説明

表示制御装置、表示装置、表示システム及びプログラム

【課題】水平型表示装置の表示画面上での携帯型表示装置の位置に応じた位置に、携帯型表示装置に表示された画像に応じた画像を表示できるようにする。
【解決手段】水平型表示装置10と、携帯型表示装置20と、共有画面制御装置30とを備える。携帯型表示装置20のID保持部261が保持するIDに基づいて、水平型表示装置10のID検出部181及び位置算出部182が携帯型表示装置20のID及び位置を特定し、通信部19がこれらの情報を共有画面制御装置30に送信する。また、携帯型表示装置20の操作受付部22が受け付けた操作の対象の文書情報を通信部29が共有画面制御装置30に送信する。これにより、共有画面制御装置30では、表示状態管理部31が表示状態の情報を求め、文書取得部32が電子文書を取得し、通信部39が電子文書及び表示状態の情報を水平型表示装置10に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示装置、表示システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テーブルや壁面を、携帯型コンピュータを空間的に拡張する作業環境として機能させる技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、例えば、あるユーザのコンピュータ・ディスプレイ上のドラッグ操作を、そのままコンピュータが設置された平面(テーブルや壁面)に継承する「ハイパードラッグ」操作が可能になっている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−136504号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置に応じた位置に、第2の装置に表示された画像に応じた画像を表示するような仕組みは提案されていなかった。
【0005】
本発明の目的は、第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置に応じた位置に、第2の装置に表示された画像に応じた画像を表示できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置を特定する位置特定手段と、
前記第2の装置の表示画面に表示された画像、及び、当該表示画面に表示された画像のうちの指定された画像のいずれか一方を特定する画像特定手段と、
前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置に応じた前記第1の装置の表示画面上の所定位置に、前記画像特定手段により特定された画像に応じた所定画像が表示されるように制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示制御装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記制御手段は、前記所定画像の上側が前記第2の装置の表示画面を通常閲覧する側を向いた状態で、当該所定画像が表示されるように制御することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記所定画像は、前記画像特定手段により特定された画像と所定の関係を有する画像であり、
前記所定位置は、前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置との間に前記所定の関係に応じた関係を有する位置であることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記所定画像は、前記画像特定手段により特定された画像に対して所定の順序関係において先及び後となる2つの画像であり、
前記所定位置は、前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置を中心として対称な2つの位置であることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置である。
請求項5に記載の発明は、
前記第1の装置の表示画面上での前記第2の装置の方向を特定する方向特定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記方向特定手段により特定された前記第2の装置の方向に応じて、前記所定画像が表示されるように制御することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置である。
請求項6に記載の発明は、
前記位置特定手段は、前記第2の装置が保持する情報を前記第1の装置が取得する際に得られる情報に基づいて、当該第2の装置の位置を特定することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置である。
請求項7に記載の発明は、
前記位置特定手段は、前記第1の装置が保持する情報を前記第2の装置が取得する際に得られる情報に基づいて、当該第2の装置の位置を特定することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置である。
請求項8に記載の発明は、
前記第2の装置の表示画面に表示された画像の変更を認識する認識手段を更に備え、
前記制御手段は、前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置に応じた前記第1の装置の表示画面上の所定位置に、前記認識手段により認識された変更がなされた後の画像に応じた画像が表示されるように制御することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置である。
請求項9に記載の発明は、
表示画面に画像を表示する表示手段と、
前記表示画面上での特定の装置の位置を特定する位置特定手段と、
前記特定の装置が表示する画像、及び、当該特定の装置が表示する画像のうちの指定された画像のいずれか一方を特定する画像特定手段と、
前記位置特定手段により特定された前記特定の装置の位置に応じた前記表示画面上の所定位置に、前記画像特定手段により特定された画像に応じた所定画像を表示するように、前記表示手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示装置である。
請求項10に記載の発明は、
実質的に水平な表示画面に画像を表示する表示手段と、
特定の装置に画像を表示した状態で当該特定の装置を前記表示画面に置く操作、及び、当該特定の装置を当該表示画面に置いた状態で当該特定の装置に表示された画像を指定する操作のいずれか一方に応じて、当該特定の装置に当該画像を表示したまま、当該画像及び当該画像に関連する画像のいずれか一方を、当該表示画面上の所定の位置に表示するよう、前記表示手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示装置である。
請求項11に記載の発明は、
第1の表示画面に画像を表示する第1の表示装置と、
第2の表示画面に画像を表示する第2の表示装置と、
前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置を制御する制御装置と
を備え、
前記第1の表示装置は、前記第1の表示画面上での前記第2の表示装置の位置を前記制御装置に伝達し、
前記第2の表示装置は、前記第2の表示画面に表示されている画像、及び、当該第2の表示画面に表示されている画像のうちの指定された画像のいずれか一方に関する情報を前記制御装置に伝達し、
前記制御装置は、前記第1の表示装置から伝達された前記第2の表示装置の位置に応じた前記第1の表示画面上の所定位置に、前記第2の表示装置から伝達された情報に応じた所定画像が表示されるように制御することを特徴とする表示システムである。
請求項12に記載の発明は、
第1の表示画面に画像を表示する第1の表示装置と、
第2の表示画面に画像を表示する第2の表示装置と、
