説明

表示装置

【課題】視点位置に応じた最適な立体表示を行うことができるようにした表示装置を提供する。
【解決手段】第1〜第nの画素をそれぞれ複数有し、複数の視点画像を前記第1〜第nの各画素に割り当てて表示する表示部と、前記表示部を複数の分割領域に分割し、前記各分割領域ごとに前記各画素を表示制御し、前記各分割領域ごとに前記第1〜第nの各画素と前記各視点画像との対応関係を変化させる表示制御部とを備える。前記表示制御部は、前記各分割領域ごとに前記第1〜第nの画素のうち2つの画素に前記視点画像として第1の視点画像を割り当てると共に、前記第1〜第nの画素のうち他の2つの画素に前記視点画像として第2の視点画像を割り当て、前記各分割領域ごとに、前記2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パララックスバリア等の視差分離手段を用いて裸眼方式による立体表示を行う表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
立体表示を行う手法としては、立体視用の眼鏡を用いる眼鏡方式と、立体視用の特殊な眼鏡を用いることなく裸眼での立体視を可能にした裸眼方式とがある。眼鏡方式の代表的なものとしては、左眼用シャッタと右眼用シャッタとを有するシャッタめがねを用いるシャッタめがね方式がある。シャッタめがね方式では、2次元表示パネルに左眼用と右眼用の各視差画像をフレームシーケンシャルで高速で交互に表示する。そして、各視差画像の表示タイミングに合わせて左眼用シャッタと右眼用シャッタとを交互に切り換えることにより、観察者の左眼には左眼用視差画像、右眼には右眼用視差画像のみを入射させることで、立体視を可能にしている。
【0003】
一方、裸眼方式の代表的なものとしては、パララックスバリア方式とレンチキュラレンズ方式とがある。パララックスバリア方式やレンチキュラ方式の場合、2次元表示パネルに立体視用の視差画像(2視点の場合には右眼用視差画像と左眼用視差画像)を空間分割して表示し、その視差画像を視差分離手段によって水平方向に視差分離することで立体視が行われる。パララックスバリア方式の場合、視差分離手段としてスリット状の開口が設けられたパララックスバリアを用いる。レンチキュラ方式の場合、視差分離手段として、シリンドリカル状の分割レンズを複数並列配置したレンチキュラレンズが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−50019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、視差分離手段を用いた裸眼方式では、観察者の視点位置が設計上の所定領域から外れると、正常な立体視ができないという問題がある。また、特許文献1には、設計上の適視距離を短くできるようにした表示装置に関する発明が開示されているが、適視距離を短くしすぎると、視差分離手段と画像を表示する表示部との間隔が短くなりすぎて製造が困難になる場合がある。
【0006】
本開示の目的は、視点位置に応じた最適な立体表示を行うことができるようにした表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示による表示装置は、第1〜第n(nは4以上の整数)の画素をそれぞれ複数有し、複数の視点画像を第1〜第nの各画素に割り当てて表示する表示部と、表示部を複数の分割領域に分割し、各分割領域ごとに各画素を表示制御し、各分割領域ごとに第1〜第nの各画素と各視点画像との対応関係を変化させる表示制御部とを備えたものである。そして、表示制御部が、各分割領域ごとに第1〜第nの画素のうち2つの画素に視点画像として第1の視点画像を割り当てると共に、第1〜第nの画素のうち他の2つの画素に視点画像として第2の視点画像を割り当て、各分割領域ごとに、2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを調整するようにしたものである。
【0008】
本開示の表示装置では、各分割領域ごとに第1〜第nの各画素と各視点画像との対応関係を変化させる制御が行われる。また、各分割領域ごとに、2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルが調整される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の表示装置によれば、表示部の各画素を複数の分割領域ごとに表示制御し、各分割領域ごとに第1〜第nの各画素と各視点画像との対応関係を変化させると共に、各分割領域ごとに、2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを調整するようにしたので、視点位置に応じた最適な立体表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の一実施の形態に係る表示装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した表示装置において4視点の立体表示を行う場合の構成例を示す断面図である。
【図3】2視点による立体表示を行う場合の参考例を示す断面図である。
【図4】適視距離についての説明図である。
【図5】図2に示した4視点の立体表示を行う場合において、観察者の視点位置が第1の集光領域にある場合の画素の見え方の説明図である。
