説明

記録再生装置

【課題】録画データや放送番組に関連する情報を、ユーザの視認しやすい形式で項目別に表示することが可能な記録再生装置を提供する。
【解決手段】本発明の記録再生装置は、情報を記録する記録部と、放送波から再生情報を取得する放送受信部と、記録部に対して再生情報の記録処理を行う記録処理部とを備える。また、再生情報を所定の項目別に分類するための分類情報を取得する分類情報取得部を備えている。また、記録部に記録された再生情報の内容を示す管理情報と、この再生情報が属する項目を示す分類情報とを関連付けた、関連情報を生成する関連情報生成部を備える。また、管理情報の表示指示を検知した場合に、管理情報に関連付けられている分類情報を関連情報により判別し、判別結果に基づいて管理情報を所定の項目別に分類表示する再生情報管理部を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像または音声の記録再生を実施可能な記録再生装置に関するものであり、特にデジタル放送の受信機能を備えた記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ等の画像装置において処理される画像や音声を含む情報(以下、「再生情報」という)の記録再生を行うための装置として、VCR(Video Cassette Recorder)、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダ、またはHDD(Hard Disk Drive)レコーダ等の記録再生装置が普及している。また、これら複数の記録再生装置を一装置にまとめた複合機も普及している。
【0003】
これらの記録再生装置として、EPG(Electronic Program Guide)等を用いた番組情報取得機能を備えた記録再生装置が普及している。また、受信した番組情報を用いて、再生情報に関連する各種情報を一覧表示する機能を備えた記録再生装置が普及している。ユーザは一覧表示された各種情報、例えばタイトルや記録日時等を用いて、再生情報の内容を確認したり、再生情報に対する再生指示や消去指示を行ったりすることができる。
【0004】
上記に関連して特許文献1には、録画番組をフォルダを用いて容易に管理することが可能な録画再生装置が開示されている。この録画再生装置は、番組を受信する受信手段と、録画番組名及び録画済番組名が互いに同一の文字列を含む場合に、録画番組及び録画済番組を同一のフォルダ内に保存する保存手段とを備えている。
【0005】
また上記問題に関連して特許文献2には、EPG等により番組記録予約がされた番組に関して、適切な記録を実行することを目的とした記録装置が開示されている。この記録装置は、記録する番組のカテゴリと記録の質に関する質的記録条件とを関連付けして記録する。また、カテゴリをキーとして検索した質的記録条件を考慮して番組の記録予約を行う。なおカテゴリは番組の内容に基づいて分類されたものであり、アニメーション、ドラマ、スポーツなどが挙げられる。
【0006】
また上記問題に関連して特許文献3には、コンテンツ情報を記録する記録媒体の記録領域について、コンテンツ情報の内容に関連した所定の内容項目(例えばジャンルの区別)に対応させた内容項目別記録領域(ジャンル別領域)を設定して記録を行う記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−11432号公報
【特許文献2】特開2005−353112号公報
【特許文献3】特開2004−220696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら上記の特許文献1〜特許文献3においては、記録を実施する際に再生情報を所定の項目、例えばジャンルで分類して記録する処理については開示されているが、再生情報に関連する各種情報を所定の項目で分類して表示する技術については開示も示唆もなされていなかった。
【0009】
本発明の目的は、放送波や外部装置より再生情報、及び再生情報に関連する各種情報を取得して記録する機能を備えた記録再生装置であって、上記各種情報を予め定められた項目別に表示することが可能な記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の記録再生装置は、情報を記録する記録部と、放送波を受信して画像または音声を含む再生情報を放送波から取得する放送受信部と、前記記録部に対して前記再生情報の記録処理を行う記録処理部と、前記再生情報を予め定められた項目別に分類するための情報である分類情報を取得する分類情報取得部とを備えた記録再生装置において、前記記録処理部により前記記録部に記録された前記再生情報の内容を示す管理情報を取得し、前記管理情報と、前記管理情報に示されている前記再生情報が属する項目を示す前記分類情報とを関連付けた関連情報を生成する関連情報生成部と、前記管理情報の表示指示を検知した場合に、前記関連情報を参照して前記管理情報に関連付けられている前記分類情報を判別し、判別した前記分類情報に基づいて、前記管理情報を予め定められた項目別に表示する再生情報管理部とを備えることを特徴としている。
【0011】
これによると、本発明の記録再生装置は、情報を記録する記録部と、放送波から再生情報を取得する放送受信部と、記録部に対して再生情報の記録処理を行う記録処理部とを備える。また、再生情報を所定の項目別に分類するための分類情報を取得する分類情報取得部を備えている。また、記録部に記録された再生情報の内容を示す管理情報と、この再生情報が属する項目を示す分類情報とを関連付けた関連情報を生成する、関連情報生成部を備える。また、管理情報の表示指示を検知した場合に、管理情報に関連付けられている分類情報を関連情報により判別し、判別結果に基づいて、管理情報を所定の項目別に分類表示する再生情報管理部を備える。
