説明

記録制御装置、記録制御方法、およびプログラム

【課題】全てのフォーマットのコンテンツを外部の機器から取り込んで記録するか、所定のフォーマットのコンテンツだけを外部の機器から取り込んで記録するかを選択することができるようにする。
【解決手段】取り込みモードとして「HDV1080i」が選択された場合、記録制御装置による制御にしたがって、ダビング元のテープの先頭の位置に記録されているHDV1080iフォーマットのコンテンツが外部機器により再生される。再生されたHDV1080iフォーマットのコンテンツは記録制御装置に取り込まれ、ダビング先のテープに記録される。DVCAMフォーマットのコンテンツ、DV SPフォーマットのコンテンツ、無信号が記録されているダビング元のテープの位置は早送りされ、記録制御装置には取り込まれない。本発明は、外部機器からコンテンツを取り込む装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録制御装置、記録制御方法、およびプログラムに関し、特に、外部の機器に装着された記録媒体に複数のフォーマットのコンテンツが記録されている場合に、全てのフォーマットのコンテンツを外部の機器から取り込んで記録するか、所定のフォーマットのコンテンツだけを外部の機器から取り込んで記録するかをユーザが選択することができるようにした記録制御装置、記録制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
主に業務用の機器として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルなどを介して接続されるビデオカメラなどの外部の機器を制御してその外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを取り込み、取り込んだコンテンツを自機に装着された記録媒体にダビング(記録)させる機器がある。
【0003】
このような機器は、例えば、テープ、半導体メモリを内蔵するメモリカード、光ディスクなどの複数の記録媒体にわたって番組の撮影が行われた場合に、複数の記録媒体に記録されている内容を1本のテープなどの他の記録媒体にまとめるときなどに用いられる。撮影者は、コンテンツのプレーヤ側としてのビデオカメラに装着させる例えばテープを適宜入れ替え、1本ずつ、テープに記録されているコンテンツをレコーダ側の機器に装着されているテープにダビングさせる。
【0004】
複数のテープに記録されていたコンテンツをまとめたテープは、例えば、編集業者などに渡される。編集業者においては、テープに記録されているコンテンツが例えばパーソナルコンピュータなどのノンリニア編集が可能な機器に取り込まれ、複数のテープにわたって撮影が行われ、記録された内容がまとめて編集される。
【0005】
特許文献1には、DVカメラから取り込まれたデータに対して編集を施し、得られたデータをDVD(Digital Versatile Disc)に記録する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−221884号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、フォーマットを切り替えて撮影を行い、異なるフォーマットのコンテンツを記録することができるビデオカメラがある。HDV(登録商標)フォーマット、DVCAMフォーマット、DV SPフォーマットなどが切り替え可能なフォーマットとして用意されているビデオカメラもある。
【0007】
このようなビデオカメラを用いて撮影を行った場合、1本のテープに複数のフォーマットのコンテンツが混在する状態が生じることがあり、このことが編集時に問題になる。
【0008】
また、それぞれのテープでフォーマットを替えて撮影を行ったとしても、上述したように複数のテープに記録されているコンテンツを1本のテープにまとめるような作業を行ったときに、作業によって得られた1本のテープに複数のフォーマットのコンテンツが混在する状態が生じることがあり、このことが編集時に問題になる。
【0009】
例えば、編集に用いる機器が、HDVフォーマットのコンテンツには対応しているがDVCAMフォーマットのコンテンツに対応していない場合、対応していないDVCAMフォーマットのコンテンツをテープから取り込もうとしたときに機器がハングアップしてしまうことがある。
【0010】
仮に、複数のテープに記録されているコンテンツを1本のテープにまとめたりするときに、所定のフォーマットのコンテンツだけを指定してダビングすることができるとすれば、このような問題も解消するものと考えられる。
【0011】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、外部の機器に装着された記録媒体に複数のフォーマットのコンテンツが記録されている場合に、全てのフォーマットのコンテンツを外部の機器から取り込んで記録するか、所定のフォーマットのコンテンツだけを外部の機器から取り込んで記録するかをユーザが選択することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一側面の記録制御装置は、外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを前記外部の機器に再生させることによって取り込み、取り込まれたコンテンツを所定の記録媒体に記録させる記録制御手段と、前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作を受け付ける受け付け手段とを備える。
【0013】