【図6】図2に示した4視点の立体表示を行う場合において、観察者の視点位置が第1の集光領域から所定の距離範囲内にある場合の画素の見え方の説明図である。
【図7】図2に示した4視点の立体表示を行う場合において、観察者の視点位置が第1の集光領域と第4の集光領域とから所定の距離範囲内にある場合の画素の見え方の説明図である。
【図8】図2に示した4視点の立体表示を行う場合において、観察者の視点位置が4視点での適視距離(第2の距離Z0)に対して半分の距離Z0/2にある場合の画素の見え方の第1の説明図である。
【図9】図2に示した4視点の立体表示を行う場合において、観察者の視点位置が4視点での適視距離(第2の距離Z0)に対して半分の距離Z0/2にある場合の画素の見え方の第2の説明図である。
【図10】(A)は図9に示した観察状態において右眼から見える画素番号と輝度分布を示し、(B)は図9に示した観察状態において左眼から見える画素番号と輝度分布を示す説明図である。
【図11】(A)は距離Z0において4視点での立体表示が可能な構成である場合に、距離Z0/2において2視点での立体表示が可能となるように設定される複数の分割領域と各分割領域に右眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示す説明図である。(B)は図11(A)の場合と同様に設定される複数の分割領域と各分割領域に左眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示す説明図である。
【図12】図11に示すような立体表示を行う場合において、隣接する2つの分割領域間の各画素の輝度分布を示す説明図である。
【図13】5視点の立体表示を行う場合において、観察者の視点位置が5視点での適視距離Z0に対して半分の距離Z0/2にある場合の画素の見え方の説明図である。
【図14】(A)は図13に示した観察状態において右眼から見える画素番号と輝度分布を示し、(B)は図13に示した観察状態において左眼から見える画素番号と輝度分布を示す説明図である。
【図15】(A)は距離Z0において5視点での立体表示が可能な構成である場合に、距離Z0/2において2視点での立体表示が可能となるように設定される複数の分割領域と各分割領域に右眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示す説明図である。(B)は図15(A)の場合と同様に設定される複数の分割領域と各分割領域に左眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示す説明図である。
【図16】距離Z0/2におけるモアレの発生についての説明図であり、(A)は図9に示した観察状態において右眼から見える画素番号と輝度分布を示し、(B)は図9に示した観察状態において左眼から見える画素番号と輝度分布を示す説明図である。
【図17】(A)はモアレの発生を抑制する第1の調整方法を示す説明図であり、(B)はモアレの発生を抑制する第2の調整方法を示す説明図である。
【図18】(A)は複数の分割領域と各分割領域に右眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示す説明図である。(B)は複数の分割領域と各分割領域に左眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示す説明図である。
【図19】モアレの発生を抑制する第2の調整方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
[表示装置の全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る表示装置の一構成例を示している。この表示装置は、検出部1と、表示制御部4と、画像生成部5と、表示部6とを備えている。検出部1は、撮像部2と、視点位置判定部3とを有している。
【0013】
表示部6は、液晶表示パネル、エレクトリックルミナンス方式の表示パネル、またはプラズマディスプレイ等の2次元表示ディスプレイで構成されている。表示部6の表示画面には、複数の画素が2次元的に配列されている。表示部6の表示画面には、この表示装置の立体表示方式に応じた画像表示がなされる。表示部6の複数の画素(またはサブピクセル)には、立体表示の第1〜第nの視点数に応じて第1〜第n(nは4以上の整数)の番号付けがなされる。
【0014】
この表示装置は、裸眼方式による立体表示を行うものであり、その立体表示方式は、パララックスバリア方式やレンチキュラレンズ方式等の視差分離手段を用いた方式となっている。レンチキュラ方式の場合、視差分離手段として、例えばシリンドリカル状の分割レンズを複数並列配置したレンチキュラレンズが用いられる。表示部6には、複数の視点用の視差画像(視点画像)が1画面内に合成された視差合成画像が表示される。すなわち、複数の視点画像が空間分割されて表示される。この表示装置は、後述するように、観察者の視点位置に応じて表示部6に表示する視点画像の数を変化させるようになっている。例えば観察者の視点位置が第1の距離Z0/2(後述の図9等参照)にある場合には、複数の視点画像として、左眼用画像と右眼用画像との左右2視点の視差画像を表示するようになっている。また、例えば観察者の視点位置が、通常の適視距離である第2の距離Z0にある場合には、複数の視点画像として、多視点の視差画像、例えば第1〜第4の視点画像を表示するようになっている(後述の図2等参照)。
