説明

記録再生装置

【課題】 出力したコンテンツと同一の内容を有するコンテンツを、出力したコンテンツと同時に再生できないようにするとともに、再生時には高い質のコンテンツを再生する記録再生装置を提供する。
【解決手段】 コンテンツを記録する記録領域115と、記録領域115に記録されているコンテンツと同一の内容を有するコンテンツである関連コンテンツを外部記録媒体160に出力する通信処理部119と、外部記録媒体160の固有情報を取得する暗号/復号処理部117とを備え、暗号/復号処理部117は、関連コンテンツが外部記録媒体160に出力される場合、記録領域115に記録されているコンテンツを、上記固有情報を利用して、その固有情報を利用しなければ再生することができない状態に変更し、その後にその固有情報を取得した場合、その固有情報を利用して、記録領域115に記録されているコンテンツを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの記録及び再生を行う記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)などの容易に携帯できる情報端末(以下、「携帯情報端末」という。)が市場に普及してきた。携帯情報端末は、小型の液晶画面などの視覚で利用者に情報を伝える手段と、スピーカやイヤホンなどの聴覚で利用者に情報を伝える手段とを持っている。このような携帯情報端末を中心に、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを備えた汎用のメモリカード(例えば、SDカード(R)、メモリスティック(R)等のICカード)も普及してきた。このメモリカードに映像や音声などのデジタルコンテンツを保存し、携帯情報端末でそのコンテンツを視聴することも行われている。
【0003】
また、国内でも本格的に地上デジタル放送が開始され、デジタルで高画質のコンテンツが配信されるようになった。ハードディスクレコーダやDVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどデジタル信号をそのまま記録する機器も普及し、配信されたコンテンツをデジタル信号のまま記録することが容易にできるようになった。
【0004】
特許文献1にハードディスクとメモリカードとを利用した著作権保護手法が開示されている。その手法は、ハードディスクにコンテンツを暗号化して記録し、その解除に必要なコードをメモリカード内のセキュリティが確保された領域に保存することで、コンテンツの不正な利用を防止するものである。
【0005】
また、デジタル化にあわせて著作権者の権利を守るためのさまざまな仕組みが提案されている。そのひとつにコピーワンスと呼ばれるルールがある。記録したデジタルコンテンツはその記録一回のみのコピーを許可するというもので、再度のコピーは行うことができない。例えば、コピーワンスの識別子が付加されたデジタル放送信号は、ハードディスクレコーダやDVDレコーダなどのデジタル録画機で録画した場合、他にコピーすることは許されない。他のメディアへコンテンツを書き込む際には、元のコンテンツは削除しなければならない。この削除を前提とした他のメディアへのコンテンツの書き込みをムーブ(移動)という。
【0006】
ハードディスクレコーダやDVDレコーダなどの据え置き型のデジタル録画機は、その主な用途が家庭内で据え置いて利用することであるため、比較的大画面・高音質の記録再生が求められる。そのため、据え置き型のデジタル録画機では、ハードディスクやDVDなどの記憶容量の大きな記憶装置が利用されており、コンテンツも高画質なフォーマットが採用され、一般に高ビットレートである。
【0007】
他方、携帯情報端末は、メモリカードなどの記録メディアにコンテンツを保存し、携帯して利用することが前提であるため、比較的小さな表示装置でコンテンツを表示し、バッテリで駆動され、低消費電力化が求められる。そのため、携帯情報端末に記録されるコンテンツは、画質や音質を抑えたフォーマットが採用され、一般に低ビットレートである。
【0008】
コピーワンスのルールでは、例えばデジタルテレビ放送などのコンテンツの録画時には、そのコンテンツを同時に最大2つまでの異なる記録メディアへ保存することができる。このルールを活用すれば、コンテンツは、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)やDVDなどに大容量高精度で保存し、同時にメモリカードに小容量低精度で保存することができる。
【特許文献1】特開2002−368732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、通常は大容量のHDDに多くのコンテンツを蓄積した後で所望のコンテンツをメモリカードにムーブして屋外で利用する場合が多い。その場合、ムーブのルールが適用されるため、HDDのコンテンツは削除しなければならない。コンテンツの一部をムーブした場合、ムーブしなかった部分についてはそのまま再生可能であるが、ムーブした部分については再生できない。
【0010】
また、HDDに蓄積されているコンテンツの一部をメモリカードにムーブする際、その一部のコンテンツはHDDに記録されていたときよりも低いビットレートで記録される。したがって、ムーブしなかった部分(コンテンツの残部)をHDDより再生し、ムーブした部分(コンテンツの一部)をメモリカードから再生する場合、コンテンツの品質にばらつきが出てしまう。
【0011】
これを防ぐために、以下の方法が考えられる。すなわち、HDDに蓄積されているコンテンツのうち、ムーブした部分(コンテンツの一部)を、削除せずに再生不能状態にして残しておく。そして、メモリカードにムーブした部分(コンテンツの一部)をHDDに再ムーブし、再生不能状態にしていたHDD内のデータ(コンテンツの一部)を再生可能状態にして再生する。しかしながらこの方法では、再ムーブする際、メモリカード内のコンテンツ(コンテンツの一部)は削除される。このため、コンテンツの一部をHDDに再ムーブする場合、HDDを備える装置に挿入されているカードをその装置から取り出すとき、コンテンツの一部をメモリカードに保持した状態を保つためには、再々ムーブをすることが必要になる。ユーザは、再々ムーブが行われる時間を待たなければならない。その時間を待つことなく強制的にカードを取り出すとカード内のコンテンツが失われた状態になってしまう。
