説明

蛍光体変換白色LED

【課題】高い輝度効率と良好な光出力安定性を伴う蛍光体を使用して、白色出力光を放射するLEDを提供する。
【解決手段】出力光を放射するためのデバイスおよび方法は、オレンジ/赤色光を放射するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体(118)と、緑色光を放射するBaSrGa:Eu蛍光体(119)とを使用し、デバイスの光源から放射されるオリジナル光の一部を、より長い波長の光に変換し、出力光の光スペクトルを変更する。このデバイスと方法を使用して、光源を使用して白色光を出力することができる。光源は、青色発光ダイオード(LED)ダイであることができる。オレンジ/赤色光を放射するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体と、緑色光を放射するBaSrGa:Eu蛍光体は、光源に光学的に結合された波長シフト領域内に含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オレンジ/赤のZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体と緑のBaSrGa:Euの蛍光体を備えた、蛍光体変換白色LEDに関する。
【背景技術】
【0002】
白熱灯、ハロゲン灯、蛍光灯などの従来の光源は、過去20年の間にあまり改善されていない。しかし、発光ダイオード(LED)は、動作効率の点で改善され、現在では交通信号および自動車のテールライトなど、従来の単色照明の用途において従来の光源と置き換わるようになった。これは一部には、LEDが、従来の光源に比べて多くの長所を有する事実による。これらの利点には、動作寿命が長いこと、消費電力が小さいこと、サイズが小さいこと、が含まれる。
【0003】
LEDは、典型的には単色の半導体光源で、現在は、UV、青、緑、黄色、赤まで種々の色が使用可能である。単色LEDは、狭帯域の放射特性により、直接「白色」光用途に使用することができない。白色光を生成するためには、単色LEDの出力光を、1つまたは複数の異なる波長の他の光と混合しなければならない。単色LEDを使用して白色光を生成する一般的な方法としては、(1)個別の赤色LED、緑色LED、青色LEDを一緒にパッケージングし、これらのLEDから放射される光を組み合わせて白色光を生成する方法、および、(2)UV、青、または緑のLEDに蛍光剤を導入し、LEDの半導体ダイから放射されるオリジナルの(元の)光の一部を、より長い波長の光に変換し、オリジナルのUV、青、または緑の光と組み合わせて白色光を生成する方法、という2種類の方法がある。
【0004】
単色LEDを使用して白色光を生成するこれらの2つの方法の間では、一般に、第1の方法より第2の方法が好まれる。第1の方法は、第2の方法とは対照的に、赤、緑、および青のLEDが、異なる動作電圧を要件とする半導体ダイを含むので、より複雑な駆動回路を必要とするためである。異なる動作電圧を要件とすることに加えて、赤、緑、および青のLEDは、動作寿命にわたって異なるように劣化するので、第1の方法を使用して長期間にわたって色を制御することが困難である。さらに、第2の方法で必要なのは単一のタイプの単色LEDだけであるので、構成が簡単で製造コストが安い第2の方法を使用して、よりコンパクトなデバイスを作成することができる。さらに、第2の方法はより広い光放射を生み、より高いカラーレンダリング特性を有する白色出力光に変換することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
白色光を生成する第2の方法に関する問題は、オリジナルのUV、青、または緑の光を変換するために現在使用される蛍光剤では、作成されたLEDが、時間の経過に従って、望ましい輝度効率および/または光出力安定性を達成することができないことである。
【0006】
この問題を鑑みて、高い輝度効率と良好な光出力安定性を伴う、1つまたは複数の蛍光体を使用して白色出力光を放射するLEDおよびその方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
出力光を放射するためのデバイスおよび方法は、オレンジ/赤色光を放射するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体と、緑色光を放射するBaSrGa:Eu蛍光体とを使用し、デバイスの光源から放射されるオリジナルの光の一部を、より長い波長の光に変換し、出力光の光スペクトルを変更する。このデバイスと方法を使用して、光源を使用して白色光を出力することができる。光源は、青色発光ダイオード(LED)ダイであることができる。オレンジ/赤色光を放射するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体と、緑色光を放射するBaSrGa:Eu蛍光体は、光源に光学的に結合された波長シフト領域内に含まれる。
【0008】
本発明の一実施形態に従う出力光放射デバイスは、青色波長範囲内の第1のピーク波長を有する第1の光を放射する光源と、第1の光源に光学的に結合され、第1の光を受光する波長シフト領域と、を含む。波長シフト領域は、第1の光の一部を、オレンジ/赤色波長領域の第2のピーク波長を有する第2の光に変換する性質を有するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体を含む。波長シフト領域はさらに、第1の光の一部を、緑色波長領域の第3のピーク波長を有する第3の光に変換する性質を有するBaSrGa:Eu蛍光体を含む。第1の光、第2の光、第3の光が、出力光の成分となる。
