説明

複数の無線プロトコルを介してデータフローをサポートするための方法および装置

異なる無線プロトコルを使用して、複数のネットワークを介してデータフローをシームレスにサポートするための方法が提供される。その方法は、第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートすること、1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にすること、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択すること、および第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信することを含み得る。

【発明の詳細な説明】
【(1つもしくは複数の)関連する出願への相互参照】
【0001】
本特許出願は、2009年11月19日に出願され、代理人整理番号100309P1を付与された、「METHODS AND APPARATUS FOR SUPPORTING DATA FLOWS OVER MULTIPLE RADIO PROTOCOLS」という名称の仮出願第61/262,835、および2010年2月1日に出願され、代理人整理番号100309P2を付与された、「METHODS AND APPARATUS FOR SUPPORTING DATA FLOWS OVER MULTIPLE RADIO PROTOCOLS」という名称の仮出願第61/300,213に優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に明示的に組み込まれている。
【発明の分野】
【0002】
本開示は概して通信システムに、さらに具体的には、異なる無線プロトコルを使用して複数のネットワークを介してデータフローをシームレスにサポートすることに関する。
【関連する背景技術】
【0003】
ワイアレス通信システムに要求される帯域幅の要件が増加している問題に取り組むために、異なるスキームが、高いデータスループットを獲得しながらチャネルリソースを共有することによって複数のユーザ端末が通信することが可能になるように開発されている。多入力多出力(MIMO)技術は、次世代通信システム用の人気の技法として昨今登場してき1つのそのような手法を示す。MIMO技術は、米国電子電気学会(IEEE)802.11標準規格のようないくつかの新興のワイアレス通信標準規格で採用されてきている。IEEE802.11は、短距離通信(例えば、数十メートルから数百メートルまで)用にIEEE802.11委員会によって開発された1組の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のエアインタフェース標準規格を示す。例えば、802.11ad/ac/a/b/g/n。
【0004】
概して、IEEE802.11標準規格によって規定されたワイアレス通信システムは、局(STAs)とも呼ばれる、異なるデバイス間の通信を管理するポイント調整機能(PCF)/アクセスポイント(AP)のような中心的エンティティを有する。中心的エンティティを有することは通信プロトコルの設計を簡略化し得る。さらには、ビーコン信号を送信することができるいずれのデバイスもAPとしての役目を務め得るけれども、APが効率的であるためにはそれはネットワーク内の全てのSTAsに対して良いリンク品質を有していなければならないこともある。信号の減衰が比較的厳しい可能性がある高い周波数で、通信は本質的に指向性があり得、ゲインを増加させるためにビームフォーミング(例えば、ビームトレーニング)を使用し得る。よって、APは効率的であるために以下の責務を階層化し得る。APは大きなセクタ範囲(例えば、広いステアリング能力)を有し得る。APは大きなビームフォーミングゲイン(例えば、複数アンテナ)を有し得る。APは、見通し線(line of sight)の経路が、ネットワークのほとんどのエリアに存在するように、例えば天井に設置され得る。APは、周期的なビーコン送信および他の管理機能のために一定の電源を使用し得る。
【0005】
移動ワイアレス通信デバイス(WCD)(例えば、ラップトップ、スマートフォンなど)は、コスト、電力、形態のファクタなどのようなファクタのために従来のAPのものに比べて比較的減少された能力を有し得る。例えば、アンテナのステアリング能力は小さなセクタ範囲に限定され得たり、利用可能な電力は限定され得たり、位置は不定であり得たりなどする。たとえこれらの限定を伴ったとしてもWCDsは、サイドローディング、ファイル共有などのような様々な目的のためにピアツーピアのネットワークを形成するためにAPsとして機能することが要求され得る。
【0006】
いくつかのワイアレス通信システムにおいてWCDsは、例えば60GHzトランシーバ、2.4GHzトランシーバ、5GHzトランシーバなどの異なる周波数トランシーバを有するマルチモード無線機が装備され得る。マルチモード無線機を有するWCDは、これらのモードを使用し、複数のモード間で通信セッションを転送することができることがある。以下でさらに詳しく論述されるようにシステムおよび/もしくは方法は、マルチモード無線機を用いてネットワーク内の複数の周波数帯域の間でセッション転送を可能にするために使用され得る。
【発明の概要】
【0007】
以下は、1つ又は複数の態様の基本的な理解を提供するためにそのような態様の簡略化された概要を示す。この概要は、全ての熟考された態様の広範囲に渡る概観ではなく、全ての態様のキーとなるもしくは決定的な要素を明らかにすることも、いずれかのもしくは全ての態様の範囲を描くこともしないように意図されている。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明への導入として簡略化された形態で1つ又は複数の態様のいくつかの概念を示すことである。
【0008】
1つ又は複数の態様およびその対応する開示に従って様々な態様が、異なる無線プロトコルを使用して複数のネットワークを介してデータフローをシームレスにサポートすることに関係して説明される。ある態様に従って、異なる無線プロトコルを使用して複数のネットワークを介してデータフローをシームレスにサポートするための方法が提供される。その方法は第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートすることを備えることができる。さらにその方法は1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にすることを備えることができる。まだその上にその方法は、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択することを備えることができる。さらには、その方法は、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信することを備えることができる。
【0009】
別の態様は、コンピュータ読み取り可能媒体を備えるコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ読み取り可能媒体は、第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするように実行可能なコードを備える。さらにコンピュータ読み取り可能媒体は、1つ又は複数のパラメータに基づいて、データフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするように実行可能なコードを備える。まだその上、コンピュータ読み取り可能媒体は、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するように実行可能なコードを備える。さらには、コンピュータ読み取り可能媒体は、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用して、ワイアレスリンクを介してデータフローを通信するように実行可能なコードを備える。
【0010】
さらに別の態様は装置に関する。その装置は、第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするための手段を備えることができる。さらにその装置は、1つ又は複数のパラメータに基づいて、データフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段を備えることができる。まだその上その装置は、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するための手段を備えることができる。さらには、その装置は、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するための手段を備えることができる。
【0011】
別の態様は局に関する。その局はアンテナを含むことができる。さらにその局は、第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするように、1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするように、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するように、ならびに第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するように構成され、アンテナに連結される処理システムを含むことができる。
【0012】
別の態様は装置に関する。その装置は、第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするように、1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするように、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するように構成された処理システム、および第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するように構成された送信機を含むことができる。
【0013】
