説明

表示装置及びその制御方法、情報処理装置及びその制御方法、画像表示システム、プログラム、並びに記憶媒体

【課題】視認性を向上させて複数の画像を投影できるプロジェクタを提供する。
【解決手段】少なくとも1つの情報処理装置から通信回線を介して送信される画像データを表示する表示装置であって、通信回線を介して情報処理装置と通信する通信手段と、通信手段により受信した複数の画像データが、同一の情報処理装置から送信された画像データであるのか、複数の情報処理装置から送信された画像データであるのかを判定する判定手段と、判定手段による判定の結果、複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータである場合には、複数の画像データを第1のレイアウトとし、複数の画像データが複数の情報処理装置から受信したデータである場合には、複数の画像データを第1のレイアウトとは異なる第2のレイアウトとするレイアウト変更手段と、レイアウト変更手段により変更されたレイアウトで複数の画像データを画面に表示する表示制御手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置から供給される画像データを表示する表示制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、会議や研修会等でプレゼンテーションを行う際は、PCから受信した画像信号をスクリーンに投射させるプロジェクタを用いることが多い。
【0003】
通常、パーソナルコンピュータ(以下、PC)とプロジェクタとはアナログRGBケーブルを用いたアナログ接続によって画像信号の送受信を行っていた。アナログ接続では、接続に手間がかかる、遠隔地からの接続が困難、複数台のPCと同時に接続したい、といった理由から通信回線を介してPCとプロジェクタを接続する画像表示システムが注目されている。
【0004】
従来は、画像表示システムを実現するために、PCなどの情報処理装置のモニタに表示された画面について定期的に画面キャプチャを行い、キャプチャされた画像データをプロジェクタなどの表示装置に送信している。
【0005】
なお、画面キャプチャとはPCなどのモニタに表示している画面データをビデオメモリからドライバにより取得し、内部RAMに一時格納することである。
【0006】
通信回線を介して複数台のPCと接続した場合には、複数台のPCの画面を1台のプロジェクタに並べて表示(以下、多画面表示)することが可能である。また、同様に1台のPCのプライマリ及びセカンダリといった複数の画面データを1台のプロジェクタに多画面表示することも可能となる。
【0007】
例えば、特許文献1では通信可能に接続された複数の端末機器における表示画面を、表示装置の一つの画面上に多画面表示することを可能にする技術が開示されている。画面キャプチャ機能を有する各端末機器から送信されてきたキャプチャ画像データを通信部で受信し、表示制御部が、画像合成部により各キャプチャ画像データを画面分割して1画面の画像データに合成することで、多画面表示が実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−054134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1では、互いに関連性のない画像をモニタに表示している異なる複数のPCのモニタ画面を多画面表示する場合でも、1台のPCの複数のモニタ画面を多画面表示する場合でも同様に多画面表示されてしまう。このため、各画面を近接して表示すると、関連性のない異なる複数のモニタ画面を見るには視認性が低下する一方、各画面を離間して表示すると、関連性のある1台のPCの複数のモニタ画面を元の連続した1枚の画像としては見づらくなり視認性が低下する。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、プロジェクタなどの表示装置に複数の画像を表示する際に、画像間の関連性に応じて表示形態を変更することで、視認性を向上することができる表示制御技術を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の表示装置は、少なくとも1つの情報処理装置から通信回線を介して送信される画像データを表示する表示装置であって、前記通信回線を介して情報処理装置と通信する通信手段と、前記通信手段により受信した複数の画像データが、同一の情報処理装置から送信された画像データであるのか、複数の情報処理装置から送信された画像データであるのかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定の結果、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータである場合には、当該複数の画像データを第1のレイアウトとし、前記複数の画像データが複数の情報処理装置から受信したデータである場合には、当該複数の画像データを前記第1のレイアウトとは異なる第2のレイアウトとするレイアウト変更手段と、前記レイアウト変更手段により変更されたレイアウトで前記複数の画像データを画面に表示する表示制御手段と、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プロジェクタなどの表示装置に複数の画像を表示する際に、画像間の関連性に応じて表示形態を変更することで、視認性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る実施形態の画像表示システムの構成図。
【図2】本実施形態の画像表示システムのブロック構成図。
【図3】実施形態1の画像表示システムにおけるPC側での処理を示すフローチャート。
【図4】実施形態1の画像表示システムにおけるプロジェクタ側での処理を示すフローチャート。
【図5】本実施形態の画像表示システムにおけるPC側のレイアウト設定画面を例示する図。
【図6】本実施形態の画像表示システムにおけるプロジェクタ側でレイアウト変更可能な画面レイアウトを例示する図。
【図7】実施形態2の画像表示システムのPC側での処理を示すフローチャート。
【図8】実施形態3の画像表示システムのPC側での処理を示すフローチャート。
【図9】実施形態4の画像表示システムのプロジェクタ側での処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成してもよい。
【0015】
[実施形態1]先ず、図1を参照して、本発明に係る実施形態の画像表示システムの構成について説明する。
【0016】
