説明

表面検査ヘッド装置

【課題】検査光の被検査物から反射する反射光を、保護窓部材からの反射光から分離して検査装置に導くことが可能な保護窓部材を設けた表面検査ヘッド装置を提供する。
【解決手段】外周に開口部31が形成された外筒30と、開口部31に設けられた保護窓部材33と、外筒30の内部に設けられ、外筒30の軸線方向に進入した検査光の光路を保護窓部材33に向けて変更し、かつ被検査物4の表面における検査光の反射光の光路を外筒30の軸線方向に沿って検査光と逆向きに変更するミラー32とを備えたヘッド装置3において、保護窓部材33の表面33a及び裏面33bの少なくとも一方の法線方向が、保護窓部材への検査光の入射方向に対して傾いている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検査物の表面を検査する表面検査ヘッド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
円筒形状の被検査物の内周面を検査する表面検査装置に組み込まれるヘッド装置として、外周に検査光を通過させるための開口部が形成されたヘッド筒の内部に、ミラー、プリズム等の光路変更部材を設けたヘッド装置が知られている。このヘッド装置では、検査光の光路を光路変更部材によりヘッド筒の開口部へ向けて変更し、その開口部から射出されて被検査物の表面へ入射する光の反射光を開口部からヘッド筒内に入射させ、その反射光の光路を光路変更部材により検査光と逆向きに変更することで、被検査物の表面の傷や異物等を検査するための光をヘッド筒から表面検査装置の受光部へと導いている。ヘッド筒を回転させることにより、円筒形状の被検査物の内周面を周方向の全周にわたって検査光で走査することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。ヘッド筒の内部を汚れから保護するために、ヘッド筒の開口部には検査光の光路と保護窓部材の表面及び裏面とが直交するように保護窓部材が設けられている。
【特許文献1】特開平11−281582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したヘッド装置において、保護窓部材を開口部に設けると、検査光が保護窓部材を通過してヘッド筒の外側へ射出する際に、保護窓部材の表面及び裏面で検査光が反射する。この反射光は、光路変更部材によって検査光と逆向きの方向に戻されるため、表面検査装置が検出する光には、被検査物からの反射光に加えて保護窓部材からの反射光も上乗せされ、感度向上を妨げる要因となっていた。
【0004】
そこで本発明は、検査光の被検査物から反射する反射光を、保護窓部材からの反射光から分離して検査装置に導くことが可能な表面検査ヘッド装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の装置により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明の表面検査ヘッド装置は、外周に開口部(31)が形成されたヘッド筒(30)と、前記開口部(31)に設けられた保護窓部材(33)と、前記ヘッド筒(30)の内部に設けられ、前記ヘッド筒(30)の軸線方向に進入した検査光の光路を前記保護窓部材(33)に向けて変更し、かつ被検査物(4)の表面における前記検査光の反射光の光路を前記ヘッド筒(30)の前記軸線方向に沿って前記検査光と逆向きに変更する光路変更手段(32)と、を備えた表面検査ヘッド装置(3)において、前記保護窓部材(33)の表面(33a)及び裏面(33b)の少なくとも一方の法線方向が、前記保護窓部材(33)への前記検査光の入射方向に対して傾いていることにより上記課題を解決する。
【0007】
保護窓部材の表面及び裏面の少なくとも一方の法線方向が検査光の入射方向に対して傾いているため、感度向上を妨げる要因となる保護窓部材の表面又は裏面からの反射光は、入射光に対し角度を持って反射する。このため、保護窓部材からの反射光の向きが被検査物の表面からの反射光の向きとずれ、それに伴って、光路変更手段から射出される、被検査物の表面からの反射光の方向と保護窓部材からの反射光との方向にもずれが生じる。これにより、被検査物の表面からの反射光を、保護窓部材からの反射光から分離して検査装置に導くことが可能となり、よって、高感度な検出が可能となる。
