説明

表示処理装置及び表示制御方法

【課題】表示範囲を変更できる「表示処理装置及び表示制御方法」を提供する。
【解決手段】表示ウインドウ500を境界線で均等に区切って複数のスクリーン(51-59)を形成し(a1)、各スクリーンに表示対象となる地理的範囲内の地図を均等に区切って(b1)表示する。ユーザが、境界線を移動させたならば(a2)、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより拡大したスクリーン51-53に表示する地図の地理的範囲41-43を拡大する(b2)。また、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより縮小したスクリーン54-56については、スクリーンに表示する地図の地理的範囲44-46は維持しつつ、各スクリーンに表示される地図の部分の縮尺を、スクリーンのサイズに応じて、スクリーンのサイズが小さいほど小さくなるように変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図等の表示オブジェクトを表示する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
地図等の表示オブジェクトを表示する技術としては、自動車に搭載されるナビゲーション装置において、地図を、現在位置や目的地などの1または複数の特定の地点に近いほど大きな縮尺で地図が表されるように表示する技術が知られている(たとえば、特許文献1、2)。
【特許文献1】特開平09-210703号公報
【特許文献2】特開平08-328467号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した1または複数の特定の地点に近いほど大きな縮尺で地図を表示する技術によれば、広範囲の地図を表示しつつ、1または複数の特定の地点の周辺の地図を詳細に表示することができる。
しかしながら、この技術によれば、ユーザが、現在表示されている地図の周辺の領域を確認するために地図をスクロールさせたり、現在表示されている地図中の領域を詳細を確認するために当該領域を拡大すると、それまで表示されていた地図の一部の領域が表示されなくなってしまい、当該表示されなくなった一部の領域と、新たに表示した領域や拡大した領域との関係を把握できなくなってしまう。また、当該表示されなくなった一部の領域の再表示して利用するための操作も煩雑となる。
【0004】
そこで、本発明は、表示中の表示オブジェクトの範囲の表示を維持しつつ、ユーザが簡易に、表示オブジェクトの表示範囲を拡大したり、表示中の表示オブジェクトの一部を拡大して利用できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題達成のために、本発明は、表示オブジェクトを表示ウインドウに表示する表示処理装置に、前記表示ウインドウを複数に区切った区域を設定する区域設定部と、ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動する境界移動部と、前記表示ウインドウの辺と重なる境界を有する区域であって、当該区域の前記辺と重なる境界と反対側の境界が移動され、サイズが拡大した各区域を表示範囲変更対象区域として、各表示範囲変更対象区域について、当該表示範囲変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示範囲変更対象区域の境界移動前に当該表示範囲変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲を当該表示範囲変更対象区域のサイズの変化相当分前記辺と重なる境界方向に拡大した範囲に変更する区域表示範囲変更部と、前記表示範囲変更対象区域を除く区域であって、境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更する区域表示サイズ変更部とを備えたものである。
【0006】
このような表示処理装置によれば、ユーザは、設定された区域の境界を移動するだけの簡易な操作で、表示オブジェクトの表示範囲を拡大するこができる。また、この際に、それまで表示されていた表示オブジェクトの各部分の表示は一部縮小されつつも維持されるので、ユーザは表示ウインドウの表示より、当該各部分と、新たに表示した表示オブジェクトの部分との関係を直接把握することができる。
【0007】
また、前記課題達成のために、本発明は、表示オブジェクトを表示ウインドウに表示する表示処理装置に、前記表示ウインドウを複数に区切った区域を設定する区域設定部と、ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動する境界移動部と、境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更する区域表示サイズ変更部とを備えたものである。
【0008】
このような表示処理装置によれば、ユーザは、設定された区域の境界を移動するだけの簡易な操作で、表示中の表示オブジェクトの一部を拡大して利用することができるようになる。また、この際に、それまで表示されていた表示オブジェクトの各部分の表示は一部縮小されつつも維持されるので、ユーザは表示ウインドウの表示より、当該各部分と、拡大した表示オブジェクトの部分との関係を直接把握することができる。
【0009】
ここで、以上のような各表示処理装置において、前記表示オブジェクトは地図であってもよい。また、前記表示オブジェクトは、文書であってもよく、この場合には、前記区域設定部において、前記表示ウインドウに前記文書の一部が表示されている状態においてユーザによって指定された表示ウインドウ上の位置で、前記表示ウインドウを区切って前記区域を設定するようにしてもよい。また、前記表示オブジェクトは、階層毎に対応して設けた、各々対応する階層の項目が配置される階層表示領域を並べた階層メニューであってもよく、この場合には、前記区域設定部において、前記表示ウインドウに前記階層メニューの一部が表示されている状態においてユーザから指定された前記階層表示領域の境を境界とする区域を設定することが好ましい。
【0010】
また、このような表示処理装置は、自動車等に搭載されるナビゲーション装置に適用することができる。すなわち、たとえば、表示オブジェクトを地図とする表示処理装置と、現在位置を算定する現在位置算定部と、表示ウインドウに表示された地図上に現在位置を表すマークを表示する表示する現在位置表示部と、前記表示ウインドウの全体に表示される地図の範囲を、前記現在位置の移動に伴い移動するスクロール部などを備えてナビゲーション装置を構成することができる。
【0011】
また、前記課題達成のために、本発明は、文字列を表示ウインドウに表示する表示処理装置に、前記表示ウインドウに前記文字列の先頭側の一部が表示されている状態においてユーザによって指定された表示ウインドウ上の位置で、前記表示ウインドウを区切って、文字列の先頭方向の第1の区域と当該文字列の末尾方向の第2の区域とを設定する区域設定部と、前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の先頭方向に移動された場合に、境界の移動によって縮小した当該第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示し、境界の移動によって拡大した第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分以降の部分であって、拡大した第2の区域に表示可能な文字数分の部分を表示する表示範囲変更部と、前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の末尾方向に移動された場合に、境界の移動によって拡大した当該第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を拡大して表示し、境界の移動によって縮小した第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示する表示サイズ変更部とを備えたものである。
