説明

虹彩認識装置

【課題】登録時及び認証時におけるユーザの虹彩の撮影環境が大きく異なった場合にも、ユーザの認証が可能な虹彩画像を得る。
【解決手段】虹彩認証装置は、登録時のユーザの虹彩コードを記憶する生体情報記憶部20と、認証時のユーザの虹彩撮影、虹彩コード生成、及び照合判定に関わる各種パラメータS42のバリエーションを生成するパラメータバリエーション生成部42と、調整モードでその各種パラメータS42のバリエーション毎に、ユーザの虹彩撮影から照合判定を繰り返し、その判定結果から、最適パラメータを選択する最適パラメータ選択部44とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザを認証するために虹彩(アイリス)の画像を読み取り符号化して虹彩コードを生成する虹彩認証装置、特に、虹彩の撮影及び虹彩コード生成の際に用いるパラメータを自動調整して認証する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが有する虹彩の画像から虹彩コードを生成する技術としては、例えば、下記のような特許文献等に記載されるものがあった。
【0003】
【特許文献1】特許第3307936号公報
【特許文献2】特開平10−262952号公報
【特許文献3】特開2001−265307号公報
【0004】
特許文献1には虹彩解析に基づく生体測定学的人物識別、特許文献2には瞳孔検出、及び、特許文献3には画像データ高コントラスト制御方法及び表示システムに関する技術がそれぞれ記載されている。
【0005】
特許文献1に記載されているように、虹彩を用いた生体認証装置では、虹彩の模様が個人毎に異なるという特徴を利用して、ユーザの虹彩をカメラで撮影して得た虹彩画像を解析して個人認証を行う。具体的には、虹彩画像を画像処理して虹彩模様の特徴抽出を行い、その特徴量(即ち、認証に適した形式にコード化した虹彩コード)を、予め登録された虹彩コードと照合することによって認証を行う。特徴抽出の為に、虹彩部分の切り出し方法が、特許2に記載されている。
【0006】
そのため当然のことながら、虹彩によるユーザの認証には、虹彩画像の画質が生成される虹彩コードに大きく影響する。例えば、ユーザの虹彩コードの登録時及び認証時とで撮影環境が大きく異なれば、同一のユーザでも、各虹彩画像の画質が異なり、それぞれに生成される虹彩コードが少なからず影響される結果、同一のユーザでないとして認証されないことがあった。特に、虹彩を撮影するカメラパラメータ(例えば、カメラのゲイン、露出に係るシャッタ速度、光源の色温度が違っても白が白と映るような補正係数であるホワイトバランス等)が固定されている場合、虹彩画像の画質が撮影環境に強く影響されることとなる。又は、一般的なディジタルカメラ等のオートゲイン等の機能は、それが必ずしも虹彩コードの生成に最適になるわけではない。
【0007】
そこで、特許文献3に記載された表示システムでは、外光をセンサによってセンシング(検出)して撮影環境を認識する手段を設け、外光の影響を打ち消すような画像変換を施して、高コントラストの画像データを得る方法が提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の特許文献1及び2に記載された技術では、周囲や照明の明るさ等について、登録時の撮影環境に比べて認証時の撮影環境が大きく異なった場合には、必ずしもユーザの認証が可能な虹彩画像を得ることができなかった。又、従来の特許文献3に記載された技術では、直接的に外光等の周囲環境を把握して各種パラメータを調整できるという利点があるが、撮影に関わる環境を把握する為に専用のセンサを必要とするので、部品点数が増加して回路等の装置規模が大きくなり、コストが向上する欠点があった。
【0009】
そこで、本発明では、センサ等の特殊なデバイス(素子)を必要とせず、それぞれの環境に適した認証を行えるようにカメラパラメータを自動調整し認証する虹彩認証装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の虹彩認証装置では、登録部と、生体情報記億部と、認証部と、最適パラメータ計算部とを備えている。
【0011】
ここで、前記登録部は、ユーザを識別する為のユーザ識別情報を入力する第1の入力部と、前記ユーザ識別情報を処理すると共に第1の制御信号を出力する第1の制御部と、前記第1の制御信号により制御されて前記ユーザの虹彩を撮影して第1の画像データを出力する第1の撮影部と、前記第1の制御信号により制御されて第1の画像データを基に第1の虹彩コードを生成する第1の生体情報生成部とを有している。前記生体情報記憶部は、前記ユーザ識別情報及び前記第1の虹彩コードを記憶するものである。
【0012】