【0015】
以下、本実施の形態では、パララックスバリア方式の立体表示を行う場合を例に説明する。パララックスバリア方式の場合、例えば図2に示したように、視差分離手段としてバリア素子7が用いられる。バリア素子7は、光を透過する開口部8と、光を遮蔽する遮蔽部9とを備えている。バリア素子7は、固定式のパララックスバリアであっても良いし、可変式のパララックスバリアであっても良い。固定式のパララックスバリアの場合、例えば透明な平行平面板(基材)の表面に、薄膜状の金属などで開口部8および遮蔽部9となるパターンを形成したものを用いることができる。可変式のパララックスバリアとする場合、例えばバックライト方式の液晶表示素子による表示機能(光変調機能)を用いて、開口部8および遮蔽部9のパターンを選択的に形成することができる。なお、図2では、表示部6の表示面側にバリア素子7を配置した例を示しているが、表示部6の背面側にバリア素子7を配置する構成であっても良い、例えば表示部6としてバックライト方式の液晶表示パネルを用いる場合、液晶表示パネルの背面側で、バックライトと液晶表示パネルとの間にバリア素子7を配置すれば良い。
【0016】
撮像部2は、観察者を撮影するものである。視点位置判定部3は、撮像部2による撮影画像を解析することによって、観察者の視点位置(表示部6に対する視距離および表示面に平行な面内方向の位置)を判定するものである。検出部1による視点位置の検出には、例えばフェイストラッキング技術を用いることができる。なお、視距離は通常、表示部6の表示面から観察者の両眼の中心位置までの距離である。
【0017】
表示制御部4は、検出部1で検出された観察者の視点位置に応じて、表示部6に表示する画像の制御を行うようになっている。表示制御部4は、後述するように、観察者の視点位置が表示部6に対して第1の距離Z0/2にある場合に、表示部6の各画素を複数の分割領域31(後述の図11等参照)ごとに表示制御し、各分割領域31ごとに第1〜第nの各画素と各視点画像(左眼用画像と右眼用画像)との対応関係を変化させるようになっている。表示制御部4はまた、後述するように、観察者の視点位置が第2の距離Z0にある場合に、複数の視点画像として第1〜第nの視点画像を画面全体において第1〜第nの各画素に割り当てるようになっている。
【0018】
画像生成部5は、表示制御部4の制御に従って観察者の視点位置に応じた複数の視点画像を含む画像データを生成して表示部6に供給するようになっている。表示制御部4は、画像生成部5によって生成された画像データを表示部6に表示させる。
【0019】
[通常の適視距離(第2の距離Z0)における立体表示の原理]
図2は、この表示装置において4視点の立体表示を行う場合の原理を示している。この図2の例による表示原理は、基本的に従来のパララックスバリア方式による4視点の立体表示の原理と同様である。表示部6の複数の画素(またはサブピクセル)には、4つの視点数に応じて第1〜第4の番号付けがなされている。表示制御部4は、複数の視点画像として第1〜第4の視点画像を、表示部6の画面全体において第1〜第4の各画素に割り当てて表示させる。表示部6の第1〜第4の各画素からの光は、バリア素子7の開口部8によって分離される。第1〜第4の各画素からの光はそれぞれ、第2の距離Z0において、第1〜第4の集光領域11〜14に分離して到達する。すなわち、例えば画面全体における第1の画素からの光はすべて、バリア素子7の分離機能によって、第2の距離Z0において第1の集光領域11に到達する。同様にして、画面全体における他の第2〜第4の画素からの光はすべて、対応する番号の集光領域に到達する。
【0020】
第1〜第4の集光領域11〜14のそれぞれの幅は眼間距離E(一般的には65mm)に等しい。このため、観察者の右眼10Rと左眼10Lとが別々の集光領域に位置し、別々の視点画像を見ることで立体視が行われる。例えば、図2の例では観察者の右眼10Rが第2の集光領域12に位置し、観察者の左眼10Lが第3の集光領域13に位置している。この場合、第2の画素からの光による画像(第2の視点画像)と、第3の画素からの光による画像(第3の視点画像)とによる立体視が行われる。視点位置が水平方向に移動して場合には、その移動に応じた位置の別々の視点画像を見ることで立体視が行われる。
【0021】
図3は、図2に対する参考例として、従来方式によって、2視点による立体表示を行う場合の原理を示している。基本的には、視点数が2つになっただけであり、図2に示した4視点の場合と表示原理は同じである。表示部6は、複数の画素としてRGBのサブピクセルが交互に配置され、各サブピクセルには第1、第2の番号付けがなされている。第1の視点画像(右眼用画像)と第2の視点画像(左眼用画像)とを、表示部6の画面全体において第1、第2の各サブピクセルに割り当てて表示させる。表示部6の第1、第2の各サブピクセルからの光は、バリア素子7の開口部8によって分離される。第1、第2の各サブピクセルからの光はそれぞれ、第2の距離Z0において、第1、第2の集光領域11,12に分離して到達する。すなわち、画面全体における第1の画素からの光はすべて、バリア素子7の分離機能によって、第2の距離Z0において第1の集光領域11に到達する。同様にして、画面全体における第2の画素からの光はすべて、第2の距離Z0において第2の集光領域12に到達する。第1、第2の集光領域11,12のそれぞれの幅は眼間距離E(一般的には65mm)に等しい。このため、観察者の右眼10Rと左眼10Lとが別々の集光領域に位置し、別々の視点画像を見ることで立体視が行われる。