【0012】
また上記目的を達成するために本発明の記録再生装置は、前記放送受信部により取得される前記再生情報の録画予約または視聴予約を受け付けて前記予約の内容を示す予約情報を生成する設定部を備え、前記関連情報生成部は、前記予約情報と、前記予約情報において予約対象とされている前記再生情報が属する項目を示す前記分類情報とを関連付けた関連情報を生成し、前記記録再生装置は、前記予約情報の表示指示を検知した場合に、前記関連情報を参照して前記予約情報に関連付けられている前記分類情報を判別し、判別した前記分類情報に基づいて、前記予約情報を予め定められた項目別に表示する予約情報管理部を備えることを特徴としている。
【0013】
これによると、記録再生装置は、録画予約または視聴予約を受け付けて予約内容を示す予約情報を生成する設定部を備えている。関連情報生成部は、この予約情報と、予約対象の再生情報が属する項目を示す分類情報とを関連付けて、関連情報を生成する。また記録再生装置は、予約情報管理部を備えている。予約情報管理部は、予約情報の表示指示を検知した場合に、予約情報に関連付けられている分類情報を関連情報により判別し、判別結果に基づいて、予約情報を所定の項目別に分類表示する。
【0014】
また上記目的を達成するために本発明の記録再生装置が備える前記関連情報生成部は、前記再生情報の再生履歴を示す履歴情報と、前記履歴情報に示されている前記再生情報が属する項目を示す前記分類情報とを関連付けた関連情報を生成し、前記記録再生装置は、前記履歴の表示指示を検知した場合に、前記関連情報を参照して前記履歴情報に関連付けられている前記分類情報を判別し、判別した前記分類情報に基づいて、前記履歴情報を予め定められた項目別に表示する履歴情報管理部を備えることを特徴としている。
【0015】
これによると、関連情報生成部は、再生情報の再生履歴を示す履歴情報と、履歴情報に示されている再生情報が属する項目を示す分類情報とを関連付けて、関連情報を生成する。また記録再生装置は、履歴情報管理部を備えている。履歴情報管理部は、履歴の表示指示を検知した場合に、履歴情報に関連付けられている分類情報を判別し、判別結果に基づいて履歴情報を所定の項目別に分類表示する。
【0016】
また上記目的を達成するために本発明の記録再生装置が備える前記分類情報取得部は、前記再生情報を分類するための項目として、前記再生情報のジャンル、前記再生情報の放送日時、または前記再生情報にかけられている視聴制限の内容を用いることを特徴としている。
【0017】
これによると、分類情報取得部は、再生情報を分類するための項目として、再生情報のジャンル、再生情報の放送日時、または再生情報にかけられている視聴制限の内容を用いる。
【0018】
また上記目的を達成するために本発明の記録再生装置は、操作指示を受け付ける操作部と、通信網に接続されて通信を行う通信部とを備え、前記分類情報取得部は、前記通信部により通信網を介して得られる情報、または前記放送受信部により放送波から得られる情報より前記分類情報を取得し、前記再生情報管理部、前記予約情報管理部、または前記履歴情報管理部は、前記操作部を介して前記表示指示を受け付けて、前記管理情報、前記予約情報、または前記履歴情報を、予め定められた項目別にタブ表示またはツリー構造表示することを特徴としている。
【0019】
これによると、本発明の記録再生装置は、操作指示を受け付ける操作部と、通信網に接続されて通信を行う通信部とを備えている。分類情報取得部は、通信部により通信網を介して得られる情報、または放送波より得られる情報より、分類情報を取得する。また、再生情報管理部、予約情報管理部、履歴情報管理部は、操作部を介して表示指示を受け付ける。そして各情報を、所定の項目別のタブ表示、またはツリー構造表示により表示する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、再生情報の管理情報、録画予約、または視聴履歴を、分類情報に基づいて所定の項目別、例えば番組ジャンル別に分類表示する。これにより、ユーザが再生情報の管理情報、録画予約、または視聴履歴を確認する場合において、所望する情報を確認しやすくし、利便性を向上させることできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の記録再生装置の機能部の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の記録再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の記録再生装置の録画予約画面を示す画面図である。
【図4】本発明の記録再生装置の録画予約画面を示す画面図である。
【図5】本発明の記録再生装置が実施する録画処理を示すフロー図である。
【図6】本発明の記録再生装置が実施する表示処理を示すフロー図である。
【図7】本発明の記録再生装置の録画一覧画面を示す画面図である。
【図8】第二の実施形態に係る機能部の構成を示すブロック図である。
【図9】第二の実施形態に係る表示処理を示すフロー図である。
【図10】第二の実施形態に係る予約一覧画面を示す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明の第一の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
【0023】
〈1−1.内部構成について〉
図2は、本発明の第一の実施形態に係るコンパチブルレコーダ1(=記録再生装置)の内部構成を示すブロック図である。なお、図2における矢印線は画像/音声データの流れを示している。また、矢印のない直線は、制御部11が各装置に対する制御信号等を送受信するための通信バスを示している。
【0024】