前記のおよび関連する目的の達成のために、1つ又は複数の態様は、以下で十分に説明され、具体的に特許請求の範囲で指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は1つ又は複数の態様のある種の例示的な特徴を詳細に記述する。しかしながらこれらの特徴は、様々な態様の本質が用いられ得る様々な方法のわずかばかりの例を示し、この説明は全てのそのような態様およびそれらの均等物を含むように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】態様に従った通信ネットワークのブロック図。
【図2】全方向通信ネットワークを使用して指向性通信ネットワークの発見を支援すること描く通信ネットワークの態様のフローチャート。
【図3】態様に従ったMAC層およびPHY層を含む複数の層のブロック図。
【図4】ワイアレス通信デバイスのブロック図の例示的なアーキテクチャ。
【図5】ワイアレスノードの別のブロック図の例示的なアーキテクチャ。
【図6】ワイアレスノード内の処理システム用のハードウェア構成の例を例示する概観図。
【図7】例示的な装置の機能性を例示する概観的ブロック図。
【詳細な説明】
【0015】
本発明のこれらの、および他の見本の態様は以下に続く詳細な説明の中で、および添付の図面の中で説明されることになる。
【0016】
共通の慣行に従って、いくつかの図面は明快さのために簡略化され得る。従って、図面は所与の装置(例えば、デバイス)もしくは方法の全てのコンポーネントを描くとは限らない場合がある。最後に同じ参照番号は、明細書および図全体を通して同じ特徴を示すために使用され得る。
【0017】
方法および装置の様々な態様が添付の図面を参照して以下でより十分に説明される。しかしながら、これらの方法および装置は多くの異なる形態で具現化され得、本開示全体を通して示される任意の特定の構造もしくは機能に限定されるとして解釈されるべきではない。むしろこれらの態様は、本開示が徹底的および完全になるように、ならびに当業者にこれらの方法および装置の範囲を十分に伝えることになるように提供される。
【0018】
本明細書の説明および教示に基づいて、本開示の範囲が本開示の任意の他の態様と組み合わされようとも独立して実行されようとも、本明細書で開示される方法および装置の任意の態様をカバーするように意図されていることを当業者は認識すべきである。例えば、本明細書で記述される任意の数の態様を使用して装置は実装され得、もしくは方法は実行され得る。加えて本開示の範囲は、本明細書で記述される本開示の様々な態様の他に、もしくは様々な態様に加えて、他の構造、機能性、もしくは構造および機能性を使用して実行されるそのよう装置もしくは方法をカバーするように意図されている。本明細書の開示の任意の態様は請求項の1つ又は複数の要素によって具現化され得ることは理解されるべきである。
【0019】
ワイアレスネットワークのいくつかの態様はこれから、図1を参照して示されることになる。ワイアレス通信システム100は、概してWLANデバイス、基地局などである、ワイアレスネットワークデバイス120と、アクセス端末110および130として概して称されるいくつかのワイアレスアクセス端末とを有して示され、ここではいくつかのアクセス端末110、130は複数のネットワーク112、122と関連する複数のプロトコル118、124を使用して通信し得る。本明細書で使用されるように、ワイアレスノード110、130はWCD、ユーザ装置(UE)、ラップトップなどとして表され得る。それぞれのワイアレスノードは受信および/もしくは送信することができる。以下に続く詳細な説明において、アップリンク通信用に「アクセスポイント」という用語が受信ノードを称するために使用され、「アクセス端末」という用語が送信ノードを称するために使用される一方で、ダウンリンク通信用に「アクセスポイント」という用語は送信ノードを称するために使用され、「アクセス端末」という用語は受信ノードを称するために使用される。しかしながら、他の専門用語もしくは学術用語がアクセスポイントおよび/もしくはアクセス端末のために使用され得ることを当業者は容易に理解するだろう。例として、アクセスポイントは基地局、基地トランシーバ局、局、端末、ノード、アクセスポイントの役目を務めるアクセス端末、WLANデバイス、もしくはいくつかの他の適当な専門用語として表され得る。アクセス端末は、ユーザ端末、移動局、加入者局、局、ワイアレスデバイス、端末、ノード、もしくはいくつかの他の適当な専門用語として表され得る。本開示全体を通して説明される様々な概観は、それらの特定の学術用語に関わらず、全ての適当なワイアレスアクセス端末に適用するように意図されている。
【0020】
ワイアレス通信システム100は地理的領域全体に渡って分散されるアクセス端末をサポートし得る。コネクティビティ(connectivity)アシスタンスシステム120は、他のネットワーク(例えば、インターネット)へのアクセスだけでなく、アクセス端末の制御および調整を提供するために使用され得る。固定もしくは移動可能であり得るアクセス端末は、アクセスポイントのバックホールサービスを使用、もしくは他のアクセス端末とのピアツーピア通信に従事することができる。アクセス端末の例は、電話(例えば、セルラー電話)、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、デジタルオーディオプレイヤ(例えば、MP3プレイヤ)、カメラ、コンピュータゲーム機、もしくは任意の適当なワイアレスノードを含む。
【0021】
概して確立されたデータフローは、全方向122であり得、通信用の比較的低い周波数(例えば、2.4GHz、5GHzなど)を使用し得る第1のプロトコル124を使用してアクセス端末110とアクセス端末130との間でサポートされ得る。さらにデータフローは、関連付け(association)および/もしくは認証プロセスに続いて設定され得るマシンアクセス制御(MAC)もしくはより高い層のデータ交換を含み得る。本明細書で使用されるように、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持することは、結果として再関連付けおよび/もしくは再認証になり得る十分に大きな時間のギャップなしにデータ交換を続けることを含み得る。まだその上アクセス端末110および130は、第1の無線プロトコルを通じた少なくとも第1のより低い周波数および第2の無線プロトコルを通じた第2のより高い周波数(例えば、60GHz)へのアクセスを有する、マルチモードの無線機を備えられ得る。WCD110のある態様で無線プロトコル選択モジュール114は、サポートされた通信セッションが通信されるのが1つもしくは複数の無線プロトコルかを決定するために、1つ又は複数の無線プロトコルパラメータ116を分析し得る。ある態様で第2のより高い周波数は、第1のより低い周波数よりも比較的短いレンジの、しかしより高い最大スループットを有し得る。そのような態様で第2のより高い周波数を使用するセッションへの転送は、リンク状況が第2のより高い周波数で満足のいくものである時好まれるだろう。反対に状況が高いスループット通信には満足いくものでない場合、第2のより高い周波数から第1のより低い周波数へセッションを転送することが好まれ得る。さらには、状況が第1のおよび第2の周波数の両方にとって満足いくものである場合、両方の周波数を使用してセッションをサポートし、それによってスループットを増加させることが好まれ得る。
【0022】
ある態様で無線プロトコルパラメータ116は、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための無線リンク品質、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための往復遅延値、第1の無線プロトコルによってサポートされるネットワークもしくは第2の無線プロトコルによってサポートされるネットワークの少なくとも1つのためのネットワークローディング、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連するサービス品質などに限定されるが、含み得る。そのような態様でサービスメトリックの品質は、遅延(latency)値、データレート値、エラーレート値などのような値を含み得る。ある態様で第1のもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つは、送信要求(RTS)および送信可(CTS)メッセージの使用を含み得る。そのような態様で往復遅延値は、RTSメッセージの出発時間およびCTSメッセージの到着時間を使用して決定され得る。別の態様で第1のもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つは、プローブメッセージおよび肯定応答(ACK)メッセージの使用を含み得る。そのような態様で往復遅延値は、プローブメッセージの出発時間およびACKメッセージの到着時間を使用して決定され得る。上記で留意されたように、無線プロトコル選択モジュール114は、1つ又は複数のパラメータ116に基づいて、複数のプロトコルのどれがデータフローの通信用に使用され得るかを決定し得る。そのような決定は、例えば第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つを第1の無線プロトコル用の対応するパラメータと比較することを通じて下され得る。別の態様で決定は、例えば第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較することを通じて下され得る。さらに別の態様でそのような決定は、例えば第1の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較することを通じて下され得る。
【0023】
そのような例示的な態様で第1のプロトコルは、ワイアレスローカルエリアネットワークをベースとしたプロトコル、セルラーネットワークプロトコル、およびBluetooth(登録商標)をベースとしたプロトコルなどを含み得る。別の態様で第2の無線プロトコルは、60GHzおよびより高い周波数帯域内での動作用のワイアレスネットワークプロトコル、ワイアレスローカルエリアネットワーク、セルラーネットワークプロトコル、IEEE802.11プロトコルを含み得る。
【0024】