【0022】
[設計上の通常の適視距離(第2の距離Z0)について]
図4を参照して、図2および図3に示したような表示原理による立体表示を行う場合の設計上の適視距離(第2の距離Z0)について説明する。図4に示した例では、表示部6は、例えばバックライト方式の液晶表示パネルとなっており、表示部6の背面側にはバックライト80が配置されている。表示部6は、互いに対向する第1の透明基板61および第2の透明基板62を備え、それらの基板間に画素部63を有している。バリア素子7は、例えば透過型の可変式のパララックスバリア素子であり、互いに対向する第1の透明基板71および第2の透明基板72を備え、それらの基板間に開口部8および遮蔽部9を有している。そのほか、表示部6およびバリア素子7の両面または片面には偏光板や接着層を有している。
【0023】
図4において、眼間距離をE、表示部6における画素(またはサブピクセル)間のピッチをPとする。表示部6の画素部63とバリア素子7の開口部8および遮蔽部9とのギャップをGする。また、画素部63と開口部8および遮蔽部9との間に介在する基板等の屈折率をnとする。バリア素子7の表面中心部から、観察者の左眼10Lおよび右眼10Rの中心位置までの距離をAとする。この場合、設計上、以下のような関係式が成り立つ。図2および図3に示したような表示原理での立体表示を行う場合、設計上の通常の適視距離(第2の距離Z0)は、以下の関係式に応じた値となる。
A:E=G/n:P
【0024】
[視点位置と観察される画素との関係について]
図5は、図2に示した4視点の立体表示を行う場合において観察者の視点位置が第1の集光領域11にある場合の画素の見え方を示している。また、図6は、観察者の視点位置が第1の集光領域11から所定の距離範囲内にある場合の画素の見え方を示している。なお、図5および図6では、バリア素子7の図示を省略している。後述する図7以降についても同様に、バリア素子7の図示を省略する。
【0025】
図5に示したように、観察者の視点位置が第1の集光領域11にある場合、画面全体における第1の画素からの光はすべて、観察者の右眼10R(または左眼10L)に到達する。また、図6に示したように、視点位置が第1の集光領域11から所定の距離範囲内の所定の領域20にある場合にも、画面全体における第1の画素からの光はすべて、観察者の右眼10R(または左眼10L)に到達する。
【0026】
図7は、図6の所定の領域20から外れて、観察者の視点位置が第1の集光領域11と第4の集光領域14とから所定の距離範囲内にある場合の画素の見え方を示している。この場合、表示部6の第1の表示領域6Aにおける第1の画素からの光と、第2の表示領域6Bにおける第4の画素からの光とが、観察者の右眼10R(または左眼10L)に到達する。すなわち、この場合、観察者の右眼10R(または左眼10L)は、第1の画素からの光(第1の視点画像)だけでなく、第4の画素からの光(第4の視点画像)も見ることになる。
【0027】
図7に示したように観察者の視点位置が所定の領域20から外れた場合に、どの画素(視点画像)を見ることになるかは、眼に到達した光が、どの集光領域に到達する光であるかを解析すれば良い。
【0028】
図8および図9は、観察者の視点位置が4視点での適視距離(第2の距離Z0)に対して半分の距離(第1の距離Z0/2)にある場合の画素の見え方を示している。第1の距離Z0/2における第1の領域21に右眼10Rが位置し、第1の距離Z0/2における第2の領域22に左眼10Lが位置しているものとする。第1の領域21の幅と第2の領域22の幅はそれぞれ、眼間距離E(一般的には65mm)に等しい。
【0029】
視点位置が第1の距離Z0/2にある場合、図8に示したように、観察者の右眼10Rと左眼10Lとが見る画素(視点画像)は、設計上の適視距離(第2の距離Z0)に視点位置がある場合に対して互いに2視点分ずれた状態となる。また、図9に示したように、右眼10Rと左眼10Lにはそれぞれ、第1〜第4の画素からの光(第1〜第4の視点画像)が到達する。
【0030】
図10(A)は図9に示した観察状態において右眼10Rから見える画素番号と輝度分布を示している。図10(B)は図9に示した観察状態において左眼10Lから見える画素番号と輝度分布を示している。図9に示した観察状態では、右眼10Rと左眼10Lはそれぞれ、表示部6において4つの領域ごとに異なる画素(視点画像)が見える状態となる。4つの領域の幅はそれぞれ、眼間距離E(一般的には65mm)に等しい。具体的には、右眼10Rでは、図10(A)に示したように、表示画面の一方の端部側から順に、第3の画素(第3の視点画像)、第2の画素(第2の視点画像)、第1の画素(第1の視点画像)、第4の画素(第4の視点画像)が見える状態となる。また、左眼10Lでは、図10(B)に示したように、表示画面の一方の端部側から順に、第1の画素(第1の視点画像)、第4の画素(第4の視点画像)、第3の画素(第3の視点画像)、第2の画素(第2の視点画像)が見える状態となる。