コンパチブルレコーダ1は少なくとも、制御部11、メモリ12(=記録部)、操作部13、HDD14(=記録部)、VCR(Video Cassette Recorder)15、光ディスクドライブ16、放送受信部17、信号処理部18、OSD(On-Screen Display)処理部19、及び外部接続端子20(=通信部)を含むように構成されている。なお外部接続端子20により接続される表示装置として、ディスプレイ2が存在する。
【0025】
制御部11は、コンパチブルレコーダ1の各部材の駆動を制御することにより、画像/音声の再生処理、記録処理、出力処理等を統括制御するためのものである。制御部11は例えば、複数のマイクロプロセッサから構成されている。また制御部11は、制御部11が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、後述する録画処理部11a〜録画データ管理部11d(図1)を備えている。
【0026】
メモリ12は、コンパチブルレコーダ1が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書き込み可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は、例えば制御部11によって各種情報処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
【0027】
操作部13は、ユーザがコンパチブルレコーダ1に対して、画像/音声の記録指示や予約録画指示等を行うためのものである。操作部13は、例えばコンパチブルレコーダ1のハウジングに設けられた複数のボタンや、図示しないリモコン及びリモコン信号受信部等を含む。操作部13はこれらの装置により、ユーザ操作を受け付ける。ユーザ操作が受け付けられると、制御部11は、操作内容に基づいて再生処理や記録処理等を行う。
【0028】
HDD14は、デジタルデータを記録する磁気記録媒体である。HDD14は、複数の磁気ディスクを回転させつつ、アクチュエータによりヘッドを移動させることにより、データの記録や読み出しを行う。本実施形態では主に、放送波に含まれる画像/音声データから生成される録画データ(=再生情報)を記録するのに用いられる。またHDD14は、後述するVCR15より出力された画像/音声データを記録する、いわゆるダビング処理に用いられる。
【0029】
VCR15は、ビデオカセットに対して画像/音声データの記録再生を行う記録再生機能部である。VCR15は、複数のマイコンやカセットスロットを含むように構成される。カセットスロットは、ビデオカセットを装着して、データの記録/再生が可能な状態とするための装置である。カセットスロットは、磁気テープの回転を行うローラーや、データを記録/再生するための磁気ヘッド等を備えている。
【0030】
VCR15によって再生された画像/音声は、信号処理部18に送られる。そして画像信号に変換され、OSD処理部19や外部接続端子20等へ与えられる。或いは信号処理部18によりデジタル信号に変換することにより、HDD14へ記録することも可能である。
【0031】
光ディスクドライブ16は、CD(Compact Disc)メディア、或いはDVD(Digital Versatile Disc)メディア等の光ディスクに対して光学的に各種データの読み取りを行うための光学装置である。光ディスクドライブ16は、光ピックアップ(不図示)の制御を行うことにより、光ディスクに光ビームを照射して、光ディスクに記録された音声情報、画像情報等の各種情報の読み取りを行う。この際、光ピックアップの駆動制御やフォーカス制御、或いはチルト制御等の各種制御を行う。
【0032】
放送受信部17は、外部のアンテナ(不図示)に接続されてデジタル/アナログ放送の選局、受信、周波数変換、増幅、復調等を行う。放送受信部17は、アナログ方式であればアナログチューナ、中間周波増幅回路、復調回路、及び増幅回路等を含むように構成されている。またデジタル方式であれば、デジタルチューナ、及び誤り訂正部等を含むように構成されている。
【0033】
例えばデジタル放送を受信する場合、放送受信部17に含まれるデジタルチューナが、中間周波信号の増幅及び検波を行う。これにより、MPEG2方式のデジタル信号であるTS(=Transport Stream)の取得を行う。なおTSとは、複数の番組の音声PES(Packetized Elementary Stream)、画像PES、及び付加情報を固定長のTSパケットに分割してつなぎ合わせたものである。信号処理部18へ与えられて画像/音声信号に変換される。なお、TSを変換せずHDD14へ記録することも可能である。この場合、信号処理部18はTSのスルーのみを行う。
【0034】
信号処理部18は、放送受信部17が生成したTSや、光ディスクドライブ16が光ディスクより読み出したデジタルデータを入力し、音声情報を含む音声デジタル信号と、画像情報を含む画像デジタル信号とに分離する多重分離部である。具体的には例えば、放送受信部17より生成されたTSを、TSパケットに分割する。そしてTSパケットを再結合することにより、音声/画像のPESを生成する。
【0035】
そしてPESを結合することにより、ES(Elementary Stream=符号化された音声/画像データ)を生成する。さらに信号処理部18はESの復号を行い、各種デジタル信号に変換する。復号により得られたデジタル信号は、記録する場合はHDD14へ与えられる。またディスプレイ2等に出力する場合は、外部接続端子20へ与えられる。
【0036】
OSD処理部19は、画像信号を生成する機能部である。OSD処理部19は、コンパチブルレコーダ1が出力すべき情報をユーザが視認できる画像データに変換し、変換した画像データをディスプレイ2に表示するための画像信号を生成する。生成された画像信号は、外部接続端子20より出力される。
【0037】