ワイアレス通信システム100はMIMO技術をサポートし得る。MIMO技術を使用して、複数のアクセス端末110は空間分割多元接続(SDMA)を使用して同時に通信し得る。SDMAは、異なる受信機に同時に送信される複数のストリームが同じ周波数チャネルを共有し、もしくは異なる周波数を利用して通信し、その結果より高いユーザ容量を提供することを可能にする多元接続スキームである。これは空間的にそれぞれのデータストリームをプリコーディングし、その後ダウンリンク上で異なる送信アンテナを通じてそれぞれの空間的にプリコーディングされたストリームを送信することによって達成される。その空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャを伴ってアクセス端末に到着し、そしてそれはそれぞれのアクセス端末110、130が、そのアクセス端末110、130に当てられたデータストリームを復元することを可能にする。アップリンク上でそれぞれのアクセス端末110,130は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、そしてそれはそれぞれの空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースのアイデンティティが既知となることを可能にする。
【0025】
1つ又は複数のアクセス端末110はある種の機能性を動作可能にするために複数のアンテナを装備し得る。この構成を用いて、アクセス端末110にある複数のアンテナは、追加の帯域幅もしくは送信電力なしでデータスループットを改良するように通信するために使用され得る。これは、送信機の高いデータレート信号を異なる空間的シグネチャを有する複数のより低いレートのデータストリームに分割し、それによって受信機がこれらのストリームを複数のチャネルに分けて高いレートのデータ信号を復元するためにそのストリームを適切に結合することを可能にすることによって達成させられ得る。
【0026】
以下の開示の部分がMIMO技術をもサポートするアクセス端末を説明することになるのに対し、アクセス端末110はMIMO技術をサポートしないアクセス端末をサポートするようにも構成され得る。この手法は、より新しいMIMOアクセス端末が適当であるとして導入されることを可能にしながら、アクセス端末のより古いバージョン(つまり、「レガシ」端末)がそれらの有用な製品寿命を延長しながらワイアレスネットワーク内に配置されたままにすることを可能にし得る。
【0027】
以下に続く詳細な説明で本開示の様々な態様は、直交周波数分割多重(OFDM)のような、任意の適当なワイアレス技術をサポートするMIMOシステムを参照して説明されることになる。OFDMは、正確な周波数上に一定間隔で置かれる多くのサブキャリアに渡ってデータを割り当てるスペクトル拡散技法である。その間隔は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を提供する。OFDMシステムはIEEE802.11、もしくはいくつかの他のエアインタフェース標準規格を実装し得る。他の適当なワイアレス技術は、例として、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、もしくは任意の他の適当なワイアレス技術、あるいは適当なワイアレス技術の任意の組み合わせを含む。CDMAシステムは、IS−2000、IS−95、IS−856、広帯域CDMA(WCDMA)、もしくはいくつかの他の適当なエアインタフェース標準規格で実装し得る。TDMAシステムは、移動体通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、もしくはいくつかの他の適当なエアインタフェース標準規格を実装し得る。当業者が容易に理解することになるように、本発明の様々な態様は任意の特定のワイアレス技術および/もしくはエアインタフェース標準規格に限定されない。
【0028】
ワイアレスノード(例えば、110、130)は、アクセスポイントであろうがアクセス端末であろうが、共有されるワイアレスチャネルにワイアレスノードをインタフェースさせるための全ての物理的および電子的仕様を実装する物理(PHY)層、共有されるワイアレスチャネルへのアクセスを調整するMAC層、および、例えばスピーチとマルチメディアのコーデックおよびグラフィック処理を含む様々なデータ処理機能を実行するアプリケーション層を含む層構造を利用するプロトコルを用いて実装され得る。MACおよびPHY層についての更なる論述は図3を参照して提供される。追加のプロトコル層(例えば、ネットワーク層、トランスポート層)は任意の特定のアプリケーションのために必要とされ得る。いくつかの構成でワイアレスノードは、アクセスポイントとアクセス端末との間、もしくは2つのアクセス端末の間の中継ポイントとしての役目を務め得、従ってアプリケーション層を必要としないこともある。当業者は、全体のシステムに課された全体の設計制限および特定のアプリケーションに応じて任意のワイアレスノード用の適当なプロトコルを容易に実装することができるだろう。
【0029】
図2は、請求項の主題に従った様々な方法を例示する。解説の簡略化の目的のために、方法は一連の動作として表示および説明されるが、いくつかの動作が本明細書で表示および説明されるものとは別の他の動作と同時に、および/もしくはそれとは異なる順序で生じ得るため、請求項の主題は動作の順序によって限定されないことは理解および認識されるべきである。例えば、方法が状態図内のような、一連の相互関連する状態もしくはイベントとして代わりに示されることができることを当業者は理解および認識するだろう。さらには、全ての例示された動作が請求項の主題に従った方法を実行するために必要とされ得るとは限らない。加えて、以下および本明細書全体を通して開示される方法はそのような方法をコンピュータに輸送および転送することを容易にするために製造品上に記憶されることができることはさらに認識されるべきである。本明細書で使用される製造品という用語は、任意のコンピュータ読み取り可能デバイス、キャリア、もしくはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図されている。
【0030】
図2を参照して、ワイアレスノードは異なる無線プロトコルを使用して複数のネットワークを介してデータフローをシームレスにサポートし得る。参照番号202で、データフローは第1の無線プロトコルを介してサポートされる。ある態様で、この第1の無線プロトコルは全方向性であり得、比較的より低い周波数(例えば、2.4GHz、5GHzなど)で通信し得、比較的より広いカバレッジ領域を提供し得、ならびに第2の無線プロトコルよりも比較的低い送信レートで通信し得る。そのような態様で、マルチモードデバイスは、1つ又は複数の利用可能なモードを使用して、確立された通信セッションをサポートしようと求め得る。参照番号204で、マルチモードデバイスと関連する第1のおよび第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する1つ又は複数のパラメータが決定される。ある態様で、その1つ又は複数のパラメータが、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための無線リンク品質、第1の無線プロトコルによってサポートされるネットワークもしくは第2の無線プロトコルによってサポートされるネットワークの少なくとも1つのためのネットワークローディング、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連するサービス品質などに限定されるが、含み得る。そのような態様で、サービス品質のメトリックは、遅延値、データレート値、エラーレート値などのような値を含み得る。別のそのような態様で無線リンク品質は、パス損失モデルを通じて推定され得る。別の態様で無線リンク品質は、往復遅延時間を使用して推定され得る。
【0031】
参照番号206、207、および208は、現在のデータフローがサポートされている送信モードを変更するためにマルチモードデバイスを促し得る例示的なきっかけとなる(triggering)イベントを提供する。参照番号206で、第2の無線プロトコルと関連するパラメータと第1の無線プロトコルと関連する対応するパラメータとの間で比較が行われる。ある態様でしきい値は送信モード変更の頻度を減少させるためにその比較の中に含まれ得る。追加で、もしくは代わりとして参照番号208で、第2の無線プロトコルと関連するパラメータとしきい値との間で比較が行われ得る。さらに加えて、もしくは代わりとして、参照番号210で、第1の無線プロトコルと関連するパラメータとしきい値との間で比較が行われる。参照番号206、208、および/もしくは208内で描かれているように、適用される比較からの否定的な決定の後、参照番号212で、確立されたデータフローをサポートするように追加のモードを提供するためのプロセスが終わり得る。反対に、参照番号206、208、および/もしくは208内で描かれているように、適用される比較からの肯定的な決定の後、参照番号214でデータフローは第2の無線プロトコルを介して動作可能にされ得る。そのような態様で確立された通信セッションは、第2の無線プロトコルを動作可能にすることによって中断されないままであり得る。ある態様で、第2の無線プロトコルを動作可能にすることはビームトレーニングを含み得る。そのような態様でビームトレーニングは、1つ又は複数のビーム方向を通じたそれぞれのデバイスによるトレーニングパイロットの送信、それぞれのデバイスでの1つ又は複数の送信されたトレーニングビームの受信、1つ又は複数の受信されたトレーニングビームからの信号強度値に基づいて好ましい通信ビーム方向を決定すること、ならびに例えばフィードバック、つまり肯定応答メッセージを通じて、好ましい通信ビーム方向をデバイス間で交換することを含み得る。
【0032】