【0008】
本発明の表面検査ヘッド装置の一形態において、前記保護窓部材(33)を前記ヘッド筒(30)の先端部位に設置し、前記保護窓部材(33)の表面(33a)及び裏面(33b)の少なくとも一方の法線方向が、前記ヘッド筒(30)の半径方向外側に向かって先端側へ傾いていてもよい。この形態によれば、検査光が保護窓部材の表面及び裏面の少なくとも一方でヘッド筒の先端側へ屈折するため、被検査物への検査光の入射位置が、保護窓部材を設けない場合と比べて、ヘッド筒の先端側へ偏る。従って、被検査物が袋穴形状である場合、ヘッド筒を被検査物に挿入すると、ヘッド筒が被検査物の先端で突き当たり、検査光が先端まで届かなくなるために死角ができるが、この形態によれば、より先端側での検査が可能となる。
【0009】
上記の表面検査ヘッド装置の一形態では、前記保護窓部材(33)の表面(33a)及び裏面(33b)のそれぞれの法線方向が、前記保護窓部材(33)への前記検査光の入射方向に対して互いに等しい角度で傾いていてもよい。この場合、保護窓部材の表面及び裏面が平行であるため、形成が容易な平板を用いることができ、コストダウンとなる。
【発明の効果】
【0010】
以上に説明したように、本発明の表面検査ヘッド装置によると、保護窓部材を設けた場合においても、高感度な検出が可能となる。従って、例えば自動車部品等の検査基準の厳しい製造ラインに組み込んで、微細欠陥の検出に使用することが可能となり、検査精度の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の一形態に係るヘッド装置が組み込まれた表面検査装置の一例を示す。表面検査装置1は、本体部2と、その本体部2から突出するように設けられたヘッド装置3とを備えている。本体部2は、検査光の光源としてのレーザダイオード(以下、LDと表記する)20と、被検査物4に照射された検査光に対する反射光を検出するフォトディテクタ(以下、PDと表記する)21と、LD20から射出される検査光Lをヘッド装置3の突出方向に導き、かつヘッド装置3から戻される被検査物4からの反射光をPD21へ導く導光ユニット22と、ヘッド装置3をその突出方向に延びる回転軸線Cの周りに回転させる回転機構23と、ヘッド装置3を回転軸線Cの方向に沿って進退させる直線移動機構24と、導光ユニット22を回転軸線Cの方向に進退させて検査光の焦点調整を行う焦点調整機構25とを備えている。被検査物4は円筒形状である。
【0012】
導光ユニット22は、ヘッド装置3の回転軸線Cと同軸に配置された保持筒50と、その保持筒50の先端に設けられたレンズ53と、LD20からレンズ53へと検査光を導く投光ファイバ51と、レンズ53からPD21へ反射光を導く受光ファイバ52とを備えている。なお、投光ファイバ51は回転軸線Cと同軸に配置され、その投光ファイバ51の外周を取り囲むように複数の受光ファイバ52が配置されてもよい。
【0013】
図2に詳しく示すように、ヘッド装置3には、回転軸線Cと同軸上にて回転自在に設けられ、かつ外周に開口部31が形成されたヘッド筒としての外筒30と、開口部31に設けられた保護窓部材33とを備えている。外筒30の内部には、導光ユニット22からの検査光及び被検査物4からの反射光の光路を変更する光路変更手段としてのミラー32が設けられている。ミラー32は、外筒30と一体に回転する。保護窓部材33の表裏面については、外筒30に対して内側の面を表面33aとし、外筒30に対して外側の面を裏面33bとする。ミラー32は、導光ユニット22から射出された検査光Lの光路を保護窓部材33に向けて変更し、保護窓部材33を介して被検査物4の表面に検査光Lを入射させるとともに、被検査物4の表面で反射し、保護窓部材33を介して外筒30の内部に進入した反射光の光路を導光ユニット22へ向けて変更する。
【0014】