【0012】
本発明は、上記課題を考慮し、メモリカード内にHDD内に記録されたコンテンツと同一のコンテンツがある場合には、HDD内のコンテンツを優先的に再生する記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明の記録再生装置は、コンテンツを第1の記録媒体に記録する記録手段と、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツと同一の内容を有するコンテンツである関連コンテンツを第2の記録媒体に出力する出力手段と、前記第2の記録媒体の固有情報を取得する固有情報取得手段と、前記出力手段が前記関連コンテンツを前記第2の記録媒体に出力する場合、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツを、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第2の記録媒体の固有情報を利用しなければ再生することができない状態に変更する状態変更手段と、前記第1の記録媒体に記録されている、前記状態変更手段によって再生することができない状態に変更されているコンテンツと、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツとが同一の内容を有するコンテンツであるか否かを確認するコンテンツ一致確認手段と、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツを再生する場合、前記コンテンツ一致確認手段によってコンテンツの内容の同一が確認され、前記固有情報取得手段が前記第2の記録媒体の固有情報を取得したとき、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第1の記録媒体に記録されている、再生することができない状態に変更されたコンテンツを再生する第1の再生手段とを備える。
【0014】
このように、本発明の記録再生装置は、関連コンテンツを第2の記録媒体に出力する場合、第1の記録媒体に記録されているコンテンツを、第2の記録媒体の固有情報を利用して、その固有情報を利用しなければ再生することができない状態に変更する。本発明の記録再生装置は、その後に第2の記録媒体に記録されているコンテンツを再生する場合、コンテンツ一致確認手段を用いて一致が確認されれば、上記固有情報を利用して、第1の記録媒体に記録されている、再生することができない状態に変更されたコンテンツを再生する。これにより、本発明の記録再生装置は、出力したコンテンツと同一の内容を有するコンテンツを、出力したコンテンツと同時に再生できないようにするとともに、再生時には高い質のコンテンツとして再生することができる。
【0015】
また、本発明は、本発明の記録再生装置の特徴的な構成手段をステップとする記録再生方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムとして実現することもできる。そのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体や通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、コンテンツの一部だけを低ビットレート化しムーブした場合であっても再ムーブせずに元の高ビットレートなコンテンツを再生する記録再生装置を提供することができる。
【0017】
つまり、本発明によれば、再生可能なコンテンツは常に1つであり、ムーブのルールを遵守することができる。すなわち、不正コピーから著作者の権利を守ることができる。
【0018】
また、本発明の記録再生装置は、出力したコンテンツと同一の内容を有するコンテンツを、再生時には元の高精度な質で再生することができる。これは利用者にとって甚だ有益である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
先ず、本実施の形態の記録再生装置110及び外部記録媒体160の構成を、図1及び図2を用いて説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態の記録再生装置110及び外部記録媒体160の外観を示す図である。記録再生装置110はハードディスクレコーダやDVDレコーダなどの記録再生装置であり、外部記録媒体160は、第2の記録媒体の一例であって、半導体メモリを使用したメモリカードである。記録再生装置110には、外部記録媒体160が挿入される挿入スロット200が設けられている。
【0021】
図2は、本実施の形態の記録再生装置110及び、外部記録媒体160の構成を示すブロック図である。記録再生装置110の挿入スロット200(図2では図示していない)に設けられたコネクタ(図示しない)は、挿入スロット200に装着された外部記録媒体160と接続される。このコネクタを通じて、記録再生装置110は外部記録媒体160に電力及び制御コマンド、データなどを出力し、外部記録媒体160はレスポンス、データなどを記録再生装置110に出力する。本実施の形態では、記録再生装置110は据え置き型のハードディスクレコーダである。記録再生装置110は、アンテナ150によって受信されたデジタルテレビ放送信号を処理し、映像及び音声をディスプレイ装置130及びスピーカ131より再生する。
【0022】
記録再生装置110は、他の機器(PCやDVDレコーダ、DVHSレコーダ、次世代ディスクを使用したレコーダ)などであっても良い。外部記録媒体160は半導体メモリを使用したメモリカードのほか小型のHDDなどであってもよい。ただし、記録再生装置110と外部記録媒体160とのコネクタ接続による、制御コマンド、レスポンス、データの入出力の際には、あらかじめ接続規格に基づいて認証され、通信線上を通るすべての通信は、暗号化などにより偽造や盗難することができない安全が確保された経路で行われなければならない。
【0023】