図1において、画像表示システム1は、本発明の情報処理装置として例示されるPC10と、同じく表示装置として例示されるプロジェクタ20とを備え、PC10とプロジェクタ20とはLANなどの通信回線30を介して通信可能に接続されている。
【0017】
PC10は、モニタに表示されている画像データをキャプチャし、通信回線30を介してプロジェクタ20に送信する。プロジェクタ20は、PC10から受信した画像データを受信して、プロジェクタ20の画面に投影できる形式に変換して表示する。このとき、マウスなどの操作部10aによってPC10におけるウィンドウシステム上のポインタが操作されるが、ポインタの表示位置データは、画像データとは別にプロジェクタ20に送信される。なお、ここでいうウィンドウシステムとは、例えばマイクロソフト社のオペレーティングシステム(以下、OS)であるWindows(登録商標)によって実現される、Graphical User Interface(GUI)のことである。GUIにより、複数のタスクに固有の領域を、割当てて画面出力を多重化することが可能になる。
【0018】
また、画像表示システム1は、PC10と同等の機能を持つ複数のPC11,12が通信回線30を介してPC10と接続されている。
【0019】
プロジェクタ20は、PC10から受信した画像データを投影画面15に投影する際に、PC10の画面データを投影エリア16に、PC11の画面データを投影エリア17に、PC12の画面データを投影エリア18にそれぞれ表示する。また、他のPCから通信回線30を介して画面データを受信していない投影エリア19には、PC12のセカンダリモニタ12aの画面データが表示されている。
【0020】
また、プロジェクタ20のみ図示しているが、通信回線30にはプロジェクタ20と同等の他のプロジェクタが複数接続可能であり、PC10は適宜画面データを投影する送信先のプロジェクタを選択可能である。
【0021】
<PC及びプロジェクタのブロック構成>図2を参照して、PC10〜12とプロジェクタ20の各ブロック構成について説明する。
【0022】
図2において、PC10〜12は、CPU101、CPU101の処理手順を記述した制御プログラムを記憶するためのROM102、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納するRAM103を有する。また、PC10〜12は、アプリケーションやOSなどの各プログラムとデータを格納するためのハードディスクドライブ(HDD)104を備える。更に、PC10〜12は、通信回線30を介してプロジェクタ20や他のプロジェクタ、サーバなどと通信するための通信IF(インタフェース)106を備える。更にまた、PC10は、キーボードやポインティングデバイス(マウスなど)を介して入力されるユーザ操作を受け付けるユーザIF107を備える。
【0023】
また、PC10〜12は、PC10〜12のモニタ画面に表示する画像データを記憶するVRAM108、画像処理部109、表示制御部110、液晶パネルなどの表示デバイスからなるモニタ111,112、これら各要素を接続する内部バス113を備える。なお、画像処理部109は、複数のモニタ111,112が接続されている場合には、モニタごとに表示対象の画像データを信号処理し、表示信号を生成する。なお、モニタは2台に限らず、3台以上であってもよい。
【0024】
プロジェクタ20は、CPU201、CPU201の処理手順を記述した制御プログラムを記憶するためのROM202、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納するRAM203を備える。また、プロジェクタ20は、PC10〜12との通信可能に接続するための通信IF205、各種の操作ボタンや操作リモコンなどを介して入力されるユーザ操作を受け付けるユーザIF206を備える。更にまた、プロジェクタ20は、画像データを投影部208に出力するための投影制御部207、液晶パネル及びその駆動部、レンズ及びその駆動系、並びに光源からなる投影部208、これら各要素を接続する内部バス209を備える。なお、他のプロジェクタも同様の構成を有する。
【0025】
<PC側での処理>次に、図3を参照して、PC10〜12による処理について説明する。なお、図3に示す処理は、PC10〜12においてプロジェクタ制御用のアプリケーション起動時に、HDD104に格納されているアプリケーションプログラムを、CPU101がRAM103に展開することで実行される。
【0026】
図3(a)において、CPU101は、PC10〜12が多画面表示モードに設定されているか判定する(S101)。ここで、多画面表示モードとは、例えば、PC10〜12に複数のモニタ111,112が接続されており、各モニタごとに設定された画像を表示するモード、若しくはPC10〜12のモニタに表示された画像を複数の画像に分離して表示するモードである。ここでは、例えば、PC10〜12のWindows OSにおける画面のプロパティ設定におけるディスプレイの設定情報を取得することで複数のモニタの画面のレイアウト設定が判定できる。
【0027】
ここで、図5を参照して、多画面表示モードにおけるレイアウト設定について、PC10に接続されたプライマリモニタ111とセカンダリモニタ112のそれぞれに画像を表示している場合を例に説明する。
【0028】
図5(a)は同一サイズの2つのモニタ画面を左右に表示する場合のレイアウト設定を例示し、PC10に表示されたレイアウト設定画面500の中にプライマリモニタ501とセカンダリモニタ502が左右に並べて表示される。
【0029】
図5(b)は同一サイズの2つのモニタ画面を上下にずらして左右に表示する場合のレイアウト設定を例示している。図5(b)では、PC10に表示されたレイアウト設定画面500の中にプライマリモニタ501とセカンダリモニタ502が左右に表示されるが、縦方向のY軸座標は異なる座標となる。
【0030】
図5(c)はサイズが異なる2つのモニタ画面を左右に表示する場合のレイアウト設定を例示し、レイアウト設定画面500の中に異なるサイズのプライマリモニタ503とセカンダリモニタ504が左右に並べて表示される。
【0031】
図5(d)はアスペクト比が異なる2つのモニタ画面を左右に表示する場合のレイアウト設定を例示し、レイアウト設定画面500の中に異なるアスペクト比のプライマリモニタ505とセカンダリモニタ506が左右に並べて表示される。
【0032】
図5(e)は同一サイズの4つのモニタ画面を上下左右に表示する場合のレイアウト設定を例示し、レイアウト設定画面500の中に同一アスペクト比の第1〜第4モニタ507〜510が上下左右に表示される。
【0033】
なお、図5(a)〜(e)で例示したレイアウト設定以外にも様々なレイアウトが可能である。