外筒30の開口部31に設けられる保護窓部材33の表面33aと裏面33bは平行であり、表面33a及び裏面33bのそれぞれの法線方向が、保護窓部材33への検査光の入射方向に対して等しく傾くように設置されている。保護窓部材33の傾斜の向きは、保護窓部材33の表面33a及び裏面33bの法線Nが、ヘッド筒の半径方向外側に向かうにつれてヘッド筒の先端側へ傾く向きである。
【0015】
図1に戻り、回転機構23と、直線移動機構24と、焦点調整機構25とを以下に説明する。これら3つの機構は、回転機構23と、焦点調整機構25とを可動ベース55にて支持しつつ、直線移動機構24によりその可動ベース55を本体部2の固定ベース65に対して外筒30の回転軸線Cに沿った方向に進退移動させる関係を有している。
【0016】
回転機構23は、可動ベース55上に回転自在に支持されたヘッド筒30の基端部を挟むように配置された一対のプーリ54a、54bと、それらのプーリ54a、54bの間に巻き掛けられたベルト54cと、いずれか一方のプーリ54a又は54bを回転駆動するモータ(不図示)とを備えている。ベルト54cはヘッド筒30の基端部に接触、又は噛み合うように設けられている。従って、モータにてプーリ54a又は54bを回転させてベルト54cを走行させることにより、ヘッド筒30が回転軸線Cを中心として回転駆動される。
【0017】
直線移動機構24は、上述した可動ベース55と、本体部2の固定ベース65と可動ベース55との間に設けられて可動ベース55を回転軸線Cの方向に案内するガイド56と、固定ベース62に取り付けられた駆動源としてのモータ58と、モータ58の出力軸に同軸に連結された送りねじ59とを備えている。送りねじ59は可動ベース55に固定されたナット60にねじ込まれている。従って、モータ58にて送りねじ59を回転駆動することにより、モータ58の回転駆動が可動ベース55の直線運動に変換されて可動ベース55がガイド56に案内されながら回転軸線Cの方向に移動する。
【0018】
焦点調整機構25は、可動ベース55上に設けられ導光ユニット22の基端部に取り付けられた導光ユニット保持部材61と、可動ベース55と導光ユニット保持部材61との間に設けられて導光ユニット保持部材61を回転軸線Cの方向に案内するガイド62と、可動ベース55に取り付けられた駆動源としてのモータ63と、モータ63の出力軸に同軸に連結された送りねじ64とを備えている。送りねじ64は導光ユニット保持部材61にねじ込まれている。従って、モータ63にて送りねじ64を回転駆動することにより、モータ63の回転駆動が導光ユニット保持部材61の直線運動に変換されて導光ユニット保持部材61がガイド62に案内されながら回転軸線Cの方向に移動する。これにより、導光ユニット22が回転軸線Cの方向に移動可能となり、位置を調整することによって、検査光及び反射光の焦点合わせを行う。
【0019】
次に、表面検査装置1の動作を説明する。本形態の表面検査装置1においては、回転機構23によりヘッド装置3の全体が回転軸線Cの周りに回転駆動されるとともに、直線移動機構24によりヘッド装置3が回転軸線Cの方向に駆動されてヘッド装置3が被検査物4の内部へと挿入される。ヘッド装置3の回転及び直線運動に同期して、LD20からは検査光Lが射出され、その検査光Lは導光ユニット22を介してミラー32に入射し、そのミラー32にてヘッド筒30の半径方向に向けられる。その検査光Lが保護窓部材33を介して被検査物4の表面に照射される。これらの動作により、被検査物4の内面がそのほぼ全面にわたって検査光Lにより走査される。そして、被検査物4の表面における検査光Lの反射光は保護窓部材33を通過してミラー32に達し、そのミラー32にて導光ユニット22に向かって光路が変更され、さらにその導光ユニット22を介してPD21に入射する。そのPD21にて検出される反射光の強度に基づいて、被検査物4の表面の欠陥等が検出される。
【0020】