記録再生装置110は、チューナ111、復調部112、TSデコーダ113、圧縮/伸長部114、記録領域115、再生処理部116、暗号/復号処理部117、ROM領域118、通信処理部119を有する。また、再生処理部116には、ディスプレイ装置130、スピーカ131が接続されている。
【0024】
外部記録媒体160は、通信処理部161、カード制御部162、記録領域163、ROM領域164を有している。
【0025】
記録再生装置110と外部記録媒体160とは、クロック線141、コマンド/レスポンス線142、データ線143、144、145、電力供給線146、グラウンド線(図示しない)で接続される。クロック線141、コマンド/レスポンス線142、データ線143、144、145は、通信処理部119と通信処理部161との間で通信を実行するためのバスである。更に、記録再生装置110から外部記録媒体160に電力を供給する電力供給線146とグラウンド線(図示しない)とが、記録再生装置110と外部記録媒体160との接続線に含まれている。外部記録媒体160は記録再生装置110から電力を供給され動作する。
【0026】
記録再生装置110と外部記録媒体160とは、記録再生装置110をマスターとし外部記録媒体160をスレーブとするマスター/スレーブ方式の通信を行う。記録再生装置110は、コマンド/レスポンス線142を通じてコマンドを外部記録媒体160に送信し、コマンド/レスポンス線142又はデータ線143、144、145を通じ、データを外部記録媒体160に送信する。記録再生装置110は、コマンド又はデータの送信時、及びレスポンス又はデータの受信時、クロック線141を通じて外部記録媒体160にクロックを伝送する。このクロックは、記録再生装置110が内蔵する発振器(図示しない)の出力信号に基づいて生成される。
【0027】
外部記録媒体160は、記録再生装置110からのコマンドに対するレスポンスを、コマンド/レスポンス線142を通じて記録再生装置110に送信する。また、外部記録媒体160は、コマンド/レスポンス線142又はデータ線143、144、145を通じ、データを記録再生装置110に送信する。上記のレスポンス及びデータの出力は、クロック線141を通じて記録再生装置110から伝送される伝送クロックに同期して行われる。
【0028】
次に、外部記録媒体160の各構成部の機能について説明する。
カード制御部162は、通信処理部161が記録再生装置110から受け取ったコマンドを解析し、解析結果に従って外部記録媒体160内の各構成部を制御する。また、カード制御部162は、コマンドの処理結果をレスポンスとして、通信処理部161により記録再生装置110に送信させるとともに、記録再生装置110の要求に応じて、通信処理部161がデータ線143、144、145より受け取ったデータを記録領域163に記録し、記録しているデータを記録再生装置110にデータ線143、144、145を通じて通信処理部161により送信させる機能をもつ。
【0029】
ROM領域164には、外部記録媒体160の固有情報が記録されている。この固有情報はこの外部記録媒体160特有の情報であり、同一の情報を持った外部記録媒体は他に存在しない。また、この情報は読み取ることはできても、書き換えることができない情報である。
【0030】
記録領域163は、通信処理部161が記録再生装置110から受け取ったデータをカード制御部162の指示に従って記録保存する。また、記録再生装置110から記録保存されたデータの読み出し要求があった場合、記録領域163に記録されているデータは、カード制御部162の制御により通信処理部161を経由して記録再生装置110に送信される。また、記録再生装置110からすでに記録保存されたデータの改変、削除することを要求された場合、記録領域163に記録されているデータは、カード制御部162の制御により改変、削除される。本実施の形態では、記録領域163はフラッシュメモリなどの半導体メモリである。
【0031】
次に、記録再生装置110の各構成部等の機能について説明する。
アンテナ150は、放送局から送信された映像圧縮データ及び音声圧縮データを含むデジタル放送信号(デジタルデータストリーム)を受信する。
【0032】
チューナ111は、アンテナ150によって受信された全てのチャンネルの放送信号の中から、利用者によって指定された特定のチャンネルの放送信号(特定の周波数の、多重化された放送信号の中から抽出された1つの放送信号)を取り出す。復調部112は、チューナ111によって取り出されたデジタル放送信号をベースバンド信号に復調し、トランスポートストリーム(以下、「TS」という。)を生成し、TSデコーダ113に出力する。
【0033】
TSデコーダ113は、TSをデコードする。放送局から送られてくるデジタル放送信号は、有効パケットと無効パケットとを含んでいるため、TSデコーダ113は、無効パケットを省いてコンテンツ圧縮データ(A)を生成する。地上波デジタル放送信号に含まれる映像データ及び音声データは、それぞれ圧縮され、誤り訂正符号化され、スクランブルされている。TSデコーダ113は、受信された映像圧縮データ及び音声圧縮データを、それぞれデスクランブルし、誤り訂正復号化する。TSデコーダ113は、生成したコンテンツ圧縮データ(A)を圧縮/伸長部114に伝送する。本実施の形態では、記録再生装置110が受信するデジタル信号ストリームはMPEG2−TS形式のストリームである。
【0034】
記録領域115は受信されたコンテンツとコンテンツを管理するための情報であるコンテンツ管理情報とを保存することができる領域である。記録と合わせて、必要に応じて読み出し編集も行うことができる。本実施の形態においては、記録領域115はハードディスクドライブである。記録領域115は、圧縮/伸長部114から受け取ったコンテンツとコンテンツ管理情報とを保存し、読み出し要求があった場合、保存していたコンテンツを圧縮/伸長部114に出力する。なお、記録領域115は記録手段及び第1の記録媒体の一例である。
【0035】
再生処理部116はコンテンツを受け取り、デジタル信号又はアナログ信号として出力する。画像データはディスプレイ装置130に出力し、音声データはスピーカ131に出力する。
【0036】
圧縮/伸長部114は、TSデコーダ113もしくは、記録領域115もしくは、暗号/復号処理部117からコンテンツを受け取り、記録領域115もしくは、再生処理部116もしくは、暗号/復号処理部117にコンテンツを出力する。
