表示システム、ゲームシステム、及びこれらを備えたゲーム表示システム
【課題】表示装置の出力ソースを表示装置側とゲーム機側との間で切り替えるときに、操作用のリモコンやコントローラを持ち替える必要がなく、かつリモコンやコントローラの向きを意識的に画面とは異なる方向に向ける必要なく良好な操作性を得る。
【解決手段】テレビ10にはゲーム機20が接続される。ゲーム機20とテレビ10とはHDMIケーブル50で接続され、ゲーム機20とテレビ10との間でCECによる制御信号をやりとりする。そしてテレビ10のリモコン30を使用してテレビ10に接続されたゲーム機20を操作できるようにし、また同様にゲーム機20のコントローラ40を使用してテレビ10の操作を行なうことができるようにする。これらの制御信号は、CECコマンドによってやり取りされ、各機器ではこれらのCECコマンドに従って、リモコン30やコントローラ40のキー操作に基づく制御を行なうことができる。
【解決手段】テレビ10にはゲーム機20が接続される。ゲーム機20とテレビ10とはHDMIケーブル50で接続され、ゲーム機20とテレビ10との間でCECによる制御信号をやりとりする。そしてテレビ10のリモコン30を使用してテレビ10に接続されたゲーム機20を操作できるようにし、また同様にゲーム機20のコントローラ40を使用してテレビ10の操作を行なうことができるようにする。これらの制御信号は、CECコマンドによってやり取りされ、各機器ではこれらのCECコマンドに従って、リモコン30やコントローラ40のキー操作に基づく制御を行なうことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示システム、ゲームシステム及びこれらを備えたゲーム表示システムに関し、より詳細には、表示装置とゲーム機とを接続して表示装置の出力ソースを表示装置側とゲーム機側との間で切り替えて使用できるようにしたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビとゲーム機とを信号線で接続し、ゲームコンテンツの画面をテレビに表示させてゲームを楽しむことができるようにしたシステムが一般的に普及している。
このようなシステムにおいて、例えば特許文献1には、入力装置とゲーム装置本体との接続をワイヤレス化して、リモコン操作でゲームができるようにすると共にゲームのリセット動作の確実性を確保し、また、テレビ等の再生装置をリモート操作ができるようにした遠隔操作ゲームシステムが開示されている。
【0003】
特許文献1のシステムは、リモコン受信機をゲーム装置とテレビ等の再生装置の両方に接続し、リモコン送信機で送信したゲーム制御信号とテレビ制御信号とをリモコン受信機で判別し、それぞれの機器を制御するようにしている。ここではゲーム装置及び再生装置をワイヤレスによるリモコンで操作することができ、所定回数のリセット信号が検出されたときにゲームが中断して再スタートできるようにしているため、リセット操作の確実性を確保することができる。
【0004】
また特許文献2には、テレビ及びテレビゲーム装置を一台のコマンダによりワイヤレスで操作すると共に、制御するテレビのブランドを選択して設定できるようにした遠隔操制御システムが開示されている。このシステムでは、コマンダに「ゲーム/テレビを切り替えるテレビ/ゲーム切り替えキー」を儲け、「ゲーム」のときはゲーム機に接続した受信機への信号を出力してゲーム機を制御し、「テレビ」のときはテレビへの信号を出力してテレビを操作するようにしている。
【特許文献1】特開平8−276072号公報
【特許文献2】特開平9−9371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の遠隔操作ゲームシステムでは、リモコン受信機はゲーム機に接続されているため、ユーザは、リモコン送信機をゲーム機の受信機に常に向けた状態で操作を行う必要があり、テレビを操作するときに、直感的な操作が困難となって操作性が悪くなるという問題がある。
また同様に特許文献2の遠隔操作制御システムでは、テレビ及びゲーム機のそれぞれの機器を操作するときに、ゲーム機を操作するためにはゲーム機側に、テレビを操作するときはテレビ側にコントローラ(コマンダ)を向けなくてはならず、操作性が悪いという問題がある。
【0006】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、簡単な接続構造で表示装置とゲーム機とを接続し、表示装置の出力ソースを表示装置側とゲーム機側との間で切り替えるときに、操作用のリモコンやコントローラを持ち替える必要がなく、かつリモコンやコントローラの向きを意識的に画面とは異なる方向に向ける必要なく、良好な操作性で表示装置とゲーム機とを操作することができるようにした表示システム、ゲームシステム、及びこれらを備えたゲーム表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、HDMIインタフェースを備え、HDMIインタフェースにより接続された外部のゲーム機からゲームコンテンツのストリームデータを入力して表示可能とした表示装置と、表示装置を制御するためのリモコンを備えた表示システムにおいて、表示装置は、リモコンから送信されたキー入力信号に従って、キー入力信号が、表示装置を制御する表示装置用制御信号であるか、ゲーム機を制御するためのゲーム機用制御信号であるかを判別し、キー入力信号が表示装置用制御信号である場合には、表示装置用制御信号に従って表示装置自身を制御し、ゲーム機用制御信号の場合には、HDMIに規定されるCECコマンドをゲーム機用制御信号に基づいて生成し、外部のゲーム機に送信することを特徴としたものである。
【0008】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、表示装置が、リモコンのキー操作と、キー操作に応じたゲーム機の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、リモコンからのキー入力信号を解析し、リモコンのキー操作に関連付けられたゲーム機の機能があれば、キー入力信号がゲーム機用制御信号であるものと判別し、機能を実行するためのゲーム機用制御信号を生成することを特徴としたものである。
【0009】
第3の技術手段は、第2の技術手段において、表示装置が、外部のゲーム機からゲーム機の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して表示可能としたことを特徴としたものである。
【0010】
第4の技術手段は、第2の技術手段において、表示装置が、外部のゲーム機からゲーム機の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を自動的に設定することを特徴としたものである。
【0011】
第5の技術手段は、第1ないし第4のいずれかの技術手段において、リモコンが、表示装置用制御信号を出力するモードと、ゲーム機用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴としたものである。
【0012】
第6の技術手段は、HDMIインタフェースを備え、HDMIインタフェースにより接続された外部の表示装置に対してゲームコンテンツのストリームデータを出力可能としたゲーム機と、ゲーム機を制御するためのコントローラとを備えたゲームシステムにおいて、ゲーム機は、コントローラから送信されたキー入力信号に従って、キー入力信号が、ゲーム機を制御するゲーム機用制御信号であるか、表示装置を制御するための表示装置用制御信号であるかを判別し、キー入力信号がゲーム機用制御信号である場合には、ゲーム機用制御信号に従ってゲーム機自身を制御し、表示装置用制御信号の場合には、HDMIに規定されるCECコマンドを表示装置用制御信号に基づいて生成し、外部の表示装置に送信することを特徴としたものである。
【0013】
第7の技術手段は、第6の技術手段において、ゲーム機が、コントローラのキー操作と、キー操作に応じた表示装置の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、コントローラからのキー入力信号を解析し、コントローラのキー操作に関連付けられた表示装置の機能があれば、キー入力信号が表示装置用制御信号であるものと判別し、機能を実行するための表示装置用制御信号を生成することを特徴としたものである。
【0014】
第8の技術手段は、第7の技術手段において、ゲーム機が、外部の表示装置から表示装置の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して出力可能としたことを特徴としたものである。
【0015】
第9の技術手段は、第7の技術手段において、ゲーム機が、外部の表示装置から表示装置の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を自動的に設定することを特徴としたものである。
【0016】
第10の技術手段は、第6ないし第9のいずれかの技術手段において、コントローラが、ゲーム機用制御信号を出力するモードと、表示装置用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴としたものである。
【0017】
第11の技術手段は、第1ないし第5のいずれかの技術手段と、第6ないし第10のいずれかの技術手段とがHDMIインタフェースを介して相互に接続され、リモコンによりゲームシステムのゲーム機を制御可能とし、コントローラにより表示装置を制御可能としたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、簡単な接続構造で表示装置とゲーム機とを接続し、表示装置の出力ソースを表示装置側とゲーム機側との間で切り替えるときに、操作用のリモコンやコントローラを持ち替える必要がなく、かつリモコンやコントローラの向きを意識的に画面とは異なる方向に向ける必要なく良好な操作性で表示装置とゲーム機とを操作することができるようになる。
【0019】
本発明によれば、表示装置とゲーム機との間を特殊な通信線で繋ぐ必要なく、1本のHDMIケーブルで接続することにより上述のごとき効果を達成することができる。そして本発明により、表示装置用のリモコンで表示装置を操作しているときに、ゲーム機からの出力ソースを表示させて操作を行う場合であっても、表示装置用のリモコンをゲーム機用のコントローラに持ち替える必要がなく、ユーザにとって高い利便性が得られる。
【0020】
また同様にゲーム機用のコントローラで操作を行っているときに、表示装置の音量を下げるなどの本来表示装置で行なうべき操作を、ゲーム機用のコントローラで行うことができるようになり、高い利便性を得ることができる。このとき当然に表示装置用のリモコンの受信部はテレビに設けられ、ゲーム機用のコントローラはゲーム機に接続されているため、ユーザはそれぞれの機器の場所を意識することなく操作することが可能となる。
【0021】
さらに本発明によれば、表示装置用のリモコンとゲーム機用のコントローラとを同時に使用できるようにすることにより、例えば、二人で同時に操作が必要なゲームにおいて、一人はゲーム機用のコントローラを操作し、もう一人は表示操作用のリモコンを操作することで同時操作が可能となり、ゲーム機本体にコントローラを二つ標準装備する必要がなくなって構成が簡易になるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本発明に係るゲーム表示システムの構成例を概略的に示す図である。ゲーム表示システムは、表示装置とゲーム機とを相互に接続してなり、さらに表示装置を制御するためのリモコンとゲーム機を制御するためのコントローラとを含んでいる。
本実施形態では、表示装置の例としてテレビ10を用いるものとする。テレビ10にはゲーム機20が接続される。ゲーム機20とテレビ10とはHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブル50で接続され、ゲーム機20とテレビ10との間でCEC(Consumer Electronics Control)による制御信号をやりとりする。
【0023】
上記のようなHDMIインタフェースを用いて接続されたゲームシステムにより、テレビ10の付属品であるリモコン30を使用して、テレビ10に接続されたゲーム機20を操作できるようにする。また同様にゲーム機20の付属品であるコントローラ40を使用して、テレビ10の操作を行なうことができるようにしている。これらの制御信号は、上記HDMIのCECコマンドによってテレビ10とゲーム機20との間でやり取りされる。各機器では、これらのCECコマンドに従って、リモコン30やコントローラ40のキー操作に基づく制御を行なうことができる。
【0024】
HDMIは、PCとディスプレイの接続標準規格であるDVI(Digital Visual Interface)に音声伝送機能や著作権保護機能を加えてAV機器向けにアレンジしたもので、制御信号は双方向の伝送に対応している。CECは、HDMIで規格化されている制御プロトコルであり、そのプロトコルに基づく制御信号であるCECコマンドを機器間でやりとりすることにより、テレビ10とゲーム機20との間でリモコンやコントローラによる相互の操作を可能とする。この場合接続相手機器を制御するために、CECのベンダーコマンドを作成してやりとりすることができる。
