説明

被処理物の表面処理方法

【課題】被処理物の表面に固着された固着物の脱落量を少なくし、性能にバラツキの少ない製品を得ることが可能な被処理物の表面処理方法を提供する。
【解決手段】貯留タンク1内の固着用粒子を、ノズル2から被処理物5に向けて噴射させる。固着用粒子の一部が衝突エネルギーによって溶融し、該表面に固着する。その後、貯留タンク1内に非固着粒子を充填し、ノズル2から非固着粒子を噴射させる。非固着粒子は、該被処理物5の表面に衝突する。該表面に固着された固着物のうち固着力の弱いものは、該非固着粒子の衝突時の衝撃によって脱落し、除去される。また、該非固着粒子が該固着物に衝突し、該固着物が該表面に強く押し付けられて、該固着物が該表面に強く固着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子をノズルから噴射させ、タイルやホーローなどの被処理物の表面に対して該粒子の一部を固着させる被処理物の表面処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被処理物の表面に、機能性を有する粒子をショットピーニング法によって固着させ、該表面に機能を付与することは周知である。
【0003】
例えば、特開2000−319109号には、無機系材料よりなる基材の表面に、Agなどの抗菌材粒子をショットピーニングによって固着させることが開示されている。また、被処理物の表面に、スズをショットピーニングによって固着させることにより、該表面に帯電抑制機能を付与することも公知である。
【0004】
上記のようにショットピーニング法によって粒子を被処理物の表面に固着させるためには、粒子の密度、粒度分布、融点等や、被処理物の表面の表面粗さ、硬度等を調整すると共に、該粒子の吐出圧、吐出量、差圧吸引空気量、該粒子を噴射するノズルと該被処理物の表面との距離、噴射時間などを調整する必要がある。これにより、該粒子と該表面との衝突時に所望の大きさの衝突エネルギーを発生させ、該粒子の一部を溶融させて該表面に固着させることができる。
【0005】
しかしながら、粒子の噴射によって表面に固着させた固着物の中には、固着力の弱いものも存在する。この固着力の弱い固着物を有する製品は、使用時に固着物の脱落量が多くなり、製品性能にバラツキが生じるという問題がある。
【特許文献1】特開2000−319109号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、被処理物の表面に固着された固着物の脱落量を少なくし、性能にバラツキの少ない製品を得ることが可能な被処理物の表面処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の被処理物の表面処理方法は、固着用粒子をノズルから噴射させ、被処理物の表面に該固着用粒子の一部を固着させる被処理物の表面処理方法において、該固着用粒子の噴射を行った後、該表面と衝突しても溶融しない非固着粒子を該ノズルから該表面に向けて噴射させることを特徴とする。
【0008】
請求項2の被処理物の表面処理方法は、固着用粒子を第1のノズルから噴射させ、被処理物の表面に該固着用粒子の一部を固着させる被処理物の表面処理方法において、該表面と衝突しても溶融しない非固着粒子を、第2のノズルから該表面に向けて噴射させることを特徴とする
請求項3の被処理物の表面処理方法は、請求項2において、前記固着用粒子の噴射を終了した後に、前記非固着粒子の噴射を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項4の被処理物の表面処理方法は、請求項2において、前記固着用粒子の噴射中に、前記非固着粒子の噴射を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項5の被処理物の表面処理方法は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記非固着粒子は、前記表面よりも硬度が高いことを特徴とする。
【0011】
請求項6の被処理物の表面処理方法は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記固着用粒子を前記表面に噴射させる前に、前記表面の表面粗さを大きくする前処理工程を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項7の被処理物の表面処理方法は、請求項6において、前記非固着粒子は前記表面よりも高硬度であり、前記前処理工程において、該非固着粒子を噴射させることにより、該表面の表面粗さを大きくすることを特徴とする。
【0013】
請求項8の被処理物の表面処理方法は、請求項6において、前記前処理工程において、前記表面をブラシで擦ることにより、該表面の表面粗さを大きくすることを特徴とする。
【0014】