【0034】
図3の説明に戻り、ステップS101で多画面表示モードに設定されている場合には、CPU101は、PC10〜12からレイアウト設定情報を取得する(S102)。
【0035】
次に、CPU101は、例えば図5に示したレイアウト設定画面にて設定され、プロジェクタ20へ送信する対象となる画面データ(以下、送信画像データ)が複数存在するか判定する(S103)。ここで、送信画像データの設定はユーザがPC10〜12のモニタに表示されるアプリケーション画面を操作することにより行う。
【0036】
ステップS103で、送信画像データが複数存在する場合には、CPU101は、各画像データの送信先をユーザIF107を介して入力されたユーザ操作に従って決定する(S104)。
【0037】
ステップS105では、CPU101は、送信画像データの送信先のプロジェクタとの通信接続を確立するため、通信IF106を介して接続要求を発行する。ここで発行される接続要求は、TCP/IPなどの通信プロトコル上に独自のパケット情報を付加して送信する。
【0038】
なお、ステップS101にて単一画面表示モードに設定されている場合又はステップS103にてプロジェクタへの送信画像データが複数存在しない場合には、ステップS105に移行する。ここで、単一画面表示モードは、例えば、PC10のセカンダリモニタ112が接続されておらず、PC10のプライマリモニタ111の画面データのみを表示するモードである。
【0039】
ステップS106では、CPU101は、接続要求先のプロジェクタから接続要求に対する返信を受信し、接続可能でれば接続を確立してステップS107に移行し、接続不可であれば本処理を終了する。
【0040】
ステップS107では、CPU101は、送信先のプロジェクタの投影部208の画面レイアウトを設定するため、各PCで設定された図5に示すレイアウト設定情報と画像情報とを通信IF106を介して送信先のプロジェクタへ送信する(S107)。ここで、画像情報は、画像の数と、各画像の解像度やアスペクト比(画面サイズ)、近接するレイアウトか否か、画面レイアウトにおける各画像の表示エリア、各画像の異同や相関などを示す情報を含む。
【0041】
次に、図3(b)を参照して、PC10のモニタ画面に表示されている画像データを通信回線30を介してプロジェクタ20へ送信する処理について説明する。
【0042】
図3(b)において、CPU101は、表示制御部110によってモニタに出力されている画像の座標を指定して、当該画像が格納されているVRAM108から画像データを取得する(S111)。複数のモニタに画像が表示されている場合には、各モニタに表示されている画像データの中で、ステップS104にて決定された各送信画像データの座標を指定してVRAM108から画像データを取得する(画像取得処理)。
【0043】
ステップS111にてキャプチャした各送信画像データは通信IF106を介して送信先のプロジェクタへ送信される(S112)。ここで、送信画像データが複数存在する場合には、図3(a)のステップS104にて設定された各送信先のプロジェクタに対象となる画像データを送信する(S112)。なお、複数の画像データを同一のプロジェクタに送信することも可能である。
【0044】
各画像データの送信が完了した後、CPU101は、プログラムの終了指示がユーザIF107を介して入力された場合には処理を終了し、終了指示が入力されていない場合にはステップS114に移行する(S113)。
【0045】
ステップS114では、CPU101は、表示制御部110から出力する画像データに更新があるのを待ち、更新があった場合にはステップS111に戻り、モニタに出力されている画像データをVRAM108から取得する。
【0046】
以上の処理により、PC10〜12が複数のモニタに表示している画像データを通信回線30を介して送信先のプロジェクタに送信することが可能となる。
【0047】
<プロジェクタ側での処理>次に、図4を参照して、プロジェクタ20による処理について説明する。なお、図4に示す処理は、プロジェクタ20の電源投入時に、ROM202に格納されているファームウェアプログラムを、CPU201がRAM203に展開することで実行される。
【0048】
図4(a)において、CPU201は、通信回線30に接続されたPC10〜12のいずれかから接続要求を通信IF205を介して受信し(S201)、接続要求を受信した後、接続可能な状況であるかを判定する(S202)。
【0049】
ステップS202で接続可能な状況ならば、CPU201は、接続要求を送信したPCに対して接続要求を受け付けたことを通信IF205を介して通知する(S203)。接続が不可能な状況ならば、接続要求を送信したPCに対して接続を拒否することを通信IF205を介して通知して、本処理を終了する(S204)。
【0050】
次に、CPU201は、ステップS203にて接続を確立したPC(ここでは、PC10とする)からプロジェクタ20のレイアウト設定情報と画像情報とを通信IF205を介して受信する(S205)。
【0051】
図4(b)はプロジェクタ20が、PC10から受信する複数の画像データを表示するためのレイアウトを決定する処理を示している。
【0052】
図4(b)において、CPU201は、プロジェクタ20側でユーザにより予め設定されている既存のレイアウト設定を、PC10から受信したレイアウトに自動的に変更できる変更許可設定になっているか判定する(S211)。変更許可設定になっている場合にはステップS212に移行し、変更不可設定であれば、図4(c)でプロジェクタ20側で設定された画面レイアウトに従ってPC10から受信した画像データを投影する。
【0053】
ステップS212では、CPU201は、接続を確立した同一機器であるPC10から複数の画像データを受信するか否かを判定する。ここでは、ステップS205で受信した画像情報から判定する。ステップS212で複数の画像データを受信する場合にはステップS213に移行し、複数の画像データを受信しない場合にはステップS220に移行する。
【0054】
ステップS213では、CPU201は、受信する複数の画像データが、図5(a)や図5(e)のように所定の間隔をもって近接する画面レイアウトか否かを判定する(レイアウト判定処理)。ステップS213での判定の結果、近接していない場合にはステップS220に移行し、近接している場合にはステップS214に移行する。
【0055】
ステップS214では、CPU201は、受信する複数の画像データが異なる画像データであるか否かを判定し(画像判定処理)、同じ画像データならば本処理を終了し、図4(c)の画像表示処理に移行し、異なる画像であればステップS215に移行する。
【0056】
