説明

角度位置センサを提供されるハンドルコントロール

【課題】 角度位置センサを提供されるハンドルコントロールを提供することである。
【解決手段】 ハンドルコントロール(1)は、中央貫通穴を提供されて、ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるように適合され、このハンドルバー(2)にしっかりと固定される支持本体(3)と;管状の形状を有し、前記支持本体(3)によって回転式に運ばれて、前記ハンドルバー(2)に対して回転するために前記ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるために中央にせん孔されているツイストグリップ(11)と;前記ツイストグリップ(11)の角度位置を読み込むように適合される角度位置センサ(16)とを具備する。この角度位置センサ(16)は、少なくとも1つのローター(17)と、少なくとも1つのリーダ(18)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、角度位置センサを提供されるハンドルコントロールに関する。
【0002】
本発明は、オートバイ(motorcycle)に有利に適用されるものであり、次の明細書において明確な参照がなされるものであり、それ故、概略として締まりの無いものではない。
【背景技術】
【0003】
従来のオートバイには、ハンドルコントロール(従来は、ハンドルバーの右側のグリップ)が設けられ、それは、回転式に取り付けられ、および、駆動トルクの生成を調整するエンジンコントロールに機械的に接続される。通常、ハンドルコントロールは、少なくとも1つのボーデン−タイプ(Bowden−type)金属ケーブルによってエンジンコントロールに接続される。そして、それは、シースに対してスライドするために外部のシースに挿入され、および、ゼロ駆動トルクに対応する休止位置の方へスプリングによって付勢(biased)される。
【0004】
近年では、自動車産業において蓄積された経験から誘導されることは、DBW(ワイヤによるドライブ:Drive By Wire)システムのアプリケーションが示唆され、そこにおいて、ハンドルコントロールは、エンジンコントロールにもはや機械的に接続されるものでなく、単にハンドルコントロールの位置を検出する位置センサに接続され、したがって、機械的にエンジンコントロールを操作するアクチュエータを駆動する。
【0005】
オートバイに使用するために適切なDBWシステムを設計する際に対象にされることを必要とする最も大きな問題は、ハンドルコントロールの角度位置を検出するための捕捉システム(acquisition system)の実現である。実際、このような捕捉システムは、加速/減速のドライバの意思の急速な、および、誤りのない解釈(interpretation)を提供することが可能でなければならず、エンジン制御装置によってドライバの意思の確かな解釈を確保するために情報の冗長(information redundancy)を提供しなければならず、および、ボリュームに、オートバイに起こりうる高振動に、および、保護の欠如に関連した悪い環境条件に(偶発的な衝撃、非常に低いかあるいは非常に高い温度、水はねなどに)関連した問題を考慮に入れているオートバイのコンテキストにインストール可能でなければならない。
【0006】
さらにまた、オートバイに使用されるために適切な捕捉システムは、オートバイの生産がより高度に細分化され、および、多くの場合、少数のモデルの巨大な生産によって特徴づけられるので、非常に異なるオートバイに均等に、容易に組み込まれるために高い汎用性を有しなければならない。
【0007】
自動車の分野において、アクセルペダル(gas pedal)の位置を検出する捕捉システムを実現するさまざまな解がある;しかしながら、それらがとても扱いにくくて、および、十分に頑丈でないために、このような自動車の解がオートバイに使われることができない。さらに、オートバイのアプリケーションにおいて、安全および迅速なドライバの意思を解釈することは、自動車のアプリケーションにおいてよりさらに重要である。その理由は、4つのホイールに載置されている車は本質的に安定しており、および、それで、車を運転するときに、供給された駆動トルクと、ドライバの意思との間の短い相違(discrepancy)は許容できる(すなわち、基本的に危険でない);その代わりに、供給された駆動トルクと、ドライバの意思との間の短い相違にさえよって、単に2つのホイールに載置されているオートバイは、本質的に不安定であり、および、容易に転倒し得る動的平衡に基づく(特に制限条件の下で、例えば、コーナリングの間)。
【0008】
特許出願US20080154537A1は、オートバイのハンドルコントロールの角度位置を検出する捕捉システムを提案した;この捕捉システムは:固定された支持本体;支持本体に可動に取り付けられる可動素子(movable element);ハンドルコントロールの運動を可動素子に伝えるために、機械的に、ハンドルコントロールに、および、可動素子に接続される伝達装置(transmission device);支持本体によって運ばれ、可動素子の角度位置を決定するために可動素子に結合し、および、可動素子の角度位置の2つの相互に重複した測定(two reciprocally redundant measurements)を提供するために適合される主位置センサ;および、主位置センサと異なり、独立しており、支持本体によって運ばれ、可動素子の位置を決定するために可動素子に結合し、および、可動素子の位置の2つの相互に重複した測定を提供するために適合されたコントロール位置センサを提供される。
【0009】
特許出願US20080154537A1に記載されている捕捉システムは、非常に頑丈で、および、信頼性が高いが、一方、比較的大きいボリュームを有し、および、固定された支持本体において取り付けられるハンドルコントロールと、可動素子との間のボーデンケーブルによって、機械的結合を必要とする。
