説明

要求が保留中である時に接続を維持する方法

【課題】通信端末において、通信端末とネットワークノードとの間に確立された接続を維持する方法及び制御を提供する。
【解決手段】移動管理処理を提供するための移動管理ユニットによって接続は確立される。第1の移動管理処理に関する要求対する応答として、承認メッセージがノードによって発行される。第1の処理に関する要求が送信された後であって承認メッセージが受信される前に、第2の移動管理処理に関する上位のレイヤーによって発行された何らかの要求が受信された場合、承認メッセージに対する応答として、接続を維持する維持要求がノードへ送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の分野に関し、より具体的には、通信装置とネットワークの間の接続を確立して維持するという分野に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムにおいては、通信装置とネットワークの間の通信を開始して制御するためのいくつかのプロトコルが規定されている。そのような通信システムの1つは、移動体通信システムであり、例えば、GSM(汎欧州デジタル移動電話方式)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、或いは、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)などがある。例えば移動体無線端末、移動体電話、ポケットベル、発信機、スマートフォン、或いは、電子手帳などのような通信装置は、無線アクセスネットワークを介してコアネットワーク(CN)と通信する。無線アクセスネットワークには、例えば、UMTSシステムにおけるUTRAN(UMTS地上無線アクセスネットワーク)や、GSM/GPRSシステムにおけるBSS(基地局サブシステム)などがある。UTRANは、1又はいくつかのノードB(基地局)を備え、ノードBは、無線ネットワーク制御装置(RNC)によって制御される。同様に、BSSは、基地局制御装置(BSC)によって制御される1又はいくつかの無線基地局装置(基地局)を備える。
【0003】
システムにおけるいくつかのルーティングエリア(RA)又は位置登録エリア(LA)のうちどこに携帯通信装置が位置するかを常に知るために、各々の携帯通信装置には、システムが認識している識別情報が割り当てられている(以下を参照)。移動管理プロトコル(mobility management protocol)は、第1のエリアから第2のエリアへの移動が生じた時に、位置登録エリアの更新処理を担う。
【0004】
コアネットワークは、2つのサービスドメイン、すなわち、CS(回線交換)ドメインとPS(パケット交換)ドメインを備えることができる。CSドメインにおいては、通信装置は、国際電話加入者ID(IMSI)又は臨時電話加入者ID(IMSI)によって識別されうる。TMSIは、LA/RAにおける臨時の識別情報であり、CSドメインにおいては必須のものではない。PSドメインにおいては、通信装置は、IMSI及びパケット臨時電話加入者ID(P−TMSI)によって識別されうる。P−TMSIは、ネットワークによって通信装置に割り当てられる。コアネットワークにおけるCSドメインは、3つのネットワークノード、すなわち、MSC/VLR(移動通信交換局/在圏ロケーションレジスタ)、GMSC(関門移動通信交換局)、及び、HLR(ホームロケーションレジスタ)を備えることができる。同様に、コアネットワークにおけるPSドメインは、3つのネットワークノード、すなわち、SGSN(在圏GPRSサポートノード)、GGSN(関門GPRSサポートノード)、及び、HLRを備えることができる。
【0005】
例えば、接続、発呼、及び、位置更新などのような処理は、CSとPSとで別個に定義されている。位置登録エリア(LA)の更新はCSに対して実行されうるのに対して、ルーティングエリア(RA)の更新はPSに対して実行されうる。結合された機能も利用可能である。
【0006】
種々の接続又はチャネル上で通信を開始して制御する通信装置と通信ネットワークには、多数のプロトコルが規定されている。移動管理(MM)プロトコルは、CSドメインにおける移動管理を担い、GPRS移動管理(GMM)プロトコルは、PSドメインにおける移動管理を担う。MM及びGMMプロトコルは、コアネットワークと通信装置の間に論理的に提供される移動管理の通信に役立つものであるが、UTRANやBSSは、移動管理の通信を解釈できない。これらの処理は、例えば、通信装置の現在位置及びルーティングエリアのうち少なくとも一方を常に知るための位置管理、認証、臨時識別情報管理、及び、装置検査を含む。
【0007】
MM及びGMMプロトコルは、プロトコル階層において自己の上位に位置するレイヤーに対する信号接続(シグナリング)を開始して制御する。CSドメインにおいては、通信装置のMMユニットとCNのMMユニットとの間のポイント・ツー・ポイントCS信号接続が提供されうる。PSドメインにおいては、通信装置のGMMユニットとCNのGMMユニットとの間の仮想ポイント・ツー・ポイントPS信号接続が提供されうる。これらの信号接続は、例えばCNに対する位置更新を実行するためにMM/GMMユニットによって使用され、セキュアな接続チャネルを持つ上位のレイヤーのプロトコルを提供する。そのようなチャネルを要求する上位のレイヤーは、音声呼出しを制御するためのCC(呼制御)プロトコル、データセッションを制御するためのSM(セッション管理)プロトコル、及び、例えばSMS(ショートメッセージサービス)やMMS(マルチメディアメッセージングサービス)のような追加的なメッセージングサービスの制御を含んでもよい。上位のレイヤーは、信号接続の確立を引き起こすことによってチャネルを取得するMM/GMMユニットに対して接続確立の要求を送信することにより、チャネルを要求している。信号接続は、例えば無線リソース(RR)レイヤーや無線リソース制御(RRC)レイヤーのような下位レイヤーによって開始される。
