から給紙口130Aへ向かう異物を捕捉する位置に給紙口カバー134が設けられている構成としたが、例えば、原稿カバー112以外から給紙口130Aへ向かう異物を捕捉する位置に給紙口カバー134が設けられている構成としてもよい。
【0087】
さらに、本実施の形態においては、この発明にかかる落下物捕捉装置を用いた画像形成装置の一例として、給紙口カバー134に第一捕捉板401と第二捕捉板402との二つの捕捉板を用いた構成としたが、原稿カバー112の形状に合わせて、例えば、三つ以上の捕捉板を用いた構成としてもよい。
【0088】
さらに、本実施の形態においては、この発明にかかる落下物捕捉装置を用いた画像形成装置の一例として、第二捕捉板402とスキャナケース111とを回動可能に連結するいわゆるヒンジとして機能する連結部材が横幅方向の1箇所に設けられている構成としたが、横幅方向に2箇所以上に設けられている構成としてもよい。
【0089】
さらに、本実施の形態においては、この発明にかかる落下物捕捉装置を用いた画像形成装置の一例として、第一捕捉板401と第二捕捉板402とに平板を用いた構成としたが、収納状態のときに筺体から突出しない形状であり、なおかつ、開放状態のときに給紙口130A方向へ向かう落下物を捕捉することができる形状であれば、例えば、側壁部が設けられているものや、凹状の曲板を用いた構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】この発明の実施の形態にかかる複合機の外観を示す斜視図。
【図2】図1に示す複合機の側断面図。
【図3】ASFユニットおよび印刷機構部の側断面図。
【図4】この発明の実施の形態にかかる給紙口カバーの正面側斜視図。
【図5】図4に示す給紙口カバーの背面側斜視図。
【図6】図4に示す給紙口カバーの側面図。
【図7】図4に示す給紙口カバーの断面図。
【図8】スキャナケースの一部拡大斜視図。
【図9】図1に示す複合機の原稿カバーを開放した時の側断面図。
【図10】図1に示す複合機の給紙口カバーを収納した時の側断面図。
【図11】図1に示す複合機の給紙しない時の側断面図。
【図12】図1に示す複合機のスキャナケースを開放した時の側断面図。
【符号の説明】
【0091】
100 複合機、110 スキャナ部、111 スキャナケース、112 原稿カバー、112A 傾斜面、112B 上面、116 給紙口カバー受け、117 突起部、120 プリンタ部、121 プリンタケース、121A 開口部、122 用紙束、130 ASFユニット、130A 給紙口、132 紙支持板、132A 側壁部、132B 逃げ部、133 給紙板、134 給紙口カバー、401 第一捕捉板、401A 正面、401B 背面、401C 軸受部、401Ca 係止面、401D 開口部、402 第二捕捉板、402A 正面、402B 背面、402C 第一軸部、402D 側壁部、402E 第二軸部、402F 突起部、402G 係止部、402Ga 係止面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部が形成された筺体と、
前記筺体の開口部近傍において開閉自在なカバーと、
前記開口部と前記カバーとの間に設けられ、前記カバーの開閉によって当該カバー上の異物の前記開口部への進入を防止する立設状態と、前記カバーの形状に沿って折曲する収納状態と、をそれぞれとる捕捉部材と、
を備えることを特徴とする落下物捕捉装置。
【請求項2】
前記捕捉部材は、
複数の捕捉板と、
複数の前記捕捉板の間に設けられ、前記捕捉板を折曲自在に連結する連結部材と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の落下物捕捉装置。
【請求項3】
前記開口部を閉塞する閉塞手段をさらに備え、
前記閉塞手段は、前記筺体に開閉自在に設けられ、収納状態として折曲させた前記捕捉部材と干渉せずに、前記開口部を閉塞することを特徴とする請求項2に記載の落下物捕捉装置。
【請求項4】
給紙口が形成された筺体と、
前記筺体に対して開閉自在なカバーと、
前記給紙口と前記カバーとの間に設けられ、前記カバーの開閉によって当該カバー上の異物の前記給紙口への進入を防止する立設状態と、前記カバーの形状に沿って折曲する収納状態と、をそれぞれとる捕捉部材と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記捕捉部材は、
複数の捕捉板と、
複数の前記捕捉板の間に設けられ、前記捕捉板を折曲自在に連結する連結部材と、
を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記給紙口を閉塞する閉塞手段をさらに備え、
前記閉塞手段は、前記筺体に開閉自在に設けられ、収納状態として折曲させた前記捕捉部材と干渉せずに、前記給紙口を閉塞することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
所定の画像を用紙に印刷する印刷手段をさらに備え、
前記印刷手段は、前記給紙口から前記用紙を給紙することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか一つに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記カバーの開閉によって原稿から画像を読み取る画像読取手段をさらに備え、
前記印刷手段は、前記画像読取手段によって読み取られた画像を前記用紙に印刷することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−88682(P2007−88682A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−273420(P2005−273420)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】