外部接続端子20は、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)端子やUSB(Universal Serial Bus)端子等を含む、複数の入出力端子からなるインタフェースである。外部接続端子20はこれらの入出力端子を用いて、コンパチブルレコーダ1と外部の装置、例えばディスプレイ2を接続し、デジタル信号またアナログ信号の入出力を行う。
【0038】
なお、アナログ信号を入力する場合は、不図示のA/Dコンバータ(Analog Digital Converter)を用いてアナログの画像データ及び音声データをデジタルデータに変換して入力することが可能である。
【0039】
また外部接続端子20は、コンパチブルレコーダ1を通信ネットワークと接続するための物理的なインタフェースを含む。具体的には例えば、IEEE802.3規格に準拠した有線LANに接続するためのLANケーブルコネクタを含むように構成されている。これにより、通信網を介して接続された外部装置、例えば情報処理装置(不図示)と相互通信を行い、番組情報等を取得することが可能である。
【0040】
ディスプレイ2は、図示しない表示部、操作部、制御部、及び接続部を備える表示装置である。ディスプレイ2は例えば、接続部に含まれるHDMI端子に接続されたHDMIケーブルを介して、画像/音声を含むデジタル信号を受け付ける。そしてデジタル信号の複合化を行い、画像/音声の出力を行う。
〈1−2.機能部の構成について〉
【0041】
ここで、本発明の第一の実施形態に係るコンパチブルレコーダ1が情報管理処理を実施するための各機能部の関係を、図1のブロック図を用いながら説明する。なお、図1における破線矢印線は、制御信号の流れを示している。
【0042】
図1に示すように本発明の情報管理処理は、制御部11が備える録画処理部11a(=記録処理部)、EPG取得部11b(=分類情報取得部)、関連情報生成部11c、録画データ管理部11d(=再生情報管理部)、及び設定部11eにより実施される。
【0043】
録画処理部11aは、HDD14を用いた画像/音声の記録再生処理を行う。また録画処理部11aは、後述する設定部11eが受け付けた設定内容に基づき、予約録画処理やダビング処理等を行う。
【0044】
例えば予約録画処理を行う場合、録画処理部11aは、設定部11eが受け付けた予約録画時刻が到来した時点で、予約設定された放送番組を受信するよう放送受信部17を制御する。そして放送波に含まれる画像/音声から、タイトルや録画日時等を含む管理情報を付加した録画データ(=再生情報)を生成し、HDD14に記録する。
【0045】
EPG取得部11bは、信号処理部18がTSより取得したPSI/SIの解析を行うことにより、EPGを表示するための番組情報を取得する。そして取得した番組情報を、HDD14に記録する。或いはEPG取得部11bは、外部接続端子20を用いて、通信網に接続された情報処理装置等から番組情報を取得する形態でもよい。
【0046】
具体的には例えば、PSI/SIの一種であるEIT(Event Information Table)に含まれている番組名称、放送日時、放送内容等を番組情報として取得する。また番組情報には、各番組のジャンル(=項目)がスポーツ、ドラマ、アニメ等のいずれに該当するかを示すジャンル情報(=分類情報)が含まれている。
【0047】
或いはEPG取得部11bは、所定の通信業者が行っている番組情報配信サービス、例えばG−GUIDE等を用いて、番組情報を取得する形態でもよい。この場合、番組毎のジャンルを示すジャンル情報は、通信業者が規定する情報配信フォーマットに則って配信されるため、より確実にジャンル情報を取得することが可能である。
【0048】
関連情報生成部11cは、録画処理部11aによる録画処理が行われた際に、録画対象となった番組のジャンルを示すジャンル情報を、上記の番組情報より取得する。そして録画処理により生成される録画データと、この録画データのジャンル情報とを関連付けた関連情報を生成し、メモリ12等に記録する。
【0049】
具体的には例えば、録画データを識別するための識別情報と、取得したジャンル情報とを一対一に対応付けた管理テーブルを、関連情報として用いる。識別情報としては例えば、番組のタイトル、録画日時、放送チャンネル等を用いる。或いは装置内部で重複することない管理番号を生成して録画データに付加することにより、この管理番号を識別情報として用いる形態でもよい。
【0050】
録画データ管理部11dは、録画データの管理情報、例えばタイトルや録画日時等の一覧表示指示を検知した場合に、上記の関連情報を参照し、各録画データのジャンルを判別する。そして判別したジャンルに基づいて、各録画データの管理情報を、予め定められたジャンル別に分類して表示する。なお、録画データ管理部11dが実施する処理の詳細については後述する。
【0051】
設定部11eは、録画処理部11aが録画処理やダビング処理を行うための各種設定を、操作部13を介してユーザより受け付ける。設定部11eは、録画処理部11aが録画処理を行うために必要な設定情報、例えば録画時刻や録画チャンネル、録画モード(=録画時の画質)等の指定を、操作部13を介して受け付ける。
【0052】
また設定部11eは、各種設定画面、例えば録画予約に用いられる予約画面70(図3)の表示制御を行う。なお設定画面は、OSD処理部19により生成し、外部接続端子20を介してディスプレイ2等に出力することにより表示する。
〈1−3.予約画面について〉
【0053】
次に、EPGが表示された予約画面70の一例を図3に示す。なお予約画面70を表示するための画像は、設定部11eからの指示によってOSD処理部19により生成される。図3に示す予約画面70は少なくとも、EPG71、カーソル72、及びメッセージ表示部73を含むように構成されている。
【0054】