【0012】
このような表示処理装置によれば、表示ウインドウが小さく、標準で文字列の先頭部分しか表示できない場合に、ユーザが、容易に、表示されていない文字列部分を表示させて確認したり、表示されている文字列の一部を拡大して確認することができるようになる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、表示中の表示オブジェクトの範囲の表示を維持しつつ、ユーザが簡易に、表示オブジェクトの表示範囲を拡大したり、表示中の表示オブジェクトの一部を拡大して利用できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1に本実施形態に係る表示処理システムの構成を示す。
図示するように表示処理システムは、LCD等の表示装置1、表示装置1の表示画面上に配置されたタッチパネルなどである入力装置2、表示装置1に表示する画像を描画する画像描画部3、記憶装置4、表示基準位置設定部5、描画制御部6、メモリ7を有する。そして、記憶装置4には、地図などの表示オブジェクトを規定する表示オブジェクトデータが記憶されており、画像描画部3は、描画制御部6の制御に従った形態で、表示オブジェクトデータが規定する表示オブジェクトを描画し、表示装置1に表示する。
【0015】
なお、このような表示処理システムは、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたコンピュータであって良く、この場合、以上に示した構成は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、提供されるものであって良い。
【0016】
以下、このような構成において、描画制御部6が、画像描画部3の表示装置1に表示する表示オブジェクトの描画を制御するために行う描画制御処理について説明する。
図2に、この描画制御処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、表示オブジェクトデータの表示が指示されると(ステップ202)、まず、表示装置1の表示画面の表示オブジェクトを表示する表示ウインドウ上に、表示ウインドウの全面サイズの単一のスクリーンを設定し、設定したスクリーンに表示する表示オブジェクトの縮尺を当該スクリーンの画像描画拡大率として設定し、設定したスクリーンに表示する表示オブジェクトの部分を当該スクリーンの表示画像領域として設定する(ステップ204)。
【0017】
ここで、このステップ204で設定する単一のスクリーンの表示画像領域は、表示オブジェクトの表示画像領域内の部分を、その時点で設定されている画像描画縮尺で描画した画像のサイズが、スクリーンのサイズに一致するように定める。また、表示画像領域の位置は、表示基準位置設定部5が設定する表示オブジェクト上の基準位置を基準として定める。
【0018】
すなわち、たとえば、表示処理装置が、自動車に搭載されるナビゲーション装置であり、表示オブジェクトデータが規定する表示オブジェクトが地図であれば、表示基準位置設定部5は、たとえば、算定した自動車の現在位置に対応する対応する地図上の位置を基準位置に設定する。そして、描画制御部6は、図4aに示すように、現在位置100が、表示画像領域40の下辺から表示画像領域の垂直方向長さの1/n上方向に進んだ、左右中央の位置となるように表示画像領域40の位置を定める。
【0019】
図2に戻り、スクリーンとスクリーンの表示画像領域と画像描画拡大率を設定したならば(ステップ204)、画像描画部3に、表示ウインドウに設定した各スクリーンに、各スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を、各スクリーンの画像描画拡大率で示される縮尺で描画、表示させる(ステップ206)
この結果、図4aに示したように、表示ウインドウ上の単一のスクリーンに対して、表示画像領域40が設定された場合には、図4bに示すように、表示ウインドウ500上の単一のスクリーン50に表示画像領域40内の地図が描画、表示されることになる。なお、表示処理装置が、自動車に搭載されるナビゲーション装置である場合には、描画制御部6は、図4bに示すように、現在位置や目的地や目的地までの経路も、画像描画部3に表示ウインドウ500に表示する地図上に描画させる。
【0020】
図2に戻り、各スクリーンの描画、表示を画像描画部3に行わせたならば、(ステップ206)、ユーザの境界線設定操作の発生(ステップ208)と、ユーザの境界線移動操作の発生と(ステップ210)と、表示基準位置設定部5が設定する表示オブジェクトの基準位置の変化の発生(ステップ212)とを監視する。
【0021】
そして、ユーザの境界線設定操作が発生したならば、(ステップ208)、操作に応じて境界線を設定し、設定した境界線を画像描画部3に表示ウインドウ500中に描画させる。また、設定した境界線でスクリーンを分割し、分割した各スクリーンの表示画像領域と、画像描画拡大率を設定する(ステップ214)。
【0022】
ここで、この境界線の設定は、たとえば、図4cに示すように、表示ウインドウ500上の予め定めた位置に境界線(表示ウインドウ500の中の各直線)を設定することにより行うようにしてもよい。
または、図4d1に示すように、入力装置2を介してユーザによって指定された表示ウインドウ500上のポイント61を交点とする水平、垂直方向の2つの直線を境界線として設定することにより行うようにしてもよい。なお、この場合、図4d1に示すように境界線を設定した後に、ユーザが、図4d2に示したように、表示ウインドウ500上の別のポイント62を指定したならば、さらにこのポイント62を交点とする水平、垂直方向の2つの直線を境界線として設定するようにする。
【0023】
さて、図4d1に示すように水平方向と、垂直方向の二つの境界線が設定されたときには、図4bに示したスクリーン50を境界線で分割した4つのスクリーン501-504が設定され、図4cに示したように、水平方向に二つ、垂直方向に二つの計4つの境界線が設定された場合には、図4bに示したスクリーン50を境界線で分割した9つのスクリーン51-59が設定されることになる。そして、分割元となったスクリーン50は消去される。また、図4d1に示すようスクリーン501-504が設定されている状態で、図4d2に示すように、さらに、水平方向と、垂直方向の二つの境界線が設定されたときには、図4bに示したスクリーン50を境界線で分割した9つのスクリーン51-59が設定されることになる。そして、分割元となったスクリーン501-504は消去される。
【0024】
ここで、このようにスクリーンを分割して設定した各スクリーン51-59の表示画像領域と画像描画拡大率は次のように設定する。
すなわち、スクリーン設定時に、表示ウインドウ500の当該スクリーンが設定された領域内に表示されていた表示オブジェクトの部分を当該スクリーンの表示画像領域とし、スクリーン設定時に表示ウインドウ500の当該スクリーンが設定された領域内の表示オブジェクトの部分のスクリーン設定時の表示の縮尺を当該スクリーンの画像描画拡大率として設定する。
【0025】
さて、図2に戻り、境界線、境界線で分割したスクリーン、分割した各スクリーンの表示画像領域と画像描画拡大率の各々を設定したならば(ステップ214)、各スクリーンについて、当該スクリーンに設定した表示画像領域のサイズを初期表示画像領域サイズとして、当該スクリーンのサイズを初期スクリーンサイズとしてメモリ7に記憶する(ステップ216)。
【0026】