前記認証部は、前記ユーザ識別情報を入力する第2の入力部と、前記ユーザ識別情報を処理すると共に第2の制御信号を出力する第2の制御部と、前記第2の制御信号により制御され、所定の撮影条件に関する第1のパラメータに使用し、前記ユーザの虹彩を撮影して第2の画像データを出力する第2の撮影部と、前記第2の制御信号により制御されて所定の生体情報生成に関する第2のパラメータを使用して前記第2の画像データから第2の虹彩コードを生成する第2の生体情報生成部と、前記第1及び第2のパラメータと共に前記第2の虹彩コードを記憶する記憶部と、前記第1及び第2の虹彩コードを照合し、前記第1及び第2の虹彩コードをそれぞれ有する前記ユーザが同一か否かを判定して判定結果を出力する照合判定部とを有している。
【0013】
更に、前記最適パラメータ計算部は、前記ユーザ識別情報を入力して前記生体情報記憶部へ転送する第3の入力部と、前記第2の撮影部で使用する前記第1のパラメータと前記第2の生体情報生成部で使用する前記第2のパラメータとに対応する種々のバリエーション値を生成するパラメータバリエーション生成部と、前記判定結果に基づき、前記バリエーション値から最適な前記第1及び第2のパラメータを選択して前記第2の撮影部及び前記第2の生体情報生成部へ与える最適パラメータ選択部とを有している。
【発明の効果】
【0014】
本発明の虹彩認証装置によれば、各種パラメータのバリエーション毎に虹彩の撮影からユーザが同一か否かの判定を繰り返して第1及び第2の虹彩コードが最も良く一致する度合のパラメータを選択するようにしたので、認証部で使用する各種パラメータを虹彩認証に最適な値に設定でき、様々な環境の変化に柔軟に対応して虹彩認証を行うことが可能となる。更に、特殊なセンサ等のデバイスも不要なので、部品点数が少なくなって装置規模を小型化でき、低コスト化が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の虹彩認証装置は、登録部と、生体情報記億部と、認証部と、最適パラメータ計算部とを備えている。
【0016】
前記登録部は、第1の入力部、第1の制御部、第1の撮影部、及び第1の生体情報生成部を有している。そして、前記第1の入力部は、ユーザを識別する為のユーザ識別情報を入力する。前記第1の制御部は、前記ユーザ識別情報を処理すると共に第1の制御信号を出力する。前記第1の撮影部は、前記第1の制御信号により制御されて前記ユーザの虹彩を撮影して第1の画像データを出力する。前記第1の生体情報生成部は、前記第1の制御信号により制御されて第1の画像データを基に第1の虹彩コードを生成する。前記生体情報記憶部は、前記ユーザ識別情報及び前記第1の虹彩コードを記憶する。
【0017】
前記認証部は、第2の入力部、第2の制御部、第2の撮影部、表示部、第2の生体情報生成部、記憶部、及び照合判定部を有している。そして、第2の入力部は、前記ユーザ識別情報を入力する。前記第2の制御部は、前記ユーザ識別情報を処理すると共に第2の制御信号を出力する。前記第2の撮影部は、前記第2の制御信号により制御され、所定の撮影条件に関する第1のパラメータに使用し、前記ユーザの虹彩を撮影して第2の画像データを出力する。前記表示部は、前記第2の画像データ、前記第2の制御信号により制御されて前記ユーザへの指示、及び、前記認証部の状態を表示する。前記第2の生体情報生成部は、前記第2の制御信号により制御されて所定の生体情報生成に関する第2のパラメータを使用して前記第2の画像データから第2の虹彩コードを生成する。記憶部は、前記第1及び第2のパラメータと共に前記第2の虹彩コードを記憶する。前記照合判定部は、前記第1及び第2の虹彩コードを照合し、前記第1及び第2の虹彩コードをそれぞれ有する前記ユーザが同一か否かを判定して判定結果を出力する。
【0018】
更に、前記最適パラメータは、第3の入力部、パラメータバリエーション生成部、判定結果格納部、及び最適パラメータ選択部を有している。そして、前記第3の入力部は、前記ユーザ識別情報を入力して前記生体情報記憶部へ転送する。パラメータバリエーション生成部は、前記第2の撮影部で使用する前記第1のパラメータと前記第2の生体情報生成部で使用する前記第2のパラメータとに対応する種々のバリエーション値を生成する。最適パラメータ計算部は、前記判定結果に基づき、前記バリエーション値から最適な前記第1及び第2のパラメータを選択して前記第2の撮影部及び前記第2の生体情報生成部へ与える。
【実施例】
【0019】
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1を示す虹彩認証装置の概略の構成図である。
この虹彩認証装置は、登録部10を有し、この出力側に生体情報記憶部20が接続され、更に、生体情報記憶部20に、認証部30が接続されている。登録部10は、ユーザの虹彩を撮影して得た第1の画像データS13を処理して第1の虹彩コードS14を生成し、この第1の虹彩コードS14とユーザ識別情報(以下、「ユーザID」という。)とを生体情報記憶部20へ送出するものである。生体情報記憶部20は、登録部10から送られて来るあるユーザの第1の虹彩コードS14と、ユーザIDとを対応付けた情報をデータベース(以下、「DB」という。)の形で格納するものであり、例えば、半導体メモリ等で構成されている。認証部30は、登録部10と同様に、ユーザの虹彩を撮影して得た第2の画像データS33を処理して第2の虹彩コードS35を生成し、この第2の虹彩コードS35と生体情報記憶部30に格納された第1の虹彩コードS14とを照合してユーザを認証するものである。