図3に示す例では、4Ch〜10Chの四チャンネルと、6時〜10時までの五時間分の番組情報が表示されている。各チャンネル欄の右側には、放送予定番組の番組名が表示されている。なお図3は、ユーザによる録画予約がなされていない状態のEPG71を示している。
【0055】
初期状態では、全ての番組欄の背景色が通常色(=白色)で表示されている。この状態において、ユーザが操作キー及び決定キー等を押下することにより、カーソル72の移動操作、及び録画予約する番組の決定操作が行われる。
【0056】
カーソル72が所定の番組に重なっている状態で決定キーが押下されると、メッセージ表示部73に「この番組を録画予約しますか?」というメッセージと、選択ボタンが表示される。選択ボタンの「はい」が選択されると、録画予約がなされ、図4に示す状態となる。
【0057】
図4は、8Chで9時から放送される「サッカー」に対する録画予約がなされた場合のEPG71を示している。これにより「サッカー」の背景色が変化し、強調表示が行われている。あわせて、録画予約された番組を示す予約情報が、メモリ等に記録される。
【0058】
以上により録画予約が設定された番組は、その放送開始時刻が到来した時点で、自動的に録画が行われる。またこの際に関連情報生成部11cは、録画処理部11aにより生成された録画データと、EPGより取得したジャンル情報とを関係づけた関連情報を生成してメモリ12等に記録する。
【0059】
例えば上記の例では、録画予約がなされた番組が「サッカー」であるため、この番組のジャンルである「スポーツ」がEPGより取得される。そして録画予約によって生成される録画データと、「スポーツ」のジャンル情報とが関連付けられ、関連情報が生成される。
〈1−4.情報管理処理について〉
【0060】
ここで、本発明の第一の実施形態に係るコンパチブルレコーダ1が実施する情報管理処理を、図6のフロー図を用いながら説明する。なお図6に示す処理は、コンパチブルレコーダ1が通電されている状態において、任意の時点で開始される。なお通電状態であれば、待機状態/起動状態のいずれの状態でも開始することが可能である。
【0061】
本処理の開始後、関連情報生成部11cはステップS110において、録画予約がなされた番組に関する番組情報を、EPG取得部11bが取得したEPGより取得する。なおEPGを取得できていない場合、またはEPGが所定時間を越えて古い場合、EPGの取得を行うよう、EPG取得部11bを制御する。
【0062】
次に録画処理部11aはステップS120において、録画予約時刻が到来したか否かを判定する。到来していない場合、再びステップS120へ移行し、継続して監視を行う。到来した場合、録画処理部11aはステップS130において、録画予約において指定されている番組の録画処理を行う。
【0063】
次に関連情報生成部11cはステップS140において、録画処理が完了した録画データと、予め取得してあるジャンル情報とを関連付けた関連情報を生成する。そして関連情報をメモリ12等へ記録し、本処理を終了する。
【0064】
次に、録画データの一覧表示処理を、図6のフロー図を用いながら説明する。図6に示す処理は、コンパチブルレコーダ1が通電されている状態において、録画データ一覧の表示指示が検知された時点で開始される。この表示指示は例えば、操作部13に含まれる録画一覧ボタンが押下された場合等に発行される。
【0065】
本処理の開始後、録画データ管理部11dはステップS210において、各録画データのジャンルを示す関連情報を、メモリ12より読み出す。次に録画データ管理部11dはステップS220において、関連情報に示されている全ての録画データの振り分け表示が完了したか否かを判定する。
【0066】
完了した場合、つまり未振り分けの録画データが存在しない場合、本処理を終了する。完了していない場合、つまり未振り分けの録画データが存在する場合、録画データ管理部11dはステップS230において、振り分け表示をしていない一録画データに対して、ジャンルがスポーツであるか否かを判定する。なお、以降のジャンル判定は関連情報を参照することにより行う。
【0067】
ジャンルがスポーツである場合、録画データ管理部11dはステップS231において、上記の一録画データの管理情報、例えばタイトルを、スポーツタブで区分けされた表示領域に表示する。なおこの際、スポーツタブがアクティブではない、つまり前面表示指示されていない場合、バックグラウンド表示を行う。バックグラウンド表示されている情報は、その情報の区分けに用いられているタブがアクティブにされた時点で、ディスプレイ2に表示される。
【0068】
ジャンルがスポーツではない場合、録画データ管理部11dはステップS240において、振り分け表示をしていない一録画データに対して、ジャンルがアニメであるか否かを判定する。
【0069】
ジャンルがアニメである場合、録画データ管理部11dはステップS241において、上記の一録画データの管理情報を、アニメタブで区分けされた表示領域に表示する。なおこの際、アニメタブがアクティブではない場合、バックグラウンド表示を行う。
【0070】
ジャンルがアニメではない場合、録画データ管理部11dはステップS250において、振り分け表示をしていない一録画データに対して、ジャンルがドラマであるか否かを判定する。
【0071】
ジャンルがドラマである場合、録画データ管理部11dはステップS251において、上記の一録画データの管理情報を、ドラマタブで区分けされた表示領域に表示する。なおこの際、ドラマタブがアクティブではない場合、バックグラウンド表示を行う。
【0072】
ジャンルがドラマではない場合、録画データ管理部11dはステップS260において、振り分け表示をしていない一録画データの管理情報を、その他タブで区分けされた表示領域に表示した後、ステップS220へ移行する。なおこの際、その他タブがアクティブではない場合、バックグラウンド表示を行う。