そして、ステップ206に戻って、画像描画部3に、表示ウインドウ500に設定した各スクリーンに、各スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を、各スクリーンの画像描画拡大率で示される縮尺で描画、表示させた上で、ステップ208、ステップ210、212の監視に戻る。
【0027】
次に、ステップ210で、ユーザの境界線移動操作の発生が検出された場合には、画像描画部3に表示ウインドウ500中の境界線を操作に応じて境界線を移動させ、移動させた境界線に合わせて、移動された境界線上にあったスクリーンの境界を、当該境界が移動後の境界線上に位置するように、当該境界線と同じように移動する(ステップ218)。
【0028】
ここで、境界線移動操作は、ユーザの入力装置2を介した境界線のポイントとドラッグによって受け付ける。
すなわち、図5a1のように水平方向に二つ垂直方向に二つの計4つの境界線と、各境界線で区切られた9つのスクリーン51-59が表示ウインドウ500上に設定されており、各スクリーン51-59に、当該スクリーンに表示する表示オブジェクトの部分として図5b1に示す表示画像領域41-49が各々設定されている場合に、図5a2-a4に示すように境界線の交点ではない位置63をユーザが入力装置2を介してポイントしドラッグした場合には、ポイントされた境界線をドラッグされた位置まで移動する。なお、この移動は、移動する境界線が水平方向の境界線である場合には、境界線の垂直方向位置をドラッグされた垂直方向位置まで移動することにより行い、移動する境界線が垂直方向の境界線である場合には、境界線の水平方向位置をドラッグされた水平方向位置まで移動することにより行う。
【0029】
また、図5a1のように境界線とスクリーン51-59が設定されている場合に、図6a1-a4に示すように境界線の交点の位置64をユーザが入力装置2を介してポイントしドラッグした場合には、ポイントされた交点で交わる二つの境界線をドラッグされた位置まで移動する。なお、この移動は、移動する二つの境界線のうちの水平方向の境界線については、境界線の垂直方向位置をドラッグされた垂直方向位置まで移動することにより行い、移動する二つの境界線のうちの垂直方向の境界線については、境界線の水平方向位置をドラッグされた水平方向位置まで移動することにより行う。
【0030】
なお、この境界線移動操作の受け付けでは、境界線が他の境界線を越えて移動する操作は受け付けない。
図2に戻り、このようにして境界線を移動したならば、発生した境界線移動操作が、表示範囲変更操作に対応する操作であるかどうかを判定する(ステップ220)。ここでは、境界線移動操作が図5a2-a4に示すような境界線の交点ではない位置のポイント、ドラッグであった場合には、境界線移動操作は表示範囲変更操作に対応する操作であると判定し、境界線移動操作が、図6a1-a4に示すように境界線の交点の位置のポイント、ドラッグであった場合には、境界線移動操作は表示範囲変更操作に対応する操作ではなく、拡大率変更操作に対応する操作であると判定する。
【0031】
そして、発生した境界線移動操作が、表示範囲変更操作に対応する操作であったならば、表示範囲変更処理を行って(ステップ224)、各スクリーンの表示画像領域を変更し、ステップ206に戻って、画像描画部3に、表示ウインドウ500に設定した各スクリーンに、各スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を、各スクリーンの画像描画拡大率で示される縮尺で描画、表示させた上で、ステップ208、ステップ210、212の監視に戻る。
【0032】
この表示範囲変更処理については後述する。
一方、発生した境界線移動操作が、表示範囲変更操作に対応する操作でなく、拡大率変更操作に対応する操作であった場合には(ステップ220)、各スクリーンの画像描画拡大率を、当該スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を変更後の画像描画拡大率で示される縮尺で描画した画像が、当該スクリーンのサイズと一致するサイズとなるように変更する(ステップ222)。そして、ステップ206に戻って、画像描画部3に、表示ウインドウ500に設定した各スクリーンに、各スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を、各スクリーンの画像描画拡大率で示される縮尺で描画、表示させた上で、ステップ208、ステップ210、212の監視に戻る。
【0033】
この結果、図5a1のように水平方向に二つ垂直方向に二つの計4つの境界線と、各境界線で区切られた9つのスクリーン51-59が表示ウインドウ500上に設定されており、各スクリーン51-59に、表示オブジェクトであるところの地図の表示画像領域41-49が図5b1に示すように各々設定されている状態において、図6a1-a4に示すように、ユーザが境界線の交点64を移動させると、当該交点で交わる境界線が交点64の移動に伴って移動する。また、このとき、各境界線で区切られる各スクリーンに表示される地図の部分は変化しないが、各スクリーンに表示される地図の部分の縮尺は、スクリーンのサイズに応じて、スクリーン全体に表示画像範囲全体が表示されるように、スクリーンのサイズが大きいほど大きくなるように変化する。
【0034】
たとえば、図5a1に示す状態から図6a4に示す状態にユーザが境界線を移動した場合には、スクリーン51は水平方向に縮小されるため、図5a1においてスクリーン51に表示されていた地図の部分41が、図6a4のスクリーン51に水平方向の縮尺が小さく変更された上で表示される。同様に、スクリーン52は水平方向に拡大されるため、図5a1においてスクリーン52に表示されていた地図42の部分が、図6a4のスクリーン52に水平方向の縮尺が大きく変更された上で表示される。また、スクリーン53は水平方向、垂直方向との変化しないため、図5a1においてスクリーン53に表示されていた地図の部分43が、図6a4のスクリーン51にそのままの縮尺で表示される。
【0035】
また、スクリーン54は水平垂直方向に縮小されるため、図5a1においてスクリーン54に表示されていた地図の部分44が、図6a4のスクリーン54に水平垂直方向の縮尺が小さく変更された上で表示される。スクリーン55は水平方向に拡大され垂直方向に縮小されるため、図5a1においてスクリーン55に表示されていた地図の部分45が、図6a4のスクリーン55に水平方向の縮尺が大きく変更され垂直方向の縮尺が小さく変更された上で表示される。また、スクリーン56は垂直方向に縮小されるため、図5a1においてスクリーン56に表示されていた地図の部分46が、図6a4のスクリーン56に垂直方向の縮尺が小さく変更された上で表示される。
【0036】
また、スクリーン57は水平方向に縮小され垂直方向に拡大されるため、図5a1においてスクリーン57に表示されていた地図の部分47が、図6a4のスクリーン57に水平方向の縮尺が小さく変更され垂直方向の縮尺が大きく変更された上で表示される。また、スクリーン58は水平方向、垂直方向に拡大されるため、図5a1においてスクリーン58に表示されていた地図の部分48が、図6a4のスクリーン58に水平方向、垂直方向の縮尺が大きく変更された上で表示される。そして、スクリーン59は垂直方向に拡大されるため、図5a1においてスクリーン59に表示されていた地図の部分49が、図6a4のスクリーン59に垂直方向の縮尺が大きく変更された上で表示される。
【0037】
したがって、ユーザは境界線を移動するだけの簡易な操作で、表示ウインドウ500に全体として表示される地図の範囲を変化させることなく、境界線で区切られた任意の区域の地図を拡大して利用することができるようになる。
