複数のソースから利用可能なメディアファイルの同期
【課題】メディアコンテンツを伝送する方法を実行するコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【解決手段】メディアコンテンツを伝送する方法を実行するコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体であって、該方法は、1つ以上のメディアソースから利用可能なコンテンツに第一のコンピュータシステムを介してアクセスするために、デバイスから要求を受信することと、デバイス上のメディアコンテンツを検出することと、デバイス上のメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステムによって伝送されたことを決定することと、デバイス上に存在するメディアコンテンツの1つ以上の集合が、第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合には、伝送されたメディアコンテンツの集合を維持することとを包含する、コンピュータ読み取り可能な媒体。
【解決手段】メディアコンテンツを伝送する方法を実行するコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体であって、該方法は、1つ以上のメディアソースから利用可能なコンテンツに第一のコンピュータシステムを介してアクセスするために、デバイスから要求を受信することと、デバイス上のメディアコンテンツを検出することと、デバイス上のメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステムによって伝送されたことを決定することと、デバイス上に存在するメディアコンテンツの1つ以上の集合が、第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合には、伝送されたメディアコンテンツの集合を維持することとを包含する、コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、米国特許法第119(e)条の下で、2008年5月14日に出願された米国仮特許出願第61/127,796号と、2008年5月14日に出願された米国仮特許出願第61/127,813号と、2008年5月12日に出願された米国仮特許出願第61/052,640号と、2008年5月12日に出願された米国仮特許出願第61/052,633号とに対する優先権の利益を主張するものである。上記出願の全体は、参考として本明細書中に援用される。
【背景技術】
【0002】
(背景)
情報にアクセスすることは、現代社会の機能における重要な因子である。情報のフローに対する改善は、他の人々と相互作用し、変化するニーズに応答し、そして様々なメディアベースの情報を処理することからの恩恵を利用する個人の能力を高める。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
(概要)
様々な実施形態の例が、添付の図面を参照してさらに記載される。
【0004】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
メディアコンテンツを伝送する方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体であって、該方法は、
1つ以上のメディアソースからの利用可能なコンテンツに第一のコンピュータシステムを介してアクセスするために、デバイスから要求を受信することと、
該デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツを検出することと、
該デバイス上にすでに存在する該メディアコンテンツが、該第一のコンピュータシステムによって伝送されたか否かを決定することと、
該デバイス上にすでに存在する該メディアコンテンツの1つ以上の集合が、該第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合には、該第一のコンピュータシステム以外の該コンピュータシステムによって伝送された該メディアコンテンツの集合を維持することと
を包含する、
コンピュータ読み取り可能な媒体。
(項目2)
メディアコンテンツを上記デバイスに伝送することをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
(項目3)
コンピュータ化された方法であって、
第一のコンピュータシステムおよび第二のコンピュータシステムと関連づけられるデータを有するデバイス上のメディアコンテンツを同期させるために、1つ以上のアクションを決定することと、
該第二のコンピュータシステムと関連づけられる該メディアコンテンツを修正することなく、該デバイス上の該第一のコンピュータシステムと関連づけられる該メディアコンテンツを同期させることと
を包含する、コンピュータ化された方法。
(項目4)
上記メディアコンテンツを同期させることは、メディアコンテンツを上記デバイスに追加することを包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目5)
上記メディアコンテンツを同期させることは、メディアコンテンツを携帯型無線デバイスから除去することを包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目6)
上記第一のコンピュータシステムと関連づけられる上記メディアコンテンツは、該第一のコンピュータシステムを介してアクセスされる複数のソースからのメディアコンテンツを備える、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目7)
上記メディアコンテンツを同期させることは、無線接続を介して実行されることを包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目8)
装置であって、
プロセッサと、
命令を格納するためのマシンアクセス可能な媒体と
を備え、
該命令は、該プロセッサによって実行されるときには、該装置に、
デバイスと第一のコンピュータシステムとの間の接続を検出することと、
該デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツが、該第一のコンピュータシステムによって該デバイスに伝送されたか否かを決定することと、
該デバイス上にすでに存在する該メディアコンテンツが、該第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合でさえも、該デバイスが、該第一のコンピュータシステムから利用可能なコンテンツにアクセスすることを可能にすることと
を行わせる、
装置。
(項目9)
上記第一のコンピュータシステムから上記デバイスに対して上記利用可能なコンテンツの少なくとも一部を伝送することをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目10)
上記利用可能なコンテンツは、上記デバイス上にすでに存在する上記メディアコンテンツに上書きせずに伝送される、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目11)
上記装置は、パーソナルコンピュータである、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目12)
携帯型無線デバイスであって、
プロセッサと、
命令を格納するためのマシンアクセス可能な媒体と
を備え、
該命令は、実行されるときには、該プロセッサに、
第一のコンピュータシステムからメディアコンテンツの第一のライブラリを受信することと、
該第一のライブラリを該第一のコンピュータシステムと関連づけることと、
第二のコンピュータシステムからメディアコンテンツの第二のライブラリを受信することと、
該第二のライブラリを該第二のコンピュータシステムと関連づけることと、
該携帯型デバイス上の該第一のライブラリと該第二のライブラリとの両方からメディアコンテンツを再生することと
を行わせる、
携帯型無線デバイス。
(項目13)
上記第一のライブラリを上記第一のコンピュータシステムと関連づけ、そして上記第二のライブラリを上記第二のコンピュータシステムと関連づけるための上記命令は、上記デバイス上で該第一のコンピュータシステムに対して第一のソース識別子を維持し、そして該第二のコンピュータシステムに対して第二のソース識別子を維持するための命令をさらに備える、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目14)
上記第一のライブラリを上記第一のコンピュータシステムと関連づけ、そして上記第二のライブラリを上記第二のコンピュータシステムと関連づけるための上記命令は、該第一のライブラリからのメディアコンテンツを上記デバイス上の第一のデータ構造において格納することと、該第二のライブラリからのメディアコンテンツを該デバイス上の第二のデータ構造において格納することとをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目15)
上記データ構造は、フォルダである、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目16)
上記第一のライブラリを上記第一のコンピュータシステムと関連づけ、そして上記第二のライブラリを上記第二のコンピュータシステムと関連づけるための上記命令は、該第一のライブラリからの上記メディアコンテンツと、該第二のライブラリからの上記メディアコンテンツとを識別する1つ以上の設定ファイルを格納することをさらに命令する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目17)
上記第一のライブラリおよび上記第二のライブラリからの上記メディアコンテンツをともに上記デバイス上に格納する命令をさらに備える、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
【0005】
(摘要)
複数のソースから利用可能なメディアファイルを同期させるための装置および方法が、マルチメディアデバイスとのユーザの相互作用を向上するメカニズムを提供する。追加の装置、システム、および方法が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、メディアコンテンツを管理するためのシステムの機能ブロック図である。
【図2】図2は、実施形態の一例に従った、メディアコンテンツを携帯型無線デバイスに伝送するためのシステムのブロック図である。
【図3】図3は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送するためのシステムのブロック図である。
【図4】図4は、追加の代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送するためのシステムのブロック図である。
【図5】図5は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図6】図6は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図7】図7は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図8】図8は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図9】図9は、実施形態の一例に従った、図1に示される処理モジュールのさらに詳細なブロック図である。
【図10】図10は、様々な実施形態に従った、関連する無線サーバの導入とともにPCにインストールされるメディア無線同期機能の実施形態を例示する。
【図11】図11は、様々な実施形態に従った、接続性を示すユーザインターフェイスの一例の実施形態を例示する。
【図12】図12は、様々な実施形態に従った、ホームミュージックライブラリにアクセスする際のユーザインターフェイスの一例の実施形態を例示する。
【図13】図13は、様々な実施形態に従った、メディアライブラリを閲覧する一例の実施形態を例示する。
【図14】図14は、様々な実施形態に従った、音楽をダウンロードマネージャに追加することに関するユーザインターフェイスの一例の実施形態を示す。
【図15】図15は、様々な実施形態に従った、ダウンロードマネージャを閲覧するためのユーザインターフェイスの一例の実施形態を示す。
【図16】図16は、様々な実施形態に従った、コントローラおよびメモリシステムを有するシステムの実施形態の図を描く。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(詳細な説明)
特定の具体的な詳細が、様々な実施形態についての完全な理解を提供するために、以下の説明および図に記載される。当業者は、下記される詳細の1つ以上をともなうことなく他の実施形態を実施し得ることを理解するであろう。さらに、様々な方法が、以下の開示における一連の動作を参照することによって記載されるけれども、そのようなものとしての説明は、開示される実施形態の明瞭な実装を提供するためのものであり、記載される特定の順序が、必須であるととられるべきではない。
【0008】
概して、本明細書中に開示される様々なシステム、方法、およびコンピュータ読み取り可能な媒体が、メディアコンテンツを伝送するためにシステム内に実装され得ることは企図される。そのようなシステムは、概して、複数のソースから利用可能なメディアファイルを、下記される方法で同期させるための「サブシステム」を含むコンピュータに実装されたシステムかまたはコンピュータ化されたシステムとして記載され得る。
【0009】
(動作環境)
図1は、メディアコンテンツを管理するためのシステムの機能ブロック図である。メディアコンテンツ110を管理するためのシステムは、入力112と、処理モジュール114と、出力116とを備える。
【0010】
入力112は、メディアコンテンツ120の1つ以上のソースを備える(本明細書中では、「ソース」または「複数のソース」ともいわれる)。メディアコンテンツは、任意のメディアフォーマットのコンテンツを含み得る。コンテンツのいくつかの例は、オーディオファイル、ビデオファイル、イメージファイル、マルチメディアファイルなどを含み得るが、それらに制限されない。オーディオファイルフォーマットは、MP3、AIFF、WAV、MPEG−4、AAC、およびApple Losslessを含み得るが、それらに制限されない。メディアコンテンツのための他のファイルフォーマットの例は、doc、dot、wpd、txt、xls、pdf、ppt、jpg、jpeg、png、bmp、gif、html、htm、zip、tif、tiff、wmf、などの拡張子を有するファイルを含む。
【0011】
一実施形態において、メディアコンテンツ120の1つ以上のソースは、これらに制限されないが、iTunes(登録商標)メディアプレーヤ、Windows(登録商標)
Media Player(登録商標)(WMP)、RealPlayer、などを含むメディアプレーヤに対するライブラリなどのライブラリ120(a)であり得る。各ライブラリ120(a)は、N個の集合を有し得る。集合は、ライブラリ内のファイルのサブセットである。集合は、ファイルに対して参照することからなり得る。各集合は、0個のファイルからライブラリ内のすべてのファイルまでのいずれも参照し得る。ミュージックライブラリのための集合の例は、プレイリストであり得る。別の実施形態において、メディアコンテンツ120のソースは、単一のコンピュータシステム上または複数のコンピュータシステム上の1つ以上のフォルダ120(b)内のファイルであり得る。
【0012】
処理モジュール114は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアサブシステムを備えることにより、メディアコンテンツをメディアプレーヤによってメディアソースからデバイスに対して伝送する。一部の実施形態において、様々なサブシステムが、プロセッサによって実行可能なソフトウェアによって実装され得る。他の実施形態において、様々なサブシステムが、コンピュータハードウェアによって実装され得る。なおさらなる実施形態において、様々なサブシステムが、コンピュータハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実装され得る。
【0013】
処理モジュールは「コネクタ」として動作する。このことは、処理モジュールが、メディアソースと、メディアプレーヤを有する異なるタイプのデバイス(制限ではないが、携帯型無線デバイスを含む)との間をインターフェイスすることを意味する。処理モジュールは、メディアソースに接続する際に、Windows(登録商標) COMインターフェイスを用い得るが、それに制限されない。さらに、処理モジュールは、複数のソースから利用可能なメディアコンテンツの表現(例えば、ライブラリまたは複数のライブラリ)を作り出す。
【0014】
一部の実施形態において、処理モジュールの出力116は、処理モジュールによって作り出された表現である。一部の実施形態において、表現はまた、処理モジュールによって維持され得る。他の実施形態において、出力はまた、携帯型無線デバイスまたはメディアプレーヤに対するデバイスに特有のデータを備える。さらに他の実施形態において、出力はまた、ユーザプリファレンスまたはデバイス設定に基づいたメタデータなどのメタデータを備える。
【0015】
実施形態の一例において、表現は、メディアソースファイルのコンテンツを識別するための任意の方法である。一部の実施形態において、表現は、処理モジュールによって作り出されるライブラリファイルである。ライブラリファイルは、1つ以上のメディアソースにおいて利用可能なメディアコンテンツに対するメタデータを含むけれども、実際のメディアコンテンツを省略する。ライブラリファイルは、メディアソースに含まれる情報を表す標準フォーマットを用いて編成され得る。一部の実施形態において、標準フォーマットは、圧縮フォーマットおよび/またはメディアライブラリ自身よりも実質的に小さいフォーマットである。例えば、30GBのオーディオファイルを有するメディアライブラリは、メディア同期エンジン104によって、200KBであり得るファイル内に表され得る。
【0016】
図2は、実施形態の一例に従った、メディアコンテンツを携帯型無線デバイスに伝送するためのシステムのブロック図である。メディアコンテンツ200を伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソース120と、メディア同期エンジン214(メディア同期エンジン(media sync engine)またはメディア同期アプリケーションとも称される)と、携帯型無線デバイス210とを備える。
【0017】
メディア同期エンジン214は、1つ以上のメディアソース120から利用可能なメディアコンテンツの表現を作り出し、選択されたメディアコンテンツを1つ以上のメディアソース120から携帯型無線デバイス210に対して提供する。一実施形態において、メディア同期エンジン214は、図1に示された処理モジュールの一例である。
【0018】
一実施形態において、メディア同期エンジン214は、iTunes(登録商標)デジタルミュージックライブラリなどのメディアライブラリを、BlackBerryブランドのスマートフォンなどのスマートフォンと同期させる方法を提供する。メディアコンテンツは、iTunes(登録商標)デジタルミュージックライブラリからBlackberryブランドのスマートフォンに対して、無線接続または高速USB2.0接続などの有線接続を用いて伝送され得る。
【0019】
携帯型無線デバイス210は、携帯電話、ポータブルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、メディアプレーヤ、およびユーザによって便利に保持され、無線通信を提供し得る他のデバイスを含み得るが、それらに制限されない。携帯電話は、概してセルラー電話と称される無線通信デバイスを含む。携帯電話は、音声通信以外の制限された機能性を有する携帯用電話から、パーソナルコンピュータの機能性を提供することが可能な携帯用電話までの広範囲の通信デバイスを含み得る。
【0020】
動作において、図2に示されたメディアコンテンツを伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソースにおいて利用可能なメディアコンテンツの表現を作り出し、メディアプレーヤを有する(携帯型無線デバイス210などの)任意の携帯型無線デバイスからメディアコンテンツにアクセスするための方法を提供する。一実施形態において、ユーザは、パーソナルコンピュータからメディアコンテンツをブラウズし、携帯型無線デバイスに伝送するために、メディアコンテンツを選択する。代替の実施形態において、携帯型無線デバイスは、表現をローカルにまたは遠隔からブラウズし得、メディアソースからデバイスにコピーするか、または伝送するために、個々のメディアコンテンツ項目を選択し得る。選択の後、メディアコンテンツ項目のすべてかまたは一部分が、携帯型無線デバイスに伝送され、かつ携帯型無線デバイス上に格納され得、そして携帯型無線デバイスのメディアプレーヤ上で再生される。携帯型無線デバイス上で格納されたメディアコンテンツ項目の集合は、携帯型無線デバイスにコピーするメディアコンテンツの選択を修正し、携帯型無線デバイスをメディア同期エンジンと再同期させることによって変更され得る。
【0021】