ステップS215では、CPU201は、複数の画像データの解像度が同一か否かを判定し(サイズ判定処理及び解像度判定処理)、解像度が同一ならばステップS216に移行し、同一でないならばステップS217に移行する。
【0057】
ステップS216では、CPU201は、複数の画像データの画面アスペクト比が同一か否かを判定し(サイズ判定処理及びアスペクト比判定処理)、アスペクト比が同一ならばステップS219に移行し、同一でないならばステップS217に移行する。
【0058】
ステップS217では、CPU201は、プロジェクタ20側で予めユーザにより設定された既存の設定が、多画面表示の際に各画像を均等サイズ、同一アスペクト比で表示する設定となっているか判定する。均等サイズ、同一アスペクト比で表示する設定ならばステップS218に移行し、そうでなければステップS220に移行する。
【0059】
ステップS218では、CPU201は、複数の画像データの解像度及び/又はアスペクト比を、複数の画像データの中から選択された代表的な画像データの解像度及び/又はアスペクト比に合わせてレターボックス形式でリサイズする。ここでリサイズ処理は、ユーザにより予め設定された値に従ってもよいし、最も高い解像度とアスペクト比4:3に合わせるなど予め決められたルールに従ってもよい。
【0060】
ステップS219では、CPU201は、ユーザにより予め設定された画面レイアウト情報をRAM203から読み出し、複数の画像データを結合した画面レイアウト(第1のレイアウト)に変更する。
【0061】
ステップS220では、CPU201は、ユーザにより予め設定された画面レイアウト情報をRAM203から読み出し、複数の画像データを識別可能に分離した画面レイアウト(第2のレイアウト)に変更する。
【0062】
なお、ステップS219及びS220でのレイアウト設定を変更する際に、レイアウト変更を実行するか否かを、送信元のPC(ユーザ)に問い合わせる画面を表示し、ユーザの確認をとってからレイアウト変更を実行してもよい。また、ステップS219における表示レイアウトと、ステップS220における表示レイアウを比較すると、複数の画像データ同士の配置位置が異なる。すなわち、ステップS219における表示レイアウトの方がステップS220における表示レイアウトに比べて、複数の画像データ同士の配置位置が近い距離である。または、ステップS220における表示レイアウトでは、複数の画像データ同士を分離するための枠線等の画像を表示するが、S219における表示レイアウトにおいては、枠線等の画像を表示しない。
【0063】
ここで、図6を参照して、ステップS219及びS220におけるレイアウト変更処理の具体例について説明する。
【0064】
図6(a)に複数の画像データの画像間距離を変更した場合の画面レイアウトを例示している。ステップS219では投影画面600にはプライマリモニタ111(又はPC11)の画像602とセカンダリモニタ112(又はPC12)の画像603が左右に結合して表示される。一方、ステップS220では投影画面601にはプライマリモニタ111(又はPC11)の画像604とセカンダリモニタ112(又はPC12)の画像605が識別可能に分離して表示される。本実施形態では、ステップS219における表示レイアウトは、投影画像602と603とを結合して表示している。しかし、結合していなくとも、ステップS220に対応する表示レイアウトよりも、投影画像同士の配置される位置が近ければよい。たとえば、ステップS220においては、投影画像は、10画素分横に離間して表示しているとすると、ステップS219においては、10画素よりも少ない画素数離間していれば良い。すなわち、ステップS219においては、9画素から0画素離間していれば良い。すなわち、ステップS219における表示レイアウトの方がステップS220における表示レイアウトに比べて、複数の画像データ同士の配置位置が近い距離である。
【0065】
図6(b)に各画像に枠を表示する場合の画面レイアウトを例示している。ステップS219では投影画面600にはプライマリモニタ111(又はPC11)の画像602とセカンダリモニタ112(又はPC12)の画像603を左右に結合させ、かつ画像602と画像603の画像全体の外縁を枠606により囲って表示する。一方ステップS220では投影画面601にはプライマリモニタ111(又はPC11)の画像604の外縁を枠607、セカンダリモニタ112(又はPC12)の画像605の外縁を枠608で囲うことで各々の画像を識別可能に分離させる(枠表示処理)。
【0066】
図6(c)に複数の画像の離間距離を変更した場合の画面レイアウトを例示している。ステップS219では投影画面600にはプライマリモニタ111(又はPC11)の画像602とセカンダリモニタ112(又はPC12)の画像603が左右に結合して表示される。一方、ステップS220では投影画面601にはプライマリモニタ111(又はPC11)の画像604とセカンダリモニタ112(又はPC12)の画像605との間に区切り線609で区切ることで各々の画像を識別可能に分離させる(線表示処理)。
【0067】
図6(d)に複数の画像の離間距離を大きく変更した場合の画面レイアウトを例示している。ステップS219では投影画面600にはプライマリモニタ111の画像602とセカンダリモニタ112の画像603を左右に結合して表示する。同時に、画像602の近傍には画像602を表示しているプライマリモニタ111の名前610、画像603の近傍には画像603を表示しているセカンダリモニタ112の名前611がそれぞれ表示される(識別情報表示処理)。
【0068】
一方、ステップS220では投影画面601にはPC11の画像604とPC12の画像605を結合する。そして、画像604の近傍に画像604の送信元となるPC11の識別情報612、画像605の近傍に画像605の送信元となるPC12の識別情報613を表示する(識別情報表示処理)。
【0069】
図4(c)はプロジェクタがPCから画像データを受信して表示するまでの処理を示している。
【0070】
図4(c)において、PCとの接続が確立されると本プログラムが起動し、通信IF205を介して通信回線30上に存在するPCから送信される画像データの受信待ち状態となる(S231)。
【0071】
ステップS232では、CPU201は、PC側から受信したレイアウト設定情報又はステップS219、S220で設定された画面レイアウトに従い、受信した画像データの投影画面における表示エリアを決定する。
【0072】
ステップS233では、CPU201は、決定された表示エリアごとに投影制御部207を介して画像データを投影部208に投影する。
【0073】