さて、図2に戻り、表示基準位置設定部5が設定する表示オブジェクトの基準位置の変化が発生したならば(ステップ212)、各スクリーンの表示画像領域を基準位置の変位分移動する(ステップ226)。そして、ステップ206に戻って、画像描画部3に、表示ウインドウ500に設定した各スクリーンに、各スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を、各スクリーンの画像描画拡大率で示される縮尺で描画、表示させた上で、ステップ208、ステップ210、212の監視に戻る。
【0038】
この結果、たとえば、自動車に搭載されるナビゲーション装置であり、算定した自動車の現在位置に対応する対応する地図上の位置を基準位置に設定する場合には、現在位置の移動に伴って表示ウインドウ500に表示される地図の領域も変化する。
すなわち、たとえば、図7a1に示すように各境界線で区切られた9つのスクリーン51-59が表示ウインドウ500上に設定されており、各スクリーン51-59に図7b1で示すように表示画像領域41-49が各々設定されている場合には、現在位置100が図7b1から図7b2に示すように移動すると、各スクリーン51-59に設定される表示画像領域41-49も、表示画像領域のサイズを変更することなく、図7b2に示すように現在位置100の移動に伴って移動し、表示ウインドウ500の表示は図7a1から図7a2に示すように変化する。また、この際に、各スクリーンの画像描画拡大率も変更されることはない。したがって、現在位置100の移動に伴って表示ウインドウ500に表示される地図の領域が全体的に変化する。
【0039】
以下、上述したステップ224で行う表示範囲変更処理について説明する。
図3に、この表示範囲変更処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、設定されている各スクリーンについて(ステップ302、314、316)、以下の処理を行う。
すなわち、スクリーンの境界が境界移動操作によって移動したかどうかを調べ(ステップ304)、移動していなければ当該スクリーンについての処理を終える。
一方、スクリーンの境界が境界移動操作によって移動していれば(ステップ304)、移動した境界の反対側の境界が、他のスクリーンとの間の境界であるかどうかを調べ(ステップ306)、他のスクリーンとの間の境界であれば、スクリーンの画像描画拡大率を、当該スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を描画した画像が、当該スクリーンのサイズと一致するサイズとなるように変更し(ステップ312)、当該スクリーンについての処理を終える。なお、右の境界が移動してれば左の境界、左の境界が移動してれば右の境界、上の境界が移動してれば下の境界、下の境界が移動してれば上の境界を、移動した境界の反対側の境界とする。
【0040】
一方、移動した境界の反対側の境界が、他のスクリーンとの間の境界でない場合(ステップ306)、すなわち、反対側の境界が表示ウインドウ500の縁部分の境界であれば、さらに、境界を移動した後のスクリーンのサイズがメモリ7に記憶しておいた初期スクリーンサイズ以下であるかどうかを調べ(ステップ308)、初期スクリーンサイズ以下であれば、表示画像領域の、移動した境界の反対側の境界に対応する境を、表示画像領域のサイズが、メモリ7に記憶されている初期表示画像領域サイズとなるように変更する(ステップ318、320)。そして、スクリーンの画像描画拡大率を、当該スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を描画した画像が、当該スクリーンのサイズと一致するサイズとなるように変更し(ステップ312)、当該スクリーンについての処理を終える。なお、このステップ318、320の処理は、スクリーンの表示画像領域のサイズが、スクリーン設定時に当該スクリーンに設定されていた表示画像領域のサイズより小さくならないように行うものであり、この処理によって、基準位置が変化しない限り、スクリーンにスクリーン設定時に表示されていた表示オブジェクトの部分は、縮尺が変更されることはあっても、当該スクリーンの表示に常に含まれることになる。
【0041】
一方、移動した境界の反対側の境界が、表示ウインドウ500の縁部分の境界であり(ステップ306)、スクリーンのサイズがメモリ7に記憶しておいた初期スクリーンサイズより大きい(ステップ308)場合には、スクリーンのサイズの初期スクリーンサイズに対する比率が、表示画像領域のサイズの初期表示画像領域サイズに対する比率と等しくなるように、表示画像領域の移動した境界の反対側の境界に対応する境を移動する(ステップ310)。すなわち、スクリーンのサイズが、初期スクリーンサイズよりも上下方向にd%大きい場合には、表示画像領域のサイズが、初期表示画像領域サイズよりも上下方向にd%大きくなるように、表示画像領域の移動した境界の反対側の境界に対応する境を上下方向に移動する。
【0042】
そして、スクリーンの画像描画拡大率を、当該スクリーンの表示画像領域によって示される表示オブジェクトの部分を描画した画像が、当該スクリーンのサイズと一致するサイズとなるように変更し(ステップ312)、当該スクリーンについての処理を終える。
以上、表示範囲変更処理について説明した。
このような表示範囲変更処理によって境界線移動に応じて、各スクリーンの表示画像範囲や画像描画拡大率が設定される結果、図5a1に示す状態から、図5a2-a4に示す状態に、ユーザが境界線を移動させると、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより拡大したスクリーンの表示画像範囲が図5b2-b4に示すように拡大し、スクリーンに表示される地図の範囲が広がる。また、他のスクリーンについては、表示画像範囲は維持され、各スクリーンに表示される地図の範囲は変化しないが、各スクリーンに表示される地図の部分の縮尺は、スクリーンのサイズに応じて、スクリーン内に表示画像範囲の全てが表示できるように、スクリーンのサイズが小さいほど小さくなるように変化する。
【0043】
したがって、たとえば、図5a1、図5b1に示す状態から図5a2に示す状態にユーザが境界線を移動した場合には、スクリーン51、52、53は、図5b2に示すように表示画像領域41、42、43が上方向に拡大されるため、図5a1においてスクリーン51、52、53に表示されていなかった、より上側の地図の部分が、図6a4のスクリーン51、52、53に表示されるようになる。
【0044】
一方、スクリーン54、55、56は、垂直方向に縮小されるため、図5b2に示すように表示画像領域44、45、46は変化しないまま、図5a1においてスクリーン54、55、56に表示されていた地図の部分が、図5a2のスクリーンスクリーン54、55、56に垂直方向の縮尺が小さく変更された上で表示される。
また、スクリーン57、58、59はスクリーンサイズが変化しないため、図5a1におけるスクリーン54、55、56の表示が、そのまま、図5a2の地図の表示として維持される。
したがって、ユーザは境界線を移動するだけの簡易な操作で、表示ウインドウ500に表示されている地図の範囲の周辺を、当該周辺部分の縮尺を変更することなく、表示ウインドウ500に全体として表示さる地図の範囲を広げて確認することができる。
ところで、以上の描画制御処理では、境界線の交点65の操作によって当該交点65で交わる境界線を移動する操作も表示範囲変更操作として受け付けるようにしてもよい。ただし、この場合には、図3に示した表示範囲変更処理を、水平方向と、垂直方向についてそれぞれ適用するようにする。
【0045】