前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置を制御する制御装置と
を備え、
前記第2の表示装置は、前記第1の表示画面上での自身の位置を前記制御装置に伝達し、かつ、前記第2の表示画面に表示されている画像、及び、当該第2の表示画面に表示されている画像のうちの指定された画像のいずれか一方に関する情報を前記制御装置に伝達し、
前記制御装置は、前記第2の表示装置から伝達された当該第2の表示装置の位置に応じた前記第1の表示画面上の所定位置に、前記第2の表示装置から伝達された情報に応じた所定画像が表示されるように制御することを特徴とする表示システムである。
請求項13に記載の発明は、
コンピュータに、
第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置を特定する機能と、
前記第2の装置の表示画面に表示された画像、及び、当該表示画面に表示された画像のうちの指定された画像のいずれか一方を特定する機能と、
特定された前記第2の装置の位置に応じた前記第1の装置の表示画面上の所定位置に、特定された画像に応じた所定画像が表示されるように制御する機能と
を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明は、第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置に応じた位置に、第2の装置に表示された画像に応じた画像を表示することができるという効果を有する。
請求項2の発明は、第2の装置の表示画面を通常閲覧する側から見て逆向きに画像を表示することができるという効果を有する。
請求項3の発明は、第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置と画像の表示位置との関係を、第2の装置に表示された画像と第1の装置の表示画面に表示する画像との関係に応じたものとすることができるという効果を有する。
請求項4の発明は、第2の装置に表示された画像に対して所定の順序関係において先及び後となる2つの画像を、第2の装置を中心として対称な2つの位置に表示することができるという効果を有する。
請求項5の発明は、第1の装置の表示画面上での第2の装置の方向に応じて画像を表示することができるという効果を有する。
請求項6の発明は、第2の装置の位置を特定するのに用いる情報を取得するための機構を、第2の装置に設けなくてよいという効果を有する。
請求項7の発明は、第2の装置の位置を特定するのに用いる情報を取得するための機構を、第1の装置に設けなくてよいという効果を有する。
請求項8の発明は、第2の装置に表示された画像の変更を、第1の装置の表示画面に表示された画像に反映することができるという効果を有する。
請求項9の発明は、表示画面上での特定の装置の位置に応じた位置に、特定の装置に表示された画像に応じた画像を表示することができるという効果を有する。
請求項10の発明は、特定の表示装置が置かれた実質的に水平な表示画面に、特定の装置に画像を表示したまま、その画像や関連する画像を表示することができるという効果を有する。
請求項11の発明は、第1の表示装置の表示画面上での第2の表示装置の位置に応じた位置に、第2の表示装置に表示された画像に応じた画像を表示することができるという効果を有する。
請求項12の発明は、第1の表示装置の表示画面上での第2の表示装置の位置に応じた位置に、第2の表示装置に表示された画像に応じた画像を表示することができるという効果を有する。
請求項13の発明は、第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置に応じた位置に、第2の装置に表示された画像に応じた画像を表示することができるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
本実施の形態では、表示装置の一例として、複数のユーザが取り囲んで議論等を行うための水平型表示装置を用いる。ユーザが持ち込んだ携帯型表示装置をこの水平型表示装置の上に置き、携帯型表示装置に表示された電子文書を水平型表示装置上の共有画面で共有することで、議論等が行われる。そこで、まず、この水平型表示装置及び携帯型表示装置の機構について説明する。
【0009】
まず、水平型表示装置及び携帯型表示装置の機構の第1の例について説明する。
図1は、第1の例において、水平型表示装置10に携帯型表示装置20を載せた場合の断面図である。携帯型表示装置20は水平型表示装置10に接触するのが普通であるが、図では見易さのため、水平型表示装置10と携帯型表示装置20との間に隙間を設けて示している。
図示するように、水平型表示装置10は、議論等を行う作業台としての天板11と、天板11を支持する脚部12a〜12dとを備える。また、天板11に対して背面から画像を投影する投影ユニット13と、投影ユニット13を移動自在に支持するキャスター14a〜14dと、天板11に投影させる画像を映し出すプロジェクタ15とを備える。更に、携帯型表示装置20の底面に対して赤外光を照射する赤外光光源17と、携帯型表示装置20の底面で反射された赤外光を受光する赤外カメラ18aとを備える。但し、図1は断面図のため、脚部12c及び12d、キャスター14c及び14dについては、図に現れていない。
【0010】
天板11は、その周囲の任意の位置にユーザが立って議論等に参加できるよう、例えば、円形のものを用いる。また、例えばガラス板等の基材に乳白色の半透明フィルターを貼り付けて透過型スクリーンを形成し、投影ユニット13により投影された画像を表示する表示画面(例えば、大画面ディスプレイ)として機能させる。即ち、本実施の形態では、表示手段の一例として、天板11を用いた。更に、表示された画像に対するユーザの操作を検知するタッチパネルの機能も備える。ここで、タッチパネルは、天板11の表面を接触を検知するための素子を配置した透明なスクリーンで覆うことで実現してもよいし、天板11の表面で縦、横に赤外光を走らせてその遮断された位置を検出することで実現してもよい。但し、本実施の形態では、図示するように、天板11に携帯型表示装置20が置かれることがある。従って、天板11が備えるタッチパネルの機能は、携帯型表示装置20の底面によるタッチを、ユーザ操作としてのタッチとは区別して処理するものとする。例えば、タッチされている箇所が一定の面積を超える場合には、ユーザ操作を表す信号を発生させないようにすればよい。
脚部12a〜12dは、4本脚の場合の例であるが、脚部の数はこれに限らない。
【0011】
投影ユニット13は、天板11の側の面が開いた四角柱の箱からなっており、その中にミラー13a及び13bを備える。ここで、ミラー13a及び13bは、図のような角度で固定され、投影ユニット13の箱の側面に取り付けられているものとする。
キャスター14a〜14dは、天板11、脚部12a〜12d、プロジェクタ15からなるテーブルの移動に合わせて投影ユニット13を動かせるよう、投影ユニット13の底面に取り付けられている。但し、テーブルに対する投影ユニット13の相対的位置がずれることのないようにする。尚、ここでは、キャスターを4つとしたが、その数はこれに限らない。
プロジェクタ15は、天板11の下に吊り下げられて固定され、ミラー13aの方向に画像を投影する。すると、その画像はミラー13bで反射し、天板11に投影されることになる。
【0012】
赤外光光源17は、例えば、赤外カメラ18aのシャッタタイミングに同期させてパルス点灯する。これにより、天板11の携帯型表示装置20が載る可能性のある領域に対して、定期的に赤外光が照射されることになる。この赤外光光源17としては、例えば、赤外LEDを用いるとよい。
赤外カメラ18aは、赤外光が照射された携帯型表示装置20の底面を、赤外領域に感度を有するイメージセンサによって撮像する。そして、撮像された画像を解析することにより、携帯型表示装置20のID及び位置が検出される。ここで、イメージセンサとしては、例えば、CMOSセンサやCCDセンサを用いるとよい。
