説明

蒸気タービン発電設備およびその運転方法

【課題】発電設備内から低圧タービンの冷却に適した蒸気を供給することができる蒸気タービン発電設備およびその運転方法を提供する。
【解決手段】蒸気タービン発電設備10は、過熱器20aおよび再熱器20bを備えるボイラ20、高圧タービン21、中圧タービン22、低圧タービン23、発電機24、抽気背圧タービン25、復水器26、復水ポンプ27、低圧給水加熱器28a、28b、脱気器29、ボイラ給水ポンプ30、高圧給水加熱器31a、31bを備える。この蒸気タービン発電設備10では、高圧タービン21から排気された蒸気の一部を、抽気背圧タービン25に導入し、蒸気の圧力および温度を低下させて、低圧タービン23に冷却蒸気として導入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気タービン、ボイラ、発電機などを備えた蒸気タービン発電設備およびその運転方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の蒸気タービン発電設備においては、蒸気の温度条件が600℃以下であるため、高温に曝される、例えば、タービンロータ、動翼、ノズルなどの構成部の部材は、製造性や経済性に優れたフェライト系耐熱鋼で構成されていた。一方、高温に曝されない、例えば、給水加熱器を構成する材料には、炭素鋼が採用されてきた。
【0003】
一方、近年、燃料節約や環境保全を背景とした蒸気タービン発電設備の高効率化が積極的に進められている。例えば、600℃程度(620℃以下)の温度の高温蒸気を利用した蒸気タービンが運転されている。このような高温蒸気を利用した蒸気タービンにおいては、フェライト系耐熱鋼の諸特性では要求特性を満たすことのできない部品が少なからず存在する。そのため、より高温特性に優れたオーステナイト系耐熱鋼等が使用されている。しかし、オーステナイト系耐熱鋼を使用することは、設備コストの上昇を招く。さらに、オーステナイト系耐熱鋼は、フェライト系耐熱鋼に比較して熱伝導率が低く、かつ線膨張係数が大きいため、プラント起動時やプラント停止時などの負荷変化時に熱応力が発生しやすいという問題を有している。
【0004】
さらに、現在、蒸気温度を700℃以上とする700℃超臨界圧発電システム、いわゆるA−USC(Advanced Ultra-Supercritical)が検討されている。蒸気タービンの入口蒸気温度が650℃以上になると、タービン抽気が580℃を超える部分が生じ、その抽気で加熱する給水加熱器にも耐熱鋼を使用する必要がある。しかし、580℃を超えるタービン抽気を給水加熱器に導入することは、給水温度と抽気温度の差に比例して発生する熱応力の観点から好ましくない。これを回避するために、高圧タービンから排出される蒸気の一部を一旦抽気背圧タービンに導入して仕事を取り出し、圧力および温度が低下した抽気背圧タービンからの抽気を給水加熱器に供給するサイクルが考案されている(例えば、特許文献1−3参照。)。
【0005】
このような蒸気タービン発電設備において、蒸気タービンは、例えば、高圧タービン、中圧タービン、低圧タービンの3要素、または超高圧タービン、高圧タービン、中圧タービン、低圧タービンの4要素から構成される。これらの蒸気タービンにおいて、超高圧タービン、高圧タービンおよび中圧タービンには、過熱器および再熱器を備えるボイラから蒸気が供給される。一方、低圧タービンには、中圧タービンから排出された蒸気が供給される。
【0006】
例えば、600℃程度(620℃以下)の蒸気を使用する蒸気タービン発電設備の場合、低圧タービンの入口の蒸気温度は、360℃〜400℃程度である。一方、A−USCのような700℃以上の蒸気を使用する蒸気タービン発電設備では、低圧タービンの入口の蒸気温度は、400℃を超える可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8−100605号公報
【特許文献2】特開平10−61413号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2007/0137204号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記したように、例えば、A−USCのような700℃以上の蒸気を使用する蒸気タービン発電設備では、低圧タービンの入口の蒸気温度が400℃を超える可能性がある。そのため、低圧タービンを構成部材に、従来と同様のフェライト系耐熱鋼を適用するためには、低圧タービンを冷却する必要がある。
【0009】
低圧タービンを冷却する冷却媒体として、低圧タービンを作動する蒸気の圧力よりも高い圧力で、かつ低圧タービンを作動する蒸気の温度よりも低い温度の蒸気を使用することが必要となる。しかしながら、このように低圧タービンの冷却が必要となる場合に、低圧タービンを作動する蒸気の圧力よりも高い圧力で、かつ低圧タービンを作動する蒸気の温度よりも低い温度の蒸気をどこから供給するか、という点が検討課題となっている。これは、特に従来の、蒸気の温度が620℃や600℃以下といった蒸気タービン発電設備中には、このような条件の蒸気が一般的に存在しないためである。すなわち、特にこのような従来の蒸気タービン発電プラントでは、低圧タービンを冷却する冷却媒体を、蒸気タービン発電設備内から得ることが検討されたことがなかったため、低圧タービンの冷却を行なう場合に、その条件に適した蒸気の供給元をどうするか、という技術的課題があった。