このようにすることにより、図5a1、b1に示す状態から図7cに示す状態にユーザが境界線を移動した場合には、各スクリーン51-59の表示画像範囲41-49は図7dに示すようになり、表示ウインドウの水平方向の縁に接し、かつ、サイズが水平方向について初期スクリーンサイズより拡大したスクリーンの表示画像範囲を水平方向についてそれまで表示ウインドウに表示されていた地図部分の周辺部まで拡大すると共に、表示ウインドウの垂直方向の縁に接し、かつ、サイズが垂直方向について初期スクリーンサイズより拡大したスクリーンの表示画像範囲を垂直方向についてそれまで表示ウインドウに表示されていた地図部分の周辺部まで拡大することができる。なお、この場合、スクリーンのサイズが水平方向について初期スクリーンサイズより拡大していないスクリーンの水平方向の表示画像範囲はそのまま維持され、スクリーンのサイズが垂直方向について初期スクリーンサイズより拡大していないスクリーンの垂直方向の表示画像範囲はそのまま維持されることになる。
【0046】
以上、描画制御部6が行う描画制御処理について説明した。
ここで、このような描画制御処理は、地図等の画像オブジェクト以外の表示オブジェクトの表示にも同様に適用することができる。
以下、このような適用例について説明する。
まず、第1の適用例について説明する。
第1の適用例は、表示オブジェクトデータが表す表示オブジェクトが図8aに示すようなドキュメントである場合についてのものである。
この場合、図8bに示すように表示ウインドウ500にドキュメントの一部が表示されている状態において、図8cに示すように、ユーザがドキュメント中のポイント81を指定したならば、描画制御部6は、ポイント81の位置に境界線82を設定し、表示ウインドウ500の境界線82の上側を、表示画像範囲として図8aの811の範囲を有する第1スクリーン810に、境界線82の下側、を表示画像範囲として図8aの821の範囲を有する第2スクリーン820に設定する。
【0047】
そして、ユーザが図8dに示すように境界線82を下側に移動したならば、この操作を表示範囲変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、スクリーン間の境界が境界線82に一致するように、第1スクリーン810の下の境界を下側に移動して第1スクリーン810を拡大し、第2スクリーン820の上の境界を下側に移動して第2スクリーン820を縮小する。
【0048】
そして、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより拡大した第1スクリーン810の表示画像範囲を図8a812に示すように上方向に拡大し、第1スクリーン810にドキュメントのより上側の部分まで表示する。また、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより縮小した第2スクリーン820については、表示画像範囲821を維持したまま画像拡大率を小さくし、ドキュメントの表示画像範囲821の部分を縮小表示する。ただし、ここでは、画像拡大率はドキュメントの表示フォントサイズを規定するものとする。
【0049】
また、図8cに示す状態から、ユーザが図8eに示すように境界線82を上側に移動したならば、この操作を表示範囲変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、スクリーン間の境界が境界線82に一致するように、第1スクリーン810の下の境界を上側に移動して第1スクリーン810を縮小し、第2スクリーン820の上の境界を上側に移動して第2スクリーン820を拡大する。
【0050】
そして、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより拡大した第2スクリーン820の表示画像範囲を図8a822に示すように下方向に拡大し、第1スクリーン820にドキュメントのより下側の部分まで表示する。また、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより縮小した第1スクリーン810については、表示画像範囲811を維持したまま画像拡大率を小さくし、ドキュメントの表示画像範囲811の部分を縮小表示する。
【0051】
次に、第2の適用例について説明する。
第2の適用例も、表示オブジェクトデータが表す表示オブジェクトがドキュメントである場合についてのものである。
この場合、図9aに示すように表示ウインドウ500にドキュメントが表示されている状態において、図9bに示すように、ユーザがドキュメント中のポイント91を指定したならば、描画制御部6は、ポイント91の位置に境界線92を設定し、表示ウインドウ500の境界線92の上側を第1スクリーン910に、境界線92の下側を第2スクリーン920に設定する。
【0052】
そして、ユーザが図9cに示すように境界線92を下側に移動したならば、この操作を拡大率変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、スクリーン間の境界が境界線92に一致するように、第1スクリーン910の下の境界を下側に移動して第1スクリーン910を拡大し、第2スクリーン920の上の境界を下側に移動して第2スクリーン920を縮小する。
【0053】
そして、スクリーンのサイズが拡大した第1スクリーン910の画像拡大率を大きくし、図9bにおいて第1スクリーン910に表示されていたドキュメントの部分を第1スクリーン910に拡大表示し、スクリーンのサイズが縮小した第2スクリーン930の画像拡大率を小さくし、図9bにおいて第2スクリーン920に表示されていたドキュメントの部分を、第2スクリーン930に縮小表示する。
【0054】
また、図9bに示す状態から、ユーザが図9dに示すように境界線92を上側に移動したならば、この操作を拡大率変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、スクリーン間の境界が境界線92に一致するように、第1スクリーン910の下の境界を上側に移動して第1スクリーン910を縮小し、第2スクリーン920の上の境界を上側に移動して第2スクリーン920を拡大する。
【0055】
そして、スクリーンのサイズが縮小した第1スクリーン910の画像拡大率を小さくし、図9bにおいて第1スクリーン910に表示されていたドキュメントの部分を第1スクリーン910に縮小表示し、スクリーンのサイズが拡大した第2スクリーン930の画像拡大率を大きくし、図9bにおいて第2スクリーン920に表示されていたドキュメントの部分を、第2スクリーン920に拡大表示する。
【0056】
次に、第3の適用例について示す。
第3の適用例は、表示オブジェクトデータが表す表示オブジェクトが、図10に示すようなテキストである場合についてのものである。
この場合、図10bに示すように表示装置1にテキストの一部が表示されている状態において、図10cに示すように、ユーザが表示装置1の下に設けた水平方向のなぞり操作を受け付ける入力装置2上のポイント101を指定したならば、描画制御部6は、表示装置1の表示画面のポイント101に対応する位置に不可視の境界線を設定し、境界線の左側を、表示画像範囲として図10aの1011の範囲を有する第1スクリーン1010に、境界線の右側を、表示画像範囲として図10aの1021の範囲を有する第2スクリーン1020に設定する。
【0057】
そして、ユーザが、そのまま入力装置2を左側になぞったならば、この操作を表示範囲変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、図10dに示すように境界線を左側に移動して、スクリーン間の境界が境界線に一致するように、第1スクリーン1010の右の境界を左側に移動して第1スクリーン1010を縮小し、第2スクリーン1020の左の境界を左側に移動して第2スクリーン1020を拡大する。
【0058】
