説明

製品認証システム、サーバ、携帯型端末装置、プログラム、及び、記録媒体

【課題】 流通・消費過程で簡便に確実に製品の真正性を認証し、製品情報を入手できる製品認証システム等を提供する。
【解決手段】 サーバ101は、登録したユーザ情報30を基に、会員証10と製品認証ラベル11に付与する原情報に対して、分割2次元バーコード15を生成し、生成した分割2次元バーコード15−A(鍵コード)を会員証10に印刷、発行し、生成した分割2次元バーコード15−B(公開情報+暗号化コード)を製品認証ラベル10に印刷、発行する。携帯型端末装置103は、読み取った会員証10の分割2次元バーコード15−Aと、購入した製品20の製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bを合成(復号化)した原情報を復元した認証結果であるURL情報31により、サーバ101の所定のサイトにアクセスし、製品の関連情報32の閲覧を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介した製品認証システムに係り、特に、分割された2次元バーコードを付与した製品認証ラベルと、会員証を用いた製品認証処理に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機械部品、ソフトウェア製品、ブランド品、食品、医薬品等の製品に対して、製品ラベルに固有の番号、1次元バーコード、2次元バーコード等を含む情報を記録し、製品のID認証に用いることが実施され、また、記録された情報内容について改竄・悪用から保護することが実施されてきた(例えば、特許文献1)。
また、同一券面に2分割した2次元バーコード(QRコード)を印刷することにより、偽造が困難な情報記録を行い、かつ、偽造されたか否かを簡単に判定できるようにする情報コード印刷媒体及びその偽造判定方法が存在する(例えば、特許文献2)。
【0003】
一方、製品の真正性が問われる分野においては、製品自体や包材の一部に、ホログラムや色彩可変材料等の光学可変機能を持った媒体をラベル・転写等の形で貼付し、真贋判別に利用することが実施されていた(例えば、特許文献3)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−193405号公報
【特許文献2】特開2001−26176号公報
【特許文献3】特開2003−330351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、実際に製品認証が行われる場面において、製品ラベルに記録された情報の保護と、製品の真正性保護とは、別個の枠組みで取り扱われており、媒体自体の真正性保護と記録された情報の保護が同時に実現され、流通・消費過程で簡便に利用できる仕組みではなかった。
また、特許文献2に記載されている情報コード印刷媒体及びその偽造判定方法においては、偽造判定作業の煩わしさを改善しているが、(1)カメラ付き携帯電話などにより、簡単に情報を取得できてしまう。(2)ステルス印刷を行い、特殊センサを用いることで偽造防止を図っているが、リーダーが専用になるため、初期投資の負荷が大きいという、課題があった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、流通・消費過程で簡便に確実に製品の真正性を認証し、製品情報を入手できる製品認証システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために第1の発明は、ネットワークを介して、ユーザのバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置と接続される製造メーカのサーバであって、前記携帯型端末装置からのユーザ登録を行うと、会員証と、出荷する製品に貼り付けられる認証ラベルと、に付与する原情報に対して、分割された分割2次元バーコードを生成する生成手段と、生成した一方の分割2次元バーコードを会員証に印刷し、前記ユーザに発行する会員証発行手段と、生成した他方の分割2次元バーコードを、出荷する製品に貼り付ける認証ラベルに印刷し、発行する認証ラベル発行手段と、を具備することを特徴とするサーバである。
【0008】
また、前記生成手段は、ユーザ情報及び/又は製品情報を基に設定した2次元バーコード化された鍵コードを前記会員証の分割2次元バーコードとして生成し、公開情報と秘密情報からなる2次元バーコード化された前記原情報に対して、前記秘密情報を、前記鍵コードを用いて暗号化した前記認証ラベルの分割2次元バーコードを生成することが望ましい。
また、前記会員証発行手段は、更に、前記会員証に、ホログラム層及び/又は液晶層のセキュリティ部材を付与することが望ましい。
また、前記認証ラベル発行手段は、更に、前記認証ラベルに、ホログラム層及び/又は液晶層のセキュリティ部材を付与することが望ましい。
【0009】
第1の発明によるサーバは、ネットワークを介して、ユーザのバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置と接続され、携帯型端末装置からのユーザ登録を行うと、会員証と、出荷する製品に貼り付けられる認証ラベルと、に付与する原情報に対して、分割された分割2次元バーコードを生成し、一方の分割2次元バーコードを会員証に印刷し、ユーザに発行し、他方の分割2次元バーコードを、出荷する製品に貼り付ける認証ラベルに印刷し、発行する。
【0010】
「原情報」は、「公開情報」と「秘密情報」からなる2次元バーコードであり、「公開情報」は、バーコードリーダ機能により、権限なしにより誰にでも読み取れる情報であり、例えば、製品認証ラベルにおける製品名称等であり、「秘密情報」は、会員証の分割2次元バーコードである鍵コードを所有する者だけが解読できる情報であり、例えば、当該製品の認証確認となるサーバ側のユーザ専用サイトのURL情報である。