図3は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムのブロック図である。図3に示されるように、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソース120と、1つ以上のメディア同期エンジン214(メディア同期エンジン(media sync engine)またはメディア同期アプリケーションとも呼ばれる)と、携帯型無線デバイス210とを備える。
【0022】
図3に示された、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、複数のメディア同期エンジンを有し、メディア同期エンジンの各々1つがメディアコンテンツの同じソースか、または異なるソースにアクセスでき得るという点において、図2に示されたシステムとは異なる。一部の状況において、携帯型無線デバイスのユーザは、2つ以上のメディア同期エンジン214を有する携帯型無線デバイスを用いるか、またはメディアコンテンツを2つ以上のコンピュータから携帯型無線デバイス120に伝送することを望み得る。例えば、ユーザは、音楽、ビデオ、および写真などの個人的なメディアライブラリを管理するために、ユーザのホームコンピュータ上にインストールされた第一のメディア同期エンジン214を有し得る。同じユーザは、会議の音声録音などのユーザの仕事関連のメディアライブラリを管理するために、職場においてユーザのコンピュータにインストールされた第二のメディア同期エンジン214を有し得る。ユーザは、ユーザの個人的なメディアライブラリと、ユーザの仕事関連のメディアライブラリとの両方からのメディアコンテンツを単一の携帯型無線デバイス210上で共存させることを望み得る。
【0023】
図3に示された、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、携帯型無線デバイス210が複数のメディア同期エンジン214と接続することを可能にする。一実施形態において、メディア同期エンジン214の各々1つは、異なるコンピュータシステムにインストールされたアプリケーションプログラムであり得る。結果として、図3に示されたメディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、個々の携帯型無線デバイス210が2つ以上のコンピュータと接続することを可能にする。第二のメディア同期エンジン214(b)が第一のメディア同期エンジン214(a)に続いてアクセスされるときに、第二のメディア同期エンジン214(b)は、携帯型無線デバイス210上にすでに存在するメディアコンテンツが、異なるメディア同期エンジン214(a)によってデバイスに追加されたことを認識し、結果として、すでにデバイス上に存在するコンテンツをコピーしない。
【0024】
代替の実施形態において、第二のメディア同期エンジン214(b)が、第一のメディア同期エンジン214(a)に続いてアクセスされるときに、第二のメディア同期エンジン214(b)は、メディアコンテンツがデバイス上にすでに存在することをデバイス210のユーザに通知し得る。第二のメディア同期エンジン214(b)は、デバイスが第二のメディア同期エンジンと同期するときに、第一のメディア同期エンジン214(a)からのメディアコンテンツが上書きされるか、または維持されるかをユーザが決めることを可能にし得る。
【0025】
さらに別の実施形態において、第一のメディア同期エンジン214(a)と第二のメディア同期エンジン214(b)とは、同じメディアソース120のいくつかにアクセスでき得る。携帯型無線デバイス210が、メディア同期エンジン214(a)とメディア同期エンジン214(b)との両方と同期される場合には、後でアクセスされたメディア同期エンジンは、デバイス上にすでに存在するコンテンツの一部が、後でアクセスされたメディア同期エンジンから利用可能なコンテンツの一部とも同じであることを認識し得る。この例の目的のために、メディア同期エンジンの両方に共通のメディアソース120のコンテンツは、共通のコンテンツと呼ばれる。共通のコンテンツの一部が、第一のメディア同期エンジン214(a)と同期される結果として携帯型無線デバイス210上にすでに存在する場合には、第二のメディア同期エンジン214(b)は、共通のコンテンツがデバイス上にすでに存在し、共通のコンテンツの一部が、デバイスに伝送されるように選択される場合でさえも、共通のコンテンツを再びデバイスに伝送しないことを認識する。
【0026】
図4は、追加の代替の実施形態に従った、メディアコンテンツ400を伝送するためのシステムのブロック図である。メディアコンテンツ400を伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソース120と、1つ以上のメディア同期エンジン214と、1つ以上の携帯型無線デバイス210とを備える。図4に示されたメディアコンテンツ400を伝送するためのシステムは、そのシステムが複数の携帯型無線デバイス210を有するという点において、図3に示されたシステムとは異なる。
【0027】
一部の実施形態において、単一のメディア同期エンジン214は、2つ以上の携帯型無線デバイスと同期し得る。場合によって、携帯型無線デバイスが「Joeの電話」などの一般的な名前を割り当てられる場合には、携帯型無線デバイスが、1つ以上のメディア同期エンジンのうちの1つと接続されるときに、一般的な名前がユーザに表示され得る。結果として、複数の無線携帯型デバイスが1つのメディア同期エンジンと接続される場合に、ユーザは、どの無線携帯型デバイスと同期させたいかを決める前に、一般的な名前が各無線携帯型デバイスに与えられることを見ることができる。
【0028】
メディアコンテンツを伝送するためのシステムの実施形態の例が、図1〜図4を参照することによって記載されてきた。これらのシステムは、概して、複数のメディア同期エンジンを用いて、複数のソースから利用可能なメディアファイルを同期させるためのコンピュータに実装されたシステムか、またはコンピュータ化されたシステムとして記載され得る。単一の携帯型無線デバイスは、次のセクションにおいて記載される方法例に従って、2つ以上のメディア同期エンジンにアクセスし、そしてそれらと同期し得る。
【0029】
(方法)
このセクションにおいて、実施形態の例における特定の方法が、一連のフローチャートを参照することによって記載される。一実施形態において、実行される方法は、コンピュータ実行可能な命令からなるコンピュータプログラムを構成する。
【0030】
図5は、実施形態の一例に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図5に示される方法は、コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンによって実行される。
【0031】
図5に示されるように、要求は、第一のコンピュータシステムを介して1つ以上のメディアソースから利用可能なコンテンツにアクセスするために、デバイスから受信される(ブロック502)。第一のコンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンは、任意のメディアコンテンツがデバイス上にすでに存在するか否かを決定し(ブロック504)、そしてさらに、そのメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンによってデバイスに伝送されたか否かを決定する(ブロック506)。
【0032】
デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツの1つ以上の集合が、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンによって伝送されなかった場合には、一実施形態において、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンは、異なるコンピュータシステムに由来する、デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツに上書きしない。代わりに、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンは、デバイスが異なるコンピュータシステム上の異なるメディア同期エンジンと前に同期したことを認識する。第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンがデバイスと同期されるときに、メディア同期システムは、第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送されたメディアコンテンツの集合に上書きせずに、所望のライブラリをデバイスに伝送する(ブロック508)。従って、1つのコンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンは、異なるコンピュータシステム上の異なるメディア同期エンジンから以前にデバイスに伝送されたメディアコンテンツの集合を維持する方法において、デバイスと同期することが可能である。
【0033】
開示の実施形態は、図5に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作は開示の異なる実装に用いられ得る。
【0034】
図6は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図6に示される方法は、コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンによって実行される。
【0035】
コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンは、メディアコンテンツをデバイスと同期させる1つ以上のアクションを決定する(ブロック602)。デバイスは、第一のコンピュータシステムと関連づけられたデータと、第二のコンピュータシステムと関連づけられたデータとの両方を有する(ブロック602)。第一のコンピュータシステムと関連づけられた、デバイス上のメディアコンテンツは、第二のコンピュータシステムと関連づけられたメディアコンテンツを修正することなく同期される(ブロック604)。
【0036】
一部の実施形態において、メディアコンテンツを同期させることは、メディアコンテンツをデバイスに追加することか、またはメディアコンテンツをデバイスから除去することを含む。メディアコンテンツを同期させることは、有線接続または無線接続を介して実行され得る。開示の実施形態は、図6に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作が、開示の異なる実装に用いられ得る。
【0037】
図7は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図7に示される方法は、コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンによって実行される。
【0038】
デバイスと第一のコンピュータシステムとの間の接続が検出される(ブロック702)ときに、第一のコンピュータシステム上のメディア同期エンジンは、デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステムによってデバイスに伝送されたか否かを決定する(ブロック704)。デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合でさえも、第一のコンピュータシステムは、デバイスが、第一のコンピュータシステムの利用可能なコンテンツにアクセスすることを可能にする(ブロック706)。従って、デバイスが1つのコンピュータ上のメディア同期エンジンと前に同期させられているということは、デバイスが、異なるコンピュータ上の異なるメディア同期エンジンを介して、利用可能なコンテンツにアクセスすることを防止しない。
【0039】
一部の実施形態において、利用可能なコンテンツの少なくとも一部は、異なるコンピュータ上の異なるメディア同期エンジンによって伝送された、デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツに上書きすることなく、第一のコンピュータシステム上のメディア同期システムを用いてデバイスに伝送される。
【0040】
開示の実施形態は、図7に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作が、開示の異なる実装に用いられ得る。
【0041】
図8は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図8に示される方法は、携帯型無線デバイスによって実行される。しかしながら、開示の実施形態は、携帯型無線デバイスに制限されない。図8に示されるメディアコンテンツを伝送する方法は、パーソナルコンピュータおよび企業サーバを含む任意のコンピュータシステムによって実行され得るが、それらに制限はされない。
【0042】
メディアコンテンツの第一のライブラリが、携帯型無線デバイスによって第一のコンピュータシステムから受信される(ブロック802)。携帯型無線デバイスは、第一のライブラリからのメディアコンテンツを第一のコンピュータシステムと関連づける(ブロック804)。メディアコンテンツの第二のライブラリが、携帯型無線デバイスによって第二のコンピュータシステムから受信される(ブロック806)。携帯型無線デバイスは、第二のライブラリからのメディアコンテンツを第二のコンピュータシステムと関連づける(ブロック808)。
【0043】
第一のライブラリと第二のライブラリとの両方は、同じ携帯型無線デバイス上で維持される。第一のライブラリと第二のライブラリとの両方からのメディアコンテンツは、携帯型デバイス上のメディアプレーヤを用いて再生され得る(ブロック810)。
【0044】
一実施形態において、第一のライブラリを第一のコンピュータシステムと関連づけることと、第二のライブラリを第二のコンピュータシステムと関連づけることとは、第一のコンピュータシステムに対して第一のソース識別子を維持することと、第二のコンピュータシステムに対して第二のソース識別子を維持することとによって実装される。第一のソース識別子および第二のソース識別子は、デバイス上に格納される。
【0045】
別の実施形態において、第一のライブラリを第一のコンピュータシステムと関連づけることと、第二のライブラリを第二のコンピュータシステムと関連づけることとは、第一のライブラリおよび第二のライブラリからのメディアコンテンツを、デバイス上の別個のデータ構造において格納することによって実装される。例えば、第一のコンピュータからの第一のライブラリが、デバイス上の1つのフォルダ内に格納され得、第二のコンピュータからの第二のライブラリが、デバイス上の第二のフォルダ内に格納され得る。
【0046】
さらに別の実施形態において、第一のライブラリからのメディアコンテンツは、第二のライブラリからのメディアコンテンツとともにデバイス上に格納され得る。この実施形態において、第一のライブラリを第一のコンピュータシステムと関連づけることと、第二のライブラリを第二のコンピュータシステムと関連づけることとは、デバイス上の1つ以上の設定ファイルを維持することによって遂行され得、該設定ファイルは、どのメディアコンテンツが第一のライブラリの一部分であり、どのメディアコンテンツが第二のライブラリの一部分であるのかを識別する。
【0047】
各ライブラリは、ライブラリが初めに伝送されたコンピュータシステムと関連づけられるので、各ライブラリは、ライブラリが初めに伝送されたコンピュータシステムと個々に再同期され得る。一実施形態において、デバイス上のライブラリの一方を再同期化することは、もう一方のライブラリのコンテンツに上書きしない。このことは、単一のデバイスが、同じコンピュータシステム上で利用可能ではないメディアコンテンツにアクセスし、かつ該メディアコンテンツと同期することを可能にする。
【0048】
開示の実施形態は、図8に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作が、開示の代替の実装に用いられ得る。同様に、本発明の実施形態は、ライブラリをコンピュータと関連づける上記された方法例に制限されない。デバイスがどのコンピュータと同期したか、そしてどのファイルがそのコンピュータから受信されたかを記録する任意の方法が用いられ得る。さらに、代替の実施形態において、ライブラリをコンピュータと関連づけるのではなく、ライブラリは、コンピュータ上のメディア同期システムと関連づけられ得る。
【0049】
(実装例)
本発明の実施形態のためのシステムおよび方法の様々な例が上記されてきた。このセクションにおいて、様々なシステムおよび方法のいくつかの実装例を提供する。
【0050】
様々な実施形態において、デバイス上のメディアファイルを管理し、伝送を保留するためのUIが提供される。UIは、ステータス(例えば、デバイス上にある、PC上にあるなど)および/またはアクション(例えば、ダウンロードする、購入する、プレビューする、Eメールする、リモート再生する)のためのグラフィカルなインジケータを含み得る。デバイスからのUI画面の一部の例が、図10〜図15に提供される。
【0051】
図1〜図8に示された実施形態は、メディアコンテンツを携帯型無線通信デバイスと同期させるためのデスクトップアプリケーションとして実装され得る。図1〜図8に示された実施形態はまた、ユーザが、PC上のライブラリをブラウズし、携帯型無線通信デバイス上のライブラリと同期させるために、携帯型無線通信デバイスを用いることを可能にし得る。図1〜図8に示された実施形態に対するアーキテクチャの一例が図9に示される。
【0052】
図9は、実施形態の一例に従った、図1に示された処理モジュール114のさらに詳細なブロック図である。図9に示される実施形態の一例において、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムのための処理モジュール114は、コネクタサブシステム902と、ファインダーサブシステム904と、キャッシュマネージャサブシステム906と、同期サブシステム908と、ユーザインターフェイスサブシステム910と、デバイス検出/接続サブシステム912とを備える。
【0053】
コネクタサブシステム902は、ライブラリまたはフォルダ/ファイルなどのメディアコンテンツの特定のソースを識別する。一実施形態において、コネクタサブシステム902は、特定のソースを見出す発見機能を実行する。コネクタサブシステム902は、1つ以上の個々のコネクタを備え得る。コネクタは、適用可能なアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、プロトコル、ファイルフォーマットなどを用いて、メディアコンテンツの1つ以上のソースと通信することが可能なソフトウェアおよび/またはハードウェアである。一実施形態において、コネクタの各々1つは、メディアコンテンツの特定のタイプと通信することが可能である。例えば、コネクタの1つは、iTunes(登録商標)ライブラリとの使用のためのコネクタであり得る。この例において、iTunes(登録商標)ライブラリのインスタンスが発見されるときには、コネクタは、iTunes(登録商標)ライブラリのそのインスタンスから集合を検索し、集合についての情報をキャッシュマネージャサブシステム906に提供する。別の実施形態において、コネクタの一部が、それぞれ、2つ以上のタイプのメディアコンテンツと通信することが可能であり得る。さらなる実施形態において、単一のコネクタが、任意のタイプのメディアコンテンツと通信することが可能である。
【0054】
一実施形態において、コネクタは、読み取り専用コネクタ、インデックスコネクタ、または書き込み可能なコネクタであり得る。読み取り専用コネクタは、ライブラリなどのソースを読み取り得るが、ソースを修正し得ない。インデックスコネクタもまた、ソースを修正し得ないけれども、インデックスコネクタは、読み取り専用コネクタよりも効率的にソースを読み取り得る。この実施形態において、インデックスコネクタは、ソースに対するAPIまたは最適化された問い合わせフォーマットを実装し得る。書き込み可能なコネクタはまた、ライブラリなどのソースを修正し得る。ライブラリを修正するコネクタは、ライブラリにデータを書き込んだり、ライブラリからデータを削除したりすることを含む、ライブラリを変更する任意のアクションを実行し得る。例えば、コネクタは、ユーザが割り当てた歌曲に対するレーティングをiTunes(登録商標)ミュージックライブラリに付加するために用いられ得る。ライブラリを変更するアクションの他の例は、プレイリストを作り出すこと、プレイリストを編集すること、歌曲を削除することなどを含むが、それらに制限はされない。
【0055】
従って、コネクタサブシステム902は、メディアコンテンツの特定のソースを識別し、メディアコンテンツについての情報を検索する。コネクタサブシステム902は、メディアコンテンツについての情報をキャッシュマネージャサブシステム906に提供し得る。
【0056】
ファインダーサブシステム904は、コネクタに発見メカニズムを提供する。一実施形態において、ファインダーサブシステム904は、どのようなコネクタが、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムに対して利用可能であるかを識別する。別の実施形態において、利用可能なコネクタは、ファインダーサブシステム904に登録する。別個のコネクタがメディアコンテンツの各ソースに対して用いられる場合には、ファインダーサブシステム904によって発見されるかまたは登録される特定のコネクタは、どのようなタイプのメディアコンテンツが、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムによって発見され得るかを決定する。