【0008】
WCDMA(広帯域符号分割多元接続)モードにおいてGMMが処理を開始すると、接続確立の要求と、それに続く、特定のMM/GMM処理を要求するメッセージを送信することにより、PS信号接続が引き起こされる。MM/GMM処理が完了した後も確立した接続を維持することをGMMが望む場合、GMMは、特定のMM/GMM処理を要求する第1のメッセージ(このメッセージはCNに対して送信される)中でフォローオンリクエスト(Follow-On Request, FOR)を指示することができる。接続を維持することは、例えば、次の場合に望まれる。すなわち、GMMユニットが上位のレイヤーから接続確立の要求を受信した場合や、GMMユニットが実行するさらなる処理を持つ場合などである。新たな接続を確立する代わりに接続を維持すれば、サービスの応答時間を短縮し、電力消費を低減し、無線リソースを節約し、そして、上位のレイヤーに対するサービスの品質を向上させることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第01/91382号パンフレット
【特許文献2】国際公開第95/33353号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来技術においては、FORは接続を確立するための第1のメッセージに組み込まれていなければならないという問題があった。それゆえ、特定のMM/GMM処理に対する要求が送信された後、かつ、確立した接続が終了される前に、GMMユニットが上位のレイヤーから確立の要求を受信した場合、処理は保留中でありサービスを待っているが、接続は終了されてしまうかもしれない。MM/GMM処理に対する要求が送信されたにも関わらず接続が維持されうる場合、サービスの時間及び電力消費は減少される。接続確立の要求がネットワークMMユニットに送信された時に、MMユニットが接続確立の要求や特定のMM処理に対する要求を上位のレイヤーから受信した場合、CSドメインにおいても同じ問題が発生する。
【0011】
国際公開第01/91382号は、UMTSに準拠するネットワークにおいてルーティングエリアの更新メッセージを提供するシステムを開示する。接続要求及びルーティングエリアの更新要求は、移動体端末からネットワークノードに送信される。フォローオンリクエストは、保留中の上りトラフィック(信号又はユーザデータ)が存在する場合に、メッセージの中で送信される。ネットワークノードがメッセージを処理すると、承認メッセージが移動体端末に送信され、移動体端末は完了メッセージを返すことにより処理を終了させる。
【0012】
国際公開第95/33353号は、電話ネットワークにおいて例えば電話呼(telephone call)のようなトランザクションが終了した後でも、接続が完全には解放されないことを開示する。現在の呼の終了に応じて接続が確立される場合、接続管理システム中にフラグが設定される。フラグの状態に応じて、ネットワーク中で異なる動作が行われる。接続は、所定の間、維持されうる。
【0013】
本発明は、通信装置とネットワークノードの間の接続を中間のプロトコルが開始して制御する場合に、プロトコル階層の上位のレイヤーにおけるサービスの応答時間を改善する方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の側面によれば、通信装置における方法が本発明の目的を達成する。通信装置内のMM/GMMユニットによって発行される、例えば移動管理処理などのような、第1の処理に関する要求を発行したことに対する応答として、通信装置とネットワークノードとの間の接続が確立される。本方法によれば、要求を送信したことに対する応答として承認メッセージが受信される。また、上位のレイヤー又はMM/GMMの内部イベントによって発行されうる第2の処理に関する要求が保留中であるか否かが判定される。何らかの要求が保留中であれば、例えばFORのような、確立された接続を維持する維持要求がネットワークノードへ送信される。
【0015】
第1の処理に関する要求が送信された後であって承認メッセージが受信される前に第2の処理に関する保留中の要求が受信された場合に、維持要求の送信は実行されうる。さらに、維持要求は別個に送信されてもよいし、承認メッセージに対する応答として送信される応答メッセージ又は確認応答メッセージに組み込まれてもよい。確立された接続は、確立された接続がもはや使用されなくなった時に、切断されてもよい。
【0016】
接続は、回線交換式又はパケット交換式の信号接続でよい。本方法は、移動管理プロトコルに組み込まれてよく、MM又はGMMユニットが本方法を実行する。要求を開始する処理は、信号接続を要求する登録位置更新処理でよい。
【0017】
本発明の第2の側面に寄れば、第2の方法が本発明の目的を達成する。ネットワークノード中に実装される第2の方法は、通信装置に対して確立された接続を維持する。特定の処理に関する要求が通信装置から受信される。要求に対する応答として、要求に関する何らかのデータを含みうる承認メッセージが送信される。承認メッセージが送信された後、第1の所定の時間、接続が維持され、第1の時間内に維持要求が受信された場合、第2の時間、接続が維持される。
【0018】
確立された接続は、接続を維持する維持要求が受信されるまで、又は、時間が経過するまで、維持されうる。送信された承認メッセージは、応答として、維持メッセージが組み込まれているかもしれない確認応答メッセージを要求しても構わない。しかしながら、確立の要求が保留中の場合、承認メッセージが送信を要求していなくても、維持メッセージを含む応答メッセージが承認メッセージに対する応答として送信されてもよい。それゆえ、ネットワークノードは所定の時間接続を維持するので、通信装置は確認応答メッセージを準備して送信する時間を持てるようになる。
【0019】