【0025】
HDMIケーブル50は、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン(デジタル信号転送ライン)51と、機器間で共通の制御信号(CECコマンド)を伝送する双方向バスであるCECライン52とを含んでいる。
またこの他、HDMIケーブルには、EDID(Extended Display Identification Data)の送信やHDCP認証等に利用される図示しないDDCラインが含まれている。このEDIDには機器のベンダー名と機種情報を含むことができ、その機種情報を接続相手機器から取得して、キー操作の設定メニュー表示や、キー操作の自動設定処理等に利用することができる。
【0026】
ビデオ/音声を含むストリームは、TMDSライン51用いて伝送される。TMDSライン51はシリアル伝送路であり、例えば赤(R),緑(G),青(B)のチャンネル毎の3つのデータ伝送路と、1つのクロック伝送路とが設けられている。R,G,Bに分解された映像信号は伝送路内をベースバンド信号で伝送され、音声信号は映像信号のブランキング期間に挿入されて映像信号と同時に伝送される。HDMIは、5.1chや6.1chなどマルチサラウンドの音声信号の伝送にも対応しており、マルチサラウンド音声信号を映像信号に挿入して同時に伝送することができる。
【0027】
また本発明に係る機能を実現するために、CECライン52を介して転送されるCECコマンドが用いられる。上述のように、CECはHDMIで規格化されている制御プロトコルであり、CECコマンドはCECプロトコルに基づく制御信号である。そしてCECコマンドを用いて機器間で情報をやりとりすることにより、テレビ10とゲーム機20との間で各種の動作制御を実現する。
【0028】
図1の構成において、ゲーム機20は、HDMIトランスミッタ21、HOST CPU22、コントローラI/F23、及びCEC I/F24を備えている。
HDMIトランスミッタ21は、メディアに記録されているゲームコンテンツなどの映像データと音声データを読み出し、音声信号が映像信号のブランキング期間に挿入されたHDMI形式のストリームに変換する。そして、変換したストリームをTMDSライン51によってテレビ10へ転送する。HOST CPU22はHDMIコントローラを含み、HDMIトランスミッタ21の動作を制御する。
【0029】
CEC I/F24は、HDMIケーブル50内のCECライン52を接続し、テレビ10との間でCECコマンドの双方向通信を可能とする。CEC I/F24の動作はHOST CPU22によって制御され、HDMI接続された機器をCECコマンドによって制御することができる。コントローラI/F23は、コントローラ40とのインタフェースを構成し、コントローラ40から入力する制御信号をHOST CPU22に送る。
またゲーム機20では、コントローラ40のキー操作と、そのキー操作に応じたテレビ10の機能とを関連付けて記憶する手段を有している。この手段は、HOST CPU 22とこれに内蔵するかもしくは別体のメモリとにより実現される。
【0030】
一方、テレビ10は、HDMIレシーバを内蔵したHOST CPU11、モニターマイコン12、CEC I/F13、及び受光部14を備えている。テレビ10は、ゲーム機20から送出されたストリームをHDMIレシーバ内蔵のHOST CPU17で受信する。またCEC I/F13によってゲーム機20との間のCECライン52が接続される。
【0031】
HOST CPU11はHDMIレシーバを内蔵し、また装置全体を制御している。これらHDMIレシーバとHOST CPUとは分離された構成であってもよい。
またモニターマイコン12は、CECライン52のコントローラを含み、CECライン52から転送されてくるCECコマンドを監視する。またモニターマイコン12は、リモコン30からのリモコン信号を受信する受光部14を制御している。そしてテレビ10のスタンバイモードなどにおいてHOST CPU11がダウンしているときでも、モニターマイコン12が動作し、CECコマンドの送受信とリモコン30からの制御信号の受信とが可能な状態に維持される。
【0032】
テレビ10では、HOST CPU17に内蔵されたHDMIレシーバによりストリームの映像/音声が分離され、必要に応じて所定の映像信号処理及び音声信号処理を行って、ディスプレイ等の表示画面に映像表示を行うとともに、スピーカから音声出力させる。
またテレビ10では、リモコン30のキー操作と、そのキー操作に応じたゲーム機20の機能とを関連付けて記憶する手段を有している。この手段は、HOST CPU11とこれに内蔵するかもしくは別体のメモリとにより実現される
【0033】
そして本発明に係る実施形態では、上述のように、テレビ10とゲーム機20との間でCECコマンドをやりとりすることにより、テレビ用のリモコン30を使用してゲーム機20を制御できるようにし、またゲーム機用のコントローラ40を使用してテレビ10の制御を行なうことができるようにしている。
【0034】
上記のごとくのシステムによって、テレビ10とゲーム機20との間を特殊な通信線で繋ぐ必要なく、1本のHDMIケーブル50で接続することにより、テレビ10用のリモコン30でテレビ10を操作しているときに、ゲーム機20からの出力ソースを表示させて操作を行う場合であっても、リモコン30をゲーム機20用のコントローラ40に持ち替える必要がない。
また同様に、ゲーム機20用のコントローラ40で操作を行っているときに、テレビ10の音量を下げるなどの本来テレビ10で行なうべき操作をコントローラ40で行うことができるようになる。このときユーザはそれぞれの機器の場所を意識することなく操作することができる。
【0035】
また上記システムによれば、テレビ10用のリモコン30とゲーム機20用のコントローラ40とを同時に使用できるため、例えば二人で同時に操作が必要なゲームにおいて、一人はゲーム機20用のコントローラ40を操作し、もう一人はテレビ10用のリモコン30を操作することで同時操作が可能となり、ゲーム機20にコントローラ40を二つ標準装備する必要がなくなる。
また例えば、ゲーム機20の出力ソースをテレビ10で表示しているときに、コントローラ40を操作して表示映像のキャプチャ画像を所定の記録装置または記録媒体に記憶させることもできる。この場合、コントローラ40の所定のキー操作に応じて生成されたCECコマンドをゲーム機20からテレビ10に送信することで、テレビ10にてキャプチャ画像の記録処理を実行することができるようになる。
【0036】
図2は、本発明に適用されるリモコンのキー配列の一例を示す図である。リモコン30には、表示装置の一例であるテレビ10の電源をオン・オフするための電源キー31、チャンネル切り替えや各種設定入力を行うためのテンキー32、表示画面上のカーソルを移動させるための方向キー33、入力設定等を決定するための決定キー34、入力設定や入力画面を前の状態に戻すための戻るキー35などが設けられている。
【0037】
そして本実施形態では、リモコン30にはモード切り替えキー36が設けられ、テレビモードとゲームモードとをユーザが任意に切り替えることができるようになっている。
テンキー32や方向キー33,決定キー34などのリモコン30上のキー群については、所定のキー操作に対して所定の機能が予め設定されている。
リモコン30では、キー群に対する入力操作があったときに、キー入力信号を送信する。キー入力信号は、テレビ10に対して送信する制御信号である。
【0038】
このときに、リモコン30のモード切り替えキー36のモード設定に応じて、制御対象の機器を切り替えることができる。つまりテレビモードであるときには、リモコン30のキー操作によってテレビ10を制御できるようにし、ゲームモードのときには、リモコン30のキー操作によってゲーム機20を制御できるようにする。
【0039】
テレビ10ではリモコン30のキー操作と、そのキー操作に応じたゲーム機20の機能とを予め関連付けて記憶している。この場合、リモコン30のキー操作とコントローラ40のキー操作とを関連付けるものであってもよい。これらキー操作の関連付けは、任意にユーザ設定が可能である。
【0040】
そしてテレビ10では、リモコン30からのキー入力信号を解析し、リモコン30のキー操作に関連付けられたゲーム機20の機能があれば、そのキー入力信号が、ゲーム機20を制御するための制御信号(ゲーム機用制御信号)であるものと判別する。またリモコン30からのキー入力信号が予めテレビ10に設定されているテレビ自身を操作するための制御信号(表示装置用制御信号)であるかどうかを判別する。テレビ10ではこの制御信号の判別結果に従ってテレビ10またはゲーム機20の制御を行う。
【0041】
リモコン30では、モード切り替えキー36のモード設定に応じて、同一のキー操作であっても異なる制御信号を送出することができる。そしてテレビ10では、ゲームモードのときには、リモコン30の所定のキー操作に対してゲーム機20の機能を設定しておき、テレビモードのときには、所定のキー操作に対してテレビ10の機能を設定しておく。
【0042】
リモコン30からのキー入力信号がテレビを制御するための制御信号である場合には、テレビ10の制御部(HOST CPU11)がテレビ10の表示画面や音声出力などを制御する。一方、ゲーム機20を制御する場合には、テレビ10のHOST CPU11は、CECライン52を通じてCECコマンドをゲーム機20に送信する。CECコマンドは、ゲームモードに設定されているリモコン30から送信された制御信号に応じて生成されるもので、リモコン30から送信された制御信号を、コントローラ40のキー操作に応じた制御信号に変換したものである。
【0043】
CECコマンドを受信したゲーム機20では、そのコマンド情報に応じてHDMIケーブル50のTMDSライン51を使用して送出するゲームコンテンツの映像/音声ストリームを制御する。テレビ10では、このストリームを受けて映像表示及び音声出力を行う。
【0044】
ゲームモード時のリモコン30のキー操作に対するゲーム機20の機能の関連付けは、任意に設定可能であるが、例えばリモコン30の方向キー33を操作したときに、コントローラ40の方向キー(十字キーなど)を操作したときと同様の制御を行うようにするなど、ユーザが操作しやすい設定を行うとよい。
【0045】
またリモコン30によるテレビ10及びゲーム機20の制御方法の他の例として、上記のようなモード切り替えキーを設けることなく、テレビ用のキー操作と、ゲーム機用のキー操作とをそれぞれ重複しないように設定しておくことができる。この場合、キー操作がモード間で重複しないように、複数のキーを同時に操作するなどの設定を行ってもよい。ここではテレビ用のキー操作とゲーム機用のキー操作は一意に定められていて、ユーザは、モード切り替えを行うことなく、任意にテレビ用またはゲーム機用のキー操作を行うことができる。
【0046】
図3は、本発明に適用されるコントローラのキー配列の一例を示す図である。コントローラ40には、ゲームを開始するためのスタートキー41、キャラクターを動かすための十字キー42、及び各種のファンクションキー43が設けられている。
そして、本実施形態では、コントローラ40にはテレビ操作キー44が設けられていて、ユーザがこのテレビ操作キー44を押しながら他のキーを操作すると、各キー操作に応じて予め設定されているテレビ10の機能を実行することができる。
【0047】
ここではコントローラ40の十字キー42や各種ファンクションキー43のキー群に対するキー操作に対して、所定の機能が予め設定されている。コントローラ40では、キー群に対する入力操作があったときに、キー入力信号を送信する。キー入力信号は、ゲーム機20に対して送信する制御信号である。
このときに、テレビ操作キー44の操作状態に応じて、制御対象の機器を切り替えることができる。つまりテレビ操作キー44が押されている状態にあるときには、コントローラ40のキー操作によってテレビ10を制御できるようにし、テレビ操作キー44が押されていない状態では、コントローラ40のキー操作によってゲーム機20を制御できるようにする。
【0048】
ゲーム機20ではコントローラ40のキー操作と、そのキー操作に応じたテレビ10の機能とを予め関連付けて記憶している。この場合、コントローラ40のキー操作とリモコン30のキー操作とを関連付けるものであってもよい。これらキー操作の関連付けは、任意にユーザ設定が可能である。
【0049】
そしてゲーム機20では、コントローラ40からのキー入力信号を解析し、コントローラ40のキー操作に関連付けられたテレビ10の機能があれば、そのキー入力信号が、テレビ10を制御するための制御信号(表示装置用制御信号)であるものと判別する。またコントローラ40からのキー入力信号が予めゲーム機20に設定されているゲーム機自身を操作するための制御信号(ゲーム機用制御信号)であるかどうかを判別する。ゲーム機20ではこの制御信号の判別結果に従ってテレビ10またはゲーム機20の制御を行う。
【0050】
コントローラ40では、テレビ操作キー44の操作状態に応じて、同一のキー操作であっても異なる制御信号を送出することができる。そしてゲーム機20では、コントローラ40のテレビ操作キー44が押されているときには、所定のキー操作に関連付けてテレビ10の機能を設定しておき、テレビ操作キー44が押されていないときには、所定のキー操作に従ってゲーム機20を制御する設定を行っておく。