請求項9の被処理物の表面処理方法は、請求項1ないし8のいずれか1項において、前記表面に前記固着用粒子を噴射させる際に、該表面及び/又は該固着用粒子を加熱することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1によると、固着用粒子をノズルから噴射させて被処理物の表面に固着用粒子の一部を固着させた後、該表面に非固着粒子を同一のノズルから噴射させる。このため、該非固着粒子が該表面に衝突するときの衝撃により、該表面に固着された固着物のうち固着力の弱いものが脱落し、該表面から除去される。また、該表面に固着している固着物に該非固着粒子が衝突すると、該固着物が該表面に強く押し付けられ、該固着物の固着力が向上する。これらのことから、得られた製品は、使用時における該固着物の脱落量が少なくなり、性能にバラツキの少ないものとなる。
【0016】
請求項2によると、固着用粒子を第1のノズルから噴射させると共に、非固着粒子を第2のノズルから噴射させる。この場合にあっても、請求項1と同様、該非固着粒子が該表面に衝突するときの衝撃により、該表面に固着された固着物のうち固着力の弱いものが脱落し、該表面から除去される。また、該表面に固着している固着物に該非固着粒子が衝突すると、該固着物が該表面に強く押し付けられ、固着物の固着力が向上する。これらのことから、得られた製品は使用時における該固着物の脱落量が少なくなり、性能にバラツキの少ないものとなる。
【0017】
なお、請求項3のように、固着用粒子の噴射を終了した後に、非固着粒子の噴射を行うようにしてもよく、この場合、固着力の弱い固着物の除去と固着物の固着力の向上を確実に行うことができる。
【0018】
また、請求項4のように、固着用粒子の噴射中に、前記非固着粒子の噴射を行うようにしてもよい。この場合、固着用粒子の固着を行うと同時に、固着力の弱い固着物の除去及び固着物の固着力の向上を行うことができ、その結果、表面処理方法に要する時間を短縮することができる。
【0019】
本発明において、非固着粒子は、被処理物の表面よりも高硬度であってもよい。この場合、非固着粒子が該表面に衝突することによって該表面の表面粗さが大きくなり、その結果、固着用粒子が該表面に固着し易くなる。
【0020】
本発明において、この固着用粒子を表面に噴射させるよりも前に、該表面の表面粗さを大きくする前処理工程を行ってもよい。これにより、次いで固着用粒子を噴射させるときに、該固着用粒子が該表面に固着し易くなる。
【0021】
なお、この前処理工程において、非固着粒子をノズルから噴射させることにより、該表面の表面粗さを大きくしてもよい。
【0022】
本発明において、被処理物の表面に固着用粒子を噴射させる際に、該表面及び/又は該固着用粒子を加熱してもよい。この場合、固着用粒子の固着量が増加する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。第1図は実施の形態に係る被処理物の表面処理方法に適用される装置の模式図、第2図は第1図の被処理物5の表面の断面図である。
【0024】
貯留タンク1の側面とノズル2の側面とが、粒子供給用ホース3によって接続されている。このノズル2の基端側に、高圧エア用ホース4が接続されている。該ノズル2の下方に、被処理物5が配置されている。
【0025】
このように構成された装置を用いて被処理物の表面を表面処理する際には、貯留タンク1内に固着用粒子を充填し、高圧エア用ホース4からノズル2に高圧エアを供給する。これにより、貯留タンク1内の固着用粒子は、粒子供給用ホース3を介して該ノズル2内に吸引され、該高圧エアによって該ノズル2の先端から噴射される。
【0026】
噴射された固着用粒子は、該被処理物5の表面に衝突する。このとき、固着用粒子の一部が衝突エネルギーによって溶融し、該表面に固着する。このようにして、被処理物の表面に固着用粒子の一部が固着され、この固着物に起因する機能が該表面に付与される。
【0027】
上記のようにして固着用粒子を噴射させた後、貯留タンク1内に非固着粒子を充填し、高圧エア用ホース4からノズル2に高圧エアを供給する。これにより、貯留タンク1内の非固着粒子は、粒子供給用ホース3を介して該ノズル2内に吸引され、該高圧エアによって該ノズル2の先端から噴射される。
【0028】
噴射された非固着粒子は、該被処理物5の表面に衝突する。このとき、該表面に固着された固着物のうち固着力の弱いものは、該非固着粒子の衝突時の衝撃によって脱落し、除去される。また、該非固着粒子が固着物に衝突し、該固着物が該表面に強く押し付けられて、該固着物が該表面に強く固着される。
【0029】
即ち、第2図において、被処理物5の表面の凹部6に、固着用粒子の一部が溶融して固着してなる固着物7が存在している。この固着物7に第2の粒子が衝突することにより、該固着物7が凹部6の奥まで押し込まれ、これによって固着物7が該凹部6に強固に固着する。
【0030】
なお、この非固着用粒子は、該被処理物5の表面との衝突エネルギーによっても溶融することがなく、該表面に固着することがない。
【0031】
固着用粒子としては、被処理物5の表面に向けて噴射したときに、該表面との衝突時の衝突エネルギーによって溶融し、該表面に固着して所望の機能を付与するものが用いられる。この固着用粒子は、該表面に付与すべき機能によって適宜選択される。
【0032】