【0010】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、A−USCのような700℃を超える蒸気を使用する蒸気タービン発電設備であっても、発電設備内から低圧タービンの冷却に適した蒸気を供給することができる蒸気タービン発電設備およびその運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、過熱器および再熱器を備えるボイラと、前記過熱器からの主蒸気が導入されて駆動される第1の蒸気タービンと、前記第1の蒸気タービンから排出され、前記再熱器で再加熱された蒸気が導入されて駆動される第2の蒸気タービンと、前記第2の蒸気タービンから排出された蒸気が導入されて駆動される第3の蒸気タービンと、前記第1の蒸気タービンから排出された蒸気の一部が導入されて駆動される第4の蒸気タービンと、前記第3の蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮させて復水とする復水器と、前記復水器と前記ボイラの間の給水系統に設けられ、前記復水器から導かれた給水を、前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を用いて加熱する給水加熱器と、前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を、冷却蒸気として前記第3の蒸気タービンに供給する冷却蒸気供給配管とを具備することを特徴する蒸気タービン発電設備が提供される。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、過熱器および再熱器を備えるボイラと、前記過熱器からの主蒸気が導入されて駆動される第1の蒸気タービンと、前記第1の蒸気タービンから排出され、前記再熱器で再加熱された蒸気が導入されて駆動される第2の蒸気タービンと、前記第2の蒸気タービンから排出された蒸気が導入されて駆動される第3の蒸気タービンと、前記第1の蒸気タービンから排出された蒸気の一部が導入されて駆動される第4の蒸気タービンと、前記第3の蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮させて復水とする復水器と、前記復水器と前記ボイラの間の給水系統に設けられ、前記復水器から導かれた給水を加熱する給水加熱器とを具備する蒸気タービン発電設備の運転方法であって、前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を用いて前記給水加熱器において給水を加熱し、前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を前記第3の蒸気タービンに導入して、前記第3の蒸気タービンのタービンロータおよび/またはケーシングを冷却することを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の蒸気タービン発電設備およびその運転方法によれば、発電設備内から低圧タービンの冷却に適した冷却蒸気を供給し、この冷却蒸気によって低圧タービンを効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備の概要を示す図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の他の構成の蒸気タービン発電設備の概要を示す図である。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態の蒸気タービン発電設備の概要を示す図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態の他の構成の蒸気タービン発電設備の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備10の概要を示す図である。本発明に係る第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備10は、一段再熱方式の蒸気タービン発電設備である。
【0017】
第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備10は、図1に示すように、過熱器20aおよび再熱器20bを備えるボイラ20、第1の蒸気タービンとして機能する高圧タービン21、第2の蒸気タービンとして機能する中圧タービン22、第3の蒸気タービンとして機能する低圧タービン23、低圧タービン23用の発電機24、第4の蒸気タービンとして機能する抽気背圧タービン25、復水器26、復水ポンプ27、低圧給水加熱器28a、28b、脱気器29、ボイラ給水ポンプ30、高圧給水加熱器31a、31bを備えている。