【0037】
(1)圧縮/伸長部114は、TSデコーダ113より受け取ったコンテンツ圧縮データ(A)を記録領域115に出力する場合、受け取ったコンテンツ圧縮データ(A)をそのままもしくは、他の保存形式に変換するため伸長を行った後再圧縮を行い出力する。また、(2)圧縮/伸長部114は、TSデコーダ113より受け取ったコンテンツ圧縮データ(A)を再生処理部116に出力する場合、受け取ったコンテンツ圧縮データ(A)を伸長し無圧縮データに変換して出力する。また、(3)圧縮/伸長部114は、記録領域115から受け取ったコンテンツ圧縮データ(A)を再生処理部116に出力する場合、受け取ったコンテンツ圧縮データ(A)を伸長し無圧縮データに変換して出力する。また、(4)圧縮/伸長部114は、記録領域115から受け取ったコンテンツを暗号/復号処理部117に出力する場合、データを伸長した後、別形式の圧縮処理を行い、暗号/復号処理部117に出力する。別形式の圧縮とは、携帯情報端末などでコンテンツを再生することを目的として、コンテンツの質を落として外部記録媒体160に保存する形式のことであり、本実施の形態ではMPEG4である。また、(5)圧縮/伸長部114は、暗号/復号処理部117より受け取ったコンテンツを再生処理部116に出力する場合、コンテンツを伸長し、無圧縮データとして再生処理部116に出力する。
【0038】
ROM領域118には、記録再生装置110の固有情報が記録されている。この固有情報はこの記録再生装置110特有の情報であり、同一の情報を持った機器は他に存在しない。また、この情報は読み取ることはできても、書き換えることができない情報である。
【0039】
暗号/復号処理部117は、外部記録媒体160のROM領域164内にある外部記録媒体160の固有情報を取得し、その固有情報を使用して圧縮/伸長部114から受け取ったコンテンツ圧縮データ(A)を暗号化して再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を作成し、データ線143、144、145を通して外部記録媒体160へ送信させる。本実施の形態では再生不能化するために暗号を用い暗号化している。また、再活性化させるために復号化する。この暗号化と復号化のプロセスについては特に限定はしない。また、再生不能化によってコンテンツの利用が完全にできなくなるが再活性化によって再び活性化させることが保障できるのであれば暗号を用いない他の手法を用いても構わない。再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)は、関連コンテンツの一例である。
【0040】
暗号/復号処理部117は、記録領域115に保存されていたコンテンツ圧縮データ(A)を圧縮/伸長部114から一切圧縮/伸長処理を行わずに受け取るとともに、外部記録媒体160のROM領域164内にある外部記録媒体160の固有情報を取得し、その固有情報を使用しコンテンツ圧縮データ(A)を再生不能化して再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)を作成し、記録領域115に保存させる。
【0041】
また、暗号/復号処理部117は、外部記録媒体160のROM領域164内にある外部記録媒体160の固有情報を取得して、通信処理部119を通じて外部記録媒体160から受け取った再生不能化されたコンテンツ圧縮データ(B)を、その固有情報を使用し再活性化して圧縮/伸長部114に送る。
【0042】
次に、本実施の形態の記録再生装置110及び外部記録媒体160の動作を、図3〜5を用いて説明する。
【0043】
図3は、記録再生装置110が受信したデジタル放送信号を再生もしくは、記録領域115に記録する際の動作の各手順を示すフローチャートである。
【0044】
先ず、利用者は、自身が見たい放送チャンネルをチューナ111にセットする(ステップ301)。アンテナ150はデジタル放送信号を受信し(ステップ302)、復調部112は、放送信号から利用者が希望する受信チャンネルのTSを生成する(ステップ303)。TSデコーダ113は、生成されたTSをデコードしてコンテンツ圧縮データ(A)を作成する(ステップ304)。圧縮/伸長部114は、利用者が受信されたコンテンツをそのままリアルタイムで視聴することを希望しているのか、それとも記録領域115に記録することを望んでいるのかを判断する。(ステップ305)。
【0045】
視聴を希望している場合(ステップ305でYes)、圧縮/伸長部114は、コンテンツ圧縮データ(A)を伸長し、画像データと音声データとを作成する(ステップ306)。その後、再生処理部116は、画像データを元にして映像を再生しディスプレイ装置130に出力し(ステップ307)、音声データを元にして音声を再生しスピーカ131に出力する(ステップ307)。利用者による視聴が完了すると、圧縮/伸長部114は視聴処理を終了する(ステップ308)。
【0046】
他方、利用者が録画を選択している場合(ステップ305でNo)、圧縮/伸長部114は、コンテンツ圧縮データ(A)を記録領域115に蓄積する(ステップ309)。録画が完了すると、圧縮/伸長部114は録画処理を終了する(ステップ310)。
【0047】
図3の動作手順は、一般に市販されているデジタル放送対応の記録再生装置となんら変わるところはない。本発明は蓄積されたコンテンツを利用する手法に関する発明であって蓄積の手法は限定されない。本実施の形態では、地上デジタル放送は、アンテナ150によって受信され記録領域115に蓄積されるが、インターネットによって配信され蓄積されてもよいし、DVDなどの記録メディアに記録されていてそれが蓄積されてもよい。要するに、コンテンツ圧縮データ(A)は、コピーワンスの原則にのっとり記録領域115に蓄積されさえすればよい。
【0048】
図4は、図3のステップ310において録画が完了し、記録再生装置110に保存されたコンテンツ圧縮データ(A)を、外部記録媒体160内に書き出すための手順を示したフローチャートである。なお、後述するが、外部記録媒体160に実際に書き出されるデータは、コンテンツ圧縮データ(A)そのものではなく、コンテンツ圧縮データ(A)に基づく再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)である。