【0051】
このときゲーム機20を制御する場合には、ゲーム機20の制御部(HOST CPU22)が自身の制御を行う。例えばHDMIケーブル50のTMDSライン51を使用してテレビ10に送出するゲームコンテンツの映像/音声ストリームを制御する。テレビ10では、このストリームを受けて映像表示及び音声出力を行う。
【0052】
一方、テレビ10を制御する場合には、ゲーム機20のHOST CPU22は、CECライン52を通じてCECコマンドをテレビ10に送信する。CECコマンドは、テレビ操作キー44が押されているときの制御信号に応じて生成されるもので、コントローラ40から送信された制御信号を、リモコン30のキー操作に応じた制御信号に変換したものである。CECコマンドを受信したテレビ10では、そのコマンド情報に応じてテレビ10の画面表示や音声出力を制御する。
【0053】
リモコン30の場合と同様に、テレビモードのときのコントローラ40のキー操作に対するテレビ10の機能の関連付けは任意に設定可能であるが、例えば十字キー42を操作したときに、リモコン30の方向キー33を操作したときと同様の制御を行うようにするなど、ユーザが操作しやすい設定を行うとよい。
【0054】
図4は、本発明に適用されるコントローラのキー配列の他の例を示す図である。図3の例と同様にコントローラ40には、ゲームを開始するためのスタートキー41、キャラクターを動かすための十字キー42、及び各種ファンクションキー43が設けられている。そして、本実施形態では、コントローラ40にはモード切り替えキー45が設けられていて、ゲームモードとテレビモードとをユーザが任意に切り替えることができるようになっている。
【0055】
コントローラ40のモード切り替えキー45の設定状態に応じて、制御対象の機器を切り替えることができる。つまりテレビモードであるときには、コントローラ40のキー操作によってテレビ10を制御できるようにし、ゲームモードのときには、コントローラ40のキー操作によってゲーム機20を制御できるようにする。
ゲーム機20ではこの制御信号を受信し、制御信号がゲーム機20またはテレビ10のいずれを制御する信号であるかを判別し、その判別結果に従ってゲーム機20またはテレビ10の制御を行う。制御信号に基づくゲーム機20及びテレビ10の制御は、上述の例と同様である。
【0056】
なおコントローラ40においても、上記のようなテレビ操作キー44やモード切り替えキー45を設けることなく、コントローラ40が備えるキーに対して、テレビ用のキー操作と、ゲーム機用のキー操作とをそれぞれ重複しないように設定しておくようにしてもよい。ここではテレビ用のキー操作とゲーム機用のキー操作は一意に定められていて、ユーザは、モード切り替えを行うことなく、任意にテレビ用またはゲーム機用のキー操作を行うことができる。
【0057】
図5は、テレビにおけるキー操作の設定メニューの一例を示す図で、テレビのリモコンキーのキー操作に対して、ゲーム機のゲームコントロール機能を設定するための設定メニューの一例を示すものである。
ユーザは、リモコン30に対する所定の操作を行って、テレビ10の表示画面に図5に示すような設定メニューを表示させ、リモコン30のキー操作に対してゲーム機20の機能を設定することができる。図5の設定メニューは、リモコン30でモード切り替えを行う実施形態において、ゲームモードのときのリモコン30のキー操作に対して、コントローラ40によるゲームコントロール機能を設定する例を示すものである。
【0058】
例えば図5の例では、リモコン30のキー操作として、「上」、「下」、「左」、「右」、「決定」、「戻る」が設定されている。「上」、「下」、「左」、「右」は、図2の方向キー33の操作が該当し、「決定」は決定キー34の操作が該当し、「戻る」は戻るキー35の操作が該当する。
【0059】
そしてこれらのリモコン30のキー操作に対して、コントローラ40のゲームコントロール機能を設定する。これによりリモコン30の各キーを操作したときに、そのキー操作に設定されているゲームコントロール機能をゲーム機20により実行させることができる。
【0060】
ここでは、リモコン30の「上」に対して「コントローラ上」、以下同様に「下」に対して「コントローラ下」、「左」に対して「コントローラ左」、「右」に対して「コントローラ右」、「決定」に対して「コントローラA」、「戻る」に対して「コントローラB」が設定されている。「コントローラ上」、「コントローラ下」、「コントローラ左」、「コントローラ右」は、それぞれ図3及び図4の十字キー42を上、下、左、右に操作したときに実行する機能に該当し、また「コントローラA」,「コントローラB」は、それぞれファンクションキー43のA、Bを操作したときに実行する機能に該当する。
【0061】
リモコン30のキー操作に対して、ゲーム機20のゲームコントロール機能を設定するときには、例えば、予めゲーム機の機能の一覧をテレビ10で用意しておき、その一覧を表示させてユーザが任意に機能を選択できるようにする。このときにゲーム機20からゲーム機の機種情報を取得して、その機種情報に応じた機能一覧を表示させ、その機能をユーザが選択可能となるようにしてもよい。ゲーム機の機種情報は、上述のHDMI規格に基づくEDIDによって取得できるようにする。またテレビ10に通知するためのゲーム機固有の機能情報を予めゲーム機20で保持し、テレビ10に対して転送できるようにしてもよい。
【0062】
さらに他の例として、ゲーム機20から取得したゲーム機の機種情報に基づいて、テレビ10にてリモコン30のキー操作に応じたゲームコントロール機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機20とテレビ10を接続するだけで、テレビ10ではゲーム機20から機種情報を取得し、リモコン30のキー操作に関連付けるゲーム機20の機能を自動的に設定することができる。
【0063】
図6は、テレビにおけるキー操作の設定メニューの他の例を示す図で、ゲーム機のゲームコントロール機能に対して、テレビのリモコンのキー操作を設定するための設定メニューの一例を示すものである。
上記図5の例では、操作する側(テレビ)のキー操作に対して操作される側(ゲーム機)の機能を設定するようにしたが、本例では、操作される側(ゲーム機)の機能に対して、操作する側(テレビ)のキー操作を設定できるようにしている。
【0064】
ユーザは、リモコン30に対する所定の操作を行って、テレビ10の表示画面に図6に示すような設定メニューを表示させ、ゲーム機20のゲームコントロール機能に対して、テレビ10のリモコン30のキー操作を関連付けて設定することができる。
【0065】
例えば図6の例では、ゲーム機20のゲームコントロール機能として、「上」、「下」、「左」、「右」、「A」、「B」、「START」が設定されている。「上」、「下」、「左」、「右」は、図3及び図4の十字キー42を操作したときに実行するゲームコントロール機能が該当し、「A」、「B」はファンクションキー43を操作したときのゲームコントロール機能が該当し、「START」はスタートキー41を操作したときのゲームコントロール機能が該当する。
【0066】
そしてこれらゲーム機20のゲームコントロール機能に対して、リモコン30のキー操作を設定する。これにより、リモコン30の各キーを操作したときに、そのリモコン30のキー操作に関連付けて設定されているゲーム機20のゲームコントロール機能をゲーム機20により実行させることができる。
【0067】
ここではゲーム機20のゲームコントロール機能の「上」に対して「リモコン上」、以下同様に「下」に対して「リモコン下」、「左」に対して「リモコン左」、「右」に対して「リモコン右」、「A」に対して「リモコン決定」、「B」に対して「リモコン戻る」、「START」に対して「リモコンメニュー」が関連付けて設定されている。「リモコン上」、「リモコン下」、「リモコン左」、「リモコン右」は、それぞれ図2の方向キー33を上、下、左、右に操作したときのキー操作に該当し、また「リモコン決定」は決定キー34のキー操作に該当し、「リモコン戻る」は戻るキー35のキー操作に該当する。
【0068】
ゲームコントロール機能に対してリモコン30のキー操作を設定するときには、上記の例と同様に、予めゲーム機の機種情報に応じたゲームコントロール機能一覧をテレビ10で用意しておき、取得したゲーム機の機種情報に従ってその一覧を表示させて選択できるようにしてもよく、あるいはゲーム機固有のゲームコントロール機能を予めゲーム機20で保持してテレビ10に転送できるようにしてもよい。あるいはゲーム機20から取得したゲーム機の機種情報に基づいて、テレビ10にてリモコン30のキー操作に応じたゲーム機20のゲームコントロール機能を自動設定してもよい。
【0069】
図7は、ゲーム機によるキー操作の設定メニューの一例を示す図で、ゲーム機のコントローラのキー操作に対して、テレビの機能を設定するための設定メニューの一例を示すものである。
ユーザは、コントローラ40に対する所定の操作を行って、ゲーム機20に接続されているテレビ10の表示画面に図7に示すようなメニューを表示させ、コントローラ40のキー操作に対して、テレビの機能を設定することができる。図7の設定メニューは、コントローラ40でモード切り替えを行う実施形態において、テレビモードのときのコントローラ40のキー操作に対して、テレビ10の機能を設定する例を示すものである。
【0070】
例えば図7の例では、コントローラ40のキー操作として、「上」、「下」、「左」、「右」、「A」、「B」、「START」が設定されている。「上」、「下」、「左」、「右」は、図3及び図4の十字キー42のキー操作に該当し、「A」、「B」はファンクションキー43のキー操作に該当し、「START」はスタートキー41のキー操作に該当する。
【0071】
そしてこれらのコントローラ40のキー操作に対して、テレビ10の機能(テレビ機能)を設定する。これにより、コントローラ40の各キーを操作したときに、そのキー操作に設定されているテレビの機能をテレビ10により実行させることができる。
ここではコントローラ40の「上」に対してテレビ10の「チャンネルアップ」、以下同様に「下」に対して「チャンネルダウン」、「左」に対して「ボリュームアップ」、「右」に対して「ボリュームダウン」、「A」に対して「リモコン決定」、「B」に対して「リモコン戻る」が、「START」に対して「リモコンメニュー」の機能が関連付けて設定されている。
【0072】
コントローラ40のキー操作に対してテレビの機能を設定するときには、予めテレビの機種情報に応じた機能一覧を用意しておき、取得したテレビの機種情報に従ってキー操作の一覧を表示させて選択できるようにしてもよい。機種情報は、上述のEDIDによって取得できるようにする。あるいはテレビ固有の機能情報を予めテレビ10で保持してゲーム機20に対して転送できるようにしてもよい。
【0073】
さらに他の例として、テレビ10から取得したテレビの機種情報に基づいて、ゲーム機20にてコントローラ40のキー操作に応じたテレビ機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機10とテレビ20を接続するだけで、ゲーム機20ではテレビ10から機種情報を取得し、コントローラ40のキー操作に関連付けるテレビ10の機能を自動的に設定することができる。
【0074】
図8は、ゲーム機によるキー操作の設定メニューの他の例を示す図で、テレビの機能に対して、コントローラのキー操作を関連付けて設定するための設定メニューの一例を示す図である。
上記図7の例では、操作する側(コントローラ)のキー操作に対して操作される側(テレビ)の機能を設定するようにしたが、本例では、操作される側(テレビ)の機能に対して、操作する側(ゲーム機)のキー操作を設定できるようにしている。
【0075】
ユーザは、ゲーム機20のコントローラ40に対する所定の操作を行って、ゲーム機20に接続されたテレビ10の表示画面に図8に示すようなメニューを表示させ、テレビ10の機能に対してゲーム機20のコントローラ40のキー操作を設定することができる。この設定メニューは、モード切り替えを行わずにキー操作を使い分ける実施形態に適用できる。
【0076】
図8の設定メニューでは、テレビ10の機能とコントローラ40のキー操作とを関連付けて設定することができる。例えば図8の例では、テレビの機能として、「ボリュームアップ」、「ボリュームダウン」、「ミュート」、「チャンネルアップ」、「チャンネルダウン」、「メニュー」が設定されている。
【0077】
そしてこれらのテレビの機能に対して、コントローラ40のキー操作を関連付けて設定する。これにより、コントローラ40の各キーを操作したときに、そのキー操作に関連付けられているテレビの機能をテレビ10により実行させることができる。
ここではテレビ10の「ボリュームアップ」に対してコントローラ40の「コントローラL+コントローラ上」(コントローラ40のファンクションキー43と十字キー42とを使用して「L」(Left)と「上」とを同時に操作する)、以下同様に「ボリュームダウン」に対して「コントローラL+コントローラ下」、「ミュート」に対して「コントローラL+A」、「チャンネルアップ」に対して「コントローラR+コントローラ上」、「チャンネルダウン」に対して「コントローラR+コントローラ下」、「メニュー」に対して「コントローラR+START」が設定されている。
【0078】