参照番号216で、第1の無線プロトコルおよび/もしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つは、データフローを中断することなく確立された通信セッションをサポートするために選択される。つまりその通信セッションを介して通信されるデータフローは、それらが通信される無線プロトコルを知らなくてもよい。この選択プロセスと関連する層構造のブロック図は図3を参照して提供される。ある態様で、第2のより高い周波数でより大きなスループットの無線プロトコルのみが選択され得る。別の態様で第1のおよび第2の無線プロトコルの両方が選択され得、それによってさらにスループット能力を増強させる。また別の態様で、第1のより低い周波数でより大きな無線プロトコルのみが選択され得る。参照番号218で、データフローは1つ又は複数の選択された無線プロトコルを介して通信され得る。セッション転送コマンドは、確立された通信セッションをサポートするために1つ又は複数の無線プロトコルのうちどれを使用すべきかについてデバイスを促すために提供され得る。ある態様で複数の無線プロトコルを使用する通信は、単一の通信セッションの一部として行われ得る。別の態様で複数の通信セッションは複数の無線プロトコルを介して送信され得る。
【0033】
図3を参照して、複数の層の間での相互動作の例示的なブロック図300が描かれる。複数の層300は、801.11MAC層に連結されているMACサービスアクセスポイント(SAP)302を含む。図3で描かれているように、MAC層は、802.11の上層のMAC304および802.11の下層のMAC306に分割され得る。さらに送信バッファ308は802.11の上層のMAC304およびレート適応モジュール310に連結され得る。ある態様で、レート適応モジュール310はどの無線プロトコルのPHY層が使用され得るかを決定し得る。図2を参照して上記で論述されたように、複数のパラメータがそのような決定を下す際に評価され得る。ある態様でパラメータは、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための無線リンク品質、第1の無線プロトコルによってサポートされるネットワークもしくは第2の無線プロトコルによってサポートされるネットワークの少なくとも1つのためのネットワークローディング、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連するサービス品質などに限定されるが、含み得る。そのような態様でサービス品質のメトリックは、遅延値、データレート値、エラーレート値などのような値を含み得る。別のそのような態様で無線リンク品質は、パス損失モデルを通じて推定され得る。さらにある態様で第2の無線プロトコルは指向性ベースであり得、通信用に比較的高い周波数(例えば、60GHz)を使用し得るのに対し、第1のプロトコルは全方向性122であり得、通信用に比較的低い周波数(例えば、2.4GHz、5GHzなど)を使用し得る。別の態様で第2の無線プロトコルは、60GHzおよびより高い周波数帯域での動作用のワイアレスネットワークプロトコル、ワイアレスローカルエリアネットワーク、セルラーネットワークプロトコル、IEEE802.11プロトコルを含み得る。
【0034】
ある態様でレート適応モジュール310は、第1の無線プロトコルのPHY層312を使用してデータフローを通信することを選択し得る。別の態様でレート適応モジュール310は第2の無線プロトコルのPHY層316を使用してデータフローを通信することを選択し得る。そのような態様で追加のカプセル化314および/もしくは処理は第2の無線プロトコルを介したデータフローを許容するために使用され得る。
【0035】
よってMAC SAP302で、もしくはそれより上部で維持される通信はいずれのPHY層および/もしくはMAC層プロセスに気付かないこともあり、よって複数の無線プロトコル間での転移を通じてデータフロー用の一貫したワイアレスリンクを維持し得る。
【0036】
図1を引き続き参照しながらも今度は図4にも移ると、ワイアレス通信デバイス110の例示的なアーキテクチャが例示される。図4で描かれているようにワイアレス通信デバイス400は、例えば受信アンテナ(示されていない)から信号を受信し、受信された信号上で典型的な動作(例えば、フィルタをかける、増幅する、ダウンコンバートする、など)を実行し、サンプルを得るために適当な状態に調整された信号をデジタル化する受信機402を備える。受信機402は受信されたシンボルを復調し、それらをチャネルの推定のためにプロセッサ406に提供できる復調器404を備えることができる。さらに受信機402は複数の通信プロトコルを使用して複数のネットワークから信号を受信し得る。ある態様で受信機402は、CDMA、WCDMA、TDMA、TD−SCDMA、UMTS、IP、GSM、LTE、WiMax、UMB、EV−DO、802.11、BLUETOOTHなどの少なくとも1つを使用してネットワークから信号を受信し得る。
【0037】
プロセッサ406は、受信機402によって受信される情報を分析することおよび/もしくは送信機420による送信用の情報を生成することの専用プロセッサ、ワイアレス通信デバイス400の1つ又は複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/もしくは受信機402によって受信される情報を分析して送信機420による送信用の情報を生成することも、ワイアレス通信デバイス400の1つ又は複数のコンポーネントを制御することも両方行うプロセッサであることができる。
【0038】
ワイアレス通信デバイス400は加えて、プロセッサ406に動作可能になるように連結、および/もしくはプロセッサ406に設けられ、ならびに送信されるべきデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関する情報、分析された信号および/もしくは干渉強度と関連するデータ、割り当てられたチャネル、電力、レート、もしくは同様なものに関する情報、およびチャネルを推定してそのチャネルを通じて通信するための任意の他の適当な情報を記憶することができるメモリ408を備えることができる。メモリ408は加えて、チャネルを推定および/もしくは利用すること(例えば、パフォーマンスベースで、容量ベースで、など)と関連するプロトコルおよび/もしくはアルゴリズムを記憶することができる。
【0039】
本明細書で説明されるデータ記憶装置(例えば、メモリ408)が、揮発性のメモリもしくは非揮発性のメモリのどちらかであり得、あるいは揮発性のおよび非揮発性の両方のメモリを含むことができることは認識されるだろう。限定ではなく例示として非揮発性のメモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電子的プログラム可能ROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、もしくはフラッシュメモリを含み得る。揮発性のメモリは、外部キャッシュメモリとして動作する、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例示として、RAMは同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバス(Rambus)RAM(DRRAM(登録商標))のような多くの形態で利用可能である。主題のシステムおよび方法のメモリ408は、これらのおよび任意の他の適当な種類のメモリを、それらに限定されることなく、備え得る。
【0040】
ワイアレス通信デバイス400は、異なる無線プロトコルを使用して複数のネットワークを介してデータフローをシームレスにサポートするために無線プロトコル選択モジュール430をさらに含むことができる。無線プロトコル選択モジュール430は無線プロトコルパラメータ432を含み得る。ある態様で無線プロトコルパラメータ432は、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための無線リンク品質、第1の無線プロトコルによってサポートされるネットワークもしくは第2の無線プロトコルによってサポートされるネットワークの少なくとも1つのためのネットワークローディング、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連するサービス品質などに限定されるが、含み得る。そのような態様でサービス品質のメトリックは、遅延値、データレート値、エラーレート値などのような値を含み得る。上記で留意されたように無線プロトコル選択モジュール430は、1つ又は複数のパラメータ432に基づいてデータフローの通信用に使用され得るのは複数のプロトコルのどれであるかを決定し得る。そのような決定は、例えば第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つを第1の無線プロトコル用の対応するパラメータと比較することを通じて下され得る。別の態様で決定は、例えば第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較することを通じて下され得る。また別の態様でそのような決定は、例えば第1の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較することを通じて下され得る。そのような例示的な態様で第1のプロトコルは、ワイアレスローカルエリアネットワークをベースとしたプロトコル、セルラーネットワークプロトコル、およびBluetoothをベースとしたプロトコルなどを含み得る。別の態様で第2の無線プロトコルは、60GHzおよびより高い周波数帯域での動作用のワイアレスネットワークプロトコル、ワイアレスローカルエリアネットワーク、セルラーネットワークプロトコル、IEEE802.11プロトコルを含み得る。
【0041】
加えて、ワイアレス通信デバイス400はユーザインタフェース440を含み得る。ユーザインタフェース440は、通信デバイス400への入力を生成するための入力メカニズム442、および通信デバイス400のユーザによる消費のための情報を生成するための出力メカニズム444を含み得る。例えば入力メカニズム442は、キーもしくはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、マイクなどのようなメカニズムを含み得る。さらに、例えば出力メカニズム444はディスプレイ、オーディオスピーカ、ハプティックフィードバックメカニズム(haptic feedback mechanism)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)トランシーバなどを含み得る。例示される態様で出力メカニズム444は、イメージもしくはビデオの形態をなす媒体コンテンツを示すように動作可能なディスプレイもしくはオーディオ形態をなす媒体コンテンツを示すためのオーディオスピーカを含み得る。