【0010】
特許US6832511B2は、オートバイのハンドルコントロールの角度位置を検出する角度位置センサを記載する;この位置センサは、ハンドルコントロールのそばにインストールされ、および、二重の電位差計(potentiometer)を具備する。そして、それは可動素子の位置の2つの相互に重複した測定を提供して、および、機械的な伝達装置によってハンドルコントロールと角度的に一体で作られる回転シャフトを提供される。
【0011】
特許US6832511B2に記載されている角度位置センサにはあまり信頼性が高くない欠点がある。その理由は、次のことにある。ハンドルバーの一端に配置される電位差計の使用は、この範囲に存在する高振動のために大きな問題を含む;換言すれば、電位差計は、1つ以上の可動スライダと、固定プレートとの間の摺り接触を提供し、および、このような摺り接触は、機械振動に非常にセンシティブである。オートバイの標準の走行の間、ハンドルバーの端部は、ハンドルバーの増幅効果のために非常な高振動を受ける(すなわち、前フォークにハンドルバーを固定する中心領域でハンドルバーに伝えられる振動は、ハンドルバーのアームによって増大され、および、それでハンドルバーの端部で、非常に増幅される)。このような振動は、電位差計によって提供される読み込みに良くない影響を及ぼし得ることになり、それらによって電位差計スライダの位置上の望まれない、制御されていない振動が生じ得ることとなり、そしてそれは電位差計によって提供される測定上の高度な不確定度が生じる;さらに、時間とともに、このような振動は、それでドライバの安全上のネガティブなポテンシャルの衝撃(negative potential impacts)を有する初期の、予測不可能な摩耗(wear)を測定している(determining)電位差計を悪化させ得る。
【0012】
特許出願WO2008010186A2は、自動車両ツイストグリップ(twist−grip)制御デバイスを開示し、そしてそれは:運転中の静止している固定子部と、握持されることができ、それが対抗するスプリングの動作に対して、固定子部に対する軸を中心にマニュアルで回転されることができるように取り付けられる回転子部分と、前記軸を中心にそれぞれ個別の角度のフィールドの回転子部分に接続し、前記軸を中心に磁界の強さのそれぞれの所定の角度分布を生成するために適合される第1および第2の永久磁石と、前記軸を中心にそれぞれの個別の角度位置の固定子部に接続され、回転子部分が固定子部に対してある角度に回転されるとき、回転子部分の相対的な角度位置を表すそれぞれの第1および第2の電気信号を提供するために、第1および第2の永久磁石それぞれに対応した第1および第2の磁界センサとを具備する。これらの信号は、信号の1つがユーザによって要求される対応され制御された物理的な大きさの範囲を表す制御信号として使用され得るように、および、他の信号がこれらの信号が所定の関係において互いともはや相関していない操作故障または不良の発生の検出を可能にするために適合される制御信号として使用され得るように、所定の関係において互いと相関している。
【0013】
特許出願WO2008010186A2のハンドルコントロール装置において使用される位置センサは、ハンドルの角度位置を決定する永久磁石の使用を必要とする;しかしながら、永久磁石を使用することは、相対的に安全でない。なぜなら、これらの永久磁石によって生成される磁場は、取り囲む金属物(例えばドライバの右手によって運ばれる金属リングまたはドライバの右手につけられている手袋に挿入される金属強化)によって望まれていない、予想外の方法によって影響を受けることになり得て、ハンドルの角度位置の読み込む際の正確度および速度の必然の劣化を伴う。
【発明の概要】
【0014】
(発明の開示)
角度位置センサを提供されるハンドルコントロールを提供することは、本発明の目的であり、このハンドルコントロールは、上記の欠点から解放し、および、特に容易で、実現されうる費用効果的なものである。
【0015】
本発明に係る、角度位置センサを提供されるハンドルコントロールは、添付の請求の範囲に記載されて提供される。
【0016】
本発明は、ここで、添付の図面を参照して記載されており、それは何ら限定的な実施形態を示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】明確にするため取り除かれる部分によって、角度位置センサを提供され、および、本発明により作られるハンドルコントロールの概略の斜視図である。
【図2】明確にするため取り除かれる部分によって、図1のハンドルコントロールの概略の分解斜視図である。
【図3】明確にするため取り除かれる部分によって、図1のハンドルコントロールの概略の縦断面図である。
【図4】明確にするため取り除かれる部分によって、図1のハンドルコントロールの角度位置センサの概略の斜視図である。
【図5】明確にするため取り除かれる部分によって、図1のハンドルコントロールの支持本体の異なる実施形態の概略の斜視図である。
【図6】明確にするため取り除かれる部分によって、図5の支持本体の概略の分解斜視図である。
【図7】明確にするため取り除かれる部分によって、図5の支持本体の概略の長手方向の断面図である。
【図8】明確にするため取り除かれる部分によって、図5の支持本体に結合されるツイストグリップの詳細な概略斜視図である。
【図9】明確にするため取り除かれる部分によって、図8のツイストグリップの詳細な概略横断面図である。
【図10】明確にするため取り除かれる部分によって、ブレーキ装置を提供される図5の支持本体の3つの変形のうちの1つの概略の分解斜視図である。
【図11】明確にするため取り除かれる部分によって、ブレーキ装置を提供される図5の支持本体の3つの変形のうちの1つの概略の分解斜視図である。
【図12】明確にするため取り除かれる部分によって、ブレーキ装置を提供される図5の支持本体の3つの変形のうちの1つの概略の分解斜視図である。