【0073】
以上の処理により、図7に示す録画データ一覧画面80がディスプレイ2に表示される。録画データ一覧画面80を表示するための画像信号は、上記の振り分け結果に基づいて、OSD処理部19により生成される。図7に示すように録画データ一覧画面80は少なくとも、タブ81を含むように構成されている。
【0074】
図7の例では、タブ81に含まれるタブのうち、スポーツタブの表示色が他のタブと異なるように変化している。このように表示色が異なるタブが、アクティブになっているタブである。従ってジャンルがスポーツである録画データ、例えば「サッカー」や「大リーグ」が、タブの画面下方向に一覧表示されている。
【0075】
これに対してアニメタブ、ドラマタブ、その他タブは表示色が変化していない。このようなタブが、非選択状態(=非アクティブ)のタブである。従ってこれらのジャンルの録画データ一覧は画面上に表示されていない。ただしこれらジャンルの録画データ一覧もバッググラウンド表示されているため、タブがアクティブになった時点で画面上に表示される。
【0076】
なお、上記の実施形態では一例としてアニメ、ドラマ、スポーツというジャンルを用いて分類表示を行っているが、EPGより取得可能なジャンルであれば、これ以外のジャンルを用いて分類表示を行う形態でもよい。また、取得できるジャンルが多岐にわたる場合、録画データ数の多いジャンルを優先してタブ表示し、録画データ数の少ないジャンルをまとめてその他タブに表示する形態でもよい。これにより、タブ表示するジャンルを動的に変更することが可能である。
【0077】
以上に説明した本実施形態によれば、録画処理によって生成される録画データについて、その管理情報と、EPGより取得するジャンル情報とを関連付けて記録する。そして録画データの一覧表示画面において、各録画データをジャンルに基づいて、タブを用いた区分け表示する。これにより、ユーザが録画データのタイトル等を確認する際の利便性を向上することができる。
[実施の形態2]
【0078】
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
〈2−1.内部構成について〉
【0079】
第一の実施形態と同じ構成であるため、説明を省略する。
〈2−2.機能部の構成について〉
【0080】
第一の実施形態と同じ構成であるが、録画データ管理部11dに代わり、録画予約管理部11f(=予約情報管理部)を備えている。また関連情報生成部11cの機能が一部異なる。
【0081】
本実施形態の関連情報生成部11cは、設定部11eによる録画予約の受付が行われた際に、予約対象となった番組のジャンルを示すジャンル情報を、番組情報より取得する。そして録画予約内容を示す録画予約情報と、予約対象となった番組のジャンルを示すジャンル情報とを番組単位で関連付けた関連情報を生成し、メモリ12等に記録する。
【0082】
録画予約管理部11fは、設定部11eにより録画予約の受付が行われた際に、録画予約が行われた放送番組のジャンル情報を、EPG取得部11bが取得するEPGより取得する。そして番組単位で、録画予約情報とジャンル情報とを関係付けて、関連情報としてメモリ12等に記録する。
【0083】
具体的には例えば、番組毎の録画予約を識別するための識別情報と、取得したジャンル情報とを一対一に対応付けた管理テーブルを、関連情報として用いる。識別情報としては例えば、予約番組のタイトル、録画予定日時、放送チャンネル等を用いる。或いは装置内部で重複することない管理番号を生成して録画予約に付加することにより、この管理番号を識別情報として用いる形態でもよい。
【0084】
さらに録画予約管理部11fは、録画予約情報の一覧表示指示を検知した場合に、上記の関連情報を参照し、各録画予約が対象としている番組のジャンルを判別する。そして判別したジャンルに基づいて、各録画予約情報を、予め定められたジャンル別に分類して表示する。なお、録画予約管理部11fが実施する予約表示処理の詳細については後述する。
〈2−3.予約画面について〉
【0085】
第一の実施形態と同じ構成であるため、説明を省略する。
〈2−4.予約表示処理について〉
【0086】
ここで、本発明の第二の実施形態に係るコンパチブルレコーダ1が実施する予約表示処理を、図9のフロー図を用いながら説明する。なお図9に示す処理は、コンパチブルレコーダ1が通電されている状態において、予約一覧の表示指示が検知された時点で開始される。この表示指示は例えば、操作部13に含まれる予約確認ボタンが押下された場合等に発行される。
【0087】
本処理の開始後、録画予約管理部11fはステップS310において、各録画予約のジャンルを示す関連情報を、メモリ12より読み出す。なお、この関連情報は、予め録画予約時において関連情報生成部11cにより生成されているものを用いる。
【0088】
次に録画予約管理部11fはステップS320において、関連情報に示されている全ての録画予約情報の振り分け表示が完了したか否かを判定する。
【0089】
完了した場合、つまり未振り分けの録画予約情報が存在しない場合、本処理を終了する。完了していない場合、つまり未振り分けの録画予約情報が存在する場合、録画予約管理部11fはステップS330において、振り分け表示をしていない一録画予約情報に対して、ジャンルがスポーツであるか否かを判定する。なお、以降のジャンル判定は関連情報を参照することにより行う。
【0090】
ジャンルがスポーツである場合、録画予約管理部11fはステップS331において、上記の一録画予約情報を、スポーツタブで区分けされた表示領域に表示する。なおこの際、スポーツタブがアクティブではない、つまり前面表示指示されていない場合、バックグラウンド表示を行う。
【0091】
ジャンルがスポーツではない場合、録画予約管理部11fはステップS340において、振り分け表示をしていない一録画予約情報に対して、ジャンルがアニメであるか否かを判定する。