【0057】
キャッシュマネージャサブシステム906は、複数のソースにわたってユーザに利用可能なメディアコンテンツを統合する。キャッシュマネージャサブシステム906は、メディアコンテンツについての情報をコネクタサブシステム902から受信し得る。一実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906は、デバイスに伝送するために利用可能なメディアコンテンツに対する1つ以上のデータ構造を維持する。キャッシュマネージャサブシステム906内のデータ構造は、独立なソースにおいて格納されるメディアコンテンツについての情報を統合する。例えば、同じ音楽トラックが複数のライブラリ(例えば、ユーザのiTunes(登録商標)ライブラリ内と、ユーザのWindows(登録商標) Media Player(登録商標)ライブラリ内と)に存在する場合には、キャッシュマネージャサブシステム906は、異なるライブラリからのトラックの集合体である単一のデータ構造を維持し得る。代替としては、キャッシュマネージャサブシステム906は、異なるライブラリのそれぞれからのトラックに対して別個のデータ構造を維持し得る。キャッシュマネージャサブシステム906は、データストレージの任意の形態を用いて、1つ以上のデータ構造を格納し得る。データストレージは、揮発性または不揮発性であり得、情報の格納に対する任意の方法または技術を用いて実装され得る。さらに、一部の実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906は、デバイスからコンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、企業サーバ、ラップトップコンピュータ、など)に伝送するために利用可能なメディアに対する1つ以上のデータ構造を維持し得る。例えば、ピクチャまたはビデオなどのメディアファイルが、デバイスからコンピュータに伝送され得る。この場合において、デバイスはまた、メディアコンテンツ110を管理するためのシステム内の別のソースとみなされる。
【0058】
一部の実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906は、コネクタウォッチャーを実装し得る。コネクタウォッチャーは、メディアコンテンツの1つ以上のソースを監視し、いつソースが変更されたかを決定する。例えば、iTunes(登録商標)
xmlファイルが変更される場合か、またはiTunes(登録商標)ライブラリがアップデートされた場合には、特定のソースを監視するコネクタウォッチャーは、アップデートを検出し、メディアコンテンツについてのアップデートされた情報によって、キャッシュマネージャサブシステム906内の適切なデータ構造をアップデートする。
【0059】
一実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906はまた、利用可能な1つ以上のコネクタのいずれを用いるかを決定し得る。例えば、メディアコンテンツが、iTunes(登録商標)ソフトウェアを用いることまたはiTunes(登録商標) xmlファイルを介してアクセスされ得る場合には、キャッシュマネージャサブシステム906は、iTunes(登録商標)メディアコンテンツにアクセスするために、iTunes(登録商標)アプリケーションコネクタまたはiTunes(登録商標) xmlファイルコネクタを用いるか否かを決定する。代替の実施形態において、ファインダーサブシステム904は、利用可能な1つ以上のコネクタのいずれを用いるかを決定し得る。
【0060】
従って、キャッシュマネージャサブシステム906は、複数のメディアソースからのメディアコンテンツについての情報を寄せ集め(もしそうでなければ、各メディアソースに直接アクセスする必要がある)、そしてキャッシュマネージャサブシステム906は、同期サブシステム908に情報を提供する。
【0061】
同期サブシステム908は、デバイスが、異なるソースからの利用可能なコンテンツのすべてかまたはサブセットと同期させられることを可能にする。一実施形態において、同期サブシステム908は、デバイスに伝送するために利用可能なメディアコンテンツ(「利用可能なコンテンツ」とも称される)についての情報、およびデバイス上にすでに存在するメディアコンテンツについての情報とともにUIサブシステム910を提供し得る。同期サブシステム908は、キャッシュマネージャサブシステム906によって維持された1つ以上のデータ構造から利用可能なコンテンツについての情報を検索し得る。キャッシュマネージャサブシステム906によって維持された情報は、ユーザがデバイスに伝送するために選択し得る複数のソースから利用可能なコンテンツを表す。同期サブシステム908はまた、デバイス自身からかまたはデバイス以外のストレージ場所からの、デバイス上にすでに存在するコンテンツについての情報を検索し得る。さらに、一部の実施形態において、同期サブシステム908はまた、コンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、企業サーバ、ラップトップコンピュータ、など)が、メディアコンテンツのソースとしてのデバイスからの利用可能なメディアコンテンツのすべてかまたはサブセットと同期させられることを可能にする。例えば、ピクチャまたはビデオなどのメディアファイルは、デバイスからコンピュータに伝送され得る。
【0062】
一部の実施形態において、同期サブシステム908はまた、所望のライブラリを維持し得る。所望のライブラリは、ユーザまたはメディアコンテンツを管理するためのシステムのいずれかからの選択が適用された後、デバイス上に格納されるメディアコンテンツを識別する。所望のライブラリは、メディアコンテンツのすべてをユーザの様々なソース(利用可能なコンテンツ)に含め得るか、または所望のライブラリは、利用可能なコンテンツのサブセットであり得る。一実施形態において、所望のライブラリは、デバイスに伝送されるコンテンツに対するフィルタとして機能する。ユーザの様々なメディアコンテンツの集合から利用可能なコンテンツのすべてを伝送するのではなく、所望のライブラリに対して選択されるまさにそのコンテンツだけがデバイスに伝送される。所望のライブラリは、UIサブシステム910を介してユーザによって選択され得るか、またはメディアコンテンツを管理するためのシステムによって自動的に選択され得るか、あるいはその両方のなんらかの組み合わせを介して選択され得る。代替の実施形態において、所望のライブラリは、同期サブシステム908によってではなくキャッシュマネージャサブシステム906によって維持され得る。一部の実施形態において、所望のライブラリのコンテンツは、メディアコンテンツを管理するためのシステムを実装するアプリケーションプログラムが実行していないとき、またはそのようなアプリケーションプログラムを実行するコンピュータシステムが再始動されるときでさえも持続する。
【0063】
一部の実施形態において、同期サブシステム908はまた、デバイス上の所望のライブラリを作り出すためにアクションを識別し得(例えば、歌曲またはプレイリストをコピーすること、歌曲またはプレイリストを削除することなど)、一部の実施形態において、同期サブシステム908は、デバイス上の所望のライブラリを作り出すためにメディアコンテンツの実際の伝送を管理し得る。
【0064】
従って、同期サブシステム908は、利用可能なコンテンツと、デバイス上にすでに存在するコンテンツとの両方についての情報をユーザインターフェイスサブシステム910に提供し、それにより、ユーザが情報を見ることができる。同期サブシステム908はまた、所望のライブラリを維持し、かつ/またはデバイスを所望のライブラリと同期させるアクションを決定し得る。
【0065】
ユーザインターフェイス(UI)サブシステム910は、ユーザが複数のソースからのメディアコンテンツにアクセスし得るグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。UIサブシステム910は、異なるソースから利用可能なメディアコンテンツについての集められた情報を同期サブシステム908から受信する。UIサブシステム910はまた、デバイス上ですでに利用可能なメディアコンテンツについての情報を同期サブシステム908から受信する。UIサブシステム910は、この情報を、グラフィカルユーザインターフェイスを介してユーザに提示する。一実施形態において、グラフィカルユーザインターフェイスは、デバイス以外のコンピュータシステム上で実行するメディア同期アプリケーションプログラムなどのアプリケーションプログラムの一部分である。別の実施形態において、グラフィカルユーザインターフェイスは、デバイス自体で実行するアプリケーションプログラムの一部分である。
【0066】
UIサブシステム910は、ユーザが、利用可能なコンテンツおよびデバイス上に現在格納されているコンテンツをブラウズすることを可能にする。UIサブシステム910は、個々のメディアファイル(歌曲、写真、動画など)によって、またはメディアファイルのグループ(例えば、プレイリスト、アルバム、フォルダなど)によって、またはその両方のなんらかの組み合わせによってブラウズされ得るように、コンテンツを表示し得る。
【0067】
UIサブシステム910はまた、ユーザが、所望のライブラリ(すなわち、デバイス上のメディアコンテンツがアップデートされた後、ユーザがデバイス上に有することを望むメディアコンテンツ)を作り出すことを可能にする。一実施形態において、ユーザは、トラックまたはプレイリストを所望のライブラリに追加すること、トラックまたはプレイリストを所望のライブラリから除去することなどのために、グラフィカルユーザインターフェイスオプションを用いて、メディアコンテンツを選択し得る。別の実施形態において、ユーザは、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムに、デバイスに伝送されるメディアコンテンツを自動的に選択するように命令する、グラフィカルユーザインターフェイスオプションを選択し得る。一部の実施形態において、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムはまた、ユーザがそのようなオプションを選択しなかった場合でさえも、デバイスに伝送するコンテンツを自動的に選択し得る。このことは、デバイス上のメディアコンテンツに対して利用可能であるかまたは割り当てられるよりも多くの空間を必要とする所望のライブラリをユーザが作り出すときに、起こり得る。例えば、ユーザは、20ギガバイトの音楽を有する所望のライブラリを作り出し得るけれども、デバイスは、1ギガバイトの音楽を有するライブラリのための空間を有するだけである。この例において、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムは、デバイスに伝送するために、所望のライブラリ内の20ギガバイトの音楽から1ギガバイトの音楽を自動的に選択し得る。
【0068】
UIサブシステム910は、ユーザが所望のライブラリを作り出したり、修正したりするときに、所望のライブラリの現在の状態を表示し得る。一部の実施形態において、UIサブシステム910はまた、所望のライブラリの現在の状態がデバイスに伝送される場合には、起こり得ることの指示を表示し得る。所望のライブラリがデバイス上で利用可能な空間に対して大きすぎる場合には、メディアコンテンツを管理するためのシステムはさらに、伝送されるコンテンツを所望のライブラリのサブセットに制限し得る。このことは、ユーザが、デバイス上で利用可能であるよりも多くの空間を必要とする所望のライブラリを作り出す場合に、起こり得る。
【0069】
一部の実施形態において、UIサブシステム910はまた、デバイスについての情報を表示し得る。UIサブシステム910は、デバイスについての情報をデバイス検出および接続サブシステム912から受信し得る。例えば、UIサブシステム910は、デバイス上のデータストレージ空間がどれくらい現在消費されているか、そして所望のライブラリがデバイス上でどれくらいデータストレージ空間を用いるかについてのグラフィカルな表現を表示し得る。一部の実施形態において、デバイス容量についての情報が、カテゴリを用いて提示され得る。例えば、カテゴリは、「使用された」、「音楽」、および「未使用」を含み得るが、それらに制限されない。一実施形態において、データのカテゴリは、デバイス上の空間がどれくらい「未使用」であり、デバイス上の空間が「音楽」または「プレイリスト」に対してどれくらい用いられており、そしてデバイス上の空間が他のデータに対してどれくらい「使用された」のかをグラフィカルに示すメモリバー上で提示される。さらに、UIサブシステム910はまた、ファイルシステム内の「予備の空間」の量を表示し得る。例えば、UIサブシステム910は、ユーザが利用可能な未使用空間だけまたは未使用空間のいずれか、および予備の空間の量を提示し得る。しかしながら、実施形態は、カテゴリ内の情報を表示するかまたはカテゴリをメモリバーとしてグラフィカルに提示することに制限されない。
【0070】
従って、UIサブシステム910は、複数のソースからのメディアコンテンツの単一の統合された外観をユーザが提示されるグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。ユーザは、メディアコンテンツをブラウズし、管理するためにメディアコンテンツを用い得る。さらに、一部の実施形態において、UIサブシステム910はまた、デバイスがメディアコンテンツ110を管理するためのシステムと接続される場合をグラフィカルに指示し得る。例えば、デバイス検出および接続サブシステム912が、デバイスが接続されると決定するときには、UIサブシステム910は、デバイスのイメージをグラフィカルユーザインターフェイス上に表示し得る。
【0071】
デバイス検出および接続サブシステム912は、いつデバイスがメディアコンテンツを管理するためのシステムに接続されるか、またはそのシステムから接続解除されるかを識別する。デバイスは、無線接続または高速USB(ユニバーサルシリアルバス)接続などの有線接続を用いて接続され得る。
【0072】
デバイスがシステムと接続されるときには、デバイス検出および接続サブシステム912はまた、情報(例えば、デバイス特性(例えば、画面サイズ、画面解像度など)、デバイス能力(例えば、ファイルシステムおよびサポートされたファイルフォーマット)、デバイス上ですでに利用可能なファイル、デバイス容量または利用可能なストレージ空間等々についての情報)をデバイスから取得し得る。実施形態の一例において、デバイスからの情報は、どのタイプのコネクタがコネクタサブシステム902によって選択されるかに影響し得る。例えば、デバイスが1つのタイプのファイルフォーマットのみをサポートする場合には、その特定のフォーマットのファイルを有するライブラリのためのコネクタだけが呼び出され得る。結果として、キャッシュマネージャサブシステム906内で維持され、そして所望のライブラリに対して利用可能なコンテンツとして同期サブシステム908に提供される情報は、デバイスによってサポートされるファイルだけになる。この趣旨において、デバイスからの情報は、利用可能なコンテンツにフィルタをかけるために用いられる。一実施形態において、このフィルタは、デバイスによってサポートされた拡張を含み得、このフィルタは、デバイス上で再生され/見られ得るメディアファイル/プレイリストのサブセットを入手するために、所望のライブラリに適用される。サポートされた拡張フィルタは、デバイスバージョンまたはデバイス上で実行するソフトウェアバージョンによって変化するであろう。フィルタは、デバイスから読み取られたコンテンツに適用され得る。一例として、デバイスが、2つ以上のコンピュータから前に同期されたメディアを含む場合には、フィルタは、メディアアプリが実行する現在のコンピュータから前に同期されたデータを読み取るだけのために適用され得る。さらに、一部の実施形態において、デバイス検出/接続サブシステム912はまた、ユーザからのパスワードの入力を促し、次いでパスワードをデバイスに提供することによって、デバイスへのユーザのアクセスを可能にし得る。
【0073】
メディアコンテンツ110を管理するためのシステムに対する処理モジュール114は、コネクタサブシステム902と、ファインダーサブシステム904と、キャッシュマネージャサブシステム906と、同期サブシステム908と、ユーザインターフェイスサブシステム910と、デバイス検出/接続サブシステム912とに制限されない。図9を参照することによって記載されたサブシステムは、単に例示する目的のためである。メディアコンテンツを管理するためのシステムの異なる実装は、ユーザが複数のメディアソースから携帯型デバイスにメディアコンテンツを伝送することを可能にする、追加のサブシステムまたは異なるサブシステムを備え得る。
【0074】
様々な実施形態において、デバイス構成および操作方法が、携帯型無線通信デバイスのユーザに対して提供されることにより、有線接続性および/または無線を介して音楽を同期/伝送して、音楽の使用のコンテキスト内でそれらを正当化する能力を有するユーザの携帯型無線通信デバイスから直接的にユーザの音楽のホームミュージックライブラリを遠隔で見て、そして/または管理する。そのような伝送は、パーソナルコンピュータ(PC)において実現され得る。そのような伝送は、ユーザおよび/または携帯型無線通信デバイスが、そのような伝送を始めることを許されるように登録される無線サーバで実現され得る。無線サーバは、パーソナルコンピュータにおいて構成され得る。携帯型無線通信デバイスは、セルラー電話タイプのデバイスなどのハンドヘルドデバイスであり得る。携帯型無線通信デバイスは、ラップトップコンピュータなどのポータブルコンピュータであり得る。そのような構成および動作構造は、ユーザの携帯型無線通信デバイスと、ユーザのパーソナルコンピュータとの両方において、ユーザに属するかまたはユーザがアクセスすることを許されるマルチメディアファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、および/またはそれらの組み合わせを管理するための直接的なユーザフレンドリーな方法を提供する。
【0075】
様々な実施形態において、コンピュータ(およびコンピュータの関連するメディアマネージャ)と携帯型無線通信デバイスとの間の、マルチメディアファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、および/またはそれらの組み合わせの伝送/同期は、多くのメカニズムを用いて遂行され得る。携帯型無線通信デバイスと無線サーバとの間の伝送/同期は、USB接続を介して遂行され得る。携帯型無線通信デバイスと無線サーバとの間の伝送/同期は、Wi−FI通信セッションを介して遂行され得る。携帯型無線通信デバイスと無線サーバとの間の伝送/同期は、無線ネットワークなどの広域ネットワーク(WAN)を介して遂行され得る。
【0076】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、その関連したPCまたは関連した無線サーバからオフラインで、かつインターネットからオフラインで、ライブラリまたは複数のライブラリ(マルチメディアファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、写真、ビデオ、ポッドキャストおよび/またはそれらの組み合わせを携帯型無線通信デバイス内に含み得る)を閲覧するために、ハードウェア、ソフトウェアおよびそれらの組み合わせによって構成される。そのようなライブラリは、iTunes(登録商標)、Windows(登録商標) Media Player(登録商標)、他のミュージックライブラリ、ビデオライブラリ、および他のマルチメディアライブラリのライブラリを含み得る。携帯型無線通信デバイスは、そのユーザが、携帯型無線通信デバイスと、その関連したパーソナルコンピュータまたは無線サーバとの間の同期のために、マルチメディア、音楽、ビデオ、および/またはそれらの組み合わせを閲覧し、編集し、削除し、スケジューリングすることを可能にする実行可能な命令を含み得る。すべての変更/要求/伝送は、関連したパーソナルコンピュータまたは無線サーバとのUSB、Wi−Fi、またはWAN接続の1つ以上が確立する際に、自動的に起こり得る。様々な実施形態において、パーソナルコンピュータは、無線サーバとして動作するために適切な手段によって構成され得る。携帯型無線通信デバイスのハードウェアおよびソフトウェアは、携帯型無線通信デバイスから直接的にユーザのPCのライブラリ(例えば、制限はされないが、ユーザのiTunes(登録商標)またはWindows(登録商標) Media Player(登録商標)(WMP)からの音楽)を管理するためのリモート管理ツールを有するマルチメディア同期アプリケーションを含み得る。様々な実施形態は、マルチメディアプレゼンテーション、ビデオ、および/または音楽を管理し、再生し、同期させるための機能を提供する。その機能は、PC同期とリモートアクセスとの間のギャップを埋めて、そのような管理をデスクトップに制限するのではなく、ハンドヘルド無線デバイスからのメディア管理を実現する。