【0009】
本発明の一実施形態に従う、出力光を放射する方法は、青色波長範囲内の第1のピーク波長を有する第1の光を生成することと、第1の光を受光することと、第1の光、第2の光、および第3の光を出力光の成分として放射することとを含む。第1の光を受光することは、第1の光の一部を、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体を使用してオレンジ/赤色波長範囲の第2のピーク波長を有する第2の光に変換することと、第1の光の一部を、BaSrGa:Eu蛍光体を使用して緑色波長範囲の第3のピーク波長を有する第3の光に変換することとを含む。
【0010】
本発明の他の態様および利点は、本発明の原理の例を示す図面と共に次の詳細な説明を読むと明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に従う、蛍光体変換白色発光ダイオード(white phosphor-converted light emitting diode (LED))100が示されている。LED100は、高い輝度効率および良好な光出力安定性を備えた「白色」出力光を生成するように設計される。LED100が生成するオリジナルの(元の)光の一部を、オレンジ/赤色光を放射するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体、および緑色光を放射するBaSrGa:Eu蛍光体を使用して、より長い波長の光に変換することによって、白色出力光が生成される。
【0012】
図1に示すように、蛍光体変換白色LED100は、リードフレームが装着されたLEDである。LED100は、LEDダイ102、リードフレーム104と106、ワイヤ108、およびランプ110を含む。LEDダイ102は、特定のピーク波長の光を生成する半導体チップである。一実施形態では、LEDダイ102は、可視スペクトルの青色波長範囲中にピーク波長を有する光を生成するよう設計される。該波長は、約420nmから490nmである。LEDダイ102は、リードフレーム104上に配置され、ワイヤ108を介して他のリードフレーム106に電気接続される。リードフレーム104と106は、LEDダイ102を駆動するのに必要な電力を供給する。LEDダイ102は、ランプ110内に収められており、該ランプ110は、LEDダイ102から放射される光を伝播するための媒体となる。ランプ110は、メインセクション112と出力セクション114を含む。この実施形態では、ランプ110の出力セクション114は、ドーム型で、レンズとして機能する。こうして、出力光としてLED100から放射された光は、ランプ110のドーム型の出力セクション114によって集光される。しかしながら、他の実施形態では、ランプ100の出力セクション114は、水平方向に平面であってもよい。
【0013】
蛍光体変換白色LED100のランプ110は、透明な物質で作成される。これは透明エポキシ(clear epoxy)などの任意の透明材料であってよく、LEDダイ102からの光がランプを介して伝達し、ランプの出力セクション114から放射することができるようにする。この実施形態では、ランプ110は、やはり光伝播の媒体である波長シフト領域116を含む。この領域は、透明な物質と、2種類の蛍光体、すなわち、オレンジ/赤色光を放射するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118、および、緑色光を放射するBaSrGa:Eu蛍光体119と、の混合で作成される。ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118とBaSrGa:Eu蛍光体119を使用して、LEDダイ102が放射したオリジナルの光の一部を、よりエネルギーの低い(より波長の長い)光に変換する。ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118は、LEDダイ102からの第1のピーク波長のオリジナル光の一部を吸収する。これによって、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体の原子が励起され、可視スペクトルのオレンジ/赤色波長範囲内の、より長い波長を有する第2のピーク波長の光が放射される。該波長は、約610nmから650nmである。同様に、BaSrGa:Eu蛍光体119は、LEDダイ102からのオリジナル光の一部を吸収する。これによって、BaSrGa:Eu蛍光体の原子が励起され、可視スペクトルの緑波長範囲内の、より長い波長を有する第3のピーク波長の光が放射される。この波長は、約520nmから540nmである。変換された光の第2のピーク波長と第3のピーク波長は、オリジナル光のピーク波長と、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118およびBaSrGa:Eu蛍光体119とによって、部分的に定義される。LEDダイ102からの吸収されないオリジナル光と、変換された光とが組み合わせられ、「白色」光が生成される。白色光は、LED100の出力光としてランプ110の光出力セクション114から放射される。
【0014】
ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118を、種々の技術で合成することができる。1つの技術は、ドープされていないZnSeおよびZnSを、1:1のモル比で、乾式に粉砕(dry-milling、ドライミル)し、5μm未満ほどの微細粉末または結晶にすることを含む。ついで、少量のCuClドーパントを、脱イオン水またはメタノールなどのアルコール類の溶液に加え、ドープされていないZnSe0.50.5粉末と共にボールミル(ball-mill)する。溶液に加えるCuClドーパントの量は、数ppm(parts per million)の最少量から、ZnSe0.50.5材とCuClドーパントの合計重量のおよそ4パーセントまでの間の任意の量であってよい。次に、ドープされた材料は、摂氏約100度(100℃)でオーブン乾燥(oven-dry)し、この結果得られたケーク(cake)を、再びドライミルして微粒子を生成する。ミルされた材料を、石英るつぼなどのるつぼに入れ、1〜2時間に渡って摂氏約1000度(1,000℃)の不活性雰囲気中で焼結する。次に、必要に応じて、焼結された材料をふるいにかけ、所望の粒度分布(particle size distribution)を有するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体粉末を生成する。所望の粒度分布は、ミクロン範囲であってよい。
【0015】
BaSrGa:Eu蛍光体119も、種々の技術で合成することができる。1つの技術は、前駆体(precursor)として、BaS、SrS、Gaを使用することを含む。前駆体は、脱イオン水またはメタノールなどのアルコール類の溶液内で、少量のEuドーパント、フラックス(flux)(ClとF)、および過剰な硫黄と共に、ボールミルされる。溶液に加えるEuドーパントの量は、最少量から、全成分の合計重量のおよそ10パーセントまでの間の任意の値であってよい。ついで、ドープされた材料を乾燥してミル(mill)し、微粒子を生成する。ついで、ミルされた粒子を、石英るつぼなどのるつぼに入れ、1〜2時間に渡って摂氏約800度(800℃)の不活性雰囲気中で焼結する。ついで、必要に応じて、焼結された材料をふるいにかけ、所望の粒度分布を有するBaSrGa:Eu蛍光体粉末を生成する。粒度分布は、ミクロン範囲であってよい。
【0016】
ZnSe0.50.5:Cu、ClとBaSrGa:Euの合成プロセスが終了すると、ZnSe0.50.5:Cu、ClとBaSrGa:Euの蛍光体粉末を、たとえばエポキシなどのランプ110と同じ透明物質と混合して、LEDダイ102の周囲に堆積させ、ランプの波長シフト領域116を形成する。2つの異なるタイプの蛍光体粉末間の比率を調節して、蛍光体変換白色LED100について異なる色特性を生成することができる。たとえば、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体粉末とBaSrGa:Eu蛍光体粉末の間の比率は、[1:7]であることができる。ランプ110の残りの部分に、ZnSe0.50.5:Cu、ClとBaSrGa:Euの蛍光体粉末を含まない透明な物質を堆積させることにより、LED100を製作することができる。図1では、ランプ110の波長シフト領域116は四角形として示されているが、波長シフト領域を、図3Aに示すように、半球形などの別の形状に形成することもできる。さらに他の実施形態では、波長シフト領域116は、LEDダイ102に物理的に結合しなくてもよい。このような実施形態では、波長シフト領域116は、ランプ110内の任意の他の位置に設けることができる。
【0017】
図2A、図2B、図2Cでは、本発明の一実施形態に従う、代替のランプ構成を備える、蛍光体変換白色LED200A、200B、200Cを示す。図2Aの蛍光体変換白色LED200Aは、ランプ全体が波長シフト領域であるランプ210Aを含む。したがってこの構成では、ランプ210A全体が、透明な物質と、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118およびBaSrGa:Eu蛍光体119との混合で作成される。図2Bの蛍光体変換白色LED200Bでは、波長シフト領域216Bが、ランプの外側表面に位置するランプ210Bを含む。したがってこの構成では、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118とBaSrGa:Eu蛍光体119を含まないランプ210Bの領域を、最初にLEDダイ102上にわたって形成し、ついで、透明な物質と蛍光体の混合物を、この領域上に堆積させて、ランプの波長シフト領域216Bを形成する。図2Cの蛍光体変換白色LED200Cでは、波長シフト領域216Cが、LEDダイ102上にコーティングされた、透明な物質と、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118およびBaSrGa:Eu蛍光体119との混合物の薄層であるランプ210Cを含む。従ってこの構成では、まずLEDダイ102を、透明な物質と、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118およびBaSrGa:Eu蛍光体119との混合物でコーティングまたはカバーして波長シフト領域216Cを形成し、次に、波長シフト領域の上に、蛍光体を含まない透明な物質を堆積させることによって、ランプ210Cの残りの部分を形成することができる。たとえば、LED200Cの波長シフト領域216Cの厚さは、LEDダイ102が生成する光の色に依存して、10ミクロンと60ミクロンの間であることができる。