本発明の第3の側面によれば、通信ネットワークにおける通信ノードに対して確立された接続を維持する制御装置が本発明の目的を達成する。制御装置は、承認メッセージを受信して、第2の処理に関する何らかの要求が保留中である場合に、維持要求を発行するように構成される。
【0020】
本発明の第4の側面によれば、制御装置を含む通信装置が本発明の目的を達成する。装置は、移動体無線端末、移動体電話、ポケットベル、発信機、携帯情報端末、スマートフォン、或いは、電子手帳でよい。
【0021】
本発明の第5の側面によれば、通信装置に対して確立された接続を維持するネットワークの制御装置が、本発明の目的を達成する。制御装置は、特定の処理に関する要求を受信したことに対する応答として承認メッセージを送信し、少なくとも第1の所定の時間と、第1の時間内に維持要求が受信された場合は第2の時間、接続を維持するように構成される。
【0022】
本発明の第6の側面によれば、通信装置に対して確立された接続を維持するネットワークノードの制御装置を含むネットワークノードが、本発明の目的を達成する。ネットワークノードは、在圏GPRSサポートノード(SGSN)、関門GPRSサポートノード(GGSN)、移動通信交換局/在圏ロケーションレジスタ(MSC/VLR)、ホームロケーションレジスタ(HLR)、或いは、関門移動通信交換局(GMSC)でよい。
【0023】
本発明の第7の側面によれば、デジタルコンピュータ機能を持つ通信装置における電子装置によって実行された時に本発明の方法を実行する、コンピュータが読み取り可能な命令を含むコンピュータが読み取り可能な媒体に収録されたコンピュータプログラム製品が、本発明の目的を達成する。
【0024】
本発明の第8の側面によれば、デジタルコンピュータ機能を持つネットワークノードにおける電子装置によって実行された時に本発明の方法を実行する、コンピュータが読み取り可能な命令を含むコンピュータが読み取り可能な媒体に収録されたコンピュータプログラム製品が、本発明の目的を達成する。
【0025】
本発明の利点は、例えばMM又はGMMプロトコルのような移動管理プロトコルに関するプロトコル階層における上位のレイヤー(例えばデータセッション及びSMS)に対するサービス品質が改善されうることである。さらに、信号メッセージの再送及びサービスの応答に要する時間が短縮されることが利点である。従って、電力消費が低減されるであろう。
【0026】
本発明のさらなる実施形態は、添付の請求の範囲において規定される。
【0027】
「含む/含んでいる」という用語は、本明細書中で使用される時、言及されている特徴、整数、ステップ、或いは、構成要素の存在を明確にするために解釈され、1又はそれ以上の他の特徴、整数、ステップ、構成要素、或いは、それらの組み合わせの存在や追加を排除しないということを強調しておきたい。
【0028】
本発明のさらなる目的、特徴、及び、利点は、以下に説明する本発明のいくつかの実施形態から明らかになるであろう。そこでは、添付の図面を参照して、本発明の多様な側面がさらに詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】移動体通信ネットワークの概略図である。
【図2】移動体端末の正面図である。
【図3】移動体端末のいくつかの構成要素を示すブロック図である。
【図4】ネットワークノードを示すブロック図である。
【図5】移動体端末とネットワークノードの間で送信される信号の信号図である。
【図6】移動体端末中で実行される本発明に従う方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図7】ネットワークノード中で実行される本発明に従う方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1及び図2は、移動体通信ネットワークと、この移動体通信ネットワークで動作できる移動体端末10を示す図である。移動体端末10は、移動体端末10が位置するエリアにサービスを提供している無線基地局装置(基地局)B1乃至B12に対して信号を送信し、そこから信号を受信するための、アンテナ11を備える。各々の基地局B1乃至B12は、例えばUTRAN及びBBSのうち少なくとも一方のような無線接続ネットワークの一部である。各々の基地局B1乃至B12は、例えばUMTSシステムにおける無線ネットワーク制御装置(RNC)RNC1乃至RNC2又はGSM/GPRSシステムにおける基地局コントローラ(BSC)BSC1乃至BSC2などのような、制御装置によって制御される。各々のBSC/RNCは、1又はいくつかの基地局を制御することができる。無線接続ネットワークは、コアネットワーク(CN)に接続される。CNは、典型的には、移動体端末10が音声又はデータの通信に従事する際に地上の通信線による通信ネットワークへの接続を提供するネットワークノードを備える。移動通信交換局/在圏ロケーションレジスタ(MSC/VLR)、関門移動通信交換局(GMSC)、及び、ホームロケーションレジスタ(HLR)は、CSドメインにおける接続を提供することができる。また、在圏GPRSサポートノード(SGSN)SGSN1乃至SGSN2、HLR、及び、関門GPRSサポートノード(GGSN)は、PSドメインにおける接続を提供することができる。各々のMSC/VLR及びSGSNは、1又はいくつかのRNC/BSC(これらは混在していてもよい)にサービスを提供することができる。
【0031】
各々の基地局B1乃至B12は、1又はいくつかの基地局を備えるUTRAN(ユーザ)登録エリア(URA)URA1乃至URA5の一部である。各々のURA URA1乃至URA5は、1又はいくつかのURAを備えるルーティング(registration)エリア(RA)RA1乃至RA3の一部である。さらに、各々のRAは、1又はいくつかのRAを備える位置登録エリア(LA)LA1乃至LA2の一部である。
【0032】
移動体端末10のユーザインタフェースは、イヤホン又はラウドスピーカ12、マイクロホン13、ディスプレイ14、及び、例えばキーパッド15のようなユーザ入力手段を備える。
【0033】