【0049】
利用者は、コンテンツ圧縮データ(A)を外部記録媒体160内に書き出そうとする場合、外部記録媒体160を記録再生装置110の挿入スロット200に挿入する。記録再生装置110は、外部記録媒体160が挿入されたことを確認した後、所定の手順により外部記録媒体160を認証する(ステップ401、402)。所定の手順とは、記録再生装置110の挿入スロット200に設けられているコネクタと外部記録媒体160とをつなぐためのもので、外部記録媒体160の規格ごとに手続きがきめられている。その手順にしたがって認証するということであって、手法を限定するものではない。ただし、この認証によって記録再生装置110と外部記録媒体160との間に、データの盗難の恐れのない安全な通信経路(データ線143、144、145)を確立しなければならない。この認証が所定の手順に従って終了し、外部記録媒体160が正規の外部記録媒体であることが確認され、安全な通信経路が確保された場合のみ、外部記録媒体160へのコンテンツ圧縮データ(A)(実際には再生不能化コンテンツ圧縮データ(B))の書き出し処理を続行する。もし認証に失敗した場合(ステップ403でNo)、外部記録媒体160へのコンテンツ圧縮データ(A)の書き出し処理を中止する。
【0050】
認証に成功した場合(ステップ403でYes)、記録再生装置110の圧縮/伸長部114は、記録領域115に保存されているコンテンツ圧縮データ(A)を読み出し(ステップ404)、コンテンツ圧縮データ(A)を伸長し、画像データと音声データとを作成する(ステップ405)。圧縮/伸長部114は、作成した画像データと音声データとに対して、外部記録媒体160に書き出すための別フォーマットで圧縮を行い、コンテンツ圧縮データ(B)を作成する(ステップ406)。別フォーマットとは例えばMPEG4などのビットレートの低いフォーマットを指している。つまり、別フォーマットとは、元のデータの質より低い質のデータを作成するためのフォーマットを意味する。なお、元のデータと同一のフォーマットであってもよいが、その場合、元のデータのビットレートより低いビットレート(元のデータの質より低い質のデータ)に変更するフォーマットが採用される。
【0051】
暗号/復号処理部117は、接続された外部記録媒体160の固有情報を読み出す(ステップ407、408、409)。固有情報は外部記録媒体160内のROM領域164に格納されている。個々の外部記録媒体に割り当てられているIDなどがあればそれを利用する。また、CPRMなどの著作権保護技術が導入されているならばそれを使用するのも良い。具体的に説明すると、暗号/復号処理部117は、外部記録媒体160に対して固有情報を送信することを要求する(ステップ407)。外部記録媒体160はその要求に応じて固有情報を記録再生装置110へ送信し(ステップ408)、暗号/復号処理部117は固有情報を取得する(ステップ409)。
【0052】
暗号/復号処理部117は、取得した外部記録媒体160の固有情報を用いてコンテンツ圧縮データ(B)を暗号化し、それによりコンテンツ圧縮データ(B)を再生不能化し、再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を作成する(ステップ410)。暗号/復号処理部117は、CPRMなどの著作権保護技術が導入されている場合にはその方式を利用して、コンテンツ圧縮データ(B)を再生不能化し、再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を作成してもよい。
【0053】
暗号/復号処理部117は、取得した外部記録媒体160の固有情報を用いてコンテンツ圧縮データ(A)を暗号化し、それによりコンテンツ圧縮データ(A)を再生不能化し、再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)を作成し(ステップ411)、記録再生装置110(ステップ413)に保存する。暗号/復号処理部117は、CPRMなどの著作権保護技術が導入されている場合にはその方式を利用して、再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)を作成してもよい。また、コンテンツ圧縮データ(A)を暗号化した後は、暗号/復号処理部117は、暗号化される前のコンテンツ圧縮データ(A)と、外部記録媒体160の固有情報とを削除する。これにより、外部記録媒体160の固有情報を取得したときのみ再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)を復号することができる。
【0054】
これにより、記録再生装置110内には再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)を復号するための外部記録媒体160の固有情報が存在しないので、記録再生装置110内の再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)は再生することができなくなる。
【0055】
また、暗号/復号処理部117は、再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)と再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)が元は同一のコンテンツであることを確認することができる情報(同一コンテンツ確認情報)を作成し(ステップ412)、記録再生装置110に保存する(ステップ414)。
【0056】
続いて、暗号/復号処理部117は、通信処理部119を通じて再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を記録再生装置110から外部記録媒体160に書き出し(ステップ415)、外部記録媒体160内にある記録領域163に記録させる(ステップ416)。
【0057】