【0018】
この蒸気タービン発電設備10では、ボイラ20の過熱器20aで発生した高温の蒸気は、主蒸気管50を介して高圧タービン21に導入され、膨張仕事をした後、低温再熱蒸気管51を介してボイラ20の再熱器20bに導入される。ここで、過熱器20aから高圧タービン21に導入される蒸気の温度は、発電効率を向上させる観点から、620℃以上とすることが好ましい。例えば、650℃程度、あるいはそれ以上の高温の蒸気を高圧タービン21に導入することもできる。
【0019】
また、高圧タービン21から排出された蒸気の一部は、高圧タービン21から排出された蒸気を再熱器20bに導く低温再熱蒸気管51から分岐された配管52を介して高圧給水加熱器31bに導かれ、給水を加熱する。さらに、低温再熱蒸気管51から分岐して、抽気背圧タービン25に高圧タービン21から排出された蒸気の一部を導く配管53が設けられている。
【0020】
ここで、高圧タービン21から排出された蒸気の温度が、高圧給水加熱器31bに導く所定の蒸気温度よりも高い場合には、高圧給水加熱器31bと過熱器20aとの間の給水管54を流れる給水と、高圧タービン21から排出された蒸気を高圧給水加熱器31bに導く配管52を流れる蒸気との間で熱交換可能な熱交換器(図示しない)を設けることが好ましい。この場合、この熱交換器は、高圧タービン21から排出された蒸気の有する顕熱の一部を給水に与える過熱低減器(デスーパヒータ)として構成するとよい。これによって、高圧給水加熱器31bに適正な温度の蒸気を導入することができる。
【0021】
再熱器20bで再び高温の過熱蒸気に加熱(再熱)された蒸気は、高温再熱蒸気管55を介して中圧タービン22に導入され、膨張仕事をした後、クロスオーバ管56を介して、低圧タービン23に導入される。ここで、再熱器20bで加熱され、中圧タービン22に導入される蒸気の温度は、発電効率を向上させる観点から、620℃以上とすることが好ましい。例えば650℃程度、あるいはそれ以上の高温の蒸気を中圧タービン22に導入することもできる。
【0022】
低圧タービン23に導入された蒸気は、膨張仕事をした後、復水器26に導かれる。ここで、低圧タービン23に導入される蒸気の温度は、例えば400℃以上となる。また、低圧タービン23から抽気された蒸気は、配管57を介して、低圧給水加熱器28aに導かれ、給水を加熱する。また、低圧タービン23は、発電機24を駆動して発電する。
【0023】
復水器26に導かれた蒸気は、凝縮して復水となる。復水器26の復水は、復水ポンプ27によって、低圧給水加熱器28a、28b、脱気器29へ送られボイラ20への給水として再利用される。脱気器29へ送られた復水は、ボイラ給水ポンプ30によって昇圧され、給水管54を介して、高圧給水加熱器31a、31bを経て過熱器20aに給水される。
【0024】
ここで、高圧タービン21から排出された蒸気の一部は、前述した配管53を介して抽気背圧タービン25に導入される。抽気背圧タービン25に導入された蒸気は、膨張仕事をして排出される。抽気背圧タービン25から排出された蒸気の一部は、配管58を介して、低圧給水加熱器28bに導かれ、給水を加熱する。一方、残りの、抽気背圧タービン25から排出された蒸気は、冷却蒸気供給配管である配管59を介して、冷却蒸気として低圧タービン23に導入される。
【0025】
低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、例えば、低圧タービン23のタービンロータを冷却することができる。この冷却蒸気は、例えば、所定のタービン段落からタービンロータの表面に沿って導入される。また、低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、例えば、ケーシングを冷却することができる。ケーシングを冷却する場合、冷却蒸気は、例えば、外部ケーシングと内部ケーシングの間の空間に、内部ケーシングの表面に沿って導入される。あるいは、低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、例えば、低圧タービン23の蒸気供給管を冷却することができる。蒸気供給管を冷却する場合、冷却蒸気は、例えば、蒸気供給管を内管と外管の二重管で構成し、これらの内管と外管の間に導入される。
【0026】
低圧タービン23に導入される冷却蒸気は、導入される低圧タービン23のタービン段落を流れる蒸気の圧力よりも高圧で、かつ、低圧タービン23に導入される蒸気温度よりも低温の蒸気である。例えば、低圧タービン23に導入される冷却蒸気の温度は、低圧タービン23に導入される蒸気温度に対して10〜50℃低い温度とできるが、低圧タービン23に導入される蒸気温度と低圧タービンを構成する材料の耐熱温度とに基づいて適宜設定すればよい。
【0027】