図3は、移動体端末10が備えうるいくつかの構成要素を示す図である。移動体端末10は、例えばUMTS又はGSM/GPRS移動体通信標準などに従って、音声及びデータを無線で通信するように構成される。移動体端末10は、例えば、アンテナ11を介して信号を送信するための送信機17に接続される変調器16を備える。さらに、アンテナ11は、信号を受信するための復調器19に接続される受信機18に接続されている。通信ネットワークと通信するためのインタフェースは、ここには図示されていないいくつかの他の構成要素を備えてもよい。移動体端末10が動作する無線ネットワーク又はシステムに適用可能な無線インタフェース標準に従って、信号は信号情報を含む。
【0034】
変調器16及び復調器19は、制御部30に接続されている。制御部30は、移動体端末10の音声機能及び論理機能を実現するために必要な回路を備える。制御部30は、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサ、多様なアナログ<−>デジタル変換器、ASIC(アプリケーション固有集積回路)、及び、他の構成要素から構成されていて構わない。移動体端末10の制御機能及び信号処理機能は、それぞれの機能に応じて、これらの構成要素及び装置の中に割り当てられている。制御部30はまた、例えば入力端子及び出力端子のような、受信手段、及び、発行手段又は送信手段を備える。本発明に従うメッセージは、入力端子及び出力端子上で、受信機18から受信され、送信機17に対して送信されうる。出力端子に加えて制御部30が、本発明に従うメッセージを発行するための発行手段を形成してもよい。
【0035】
移動体端末10はさらに、メモリ31として集合的に示される多様なメモリを備える。メモリは、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、及び、SIM/USIM(加入者IDモジュール/UMTS SIM)カードを備えることができる。メモリ31には、移動体端末10の動作中に制御部30によって使用される複数の定数及び変数が格納されていてよい。メモリ31は、多様なシステムパラメータ、及び、例えばIMSI及びP−TMSIなどのような移動体端末に固有の情報に関する、永続的な値及び一時的な値を格納することができる。
【0036】
メモリ31はまた、本発明の複数の側面に従って、通信インタフェースを使用する通信を開始して制御するためのいくつかのプロトコルも備える。コンピュータが読み取り可能な命令がメモリに格納されてもよい。命令は、デジタルコンピュータ機能を持つ制御部30によって実行されると、本発明に従う方法を実施する。さらに、制御部30は、本発明の方法を実施するためのデータ及び命令のうち少なくとも一方を格納するためのレジスタを備えてもよい。
【0037】
図4は、本発明に従って構成されるネットワークノードを概略的に示す図である。ネットワークノードは、SGSNノードでもよいし、MSC/VLRノードでもよいし、或いは、ネットワークにおける他のノードでもよい。ネットワークノードは、例えばMM/GMMプロトコルなどに従う、ネットワーク通信及びプロトコルベースの処理を制御及び実行することを担う、ノード制御部50を備える。ノード制御部50は、ネットワークノードの論理機能を実現するために必要とされる回路を備える。ノード制御部50は、1又はいくつかのデジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサ、多様なアナログ<−>デジタル変換器、ASIC(アプリケーション固有集積回路)、及び、例えば基地局B1乃至B12のような通信システムにおける1又はいくつかの接続ノードを用いて移動体端末10と通信するための他の構成要素から構成されうる。ノード制御部50は、例えばデータを移動体端末10から受信し、又は、データを移動体端末10へ送信するための、受信ユニット51及び送信ユニット52に接続されている。さらに、ノード制御部50は、例えば移動体端末が進入した新しいLA又はRAの識別子のような、本発明に従う移動管理の側面に従って必要とされるデータを取得してもよいし、新しいTMSIを取得してもよい。
【0038】
ノード制御部50はまた、例えば入力端子及び出力端子のような、受信手段、及び、発行手段又は送信手段を備える。本発明に従うメッセージは、入力端子及び出力端子上で、受信ユニット51から受信され、送信ユニット52に対して送信されうる。出力端子に加えてノード制御部50が、本発明に従うメッセージを発行するための発行手段を形成してもよい。
【0039】
以下で説明する複数の理由により、ネットワークノードは、特定のメッセージが移動体端末10にいつ送信されたかを常に知るためのカウンタ又はクロック54を備える。カウンタ又はクロック54は、メッセージが送信されると、リセットされてよい。さらに、カウンタ又はクロックが所定の値に達すると、ノード制御部50に通知される。ノード制御部50に加えてクロック54が、接続が維持されている間の所定の時間を待つようになされた待機装置を形成してもよい。通知が発行されたときに、例えば図5におけるCOMPLETEメッセージのような確認応答メッセージが、送信されたメッセージに応えて移動体端末から受信されない場合、移動体端末10とネットワークとの間の接続は、どの処理も当該接続を使用していなければ、終了されてもよい。
【0040】
ネットワークノードはさらに、メモリ53として集合的に示される多様なメモリを備える。ネットワークノードメモリ53は、RAM(ランダムアクセスメモリ)及びROM(リードオンリーメモリ)を備えることができる。ネットワークノードメモリ53には、ネットワークノードの動作中にノード制御部50によって使用される複数の定数及び変数が格納されている。ネットワークノードメモリ51は、多様なシステムパラメータ、及び、例えば1又はいくつかの移動体端末に関するIMSI及びP−TMSIなどのような移動体端末に固有の情報に関する、永続的な値及び一時的な値を格納することができる。