テレビ10の機能に対してコントローラ40のキー操作を設定するときには、上記の例と同様に、予めテレビの機種情報に応じた機能の一覧をゲーム機20で用意しておき、取得したテレビの機種情報に従って機能の一覧を表示させて選択できるようにしてもよく、あるいはテレビ固有の機能を予めテレビ10で保持してゲーム機20に対して転送できるようにしてもよい。あるいはテレビ10から取得したテレビの機種情報に基づいて、ゲーム機20にてコントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を自動設定してもよい。
【0079】
図9は、テレビとゲーム機を接続したときのテレビの処理例を説明するためのフローチャートである。まずゲーム機20とテレビ10とが接続されると(ステップS1)、テレビ10は、ゲーム機の機種情報をゲーム機20から取得する(ステップS2)。ゲーム機20の機種情報としては、上記のように例えば、EDIDによって取得される機種情報を使用することができ、またゲーム機20で専用に用意されている機種情報を取得できるようにしてもよい。
【0080】
そしてテレビ機10では、ゲーム機20の機能(ゲームコントロール機能)を実行するためのリモコンのキー操作を設定する(ステップS3)。ここでは例えば、ユーザが図5もしくは図6のような設定メニューを使用して、リモコン30のキー操作に応じたゲーム機20の機能を設定する。
このときに、ステップS2で取得したゲーム機の機種情報に基づいて、設定メニューで設定可能なゲーム機の機能をユーザ選択が可能な状態で表示させることができる。設定情報は、テレビ10に記憶され次回からはキー操作の設定を不要にすることができる。
【0081】
またこのときに、ゲーム機20から取得したゲーム機の機種情報に基づいて、テレビ10にてリモコン30のキー操作に応じたゲーム機20の機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機20とテレビ10を接続するだけで、テレビ10ではゲーム機20から機種情報を取得し、リモコン30のキー操作に割り当てるゲーム機20のキー操作を自動的に設定する。こうしてリモコン30のキー操作に応じたゲーム機の機能を設定することで、リモコン30のキー操作に応じてゲーム機20を制御することができる。
【0082】
図10は、リモコンのキー操作があったときのテレビにおける処理例を説明するためのフローチャートである。
テレビ10は、リモコン30に対するキー操作により、リモコン30から送信される制御信号であるキー入力信号を受信すると(ステップS11)、そのキー入力信号が、ゲーム機20を制御するための制御信号であるかどうかを判別する(ステップS12)。
【0083】
キー入力信号が、ゲーム機20を制御するための制御信号である場合、さらにテレビ10において、ゲーム機20からの出力を選択して表示中であるかを判別する(ステップS13)。ゲーム機20からの出力を選択している場合、リモコン30からのキー入力信号に対応するコントローラ40の制御信号をゲーム機20に送信する(ステップS14)。すなわち、リモコン30からのキー入力信号に関連付けられているゲーム機の機能を実行するために、その機能を実行可能なコントローラ40の制御信号を生成して、ゲーム機20に送信する。そしてステップS11に戻って次のキー入力信号を待つ。
【0084】
一方、上記ステップS12で、キー入力信号がゲーム機20を制御する制御信号ではない場合、また上記ステップS13でテレビ10がゲーム機20からの出力を選択していない場合、受信したキー入力信号をテレビ10で処理する(ステップS15)。そしてステップS11に戻って次のキー入力信号を待つ。
【0085】
図11は、テレビとゲーム機を接続したときのゲーム機の処理例を説明するためのフローチャートである。
まずゲーム機20とテレビ10とが接続されると(ステップS21)、ゲーム機20は、テレビ10の機種情報をテレビ10から取得する(ステップS22)。テレビ10の機種情報としては、上述のゲーム機の場合と同様に、EDIDにより取得される機種情報や専用に用意された機種情報を使用することができる。
【0086】
そしてゲーム機20では、テレビ10の機能を実行するためのコントローラ40のキー操作を設定する(ステップS23)。ここでは例えば、ユーザが図7または図8のような設定メニューを使用して、コントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を設定する。このときに、ステップS22で取得したテレビの機種情報に基づいて、設定メニューで設定可能なテレビの機能を、ユーザによる選択が可能な状態で表示させることができる。設定情報はゲーム機20に記憶され次回からはキー操作の設定を不要にすることができる。
【0087】
またこのときに、テレビ10から取得したテレビの機種情報に基づいて、コントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機10とテレビ20を接続するだけで、ゲーム機20ではテレビ10から機種情報を取得し、コントローラ40のキー操作に関連付けるテレビ10の機能を自動的に設定する。こうしてコントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を設定することで、コントローラ40のキー操作に応じてテレビ10を制御することができる。
【0088】
図12は、コントローラのキー操作があったときのゲーム機における処理例を説明するためのフローチャートである。
ゲーム機20は、コントローラ40に対するキー操作により、コントローラ40から送信される制御信号であるキー入力信号を受信すると(ステップS31)、そのキー入力信号が、テレビ10を制御するための制御信号であるかどうかを判別する(ステップS32)。
【0089】
コントローラ40のキー入力信号が、テレビ10を制御するための制御信号である場合、コントローラ40からのキー入力信号に対応するリモコン30の制御信号をテレビ10に送信する(ステップS33)。すなわち、コントローラ40からのキー入力信号に関連付けられているゲーム機20の機能を実行するために、その機能を実行可能なリモコン30の制御信号を生成して、テレビ10に送信する。制御信号には、リモコン30から送信されるキー入力信号に含まれるキーコードを用いることができる。そしてステップS31に戻って次のキー入力信号を待つ。
【0090】
一方、上記ステップS32で、キー入力信号がテレビ10を制御する制御信号ではない場合、コントローラ40のキー入力信号をゲーム機20で処理する(ステップS34)。そしてステップS31に戻って次のキー入力信号を待つ。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明に係るゲーム表示システムの構成例を概略的に示す図である。
【図2】本発明に適用されるリモコンのキー配列の一例を示す図である。
【図3】本発明に適用されるコントローラのキー配列の一例を示す図である。
【図4】本発明に適用されるコントローラのキー配列の他の例を示す図である。
【図5】テレビにおけるキー操作の設定メニューの一例を示す図である。
【図6】テレビにおけるキー操作の設定メニューの他の例を示す図である。
【図7】ゲーム機によるキー操作の設定メニューの一例を示す図である。
【図8】ゲーム機によるキー操作の設定メニューの他の例を示す図である。
【図9】テレビとゲーム機を接続したときのテレビの処理例を説明するためのフローチャートである。
【図10】リモコンのキー操作があったときのテレビにおける処理例を説明するためのフローチャートである。
【図11】テレビとゲーム機を接続したときのゲーム機の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図12】コントローラのキー操作があったときのゲーム機における処理例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
10…テレビ、11…HOST CPU、12…モニターマイコン、13…CEC I/F、14…受光部、17…HOST CPU、20…ゲーム機、21…HDMIトランスミッタ、22…HOST CPU、23…コントローラI/F、24…CEC I/F、30…リモコン、31…電源キー、32…テンキー、33…方向キー、34…決定キー、35…戻るキー、36…モード切り替えキー、40…コントローラ、41…スタートキー、42…十字キー、43…ファンクションキー、44…テレビ操作キー、45…モード切り替えキー、50…HDMIケーブル、51…TMDSライン、52…CECライン。
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示システム、ゲームシステム及びこれらを備えたゲーム表示システムに関し、より詳細には、表示装置とゲーム機とを接続して表示装置の出力ソースを表示装置側とゲーム機側との間で切り替えて使用できるようにしたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビとゲーム機とを信号線で接続し、ゲームコンテンツの画面をテレビに表示させてゲームを楽しむことができるようにしたシステムが一般的に普及している。
このようなシステムにおいて、例えば特許文献1には、入力装置とゲーム装置本体との接続をワイヤレス化して、リモコン操作でゲームができるようにすると共にゲームのリセット動作の確実性を確保し、また、テレビ等の再生装置をリモート操作ができるようにした遠隔操作ゲームシステムが開示されている。
【0003】
特許文献1のシステムは、リモコン受信機をゲーム装置とテレビ等の再生装置の両方に接続し、リモコン送信機で送信したゲーム制御信号とテレビ制御信号とをリモコン受信機で判別し、それぞれの機器を制御するようにしている。ここではゲーム装置及び再生装置をワイヤレスによるリモコンで操作することができ、所定回数のリセット信号が検出されたときにゲームが中断して再スタートできるようにしているため、リセット操作の確実性を確保することができる。
【0004】
また特許文献2には、テレビ及びテレビゲーム装置を一台のコマンダによりワイヤレスで操作すると共に、制御するテレビのブランドを選択して設定できるようにした遠隔操制御システムが開示されている。このシステムでは、コマンダに「ゲーム/テレビを切り替えるテレビ/ゲーム切り替えキー」を儲け、「ゲーム」のときはゲーム機に接続した受信機への信号を出力してゲーム機を制御し、「テレビ」のときはテレビへの信号を出力してテレビを操作するようにしている。
【特許文献1】特開平8−276072号公報
【特許文献2】特開平9−9371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の遠隔操作ゲームシステムでは、リモコン受信機はゲーム機に接続されているため、ユーザは、リモコン送信機をゲーム機の受信機に常に向けた状態で操作を行う必要があり、テレビを操作するときに、直感的な操作が困難となって操作性が悪くなるという問題がある。
また同様に特許文献2の遠隔操作制御システムでは、テレビ及びゲーム機のそれぞれの機器を操作するときに、ゲーム機を操作するためにはゲーム機側に、テレビを操作するときはテレビ側にコントローラ(コマンダ)を向けなくてはならず、操作性が悪いという問題がある。
【0006】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、簡単な接続構造で表示装置とゲーム機とを接続し、表示装置の出力ソースを表示装置側とゲーム機側との間で切り替えるときに、操作用のリモコンやコントローラを持ち替える必要がなく、かつリモコンやコントローラの向きを意識的に画面とは異なる方向に向ける必要なく、良好な操作性で表示装置とゲーム機とを操作することができるようにした表示システム、ゲームシステム、及びこれらを備えたゲーム表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、HDMIインタフェースを備え、HDMIインタフェースにより接続された外部のゲーム機からゲームコンテンツのストリームデータを入力して表示可能とした表示装置と、表示装置を制御するためのリモコンを備えた表示システムにおいて、表示装置は、リモコンから送信されたキー入力信号に従って、キー入力信号が、表示装置を制御する表示装置用制御信号であるか、ゲーム機を制御するためのゲーム機用制御信号であるかを判別し、キー入力信号が表示装置用制御信号である場合には、表示装置用制御信号に従って表示装置自身を制御し、ゲーム機用制御信号の場合には、HDMIに規定されるCECコマンドをゲーム機用制御信号に基づいて生成し、外部のゲーム機に送信することを特徴としたものである。
【0008】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、表示装置が、リモコンのキー操作と、キー操作に応じたゲーム機の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、リモコンからのキー入力信号を解析し、リモコンのキー操作に関連付けられたゲーム機の機能があれば、キー入力信号がゲーム機用制御信号であるものと判別し、機能を実行するためのゲーム機用制御信号を生成することを特徴としたものである。
【0009】