そして、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより拡大した第2スクリーン1020の表示画像範囲を図10a1022に示すように右方向に拡大し、第2スクリーン1020にテキストのより右側の部分まで表示する。また、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより縮小した第1スクリーン1010については、表示画像範囲1011を維持したまま画像拡大率を小さくし、テキストの表示画像範囲1011の部分を縮小表示する。ただし、ここでは、画像拡大率はテキストの表示フォントサイズを規定するものとする。
【0059】
また、ユーザが図10eに示すように、図10cに示す状態からそのまま入力装置2を右側になぞったならば、この操作を拡大率変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、境界線を右側に移動して、スクリーン間の境界が境界線に一致するように、第1スクリーン1010の右の境界を右側に移動して第1スクリーン1010を拡大し、第2スクリーン1020の左の境界を右側に移動して第2スクリーン1020を縮小する。
【0060】
そして、スクリーンのサイズが拡大した第1スクリーン1010の画像拡大率を大きくし、第1スクリーン1010に、テキストの表示画像範囲1011の部分を拡大表示し、スクリーンのサイズが縮小した第2スクリーン1020の画像拡大率を小さくし、第2スクリーン1020に、テキストの表示画像範囲1021の部分を、全体が第2スクリーン1020に収まるように縮小表示する。
【0061】
次に第4の適用例について示す。
第4の適用例は、表示オブジェクトデータが表す表示オブジェクトが図11aに示すような複数の項目の第1階層から第4階層までのツリー構造体を対象として、選択された項目を基準として各階層の項目を階層的に表す図11bに示す階層メニューである場合についてのものである。
【0062】
この場合、図12aに示すように表示ウインドウ500に、階層メニューの一部が表示されている状態において、図12bに示すように、第3階層の項目の表示領域と第4階層の項目の表示領域の間の区切線の上部の黒塗部分上の位置1201が指定されたならば、表示ウインドウ500の指定された区切線の位置に不可視の境界線を設定し、表示ウインドウ500の境界線の左側の領域を第1スクリーン1210に、右側の領域を第2スクリーン1220に設定する。
【0063】
そして、図12cに示すように、第3階層の項目の表示領域と第4階層の項目の表示領域の間の区切線が、上部の黒塗部分をドラッグすることにより右側に移動されたならば、この操作を表示範囲変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、境界線を区切線と共に移動し、スクリーン間の境界が境界線に一致するように、第1スクリーン1210の右の境界を右側に移動して第1スクリーン1210を拡大し、第2スクリーン1220の左の境界を右側に移動して第2スクリーン1220を縮小する。
【0064】
そして、1階層の表示領域の水平方向の最小サイズをdとして、ndが第1スクリーン1210の水平方向のサイズ以下となるnの最大値を、スクリーンのサイズ拡大後の第1スクリーン1210に表示できる階層数として求め、現在1スクリーン1210に表示している階層数をmとして、m-n階層分の何階層分の階層の項目の表示領域を第1スクリーン1210に設け、m階層分表示画像領域を左方向に拡大する。
【0065】
ここでは、m-n=1となるので、第1スクリーン1210の表示画像範囲を1階層分左方向に拡大し、図12cに示すように第1スクリーン1210に第2階層の項目の表示領域を設け第2階層の項目を表示する。一方、スクリーンのサイズが初期スクリーンサイズより縮小した第2スクリーン1220については、表示画像範囲を維持したまま画像拡大率を小さくし、第4階層の項目を縮小表示する。ただし、画像拡大率は項目を表すテキストの表示フォントサイズを規定するものとする。
【0066】
そして、この図12cに示す状態において、さらに、図12dに示すように、第2階層の項目の表示領域と第3階層の項目の表示領域の間の区切線の上部の黒塗部分上の位置1201が指定されたならば、表示ウインドウ500の指定された区切線の位置に不可視の境界線を設定し、第1スクリーン1210を、第3スクリーン1230と第4スクリーン1240に分割する。
【0067】
そして、図12eに示すように、第2階層の項目の表示領域と第3階層の項目の表示領域の間の区切線が、上部の黒塗部分をドラッグすることにより右側に移動されたならば、この操作を表示範囲変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、境界線を区切線と共に移動し、スクリーン間の境界が境界線に一致するように、第3スクリーン1230の右の境界を右側に移動して第3スクリーンを拡大し、第4スクリーン1240の左の境界を右側に移動して第4スクリーン1340を縮小する。
【0068】
そして、ここでは、拡大した第3スクリーン1230の水平方向サイズに対して上述したm-nが1として求まるので、スクリーンのサイズが拡大した第3スクリーン1230の表示画像範囲を左方向に1階層分拡大し、図12eに示すように第3スクリーン1230に第1階層の項目の表示領域を設け第1階層の項目を表示する。一方、スクリーンのサイズが縮小した第4スクリーン1240については、表示画像範囲を維持したまま画像拡大率を小さくし、第3階層の項目を縮小表示する。
【0069】
次に、図12aに示すように表示ウインドウ500に、階層メニューの一部が表示されている状態において、図12fに示すように、第3階層の項目の表示領域と第4階層の項目の表示領域の間の区切線の下部の白塗部分上の位置1202がポイントされたならば、表示ウインドウ500の指定された区切線の位置に不可視の境界線を設定し、表示ウインドウ500の境界線の左側の領域を第1スクリーン1210に、右側の領域を第2スクリーン1220に設定する。
【0070】
そして、図12gに示すように、第4階層の項目の表示領域と第3階層の項目の表示領域の間の区切線が、下部の白塗部分をドラッグすることにより右側に移動されたならば、この操作を拡大率変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、境界線を区切線と共に移動し、スクリーン間の境界が境界線に一致するように、第1スクリーン1210の右の境界を右側に移動して第1スクリーンを拡大し、第2スクリーン1220の左の境界を右側に移動して第2スクリーン1220を縮小する。
【0071】
そして、スクリーンのサイズが拡大した第1スクリーン1210の画像拡大率を大きくし、第1スクリーン1210に、第1スクリーン1210内の各階層の項目を拡大表示し、スクリーンのサイズが縮小した第2スクリーン1220の画像拡大率を小さくし、第2スクリーン1220に、第2スクリーン1220内の各階層の項目を、全体が第2スクリーン1220に収まるように縮小表示する。
【0072】
一方、図12fに示す状態から、図12gに示すように、第3階層の項目の表示領域と第4階層の項目の表示領域の間の区切線が、下部の白塗部分をドラッグすることにより左側に移動されたならば、この操作を拡大率変更操作に対応する境界線移動操作として受け付けて、境界線を区切線と共に移動し、スクリーン間の境界が境界線に一致するように、第1スクリーン1210の右の境界を右側に移動して第1スクリーン1210を種々証し、第2スクリーン1220の左辺を右側に移動して第2スクリーン1220を拡大する。
【0073】
そして、スクリーンのサイズが縮小した第1スクリーン1210の画像拡大率を小さくし、第1スクリーン1210に、第1スクリーン1210内の各階層の項目を、全体が第1スクリーン1210に収まるように縮小表示する。また、スクリーンのサイズが拡大した第2スクリーン1220の画像拡大率を大きくし、第2スクリーン1220に、第2スクリーン1220内の各階層の項目を拡大表示する。