「分割2次元バーコード」は、2次元バーコードである原情報を、鍵コードと、鍵コードを用いた暗号化した暗号化コードに分割されたものであり、双方を所有することにより、原情報を解読できる。
「鍵コード」は、復号化する鍵コード(2次元バーコード)である。
「携帯型端末装置」は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)等であり、本発明で用いるバーコードリーダ機能を有する携帯型端末装置は、例えば、カメラ付き携帯電話である。
【0011】
第1の発明では、2次元バーコードを分割し、消費者が会員証の形で一方の2次元バーコードを所持することで、製品ラベルの2次元バーコードが改竄されても、それだけでは意味を成さない為、偽造防止に対して高い効果を発揮する。製品自体の真正性が保たれると共に、記録された情報内容についても改竄・悪用から保護することができ、流通・消費過程において、消費者が簡便かつ確実に製品の真正性を認証し、製品情報を入手・利用することができ、作業効率も大幅に改善できる。
【0012】
また、第2の発明は、ネットワークを介して、製造メーカのサーバと、接続されるユーザのバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置であって、前記サーバにアクセスし、ユーザ登録を行う登録手段と、前記サーバから発行された会員証の分割2次元バーコードと、前記サーバから購入した前記製品に貼り付けられている認証ラベルの分割2次元バーコードを読み取る読取手段と、読み取った会員証の分割2次元バーコードと、認証ラベルの分割2次元バーコードとを合成し原情報を復元する合成手段と、前記原情報を用いて、前記サーバにアクセスし、製品の真正性の確認、及び/又は製品情報取得を行う確認手段と、を具備することを特徴とする携帯型端末装置である。
【0013】
第2の発明による携帯型端末装置は、ネットワークを介して、製造メーカのサーバと接続され、サーバにアクセスし、ユーザ登録を行い、サーバから発行された会員証の分割2次元バーコードと、サーバから購入した製品に貼り付けられている認証ラベルの分割2次元バーコードを読み取る読取手段と、読み取った会員証の分割2次元バーコードと、認証ラベルの分割2次元バーコードとを合成し原情報を復元し、原情報を用いて、サーバにアクセスし、製品の真正性の確認、及び/又は製品情報取得を行う。
【0014】
また、第3の発明は、ネットワークを介して接続される、ユーザのバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置と、製造メーカのサーバと、を備える製品認証システムであって、前記サーバは、前記携帯型端末装置からのユーザ登録を行うと、会員証と、出荷する製品に貼り付けられる認証ラベルと、に付与する原情報に対して、分割された分割2次元バーコードを生成する生成手段と、生成した一方の分割2次元バーコードを会員証に印刷し、前記ユーザに発行する会員証発行手段と、生成した他方の分割2次元バーコードを、出荷する製品に貼り付ける認証ラベルに印刷し、発行する認証ラベル発行手段と、を備え、前記携帯型端末装置は、前記サーバにアクセスし、ユーザ登録を行う登録手段と、前記サーバから発行された会員証の分割2次元バーコードと、前記サーバから購入した前記製品に貼り付けられている認証ラベルの分割2次元バーコードを読み取る読取手段と、読み取った会員証の分割2次元バーコードと、認証ラベルの分割2次元バーコードとを合成した2次元バーコード情報から前記原情報を復元する合成手段と、前記原情報を用いて、前記サーバにアクセスし、製品の真正性の確認、及び/又は製品情報取得を行う確認手段と、を具備することを特徴とする製品認証システムである。
【0015】
第3の発明は、第1の発明のサーバ、第2の発明の携帯型端末装置から構成される製品認証システムに関する発明である。
【0016】
第4の発明は、コンピュータを第1発明のサーバとして機能させるプログラムである。
第5の発明は、コンピュータを第1の発明のサーバとして機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0017】
第6の発明は、コンピュータを第2の発明の携帯型端末装置として機能させるプログラムである。
第7の発明は、コンピュータを第2の発明の携帯型端末装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0018】
上述のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、流通・消費過程で簡便に確実に製品の真正性を認証し、製品情報を入手できる製品認証システム等を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係る製品認証システム等の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0021】
図1は、本実施の形態に係る製品認証システム100の概略構成を示す図である。図1は、製品認証システム100の1例であり、図1に示すように、製品認証システム100は、製造メーカ102が有するサーバ101、複数の消費者(ユーザ)104の携帯型端末装置103、ネットワーク109等からなる。製品認証システム100は、例えばインターネットなどのネットワーク109を介して、サーバ101と、携帯型端末装置103とが接続されて構成される。
【0022】
製造メーカ102は、機械部品、ソフトウェア製品、ブランド品、食品、医薬品等の製品20を製造、出荷する企業であり、サーバ101を有する。サーバ101は、サーバとしてのサーバコンピュータ等であり、顧客データベース301、製品情報データベース302、プリンタ105等を有する。
【0023】