【0031】
[視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に最適化された立体表示方法]
次に、図11〜図12を参照して、視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に最適化された立体表示方法について説明する。上述した図8〜図10の説明から分かるように、視点位置が第1の距離Z0/2にある場合、表示部6に第1〜第4の4つの視点画像を表示したままでは、正常な立体視を行うことができない。そこで、本実施の形態では、視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に、表示制御部4が、表示部6に第1〜第4の4つの視点画像に代えて右眼用画像と左眼用画像との2つの視点画像を表示するように制御を行う。
【0032】
図11(A)は、第2の距離Z0において4視点での立体表示が可能な構成である場合(図2参照)に、第1の距離Z0/2において2視点での立体表示が可能となるように設定される複数の分割領域31と各分割領域31に右眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示してる。図11(B)は図11(A)の場合と同様に設定される複数の分割領域31と各分割領域31に左眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示している。
【0033】
表示制御部4は、観察者の視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に、表示部6の第1から第4の各画素を複数の分割領域31(図11参照)ごとに表示制御し、各分割領域31ごとに第1〜第4の各画素と各視点画像(右眼用画像および左眼用画像)との対応関係を変化させる制御を行う。この場合において、表示制御部4は、右眼用画像と左眼用画像とを各分割領域31ごとに第1〜第4の各画素に割り当て、観察者の視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に、右眼10Rの位置から見える第1〜第4の集光領域11〜14に対応する画素には右眼用画像を割り当て、左眼10Lの位置から見える第1〜第4の集光領域11〜14に対応する画素には左眼用画像を割り当てる。表示部6には、各分割領域ごとに第1〜第4の画素が複数存在している。表示制御部4は、各分割領域ごとに第1〜第4の画素のうち連続する(隣接する)2つの画素に右眼用画像を割り当てると共に、第1〜第4の画素のうち連続する(隣接する)他の2つの画素に左眼用画像を割り当てる。また、各分割領域ごとに、右眼用画像を割り当てる2つの画素の組み合わせと、左眼用画像を割り当てる他の2つの画素の組み合わせとを異ならせる。
【0034】
具体的には、表示制御部4は、図11に示したように例えば、第1の分割領域31−1では、第1の画素と第2の画素とに右眼用画像を割り当てると共に、第3の画素と第4の画素とに左眼用画像を割り当てる。また、第1の分割領域31−1に隣接する第2の分割領域31−2では、第2の画素と第3の画素とに右眼用画像を割り当てると共に、第1の画素と第4の画素とに左眼用画像を割り当てる。
【0035】
また、表示制御部4は、観察者の視点位置の水平方向の移動に応じて、各分割領域の水平方向の位置(複数の分割領域31の境界線30)を移動させる制御を行う。
【0036】
図12は、図11(A),(B)に示すような立体表示を行う場合において、隣接する2つの分割領域31−1,31−2間の各画素の輝度分布を模式的に示している。表示制御部4は、観察者の視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に、第1の分割領域31−1と第2の分割領域31−2の境界部分を右眼10Rの位置から観察した状態では、第2の画素の輝度に対して第1の画素と第3の画素の輝度が相対的に最も低くなり、左眼10Lの位置から観察した状態では、第4の画素の輝度に対して第1の画素と第3の画素の輝度が相対的に最も低くなるような表示制御を行う。
【0037】
[第1の変形例]
以上の説明では、4視点の場合を例に説明したが、本実施の形態に係る表示装置は、5視点以上の立体表示を行う場合にも適用可能である。図13〜図15には、5視点の立体表示を行う場合の例を示す。この場合、表示部6の複数の画素(またはサブピクセル)には、5つの視点数に応じて第1〜第5の番号付けがなされる。表示制御部4は、観察者の視点位置が5視点での適視距離(第2の距離Z0)にある場合には、複数の視点画像として第1〜第5の視点画像を、表示部6の画面全体において第1〜第5の各画素に割り当てて表示させる。
【0038】
図13は、観察者の視点位置が5視点での適視距離(第2の距離Z0)に対して半分の距離(第1の距離Z0/2)にある場合の画素の見え方を示している。第1の距離Z0/2における第1の領域21に右眼10Rが位置し、第1の距離Z0/2における第2の領域22に左眼10Lが位置しているものとする。第1の領域21の幅と第2の領域22の幅はそれぞれ、眼間距離E(一般的には65mm)に等しい。
【0039】
視点位置が第1の距離Z0/2にある場合、図13に示したように、右眼10Rと左眼10Lにはそれぞれ、第1〜第5の画素からの光(第1〜第5の視点画像)が到達する。