再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)と再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)とは同じ内容のデータである。しかしながら、再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)はコンテンツ圧縮データ(A)と同じ高いビットレートのデータ(質が高いデータ)であるのに対して、再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)はコンテンツ圧縮データ(A)より低いビットレートのデータ(質が低いデータ)である。
【0058】
また、再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)、再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)とも、外部記録媒体160の固有情報で再生不能化されている。そのため、再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)は、外部記録媒体160を記録再生装置110に接続した場合のみ復調することができ、再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)は、外部記録媒体160の固有情報とセットで利用したときのみ復調化することができる。記録再生装置110にも外部記録媒体160にも同じ内容のコンテンツが存在しているので技術的にはコピーになるが、常に一方のコンテンツのみが活性化し再生可能であって、他方は再生不可能であるため、利用者及び著作権保持者にとってはムーブと等価の利用方法となる。
【0059】
この手順により記録再生装置110に記録されていたコンテンツ圧縮データ(A)(実際には再生不能化コンテンツ圧縮データ(B))を外部記録媒体160へ書き出させる処理が完了した。
【0060】
図5は図4の手順で外部記録媒体160に書き出したコンテンツを、録画再生装置530を利用して再生する手順を説明するフローチャートである。
【0061】
再生のはじめの手順として、録画再生装置530と外部記録媒体160とは認証を行う(ステップ401、402、403)。この手順は図4で説明した、ステップ401、402、403と同一である。外部記録媒体160が正規の外部記録媒体でなかった場合(ステップ403でNo)、再生処理は終了する。
【0062】
外部記録媒体160が正規の外部記録媒体160であった場合(ステップ403でYes)、利用者が視聴するコンテンツを選び録画再生装置530にあるユーザインターフェースを用いて入力することで視聴するコンテンツを決定する(ステップ501)。話を簡略化するために利用者が視聴したいコンテンツは、図4で外部記録媒体160へ書き出したコンテンツであると仮定する。
【0063】
次に、録画再生装置530は外部記録媒体160の固有情報を取得する(ステップ407、408、409)。この手順は図4のステップ407、408、409と同一である。
【0064】
次に、録画再生装置530は、ステップ501で決定された再生するコンテンツである再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を送信することを外部記録媒体160に要求する(ステップ502)。外部記録媒体160はその要求に応じて再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を録画再生装置530に送信し(ステップ503)、録画再生装置530は再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を受け取る(ステップ504)。
【0065】
記録再生装置530は、ステップ412にて作成した同一コンテンツ確認情報を元に、受け取った再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)と再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)とが一致しているか否かを確認する(ステップ505)。コンテンツの一致が確認された場合(ステップ506でYes)、録画再生装置530は記録再生装置110と同一であると判断できる。そこで、録画再生装置530は、実際に再生するコンテンツとして再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)を選択する(ステップ507)。逆に一致が確認されなかった場合には(ステップ506でNo)、録画再生装置530は記録再生装置110以外の記録再生装置であるか、もしくは記録再生装置110であるが再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)が存在していない状態であると判断できるため、録画再生装置530は、再生不能化コンテンツ圧縮データ(B)を選択する(S508)。
【0066】
録画再生装置530は、内部に設けられている暗号/復号処理部117により、選択した再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)もしくは(B)を、先に取得した外部記録媒体160の固有情報を用いることにより活性化する(ステップ509)。もし活性化できなかった場合(ステップ510でNo)、再生処理は終了する。その場合、選択した再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)もしくは(B)を作成する際に使用された外部記録媒体160の固有情報と、選択した再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)もしくは(B)を活性化するために使用された外部記録媒体の固有情報とが異なるものである可能性がある。外部記録媒体の固有情報はROM領域164に記録されており書き換えることができない。そのため、図5の説明で使用している外部記録媒体は図4の説明で使用した外部記録媒体とは異なる可能性が高い。これは外部記録媒体内のコンテンツを他の外部記録媒体にコピーした場合であり、著作権保護に反する行為である。再生不能化する際に外部記録媒体の固有情報を使用することにより、たとえコピーされても再生させることはできないため、コピーを防止することができる。