サーバ101は、携帯型端末装置103からのユーザ登録を行い、そのユーザ情報を基に、会員証10と、製品20に貼り付ける製品認証ラベル11に、付与する原情報に対して分割された分割2次元バーコード15−A、15−Bを生成し、会員証10に一方の分割2次元バーコード15−Aを印刷し、製品認証ラベル11に他方の分割2次元バーコード15−Bを印刷し、更に、真贋判別・偽造防止(セキュリティ)として、ホログラム又は液晶等の光学可変機能を有する媒体をラベル・転写等のいずれかの形で貼付する。顧客データベース301には、顧客情報が保存されている。製品情報データベース302には、製品20に関わる各種情報が保存されている。
【0024】
尚、本実施の形態では、2次元バーコードとして、マトリックス状の2次元バーコードのQRコードを用いて説明するが、これに限るわけでない。その他に、PDF417、DataMatrix、MaxiCode等がある。
【0025】
消費者(ユーザ)104は、製品20の消費者であり、携帯型端末装置103を有する。携帯型端末装置103は、例えば、カメラ付き携帯電話、PDA(Personal
Digital Assistance)等のバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置であり、カメラを用いて、読み取った会員証10、及び製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−A、15−Bを合成した2次元バーコード情報から原情報を復元し、製品20の真正性の認証、製品詳細情報の入手を行う。
【0026】
次に、サーバ101のハードウェア構成を説明する。図2は、サーバ101のハードウェア構成図である。
【0027】
図2に示すように、サーバ101は、制御部201、記憶部202(ハードディスク)、メディア入出力部203(ドライブ装置)、通信制御部204(通信制御装置、通信ポート等)、入力部205(キーボード、マウス等)、プリンタポート206、表示部207(ディスプレイ)等が、バス209を介して接続される。
【0028】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory )、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0029】
CPUは、記憶部202、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、システムバス209を介して接続された各装置を駆動制御し、サーバ101が行う後述する各種処理(図8、図9、図10、図11、図12参照)を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部202、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部201が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0030】
記憶部202は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部201が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラム391や、本コンピュータを適用するプリンタサーバ101が行う後述の処理に相当するアプリケーションプログラム392等が格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部201により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0031】
メディア入出力部203(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、フロッピディスクドライブ、PDドライブ、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置等を有する。
【0032】
通信制御部204は、通信制御装置、通信ポート等を有し、サーバ101とネットワーク109間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク109を介して、サーバ101と、携帯型端末装置103間の通信制御を行う。
【0033】
入力部205は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
【0034】
プリンタポート206、プリンタ105からの接続ケーブル210(USBケーブル等)を接続するためのポートである。
プリンタ105は、感熱印字、感熱破壊、感熱発色、リトライ印字、レーザ破壊、レーザ発色のいずれかの方法で印画する装置であり、また、セキュリティとしてホログラム又は液晶等の光学可変機能を有する媒体をラベル・転写等のいずれかの形で貼付する。プリンタ105は、例えば、サーマルプリンタ(感熱記録装置)である。
【0035】
表示部207は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
【0036】
システムバス209は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0037】
次に、図3を参照しながら、サーバ101の記憶部202が保持する情報について説明する。図3は、記憶部202が保持する情報を示す図である。
【0038】
図3に示すように、記憶装置202内には、顧客データベース301、製品情報データベース302、及び制御プログラム321、アプリケーションプログラム322等が格納されている。
【0039】