【0040】
図14(A)は図13に示した観察状態において右眼10Rから見える画素番号と輝度分布を示している。図14(B)は図13に示した観察状態において左眼10Lから見える画素番号と輝度分布を示している。図13に示した観察状態では、右眼10Rと左眼10Lはそれぞれ、表示部6において4つの領域ごとに異なる画素(視点画像)が見える状態となる。4つの領域の幅はそれぞれ、眼間距離E(一般的には65mm)に等しい。具体的には、右眼10Rでは、図14(A)に示したように、表示画面の一方の端部側から順に、第3の画素(第3の視点画像)、第2の画素(第2の視点画像)、第1の画素(第1の視点画像)、第5の画素(第5の視点画像)が見える状態となる。また、左眼10Lでは、図14(B)に示したように、表示画面の一方の端部側から順に、第5の画素(第5の視点画像)、第4の画素(第4の視点画像)、第3の画素(第3の視点画像)、第2の画素(第2の視点画像)が見える状態となる。
【0041】
上述した図13〜図14の説明から分かるように、視点位置が第1の距離Z0/2にある場合、表示部6に第1〜第5の5つの視点画像を表示したままでは、正常な立体視を行うことができない。そこで、視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に、表示制御部4が、表示部6に第1〜第5の5つの視点画像に代えて右眼用画像と左眼用画像との2つの視点画像を表示するように制御を行う。
【0042】
図15(A)は、第2の距離Z0において5視点での立体表示が可能な構成である場合に、第1の距離Z0/2において2視点での立体表示が可能となるように設定される複数の分割領域31と各分割領域31に右眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示してる。図15(B)は図15(A)の場合と同様に設定される複数の分割領域31と各分割領域31に左眼用画像を割り当てる画素番号との対応関係を示している。
【0043】
表示制御部4は、観察者の視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に、表示部6の第1から第5の各画素を複数の分割領域31ごとに表示制御し、各分割領域31ごとに第1〜第5の各画素と各視点画像(右眼用画像および左眼用画像)との対応関係を変化させる制御を行う。この場合において、表示制御部4は、右眼用画像と左眼用画像とを各分割領域31ごとに第1〜第5の各画素に割り当て、観察者の視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に、右眼10Rの位置から見える第1〜第5の集光領域11〜15に対応する画素には右眼用画像を割り当て、左眼10Lの位置から見える第1〜第5の集光領域11〜15に対応する画素には左眼用画像を割り当てる。表示部6には、各分割領域ごとに第1〜第5の画素が複数存在している。表示制御部4は、各分割領域ごとに第1〜第5の画素のうち連続する(隣接する)2つの画素に右眼用画像を割り当てると共に、第1〜第5の画素のうち連続する(隣接する)他の2つの画素に左眼用画像を割り当てる。また、各分割領域ごとに、右眼用画像を割り当てる2つの画素の組み合わせと、左眼用画像を割り当てる他の2つの画素の組み合わせとを異ならせる。画素の具体的な割り当て手法は、上述した4視点の場合と同様である。
【0044】
[第2の変形例]
本変形例は、上述の図11〜図12に示したような、視点位置が第1の距離Z0/2にある場合に最適化された立体表示を行う場合に発生するモアレ(輝度の不均一)を改善する方法に関する。
【0045】
図16(A),(B)は、図10(A),(B)と同様、第1の距離Z0/2において、右眼10Rおよび左眼10Lから見えるそれぞれの画素番号と輝度分布との対応関係を示している。図16に示したように、異なる画素の境界部分では、合成の輝度分布に輝度の落ち込みが発生し、モアレとなって観測されてしまう。そこで、本変形例では、表示制御部4が、各分割領域(図11参照)ごとに、各分割領域内での輝度が平坦化されるように、各分割領域内の2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを調整する制御を行う。なおここでいう2つの画素とは、右眼用画像と左眼用画像とのそれぞれについての2つの画素である。すなわち、右眼用画像を割り当てる2つの画素と、左眼用画像を割り当てる他の2つの画素とのそれぞれのことをいう。
【0046】
図17(A)は、モアレの発生を抑制する第1の調整方法を示している。この第1の調整方法は、各分割領域内で、2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを上げる調整を行うものである。その調整量は、各分割領域内において周辺部に対して相対的に中央部の方が大きくなるような調整を行う。例えば、図18(A)に示したように第1の分割領域31−1を例にすると、例えば右眼用画像を割り当てる第1の画素と第2の画素との少なくとも一方の画素の輝度レベルを上げる調整を行う。そして第1の分割領域31−1内において、調整量が、周辺部に対して相対的に中央部33の方が大きくなるような調整を行う。
【0047】