【0067】
ステップ507もしくは508において選択した再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)もしくは(B)が活性化された場合(ステップ510でYes)、再生処理は続行する。録画再生装置530は、選択した再生不能化コンテンツ圧縮データ(A)もしくは(B)を、圧縮/伸長部114により伸長し、画像データと音声データとを作成し再生する(ステップ306、307、308)。再生の手順は図3のステップ306、307、308と同一である。
【0068】
なお、上述した実施の形態では、記録再生装置110が記録されていたコンテンツ圧縮データ(A)を外部記録媒体160へ書き出す場合、記録再生装置110がビットレートを落として外部記録媒体160へ書き出す。しかしながら、記録再生装置110はビットレートを落とさずにコンテンツ圧縮データ(A)を外部記録媒体160へ送信し、外部記録媒体160がコンテンツ圧縮データ(A)のビットレートを落として記録してもよい。また、記録再生装置110はビットレートを落とさずにコンテンツ圧縮データ(A)を外部記録媒体160へ送信し、外部記録媒体160もビットレートを落とさずにコンテンツ圧縮データ(A)を記録してもよい。
【0069】
また、本実施の形態の記録再生装置110を構成するチューナ111、復調部112、TSデコーダ113、圧縮/伸長部114、記録領域115、再生処理部116、暗号/復号処理部117、ROM領域118、及び、通信処理部119の一部又は全部は一つの集積回路(集積チップ)で実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明にかかる記録再生装置は、デジタルテレビ放送を一旦保存した後で、そのコンテンツを外部記録媒体に保存してユーザが携帯端末などで視聴し、あるいは家庭に戻ってそのコンテンツを高画質・高音質で再度視聴する場合に有用である。具体的には、本発明にかかる記録再生装置は、外部記録媒体に記録されている著作権保護されたデジタルコンテンツを、そのコンテンツの著作権を保護しつつ、高画質、高音質で提供する装置として有用である
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】実施の形態の記録再生装置110及び外部記録媒体160の外観を示す図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置110及び外部記録媒体160の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態の記録再生装置110が受信したデジタル放送信号を再生する際及び記録する際の動作の各手順を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態の記録再生装置110に保存されたデータを外部記録媒体160内に書き出すための手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態の外部記録媒体160に記録されたデータを再生する手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
110 記録再生装置
111 チューナ
112 復調部
113 TSデコーダ
114 圧縮/伸長部
115 記録領域(記録再生装置側)
116 再生処理部
117 暗号/復号処理部
118 ROM領域(記録再生装置側)
119 通信処理部(記録再生装置側)
130 ディスプレイ装置
131 スピーカ
141 クロック線
142 コマンド/レスポンス線
143 データ線
144 データ線
145 データ線
146 電力供給線
160 外部記録媒体
161 通信制御部(外部記録媒体側)
162 カード制御部
163 記録領域(外部記録媒体側)
164 ROM領域(外部記録媒体側)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを第1の記録媒体に記録する記録手段と、
前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツと同一の内容を有するコンテンツである関連コンテンツを第2の記録媒体に出力する出力手段と、
前記第2の記録媒体の固有情報を取得する固有情報取得手段と、
前記出力手段が前記関連コンテンツを前記第2の記録媒体に出力する場合、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツを、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第2の記録媒体の固有情報を利用しなければ再生することができない状態に変更する状態変更手段と、
前記第1の記録媒体に記録されている、前記状態変更手段によって再生することができない状態に変更されているコンテンツと、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツとが同一の内容を有するコンテンツであるか否かを確認するコンテンツ一致確認手段と、
前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツを再生する場合、前記コンテンツ一致確認手段によってコンテンツの内容の同一が確認され、前記固有情報取得手段が前記第2の記録媒体の固有情報を取得したとき、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第1の記録媒体に記録されている、再生することができない状態に変更されたコンテンツを再生する第1の再生手段と
を備える記録再生装置。
【請求項2】
前記第1の記録媒体を備える
請求項1記載の記録再生装置。
【請求項3】
更に、
前記状態変更手段が前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツを再生することができない状態に変更した後に、前記固有情報取得手段によって取得された前記第2の記録媒体の固有情報を削除する削除手段を備える
請求項1記載の記録再生装置。
【請求項4】
更に、