【0092】
ジャンルがアニメである場合、録画予約管理部11fはステップS341において、上記の一録画予約情報を、アニメタブで区分けされた表示領域に表示する。なおこの際、アニメタブがアクティブではない場合、バックグラウンド表示を行う。
【0093】
ジャンルがアニメではない場合、録画予約管理部11fはステップS350において、振り分け表示をしていない一録画予約情報に対して、ジャンルがドラマであるか否かを判定する。
【0094】
ジャンルがドラマである場合、録画予約管理部11fはステップS351において、上記の一録画予約情報を、ドラマタブで区分けされた表示領域に表示する。なおこの際、ドラマタブがアクティブではない場合、バックグラウンド表示を行う。
【0095】
ジャンルがドラマではない場合、録画予約管理部11fはステップS360において、振り分け表示をしていない一録画予約情報を、その他タブで区分けされた表示領域に表示した後、ステップS320へ移行する。なおこの際、その他タブがアクティブではない場合、バックグラウンド表示を行う。
【0096】
以上の処理により、図10に示す録画予約一覧画面90がディスプレイ2に表示される。録画予約一覧画面90を表示するための画像信号は、上記の振り分け結果に基づいて、OSD処理部19により生成される。図10に示すように録画予約一覧画面90は少なくとも、タブ91を含むように構成されている。
【0097】
図10の例では、タブ91に含まれるタブのうち、スポーツタブの表示色が他のタブと異なっている。このように表示色が異なるタブが、アクティブになっているタブである。従ってジャンルがスポーツである録画予約情報、例えば「サッカー」や「大リーグ」がタブの画面下方向に一覧表示されている。
【0098】
これに対してアニメタブ、ドラマタブ、その他タブは表示色が変化しておらず、非アクティブになっている。従ってこれらのジャンルの録画予約一覧は画面上に表示されていない。ただしこれらの録画予約情報もバッググラウンド表示されているため、タブがアクティブになった時点で画面上に一覧表示される。なお、実施の形態1と同様、上記以外のジャンルを用いて分類表示を行う形態でもよい。
【0099】
以上に説明した本実施形態によれば、録画予約処理によって生成される録画予約情報と、EPGより取得するジャンル情報とを関連付けて記録する。そして録画予約情報の一覧表示画面において、各録画予約情報をジャンルに基づいて、タブを用いた区分け表示する。これにより、ユーザが録画予約の内容を確認する際の利便性を向上することができる。
[その他の実施の形態]
【0100】
以上、好ましい実施の形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0101】
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
【0102】
(A)上記実施形態では、本発明の記録再生装置の一例としてコンパチブルレコーダ1を例に挙げているが、放送網または通信網に接続して再生情報を取得可能な記録再生装置であれば、これ以外の装置において本発明を実施する形態でもよい。例えば、DVDレコーダ、テレビジョン装置、STB(Set Top Box)等を用いる形態であってもよい。
【0103】
(B)上記実施形態では、本発明の情報管理処理及び予約表示処理に関わる各機能部が、マイクロプロセッサ等の演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現されているが、各機能部が複数の回路により実現される形態でもよい。
【0104】
(C)上記実施形態では、ジャンルに基づいて区分表示を行う情報として録画データ及び録画予約情報を例に説明を行っているが、これ以外の情報を区分表示の対象とする形態でもよい。例えば関連情報生成部11cが、ユーザが視聴した録画データの履歴を示す履歴情報と、履歴情報に示されている各録画データのジャンルとを関連付けた関連情報を生成する。そしてこの関連情報を参照し、ユーザの視聴履歴をジャンル別にタブ表示する履歴情報管理部(不図示)を制御部11が備える形態でもよい。これにより、ユーザが視聴履歴の内容を確認する際の利便性を向上することができる。
【0105】
(D)上記実施形態では、録画予約管理部11fが区分表示を行う予約情報として、録画予約情報を例に説明を行っているが、ユーザが視聴予約を行うことにより生成される視聴予約情報を、ジャンルに基づいて区分表示する形態でもよい。
【0106】
(E)上記実施形態では、録画データ及び録画予約情報の振り分けを行うための情報としてジャンル情報を用いているが、これ以外の情報を用いて振り分けを行う形態でもよい。例えば、EPGに含まれる放送日時に基づき、放送曜日を単位として振り分けを行う形態でもよい。また、視聴年齢制限が課せられている録画データを、視聴年齢制限の種別、例えば「18歳未満視聴不可」、「15歳未満視聴不可」、「12歳未満視聴不可」等に基づいて振り分けする形態でもよい。
【0107】
(F)上記実施形態では、録画データまたは録画予約情報を一覧表示するための振り分け処理を、録画データまたは録画予約情報の一覧表示指示が検知された時点で実施しているが、これ以外のタイミングで実施する形態でもよい。例えば録画処理が実行される度に、予めジャンルに基づいた振り分け処理を行って一覧表示用画像データを作成しておき、表示指示が検知された時点でこの一覧表示用画像データから画像信号を生成して出力する形態でもよい。
【0108】
(G)上記実施形態では、ジャンル情報を含む番組情報を取得するための方法として、放送受信部17を用いたEPG取得を例に説明を行っているが、これ以外の方法でジャンル情報を取得する形態でもよい。例えば、外部接続端子20を用いて、インターネット等の広域通信網から取得する形態でもよい。