例えば、該表面に抗菌機能を付与する場合には、固着用粒子として、Ag、Cu、Zn、Ni、Co、Fe、Au、これら金属の化合物及びこれら金属又は化合物を担体に担持したものよりなる群の少なくとも一種が好適に用いられる。特に好ましくは、銀合金として、Zn、Cu、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Sn、Mg、Al、Pd、Au、Pt等とAgとからなる銀合金などが用いられる。また、該表面に帯電抑制機能を付与する場合には、固着用粒子として、特にSnが有効である。
【0033】
この固着用粒子の粒径は、例えば10〜3000μm、特に20〜500μmである。この粒子の密度は、たとえば2.6〜22、特に7〜12である。
【0034】
非固着粒子は、被処理物5の表面に噴射させても溶融せず、該表面に固着しないものであれば特に制限は無く、例えば、ガラスビーズ、プラスチックビーズ、セラミックビーズ、金属粒子などが用いられる。
【0035】
ガラスビーズの材質としては、例えば、珪酸アルカリ系ガラス、無アルカリ系ガラス、石英ガラス、ソーダ石灰ガラス等が用いられる。プラスチックビーズとしては、例えば、ナイロンビーズ、ポリカーボネートビーズやその混合物等が用いられる。セラミックビーズとしては、例えば、ジルコンビーズ等が用いられる。金属粒子としては、例えば、Ti、W等が用いられる。
【0036】
この非固着粒子の粒径は、例えば10〜3000μm、特に20〜1000μmである。この粒子の密度は、たとえば0.9〜22、特に0.9〜9である。
【0037】
非固着粒子は、被処理物の表面よりも高硬度であってもよい。この場合、非固着粒子が該表面に衝突することによって該表面の表面粗さが大きくなり、その結果、非固着粒子が該表面に固着し易くなる。
【0038】
被処理物5としては、例えば、タイル、ホーロー、衛生陶器、石材、セメント系建材等を用いることができる。
【0039】
上記の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0040】
例えば、固着用粒子を被処理物の表面に噴射させるよりも前に、該表面の表面粗さを大きくする前処理工程を行ってもよい。これにより、次いで混合粒子を噴射させるときに、該固着用粒子が固着し易くなる。
【0041】
なお、この前処理工程において、非固着粒子をノズルから噴射させることにより、該表面の表面粗さを大きくしてもよい。また、該表面をブラシで擦ることにより、該表面の表面粗さを大きくしてもよい。
【0042】
被処理物の表面に固着用粒子を噴射させる際に、該表面及び/又は該固着用粒子を加熱してもよい。この場合、固着用粒子の固着量を増大させることができる。加熱温度は、50〜500℃、特に100〜300℃が好ましい。
【0043】
上記実施の形態では、固着用粒子及び非固着粒子を同一のノズル2から噴射させたが、異なるノズルから噴射させるようにしてもよい。この場合、ノズル2及びそれに付随する高圧エア用ホース4、粒子供給用ホース3及び貯留タンク1を2組用意し、それぞれから固着用粒子及び非固着粒子を噴射させればよい。
【0044】
この場合、固着用粒子の噴射を終了した後に、前記非固着粒子の噴射を行ってもよい。また、固着用粒子の噴射の開始時から又は開始後所定時間が経過してから、非固着粒子の噴射を行うようにしてもよい。
【実施例】
【0045】
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0046】
比較例1
固着用粒子及び被処理物として、以下のものを用いた。
【0047】
固着用粒子:福田金属箔粉工業株式会社製銀粒子「Ag−E」、
粒度200メッシュ〜300メッシュ、密度10.5g/cm
被処理物:INAX社製タイル「テザレートコットIF300/DC−21」
寸法:150mm×100mmに切断、表面粗さ0.18mm
【0048】
この被処理物に対し、この固着用粒子を用いて以下の条件でショットピーニングを行った。
【0049】
<ショットピーニングの条件>
混合粒子の吐出圧:0.6MPa
混合粒子の吐出量:40g/min
ノズルと被処理物との距離:10cm
噴射時間:9s/枚
【0050】
実施例1
比較例1の試料と以下の非固着粒子の混合物を、以下の条件でショットピーニングを行った。
【0051】
非固着粒子:不二製作所製ガラス粒子「フジガラスビーズ#800」、
平均粒径25μm、密度25g/cm
【0052】
<ショットピーニングの条件>
混合粒子の吐出圧:0.6MPa
混合粒子の吐出量:100g/min
ノズルと被処理物との距離:20cm
噴射時間:9s/枚
混合粒子の非固着粒子割合:50%
【0053】
実施例2
比較例1の試料に対し、さらに以下の非固着粒子を用い、以下の条件でショットピーニングを行った。
【0054】
非固着粒子:不二製作所製ガラス粒子「フジガラスビーズ#200」、
平均粒径90μm、密度25g/cm
【0055】
<ショットピーニングの条件>
非固着粒子の吐出圧:0.3MPa
非固着粒子の吐出量:200g/min
ノズルと被処理物との距離:20cm
噴射時間:9s/枚
【0056】
実施例3
比較例1の試料に対し、さらに以下の非固着粒子を用い、以下の条件でショットピーニングを行った。
【0057】
非固着粒子:不二製作所製ナイロン樹脂粒子「フジナイロンビーズ」、
平均粒径200μm、密度1.1g/cm
【0058】
<ショットピーニングの条件>