本実施の形態では、このように赤外光を用いて画像を読み取ることで、プロジェクタ15の可視光による映像に影響を与えないようにしている。また、更に確実な投影やIDの認識を行うために、天板11には、一定の角度の光以外を透過させるホログラフィック光素子を用いてもよい。或いは、電気的に透過/不透過を変えられるフィルムを天板11に貼り付け、投影とIDの認識を短い周期で切り替える方法も考えられる。
【0013】
一方、携帯型表示装置20は、携帯型の端末装置であれば如何なるものでもよい。ノート型のPCが代表例であるが、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ、携帯電話等であっても構わない。但し、携帯型表示装置20の底面には、赤外光光源17及び赤外カメラ18aを用いてそのID及び位置が検出されるよう、赤外領域に吸収域を持つ色材(例えば、トナー)を用いて形成された符号画像26aが貼付されている。
【0014】
図2は、符号画像26aを構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像26aを構成する単位パターンについて説明する。
図2(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
【0015】
ところで、図2(a)に示したドットは、あくまで情報表現のためのドットであり、画像を構成する最小の点を意味するドットとは必ずしも一致しない。本実施の形態において、情報表現のためのドット(図2(a)の最小の四角)は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、情報表現のためのドット(図2(a)の最小の四角)の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。情報表現のためのドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、情報表現のためのドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。但し、上記の値84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。
【0016】
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図2(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図2(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図2(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図2(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロック、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロック、更には、これらの単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
【0017】
本実施の形態では、携帯型表示装置20のIDを符号化し、符号画像26aにおける識別符号とする。こうすることで、赤外カメラ18aで撮像した画像を解析すると携帯型表示装置20のIDが得られ、水平型表示装置10にどの携帯型表示装置20が載せられたかが分かる。
一方、水平型表示装置10上の携帯型表示装置20の位置は、赤外カメラ18aが撮像した画像内での符号画像の位置及び大きさに基づいて求める。例えば、赤外カメラ18aが撮像した画像内で、符号画像が上側にあれば、略鉛直上方からの赤外光を受光したことが分かり、符号画像が下側にあれば、鉛直方向よりも水平方向に近い方向から赤外光を受光したことが分かる。また、符号画像26aの大きさを予め決めておき、赤外カメラ18aで撮像した画像内の符号画像の大きさと比較することで、赤外カメラ18aから符号画像26aまでの距離を認識する。そして、ここで求めた方向及び距離から、携帯型表示装置20の3次元空間内での位置を特定する。
【0018】
尚、符号画像26aを形成するために用いるトナーには、K(カーボンを含む黒)のトナーや、特殊トナーがある。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。但し、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。符号画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別する。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
【0019】
次に、水平型表示装置及び携帯型表示装置の機構の第2の例について説明する。
図3は、第2の例において、水平型表示装置10に携帯型表示装置20を載せた場合の断面図である。この図でも見易さのため、水平型表示装置10と携帯型表示装置20との間に隙間を設けて示している。
図示するように、水平型表示装置10は、天板11と、脚部12a〜12dと、ミラー13a及び13bを含む投影ユニット13と、キャスター14a〜14dと、プロジェクタ15とを備えるが、これらは、図1に示した水平型表示装置10におけるものと同様なので、説明を省略する。
【0020】
ところで、図1では、携帯型表示装置20が保持する符号画像を水平型表示装置10が読み取るようにしたが、図3はこれとは逆に、水平型表示装置10が保持する符号画像を携帯型表示装置20が読み取るようにする。即ち、図3において、携帯型表示装置20は、図1と同様、ノート型のPC等であってよいが、符号画像26aの代わりに、赤外光光源27及び赤外カメラ28を備えている。尚、赤外光光源27及び赤外カメラ28の機能自体は、図1の赤外光光源17及び赤外カメラ18aの機能と同じであるので、説明を省略する。
一方、水平型表示装置10は、赤外光光源17及び赤外カメラ18aを備えていない。その代わりに、赤外光光源27及び赤外カメラ28を用いてそのID及び位置が検出されるよう、天板11の表面には、赤外領域に吸収域を持つ色材(例えば、トナー)を用いて形成された符号画像16が貼付されている。
【0021】
図4は、符号画像16を構成する画像等の一例を示した図である。
図4(a)は、符号画像16を構成する単位パターンの一例を示したものであるが、これについては、図2(a)を参照して説明したものと同様であるので説明を省略する。但し、図2(a)では、単位パターンのうち同期パターン以外の情報パターンを識別符号のみを表現するものとして説明したが、図4では、後述するように、識別符号だけでなく、位置符号も表現する。
【0022】
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図4(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図4(b)の最小の四角(単位ブロック)に、図4(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図4(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
【0023】
本実施の形態では、水平型表示装置10のIDを符号化し、符号画像16における識別符号とする。また、水平型表示装置10上の座標位置を符号化し、符号画像16における位置符号とする。こうすることで、赤外カメラ28で撮像した画像を解析すると水平型表示装置10のID及びその上での座標位置が得られ、どの水平型表示装置10の上のどの位置に携帯型表示装置20が載せられたかが分かるようになる。
尚、符号画像16を形成するために用いるトナーとしては、図1の場合と同様のものを用いるとよい。
【0024】
次いで、水平型表示装置及び携帯型表示装置の機構の第3の例について説明する。