第3の技術手段は、第2の技術手段において、表示装置が、外部のゲーム機からゲーム機の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して表示可能としたことを特徴としたものである。
【0010】
第4の技術手段は、第2の技術手段において、表示装置が、外部のゲーム機からゲーム機の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を自動的に設定することを特徴としたものである。
【0011】
第5の技術手段は、第1ないし第4のいずれかの技術手段において、リモコンが、表示装置用制御信号を出力するモードと、ゲーム機用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴としたものである。
【0012】
第6の技術手段は、HDMIインタフェースを備え、HDMIインタフェースにより接続された外部の表示装置に対してゲームコンテンツのストリームデータを出力可能としたゲーム機と、ゲーム機を制御するためのコントローラとを備えたゲームシステムにおいて、ゲーム機は、コントローラから送信されたキー入力信号に従って、キー入力信号が、ゲーム機を制御するゲーム機用制御信号であるか、表示装置を制御するための表示装置用制御信号であるかを判別し、キー入力信号がゲーム機用制御信号である場合には、ゲーム機用制御信号に従ってゲーム機自身を制御し、表示装置用制御信号の場合には、HDMIに規定されるCECコマンドを表示装置用制御信号に基づいて生成し、外部の表示装置に送信することを特徴としたものである。
【0013】
第7の技術手段は、第6の技術手段において、ゲーム機が、コントローラのキー操作と、キー操作に応じた表示装置の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、コントローラからのキー入力信号を解析し、コントローラのキー操作に関連付けられた表示装置の機能があれば、キー入力信号が表示装置用制御信号であるものと判別し、機能を実行するための表示装置用制御信号を生成することを特徴としたものである。
【0014】
第8の技術手段は、第7の技術手段において、ゲーム機が、外部の表示装置から表示装置の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して出力可能としたことを特徴としたものである。
【0015】
第9の技術手段は、第7の技術手段において、ゲーム機が、外部の表示装置から表示装置の機種情報を取得し、機種情報に基づいて、コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を自動的に設定することを特徴としたものである。
【0016】
第10の技術手段は、第6ないし第9のいずれかの技術手段において、コントローラが、ゲーム機用制御信号を出力するモードと、表示装置用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴としたものである。
【0017】
第11の技術手段は、第1ないし第5のいずれかの技術手段と、第6ないし第10のいずれかの技術手段とがHDMIインタフェースを介して相互に接続され、リモコンによりゲームシステムのゲーム機を制御可能とし、コントローラにより表示装置を制御可能としたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、簡単な接続構造で表示装置とゲーム機とを接続し、表示装置の出力ソースを表示装置側とゲーム機側との間で切り替えるときに、操作用のリモコンやコントローラを持ち替える必要がなく、かつリモコンやコントローラの向きを意識的に画面とは異なる方向に向ける必要なく良好な操作性で表示装置とゲーム機とを操作することができるようになる。
【0019】
本発明によれば、表示装置とゲーム機との間を特殊な通信線で繋ぐ必要なく、1本のHDMIケーブルで接続することにより上述のごとき効果を達成することができる。そして本発明により、表示装置用のリモコンで表示装置を操作しているときに、ゲーム機からの出力ソースを表示させて操作を行う場合であっても、表示装置用のリモコンをゲーム機用のコントローラに持ち替える必要がなく、ユーザにとって高い利便性が得られる。
【0020】
また同様にゲーム機用のコントローラで操作を行っているときに、表示装置の音量を下げるなどの本来表示装置で行なうべき操作を、ゲーム機用のコントローラで行うことができるようになり、高い利便性を得ることができる。このとき当然に表示装置用のリモコンの受信部はテレビに設けられ、ゲーム機用のコントローラはゲーム機に接続されているため、ユーザはそれぞれの機器の場所を意識することなく操作することが可能となる。
【0021】
さらに本発明によれば、表示装置用のリモコンとゲーム機用のコントローラとを同時に使用できるようにすることにより、例えば、二人で同時に操作が必要なゲームにおいて、一人はゲーム機用のコントローラを操作し、もう一人は表示操作用のリモコンを操作することで同時操作が可能となり、ゲーム機本体にコントローラを二つ標準装備する必要がなくなって構成が簡易になるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本発明に係るゲーム表示システムの構成例を概略的に示す図である。ゲーム表示システムは、表示装置とゲーム機とを相互に接続してなり、さらに表示装置を制御するためのリモコンとゲーム機を制御するためのコントローラとを含んでいる。
本実施形態では、表示装置の例としてテレビ10を用いるものとする。テレビ10にはゲーム機20が接続される。ゲーム機20とテレビ10とはHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブル50で接続され、ゲーム機20とテレビ10との間でCEC(Consumer Electronics Control)による制御信号をやりとりする。
【0023】
上記のようなHDMIインタフェースを用いて接続されたゲームシステムにより、テレビ10の付属品であるリモコン30を使用して、テレビ10に接続されたゲーム機20を操作できるようにする。また同様にゲーム機20の付属品であるコントローラ40を使用して、テレビ10の操作を行なうことができるようにしている。これらの制御信号は、上記HDMIのCECコマンドによってテレビ10とゲーム機20との間でやり取りされる。各機器では、これらのCECコマンドに従って、リモコン30やコントローラ40のキー操作に基づく制御を行なうことができる。
【0024】
HDMIは、PCとディスプレイの接続標準規格であるDVI(Digital Visual Interface)に音声伝送機能や著作権保護機能を加えてAV機器向けにアレンジしたもので、制御信号は双方向の伝送に対応している。CECは、HDMIで規格化されている制御プロトコルであり、そのプロトコルに基づく制御信号であるCECコマンドを機器間でやりとりすることにより、テレビ10とゲーム機20との間でリモコンやコントローラによる相互の操作を可能とする。この場合接続相手機器を制御するために、CECのベンダーコマンドを作成してやりとりすることができる。
【0025】
HDMIケーブル50は、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン(デジタル信号転送ライン)51と、機器間で共通の制御信号(CECコマンド)を伝送する双方向バスであるCECライン52とを含んでいる。
またこの他、HDMIケーブルには、EDID(Extended Display Identification Data)の送信やHDCP認証等に利用される図示しないDDCラインが含まれている。このEDIDには機器のベンダー名と機種情報を含むことができ、その機種情報を接続相手機器から取得して、キー操作の設定メニュー表示や、キー操作の自動設定処理等に利用することができる。
【0026】
ビデオ/音声を含むストリームは、TMDSライン51用いて伝送される。TMDSライン51はシリアル伝送路であり、例えば赤(R),緑(G),青(B)のチャンネル毎の3つのデータ伝送路と、1つのクロック伝送路とが設けられている。R,G,Bに分解された映像信号は伝送路内をベースバンド信号で伝送され、音声信号は映像信号のブランキング期間に挿入されて映像信号と同時に伝送される。HDMIは、5.1chや6.1chなどマルチサラウンドの音声信号の伝送にも対応しており、マルチサラウンド音声信号を映像信号に挿入して同時に伝送することができる。
【0027】
また本発明に係る機能を実現するために、CECライン52を介して転送されるCECコマンドが用いられる。上述のように、CECはHDMIで規格化されている制御プロトコルであり、CECコマンドはCECプロトコルに基づく制御信号である。そしてCECコマンドを用いて機器間で情報をやりとりすることにより、テレビ10とゲーム機20との間で各種の動作制御を実現する。
【0028】
図1の構成において、ゲーム機20は、HDMIトランスミッタ21、HOST CPU22、コントローラI/F23、及びCEC I/F24を備えている。
HDMIトランスミッタ21は、メディアに記録されているゲームコンテンツなどの映像データと音声データを読み出し、音声信号が映像信号のブランキング期間に挿入されたHDMI形式のストリームに変換する。そして、変換したストリームをTMDSライン51によってテレビ10へ転送する。HOST CPU22はHDMIコントローラを含み、HDMIトランスミッタ21の動作を制御する。
【0029】
CEC I/F24は、HDMIケーブル50内のCECライン52を接続し、テレビ10との間でCECコマンドの双方向通信を可能とする。CEC I/F24の動作はHOST CPU22によって制御され、HDMI接続された機器をCECコマンドによって制御することができる。コントローラI/F23は、コントローラ40とのインタフェースを構成し、コントローラ40から入力する制御信号をHOST CPU22に送る。
またゲーム機20では、コントローラ40のキー操作と、そのキー操作に応じたテレビ10の機能とを関連付けて記憶する手段を有している。この手段は、HOST CPU 22とこれに内蔵するかもしくは別体のメモリとにより実現される。
【0030】
一方、テレビ10は、HDMIレシーバを内蔵したHOST CPU11、モニターマイコン12、CEC I/F13、及び受光部14を備えている。テレビ10は、ゲーム機20から送出されたストリームをHDMIレシーバ内蔵のHOST CPU17で受信する。またCEC I/F13によってゲーム機20との間のCECライン52が接続される。
【0031】
HOST CPU11はHDMIレシーバを内蔵し、また装置全体を制御している。これらHDMIレシーバとHOST CPUとは分離された構成であってもよい。
またモニターマイコン12は、CECライン52のコントローラを含み、CECライン52から転送されてくるCECコマンドを監視する。またモニターマイコン12は、リモコン30からのリモコン信号を受信する受光部14を制御している。そしてテレビ10のスタンバイモードなどにおいてHOST CPU11がダウンしているときでも、モニターマイコン12が動作し、CECコマンドの送受信とリモコン30からの制御信号の受信とが可能な状態に維持される。
【0032】
テレビ10では、HOST CPU17に内蔵されたHDMIレシーバによりストリームの映像/音声が分離され、必要に応じて所定の映像信号処理及び音声信号処理を行って、ディスプレイ等の表示画面に映像表示を行うとともに、スピーカから音声出力させる。
またテレビ10では、リモコン30のキー操作と、そのキー操作に応じたゲーム機20の機能とを関連付けて記憶する手段を有している。この手段は、HOST CPU11とこれに内蔵するかもしくは別体のメモリとにより実現される
【0033】
そして本発明に係る実施形態では、上述のように、テレビ10とゲーム機20との間でCECコマンドをやりとりすることにより、テレビ用のリモコン30を使用してゲーム機20を制御できるようにし、またゲーム機用のコントローラ40を使用してテレビ10の制御を行なうことができるようにしている。
【0034】
上記のごとくのシステムによって、テレビ10とゲーム機20との間を特殊な通信線で繋ぐ必要なく、1本のHDMIケーブル50で接続することにより、テレビ10用のリモコン30でテレビ10を操作しているときに、ゲーム機20からの出力ソースを表示させて操作を行う場合であっても、リモコン30をゲーム機20用のコントローラ40に持ち替える必要がない。
また同様に、ゲーム機20用のコントローラ40で操作を行っているときに、テレビ10の音量を下げるなどの本来テレビ10で行なうべき操作をコントローラ40で行うことができるようになる。このときユーザはそれぞれの機器の場所を意識することなく操作することができる。
【0035】
また上記システムによれば、テレビ10用のリモコン30とゲーム機20用のコントローラ40とを同時に使用できるため、例えば二人で同時に操作が必要なゲームにおいて、一人はゲーム機20用のコントローラ40を操作し、もう一人はテレビ10用のリモコン30を操作することで同時操作が可能となり、ゲーム機20にコントローラ40を二つ標準装備する必要がなくなる。