【0077】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、ユーザのPCミュージックライブラリ全体へのオフラインアクセスを可能にし、無線を含む2方向の同期を、携帯型無線通信デバイスと、ユーザのPC上のターゲットメディアマネージャとの間で可能にするように構成される。例えば、携帯型無線通信デバイスは、メディアコンテンツを直接ハンドセットにストリーミングすることと関連づけられる制限を避けて、メディアのダウンロードと同期化とをスケジューリングするように構成され得る。携帯型無線通信デバイスは、リモート管理アプリケーションと無線同期アプリケーションとを有して構成され得、それぞれは、携帯型無線通信デバイスからの直接的なユーザのメディアライブラリのアクセス(最適化されたコピー)を有する。このライブラリへのアクセスは、インターネット上の関連したPCまたはサーバへのネットワーク接続を必要としないことがあり得る。ライブラリは、マルチメディアライブラリ、ミュージックライブラリ、ビデオライブラリ、またはそれらの組み合わせとして編成され得る。一実施形態において、ユーザのミュージックライブラリの最適化されたバージョンは、実際の歌曲自体ではなく最適化されたミュージックライブラリファイル(すなわち「インデックス」)だけがユーザの携帯型無線通信デバイス上に存在するように、オフラインの閲覧および管理を可能にするユーザの携帯型無線通信デバイス上に含まれ得る。任意の編集またはダウンロード/同期の要求は、USB、WAN、またはWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)を介する接続の際に、ユーザの関連したPCと同期する。ダウンロードを要求されている新しい音楽コンテンツなどの新しいメディアコンテンツは、ダウンロード「マネージャ」/キュー内に含まれ得、次のUSBまたはWi−Fi接続の際に、ユーザのデバイスに送信され得る。ダウンロードは、コンピュータが連結される無線ネットワーク内の次の接続に送信され得る。一実施形態において、ユーザが選択する場合には、ユーザは、保留されたダウンロードのキュー内の任意の項目の伝送/ダウンロードを、セルラーネットワークを介して強制的に行い得る。
【0078】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、ハードウェアおよびソフトウェアによって構成され得る。それは、ユーザのための簡単な使いやすさと、携帯型無線通信デバイスとパーソナルコンピュータに構成されたデスクトップマネージャおよび/または無線サーバのメディア同期アプリケーションとの間の統合と、ユーザのPCとユーザの携帯型無線通信デバイスとの間のUSB同期、WLAN同期、WAN同期またはそれらの組み合わせを用いる同期のサポートと、制限ではないが、iTunes(登録商標)およびWindows(登録商標) Media Player(登録商標)などの異なるメディアプレーヤとの統合と、ユーザがライブラリの小さなコピー/最適化されたコピーを介して閲覧するための、ネットワーク接続をともなわない携帯型無線通信デバイスから直接ユーザのメディアライブラリを閲覧する能力と、アルバム、アーティスト、ジャンル、プレイリストによってライブラリコンテンツを閲覧する能力と、制限ではないが、個々の歌曲、アルバム、アーティスト、プレイリストなどの音楽をダウンロードマネージャ/キューに追加する能力と、ユーザの関連したPCまたは関連したPCとの次のUSBまたはWi−Fi接続の際に、ダウンロードキュー内のメディアをユーザの携帯型無線通信デバイスに伝送する/同期させる能力と、ユーザの家庭用PC上のメディアライブラリとの2方向の同期とを提供する。2方向は、携帯型無線通信デバイス上のアクティビティが、PCのアクティビティに類似する方法で遂行されることを可能にする。例えば、ユーザが、その携帯型無線通信デバイスから音楽を削除するか、またはプレイリストを作り出し/編集する場合には、データが有線および/または無線で伝送され得、そしてこれらの変更が、とりわけiTunes(登録商標)およびWMPを含み得る、ユーザの関連したPCのメディアライブラリに反映される。さらに、ユーザが、その関連したPCから該PC上の1つ以上のライブラリを介して音楽を削除するか、またはプレイリストを作り出し/編集する場合には、データが有線および/または無線で伝送され得、そしてこれらの変更が、携帯型無線通信デバイス上に反映される。例えば、ダウンロードを要求された新しいメディアコンテンツは、ダウンロードマネージャ/キュー内に含まれ得、次のUSB、Wi−Fi、または無線ネットワーク接続の際に、ユーザの携帯型無線通信デバイスに送信され得る。ユーザが選択する場合には、ユーザは、保留されたダウンロードのキュー内の任意の項目の伝送/ダウンロードを、セルラーネットワークを介して強制的に行い得る。
【0079】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、セルラーデバイスで用いられ得る任意のオペレーティングシステムによって動作するように構成され得る。携帯型無線通信デバイスは、ユーザのメディアに対して制限のないストレージを仮想的に提供するための外部制御を有するメディア機能へのアクセスと、ユーザのポータブル無線デバイスからすべてのユーザのメディアニーズを直接的に管理するためのPCデスクトップからの独立性と、ポータブル無線デバイスから直接的に音楽を発見/入手するオープンな市場と、ポータブル無線デバイス上で実行される、アクティビティの自動的なアップデート/同期と、他のデバイス(例えば、車両、家庭用ステレオ、または他のそのようなデバイス)を用いてポータブル無線デバイス上の音楽を再生する能力と、ユーザのPC音楽および他のメディアのライブラリにアクセスするためのユーザの携帯型無線通信デバイスからのリモートアクセスとを有して構成され得る。
【0080】
様々な実施形態において、図15に例示されるように、メディア無線同期機能は、関連した無線サーバの導入によってPC上にインストールされ得る。該導入は、USB接続を用いて実現され得る。該導入は、USB接続を用いて起動され、インターネット接続を介して完了するように実現され得る。該導入は、Wi−Fi接続を用いて実現され得る。該導入は、Wi−Fi接続を用いて起動され、インターネット接続を介して完了するように実現され得る。メディア無線同期機能の導入の完了の後、メディア無線機能/機能性がイネーブルにされることを示すメッセージが、携帯型無線通信デバイス、PC、および/またはその両方を介してユーザに提供され得る。
【0081】
携帯型無線通信デバイスのメディア同期アプリケーションは、登録に基づいて、例えば、個人識別(PIN)に基づいて、家庭内の複数の携帯型無線通信デバイス/複数のユーザをサポートし得る。ライブラリおよびこれらのライブラリへの同期は、PCの様々なユーザの間で区分され得る。例えば、一人の人物が、iTunes(登録商標)などの1つのライブラリと音楽を同期することを選択し得、別の人物が、Windows(登録商標) Media Player(登録商標)などの別のライブラリと同期することを選択し得、第三の人物が、両方のライブラリと同期することを選択し得る。PC上の無線サーバのユーザインターフェイスは、サポートされたメディアマネージャの動的な選択、および特定の携帯型無線通信デバイスが最後に同期し、該同期と関連づけられたプリファレンスを記憶する最後のメディアマネージャ(最後のメディアマネージャまたは最近のいくつかのメディアマネージャの識別を格納する)を記憶することを可能にし得る。一実施形態において、ファイルが携帯型無線通信デバイスによってサポートされていない場合には、ファイルは、携帯型無線通信デバイスに伝送されないように指定され得る。特定のファイルまたはファイルタイプが同期に対して選択可能ではないと識別された場合には、ユーザは、グラフィカルユーザインターフェイスを介してこのことに気づかされ得る。例えば、同期されない音楽ファイルは、ユーザがそのミュージックライブラリを携帯型無線通信デバイスから閲覧するときに、ロック状態のアイコンまたは他のインジケータを用いて示され得る。
【0082】
ユーザの携帯型無線通信デバイスから、ユーザは、その家庭用PCへの接続性のステータスを該家庭用PC上の無線サーバを介して観察し得る。この観察は、ユーザが、Wi−Fi、WAN、または他の接続を介してコンテンツを同期させ、かつ/またはダウンロードできるかを判断することを可能にし得る。図11は、接続性を示すユーザインターフェイスの非制限的な例を示す。メディア同期アプリケーションは、ユーザに対して、携帯型無線通信デバイスから直接どちらのメディアライブラリも(オフラインで)閲覧する能力を提供し、ユーザが同期のために、音楽を閲覧し、編集し、削除し、そしてスケジューリングすることを可能にする。すべての変更/要求/音楽の伝送は、ユーザの家庭用PCとのUSB、Wi−Fi、またはWAN接続の際に起こり得る。家庭用PC上の無線サーバがオフラインであることによって、ネットワーク接続を介する伝送またはダウンロードを促すときには、エラーメッセージが、無線サーバのステータスを示すために生成され得る。
【0083】
ユーザのPC内のライブラリによって含まれるユーザのミュージックライブラリの最適化されたバージョンは、ユーザのデバイス上に含まれ得、オフラインの閲覧および管理を可能にする。最適化されたメディアライブラリファイルは、ユーザの携帯型無線通信デバイス上のインデックスとして編成され得る。携帯型無線通信デバイス内にファイルされたメディアは、最適化されたメディアライブラリファイルと別個の携帯型無線通信デバイス内に格納され得る。デスクトップメディア同期アプリケーションのセットアップの間(そしていつでも)、ユーザは、どのメディアマネージャまたは複数のマネージャをリモート管理および無線同期に対して構成したいのかを選択し得る。
【0084】
ユーザの携帯型無線通信デバイスから、ユーザは、全部のミュージックライブラリまたは個々のライブラリを入力することが可能であり得、すべての歌曲(名前)、アーティスト、アルバム、および音楽ジャンルによってソートし得る。ユーザはまた、すべてのプレイリスト、標準およびスマート(自動)ならびにフォルダに含まれるそれらによって閲覧することができ得る。携帯型無線通信デバイスからプレイリストを閲覧するときには、ユーザはまた、すべての歌曲(名前)、アーティスト、アルバム、および音楽ジャンルによって閲覧する/ソートすることができ得る。閲覧およびソートすることは、音楽に制限されないが、写真、ビデオ、および他のマルチメディアプレゼンテーションに適用され得る。ライブラリ内に含まれるすべての実際の歌曲自体ではなく、ユーザの携帯型無線通信デバイス上に在るインデックスとしての最適化されたミュージックライブラリファイルによって、最適化されたライブラリは、十分に小さくあり得、該ライブラリがユーザの携帯型無線通信デバイスの内部メモリに格納されることを可能にする。様々な実施形態において、メモリカードをスワップすることは、リモート管理を無効にしない。
【0085】
様々な実施形態において、ユーザの携帯型無線通信デバイス上の最適化されたメディアライブラリファイルは、リフレッシュされ、ユーザのPC上のメディアライブラリとの同期状態を保持され得る。この同期は、自動的アップデートを提供し得、その結果として、PCにアクセス可能なメディアライブラリの最新の閲覧が、ユーザに対してその携帯型無線通信デバイスから利用可能である。メディアライブラリのアップデートされた/同期されたコピーが、デスクトップのミュージック同期アプリケーションとの次のUSB/WLAN/WAN接続の際に、ユーザの携帯型無線通信デバイスに伝送され得る。
【0086】
図12は、ホームミュージックライブラリにアクセスするときのユーザインターフェイスの一例を示す。ユーザインターフェイスは、ホームミュージックライブラリに制限されないが、他のマルチメディアプレゼンテーションのライブラリであり得る。示されるように、ユーザインターフェイスは、ユーザのミュージックライブラリ(例えば、ユーザのiTunes(登録商標)またはWMPミュージックライブラリ)へのアクセスおよび管理を提供する。該ユーザインターフェイスは、使いやすく、直観的であり、ユーザが携帯型無線通信デバイス上の音楽アプリケーションから直接ユーザのミュージックライブラリを容易に閲覧することを可能にするような方法で構造化されている。
【0087】
携帯型無線通信デバイスからユーザのホームメディアライブラリを閲覧する際に、そのビュー(view)は、メディアライブラリがローカルPCに表示されるのと同様な様態で提供され得る。図13は、使いやすく、直観的であり、ユーザが携帯型無線通信デバイス上のメディアアプリケーションから直接ユーザのメディアライブラリを容易に閲覧することを可能にするような方法で構造化される、メディアライブラリを閲覧する一例を示す。ビューはまた、ユーザの携帯型無線通信デバイス上にあるメディアに対して、ホームライブラリ内にあるメディアについて携帯型無線通信デバイス上にないメディアの閲覧を提供し得る。ビューはまた、携帯型無線通信デバイスとの次のUSB同期、WLAN同期、またはWAN同期の際に、ユーザのデバイスに伝送され/同期される保留されたダウンロードとしてメディアダウンロードマネージャに追加されたメディアのビューを提供し得る。ユーザはまた、未使用メモリ/利用可能なメモリを含むユーザの携帯型無線通信デバイス上のメディア、家庭用PCなどの関連したPCのメディア、およびダウンロードマネージャ内の保留されたダウンロードのメディアに対応するメモリの全部の量の指示を提供され得る。メディアは、音楽、ビデオ、および他のマルチメディアプレゼンテーションなどの様々なカテゴリにおいてさらに提示され得る。
【0088】
様々な実施形態において、ユーザがそのホームミュージックライブラリを閲覧するときに、ホームメディアライブラリを編集することは、ユーザの携帯型無線通信デバイスに対してローカルにメディアを閲覧する様態に類似し得る。ユーザは、無線同期機能を有するリモート管理アプリケーションからユーザのホームミュージックライブラリを編集することが可能であり得、そのことは、ユーザが選択されたベースで音楽などのメディアを削除し、かつ/またはプレイリストを編集することを可能にする。例えば、選択されたベースは、個々の歌曲、アルバム、アーティスト、ジャンル、またはプレイリストに基づいて音楽を編集することを可能にする。例えば、ベースとして編集プレイリストを用いることは、1つ以上のプレイリスト内に含まれる歌曲を追加し、かつ/または除去することを可能にする。これらの編集は、ユーザの家庭用PC上のデスクトップメディア同期アプリケーションとの次のUSB/WLAN/WAN接続の際に、ユーザPCおよび対応するメディアマネージャライブラリまたは複数のライブラリと同期し得る。削除アクションは、ユーザが項目を、携帯型無線通信デバイスの指定されたライブラリだけから削除(ファイルはコンピュータに保持)したいか、または関連したコンピュータの指定されたライブラリからも同じく削除したいか否かについて問い合わせるプロンプトを伴い得る。
【0089】
図14は、音楽をダウンロードマネージャに追加することに関するユーザインターフェイスの一例を示す。ユーザのホームミュージックライブラリを閲覧する間に、ユーザは、保留されたダウンロードとして以下のものをダウンロード音楽マネージャに追加し得る。それは、個々の歌曲、個々のアルバム、個々のアーティスト(個々のアーティストによるすべての歌曲)、個々のジャンル(単一のジャンルに含まれるすべての歌曲)、プレイリスト全体、および音楽を編成する他のカテゴリである。追加することは、音楽に制限されないが、他のマルチメディアプレゼンテーションにあてはまる。一例として、この追加機能は、任意の上記のカテゴリが強調表示されるときに、「携帯型無線通信デバイスとの同期」または「ダウンロードに追加」と呼ばれるメニュー項目として示され得る。このことは、項目を携帯型無線通信デバイスに対してローカルに追加することが、プレイリストに関して携帯型無線通信デバイスに対してローカルに処理される様態に類似し得る。ユーザは、現在「保留された同期/ダウンロード」であるすべての項目を見ることが可能であり得る。リモートメディアアクセスの実装は、ユーザが、デバイスの利用可能なメモリ/未使用のメモリ(外部プラス内部)よりも全体が大きいコンテンツをスケジューリングする/同期させることを試みる場合には、ユーザに対して通知し得る。ユーザは、同期させることを試みる全部のコンテンツ(すなわち、メディアダウンロードマネージャまたは「保留されたダウンロード」キュー内にあるもの)と、携帯型無線通信デバイスの利用可能な空間とをユーザのデバイス上に通知され/促され、同期リストまたはデバイスからコンテンツを除去するように指示され得る。
【0090】
図15は、ダウンロードマネージャを見るためのユーザインターフェイスの一例を示す。このビューは、携帯型無線通信デバイスのメディアプレーヤのメディアホーム画面から直接、保留されたダウンロードのためのメディアダウンロードマネージャを見る能力をユーザに提供する。例えば、ダウンロードを要求される(保留されたダウンロード/キューに追加される)音楽は、次のUSB、Wi−Fi、またはWAN接続の際に、携帯型無線通信デバイスに提供され得る。保留されたダウンロードリスト内の項目を見ることは、ユーザの携帯型無線通信デバイス上の音楽を閲覧することに類似し得、すべての歌曲、アルバム、アーティスト、ジャンル、プレイリスト、および他のカテゴリによって(括弧内のそれぞれの隣の合計で)ソート可能であり得る。
【0091】
ユーザは、ダウンロードマネージャ内の個々の項目およびダウンロードマネージャ内の全部の項目に対応するメモリの全部の量をわかりやすい方法で示すビューを提供され得る。以下のオプションが、ダウンロードマネージャのコンテンツを閲覧するときにユーザに対して利用可能であり得る。そのオプションとは、(1)デバイスに対して伝送/同期をもはや要求されていない項目を含み得る項目を削除する(すなわち、項目をダウンロードマネージャから削除する)ことと、(2)WANを介するメディアの手動の強制伝送を可能にする、今ダウンロードすることとである。ユーザは、このことが、ユーザの既存の携帯型無線通信デバイスのデータプランに従ってセルラーのデータ料金をもたらし得ることを促され得る。他のオプションが提供され得る。
【0092】
図16は、コントローラ1605およびメモリシステム1625を有するシステム1600の実施形態の図を描く。システム1600はまた、電子装置1635およびバス1615を含み、バス1615がシステム1600の構成要素の間に電気的伝導性を提供する。一実施形態において、バス1615は、それぞれ独立に構成されたアドレスバス、データバス、および制御バスを含む。代替の実施形態において、バス1615は、アドレス、データ、または制御の1つ以上を提供するための共通の伝導線を用い、その使用は、コントローラ1605によって調整される。バス1615は、複数のバスとして実現され得る。一実施形態において、電子装置1635は、メモリシステム1625に類似する方法で構成された追加メモリシステムである。一実施形態において、追加の周辺デバイスまたは複数の周辺デバイス1645がバス1615に連結される。一実施形態において、周辺デバイス1645は、ディスプレイ、追加ストレージメモリシステム、および/またはコントローラ1605および/またはメモリシステム1625と連携して動作し得る他の制御デバイスを含む。一実施形態において、コントローラ1605はプロセッサである。
【0093】
コントローラ1605およびメモリシステム1625は、システム1600上のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理するように配列され得る。一実施形態において、システム1600はPCとして配列される。PCは、無線サーバとして動作するように、PC全体にわたって分散された手段を含み得る。PCとして配列されたシステム1600は、本明細書中に論じられた様々な実施形態のいずれかに従って動作し得ることにより、PC内のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理し、かつ/または携帯型無線通信デバイスなどの1つ以上の携帯型デバイスと連携してメディアコンテンツおよび関連した情報を管理する。
【0094】
一実施形態において、システム1600は、携帯型デバイスとして配列される。携帯型デバイスは、携帯型無線通信デバイスであり得る。携帯型デバイスとして配列されたシステム1600は、本明細書中に論じられた様々な実施形態のいずれかに従って動作し得ることにより、携帯型デバイス内のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理し、かつ/またはメディアコンテンツを管理するためのソフトウェアおよび/またはハードウェアを有するPCまたは他の装置と連携してメディアコンテンツおよび関連した情報を管理する。
【0095】
本明細書中に記載されるようなメディアコンテンツを管理するPCなどのシステムのための装置および方法のための様々な実施形態または実施形態の組み合わせは、ハードウェア実装と、ソフトウェア実装と、ハードウェア実装およびソフトウェア実装の組み合わせとにおいて実現され得る。これらの実装は、1つ以上の携帯型デバイスとの関係においてシステムを動作するためのマシン実行可能な命令を有するマシン読み取り可能な媒体(例えば、コンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体)を含み得、その結果、メディアコンテンツおよび関連した情報が、システムと携帯型デバイスとの間で管理される。携帯型無線通信デバイスとのシステムの通信は、セキュアベースで遂行され得る。マシン読み取り可能な媒体は、任意の1つのタイプの媒体に制限されない。
【0096】
本明細書中に記載されるような携帯型無線通信デバイスなどの携帯型デバイスのための装置および方法のための様々な実施形態または実施形態の組み合わせは、ハードウェア実装と、ソフトウェア実装と、ハードウェア実装およびソフトウェア実装の組み合わせとにおいて実現され得る。これらの実装は、携帯型デバイスを動作するためのマシン実行可能な命令を有するマシン読み取り可能な媒体(例えば、コンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体)を含み得、それによって、PCなどのシステムおよび/または関連する他の携帯型デバイスと連携して携帯型デバイス内のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理する。携帯型無線通信デバイスとのシステムの通信は、セキュアベースで遂行され得る。マシン読み取り可能な媒体は、任意の1つのタイプの媒体に制限されない。