【0042】
図5はPHY層の信号処理機能の例を例示する概観的ブロック図である。送信モードでTXデータプロセッサ502は、MAC層からデータを受信し、受信ノードで前方誤り訂正(FEC)を容易にするためにデータを符号化(例えば、ターボコード)するために使用され得る。符号化プロセスは結果として、変調シンボルのシーケンスを創出するためにTXデータプロセッサ502によってまとまってブロック化され、信号コンステレーション(Constellation)にマッピングされ得るコードシンボルのシーケンスになる。
【0043】
OFDMを実行するワイアレスアクセス端末で、TXデータプロセッサ502からの変調シンボルはOFDM変調器504に提供され得る。OFDM変調器は変調シンボルを並列ストリームに分割する。それぞれのストリームはその後、OFDMのサブキャリアにマッピングされ、そして時間ドメインのOFDMストリームを創出するために高速逆フーリエ変換(IFFT)を使用して結合される。
【0044】
TX空間プロセッサ505はOFDMストリーム上で空間処理を実行する。これは、それぞれのOFDMを空間的にプリコーディングし、その後トランシーバ506を通じてそれぞれの空間的にプリコーディングされたストリームを異なるアンテナ508に提供することによって達成され得る。それぞれの送信機506はワイアレスチャネルを介した送信のための各々のプリコーディングされたストリームでRFキャリアを変調する。
【0045】
受信モードで、それぞれのトランシーバ506はその各々のアンテナ508を通じて信号を受信する。それぞれのトランシーバ506はRFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRX空間プロセッサ510に提供するために使用され得る。
【0046】
RX空間プロセッサ510はワイアレスノード500に当てられた任意の空間ストリームを復元するためにその情報上で空間処理を実行する。その空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI)、最小平均平方誤差(MMSE)、ソフト干渉除去(SIC)、もしくはいくつかの他の適当な技法に従って実行され得る。複数の空間ストリームがワイアレスノード500に当てられる場合、それらはRX空間プロセッサ510によって結合され得る。
【0047】
OFDMを実行するワイアレスアクセス端末でRX空間プロセッサ510からのストリーム(もしくは結合されたストリーム)はOFDM復調器512に提供される。OFDM復調器512は、高速フーリエ変換(FFT)を使用して時間ドメインから周波数ドメインへ、ストリーム(もしくは結合されたストリーム)を変換する。周波数ドメイン信号はOFDM信号のそれぞれのサブキャリア用に別個のストリームを備える。OFDM復調器512はそれぞれのサブキャリア上で搬送されるデータ(つまり、変調シンボル)を復元し、変調シンボルのストリームにデータを多重化する。
【0048】
RXデータプロセッサ514は、変調シンボルを信号コンステレーション内の正確なポイントに直すために使用され得る。ワイアレスチャネル内の雑音および他の妨害のために変調シンボルは元の信号コンステレーション内のポイントの的確な位置に対応しないことがある。RXデータプロセッサ514は、信号コンステレーション内の有効なシンボルの位置と受信されたポイントとの間の最短距離を発見することによってどの変調シンボルが最も送信された可能性があるかを検出する。これらのソフト決定はターボコードの場合、例えば所与の変調シンボルと関連するコードシンボルの対数尤度比(LLR)を算定するために使用され得る。RXデータプロセッサ514はその後、MAC層にデータを提供する前に最初に送信されたデータを復号するためにコードシンボルのLLRsのシーケンスを使用する。
【0049】
図6は、ワイアレスノード内の処理システム用のハードウェア構成の例を例示する概観図である。この例で処理システム600は、概してバス602によって示されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス602は、処理システム600の特定のアプリケーションおよび全体の設計制限に応じて任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バスはプロセッサ604、コンピュータ読み取り可能媒体606、およびバスインタフェース608を含む様々な回路を共にリンクする。バスインタフェース608はネットワークアダプタ610を、とりわけバス602を通じて処理システム600に接続するために使用され得る。ネットワークインタフェース610はPHY層の信号処理機能を実行するために使用され得る。アクセス端末110(図1を参照)の場合、ユーザインタフェース612(例えば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もまた、バスにバスインタフェース608を通じて接続され得る。バス602はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調節器、電力管理回路、および同様なもののような様々な他の回路をリンクすることもでき、それらは当業内では周知であり、従ってこれ以上は説明されない。
【0050】
プロセッサ604は、コンピュータ読み取り可能媒体608上に記憶されるソフトウェアの実行を含むバスの管理および一般的な処理を担う。プロセッサ608は、1つ又は複数の汎用、および/もしくは特定用途プロセッサで実装され得る。例はマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プログラム可能論理デバイス(PLDs)、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、および本開示全体を通して説明される様々な機能性を実行するように構成された他の適当なハードウェアを含む。
【0051】
処理システム内の1つ又は複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、もしくは他の方法で表されたとしても、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行のスレッド、プロシージャ、機能などを意味するように広く解釈されるだろう。
【0052】
ソフトウェアはコンピュータ読み取り可能媒体に備わり得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、例として、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、搬送波、伝送線、もしくはソフトウェアを記憶もしくは送信するための任意の他の適当な媒体を含み得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、処理システム内に、処理システムの外部に、もしくは処理システムを含む複数のエンティティに渡って分配されて常駐し得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータプログラム製品内で具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品はパッケージのマテリアル内のコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。
【0053】
図6で例示されるハードウェアの実装で、コンピュータ読み取り可能媒体606はプロセッサ604とは別個の処理システム600の一部として表示される。しかしながら当業者は容易に理解することになるように、コンピュータ読み取り可能媒体606、もしくはそのいずれの部分も、処理システム600の外部であり得る。例として、コンピュータ読み取り可能媒体606は伝送線、データによって変調された搬送波、および/もしくはワイアレスノードとは別個のコンピュータ製品を含むことができ、その全てはバスインタフェース608を通じてプロセッサ604によってアクセスされ得る。代わりとして、もしくは加えて、コンピュータ読み取り可能媒体604、もしくはそのいずれの部分も、その場合はキャッシュおよび/もしくは一般的なレジスタファイルを伴い得るように、プロセッサ604に統合され得る。
【0054】
処理システム、もしくは処理システムのいずれの部分も、本明細書で記載される機能を実行するための手段を提供し得る。例として、コードを実行する処理システムは、第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするための手段、1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段、ワイアレスリンクを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するための手段、および第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するための手段を提供し得る。代わりとして、コンピュータ読み取り可能媒体上のコードは本明細書に記載される機能を実行するための手段を提供し得る。
【0055】
図7は例示的な装置600の機能性を例示する概観的ブロック図700である。装置600は第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするモジュール702、1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするモジュール704、ワイアレスリンクを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するモジュール706、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するモジュール708を含む。
【0056】