図5は、第3の例において、水平型表示装置10に携帯型表示装置20を載せた場合の断面図である。この図でも見易さのため、水平型表示装置10と携帯型表示装置20との間に隙間を設けて示している。
図示するように、水平型表示装置10は、天板11と、脚部12a〜12dと、ミラー13a及び13bを含む投影ユニット13と、キャスター14a〜14dと、プロジェクタ15とを備えるが、これらは、図1及び図3に示した水平型表示装置10におけるものと同様なので、説明を省略する。
【0025】
ところで、図1では、携帯型表示装置20が保持する情報を水平型表示装置10が赤外光で読み取るようにしたが、図5では、携帯型表示装置20が保持する情報を水平型表示装置10が無線通信で読み取るようにする。即ち、図5において、携帯型表示装置20は、図1と同様、ノート型のPC等であってよいが、符号画像26aの代わりに、ワイヤレスセンサ26bを備えている。一方、水平型表示装置10は、赤外光光源17及び赤外カメラ18aの代わりに、送受信機18bを備えている。
【0026】
ここで、ワイヤレスセンサ26bについて説明する。
図6は、ワイヤレスセンサ26bの構成を示す図である。このワイヤレスセンサ26bは、Siを材料とする基板上に酸化膜を介して形成され、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)を伝播する誘電体薄膜61と、誘電体薄膜61上に形成され、電気信号から弾性表面波への変換又は弾性表面波から電気信号への変換を行う櫛型電極(IDT:Inter-digital Transducer)62a及び62bとを備える。また、櫛型電極62a及び62bの一方にインピーダンスマッチング部63a及び63bを介して接続され、送受信機18bとの間で電波信号の授受を行うアンテナ64a及び64bと、櫛型電極62a及び62bの他方に接続されたグランド65a及び65bとを備える。
【0027】
尚、櫛型電極62a及び62b、アンテナ64a及び64b、インピーダンスマッチング部63a及び63bは、導電パターンにより一体的に形成される。この導電パターンの材料としては、Ti、Cr、Cu、W、Ni、Ta、Ga、In、Al、Pb、Pt、Au、Ag等の金属、又は、Ti−Al、Al−Cu、Ti−N、Ni−Cr等の合金を、単層若しくは2層以上の多層構造にて積層することが好ましく、特に金属としてはAu、Ti、W、Al、Cuが好ましい。また、この金属層の膜厚は、1nm以上10μm未満とすることが好ましい。
【0028】
かかる構成を有するワイヤレスセンサ26bは、複数個用意され、各々が対応する携帯型表示装置20のIDを保持する。複数のワイヤレスセンサ26bは、原則として、同じ周波数を用いるが、同じ周波数で異なったIDを得るためには、櫛型電極62aと62bの間の離間寸法dをワイヤレスセンサ26b間で異ならせ、弾性表面波が櫛型電極62aと62bの間を移動する時間を変えればよい。尚、誘電体薄膜61上を移動する弾性表面波の移動時間は、電波信号が送受信機18bとワイヤレスセンサ26bの間を移動する時間に比べて非常に大きいため、IDは、櫛型電極62aと62bの間の弾性表面波の伝達時間tに応じて設定される。例えば、水平型表示装置10の図示しない記憶装置に、伝達時間tとIDとを対応付けたID設定テーブルが記憶しておくとよい。
【0029】
ワイヤレスセンサ26bを用いたID検出の基本動作は、次の通りである。
まず、送受信機18bは、300MHzの周波数を有するセンサ質問信号を送信する。ワイヤレスセンサ26bは、センサ質問信号を受信すると、誘電体薄膜61に弾性表面波を発生させ、センサ応答信号を送信する。すると、送受信機18bは、このセンサ応答信号を受信して解析処理を行い、この解析処理で算出した伝達時間tに基づき、ID設定テーブルを参照してIDを読み出す。
【0030】
一方、水平型表示装置10は、送受信機18bがワイヤレスセンサ26bから受信する電波の強度により携帯型表示装置20までの距離を求め、これに基づいて携帯型表示装置20の位置を算出する。送受信機18bを複数設けることで、3次元空間内での位置の精度が向上する。
【0031】
尚、本実施の形態では、実質的に水平な表示画面を有する表示装置の一例として、水平型表示装置10を用いた。ここで、「実質的に水平」とは、天板11が地面又は床面と完全に平行であることまでを要求する趣旨ではなく、天板11の上に携帯型表示装置20を載せてもずれ落ちない程度に水平であればよいものとする。また、以下、水平型表示装置10に適用した場合について説明するが、垂直型等、他のタイプの表示装置に適用してもよい。
【0032】
本実施の形態では、以上述べてきた水平型表示装置10を用いて、図7及び8に示すような表示を実現する。尚、ここでは、水平型表示装置10上に実現される共有画面を参照しながら会議を行うために、会議への参加者が各自の携帯型表示装置20を会議室に持ち込む場面を想定する。
【0033】
図7は、携帯型表示装置20に表示した電子文書を水平型表示装置10に表示する第1の例を示したものである。
まず、参加者は、携帯型表示装置20を水平型表示装置10に載せ、例えば、会議室内の所定の回線への接続作業を行う。すると、(a)に示すように、携帯型表示装置20の表示画面21に、共有画面に対応する領域(共有領域21a)が表示される。図では、共有領域21aを表示画面21上で一定の面積を有する領域(網掛けの領域)として示したが、例えば、フォルダのようなものであってもよい。一方、共有領域21a以外の領域は、個人用の表示領域(個人領域21b)であり、この時点では共有されていない電子文書の画像が表示されている。
次に、参加者は、個人領域21bに表示された電子文書の画像を選択し、例えばドラッグ操作により、共有領域21aに移動する。すると、水平型表示装置10及び携帯型表示装置20における表示は、(b)に示すようなものとなる。即ち、移動された電子文書が共有領域21aに表示されると共に、その電子文書がサーバ等から呼び出され、水平型表示装置10において例えば携帯型表示装置20の横に表示される。
【0034】
尚、この例では、電子文書の画像の上側が携帯型表示装置20の操作者にとって向こう側になるように表示した。ここで、画像の上側とは、画像に固有の属性として予め決まっている向きに配置した場合に上になる側のことをいう。人間が画像を見るときの自然な向き、例えば文字を含む画像であれば人間が文字を読める向きを、画像に固有の属性としての向きとすればよい。こうすれば、画像の上側が携帯型表示装置20の操作者にとって向こう側になるということは、水平型表示装置10において携帯型表示装置20の操作者にとって見易い向きに画像が表示されることを意味することとなる。しかしながら、電子文書の画像の表示方法としては、これ以外の表示方法を採用してもよい。例えば、携帯型表示装置20を操作する参加者が、携帯型表示装置20の表示画面21を参照しながら説明し、他の参加者が、水平型表示装置10上の表示を参照しながら説明を受ける場面も考えられる。このような場合、水平型表示装置10には、携帯型表示装置20の操作者以外の参加者にとって見易い向きに画像が表示されることが望ましい。即ち、電子文書の画像は、その上側が携帯型表示装置20の表示画面21を通常閲覧する側を向いた状態で表示するようにしてもよい。
【0035】
図8は、携帯型表示装置20に表示した電子文書を水平型表示装置10に表示する第2の例を示したものである。
まず、参加者は、携帯型表示装置20を水平型表示装置10に載せる。このとき、携帯型表示装置20の表示画面21には、電子文書の3ページ目が表示されているとする。すると、(a)に示すように、水平型表示装置10において、携帯型表示装置20の左側には電子文書の2ページ目が、右側には電子文書の4ページ目が表示される。
次に、参加者が、電子文書のページをめくる操作を行うと、逐次、その情報が水平型表示装置10に伝えられ、表示が更新される。例えば、(b)に示すように、携帯型表示装置20に電子文書の4ページ目が表示されたとすると、左側の画像は3ページ目に更新され、右側の画像は5ページ目に更新される。