顧客データベース301は、複数の顧客情報311からなる。顧客情報311には、ユーザ登録時に受け取った消費者104(ユーザ)毎のユーザ情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス等)、生成した会員証の分割2次元バーコード、及び顧客IDを含む。
尚、本実施の形態では、生成した会員証の分割2次元バーコード15−Aを消費者(ユーザ)104毎に設定、生成し、顧客データベース301の顧客情報311に記憶するが、これに限るわけではない。分割2次元バーコード15−Aを製品20毎、或いは製造メーカ102毎に設定、生成し、製品情報データベース302に記憶してもよい。
【0040】
製品情報データベース302は、複数の製品情報312からなる。製品情報312は、製品認証ラベル11に記録する製品に関わる各種情報を製品毎に保存し、製品固有番号、製品関連情報等を含む。
製品固有番号は、製品固有のIDであり、例えば製造番号である。製品関連情報は、提供する製品の詳細情報や、製品のホームページ(HP)であるサーバ101の所定サイトへのURL情報等である。
尚、顧客データベース301、製品情報データベース302のデータ構成は、この構成に限られるわけではない。
【0041】
制御プログラム321は、サーバ101であるコンピュータの各構成部分を駆動制御するプログラムである。
アプリケーションプログラム322は、製品認証プログラム、暗号化プログラム等の実行可能プログラムであり、製品認証プログラムは、ユーザ登録手段111、分割2次元バーコード生成手段112、会員証発行手段113、製品認証ラベル発行手段114、製品情報提供手段115等の処理に該当するプログラムである(後述、各処理手段を説明する)。
【0042】
次に、携帯型端末装置103のハードウェア構成を説明する。図4は、携帯型端末装置103のハードウェア構成図である。
図4に示すように、消費者104の携帯型端末装置103は、例えば、カメラ付き携帯電話であり、制御部401、記憶部402、カメラ403、送受信部404、入力部405、表示部406、送受話部407、アンテナ410等が接続される。
【0043】
制御部401は、CPU、ROM、RAM等で構成され、記憶装置402に格納されたプログラムに従って、各装置を駆動制御する。
【0044】
記憶部402には、各構成部分を駆動制御する制御プログラム、アプリケーションプログラムとして、製品認証リーダプログラムが格納されている。製品認証リーダプログラムは、ユーザ情報入力手段121、分割2次元バーコード読取手段122、分割2次元バーコード合成手段123、製品認証手段124等の処理に該当するプログラムである(後述、各処理手段を説明する)。
【0045】
これらの各プログラムコードは、制御部401により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0046】
カメラ403は、バーコードリーダ機能を有し、会員証10、及び製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15を読み取る。
送受信部404は、携帯型端末装置103とネットワーク109間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク109を介して、携帯型端末装置103と、サーバ101間の通信制御を行う。
入力部405は、データの入力を行い、例えば、操作キー、操作ボタン等であり、表示部406(ディスプレイ)に表示された操作案内、各種処理、操作を行う。
【0047】
次に、会員証10について説明する。図5は、会員証10とその断面を示す図である。
【0048】
図5に示すように、会員証10は、印字文字12、セキュリティ部材13、分割2次元バーコード15−A等からなる。
印字文字12は、登録された顧客情報311を基に、例えば、氏名、登録番号、有効期限等である。セキュリティ部材13は、ホログラム及び/又はコレステリック液晶(CLC)等の光学可変機能を有する媒体、ストライプ転写のいずれかであり、真贋判別・偽造防止として、ホログラム又はコレステリック液晶等の光学可変機能を有する媒体をラベル・転写等のいずれかの形で貼付する。分割2次元バーコード15−Aは、原情報が分割された一方の2次元バーコードであり、顧客情報(ユーザ情報)に基づく、鍵コードである。
また、会員証10の材質には、紙形態、カード形態(PET、PVC)等があり、例えば、紙形態として、会員証の断面図51に示すように、紙基材17(上質紙、OCRなど)上に、セキュリティ部材13を付与し、分割2次元バーコード15−A、印字文字12等の印字層16を有し、ラミネートフィルム14をラミネートとする。
【0049】
次に、製品20に貼付される製品認証ラベル11について説明する。図6は、製品認証ラベル11とその断面を示す図である。
【0050】
図6に示すように、製品認証ラベル11は、印字文字12、セキュリティ部材13、分割2次元バーコード15−B等からなる。
印字文字12は、製品20の製品情報312を基にした、製品20の関連した情報(製造番号、使用期限等)である。セキュリティ部材13は、ホログラム及び/又はコレステリック液晶(CLC)等の光学可変機能を有する媒体、ストライプ転写のいずれかであり、真贋判別・偽造防止として、ホログラム又はコレステリック液晶等の光学可変機能を有する媒体をラベル・転写等のいずれかの形で貼付する。分割2次元バーコード15−Bは、原情報が分割された他方の2次元バーコードであり、分割2次元バーコード15−Aの鍵コードを用いて原情報を暗号化した暗号化コードである。
また、製品認証ラベル11の断面図61に示すように、製品認証ラベル11は、離けい紙19上に粘着層18を付与した紙基材17を設け、紙基材17上にセキュリティ部材13を、印字層16を有する。
【0051】
次に、分割2次元バーコード15−A、15−Bについて説明する。図7は、分割2次元バーコード15−A、15−Bについて示す図である。