ステップS234では、CPU201は、PCとの接続が切断されたか否か判定し、切断された場合には本処理を終了し、切断されていない場合にはステップS231に戻り、画像の受信待ち状態となる。
【0074】
以上の処理によれば、プロジェクタが同一のPCから送信される複数の画像データを多画面表示する際に、各画像データの関連性に応じて表示形態を変更する。例えば、PC側で所定の間隔をもって近接する画像であれば左右に結合して表示し、それ以外ならば識別可能に分離して表示するので、画像の視認性が向上する。
【0075】
[実施形態2]次に、実施形態2として、PC側で複数の送信画像データを結合して送信する処理について説明する。なお、本実施形態を実現する画像表示システムのブロック構成は、前述した実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0076】
実施形態1ではPCから受信した画像データのレイアウトをプロジェクタ側で変更していたのに対して、本実施形態ではPC側でプロジェクタでの画面レイアウトを変更する。
【0077】
図7を参照して、実施形態2のPC10〜12の処理について説明する。なお、本処理において、プロジェクタとの通信接続を確立する処理については図3(a)で説明した通りである。また、図7に示す処理は、PC10〜12においてプロジェクタ制御用のアプリケーション起動時に、HDD104に格納されているアプリケーションプログラムを、CPU101がRAM103に展開することで実行される。
【0078】
図7において、CPU101は、画像処理部109により表示制御部110を介して複数のモニタ111,112に表示されている画像データをVRAM108から取得する(S301)。
【0079】
ステップS302では、CPU101は、複数の画像データの送信先が同一のプロジェクタであるか否かを判定する。送信先が同一の場合にはステップS302に移行し、異なる場合にはステップS308に移行する。
【0080】
ステップS303では、CPU101は、送信対象の複数の画像データが図5(a)や図5(e)のように所定の間隔をもって近接する画面レイアウトか否かを判定する。近接している場合にはステップS303に移行し、近接していない場合にはステップS308に移行する。本実施形態では、図5(a)、図5(e)のように、所定の間隔を持って近接する画像レイアウトである場合には、画像データを取り込む際に、複数の画像を1つの画像データに結合した画像を生成するのである。
【0081】
さらに、ステップS304では、CPU101は、送信対象の複数の画像データの画面アスペクト比が同一であるか否かを判定する(S304)。アスペクト比が同一ならばステップS305に移行し、同一でないならばステップS308に移行する。
【0082】
ステップS305では、CPU101は、送信対象の複数の画像データの解像度が同一であるか否かを判定する。解像度が同一ならばステップS306に移行し、同一でないならばステップS308に移行する。
【0083】
ステップS306では、CPU101は、送信対象の複数の画像データが異なっているか否かを判定し、異なっているならばステップS307に移行し、同じならばステップS308に移行する。
【0084】
ステップS307では、CPU101は、所定の間隔をもって近接する画像データを結合する。すなわち、ステップS307においては、CPU101は、所定の間隔を持って近接する複数の画像データをひとつの画像データとして結合した状態で画像を取り込むのである。
【0085】
ステップS308では、CPU101は、送信先のプロジェクタの画面レイアウトを設定する。ここで、ステップS307で結合した画像データを表示できるようなレイアウトに設定するためのレイアウト設定情報を送信先のプロジェクタへ送信する。
【0086】
ステップS309では、CPU101は、送信対象の各画像データを送信先のプロジェクタへ送信する。
【0087】
各画像データの送信が完了した後、CPU101は、プログラムの終了指示がユーザIF107を介して入力された場合には処理を終了し、終了指示が入力されていない場合にはステップS311に移行する(S310)。
【0088】
ステップS311では、CPU101は、表示制御部110にて出力する画像データに更新があるのを待ち、更新があった場合にはステップS301に戻り、各モニタ111,112に出力されている画像データをVRAM108から取得する。
【0089】
プロジェクタ20側での画像表示処理については、図4(b)の処理を除き、図4(a)及び図4(c)と同一である。
【0090】
[実施形態3]次に、実施形態3として、PC側で全てのモニタに表示されている全ての画像データを取得し、取得した画像データをモニタごとに分離又は送信先ごとに結合して送信する処理について説明する。なお、本実施形態を実現する画像表示システムのブロック構成は、前述した実施形態1と同様であるため、説明を省略する。なお、本実施形態では、PC10には2台のモニタ111,112が接続されている例で説明しているが、3台以上のモニタが接続されている場合であってもよい。
【0091】
図8を参照して、実施形態2のPCでの処理について説明する。なお、本処理において、プロジェクタとの通信接続を確立する処理については図3(a)で説明した通りである。また、図8に示す処理は、PC10においてプロジェクタ制御用のアプリケーション起動時に、HDD104に格納されているアプリケーションプログラムを、CPU101がRAM103に展開することで実行される。
【0092】
図8において、CPU101は、画像処理部109により表示制御部110を介して全てのPC10のモニタに表示されている全ての画像データをVRAM108から取得する(S401)。
【0093】
ステップS402では、CPU101は、ステップS401でキャプチャした全ての画像データのうち、送信先が同一の画像データが複数存在するか判定する。送信先が同一の画像データが複数存在する場合にはステップS403に移行し、送信先が異なっている場合又は送信先が同一の画像データが単一の場合にはステップS407に移行する。
【0094】
ステップS403では、CPU101は、送信先が同一である複数の画像データが図5(a)、(e)のように所定の間隔をもって近接する画面レイアウトか否かを判定する。そして、近接している場合にはステップS403に移行し、近接していない場合にはステップS407に移行する。
【0095】
ステップS404では、CPU101は、送信先が同一で互いに近接する画面レイアウトの複数の画像データの画面アスペクト比が同一であるか否かを判定し、同一ならばステップS405に移行し、同一でないならばステップS407に移行する。
【0096】