【0036】
次に、このような概略動作を実現する表示システムの構成について説明する。
尚、本実施の形態の表示システムでは、図1、5に示したように、水平型表示装置10が携帯型表示装置20のID及び自身の上での携帯型表示装置20の位置を認識する場合と、図3に示したように、携帯型表示装置20が水平型表示装置10のID及び水平型表示装置10の上での自身の位置を認識する場合とがある。
そこで、前者を第1の構成例として、後者を第2の構成例として、説明する。
【0037】
図9は、第1の構成例を示した図である。
図示するように、本実施の形態の表示システムの第1の構成例は、水平型表示装置10と、携帯型表示装置20と、携帯型表示装置20から受信した情報に応じて水平型表示装置10上の共有画面を制御する共有画面制御装置30とを含む。ここで、図1に示したように、水平型表示装置10が、赤外光を照射する赤外光光源17と、携帯型表示装置20の底面で反射した赤外光を受光する赤外カメラ18aとを備えたものである場合、携帯型表示装置20には、符号画像26aが貼付される。また、図5に示したように、水平型表示装置10が、無線通信を行う送受信機18bを備えたものである場合、携帯型表示装置20には、ワイヤレスセンサ26bが取り付けられている。尚、水平型表示装置10と共有画面制御装置30との間、及び、携帯型表示装置20と共有画面制御装置30との間は、例えばLANによって接続される。また、図では、1つの共有画面制御装置30に対して、水平型表示装置10及び携帯型表示装置20も1つずつ接続されているが、複数接続されていても構わない。
【0038】
尚、本実施の形態では、第1の装置、第1の表示装置の一例として、水平型表示装置10を用いると共に、第1の装置の表示画面、第1の表示画面の一例として、天板11(図1、5参照)を用いた。第2の装置、第2の表示装置の一例として、携帯型表示装置20を用いると共に、第2の装置の表示画面、第2の表示画面の一例として、表示画面21(図7、8参照)を用いた。更に、表示制御装置、制御装置の一例として、共有画面制御装置30を用いた。
【0039】
ここで、各装置の内部の機能構成について説明する。
水平型表示装置10は、画像を表示するための処理を行う表示部111と、携帯型表示装置20のID(以下、「携帯型ID」という)を検出するID検出部181と、天板11上での携帯型表示装置20の位置(以下、「携帯型位置」という)を算出する位置算出部182と、共有画面制御装置30との間で情報の送受信を行う通信部19とを備える。
表示部111は、通信部19が共有画面制御装置30から受信した表示状態に関する情報、例えば、表示位置や表示方向に関する情報に従い、天板11に投影する画像をプロジェクタ15に出力する。
ID検出部181は、赤外カメラ18aが撮像した画像又は送受信機18bが受信した情報を解析することにより、携帯型IDを検出する。
位置算出部182は、赤外カメラ18aが撮像した画像又は送受信機18bが受信した情報を解析することにより、携帯型位置を算出する。
通信部19は、自身のID、携帯型ID、携帯型位置を共有画面制御装置30に送信したり、電子文書及び表示部111における表示状態に関する情報を共有画面制御装置30から受信したりする。
【0040】
携帯型表示装置20は、画像を表示するための処理を行う表示部211と、画像に対するユーザ操作を受け付ける操作受付部22と、携帯型IDを保持するID保持部261と、共有画面制御装置30との間で情報の送受信を行う通信部29とを備える。
表示部211は、ユーザ操作に応じて電子文書を表示したり、電子文書の表示内容を変更したりするための処理を行い、画像を表示画面21(図7、8参照)に表示する。
操作受付部22は、ユーザ操作を受け付けて、そのユーザ操作に基づく表示が行われるよう、そのユーザ操作に関する情報を表示部211に伝えると共に、水平型表示装置10においてそのユーザ操作に基づく表示の更新が行われるよう、そのユーザ操作に関する情報を通信部29に伝える。
ID保持部261は、符号画像26aを携帯型表示装置20の底面に貼付したり、ワイヤレスセンサ26bを携帯型表示装置20に取り付けたりすることで、実現される。即ち、本実施の形態では、第2の装置が保持する情報の一例として、符号画像26aやワイヤレスセンサ26bが保持する情報を用いた。
通信部29は、自身のIDと、操作受付部22が受け付けたユーザ操作の対象となった電子文書に関する情報(以下、「文書情報」という)とを共有画面制御装置30に送信する。ここで、文書情報とは、例えば、電子文書を一意に識別する情報(以下、「文書ID」という)や電子文書におけるページ番号である。
【0041】
共有画面制御装置30は、水平型表示装置10上での表示状態を管理する表示状態管理部31と、水平型表示装置10に表示する電子文書を取得する文書取得部32と、携帯型表示装置20及び水平型表示装置10との間で情報の送受信を行う通信部39とを備える。
表示状態管理部31は、どの水平型表示装置10にどの携帯型表示装置20が載っているかを把握する。また、その携帯型表示装置20がどの位置に載っているかも把握する。即ち、本実施の形態では、位置を特定する位置特定手段の一例として、表示状態管理部31のこの機能部分を設けている。更に、その携帯型表示装置20がどの方向を向いて載っているかも把握する。即ち、本実施の形態では、方向を特定する方向特定手段の一例として、表示状態管理部31のこの機能部分を設けている。更にまた、その携帯型表示装置20の表示画面21(図7、8参照)にどの電子文書の画像が表示されているか、及び、その画像がどのように変更されたかも把握する。即ち、本実施の形態では、画像を特定する画像特定手段、画像の変更を認識する認識手段の一例として、表示状態管理部31のこの機能部分を設けている。
【0042】
文書取得部32は、水平型表示装置10に新たに表示すべき電子文書又はページが生じた場合に、その電子文書又はページを、文書サーバ(図示せず)、携帯型表示装置20、事前に電子文書を格納しておいた共有画面制御装置30内のメモリ(図示せず)等から読み出す。
通信部39は、水平型表示装置10から水平型ID、携帯型ID、携帯型位置を受信し、携帯型表示装置20から携帯型ID及び文書情報を受信する。また、水平型表示装置10に対して電子文書及び表示状態に関する情報を送信する。即ち、本実施の形態では、表示を制御する制御手段の一例として、通信部39を設けている。
【0043】
図10は、第2の構成例を示した図である。
図示するように、本実施の形態の表示システムの第2の構成例も、水平型表示装置10と、携帯型表示装置20と、携帯型表示装置20から受信した情報に応じて水平型表示装置10上の共有画面を制御する共有画面制御装置30とを含む。ここで、図3に示したように、携帯型表示装置20が、赤外光を照射する赤外光光源27と、水平型表示装置10の天板11で反射した赤外光を受光する赤外カメラ28とを備えたものである場合、水平型表示装置10には、符号画像16が貼付される。尚、この構成例においても、水平型表示装置10と共有画面制御装置30との間、及び、携帯型表示装置20と共有画面制御装置30との間は、例えばLANによって接続される。また、図では、1つの共有画面制御装置30に対して、水平型表示装置10及び携帯型表示装置20も1つずつ接続されているが、複数接続されていても構わない。
【0044】
尚、本実施の形態では、第1の装置、第1の表示装置の一例として、水平型表示装置10を用いると共に、第1の装置の表示画面、第1の表示画面の一例として、天板11(図3参照)を用いた。また、第2の装置、第2の表示装置の一例として、携帯型表示装置20を用いると共に、第2の装置の表示画面、第2の表示画面の一例として、表示画面21(図7、8参照)を用いた。更に、表示制御装置、制御装置の一例として、共有画面制御装置30を用いた。
【0045】
ここで、各装置の内部の機能構成について説明する。
水平型表示装置10は、画像を表示するための処理を行う表示部111と、水平型表示装置10のID(以下、「水平型ID」という)を保持するID保持部161と、共有画面制御装置30との間で情報の送受信を行う通信部19とを備える。