前記第2のモードを選択するユーザの操作が前記受け付け手段により受け付けられた場合、前記記録制御手段には、ユーザにより選択された前記所定のフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが記録されている前記記録媒体の位置と、いずれのコンテンツも記録されていない前記記録媒体の位置を前記外部の機器に早送りさせることができる。
【0014】
前記第1のモードを選択するユーザの操作が前記受け付け手段により受け付けられた場合、前記記録制御手段には、いずれのコンテンツも記録されていない前記記録媒体の位置を前記外部の機器に早送りさせることができる。
【0015】
前記記録制御手段には、さらに、取り込まれたコンテンツを、そのコンテンツのフォーマットと異なるフォーマットのコンテンツに変換し、前記所定の記録媒体に記録させることができる。
【0016】
本発明の一側面の記録制御方法またはプログラムは、外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを前記外部の機器に再生させることによって取り込み、取り込まれたコンテンツを所定の記録媒体に記録させ、前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作を受け付けるステップを含む。
【0017】
本発明の一側面においては、外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツが前記外部の機器により再生されることによって取り込まれ、取り込まれたコンテンツが所定の記録媒体に記録される。また、前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作が受け付けられる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一側面によれば、外部の機器に装着された記録媒体に複数のフォーマットのコンテンツが記録されている場合に、全てのフォーマットのコンテンツを外部の機器から取り込んで記録するか、所定のフォーマットのコンテンツだけを外部の機器から取り込んで記録するかをユーザは選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0020】
本発明の一側面の記録制御装置(例えば、図1の記録制御装置1)は、外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを前記外部の機器に再生させることによって取り込み、取り込まれたコンテンツを所定の記録媒体に記録させる記録制御手段(例えば、図7のIEEE1394 I/F31)と、前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作を受け付ける受け付け手段(例えば、図7のメインマイコン21)とを備える。
【0021】
本発明の一側面の記録制御方法またはプログラムは、外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを前記外部の機器に再生させることによって取り込み、取り込まれたコンテンツを所定の記録媒体に記録させ、前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作を受け付けるステップ(例えば、図8のステップS5)を含む。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係る記録制御装置1を含む記録制御システムの構成例を示す図である。
【0024】
図1に示されるように、この記録制御システムは、例えば、記録制御装置1、ビデオカメラ2、および再生装置3から構成される。
【0025】
記録制御装置1とビデオカメラ2、記録制御装置1と再生装置3は、IEEE1394ケーブルを介して接続される。ビデオカメラ2と再生装置3は記録制御装置1の外部機器であり、記録制御装置1による制御にしたがって動作する。
【0026】
記録制御装置1は、図2に示されるように、複数のテープに記録されているコンテンツを1本のテープにタイムコードごとまとめるときなどに用いられる。図2の例においては、プレーヤ側の機器になるビデオカメラ2や再生装置3などの外部機器に装着されたテープA乃至Cに記録されているコンテンツが、レコーダ側の機器になる記録制御装置1に装着された1本のテープにダビングされている。
【0027】
図1に示されるように、記録制御装置1には、所定の規格のテープを装着可能なテープ装着部11が設けられており、このテープ装着部11に、コンテンツのダビング先になるテープが装着される。記録制御装置1には、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示部12も筐体表面に設けられている。
【0028】
このように、外部機器に再生を行わせることによって、その外部機器に装着されたダビング元のテープからコンテンツを記録制御装置1に取り込み、取り込まれたコンテンツを記録制御装置1に装着されたダビング先のテープに記録させるとき、ユーザは、コンテンツを取り込むモードとして、ダビング元のテープに記録されている全てのフォーマットのコンテンツを取り込んで記録するモードと、所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込んで記録するモードのうちのいずれかのモードを選択することができるようになされている。
【0029】
ビデオカメラ2はHDVフォーマット、DVCAMフォーマット、DV SPフォーマットなどの複数のフォーマットの記録に対応したビデオカメラであり、フォーマットを切り替えて撮影が行われた場合、ビデオカメラ2に装着されるテープには複数のフォーマットのコンテンツが混在することになる。また、再生装置3にはビデオカメラ2によって撮影され、コンテンツが記録されたテープなどが装着されるから、再生装置3によって再生されるテープにも複数のフォーマットのコンテンツが混在することがある。