ステップS405では、CPU101は、送信先が同一で互いに近接する画面レイアウトの複数の画像データの解像度が同一であるかを判別し、同一ならばステップS406に移行し、同一でないならばステップS407に移行する。
【0097】
ステップS406では、CPU101は、送信先が同一で互いに近接する画面レイアウトの複数の画像データが異なっているか否かを判定し、同一である場合にはステップS407に移行し、異なっている場合にはステップS408に移行する。
【0098】
ステップS407では、CPU101は、モニタごとに画像データを識別可能に分離した1つの画像を生成し、RAM103に格納し、ステップS409に移行する。
【0099】
ステップS408では、CPU101は、送信先が同一で互いに近接する画面レイアウトの複数の画像データについて、送信先ごとに複数の画像データを結合した1つの画像を生成する。そして、結合した画像データをRAM103に格納し、ステップS409に移行する。
【0100】
ステップS409では、ステップS407、S408で分離又は結合された画像データを表示できるようなレイアウト設定情報を、送信先のプロジェクタへ送信する。
【0101】
その後、CPU101は、各画像データを送信先のプロジェクタへ送信し(S410)、各画像データの送信が完了した後、プログラムの終了指示があった場合には処理を終了する(S411)。また、終了指示が入力されていない場合にはステップS412に移行し、表示制御部110にて出力する画像データに更新があるのを待ち、更新があった場合にはステップS401に戻り、再度モニタから画像データをVRAM108から取得する。
【0102】
プロジェクタ20側での画像表示処理については、図4(b)の処理を除き、図4(a)及び図4(c)と同一である。
【0103】
[実施形態4]次に、実施形態4として、プロジェクタ20が、複数のPCから画像データを受信した場合のレイアウト変更処理について説明する。本実施形態では、複数のPCから画像データを受信した場合であっても、所定の条件を満たせば、図6の投影画面600のように各画像を結合するようにプロジェクタ側で画面レイアウトを変更する。なお、図9に示す処理は、図4(b)に対応し、プロジェクタ20の電源投入時に、ROM202に格納されているファームウェアプログラムを、CPU201がRAM203に展開することで実行される。
【0104】
本実施形態を実現する画像表示システムのブロック構成は、前述した実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、PC10〜12側での処理については、図3と同様であり、プロジェクタ20側での画像表示処理については図4(b)の処理を除き、図4(a)及び図4(c)と同一である。
【0105】
図9において、CPU201は、プロジェクタ20側での既存のレイアウト設定を、PC10から受信したレイアウトに自動的に変更してもよい変更許可設定になっているか否か判定する(S501)。変更許可設定になっている場合にはステップS502に移行し、変更不可設定であれば、図4(c)でプロジェクタ20側で設定された画面レイアウトに従ってPCから受信した画像データを投影する。
【0106】
ステップS502では、CPU201は、プロジェクタ20が接続を確立した複数のPCから画像データを受信するか否かを判定する。ここでは、図4(a)のステップS205で受信した画像情報から判定する。
【0107】
ステップS502で複数の画像データを受信する場合にはステップS503に移行し、複数の画像データを受信しない場合にはステップS506に移行する。
【0108】
ステップS503では、CPU201は、複数のPCから受信する各画像データの解像度が同一か否かを判定し、各画像データの解像度が同一ならばステップS504に移行し、同一ではないならばステップS506に移行する。
【0109】
次に、ステップS504では、CPU201は、複数のPCから受信する各画像データの画面アスペクト比が同一か否かを判定し、アスペクト比が同一ならばステップS505に移行し、同一でないならばステップS506に移行する。
【0110】
ステップS505では、CPU201は、ユーザにより予め設定された画面レイアウト情報をRAM203から読み出し、複数の画像データを結合した画面レイアウトに変更する。
【0111】
ステップS506では、CPU201は、ユーザにより予め設定された画面レイアウト情報をRAM203から読み出し、複数の画像データを識別可能に分離した画面レイアウトに変更する。
【0112】
プロジェクタ20側での画像表示処理については、図4(b)の処理を除き、図4(a)及び図4(c)と同一である。
【0113】
以上説明したように、上記各実施形態によれば、プロジェクタの投影画面に複数の画像を投影する際に、例えば同じPCの複数のモニタから表示されている画像のように、関連性の高い画像については結合したレイアウトとする。一方、例えば個々のPCごとに表示されている画像のように、関連性の低い画像については枠や線などで識別可能に分離したレイアウトとする。このように画像間の関連性に応じて表示形態を変更することで、視認性を向上することができる。
【0114】
[他の実施形態]本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上記実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPUなど)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの情報処理装置から通信回線を介して送信される画像データを表示する表示装置であって、
前記通信回線を介して情報処理装置と通信する通信手段と、
前記通信手段により受信した複数の画像データが、同一の情報処理装置から送信された画像データであるのか、複数の情報処理装置から送信された画像データであるのかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータである場合には、当該複数の画像データを第1のレイアウトとし、前記複数の画像データが複数の情報処理装置から受信したデータである場合には、当該複数の画像データを前記第1のレイアウトとは異なる第2のレイアウトとするレイアウト変更手段と、
前記レイアウト変更手段により変更されたレイアウトで前記複数の画像データを画面に表示する表示制御手段と、を有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第1のレイアウトは、前記複数の画像データを結合したレイアウトであり、