表示部111は、通信部19が共有画面制御装置30から受信した表示状態に関する情報、例えば、表示位置や表示方向に関する情報に従い、天板11に投影する画像をプロジェクタ15に出力する。
ID保持部161は、例えば符号画像16を天板11の表面に貼付することで、実現される。即ち、本実施の形態では、第1の装置が保持する情報の一例として、符号画像16が保持する情報を用いた。
通信部19は、電子文書及び表示部111における表示状態に関する情報を共有画面制御装置30から受信する。
【0046】
携帯型表示装置20は、画像を表示するための処理を行う表示部211と、画像に対するユーザ操作を受け付ける操作受付部22と、水平型IDを検出するID検出部281と、水平型表示装置10上での自身の位置である携帯型位置を検出する位置検出部282と、共有画面制御装置30との間で情報の送受信を行う通信部29とを備える。
表示部211は、ユーザ操作に応じて電子文書を表示したり、電子文書の表示内容を変更したりするための処理を行い、画像を表示画面21(図7、8参照)に表示する。
操作受付部22は、ユーザ操作を受け付けて、そのユーザ操作に基づく表示が行われるよう、そのユーザ操作に関する情報を表示部211に伝えると共に、水平型表示装置10においてそのユーザ操作に基づく表示の更新が行われるよう、そのユーザ操作に関する情報を通信部29に伝える。
ID検出部281は、赤外カメラ28が撮像した画像を解析することにより、水平型IDを検出する。
位置検出部282は、赤外カメラ28が撮像した画像を解析することにより、携帯型位置を算出する。
通信部29は、水平型ID、自身のID、携帯型位置、更には、操作受付部22が受け付けたユーザ操作の対象となった電子文書に関する文書情報を共有画面制御装置30に送信する。
【0047】
共有画面制御装置30は、水平型表示装置10上での表示状態を管理する表示状態管理部31と、水平型表示装置10に表示する電子文書を取得する文書取得部32と、携帯型表示装置20及び水平型表示装置10との間で情報の送受信を行う通信部39とを備える。
表示状態管理部31は、どの水平型表示装置10にどの携帯型表示装置20が載っているかを把握する。また、その携帯型表示装置20がどの位置に載っているかも把握する。即ち、本実施の形態では、位置を特定する位置特定手段の一例として、表示状態管理部31のこの機能部分を設けている。更に、その携帯型表示装置20がどの方向を向いて載っているかも把握する。即ち、本実施の形態では、方向を特定する方向特定手段の一例として、表示状態管理部31のこの機能部分を設けている。更にまた、その携帯型表示装置20の表示画面21(図7、8参照)にどの電子文書の画像が表示されているか、及び、その画像がどのように変更されたかも把握する。即ち、本実施の形態では、画像を特定する画像特定手段、画像の変更を認識する認識手段の一例として、表示状態管理部31のこの機能部分を設けている。
【0048】
文書取得部32は、水平型表示装置10に新たに表示すべき電子文書又はページが生じた場合に、その電子文書又はページを、文書サーバ(図示せず)、携帯型表示装置20、事前に電子文書を格納しておいた共有画面制御装置30内のメモリ(図示せず)等から読み出す。
通信部39は、携帯型表示装置20から水平型ID、携帯型ID、携帯型位置、文書情報を受信する。また、水平型表示装置10に対して電子文書及び表示状態に関する情報を送信する。即ち、本実施の形態では、表示を制御する制御手段の一例として、通信部39を設けている。
【0049】
尚、図9及び図10のシステム構成では、水平型表示装置10とは別に共有画面制御装置30を設けたが、共有画面制御装置30は、水平型表示装置10と一体に設けてもよい。そして、このような構成を採用した場合は、管理情報において、水平型IDは必ずしも管理しなくてよい。
【0050】
次に、本実施の形態の表示システムにおける動作を説明する。
図9では、まず、水平型表示装置10において、ID検出部181が携帯型IDを検出し、位置算出部182が携帯型位置を算出して、通信部19が水平型IDと共に、これらの情報を共有画面制御装置30に送信する。また、携帯型表示装置20において、操作受付部22がユーザ操作を受け付け、通信部29が携帯型IDと共に、ユーザ操作の対象となった電子文書の文書情報を共有画面制御装置30に送信する。
図10では、携帯型表示装置20において、ID検出部281が水平型IDを、位置検出部282が携帯型位置を検出して、通信部29が携帯型IDと共に、これらの情報を共有画面制御装置30に送信する。また同様に、携帯型表示装置20において、操作受付部22がユーザ操作を受け付け、通信部29が携帯型IDと共に、ユーザ操作の対象となった電子文書の文書情報を共有画面制御装置30に送信する。
【0051】
これにより、共有画面制御装置30の動作が開始する。尚、ここでは、図7、8の表示を実現するための動作を分けて説明する。
図11は、図7の表示を実現するための共有画面制御装置30の動作を示したフローチャートである。
共有画面制御装置30では、まず、通信部39が、水平型IDと携帯型IDと携帯型位置とからなる情報を受信したか、携帯型IDと文書IDとからなる情報を受信したかを判定する(ステップ301)。
【0052】
水平型IDと携帯型IDと携帯型位置とからなる情報を受信したと判定された場合、受信した情報は、表示状態管理部31に渡される。尚、図9のシステム構成であれば、この情報は水平型表示装置10から受信したものであり、図10のシステム構成であれば、この情報は携帯型表示装置20から受信したものである。そして、表示状態管理部31は、水平型IDと携帯型IDと携帯型位置との対応に変化があったかどうかを判定する(ステップ302)。変化がなければ、処理を終了するが、変化があれば、受信した水平型IDと携帯型IDと携帯型位置との対応を登録する(ステップ303)。
【0053】
携帯型IDと文書IDとからなる情報を受信したと判定された場合も、受信した情報は、表示状態管理部31に渡される。尚、この場合、図9のシステム構成であっても、図10のシステム構成であっても、この情報は、携帯型表示装置20から受信したものである。そして、表示状態管理部31は、携帯型IDと文書IDとの対応に変化があったかどうかを判定する(ステップ304)。変化がなければ、処理を終了するが、変化があれば、受信した携帯型IDと文書IDの対応を登録する(ステップ305)。
【0054】
ステップ302で変化があったと判定された場合はステップ303の処理に引き続き、ステップ304で変化があったと判定された場合はステップ305の処理に引き続き、表示状態管理部31が、水平型表示装置10上での電子文書の表示位置及び表示方向を算出する(ステップ306)。例えば、図7では、ステップ301で受信した携帯型位置の横の位置を表示位置として算出する。
【0055】
そして、文書取得部32が表示対象の電子文書を読み出す(ステップ307)。ここで、表示対象の電子文書は、携帯型表示装置20におけるユーザ操作の対象となった電子文書と必ずしも同じものでなくてよい。例えば、ユーザ操作の対象となった電子文書に予め関連付けられた他の電子文書を表示対象の電子文書として選択するようにしてもよい。この場合、予め関連付けられた他の電子文書の画像は、所定の関係を有する画像の一例である。また、このように所定の関係を有する画像が選択された場合において、ステップ306で算出される表示位置及び表示方向は、この所定の関係に応じたものとしてもよい。
【0056】
その後、通信部39が、ステップ306で算出した表示位置及び表示方向の情報と、ステップ307で読み出した電子文書とを水平型表示装置10に送信する(ステップ308)。
これにより、水平型表示装置10では、送信された電子文書の画像が、送信された表示位置に、送信された表示方向で表示されることとなる。
【0057】
ここで、図11の処理において表示状態管理部31が参照及び更新を行う管理情報について述べる。尚、管理情報は、表示状態管理部31が参照可能なメモリ(図示せず)に記憶しておくとよい。