【0018】
図3A、図3B、図3C、図3Dに示すように、代替の実施形態では、LEDダイを載せる蛍光体変換白色LEDのリードフレームは、リフレクタカップ(reflector cup)を含むことができる。図3Aから図3Dは、リフレクタカップ322を有するリードフレーム320を含む異なるランプ構成を備えた、蛍光体変換白色LED300A、300B、300C、300Dを示す。LEDダイにより生成された光の一部が、リードフレーム320で反射されて、有用な出力光として各LEDから放射されるように、リフレクタカップ322は、LEDダイ102が位置づけられるくぼんだ領域を提供する。
【0019】
上述の異なるランプ構成は、表面実装型(surface-mounted)LEDなどの他のタイプのLEDに適用して、本発明に従う、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体118とBaSrGa:Eu蛍光体119を備える、他のタイプの蛍光体変換白色LEDを生成することができる。さらに、これらの異なるランプ構成を、半導体レーザデバイスなどの他のタイプの発光デバイスに適用し、本発明に従う他のタイプの発光デバイスを生成することもできる。
【0020】
次に図4を参照すると、本発明の一実施形態に従う、青色(440nm〜480nm)LEDダイを備えた蛍光体変換LEDの光スペクトル424が示されている。このLEDの波長シフト領域は、エポキシ(epoxy)に対して、65%のZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体およびBaSrGa:Eu蛍光体で形成される。LEDの波長シフト領域に含まれるZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体およびBaSrGa:Eu蛍光体のパーセンテージ量すなわち負荷率(loading content)を、蛍光体の効率に従って変えることができる。たとえば、ドーパント(複数可)の量を変えることによって蛍光体効率を上昇させるにつれ、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体およびBaSrGa:Eu蛍光体の負荷率を減少させることができる。光スペクトル424は、約460nmの第1のピーク波長426を含み、これは、青色LEDダイから放射される光のピーク波長に対応する。光スペクトル424はまた、LED波長シフト領域のBaSrGa:Eu蛍光体によって変換された光のピーク波長である約540nmの第2のピーク波長428と、LED波長シフト領域のZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体によって変換された光のピーク波長である約625nmの第3のピーク波長430を含む。
【0021】
次に図5を参照して、本発明の一実施形態に従う、出力光を生成する方法を説明する。ブロック502では、青い波長範囲内の第1のピーク波長を有する第1の光を生成する。第1の光は、LEDダイによって生成されることができる。次にブロック504では、第1の光を受光し、該第1の光のうちの一部を、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体材料を使用して、オレンジ/赤色の波長範囲内の第2のピーク波長を有する第2の光に変換する。さらにブロック504では、該第1の光のうちの一部を、BaSrGa:Eu蛍光体材料を使用して、緑の波長範囲内の第3のピーク波長を有する第3の光に変換する。次にブロック506では、第1の光、第2の光、および第3の光を、出力光の成分として放射する。
【0022】
本発明の特定の実施形態を説明および図示したが、本発明は上記の特定の形態または構成部品の特定の配置に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の請求項および請求項の等価物によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に従う、蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図2A】本発明の一実施形態に従う、代替のランプ構成を備えた、蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図2B】本発明の一実施形態に従う、代替のランプ構成を備えた、蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図2C】本発明の一実施形態に従う、代替のランプ構成を備えた、蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図3A】本発明の代替の実施形態に従う、リフレクタカップを有するリードフレームを備えた蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図3B】本発明の代替の実施形態に従う、リフレクタカップを有するリードフレームを備えた蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図3C】本発明の代替の実施形態に従う、リフレクタカップを有するリードフレームを備えた蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図3D】本発明の代替の実施形態に従う、リフレクタカップを有するリードフレームを備えた蛍光体変換白色LEDを示す図。