前記第1の記録媒体に記録されている、前記状態変更手段によって再生することができない状態に変更されているコンテンツを再生する場合、前記コンテンツ一致確認手段によってコンテンツの内容の同一が確認され、前記固有情報取得手段が前記第2の記録媒体の固有情報を取得したとき、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第1の記録媒体に記録されている、再生することができない状態に変更されたコンテンツを再生する第2の再生手段を備える
請求項1記載の記録再生装置。
【請求項5】
前記関連コンテンツの質は、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツの質より低い
請求項1記載の記録再生装置。
【請求項6】
コンテンツを第1の記録媒体に記録する記録手段と、
前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツと同一の内容を有するコンテンツである関連コンテンツを第2の記録媒体に出力する出力手段と、
前記第2の記録媒体の固有情報を取得する固有情報取得手段と、
前記出力手段が前記関連コンテンツを前記第2の記録媒体に出力する場合、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツを、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第2の記録媒体の固有情報を利用しなければ再生することができない状態に変更する状態変更手段と、
前記第1の記録媒体に記録されている、前記状態変更手段によって再生することができない状態に変更されているコンテンツと、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツとが同一の内容を有するコンテンツであるか否かを確認するコンテンツ一致確認手段と、
前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツを再生する場合、前記コンテンツ一致確認手段によってコンテンツの内容の同一が確認され、前記固有情報取得手段が前記第2の記録媒体の固有情報を取得したとき、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第1の記録媒体に記録されている、再生することができない状態に変更されたコンテンツを再生する第1の再生手段と
を備える集積回路。
【請求項7】
コンテンツを第1の記録媒体に記録する記録ステップと、
前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツと同一の内容を有するコンテンツである関連コンテンツを第2の記録媒体に出力する出力ステップと、
前記第2の記録媒体の固有情報を取得する固有情報取得ステップと、
前記出力ステップにおいて前記関連コンテンツを前記第2の記録媒体に出力する場合、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツを、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第2の記録媒体の固有情報を利用しなければ再生することができない状態に変更する状態変更ステップと、
前記第1の記録媒体に記録されている、前記状態変更ステップにおいて再生することができない状態に変更したコンテンツと、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツとが同一の内容を有するコンテンツであるか否かを確認するコンテンツ一致確認ステップと、
前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツを再生する場合、前記コンテンツ一致確認ステップにおいてコンテンツの内容の同一を確認し、前記固有情報取得ステップにおいて前記第2の記録媒体の固有情報を取得したとき、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第1の記録媒体に記録されている、再生することができない状態に変更されたコンテンツを再生する再生ステップと
を含む記録再生方法。
【請求項8】
コンテンツを第1の記録媒体に記録する記録ステップと、
前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツと同一の内容を有するコンテンツである関連コンテンツを第2の記録媒体に出力する出力ステップと、
前記第2の記録媒体の固有情報を取得する固有情報取得ステップと、
前記出力ステップにおいて前記関連コンテンツを前記第2の記録媒体に出力する場合、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツを、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第2の記録媒体の固有情報を利用しなければ再生することができない状態に変更する状態変更ステップと、
前記第1の記録媒体に記録されている、前記状態変更ステップにおいて再生することができない状態に変更したコンテンツと、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツとが同一の内容を有するコンテンツであるか否かを確認するコンテンツ一致確認ステップと、
前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツを再生する場合、前記コンテンツ一致確認ステップにおいてコンテンツの内容の同一を確認し、前記固有情報取得ステップにおいて前記第2の記録媒体の固有情報を取得したとき、前記第2の記録媒体の固有情報を利用して、前記第1の記録媒体に記録されている、再生することができない状態に変更されたコンテンツを再生する再生ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−216164(P2006−216164A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−28302(P2005−28302)
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】