この管理情報の説明の前に、まず、水平型表示装置10の画面上の座標について説明しておく。図12(a)に、画面上に設定する座標の例を示す。ここでは、画面を長方形とし、中心点を原点としている。そして、長手方向にX軸を、短手方向にY軸をとっている。
画面上には、携帯型表示装置20を載せた位置が、A1、B1、C1、D1を頂点とする四角形、及び、A2、B2、C2、D2を頂点とする四角形で示されている。但し、これはあくまで一例であり、例えば、短い間隔で格子状に配置された点のうち、携帯型表示装置20を載せた領域内に存在する点を管理するようなものであってもよい。
【0058】
携帯型表示装置20がこのように置かれた場合の管理情報の内容を図12(b)に示す。但し、(a)は水平型ID「P001」の水平型表示装置10に携帯型表示装置20の置かれた状態を示すものとし、この水平型表示装置10とは別に水平型ID「P002」の水平型表示装置10も管理されているものとする。
尚、(b)の携帯型位置欄における座標については、(a)で点に付した記号の後ろに「x」を付加することによりその点のX座標を表し、(a)で点に付した記号の後ろに「y」を付加することによりその点のY座標を表すものとする。また、この場合、携帯型表示装置20は矩形で近似し、4頂点の座標でその置かれた範囲を表すようにしているが、画面上でいずれの向きに置かれているかを示すために、左上点、右上点、左下点の3点の座標を記憶している。更に、管理情報には、携帯型表示装置20に表示された電子文書のうちユーザ操作の対象となった電子文書の文書IDも記憶されている。
【0059】
図11のステップ302では、図12(b)の管理情報において、水平型IDと携帯型IDと携帯型位置との対応関係に変化があったかどうかが判定される。そして、変化があったと判定された場合は、ステップ303において、登録済の対応関係が新たな対応関係に変更される。また、図11のステップ304では、図12(b)の管理情報において、携帯型IDと文書IDとの対応関係に変化があったかどうかが判定される。そして、変化があったと判定された場合は、ステップ305において、登録済の対応関係が新たな対応関係に変更される。
【0060】
図13は、図8の表示を実現するための共有画面制御装置30の動作を示したフローチャートである。
共有画面制御装置30では、まず、通信部39が、水平型IDと携帯型IDと携帯型位置とからなる情報を受信したか、携帯型IDと文書IDとページ番号とからなる情報を受信したかを判定する(ステップ351)。
【0061】
水平型IDと携帯型IDと携帯型位置とからなる情報を受信したと判定された場合、受信した情報は、表示状態管理部31に渡される。尚、図9のシステム構成であれば、この情報は水平型表示装置10から受信したものであり、図10のシステム構成であれば、この情報は携帯型表示装置20から受信したものである。そして、表示状態管理部31は、水平型IDと携帯型IDと携帯型位置との対応に変化があったかどうかを判定する(ステップ352)。変化がなければ、処理を終了するが、変化があれば、受信した水平型IDと携帯型IDと携帯型位置との対応を登録する(ステップ353)。
【0062】
携帯型IDと文書IDとページ番号とからなる情報を受信したと判定された場合も、受信した情報は、表示状態管理部31に渡される。尚、この場合、図9のシステム構成であっても、図10のシステム構成であっても、この情報は、携帯型表示装置20から受信したものである。そして、表示状態管理部31は、携帯型IDと文書IDとページ番号との対応に変化があったかどうかを判定する(ステップ354)。変化がなければ、処理を終了するが、変化があれば、受信した携帯型IDと文書IDとページ番号との対応を登録する(ステップ355)。
【0063】
ステップ352で変化があったと判定された場合はステップ353の処理に引き続き、ステップ354で変化があったと判定された場合はステップ355の処理に引き続き、表示状態管理部31が、携帯型表示装置20に表示された電子文書のページの前後のページの水平型表示装置10上での表示位置及び表示方向を算出する(ステップ356)。例えば、図8では、ステップ351で受信した携帯型位置の左右の位置を表示位置として算出する。
【0064】
そして、文書取得部32が、携帯型表示装置20に表示されたページの前後のページを表示対象のページとして読み出す(ステップ357)。但し、表示対象のページは、必ずしも前後のページでなくてよい。例えば、携帯型表示装置20に表示されたページに予め関連付けられた他のページを表示対象のページとして選択するようにしてもよい。或いは、水平型表示装置10への表示制御は、ページ単位で行わなくてもよい。例えば、あるフォルダ配下の画像データのうち、携帯型表示装置20に表示された画像データよりも時間順で1つ前に作成した画像データと1つ後に作成した画像データとを表示対象として読み出してもよい。即ち、本実施の形態では、所定の順序関係において先及び後となる2つの画像の一例として、前ページの画像及び次ページの画像を用いた。また、第2の装置の位置を中心として対称な2つの位置の一例として、携帯型表示装置20の左側の位置及び右側の位置を用いた。
【0065】
その後、通信部39が、ステップ356で算出した表示位置及び表示方向の情報と、ステップ357で読み出したページとを水平型表示装置10に送信する(ステップ358)。
これにより、水平型表示装置10では、送信されたページが、送信された表示位置に、送信された表示方向で表示されることになる。
【0066】
ここで、図13の処理において表示状態管理部31が参照及び更新を行う管理情報について述べる。尚、管理情報は、表示状態管理部31が参照可能なメモリ(図示せず)に記憶しておくとよい。
この管理情報でも、図12(a)を参照して説明したのと同様に座標を表現し、携帯型表示装置20が図12(a)のように置かれているものとする。
携帯型表示装置20がこのように置かれた場合の管理情報の内容を図14に示す。但し、ここでは、図12(a)に示す水平型ID「P001」の水平型表示装置10とは別に水平型ID「P002」の水平型表示装置10も管理されているものとする。また、管理情報には、携帯型表示装置20に表示された電子文書のうちユーザ操作の対象となった電子文書の文書ID及びページも記憶されていている。
【0067】
図13のステップ352では、図14の管理情報において、水平型IDと携帯型IDと携帯型位置との対応関係に変化があったかどうかが判定される。そして、変化があったと判定された場合は、ステップ353において、登録済の対応関係が新たな対応関係に変更される。また、図13のステップ354では、図14の管理情報において、携帯型IDと文書IDとページ番号との対応関係に変化があったかどうかが判定される。そして、変化があったと判定された場合は、ステップ355において、登録済の対応関係が新たな対応関係に変更される。
【0068】
最後に、本実施の形態をコンピュータ90にて実現するものとして、このコンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図15は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
【0069】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態が適用される水平型表示装置及び携帯型表示装置の第1の例を示した図である。
【図2】第1の例で用いられる符号画像の例を示した図である。本発明の実施の形態の水平型表示装置に設けられる領域について示した図である。
【図3】本発明の実施の形態が適用される水平型表示装置及び携帯型表示装置の第2の例を示した図である。
【図4】第2の例で用いられる符号画像の例を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態が適用される水平型表示装置及び携帯型表示装置の第3の例を示した図である。