なお、ここでは、低圧タービン23に冷却蒸気として、抽気背圧タービン25から排気された蒸気を導入する一例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、低圧タービン23に冷却蒸気として、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気を導入してもよい。この場合においても、冷却蒸気として使用される蒸気は、上記したように、導入される低圧タービン23のタービン段落を流れる蒸気の圧力よりも高圧で、かつ、低圧タービン23に導入される蒸気温度よりも低温の蒸気である。
【0028】
また、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気は、配管60を介して、脱気器29に導かれ、脱気器29に必要な熱源として利用される。さらに、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気は、配管61を介して、高圧給水加熱器31aに導かれ、給水を加熱する。
【0029】
また、抽気背圧タービン25を、ボイラ給水ポンプ30に連結し、ボイラ給水ポンプ30の駆動源として機能させてもよい。さらに、抽気背圧タービン25に発電機(図示しない)を連結して、抽気背圧タービン25によってこの発電機を駆動するように構成してもよい。
【0030】
ここで、配管53には、抽気背圧タービン25に導く蒸気の流量を調整するための流量調整弁V1が設けられている。また、配管59には、低圧タービン23に冷却蒸気として導く、抽気背圧タービン25から排出された蒸気の流量を調整するための流量調整弁V2が設けられている。
【0031】
なお、蒸気タービン発電設備10における発電出力は、備えられた発電機24(抽気背圧タービン25に発電機を連結した場合にはこの発電機も含む)の合計出力が目標出力に合うように、高圧タービン21に導入する主蒸気の流量を蒸気加減弁(図示しない)で調整している。また、前述した各流量調整弁や各ポンプなどは、図示しない制御装置によって、例えば、図示しない、温度検知装置、流量検知装置、圧力検知装置などからの情報に基づいてフィードバック制御されている。
【0032】
上記したように、第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備10によれば、高圧タービン21や中圧タービン22に導入される蒸気温度が高温化し、低圧タービン23に導入される蒸気温度が400℃を超える場合でも、高圧タービン21から排気された蒸気の一部を、抽気背圧タービン25に導入し、蒸気の圧力および温度を低下させて、低圧タービン23に冷却蒸気として導入することができる。そのため、低圧タービン23を構成する、例えば、タービンロータ、ケーシングなどを従来と同様のフェライト系耐熱鋼で構成することができる。さらに、低圧タービン23に導入される蒸気温度が400℃を超える場合でも、タービンロータ、ケーシングなど構成部におけるクリープ強度を確保することができる。
【0033】
また、第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備10によれば、高圧タービン21や中圧タービン22に導入される蒸気温度が高温化することで、発電効率を向上させることができる。
【0034】
ここで、第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備10において、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気を、低圧タービン23に導入される冷却蒸気として使用する場合の、他の実施の形態について説明する。
【0035】
図2は、本発明に係る第1の実施の形態の他の構成の蒸気タービン発電設備10の概要を示す図である。
【0036】
図2に示すように、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気を、冷却蒸気として低圧タービン23に導入するための配管70が設けられている。なお、ここでは、抽気背圧タービン25から排出された蒸気を、冷却蒸気として低圧タービン23に導入する配管59は備えていない。
【0037】
また、配管70には、抽気背圧タービン25から抽気された蒸気の流量を調整するための流量調整弁V3が設けられている。この流量調整弁V3は、図示しない制御装置によって、例えば、図示しない、温度検知装置、流量検知装置、圧力検知装置などからの情報に基づいてフィードバック制御されている。
【0038】
また、低圧タービン23の所定のタービン段落から抽気された蒸気を、低圧給水加熱器28bに導くための配管71が設けられている。
【0039】
この構成を備える他の構成の蒸気タービン発電設備10では、抽気背圧タービン25から排出された蒸気の全量が、配管58を介して、低圧給水加熱器28bに導かれ、給水を加熱する。また、低圧給水加熱器28bには、低圧タービン23の所定のタービン段落から抽気された蒸気が導かれ、給水を加熱する。
【0040】
ここで、抽気背圧タービン25から排出される蒸気の圧力と、低圧タービン23から抽気される蒸気の圧力は、いずれかの蒸気の供給の妨げとならないように、ほぼ等しくなるように設定されている。
【0041】