前記第2のレイアウトとは、前記複数の画像データを識別可能に分離したレイアウトであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1のレイアウトは、前記第2のレイアウトよりも、前記複数の画像データ同士の配置位置を近づけたレイアウトであることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記情報処理装置から取得した複数の画像データのレイアウト設定情報に応じて、前記複数の画像データを画面に表示し、
前記レイアウト変更手段は、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータである場合には、前記レイアウト設定情報に関わらず、当該複数の画像データを結合したレイアウトとすることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記レイアウト設定情報から、前記複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトか否かを判定するレイアウト判定手段と、
前記複数の画像データのサイズを判定するサイズ判定手段と、を更に有し、
前記レイアウト変更手段は、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータであって、前記レイアウト判定手段により前記複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトであり、かつ前記複数の画像データが異なっている場合であっても、前記サイズ判定手段により前記複数の画像データのサイズが同一ならば、前記レイアウト設定情報に関わらず、各画像データを結合したレイアウトとすることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記サイズ判定手段は、前記複数の画像データの解像度を判定する解像度判定手段と、前記複数の画像データの画面アスペクト比を判定するアスペクト比判定手段と、を有し、
前記レイアウト変更手段は、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータであって、前記レイアウト判定手段により前記複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトであり、かつ前記複数の画像データが異なっている場合であっても、前記解像度判定手段により前記複数の画像データの解像度が同一かつ前記アスペクト比判定手段により前記複数の画像データの画面アスペクト比が同一ならば、前記レイアウト設定情報に関わらず、各画像データを結合したレイアウトとすることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記サイズ判定手段による判定の結果、前記複数の画像データのサイズが異なる場合、当該複数の画像データを同じサイズにリサイズするリサイズ手段を更に有することを特徴とする請求項5又は6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記レイアウト変更手段は、前記複数の画像データが複数の情報処理装置から受信したデータである場合であって、前記サイズ判定手段により前記複数の画像データのサイズが同一ならば、前記レイアウト設定情報に関わらず、各画像データを結合したレイアウトとすることを特徴とする請求項5又は6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記レイアウト変更手段は、前記各画像データを結合したレイアウトとする場合には、結合する複数の画像全体の外縁に枠を表示し、前記各画像データを識別可能に分離したレイアウトとする場合には、個々の画像の外縁に枠を表示する枠表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記レイアウト変更手段は、前記各画像データを識別可能に分離したレイアウトとする場合には、複数の画像の間に区切り線を表示する区切り線表示手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記レイアウト変更手段は、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータである場合には、各画像データの近傍に、送信元の情報処理装置のモニタの識別情報を表示し、
前記複数の画像データが複数の情報処理装置から受信したデータである場合には、各画像データの近傍に、各画像データの送信元の情報処理装置の識別情報を表示する識別情報表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示制御手段は、前記レイアウト変更手段により前記複数の画像データのレイアウトを変更するか否かをユーザに問い合わせる画面を表示することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
画像を表示するモニタを有する情報処理装置であって、
通信回線を介して接続された表示装置と通信する通信手段と、
複数のモニタに表示されている各画像データをキャプチャする画像取得手段と、
前記画像取得手段によりキャプチャされた各画像データの送信先の表示装置を決定する決定手段と、
前記送信先が同一である複数の画像データを結合する画像処理手段と、を有し、
前記通信手段は、前記決定手段により決定された送信先の表示装置に、前記画像取得手段によりキャプチャされた各画像データ又は前記画像処理手段により結合された画像データを送信することを特徴とする情報処理装置。
【請求項14】
前記画像取得手段によりキャプチャされた各画像データの前記表示装置におけるレイアウトを設定するレイアウト設定手段と、
前記レイアウト設定手段により設定されたレイアウトから、前記送信先が同一である複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトか否かを判定するレイアウト判定手段と、
前記送信先が同一である複数の画像データのサイズを判定するサイズ判定手段と、を更に有し、
前記画像処理手段は、前記レイアウト判定手段による判定の結果、前記送信先が同一である複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトであり、前記サイズ判定手段により前記複数の画像データのサイズが同一の場合で、かつ前記送信先が同一である複数の画像データが異なっている場合、当該送信先が同一である複数の画像データを結合することを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記サイズ判定手段は、前記送信先が同一である複数の画像データの解像度を判定する解像度判定手段と、