【図13】明確にするため取り除かれる部分によって、図1のハンドルコントロールをで運ぶハンドルバーに結合されるブレーキ装置の概略の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1において、符号1は、全体として、オートバイのハンドルバー2に取り付けられるハンドルコントロールを示す。
【0019】
ハンドルコントロール1は支持本体3を具備する。そして、それは、環状のシェルとして形成され、中央貫通穴4(図2および3に示される)を提供されて、および、ハンドルバー2にしっかりと(rigidly)固定され、ハンドルバー2を中心に嵌合されるように適合される。図2に示すように、支持本体3は、成形されたプラスチック材料でできていて、ハンドルバー2のまわりに相互に固定される2つの部分5から成り、一対のスクリュー6によってハンドルバー2上にクランプする。特に、1つの部分5aは、2つのスロット7を有する。そして、それは2つのそれぞれの金属ブッシング8によってカバーされて、および、スクリュー6によって係合する2つのそれぞれのスルーホールを規定する;他の部分5bは、2つのスロット9を有する。そして、それは部分5aのスロット7と位置合わせされて、および、スクリュー6がネジ止めされる2つのそれぞれのねじ付き金属ブッシング10によってカバーされる2つのそれぞれの止まり穴(blind holes)を規定する。
【0020】
さらに、ハンドルコントロール1は、ツイストグリップ11を具備し、それは、管状の形状を有し、支持本体3によって回転式に運ばれて、および、長手方向の回転軸12を中心にハンドルバー2に対して自由に回転するためにハンドルバー2を中心に嵌合されるために、中央にせん孔されている。グリップ11は、射出成形によって剛性プラスチック材料でできていて、および、構造機能(structural function)に役に立つ;グリップ11は、それがドライバのために最適のグリップを確保しなければならないので、美的目的、および、機能的目的の両方を有するプラスチック材料でできている外部のコーティング(添付している図には示されない)によってコーティングされる。
【0021】
弾性記憶素子(elastic recalling element)13(具体的には、渦巻ばね)は、支持本体3内に配置される。そして、それはツイストグリップ11に結合する一方の端部14、および、支持本体3に固定される端部14の反対側の一方の端部15を有する;このように、弾性記憶素子13は、グリップ11上の弾性推力を及ぼす。そして、それはゼロ駆動トルクに対応する休止位置の方へツイストグリップ11を回転させるのに役立つ。
【0022】
最終的に、ハンドルコントロール1は、角度位置センサ16を具備し、それはDBW−タイプ(ワイヤによるドライブ:Drive By Wire)コントロールシステムのために長手方向の回転軸12を中心にツイストグリップ11の角度位置αを読み込むために適合される。
【0023】
角度位置センサ16は、ローター17を具備し、それは、長手方向の回転軸12を中心にツイストグリップ11とともに回転するために、ツイストグリップ11によって支持され、および、電気および/または磁気フィールド(既存の電気および/または磁気フィールドを修正するか、それ自身の電気および/または磁気フィールドを生成することによって)に影響することが可能である。さらに、角度位置センサ16は、リーダ(reader)18を具備し、それは、支持本体3によって静止位置に運ばれ、ローター17の近くに配置され、および、コンタクトレスおよびリモートのローター17の方位の読み込みに適切である。好ましい実施態様によれば、リーダ18は、ハンドルコントロール1の角度位置αの相互に重複した3つの測定を提供するために、ローター17の方位を読み込むように適合される。
【0024】
図4のより詳細に示すように、リーダ18は、複数のアンテナ19、および、3つの電子的問合せ装置(electronic querying devices)20を具備する。そして、それは支持本体3内部に配置される共通のプリント回路21によって運ばれて、および、アンテナ19に接続される。各々のアンテナ19は、少なくとも1つの閉ループターンによって構成されて、および、好ましくはコイルによって構成される。
【0025】
ローター17は、閉ターン23具備する。そして、それは電気伝導性材料でできていて、および、ツイストグリップ11の長手方向の回転軸12を中心に分配される多くのローブ(lobes)24を有する;各々のアンテナ19は、対向していて、および、ローター17のターン23に結合され、および、少なくとも1つの電子的問合せ装置20に接続される。使用において、各々の電子的問合せ装置20は、電界を生成するための少なく1つのアンテナ19を使用し、そして、それはローター17のターン23によって反射され、および、それで、電子的問合せ装置20は、ローター17のターン23によって反射される電界を読み込む。
【0026】
好ましい実施態様によれば、各々の電子的問合せ装置20は、それ自身のアンテナ19を具備し、他のリーダ18のアンテナ19に依存しない;アンテナ19は、通常、互いに同一中心で、および、他の内部の1つとして配置される。アンテナ19は、ローター17に対向するプリント回路21の第1の表面上に常に得られ、一方、電子的問合せ装置20は、プリント回路21の第1の表面(図4に示すように)に固定されることができるか、または第1の表面の反対側のプリント回路21の第2の表面に固定されることができる。
【0027】
角度位置センサ18において、能動素子(それゆえに、より精巧で、および、潜在的に不良または故障を受けやすい)が電子的問合せ装置20である点に注意する価値があり、一方、もしそれらが例外的な機械的応力(すなわちオートバイ転倒によるひどい事故)を受けなければ全ての他のコンポーネント(アンテナ19、ターン23、プリント回路21)は受動的で、および、非常に不良または故障を受けそうにない。それゆえに、信頼性の相当の低下無しで、費用、および、ボリュームを含むために、電子的問合せ装置20を単に3倍にすることを選ぶ(あるいは、3つの電子的問合せ装置20の代わりに、電子的問合せ装置20は二倍にされることがあり得て、すなわち、それは、単に2つの電子的問合せ装置20を使用することが可能である)。