図7に示すように、2次元バーコード化された原情報21は、会員証10の分割2次元バーコード15−Aと、製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bに分割され、双方を所有するものだけが原情報を解読可能となる。分割2次元バーコード15−Aは鍵コードであり、分割2次元バーコード15−Bは、公開情報と、鍵コードで暗号化した秘密情報を有する。
【0052】
次に、図8を参照しながら、製品認証システム100全体の処理の流れと処理手段について説明する。図8は、製品認証システム100全体の処理の流れと処理手段を示す図である。
【0053】
製造メーカ102のサーバ101は、ユーザ登録手段111、分割2次元バーコード生成手段112、会員証発行手段113、製品認証ラベル発行手段114、製品情報提供手段115等を有する。
【0054】
ユーザ登録手段111は、消費者104の携帯型端末装置103からのユーザ情報30を顧客情報311として顧客データベース301に登録、保持する。
分割2次元バーコード生成手段112は、登録したユーザ情報30を基に、会員証10と、出荷する製品に貼り付けられる製品認証ラベル11と、に付与する原情報に対して、分割された分割2次元バーコード15−A、15−Bを生成する。会員証発行手段113は、生成した分割2次元バーコード15−A(鍵コード)、ユーザ情報等の印刷用データをプリンタ105に送り、会員証10に印刷し、消費者104に発行する。
製品認証ラベル発行手段114は、生成した分割2次元バーコード15−B(公開情報+暗号化コード)、製品情報等の印刷用データをプリンタ105に送り、製品認証ラベル10に印刷、発行する。製品20は、製品認証ラベル10を貼付され、出荷される。
製品情報提供手段115は、消費者104の携帯型端末装置103からの認証結果の原情報による要求に応じて、製品20の真正性確認、詳細情報の提供等を行う。
【0055】
消費者104の携帯型端末装置103は、ユーザ情報入力手段121、分割2次元バーコード読取手段122、分割2次元バーコード合成手段123、製品認証手段124等を有する。
【0056】
ユーザ情報入力手段120は、サーバ101に対してアクセスし、入力したユーザ情報30を送信し、ユーザ登録を行う。分割2次元バーコード読取手段122は、カメラ403を用いて、会員証10の分割2次元バーコード15−Aと、出荷された製品20の製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bを読み取る。
分割2次元バーコード合成手段123は、読み取った会員証10の分割2次元バーコード15−Aと、製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bを合成(復号化)し原情報を復元する。
製品認証手段124は、復元した原情報であるURL情報31により、サーバ101の所定のサイトにアクセスし、製品20の真正性確認や、製品の詳細情報等の製品関連情報32の閲覧を行う。
【0057】
次に、サーバ101における、ユーザ登録、分割2次元バーコード生成、会員証発行、製品認証ラベル発行等の処理手順について詳しく説明する。図9は、サーバ101のユーザ登録、分割2次元バーコード生成、会員証発行等の処理手順を示すフローチャートである。図10は、サーバ101の製品認証ラベル発行の処理手順を示すフローチャートである。
【0058】
サーバ101の記憶部202には、ユーザ登録手段111、分割2次元バーコード生成手段112、会員証発行手段113、製品認証ラベル発行手段114、製品情報提供手段115等に該当する製品認証プログラムの実行可能プログラムが格納されている。以下のサーバ101の処理は、この実行可能プログラムの制御に従って、サーバ101の制御部201によって行われる。
また、携帯型端末装置103の記憶部402には、製品認証リーダプログラムの実行可能プログラムが格納されている。以下の携帯型端末装置103の処理は、この実行可能プログラムの制御に従って、携帯型端末装置103の制御部401によって行われる。
【0059】
図9に示すように、携帯型端末装置103の制御部401は、サーバ101にアクセスし、ユーザ登録要求を行い、入力したユーザ情報30をサーバ101に送信する(ステップS901)。
サーバ101の制御部201は、携帯型端末装置103からのユーザ情報30を、顧客情報311として顧客データベース301に登録、保持する(ステップS902)。顧客情報311は、顧客ID、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等を含む。
【0060】
サーバ101の制御部201は、登録した顧客情報311を基に、会員証10に付与する、分割される一方の分割2次元バーコード15−Aを生成し、顧客データベース301に保持する(ステップS903)。分割2次元バーコード15−Aは、顧客情報311を基に、設定した2次元バーコード化した鍵コードである。
【0061】
制御部201は、会員証10の発行処理として、生成した分割2次元バーコード15−A、及び顧客名、有効期限等の顧客情報の印字データをプリンタ105に送り、プリンタ105は、受け取った印刷用データを会員証10に印刷し、更に、真贋判別・偽造防止として、ホログラム又は液晶等の光学可変機能を有するセキュリティ部材をラベル・転写等のいずれかの形で貼付する(ステップS904)。発行した会員証10を登録した消費者(ユーザ)104に送付する(ステップS905)。
消費者(ユーザ)104は、会員証10を受け取る(ステップS906)。
【0062】
図10に示すように、製品出荷時、サーバ101の制御部201は、出荷する製品20に貼り付ける製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bに対応する鍵コードである分割2次元バーコード15−Aを記憶部202より取得する(ステップS1001)。