【0097】
具体的な実施形態が本明細書中に例示され、記載されてきたけれども、同じ目的を達成するように意図される任意の配列が、示された特定の実施形態に代用され得ることは当業者によって認識される。上記の説明が、制限ではなく例示することを意図しており、本明細書中に利用された語句または用語が、説明目的のためであることは理解されたい。上記の実施形態および他の実施形態の組み合わせが、上記の説明を考察する際に当業者に対して明白となる。
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、米国特許法第119(e)条の下で、2008年5月14日に出願された米国仮特許出願第61/127,796号と、2008年5月14日に出願された米国仮特許出願第61/127,813号と、2008年5月12日に出願された米国仮特許出願第61/052,640号と、2008年5月12日に出願された米国仮特許出願第61/052,633号とに対する優先権の利益を主張するものである。上記出願の全体は、参考として本明細書中に援用される。
【背景技術】
【0002】
(背景)
情報にアクセスすることは、現代社会の機能における重要な因子である。情報のフローに対する改善は、他の人々と相互作用し、変化するニーズに応答し、そして様々なメディアベースの情報を処理することからの恩恵を利用する個人の能力を高める。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
(概要)
様々な実施形態の例が、添付の図面を参照してさらに記載される。
【0004】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
メディアコンテンツを伝送する方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体であって、該方法は、
1つ以上のメディアソースからの利用可能なコンテンツに第一のコンピュータシステムを介してアクセスするために、デバイスから要求を受信することと、
該デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツを検出することと、
該デバイス上にすでに存在する該メディアコンテンツが、該第一のコンピュータシステムによって伝送されたか否かを決定することと、
該デバイス上にすでに存在する該メディアコンテンツの1つ以上の集合が、該第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合には、該第一のコンピュータシステム以外の該コンピュータシステムによって伝送された該メディアコンテンツの集合を維持することと
を包含する、
コンピュータ読み取り可能な媒体。
(項目2)
メディアコンテンツを上記デバイスに伝送することをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
(項目3)
コンピュータ化された方法であって、
第一のコンピュータシステムおよび第二のコンピュータシステムと関連づけられるデータを有するデバイス上のメディアコンテンツを同期させるために、1つ以上のアクションを決定することと、
該第二のコンピュータシステムと関連づけられる該メディアコンテンツを修正することなく、該デバイス上の該第一のコンピュータシステムと関連づけられる該メディアコンテンツを同期させることと
を包含する、コンピュータ化された方法。
(項目4)
上記メディアコンテンツを同期させることは、メディアコンテンツを上記デバイスに追加することを包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目5)
上記メディアコンテンツを同期させることは、メディアコンテンツを携帯型無線デバイスから除去することを包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目6)
上記第一のコンピュータシステムと関連づけられる上記メディアコンテンツは、該第一のコンピュータシステムを介してアクセスされる複数のソースからのメディアコンテンツを備える、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目7)
上記メディアコンテンツを同期させることは、無線接続を介して実行されることを包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のコンピュータ化された方法。
(項目8)
装置であって、
プロセッサと、
命令を格納するためのマシンアクセス可能な媒体と
を備え、
該命令は、該プロセッサによって実行されるときには、該装置に、
デバイスと第一のコンピュータシステムとの間の接続を検出することと、
該デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツが、該第一のコンピュータシステムによって該デバイスに伝送されたか否かを決定することと、
該デバイス上にすでに存在する該メディアコンテンツが、該第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合でさえも、該デバイスが、該第一のコンピュータシステムから利用可能なコンテンツにアクセスすることを可能にすることと
を行わせる、
装置。
(項目9)
上記第一のコンピュータシステムから上記デバイスに対して上記利用可能なコンテンツの少なくとも一部を伝送することをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目10)
上記利用可能なコンテンツは、上記デバイス上にすでに存在する上記メディアコンテンツに上書きせずに伝送される、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目11)
上記装置は、パーソナルコンピュータである、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の装置。
(項目12)
携帯型無線デバイスであって、
プロセッサと、
命令を格納するためのマシンアクセス可能な媒体と
を備え、
該命令は、実行されるときには、該プロセッサに、
第一のコンピュータシステムからメディアコンテンツの第一のライブラリを受信することと、
該第一のライブラリを該第一のコンピュータシステムと関連づけることと、
第二のコンピュータシステムからメディアコンテンツの第二のライブラリを受信することと、
該第二のライブラリを該第二のコンピュータシステムと関連づけることと、
該携帯型デバイス上の該第一のライブラリと該第二のライブラリとの両方からメディアコンテンツを再生することと
を行わせる、
携帯型無線デバイス。
(項目13)
上記第一のライブラリを上記第一のコンピュータシステムと関連づけ、そして上記第二のライブラリを上記第二のコンピュータシステムと関連づけるための上記命令は、上記デバイス上で該第一のコンピュータシステムに対して第一のソース識別子を維持し、そして該第二のコンピュータシステムに対して第二のソース識別子を維持するための命令をさらに備える、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目14)
上記第一のライブラリを上記第一のコンピュータシステムと関連づけ、そして上記第二のライブラリを上記第二のコンピュータシステムと関連づけるための上記命令は、該第一のライブラリからのメディアコンテンツを上記デバイス上の第一のデータ構造において格納することと、該第二のライブラリからのメディアコンテンツを該デバイス上の第二のデータ構造において格納することとをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目15)
上記データ構造は、フォルダである、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目16)
上記第一のライブラリを上記第一のコンピュータシステムと関連づけ、そして上記第二のライブラリを上記第二のコンピュータシステムと関連づけるための上記命令は、該第一のライブラリからの上記メディアコンテンツと、該第二のライブラリからの上記メディアコンテンツとを識別する1つ以上の設定ファイルを格納することをさらに命令する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
(項目17)
上記第一のライブラリおよび上記第二のライブラリからの上記メディアコンテンツをともに上記デバイス上に格納する命令をさらに備える、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の携帯型無線デバイス。
【0005】
(摘要)
複数のソースから利用可能なメディアファイルを同期させるための装置および方法が、マルチメディアデバイスとのユーザの相互作用を向上するメカニズムを提供する。追加の装置、システム、および方法が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、メディアコンテンツを管理するためのシステムの機能ブロック図である。
【図2】図2は、実施形態の一例に従った、メディアコンテンツを携帯型無線デバイスに伝送するためのシステムのブロック図である。
【図3】図3は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送するためのシステムのブロック図である。
【図4】図4は、追加の代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送するためのシステムのブロック図である。
【図5】図5は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図6】図6は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図7】図7は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図8】図8は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。
【図9】図9は、実施形態の一例に従った、図1に示される処理モジュールのさらに詳細なブロック図である。
【図10】図10は、様々な実施形態に従った、関連する無線サーバの導入とともにPCにインストールされるメディア無線同期機能の実施形態を例示する。
【図11】図11は、様々な実施形態に従った、接続性を示すユーザインターフェイスの一例の実施形態を例示する。
【図12】図12は、様々な実施形態に従った、ホームミュージックライブラリにアクセスする際のユーザインターフェイスの一例の実施形態を例示する。
【図13】図13は、様々な実施形態に従った、メディアライブラリを閲覧する一例の実施形態を例示する。
【図14】図14は、様々な実施形態に従った、音楽をダウンロードマネージャに追加することに関するユーザインターフェイスの一例の実施形態を示す。
【図15】図15は、様々な実施形態に従った、ダウンロードマネージャを閲覧するためのユーザインターフェイスの一例の実施形態を示す。
【図16】図16は、様々な実施形態に従った、コントローラおよびメモリシステムを有するシステムの実施形態の図を描く。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(詳細な説明)
特定の具体的な詳細が、様々な実施形態についての完全な理解を提供するために、以下の説明および図に記載される。当業者は、下記される詳細の1つ以上をともなうことなく他の実施形態を実施し得ることを理解するであろう。さらに、様々な方法が、以下の開示における一連の動作を参照することによって記載されるけれども、そのようなものとしての説明は、開示される実施形態の明瞭な実装を提供するためのものであり、記載される特定の順序が、必須であるととられるべきではない。
【0008】
概して、本明細書中に開示される様々なシステム、方法、およびコンピュータ読み取り可能な媒体が、メディアコンテンツを伝送するためにシステム内に実装され得ることは企図される。そのようなシステムは、概して、複数のソースから利用可能なメディアファイルを、下記される方法で同期させるための「サブシステム」を含むコンピュータに実装されたシステムかまたはコンピュータ化されたシステムとして記載され得る。
【0009】
(動作環境)
図1は、メディアコンテンツを管理するためのシステムの機能ブロック図である。メディアコンテンツ110を管理するためのシステムは、入力112と、処理モジュール114と、出力116とを備える。
【0010】
入力112は、メディアコンテンツ120の1つ以上のソースを備える(本明細書中では、「ソース」または「複数のソース」ともいわれる)。メディアコンテンツは、任意のメディアフォーマットのコンテンツを含み得る。コンテンツのいくつかの例は、オーディオファイル、ビデオファイル、イメージファイル、マルチメディアファイルなどを含み得るが、それらに制限されない。オーディオファイルフォーマットは、MP3、AIFF、WAV、MPEG−4、AAC、およびApple Losslessを含み得るが、それらに制限されない。メディアコンテンツのための他のファイルフォーマットの例は、doc、dot、wpd、txt、xls、pdf、ppt、jpg、jpeg、png、bmp、gif、html、htm、zip、tif、tiff、wmf、などの拡張子を有するファイルを含む。
【0011】
一実施形態において、メディアコンテンツ120の1つ以上のソースは、これらに制限されないが、iTunes(登録商標)メディアプレーヤ、Windows(登録商標)
Media Player(登録商標)(WMP)、RealPlayer、などを含むメディアプレーヤに対するライブラリなどのライブラリ120(a)であり得る。各ライブラリ120(a)は、N個の集合を有し得る。集合は、ライブラリ内のファイルのサブセットである。集合は、ファイルに対して参照することからなり得る。各集合は、0個のファイルからライブラリ内のすべてのファイルまでのいずれも参照し得る。ミュージックライブラリのための集合の例は、プレイリストであり得る。別の実施形態において、メディアコンテンツ120のソースは、単一のコンピュータシステム上または複数のコンピュータシステム上の1つ以上のフォルダ120(b)内のファイルであり得る。
【0012】
処理モジュール114は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアサブシステムを備えることにより、メディアコンテンツをメディアプレーヤによってメディアソースからデバイスに対して伝送する。一部の実施形態において、様々なサブシステムが、プロセッサによって実行可能なソフトウェアによって実装され得る。他の実施形態において、様々なサブシステムが、コンピュータハードウェアによって実装され得る。なおさらなる実施形態において、様々なサブシステムが、コンピュータハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実装され得る。
【0013】
処理モジュールは「コネクタ」として動作する。このことは、処理モジュールが、メディアソースと、メディアプレーヤを有する異なるタイプのデバイス(制限ではないが、携帯型無線デバイスを含む)との間をインターフェイスすることを意味する。処理モジュールは、メディアソースに接続する際に、Windows(登録商標) COMインターフェイスを用い得るが、それに制限されない。さらに、処理モジュールは、複数のソースから利用可能なメディアコンテンツの表現(例えば、ライブラリまたは複数のライブラリ)を作り出す。
【0014】
一部の実施形態において、処理モジュールの出力116は、処理モジュールによって作り出された表現である。一部の実施形態において、表現はまた、処理モジュールによって維持され得る。他の実施形態において、出力はまた、携帯型無線デバイスまたはメディアプレーヤに対するデバイスに特有のデータを備える。さらに他の実施形態において、出力はまた、ユーザプリファレンスまたはデバイス設定に基づいたメタデータなどのメタデータを備える。
【0015】
実施形態の一例において、表現は、メディアソースファイルのコンテンツを識別するための任意の方法である。一部の実施形態において、表現は、処理モジュールによって作り出されるライブラリファイルである。ライブラリファイルは、1つ以上のメディアソースにおいて利用可能なメディアコンテンツに対するメタデータを含むけれども、実際のメディアコンテンツを省略する。ライブラリファイルは、メディアソースに含まれる情報を表す標準フォーマットを用いて編成され得る。一部の実施形態において、標準フォーマットは、圧縮フォーマットおよび/またはメディアライブラリ自身よりも実質的に小さいフォーマットである。例えば、30GBのオーディオファイルを有するメディアライブラリは、メディア同期エンジン104によって、200KBであり得るファイル内に表され得る。
【0016】
図2は、実施形態の一例に従った、メディアコンテンツを携帯型無線デバイスに伝送するためのシステムのブロック図である。メディアコンテンツ200を伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソース120と、メディア同期エンジン214(メディア同期エンジン(media sync engine)またはメディア同期アプリケーションとも称される)と、携帯型無線デバイス210とを備える。
【0017】
メディア同期エンジン214は、1つ以上のメディアソース120から利用可能なメディアコンテンツの表現を作り出し、選択されたメディアコンテンツを1つ以上のメディアソース120から携帯型無線デバイス210に対して提供する。一実施形態において、メディア同期エンジン214は、図1に示された処理モジュールの一例である。
【0018】
一実施形態において、メディア同期エンジン214は、iTunes(登録商標)デジタルミュージックライブラリなどのメディアライブラリを、BlackBerryブランドのスマートフォンなどのスマートフォンと同期させる方法を提供する。メディアコンテンツは、iTunes(登録商標)デジタルミュージックライブラリからBlackberryブランドのスマートフォンに対して、無線接続または高速USB2.0接続などの有線接続を用いて伝送され得る。
【0019】
携帯型無線デバイス210は、携帯電話、ポータブルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、メディアプレーヤ、およびユーザによって便利に保持され、無線通信を提供し得る他のデバイスを含み得るが、それらに制限されない。携帯電話は、概してセルラー電話と称される無線通信デバイスを含む。携帯電話は、音声通信以外の制限された機能性を有する携帯用電話から、パーソナルコンピュータの機能性を提供することが可能な携帯用電話までの広範囲の通信デバイスを含み得る。
【0020】
動作において、図2に示されたメディアコンテンツを伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソースにおいて利用可能なメディアコンテンツの表現を作り出し、メディアプレーヤを有する(携帯型無線デバイス210などの)任意の携帯型無線デバイスからメディアコンテンツにアクセスするための方法を提供する。一実施形態において、ユーザは、パーソナルコンピュータからメディアコンテンツをブラウズし、携帯型無線デバイスに伝送するために、メディアコンテンツを選択する。代替の実施形態において、携帯型無線デバイスは、表現をローカルにまたは遠隔からブラウズし得、メディアソースからデバイスにコピーするか、または伝送するために、個々のメディアコンテンツ項目を選択し得る。選択の後、メディアコンテンツ項目のすべてかまたは一部分が、携帯型無線デバイスに伝送され、かつ携帯型無線デバイス上に格納され得、そして携帯型無線デバイスのメディアプレーヤ上で再生される。携帯型無線デバイス上で格納されたメディアコンテンツ項目の集合は、携帯型無線デバイスにコピーするメディアコンテンツの選択を修正し、携帯型無線デバイスをメディア同期エンジンと再同期させることによって変更され得る。
【0021】
図3は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムのブロック図である。図3に示されるように、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソース120と、1つ以上のメディア同期エンジン214(メディア同期エンジン(media sync engine)またはメディア同期アプリケーションとも呼ばれる)と、携帯型無線デバイス210とを備える。
【0022】
図3に示された、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、複数のメディア同期エンジンを有し、メディア同期エンジンの各々1つがメディアコンテンツの同じソースか、または異なるソースにアクセスでき得るという点において、図2に示されたシステムとは異なる。一部の状況において、携帯型無線デバイスのユーザは、2つ以上のメディア同期エンジン214を有する携帯型無線デバイスを用いるか、またはメディアコンテンツを2つ以上のコンピュータから携帯型無線デバイス120に伝送することを望み得る。例えば、ユーザは、音楽、ビデオ、および写真などの個人的なメディアライブラリを管理するために、ユーザのホームコンピュータ上にインストールされた第一のメディア同期エンジン214を有し得る。同じユーザは、会議の音声録音などのユーザの仕事関連のメディアライブラリを管理するために、職場においてユーザのコンピュータにインストールされた第二のメディア同期エンジン214を有し得る。ユーザは、ユーザの個人的なメディアライブラリと、ユーザの仕事関連のメディアライブラリとの両方からのメディアコンテンツを単一の携帯型無線デバイス210上で共存させることを望み得る。