【0030】
図3は、コンテンツの取り込みモードを選択するときに記録制御装置1の表示部12に表示される画面の例を示す図である。
【0031】
例えば、記録制御装置1と外部機器をIEEE1394ケーブルによって接続し、記録制御装置1のテープ装着部11にダビング先のテープを、外部機器にダビング元のテープをそれぞれ装着して所定の操作を行ったときに図3の画面が表示される。
【0032】
図3の例においては、画面の右方に「FORMAT SEL」の文字が表示され、その下に、選択可能なモードを表す文字として「ALL」、「HDV1080i」、「DVCAM」、「DV SP」の文字が表示されている。ユーザは、記録制御装置1の筐体表面に設けられる十字キーの上下のボタンを操作してカーソルCを移動させ、決定キーを押すことによって、そのときカーソルCをあてているモードを選択することができる。
【0033】
選択可能なモードとして一覧表示される「ALL」、「HDV1080i」、「DVCAM」、「DV SP」を選択したときの記録制御装置1の動作について図4に示す。
【0034】
「ALL」は、プレーヤである外部機器に装着されたテープに記録されているHDV1080iフォーマットのコンテンツ(水平走査線数が1080、走査方式がインタレース方式のHD(High Definition)画像を含むコンテンツ)、DVCAMフォーマットのコンテンツ、DV SPフォーマットのコンテンツ、すなわち、全てのフォーマットのコンテンツを外部機器に再生させて取り込むモードである。この例においては、記録制御装置1がダビングすることが可能なコンテンツのフォーマットは、HDV1080iフォーマット、DVCAMフォーマット、DV SPフォーマットの3種類とされている。
【0035】
図4の例においては、コンテンツの取り込みモードとして「ALL」が選択され、ダビング元のテープにHDVフォーマットのコンテンツではあるが、記録制御装置1がダビングすることのできないコンテンツであるHDV720pフォーマットのコンテンツ(水平走査線数が720、走査方式がプログレッシブ方式のHD画像を含むコンテンツ)が記録されている場合、その記録位置に対応するダビング先のテープの位置には無信号が記録されるものとされている。
【0036】
また、ダビング元のテープにDVフォーマットのコンテンツではあるが、記録制御装置1がダビングすることのできないコンテンツであるDV LPフォーマットのコンテンツが記録されている場合、その記録位置に対応するダビング先のテープの位置には、外部機器から取り込まれたDV LPフォーマットのコンテンツがDV SPフォーマットのコンテンツに変換されて記録されるものとされている。
【0037】
「HDV1080i」は、プレーヤである外部機器に装着されたテープに記録されているHDV1080iフォーマットのコンテンツだけを外部機器に再生させて取り込むモードである。
【0038】
コンテンツの取り込みモードとして「HDV1080i」が選択され、ダビング元のテープにHDV1080iフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが記録されている場合、その記録位置は、記録制御装置1による制御にしたがって早送り(スキップ)され、HDV1080iフォーマット以外のフォーマットのコンテンツは記録制御装置1に取り込まれない。
【0039】
「DVCAM」は、プレーヤである外部機器に装着されたテープに記録されているDVCAMフォーマットのコンテンツだけを外部機器に再生させて取り込むモードである。
【0040】
コンテンツの取り込みモードとして「DVCAM」が選択され、ダビング元のテープにDVCAMフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが記録されている場合、その記録位置は、記録制御装置1による制御にしたがって早送りされ、DVCAMフォーマット以外のフォーマットのコンテンツは記録制御装置1に取り込まれない。
【0041】
「DV SP」は、プレーヤである外部機器に装着されたテープに記録されているDV SPフォーマットのコンテンツだけを外部機器に再生させて取り込むモードである。
【0042】
コンテンツの取り込みモードとして「DV SP」が選択され、ダビング元のテープにDV SPフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが記録されている場合、その記録位置は記録制御装置1による制御にしたがって早送りされ、DV SPフォーマット以外のフォーマットのコンテンツは記録制御装置1に取り込まれない。
【0043】
これらの「HDV1080i」、「DVCAM」、「DV SP」が、上述した「所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込んで記録するモード」になる。
【0044】
図5は、ダビング元のテープに記録されている全てのフォーマットのコンテンツを取り込むモードが選択されたとき、すなわち、図3の画面から「ALL」が選択されたときに行われるダビングの例を示す図である。
【0045】
図5の例においては、外部機器に装着されたダビング元のテープに、HDV1080iフォーマットのコンテンツ、DVCAMフォーマットのコンテンツ、DV SPフォーマットのコンテンツ、無信号が、時系列順に記録されている。図5において横方向が時間方向を表す。
【0046】
このように、複数のフォーマットのコンテンツがダビング元のテープに記録されている場合、フォーマットの変化点と、それぞれの位置に記録されているコンテンツのフォーマットの種類は、IEEE1394通信によって外部機器から記録制御装置1に通知されるシステムモードとトラックピッチの情報から判断される。