【0041】
ネットワークノードメモリ53はまた、本発明の複数の側面に従って、通信を開始して制御するためのいくつかのプロトコルを備えてもよい。コンピュータが読み取り可能な命令がメモリに格納されてもよい。命令は、ノード制御部50によって実行されると、本発明に従う方法を実施することができる。ノード制御部50はまた、本発明の方法を実施するためのデータ及び命令のうち少なくとも一方を格納するためのレジスタを備えてもよい。
【0042】
図5は、本発明に従う信号スキーマを示す信号図である。移動体端末10は、プロトコルの階層を備える。MMプロトコルは、種々の処理をサポートするために提供される。種々の処理とは例えば、位置管理、セキュリティ管理、移動体装置管理、及び、例えばネットワーク認証のようなCSサービスにおけるセキュリティステップを実行するための認証処理である。GMMプロトコルは、PSサービスをサポートする。GMMは、例えば位置管理、認証、臨時識別情報管理、及び、装置検査などのような処理をサポートするための移動管理プロトコルである。
【0043】
MM及びGMMプロトコルは、上位のレイヤーにサービスを提供し、プロトコル階層において自己より上のレイヤー(上位のレイヤー)に対する信号接続を開始し、確立し、そして、管理する。MM及びGMMプロトコルは信号接続を開始し、上位のレイヤーはその信号接続上で情報を送信することができる。接続を開始する要求は、GMM/MMユニットによって引き起こされる。接続を確立又は開始する要求は、RRC(無線リソース制御)メッセージによって提供されうる。RRCメッセージは、例えばレイヤー3(L3)メッセージのようなメッセージ(例えば、接続要求、ルーティングエリア/位置登録エリア更新要求、又は、MM/GMMユニットによって開始されるサービス要求)を伝達することができる。これらの要求はそれぞれ、ネットワークノードに対する接続の確立を始動させることができる。信号接続が確立された後、移動体端末10のMM/GMMユニットは、当該接続上でネットワークに対して特定のMM/GMM処理の要求を送信することができる。要求は、例えば、RRCメッセージに組み込まれてもよい。以下では、そのような特定のMM/GMM処理の要求を、REQUESTと呼ぶ。
【0044】
移動体端末10が例えばCSドメインにおいて第1の位置登録エリアから第2の位置登録エリアへ進入したり、PSドメインにおいて第1のルーティングエリアから第2のルーティングエリアに進入したりすると、移動体端末10は、位置登録の更新を実行しなければならない。移動体端末10が新しいLA/RAに進入すると、例えば新しいLA/RAに対するパラメータをダウンロードする処理が提供されなければならない。移動管理に対するそのような要求は、MM/GMMによって処理される。
【0045】
以下、GMMの実装に関して、移動体端末10とネットワークの間の信号伝達を説明する。しかしながら、MMの実装に関しても、この信号伝達は同様に実装されうる。ネットワーク(すなわち、SGSN又はMSC/VLR)への接続を必要とする移動サービスが上位のレイヤーによって要求されると、接続確立の要求が移動体端末10中のGMMユニットに対して送信される。それに応答して、GMMはREQUESTを生成して下位のレイヤーへ送信する。下位のレイヤーは、信号接続が確立されると、REQUESTをネットワークのGMMユニットへ送信する。REQUESTは、例えばセッション管理(SM)プロトコルに従ってデータを送信するための信号チャネルを取得する要求のような、特定のサービスに対する要求を含むことができる。
【0046】
GMMユニットは、接続確立の要求が上位のレイヤーから受信されたときに、継続して動作している処理を既に持っていても構わない。そのようなGMM処理は、ルーティングエリア更新要求や、セキュリティ検査要求などを含んでいてもよい。それゆえ、信号接続(この場合はPS信号接続)は維持され、上位のレイヤーによって使用されることができる。REQUESTは、例えば移動体端末接続機能、ルーティングエリア識別子、現在のP−TMSIなどのような、実装に固有な特定の要求に関するいかなる他の情報を含んでいてもよい。
【0047】
技術的に知られているように、第1の処理に関するREQUESTが送信される前にGMMユニットが上位のレイヤーから第2の処理に関する接続確立の要求を受信した場合、フォローオンリクエスト(FOR)は、第1の処理に関するREQUESTに添付されてもよい。それゆえ、第1の処理に関する処理が終了したときに、確立された接続は維持され、その接続は再度確立される必要がない。注意されなければならないことであるが、第2の処理は、第1の処理と同じ処理に関するものであってもよい。これは例えば、RA更新が行われているのと同じ時にPSセッションが終了された場合であり、GMMは、切断処理を実行しなければならない。
【0048】
或いは、MM/GMMレイヤー自体の中で、第1の処理(例えば継続中の接続処理又はRA更新処理など)が完了した後に第2の処理が実行される必要があることをイベントが要求した場合に、FORが指示されてもよい。
【0049】
REQUESTに応答して、ネットワークのGMMユニットは、REQUESTが受信され処理されたことを示すために、承認メッセージ(以下、「ACCEPT」と呼ぶ)を生成する。ACCEPTは、例えば新しいP−TMSIやルーティングエリア識別子などの、特定のREQUESTに関するいかなる情報を含んでもよい。
【0050】
ACCEPTメッセージのデータが受信されたことを移動体端末が知らせることを要求するGMMサービスもある。それゆえ、処理の完了を知らせるための完了メッセージ(以下、「COMPLETE」と呼ぶ)が、例えばRRCメッセージに組み込まれて、ネットワークのGMMユニットに対して送信される。
【0051】