【0020】
更に、本実施例1の虹彩認証装置では、認証部30の認証時に使用する各種パラメータの従来の構成要素に、認証部30に認証時に使用する各種パラメータの最適値を計算する最適パラメータ計算部40が新たに追加され、この最適パラメータ計算部40が生体情報記憶部20及び認証部30に接続されている。
【0021】
図2は、図1中の登録部10を示す概略の構成図である。
この登録部10は、ユーザIDを入力する第1の入力部11を有し、この第1の入力部11に第1の制御部12が接続されている。第1の制御部12は、第1の入力部11から入力されたユーザIDを処理すると共に、登録部全体を制御する第1の制御信号S12を出力するものであり、例えば、中央演算処理装置(以下、「CPU」という。)等で構成され、この第1の制御部12に、第1の撮影部13及び第1の生体情報生成部14が接続されている。第1の撮影部13は、ユーザの虹彩を撮影して第1の画像データS13を出力するものであり、この出力側に第1の生体情報生成部14が接続されている。
【0022】
第1の生体情報生成部14は、第1の撮影部13から入力された第1の画像データS13から第1の虹彩画像S14aを切り出して出力する第1の瞳孔虹彩境界抽出部14aを有している。第1の虹彩画像S14aは、瞳孔と虹彩との境界、及び、虹彩と強膜との境界を有し、例えば、五円硬貨のように瞳孔という孔がある円板にたとえられる。第1の瞳孔虹彩境界抽出部14aの出力側に、第1の虹彩立体極座標画像生成部14bが接続されている。第1の虹彩立体極座標画像生成部14bは、孔開き円板状の第1の虹彩画像S14aから長方形状の第1の虹彩立体極座標画像S14bを生成して出力するものであり、この出力側に第1の虹彩立体極座標コード生成部14cが接続されている。
【0023】
第1の虹彩画像S14aは、三次元直角座標のxy平面に置かれた場合に、自動車のワイパー状の線分をz軸を中心にして反時計回りに回転させることにより、第1の虹彩画像S14aと同じ大きさ、かつ、同形の孔開き円板を描くことができ、z軸上でxyz直角座標の原点から離れている場合に、原点から円錐状に視線を動かすことで眺めることができる。これらのことから第1の虹彩立体極座標画像S14bは、xy平面上でのx軸と前記線分とのなす角度θxyを横軸、及び、zy平面上でのz軸と前記視線とのなす角度θzyを縦軸に採ることにより、平面上の長方形として表現可能である。
【0024】
第1の虹彩立体極座標コード生成部14cは、第1の虹彩立体極座標画像S14bから、M×Nの各領域に区切られたそれぞれの領域に対して、例えば、角度0°、45°、90°及び135°の方向性、及び周波数性を分析、又は、2次元フーリエ変換若しくは2次元ウェーブレット変換等の中から必要な分析及び変換を行って虹彩の特徴を抽出し、第1の虹彩立体極座標コードである第1の虹彩コードS14を生成して出力するものである。
【0025】
図3は、図1中の認証部30を示す概略の構成図である。
この認証部30は、ユーザIDを入力する第2の入力部31を有し、この第2の入力部31に第2の制御部32が接続されている。第2の制御部32は、第2の入力部31から入力されたユーザIDを処理すると共に、認証部全体を制御する第2の制御信号S32を出力するものであり、例えば、CPU等で構成されている。第2の制御部32には、第2の撮影部33、表示部34、第2の生体情報生成部35、記憶部36、及び照合判定部37が接続されている。
【0026】
第2の撮影部33は、カメラ33a及び照明部33bを有している。カメラ33aは、所定の撮影条件に関する第1のパラメータM33を使用し、ユーザの虹彩を撮影して第2の画像データS33を出力するものである。表示部34は、撮影部33によって撮影された画像データS33、及び、照合判定部37の出力する判定結果S37を、映像又は音声により、日本語等の言語で表示するものである。
【0027】
第2の生体情報生成部35は、第2の瞳孔虹彩抽出部35aを有している。第2の瞳孔虹彩抽出部35aは、所定の生体情報生成に関する第2のパラメータM35を使用し、第2の撮影部33からの第2の画像データS33から、第1の瞳孔虹彩境界抽出部14aと同様に、孔明き円板状の第2の虹彩画像S35aを切り出し、出力するものである。第2の瞳孔虹彩境界抽出部35aの出力側には、第2の虹彩立体極座標画像生成部35bが接続されている。第2の虹彩立体極座標画像生成部35bは、第1の虹彩立体極座標画像生成部14bと同様に、孔開き円板状の第2の虹彩画像S35aから、長方形状の第1の虹彩立体極座標画像S35bを生成出力するものであり、この出力側に、第2の虹彩立体極座標コード生成部35cが接続されている。第2の虹彩立体極座標コード生成部35cは、第2の虹彩立体極座標画像S35bから、第1の虹彩立体極座標コード生成部14cと同様、虹彩の特徴を抽出した第2の虹彩立体極座標コードである第2の虹彩コードS35を生成して出力するものである。