【0047】
ダビング元のテープに記録されているコンテンツがHDV1080i,HDV720p,HDV480pのうちのどのHDVフォーマットのコンテンツであるのかと、ダビング元のテープに記録されているコンテンツがHDVフォーマットとDVフォーマットのうちのいずれのフォーマットのコンテンツであるのかは、システムモードにより判断される。
【0048】
また、ダビング元のテープに記録されているコンテンツがDVCAM,DV SP,DV LPのうちのどのDVフォーマットのコンテンツであるのかは、トラックピッチにより判断される。
【0049】
例えば、図5の上方に示されるようなフォーマットのコンテンツがダビング元のテープに記録されており、取り込みモードとして「ALL」が選択された場合、図5の下方に示されるように、記録制御装置1による制御にしたがって、HDV1080iフォーマットのコンテンツ、DVCAMフォーマットのコンテンツ、DV SPフォーマットのコンテンツの順で外部機器により再生される。再生されたコンテンツはIEEE1394ケーブルを介して記録制御装置1に取り込まれ、ダビング先のテープに記録される。
【0050】
また、この場合、無信号が記録されているダビング元のテープの位置は早送りされ、無信号は記録制御装置1に取り込まれない。
【0051】
図6は、所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込むモードが選択されたときに行われるダビングの例を示す図である。ここでは、図3の画面から「HDV1080i」が選択されたものとする。
【0052】
図6の例においては、外部機器に装着されたダビング元のテープに、HDV1080iフォーマットのコンテンツ、DVCAMフォーマットのコンテンツ、DV SPフォーマットのコンテンツ、無信号、HDV1080iフォーマットのコンテンツが、時系列順に記録されている。図6においても横方向が時間方向を表す。フォーマットの変化点と、それぞれの位置に記録されているコンテンツのフォーマットの種類は、IEEE1394通信によって外部機器から記録制御装置1に通知されるシステムモードとトラックピッチの情報から判断される。
【0053】
例えば、図6の上方に示されるようなフォーマットのコンテンツがダビング元のテープに記録されており、取り込みモードとして「HDV1080i」が選択された場合、図6の下方に示されるように、記録制御装置1による制御にしたがって、時間的に先頭の位置に記録されているHDV1080iフォーマットのコンテンツが外部機器により再生される。再生されたHDV1080iフォーマットのコンテンツはIEEE1394ケーブルを介して記録制御装置1に取り込まれ、ダビング先のテープに記録される。
【0054】
HDV1080iフォーマットのコンテンツの再生が終了したとき、DVCAMフォーマットのコンテンツ、DV SPフォーマットのコンテンツ、無信号が記録されているダビング元のテープの位置は早送りされ、これらのコンテンツは記録制御装置1に取り込まれない。
【0055】
無信号が記録されている位置までダビング元のテープの早送りが終了したとき、次に記録されているHDV1080iフォーマットのコンテンツは、記録制御装置1による制御にしたがって外部機器により再生される。再生されたHDV1080iフォーマットのコンテンツはIEEE1394ケーブルを介して記録制御装置1に取り込まれ、ダビング先のテープに記録される。
【0056】
このような処理が繰り返されることによって、ダビング先のテープには、図6の下方に示されるように、HDV1080iフォーマットのコンテンツだけが続けて記録される。
【0057】
以上のように、ユーザは、「ALL」を選択することによって、ダビング元のテープに記録されている全てのフォーマットのコンテンツをダビング先のテープに記録させることができる。
【0058】
また、ユーザは、「HDV1080i」を選択することによって、ダビング元のテープに記録されているHDV1080iフォーマットのコンテンツだけをダビング先のテープに記録させることができる。これにより、1本のテープに複数のフォーマットのコンテンツが混在することによって編集者に不便さを与えてしまうことを防ぐことができる。
【0059】
外部機器を制御してダビングを行う記録制御装置1の動作については後に詳述する。
【0060】
図7は、記録制御装置1の構成例を示すブロック図である。
【0061】
メインマイコン21(メインマイクロコンピュータ21)は、サブマイコン22(サブマイクロコンピュータ22)とベースバンドブロック37を制御し、記録制御装置1の全体の動作を制御する。記録制御装置1の筐体表面に設けられた十字キーや決定キーなどを用いたユーザの各種の操作は、このメインマイコン21により受け付けられる。
【0062】
例えば、メインマイコン21は、サブマイコン22を制御して、IEEE1394ケーブルを介して記録制御装置1に接続されるビデオカメラ2や再生装置3からコンテンツを取り込ませたりする。
【0063】
サブマイコン22は、メインマイコン21による制御にしたがって、IEEE1394 I/F31、テープ駆動部33、HDV MUX/DEMUX34(HDVマルチプレクサ/デマルチプレクサ34)、HDVコーデック35、DVコーデック36を制御する。例えば、サブマイコン22は、外部機器からのコンテンツの取り込みをIEEE1394 I/F31に行わせ、取り込まれたコンテンツをテープ駆動部33に転送させて、テープ装着部11に装着されたダビング先のテープに記録させる。
【0064】