本発明によれば、上位のレイヤー(又は内部のGMMイベント)は、第1のGMM処理に関するREQUESTメッセージがネットワークのGMMユニットへ送信された後に、第2のGMM処理に関する接続確立の要求を発行することができる。第2の処理に関する接続確立の要求が上位のレイヤーから受信される前に第1の処理に関するREQUESTメッセージに応答して発行されたACCEPTメッセージが受信されなかった場合、本発明に従い、FOR要求は第1のGMM処理に関する処理を終了させるCOMPLETEメッセージに組み込まれることができる。COMPLETEメッセージ中の単一のビットがFOR要求を実現することができ、「1」はFORが有効であることを示し、「0」はFORが有効でないことを示す。COMPLETEメッセージ中のFORが有効である場合、ネットワークのGMMユニットは接続を維持し、そうでない場合は、第1のGMM処理に関する処理が終了すると接続は終了される。
【0052】
すべてのGMM処理がCOMPLETEメッセージを要求するわけではないので、ネットワークのGMMはCOMPLETEメッセージを待たなくてもよい。そのような場合にFORが発行される場合でも接続を維持することを可能にするために、ネットワークのGMMユニットは、接続が終了される前に所定の時間又はメッセージが受信されるまでCOMPLETEメッセージを常に待ってもよい。待ち時間は、数秒から数分までの幅があってよく、各々の具体的な場合について検査されてもよい。待ち時間の間にいかなるCOMPLETEメッセージも受信されなかった場合、接続が使用されていなければいつでも、接続は終了されてよい。
【0053】
或いは、ネットワークのGMMユニットがCOMPLETEメッセージを待たない場合、ネットワークのGMMユニットはいかなるCOMPLETEメッセージも待たないようになされてもよい。しかしながら、それ以上の処理を一切せずにネットワークがメッセージを捨てる場合でも、移動体端末はとにかくCOMPLETEメッセージを発行しても構わない。
【0054】
移動体端末10がCOMPLETEメッセージを送信すると、移動体端末10は、上位のレイヤーにおける要求を行った適切なプロトコルに対して、接続確立の確認を送信する。接続確立の確認は、信号接続が使用可能であることを示す。
【0055】
図6は、本発明に従う方法の一実施形態におけるステップを示す図である。各ステップは、移動体端末10において実行されうる。第1のステップ100で、GMMはGMM処理を開始する。それに応答して、ステップ101で、信号接続の確立処理が開始される。ステップS102で、GMM処理に関するREQUESTがネットワークのGMMに対して送信される。ステップ101及び102は、上述したように、単一のステップにおいて実行されてもよい。ステップS103で、ACCEPTメッセージがネットワークのGMMから受信される。COMPLETEメッセージがまだ送信されていないので、ステップS104で、接続確立に対する保留中の要求をGMMが持つか否か、すなわち、REQUESTが送信された後に第2のGMM処理に関する接続確立の要求が上位のレイヤーから受信されたか否か(又は内部のGMMイベントによって引き起こされたか否か)が判定される。ステップ104における答えがYESである場合、ステップ105で、COMPLETEメッセージ中のFORのビットが「有効」に設定される。しかしながら、ステップ104における答えがNOである場合、ステップS106で、受信したACCEPTメッセージに関する処理がCOMPLETEメッセージを要求したか否かを判定する。ステップ106における答えがNOである場合、処理は終了する。しかしながら、ステップ106における答えがYESである場合、ステップ107で、COMPLETEメッセージ中のFORのビットが「無効」に設定される。ステップ108で、処理はステップ105及び107から継続し、COMPLETEメッセージがネットワークのGMMへ送信される。接続がもはや使用されなくなった時に、信号処理は終了されてよい。
【0056】
或いは、ネットワークノードによって要求されたか否かに関わらず、応答又は確認応答メッセージは常に送信されてもよい。そして、COMPLETEメッセージにおけるFORのビットは、「有効」又は「無効」に設定されうる。ネットワークが応答メッセージを待っていなかった場合、ネットワークノードは応答メッセージに対していかなる注意も払う必要がない。応答メッセージは、それ以上の処理を一切せずに捨てられてよい。
【0057】
図7は、本発明の方法に従うネットワークノードにおいて実行されるステップの一実施形態を示す図である。第1のステップ200で、信号接続が確立され、ステップ201で、GMM処理に関するREQUESTが受信される。REQUESTが信号接続を確立する要求と共に受信される場合、ステップ200及び201は単一のステップで実行されてもよい。そして、例えばルーティングエリア更新要求などのような、REQUESTに関する具体的な処理が特定される。ネットワークのGMMは、例えば新しいRAを特定して新しいP−TMSIを割り当てるような、REQUESTによって特定される処理に従って要求されるあらゆる機能を実行する。移動体端末のGMMに送信されるべきあらゆるデータは、ステップ202で送信されるACCEPTメッセージに組み込まれる。ステップ203で、ネットワークのGMMは、送信されたACCEPTメッセージに対する応答としてCOMPLETEメッセージを受信するために、所定の時間待つ。この時間の間、接続は維持される。或いは、COMPLETEメッセージがACCEPTメッセージに従って要求される場合、GMMはCOMPLETEメッセージが実際に受信されるまで待つ。ステップ204で、所定の時間内にCOMPLETEメッセージが受信されたか否かが判定される。ステップ204における答えがYESである場合、処理はステップ205に進み、COMPLETEメッセージにおけるFORのビットが「有効」であるか否かが判定される。ステップ205における答えがYESである場合、処理はステップ206に進み、確立された接続は維持される。ステップ206において維持されている接続がもはや使用されなくなると、接続は終了されてよく、処理は終了する。しかしながら、ステップ204又は205における答えがNOである場合、処理はステップ207に進み、信号接続がGMM処理によってもはや使用されなくなった時に接続は切断される。