【0028】
記憶部36は、第1及び第2のパラメータM33,M35と共に第2の虹彩コードS35を記憶してDBを構築するものであり、この出力側に、照合判定部37が接続されている。照合判定部37は、所定の判定条件に関するユーザ判定パラメータM37を使用し、生体情報記憶部20に記憶された第1の虹彩コードS14、及び、記憶部36に記憶された第2の虹彩コードS35を照合してそれぞれに有するユーザが同一か否かを判定し、この判定結果S37を出力するものであり、この出力側に、表示部34及び最適パラメータ計算部40が接続されている。
【0029】
図4は、図1中の最適パラメータ計算部40を示す概略の構成図である。
この最適パラメータ計算部40は、第3の入力部41と、パラメータバリエーション生成部42とを有し、このパラメータバリエーション生成部42に、判定結果格納部43及び最適パラメータ選択部44が接続されている。
【0030】
第3の入力部41は、認証部30の第2の入力部31からのユーザIDを入力して生体情報記憶部20へ転送するものである。パラメータバリエーション生成部42は、第2の撮影部33で使用する第1のパラメータM33、及び、第2の生体情報生成部35で使用する第2のパラメータM35に対応する各種パラメータS42のバリエーション値を生成し、認証部30、判定結果格納部43、及び最適パラメータ選択部44へ出力するものである。各種パラメータS42は、例えば、カメラのゲイン、絞り、シャッタ速度、露出補正、ホワイトバランス、レンズの被写界深度に相当するシャープネス、彩度、輝度の比や差にあたるコントラスト、白は白になるよう、デバイス毎に三原色を補正するガンマ補正、商用電源周波数等に係るチラつきをなくすフリッカレス、逆光補正、照明の明るさ、及びユーザ判定パラメータ(第1及び第2の虹彩コードS14、S35で抽出された各特徴の一致の度合に係るもの)M37等を含むものである。
【0031】
判定結果格納部43は、各種パラメータのバリエーション値S42と共に認証部30からの判定結果S37を格納し、最適パラメータ選択部44に出力するものであり、例えば、半導体メモリ等で構成されている。最適パラメータ選択部44は、判定結果S37に基づき、バリエーション値S42から第1及び第2のパラメータと、ユーザ判定パラメータM37とを最適な各種パラメータS44を選択して、第2の撮影部33、第2の生体情報生成部35、及び照合判定部37に与えるものである。更に、最適パラメータ選択部44は、第1及び第2の虹彩コードにおける特徴の一致の度合が所定値未満で、各パラメータの選択及びユーザ認証が出来ない場合に、表示部34へ、判定結果S37(例えば、「明る過ぎて、この環境では認証できません」)及び対処方法(例えば、「日光等の強い光を遮って再度・・・してください」)等を転送する機能も有している。
【0032】
(実施例1の動作1)
図1に示す虹彩認証装置において、仮に、最適パラメータ計算部40を設けない場合の動作を説明する。
【0033】
虹彩認証装置では、登録部10における登録モードの動作と、認証部30における認証モードの動作とにより、虹彩認証を行う。
【0034】
先ず、登録モードにおいて、ユーザIDが、図2に示す入力部11に入力されると、制御部12は、登録部10全体を制御する制御信号S12を出力する。撮影部13は、ユーザの虹彩を撮影して画像データS13を出力する。生体情報生成部14は、瞳孔虹彩境界抽出部14aで画像データS13から虹彩画像S14aを切り出し、虹彩立体極座標画像生成部14bで虹彩画像S14aから虹彩立体極座標画像S14bを生成し、虹彩立体極座標コード生成部14cで虹彩立体極座標画像S14bから虹彩コードS14を生成して出力する。ユーザIDと共に虹彩コードS14は、生体情報記憶部20へ転送されてDBの形で記憶される。
【0035】
次に、認証モードにおいて、ユーザIDが、図3に示す入力部31に入力されると、制御部32は、認証部30全体を制御する制御信号S32を出力する。撮影部33は、ユーザの虹彩を所定の撮影条件に関するパラメータM33を使用して撮影処理を行い、画像データS33を出力する。生体情報生成部35は、所定の生体情報生成に関するパラメータM35を使用し、生体情報生成部14と同様に、瞳孔虹彩境界抽出部35aで画像データS33から虹彩画像S35aを切り出し、虹彩立体極座標画像生成部35bで虹彩画像S35aから虹彩立体極座標画像S35bを生成し、虹彩立体極座標コード生成部14cで虹彩立体極座標画像S35bから虹彩コードS35を生成する虹彩コード生成処理を行い、第1及び第2のパラメータM33,M35と共に虹彩コードS35が、記憶部36に記憶される。照合判定部37は、ユーザ判定パラメータM37を使用し、生体情報記憶部20及び記憶部36にそれぞれ記憶された第1及び第2の虹彩コードS14,S35の照合判定処理を行い、ユーザが同一か否かを判定して判定結果S37を出力する。
【0036】
(動作1の不具合)