また、抽気背圧タービン25から抽気された蒸気は、配管70を介して、冷却蒸気として低圧タービン23に導入される。低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、前述したように、例えば、低圧タービン23のタービンロータやケーシングを冷却する。なお、低圧タービン23に導入される冷却蒸気は、導入される低圧タービン23のタービン段落を流れる蒸気の圧力よりも高圧で、かつ、低圧タービン23に導入される蒸気温度よりも低温の蒸気である。
【0042】
上記した他の構成の蒸気タービン発電設備10によれば、抽気背圧タービン25から蒸気が供給される給水加熱器のうち、蒸気の流量が不足しやすい、給水系統の最上流側に備えられた低圧給水加熱器28bに、低圧タービン23から十分な蒸気を供給することができる。そのため、例えば、抽気背圧タービン25へ導入される高圧タービン21からの蒸気の流量が少ない場合でも、低圧給水加熱器28bを最適な状態で作動させることができる。さらに、脱気器29、高圧給水加熱器31aにも、抽気背圧タービン25から十分な蒸気を供給することができる。
【0043】
なお、他の構成の蒸気タービン発電設備10においても、これらの効果に加え、前述した蒸気タービン発電設備10における作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0044】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明に係る第2の実施の形態の蒸気タービン発電設備11の概要を示す図である。なお、第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備10と同一の構成部分には同一の符号を付して重複する説明を省略または簡略する。本発明に係る第2の実施の形態の蒸気タービン発電設備11は、二段再熱方式の蒸気タービン発電設備である。
【0045】
第2の実施の形態の蒸気タービン発電設備11は、図3に示すように、過熱器20aおよび再熱器20bの他に、第2再熱器20cを備えるボイラ20、第1の蒸気タービンとして機能する超高圧タービン40、2つの蒸気タービンで構成される第2の蒸気タービンのうちの一方の蒸気タービンとして機能する高圧タービン21、第2の蒸気タービンのうちの他方の蒸気タービンとして機能する中圧タービン22、第3の蒸気タービンとして機能する低圧タービン23、低圧タービン23用の発電機24、第4の蒸気タービンとして機能する抽気背圧タービン25、復水器26、復水ポンプ27、低圧給水加熱器28a、28b、脱気器29、ボイラ給水ポンプ30、高圧給水加熱器31a、31bを備えている。
【0046】
この蒸気タービン発電設備11では、ボイラ20の過熱器20aで発生した高温の蒸気は、主蒸気管50を介して超高圧タービン40に導入され、膨張仕事をした後、低温再熱蒸気管51aを介してボイラ20の再熱器20bに導入される。ここで、過熱器20aから超高圧タービン40に導入される蒸気の温度は、発電効率を向上させる観点から、620℃以上とすることが好ましい。例えば、650℃程度、あるいはそれ以上の高温の蒸気を超高圧タービン40に導入することもできる。
【0047】
また、超高圧タービン40から排出された蒸気の一部は、超高圧タービン40から排出された蒸気を再熱器20bに導く低温再熱蒸気管51aから分岐された配管52を介して高圧給水加熱器31bに導かれ、給水を加熱する。さらに、低温再熱蒸気管51aから分岐して、抽気背圧タービン25に超高圧タービン40から排出された蒸気の一部を導く配管53が設けられている。
【0048】
ここで、超高圧タービン40から排出された蒸気の温度が、高圧給水加熱器31bに導く所定の蒸気温度よりも高い場合には、高圧給水加熱器31bと過熱器20aとの間の給水管54を流れる給水と、超高圧タービン40から排出された蒸気を高圧給水加熱器31bに導く配管52を流れる蒸気との間で熱交換可能な熱交換器(図示しない)を設けることが好ましい。この場合、この熱交換器は、超高圧タービン40から排出された蒸気の有する顕熱の一部を給水に与える過熱低減器(デスーパヒータ)として構成するとよい。これによって、高圧給水加熱器31bに適正な温度の蒸気を導入することができる。
【0049】
再熱器20bで再び高温の過熱蒸気に加熱(再熱)された蒸気は、高温再熱蒸気管55aを介して高圧タービン21に導入され、膨張仕事をした後、低温再熱蒸気管51bを介してボイラ20の第2再熱器20cに導入される。ここで、再熱器20bから高圧タービン21に導入される蒸気の温度は、発電効率を向上させる観点から、620℃以上とすることが好ましい。例えば、650℃程度、あるいはそれ以上の高温の蒸気を高圧タービン21に導入することもできる。
【0050】
第2再熱器20cで再び高温の過熱蒸気に加熱(再熱)された蒸気は、高温再熱蒸気管55bを介して中圧タービン22に導入され、膨張仕事をした後、クロスオーバ管56を介して、低圧タービン23に導入される。ここで、第2再熱器20cは、再熱器20bとは別の再熱器である。この第2再熱器20cで加熱され、中圧タービン22に導入される蒸気の温度は、発電効率を向上させる観点から、620℃以上とすることが好ましい。例えば650度程度、あるいはそれ以上の高温の蒸気を中圧タービン22に導入することもできる。