図1および図6を参照してある構成で、ワイアレス通信用の装置600は第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするための手段、1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するための手段、および第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するための手段を含む。ある態様で、第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするための手段は、プロセッサ(例えば、406、604)を含み得る。別の態様で、1つ又は複数のパラメータに基づいてデータフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段はプロセッサ(例えば、406、604)を含み得る。引き続き別の態様で、ワイアレスリンクを介してデータフローを維持しながらワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするために第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するための手段は、プロセッサ(例えば、406、604)を含み得る。また別の態様で、第1の無線プロトコルもしくは第2の無線プロトコルの選択された少なくとも1つを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するための手段はトランシーバ(例えば、506)を含み得る。
【0057】
別の構成で、ワイアレス通信用の装置600は第1の無線プロトコルおよび第2の無線プロトコルの両方を使用するための手段を含む。別の構成で、ワイアレス通信用の装置600は第2の無線プロトコルを使用して通信パスを確立するためにビームトレーニングを実行するための手段を含む。別の構成でワイアレス通信用の装置600は、第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つを第1の無線プロトコル用の対応するパラメータと比較するための手段、および第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つが第1の無線プロトコル用の対応するパラメータ以上である場合にしきい値によって第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段を含む。そのような構成でワイアレス通信用の装置600はその動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するための手段を含む。別の構成で、ワイアレス通信用の装置600は第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較するための手段、および第2の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つがしきい値以上である場合に第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段を含む。そのような構成で、ワイアレス通信用の装置600はその動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するための手段を含む。別の構成で、ワイアレス通信用の装置600は第1の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較するための手段、および第1の無線プロトコル用の1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つがしきい値よりも少ない場合に第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段を含む。そのような構成で、ワイアレス通信用の装置600はその動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローを通信するための手段を含む。前記の手段は、前記の手段によって記載された機能を実行するように構成された処理システム600である。上記で説明されたように、処理システム600はTXプロセッサ502、RXプロセッサ514、およびプロセッサ505ならびに510を含む。よってある構成で前記の手段は、前記の手段によって記載された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ502、RXプロセッサ514、およびプロセッサ505ならびに510であり得る。
【0058】
当業者は、全体のシステムに課された全体の設計制限および特定のアプリケーションに応じて本開示全体を通じて示される説明される機能性をどのように実行することが最善であるかを明確に理解するだろう。
【0059】
ソフトウェアモジュールのコンテクストで説明される任意の特定の順序もしくはステップの階層はワイアレスノードの例を提供するために示されていることは理解される。設計の選好に基づいて、本発明の範囲内に留まりながら特定の順序もしくはステップの階層が並べ直され得ることは理解される。
【0060】
前述の説明は、いずれの当業者も本開示の全ての範囲を完全に理解することをできるようにするために提供される。本明細書で開示される様々な構成への変更は当業者には容易に明らかになる。従って特許請求の範囲は本明細書で説明される開示の様々な態様に限定されるようには意図されておらず、しかし特許請求の範囲の用語と一貫した全ての範囲が与えられるべきであり、ここにおいて単数形の要素への参照は、特別にそのように述べられない限り「1つおよび唯一」を意味するようには意図されず、むしろ「1つかそれ以上」を意味するように意図されている。特別に別の方法で述べられない限り、「いくつか」という用語は1つかそれ以上を表す。要素の組み合わせの少なくとも1つ(例えば、「A、B、もしくはCの少なくとも1つ」)を記載する請求項は、記載される要素の1つかそれ以上(A、もしくはB、もしくはC、もしくはその任意の組み合わせ)を表す。当業者に既知、もしくはいずれ既知となる本開示全体を通じて説明される様々な態様の要素に対する構造的および機能的な均等物の全ては参照によって本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるように意図されている。さらには本明細書で開示されるものはどれも、そのような開示が特許請求の範囲に明白に記載されているかどうかには関わらず、公に捧げられることは意図されていない。どの請求項の要素も、その要素が「のための手段」という表現を使用して明示的に記載されない限り、もしくは方法の請求項の場合、その要素が「のためのステップ」という表現を使用して記載されない限り、米国特許法第112条第6項の規定の下解釈されるべきではない。
【0061】
1つ又は複数の例示的な態様で説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、もしくはその任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能はコンピュータ読み取り可能媒体上の1つ又は複数の命令もしくはコードとして記憶もしくは送信され得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体はコンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光学ディスク記憶媒体、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令の形態もしくはデータ構造で望ましいプログラムコードを記憶もしくは搬送するために使用され得、ならびにコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。またいずれの接続もコンピュータ読み取り可能媒体と適切に称される。例えばソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、もしくは他の遠隔ソースから、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、もしくは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイアレス技術を使用して送信される場合、その時同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、もしくは赤外線、無線およびマイクロ波のようなワイアレス技術は媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるようにディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザディスク(laser disc)、光学ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc)(DVD),フロッピーディスク(floppy(登録商標) disk)およびブルーレイディスク(blu−ray disc)を含み、ここにおいてディスク(disc)がレーザを用いて光学的にデータを再現するのに対し、ディスク(disk)は大抵磁気的にデータを再現する。上記の組み合わせもコンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイアレス通信の方法であって、前記方法は、
第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートすることと、
1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記データフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にすることと、
前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを維持しながら前記ワイアレスリンクを介して前記データフローをサポートするために前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択することと、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの前記選択された少なくとも1つを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信することと