【0063】
制御部201は、公開情報と秘密情報からなる原情報を2次元バーコード化し、秘密情報に対して分割2次元バーコード15−Aである鍵コードとして作用させて暗号化し、分割2次元バーコード15−Bを生成する(ステップS1002)。公開情報は、誰でも読み取ることが可能である情報であり、例えば、当該製品20の製品名称、製造メーカ名等である。秘密情報は、会員証10の分割2次元バーコード15−Aである鍵コードを所有する者だけが解読できる情報であり、例えば、当該製品20の認証確認となるサーバ101側のユーザ専用サイトのURL情報である。
【0064】
制御部201は、製品認証ラベル11の発行処理として、生成した分割2次元バーコード15−B、製造番号等の印字データをプリンタ105に送り、プリンタ105は、受け取った印刷用データを製品認証ラベル11に印刷し、更に、真贋判別・偽造防止として、ホログラム又は液晶等の光学可変機能を有するセキュリティ部材をラベル・転写等のいずれかの形で貼付する(ステップS1003)。
製品20に、発行した製品認証ラベル11を貼り付け、出荷する(ステップS1004)。
【0065】
尚、分割2次元バーコード15−A、15−Bの生成方法については、本発明で規定するところではないが、例えば、国際公開WO−2004−090804A1には、2次元バーコードをモザイク状の画像データとして捉え、分割されたバーコードは、伝達文(原文に鍵文を作用させて暗号化した画像)と鍵画像に分けて生成し、双方を取得することにより解読可能とする2次元バーコード生成装置、2次元バーコード解読装置が示されている。
【0066】
次に、図11、図12、図13を参照しながら、消費者104の携帯型端末装置103における、分割2次元バーコード読取、分割2次元バーコード合成、製品認証の処理手順について詳しく説明する。図11、図12は、携帯型端末装置103の分割2次元バーコード読取、合成、製品認証の処理手順を示すフローチャートである。図13は、携帯型端末装置103における、分割2次元バーコード読取、合成、製品認証の画面遷移を示す図である。
【0067】
携帯型端末装置103の記憶部402には、製品認証リーダプログラムの実行可能プログラムが格納されている。以下の携帯型端末装置103の処理は、この実行可能プログラムの制御に従って、携帯型端末装置103の制御部401によって行われる。
サーバ101の記憶部202には、製品情報提供手段115に該当する製品認証プログラムの実行可能プログラムが格納されている。以下のサーバ101の処理は、この実行可能プログラムの制御に従って、サーバ101の制御部201によって行われる。
【0068】
製品20を購入すると(ステップS1101)、携帯型端末装置103の制御部401は、製品認証リーダプログラムを起動し(ステップS1102)、カメラ403を用いて、製品20の製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bを読み取る(ステップS1103)。制御部401は、例えば、表示部406に2次元バーコード(製品認証ラベル)読取画面41を表示する。
【0069】
制御部401は、読み取った分割2次元バーコード15−Bの公開情報を表示する(ステップS1104)。制御部401は、例えば、表示部406に製品20の製品名称からなる読取結果画面42を表示する。
【0070】
制御部401は、カメラ403を用いて、会員証10の分割2次元バーコード15−Aを読み取る(ステップS1105)。制御部401は、表示部406に2次元バーコード(会員証)読取画面43を表示する。
制御部401は、読取結果を表示する(ステップS1106)。制御部401は、例えば、ユーザの登録IDを読み取った旨の読取結果画面44を表示する。
【0071】
制御部401は、読み取った分割2次元バーコード15−A、15−Bを合成し、原情報に復元する(ステップS1107)。即ち、制御部401は、鍵コードである分割2次元バーコード15−Aを用いて、分割2次元バーコード15−Bの暗号化コードを原情報の秘密情報に復号化する。制御部401は、例えば、2次元バーコード合成中の旨の2次元バーコード合成画面45を表示する。
【0072】
制御部401は、復元した原情報の秘密情報である認証結果を表示する(ステップS1108)。制御部401は、例えば、認証結果として、ユーザ専用の製品情報サイトのURL情報からなる認証結果画面46を表示する。
制御部401は、認証結果のURL情報を用いて、サーバ101にアクセスする(ステップS1109)。
【0073】
サーバ101の制御部201は、製品の各種関連情報を閲覧可能とする照合メニュ画面データを送信する(ステップS1110)。
携帯型端末装置103の制御部401は、照合メニュ画面47を表示する(ステップS1111)。照合メニュ画面47は、例えば、真正品情報51、関連情報52、問い合わせ先情報53等のメニュからなる。
【0074】
制御部401は、選択されたメニュをサーバ101に送信し(ステップS1112)、サーバ101の制御部201は、選択されたメニュに応じて、製品情報データベース302から当該製品20に関わる各種情報を取得し、送信する(ステップS1113)。
【0075】
制御部401は、受け取った情報を表示し、製品20の真正性の確認、製品情報閲覧等を行う(ステップ1114)。例えば、購入した製品20の製品名称、製造番号、使用期限等からなる真正品情報51、新製品情報、サービス情報等からなる関連情報52、製品20に関する問い合わせ情報53等を表示し、確認する。