【0028】
好ましくは、図2および3に示すように、ツイストグリップ11は、環状の形状の支持縁部25を具備する。そして、それはローター17を支持して、および、ツイストグリップ11の内部端部に配置され、支持本体3内部に収容される。ツイストグリップ11は、成形(モールディング)によるプラスチック材料でできていて、および、好ましくは、ローター17はツイストグリップ11内に組み込まれるためにツイストグリップ11上へ共同成形(co−molded)されている。
【0029】
位置センサ16の3つの電子的問合せ装置20は、ツイストグリップ11の角度位置αの3つの相互に重複した測定を提供する;このような測定は、処理装置(processing unit)26(図1に示される)に供給され、ツイストグリップ11(すなわちハンドルコントロール1の)の角度位置αを決定するために高度な安全を伴ってそれ自身の測定を使用する。特に、処理装置26は、ツイストグリップ11の角度位置αを決定するために、3つの利用できる測定の中の1つを使用し、一方で、それが位置センサ16の3つのリーダ18の訂正動作をチェックするために、すなわちツイストグリップ11の角度位置αをチェックして、および、確証するために、全ての3つの利用できる測定を使用する。換言すれば、処理装置26は、位置センサ16の3つのリーダ18の可能な故障を診断するための3つの利用できる測定の間の相互比較を使用し、正しく作動しているリーダ18によって提供される少なくとも1つの測定を使用してハンドルコントロール1の角度位置αを決定する。
【0030】
処理装置26は、オートバイエンジンの動作を管理するためにツイストグリップ11(すなわちハンドルコントロール1の)の角度位置αを使用して、および、駆動トルク生成を調整するために、ツイストグリップ11の角度位置αを使用する。
【0031】
通常、2つの測定の合計が常に一定であるために、2つのリーダ18は、補完的な値を有するツイストグリップ11の実際の角度位置αの2つの測定を提供し、一方、第3のリーダは、ツイストグリップ11が与えられた位置の中に(一般にゼロ駆動トルクに対応する休止位置の中に)あるかどうかの指示を提供することがあり得て、すなわち○×式(true−or−false)タイプの指示を提供することがあり得る。DBWシステムの故障の場合の最も重大な危険は、ドライバが駆動トルク生成をキャンセルすることを要求することを実現しておらず、および、それでドライバの意思に反してオートバイを加速するので、角度休止位置αは最も重要である。
【0032】
図5−7において示される異なる実施形態において、支持本体3は、異なる形状を有し、そして、支持本体3を形成する2つの部分5は、半径方向に分けられる代わりに、軸方向に分けられる;換言すれば、図1−3に示される実施形態において、支持本体3を形成するために、2つの部分5aおよび5bは、各々、半リング形状(half−ring−shaped)であって、および、半径方向に接合される(すなわち回転軸12に垂直に);図5−7に示された実施形態において、その代わりに、支持本体3を形成するために、2つの部分5aおよび5bは、各々、リング形状であって、および、軸方向に接合される(すなわち回転軸12に平行で)。
【0033】
さらにまた、支持本体3を形成する2つの部分5aおよび5bは、半分の5aにおいて得られた対応するシート28でインターロックする半分の5bから突き出ている弾性的に変形可能な固定具27からなるインターロックシステムによって互いに機械的に接続される。それゆえに、図5−7に示された実施形態において、支持本体3は、スクリュー6から解放され、その機能はインターロックシステムによって置き換えられる。
【0034】
閉ターン23を支えているローター17は、2つの部分29aおよび29bに分けられ、その各々は、ハンドルバー2のまわりに配置されるために中央に穿孔された環状の形状を有する。ローター17の2つの部分29aおよび29bは、部分29aに得られた対応するシート31にインターロックする部分29bから突き出ている弾性的に変形可能な固定具30からなるインターロックシステムによって、互いに機械的に結合する。インターロックシステムは、基本的に、ローター17の2つの部分29aおよび29bを軸方向に拘束する機能として役に立つ;さらに、ローター17の2つの部分29aおよび29bは、互いに2つの部分29aおよび29bそれ自身で角度的に一体となるように、その間に形成されるインターロックポイントを更に有する。弾性素子13は、ローター17の2つの部分29aおよび29bの間に挿入され、そして、弾性素子13は、2つの部分29aおよび29bそれ自身の間に軸方向に含まれる;換言すれば、ローター17の2つの部分29aおよび29bは、その間でシートを規定し、中の弾性素子13は、収容され、および、軸方向に弾性素子13自体を含む(すなわち、弾性素子13を軸方向に移動することを妨げる)。弾性素子13の収容シートを規定するために、ローター17の部分29aおよび29bの両方は、それぞれの環状縁部32aおよび32bを具備する。
【0035】