【0051】
低圧タービン23に導入された蒸気は、膨張仕事をした後、復水器26に導かれる。ここで、低圧タービン23に導入される蒸気の温度は、例えば400℃以上となる。また、低圧タービン23から抽気された蒸気は、配管57を介して、低圧給水加熱器28aに導かれ、給水を加熱する。また、低圧タービン23は、発電機24を駆動して発電する。
【0052】
復水器26に導かれた蒸気は、凝縮して復水となる。復水器26の復水は、復水ポンプ27によって、低圧給水加熱器28a、28b、脱気器29へ送られボイラ20への給水として再利用される。脱気器29へ送られた復水は、ボイラ給水ポンプ30によって昇圧され、給水管54を介して、高圧給水加熱器31a、31bを経て過熱器20aに給水される。
【0053】
ここで、超高圧タービン40から排出された蒸気の一部は、前述した配管53を介して抽気背圧タービン25に導入される。抽気背圧タービン25に導入された蒸気は、膨張仕事をして排出される。抽気背圧タービン25から排出された蒸気の一部は、配管58を介して、低圧給水加熱器28bに導かれ、給水を加熱する。一方、残りの、抽気背圧タービン25から排出された蒸気は、配管59を介して、冷却蒸気として低圧タービン23に導入される。
【0054】
低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、例えば、低圧タービン23のタービンロータを冷却することができる。この冷却蒸気は、例えば、所定のタービン段落からタービンロータの表面に沿って導入される。また、低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、例えば、ケーシングを冷却することができる。ケーシングを冷却する場合、冷却蒸気は、例えば、外部ケーシングと内部ケーシングの間の空間に、内部ケーシングの表面に沿って導入される。あるいは、低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、例えば、低圧タービン23の蒸気供給管を冷却することができる。蒸気供給管を冷却する場合、冷却蒸気は、例えば、蒸気供給管を内管と外管の二重管で構成し、これらの内管と外管の間に導入される。
【0055】
低圧タービン23に導入される冷却蒸気は、導入される低圧タービン23のタービン段落を流れる蒸気の圧力よりも高圧で、かつ、低圧タービン23に導入される蒸気温度よりも低温の蒸気である。例えば、低圧タービン23に導入される冷却蒸気の温度は、低圧タービン23に導入される蒸気温度に対して10〜50℃低い温度とできるが、低圧タービン23に導入される蒸気温度と低圧タービンを構成する材料の耐熱温度とに基づいて適宜設定すればよい。
【0056】
なお、ここでは、低圧タービン23に冷却蒸気として、抽気背圧タービン25から排気された蒸気を導入する一例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、低圧タービン23に冷却蒸気として、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気を導入してもよい。この場合においても、冷却蒸気として使用される蒸気は、上記したように、導入される低圧タービン23のタービン段落を流れる蒸気の圧力よりも高圧で、かつ、低圧タービン23に導入される蒸気温度よりも低温の蒸気である。
【0057】
また、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気は、配管60を介して、脱気器29に導かれ、脱気器29に必要な熱源として利用される。さらに、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気は、配管61を介して、高圧給水加熱器31aに導かれ、給水を加熱する。
【0058】
また、抽気背圧タービン25を、ボイラ給水ポンプ30に連結し、ボイラ給水ポンプ30の駆動源として機能させてもよい。さらに、抽気背圧タービン25に発電機(図示しない)を連結して、抽気背圧タービン25によってこの発電機を駆動するように構成してもよい。
【0059】
ここで、配管53には、抽気背圧タービン25に導く蒸気の流量を調整するための流量調整弁V1が設けられている。また、配管59には、低圧タービン23に冷却蒸気として導く、抽気背圧タービン25から排出された蒸気の流量を調整するための流量調整弁V2が設けられている。
【0060】
なお、蒸気タービン発電設備11における発電出力は、備えられた発電機24(抽気背圧タービン25に発電機を連結した場合にはこの発電機も含む)の合計出力が目標出力に合うように、超高圧タービン40に導入する主蒸気の流量を蒸気加減弁(図示しない)で調整している。また、前述した各流量調整弁や各ポンプなどは、図示しない制御装置によって、例えば、図示しない、温度検知装置、流量検知装置、圧力検知装置などからの情報に基づいてフィードバック制御されている。
【0061】