【0074】
以上、本発明の実施形態について説明した。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態に係る表示処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る描画制御処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係る表示範囲変更処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る描画制御処理の処理例を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1…表示装置、2…入力装置、3…画像描画部、4…記憶装置、5…表示基準位置設定部、6…描画制御部、7…メモリ、500…表示ウインドウ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示オブジェクトを表示ウインドウに表示する表示処理装置であって、
前記表示ウインドウを複数に区切った区域を設定する区域設定部と、
ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動する境界移動部と、
前記表示ウインドウの辺と重なる境界を有する区域であって、当該区域の前記辺と重なる境界と反対側の境界が移動され、サイズが拡大した各区域を表示範囲変更対象区域として、各表示範囲変更対象区域について、当該表示範囲変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示範囲変更対象区域の境界移動前に当該表示範囲変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲を当該表示範囲変更対象区域のサイズの変化相当分前記辺と重なる境界方向に拡大した範囲に変更する区域表示範囲変更部と、
前記表示範囲変更対象区域を除く区域であって、境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更する区域表示サイズ変更部とを有することを特徴とする表示処理装置。
【請求項2】
表示オブジェクトを表示ウインドウに表示する表示処理装置であって、
前記表示ウインドウを複数に区切った区域を設定する区域設定部と、
ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動する境界移動部と、
境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更する区域表示サイズ変更部とを有することを特徴とする表示処理装置。
【請求項3】
請求項1記載の表示処理装置であって、
前記表示オブジェクトは地図であることを特徴とする表示処理装置。
【請求項4】
請求項2記載の表示処理装置であって、
前記表示オブジェクトは地図であることを特徴とする表示処理装置。
【請求項5】
請求項3記載の表示処理装置と、現在位置を算定する現在位置算定部と、表示ウインドウに表示された地図上に現在位置を表すマークを表示する表示する現在位置表示部と、前記表示ウインドウの全体に表示される地図の範囲を、前記現在位置の移動に伴い移動するスクロール部とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項4記載の表示処理装置と、現在位置を算定する現在位置算定部と、表示ウインドウに表示された地図上に現在位置を表すマークを表示する表示する現在位置表示部と、前記表示ウインドウの全体に表示される地図の範囲を、前記現在位置の移動に伴い移動するスクロール部とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1記載の表示処理装置であって、
前記表示オブジェクトは、文書であって、
前記区域設定部は、前記表示ウインドウに前記文書の一部が表示されている状態においてユーザによって指定された表示ウインドウ上の位置で、前記表示ウインドウを区切って前記区域を設定することを特徴とする表示処理装置。
【請求項8】
請求項2記載の表示処理装置であって、
前記表示オブジェクトは、文書であって、
前記区域設定部は、前記表示ウインドウに前記文書が表示されている状態においてユーザによって指定された表示ウインドウ上の位置で、前記表示ウインドウを区切って前記区域を設定することを特徴とする表示処理装置。
【請求項9】
請求項1記載の表示処理装置であって、
前記表示オブジェクトは、階層毎に対応して設けた、各々対応する階層の項目が配置される階層表示領域を並べた階層メニューであって、
前記区域設定部は、前記表示ウインドウに前記階層メニューの一部が表示されている状態においてユーザから指定された前記階層表示領域の境を境界とする区域を設定することを特徴とする表示処理装置。
【請求項10】
請求項2記載の表示処理装置であって、
前記表示オブジェクトは、階層毎に対応して設けた、各々対応する階層の項目が配置される階層表示領域を並べた階層メニューであって、
前記区域設定部は、前記表示ウインドウに前記階層メニューが表示されている状態においてユーザから指定された前記階層表示領域の境を境界とする区域を設定することを特徴とする表示処理装置。
【請求項11】
文字列を表示ウインドウに表示する表示処理装置であって、
前記表示ウインドウに前記文字列の先頭側の一部が表示されている状態においてユーザによって指定された表示ウインドウ上の位置で、前記表示ウインドウを区切って、文字列の先頭方向の第1の区域と当該文字列の末尾方向の第2の区域とを設定する区域設定部と、
ユーザの前記第1の区域と第2の区域の境界の移動操作を受け付け、当該境界を移動する境界移動部と、
前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の先頭方向に移動された場合に、境界の移動によって縮小した前記第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示し、境界の移動によって拡大した前記第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分以降の部分であって、拡大した第2の区域に表示可能な文字数分の部分を表示する表示範囲変更部と、
前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の末尾方向に移動された場合に、境界の移動によって拡大した当該第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を拡大して表示し、境界の移動によって縮小した第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示する表示サイズ変更部とを有することを特徴とする表示処理装置。
【請求項12】
表示オブジェクトを表示ウインドウに表示する表示処理装置において前記表示オブジェクトの表示を制御する表示制御方法であって、
前記表示ウインドウを複数に区切った区域を設定するステップと、
ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動するステップと、
前記表示ウインドウの辺と重なる境界を有する区域であって、当該区域の前記辺と重なる境界と反対側の境界が移動され、サイズが拡大した各区域を表示範囲変更対象区域として、各表示範囲変更対象区域について、当該表示範囲変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示範囲変更対象区域の境界移動前に当該表示範囲変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲を当該表示範囲変更対象区域のサイズの変化相当分前記辺と重なる境界方向に拡大した範囲に変更するステップと、