また、サブマイコン22は、HDV MUX/DEMUX34とHDVコーデック35により実現される、HDVフォーマットのコンテンツの処理を行う機能と、DVコーデック36により実現される、DVフォーマットのコンテンツの処理を行う機能とを、処理対象になっているコンテンツのフォーマットに応じて切り替える。サブマイコン22は、例えばHDVフォーマットのコンテンツが外部機器から取り込まれたとき、HDV MUX/DEMUX34とHDVコーデック35を制御してそのコンテンツの処理を行わせ、DVCAM、DV SPなどのDVフォーマットのコンテンツが外部機器から取り込まれたとき、DVコーデック36を制御してその画像の処理を行わせる。
【0065】
IEEE1394 I/F31は、サブマイコン22による制御にしたがってAV/Cコマンド(AV/C Digital Interface Command Set)を生成し、IEEE1394端子32に装着されたIEEE1394ケーブルを介して接続されるビデオカメラ2、再生装置3などの外部機器を制御する。IEEE1394 I/F31は、外部機器から取り込まれたHDVフォーマットのコンテンツをHDV MUX/DEMUX34に出力し、外部機器から取り込まれたDVフォーマットのコンテンツをDVコーデック36に出力する。また、IEEE1394 I/F31は、HDV MUX/DEMUX34、DVコーデック36からデータが供給されたとき、供給されたデータを外部機器に出力する。
【0066】
テープ駆動部33は、テープ装着部11に装着されたテープを制御し、テープから取り込まれたHDVフォーマットのコンテンツをHDV MUX/DEMUX34に出力し、テープから取り込まれたDVフォーマットのコンテンツをDVコーデック36に出力する。また、テープ駆動部33は、HDV MUX/DEMUX34、DVコーデック36からデータが供給されたとき、供給されたデータをテープに記録させる。
【0067】
HDV MUX/DEMUX34は、サブマイコン22による制御にしたがって、HDVコーデック35により符号化されたHDVフォーマットのデータからストリームを生成し、生成したストリームをIEEE1394 I/F31、テープ駆動部33に出力する。また、HDV MUX/DEMUX34は、サブマイコン22による制御にしたがって、IEEE1394 I/F31から供給されたストリームから所定のパケットを抽出し、抽出したパケットをHDVコーデック35に出力する。
【0068】
さらに、HDV MUX/DEMUX34は、外部機器からIEEE1394 I/F31により取り込まれ、供給されたコンテンツのストリームをテープ駆動部33に出力し、テープ装着部11に装着されたテープに記録させる。
【0069】
HDVコーデック35は、サブマイコン22による制御にしたがって、ベースバンドブロック37から供給されたデータをHDVフォーマットのデータとして符号化し、符号化して得られたデータをHDV MUX/DEMUX34に出力する。また、HDVコーデック35は、サブマイコン22による制御にしたがって、HDV MUX/DEMUX34から供給されたデータを復号し、復号して得られたデータをベースバンドブロック37に出力する。
【0070】
DVコーデック36は、サブマイコン22による制御にしたがって、ベースバンドブロック37から供給されたデータをDVフォーマットのデータとして符号化し、符号化して得られたデータをIEEE1394 I/F31、またはテープ駆動部33に出力する。また、DVコーデック36は、サブマイコン22による制御にしたがって、IEEE1394 I/F31、テープ駆動部33から供給されたデータを復号し、復号して得られたデータをベースバンドブロック37に出力する。
【0071】
さらに、DVコーデック36は、外部機器からIEEE1394 I/F31により取り込まれ、供給されたコンテンツをテープ駆動部33に出力し、テープ装着部11に装着されたテープに記録させる。
【0072】
ベースバンドブロック37は、メインマイコン21による制御にしたがって、表示部12の表示を制御したり、供給されたデータに所定の処理を施すことによって得られたデータを外部の機器に出力したりする。例えば、ベースバンドブロック37は、図3に示されるような取り込みモードの選択画面を表示部12に表示させる。
【0073】
ベースバンドブロック37は、S端子38、D端子39、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子40に接続される外部モニタに画像を表示させたりもする。
【0074】
電源マイコン41は、記録制御装置1の各部に対する電源の供給を制御する。
【0075】
ここで、図8を参照して、外部機器を制御してダビングを行う記録制御装置1の処理について説明する。
【0076】
この処理は、例えば、表示部12に表示された取り込みモードの選択画面から所定のモードが選択され、ダビングを開始するための所定の操作がユーザにより行われたときに開始される。
【0077】
ステップS1において、メインマイコン21は、ユーザによる開始操作を受け付け、ダビング機能を起動させる。ここでは、ダビング元、ダビング先のテープを巻き戻してからダビングを行うか否かがユーザにより選択される。
【0078】
ダビング元、ダビング先のテープを巻き戻してからダビングを行うことがユーザにより選択されたとき、ステップS2に進み、メインマイコン21は、サブマイコン22を制御して、プレーヤである外部機器にダビング元のテープの巻き戻しを行わせるとともに、テープ装着部11に装着されているダビング先のテープの巻き戻しを行わせる。サブマイコン22による制御にしたがって、IEEE1394 I/F31から外部機器に対してテープの巻き戻しを指示するAV/Cコマンドが出力され、また、テープ駆動部33によりテープの巻き戻しが行われる。
【0079】