また例えば、ゲーム機20の出力ソースをテレビ10で表示しているときに、コントローラ40を操作して表示映像のキャプチャ画像を所定の記録装置または記録媒体に記憶させることもできる。この場合、コントローラ40の所定のキー操作に応じて生成されたCECコマンドをゲーム機20からテレビ10に送信することで、テレビ10にてキャプチャ画像の記録処理を実行することができるようになる。
【0036】
図2は、本発明に適用されるリモコンのキー配列の一例を示す図である。リモコン30には、表示装置の一例であるテレビ10の電源をオン・オフするための電源キー31、チャンネル切り替えや各種設定入力を行うためのテンキー32、表示画面上のカーソルを移動させるための方向キー33、入力設定等を決定するための決定キー34、入力設定や入力画面を前の状態に戻すための戻るキー35などが設けられている。
【0037】
そして本実施形態では、リモコン30にはモード切り替えキー36が設けられ、テレビモードとゲームモードとをユーザが任意に切り替えることができるようになっている。
テンキー32や方向キー33,決定キー34などのリモコン30上のキー群については、所定のキー操作に対して所定の機能が予め設定されている。
リモコン30では、キー群に対する入力操作があったときに、キー入力信号を送信する。キー入力信号は、テレビ10に対して送信する制御信号である。
【0038】
このときに、リモコン30のモード切り替えキー36のモード設定に応じて、制御対象の機器を切り替えることができる。つまりテレビモードであるときには、リモコン30のキー操作によってテレビ10を制御できるようにし、ゲームモードのときには、リモコン30のキー操作によってゲーム機20を制御できるようにする。
【0039】
テレビ10ではリモコン30のキー操作と、そのキー操作に応じたゲーム機20の機能とを予め関連付けて記憶している。この場合、リモコン30のキー操作とコントローラ40のキー操作とを関連付けるものであってもよい。これらキー操作の関連付けは、任意にユーザ設定が可能である。
【0040】
そしてテレビ10では、リモコン30からのキー入力信号を解析し、リモコン30のキー操作に関連付けられたゲーム機20の機能があれば、そのキー入力信号が、ゲーム機20を制御するための制御信号(ゲーム機用制御信号)であるものと判別する。またリモコン30からのキー入力信号が予めテレビ10に設定されているテレビ自身を操作するための制御信号(表示装置用制御信号)であるかどうかを判別する。テレビ10ではこの制御信号の判別結果に従ってテレビ10またはゲーム機20の制御を行う。
【0041】
リモコン30では、モード切り替えキー36のモード設定に応じて、同一のキー操作であっても異なる制御信号を送出することができる。そしてテレビ10では、ゲームモードのときには、リモコン30の所定のキー操作に対してゲーム機20の機能を設定しておき、テレビモードのときには、所定のキー操作に対してテレビ10の機能を設定しておく。
【0042】
リモコン30からのキー入力信号がテレビを制御するための制御信号である場合には、テレビ10の制御部(HOST CPU11)がテレビ10の表示画面や音声出力などを制御する。一方、ゲーム機20を制御する場合には、テレビ10のHOST CPU11は、CECライン52を通じてCECコマンドをゲーム機20に送信する。CECコマンドは、ゲームモードに設定されているリモコン30から送信された制御信号に応じて生成されるもので、リモコン30から送信された制御信号を、コントローラ40のキー操作に応じた制御信号に変換したものである。
【0043】
CECコマンドを受信したゲーム機20では、そのコマンド情報に応じてHDMIケーブル50のTMDSライン51を使用して送出するゲームコンテンツの映像/音声ストリームを制御する。テレビ10では、このストリームを受けて映像表示及び音声出力を行う。
【0044】
ゲームモード時のリモコン30のキー操作に対するゲーム機20の機能の関連付けは、任意に設定可能であるが、例えばリモコン30の方向キー33を操作したときに、コントローラ40の方向キー(十字キーなど)を操作したときと同様の制御を行うようにするなど、ユーザが操作しやすい設定を行うとよい。
【0045】
またリモコン30によるテレビ10及びゲーム機20の制御方法の他の例として、上記のようなモード切り替えキーを設けることなく、テレビ用のキー操作と、ゲーム機用のキー操作とをそれぞれ重複しないように設定しておくことができる。この場合、キー操作がモード間で重複しないように、複数のキーを同時に操作するなどの設定を行ってもよい。ここではテレビ用のキー操作とゲーム機用のキー操作は一意に定められていて、ユーザは、モード切り替えを行うことなく、任意にテレビ用またはゲーム機用のキー操作を行うことができる。
【0046】
図3は、本発明に適用されるコントローラのキー配列の一例を示す図である。コントローラ40には、ゲームを開始するためのスタートキー41、キャラクターを動かすための十字キー42、及び各種のファンクションキー43が設けられている。
そして、本実施形態では、コントローラ40にはテレビ操作キー44が設けられていて、ユーザがこのテレビ操作キー44を押しながら他のキーを操作すると、各キー操作に応じて予め設定されているテレビ10の機能を実行することができる。
【0047】
ここではコントローラ40の十字キー42や各種ファンクションキー43のキー群に対するキー操作に対して、所定の機能が予め設定されている。コントローラ40では、キー群に対する入力操作があったときに、キー入力信号を送信する。キー入力信号は、ゲーム機20に対して送信する制御信号である。
このときに、テレビ操作キー44の操作状態に応じて、制御対象の機器を切り替えることができる。つまりテレビ操作キー44が押されている状態にあるときには、コントローラ40のキー操作によってテレビ10を制御できるようにし、テレビ操作キー44が押されていない状態では、コントローラ40のキー操作によってゲーム機20を制御できるようにする。
【0048】
ゲーム機20ではコントローラ40のキー操作と、そのキー操作に応じたテレビ10の機能とを予め関連付けて記憶している。この場合、コントローラ40のキー操作とリモコン30のキー操作とを関連付けるものであってもよい。これらキー操作の関連付けは、任意にユーザ設定が可能である。
【0049】
そしてゲーム機20では、コントローラ40からのキー入力信号を解析し、コントローラ40のキー操作に関連付けられたテレビ10の機能があれば、そのキー入力信号が、テレビ10を制御するための制御信号(表示装置用制御信号)であるものと判別する。またコントローラ40からのキー入力信号が予めゲーム機20に設定されているゲーム機自身を操作するための制御信号(ゲーム機用制御信号)であるかどうかを判別する。ゲーム機20ではこの制御信号の判別結果に従ってテレビ10またはゲーム機20の制御を行う。
【0050】
コントローラ40では、テレビ操作キー44の操作状態に応じて、同一のキー操作であっても異なる制御信号を送出することができる。そしてゲーム機20では、コントローラ40のテレビ操作キー44が押されているときには、所定のキー操作に関連付けてテレビ10の機能を設定しておき、テレビ操作キー44が押されていないときには、所定のキー操作に従ってゲーム機20を制御する設定を行っておく。
【0051】
このときゲーム機20を制御する場合には、ゲーム機20の制御部(HOST CPU22)が自身の制御を行う。例えばHDMIケーブル50のTMDSライン51を使用してテレビ10に送出するゲームコンテンツの映像/音声ストリームを制御する。テレビ10では、このストリームを受けて映像表示及び音声出力を行う。
【0052】
一方、テレビ10を制御する場合には、ゲーム機20のHOST CPU22は、CECライン52を通じてCECコマンドをテレビ10に送信する。CECコマンドは、テレビ操作キー44が押されているときの制御信号に応じて生成されるもので、コントローラ40から送信された制御信号を、リモコン30のキー操作に応じた制御信号に変換したものである。CECコマンドを受信したテレビ10では、そのコマンド情報に応じてテレビ10の画面表示や音声出力を制御する。
【0053】
リモコン30の場合と同様に、テレビモードのときのコントローラ40のキー操作に対するテレビ10の機能の関連付けは任意に設定可能であるが、例えば十字キー42を操作したときに、リモコン30の方向キー33を操作したときと同様の制御を行うようにするなど、ユーザが操作しやすい設定を行うとよい。
【0054】
図4は、本発明に適用されるコントローラのキー配列の他の例を示す図である。図3の例と同様にコントローラ40には、ゲームを開始するためのスタートキー41、キャラクターを動かすための十字キー42、及び各種ファンクションキー43が設けられている。そして、本実施形態では、コントローラ40にはモード切り替えキー45が設けられていて、ゲームモードとテレビモードとをユーザが任意に切り替えることができるようになっている。
【0055】
コントローラ40のモード切り替えキー45の設定状態に応じて、制御対象の機器を切り替えることができる。つまりテレビモードであるときには、コントローラ40のキー操作によってテレビ10を制御できるようにし、ゲームモードのときには、コントローラ40のキー操作によってゲーム機20を制御できるようにする。
ゲーム機20ではこの制御信号を受信し、制御信号がゲーム機20またはテレビ10のいずれを制御する信号であるかを判別し、その判別結果に従ってゲーム機20またはテレビ10の制御を行う。制御信号に基づくゲーム機20及びテレビ10の制御は、上述の例と同様である。
【0056】
なおコントローラ40においても、上記のようなテレビ操作キー44やモード切り替えキー45を設けることなく、コントローラ40が備えるキーに対して、テレビ用のキー操作と、ゲーム機用のキー操作とをそれぞれ重複しないように設定しておくようにしてもよい。ここではテレビ用のキー操作とゲーム機用のキー操作は一意に定められていて、ユーザは、モード切り替えを行うことなく、任意にテレビ用またはゲーム機用のキー操作を行うことができる。
【0057】
図5は、テレビにおけるキー操作の設定メニューの一例を示す図で、テレビのリモコンキーのキー操作に対して、ゲーム機のゲームコントロール機能を設定するための設定メニューの一例を示すものである。
ユーザは、リモコン30に対する所定の操作を行って、テレビ10の表示画面に図5に示すような設定メニューを表示させ、リモコン30のキー操作に対してゲーム機20の機能を設定することができる。図5の設定メニューは、リモコン30でモード切り替えを行う実施形態において、ゲームモードのときのリモコン30のキー操作に対して、コントローラ40によるゲームコントロール機能を設定する例を示すものである。
【0058】
例えば図5の例では、リモコン30のキー操作として、「上」、「下」、「左」、「右」、「決定」、「戻る」が設定されている。「上」、「下」、「左」、「右」は、図2の方向キー33の操作が該当し、「決定」は決定キー34の操作が該当し、「戻る」は戻るキー35の操作が該当する。
【0059】
そしてこれらのリモコン30のキー操作に対して、コントローラ40のゲームコントロール機能を設定する。これによりリモコン30の各キーを操作したときに、そのキー操作に設定されているゲームコントロール機能をゲーム機20により実行させることができる。
【0060】
ここでは、リモコン30の「上」に対して「コントローラ上」、以下同様に「下」に対して「コントローラ下」、「左」に対して「コントローラ左」、「右」に対して「コントローラ右」、「決定」に対して「コントローラA」、「戻る」に対して「コントローラB」が設定されている。「コントローラ上」、「コントローラ下」、「コントローラ左」、「コントローラ右」は、それぞれ図3及び図4の十字キー42を上、下、左、右に操作したときに実行する機能に該当し、また「コントローラA」,「コントローラB」は、それぞれファンクションキー43のA、Bを操作したときに実行する機能に該当する。
【0061】
リモコン30のキー操作に対して、ゲーム機20のゲームコントロール機能を設定するときには、例えば、予めゲーム機の機能の一覧をテレビ10で用意しておき、その一覧を表示させてユーザが任意に機能を選択できるようにする。このときにゲーム機20からゲーム機の機種情報を取得して、その機種情報に応じた機能一覧を表示させ、その機能をユーザが選択可能となるようにしてもよい。ゲーム機の機種情報は、上述のHDMI規格に基づくEDIDによって取得できるようにする。またテレビ10に通知するためのゲーム機固有の機能情報を予めゲーム機20で保持し、テレビ10に対して転送できるようにしてもよい。
【0062】
さらに他の例として、ゲーム機20から取得したゲーム機の機種情報に基づいて、テレビ10にてリモコン30のキー操作に応じたゲームコントロール機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機20とテレビ10を接続するだけで、テレビ10ではゲーム機20から機種情報を取得し、リモコン30のキー操作に関連付けるゲーム機20の機能を自動的に設定することができる。
【0063】
図6は、テレビにおけるキー操作の設定メニューの他の例を示す図で、ゲーム機のゲームコントロール機能に対して、テレビのリモコンのキー操作を設定するための設定メニューの一例を示すものである。
上記図5の例では、操作する側(テレビ)のキー操作に対して操作される側(ゲーム機)の機能を設定するようにしたが、本例では、操作される側(ゲーム機)の機能に対して、操作する側(テレビ)のキー操作を設定できるようにしている。