前述した様に、虹彩認証装置は、認証部30における撮影処理、虹彩コード生成処理及び照合判定処理において、その処理の動作を決定する各種パラメータM33,M35,M37を使用している。例えば、撮影処理のパラメータM33には、撮影するカメラのゲイン、シャッタ速度、及びホワイトバランス等のカメラパラメータ、又、照明を使用する場合は照明の明るさ等の照明パラメータ等があり、更に、虹彩コード生成処理では虹彩画像のパラメータM35にも、虹彩画像を処理する場合に用いる虹彩画像処理パラメータ等がある。これらのパラメータは、固定されているか、或いは、カメラ33aのオートゲイン機能のように一部のパラメータに自動調整機能の如く可変のものがある。しかし、オートゲインのような自動調整機能は虹彩コードを生成する為に最適に調整するわけではなく、人間の見た目の為に調整するものである為で、虹彩コード生成に常に有利な調整というわけではない。更に、虹彩認証装置を例えば、携帯端末等に搭載した場合、撮影場所が多岐に亙り、結果認証環境が大きく変化する場合がある。このような場合、各種パラメータM33,M35,37を最適に調整できれば認証可能な場合がありながら、各種パラメータM33,M35,37を上手に調整できない為、虹彩コードS35が生成できなかったり、虹彩コードS35までは生成されても、登録時及び認証時の虹彩コードの特性が異なってしまって認証できないことがある。
【0037】
そこで、実施例1では、このような不具合を解消する為に、認証が度々失敗するような環境の場合に、各種パラメータS42(M33,M35,M37)を最適に自動調整できる機能を虹彩認証装置に追加している。これは、登録モード、及び認証モードとは異なる調整モードとして追加することで対応している。この調整モードにおける処理の制御は主として図4に示す最適パラメータ計算部40で行われる。この動作2を以下、説明する。
【0038】
(実施例1の動作2)
図5は、図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果S37及び各種パラメータの例を示す図である。
【0039】
この図5では、例えば、パラメータ1がA、パラメータ2がa、及び・・・の場合、判定結果S37が、同一ユーザであるとして認証され、判定結果欄における判定欄に「○」が付され、一致の度合欄に記載された値が0.6であることを示している。
【0040】
図6は、図1〜図4虹彩認証装置の動作を示すフローチャートである。
ステップP1において、虹彩認証装置の動作が開始されると、ステップP2の登録モードの登録処理において、動作1と同様に、ユーザIDの入力やユーザの虹彩の撮影から虹彩の画像処理を経て、第1の制御信号S12により、ユーザIDと共に第1の虹彩コードS14を生体情報記憶部20へ記憶する。ステップP3の登録済か否かの判断処理において、ユーザの虹彩が未登録の場合に登録を促し、ユーザの虹彩が登録済の場合に限り、認証可能となる。
【0041】
ステップP4の認証モードの認証処理において、動作1と同様に、ユーザIDが入力され撮影部33は、ユーザの虹彩を所定の撮影条件に関する第1のパラメータM33を使用して撮影し、第2の画像データS33を出力する。生体情報生成部35は、所定の生体情報生成に関する第2のパラメータM35を使用して生体情報生成部14と同様、第2の画像データS33から第2の虹彩コードS35を生成して出力する。第1及び第2のパラメータM33,M35とユーザ判定パラメータM37と共に第2の虹彩コードS35は、記憶部36で記憶される。ユーザ判定パラメータM37を使用して照合判定部37は、第1及び第2の虹彩コードS14,S35を照合し、それぞれに有するユーザが同一か否かを判定して判定結果S37を出力する。
【0042】
ステップP5の認証終了か否かの判断処理において、認証終了ならば、この動作は終了となり、認証に失敗した場合に、ステップP6以降の調整モードに進む。ステップP6の各種パラメータ値生成処理において、最適パラメータ計算部40が機能し始め、パラメータバリエーション生成部42は、その取り得る範囲等を予め設定しておく必要はあるが、撮影部33で使用する第1のパラメータM33、生体情報生成部35で使用する第2のパラメータM35、及び、照合判定部37で使用するユーザ判定パラメータM37とに対応する種々のバリエーション値S42を生成して出力し、認識部20で、バリエーション値S42中の一組の各種パラメータM33,M35,M37をそれぞれ撮影部33、生体情報生成部35及び照合判定部37へ設定する。種々バリエーション値S42は、例えば、ゲイン、絞り、シャッタ速度、露出補正、ホワイトバランス、シャープネス、彩度、コントラスト、ガンマ補正、フリッカレス、逆光補正、照明の明るさ、及びユーザ判定パラメータM37等を含むものであり、図5に示す様に生成して出力し、撮影部33及び生体情報生成部35へ各バリエーション値の一組を設定する。
【0043】