なお、図8において、各ステップを表す枠の中に示される「P」の文字はプレーヤである外部機器を表し、「R」の文字はレコーダである記録制御装置1を表す。
【0080】
ステップS1の状態においてダビング元、ダビング先のテープを巻き戻してからダビングを行うことが選択されなかったとき、または、ステップS2においてダビング元、ダビング先のテープの巻き戻しが完了したとき、処理はステップS3に進む。
【0081】
ステップS3において、メインマイコン21は、サブマイコン22を制御して、外部機器の状態を再生一時停止の状態にさせるとともに、テープ駆動部33による記録の状態を記録一時停止の状態にさせる。このとき、ダビングを行うための準備をメインマイコン21は各部に行わせる。例えば、ユーザにより選択された取り込みモードの情報がメインマイコン21からサブマイコン22に通知されたりする。
【0082】
ダビングの準備が完了したとき、ステップS4に進み、メインマイコン21は、サブマイコン22を制御して、ダビング元のテープに記録されているコンテンツの再生を外部機器に行わせるとともに、IEEE1394 I/F31により取り込まれたコンテンツをダビング先のテープに記録させる。
【0083】
すなわち、IEEE1394 I/F31から外部機器に対してコンテンツの再生を指示するAV/Cコマンドが出力され、このコマンドが実行されることに応じてIEEE1394ケーブルを介して外部機器から供給されたコンテンツがIEEE1394 I/F31により取り込まれる。IEEE1394 I/F31により取り込まれたコンテンツはそのフォーマットに応じてHDV MUX/DEMUX34、DVコーデック36に出力され、HDV MUX/DEMUX34、DVコーデック36を介してテープ駆動部33に出力される。テープ駆動部33に出力されたコンテンツは、テープ装着部11に装着されたダビング先のテープに、再生順に記録される。
【0084】
このようなダビングを行っているステップS4の状態で、外部機器から通知される情報に基づいて例えばIEEE1394 I/F31により無信号が検出されたとき、または取り込み対象のフォーマットとしてユーザにより指定されたフォーマット以外のコンテンツが検出されたとき、処理はステップS5に進む。
【0085】
取り込みモードとして「ALL」が選択されている場合、HDV1080iフォーマットのコンテンツ、DVCAMフォーマットのコンテンツ、DV SPフォーマット、DV LPフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが検出されたときに、指定されたフォーマット以外のコンテンツが検出されたと判断される。上述したように、DV LPフォーマットのコンテンツが検出された場合、そのコンテンツはIEEE1394 I/F31により取り込まれ、DVコーデック36によりDV SPフォーマットのコンテンツに変換されてダビング先のテープに記録される。
【0086】
また、取り込みモードとして「HDV1080i」が選択されている場合、HDV1080iフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが検出されたときに、指定されたフォーマット以外のコンテンツが検出されたと判断され、「DVCAM」が選択されている場合、DVCAMフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが検出されたときに、指定されたフォーマット以外のコンテンツが検出されたと判断される。
【0087】
取り込みモードとして「DV SP」が選択されている場合、DV SPフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが検出されたときに、指定されたフォーマット以外のコンテンツが検出されたと判断される。
【0088】
ステップS5において、メインマイコン21は、サブマイコン22を制御して、外部機器に、無信号が記録されているテープの位置、指定されたフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが記録されているテープの位置を早送りさせるとともに、テープ駆動部33による記録の状態を停止状態にさせる。
【0089】
これにより、外部機器において早送りが行われている間、ダビング先のテープにはいずれのコンテンツも記録されない。なお、取り込みモードとして「ALL」が選択されており、HDV720pフォーマットのコンテンツがダビング元のテープに記録されていることが検出された場合、ダビング先のテープには上述したように無信号が記録される。
【0090】
ステップS5において外部機器による早送りが行われているときに、例えば、ダビング元のテープにコンテンツが記録されていることがIEEE1394 I/F31により検出され、その検出されたコンテンツが、ユーザにより指定されているフォーマットのコンテンツであると判断された場合、処理はステップS4に戻り、外部機器によるコンテンツの再生と、記録制御装置1による記録が再開される。
【0091】
後述するように、ステップS6で巻き戻しが完了したときも同様に、ステップS4において、外部機器によるコンテンツの再生と、記録制御装置1による記録が再開される。
【0092】
ダビングを行っているステップS4の状態か、ダビング元のテープの早送りを行っているステップS5の状態で、例えば、ダビング元のテープのテープエンドがIEEE1394 I/F31により検出されたとき、または、テープ装着部11に装着されているダビング先のテープのテープエンドがテープ駆動部33により検出されたとき、処理はステップS7に進む。
【0093】
また、以上のステップS2乃至S4の状態でダビングの中断操作がユーザにより行われ、それがメインマイコン21により受け付けられたときも処理はステップS7に進む。