上記したように、第2の実施の形態の蒸気タービン発電設備11によれば、超高圧タービン40、高圧タービン21、中圧タービン22に導入される蒸気温度が高温化し、低圧タービン23に導入される蒸気温度が400℃を超える場合でも、超高圧タービン40から排気された蒸気の一部を、抽気背圧タービン25に導入し、蒸気の圧力および温度を低下させて、低圧タービン23に冷却蒸気として導入することができる。そのため、低圧タービン23を構成する、例えば、タービンロータ、ケーシングなどを従来と同様のフェライト系耐熱鋼で構成することができる。さらに、低圧タービン23に導入される蒸気温度が400℃を超える場合でも、タービンロータ、ケーシングなど構成部におけるクリープ強度を確保することができる。
【0062】
また、第2の実施の形態の蒸気タービン発電設備11によれば、超高圧タービン40、高圧タービン21、中圧タービン22に導入される蒸気温度が高温化することで、発電効率を向上させることができる。
【0063】
ここで、第2の実施の形態の蒸気タービン発電設備11において、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気を、低圧タービン23に導入される冷却蒸気として使用する場合の、他の実施の形態について説明する。
【0064】
図4は、本発明に係る第2の実施の形態の他の構成の蒸気タービン発電設備11の概要を示す図である。
【0065】
図4に示すように、抽気背圧タービン25の所定のタービン段落から抽気された蒸気を、冷却蒸気として低圧タービン23に導入するための配管70が設けられている。なお、ここでは、抽気背圧タービン25から排出された蒸気を、冷却蒸気として低圧タービン23に導入する配管59は備えていない。
【0066】
また、配管70には、抽気背圧タービン25から抽気された蒸気の流量を調整するための流量調整弁V3が設けられている。この流量調整弁V3は、図示しない制御装置によって、例えば、図示しない、温度検知装置、流量検知装置、圧力検知装置などからの情報に基づいてフィードバック制御されている。
【0067】
また、低圧タービン23の所定のタービン段落から抽気された蒸気を、低圧給水加熱器28bに導くための配管71が設けられている。
【0068】
この構成を備える他の構成の蒸気タービン発電設備11では、抽気背圧タービン25から排出された蒸気の全量が、配管58を介して、低圧給水加熱器28bに導かれ、給水を加熱する。また、低圧給水加熱器28bには、低圧タービン23の所定のタービン段落から抽気された蒸気が導かれ、給水を加熱する。
【0069】
ここで、抽気背圧タービン25から排出される蒸気の圧力と、低圧タービン23から抽気される蒸気の圧力は、いずれかの蒸気の供給の妨げとならないように、ほぼ等しくなるように設定されている。
【0070】
また、抽気背圧タービン25から抽気された蒸気は、配管70を介して、冷却蒸気として低圧タービン23に導入される。低圧タービン23に冷却蒸気として導入された蒸気は、前述したように、例えば、低圧タービン23のタービンロータやケーシングを冷却する。なお、低圧タービン23に導入される冷却蒸気は、導入される低圧タービン23のタービン段落を流れる蒸気の圧力よりも高圧で、かつ、低圧タービン23に導入される蒸気温度よりも低温の蒸気である。
【0071】
上記した他の構成の蒸気タービン発電設備11によれば、抽気背圧タービン25から蒸気が供給される給水加熱器のうち、蒸気の流量が不足しやすい、給水系統の最上流側に備えられた低圧給水加熱器28bに、低圧タービン23から十分な蒸気を供給することができる。そのため、例えば、抽気背圧タービン25へ導入される超高圧タービン40からの蒸気の流量が少ない場合でも、低圧給水加熱器28bを最適な状態で作動させることができる。さらに、脱気器29、高圧給水加熱器31aにも、抽気背圧タービン25から十分な蒸気を供給することができる。
【0072】
なお、他の構成の蒸気タービン発電設備11においても、これらの効果に加え、前述した蒸気タービン発電設備11における作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0073】
以上、本発明を一実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【符号の説明】
【0074】
10,11…蒸気タービン発電設備、20…ボイラ、20a…過熱器、20b…再熱器、20c…第2再熱器、21…高圧タービン、22…中圧タービン、23…低圧タービン、24…発電機、25…抽気背圧タービン、26…復水器、27…復水ポンプ、28a、28b…低圧給水加熱器、29…脱気器、30…ボイラ給水ポンプ、31a,31b…高圧給水加熱器、40…超高圧タービン、50…主蒸気管、51,51a,51b…低温再熱蒸気管、52,53,57,58,59,60,61,70,71…配管、54…給水管、55,55a,55b…高温再熱蒸気管、56…クロスオーバ管、V1…流量調整弁、V2…流量調整弁、V3…流量調整弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