ステップP7の調整処理において、各種パラメータS42のバリエーションの一組を使用して、撮影部33でのユーザの虹彩の撮影から、生体情報生成部35での虹彩コード生成、及び照合判定を行い、最多の場合に、バリエーションの全組合わせを繰り返すことになる。ステップP8の判定結果格納処理において、ステップP7における照合判定部37での判定結果S37が出力される度に、判定結果格納部43は、認証の可否 (例えば、認証する場合は○印、認証しない場合は×印) 、及び、一致の度合を含む判定結果S37を図5に示す様に判定結果格納部43へ格納する。ステップP9の調整処理が終了したか否かの判断処理において、パラメータバリエーション生成部42の生成したバリエーション値の全ての組合せでステップP6〜P8が繰り返される。この結果、判定結果格納部43に格納された判定結果S37を示す図5の判定結果欄は、全て埋まる。
【0044】
ステップP10の最適パラメータ選択処理において、各種パラメータバリエーションS42の組合せと第1及び第2の虹彩コードS14,S35で抽出された特徴がどの程度一致しているか否かの一致の度合が最高の場合の各種パラメータバリエーションS42の一組を図5の一致の度合欄から選択する。ステップP11の最適パラメータ設定処理において、所定値以上の一致の度合で最適パラメータが選択されていれば、ユーザを認証し、認証部30で、撮影部33、生体情報生成部35、及び照合判定部37に各種パラメータS42を設定する。同じユーザが次回に認証する際に、これと同様の各種パラメータS42の設定が可能である。
【0045】
更に、全てのパラメータS42のバリエーションの組合わせを試しても、登録された虹彩コードS14と照合して得た一致の度合が、所定値未満で同一ユーザでも認証できない場合は、判定結果(例えば、「暗過ぎて、この環境では認証できません」)、及び、対処方法(例えば、「明るくして再度・・・してください」)等のメッセージを映像、又は、音声により表示部34で表示する。
【0046】
ステップP12において、最適パラメータを設定処理後に再度認証処理を行うか否かを判断し、必要であれば認証処理を行う。その後、ステップP13において動作2が終了する。再度認定処理を行うか否かは、最適パラメータが設定された場合は必ず行うというように予め決めておいてもよいし、その時々でユーザが決めてもよい。
【0047】
この動作2によれば、次のような利点がある。即ち、認証が失敗した場合に、その撮影等の環境に設定された各種パラメータS42が合っていないとして、調整モードによるパラメータ調整処理を行う。この場合、認証に失敗した場合のみ調整モードを行うので使い勝手がよい。又、ユーザが、設定された各種パラメータS42が撮影等の環境に適合しているか否かを判断することも可能である。更に、認証モードの前に調整モードを実行して最適パラメータを計算・設定してから認証処理を行うことも可能である。この場合、常に認証環境に適した最適な認証が行われる。
【0048】
(パラメータのバリエーション例の具体例)
前記動作2で使用される調整用パラメータS42として、撮影するカメラ33のゲイン、シャッタ速度、及びホワイトバランス等のカメラパラメータ、照明を使用する時は照明の明るさ等の照明パラメータ、虹彩生成処理で用いる虹彩画像処理パラメータ等がある。これらのパラメータの全ての組合わせを試すと、撮影回数が膨大になる。そこで、この対策として、虹彩コード生成で影響が大きいものだけに予め限定する方法や、各パラメータ毎にシーケンシャル(順次的)に最適値を設定していくこと等で調整モードの処理時間の短縮が可能となる。更に、これらのパラメータ値の調整方法自体をユーザ自身が調整することも可能である。これらの具体的な例を以下、説明する。
【0049】
図7は、図4中の各種パラメータS42のバリエーションの具体例を示す図である。
【0050】
図7には、パラメータ欄及びバリエーション欄が設けられ、具体例が示されている。例えば、左端のパラメータ欄に、上から、ゲイン、シャッタ速度、ホワイトバランス、コントラスト、照明の明るさ、及び、その他(・・・)のパラメータが示され、パラメータ欄の右側に、そのバリエーション値がそれぞれ示されている。ゲインの場合は、そのバリエーションが左側から順に、−2,0,+2、及び─と示されている。
【0051】
図8は、図4中の各種パラメータS42の全組合わせのバリエーション生成の具体例である。
【0052】
図8には、組合せ番号欄(No.欄)及びパラメータ欄が設けられ、具体例が示されている。例えば、組合せNo.が0001の欄に、それぞれゲインが−2、シャッタ速度が30、ホワイトバランスが0.2、コントラストが−5、及び、照明の明るさが25と、各種パラメータS42及びバリエーション値が示されている。
【0053】
図9は、図4中のパラメータS42を2種類にしたバリエーション生成の具体例である。
【0054】
図9には、組合せNo.欄及びパラメータ欄が設けられ、虹彩コードS35の生成に最も影響するものを2種にパラメータを限定した具体例が示されている。例えば、組合せNo.が0009の欄に、それぞれゲインが+2、及び、照明の明るさが75と、各種パラメータS42及びバリエーション値が示されている。
【0055】