【0094】
ステップS7において、メインマイコン21は、サブマイコン22を制御して、外部機器に再生を停止させるとともに、テープ駆動部33に記録を停止させる。このとき、外部機器に装着されているテープの交換や、記録制御装置1のテープ装着部11に装着されているテープの交換などが可能になる。
【0095】
ダビングの再開操作がユーザにより行われ、それがメインマイコン21により受け付けられた場合、ダビング元、ダビング先のテープを巻き戻してからダビングを行うことがユーザにより選択されていないときには、処理はステップS4に戻り、ダビングが再開される。
【0096】
一方、ステップS7でダビングの再開操作がユーザにより行われ、それがメインマイコン21により受け付けられた場合、交換されたダビング元、ダビング先のテープを巻き戻してからダビングを行うことがユーザにより選択されているときには処理はステップS6に進む。
【0097】
ステップS6において、メインマイコン21は、サブマイコン22を制御して、ダビング元のテープとダビング先のテープのうち、交換された方のテープの巻き戻しを行わせ、巻き戻しが完了したとき、ステップS4に進み、ダビングを再開させる。
【0098】
また、ダビングを中断しているステップS7の状態でエラーの発生が確認された場合、ステップS8に進み、エラーの再確認が行われる。エラーを解消する操作がユーザにより行われ、それがメインマイコン21により受け付けられたとき、処理はステップS7に戻る。
【0099】
ステップS7の状態において、ダビングの終了操作がユーザにより行われ、それがメインマイコン21により受け付けられた場合、メインマイコン21は、ステップS9に進み、ダビング処理を終了させる。
【0100】
以上のような流れで動作が行われることにより、ユーザによる選択に応じたダビングが実現される。
【0101】
なお、上述した処理のうち、ステップS2の状態、ステップS3の状態、ステップS4の状態、ステップS5の状態、および、ステップS6の状態は実行状態としてまとめられる。また、この実行状態のうち、ステップS4の状態とステップS5の状態はダビング実行中の状態としてまとめられる。
【0102】
ステップS7の状態、ステップS8の状態は中断状態としてまとめられる。
【0103】
実行状態、中断状態でエラーが検出された場合、あるいはステップS1でダビング機能が起動した直後にエラーが検出された場合、ステップS10においてエラー処理が行われ、状態に応じてステップS11に進み、ダビング処理は終了される。
【0104】
以上においては、記録制御装置1とビデオカメラ2、記録制御装置1と再生装置3といったように、1対1の関係でダビングが行われる場合について説明したが、記録制御装置1に複数の外部機器が同時に接続され、接続されたそれぞれの外部機器に装着された複数のテープをダビング元のテープとしてダビングが行われるようにしてもよい。記録制御装置1に複数の外部機器を接続し、それぞれの外部機器にダビング元のテープを装着することによって、ユーザは、テープ交換の手間を減らしたり、省くことができる。
【0105】
また、以上においては、基本的に、ユーザが指定したフォーマット以外のフォーマットのコンテンツは再生されずに早送りされ、記録制御装置1に取り込まれないものとしたが、ユーザが指定したフォーマット以外のフォーマットのコンテンツについては、ユーザが指定したフォーマットに変換され、ダビング先のテープに記録されるようにしてもよい。
【0106】
フォーマット毎のダビングされた時間、記録位置の情報、エラー情報などのダビング結果を表す情報が、ダビングの終了時に表示部12に表示されるようにしてもよい。
【0107】
また、複数のフォーマットのコンテンツがダビング元のテープに記録されている場合、「時系列順にみて何番目に記録されているこのフォーマットのコンテンツ」といった形で取り込みの対象とするコンテンツをユーザが指定することができるようにしてもよい。
【0108】
この場合、ダビング元のテープの頭出しが行われ、ユーザにより指定されたコンテンツから再生が開始され、ダビングが行われる。例えば、図6の上方に示されるコンテンツがダビング元のテープに記録されている場合、2番目に記録されているHDV1080iフォーマットのコンテンツを指定することによって、ユーザは、右端に示されるHDV1080iフォーマットのコンテンツからダビングを開始させることができる。
【0109】
以上においては、ダビング元の記録媒体とダビング先の記録媒体がいずれもテープである場合について主に説明したが、ハードディスク、半導体メモリを内蔵したメモリカード、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクなどの、他の記録媒体がダビング元の記録媒体、ダビング先の記録媒体として用いられるようにしてもよい。
【0110】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0111】
図9は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
【0112】
CPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102、または記憶部108に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)103には、CPU101が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104により相互に接続されている。
【0113】