を備える方法。
【請求項2】
前記データフローの前記通信が前記第1の無線プロトコルおよび前記第2の無線プロトコルの両方を使用することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の無線プロトコルを動作可能にすることが、前記第2の無線プロトコルを使用して通信パスを確立するためにビームトレーニングを実行することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ又は複数のパラメータが、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための無線リンク品質、
前記第1の無線プロトコルによってサポートされるネットワークもしくは前記第2の無線プロトコルによってサポートされるネットワークの少なくとも1つのためのネットワークローディング、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連するサービス品質、もしくは、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための往復遅延時間
の少なくとも1つを備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サービス品質が、遅延値、データレート値、もしくはエラーレート値の少なくとも1つを備える請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記往復遅延時間が送信要求メッセージの出発時間および送信可メッセージの到着時間を使用して測定される請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記往復遅延時間がプローブメッセージの出発および肯定応答メッセージの到着時間を使用して測定される請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の無線プロトコルを前記動作可能にすることが、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つを前記第1の無線プロトコル用の対応するパラメータと比較することと、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが、前記第1の無線プロトコル用の前記対応するパラメータ以上である場合にしきい値によって前記第2の無線プロトコルを動作可能にすることと
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記データフローの前記通信が前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信することをさらに備える請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の無線プロトコルを前記動作可能にすることが、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較することと、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが前記しきい値以上である場合に前記第2の無線プロトコルを動作可能にすることと
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記データフローの前記通信が、前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信することをさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の無線プロトコルを前記動作可能にすることが、
前記第1の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較することと、
前記第1の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが前記しきい値よりも少ない場合に前記第2の無線プロトコルを動作可能にすることと
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記データフローの前記通信が前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信することをさらに備える請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の無線プロトコルが、前記第1の無線プロトコルよりも高いデータレートをサポートすることができる請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のプロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つが、
少なくとも60GHzの周波数帯域内での動作用のワイアレスネットワークプロトコル、
ワイアレスローカルエリアネットワークをベースとしたプロトコル、
セルラーネットワークプロトコル、
Bluetoothプロトコル、もしくは
IEEE802.11プロトコル
の少なくとも1つを備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするように、
1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記データフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするように、
前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを維持しながら前記ワイアレスリンクを介して前記データフローをサポートするために前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するように、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの前記選択された少なくとも1つを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するように
実行可能なコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするための手段と、
1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記データフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段と、
前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを維持しながら前記ワイアレスリンクを介して前記データフローをサポートするために前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するための手段と、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの前記選択された少なくとも1つを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するための手段と
を備えるワイアレス通信用の装置。
【請求項18】
通信するための前記手段が前記第1の無線プロトコルおよび前記第2の無線プロトコルの両方を使用するための手段をさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項19】
動作可能にするための手段が、前記第2の無線プロトコルを使用して通信パスを確立するためにビームトレーニングを実行するための手段をさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記1つ又は複数のパラメータが、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための無線リンク品質、
前記第1の無線プロトコルによってサポートされるネットワークもしくは前記第2の無線プロトコルによってサポートされるネットワークの少なくとも1つのためのネットワークローディング、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連するサービス品質、もしくは、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための往復遅延時間
の少なくとも1つを備える請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記サービス品質が、遅延値、データレート値、もしくはエラーレート値の少なくとも1つを備える請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記往復遅延時間が、送信要求メッセージの出発時間および送信可メッセージの到着時間を使用して測定される請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記往復遅延時間が、プローブメッセージの出発および肯定応答メッセージの到着時間を使用して測定される請求項20に記載の装置。
【請求項24】
動作可能にするための前記手段が、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つを前記第1の無線プロトコル用の対応するパラメータと比較するための手段と、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが、前記第1の無線プロトコル用の前記対応するパラメータ以上である場合にしきい値によって前記第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段
をさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項25】