前記送信先が同一である複数の画像データの画面アスペクト比を判定するアスペクト比判定手段と、を有し、
前記画像処理手段は、前記レイアウト判定手段による判定の結果、前記送信先が同一である複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトであり、前記解像度判定手段により前記複数の画像データの解像度が同一かつ前記アスペクト比判定手段により前記複数の画像データの画面アスペクト比が同一の場合で、かつ前記送信先が同一である複数の画像データが異なっている場合、当該送信先が同一である複数の画像データを結合することを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記画像処理手段は、前記送信先が同一である複数の画像データについては、送信先ごとに画像データを結合し、前記送信先が異なっている複数の画像データについては、当該画像データが表示されているモニタごとに画像データを識別可能に分離し、
前記通信手段は、前記決定手段により決定された送信先の表示装置に、前記画像処理手段によりモニタごとに識別可能に分離された画像データ又は前記画像処理手段により結合された画像データを送信することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記画像取得手段によりキャプチャされた各画像データの前記表示装置におけるレイアウトを設定するレイアウト設定手段と、
前記レイアウト設定手段により設定されたレイアウトから、前記送信先が同一である複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトか否かを判定するレイアウト判定手段と、を更に有し、
前記画像処理手段は、前記レイアウト判定手段による判定の結果、前記送信先が同一である複数の画像データが所定の間隔をもって近接するレイアウトであり、前記解像度判定手段により前記複数の画像データの解像度が同一かつ前記アスペクト比判定手段により前記複数の画像データの画面アスペクト比が同一の場合で、前記送信先が同一である複数の画像データが異なっていると判定された場合、当該送信先が同一である複数の画像データを結合することを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項18】
通信回線を介して接続された少なくとも1つの情報処理装置と表示装置とを備える画像表示システムであって、
前記情報処理装置は、
通信回線を介して接続された表示装置と通信する通信手段と、
複数のモニタに表示されている各画像データをキャプチャする画像取得手段と、
前記画像取得手段によりキャプチャされた各画像データの送信先の表示装置を決定する決定手段と、
前記送信先の各表示装置での各画像データのレイアウトを決定するレイアウト設定手段と、を有し、
前記通信手段は、前記決定手段により決定された送信先の表示装置に、前記画像取得手段によりキャプチャされた各画像データを前記レイアウト設定手段により設定されたレイアウト設定情報と共に送信し、
前記表示装置は、
前記通信回線を介して情報処理装置と通信する通信手段と、
前記通信手段により受信した複数の画像データが、同一の情報処理装置から送信された画像データであるのか、複数の情報処理装置から送信された画像データであるのかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータである場合には、前記レイアウト設定情報に関わらず、当該複数の画像データを第1のレイアウトとし、前記複数の画像データが複数の情報処理装置から受信したデータである場合には、当該複数の画像データを前記第1のレイアウトとは異なる第2のレイアウトとするレイアウト変更手段と、
前記レイアウト変更手段により変更されたレイアウトで前記複数の画像データを画面に表示する表示制御手段と、を有することを特徴とする画像表示システム。
【請求項19】
通信回線を介して情報処理装置と通信する通信手段を有し、少なくとも1つの前記情報処理装置から通信回線を介して送信される画像データを表示する表示装置の制御方法であって、
前記通信手段により受信した複数の画像データが、同一の情報処理装置から送信された画像データであるのか、複数の情報処理装置から送信された画像データであるのかを判定する判定工程と、
前記判定工程での判定の結果、前記複数の画像データが同一の情報処理装置から受信したデータである場合には、当該複数の画像データを第1のレイアウトとし、前記複数の画像データが複数の情報処理装置から受信したデータである場合には、当該複数の画像データを前記第1のレイアウトと異なる第2のレイアウトとするレイアウト変更工程と、
前記レイアウト変更工程にて変更されたレイアウトで前記複数の画像データを画面に表示する表示制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項20】
通信回線を介して接続された表示装置と通信する通信手段と、画像を表示するモニタとを有する情報処理装置の制御方法であって、
複数のモニタに表示されている各画像データをキャプチャする画像取得工程と、
前記画像取得工程にてキャプチャされた各画像データの送信先の表示装置を決定する決定工程と、
前記送信先が同一である複数の画像データを結合する画像処理工程と、を有し、
前記通信手段は、前記決定工程により決定された送信先の表示装置に、前記画像取得工程にてキャプチャされた各画像データ又は前記画像処理工程により結合された画像データを送信することを特徴とする制御方法。
【請求項21】
コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項22】
コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の表示装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体。
【請求項23】
コンピュータを、請求項13乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項24】
コンピュータを、請求項13乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−98621(P2012−98621A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247835(P2010−247835)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】