【図4】本発明の一実施形態に従う、蛍光体変換白色LEDの光スペクトルを示す図。
【図5】本発明の一実施形態に従う、出力光を放射する方法のフロー図。
【符号の説明】
【0024】
100 発光ダイオード(LED)
102 LEDダイ
104 リードフレーム
106 リードフレーム
108 ワイヤ
110 ランプ
116 波長シフト領域
118 ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体
119 BaSrGa:Eu蛍光体
322 リフレクタカップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力光を放出するデバイスであって、
青色波長範囲内にある第1のピーク波長を有する第1の光を放出する半導体発光ダイオード(102)と、
前記発光ダイオードに光学的に結合され、前記第1の光を受光する波長シフト領域(116、210A、216B、216C)と、を備え、
前記波長シフト領域は、該第1の光の一部を、オレンジ/赤色波長範囲内の第2のピーク波長を有する第2の光に変換する性質を有するZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体材料(118)と、該第1の光の一部を、緑色波長領域内の第3のピーク波長を有する第3の光に変換する性質を有するBaSrGa:Eu蛍光体材料(119)とを含んでおり、該第1の光、第2の光、および第3の光が、前記出力光の成分となる、
デバイス。
【請求項2】
前記波長シフト領域は、前記半導体発光ダイオードに結合されたランプ(110、210B、210C)の一部である、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記波長シフト領域(216B)は、前記ランプの外側表面上に位置する、
請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記波長シフト領域(210A)は、前記半導体発光ダイオードに結合されたランプである、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記波長シフト領域(216C)は、前記半導体発光ダイオード上にコーティングされた混合物の層であり、該混合物は前記ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体材料およびBaSrGa:Eu蛍光体材料を含む、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
発光ダイオードから出力光を放出させるための方法であって、
青色波長範囲内の第1のピーク波長を有する第1の光を生成するステップ(502)と、
前記第1の光を受光するステップ(504)であって、該第1の光の一部を、ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体材料を使用して、オレンジ/赤色波長範囲内の第2のピーク波長を有する第2の光に変換すると共に、該第1の光の一部を、BaSrGa:Eu蛍光体材料を使用して、緑色波長領域内の第3のピーク波長を有する第3の光に変換することを含む、ステップと、
前記第1の光、第2の光、および第3の光を、前記出力光の成分として放射するステップ(506)と、
を含む、方法。
【請求項7】
前記受光するステップは、前記第1のピーク波長の第1の光を、発光デバイス(100、200A、200B、200C、300A、300B、300C、300D)の波長シフト領域(116、210A、216B、216C)で受光することを含む。
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記波長シフト領域(116、216B、216C)は、前記発光デバイスのランプ(110、210B、210C)の一部である、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記波長シフト領域(210A)は、前記発光デバイスのランプである、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記波長シフト領域(216C)は、前記発光ダイオード上にコーティングされた混合物の層であり、該混合物は、前記ZnSe0.50.5:Cu、Cl蛍光体材料および前記BaSrGa:Eu蛍光体材料を含む、
請求項7に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−22331(P2006−22331A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−196194(P2005−196194)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【出願人】(399117121)アジレント・テクノロジーズ・インク (710)
【氏名又は名称原語表記】AGILENT TECHNOLOGIES, INC.
【住所又は居所原語表記】395 Page Mill Road Palo Alto,California U.S.A.
【Fターム(参考)】