【0064】
ユーザは、リモコン30に対する所定の操作を行って、テレビ10の表示画面に図6に示すような設定メニューを表示させ、ゲーム機20のゲームコントロール機能に対して、テレビ10のリモコン30のキー操作を関連付けて設定することができる。
【0065】
例えば図6の例では、ゲーム機20のゲームコントロール機能として、「上」、「下」、「左」、「右」、「A」、「B」、「START」が設定されている。「上」、「下」、「左」、「右」は、図3及び図4の十字キー42を操作したときに実行するゲームコントロール機能が該当し、「A」、「B」はファンクションキー43を操作したときのゲームコントロール機能が該当し、「START」はスタートキー41を操作したときのゲームコントロール機能が該当する。
【0066】
そしてこれらゲーム機20のゲームコントロール機能に対して、リモコン30のキー操作を設定する。これにより、リモコン30の各キーを操作したときに、そのリモコン30のキー操作に関連付けて設定されているゲーム機20のゲームコントロール機能をゲーム機20により実行させることができる。
【0067】
ここではゲーム機20のゲームコントロール機能の「上」に対して「リモコン上」、以下同様に「下」に対して「リモコン下」、「左」に対して「リモコン左」、「右」に対して「リモコン右」、「A」に対して「リモコン決定」、「B」に対して「リモコン戻る」、「START」に対して「リモコンメニュー」が関連付けて設定されている。「リモコン上」、「リモコン下」、「リモコン左」、「リモコン右」は、それぞれ図2の方向キー33を上、下、左、右に操作したときのキー操作に該当し、また「リモコン決定」は決定キー34のキー操作に該当し、「リモコン戻る」は戻るキー35のキー操作に該当する。
【0068】
ゲームコントロール機能に対してリモコン30のキー操作を設定するときには、上記の例と同様に、予めゲーム機の機種情報に応じたゲームコントロール機能一覧をテレビ10で用意しておき、取得したゲーム機の機種情報に従ってその一覧を表示させて選択できるようにしてもよく、あるいはゲーム機固有のゲームコントロール機能を予めゲーム機20で保持してテレビ10に転送できるようにしてもよい。あるいはゲーム機20から取得したゲーム機の機種情報に基づいて、テレビ10にてリモコン30のキー操作に応じたゲーム機20のゲームコントロール機能を自動設定してもよい。
【0069】
図7は、ゲーム機によるキー操作の設定メニューの一例を示す図で、ゲーム機のコントローラのキー操作に対して、テレビの機能を設定するための設定メニューの一例を示すものである。
ユーザは、コントローラ40に対する所定の操作を行って、ゲーム機20に接続されているテレビ10の表示画面に図7に示すようなメニューを表示させ、コントローラ40のキー操作に対して、テレビの機能を設定することができる。図7の設定メニューは、コントローラ40でモード切り替えを行う実施形態において、テレビモードのときのコントローラ40のキー操作に対して、テレビ10の機能を設定する例を示すものである。
【0070】
例えば図7の例では、コントローラ40のキー操作として、「上」、「下」、「左」、「右」、「A」、「B」、「START」が設定されている。「上」、「下」、「左」、「右」は、図3及び図4の十字キー42のキー操作に該当し、「A」、「B」はファンクションキー43のキー操作に該当し、「START」はスタートキー41のキー操作に該当する。
【0071】
そしてこれらのコントローラ40のキー操作に対して、テレビ10の機能(テレビ機能)を設定する。これにより、コントローラ40の各キーを操作したときに、そのキー操作に設定されているテレビの機能をテレビ10により実行させることができる。
ここではコントローラ40の「上」に対してテレビ10の「チャンネルアップ」、以下同様に「下」に対して「チャンネルダウン」、「左」に対して「ボリュームアップ」、「右」に対して「ボリュームダウン」、「A」に対して「リモコン決定」、「B」に対して「リモコン戻る」が、「START」に対して「リモコンメニュー」の機能が関連付けて設定されている。
【0072】
コントローラ40のキー操作に対してテレビの機能を設定するときには、予めテレビの機種情報に応じた機能一覧を用意しておき、取得したテレビの機種情報に従ってキー操作の一覧を表示させて選択できるようにしてもよい。機種情報は、上述のEDIDによって取得できるようにする。あるいはテレビ固有の機能情報を予めテレビ10で保持してゲーム機20に対して転送できるようにしてもよい。
【0073】
さらに他の例として、テレビ10から取得したテレビの機種情報に基づいて、ゲーム機20にてコントローラ40のキー操作に応じたテレビ機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機10とテレビ20を接続するだけで、ゲーム機20ではテレビ10から機種情報を取得し、コントローラ40のキー操作に関連付けるテレビ10の機能を自動的に設定することができる。
【0074】
図8は、ゲーム機によるキー操作の設定メニューの他の例を示す図で、テレビの機能に対して、コントローラのキー操作を関連付けて設定するための設定メニューの一例を示す図である。
上記図7の例では、操作する側(コントローラ)のキー操作に対して操作される側(テレビ)の機能を設定するようにしたが、本例では、操作される側(テレビ)の機能に対して、操作する側(ゲーム機)のキー操作を設定できるようにしている。
【0075】
ユーザは、ゲーム機20のコントローラ40に対する所定の操作を行って、ゲーム機20に接続されたテレビ10の表示画面に図8に示すようなメニューを表示させ、テレビ10の機能に対してゲーム機20のコントローラ40のキー操作を設定することができる。この設定メニューは、モード切り替えを行わずにキー操作を使い分ける実施形態に適用できる。
【0076】
図8の設定メニューでは、テレビ10の機能とコントローラ40のキー操作とを関連付けて設定することができる。例えば図8の例では、テレビの機能として、「ボリュームアップ」、「ボリュームダウン」、「ミュート」、「チャンネルアップ」、「チャンネルダウン」、「メニュー」が設定されている。
【0077】
そしてこれらのテレビの機能に対して、コントローラ40のキー操作を関連付けて設定する。これにより、コントローラ40の各キーを操作したときに、そのキー操作に関連付けられているテレビの機能をテレビ10により実行させることができる。
ここではテレビ10の「ボリュームアップ」に対してコントローラ40の「コントローラL+コントローラ上」(コントローラ40のファンクションキー43と十字キー42とを使用して「L」(Left)と「上」とを同時に操作する)、以下同様に「ボリュームダウン」に対して「コントローラL+コントローラ下」、「ミュート」に対して「コントローラL+A」、「チャンネルアップ」に対して「コントローラR+コントローラ上」、「チャンネルダウン」に対して「コントローラR+コントローラ下」、「メニュー」に対して「コントローラR+START」が設定されている。
【0078】
テレビ10の機能に対してコントローラ40のキー操作を設定するときには、上記の例と同様に、予めテレビの機種情報に応じた機能の一覧をゲーム機20で用意しておき、取得したテレビの機種情報に従って機能の一覧を表示させて選択できるようにしてもよく、あるいはテレビ固有の機能を予めテレビ10で保持してゲーム機20に対して転送できるようにしてもよい。あるいはテレビ10から取得したテレビの機種情報に基づいて、ゲーム機20にてコントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を自動設定してもよい。
【0079】
図9は、テレビとゲーム機を接続したときのテレビの処理例を説明するためのフローチャートである。まずゲーム機20とテレビ10とが接続されると(ステップS1)、テレビ10は、ゲーム機の機種情報をゲーム機20から取得する(ステップS2)。ゲーム機20の機種情報としては、上記のように例えば、EDIDによって取得される機種情報を使用することができ、またゲーム機20で専用に用意されている機種情報を取得できるようにしてもよい。
【0080】
そしてテレビ機10では、ゲーム機20の機能(ゲームコントロール機能)を実行するためのリモコンのキー操作を設定する(ステップS3)。ここでは例えば、ユーザが図5もしくは図6のような設定メニューを使用して、リモコン30のキー操作に応じたゲーム機20の機能を設定する。
このときに、ステップS2で取得したゲーム機の機種情報に基づいて、設定メニューで設定可能なゲーム機の機能をユーザ選択が可能な状態で表示させることができる。設定情報は、テレビ10に記憶され次回からはキー操作の設定を不要にすることができる。
【0081】
またこのときに、ゲーム機20から取得したゲーム機の機種情報に基づいて、テレビ10にてリモコン30のキー操作に応じたゲーム機20の機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機20とテレビ10を接続するだけで、テレビ10ではゲーム機20から機種情報を取得し、リモコン30のキー操作に割り当てるゲーム機20のキー操作を自動的に設定する。こうしてリモコン30のキー操作に応じたゲーム機の機能を設定することで、リモコン30のキー操作に応じてゲーム機20を制御することができる。
【0082】
図10は、リモコンのキー操作があったときのテレビにおける処理例を説明するためのフローチャートである。
テレビ10は、リモコン30に対するキー操作により、リモコン30から送信される制御信号であるキー入力信号を受信すると(ステップS11)、そのキー入力信号が、ゲーム機20を制御するための制御信号であるかどうかを判別する(ステップS12)。
【0083】
キー入力信号が、ゲーム機20を制御するための制御信号である場合、さらにテレビ10において、ゲーム機20からの出力を選択して表示中であるかを判別する(ステップS13)。ゲーム機20からの出力を選択している場合、リモコン30からのキー入力信号に対応するコントローラ40の制御信号をゲーム機20に送信する(ステップS14)。すなわち、リモコン30からのキー入力信号に関連付けられているゲーム機の機能を実行するために、その機能を実行可能なコントローラ40の制御信号を生成して、ゲーム機20に送信する。そしてステップS11に戻って次のキー入力信号を待つ。
【0084】
一方、上記ステップS12で、キー入力信号がゲーム機20を制御する制御信号ではない場合、また上記ステップS13でテレビ10がゲーム機20からの出力を選択していない場合、受信したキー入力信号をテレビ10で処理する(ステップS15)。そしてステップS11に戻って次のキー入力信号を待つ。
【0085】
図11は、テレビとゲーム機を接続したときのゲーム機の処理例を説明するためのフローチャートである。
まずゲーム機20とテレビ10とが接続されると(ステップS21)、ゲーム機20は、テレビ10の機種情報をテレビ10から取得する(ステップS22)。テレビ10の機種情報としては、上述のゲーム機の場合と同様に、EDIDにより取得される機種情報や専用に用意された機種情報を使用することができる。
【0086】
そしてゲーム機20では、テレビ10の機能を実行するためのコントローラ40のキー操作を設定する(ステップS23)。ここでは例えば、ユーザが図7または図8のような設定メニューを使用して、コントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を設定する。このときに、ステップS22で取得したテレビの機種情報に基づいて、設定メニューで設定可能なテレビの機能を、ユーザによる選択が可能な状態で表示させることができる。設定情報はゲーム機20に記憶され次回からはキー操作の設定を不要にすることができる。
【0087】
またこのときに、テレビ10から取得したテレビの機種情報に基づいて、コントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を自動設定してもよい。すなわちこの場合は、ゲーム機10とテレビ20を接続するだけで、ゲーム機20ではテレビ10から機種情報を取得し、コントローラ40のキー操作に関連付けるテレビ10の機能を自動的に設定する。こうしてコントローラ40のキー操作に応じたテレビ10の機能を設定することで、コントローラ40のキー操作に応じてテレビ10を制御することができる。
【0088】
図12は、コントローラのキー操作があったときのゲーム機における処理例を説明するためのフローチャートである。
ゲーム機20は、コントローラ40に対するキー操作により、コントローラ40から送信される制御信号であるキー入力信号を受信すると(ステップS31)、そのキー入力信号が、テレビ10を制御するための制御信号であるかどうかを判別する(ステップS32)。
【0089】
コントローラ40のキー入力信号が、テレビ10を制御するための制御信号である場合、コントローラ40からのキー入力信号に対応するリモコン30の制御信号をテレビ10に送信する(ステップS33)。すなわち、コントローラ40からのキー入力信号に関連付けられているゲーム機20の機能を実行するために、その機能を実行可能なリモコン30の制御信号を生成して、テレビ10に送信する。制御信号には、リモコン30から送信されるキー入力信号に含まれるキーコードを用いることができる。そしてステップS31に戻って次のキー入力信号を待つ。