上記のように検査が行われる際のヘッド装置3内の検査光等の光路を図3に示す。本形態のヘッド装置3においては、保護窓部材33へ入射する光L1の光路と、保護窓部材33の表面33a及び裏面33bの法線Nとは等しく傾いている。光L1が保護窓部材33の表面33aに入射角θで入射すると、屈折する光L2と反射する光L1aが発生する。光L1aは、反射角θで表面33aを反射しているので、入射した光L1の方向とずれが生じ、光L1の方向へは戻らない。さらに、保護窓部材33の内部へ屈折して入射した光L2が保護窓部材33の裏面33bに達すると、被検査物4に向けて屈折して射出する光L3と、裏面33bで反射する光L2aに分離する。光L2aもまた入射した光L2の方向とずれが生じ、光L2の方向へは戻らない。
【0021】
保護窓部材33に入射した光L1は、上述の保護窓部材33によりその光路を変更されて、光L3の光路で被検査物4へ投光される。その結果、光L1と光L3はヘッド筒の先端側に距離Dだけ平行移動することとなり、光L1の光路の延長線上にあり被検査物4の表面と交わる位置Raに対して、検査光の被検査物4への入射位置Rbはヘッド筒の先端側へと移動する。
【0022】
図4は、検査光が投光する被検査物4の側から見たヘッド装置3と被検査物4の関係を示す図である。図4において被検査物4は袋穴形状である。保護窓部材33へ入射する光に対して、保護窓部材33の表面33a及び33bのそれぞれの法線方向が一致している時の光の射出位置をLa、保護窓部材33の表面33a及び裏面33bの法線方向がそれぞれ等しく傾いている時の光の射出位置をLbとする。従来の射出位置Laに対して、射出位置Lbは、ヘッド筒30の先端側へ距離Dだけ移動している。なお、射出位置La及びLbは、図3の被検査物4の位置Ra及び入射位置Rbにそれぞれ対応している。
【0023】
被検査物4が袋穴形状であると、従来では射出位置Laの光で検査可能な領域よりヘッド筒30の先端側の領域Wでは、検査光が届かないため検査が不可能だったが、射出位置がLbとなることにより、その分だけ死角がなくなり、幅Dの分だけ検査領域が広がる。
【0024】
なお、本発明の好適な形態について説明したが、本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本形態では、円筒形状又は袋穴形状の被検査物の内面を検査する表面検査ヘッド装置について説明したが、これに限定されず、平面状の被検査物の表面を検査するものであってもよい。
【0025】
図5に本発明の一形態に係るヘッド装置の変形例を示す。なお、図5において図2と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。変形例におけるヘッド装置3aは、外筒30と、開口部31に設けられた保護窓部材33とを備え、外筒30の内部には、導光ユニット22からの検査光及び被検査物4からの反射光の光路を変更する光路変更手段としてのミラー32aとプリズム32bが設けられている。
【0026】
ミラー32aは、導光ユニット22から射出された検査光Lの光路をプリズム32bに向けて変更し、プリズム32bは、ミラー32aからの検査光の光路を保護窓部材32に向けて変更する。被検査物4の表面で検査光が反射した反射光については、プリズム32bは、保護窓部材33より入射した反射光の光路をミラー32aに向けて変更し、ミラー32aは、プリズム32bからの反射光の光路を導光ユニット22へ向けて変更する。
【0027】
ミラー32aは、入射する光路をほぼ直角に変更する。そして、プリズム32bは、ミラー32aからの光路を同一平面上にほぼ直角に2回変更することで、その光路をさらにヘッド筒30の先端方向へ導き、保護窓部材33へ向けて検査光を射出する。その際、プリズム32bの法線N1は、プリズム32bに向けて入射する検査光Lの入射方向に対して傾いているので、検査光Lの方向と検査光Lに対する反射光Laの方向にずれが生じ、反射光Laは検査光Lの方向へは戻らない。
【0028】
本変形例での射出位置を射出位置Lcとして図4に示す。本発明の実施の一形態に係るヘッド装置3での射出位置Lbに比べ、本変形例での射出位置Lcは、さらに幅D1だけヘッド筒の先端側へ移動する。
【0029】