ローター17の部分29bは、軸方向のリブ(rib)33を有し、それは回転軸12の方へ部分29bの内側から半径方向に突き出て(すなわち回転軸12に垂直に)、および、ある長さ軸方向に延びる(すなわち回転軸12に平行に)。図8および9により適切に示されているように、グリップ11は、内部的に、グリップ11によって角度的に一体のローター17を成すように、および、同時に、グリップ11と、ローター17との間の軸方向のすべりを可能にするように(すなわち回転軸12に平行で)、ローター17の部分29bの軸方向のリブ33によって係合する軸方向のシート34を有する。ローター17の部分29bの軸方向のリブ33と、グリップ11のシート34との間の結合によって、グリップ11の軸方向のクリアランスは(それは、決して完全に取り除かれることができない)、ローター17によって運ばれるターン23と、リーダ18との間の距離の変化なしで回復されることができる。そして、それは常に一定で、および、所定の最適値と等しく維持される。換言すれば、グリップ11は、ローター17に対して軸方向にスライドすることができ、それゆえに、グリップ11の軸方向移動は(それは、グリップ11の回転を可能にするために、決して完全に取り除かれることができない)、ローター17の軸方向の位置に影響を及ぼさない(および、それで、ローター17によって運ばれるターン23と、リーダ18との間の軸方向の距離は、常に一定に、および、所定の最適値に等しく維持される)。
【0036】
可能な実施形態によれば、ローター17の部分29bの軸方向のリブ33は、シート34自体の中のあるクリアランス(表示すれば回転の2°〜6°に等しい)が存在するために、グリップ11のシート34の内部ディメンションより薄い;このことにより、ユーザがグリップ11を回転させるときに、このような回転は、ローター17に直ちに伝えられなくて、それゆえに、軽微な遅延を伴って、クリアランスがキャンセルされたあとに単に伝えられる。このような形態によってボーデンケーブルを提供される従来のハンドルコントロールの挙動を再現することが可能になり、そのハンドルコントロールは、不可避の機械的なクリアランスによってトルク要求を伝達において所定の遅れを有する。異なるサイズのシート34を有しているいくつかのグリップ11がドライバの選択に係るグリップ11のクリアランスを変化することが可能であるために配置されることができる点に注意する価値がある。
【0037】
図6−9に示された実施形態において、ローター17の部分29bから突き出ている単一の軸方向のリブ33は提供される。そして、それはグリップ11に得られた対応する軸方向のシート34に挿入される;あるいは、対応する軸方向のシート34に挿入されるいくつかの軸方向のリブ33は、提供されることができる。さらに、軸方向のリブ33は、また、ローター17の部分29aに関係するものであり得て、または、ローター17の部分29aだけに関係するものであり得る。
【0038】
グリップ11の軸方向のすべりをブロックするために、保持要素(retaining element)は、支持本体3に組み込まれることができ、または、保持要素は、ハンドルバー2の端部に挿入されることができる;保持要素は、明らかに、グリップ11の関連した軸方向の動きを妨げて、および、同時に、グリップ11の回転可能にしなければならない(それゆえに、保持要素は、グリップ11の軽微な動きを完全に妨げることができない。なぜなら、それがグリップ11自体の自由な回転を可能にするために、ある軸方向のクリアランスを有するグリップ11を提供するべきであるからである)。
【0039】
図6に示すように、ローター17の部分29aは、角度カーソル(angular cursor)35を具備する。そして、それはシート36に挿入され、そして、それは外周がアーク形状(arc−shaped)であって、および、回転軸12を中心にローター17の回転の(および、それでグリップ11の)2ストローク端部を規定する。換言すれば、カーソル35は、シート36の中に閉じ込められて、および、それでシート36の壁に対して衝撃があるときに、回転軸12を中心とするローター17(および、それでグリップ11の中で)の回転をブロックする。
【0040】
図10−13に示された実施形態によれば、ブレーキ装置37は提供される。そして、それはボーデンケーブルを提供される従来のハンドルコントロールを回転させるために必要な力を再現するためにグリップ11を回転させるために必要な力を増加させる機能として役に立つ。換言すれば、ボーデンケーブルによって提供される従来のハンドルコントロールの回転は、ボーデンケーブルによって提供される摩擦のために、および、スロットル本体の回転が制御されるために、所定の力を必要とする;一方、グリップ11の回転が他のいかなる機械的な素子も含まないので、それは弾性素子13の弾性力に対抗するために必要な力を除いて付加的な力の適用を必要としない。それゆえに、ブレーキ装置37の機能は、機械的な摩擦によって、ボーデンケーブルを提供される従来のハンドルコントロールの感覚をシミュレーションするために、グリップ11の回転に対抗する更なる力を生成するものである。
【0041】
図10に示された実施形態によれば、ブレーキ装置37が3つのシュー(three shoes)38を具備する。そして、それは3つの弾性素子40(具体的には、3つの渦巻ばね)によってローター17の部分29bの半径方向に配置される(すなわち回転軸12に垂直に)環状の摩擦面39に対して押圧される。3つの弾性素子40は、ローター17の部分29bの環状の摩擦面39と、支持本体3の部分5bとの間で圧縮される。シュー38のブレーキアクションがグリップ11の全ての環状の位置において一定であるように、環状の摩擦面39は平坦であることができ、または、シュー38のブレーキアクションがグリップ11の角度位置によって変化するように、環状の摩擦面39は軸方向の起伏(undulations)を有することができる。
【0042】
可能な実施形態(図示せず)によれば、各々のシュー39は、ローター17の回転速度の変動によって変化する制動力(braking force)を及ぼすために(すなわちグリップ11の回転速度が変化するように)、エキセントリック(すなわち遠心力のために質量自体の回転速度によって変化することができる推力を及ぼす質量)を有する。エキセントリックの存在によって、正確に、ボーデンケーブルを提供される従来のハンドルコントロールによって提供される感覚を再現することが可能になり、そこで対抗している力がハンドルの回転速度によって増加する。
【0043】