前記表示範囲変更対象区域を除く区域であって、境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更するステップとを有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項13】
表示オブジェクトを表示ウインドウに表示する表示処理装置において前記表示オブジェクトの表示を制御する表示制御方法であって、
前記表示ウインドウを複数に区切った区域を設定するステップと、
ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動するステップと、
境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更するステップとを有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項14】
請求項12記載の表示制御方法であって、
前記表示オブジェクトは地図であることを特徴とする表示制御方法。
【請求項15】
請求項13記載の表示制御方法であって、
前記表示オブジェクトは地図であることを特徴とする表示制御方法。
【請求項16】
請求項13記載の表示制御方法であって、
現在位置を算定するステップと、
表示ウインドウに表示された地図上に現在位置を表すマークを表示するステップと、
前記表示ウインドウの全体に表示される地図の範囲を、前記現在位置の移動に伴い移動するステップとを有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項17】
請求項13記載の表示制御方法であって、
現在位置を算定するステップと、
表示ウインドウに表示された地図上に現在位置を表すマークを表示するステップと、
前記表示ウインドウの全体に表示される地図の範囲を、前記現在位置の移動に伴い移動するステップとを有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項18】
文字列を表示ウインドウに表示する表示処理装置において、前記文字列の表示を制御する表示制御方法であって、
前記表示ウインドウに前記文字列の先頭側の一部が表示されている状態においてユーザによって指定された表示ウインドウ上の位置で、前記表示ウインドウを区切って、文字列の先頭方向の第1の区域と当該文字列の末尾方向の第2の区域とを設定するステップと、
ユーザの前記第1の区域と第2の区域の境界の移動操作を受け付け、当該境界を移動するステップと、
前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の先頭方向に移動された場合に、境界の移動によって縮小した当該第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示し、境界の移動によって拡大した第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分以降の部分であって、拡大した第2の区域に表示可能な文字数分の部分を表示するステップと、
前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の末尾方向に移動された場合に、境界の移動によって拡大した当該第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を拡大して表示し、境界の移動によって縮小した第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示するステップとを有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項19】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
表示オブジェクトを表示する表示ウインドウを複数に区切った区域を設定するステップと、
ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動するステップと、
前記表示ウインドウの辺と重なる境界を有する区域であって、当該区域の前記辺と重なる境界と反対側の境界が移動され、サイズが拡大した各区域を表示範囲変更対象区域として、各表示範囲変更対象区域について、当該表示範囲変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示範囲変更対象区域の境界移動前に当該表示範囲変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲を当該表示範囲変更対象区域のサイズの変化相当分前記辺と重なる境界方向に拡大した範囲に変更するステップと、
前記表示範囲変更対象区域を除く区域であって、境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更するステップとを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
表示オブジェクトを表示する表示ウインドウを複数に区切った区域を設定するステップと、
ユーザの前記区域の境界の移動操作を受け付け、区域の境界を移動するステップと、
境界が移動され、サイズが変化した各区域を表示サイズ変更対象区域として、各表示サイズ対象変更区域について、当該表示サイズ変更対象区域に表示する表示オブジェクトの範囲を、当該表示サイズ変更対象区域の境界移動前に当該表示サイズ変更対象区域に表示していた表示オブジェクトの範囲に維持したまま、当該表示オブジェクトの範囲の表示サイズを、境界移動前の表示サイズから当該表示サイズ変更対象区域のサイズの変化相当分変化させたサイズに変更するステップとを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項21】
コンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記表示ウインドウに文字列の先頭側の一部が表示されている状態においてユーザによって指定された表示ウインドウ上の位置で、前記表示ウインドウを区切って、文字列の先頭方向の第1の区域と当該文字列の末尾方向の第2の区域とを設定するステップと、
ユーザの前記第1の区域と第2の区域の境界の移動操作を受け付け、当該境界を移動するステップと、
前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の先頭方向に移動された場合に、境界の移動によって縮小した当該第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示し、境界の移動によって拡大した第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分以降の部分であって、拡大した第2の区域に表示可能な文字数分の部分を表示するステップと、
前記第1の区域と第2の区域との間の境界が、文字列の末尾方向に移動された場合に、境界の移動によって拡大した当該第1の区域に、境界の移動前に第1の区域に表示されていた文字列の部分を拡大して表示し、境界の移動によって縮小した第2の区域に、当該境界の移動前に第2の区域に表示されていた文字列の部分を縮小して表示するステップとを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−15431(P2009−15431A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−174091(P2007−174091)
【出願日】平成19年7月2日(2007.7.2)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】