【図6】第3の例で用いられるワイヤレスセンサの構成を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態で実現する表示の第1の例を示した図である。
【図8】本発明の実施の形態で実現する表示の第2の例を示した図である。
【図9】本発明の実施の形態における表示システムの構成の第1の例を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態における表示システムの構成の第2の例を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態における表示システムの動作の第1の例を示したフローチャートである。
【図12】第1の例で用いる管理情報を示した図である。
【図13】本発明の実施の形態における表示システムの動作の第2の例を示したフローチャートである。
【図14】第2の例で用いる管理情報を示した図である。
【図15】本発明の実施の形態を実現可能なコンピュータのハードウェア構成図である。
【符号の説明】
【0071】
10…水平型表示装置、11…天板、13…投影ユニット、15…プロジェクタ、20…携帯型表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置を特定する位置特定手段と、
前記第2の装置の表示画面に表示された画像、及び、当該表示画面に表示された画像のうちの指定された画像のいずれか一方を特定する画像特定手段と、
前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置に応じた前記第1の装置の表示画面上の所定位置に、前記画像特定手段により特定された画像に応じた所定画像が表示されるように制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記所定画像の上側が前記第2の装置の表示画面を通常閲覧する側を向いた状態で、当該所定画像が表示されるように制御することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記所定画像は、前記画像特定手段により特定された画像と所定の関係を有する画像であり、
前記所定位置は、前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置との間に前記所定の関係に応じた関係を有する位置であることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記所定画像は、前記画像特定手段により特定された画像に対して所定の順序関係において先及び後となる2つの画像であり、
前記所定位置は、前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置を中心として対称な2つの位置であることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第1の装置の表示画面上での前記第2の装置の方向を特定する方向特定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記方向特定手段により特定された前記第2の装置の方向に応じて、前記所定画像が表示されるように制御することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記位置特定手段は、前記第2の装置が保持する情報を前記第1の装置が取得する際に得られる情報に基づいて、当該第2の装置の位置を特定することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記位置特定手段は、前記第1の装置が保持する情報を前記第2の装置が取得する際に得られる情報に基づいて、当該第2の装置の位置を特定することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記第2の装置の表示画面に表示された画像の変更を認識する認識手段を更に備え、
前記制御手段は、前記位置特定手段により特定された前記第2の装置の位置に応じた前記第1の装置の表示画面上の所定位置に、前記認識手段により認識された変更がなされた後の画像に応じた画像が表示されるように制御することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項9】
表示画面に画像を表示する表示手段と、
前記表示画面上での特定の装置の位置を特定する位置特定手段と、
前記特定の装置が表示する画像、及び、当該特定の装置が表示する画像のうちの指定された画像のいずれか一方を特定する画像特定手段と、
前記位置特定手段により特定された前記特定の装置の位置に応じた前記表示画面上の所定位置に、前記画像特定手段により特定された画像に応じた所定画像を表示するように、前記表示手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項10】
実質的に水平な表示画面に画像を表示する表示手段と、
特定の装置に画像を表示した状態で当該特定の装置を前記表示画面に置く操作、及び、当該特定の装置を当該表示画面に置いた状態で当該特定の装置に表示された画像を指定する操作のいずれか一方に応じて、当該特定の装置に当該画像を表示したまま、当該画像及び当該画像に関連する画像のいずれか一方を、当該表示画面上の所定の位置に表示するよう、前記表示手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項11】
第1の表示画面に画像を表示する第1の表示装置と、
第2の表示画面に画像を表示する第2の表示装置と、
前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置を制御する制御装置と
を備え、
前記第1の表示装置は、前記第1の表示画面上での前記第2の表示装置の位置を前記制御装置に伝達し、
前記第2の表示装置は、前記第2の表示画面に表示されている画像、及び、当該第2の表示画面に表示されている画像のうちの指定された画像のいずれか一方に関する情報を前記制御装置に伝達し、
前記制御装置は、前記第1の表示装置から伝達された前記第2の表示装置の位置に応じた前記第1の表示画面上の所定位置に、前記第2の表示装置から伝達された情報に応じた所定画像が表示されるように制御することを特徴とする表示システム。
【請求項12】
第1の表示画面に画像を表示する第1の表示装置と、
第2の表示画面に画像を表示する第2の表示装置と、
前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置を制御する制御装置と
を備え、
前記第2の表示装置は、前記第1の表示画面上での自身の位置を前記制御装置に伝達し、かつ、前記第2の表示画面に表示されている画像、及び、当該第2の表示画面に表示されている画像のうちの指定された画像のいずれか一方に関する情報を前記制御装置に伝達し、
前記制御装置は、前記第2の表示装置から伝達された当該第2の表示装置の位置に応じた前記第1の表示画面上の所定位置に、前記第2の表示装置から伝達された情報に応じた所定画像が表示されるように制御することを特徴とする表示システム。
【請求項13】
コンピュータに、
第1の装置の表示画面上での第2の装置の位置を特定する機能と、
前記第2の装置の表示画面に表示された画像、及び、当該表示画面に表示された画像のうちの指定された画像のいずれか一方を特定する機能と、
特定された前記第2の装置の位置に応じた前記第1の装置の表示画面上の所定位置に、特定された画像に応じた所定画像が表示されるように制御する機能と
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−242367(P2008−242367A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86656(P2007−86656)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】