図17(B)は、モアレの発生を抑制する第2の調整方法を示している。この第2の調整方法は、各分割領域内で、2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを下げる調整を行うものである。その調整量は、各分割領域内において中央部に対して相対的に周辺部の方が大きくなるような調整を行う。例えば、図18(A)に示したように第1の分割領域31−1を例にすると、例えば右眼用画像を割り当てる第1の画素と第2の画素との少なくとも一方の画素の輝度レベルを下げる調整を行う。そして第1の分割領域31−1内において、調整量が、中央部33に対して相対的に周辺部の方が大きくなるような調整を行う。
【0048】
図19を参照して第2の調整方法のより具体的な例を示す。図19は、図18(A)に示した第1の分割領域31−1に対応する部分の第1の画素と第2の画素との輝度分布の例を示している。図19では、モアレの状態も同時に示している。図19では、全体として白表示を行うものとしたときに30%(0.9/0.68)の輝度の不均一が発生している。一般的には輝度差20%の輝度ムラは観察者が不快に感じる差であり、改善が必要である。モアレを20%以下に改善するために、図19の領域Aの輝度最大8%下げる。最大階調は254階調から233階調までさげ、領域Cに向け徐々に輝度調整幅を0に向けて小さくしてゆく、同様に領域Bの輝度を最大5%下げ、輝度を254階調から242階調までさげてこのような処理により、モアレを観察者が認識可能なレベル以下に抑えることができる。
【0049】
[効果]
以上説明したように、本実施の形態に係る表示装置によれば、観察者の視点位置に応じて、第1〜第nの画素に割り当てる複数の視点画像の数および第1〜第nの各画素と各視点画像との対応関係を変化させるようにしたので、視点位置に応じた最適な立体表示を行うことができる。この表示装置によれば、画像処理のみで表示の最適化が可能であり、バリア素子7の移動等を行う必要はなく容易に実施できる。また、観察者の視点位置が第1の距離Z0/2にある場合において、視点位置が水平方向に移動した場合、複数の分割領域31の境界線30を移動させる制御を行うだけで良く、容易に実施できる。また、図12に示したような輝度分布を考慮した最適な表示を行うようにしたので、クロストークの少ない表示を行うことができる。また、複数の分割領域31間での画像の切り換えが判別しにくい状態となるので、観察者に対して自然な見え方となる表示を行うことができる。
【0050】
また、従来の技術では、視差分離手段と表示部との間隔が短くなりすぎると、視差分離手段と表示部との間のガラス基板等を薄くするためにガラス研磨等を行う必要が生じ、製造が困難になる。本実施の形態に係る表示装置によれば、設計上の適視距離Z0を遠く設計できるので、ガラス研磨の負荷を軽減することができる。この表示装置において2視点表示を行う場合の視距離は、通常の設計上の適視距離Z0の半分になる。逆に言うと、通常の2視点の立体表示手法(図3)に比べて、設計上の適視距離Z0を2倍、遠く設計することができる。
【0051】
<その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)
第1〜第n(nは4以上の整数)の画素をそれぞれ複数有し、複数の視点画像を前記第1〜第nの各画素に割り当てて表示する表示部と、
前記表示部を複数の分割領域に分割し、前記各分割領域ごとに前記各画素を表示制御し、前記各分割領域ごとに前記第1〜第nの各画素と前記各視点画像との対応関係を変化させる表示制御部と
を備え、
前記表示制御部は、前記各分割領域ごとに前記第1〜第nの画素のうち2つの画素に前記視点画像として第1の視点画像を割り当てると共に、前記第1〜第nの画素のうち他の2つの画素に前記視点画像として第2の視点画像を割り当て、
前記各分割領域ごとに、前記2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを調整する
表示装置。
(2)
前記表示制御部は、前記2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを上げる調整を行い、その調整量は、前記各分割領域内において周辺部に対して相対的に中央部の方が大きくなるような調整を行う
上記(1)に記載の表示装置。
(3)
前記表示制御部は、前記2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを下げる調整を行い、その調整量は、前記各分割領域内において中央部に対して相対的に周辺部の方が大きくなるような調整を行う
上記(1)に記載の表示装置。
(4)
前記表示制御部は、前記各分割領域内での輝度が平坦化されるように輝度レベルを調整する
上記(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の表示装置。
(5)
観察者の視点位置を検出する検出部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記観察者の視点位置に応じて、前記第1〜第nの画素に割り当てる前記複数の視点画像の数および前記第1〜第nの各画素と前記各視点画像との対応関係を変化させる
上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の表示装置。
(6)