図11の示された実施形態は、それが各々の弾性素子40に対して対応する調整ねじ41を含むという点で、図10に示された実施形態と異なる。そして、スクリューは、支持本体3の部分5bにおいて得られたねじ穴にネジ止めされて、Oリングによって止められて、および、弾性素子40の負荷を調整することを可能にする;このことにより、調整ねじ41を操作することによって、ブレーキ装置37のブレーキアクションは、それを自分の必要性に適合させるように変化させることができる。
【0044】
図12に示された実施形態は、調整ねじ41が支持本体3の部分5bに得られたねじ穴内にネジ止めされて、および、弾性素子40それ自身の負荷を調整するために同時に3つの弾性素子40に作用するねじ付きリングナット42によって置き換えられるという点で、図11に示された実施形態と異なる。
【0045】
図10−12に示された実施形態において、ブレーキ装置37のシュー38は、軸方向に移動可能で(すなわち回転軸12に平行で)、および、半径方向に配置される環状の摩擦面39に対してゆっくり動く(creep);同等の実施形態によれば、ブレーキ装置37のシュー38は、半径方向に移動可能で(すなわち回転軸12に垂直に)、および、軸方向に配置される環状の摩擦面39に対してゆっくり動く。
【0046】
更なる実施形態(図示せず)によれば、シュー38および弾性素子40は、少なくとも1つの環状の弾性バンド(elastic band)によって置き換えられることができ、それは支持本体3の部分5bによって運ばれて、支持本体3の部分5bと、環状の摩擦面39との間で圧縮されて、および、それで、環状の摩擦面39自体の方へゆっくり動き、従って所定の摩擦を生成する。
【0047】
図10−12に示された実施形態において、ブレーキ装置37が支持本体3によって運ばれて、および、ローター17に作用し、その代わりに、図13に示された実施形態において、ブレーキ装置37は、ハンドルバー2(具体的には、それは、ハンドルバー2に挿入される)によって運ばれて、および、グリップ11に作用する。図13に示された実施形態において、ブレーキ装置37は、円筒状のインサート43を具備し、それはスクリュー45によって固定される反円錐(counter cone)44によってハンドルバー2内部でブロックされる;インサート43は、部分的にハンドルバー2から突き出て、および、グリップ11の内部表面に対してゆっくり動くことによって所定の摩擦を生成する2つの環状の弾性バンド46を支持する。
【0048】
更なる実施形態(図示せず)によれば、上記のブレーキ装置37は、完全に受動的であり、それは「Haptic」タイプのアクティブなブレーキ装置37によって置き換えられる。そして、それはグリップ11上の可変制動トルク(variable braking torque)を適用するために適合される電動モータを具備する;このような電動モータは、ボーデンケーブルを提供される従来のハンドルコントロールの感覚をシミュレーションするために(それで、上記のブレーキ装置37として役に立っている機能)、所定の対抗しているトルクをグリップ11に適用するために使用されることができ、しかし、また、たとえば、速度制限を上回り、または、後方のドライブホイールのグリップの損失を示すために、ドライバの手に触感覚(例えば振動または所定の回転角を克服する際のより大きな困難)を伝えるために使用されることができる。例えば、駆動後輪がグリップを放つときに、ドライバは高い対抗しているトルクをグリップ11に適用することによって更にガスを増加させることを「思いとどまる(dissuaded)」。
【0049】
上記のハンドルコントロール1は、多くの利点を有する。その理由は、それは、単純で、および、実現される費用効果である。そして、それがオートバイの任意のタイプにおいて容易にインストールされることができて、および、従来のタイプのハンドルコントロールと構造的に非常に似ていることにより、非常にフレキシブルであり、それで、その実現に対して、必要な投資を縮小する。
【0050】
さらにまた、上記のハンドルコントロール1は、オートバイDBWシステムに対する標準のソリューションを確保し、および、全ての「ガスデマンド」機能と、単一の目的である安全性に対して要求される全ての冗長性(redundancies)とを組み込む。
【0051】
上記のハンドルコントロール1によって、ツイストグリップ11の角度位置αの正確な、および、とりわけ、非常に信頼性が高い測定が行われることを可能にし、および、位置センサ16に限定される不良の場合さえ、高い安全状態の下でオートバイを走らせることを可能にする。
【0052】
最終的に、しかし、些細な重要性ではなく、上記のハンドルコントロール1は、非常に信頼性が高い。なぜなら、それがローター17と、リーダ18との間の機械的結合を含まないように、角度位置センサ16は全く高い既存の振動に影響を受けず、および、それが永久磁石の使用を含まないように、それは、周辺に配置される可能な金属物に良くない影響を受けない。特に、オートバイの標準走行中に、ハンドルバー2の端部は、ハンドルバー2の増幅効果による非常な高振動を受ける(すなわち、前フォークにハンドルバー2を固定する中心領域でハンドルバー2に伝えられる振動は、ハンドルバー2のアームによって増大され、および、それゆえに、ハンドルバー2の端部で、より増幅される);このような振動は、角度位置センサ16によって供給される読み込みに良くない影響とはならない。なぜなら、ローター17と、リーダ18との間の機械的結合がないからである。さらにまた、使用される位置センサ16の与えられるコンタクトレスの性質は、ドライバの安全上、結果として生じる負の衝撃を有する故障を決定する時間に渡って、摩耗現象は、全く発生しない。
【符号の説明】
【0053】