CPU101にはまた、バス104を介して入出力インターフェース105が接続されている。入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107が接続されている。CPU101は、入力部106から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU101は、処理の結果を出力部107に出力する。
【0114】
入出力インターフェース105に接続されている記憶部108は、例えばハードディスクからなり、CPU101が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部109は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0115】
入出力インターフェース105に接続されているドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部108に転送され、記憶される。
【0116】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図9に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア111、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM102や、記憶部108を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部109を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0117】
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0118】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録制御装置を含む記録制御システムの構成例を示す図である。
【図2】ダビングの概念を示す図である。
【図3】取り込みモードの選択画面の例を示す図である。
【図4】それぞれのモードが選択されているときの動作の例を示す図である。
【図5】ダビングの例を示す図である。
【図6】ダビングの他の例を示す図である。
【図7】記録制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】記録制御装置の動作を説明するシーケンス図である。
【図9】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0120】
1 記録制御装置, 2 ビデオカメラ, 3 再生装置, 12 表示部, 21 メインマイコン, 22 サブマイコン, 31 IEEE1394 I/F, 33 テープ駆動部, 34 HDV MUX/DEMUX, 35 HDVコーデック, 36 DVコーデック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを前記外部の機器に再生させることによって取り込み、取り込まれたコンテンツを所定の記録媒体に記録させる記録制御手段と、
前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作を受け付ける受け付け手段と
を備える記録制御装置。
【請求項2】
前記第2のモードを選択するユーザの操作が前記受け付け手段により受け付けられた場合、
前記記録制御手段は、ユーザにより選択された前記所定のフォーマット以外のフォーマットのコンテンツが記録されている前記記録媒体の位置と、いずれのコンテンツも記録されていない前記記録媒体の位置を前記外部の機器に早送りさせる
請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項3】
前記第1のモードを選択するユーザの操作が前記受け付け手段により受け付けられた場合、
前記記録制御手段は、いずれのコンテンツも記録されていない前記記録媒体の位置を前記外部の機器に早送りさせる
請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項4】
前記記録制御手段は、さらに、取り込まれたコンテンツを、そのコンテンツのフォーマットと異なるフォーマットのコンテンツに変換し、前記所定の記録媒体に記録させる
請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項5】
外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを前記外部の機器に再生させることによって取り込み、取り込まれたコンテンツを所定の記録媒体に記録させ、
前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作を受け付ける
ステップを含む記録制御方法。
【請求項6】
外部の機器に装着された記録媒体に記録されているコンテンツを前記外部の機器に再生させることによって取り込み、取り込まれたコンテンツを所定の記録媒体に記録させ、
前記外部の機器から取り込むことが可能なコンテンツとして複数のフォーマットのコンテンツがある場合、全てのフォーマットのコンテンツを取り込む第1のモードと、前記複数のフォーマットのうちの所定のフォーマットのコンテンツだけを取り込む第2のモードのうちのいずれかのモードを選択するユーザの操作を受け付ける
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−220220(P2007−220220A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−40260(P2006−40260)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】