【0090】
一方、上記ステップS32で、キー入力信号がテレビ10を制御する制御信号ではない場合、コントローラ40のキー入力信号をゲーム機20で処理する(ステップS34)。そしてステップS31に戻って次のキー入力信号を待つ。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明に係るゲーム表示システムの構成例を概略的に示す図である。
【図2】本発明に適用されるリモコンのキー配列の一例を示す図である。
【図3】本発明に適用されるコントローラのキー配列の一例を示す図である。
【図4】本発明に適用されるコントローラのキー配列の他の例を示す図である。
【図5】テレビにおけるキー操作の設定メニューの一例を示す図である。
【図6】テレビにおけるキー操作の設定メニューの他の例を示す図である。
【図7】ゲーム機によるキー操作の設定メニューの一例を示す図である。
【図8】ゲーム機によるキー操作の設定メニューの他の例を示す図である。
【図9】テレビとゲーム機を接続したときのテレビの処理例を説明するためのフローチャートである。
【図10】リモコンのキー操作があったときのテレビにおける処理例を説明するためのフローチャートである。
【図11】テレビとゲーム機を接続したときのゲーム機の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図12】コントローラのキー操作があったときのゲーム機における処理例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
10…テレビ、11…HOST CPU、12…モニターマイコン、13…CEC I/F、14…受光部、17…HOST CPU、20…ゲーム機、21…HDMIトランスミッタ、22…HOST CPU、23…コントローラI/F、24…CEC I/F、30…リモコン、31…電源キー、32…テンキー、33…方向キー、34…決定キー、35…戻るキー、36…モード切り替えキー、40…コントローラ、41…スタートキー、42…十字キー、43…ファンクションキー、44…テレビ操作キー、45…モード切り替えキー、50…HDMIケーブル、51…TMDSライン、52…CECライン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
HDMIインタフェースを備え、該HDMIインタフェースにより接続された外部のゲーム機からゲームコンテンツのストリームデータを入力して表示可能とした表示装置と、該表示装置を制御するためのリモコンを備えた表示システムにおいて、
前記表示装置は、前記リモコンから送信されたキー入力信号に従って、該キー入力信号が、前記表示装置を制御する表示装置用制御信号であるか、前記ゲーム機を制御するためのゲーム機用制御信号であるかを判別し、該キー入力信号が前記表示装置用制御信号である場合には、該表示装置用制御信号に従って該表示装置自身を制御し、前記ゲーム機用制御信号の場合には、前記HDMIに規定されるCECコマンドを前記ゲーム機用制御信号に基づいて生成し、前記外部のゲーム機に送信することを特徴とする表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の表示システムにおいて、前記表示装置は、前記リモコンのキー操作と、該キー操作に応じた前記ゲーム機の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、
前記リモコンからのキー入力信号を解析し、前記リモコンのキー操作に関連付けられた前記ゲーム機の機能があれば、前記キー入力信号が前記ゲーム機用制御信号であるものと判別し、該機能を実行するための前記ゲーム機用制御信号を生成することを特徴とする表示システム。
【請求項3】
請求項2に記載の表示システムにおいて、前記表示装置は、前記外部のゲーム機から該ゲーム機の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して表示可能としたことを特徴とする表示システム。
【請求項4】
請求項2に記載の表示システムにおいて、前記表示装置は、前記外部のゲーム機から該ゲーム機の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を自動的に設定することを特徴とする表示システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1に記載の表示システムにおいて、前記リモコンは、前記表示装置用制御信号を出力するモードと、前記ゲーム機用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴とする表示システム。
【請求項6】
HDMIインタフェースを備え、該HDMIインタフェースにより接続された外部の表示装置に対してゲームコンテンツのストリームデータを出力可能としたゲーム機と、該ゲーム機を制御するためのコントローラとを備えたゲームシステムにおいて、
前記ゲーム機は、前記コントローラから送信されたキー入力信号に従って、該キー入力信号が、前記ゲーム機を制御するゲーム機用制御信号であるか、前記表示装置を制御するための表示装置用制御信号であるかを判別し、該キー入力信号が前記ゲーム機用制御信号である場合には、該ゲーム機用制御信号に従って該ゲーム機自身を制御し、前記表示装置用制御信号の場合には、前記HDMIに規定されるCECコマンドを前記表示装置用制御信号に基づいて生成し、前記外部の表示装置に送信することを特徴とするゲームシステム。
【請求項7】
請求項6に記載のゲームシステムにおいて、前記ゲーム機は、前記コントローラのキー操作と、該キー操作に応じた前記表示装置の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、
前記コントローラからのキー入力信号を解析し、前記コントローラのキー操作に関連付けられた前記表示装置の機能があれば、前記キー入力信号が前記表示装置用制御信号であるものと判別し、該機能を実行するための前記表示装置用制御信号を生成することを特徴とするゲームシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のゲームシステムにおいて、前記ゲーム機は、前記外部の表示装置から該表示装置の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して出力可能としたことを特徴とするゲームシステム。
【請求項9】
請求項7に記載のゲームシステムにおいて、前記ゲーム機は、前記外部の表示装置から該表示装置の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を自動的に設定することを特徴とするゲームシステム。
【請求項10】
請求項6ないし9のいずれか1に記載のゲームシステムにおいて、前記コントローラは、前記ゲーム機用制御信号を出力するモードと、前記表示装置用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴とするゲームシステム。
【請求項11】
請求項1ないし5のいずれか1に記載の表示装置と、請求項6ないし10のいずれか1に記載のゲームシステムとがHDMIインタフェースを介して相互に接続され、前記リモコンにより前記ゲームシステムのゲーム機を制御可能とし、前記コントローラにより前記表示装置を制御可能としたことを特徴とするゲーム表示システム。
【請求項1】
HDMIインタフェースを備え、該HDMIインタフェースにより接続された外部のゲーム機からゲームコンテンツのストリームデータを入力して表示可能とした表示装置と、該表示装置を制御するためのリモコンを備えた表示システムにおいて、
前記表示装置は、前記リモコンから送信されたキー入力信号に従って、該キー入力信号が、前記表示装置を制御する表示装置用制御信号であるか、前記ゲーム機を制御するためのゲーム機用制御信号であるかを判別し、該キー入力信号が前記表示装置用制御信号である場合には、該表示装置用制御信号に従って該表示装置自身を制御し、前記ゲーム機用制御信号の場合には、前記HDMIに規定されるCECコマンドを前記ゲーム機用制御信号に基づいて生成し、前記外部のゲーム機に送信することを特徴とする表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の表示システムにおいて、前記表示装置は、前記リモコンのキー操作と、該キー操作に応じた前記ゲーム機の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、
前記リモコンからのキー入力信号を解析し、前記リモコンのキー操作に関連付けられた前記ゲーム機の機能があれば、前記キー入力信号が前記ゲーム機用制御信号であるものと判別し、該機能を実行するための前記ゲーム機用制御信号を生成することを特徴とする表示システム。
【請求項3】
請求項2に記載の表示システムにおいて、前記表示装置は、前記外部のゲーム機から該ゲーム機の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して表示可能としたことを特徴とする表示システム。
【請求項4】
請求項2に記載の表示システムにおいて、前記表示装置は、前記外部のゲーム機から該ゲーム機の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記リモコンのキー操作に関連付けられるゲーム機の機能を自動的に設定することを特徴とする表示システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1に記載の表示システムにおいて、前記リモコンは、前記表示装置用制御信号を出力するモードと、前記ゲーム機用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴とする表示システム。
【請求項6】
HDMIインタフェースを備え、該HDMIインタフェースにより接続された外部の表示装置に対してゲームコンテンツのストリームデータを出力可能としたゲーム機と、該ゲーム機を制御するためのコントローラとを備えたゲームシステムにおいて、
前記ゲーム機は、前記コントローラから送信されたキー入力信号に従って、該キー入力信号が、前記ゲーム機を制御するゲーム機用制御信号であるか、前記表示装置を制御するための表示装置用制御信号であるかを判別し、該キー入力信号が前記ゲーム機用制御信号である場合には、該ゲーム機用制御信号に従って該ゲーム機自身を制御し、前記表示装置用制御信号の場合には、前記HDMIに規定されるCECコマンドを前記表示装置用制御信号に基づいて生成し、前記外部の表示装置に送信することを特徴とするゲームシステム。
【請求項7】
請求項6に記載のゲームシステムにおいて、前記ゲーム機は、前記コントローラのキー操作と、該キー操作に応じた前記表示装置の機能とを関連付けて記憶する手段を有し、
前記コントローラからのキー入力信号を解析し、前記コントローラのキー操作に関連付けられた前記表示装置の機能があれば、前記キー入力信号が前記表示装置用制御信号であるものと判別し、該機能を実行するための前記表示装置用制御信号を生成することを特徴とするゲームシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のゲームシステムにおいて、前記ゲーム機は、前記外部の表示装置から該表示装置の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を設定するための設定メニュー画面を生成して出力可能としたことを特徴とするゲームシステム。
【請求項9】
請求項7に記載のゲームシステムにおいて、前記ゲーム機は、前記外部の表示装置から該表示装置の機種情報を取得し、該機種情報に基づいて、前記コントローラのキー操作に関連付けられる表示装置の機能を自動的に設定することを特徴とするゲームシステム。
【請求項10】
請求項6ないし9のいずれか1に記載のゲームシステムにおいて、前記コントローラは、前記ゲーム機用制御信号を出力するモードと、前記表示装置用制御信号を出力するモードとが切り替え設定可能であることを特徴とするゲームシステム。
【請求項11】
請求項1ないし5のいずれか1に記載の表示装置と、請求項6ないし10のいずれか1に記載のゲームシステムとがHDMIインタフェースを介して相互に接続され、前記リモコンにより前記ゲームシステムのゲーム機を制御可能とし、前記コントローラにより前記表示装置を制御可能としたことを特徴とするゲーム表示システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−104505(P2008−104505A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−287683(P2006−287683)
【出願日】平成18年10月23日(2006.10.23)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月23日(2006.10.23)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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