【0023】
図3に示された、メディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、携帯型無線デバイス210が複数のメディア同期エンジン214と接続することを可能にする。一実施形態において、メディア同期エンジン214の各々1つは、異なるコンピュータシステムにインストールされたアプリケーションプログラムであり得る。結果として、図3に示されたメディアコンテンツ300を伝送するためのシステムは、個々の携帯型無線デバイス210が2つ以上のコンピュータと接続することを可能にする。第二のメディア同期エンジン214(b)が第一のメディア同期エンジン214(a)に続いてアクセスされるときに、第二のメディア同期エンジン214(b)は、携帯型無線デバイス210上にすでに存在するメディアコンテンツが、異なるメディア同期エンジン214(a)によってデバイスに追加されたことを認識し、結果として、すでにデバイス上に存在するコンテンツをコピーしない。
【0024】
代替の実施形態において、第二のメディア同期エンジン214(b)が、第一のメディア同期エンジン214(a)に続いてアクセスされるときに、第二のメディア同期エンジン214(b)は、メディアコンテンツがデバイス上にすでに存在することをデバイス210のユーザに通知し得る。第二のメディア同期エンジン214(b)は、デバイスが第二のメディア同期エンジンと同期するときに、第一のメディア同期エンジン214(a)からのメディアコンテンツが上書きされるか、または維持されるかをユーザが決めることを可能にし得る。
【0025】
さらに別の実施形態において、第一のメディア同期エンジン214(a)と第二のメディア同期エンジン214(b)とは、同じメディアソース120のいくつかにアクセスでき得る。携帯型無線デバイス210が、メディア同期エンジン214(a)とメディア同期エンジン214(b)との両方と同期される場合には、後でアクセスされたメディア同期エンジンは、デバイス上にすでに存在するコンテンツの一部が、後でアクセスされたメディア同期エンジンから利用可能なコンテンツの一部とも同じであることを認識し得る。この例の目的のために、メディア同期エンジンの両方に共通のメディアソース120のコンテンツは、共通のコンテンツと呼ばれる。共通のコンテンツの一部が、第一のメディア同期エンジン214(a)と同期される結果として携帯型無線デバイス210上にすでに存在する場合には、第二のメディア同期エンジン214(b)は、共通のコンテンツがデバイス上にすでに存在し、共通のコンテンツの一部が、デバイスに伝送されるように選択される場合でさえも、共通のコンテンツを再びデバイスに伝送しないことを認識する。
【0026】
図4は、追加の代替の実施形態に従った、メディアコンテンツ400を伝送するためのシステムのブロック図である。メディアコンテンツ400を伝送するためのシステムは、1つ以上のメディアソース120と、1つ以上のメディア同期エンジン214と、1つ以上の携帯型無線デバイス210とを備える。図4に示されたメディアコンテンツ400を伝送するためのシステムは、そのシステムが複数の携帯型無線デバイス210を有するという点において、図3に示されたシステムとは異なる。
【0027】
一部の実施形態において、単一のメディア同期エンジン214は、2つ以上の携帯型無線デバイスと同期し得る。場合によって、携帯型無線デバイスが「Joeの電話」などの一般的な名前を割り当てられる場合には、携帯型無線デバイスが、1つ以上のメディア同期エンジンのうちの1つと接続されるときに、一般的な名前がユーザに表示され得る。結果として、複数の無線携帯型デバイスが1つのメディア同期エンジンと接続される場合に、ユーザは、どの無線携帯型デバイスと同期させたいかを決める前に、一般的な名前が各無線携帯型デバイスに与えられることを見ることができる。
【0028】
メディアコンテンツを伝送するためのシステムの実施形態の例が、図1〜図4を参照することによって記載されてきた。これらのシステムは、概して、複数のメディア同期エンジンを用いて、複数のソースから利用可能なメディアファイルを同期させるためのコンピュータに実装されたシステムか、またはコンピュータ化されたシステムとして記載され得る。単一の携帯型無線デバイスは、次のセクションにおいて記載される方法例に従って、2つ以上のメディア同期エンジンにアクセスし、そしてそれらと同期し得る。
【0029】
(方法)
このセクションにおいて、実施形態の例における特定の方法が、一連のフローチャートを参照することによって記載される。一実施形態において、実行される方法は、コンピュータ実行可能な命令からなるコンピュータプログラムを構成する。
【0030】
図5は、実施形態の一例に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図5に示される方法は、コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンによって実行される。
【0031】
図5に示されるように、要求は、第一のコンピュータシステムを介して1つ以上のメディアソースから利用可能なコンテンツにアクセスするために、デバイスから受信される(ブロック502)。第一のコンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンは、任意のメディアコンテンツがデバイス上にすでに存在するか否かを決定し(ブロック504)、そしてさらに、そのメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンによってデバイスに伝送されたか否かを決定する(ブロック506)。
【0032】
デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツの1つ以上の集合が、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンによって伝送されなかった場合には、一実施形態において、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンは、異なるコンピュータシステムに由来する、デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツに上書きしない。代わりに、第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンは、デバイスが異なるコンピュータシステム上の異なるメディア同期エンジンと前に同期したことを認識する。第一のコンピュータシステムのメディア同期エンジンがデバイスと同期されるときに、メディア同期システムは、第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送されたメディアコンテンツの集合に上書きせずに、所望のライブラリをデバイスに伝送する(ブロック508)。従って、1つのコンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンは、異なるコンピュータシステム上の異なるメディア同期エンジンから以前にデバイスに伝送されたメディアコンテンツの集合を維持する方法において、デバイスと同期することが可能である。
【0033】
開示の実施形態は、図5に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作は開示の異なる実装に用いられ得る。
【0034】
図6は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図6に示される方法は、コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンによって実行される。
【0035】
コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンは、メディアコンテンツをデバイスと同期させる1つ以上のアクションを決定する(ブロック602)。デバイスは、第一のコンピュータシステムと関連づけられたデータと、第二のコンピュータシステムと関連づけられたデータとの両方を有する(ブロック602)。第一のコンピュータシステムと関連づけられた、デバイス上のメディアコンテンツは、第二のコンピュータシステムと関連づけられたメディアコンテンツを修正することなく同期される(ブロック604)。
【0036】
一部の実施形態において、メディアコンテンツを同期させることは、メディアコンテンツをデバイスに追加することか、またはメディアコンテンツをデバイスから除去することを含む。メディアコンテンツを同期させることは、有線接続または無線接続を介して実行され得る。開示の実施形態は、図6に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作が、開示の異なる実装に用いられ得る。
【0037】
図7は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図7に示される方法は、コンピュータシステム上で作動するメディア同期エンジンによって実行される。
【0038】
デバイスと第一のコンピュータシステムとの間の接続が検出される(ブロック702)ときに、第一のコンピュータシステム上のメディア同期エンジンは、デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステムによってデバイスに伝送されたか否かを決定する(ブロック704)。デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツが、第一のコンピュータシステム以外のコンピュータシステムによって伝送された場合でさえも、第一のコンピュータシステムは、デバイスが、第一のコンピュータシステムの利用可能なコンテンツにアクセスすることを可能にする(ブロック706)。従って、デバイスが1つのコンピュータ上のメディア同期エンジンと前に同期させられているということは、デバイスが、異なるコンピュータ上の異なるメディア同期エンジンを介して、利用可能なコンテンツにアクセスすることを防止しない。
【0039】
一部の実施形態において、利用可能なコンテンツの少なくとも一部は、異なるコンピュータ上の異なるメディア同期エンジンによって伝送された、デバイス上にすでに存在するメディアコンテンツに上書きすることなく、第一のコンピュータシステム上のメディア同期システムを用いてデバイスに伝送される。
【0040】
開示の実施形態は、図7に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作が、開示の異なる実装に用いられ得る。
【0041】
図8は、代替の実施形態に従った、メディアコンテンツを伝送する方法のフローチャートである。一部の実施形態において、図8に示される方法は、携帯型無線デバイスによって実行される。しかしながら、開示の実施形態は、携帯型無線デバイスに制限されない。図8に示されるメディアコンテンツを伝送する方法は、パーソナルコンピュータおよび企業サーバを含む任意のコンピュータシステムによって実行され得るが、それらに制限はされない。
【0042】
メディアコンテンツの第一のライブラリが、携帯型無線デバイスによって第一のコンピュータシステムから受信される(ブロック802)。携帯型無線デバイスは、第一のライブラリからのメディアコンテンツを第一のコンピュータシステムと関連づける(ブロック804)。メディアコンテンツの第二のライブラリが、携帯型無線デバイスによって第二のコンピュータシステムから受信される(ブロック806)。携帯型無線デバイスは、第二のライブラリからのメディアコンテンツを第二のコンピュータシステムと関連づける(ブロック808)。
【0043】
第一のライブラリと第二のライブラリとの両方は、同じ携帯型無線デバイス上で維持される。第一のライブラリと第二のライブラリとの両方からのメディアコンテンツは、携帯型デバイス上のメディアプレーヤを用いて再生され得る(ブロック810)。
【0044】
一実施形態において、第一のライブラリを第一のコンピュータシステムと関連づけることと、第二のライブラリを第二のコンピュータシステムと関連づけることとは、第一のコンピュータシステムに対して第一のソース識別子を維持することと、第二のコンピュータシステムに対して第二のソース識別子を維持することとによって実装される。第一のソース識別子および第二のソース識別子は、デバイス上に格納される。
【0045】
別の実施形態において、第一のライブラリを第一のコンピュータシステムと関連づけることと、第二のライブラリを第二のコンピュータシステムと関連づけることとは、第一のライブラリおよび第二のライブラリからのメディアコンテンツを、デバイス上の別個のデータ構造において格納することによって実装される。例えば、第一のコンピュータからの第一のライブラリが、デバイス上の1つのフォルダ内に格納され得、第二のコンピュータからの第二のライブラリが、デバイス上の第二のフォルダ内に格納され得る。
【0046】
さらに別の実施形態において、第一のライブラリからのメディアコンテンツは、第二のライブラリからのメディアコンテンツとともにデバイス上に格納され得る。この実施形態において、第一のライブラリを第一のコンピュータシステムと関連づけることと、第二のライブラリを第二のコンピュータシステムと関連づけることとは、デバイス上の1つ以上の設定ファイルを維持することによって遂行され得、該設定ファイルは、どのメディアコンテンツが第一のライブラリの一部分であり、どのメディアコンテンツが第二のライブラリの一部分であるのかを識別する。
【0047】
各ライブラリは、ライブラリが初めに伝送されたコンピュータシステムと関連づけられるので、各ライブラリは、ライブラリが初めに伝送されたコンピュータシステムと個々に再同期され得る。一実施形態において、デバイス上のライブラリの一方を再同期化することは、もう一方のライブラリのコンテンツに上書きしない。このことは、単一のデバイスが、同じコンピュータシステム上で利用可能ではないメディアコンテンツにアクセスし、かつ該メディアコンテンツと同期することを可能にする。
【0048】
開示の実施形態は、図8に示された動作に制限されない。追加の動作または異なる動作が、開示の代替の実装に用いられ得る。同様に、本発明の実施形態は、ライブラリをコンピュータと関連づける上記された方法例に制限されない。デバイスがどのコンピュータと同期したか、そしてどのファイルがそのコンピュータから受信されたかを記録する任意の方法が用いられ得る。さらに、代替の実施形態において、ライブラリをコンピュータと関連づけるのではなく、ライブラリは、コンピュータ上のメディア同期システムと関連づけられ得る。
【0049】
(実装例)
本発明の実施形態のためのシステムおよび方法の様々な例が上記されてきた。このセクションにおいて、様々なシステムおよび方法のいくつかの実装例を提供する。
【0050】
様々な実施形態において、デバイス上のメディアファイルを管理し、伝送を保留するためのUIが提供される。UIは、ステータス(例えば、デバイス上にある、PC上にあるなど)および/またはアクション(例えば、ダウンロードする、購入する、プレビューする、Eメールする、リモート再生する)のためのグラフィカルなインジケータを含み得る。デバイスからのUI画面の一部の例が、図10〜図15に提供される。
【0051】
図1〜図8に示された実施形態は、メディアコンテンツを携帯型無線通信デバイスと同期させるためのデスクトップアプリケーションとして実装され得る。図1〜図8に示された実施形態はまた、ユーザが、PC上のライブラリをブラウズし、携帯型無線通信デバイス上のライブラリと同期させるために、携帯型無線通信デバイスを用いることを可能にし得る。図1〜図8に示された実施形態に対するアーキテクチャの一例が図9に示される。
【0052】
図9は、実施形態の一例に従った、図1に示された処理モジュール114のさらに詳細なブロック図である。図9に示される実施形態の一例において、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムのための処理モジュール114は、コネクタサブシステム902と、ファインダーサブシステム904と、キャッシュマネージャサブシステム906と、同期サブシステム908と、ユーザインターフェイスサブシステム910と、デバイス検出/接続サブシステム912とを備える。
【0053】
コネクタサブシステム902は、ライブラリまたはフォルダ/ファイルなどのメディアコンテンツの特定のソースを識別する。一実施形態において、コネクタサブシステム902は、特定のソースを見出す発見機能を実行する。コネクタサブシステム902は、1つ以上の個々のコネクタを備え得る。コネクタは、適用可能なアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、プロトコル、ファイルフォーマットなどを用いて、メディアコンテンツの1つ以上のソースと通信することが可能なソフトウェアおよび/またはハードウェアである。一実施形態において、コネクタの各々1つは、メディアコンテンツの特定のタイプと通信することが可能である。例えば、コネクタの1つは、iTunes(登録商標)ライブラリとの使用のためのコネクタであり得る。この例において、iTunes(登録商標)ライブラリのインスタンスが発見されるときには、コネクタは、iTunes(登録商標)ライブラリのそのインスタンスから集合を検索し、集合についての情報をキャッシュマネージャサブシステム906に提供する。別の実施形態において、コネクタの一部が、それぞれ、2つ以上のタイプのメディアコンテンツと通信することが可能であり得る。さらなる実施形態において、単一のコネクタが、任意のタイプのメディアコンテンツと通信することが可能である。
【0054】
一実施形態において、コネクタは、読み取り専用コネクタ、インデックスコネクタ、または書き込み可能なコネクタであり得る。読み取り専用コネクタは、ライブラリなどのソースを読み取り得るが、ソースを修正し得ない。インデックスコネクタもまた、ソースを修正し得ないけれども、インデックスコネクタは、読み取り専用コネクタよりも効率的にソースを読み取り得る。この実施形態において、インデックスコネクタは、ソースに対するAPIまたは最適化された問い合わせフォーマットを実装し得る。書き込み可能なコネクタはまた、ライブラリなどのソースを修正し得る。ライブラリを修正するコネクタは、ライブラリにデータを書き込んだり、ライブラリからデータを削除したりすることを含む、ライブラリを変更する任意のアクションを実行し得る。例えば、コネクタは、ユーザが割り当てた歌曲に対するレーティングをiTunes(登録商標)ミュージックライブラリに付加するために用いられ得る。ライブラリを変更するアクションの他の例は、プレイリストを作り出すこと、プレイリストを編集すること、歌曲を削除することなどを含むが、それらに制限はされない。
【0055】
従って、コネクタサブシステム902は、メディアコンテンツの特定のソースを識別し、メディアコンテンツについての情報を検索する。コネクタサブシステム902は、メディアコンテンツについての情報をキャッシュマネージャサブシステム906に提供し得る。
【0056】
ファインダーサブシステム904は、コネクタに発見メカニズムを提供する。一実施形態において、ファインダーサブシステム904は、どのようなコネクタが、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムに対して利用可能であるかを識別する。別の実施形態において、利用可能なコネクタは、ファインダーサブシステム904に登録する。別個のコネクタがメディアコンテンツの各ソースに対して用いられる場合には、ファインダーサブシステム904によって発見されるかまたは登録される特定のコネクタは、どのようなタイプのメディアコンテンツが、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムによって発見され得るかを決定する。
【0057】
キャッシュマネージャサブシステム906は、複数のソースにわたってユーザに利用可能なメディアコンテンツを統合する。キャッシュマネージャサブシステム906は、メディアコンテンツについての情報をコネクタサブシステム902から受信し得る。一実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906は、デバイスに伝送するために利用可能なメディアコンテンツに対する1つ以上のデータ構造を維持する。キャッシュマネージャサブシステム906内のデータ構造は、独立なソースにおいて格納されるメディアコンテンツについての情報を統合する。例えば、同じ音楽トラックが複数のライブラリ(例えば、ユーザのiTunes(登録商標)ライブラリ内と、ユーザのWindows(登録商標) Media Player(登録商標)ライブラリ内と)に存在する場合には、キャッシュマネージャサブシステム906は、異なるライブラリからのトラックの集合体である単一のデータ構造を維持し得る。代替としては、キャッシュマネージャサブシステム906は、異なるライブラリのそれぞれからのトラックに対して別個のデータ構造を維持し得る。キャッシュマネージャサブシステム906は、データストレージの任意の形態を用いて、1つ以上のデータ構造を格納し得る。データストレージは、揮発性または不揮発性であり得、情報の格納に対する任意の方法または技術を用いて実装され得る。さらに、一部の実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906は、デバイスからコンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、企業サーバ、ラップトップコンピュータ、など)に伝送するために利用可能なメディアに対する1つ以上のデータ構造を維持し得る。例えば、ピクチャまたはビデオなどのメディアファイルが、デバイスからコンピュータに伝送され得る。この場合において、デバイスはまた、メディアコンテンツ110を管理するためのシステム内の別のソースとみなされる。