【0109】
(H)上記実施形態では、録画データ及び録画予約の区分表示方法としてタブ表示を例に説明を行っているが、これ以外の表示様態を用いて区分表示を行う形態でもよい。例えば、コンピュータ等で階層的にファイルを管理するのに用いられているツリー表示と同様の形式で表示する形態でもよい。この形態の場合、ジャンル毎にフォルダを作成し、ジャンルに基づいて録画データを各フォルダに格納するとともに、フォルダ間の関係、及び各フォルダに含まれる録画データをツリー表示する。
【0110】
(I)上記実施形態では、タブの表示様態については特に規定していないが、各タブに含まれる情報の状態に応じて、タブの表示様態を変化させる形態でもよい。例えば未再生状態の録画データが所定数を超えるジャンルのタブを、表示色を変えて表示したり、未再生状態が所定期間を越える録画データが存在するタブを、強調表示したりする形態でもよい。或いは、新しい録画データが記録されて録画データ一覧が更新された場合に、一覧が更新されたジャンルのタブにポップアップアイコン等の目印画像を重畳する形態でもよい。これによりユーザは、タブが非アクティブ状態のためバックグラウンド表示されている情報に関しても、ある程度その状態を認識することができる。
【0111】
(J)上記実施形態では、予め定められたジャンルに該当しない録画データをその他タブに振り分けているが、該当しない録画データが検知された時点で、上記の録画データをいずれのジャンルに振り分けるかを選択するための選択画面を設定部11eにより生成して表示する形態でもよい。この場合、選択画面を用いて受け付けたユーザ操作に基づいて、上記の録画データの振り分けを行う。
【符号の説明】
【0112】
1 コンパチブルレコーダ(記録再生装置)
11 制御部
11a 録画処理部(記録処理部)
11b EPG取得部(分類情報取得部)
11c 関連情報生成部
11d 録画データ管理部(再生情報管理部)
11e 設定部
11f 録画予約管理部(予約情報管理部)
12 メモリ(記録部)
13 操作部
14 HDD(記録部)
15 VCR
16 光ディスクドライブ
17 放送受信部
18 信号処理部
19 OSD処理部
20 外部接続端子(通信部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記録する記録部と、
放送波を受信して画像または音声を含む再生情報を放送波から取得する放送受信部と、
前記記録部に対して前記再生情報の記録処理を行う記録処理部と、
前記再生情報を予め定められた項目別に分類するための情報である分類情報を取得する分類情報取得部とを備えた記録再生装置において、
前記記録処理部により前記記録部に記録された前記再生情報の内容を示す管理情報を取得し、前記管理情報と、前記管理情報に示されている前記再生情報が属する項目を示す前記分類情報とを関連付けた関連情報を生成する関連情報生成部と、
前記管理情報の表示指示を検知した場合に、前記関連情報を参照して前記管理情報に関連付けられている前記分類情報を判別し、判別した前記分類情報に基づいて、前記管理情報を予め定められた項目別に表示する再生情報管理部とを備えること
を特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
前記記録再生装置は、前記放送受信部により取得される前記再生情報の録画予約または視聴予約を受け付けて前記予約の内容を示す予約情報を生成する設定部を備え、
前記関連情報生成部は、前記予約情報と、前記予約情報において予約対象とされている前記再生情報が属する項目を示す前記分類情報とを関連付けた関連情報を生成し、
前記記録再生装置は、前記予約情報の表示指示を検知した場合に、前記関連情報を参照して前記予約情報に関連付けられている前記分類情報を判別し、判別した前記分類情報に基づいて、前記予約情報を予め定められた項目別に表示する予約情報管理部を備えること
を特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記関連情報生成部は、前記再生情報の再生履歴を示す履歴情報と、前記履歴情報に示されている前記再生情報が属する項目を示す前記分類情報とを関連付けた関連情報を生成し、
前記記録再生装置は、前記履歴の表示指示を検知した場合に、前記関連情報を参照して前記履歴情報に関連付けられている前記分類情報を判別し、判別した前記分類情報に基づいて、前記履歴情報を予め定められた項目別に表示する履歴情報管理部を備えること
を特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
前記分類情報取得部は、前記再生情報を分類するための項目として、前記再生情報のジャンル、前記再生情報の放送日時、または前記再生情報にかけられている視聴制限の内容を用いること
を特徴とする請求項3に記載の記録再生装置。
【請求項5】
前記記録再生装置は、操作指示を受け付ける操作部と、通信網に接続されて通信を行う通信部とを備え、
前記分類情報取得部は、前記通信部により通信網を介して得られる情報、または前記放送受信部により放送波から得られる情報より前記分類情報を取得し、
前記再生情報管理部、前記予約情報管理部、または前記履歴情報管理部は、前記操作部を介して前記表示指示を受け付けて、前記管理情報、前記予約情報、または前記履歴情報を、予め定められた項目別にタブ表示またはツリー構造表示すること
を特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−134928(P2012−134928A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287499(P2010−287499)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】