1…ハンドルコントロール、2…ハンドルバー、3…支持本体、4…中央貫通穴、5…部分、5a…部分、5b…部分、6…スクリュー、7…スロット、8…金属ブッシング、9…スロット、10…ねじ付き金属ブッシング、11…ツイストグリップ、12…回転軸、13…弾性記憶素子、14…端部、15…端部、16…角度位置センサ、17…ローター、18…リーダ、19…アンテナ、20…電子的問合せ装置、21…プリント回路、23…ターン、24…ローブ、25…支持縁部、26…処理装置、27…固定具、28…シート、29a…部分、29b…部分、30…固定具、31…シート、32a…環状縁部、33…リブ、34…シート、35…カーソル、36…シート、37…ブレーキ装置、38…シュー、39…摩擦面、40…弾性素子、41…調整ねじ、42…ねじ付きリングナット、43…インサート、45…スクリュー、46…弾性バンド。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
角度位置センサ(16)を提供されるハンドルコントロール(1)であって;
中央貫通穴を提供されて、ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるように適合され、このハンドルバー(2)にしっかりと固定される支持本体(3)と;
管状の形状を有し、前記支持本体(3)によって回転式に運ばれて、前記ハンドルバー(2)に対して回転するために前記ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるために中央にせん孔されているツイストグリップ(11)と;
前記ツイストグリップ(11)の角度位置を読み込むように適合され、前記ツイストグリップ(11)とともに回転するように前記ツイストグリップ(11)によって支持された少なくとも1つのローター(17)と、前記支持本体(3)によって静止位置に運ばれる少なくとも1つのリーダ(18)とを備え、前記ローター(17)の近くに配置され、並びに、前記ローター(17)の方位をコンタクトレス、および、リモートで読み込むために適切である角度位置センサ(16)とを具備し、
前記角度位置センサ(16)の前記ローター(17)は、磁石無しであり、電界に影響するように適合され、および、電気伝導性材料でできている少なくとも1つの閉ターン(23)と、前記ツイストグリップ(11)の回転軸(12)を中心に分配される多数のローブ(24)を有しており;
前記角度位置センサ(16)の前記リーダ(18)は、前記ローター(17)の前記ターン(23)によって反射される電界を生成し、それで前記リーダ(18)が前記ターン(23)によって反射された前記電界を読み込むことを特徴とするハンドルコントロール(1)。
【請求項2】
前記角度位置センサ(16)の前記リーダ(18)は、相互に独立して、少なくとも2つの相互に重複した測定を提供するように前記ローター(17)の方位を読み込むために適合された少なくとも2つの電子的問合せ装置(20)を備えている請求項1に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項3】
前記リーダ(18)は、多数のアンテナ(19)を具備し、前記アンテナ(19)のそれぞれは、前記ローター(17)に電気的に結合されて、および、前記電子的問合せ装置(20)に接続されている請求項2に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項4】
前記リーダ(18)は、前記支持本体(3)内に配置されて、並びに、前記アンテナ(19)、および、前記電子的問合せ装置(20)を運ぶ共通のプリント回路(2)を備えている請求項3に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項5】
前記角度位置センサ(16)の前記ローター(17)は、単一の共通の閉ターン(23)を備えており、前記ローター(17)の方位は、2つの電子的問合せ装置(20)によって読み込まれる請求項2、3または4に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項6】
前記支持本体(3)内に配置されて、および、前記ツイストグリップ(11)に結合される第1の端部(15)と、前記ツイストグリップ(11)に弾性推力を及ぼすように前記支持本体(3)に固定される第2の端部(16)とを有し、、ゼロ駆動トルクに対応する休止位置の方へ前記ツイストグリップ(11)を回転させるのに役立つ少なくとも1つの弾性記憶素子(13)を具備し;
前記閉ターン(23)を支持している前記ローター(17)は、互いに機械的に結合する2つの部分(29a、29b)に分けられ;
弾性素子(13)は、前記ローター(17)の2つの部分(29a、29b)の間に挿入され、この弾性素子(13)は、前記2つの部分(29a、29b)それ自身の間で軸方向に含まれている、請求項1〜5のいずれか1項に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項7】
前記ローター(17)は、回転軸(12)の方へ半径方向に突き出て、および、所定の長さで軸方向に延びている少なくとも1つの軸方向のリブ(33)を有し;
前記グリップ(11)は、内部的に、前記グリップ(11)と角度的に一体の前記ローター(17)をなすように前記ローター(17)の前記部分(29b)の前記軸方向のリブ(33)によって係合する軸方向のシート(34)を有し、同時に、前記ローター(17)と、前記リーダ(18)との間の距離を変えずに、前記グリップ(11)と、前記ローター(17)との間の軸方向のすべりを可能にする請求項1〜6のいずれか1項に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項8】
前記ローター(17)の前記軸方向のリブ(33)は、前記シート(34)自体の中の所定のクリアランスの存在のために、前記グリップ(11)の前記シート(34)の内部ディメンションより薄い請求項7に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項9】