【0058】
一部の実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906は、コネクタウォッチャーを実装し得る。コネクタウォッチャーは、メディアコンテンツの1つ以上のソースを監視し、いつソースが変更されたかを決定する。例えば、iTunes(登録商標)
xmlファイルが変更される場合か、またはiTunes(登録商標)ライブラリがアップデートされた場合には、特定のソースを監視するコネクタウォッチャーは、アップデートを検出し、メディアコンテンツについてのアップデートされた情報によって、キャッシュマネージャサブシステム906内の適切なデータ構造をアップデートする。
【0059】
一実施形態において、キャッシュマネージャサブシステム906はまた、利用可能な1つ以上のコネクタのいずれを用いるかを決定し得る。例えば、メディアコンテンツが、iTunes(登録商標)ソフトウェアを用いることまたはiTunes(登録商標) xmlファイルを介してアクセスされ得る場合には、キャッシュマネージャサブシステム906は、iTunes(登録商標)メディアコンテンツにアクセスするために、iTunes(登録商標)アプリケーションコネクタまたはiTunes(登録商標) xmlファイルコネクタを用いるか否かを決定する。代替の実施形態において、ファインダーサブシステム904は、利用可能な1つ以上のコネクタのいずれを用いるかを決定し得る。
【0060】
従って、キャッシュマネージャサブシステム906は、複数のメディアソースからのメディアコンテンツについての情報を寄せ集め(もしそうでなければ、各メディアソースに直接アクセスする必要がある)、そしてキャッシュマネージャサブシステム906は、同期サブシステム908に情報を提供する。
【0061】
同期サブシステム908は、デバイスが、異なるソースからの利用可能なコンテンツのすべてかまたはサブセットと同期させられることを可能にする。一実施形態において、同期サブシステム908は、デバイスに伝送するために利用可能なメディアコンテンツ(「利用可能なコンテンツ」とも称される)についての情報、およびデバイス上にすでに存在するメディアコンテンツについての情報とともにUIサブシステム910を提供し得る。同期サブシステム908は、キャッシュマネージャサブシステム906によって維持された1つ以上のデータ構造から利用可能なコンテンツについての情報を検索し得る。キャッシュマネージャサブシステム906によって維持された情報は、ユーザがデバイスに伝送するために選択し得る複数のソースから利用可能なコンテンツを表す。同期サブシステム908はまた、デバイス自身からかまたはデバイス以外のストレージ場所からの、デバイス上にすでに存在するコンテンツについての情報を検索し得る。さらに、一部の実施形態において、同期サブシステム908はまた、コンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、企業サーバ、ラップトップコンピュータ、など)が、メディアコンテンツのソースとしてのデバイスからの利用可能なメディアコンテンツのすべてかまたはサブセットと同期させられることを可能にする。例えば、ピクチャまたはビデオなどのメディアファイルは、デバイスからコンピュータに伝送され得る。
【0062】
一部の実施形態において、同期サブシステム908はまた、所望のライブラリを維持し得る。所望のライブラリは、ユーザまたはメディアコンテンツを管理するためのシステムのいずれかからの選択が適用された後、デバイス上に格納されるメディアコンテンツを識別する。所望のライブラリは、メディアコンテンツのすべてをユーザの様々なソース(利用可能なコンテンツ)に含め得るか、または所望のライブラリは、利用可能なコンテンツのサブセットであり得る。一実施形態において、所望のライブラリは、デバイスに伝送されるコンテンツに対するフィルタとして機能する。ユーザの様々なメディアコンテンツの集合から利用可能なコンテンツのすべてを伝送するのではなく、所望のライブラリに対して選択されるまさにそのコンテンツだけがデバイスに伝送される。所望のライブラリは、UIサブシステム910を介してユーザによって選択され得るか、またはメディアコンテンツを管理するためのシステムによって自動的に選択され得るか、あるいはその両方のなんらかの組み合わせを介して選択され得る。代替の実施形態において、所望のライブラリは、同期サブシステム908によってではなくキャッシュマネージャサブシステム906によって維持され得る。一部の実施形態において、所望のライブラリのコンテンツは、メディアコンテンツを管理するためのシステムを実装するアプリケーションプログラムが実行していないとき、またはそのようなアプリケーションプログラムを実行するコンピュータシステムが再始動されるときでさえも持続する。
【0063】
一部の実施形態において、同期サブシステム908はまた、デバイス上の所望のライブラリを作り出すためにアクションを識別し得(例えば、歌曲またはプレイリストをコピーすること、歌曲またはプレイリストを削除することなど)、一部の実施形態において、同期サブシステム908は、デバイス上の所望のライブラリを作り出すためにメディアコンテンツの実際の伝送を管理し得る。
【0064】
従って、同期サブシステム908は、利用可能なコンテンツと、デバイス上にすでに存在するコンテンツとの両方についての情報をユーザインターフェイスサブシステム910に提供し、それにより、ユーザが情報を見ることができる。同期サブシステム908はまた、所望のライブラリを維持し、かつ/またはデバイスを所望のライブラリと同期させるアクションを決定し得る。
【0065】
ユーザインターフェイス(UI)サブシステム910は、ユーザが複数のソースからのメディアコンテンツにアクセスし得るグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。UIサブシステム910は、異なるソースから利用可能なメディアコンテンツについての集められた情報を同期サブシステム908から受信する。UIサブシステム910はまた、デバイス上ですでに利用可能なメディアコンテンツについての情報を同期サブシステム908から受信する。UIサブシステム910は、この情報を、グラフィカルユーザインターフェイスを介してユーザに提示する。一実施形態において、グラフィカルユーザインターフェイスは、デバイス以外のコンピュータシステム上で実行するメディア同期アプリケーションプログラムなどのアプリケーションプログラムの一部分である。別の実施形態において、グラフィカルユーザインターフェイスは、デバイス自体で実行するアプリケーションプログラムの一部分である。
【0066】
UIサブシステム910は、ユーザが、利用可能なコンテンツおよびデバイス上に現在格納されているコンテンツをブラウズすることを可能にする。UIサブシステム910は、個々のメディアファイル(歌曲、写真、動画など)によって、またはメディアファイルのグループ(例えば、プレイリスト、アルバム、フォルダなど)によって、またはその両方のなんらかの組み合わせによってブラウズされ得るように、コンテンツを表示し得る。
【0067】
UIサブシステム910はまた、ユーザが、所望のライブラリ(すなわち、デバイス上のメディアコンテンツがアップデートされた後、ユーザがデバイス上に有することを望むメディアコンテンツ)を作り出すことを可能にする。一実施形態において、ユーザは、トラックまたはプレイリストを所望のライブラリに追加すること、トラックまたはプレイリストを所望のライブラリから除去することなどのために、グラフィカルユーザインターフェイスオプションを用いて、メディアコンテンツを選択し得る。別の実施形態において、ユーザは、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムに、デバイスに伝送されるメディアコンテンツを自動的に選択するように命令する、グラフィカルユーザインターフェイスオプションを選択し得る。一部の実施形態において、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムはまた、ユーザがそのようなオプションを選択しなかった場合でさえも、デバイスに伝送するコンテンツを自動的に選択し得る。このことは、デバイス上のメディアコンテンツに対して利用可能であるかまたは割り当てられるよりも多くの空間を必要とする所望のライブラリをユーザが作り出すときに、起こり得る。例えば、ユーザは、20ギガバイトの音楽を有する所望のライブラリを作り出し得るけれども、デバイスは、1ギガバイトの音楽を有するライブラリのための空間を有するだけである。この例において、メディアコンテンツ110を管理するためのシステムは、デバイスに伝送するために、所望のライブラリ内の20ギガバイトの音楽から1ギガバイトの音楽を自動的に選択し得る。
【0068】
UIサブシステム910は、ユーザが所望のライブラリを作り出したり、修正したりするときに、所望のライブラリの現在の状態を表示し得る。一部の実施形態において、UIサブシステム910はまた、所望のライブラリの現在の状態がデバイスに伝送される場合には、起こり得ることの指示を表示し得る。所望のライブラリがデバイス上で利用可能な空間に対して大きすぎる場合には、メディアコンテンツを管理するためのシステムはさらに、伝送されるコンテンツを所望のライブラリのサブセットに制限し得る。このことは、ユーザが、デバイス上で利用可能であるよりも多くの空間を必要とする所望のライブラリを作り出す場合に、起こり得る。
【0069】
一部の実施形態において、UIサブシステム910はまた、デバイスについての情報を表示し得る。UIサブシステム910は、デバイスについての情報をデバイス検出および接続サブシステム912から受信し得る。例えば、UIサブシステム910は、デバイス上のデータストレージ空間がどれくらい現在消費されているか、そして所望のライブラリがデバイス上でどれくらいデータストレージ空間を用いるかについてのグラフィカルな表現を表示し得る。一部の実施形態において、デバイス容量についての情報が、カテゴリを用いて提示され得る。例えば、カテゴリは、「使用された」、「音楽」、および「未使用」を含み得るが、それらに制限されない。一実施形態において、データのカテゴリは、デバイス上の空間がどれくらい「未使用」であり、デバイス上の空間が「音楽」または「プレイリスト」に対してどれくらい用いられており、そしてデバイス上の空間が他のデータに対してどれくらい「使用された」のかをグラフィカルに示すメモリバー上で提示される。さらに、UIサブシステム910はまた、ファイルシステム内の「予備の空間」の量を表示し得る。例えば、UIサブシステム910は、ユーザが利用可能な未使用空間だけまたは未使用空間のいずれか、および予備の空間の量を提示し得る。しかしながら、実施形態は、カテゴリ内の情報を表示するかまたはカテゴリをメモリバーとしてグラフィカルに提示することに制限されない。
【0070】
従って、UIサブシステム910は、複数のソースからのメディアコンテンツの単一の統合された外観をユーザが提示されるグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。ユーザは、メディアコンテンツをブラウズし、管理するためにメディアコンテンツを用い得る。さらに、一部の実施形態において、UIサブシステム910はまた、デバイスがメディアコンテンツ110を管理するためのシステムと接続される場合をグラフィカルに指示し得る。例えば、デバイス検出および接続サブシステム912が、デバイスが接続されると決定するときには、UIサブシステム910は、デバイスのイメージをグラフィカルユーザインターフェイス上に表示し得る。
【0071】
デバイス検出および接続サブシステム912は、いつデバイスがメディアコンテンツを管理するためのシステムに接続されるか、またはそのシステムから接続解除されるかを識別する。デバイスは、無線接続または高速USB(ユニバーサルシリアルバス)接続などの有線接続を用いて接続され得る。
【0072】
デバイスがシステムと接続されるときには、デバイス検出および接続サブシステム912はまた、情報(例えば、デバイス特性(例えば、画面サイズ、画面解像度など)、デバイス能力(例えば、ファイルシステムおよびサポートされたファイルフォーマット)、デバイス上ですでに利用可能なファイル、デバイス容量または利用可能なストレージ空間等々についての情報)をデバイスから取得し得る。実施形態の一例において、デバイスからの情報は、どのタイプのコネクタがコネクタサブシステム902によって選択されるかに影響し得る。例えば、デバイスが1つのタイプのファイルフォーマットのみをサポートする場合には、その特定のフォーマットのファイルを有するライブラリのためのコネクタだけが呼び出され得る。結果として、キャッシュマネージャサブシステム906内で維持され、そして所望のライブラリに対して利用可能なコンテンツとして同期サブシステム908に提供される情報は、デバイスによってサポートされるファイルだけになる。この趣旨において、デバイスからの情報は、利用可能なコンテンツにフィルタをかけるために用いられる。一実施形態において、このフィルタは、デバイスによってサポートされた拡張を含み得、このフィルタは、デバイス上で再生され/見られ得るメディアファイル/プレイリストのサブセットを入手するために、所望のライブラリに適用される。サポートされた拡張フィルタは、デバイスバージョンまたはデバイス上で実行するソフトウェアバージョンによって変化するであろう。フィルタは、デバイスから読み取られたコンテンツに適用され得る。一例として、デバイスが、2つ以上のコンピュータから前に同期されたメディアを含む場合には、フィルタは、メディアアプリが実行する現在のコンピュータから前に同期されたデータを読み取るだけのために適用され得る。さらに、一部の実施形態において、デバイス検出/接続サブシステム912はまた、ユーザからのパスワードの入力を促し、次いでパスワードをデバイスに提供することによって、デバイスへのユーザのアクセスを可能にし得る。
【0073】
メディアコンテンツ110を管理するためのシステムに対する処理モジュール114は、コネクタサブシステム902と、ファインダーサブシステム904と、キャッシュマネージャサブシステム906と、同期サブシステム908と、ユーザインターフェイスサブシステム910と、デバイス検出/接続サブシステム912とに制限されない。図9を参照することによって記載されたサブシステムは、単に例示する目的のためである。メディアコンテンツを管理するためのシステムの異なる実装は、ユーザが複数のメディアソースから携帯型デバイスにメディアコンテンツを伝送することを可能にする、追加のサブシステムまたは異なるサブシステムを備え得る。
【0074】
様々な実施形態において、デバイス構成および操作方法が、携帯型無線通信デバイスのユーザに対して提供されることにより、有線接続性および/または無線を介して音楽を同期/伝送して、音楽の使用のコンテキスト内でそれらを正当化する能力を有するユーザの携帯型無線通信デバイスから直接的にユーザの音楽のホームミュージックライブラリを遠隔で見て、そして/または管理する。そのような伝送は、パーソナルコンピュータ(PC)において実現され得る。そのような伝送は、ユーザおよび/または携帯型無線通信デバイスが、そのような伝送を始めることを許されるように登録される無線サーバで実現され得る。無線サーバは、パーソナルコンピュータにおいて構成され得る。携帯型無線通信デバイスは、セルラー電話タイプのデバイスなどのハンドヘルドデバイスであり得る。携帯型無線通信デバイスは、ラップトップコンピュータなどのポータブルコンピュータであり得る。そのような構成および動作構造は、ユーザの携帯型無線通信デバイスと、ユーザのパーソナルコンピュータとの両方において、ユーザに属するかまたはユーザがアクセスすることを許されるマルチメディアファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、および/またはそれらの組み合わせを管理するための直接的なユーザフレンドリーな方法を提供する。
【0075】
様々な実施形態において、コンピュータ(およびコンピュータの関連するメディアマネージャ)と携帯型無線通信デバイスとの間の、マルチメディアファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、および/またはそれらの組み合わせの伝送/同期は、多くのメカニズムを用いて遂行され得る。携帯型無線通信デバイスと無線サーバとの間の伝送/同期は、USB接続を介して遂行され得る。携帯型無線通信デバイスと無線サーバとの間の伝送/同期は、Wi−FI通信セッションを介して遂行され得る。携帯型無線通信デバイスと無線サーバとの間の伝送/同期は、無線ネットワークなどの広域ネットワーク(WAN)を介して遂行され得る。
【0076】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、その関連したPCまたは関連した無線サーバからオフラインで、かつインターネットからオフラインで、ライブラリまたは複数のライブラリ(マルチメディアファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、写真、ビデオ、ポッドキャストおよび/またはそれらの組み合わせを携帯型無線通信デバイス内に含み得る)を閲覧するために、ハードウェア、ソフトウェアおよびそれらの組み合わせによって構成される。そのようなライブラリは、iTunes(登録商標)、Windows(登録商標) Media Player(登録商標)、他のミュージックライブラリ、ビデオライブラリ、および他のマルチメディアライブラリのライブラリを含み得る。携帯型無線通信デバイスは、そのユーザが、携帯型無線通信デバイスと、その関連したパーソナルコンピュータまたは無線サーバとの間の同期のために、マルチメディア、音楽、ビデオ、および/またはそれらの組み合わせを閲覧し、編集し、削除し、スケジューリングすることを可能にする実行可能な命令を含み得る。すべての変更/要求/伝送は、関連したパーソナルコンピュータまたは無線サーバとのUSB、Wi−Fi、またはWAN接続の1つ以上が確立する際に、自動的に起こり得る。様々な実施形態において、パーソナルコンピュータは、無線サーバとして動作するために適切な手段によって構成され得る。携帯型無線通信デバイスのハードウェアおよびソフトウェアは、携帯型無線通信デバイスから直接的にユーザのPCのライブラリ(例えば、制限はされないが、ユーザのiTunes(登録商標)またはWindows(登録商標) Media Player(登録商標)(WMP)からの音楽)を管理するためのリモート管理ツールを有するマルチメディア同期アプリケーションを含み得る。様々な実施形態は、マルチメディアプレゼンテーション、ビデオ、および/または音楽を管理し、再生し、同期させるための機能を提供する。その機能は、PC同期とリモートアクセスとの間のギャップを埋めて、そのような管理をデスクトップに制限するのではなく、ハンドヘルド無線デバイスからのメディア管理を実現する。
【0077】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、ユーザのPCミュージックライブラリ全体へのオフラインアクセスを可能にし、無線を含む2方向の同期を、携帯型無線通信デバイスと、ユーザのPC上のターゲットメディアマネージャとの間で可能にするように構成される。例えば、携帯型無線通信デバイスは、メディアコンテンツを直接ハンドセットにストリーミングすることと関連づけられる制限を避けて、メディアのダウンロードと同期化とをスケジューリングするように構成され得る。携帯型無線通信デバイスは、リモート管理アプリケーションと無線同期アプリケーションとを有して構成され得、それぞれは、携帯型無線通信デバイスからの直接的なユーザのメディアライブラリのアクセス(最適化されたコピー)を有する。このライブラリへのアクセスは、インターネット上の関連したPCまたはサーバへのネットワーク接続を必要としないことがあり得る。ライブラリは、マルチメディアライブラリ、ミュージックライブラリ、ビデオライブラリ、またはそれらの組み合わせとして編成され得る。一実施形態において、ユーザのミュージックライブラリの最適化されたバージョンは、実際の歌曲自体ではなく最適化されたミュージックライブラリファイル(すなわち「インデックス」)だけがユーザの携帯型無線通信デバイス上に存在するように、オフラインの閲覧および管理を可能にするユーザの携帯型無線通信デバイス上に含まれ得る。任意の編集またはダウンロード/同期の要求は、USB、WAN、またはWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)を介する接続の際に、ユーザの関連したPCと同期する。ダウンロードを要求されている新しい音楽コンテンツなどの新しいメディアコンテンツは、ダウンロード「マネージャ」/キュー内に含まれ得、次のUSBまたはWi−Fi接続の際に、ユーザのデバイスに送信され得る。ダウンロードは、コンピュータが連結される無線ネットワーク内の次の接続に送信され得る。一実施形態において、ユーザが選択する場合には、ユーザは、保留されたダウンロードのキュー内の任意の項目の伝送/ダウンロードを、セルラーネットワークを介して強制的に行い得る。