過熱器および再熱器を備えるボイラと、
前記過熱器からの主蒸気が導入されて駆動される第1の蒸気タービンと、
前記第1の蒸気タービンから排出され、前記再熱器で再加熱された蒸気が導入されて駆動される第2の蒸気タービンと、
前記第2の蒸気タービンから排出された蒸気が導入されて駆動される第3の蒸気タービンと、
前記第1の蒸気タービンから排出された蒸気の一部が導入されて駆動される第4の蒸気タービンと、
前記第3の蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮させて復水とする復水器と、
前記復水器と前記ボイラの間の給水系統に設けられ、前記復水器から導かれた給水を、前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を用いて加熱する給水加熱器と、
前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を、冷却蒸気として前記第3の蒸気タービンに供給する冷却蒸気供給配管と
を具備することを特徴する蒸気タービン発電設備。
【請求項2】
前記ボイラが前記再熱器とは別の第2再熱器をさらに備えるとともに、前記第2の蒸気タービンが2つの蒸気タービンを備え、
前記2つの蒸気タービンのうちの一方の蒸気タービンには、前記第1の蒸気タービンから排出され、前記再熱器で再加熱された蒸気が導入され、他方の蒸気タービンには、前記一方の蒸気タービンから排出され、前記第2再熱器で再加熱された蒸気が導入されることを特徴する請求項1記載の蒸気タービン発電設備。
【請求項3】
前記冷却蒸気供給配管から供給された前記冷却蒸気は、前記第3の蒸気タービンのタービンロータおよび/またはケーシングを冷却することを特徴する請求項1または2記載の蒸気タービン発電設備。
【請求項4】
前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を用いて給水を加熱する前記給水加熱器のうち、少なくとも、前記給水系統の最上流側に備えられた給水加熱器に、前記第3の蒸気タービンから抽気された蒸気を供給することを特徴する請求項1乃至3のいずれか1項記載の蒸気タービン発電設備。
【請求項5】
前記第4の蒸気タービンが、前記給水系統に流れる給水を前記過熱器に圧送する給水ポンプの駆動源として機能することを特徴する請求項1乃至4のいずれか1項記載の蒸気タービン発電設備。
【請求項6】
前記第4の蒸気タービンによって駆動される発電機を備えることを特徴する請求項1乃至5のいずれか1項記載の蒸気タービン発電設備。
【請求項7】
過熱器および再熱器を備えるボイラと、
前記過熱器からの主蒸気が導入されて駆動される第1の蒸気タービンと、
前記第1の蒸気タービンから排出され、前記再熱器で再加熱された蒸気が導入されて駆動される第2の蒸気タービンと、
前記第2の蒸気タービンから排出された蒸気が導入されて駆動される第3の蒸気タービンと、
前記第1の蒸気タービンから排出された蒸気の一部が導入されて駆動される第4の蒸気タービンと、
前記第3の蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮させて復水とする復水器と、
前記復水器と前記ボイラの間の給水系統に設けられ、前記復水器から導かれた給水を加熱する給水加熱器と
を具備する蒸気タービン発電設備の運転方法であって、
前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を用いて前記給水加熱器において給水を加熱し、前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を前記第3の蒸気タービンに導入して、前記第3の蒸気タービンのタービンロータおよび/またはケーシングを冷却することを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法。
【請求項8】
前記第4の蒸気タービンから抽気または排出された蒸気を用いて給水を加熱する前記給水加熱器のうち、少なくとも、前記給水系統の最上流側に備えられた給水加熱器に、前記第3の蒸気タービンから抽気された蒸気を供給することを特徴とする請求項7記載の蒸気タービン発電設備の運転方法。
【請求項9】
前記第4の蒸気タービンが、前記給水系統に流れる給水を前記過熱器に圧送する給水ポンプを駆動することを特徴する請求項7または8記載の蒸気タービン発電設備の運転方法。
【請求項10】
発電機をさらに備え、前記第4の蒸気タービンが、前記発電機を駆動することを特徴する請求項7乃至9のいずれか1項記載の蒸気タービン発電設備の運転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−102540(P2011−102540A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256777(P2009−256777)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】