通信するための前記手段が、前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するための手段をさらに備える請求項24に記載の装置。
【請求項26】
動作可能にするための前記手段が、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較するための手段と、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが前記しきい値以上である場合に前記第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段と
をさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項27】
通信するための前記手段が、前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するための手段をさらに備える請求項26に記載の装置。
【請求項28】
動作可能にするための前記手段が、
前記第1の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較するための手段と、
前記第1の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが前記しきい値よりも少ない場合に前記第2の無線プロトコルを動作可能にするための手段と
をさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項29】
通信するための前記手段が、前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するための手段をさらに備える請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第2の無線プロトコルが前記第1の無線プロトコルよりも高いデータレートをサポートすることができる請求項17に記載の装置。
【請求項31】
前記第1のプロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つが、
少なくとも60GHzの周波数帯域での動作用のワイアレスネットワークプロトコル、
ワイアレスローカルエリアネットワークをベースとしたプロトコル、
セルラーネットワークプロトコル、
Bluetoothプロトコル、もしくは、
IEEE802.11プロトコル
の少なくとも1つを備える請求項17に記載の装置。
【請求項32】
アンテナと、
第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするように、
1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記データフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするように、
前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを維持しながら前記ワイアレスリンクを介して前記データフローをサポートするために前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するように、
構成され、前記アンテナに連結される処理システムと、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの前記選択された少なくとも1つを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するように
構成された送信機と
を備える局。
【請求項33】
第1の無線プロトコルを使用してワイアレスリンクを介してデータフローをサポートするように、
1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記データフロー用の第2の無線プロトコルを動作可能にするように、
前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを維持しながら前記ワイアレスリンクを介して前記データフローをサポートするために前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つを選択するように
構成された処理システムと、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの前記選択された少なくとも1つを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するように
構成された送信機と
を備えるワイアレス通信用の装置。
【請求項34】
前記処理システムが前記第1の無線プロトコルおよび前記第2の無線プロトコルの両方を使用するように構成される請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記処理システムが前記第2の無線プロトコルを使用して通信パスを確立するためにビームトレーニングを実行するように構成される請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記1つ又は複数のパラメータが、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための無線リンク品質、
前記第1の無線プロトコルによってサポートされるネットワークもしくは前記第2の無線プロトコルによってサポートされるネットワークの少なくとも1つのためのネットワークローディング、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連するサービス品質、もしくは、
前記第1の無線プロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つと関連する少なくとも1つの周波数のための往復遅延時間
の少なくとも1つを備える請求項33に記載の装置。
【請求項37】
前記サービス品質が、遅延値、データレート値、もしくはエラーレート値の少なくとも1つを備える請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記往復遅延時間が送信要求メッセージの出発時間および送信可メッセージの到着時間を使用して測定される請求項36に記載の装置。
【請求項39】
前記往復遅延時間が、プローブメッセージの出発および肯定応答メッセージの到着時間を使用して測定される請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記処理システムが、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つを前記第1の無線プロトコル用の対応するパラメータと比較するように、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数の前記少なくとも1つが、前記第1の無線プロトコル用の前記対応するパラメータ以上である場合にしきい値によって前記第2の無線プロトコルを動作可能にするように
構成される請求項33に記載の装置。
【請求項41】
前記送信機が、前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するようにさらに構成される請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記処理システムが、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較するように、
前記第2の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが前記しきい値以上である場合に前記第2の無線プロトコルを動作可能にするように
構成される請求項33に記載の装置。
【請求項43】
前記送信機が、前記動作可能された第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するようにさらに構成される請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記処理システムが、
前記第1の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの少なくとも1つをしきい値と比較するように、
前記第1の無線プロトコル用の前記1つ又は複数のパラメータの前記少なくとも1つが前記しきい値よりも少ない場合に前記第2の無線プロトコルを動作可能にするように構成される請求項33に記載の装置。
【請求項45】
前記送信機が、前記動作可能にされた第2の無線プロトコルを使用して前記ワイアレスリンクを介して前記データフローを通信するようにさらに構成される請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記第2の無線プロトコルが、前記第1の無線プロトコルよりも高いデータレートをサポートすることができる請求項33に記載の装置。
【請求項47】
前記第1のプロトコルもしくは前記第2の無線プロトコルの少なくとも1つが、
少なくとも60GHzの周波数帯域内での動作用のワイアレスネットワークプロトコル、
ワイアレスローカルエリアネットワークをベースとしたプロトコル、
セルラーネットワークプロトコル、
Bluetoothプロトコル、もしくは、
IEEE802.11プロトコル
の少なくとも1つを備える請求項33に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−511901(P2013−511901A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540010(P2012−540010)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/057075
【国際公開番号】WO2011/063019
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.BLU−RAY DISC
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】