非固着粒子の吐出圧:第2ショット0.6MPa
非固着粒子の吐出量:200g/min
ノズルと被処理物との距離:20cm
噴射時間:9s/枚
【0059】
実施例4
比較例1の試料に対し、さらに以下の非固着粒子を用い、以下の条件でショットピーニングした後に、比較例1の処理を実施した。
【0060】
非固着粒子:不二製作所製ジルコンビーズF2B#405」
粒度40μm、密度4.7g/cm
【0061】
<ショットピーニングの条件>
非固着粒子の吐出圧:0.3MPa
非固着粒子の吐出量:200g/min
ノズルと被処理物との距離:20cm
噴射時間:9s/枚
【0062】
実施例5
比較例1のショットピーニングの前に被処理物を表面温度120℃に加熱し、比較例1の処理を実施した。
【0063】
<測定>
上記の通り表面処理された試料について、以下の測定を行い、その結果を表1に示した。
【0064】
摺動式摩耗式試験機にスコッチグライト白(100mm×100mm×20mm)を取り付け、2kgの重量をかけ10cc/minの水添加をしながら25回往復強制摩耗(34往復/min、24cmピッチ)を実施する。第1、第2ショットピーニング後及び摩耗試験前後にて、顕微鏡(150倍)による銀の輝度が高いことの特性を利用して一定面積(28mm、1400μm×2030μm)の銀の面積を測定し、銀付着量として算出した。
【0065】
【表1】

【0066】
<結果>
実施例1〜4及び比較例1から、以下のことが明らかになった。
【0067】
非固着粒子を銀粒子の混合する(実施例1)、または非固着粒子の後ショットピーニング(実施例2,3)、硬度の高い非固着粒子の前ショットピーニング(実施例4)及びショットピーニング前の被処理物の加温(実施例5)により、固着した銀の耐摩耗性が向上し、摩耗後の固着銀量を増加させることができた。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】実施の形態に係る被処理物の表面処理方法に適用される装置の模式図である。
【図2】第1図の被処理物5の表面の断面図である。
【符号の説明】
【0069】
1 貯留タンク
2 ノズル
3 粒子供給用ホース
4 高圧エア用ホース
5 被処理物
6 凹部
7 第1の粒子の固着物
8 第2の粒子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固着用粒子をノズルから噴射させ、被処理物の表面に該固着用粒子の一部を固着させる被処理物の表面処理方法において、

該固着用粒子の噴射を行った後、該表面と衝突しても溶融しない非固着粒子を該ノズルから該表面に向けて噴射させることを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項2】
固着用粒子を第1のノズルから噴射させ、被処理物の表面に該固着用粒子の一部を固着させる被処理物の表面処理方法において、
該表面と衝突しても溶融しない非固着粒子を、第2のノズルから該表面に向けて噴射させることを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項3】
請求項2において、前記固着用粒子の噴射を終了した後に、前記非固着粒子の噴射を行うことを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項4】
請求項2において、前記固着用粒子の噴射中に、前記非固着粒子の噴射を行うことを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、前記非固着粒子は、前記表面よりも硬度が高いことを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項において、前記固着用粒子を前記表面に噴射させる前に、前記表面の表面粗さを大きくする前処理工程を行うことを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項7】
請求項6において、前記非固着粒子は前記表面よりも高硬度であり、
前記前処理工程において、該非固着粒子を噴射させることにより、該表面の表面粗さを大きくすることを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項8】
請求項6において、前記前処理工程において、前記表面をブラシで擦ることにより、該表面の表面粗さを大きくすることを特徴とする被処理物の表面処理方法。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項において、前記表面に前記固着用粒子を噴射させる際に、該表面及び/又は該固着用粒子を加熱することを特徴とする被処理物の表面処理方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−136837(P2009−136837A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318493(P2007−318493)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】