図10は、図4中のバリエーション対象となるパラメータのバリエーション生成の具体例である。
【0056】
図10には、組合せNo.欄及びパラメータ欄が設けられ、四角の囲み線で囲んでバリエーション対象となるパラメータS42のバリエーション値の具体例が示されている。例えば、組合せNo.がWB1〜WB3の欄に、それぞれゲインが0、シャッタ速度が100、コントラストが0、及び、照明の明るさが50と固定され、ホワイトバランスの各バリエーションが0.2、0.5、及び0.8として、各種パラメータS42及びバリエーション値が示されている。
【0057】
(パラメータの判定結果例の具体例)
図11は、図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果の具体例である。
【0058】
図11には、組合せNo.欄、パラメータ欄、及び、一致の度合欄が設けられ、最適パラメータ選択部44が選択したパラメータS42のバリエーションの一組を四角の囲み線で囲んだ具体例が示されている。例えば、組合せNo.0006の欄には、虹彩の特徴を抽出した第1及び第2の虹彩コードの一致の度合が0.9と最も高く、ゲインが+2、シャッタ速度が50、ホワイトバランスが0.2、コントラストが−5、及び、照明の明るさが25の各種パラメータを選択したものである。
【0059】
図12は、図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果の具体例である。
【0060】
図12には、組合せNo.欄、パラメータ欄、及び、一致の度合欄が設けられ、虹彩コードS35の生成に最も影響するものを2種にパラメータS42を限定して、最適パラメータ選択部44が選択したパラメータS42のバリエーションの一組を四角の囲み線で囲んだ具体例が示されている。例えば、組合せNo.0009の欄には、虹彩の特徴を抽出した第1及び第2の虹彩コードの一致の度合が0.8と最も高く、ゲインが+2、及び、シャッタ速度が75の各パラメータを選択したものである。
【0061】
図13は、図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果の具体例である。
【0062】
図13には、組合せNo.欄、パラメータ欄、及び、一致の度合欄が設けられ、パラメータバリエーション生成部42がシーケンシャル(順次的)に生成した各種パラメ−タ毎のバリエーション中で、虹彩の特徴を抽出した第1及び第2の虹彩コードの一致の度合が最も高いもの同士が最適パラメータ選択部44によって選択された具体例である。ゲインが+2(組合せNo.G3、一致の度合が0.6)、シャッタ速度が50(組合せNo.SS2、一致の度合が0.5)、ホワイトバランスが0.5(組合せNo.WB2、一致の度合が0.3)、コントラストが−5(組合せNo.C1、一致の度合が0.5)、及び、照明の明るさが100(組合せNo.B4、一致の度合が0.7)を選択した例である。
【0063】
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、認証部30の撮影部33、生体情報生成部35、及び照合判定部37で利用する各種パラメータS42は、最適パラメータ計算部40のパラメ−タバリエーション生成部42で生成され、各種パラメータS42の組合せの一組毎に、虹彩撮影、虹彩コード生成、及び照合判定を行い、登録部10で得られた第1の虹彩コードと認証部30で得られた第2の虹彩コード同士の一致度が最も高いパラメータの組合せとして最適パラメータ選択部40で選択する構成にしたので、虹彩認証装置に、より最適な値に設定できる。その為、特別に検出素子等を必要とせず、装置の規模を大きくすることなく、様々な環境の変化に対応して虹彩認証を行うことが可能となる。
【0064】
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
(a)最適パラメータ計算部40は、認証部30に組み込むことが可能である。これにより、虹彩認証装置をより小型化が可能で、より確実な動作が可能となる。
(b)認証部30の記憶部36は、その機能を生体情報記憶部20で置き換えることが可能である。これにより、虹彩認証装置をより小型化が可能である。
(c)登録処理は、認証部30で行うことが可能であるので、登録部10を無くし、虹彩認証装置をより小型化できる。
(d)例えば、通信、入力、撮影、表示、及び照明の各機能を有する携帯電話のような携帯装置に、本発明の虹彩認証装置の機能を搭載すれば、登録及び認証の際における虹彩の撮影が可能になるので、認証の判定結果を知ることができ、使い勝手が良い。
(e)登録部10および認証部30における生体情報生成部14,35では、他の虹彩コード生成方法を用いても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施例1を示す虹彩認証装置の概略の構成図である。
【図2】図1中の登録部10を示す概略の構成図である。
【図3】図1中の認証部30を示す概略の構成図である。