【0058】
ネットワークのGMMユニットがいかなるCOMPLETEメッセージも待たない場合、図7の処理は、ステップ202からステップ207へ直接進んでもよい。
【0059】
上述の方法がCSドメインにおいて使用される場合、FOR要求は、フォローオンプロシード(FOP)を送信することによりネットワークノードによって確認応答されなければいけないというのでもよい。FOR要求がREQUESTメッセージに組み込まれる場合、FOPはACCEPTメッセージに組み込まれてもよい。しかしながら、FOR要求がCOMPLETEメッセージに組み込まれる場合、FOP確認応答は別個に送信されてもよいし、ネットワークのMMと移動体端末のMMとの間で送信される他のメッセージに組み込まれてもよい。
【0060】
以上、具体的な実施形態を参照して本発明を説明してきた。しかしながら、上述の実施形態以外の実施形態も、本発明の範囲内において同様に可能である。ハードウェア又はソフトウェアによって方法を実行する、上述の方法の各ステップとは異なる方法のステップも、本発明の範囲内で提供されてもよい。本発明の種々の特徴及びステップは、上述の組み合わせ以外の組み合わせに結合されてもよい。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置(10)において、該通信装置と在圏通信ネットワークにおけるネットワークノードとの間に確立された接続を維持する方法であって、
前記ネットワークノードへ送信された、第1の処理に関する要求メッセージに対する応答として、前記ネットワークノードから承認メッセージを受信するステップと、
第2の処理に関する何らかの要求が保留中であるか否かを判定するステップと、
前記承認メッセージが受信された時に何らかの要求が保留中である場合、前記確立された接続を維持する維持要求を前記ネットワークノードに対して送信するステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記維持要求を送信するステップは、前記第1の処理に関する要求が送信された後であって前記承認メッセージが受信される前に前記保留中の要求が受信された場合に実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記維持要求は、前記承認メッセージを受信したことに対する応答として送信される応答メッセージに組み込まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記応答メッセージは確認応答メッセージであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記確立された接続がもはや使用されなくなるまで前記確立された接続を維持するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記確立された接続は、パケット交換式又は回線交換式の信号接続であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
当該方法は、前記通信装置の無線通信インタフェースにおける移動管理プロトコルに含まれ、
移動管理ユニットは、前記ネットワークノードに対する信号伝達を処理する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1及び第2の処理は移動管理処理であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記維持要求はフォローオンリクエスト(FOR)であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
通信ネットワークノードにおいて、該通信ネットワークノードとサービスを提供されている通信装置との間に確立された接続を維持する方法であって、該方法は、
前記通信装置から特定の処理に関する要求を受信したことに対する応答として前記通信装置へ承認メッセージを送信するステップと、
前記承認メッセージが送信された後、所定の第1の時間、前記確立された接続を維持するステップと、
を含み、さらに、
前記第1の時間内に前記通信装置から維持要求が受信された場合に、第2の時間、前記確立された接続を維持するステップを備えることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記維持要求を受信するステップと、
該維持要求に対する応答として、前記確立された接続がもはや使用されなくなるまで前記確立された接続を維持するステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記承認メッセージは確認応答メッセージを要求する情報を含み、
当該方法は、
前記確認応答メッセージを受信するステップと、
前記確認応答メッセージが前記維持要求を含むか否かを判定するステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記確立された接続は、パケット交換式又は回線交換式の信号接続であることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
当該方法は、前記通信ネットワークノードの無線インタフェースにおける移動管理プロトコルに含まれ、
移動管理ユニットは、前記通信装置(10)に対する信号伝達を処理することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記特定の処理は移動管理処理であることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記維持要求はフォローオンリクエスト(FOR)であることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