また、光路変更手段32として、本形態では、ミラーやプリズムの例を挙げたが、ミラーとして平面鏡や凹面鏡等を用いてもよいし、プリズムとして直角プリズム等、設計に合わせて任意の形のプリズムを用いてもよい。ミラーとプリズムで説明した箇所は、ミラーとプリズムにそれぞれ限定する必要はなく、ミラーの代わりにプリズムを用いてもよいし、プリズムの代わりにミラーを用いてもよい。光路変更手段の取り付け角度についても、導光ユニット22からの検査光Lの光路を保護窓部材33へ向けて変更し、保護窓部材33を通過した反射光の光路を導光ユニット22へ向けて変更するものであればよく、限定されない。
【0030】
保護窓部材33としては、例えば、ガラス板やアクリル板、プラスチック板等の光透過性を有する板材を用いてもよい。
【0031】
上記の形態では、保護窓部材33の表面33a及び裏面33bが平行で、保護窓部材33の法線方向が、保護窓部材33への検査光の入射方向に対して、ヘッド筒30の半径方向外側に向かって先端側へ傾いている場合について説明したが、表面33aと裏面33bが非平行で表面33a及び裏面33bの各々の法線方向が、保護窓部材33への検査光の入射方向に対して傾いていてもよい。あるいは、表面33a又は裏面33bの法線方向が、保護窓部材33への検査光の入射方向に対して傾いていてもよい。表面33aと裏面33bは平行であっても非平行であってもよく、いずれの場合にしても、表面33a及び裏面33bの少なくとも一方の法線方向は、必ずしも保護窓部材33への検査光の入射方向に対してヘッド筒30の半径方向外側に向かって先端側へ傾いている必要はない。本発明においては、表面33a及び裏面33bの少なくとも一方の反射光は、保護窓部材33への検査光の入射方向に対してずれが生じるので、導光ユニット22の方向へは戻らないため、不必要な光の成分が検出値に影響することなく高感度な検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一形態に係るヘッド装置が組み込まれた表面検査装置の概略図。
【図2】ヘッド装置の一形態の構成を示す概略図。
【図3】保護窓部材と検査光等の光路を示す図。
【図4】検査光が投光する被検査物の側から見たヘッド装置と被検査物の関係を示す図。
【図5】本発明の変形例におけるヘッド装置の概略図。
【符号の説明】
【0033】
1 表面検査装置
2 本体部
3 表面検査ヘッド装置(ヘッド装置)
4 被検査物
30 ヘッド筒(外筒)
31 開口部
32、32a、32b 光路変更手段(ミラー、プリズム)
33 保護窓部材
C ヘッド筒の軸線(回転軸線)
L 光
N 法線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に開口部が形成されたヘッド筒と、前記開口部に設けられた保護窓部材と、前記ヘッド筒の内部に設けられ、前記ヘッド筒の軸線方向に進入した検査光の光路を前記保護窓部材に向けて変更し、かつ被検査物の表面における前記検査光の反射光の光路を前記ヘッド筒の前記軸線方向に沿って前記検査光と逆向きに変更する光路変更手段と、を備えた表面検査ヘッド装置において、
前記保護窓部材の表面及び裏面の少なくとも一方の法線方向が、前記保護窓部材への前記検査光の入射方向に対して傾いていることを特徴とする表面検査ヘッド装置。
【請求項2】
前記保護窓部材を前記ヘッド部の先端部位に設置し、前記保護窓部材の表面及び裏面の少なくとも一方の法線方向が、前記ヘッド筒の半径方向外側に向かって先端側へ傾いていることを特徴とする請求項1に記載の表面検査ヘッド装置。
【請求項3】
前記保護窓部材の表面及び裏面のそれぞれの法線方向が、前記保護窓部材への前記検査光の入射方向に対して互いに等しい角度で傾いていることを特徴とする請求項2に記載の表面検査ヘッド装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−309696(P2007−309696A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−136809(P2006−136809)
【出願日】平成18年5月16日(2006.5.16)
【出願人】(390014661)キリンテクノシステム株式会社 (126)
【出願人】(505216449)株式会社 KTSオプティクス (17)
【Fターム(参考)】