【0076】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、製造メーカ102のサーバ101は、消費者104の携帯型端末装置103からのユーザ情報30を顧客データベース301に登録、保持するユーザ登録手段111と、登録したユーザ情報30を基に、会員証10と、出荷する製品に貼り付けられる製品認証ラベル11と、に付与する原情報に対して、分割された分割2次元バーコード15−A、15−Bを生成する分割2次元バーコード生成手段112と、生成した分割2次元バーコード15−A(鍵コード)、ユーザ情報等の印刷用データをプリンタ105に送り、会員証10に印刷し、消費者104に発行する会員証発行手段113と、生成した分割2次元バーコード15−B(公開情報+暗号化コード)、製品情報等の印刷用データをプリンタ105に送り、製品認証ラベル10に印刷、発行する製品認証ラベル発行手段114と、消費者104の携帯型端末装置103からの認証結果の情報から要求に応じて、製品20の真正性確認、詳細情報の提供等を行う製品情報提供手段115と、を備え、携帯型端末装置103は、入力したユーザ情報30をサーバ101に送信し、ユーザ登録を行うユーザ情報入力手段120と、カメラ403を用いて、会員証10の分割2次元バーコード15−Aと、購入した製品20の製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bを読み取る分割2次元バーコード読取手段122と、読み取った会員証10の分割2次元バーコード15−Aと、製品認証ラベル11の分割2次元バーコード15−Bを合成(復号化)した2次元バーコード情報から原情報を復元する分割2次元バーコード合成手段123と、復元した認証結果であるURL情報により、サーバ101の所定のサイトにアクセスし、製品20の真正性確認や、製品の詳細情報の閲覧を行う製品認証手段124と、を備え、製品20の模倣防止、製品の真正性確認を行う。
【0077】
これにより、2次元バーコードを分割し、消費者が会員証の形で一方の2次元バーコードを所持することで、製品ラベルの2次元バーコードが改竄されても、それだけでは意味を成さない為、偽造防止に対して高い効果を発揮する。製品自体の真正性が保たれると共に、記録された情報内容についても改竄・悪用から保護することができ、流通・消費過程において、消費者が簡便かつ確実に製品の真正性を認証し、製品情報を入手・利用することができ、作業効率も大幅に改善できる。
高いセキュリティ性を有し、分割2次元バーコードを付与している為、関係者以外に内容を知られない秘読性の高い2次元バーコードを付与した会員証、及び製品認証ラベルを提供できる。
コレステリック液晶(CLC)の光学可変機能を有する媒体を付与していることにより、目視では色彩可変効果を、また偏光性を有する判別フィルムにより、確実な識別可能な高いセキュリティ性を有する媒体を提供できる。
【0078】
尚、本実施の形態では、消費者(ユーザ)104毎に、鍵コードである会員証の分割2次元バーコード15−A(例えば、登録ID)を設定、生成したが、これに限るわけではない。運用形態、流通形態等に応じて、製品20毎、或いは製造メーカ102毎に、鍵コードである会員証の分割2次元バーコード15−Aを設定、生成してもよい。
【0079】
また、本実施の形態では、サーバ101と消費者104の携帯型端末装置103との間で会員証及び製品認証ラベルを用いて製品認証を行ったが、これに限るわけではない。例えば、販売店の携帯型端末装置103が、発行された登録証と、製品認証ラベルにより製品認証を行ってもよい。
【0080】
更に、販売店側の携帯型端末装置103で製品認証を行い、消費者の携帯型端末装置で製品認証を行うことも可能であり、その際は、消費者が所有する会員証の鍵コードと、販売店が所有する登録証の鍵コード等、複数の鍵コードを配布し、誰でも読める情報、消費者しか読めない情報、販売店しか読めない情報等と、多様な情報を製品認証ラベルに記録し、流通・消費過程で、様々な製品の真正性を認証し、製品情報を入手・利用することを可能とする。
【0081】
また、本実施の形態では、公開情報と秘密情報からなる原情報を用いて説明したが、秘密情報からなる原情報に対して、分割2次元バーコードを生成してもよい。
【0082】
尚、図8、図9、図10、図11、図12等に示す処理を行うプログラムはCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【0083】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る製品認証システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の本実施の形態に係る製品認証システム100の概略構成を示す図
【図2】サーバ101のハードウェア構成図
【図3】記憶部202が保持する情報を示す図
【図4】携帯型端末装置103のハードウェア構成図
【図5】会員証10とその断面を示す図
【図6】製品認証ラベル11とその断面を示す図
【図7】分割2次元バーコード15−A、15−Bについて示す図
【図8】製品認証システム100全体の処理の流れと処理手段を示す図
【図9】サーバ101のユーザ登録、分割2次元バーコード生成、会員証発行等の処理手順を示すフローチャート
【図10】サーバ101の製品認証ラベル発行の処理手順を示すフローチャート
【図11】携帯型端末装置103の分割2次元バーコード読取、合成、製品認証の処理手順を示すフローチャート
【図12】携帯型端末装置103の分割2次元バーコード読取、合成、製品認証の処理手順を示すフローチャート
【図13】携帯型端末装置103の分割2次元バーコード読取、合成、製品認証の画面遷移を示す図
【符号の説明】
【0085】
100………製品認証システム
101………サーバ
102………製造メーカ
103………携帯型端末装置
104………消費者
105………プリンタ
109………ネットワーク
111………ユーザ登録手段
112………分割2次元バーコード生成手段
113………会員証発行手段
114………製品認証ラベル発行手段
115………製品情報提供手段