通信ネットワークに対して確立された接続を維持する通信装置のための制御装置であって、該制御装置は、前記確立された接続を維持する要求を発行するように構成され、さらに、
第1の処理に関する要求を送信したことに対する応答として承認メッセージを受信するようになされた受信手段(18)と、
前記承認メッセージが受信された時に第2の処理に関する何らかの要求が保留中である場合、前記確立された接続を維持する維持要求を発行するようになされた発行手段(30)と、
を備えることを特徴とする制御装置。
【請求項18】
前記発行手段(30)は、前記第1の処理に関する要求が送信された後であって前記承認メッセージが受信される前に前記保留中の要求が受信された場合に、前記維持要求を発行するようになされることを特徴とする請求項17に記載の制御装置。
【請求項19】
前記発行手段(30)は、前記維持要求を応答メッセージに組み込むようになされ、かつ、前記承認メッセージを受信したことに対する応答として前記応答メッセージを発行するようになされることを特徴とする請求項17又は18に記載の制御装置。
【請求項20】
前記応答メッセージは確認応答メッセージであることを特徴とする請求項19に記載の制御装置。
【請求項21】
無線通信インタフェースにおける移動管理プロトコルを格納するメモリ(31)を備え、前記要求は前記移動管理プロトコルに従って送信され、前記承認メッセージは前記移動管理プロトコルに従って受信されることを特徴とする請求項17乃至20のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項22】
ネットワークと通信するための受信機(18)と送信機(17)とを備える移動体通信装置(10)であって、
請求項16乃至19のいずれか1項に記載の制御装置を備えることを特徴とする移動体通信装置。
【請求項23】
当該移動体通信装置(10)は、移動体無線端末、ポケットベル、発信機、スマートフォン、或いは、電子手帳であることを特徴とする請求項22に記載の移動体通信装置。
【請求項24】
当該移動体通信装置は、移動体電話(10)であることを特徴とする請求項22に記載の移動体通信装置。
【請求項25】
通信装置(10)に対する接続を維持するネットワークノードのための制御装置であって、該制御装置は、特定の処理に関する要求に対する応答として承認メッセージを発行するように構成され、さらに、
前記通信装置から前記要求を受信したことに対する応答として前記承認メッセージを発行するようになされた発行手段(50)と、
前記通信装置へ前記承認メッセージが送信された後、所定の第1の時間、待機するようになされた待機手段と、
を備え、
前記待機手段は、前記所定の第1の時間内に前記通信装置から維持要求が受信された場合に、第2の時間、待機するようになされたことを特徴とする制御装置。
【請求項26】
前記待機手段は、前記接続がもはや使用されなくなる時である前記第2の時間が終了する時まで待機するようになされることを特徴とする請求項25に記載の制御装置。
【請求項27】
前記発行手段は、確認応答メッセージを要求する情報を前記承認メッセージに組み込むようになされたことを特徴とする請求項25又は26に記載の制御装置。
【請求項28】
前記待機手段は、受信した応答メッセージが前記接続を維持する要求を含むか否かを判定し、受信した応答メッセージが前記接続を維持する要求を含む場合、前記接続を維持するようになされたことを特徴とする請求項25乃至27のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項29】
無線通信インタフェースにおける移動管理プロトコルを格納するメモリ(53)を備え、前記要求及び前記メッセージは、前記移動管理プロトコルに従って処理されることを特徴とする請求項25乃至28のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項30】
移動体通信装置(10)と通信するための送信ユニット(52)と受信ユニット(51)とを備えるネットワークノードであって、
請求項23乃至27のいずれか1項に記載の制御装置を備えることを特徴とするネットワークノード。
【請求項31】
前記ネットワークノードは、在圏GPRSサポートノード(SGSN)、関門GPRSサポートノード(GGSN)、移動通信交換局/在圏ロケーションレジスタ(MSC/VLR)、関門移動通信交換局(GMSC)、或いは、ホームロケーションレジスタ(HLR)であることを特徴とする請求項30に記載のネットワークノード。
【請求項32】
コンピュータが読み取り可能な媒体に収録されたコンピュータプログラムであって、
デジタルコンピュータ機能を持つ電子装置によって実行されると請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法を実行する、コンピュータが読み取り可能な命令を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項33】
コンピュータが読み取り可能な媒体に収録されたコンピュータプログラムであって、
デジタルコンピュータ機能を持つ電子装置によって実行されると請求項10乃至16のいずれか1項に記載の方法を実行する、コンピュータが読み取り可能な命令を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−283853(P2010−283853A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−162173(P2010−162173)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【分割の表示】特願2006−526576(P2006−526576)の分割
【原出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】