前記表示制御部は、前記観察者の視点位置が前記表示部に対して第1の距離にある場合に、前記表示部の前記各画素を前記複数の分割領域ごとに表示制御する
上記(5)に記載の表示装置。
(7)
前記第1〜第nの各画素からの光をそれぞれ、第2の距離において第1〜第nの集光領域に分離して到達させる分離部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記観察者の視点位置が前記第2の距離にある場合に、前記複数の視点画像として第1〜第nの視点画像を画面全体において前記第1〜第nの各画素に割り当てる
上記(6)に記載の表示装置。
(8)
前記第1の距離は、前記第2の距離の半分の距離である
上記(7)に記載の表示装置。
(9)
前記2つの画素は、互いに隣接した画素である
上記(1)ないし(8)のいずれか1つに記載の表示装置。
【符号の説明】
【0052】
1…検出部、2…撮像部、3…視点位置判定部、4…表示制御部、5…画像生成部、6…表示部、6A…第1の表示領域、6B…第2の表示領域、7…バリア素子、8…開口部、9…遮蔽部、10L…左眼、10R…右眼、11,21…第1の集光領域、12,22…第2の集光領域、13…第3の集光領域、14…第4の集光領域、15…第5の集光領域、20…領域、31…分割領域、31−1…第1の分割領域、31−2…第2の分割領域、33…分割領域の中央部、61,71…第1の透明基板、62,72…第2の透明基板、63…画素部、80…バックライト、E…眼間距離、G…ギャップ、P…画素ピッチ(サブピクセルピッチ)、Z0…適視距離(第2の距離)、Z0/2…第1の距離。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1〜第n(nは4以上の整数)の画素をそれぞれ複数有し、複数の視点画像を前記第1〜第nの各画素に割り当てて表示する表示部と、
前記表示部を複数の分割領域に分割し、前記各分割領域ごとに前記各画素を表示制御し、前記各分割領域ごとに前記第1〜第nの各画素と前記各視点画像との対応関係を変化させる表示制御部と
を備え、
前記表示制御部は、前記各分割領域ごとに前記第1〜第nの画素のうち2つの画素に前記視点画像として第1の視点画像を割り当てると共に、前記第1〜第nの画素のうち他の2つの画素に前記視点画像として第2の視点画像を割り当て、
前記各分割領域ごとに、前記2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを調整する
表示装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを上げる調整を行い、その調整量は、前記各分割領域内において周辺部に対して相対的に中央部の方が大きくなるような調整を行う
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記2つの画素のうち少なくとも一方の画素の輝度レベルを下げる調整を行い、その調整量は、前記各分割領域内において中央部に対して相対的に周辺部の方が大きくなるような調整を行う
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記各分割領域内での輝度が平坦化されるように輝度レベルを調整する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
観察者の視点位置を検出する検出部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記観察者の視点位置に応じて、前記第1〜第nの画素に割り当てる前記複数の視点画像の数および前記第1〜第nの各画素と前記各視点画像との対応関係を変化させる
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記観察者の視点位置が前記表示部に対して第1の距離にある場合に、前記表示部の前記各画素を前記複数の分割領域ごとに表示制御する
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1〜第nの各画素からの光をそれぞれ、第2の距離において第1〜第nの集光領域に分離して到達させる分離部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記観察者の視点位置が前記第2の距離にある場合に、前記複数の視点画像として第1〜第nの視点画像を画面全体において前記第1〜第nの各画素に割り当てる
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1の距離は、前記第2の距離の半分の距離である
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記2つの画素は、互いに隣接した画素である
請求項1に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−16966(P2013−16966A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147210(P2011−147210)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(598172398)株式会社ジャパンディスプレイウェスト (90)
【Fターム(参考)】