【0078】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、ハードウェアおよびソフトウェアによって構成され得る。それは、ユーザのための簡単な使いやすさと、携帯型無線通信デバイスとパーソナルコンピュータに構成されたデスクトップマネージャおよび/または無線サーバのメディア同期アプリケーションとの間の統合と、ユーザのPCとユーザの携帯型無線通信デバイスとの間のUSB同期、WLAN同期、WAN同期またはそれらの組み合わせを用いる同期のサポートと、制限ではないが、iTunes(登録商標)およびWindows(登録商標) Media Player(登録商標)などの異なるメディアプレーヤとの統合と、ユーザがライブラリの小さなコピー/最適化されたコピーを介して閲覧するための、ネットワーク接続をともなわない携帯型無線通信デバイスから直接ユーザのメディアライブラリを閲覧する能力と、アルバム、アーティスト、ジャンル、プレイリストによってライブラリコンテンツを閲覧する能力と、制限ではないが、個々の歌曲、アルバム、アーティスト、プレイリストなどの音楽をダウンロードマネージャ/キューに追加する能力と、ユーザの関連したPCまたは関連したPCとの次のUSBまたはWi−Fi接続の際に、ダウンロードキュー内のメディアをユーザの携帯型無線通信デバイスに伝送する/同期させる能力と、ユーザの家庭用PC上のメディアライブラリとの2方向の同期とを提供する。2方向は、携帯型無線通信デバイス上のアクティビティが、PCのアクティビティに類似する方法で遂行されることを可能にする。例えば、ユーザが、その携帯型無線通信デバイスから音楽を削除するか、またはプレイリストを作り出し/編集する場合には、データが有線および/または無線で伝送され得、そしてこれらの変更が、とりわけiTunes(登録商標)およびWMPを含み得る、ユーザの関連したPCのメディアライブラリに反映される。さらに、ユーザが、その関連したPCから該PC上の1つ以上のライブラリを介して音楽を削除するか、またはプレイリストを作り出し/編集する場合には、データが有線および/または無線で伝送され得、そしてこれらの変更が、携帯型無線通信デバイス上に反映される。例えば、ダウンロードを要求された新しいメディアコンテンツは、ダウンロードマネージャ/キュー内に含まれ得、次のUSB、Wi−Fi、または無線ネットワーク接続の際に、ユーザの携帯型無線通信デバイスに送信され得る。ユーザが選択する場合には、ユーザは、保留されたダウンロードのキュー内の任意の項目の伝送/ダウンロードを、セルラーネットワークを介して強制的に行い得る。
【0079】
様々な実施形態において、携帯型無線通信デバイスは、セルラーデバイスで用いられ得る任意のオペレーティングシステムによって動作するように構成され得る。携帯型無線通信デバイスは、ユーザのメディアに対して制限のないストレージを仮想的に提供するための外部制御を有するメディア機能へのアクセスと、ユーザのポータブル無線デバイスからすべてのユーザのメディアニーズを直接的に管理するためのPCデスクトップからの独立性と、ポータブル無線デバイスから直接的に音楽を発見/入手するオープンな市場と、ポータブル無線デバイス上で実行される、アクティビティの自動的なアップデート/同期と、他のデバイス(例えば、車両、家庭用ステレオ、または他のそのようなデバイス)を用いてポータブル無線デバイス上の音楽を再生する能力と、ユーザのPC音楽および他のメディアのライブラリにアクセスするためのユーザの携帯型無線通信デバイスからのリモートアクセスとを有して構成され得る。
【0080】
様々な実施形態において、図15に例示されるように、メディア無線同期機能は、関連した無線サーバの導入によってPC上にインストールされ得る。該導入は、USB接続を用いて実現され得る。該導入は、USB接続を用いて起動され、インターネット接続を介して完了するように実現され得る。該導入は、Wi−Fi接続を用いて実現され得る。該導入は、Wi−Fi接続を用いて起動され、インターネット接続を介して完了するように実現され得る。メディア無線同期機能の導入の完了の後、メディア無線機能/機能性がイネーブルにされることを示すメッセージが、携帯型無線通信デバイス、PC、および/またはその両方を介してユーザに提供され得る。
【0081】
携帯型無線通信デバイスのメディア同期アプリケーションは、登録に基づいて、例えば、個人識別(PIN)に基づいて、家庭内の複数の携帯型無線通信デバイス/複数のユーザをサポートし得る。ライブラリおよびこれらのライブラリへの同期は、PCの様々なユーザの間で区分され得る。例えば、一人の人物が、iTunes(登録商標)などの1つのライブラリと音楽を同期することを選択し得、別の人物が、Windows(登録商標) Media Player(登録商標)などの別のライブラリと同期することを選択し得、第三の人物が、両方のライブラリと同期することを選択し得る。PC上の無線サーバのユーザインターフェイスは、サポートされたメディアマネージャの動的な選択、および特定の携帯型無線通信デバイスが最後に同期し、該同期と関連づけられたプリファレンスを記憶する最後のメディアマネージャ(最後のメディアマネージャまたは最近のいくつかのメディアマネージャの識別を格納する)を記憶することを可能にし得る。一実施形態において、ファイルが携帯型無線通信デバイスによってサポートされていない場合には、ファイルは、携帯型無線通信デバイスに伝送されないように指定され得る。特定のファイルまたはファイルタイプが同期に対して選択可能ではないと識別された場合には、ユーザは、グラフィカルユーザインターフェイスを介してこのことに気づかされ得る。例えば、同期されない音楽ファイルは、ユーザがそのミュージックライブラリを携帯型無線通信デバイスから閲覧するときに、ロック状態のアイコンまたは他のインジケータを用いて示され得る。
【0082】
ユーザの携帯型無線通信デバイスから、ユーザは、その家庭用PCへの接続性のステータスを該家庭用PC上の無線サーバを介して観察し得る。この観察は、ユーザが、Wi−Fi、WAN、または他の接続を介してコンテンツを同期させ、かつ/またはダウンロードできるかを判断することを可能にし得る。図11は、接続性を示すユーザインターフェイスの非制限的な例を示す。メディア同期アプリケーションは、ユーザに対して、携帯型無線通信デバイスから直接どちらのメディアライブラリも(オフラインで)閲覧する能力を提供し、ユーザが同期のために、音楽を閲覧し、編集し、削除し、そしてスケジューリングすることを可能にする。すべての変更/要求/音楽の伝送は、ユーザの家庭用PCとのUSB、Wi−Fi、またはWAN接続の際に起こり得る。家庭用PC上の無線サーバがオフラインであることによって、ネットワーク接続を介する伝送またはダウンロードを促すときには、エラーメッセージが、無線サーバのステータスを示すために生成され得る。
【0083】
ユーザのPC内のライブラリによって含まれるユーザのミュージックライブラリの最適化されたバージョンは、ユーザのデバイス上に含まれ得、オフラインの閲覧および管理を可能にする。最適化されたメディアライブラリファイルは、ユーザの携帯型無線通信デバイス上のインデックスとして編成され得る。携帯型無線通信デバイス内にファイルされたメディアは、最適化されたメディアライブラリファイルと別個の携帯型無線通信デバイス内に格納され得る。デスクトップメディア同期アプリケーションのセットアップの間(そしていつでも)、ユーザは、どのメディアマネージャまたは複数のマネージャをリモート管理および無線同期に対して構成したいのかを選択し得る。
【0084】
ユーザの携帯型無線通信デバイスから、ユーザは、全部のミュージックライブラリまたは個々のライブラリを入力することが可能であり得、すべての歌曲(名前)、アーティスト、アルバム、および音楽ジャンルによってソートし得る。ユーザはまた、すべてのプレイリスト、標準およびスマート(自動)ならびにフォルダに含まれるそれらによって閲覧することができ得る。携帯型無線通信デバイスからプレイリストを閲覧するときには、ユーザはまた、すべての歌曲(名前)、アーティスト、アルバム、および音楽ジャンルによって閲覧する/ソートすることができ得る。閲覧およびソートすることは、音楽に制限されないが、写真、ビデオ、および他のマルチメディアプレゼンテーションに適用され得る。ライブラリ内に含まれるすべての実際の歌曲自体ではなく、ユーザの携帯型無線通信デバイス上に在るインデックスとしての最適化されたミュージックライブラリファイルによって、最適化されたライブラリは、十分に小さくあり得、該ライブラリがユーザの携帯型無線通信デバイスの内部メモリに格納されることを可能にする。様々な実施形態において、メモリカードをスワップすることは、リモート管理を無効にしない。
【0085】
様々な実施形態において、ユーザの携帯型無線通信デバイス上の最適化されたメディアライブラリファイルは、リフレッシュされ、ユーザのPC上のメディアライブラリとの同期状態を保持され得る。この同期は、自動的アップデートを提供し得、その結果として、PCにアクセス可能なメディアライブラリの最新の閲覧が、ユーザに対してその携帯型無線通信デバイスから利用可能である。メディアライブラリのアップデートされた/同期されたコピーが、デスクトップのミュージック同期アプリケーションとの次のUSB/WLAN/WAN接続の際に、ユーザの携帯型無線通信デバイスに伝送され得る。
【0086】
図12は、ホームミュージックライブラリにアクセスするときのユーザインターフェイスの一例を示す。ユーザインターフェイスは、ホームミュージックライブラリに制限されないが、他のマルチメディアプレゼンテーションのライブラリであり得る。示されるように、ユーザインターフェイスは、ユーザのミュージックライブラリ(例えば、ユーザのiTunes(登録商標)またはWMPミュージックライブラリ)へのアクセスおよび管理を提供する。該ユーザインターフェイスは、使いやすく、直観的であり、ユーザが携帯型無線通信デバイス上の音楽アプリケーションから直接ユーザのミュージックライブラリを容易に閲覧することを可能にするような方法で構造化されている。
【0087】
携帯型無線通信デバイスからユーザのホームメディアライブラリを閲覧する際に、そのビュー(view)は、メディアライブラリがローカルPCに表示されるのと同様な様態で提供され得る。図13は、使いやすく、直観的であり、ユーザが携帯型無線通信デバイス上のメディアアプリケーションから直接ユーザのメディアライブラリを容易に閲覧することを可能にするような方法で構造化される、メディアライブラリを閲覧する一例を示す。ビューはまた、ユーザの携帯型無線通信デバイス上にあるメディアに対して、ホームライブラリ内にあるメディアについて携帯型無線通信デバイス上にないメディアの閲覧を提供し得る。ビューはまた、携帯型無線通信デバイスとの次のUSB同期、WLAN同期、またはWAN同期の際に、ユーザのデバイスに伝送され/同期される保留されたダウンロードとしてメディアダウンロードマネージャに追加されたメディアのビューを提供し得る。ユーザはまた、未使用メモリ/利用可能なメモリを含むユーザの携帯型無線通信デバイス上のメディア、家庭用PCなどの関連したPCのメディア、およびダウンロードマネージャ内の保留されたダウンロードのメディアに対応するメモリの全部の量の指示を提供され得る。メディアは、音楽、ビデオ、および他のマルチメディアプレゼンテーションなどの様々なカテゴリにおいてさらに提示され得る。
【0088】
様々な実施形態において、ユーザがそのホームミュージックライブラリを閲覧するときに、ホームメディアライブラリを編集することは、ユーザの携帯型無線通信デバイスに対してローカルにメディアを閲覧する様態に類似し得る。ユーザは、無線同期機能を有するリモート管理アプリケーションからユーザのホームミュージックライブラリを編集することが可能であり得、そのことは、ユーザが選択されたベースで音楽などのメディアを削除し、かつ/またはプレイリストを編集することを可能にする。例えば、選択されたベースは、個々の歌曲、アルバム、アーティスト、ジャンル、またはプレイリストに基づいて音楽を編集することを可能にする。例えば、ベースとして編集プレイリストを用いることは、1つ以上のプレイリスト内に含まれる歌曲を追加し、かつ/または除去することを可能にする。これらの編集は、ユーザの家庭用PC上のデスクトップメディア同期アプリケーションとの次のUSB/WLAN/WAN接続の際に、ユーザPCおよび対応するメディアマネージャライブラリまたは複数のライブラリと同期し得る。削除アクションは、ユーザが項目を、携帯型無線通信デバイスの指定されたライブラリだけから削除(ファイルはコンピュータに保持)したいか、または関連したコンピュータの指定されたライブラリからも同じく削除したいか否かについて問い合わせるプロンプトを伴い得る。
【0089】
図14は、音楽をダウンロードマネージャに追加することに関するユーザインターフェイスの一例を示す。ユーザのホームミュージックライブラリを閲覧する間に、ユーザは、保留されたダウンロードとして以下のものをダウンロード音楽マネージャに追加し得る。それは、個々の歌曲、個々のアルバム、個々のアーティスト(個々のアーティストによるすべての歌曲)、個々のジャンル(単一のジャンルに含まれるすべての歌曲)、プレイリスト全体、および音楽を編成する他のカテゴリである。追加することは、音楽に制限されないが、他のマルチメディアプレゼンテーションにあてはまる。一例として、この追加機能は、任意の上記のカテゴリが強調表示されるときに、「携帯型無線通信デバイスとの同期」または「ダウンロードに追加」と呼ばれるメニュー項目として示され得る。このことは、項目を携帯型無線通信デバイスに対してローカルに追加することが、プレイリストに関して携帯型無線通信デバイスに対してローカルに処理される様態に類似し得る。ユーザは、現在「保留された同期/ダウンロード」であるすべての項目を見ることが可能であり得る。リモートメディアアクセスの実装は、ユーザが、デバイスの利用可能なメモリ/未使用のメモリ(外部プラス内部)よりも全体が大きいコンテンツをスケジューリングする/同期させることを試みる場合には、ユーザに対して通知し得る。ユーザは、同期させることを試みる全部のコンテンツ(すなわち、メディアダウンロードマネージャまたは「保留されたダウンロード」キュー内にあるもの)と、携帯型無線通信デバイスの利用可能な空間とをユーザのデバイス上に通知され/促され、同期リストまたはデバイスからコンテンツを除去するように指示され得る。
【0090】
図15は、ダウンロードマネージャを見るためのユーザインターフェイスの一例を示す。このビューは、携帯型無線通信デバイスのメディアプレーヤのメディアホーム画面から直接、保留されたダウンロードのためのメディアダウンロードマネージャを見る能力をユーザに提供する。例えば、ダウンロードを要求される(保留されたダウンロード/キューに追加される)音楽は、次のUSB、Wi−Fi、またはWAN接続の際に、携帯型無線通信デバイスに提供され得る。保留されたダウンロードリスト内の項目を見ることは、ユーザの携帯型無線通信デバイス上の音楽を閲覧することに類似し得、すべての歌曲、アルバム、アーティスト、ジャンル、プレイリスト、および他のカテゴリによって(括弧内のそれぞれの隣の合計で)ソート可能であり得る。
【0091】
ユーザは、ダウンロードマネージャ内の個々の項目およびダウンロードマネージャ内の全部の項目に対応するメモリの全部の量をわかりやすい方法で示すビューを提供され得る。以下のオプションが、ダウンロードマネージャのコンテンツを閲覧するときにユーザに対して利用可能であり得る。そのオプションとは、(1)デバイスに対して伝送/同期をもはや要求されていない項目を含み得る項目を削除する(すなわち、項目をダウンロードマネージャから削除する)ことと、(2)WANを介するメディアの手動の強制伝送を可能にする、今ダウンロードすることとである。ユーザは、このことが、ユーザの既存の携帯型無線通信デバイスのデータプランに従ってセルラーのデータ料金をもたらし得ることを促され得る。他のオプションが提供され得る。
【0092】
図16は、コントローラ1605およびメモリシステム1625を有するシステム1600の実施形態の図を描く。システム1600はまた、電子装置1635およびバス1615を含み、バス1615がシステム1600の構成要素の間に電気的伝導性を提供する。一実施形態において、バス1615は、それぞれ独立に構成されたアドレスバス、データバス、および制御バスを含む。代替の実施形態において、バス1615は、アドレス、データ、または制御の1つ以上を提供するための共通の伝導線を用い、その使用は、コントローラ1605によって調整される。バス1615は、複数のバスとして実現され得る。一実施形態において、電子装置1635は、メモリシステム1625に類似する方法で構成された追加メモリシステムである。一実施形態において、追加の周辺デバイスまたは複数の周辺デバイス1645がバス1615に連結される。一実施形態において、周辺デバイス1645は、ディスプレイ、追加ストレージメモリシステム、および/またはコントローラ1605および/またはメモリシステム1625と連携して動作し得る他の制御デバイスを含む。一実施形態において、コントローラ1605はプロセッサである。
【0093】
コントローラ1605およびメモリシステム1625は、システム1600上のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理するように配列され得る。一実施形態において、システム1600はPCとして配列される。PCは、無線サーバとして動作するように、PC全体にわたって分散された手段を含み得る。PCとして配列されたシステム1600は、本明細書中に論じられた様々な実施形態のいずれかに従って動作し得ることにより、PC内のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理し、かつ/または携帯型無線通信デバイスなどの1つ以上の携帯型デバイスと連携してメディアコンテンツおよび関連した情報を管理する。
【0094】
一実施形態において、システム1600は、携帯型デバイスとして配列される。携帯型デバイスは、携帯型無線通信デバイスであり得る。携帯型デバイスとして配列されたシステム1600は、本明細書中に論じられた様々な実施形態のいずれかに従って動作し得ることにより、携帯型デバイス内のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理し、かつ/またはメディアコンテンツを管理するためのソフトウェアおよび/またはハードウェアを有するPCまたは他の装置と連携してメディアコンテンツおよび関連した情報を管理する。
【0095】
本明細書中に記載されるようなメディアコンテンツを管理するPCなどのシステムのための装置および方法のための様々な実施形態または実施形態の組み合わせは、ハードウェア実装と、ソフトウェア実装と、ハードウェア実装およびソフトウェア実装の組み合わせとにおいて実現され得る。これらの実装は、1つ以上の携帯型デバイスとの関係においてシステムを動作するためのマシン実行可能な命令を有するマシン読み取り可能な媒体(例えば、コンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体)を含み得、その結果、メディアコンテンツおよび関連した情報が、システムと携帯型デバイスとの間で管理される。携帯型無線通信デバイスとのシステムの通信は、セキュアベースで遂行され得る。マシン読み取り可能な媒体は、任意の1つのタイプの媒体に制限されない。
【0096】
本明細書中に記載されるような携帯型無線通信デバイスなどの携帯型デバイスのための装置および方法のための様々な実施形態または実施形態の組み合わせは、ハードウェア実装と、ソフトウェア実装と、ハードウェア実装およびソフトウェア実装の組み合わせとにおいて実現され得る。これらの実装は、携帯型デバイスを動作するためのマシン実行可能な命令を有するマシン読み取り可能な媒体(例えば、コンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な媒体)を含み得、それによって、PCなどのシステムおよび/または関連する他の携帯型デバイスと連携して携帯型デバイス内のメディアコンテンツおよび関連した情報を管理する。携帯型無線通信デバイスとのシステムの通信は、セキュアベースで遂行され得る。マシン読み取り可能な媒体は、任意の1つのタイプの媒体に制限されない。
【0097】
具体的な実施形態が本明細書中に例示され、記載されてきたけれども、同じ目的を達成するように意図される任意の配列が、示された特定の実施形態に代用され得ることは当業者によって認識される。上記の説明が、制限ではなく例示することを意図しており、本明細書中に利用された語句または用語が、説明目的のためであることは理解されたい。上記の実施形態および他の実施形態の組み合わせが、上記の説明を考察する際に当業者に対して明白となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−81258(P2013−81258A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−13104(P2013−13104)
【出願日】平成25年1月28日(2013.1.28)
【分割の表示】特願2009−115059(P2009−115059)の分割
【原出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−13104(P2013−13104)
【出願日】平成25年1月28日(2013.1.28)
【分割の表示】特願2009−115059(P2009−115059)の分割
【原出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】
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