【図4】図1中の最適パラメータ計算部40を示す概略の構成図である。
【図5】図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果例を示す図である。
【図6】図1〜図4の虹彩認証装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】図4中の各パラメータのバリエーションの具体例を示す図である。
【図8】図4中の各パラメータの全組合せのバリエーション生成の具体例を示す図である。
【図9】図4中のパラメータを2種類にしたバリエーション生成の具体例を示す図である。
【図10】図4中のバリエーション対象となるパラメータのバリエーション生成の具体例を示す図である。
【図11】図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果の具体例を示す図である。
【図12】図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果の具体例を示す図である。
【図13】図4中の判定結果格納部43に格納された判定結果の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
10 登録部
20 生体情報記憶部
30 認証部
40 最適パラメータ計算部
11,31,41 入力部
13,33 撮影部
33a カメラ
33b 照明部
14,35 生体情報生成部
36 記憶部
37 照合判定部
42 パラメータバリエーション生成部
43 判定結果格納部
44 最適パラメータ選択部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別する為のユーザ識別情報を入力する第1の入力部と、前記ユーザ識別情報を処理すると共に第1の制御信号を出力する第1の制御部と、前記第1の制御信号により制御されて前記ユーザの虹彩を撮影して第1の画像データを出力する第1の撮影部と、前記第1の制御信号により制御されて第1の画像データを基に第1の虹彩コードを生成する第1の生体情報生成部とを有する登録部と、
前記ユーザ識別情報及び前記第1の虹彩コードを記憶する生体情報記憶部と、
前記ユーザ識別情報を入力する第2の入力部と、前記ユーザ識別情報を処理すると共に第2の制御信号を出力する第2の制御部と、前記第2の制御信号により制御され、所定の撮影条件に関する第1のパラメータに使用し、前記ユーザの虹彩を撮影して第2の画像データを出力する第2の撮影部と、前記第2の制御信号により制御されて所定の生体情報生成に関する第2のパラメータを使用して前記第2の画像データから第2の虹彩コードを生成する第2の生体情報生成部と、前記第1及び第2のパラメータと共に前記第2の虹彩コードを記憶する記憶部と、前記第1及び第2の虹彩コードを照合し、前記第1及び第2の虹彩コードをそれぞれ有する前記ユーザが同一か否かを判定して判定結果を出力する照合判定部とを有する認証部と、
前記ユーザ識別情報を入力して前記生体情報記憶部へ転送する第3の入力部と、前記第2の撮影部で使用する前記第1のパラメータと前記第2の生体情報生成部で使用する前記第2のパラメータとに対応する種々のバリエーション値を生成するパラメータバリエーション生成部と、前記判定結果に基づき、前記バリエーション値から最適な前記第1及び第2のパラメータを選択して前記第2の撮影部及び前記第2の生体情報生成部へ与える最適パラメータ選択部とを有する最適パラメータ計算部と、
を備えたことを特徴とする虹彩認証装置。
【請求項2】
前記第1のパラメータは、前記第2の撮影部におけるゲイン、絞り、シャッタ速度、露出補正、ホワイトバランス、シャープネス、彩度、コントラスト、ガンマ補正、フリッカレス、逆光補正、及び照明の明るさを含み、
前記第2のパラメータは、前記虹彩の切り出し時に使用する画像処理パラメータ、及びユーザ判定パラメータを含むことを特徴とする請求項1記載の虹彩認証装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の虹彩認証装置において、
前記最適パラメータ計算部は、更に、
前記判定結果を格納して前記最適パラメータ選択部へ与える判定結果格納部を有することを特徴とする虹彩認証装置。
【請求項4】
前記第2の制御部は、前記最適パラメータ選択部において前記最適な第1及び第2のパラメータを選択できないと判定した場合には、その旨の信号を出力し、更に対処方法を示す信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の虹彩認証装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−76020(P2009−76020A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246953(P2007−246953)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】