前記ローター(17)は、シート(36)に挿入され、外周がアーク形状であって、および、前記ローター17の回転の2ストローク端部を規定する角度カーソル(35)を備えている請求項1〜8のいずれか1項に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項10】
前記グリップ(11)を回転させるために必要な力を増加させる機能として役に立つブレーキ装置(37)を具備している請求項1〜9のいずれか1項に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項11】
前記ブレーキ装置(37)は、摩擦によって前記グリップ(11)を回転させるために必要な力を増加させる請求項10に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項12】
ブレーキ装置(37)は:
少なくとも1つのシュー(38)と;
前記ローター(17)と一体の摩擦面(39)と;
前記摩擦面(39)に対して前記シュー(38)に付勢する弾性素子(40)とを備えている請求項11に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項13】
前記シュー(38)のブレーキアクションが前記グリップ(11)の角度位置によって変化するように、前記摩擦面(39)が起伏を有する請求項12に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項14】
前記シュー(39)は、前記ローター(17)の回転速度の変動によって変化する制動力を及ぼすように、エキセントリックを有する請求項12または13に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項15】
前記ブレーキ装置(37)は、前記ハンドルバー(2)によって運ばれて、および、前記グリップ(11)に作用する請求項11に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項16】
前記ブレーキ装置(37)は:
前記ハンドルバー(2)内部でブロックされて、および、部分的に前記ハンドルバー(2)から突き出る円筒状のインサート(43)と;
前記インサート(43)によって支持され、および、所定の摩擦を生成するように前記グリップ(11)の内部表面に対してゆっくり動く少なくとも1つの環状の弾性バンド(46)とを備えている請求項15に係るハンドルコントロール(1)。
【請求項17】
角度位置センサ(16)を提供されるハンドルコントロール(1)であって;
貫通中央穴を提供されて、ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるために適合され、前記ハンドルバー(2)自体にしっかりと固定される支持本体(3)と;
管状の形状を有し、前記支持本体(3)によって回転式に運ばれて、前記ハンドルバー(2)自体に対して回転するために前記ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるために中央にせん孔されているツイストグリップ(11)と;
前記ツイストグリップ(11)の角度位置を読み込むように適合され、前記ツイストグリップ(11)とともに回転するように前記ツイストグリップ(11)によって支持された少なくとも1つのローター(17)と、前記支持本体(3)によって静止位置に運ばれる少なくとも1つのリーダ(18)とを備え、前記ローター(17)の近くに配置され、並びに、前記ローター(17)自体の方位をコンタクトレス、および、リモートで読み込むために適合される角度位置センサ(16)とを具備し、
前記ローター(17)は、回転軸(12)の方へ半径方向に突き出て、および、所定の長さで軸方向に延びる少なくとも1つの軸方向のリブ(33)を有しており;
前記グリップ(11)は、内部的に、前記グリップ(11)と角度的に一体の前記ローター(17)をなすように前記ローター(17)の前記部分(29b)の前記軸方向のリブ(33)によって係合する軸方向のシート(34)を有し、同時に、前記ローター(17)と、前記リーダ(18)との間の距離を変えずに、前記グリップ(11)と、前記ローター(17)との間の軸方向のすべりを可能にすることを特徴とするハンドルコントロール(1)。
【請求項18】
角度位置センサ(16)を提供されるハンドルコントロール(1)であって;
貫通中央穴を提供されて、ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるために適合され、前記ハンドルバー(2)自体にしっかりと固定される支持本体(3)と;
管状の形状を有し、前記支持本体(3)によって回転式に運ばれて、前記ハンドルバー(2)自体に対して回転するために前記ハンドルバー(2)を中心に嵌合されるために中央にせん孔されているツイストグリップ(11)と;
前記ツイストグリップ(11)の角度位置を読み込むように適合され、前記ツイストグリップ(11)とともに回転するために前記ツイストグリップ(11)によって支持された少なくとも1つのローター(17)と、前記支持本体(3)によって静止位置に運ばれる少なくとも1つのリーダ(18)とを備え、前記ローター(17)の近くに配置され、並びに、前記ローター(17)自体の方位をコンタクトレス、および、リモートで読み込むために適合される角度位置センサ(16)とを具備し、
前記グリップ(11)を回転させるために必要な力を増加させる機能として役に立つブレーキ装置(37)をさらに具備していることを特徴とするハンドルコントロール(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−127929(P2010−127929A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−199674(P2009−199674)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(309041638)
【Fターム(参考)】