121………ユーザ情報入力手段
122………分割2次元バーコード読取手段
123………分割2次元バーコード合成手段
124………製品認証手段
201、401………制御部
202、402………記憶部
403………カメラ
301………顧客データベース
302………製品情報データベース
10………会員証
11………製品認証ラベル
12………印字情報
13………セキュリティ部材
15−A、15−B………分割2次元バーコード
20………製品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して、ユーザのバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置と、接続される製造メーカのサーバであって、
前記携帯型端末装置からのユーザ登録を行うと、会員証と、出荷する製品に貼り付けられる認証ラベルと、に付与する原情報に対して、分割された分割2次元バーコードを生成する生成手段と、
生成した一方の分割2次元バーコードを前記会員証に印刷し、前記ユーザに発行する会員証発行手段と、
生成した他方の分割2次元バーコードを、出荷する製品に貼り付ける認証ラベルに印刷し、発行する認証ラベル発行手段と、
を具備することを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記生成手段は、
ユーザ情報及び/又は製品情報を基に、設定した2次元バーコード化された鍵コードを前記会員証の分割2次元バーコードとして生成し、
公開情報と秘密情報からなる2次元バーコード化された前記原情報に対して、前記秘密情報を、前記鍵コードを用いて暗号化した前記認証ラベルの分割2次元バーコードを生成することを特徴とする請求項1記載のサーバ。
【請求項3】
前記原情報は、前記サーバの所定の製品情報提供サイトへアクセスできるURL情報を有することを特徴とする請求項1記載のサーバ。
【請求項4】
前記会員証発行手段は、
更に、前記会員証に、ホログラム層及び/又は液晶層のセキュリティ部材を付与することを特徴とする請求項1記載のサーバ。
【請求項5】
前記認証ラベル発行手段は、
更に、前記認証ラベルに、ホログラム層及び/又は液晶層のセキュリティ部材を付与することを特徴とする請求項1記載のサーバ。
【請求項6】
ネットワークを介して、製造メーカのサーバと、接続されるユーザのバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置であって、
前記サーバにアクセスし、ユーザ登録を行う登録手段と、
前記サーバから発行された会員証の分割2次元バーコードと、前記サーバから購入した前記製品に貼り付けられている認証ラベルの分割2次元バーコードを読み取る読取手段と、
読み取った会員証の分割2次元バーコードと、認証ラベルの分割2次元バーコードとを合成し原情報を復元する合成手段と、
前記原情報を用いて、前記サーバにアクセスし、製品の真正性の確認、及び/又は製品情報取得を行う確認手段と、
を具備することを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項7】
前記合成手段は、
前記会員証の分割2次元バーコードの鍵コードを用いて、前記認証ラベルの分割2次元バーコードの暗号化コードを原情報に復号化することを特徴とする請求項6記載の携帯型端末装置。
【請求項8】
前記バーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置は、カメラ付き携帯電話、PDA端末のいずれかであることを特徴とする請求項6記載の携帯型端末装置。
【請求項9】
ネットワークを介して接続される、ユーザのバーコードリーダの機能を有する携帯型端末装置と、製造メーカのサーバと、を備える製品認証システムであって、
前記サーバは、
前記携帯型端末装置からのユーザ登録を行うと、会員証と、出荷する製品に貼り付けられる認証ラベルと、に付与する原情報に対して、分割された分割2次元バーコードを生成する生成手段と、
生成した一方の分割2次元バーコードを前記会員証に印刷し、前記ユーザに発行する会員証発行手段と、
生成した他方の分割2次元バーコードを、出荷する製品に貼り付ける認証ラベルに印刷し、発行する認証ラベル発行手段と、
を備え、
前記携帯型端末装置は、
前記サーバにアクセスし、ユーザ登録を行う登録手段と、
前記サーバから発行された会員証の分割2次元バーコードと、前記サーバから購入した前記製品に貼り付けられている認証ラベルの分割2次元バーコードを読み取る読取手段と、
読み取った会員証の分割2次元バーコードと、認証ラベルの分割2次元バーコードとを合成した2次元バーコード情報から前記原情報を復元する合成手段と、
前記原情報を用いて、前記サーバにアクセスし、製品の真正性の確認、及び/又は製品情報取得を行う確認手段と、
を具備することを特徴とする製品認証システム。
【請求項10】
コンピュータを請求項1から請求項5いずれかに記載のサーバとして機能させるプログラム。
【請求項11】
コンピュータを請求項1から請求項5いずれかに記載のサーバとして機能させるプログラムを記録した記録媒体。
【請求項12】
コンピュータを請求項6から請求項8いずれかに記載の携帯型端末装置として機能させるプログラム。
【請求項13】
コンピュータを請求項6から請求項8いずれかに記載の携帯型端末装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−25738(P2007−25738A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−202428(P2005−202428)
【出願日】平成17年7月12日(2005.7.12)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】